(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】邸商品管理システム及び邸商品管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20240126BHJP
【FI】
G06Q10/00
(21)【出願番号】P 2023053682
(22)【出願日】2023-03-29
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】593135251
【氏名又は名称】オーリス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230117536
【氏名又は名称】中 紀人
(74)【代理人】
【識別番号】230109737
【氏名又は名称】森本 純
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】彦坂 充宏
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-2958(JP,A)
【文献】特開2015-72575(JP,A)
【文献】国際公開第2007/015548(WO,A1)
【文献】特開2004-5197(JP,A)
【文献】特開2023-74232(JP,A)
【文献】特開2002-140388(JP,A)
【文献】特開2005-173786(JP,A)
【文献】藤原 潤也 他,手軽に所有物と収納場所を管理するためのAndroidアプリ,情報処理学会研究報告[DVD-ROM] ,2012年04月15日,No.83,pp.1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各邸に割り当てられた邸IDと、当該邸IDの邸を使用するユーザの登録ユーザIDと、登録パスワードとを関連付けて記憶されたログインデータベースと、
ログイン画面において、ユーザのユーザ端末から入力された入力ユーザIDと入力パスワードと、前記ログインデータベースの登録ユーザIDと登録パスワードとに基づいて、前記ユーザをログインさせるログイン制御部と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、前記ユーザが使用する邸のうち、商品を収納することが可能な登録収納場所の入力を受け付けると、当該登録収納場所を示す収納場所IDを、前記邸の邸IDに関連付けて、収納場所データベースに登録させる収納場所登録部と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、収納対象の収納商品と、前記収納場所IDの登録収納場所との入力を受け付けると、当該収納商品を示すアイテムIDと、当該収納商品の状態を示すステータスとを、前記ユーザの登録ユーザIDと、前記入力された収納場所IDとに関連付けて、アイテムデータベースに登録させるアイテム登録部と、
前記ログイン状態において、前記収納場所データベースと、前記アイテムデータベースとに基づいて、前記邸の邸IDと、前記ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させるアイテム表示制御部と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、所定の収納場所の入力を受け付けると、前記収納場所データベースと、前記アイテムデータベースとに基づいて、前記入力された収納場所に対応する登録収納場所であって、且つ、前記邸の邸IDと、前記ユーザの登録ユーザとに関連付けられた収納場所IDの収納場所と、当該収納場所に関連付けられた収納商品とを表示させる収納場所表示制御部と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、前記表示された収納商品に関する移動又は発注の指示を受け付けると、前記ユーザの登録ユーザIDと、前記商品のアイテムIDとを、前記移動又は発注に関する業者端末へ送信する送信制御部と、
前記登録ユーザIDと前記アイテムIDとが前記業者端末へ送信されると、前記アイテムデータベースにおいて、当該アイテムIDに関連付けられたステータスを、前記指示に対応して変更する変更制御部と、
を備える邸商品管理システム。
【請求項2】
前記アイテム登録部は、前記ユーザ端末から、収納商品と、登録収納場所と、当該収納商品を公開にする公開情報との入力を受け付けると、当該収納商品を示すアイテムIDと、当該収納商品の状態を示すステータスと、前記公開情報とを、前記ユーザの登録ユーザIDと、前記入力された収納場所IDとに関連付けて、前記アイテムデータベースに登録させ、
前記アイテム表示制御部は、前記ログイン状態において、前記収納場所データベースと、前記アイテムデータベースとに基づいて、前記邸の邸IDと、前記ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品と共に、前記邸の邸IDと、前記公開情報とに関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させる、
請求項1に記載の邸商品管理システム。
【請求項3】
前記ログイン制御部は、前記邸IDに対して、当該邸IDの邸の場所を示すロケーションIDを受け付けて、前記ログインデータベースの邸IDに対して、前記受け付けたロケーションIDを関連付けて記憶させる、
請求項1に記載の邸商品管理システム。
【請求項4】
各邸に割り当てられた邸IDと、当該邸IDの邸を使用するユーザの登録ユーザIDと、登録パスワードとを関連付けて記憶されたログインデータベースを備える邸商品管理システムの邸商品管理方法であって、
ログイン画面において、ユーザのユーザ端末から入力された入力ユーザIDと入力パスワードと、前記ログインデータベースの登録ユーザIDと登録パスワードとに基づいて、前記ユーザをログインさせるログイン制御工程と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、前記ユーザが使用する邸のうち、商品を収納することが可能な登録収納場所の入力を受け付けると、当該登録収納場所を示す収納場所IDを、前記邸の邸IDに関連付けて、収納場所データベースに登録させる収納場所登録工程と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、収納対象の収納商品と、前記収納場所IDの登録収納場所との入力を受け付けると、当該収納商品を示すアイテムIDと、当該収納商品の状態を示すステータスとを、前記ユーザの登録ユーザIDと、前記入力された収納場所IDとに関連付けて、アイテムデータベースに登録させるアイテム登録工程と、
前記ログイン状態において、前記収納場所データベースと、前記アイテムデータベースとに基づいて、前記邸の邸IDと、前記ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させるアイテム表示制御工程と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、所定の収納場所の入力を受け付けると、前記収納場所データベースと、前記アイテムデータベースとに基づいて、前記入力された収納場所に対応する登録収納場所であって、且つ、前記邸の邸IDと、前記ユーザの登録ユーザとに関連付けられた収納場所IDの収納場所と、当該収納場所に関連付けられた収納商品とを表示させる収納場所表示制御工程と、
前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、前記表示された収納商品に関する移動又は発注の指示を受け付けると、前記ユーザの登録ユーザIDと、前記商品のアイテムIDとを、前記移動又は発注に関する業者端末へ送信する送信制御工程と、
前記登録ユーザIDと前記アイテムIDとが前記業者端末へ送信されると、前記アイテムデータベースにおいて、当該アイテムIDに関連付けられたステータスを、前記指示に対応して変更する変更制御工程と、
を備える邸商品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、邸商品管理システム及び邸商品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、邸(戸建住宅の他、マンションなどの共同住宅を含む)の新築時やリフォーム時には、収納家具やシステムキッチン等のメーカー製付帯設備の設置工事が専門業者によって行われている。このようなメーカー製付帯設備には、例えば、邸を使用するユーザが、棚板、引出し、バスケット、各種吊り具等を後から自由に追加注文することが出来る後付け部品(オプション品)が準備されている場合が多い。このような後付け部品は、現在、ユーザがインターネットで購入するオンラインショッピングが一般的になってきている。
【0003】
ここで、インターネット上のショッピングサイトやサービスサイトの殆どは、予め登録されたユーザのユーザIDに基づいて、ユーザの後付け部品を管理する管理システムを採用している。
【0004】
しかしながら、ユーザが引っ越しで邸から出ていく場合、次に邸に入居するユーザが、邸の付帯設備や後付け部品を確認しようとすると、上述の管理システムでは、ユーザIDで付帯設備や後付け部品を管理しているため、邸にどのような付帯設備が残っているのか、どのような後付け部品が引っ越しでもっていかなかったのか等の履歴が分からない。又、次に入居するユーザが、付帯設備や後付け部品のリコールやメンテナンスをする場合、前に入居していたユーザの追跡をすることが難しく、ユーザの追跡が出来たとしても、具体的な履歴まで辿り着かない。更に、次に入居するユーザが、付帯設備や後付け部品の専門業者や販売業者に依頼して、付帯設備や後付け部品のメンテナンスを依頼したとしても、専門業者や販売業者にとって、付帯設備や後付け部品の追跡に掛かるコストや時間が膨大に要する。又、次に入居するユーザが、複数あるショッピングサイト等で、どこで購入したか分からない付帯設備や後付け部品のメンテナンスを依頼する場合、それぞれのショッピングサイトの購入履歴をひとつひとつ確認する必要がある。そのため、このような現実的に履歴の追跡は困難という課題がある。
【0005】
そこで、本発明者は、上述の課題を解決するために、特許第4453959号公報(特許文献1)に開示された邸付帯設備の管理システムを発明して、権利化している。邸付帯設備の管理システムは、邸データベースとユーザデータベース、及び邸付帯設備のための後付け部品のオンライン受発注システムを使用する。邸データベースは、各邸に割り当てられた邸識別番号ごとに、邸所在地を含む邸情報、及び付帯設備情報が記録される。ユーザデータベースは、邸使用ユーザによるユーザ登録により構築されるもので、各邸使用ユーザに発行されるユーザ識別番号ごとに、ユーザ登録時に提供された住所氏名を含むユーザ情報と、邸付帯設備の後付け部品以外の商品で邸使用ユーザが引っ越しに際して移動させることができるユーザ付帯商品の情報と、ユーザ登録時に提供された使用邸の情報としての邸識別番号のみが記録される。オンライン受発注システムは、各付帯設備に対し後付け可能な後付け部品のデータベースと、当該後付け部品以外の商品で邸使用ユーザが引っ越しに際して移動させることができるユーザ付帯商品のデータベースと、後付け部品及びユーザ付帯商品の発注のためのインターネット上のユーザ発注サイトを使用するものである。ここで、当該ユーザ発注サイトにおいて、邸使用ユーザがユーザ識別番号を入力することにより、当該ユーザ識別番号に対応して記録された邸識別番号がユーザデータベースから検索されると共に、この邸識別番号に対応して記録された付帯設備情報が邸データベースから検索される。次に、検索された当該付帯設備情報に基づいて後付け部品のデータベースから検索された後付け部品情報と、ユーザ付帯商品のデータベースに基づくユーザ付帯商品情報が表示される。そして、後付け部品情報表示画面から後付け部品を選定して発注入力することにより、ユーザ情報と邸情報の内の少なくとも一方と発注後付け部品情報とが受注事業者へ伝送されると共に、この後付け部品発注時に邸データベースから検索された付帯設備情報が発注後付け部品情報によって更新される。一方、ユーザ付帯商品情報の表示画面からユーザ付帯商品を選定して発注入力したときは、ユーザ情報と邸情報の内の少なくとも一方と発注ユーザ付帯商品情報とが受注事業者へ伝送されると共に、この発注ユーザ付帯商品情報が発注邸使用ユーザの識別番号に対応するユーザデータベースのユーザ付帯商品情報として記録されるようにしている。これにより、建物に作り付けされる収納家具やシステムキッチン等、各種の邸付帯設備及びその後付け部品の発注に便利な管理システムを提供することが出来るとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1に記載の技術では、賃貸住宅の入居者が変わったり、個人住宅の所有者が変わったりしたとしても、賃貸住宅や個人住宅の邸と、付帯設備や後付け部品の商品とが関連付けられていることから、入居者や所有者のユーザが変わったとしても、邸に基づいて商品の管理が容易になっている。
【0008】
しかしながら、ユーザの入居と退居が繰り返される邸では、ユーザの入居時と退居時において商品の移動や放置が繰り返されるため、邸と商品との関連付けだけでは、誰の商品かを特定することが出来ない。又、商品は、一般的に、邸の所定の収納場所に収納されることから、邸と商品との関連付けだけでは、商品が邸のどこに存在するのかを特定することが出来ない。更に、商品が交換用の部品や消耗品の場合、邸に同居する家族のうち、誰が発注したかを特定することが好ましく、商品を邸以外の倉庫等の保管場所に移動させる場合、誰が商品の移動をしたかを特定することが好ましいが、邸と商品との関連付けだけでは、その特定は困難である。従って、より良い商品の管理システムが求められていた。
【0009】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、邸と商品とユーザとを関連付けることで、邸内の商品の確認や商品の発注、移動の管理を適切に行うことが可能な邸商品管理システム及び邸商品管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る邸商品管理システムは、データベースと、ログイン制御部と、収納場所登録部と、アイテム登録部と、アイテム表示制御部と、収納場所表示制御部と、送信制御部と、変更制御部と、を備える。データベースは、各邸に割り当てられた邸IDと、当該邸IDの邸を使用するユーザの登録ユーザIDと、登録パスワードとを関連付けて記憶される。ログイン制御部は、ログイン画面において、ユーザのユーザ端末から入力された入力ユーザIDと入力パスワードと、前記ログインデータベースの登録ユーザIDと登録パスワードとに基づいて、前記ユーザをログインさせる。収納場所登録部は、前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、前記ユーザが使用する邸のうち、商品を収納することが可能な登録収納場所の入力を受け付けると、当該登録収納場所を示す収納場所IDを、前記邸の邸IDに関連付けて、収納場所データベースに登録させる。アイテム登録部は、前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、収納対象の収納商品と、前記収納場所IDの登録収納場所との入力を受け付けると、当該収納商品を示すアイテムIDと、当該収納商品の状態を示すステータスとを、前記ユーザの登録ユーザIDと、前記入力された収納場所IDとに関連付けて、アイテムデータベースに登録させる。アイテム表示制御部は、前記ログイン状態において、前記収納場所データベースと、前記アイテムデータベースとに基づいて、前記邸の邸IDと、前記ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させる。収納場所表示制御部は、前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、所定の収納場所の入力を受け付けると、前記収納場所データベースと、前記アイテムデータベースとに基づいて、前記入力された収納場所に対応する登録収納場所であって、且つ、前記邸の邸IDと、前記ユーザの登録ユーザとに関連付けられた収納場所IDの収納場所と、当該収納場所に関連付けられた収納商品とを表示させる。送信制御部は、前記ログイン状態において、前記ユーザ端末から、前記表示された収納商品に関する移動又は発注の指示を受け付けると、前記ユーザの登録ユーザIDと、前記商品のアイテムIDとを、前記移動又は発注に関する業者端末へ送信する。変更制御部は、前記登録ユーザIDと前記アイテムIDとが前記業者端末へ送信されると、前記アイテムデータベースにおいて、当該アイテムIDに関連付けられたステータスを、前記指示に対応して変更する。
【0011】
又、本発明に係る邸商品管理方法は、各邸に割り当てられた邸IDと、当該邸IDの邸を使用するユーザの登録ユーザIDと、登録パスワードとを関連付けて記憶されたデータベースを備える邸商品管理システムの邸商品管理方法であって、ログイン制御工程と、収納場所登録工程と、アイテム登録工程と、アイテム表示制御工程と、収納場所表示制御工程と、送信制御工程と、変更制御工程と、を備える。邸商品管理方法の各工程は、邸商品管理システムの各部に対応する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、邸と商品とユーザとを関連付けることで、邸内の商品の確認や商品の発注、移動の管理を適切に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係る邸商品管理システムの概要図と機能ブロック図である。
【
図2】本発明に係る邸商品管理方法の実行手順の一例を示す図である。
【
図3】ログイン画面とログイン不可画面とログイン許可画面の一例を示す図(
図3A)と、ログインデータベースの一例を示す図(
図3B)と、である。
【
図4】トップ画面と入力前の収納場所登録画面の一例を示す図(
図4A)と、入力後の収納場所登録画面と収納場所データベースの一例を示す図(
図4B)と、である。
【
図5】入力前後のアイテム登録画面の一例を示す図(
図5A)と、アイテムデータベースの一例を示す図(
図5B)と、である。
【
図6】トップ画面とアイテム管理画面との一例を示す図(
図6A)と、収納場所管理画面と収納場所詳細画面との一例を示す図(
図6B)と、である。
【
図7】トランクルーム連携指示画面とアイテム管理画面との一例を示す図(
図7A)と、ユーザ端末とサーバと業者端末とのデータのやり取りの一例を示す図(
図7B)と、である。
【
図8】アイテムデータベースの一例を示す図(
図8A)と、アイテム管理画面とサーバと業者端末とのデータのやり取りの一例を示す図(
図8B)と、である。
【
図9】入力前後のアイテム登録画面の一例を示す図(
図9A)と、アイテムデータベースの一例を示す図(
図8B)と、である。
【
図10】ログイン許可画面と収納場所データベースの一例を示す図(
図10A)と、アイテムデータベースの一例を示す図(
図10B)と、である。
【
図11】入力後のアイテム管理画面とサーバと業者端末とのデータのやり取りの一例を示す図(
図11A)と、アイテムデータベースの一例を示す図(
図11B)と、である。
【
図12】変形後のログインデータベースの一例を示す図(
図12A)と、変形後のアイテムデータベースの一例を示す図(
図12B)と、である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0015】
本発明に係る邸商品管理システム1は、
図1に示すように、端末装置10と、サーバ11とを備え、ネットワーク12を介して、端末装置10とサーバ11とを無線通信可能に接続している。端末装置10は、邸に入居するユーザや邸内の商品を扱う業者に使用される。
【0016】
ここで、端末装置10は、一般的に使用されるコンピュータであり、例えば、ディスクトップ型の端末装置、タブレット型端末装置、タッチパネル付きの携帯端末装置(スマートフォン)、携帯用のノートパソコン等を挙げることが出来る。端末装置10は、画面を表示する表示部(出力部)と、ユーザの操作により所定の指示の入力を受け付ける受付部(入力部)と、無線通信用の通信部と、データを記憶させる記憶部と、各部を制御する制御部と、を備えている。端末装置10の通信部は、ネットワーク12を介して他の端末装置10やサーバ11と無線通信可能である。
【0017】
又、サーバ11は、一般的に使用されるコンピュータであり、基本的に、無線及び有線通信用の通信部と、データを蓄積する記憶部と、各部を制御する制御部と、を備えている。サーバ11は、ネットワーク12を介して端末装置10とデータの送受信することが可能である。サーバ11は、制御部の種類に応じて、1台でも2台以上でも構わない。
【0018】
又、ネットワーク12は、端末装置10とサーバ11とのそれぞれに無線通信可能に接続される。ネットワーク12は、Wifi(登録商標)アクセスポイントを介したLAN(Local Area Network)の他、無線基地局を介したWAN(Wide Area Network)、第3世代(3G)の通信方式、LTEなどの第4世代(4G)の通信方式、第5世代(5G)以降の通信方式、Bluetooth(登録商標)、特定小電力無線方式等の無線通信ネットワークを含む。
【0019】
又、端末装置10とサーバ11とは、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD、SSD等を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM、HDD、SSD等に記憶されているプログラムを実行する。又、後述する各部についても、CPUがプログラムを実行することで当該各部を実現する。
【0020】
次に、
図1、
図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。先ず、ユーザが、自身の端末装置10(ユーザ端末とする)を操作して、ユーザ端末10から、邸商品管理システム1のウェブサイトにアクセスすると、邸商品管理システム1のサーバ11が、ユーザ端末10からのアクセスを受け付けて、サーバ11のログイン制御部101が、ユーザ端末10をログインさせるか否かを判定する(
図2:S101)。
【0021】
ここで、ログイン制御部101のログインの判定方法に特に限定は無いが、例えば、
図3Aに示すように、ログイン制御部101は、ログイン画面300をユーザ端末10に表示させる。ログイン画面300には、ログインの旨のメッセージ301と、ユーザID入力欄302と、パスワード入力欄303と、ログインを指示するためのログインキー304とが表示される。尚、ユーザIDは、ユーザを一意に識別することが可能な情報であり、ユーザ名に限らず、メールアドレスや携帯電話番号等を採用しても構わない。
【0022】
さて、ユーザが既に邸商品管理システム1にログイン登録している場合は、ユーザは、自身のユーザIDをユーザID入力欄302に入力し、自身のパスワードをパスワード入力欄303に入力し、ログインキー304を選択すると、ログイン制御部101は、ユーザのユーザ端末10から入力された入力ユーザIDと入力パスワードを受け付けて、入力ユーザIDと入力パスワードと、ログインデータベースの登録ユーザIDと登録パスワードとに基づいて、ユーザをログインさせるか否かを判定する。
【0023】
具体的には、ログイン制御部101は、所定のメモリに予め記憶されたログインデータベース305を参照する。ログインデータベース305には、
図3Bに示すように、各邸に割り当てられた邸ID306と、当該邸ID306の邸を使用するユーザの登録ユーザID307と、登録パスワード308とを関連付けて記憶されている。そこで、ログイン制御部101は、入力ユーザIDと入力パスワードと、ログインデータベース305の登録ユーザID307と登録パスワード308とを照合して、入力ユーザIDが登録ユーザID307と一致し、且つ、入力パスワードが登録パスワード308と一致するか否かを判定する。
【0024】
判定の結果、入力ユーザIDが登録ユーザID307と一致せず、又は、入力パスワードが登録パスワード308と一致しない場合、ログイン制御部101は、ユーザをログインさせないと判定する(
図2:S101NO)。この場合、例えば、
図3Aに示すように、ログイン制御部101は、ログイン不可画面308をユーザ端末10に表示させる。ログイン不可画面308には、ログイン出来ない旨のメッセージ309(「正しいユーザIDとパスワードを入力して下さい。」)と、ユーザID入力欄310と、パスワード入力欄311と、ログインキー312とが表示される。これにより、ユーザに正しいユーザIDとパスワードとの入力を促すことが出来る。
【0025】
一方、ユーザが、正しいユーザID(例えば、「ユーザA」)をユーザID入力欄310に入力し、正しいパスワード(例えば、「abc」)をパスワード入力欄311に入力し、ログインキー312を選択すると、ログイン制御部101は、入力ユーザID(「ユーザA」)と入力パスワード(「abc」)を受け付けて、入力ユーザIDと入力パスワードと、ログインデータベース305の登録ユーザID307と登録パスワード308とに基づいて、ユーザをログインさせるか否かを判定する。
【0026】
判定の結果、入力ユーザID(「ユーザA」)が登録ユーザID307a(「ユーザA」)と一致し、且つ、入力パスワード(「abc」)が登録パスワード308a(「abc」)と一致する場合、ログイン制御部101は、ユーザをログインさせると判定する(
図2:S101YES)。この場合、例えば、
図3Aに示すように、ログイン制御部101は、ログイン許可画面313をユーザ端末10に表示させる。ログイン許可画面313には、ログイン許可の旨のメッセージ314(「ログイン出来ました。」)と、ユーザID315(「ユーザA」)が表示される。これにより、ユーザにログインされたことを知らせることが出来る。
【0027】
ここで、ログイン制御部101は、ログインデータベース305から、登録ユーザID307a(「ユーザA」)と登録パスワード308a(「abc」)とに関連付けられた邸ID306a(「邸A」)を取得することにより、登録ユーザID307a(「ユーザA」)のユーザが入居している邸を認識することが出来る。
【0028】
尚、ユーザが未だログイン登録していない場合は、ユーザ端末10から、ユーザが使用する邸の邸ID306a(例えば、「邸A」)と、登録用のユーザID307a(「ユーザA」)とパスワード308a(「abc」)とをログイン制御部101に送信し、ログイン登録をログイン制御部101に実行させることで、ログイン制御部101が、ログインデータベース305に、邸ID306a(「邸A」)と、登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、登録パスワード308a(「abc」)とを関連付けて記憶させる。これにより、ユーザはログイン登録することが出来る。
【0029】
さて、ログイン制御部101がログイン処理を完了すると、ログイン状態において、ユーザ端末10から所定の情報や指示を受け付けたり、所定の画面を表示させたりする。
【0030】
ここで、ログイン制御部101の表示受付方法に特に限定は無いが、例えば、
図4Aに示すように、ログイン状態において、トップ画面400をユーザ端末10に表示させる。トップ画面400には、ハンバーガーメニューキー401と、キーワードを入力可能な検索欄402と、画像のコンテンツ欄403と、アイテムキー404と、収納場所キー405と、トランクルーム連携キー406と、オファーキー407と、マイページキー408とが表示される。トランクルーム連携キー406とは、商品を邸と異なる場所のトランクルーム(倉庫)に移動させたり戻したりするためのキーである。尚、ユーザが邸に収納する収納商品を未だ登録していないため、コンテンツ欄403には、何ら画像が表示されていない。
【0031】
ここで、トップ画面400の表示方法に特に限定は無いが、ユーザ端末10の表示部が広い場合は、表示部の左側にトップ画面400のメニュー画面を表示し、右側にトップ画面400のコンテンツ画面を表示しても良い。一方、ユーザ端末10の表示部が狭い場合は、トップ画面400のメニュー画面のキーをハンバーガーメニューキー401に格納して、トップ画面400のコンテンツ画面だけ表示しても良い。
【0032】
先ず、ユーザが、ハンバーガーメニューキー401を介して、商品の収納場所を登録するための収納場所登録キーを選択すると、ログイン制御部101が収納場所登録キーの選択を受け付けて(
図2:S102YES)、サーバ11の収納場所登録部102が、ユーザ端末10から、ユーザが使用する邸のうち、商品を収納することが可能な登録収納場所の入力を受け付ける。
【0033】
ここで、収納場所登録部102の受付方法に特に限定は無いが、例えば、
図4Aに示すように、収納場所登録部102は、収納場所登録画面409をユーザ端末10に表示させる。収納場所登録画面409には、収納場所の登録の旨のメッセージ410(「収納場所を新規登録」)と、登録収納場所を示す収納場所ID入力欄411と、登録収納場所の写真の画像を登録するためのカメラキー412とが表示される。ここで、収納場所IDは、登録収納場所を一意に識別することが可能な情報であり、具体的な収納場所名等を挙げることが出来る。そこで、ユーザが、
図4Bに示すように、所定の収納場所ID411a(「収納A」)を収納場所ID入力欄411に入力して、カメラキー412を選択して、登録収納場所の写真412aを入力すると、収納場所登録部102は、入力された収納場所ID411a(「収納A」)と登録収納場所の写真412aとを受け付けて、保存キー413を表示する。そして、ユーザは、保存キー413を選択すると、収納場所登録部102が、保存キー413の選択を受け付けて、収納場所ID411a(「収納A」)を、邸の邸ID(「邸A」)に関連付けて、収納場所データベースに登録させる。
【0034】
ここで、収納場所登録部102の登録方法に特に限定は無いが、例えば、収納場所登録部102は、所定のメモリに予め記憶された収納場所データベースを参照する。収納場所データベース414には、
図4Bに示すように、邸ID415と、収納場所ID416とが関連付けて記憶されている。そこで、収納場所登録部102は、ログインデータベース305から、ログイン状態の登録ユーザID307a(「ユーザA」)に関連付けられた邸の邸ID306a(「邸A」)を取得し、収納場所データベース414に、取得した邸ID306a(「邸A」)と、入力された収納場所ID411a(「収納A」)と、入力された登録収納場所の写真412aとを関連付けて記憶させる。これにより、所定の邸の邸ID306(「邸A」)に、邸内の登録収納場所の収納場所ID411a(「収納A」)を関連付けることが可能となる。
【0035】
尚、既に収納場所が登録されている場合や、ユーザが、収納場所キー405を選択しない場合、収納場所登録部102は、収納場所の入力を受け付けずに、処理を終了する(
図2:S102NO)。
【0036】
次に、トップ画面400において、ユーザが、ハンバーガーメニューキー401を介して、収納商品を登録するためのアイテム登録キーを選択すると、ログイン制御部101が、アイテム登録キーの選択を受け付けて(
図2:S103YES)、サーバ11のアイテム登録部103が、ユーザ端末10から、収納対象の収納商品と、収納場所IDの登録収納場所との入力を受け付ける。
【0037】
ここで、アイテム登録部103の受付方法に特に限定は無いが、例えば、
図5Aに示すように、アイテム登録部103は、アイテム登録画面500をユーザ端末10に表示させる。アイテム登録画面500には、アイテムの登録の旨のメッセージ501(「アイテムを新規登録」)と、アイテムID入力欄502と、収納場所ID入力欄503と、カテゴリ入力欄504と、収納商品の写真の画像を登録するためのカメラキー505とが表示される。ここで、アイテムIDは、収納商品を一意に識別することが可能な情報であり、ユーザが任意に入力することが可能な収納商品名等を挙げることが出来る。又、収納場所ID入力欄503は、上述のように登録収納場所の収納場所IDが選択可能に表示される。更に、カテゴリ入力欄504は、収納商品のカテゴリが選択可能に表示される。所定数のカテゴリ(例えば、「本」や「消耗品」)は、予め登録されているものとする。
【0038】
そこで、ユーザが、
図5Aに示すように、所定の収納商品502a(例えば、「本A」)をアイテムID入力欄502に入力し、収納商品502a(「本A」)を収納する登録収納場所の収納場所ID503a(「収納A」)を選択し、収納商品502a(「本A」)を含む所定のカテゴリ504a(例えば、「本」)を選択して、カメラキー505を選択して、収納商品の写真505aを入力すると、アイテム登録部103は、入力された収納商品502a(「本A」)と収納場所503a(「収納A」)とカテゴリ504a(「本」)と収納商品の写真505aとの入力を受け付けて、保存キー506と、家族に見えないようにするか否かのチェックボックス507とを表示する。
【0039】
そして、ユーザは、収納商品502a(「本A」)を家族に見えないようにするために、チェックボックス507をチェックして、保存キー506を選択すると、アイテム登録部103が、保存キー506の選択とチェックを受け付けて、収納商品502a(「本A」)と、当該収納商品502a(「本A」)の状態を示すステータスとを、ユーザの登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、入力された収納場所ID503a(「収納A」)とに関連付けて、アイテムデータベースに登録させる。
【0040】
ここで、アイテム登録部103の登録方法に特に限定は無いが、例えば、アイテム登録部103は、所定のメモリに予め記憶されたアイテムデータベースを参照する。アイテムデータベース508には、
図5Bに示すように、アイテムID509と、ステータス510と、登録ユーザID511と、収納場所ID512と、カテゴリ513と、アイテム画像514と、公開非公開情報515とが関連付けて記憶されている。そこで、アイテム登録部103は、ログイン状態のユーザID307a(「ユーザA」)を取得し、アイテムデータベース508に、収納商品502a(「本A」)を記憶させるとともに、ステータス510には、収納商品が邸内に収納されていることを示す邸内情報510a(「邸内」)を記憶させる。又、アイテム登録部103は、アイテムデータベース508に、登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納場所ID503a(「収納A」)と、カテゴリ504a(「本」)と、収納商品の写真505aとを関連付ける。そして、アイテム登録部103は、公開非公開情報515には、収納商品502a(「本A」)を非公開にする非公開情報515a(「非公開」)を記憶させる。これにより、ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納場所ID503a(「収納A」)とに、所定の収納商品502a(「本A」)と、ステータス510の邸内情報510a(「邸内」)とを関連付けることが可能となる。又、所定の収納商品502a(「本A」)に非公開情報515a(「非公開」)を関連付けることが可能となる。
【0041】
尚、ユーザが、アイテム登録キーを選択しない場合、アイテム登録部103は、収納商品と収納場所IDとの入力を受け付けずに、処理を終了する(
図2:S103NO)。
【0042】
さて、収納商品が登録された後で、且つ、ログイン状態において、ユーザが、アイテムキー404を選択すると、ログイン制御部101が、アイテムキー404の選択を受け付けて(
図2:S104YES)、サーバ11のアイテム表示制御部104は、邸の邸ID306a(「邸A」)と、ユーザのユーザID307a(「ユーザA」)に関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させる。
【0043】
ここで、アイテム表示制御部104の表示方法に特に限定は無いが、例えば、アイテム表示制御部104は、収納場所データベース414を参照し、邸の邸ID306a(「邸A」)に関連付けられた収納場所ID411a(「収納A」)を取得する。次に、アイテム表示制御部104は、アイテムデータベース508を参照し、取得された収納場所ID411a(「収納A」)と、ログイン状態の登録ユーザID307a(「ユーザA」)とに関連付けられた収納商品502a(「本A」)を抽出する。これにより、ユーザの邸に関係する収納商品で、且つ、ユーザが登録した収納商品を表示させることが出来る。
【0044】
又、アイテム表示制御部104は、アイテムデータベース508から、取得された収納場所ID411a(「収納A」)と、公開非公開情報515のうち、収納商品を公開にする公開情報(「公開」)とに関連付けられた収納商品を抽出するが、現時点では、アイテムデータベース508には、公開情報(「公開」)に関連付けられた収納商品が存在しないため、その処理は省略する。これにより、ユーザの邸に関係する収納商品で、且つ、ユーザの家族で公開したい収納商品を表示させることが出来る。
【0045】
そして、アイテム表示制御部104は、
図6Aに示すように、トップ画面400のうち、コンテンツ欄403に、抽出した収納商品502a(「本A」)の写真505aをサムネイルとして表示させる。これにより、ユーザは、邸内の収納商品で、且つ、自身が登録した収納商品を確認することが出来る。
【0046】
ここで、トップ画面400において、ユーザが、収納商品を検索するために、所定の商品402a(例えば、「本」)を検索欄402に入力すると、ログイン制御部101が商品の入力を受け付けて(
図2:S104YES)、アイテム表示制御部104は、入力された商品(「本」)に対応する収納商品であって、且つ、邸の邸ID306a(「邸A」)と、ユーザのユーザID307a(「ユーザA」)に関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させる。
【0047】
ここでは、アイテム表示制御部104は、収納場所データベース414から、邸の邸ID306a(「邸A」)に関連付けられた収納場所ID411a(「収納A」)を取得し、アイテムデータベース508から、入力された商品(「本」)に対応する収納商品502a(「本A」)であって、取得された収納場所ID411a(「収納A」)と、ログイン状態の登録ユーザID307a(「ユーザA」)とに関連付けられた収納商品502a(「本A」)を抽出する。
【0048】
又、アイテム表示制御部104は、アイテムデータベース508から、入力された商品(「本」)に対応する収納商品502a(「本A」)であって、取得された収納場所ID411a(「収納A」)と、公開非公開情報515のうち、収納商品を公開にする公開情報(「公開」)とに関連付けられた収納商品を抽出するが、ここでも、アイテムデータベース508には、公開情報(「公開」)に関連付けられた収納商品が存在しないため、その処理は省略する。
【0049】
そして、アイテム表示制御部104は、抽出した収納商品502a(「本A」)のステータス510と、収納場所ID512と、カテゴリ513と、アイテム画像514とに基づいて、アイテム管理画面を表示させる。アイテム管理画面600には、
図6Aに示すように、アイテムの管理の旨のメッセージ601(「アイテムの管理」)と、アイテムID表示欄602{収納商品502a(「本A」)}と、収納場所表示欄603{収納場所ID503a(「収納A」)}と、カテゴリ表示欄604{カテゴリ504a(「本」)}と、収納商品の写真505aと、収納商品の写真を更に追加登録するためのカメラキー606とが表示される。これにより、ユーザは、検索欄402を活用して、入力した商品に関係する収納商品を表示させることが可能となる。又、検索欄402は、商品に限らず、収納場所やカテゴリが入力されることで、アイテム表示制御部104は、入力された収納場所やカテゴリに関係する収納商品で、且つ、邸の邸ID306a(「邸A」)と、ユーザのユーザID307a(「ユーザA」)に関連付けられた収納商品を表示させることが出来る。
【0050】
さて、アイテム管理画面600では、アイテム表示制御部104は、ステータス510の邸内情報510a(「邸内」)に応じて、当該邸内情報510a以外のステータスのための指示キー607を表示させる。指示キー607は、例えば、邸からトランクルーム(倉庫)へ送るための送る指示キーを挙げることが出来る。これにより、ユーザは、アイテム管理画面600から指示を入力することが出来る(後述する)。
【0051】
尚、ユーザが、アイテムキー404を選択しない場合や、所定の商品を検索欄402に入力しない場合、アイテム表示制御部104は、アイテムキー404の選択や所定の商品の入力を受け付けずに、処理を終了する(
図2:S104NO)。
【0052】
さて、次に、トップ画面400において、ユーザが、収納場所キー405を選択すると、ログイン制御部101が、収納場所キー405の選択を受け付けて(
図2:S105YES)、サーバ11の収納場所表示制御部105は、邸の邸IDに関連付けられた登録収納場所であって、収納商品(アイテムID)が関連付けられた登録収納場所を表示させる。
【0053】
ここで、収納場所表示制御部105の表示方法に特に限定は無いが、例えば、収納場所表示制御部105は、収納場所データベース414を参照し、邸の邸ID306a(「邸A」)に関連付けられた収納場所ID411a(「収納A」)を取得する。次に、収納場所表示制御部105は、アイテムデータベース508を参照し、取得した収納場所ID411a(「収納A」)に関連付けられた収納商品502a(「本A」)を抽出する。
【0054】
そして、収納場所表示制御部105は、取得した収納場所ID411a(「収納A」)と、抽出した収納商品502a(「本A」)とに基づいて、収納場所管理画面を表示させる。収納場所管理画面608には、
図6Bに示すように、収納場所の旨のメッセージ609(「収納場所」)と、邸とは別の場所の倉庫を示すトランクルーム表示欄610と、収納場所ID411a(「収納A」)を示す収納場所表示欄611とが表示される。ここで、トランクルーム表示欄610には、倉庫に存在する収納商品の数610a(ここでは、「0」)が表示され、収納場所表示欄611には、抽出された収納商品502a(「本A」)の数611a(ここでは、「1」)が表示される。これにより、ユーザは、邸内の収納場所で、商品が収納された収納場所を確認することが出来る。
【0055】
さて、ユーザが、収納場所管理画面608を見ながら、収納場所表示欄611を選択すると、収納場所表示制御部105は、収納場所詳細画面を表示させる。収納場所詳細画面612には、
図6Bに示すように、収納場所の管理の旨のメッセージ613(「収納場所の管理」)と、収納場所ID411a(「収納A」)の旨のメッセージ614(「収納A」)と、収納場所ID411a(「収納A」)の収納場所に収納された収納商品502a(「本A」)のサムネイル615とが表示される。収納場所ID411a(「収納A」)には、収納商品502a(「本A」)の数611a(「1」)が表示される。これにより、ユーザは、収納場所に存在する収納商品を確認することが出来る。
【0056】
尚、ユーザが、収納場所キー405を選択しない場合、収納場所表示制御部105は、収納場所キー405の選択を受け付けずに、処理を終了する(
図2:S105NO)。
【0057】
続いて、トップ画面400において、ユーザが、トランクルーム連携キー406を選択すると、ログイン制御部101が、トランクルーム連携キー406の選択を受け付けて、サーバ11の送信制御部106は、アイテムIDの収納商品に関する移動又は発注の指示を受け付ける(
図2:S106YES)。
【0058】
ここで、送信制御部106の受付方法に特に限定は無いが、例えば、送信制御部106は、トランクルーム連携指示画面を表示させる。トランクルーム連携指示画面700には、
図7Aに示すように、トランクルーム連携の旨のメッセージ701(「トランクルーム連携」)と、家にある商品をトランクルームに送るための送るキー702と、トランクルームにある商品を家に戻すための戻すキー703と、受け取った商品を受理するための受け取るキー704とが表示される。ここで、受け取るキー704は、商品の発注を意味する。
【0059】
そこで、ユーザが、送るキー702を選択すると、送信制御部106は、送るキー702の選択を受け付けて、ステータス510が邸内情報510a(「邸内」)の収納商品であって、且つ、邸の邸ID306a(「邸A」)と、ユーザのユーザID307a(「ユーザA」)に関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させる。
【0060】
ここで、送信制御部106の表示方法に特に限定は無いが、例えば、送信制御部106は、アイテムデータベース508を参照し、ステータス510が邸内情報510a(「邸内」)の収納商品であって、邸の邸ID306a(「邸A」)と、ユーザのユーザID307a(「ユーザA」)に関連付けられた収納商品502a(「本A」)を抽出する。そして、送信制御部106は、抽出した収納商品502a(「本A」)に基づいて、アイテム管理画面を表示させる。
【0061】
ここで、アイテム管理画面600は、上述と同様であり、
図7Aに示すように、アイテムの管理の旨のメッセージ601(「アイテムの管理」)と、アイテムID表示欄602{収納商品(「本A」)}と、収納場所表示欄603{収納場所ID(「収納A」)}と、カテゴリ表示欄604{カテゴリ(「本」)}と、収納商品の写真505aと、カメラキー606と、トランクルームへ送るための送る指示キー607とが表示される。
【0062】
そこで、ユーザは、アイテム管理画面600を見ながら、送る指示キー607を選択すると、送信制御部106は、ユーザ端末10から、送る指示キー607の選択を受け付けて、
図7Bに示すように、ネットワーク12を介して、ユーザの登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納商品502a(「本A」)とを、移動に関する業者の端末装置10(業者端末とする)へ送信する(
図2:S107)。
【0063】
一方、業者は、業者端末10で受信した登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納商品502a(「本A」)とに基づいて、収納商品502a(「本A」)の移動を手配する。具体的には、業者は、登録ユーザID307a(「ユーザA」)のユーザの邸へ訪問して、収納商品502a(「本A」)を倉庫へ移動させる。これにより、ユーザは、邸内の収納商品の移動を簡単に業者に依頼することが可能となる。業者としても、登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納商品502a(「本A」)とを用いて、ユーザや邸、収納商品を特定することが出来るため、ユーザに問い合わせたりする必要が無くなり、利便性が向上する。
【0064】
さて、送信制御部106が送信を完了すると、次に、サーバ11の変更制御部107は、登録ユーザID307a(「ユーザA」)と収納商品502a(「本A」)とが業者端末10へ送信されると、当該収納商品502a(「本A」)に関連付けられたステータス510を、指示に対応して変更する(
図2:S108)。
【0065】
ここで、変更制御部107の変更方法に特に限定は無いが、例えば、変更制御部107は、アイテムデータベース508を参照する。アイテムデータベース508には、
図8Aに示すように、アイテムID509と、ステータス510と、登録ユーザID511と、収納場所ID512と、カテゴリ513と、アイテム画像514と、公開非公開情報515とが関連付けて記憶されている。
【0066】
そこで、変更制御部107は、指示の対象の収納商品502a(「本A」)に関連付けられたステータス510を、邸内情報510a(「邸内」)から、収納商品が倉庫に収納されていることを示すトランクルーム内情報510b(「トランクルーム」)に変更する。これにより、収納商品502a(「本A」)が表示される場合、変更後のステータス510が表示され、ユーザは収納商品502a(「本A」)の状況を確認することが可能となる。
【0067】
ここで、例えば、収納商品502a(「本A」)が表示される場合、S106において、ユーザが、トランクルーム連携指示画面700の戻すキー703を選択すると、送信制御部106は、戻すキー703の選択を受け付けて、ステータス510がトランクルーム内情報510b(「トランクルーム」)の収納商品であって、且つ、邸の邸ID306a(「邸A」)と、ユーザのユーザID307a(「ユーザA」)に関連付けられたアイテムIDの収納商品に基づいて、アイテム管理画面を表示させる。ここで、アイテム管理画面600は、上述と同様であり、
図8Bに示すように、アイテムの管理の旨のメッセージ601(「アイテムの管理」)と、アイテムID表示欄602{収納商品(「本A」)}と、収納場所表示欄603{収納場所ID(「収納A」)}と、カテゴリ表示欄604{カテゴリ(「本」)}と、収納商品の写真505aと、カメラキー606と、家へ戻すための戻す指示キー608とが表示される。アイテム管理画面600では、送信制御部106は、ステータス510のトランクルーム内情報510b(「トランクルーム」)に応じて、当該トランクルーム内情報510b以外のステータスのための指示キー608を表示させる。
【0068】
そこで、ユーザは、アイテム管理画面600を見ながら、戻す指示キー608を選択すると、送信制御部106は、ユーザ端末10から、戻す指示キー608の選択を受け付けて、
図8Bに示すように、ネットワーク12を介して、ユーザの登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納商品502a(「本A」)とを業者端末10へ送信する(
図2:S107)。
【0069】
一方、業者は、業者端末10で受信した登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納商品502a(「本A」)とに基づいて、収納商品502a(「本A」)の移動を手配する。具体的には、業者は、倉庫内の収納商品502a(「本A」)を用意して、登録ユーザID307a(「ユーザA」)のユーザの邸へ訪問して移動させる。これにより、ユーザは、倉庫内の収納商品の移動を簡単に業者に依頼することが可能となる。
【0070】
そして、S108において、変更制御部107は、指示の対象の収納商品502a(「本A」)に関連付けられたステータス510を、トランクルーム内情報510b(「トランクルーム」)から邸内情報510a(「邸内」)に変更する(
図2:S108)。これにより、ユーザは、現在の収納商品502a(「本A」)の状況を確認することが可能となる。
【0071】
さて、ユーザが、所定のログアウトキーを選択すると、ログイン制御部101が、ログアウトキーの選択を受け付けて、ユーザ端末10をログアウトさせる(
図2:S109YES)。尚、ユーザが、ログアウトキーを選択しない場合(
図2:S109NO)、S102に戻る(
図2:S102)。
【0072】
ところで、収納場所登録部102が登録した収納場所について、ユーザが、ハンバーガーメニューキー401を介して、収納場所削除キーを選択すると、ログイン制御部101が、収納場所削除キーの選択を受け付けて、収納場所登録部102は、邸の邸IDに関連付けられた収納場所IDの登録収納場所を選択可能に表示して、ユーザから削除希望の収納場所を受け付けても良い。
【0073】
ここで、アイテムデータベース508において、収納場所IDにアイテムIDの収納商品が関連付けられている場合、ユーザは、この収納場所を削除することが出来ないことから、収納場所登録部102は、邸の邸IDに関連付けられた収納場所IDの登録収納場所であって、アイテムIDの収納商品が関連付けられていない収納場所IDの登録収納場所を選択可能に表示すると好ましい。一方、収納場所登録部102は、邸の邸IDに関連付けられた収納場所IDの登録収納場所であって、アイテムIDの収納商品が関連付けられている収納場所IDの登録収納場所を、非活性要素であるグレーに表示して、選択不可能に表示すると好ましい。
【0074】
又、アイテム登録部103が登録した収納商品について、ユーザが、ハンバーガーメニューキー401を介して、アイテム削除キーを選択すると、ログイン制御部101が、アイテム削除キーの選択を受け付けて、アイテム登録部103は、邸の邸IDと、ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示して、ユーザから削除希望の収納商品を受け付けても良い。
【0075】
ここで、収納商品のステータスにトランクルーム内情報が関連付けられている場合、ユーザは、この収納商品を処分することが出来ないことから、アイテム登録部103は、邸の邸IDと、ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品であって、ステータスが邸内情報である収納商品を選択可能に表示すると好ましい。一方、アイテム登録部103は、邸の邸IDと、ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品であって、ステータスがトランクルーム内情報である収納商品をグレーに表示して、選択不可能に表示すると好ましい。
【0076】
又、アイテム登録部103が登録した収納商品について、ユーザが、ハンバーガーメニューキー401を介して、アイテム移動キーを選択すると、ログイン制御部101が、アイテム移動キーの選択を受け付けて、アイテム登録部103は、邸の邸IDと、ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品と、当該収納商品の収納場所IDと、他の収納場所IDとを表示して、ユーザから収納商品の収納場所の変更を受け付けても良い。
【0077】
ここで、上述と同様に、収納商品のステータスにトランクルーム内情報が関連付けられている場合、ユーザは、この収納商品を他の収納場所に移動させることが出来ないことから、アイテム登録部103は、邸の邸IDと、ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品であって、ステータスが邸内情報である収納商品の収納場所IDと、他の収納場所IDとを選択可能に表示すると好ましい。一方、アイテム登録部103は、邸の邸IDと、ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品であって、ステータスがトランクルーム内情報である収納商品をグレーに表示して、選択不可能に表示すると好ましい。
【0078】
ところで、ユーザが、家族等の他のユーザにも公開可能な収納商品を登録する場合は、下記のようになる。即ち、S103において、ユーザが、ハンバーガーメニューキー401を介して、アイテム登録キーを選択すると、ログイン制御部101が、アイテム登録キーの選択を受け付けて(
図2:S103YES)、アイテム登録部103は、アイテム登録画面500をユーザ端末10に表示させる。ここで、アイテム登録画面500は、上述と同様であり、
図9Aに示すように、アイテムの登録の旨のメッセージ501(「アイテムを新規登録」)と、アイテムID入力欄502と、収納場所入力欄503と、カテゴリ入力欄504と、カメラキー505とが表示される。
【0079】
そこで、ユーザは、アイテム登録画面500を見ながら、所定の収納商品502b(例えば、「洗剤B」)をアイテムID入力欄502に入力し、収納商品502b(「洗剤B」)を収納する所定の収納場所ID503b(「収納B」)を選択し、収納商品502b(「洗剤B」)を含む所定のカテゴリ504b(例えば、「消耗品」)を選択して、カメラキー505を選択して、収納商品の写真505bを入力すると、アイテム登録部103は、入力された収納商品502b(「洗剤B」)と収納場所ID503b(「収納B」)とカテゴリ504b(「消耗品」)と収納商品の写真505bとの入力を受け付け、保存キー506と、チェックボックス507とを表示する。
【0080】
ここで、ユーザは、チェックボックス507をチェックせずに、保存キー506を選択すると、アイテム登録部103が、保存キー506の選択を受け付けて、アイテムデータベース508を参照し、
図9Bに示すように、アイテムデータベース508に、収納商品502b(「洗剤B」)と、ステータス510に邸内情報510a(「邸内」)と、登録ユーザID307a(「ユーザA」)と、収納場所ID503b(「収納B」)と、カテゴリ504b(「消耗品」)と、収納商品の写真505bと、公開非公開情報515に、収納商品503b(「収納B」)を公開にする公開情報515b(「公開」)を記憶させる。これにより、所定の収納商品502b(「洗剤B」)に公開情報515b(「公開」)を関連付けることが可能となる。
【0081】
そして、登録ユーザID307a(「ユーザA」)のユーザがログアウトし、次に、他のユーザが、ユーザ端末10から邸商品管理システム1のウェブサイトにアクセスすると、ログイン制御部101は、ログイン画面300を表示させる。ユーザが、正しいユーザID(例えば、「ユーザB」)をユーザID入力欄310に入力し、正しいパスワード(例えば、「def」)をパスワード入力欄311に入力し、ログインキー312を選択し、ログイン制御部101は、ログインデータベース305を参照して、ユーザをログインさせると判定する(
図2:S101YES)。この場合、例えば、ログイン制御部101は、ログイン許可画面313をユーザ端末10に表示させるが、ログイン許可画面313は、上述と同様であり、
図10Aに示すように、ログイン許可の旨のメッセージ314(「ログイン出来ました。」)と、ユーザID315(「ユーザB」)が表示される。
【0082】
ここで、ログイン制御部101は、ログインデータベース305から、登録ユーザID307b(「ユーザB」)と登録パスワード308b(「def」)とに関連付けられた邸ID306a(「邸A」)を取得することにより、登録ユーザID307b(「ユーザB」)のユーザが入居している邸を認識することが出来る。
【0083】
そして、ユーザID315(「ユーザB」)のユーザがログイン状態において、アイテム表示制御部104は、トップ画面400を表示する際に、収納場所データベース414を参照する。ここでは、収納場所データベース414には、
図10Aに示すように、邸の邸ID306a(「邸A」)に、収納場所ID411a(「収納A」)と収納場所ID411b(「収納B」)とが関連付けて記憶されているものとする。そして、アイテム表示制御部104は、収納場所データベース414に基づいて、邸の邸ID306a(「邸A」)に関連付けられた収納場所ID411a(「収納A」)と収納場所ID411b(「収納B」)とを取得する。次に、アイテム表示制御部104は、アイテムデータベース508を参照し、取得された収納場所ID411a(「収納A」)又は収納場所ID411b(「収納B」)と、ログイン状態の登録ユーザID307b(「ユーザB」)とに関連付けられた収納商品を抽出するが、現時点では、
図10Bに示すように、アイテムデータベース508には、登録ユーザID307b(「ユーザB」)に関連付けられた収納商品が存在しないため、その処理は省略する。
【0084】
一方、アイテム表示制御部104は、アイテムデータベース508から、取得された収納場所ID411a(「収納A」)又は収納場所ID411b(「収納B」)と、公開情報515b(「公開」)とに関連付けられた収納商品502b(「洗剤B」)を抽出する。これにより、ユーザの家族で公開したい収納商品を表示させることが出来る。
【0085】
そして、アイテム表示制御部104は、抽出した収納商品502b(「洗剤B」)のステータス510と、収納場所ID512と、カテゴリ513と、アイテム画像514とに基づいて、アイテム管理画面を表示させる。アイテム管理画面600は、上述と同様であり、
図11Aに示すように、アイテムの管理の旨のメッセージ601(「アイテムの管理」)と、アイテムID表示欄602{収納商品502b(「洗剤B」)}と、収納場所表示欄603{収納場所ID411b(「収納B」)}と、カテゴリ表示欄604{カテゴリ504b(「消耗品」)}と、収納商品の写真505bと、カメラキー606とが表示される。このように、邸に家族等の複数のユーザが同居する場合は、公開情報を活用することで、どのような収納商品が邸に存在するのか、ユーザ相互で確認することが出来る。
【0086】
ここで、アイテム管理画面600では、アイテム表示制御部104は、ステータス510の邸内情報510a(「邸内」)に応じて、送る指示キー607を表示させるとともに、カテゴリ504b(「消耗品」)や公開情報515b(「公開」)に応じて、受け取るキー609を表示させる。
【0087】
そこで、ユーザは、アイテム管理画面600を見ながら、受け取るキー609を選択すると、送信制御部106は、ユーザ端末10から、受け取るキー609の選択を受け付けて、
図11Aに示すように、ネットワーク12を介して、ユーザの登録ユーザID307b(「ユーザB」)と、収納商品502b(「洗剤B」)とを業者端末10へ送信する(
図2:S107)。
【0088】
すると、業者は、業者端末10で受信した登録ユーザID307b(「ユーザB」)と、収納商品502b(「洗剤B」)とに基づいて、収納商品502b(「洗剤B」)の発注を手配する。具体的には、業者は、収納商品502b(「洗剤B」)を用意して、登録ユーザID307b(「ユーザB」)のユーザの邸へ訪問して移動させる。これにより、ユーザは、消耗品の収納商品502b(「洗剤B」)を簡単に業者に発注することが可能となる。
【0089】
そして、S108において、
図11Bに示すように、変更制御部107は、指示の対象の収納商品502b(「洗剤B」)に関連付けられたステータス510を、邸内情報510a(「邸内」)から、収納商品の受け取りを示す受け取り情報510c(「受け取り」)に変更する(
図2:S108)。又、変更制御部107は、受け取り情報510cに、発注指示を行ったユーザの登録ユーザID307b(「ユーザB」)を関連付けて記憶しても良い。これにより、ユーザは、現在の収納商品502b(「洗剤B」)の状況を確認することが可能となる。
【0090】
このように、邸商品管理システム1のウェブサイト(ショップサイトやサービスサイト)の全ての管理を邸IDの配下のユーザIDと収納場所IDとアイテムIDとを用いて管理することで、邸IDのみで管理していたウェブサイトを他のウェブサイトやシステムへ連携させて、邸に置いておく邸付帯商品や引っ越しで持っていく個人商品、家族で共有する共有商品のステータスを管理することが出来る。
【0091】
例えば、インターネットで住宅設備機器(給湯器やキッチン、間仕切りや建具など)等の収納商品の購入やリフォームについて、履歴を残して管理することが出来る。又、家具や家電等の家族や一緒に暮らす人が共有で使う収納商品について、購入者個人だけでなく、家族の中で誰かが手配したり、メンテナンス依頼をしたりすることが出来る。更に、定期発注で、その邸に住む人々の共有の収納商品について、誰かが手配することが可能となり、利便性を向上させることが出来る。そして、お米やお水、日雑品等、多岐に渡り、誰がいつ買ったかがステータスで分かるため、家族の人が重複して発注することを防止することが出来る。又、ステータスから追加発注したいが、購入者個人が今居ない場合であっても、公開情報を活用することで、家族の誰かが発注することが可能となる。又、ユーザ個人が使う物(交換用の部品・消耗品の追加発注)でも、家族に追加やメンテナンスパーツを代わりに発注してもらう依頼することが出来る。このように、今までのユーザIDのみの管理では出来なかったことを、邸IDにユーザIDと収納場所IDとアイテムIDとを関連付けることで、邸-収納場所-収納商品-ユーザを一貫して管理することが出来る。又、非公開情報を活用することで、邸としての管理(追加購入、メンテナンス依頼等)が、邸で暮らす全員によって同時に履歴確認や進捗管理を容易にすることが出来る。
【0092】
又、現在、ホテル住まい、ワーケーション、デュアルライフ、キャンピングカー生活等、働き方の多様化と同様に、暮らし方も多様化している。更に、所有から賃貸やシェアへと、モノの所有に対する考え方も変化している。そのような中で、モノとヒトの有効的、合理的なロケーションや状態の管理が出来ると好ましい。そこで、本発明では、更に、ログイン制御部101が、邸IDに対して、当該邸IDの邸の場所を示すロケーションIDを受け付けて、ログインデータベース305の邸ID306に対して、受け付けたロケーションIDを関連付けて記憶させるように構成しても構わない。例えば、ログインデータベース305には、
図12Aに示すように、邸ID306と、登録ユーザID307と、登録パスワード308とを関連付けて記憶されているが、この邸ID306に加えて、当該邸ID306の邸の場所を示すロケーションID306aが設けられており、邸ID306毎にロケーションID306aが関連付けて記憶されている。これにより、例えば、邸が移動対象となったとしても、邸ID306に対するロケーションID306aを変更することで、邸の移動を関連付けることが可能となる。
【0093】
例えば、邸ID306とロケーションID306aとは、ログインデータベース305において、一人の登録ユーザID307のユーザが複数保有することが可能であり、ヒトやモノの所在管理も可能となり、その邸に暮らすユーザの登録ユーザID511も、アイテムデータベース508を活用して、モノのアイテムID509を関連付けて管理することで、アイテムID509の収納商品がどこにあるのかを把握することが可能となる。
【0094】
例えば、倉庫やクリーニング店等のある邸内に存在する収納商品が、今いる家、ホテル、運送会社、倉庫、コンビニ等の他の邸へ移動する場合、ロケーションID306aを活用して、収納商品の移動の管理が容易となり、暮らす場所や今いる場所等、どこにいても収納商品の管理が容易となる。又、自分の収納商品のモノ(資産)を他人に貸与したり、売却したりする場合においても、邸IDとロケーションIDとに加えて登録ユーザIDとの関連付けを活用して、邸とロケーション管理を合理的に行うことが出来る。
【0095】
又、これまでのユーザが発注するショップサイトに比べ、定期購入や定量購入の管理方式の発注に対して、一緒に暮らす複数のユーザが、いつ誰が発注し、いつ届くか等の個人の管理では、まちがって重複して発注したり、誰かが発注していると勘違いして発注が漏れたりする場合があったが、アイテムデータベース508に加えて、ロケーションID306aを加えたログインデータベース305を活用することで、収納商品の移動の履歴が明確になり、一緒に暮らすユーザとも共有化されて、収納商品の管理を一層合理化する。
【0096】
尚、家の中や自分で借りているトランクルーム等の邸において、邸内にセンサーを設置して、ユーザ端末のアプリと連携して、モノのトラフィックや購入・使用履歴を確認出来るようにすることで、モノのメンテナンスやカスタム追加、モノに合わせるマッチング等の確認や検討を容易にすることが出来る。
【0097】
ところで、アイテムデータベース508について、
図5Bでは、アイテム画像514には、一枚の画像が関連付けられるように構成されているが、これに限らず、
図12Bに示すように、アイテム画像514に、収納商品の詳細を示す複数の画像が関連付けられるように構成しても良い。又、アイテムデータベース508に、テキストエリア516を設けて、アイテム登録画面500から、収納商品の子供服のサイズやその他のメモ等のテキストを受け付けて、そのテキストを、アイテムデータベース508のテキストエリア516に関連付けて記憶させるようにしても良い。
【0098】
又、ログインデータベース305の登録ユーザID307について、管理ユーザIDを設定して、管理ユーザIDのユーザが、邸IDの邸名称や邸ステータスを別途設定出来るように構成しても良い。又、ログインデータベース305の登録ユーザID307について、管理ユーザIDか否かを示す管理情報と、ユーザの氏名と、ユーザステータスと、登録日時と、更新日時と、退会日時とを別途関連付けるようにしても良いし、管理ユーザIDについては、電話番号や郵便番号、住所、メールアドレス等の詳細情報を別途関連付けるようにしても良い。
【0099】
又、収納場所データベース414について、収納場所名やコメント、登録ユーザID、登録日時、更新日時等の詳細情報を別途関連付けるようにしても良い。又、アイテムデータベース508について、共用品であるか否かを示す共用品情報やコメント、登録日時、収納商品の名称、購入日、保証書番号、サイズ、色等の詳細情報を別途関連付けるようにしても良い。これにより、後の履歴管理やリコール追跡を容易にすることが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0100】
以上のように、本発明に係る邸商品管理システム及び邸商品管理方法は、邸内の商品を手軽に簡単に管理することが可能なシステム及び方法に有用であり、邸と商品とユーザとを関連付けることで、邸内の商品の確認や商品の発注、移動の管理を適切に行うことが可能な邸商品管理システム及び邸商品管理方法として有効である。
【符号の説明】
【0101】
1 邸商品管理システム
10 端末装置
11 サーバ
12 ネットワーク
101 ログイン制御部
102 収納場所登録部
103 アイテム登録部
104 アイテム表示制御部
105 収納場所表示制御部
106 送信制御部
107 変更制御部
【要約】 (修正有)
【課題】邸内の商品の確認や商品の発注、移動の管理を適切に行う。
【解決手段】邸商品管理システムにおいて、サーバ11の収納場所登録部102は、登録収納場所を示す収納場所IDを収納場所データベースに登録させる。アイテム登録部103は、収納商品を示すアイテムIDと、当該収納商品の状態を示すステータスとをアイテムデータベースに登録させる。アイテム表示制御部104は、邸の邸IDと、ユーザの登録ユーザとに関連付けられたアイテムIDの収納商品を表示させる。収納場所表示制御部105は、邸の邸IDとユーザの登録ユーザとに関連付けられた収納場所IDの収納場所と収納商品とを表示させる。送信制御部106は、ユーザの登録ユーザIDと、商品のアイテムIDとを、移動又は発注に関する業者端末へ送信する。変更制御部107は、アイテムデータベースにおいて、当該アイテムIDに関連付けられたステータスを、指示に対応して変更する。
【選択図】
図1