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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】処理装置、処理プログラム及び処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/212 20220101AFI20240126BHJP
   G06Q 30/02 20230101ALI20240126BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240126BHJP
【FI】
H04L51/212
G06Q30/02
G06Q50/10
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023108403
(22)【出願日】2023-06-30
【審査請求日】2023-07-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521312259
【氏名又は名称】株式会社REGAL CORE
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】田之上 隼人
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0004543(US,A1)
【文献】特開2016-012276(JP,A)
【文献】特開2020-135673(JP,A)
【文献】[ステマ対策] TwitterのPR投稿で知っておきたい表記ルールと注意点,2022年09月13日,[検索日 2023.07.21], インターネット:<URL: https://find-model.jp/insta-lab/twitter-pr>
【文献】Instagramブランドコンテンツのタイアップ投稿タグについて詳しく解説,2022年10月03日,[検索日 2023.07.21], インターネット:<URL: https://find-model.jp/insta-lab/instagram-paid-partnership-tag>
【文献】[インスタグラム] 編集済みとは?投稿後に編集したらバレるのか ,2023年02月20日,[検索日 2023.07.21], インターネット:<URL: https://knowl.jp/instagram-post-edit-inspection>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/21
H04L 51/04
G06Q 30/02
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得し、
前記コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出し、
前記テキスト情報に、互いに異なる宣伝広告用の複数の正規表現のそれぞれが含まれているか否かを判定し、
前記テキスト情報に前記複数の正規表現のうちの少なくともいずれか一つが含まれていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定し、
あらかじめ複数の正規表現のそれぞれが含まれているか否かの判定の結果と改善案とを対応付けて記憶し、ステルスマーケティングに該当する可能性がある場合、前記判定の結果にあらかじめ対応付けて記憶された改善案を出力する
ための処理をするように構成される、処理装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサは、互いに分類が異なる複数の前記正規表現のそれぞれが前記テキスト情報に含まれるか否かを判定するための処理をするように構成される、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
互いに分類が異なる複数の前記正規表現は、宣伝広告の表記の第1分類、商品名又はサービス名の第2分類、及び商品の販売又はサービスを提供する会社名の第3分類に分けられる、
請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記宣伝広告の表記は、#PR又は宣伝広告文章である、
請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第1分類に属する前記正規表現が含まれない場合、又は前記第2分類に属する前記正規表現及び前記第3分類に属する前記正規表現のいずれもが含まれない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定するための処理をするように構成される、
請求項3に記載の処理装置。
【請求項6】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第1分類に属する前記正規表現が所定条件に適合しているか否かを判定し、適合しない場合には前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定するための処理をするように構成される、
請求項3に記載の処理装置。
【請求項7】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記コンテンツ情報を依頼者端末装置から受信、又はクローリングによって取得するための処理をするように構成される、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項8】
前記少なくとも一つのプロセッサは、ソーシャルネットワーキングサービスにおけるタイアップタグの設定情報を前記依頼者端末装置から受信し、前記タイアップタグの設定が行われていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定するための処理をするように構成される、
請求項7に記載の処理装置。
【請求項9】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定すると、前記コンテンツ情報の改善案を抽出し、前記コンテンツ情報の投稿者に対して前記改善案を報知するための処理をするように構成される、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項10】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記改善案が報知された前記投稿者による前記コンテンツ情報の修正有無を追跡するための処理をするように構成される、
請求項9に記載の処理装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性がある否かの判定結果を出力する、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項12】
少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて前記少なくとも一つのプロセッサを、
ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得し、
前記コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出し、
前記テキスト情報に、互いに異なる宣伝広告用の複数の正規表現のそれぞれが含まれているか否かを判定し、
前記テキスト情報に前記複数の正規表現のうちの少なくともいずれか一つが含まれていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定し、
あらかじめ複数の正規表現のそれぞれが含まれているか否かの判定の結果と改善案とを対応付けて記憶し、ステルスマーケティングに該当する可能性がある場合、前記判定の結果にあらかじめ対応付けて記憶された改善案を出力する、
ように機能させる処理プログラム。
【請求項13】
少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される処理方法であって、
ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得する段階と、
前記コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出する段階と、
前記テキスト情報に、互いに異なる宣伝広告用の複数の正規表現のそれぞれが含まれているか否かを判定する段階と、
前記テキスト情報に前記複数の正規表現のうちの少なくともいずれか一つが含まれていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する段階と、
あらかじめ複数の正規表現のそれぞれが含まれているか否かの判定の結果と改善案とを対応付けて記憶し、ステルスマーケティングに該当する可能性がある場合、前記判定の結果にあらかじめ対応付けて記憶された改善案を出力する段階と、
を含む処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツに含まれるデータが所定の法令又はガイドラインによる規制を受けるか否かを判定するための処理装置、処理プログラム及び処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)における投稿について、問題が生じる可能性を事前に判断する技術が知られていた。このような事前の判断を行うことにより、SNS上の炎上等を防止することが可能であった。
【0003】
このような技術として、例えば、特許文献1には、他のユーザがネガティブな評価を過去に受けた事例を記憶したデータベースを参照し、同様の事例が存在する場合には、該当する投稿を拒絶する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-170065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、過去の事例と比較するため、SNSにおける投稿用のコンテンツが、ステルスマーケティングに該当するか否かを最新の法令又はガイドラインを考慮して判断することは困難であった。
【0006】
本開示は、上述した背景からなされたものであり、SNSにおける投稿用のコンテンツに含まれるデータが所定の法令又はガイドラインによる規制を受けるか否かを判定するための処理装置、処理プログラム及び処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを含み、前記少なくとも一つのプロセッサが、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出し、前記テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定し、前記テキスト情報に前記正規表現が含まれていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する、ための処理をするように構成される、処理装置。」が提供される。
【0008】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて前記少なくとも一つのプロセッサを、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出し、前記テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定し、前記テキスト情報に前記正規表現が含まれていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する、ように機能させる処理プログラム。」が提供される。
【0009】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される処理方法であって、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得する段階と、前記コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出する段階と、前記テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定する段階と、前記テキスト情報に前記正規表現が含まれていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する段階と、を含む処理方法。」が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、SNSにおける投稿用のコンテンツに含まれるデータが所定の法令又はガイドラインによる規制を受けるか否かを判定するための処理装置、処理プログラム及び処理方法を提供することができる。
【0011】
なお、上記効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上記効果に加えて、又は上記効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本開示の実施形態に係る処理システム1に係る判定処理の概要を概略的に示す図である。
図2図2は、本開示の実施形態に係る処理システム1の構成を概略的に示す概念図である。
図3図3は、本開示の実施形態に係る依頼者端末装置100の構成の例を示すブロック図である。
図4図4は、本開示の実施形態に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。
図5A図5Aは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200に記憶される判定用のデータベースを概念的に示す図である。
図5B図5Bは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200に記憶される判定用のデータベースを概念的に示す図である。
図5C図5Cは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200に記憶されるコンテンツテーブルを概念的に示す図である。
図6図6は、本開示の実施形態に係る依頼者端末装置100とサーバ装置200との間で実行される処理シーケンスを示す図である。
図7図7は、本開示の実施形態に係る依頼者端末装置100に出力される画面の例を示す図である。
図8図8は、本開示の実施形態に係るサーバ装置200において実行される処理フローを示す図である。
図9図9は、本開示の実施形態に係るSNSの投稿の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0014】
<実施形態>
1.本開示に係る処理システム1の概要
本開示に係る処理システム1は、一例としては、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)における投稿が、所定の法令又はガイドラインによって宣伝広告規制を受けるか否かを判定するために用いられる。より具体的に、処理システム1は、SNSにおける投稿がステルスマーケティング(以下、ステマとも称する)に該当するか否かを判定するために好適に用いられる。ここで、所定の法令又はガイドラインの一例としては、景品表示法等があるが、未施行の法律等又は今後制定される法律等も含めることができる。
【0015】
処理システム1において判定対象となる投稿用のコンテンツが取得されると、処理システム1は当該コンテンツに係るコンテンツ情報からテキスト情報を抽出する。そして、処理システム1は、抽出されたテキスト情報に対して、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定し、当該テキスト情報に当該正規表現が含まれていない場合、コンテンツ情報がステマに該当する可能性があると判定する。これにより、処理システム1は、上記法令又はガイドラインで規制されるものに当該コンテンツが該当する否かを判断可能となる。
【0016】
図1は、本開示の実施形態に係る処理システム1に係る判定処理の概要を概略的に示す図である。具体的に、図1には、判定処理を希望する依頼者であるユーザから判定依頼がなされてから、判定結果が当該依頼者に返信されるまでの概略的な流れが示されている。図1に示すように、当該ユーザが使用する依頼者端末装置100から判定対象であるコンテンツ情報及び判定依頼がサーバ装置200に送信される。サーバ装置200においては、受信したコンテンツ情報に対して判定処理が実施される。その後、サーバ装置200は、依頼者からの判定要求への回答となる判定結果を生成する。そして、サーバ装置200から依頼者端末装置100に対して当該判定結果が送信され、依頼者端末装置100において当該判定結果が確認可能となる。なお、当該判定結果には、ステマにならないようにするためのコンテンツ情報の修正(改善案)に係る情報が含まれてもよい。
【0017】
なお、本開示において、景品表示法を一例とする法令又はガイドラインは、国や地方公共団体によって制定されたものに限らず、特定の業界団体や組合、会社、協会等の組織や個人によって制定されたものであってもよい。また、明示的に「法」や「ガイドライン」と呼ばれるものである必要はなく、基準、ルール、規則、規程などいかなるものであってもよい。また、特に文書で明示的に示され公開されているものである必要はない。
【0018】
また、本開示において、「コンテンツ」とは、典型的には、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用の情報であり、文字(テキスト表記)を含む広告コンテンツが挙げられるが、動画又は静止画が含まれてもよい。なお、広告以外のコンテンツとして、例えば、商品パッケージ、商品紹介、包装、会社紹介、SNS上での紹介、ニュース、新聞記事なども、判定対象としてもよい。なお、判定対象となるコンテンツは、ファイル内に文字が含まれていれば、pdf等の標準化された電子ファイル形式、プレゼンテーションに用いられる電子ファイル形式などであってもよい。すなわち、これらコンテンツには、文字又は記号等のテキストがテキストデータとして認識可能な状態で含まれていてもよい。
【0019】
また、本開示において、「ユーザ」は単に処理システム1により提供されるサービスを利用可能なユーザを意味するにすぎない。本開示では、コンテンツの判定を依頼する者がユーザと呼称される。そして、ユーザの一例としては、影響力、勢力等を持つインターネット上のインフルエンサーであってもよい。
【0020】
また、本開示において、「ステルスマーケティング」とは、消費者に広告と明記せずに隠して、非営利の好評価の口コミと装うなどすることにより、当該消費者を欺いてバンドワゴン効果又はウィンザー効果を狙う行為をいう。本開示においては、SNS上の投稿者から依頼を受け、投稿者が作成した投稿内容が当該消費者を欺いて当該効果を狙うものに該当するかを判定するだけでなく、インターネット上のSNSの投稿からこのようなステマに該当する可能性があるものを抽出することも可能である。
【0021】
なお、本開示において、「第1」や「第2」等の記載がなされていたとしても、これらが付された二つの要素のみに限定されることを意味するわけではない。当然に、「第3」、「第4」及びそれ以上の複数の要素が含まれていてもよい。
【0022】
2.処理システム1の構成
図2は、本開示の実施形態に係る処理システム1の構成を概略的に示す概念図である。図2によれば、処理システム1は、判定の依頼者であるユーザによって保持される依頼者端末装置100、及び判定処理を実行するサーバ装置200を含む。また、処理システム1においては、各装置がネットワーク300を介して通信可能に接続されている。なお、当該ネットワーク300は、無線、有線又はそれらの組み合わせにより構成されてもよい。そして、処理システム1においては、各装置がメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、本実施形態に係る判定の処理が実行される。
【0023】
なお、図2の例では、依頼者端末装置100は1台しか記載されていないが、当然2台以上の依頼者端末装置100を含めることも可能である。また、サーバ装置200は単一のものとして記載されているが、サーバ装置200の各構成要素及び処理を複数のサーバ装置やクラウドサーバ装置に分配することも可能である。更に、依頼者端末装置100、及びサーバ装置200を含む処理システム1によって本実施形態に係る処理が実行されるが、サーバ装置200を利用することなく、サーバ装置200の処理を依頼者端末装置100のみで実行することも可能である。すなわち、依頼者端末装置100において、判定処理用のプログラムが実行され、SNS上の投稿用のコンテンツがステマに該当するか否かの判定がなされてもよい。
【0024】
以上のように、本開示において、処理装置は、本開示に係る処理プログラムや処理方法を実行可能なものであれば、依頼者端末装置100又はサーバ装置200のいずれであってもよい。なお、以下の例においては、特段の記載をしない限り、サーバ装置200が処理装置として機能する場合について説明するが、当然にこの例のみには限定されない。
【0025】
3.依頼者端末装置100の構成
図3は、本開示の実施形態に係る依頼者端末装置100の構成の例を示すブロック図である。依頼者端末装置100は、図3に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
【0026】
依頼者端末装置100は、一例としては、ラップトップPCが挙げられる。しかし、それ以外にも、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係る処理プログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。
【0027】
図3によると、依頼者端末装置100は、出力インターフェイス111、プロセッサ112、RAM、ROM、不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ113、通信処理回路及びアンテナを含む通信インターフェイス114、及びタッチパネル並びにハードキー等を含む入力インターフェイス115を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0028】
出力インターフェイス111は、プロセッサ112の指示に応じて、カメラ(図示せず)で撮影される画像又はメモリ113に記憶された画像情報、本開示に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示を、ディスプレイやプリンタ等の機器に出力する出力部として機能する。出力インターフェイス111の一例としては、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイから構成されるディスプレイが挙げられるが、必ずしも依頼者端末装置100そのものにディスプレイが備えられている必要はない。例えば、出力インターフェイス111は、有線又は無線で接続されたディスプレイに各種表示のための情報を出力するものであってもよい。つまり、通信インターフェイス114が出力インターフェイス111として機能することもあり得る。
【0029】
プロセッサ112は、GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)、又はCPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ113に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ112は、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ113から読み出して実行する。本開示においては、プロセッサ112は、特に、図6の処理シーケンスで示す各処理等を実行する(処理の詳細は、図6において説明する。)。なお、プロセッサ112は、単一のCPUで構成されても良いし、複数のCPUで構成されても良い。また、画像処理に特化したGPU等、他の種類のプロセッサを適宜組み合わせてもよい。
【0030】
メモリ113は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本実施形態に係るゲームアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ112により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。特に、図6で示す処理フローで記載された各処理等を実行するためのプログラムが記憶される。(処理の詳細は、図6において説明する。)。なお、メモリ113として特に図示はしていないが、入力インターフェイス115を介して取り外し可能な記憶媒体やデータベース等と接続されていてもよい。
【0031】
通信インターフェイス114は、通信処理回路及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバ装置200や他の端末装置との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路は、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムや、当該処理において利用される各種情報等を、処理の進行に応じて、サーバ装置200から受信するための処理をする。また、当該処理の実行に必要な各種情報をサーバ装置200に送信するための処理をする。本実施形態においては、特にサーバ装置200との間でコンテンツ情報、SNSにおける設定情報、及び判定結果情報の送受信が行われる。
【0032】
通信処理回路は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理するが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、または加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0033】
入力インターフェイス115は、タッチパネル及び/又はハードキー等から構成され、ユーザからの操作入力を受け付けている。タッチパネルは、出力インターフェイス111としてのディスプレイを被覆するように配置され、ディスプレイの表示する画像データに対応する位置座標の情報をプロセッサ112に出力する。タッチパネル方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本実施形態においては、一例としては、タッチパネルは、指示体によりディスプレイに表示されたオブジェクトの選択や移動等のためのタップ操作やスワイプ操作を検出する。なお、タッチパネルは入力インターフェイス115の一例であって当然他のものを用いることも可能である。プロセッサ112等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス(いわゆるキーボードやマウスのような入力インターフェイス)を用いることも可能である。
【0034】
4.サーバ装置200の構成
図4は、本開示の実施形態に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。サーバ装置200は、図4に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。また、サーバ装置200は単一の筐体に図4に図示するものを備える必要はなく、サーバ装置200の各構成要素及び処理を複数のサーバ装置やクラウドサーバ装置に分配することも可能である。
【0035】
図4によると、サーバ装置200は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ211、GPU又はCPU等から構成されるプロセッサ212、通信インターフェイス213、及び入力インターフェイス214を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0036】
メモリ211は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ212によってロードされ実行される。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ212によって処理されている間、データの書き込み及び読み込みを実行するために用いられる。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。
【0037】
本開示においては、メモリ211は、図5A及び図5Bに示された判定用のデータベース、並びに図5Cに示されたコンテンツテーブルを記憶する。また、本開示においては、メモリ211は、特に、「ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得する処理」、「コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出する処理」、「テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定する処理」、及び「テキスト情報に当該正規表現が含まれていない場合、当該コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する処理」等のためのプログラムを記憶する。なお、特に図示はしないものの、メモリ211に記憶される判定用のデータベース及びコンテンツテーブルは、ネットワークを介して遠隔に設置されたデータベース装置等に記憶されていてもよい。
【0038】
プロセッサ212は、GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)又はCPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ211に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。具体的には、プロセッサ212は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ211から読み出して実行する。
【0039】
本開示においては、プロセッサ212は、特に、「ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得する処理」、「コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出する処理」、「テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定する処理」、及び「テキスト情報に当該正規表現が含まれていない場合、当該コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する処理」等を実行する。なお、プロセッサ212は、単一のCPUで構成されても良いし、複数のCPUで構成されても良い。
【0040】
通信インターフェイス213は、通信処理回路及びアンテナを介して、遠隔に設置された他のサーバ装置又は依頼者端末装置100との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路は、処理システム1において用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、他のサーバ装置又は依頼者端末装置100から情報を送受信するための処理をする。本開示においては、特に、通信インターフェイス213を介して、コンテンツ情報及び判定要求が依頼者端末装置100から受信され、判定結果情報が依頼者端末装置100に送信される。
【0041】
通信処理回路は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理するが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式や非接触無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0042】
入力インターフェイス214は、タッチパネルやハードキー等から構成され、本開示に係るプログラムの実行に係る指示入力や、様々な情報を登録するための操作入力等を受け付ける入力部として機能する。本開示においては、後述するモデル生成を実行するための情報入力装置として、入力インターフェイス214が使用される。
【0043】
5.サーバ装置200のメモリ211に記憶される情報
図5Aは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200に記憶される判定用の第1データベース(正規表現テーブル)を概念的に示す図である。特に、図5Aには、SNSにおける投稿がステマに該当するか否かを判定するために、当該投稿に記載されているべき表現又は記載されるべきでない表現、及び判定対象とするべきか否かを判定(スクリーニング)するための表現が記憶されている。当該判定用の第1データベースに記憶される正規表現は、様々な法令やガイドラインに対応して随時更新される。
【0044】
図5Aによると、判定用の第1データベースには、正規表現ID、分類、正規表現が互いに対応付けられて記憶されている。「正規表現ID」は、判定を行う際に使用される各正規表現を特定するための情報である。このため、「正規表現ID」としては、各正規表現に対して固有の識別子が付与されている。当該識別子としては、数字、アルファベット、記号、又はこれらの組合せであってもよい。当該正規表現IDは、新たに登録すべき正規表現がサーバ装置200に対して入力又は送信されると、サーバ装置200のプロセッサ212によって新たに生成され、メモリ211の第1データベースに登録されることになる。
【0045】
「分類」は、正規表現を所定の観点で分類した場合の分類項目の情報である。本実施形態においては、「宣伝広告の表記」、「商品名」、「サービス名」、「会社名」、「宣伝広告の表記の方法」、及び「スクリーニング用タグ」が設定される。なお、分類はこのような内容に限定されることはなく、ステマに該当するか否かの判定処理、及び正規表現の内容に応じて適宜追加又は変更してもよい。ここで、「宣伝広告の表記」は第1分類とし、「商品名」、「サービス名」は第2分類とし、「会社名」を第3分類とし、これらの第1分類から第3分類については宣伝広告用の正規表現のための分類となる。
【0046】
「宣伝広告の表記」の分類には、「正規表現」として、例えば、「#PR」及び「〇〇をもらいました」が記憶されている。「#」は、SNSの投稿内に使用されるハッシュタグ(ハッシュマーク)であり、投稿を見つけやすくするためのリンク化(タグ化)に使用されるものである。また、「〇〇」には、種々の商品名が入ることになる。当該分類には、SNSの投稿から宣伝広告を想起できる文章、単語、その他の表記が含まれている。
【0047】
「宣伝広告の表記」に属する「正規表現」の他の例示としては、以下のようなものもある。参加というキーワードに関連する正規表現として、例えば、〇〇のモニターに参加中、〇〇のキャンペーンに参加中、〇〇のモニター/キャンペーンに参加中、〇〇のキャンペーンに参加中[モニター]、〇〇のキャンペーンに参加中[PR]、〇〇のアンケートキャンペーンに参加中、〇〇の商品購入キャンペーンに参加中、〇〇購入キャンペーンに参加中、〇〇に参加中[PR]、〇〇のキャンペーンに参加中 提供いただきました、〇〇のキャンペーンに参加中[Supported]等がある。また、「いただきました」に関連するキーワードの正規表現として、例えば、〇〇様からいただきました、〇〇からいただきました、〇〇からもらいました、〇〇でもらいました、〇〇よりもらいました等がある。「〇〇」には、種々の商品名又は商品の販売会社が入ることになる。これらは、あくまでも一例であり、宣伝広告を想起することができる文章であれば、他の表現であってもよい。
【0048】
「商品名」に属する「正規表現」として、一般に知られている商品の名称そのもの、又は当該商品の名称の略称等が該当する。「サービス名」としては、一般に知られているサービスの名称そのもの、又は当該サービスの名称の略称等が該当する。「会社名」に属する「正規表現」として、国内外に存在する株式会社若しくは有限会社等の会社名、又は団体名、組織名、組合名が該当する。
【0049】
「宣伝広告の表記の方法」の分類には、「正規表現」として、例えば、「〇〇円の収入」及び「〇〇円をゲット」が記憶されている。当該分類には、判定対象となるSNSの投稿が宣伝広告にも関わらず、金銭のやり取りが想起できる文章又は単語が含まれている。「宣伝広告の表記の方法」に属する「正規表現」の他の例示としては、〇〇円になった、〇〇円を受領、収支〇〇円等があるが、これらに限定されず、種々の文章又は単語を記憶しておくことが可能である。
【0050】
「スクリーニング用タグ」の分類には、「正規表現」として、例えば、「#AD」、「#プロモーション」、及び「#モニター」が記憶されている。当該分類には、SNSの投稿から宣伝広告を想起できる種々のハッシュタグが含まれている。また、「スクリーニング用タグ」は、サーバ装置200においてSNSの投稿(コンテンツ)が取得された場合、当該投稿に宣伝広告が含まれるか否かの一次スクリーニングの材料として使用されるが、その内容については後述する。
【0051】
「スクリーニング用タグ」に属する「正規表現」の他の例示としては、以下のようなものもある。例えば、#Promotion、#Sponsored、#スポンサード、#Supported、#サポーテッド、#Ambassador、#アンバサダー、#協賛、#提供、#タイアップ、#物品提供、#サービス提供、#プレゼント企画、#プレゼントキャンペーン、#モニター、#モニター・プレゼント、#献本、#○○_提供が正規表現の一例となる。なお、これらの具体例及び表記されていない他の具体例については、上述した#PRと同様に、「宣伝広告の表記」に属するように分類を適宜変更してもよい。
【0052】
図5Bは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200に記憶される判定用の第2データベース(改善案テーブル)を概念的に示す図である。特に、図5Bには、SNSにおける投稿がステマに該当する可能性があると判定された場合、投稿をどのように改善すべきかを提案するための改善案が記憶されている。当該判定用の第2データベースに記憶される改善案は、様々な法令やガイドラインに対応して随時更新される。
【0053】
図5Bによると、判定用の第2データベースには、改善案ID、判定内容、及び改善案が互いに対応付けられて記憶されている。「改善案ID」は、記憶されている改善案を特定するための情報である。このため、「改善案ID」としては、各改善案に対して固有の識別子が付与されている。当該識別子としては、数字、アルファベット、記号、又はこれらの組合せであってもよい。当該改善案IDは、新たに登録すべき改善案がサーバ装置200に対して入力又は送信されると、サーバ装置200のプロセッサ212によって新たに生成され、メモリ211の第2データベースに登録されることになる。
【0054】
「判定内容」は、後述する図8の判定フローにおいて、S111~S115のステップの判定内容に対応して設定された内容である。本実施形態においては、「宣伝広告の表記がない」、「宣伝広告の表記の方法」、「商品名又はサービス名がない」、「会社名がない」、「SNSの設定が不十分」等が設定されている。なお、判定内容はこのような内容に限定されることはなく、判定フローにおける各ステップに対応させて適宜追加又は変更してもよい。
【0055】
「宣伝広告の表記がない」は、図8のS111に対応した判定内容である。より具体的には、SNSの投稿において宣伝広告を示す表記が存在しない場合に、当該判定内容に該当することになる。「宣伝広告の表記の方法」は、図8のS115に対応した判定内容である。具体的には、SNSの投稿において宣伝広告の表記が存在するものの、その記載方法が所定の条件を満たさない場合に、当該判定内容に該当することになる。「商品名又はサービス名がない」は、図8のS113に対応した判定内容である。より具体的には、SNSの投稿において宣伝広告を示す表記が存在するものの、宣伝広告の対象商品等となる主体が存在しない場合に、当該判定内容に該当することになる。「会社名がない」は、図8のS114に対応した判定内容である。より具体的には、SNSの投稿において宣伝広告を示す表記が存在するものの、宣伝広告の対象商品等の販売元となる主体が存在しない場合に、当該判定内容に該当することになる。「SNSの設定が不十分」、は、図8のS112に対応した判定内容である。より具体的には、SNSの投稿において宣伝広告を示す表記が存在するものの、SNSにおける所定の設定がされていない場合に、当該判定内容に該当することになる。
【0056】
「改善案」は、後述する図8の判定フローにおいて、S111~S115のステップの判定内容及びその結果に対応して設定された内容である。本実施形態においては、「#PR又はPR文章の追加をしてください」、「宣伝広告の表記と主体との間の文字数をn文字以下にしてください」、「使用するハッシュタグをn個以下にしてください」、「#PR以降の文字数をn文字以下にしてください」、「金銭授受の表記を削除してください」、「商品等の主体を表記してください」、「販売元等の主体を表記してください」、「タイアップタグの設定をしてください」等が設定されている。なお、改善案はこのような内容に限定されることはなく、判定フローにおける各ステップに対応させて適宜追加又は変更してもよい。
【0057】
図5Cは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200に記憶されるコンテンツテーブルを概念的に示す図である。依頼者端末装置100からコンテンツ情報を受信するごと、又はクローリングによってコンテンツ情報を取得するごとに生成され、判定処理等が行われるごとに随時更新される。
【0058】
図5Cによると、コンテンツテーブルには、コンテンツID情報、SNS設定、判定結果、及び改善案ID等が互いに対応付けて記憶されている。「コンテンツID」は、判定対象となる各コンテンツを特定するための情報で、各コンテンツに対応した固有の情報である。当該コンテンツIDは、依頼者端末装置100から新たなコンテンツ情報がサーバ装置200に送信され、サーバ装置200のメモリ211において当該コンテンツ情報が記憶されるごとに新たに生成される。また、当該コンテンツIDは、サーバ装置200のプロセッサ212がクローリングを実行し、ウェブ上のSNSのコンテンツ情報が取得され、サーバ装置200のメモリ211において当該コンテンツ情報が記憶されるごとに新たに生成される。
【0059】
「SNS設定」は、コンテンツが投稿されるSNSの種類、当該SNSにおける各種の設定に係る情報が記憶される。ここで、SNSの種類としては、例えば、Twitter(登録商標)(ツイッター)、Instagram(登録商標)(インスタグラム)、TikTok(登録商標)(ティックトック)、YouTube(登録商標)(ユーチューブ)、Facebook(登録商標)(フェイスブック)、LinkedIn(登録商標)(リンクトイン)、LINE(登録商標)(ライン)、WhatsApp(登録商標)(ワッツアップ)、又はMixi(登録商標)(ミクシィ)等がある。各種の設定とは、例えば、タイアップに係るタグ等がある。「判定結果」は、図8の判定処理の最終的な結果の情報であり、SNSの投稿について問題がない、又はどのような問題が存在するのかが記憶された情報である。「改善案ID」は、判定結果に対応させて、図5Bに記憶された改善案IDに対応する形で記憶された情報である。
【0060】
6.処理システム1により実行される処理シーケンス
以下に、図6を参照しつつ、処理システム1において実行される処理シーケンスを具体的に説明する。
【0061】
図6は、本開示の実施形態に係る依頼者端末装置100とサーバ装置200との間で実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、図6は、判定対象となるSNSの投稿の入力から実際の判定を経て、判定結果を返信するまでに、依頼者端末装置100とサーバ装置200との間で実行される処理シーケンスを示す図である。
【0062】
図6によると、先ず、依頼者端末装置100のプロセッサ112は、入力インターフェイス115を介してユーザ(判定の依頼者)の操作入力を受け付け、判定対象となるSNSの投稿(すなわち、コンテンツ)を取得する(S10:コンテンツ取得)。その後、依頼者端末装置100のプロセッサ112は、当該コンテンツに係るコンテンツ情報をメモリ113に記憶するとともに、通信インターフェイス114を介して、サーバ装置200に送信する(T11:コンテンツ情報)。また、依頼者端末装置100のプロセッサ112は、当該コンテンツ情報のみならず、SNSにおける設定情報も通信インターフェイス114を介して、サーバ装置200に送信する(T11:設定情報)。
【0063】
より具体的なコンテンツ取得に係る処理としては、依頼者端末装置100においてコンテンツ判定ツールを起動すると、図7に示すようなコンテンツ登録画面が、依頼者端末装置100のディスプレイに表示される。図7によれば、コンテンツ登録画面は、判定対象となるコンテンツの形式を選択する形式選択エリア121、判定対象となるコンテンツの格納場所を示す格納場所入力エリア122、及び登録開始指示をサーバ装置200に送信するための登録開始ボタン123を備える。依頼者端末装置100の利用者であるユーザは、入力インターフェイス115を介して形式選択エリア121から判定対象となるコンテンツの形式を選択する。そして選択がされると、それに対応するチェックボックスが黒塗り表示される。次に、当該ユーザは、入力インターフェイス115を介して、判定対象となるコンテンツに対応する格納場所入力エリア122を選択して、その格納場所を入力する。こののち、当該ユーザが登録開始ボタン123を選択すると、格納場所入力エリア122に入力された格納場所に記憶されたコンテンツ情報が登録開始指示と共に読み出されてサーバ装置200へ送信される。ここで、コンテンツ情報の送信をすることは、サーバ装置200に対して、判定要求を行ったことと同様の処理となる。
【0064】
なお、SNSにおける設定情報の抽出及び送信については、SNSのアカウントを利用して本処理システム1における判定処理を行えるようなAPI連携を行うことにより、依頼者端末装置100からサーバ装置200に対して簡単に行えるようにしてもよい。
【0065】
次に、サーバ装置200のプロセッサ212は、受信したコンテンツ情報及び設定情報をメモリ211に記憶する。すなわち、サーバ装置200のプロセッサ212は、コンテンツ情報及び設定情報を登録し、図5Cに示すようなコンテンツテーブルを生成する(S11:コンテンツ登録)。なお、サーバ装置200のプロセッサ212は、クローリングによってウェブ上に存在する様々なSNSの投稿に係るコンテンツ情報を取得し、メモリ211に記憶してもよい。
【0066】
次に、サーバ装置200のプロセッサ212は、受信したコンテンツ情報及び設定情報に基づき、判定用の第1及び第2データベースを参照して、当該コンテンツ情報がステマに該当する可能性があるか否かを判定する(S12:判定処理)。具体的に、プロセッサ212は、メモリ211に記憶された判定用のプログラムを読みだして実行し、複数のステップを経て判定処理を行う。この際、プロセッサ212は、コンテンツ情報からテキスト情報を抽出する。なお、判定処理の詳細については、図8を参照しつつ後述する。その後、サーバ装置200のプロセッサ212は、判定の結果である判定結果情報をメモリ211に記憶する(S14:判定結果登録)。
【0067】
次に、サーバ装置200のプロセッサ212は、当該判定結果情報を通信インターフェイス213を介して、依頼者端末装置100に送信する(T13:判定結果情報)。すなわち、サーバ装置200のプロセッサ212は、当該判定結果情報を依頼者端末装置100に対して出力することになる。ここで、判定結果情報には、SNSの投稿に係るコンテンツ情報がステマに該当する可能性がある否か、更には該当する可能性がある場合にはその改善案が含まれる。また、判定結果情報の送付先については、依頼者端末装置100に限定されない。例えば、依頼者であるユーザが所属する管理会社(すなわち、インフルエンサーの所属先の事務所)に対して、メールによる送信、DMの送付などが行われてもよい。すなわち、サーバ装置200のプロセッサ212は、当該判定結果情報を依頼者端末装置100以外の装置等に対して出力するようにしてもよく、その出力方法も限定されることはない。そして、サーバ装置200のプロセッサ212は、サーバ装置200において管理されたウェブ上のサイトにおいて、判定結果情報を閲覧可能に出力してもよい。
【0068】
7.サーバ装置200において実行される処理フロー
以下、図6のS12に記載された判定処理について、サーバ装置200において実行される処理フローを具体的に説明する。
【0069】
図8は、本開示の実施形態に係るサーバ装置200において実行される処理フローを示す図である。具体的に、図8は、図6のS12の判定処理の一例であり、メモリ211に記憶された判定プログラム及び判定用の第1並びに第2データベースを利用した処理フローを示す図である。
【0070】
先ず、前提として、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報からテキスト情報を抽出し、判定用の第1データベース及び第2データベースを用いて、テキスト単位での判定が行える準備を行う。
【0071】
次に、図8によると、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報が判定対象に該当するか否かを判定する(S110)。すなわち、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報がSNS上における宣伝広告の要素を含むもの(判定対象外)、又は宣伝広告の要素を含まないもの(判定対象)のいずれかに該当するかを判定する。例えば、プロセッサ212は、SNSの投稿において所定のスクリーニング用のタグが使用されているか否かにより、S110の判定を行う。換言すると、プロセッサ212は、SNSの投稿に所定のタグ付けが行われているか否かを判定する。
【0072】
具体的に、図9に示すような、SNSの投稿画面がユーザ名表示部331、写真表示部332、評価表示部333、投稿内容表示部334から構成されている場合を想定する。このような場合に、プロセッサ212は、コンテンツ情報に含まれるテキスト情報に基づいて、投稿内容表示部334に判定用の第1データベースに登録されたスクリーニング用タグのいずれかが存在するかを判定する。例えば、図9に示す場合には、「#モニター」が存在するため、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報が判定対象に該当すると判定する(S110:Yes)。一方、スクリーニング用タグのいずれも存在しない場合(S110:No)、本フローは終了する。
【0073】
次に、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に宣伝広告の表記が存在するか否かを判定する(S111)。すなわち、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報に宣伝広告として必要とされる表記が含まれているか否かを判定する。具体的に、プロセッサ212は、コンテンツ情報に含まれるテキスト情報に基づいて、投稿内容表示部334に判定用の第1データベースに登録された宣伝広告用の表記のいずれかが存在するかを判定する。例えば、図9に示す場合には、「#PR」が存在するため、プロセッサ212は登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報に宣伝広告の表記が存在すると判定する(S111:Yes)。一方、宣伝広告の表記が存在しない場合(S110:No)、S117に進んで表記に問題があると判定される。
【0074】
次に、プロセッサ212は、登録された設定情報にタイアップタグが設定されているかを判定する(S112)。すなわち、プロセッサ212は、SNSにおける設定として、宣伝広告用の適切な設定がなされているかを判定する。プロセッサ212は、タイアップタグが設定されている場合(S112:Yes)、S113に進んで次の判定を行うが、タイアップタグが設定されていない場合(S112:No)、S117に進んで表記に問題があると判定する。
【0075】
次に、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に商品名又はサービス名が存在するか否かを判定する(S113)。すなわち、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報に宣伝広告の対象である商品等の主体の表記が含まれているか否かを判定する。具体的に、プロセッサ212は、コンテンツ情報に含まれるテキスト情報に基づいて、投稿内容表示部334に判定用の第1データベースに登録された商品名又はサービス名のいずれかが存在するかを判定する。例えば、図9に示す場合には、「〇〇を使用して・・・」、及び「#〇〇の効果が期待」が存在し、商品名が把握できるため、プロセッサ212は登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報に商品名が存在すると判定し(S113:No)、S114をスキップしてS115に進む。一方、商品名又はサービス名が存在しない場合(S113:Yes)、S114に進む。
【0076】
S114において、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報に会社名が存在するか否かを判定する。すなわち、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報に宣伝広告の対象である商品等の販売元の主体の表記が含まれているか否かを判定する。具体的に、プロセッサ212は、コンテンツ情報に基づいて、投稿内容表示部334に判定用の第1データベースに登録された会社名のいずれかが存在するかを判定する。プロセッサ212は、会社名が存在する場合(S114:Yes)、S115に進んで次の判定を行うが、会社名が存在しない場合(S114:No)、S117に進んで表記に問題があると判定する。
【0077】
次に、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報において宣伝広告が所定条件に適合するか否かを判定する(S115)。すなわち、プロセッサ212は、SNSの投稿における宣伝広告として、その表記が適切であるか否かを判定する。具体的に、プロセッサ212は、コンテンツ情報に含まれるテキスト情報に基づいて、投稿内容表示部334に判定用の第1データベースに登録された宣伝広告の表記用の方法のいずれかの記載(金銭授受に係る表記)が存在するかを判定する。また、プロセッサ212は、コンテンツ情報に含まれるテキスト情報に基づいて、投稿内容表示部334における表記がメモリ211に登録された所定のルールに逸脱していないかも判定する。ここで、所定のルールとは、例えば、宣伝広告の表記と主体との間の文字数がn文字以下であること、使用するハッシュタグがn個以下であること、#PR以降の文字数がn文字以下であることが想定される。そして、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報に含まれるテキスト情報において宣伝広告が所定条件に適合していると判定すると(S115:Yes)、SNSにおける投稿の表記に問題がないと判定する(S116)。
【0078】
S117において、プロセッサ212は、登録されたコンテンツ情報又は設定情報に、SNSの投稿等における問題があると判定する。この際、プロセッサ212は、S111、S112、S114、S115のいずれかにおいてNoと判定されたことに対応させ、該当する問題を決定してメモリ211に登録する。
【0079】
次に、プロセッサ212は、SNSの投稿等における問題に対応した改善案を抽出する(S118)。具体的に、プロセッサ212は、S117において登録した問題に対応する改善案を判定用の第2データベースから抽出する。以上により、プロセッサ212における処理フローが終了する。
【0080】
8.本開示の実施形態のまとめ
本開示の実施形態に係る処理装置は、少なくとも一つのプロセッサ212を含み、当該少なくとも一つのプロセッサ212が、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得し、当該コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出し、当該テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定し、当該テキスト情報に正規表現が含まれていない場合、当該コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する、ための処理をするように構成されている。
【0081】
上記構成において、少なくとも一つのプロセッサ212は、互いに分類が異なる複数の正規表現のそれぞれがテキスト情報に含まれるか否かを判定するための処理をするように構成されてもよい。この場合に、互いに分類が異なる複数の正規表現は、宣伝広告の表記の第1分類、商品名又はサービス名の第2分類、及び商品の販売又はサービスを提供する会社名の第3分類に分けられてもよい。そして、この場合に、宣伝広告の表記は、#PR又は宣伝広告文章であってもよい。
【0082】
また、上記構成において、少なくとも一つのプロセッサ212は、第1分類に属する正規表現が含まれない場合、又は第2分類に属する正規表現及び第3分類に属する正規表現のいずれもが含まれない場合、コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定するための処理をするように構成されてもよい。
【0083】
更に、上記構成において、少なくとも一つのプロセッサ212は、第1分類に属する正規表現が所定条件に適合しているか否かを判定し、適合しない場合にはコンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定するための処理をするように構成されてもよい。
【0084】
上記構成において、少なくとも一つのプロセッサ212は、コンテンツ情報を依頼者端末装置から受信、又はクローリングによって取得するための処理をするように構成されてもよい。この場合、少なくとも一つのプロセッサ212は、ソーシャルネットワーキングサービスにおけるタイアップタグの設定情報を当該依頼者端末装置から受信し、タイアップタグの設定が行われていない場合、当該コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定するための処理をするように構成されてもよい。
【0085】
上記構成において、少なくとも一つのプロセッサ212は、コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定すると、当該コンテンツ情報の改善案を抽出し、当該コンテンツ情報の投稿者に対して当該改善案を報知するための処理をするように構成されてもよい。この場合、少なくとも一つのプロセッサ212は、改善案が報知された投稿者によるコンテンツ情報の修正有無を追跡するための処理をするように構成されてもよい。
【0086】
上記構成において、少なくとも一つのプロセッサ212は、コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性がある否かの判定結果を出力してもよい。当該出力先としては、依頼者端末装置だけでなく、インフルエンサー等のユーザを管理する管理会社、当該管理会社における端末装置、又はウェブ上の各種のサイトであってもよい。
【0087】
本開示の実施形態に係る処理プログラムは、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて当該少なくとも一つのプロセッサを、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得し、当該コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出し、当該テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定し、当該テキスト情報に当該正規表現が含まれていない場合、当該コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する、ように機能させる。
【0088】
本開示の実施形態に係る処理方法は、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて当該少なくとも一つのプロセッサにより実行される処理方法であって、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得する段階と、コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出する段階と、当該テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定する段階と、当該テキスト情報に当該正規表現が含まれていない場合、当該コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する段階と、を含む。
【0089】
9.変形例
上記実施形態においては、SNSの投稿に含まれるテキスト情報を判定対象としていたが、SNSの投稿がPDFデータ等の画像の場合には、当該画像データからテキスト情報を抽出する画像処理等が行われてもよい。また、SNSに投稿されている写真から商品名、サービス名、又は会社名を抽出することができるような画像処理が行われてもよい。
【0090】
上記実施形態においては、判定フローが段階的に進み、各ステップにおいて正規表現が存在しない場合等においては即座に問題あり(S117)と判定されが、このような判定フローに限定されない。例えば、各ステップの判定を全て行い、各判定要素に基づいて総合的な判定を行ってもよい。この場合には、改善案抽出についても複数の改善案が抽出されてもよい。
【0091】
本明細書で説明される処理及び手順は、本開示において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバ装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0092】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。
【符号の説明】
【0093】
100 依頼者端末装置
200 サーバ装置
【要約】
【課題】
SNSにおける投稿用のコンテンツに含まれるデータが所定の法令又はガイドラインによる規制を受けるか否かを判定すること。
【解決手段】
少なくとも一つのプロセッサを含み、前記少なくとも一つのプロセッサが、ソーシャルネットワーキングサービスにおける投稿用のコンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報に含まれるテキスト情報を抽出し、前記テキスト情報に、宣伝広告用の正規表現が含まれているか否かを判定し、前記テキスト情報に前記正規表現が含まれていない場合、前記コンテンツ情報がステルスマーケティングに該当する可能性があると判定する、ための処理をするように構成されること。
【選択図】 図1

図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9