(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、サーバ、プログラム、又は方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20240126BHJP
【FI】
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2019222756
(22)【出願日】2019-12-10
【審査請求日】2022-12-07
(73)【特許権者】
【識別番号】507216663
【氏名又は名称】クレディ・アグリコル生命保険株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(72)【発明者】
【氏名】本郷 史剛
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-350923(JP,A)
【文献】特開2017-167804(JP,A)
【文献】特開2005-055979(JP,A)
【文献】川又 英紀,ブラウザからホストの業務アプリにアクセス:損保各社が代理店システムを刷新,日経コンピュータ,日経BP社,1999年11月08日,no.482,p.36-39
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得部、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理部、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成部、
を備えるシステムであり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理は、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理を含
み、
前記還付情報生成部は、
前記申込者情報の年齢情報と、
前記申込者情報に係る性別と、
前記団体保険への申込者数と、
を用いて、前記還付情報を生成する、
保険会社に係るシステム。
【請求項2】
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得部、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理部、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成部、
を備えるシステムであり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理は、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理を含み、
前記還付情報生成部は、
被保険者の年齢層及び/又は前記被保険者の性別に応じた各ブロックについての剰余額を計算し、
前記剰余額を用いて計算された剰余額総額に対する、各ブロックについての剰余額の割合である、配当金分配割合を計算し、
被保険者に支払う配当金総額に対して前記配当金分配割合を乗じて得られた数値である、対被保険者配当金総額を計算し、
前記ブロック毎に前記対被保険者配当金総額を、前記ブロック毎の期末における被保険者数で除した数値である、各前記被保険者に分配する配当金を計算し、
前記配当金を用いて、前記還付情報を生成する、
保険会社に係るシステム。
【請求項3】
前記団体に係るシステムは、前記団体と所定の関係を有する者のみが利用可能な所定のWEBサイトを提供可能である、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
メモリを備える、
請求項1乃至
3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
演算装置を備える、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
CPUを備える、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
プロセッサを備える、
請求項2に記載のシステム。
【請求項8】
保険会社に係るシステムを、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得手段、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理手段、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成手段、
として機能させるためのプログラムであり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理手段は、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理手段を含
み、
前記還付情報生成手段は、
前記申込者情報の年齢情報と、
前記申込者情報に係る性別と、
前記団体保険への申込者数と、
を用いて、前記還付情報を生成する、
プログラム。
【請求項9】
保険会社に係るシステムを、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得手段、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理手段、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成手段、
として機能させるためのプログラムであり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理手段は、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理手段を含み、
前記還付情報生成手段は、
被保険者の年齢層及び/又は前記被保険者の性別に応じた各ブロックについての剰余額を計算し、
前記剰余額を用いて計算された剰余額総額に対する、各ブロックについての剰余額の割合である、配当金分配割合を計算し、
被保険者に支払う配当金総額に対して前記配当金分配割合を乗じて得られた数値である、対被保険者配当金総額を計算し、
前記ブロック毎に前記対被保険者配当金総額を、前記ブロック毎の期末における被保険者数で除した数値である、各前記被保険者に分配する配当金を計算し、
前記配当金を用いて、前記還付情報を生成する手段を含む、
プログラム。
【請求項10】
前記保険会社に係るシステムは、メモリを有する、
請求項
8又は9のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記保険会社に係るシステムは、演算装置を備える、
請求項8乃至10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記保険会社に係るシステムは、CPUを備える、
請求項8に記載のプログラム。
【請求項13】
前記保険会社に係るシステムは、プロセッサを備える、
請求項9に記載のプログラム。
【請求項14】
保険会社に係るシステムが、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得ステップ、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理ステップ、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成ステップ、
を実行する方法であり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理ステップは、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理ステップを含
み、
前記還付情報生成ステップは、
前記申込者情報の年齢情報と、
前記申込者情報に係る性別と、
前記団体保険への申込者数と、
を用いて、前記還付情報を生成するステップを含む、
方法。
【請求項15】
保険会社に係るシステムが、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得ステップ、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理ステップ、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成ステップ、
を実行する方法であり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理ステップは、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理ステップを含み、
前記還付情報生成ステップは、
被保険者の年齢層及び/又は前記被保険者の性別に応じた各ブロックについての剰余額を計算し、
前記剰余額を用いて計算された剰余額総額に対する、各ブロックについての剰余額の割合である、配当金分配割合を計算し、
被保険者に支払う配当金総額に対して前記配当金分配割合を乗じて得られた数値である、対被保険者配当金総額を計算し、
前記ブロック毎に前記対被保険者配当金総額を、前記ブロック毎の期末における被保険者数で除した数値である、各前記被保険者に分配する配当金を計算し、
前記配当金を用いて、前記還付情報を生成するステップを含む、
方法。
【請求項16】
前記保険会社に係るシステムが、メモリを有する、
請求項
14又は15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記保険会社に係るシステムは、演算装置を備える、
請求項14乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記保険会社に係るシステムは、CPUを備える、
請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記保険会社に係るシステムは、プロセッサを備える、
請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願において開示された技術は、団体保険に関する、情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、プログラム、又は方法に関する。
【背景技術】
【0002】
団体保険は、団体の会員をまとめて対象にできるため、個人保険と比べて事務処理の負担を低下できる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-7717号公報
【文献】特開2016-192140号公報
【文献】特開2009-259233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、インターネットを用いて団体保険を扱う場合、一部の関係者に一定の不便が生じる場合がある。そこで、本願発明の様々な実施形態は、上記の課題を解決するために、情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、プログラム、又は方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の一実施態様に係る第1の態様のシステムは、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得部、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理部、
を備えるシステムであり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理は、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理を含む、
保険会社に係るシステムであってよい。かかるシステムの場合、申込者は、団体に係るシステムに対して団体保険商品への申込の情報を入力することで、保険会社に係るシステムに団体保険商品に係る申込の情報が入力されるため、再度、保険会社に係るシステムに対して、かかる団体保険商品についての申込情報を入力する必要がなくなる利点がある。
【0006】
また、本願の一実施態様に係る第2の態様のシステムは、前記団体と所定の関係を有する者のみが利用可能な所定のWEBサイトを提供可能である、第1の態様のシステムであってよい。
【0007】
また、本願の一実施態様に係る第3の態様のシステムは、前記健康情報と、前記団体保険商品情報と、が前記WEBサイトを介して入力された情報である、
第2の態様のシステムであってよい。
【0008】
また、本願の一実施態様に係る第4の態様のシステムは、前記団体に係るシステムは、前記団体と所定の関係を有する者のみが利用可能なアプリケーションと直接的又は間接的に接続可能である、
第1の態様のシステムであってよい。
【0009】
また、本願の一実施態様に係る第5の態様のシステムは、前記健康情報と、前記団体保険商品情報と、は前記アプリケーションを介して入力された情報である、
第4の態様のシステムであってよい。
【0010】
また、本願の一実施態様に係る第6の態様のシステムは、前記団体保険申込情報が、複数の申込者情報を含み、
前記団体に係るシステムの一部又は全部を構成する情報処理装置と異なる、
第1乃至5のいずれか一の態様のシステムであってよい。
【0011】
また、本願の一実施態様に係る第7の態様のシステムは、前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成部、
をさらに備える、
第1乃至6のいずれか一の態様のシステムであってよい。
【0012】
また、本願の一実施態様に係る第8の態様のシステムは、前記還付情報が、前記申込者情報に係る性別及び/又は前記申込情報に係る年齢情報に対応する、前記申込者に還付する金額を示す数値を含む、
第7の態様のシステムであってよい。
【0013】
また、本願の一実施態様に係る第9の態様のシステムは、前記還付情報生成部が、
前記申込者情報の年齢情報と、
前記申込者情報に係る性別と、
前記団体保険への申込者数と、
を用いて、前記還付情報を生成する、
第7又は8の態様のシステムであってよい。
【0014】
また、本願の一実施態様に係る第10の態様のシステムは、前記還付情報生成部が、
被保険者の年齢層及び/又は前記被保険者の性別に応じた各ブロックについての剰余額を計算し、
前記剰余額を用いて計算された剰余額総額に対する、各ブロックについての剰余額の割合である、配当金分配割合を計算し、
被保険者に支払う配当金総額に対して前記配当金分配割合を乗じて得られた数値である、対被保険者配当金総額を計算し、
前記ブロック毎に前記対被保険者配当金総額を、前記ブロック毎の期末における被保険者数で除した数値である、各前記被保険者に分配する配当金を計算し、
前記配当金を用いて、前記還付情報を生成する、
第7乃至9のいずれか1項の態様のシステムであってよい。
【0015】
また、本願の一実施態様に係る第11の態様のシステムは、メモリを備える、
第1乃至10のいずれか一の態様のシステムであってよい。
【0016】
本願の一実施態様に係る第12の態様のプログラムは、
保険会社に係るシステムを、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得手段、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理手段、
として機能させるためのプログラムであり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理手段は、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理手段を含む、
プログラムであってよい。
【0017】
本願の一実施態様に係る第13の態様のプログラムは、
前記保険会社に係るシステムを、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成手段、
として機能させるための第12の態様のプログラムであってよい。
【0018】
本願の一実施態様に係る第14の態様のプログラムは、
前記還付情報生成手段が、
被保険者の年齢層及び/又は前記被保険者の性別に応じた各ブロックについての剰余額を計算し、
前記剰余額を用いて計算された剰余額総額に対する、各ブロックについての剰余額の割合である、配当金分配割合を計算し、
被保険者に支払う配当金総額に対して前記配当金分配割合を乗じて得られた数値である、対被保険者配当金総額を計算し、
前記ブロック毎に前記対被保険者配当金総額を、前記ブロック毎の期末における被保険者数で除した数値である、各前記被保険者に分配する配当金を計算し、
前記配当金を用いて、前記還付情報を生成する手段を含む、
第12又は13のいずれか一の態様のプログラムであってよい。
【0019】
本願の一実施態様に係る第15の態様のプログラムは、
前記保険会社に係るシステムが、メモリを有する、
第12乃至14のいずれか一の態様のプログラムであってよい。
【0020】
本願の一実施態様に係る第16の態様の方法は、
保険会社に係るシステムが、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得ステップ、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理ステップ、
を実行する方法であり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理ステップは、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理ステップを含む、
方法であってよい。
【0021】
本願の一実施態様に係る第17の態様の方法は、
前記保険会社に係るシステムが、
前記団体保険申込情報に基づいて、還付情報を生成する還付情報生成ステップ、
を実行する第16の態様の方法であってよい。
【0022】
本願の一実施態様に係る第18の態様の方法は、
前記還付情報生成ステップが、
被保険者の年齢層及び/又は前記被保険者の性別に応じた各ブロックについての剰余額を計算し、
前記剰余額を用いて計算された剰余額総額に対する、各ブロックについての剰余額の割合である、配当金分配割合を計算し、
被保険者に支払う配当金総額に対して前記配当金分配割合を乗じて得られた数値である、対被保険者配当金総額を計算し、
前記ブロック毎に前記対被保険者配当金総額を、前記ブロック毎の期末における被保険者数で除した数値である、各前記被保険者に分配する配当金を計算し、
前記配当金を用いて、前記還付情報を生成するステップを含む、
第16乃至17のいずれか一の態様の方法であってよい。
【0023】
本願の一実施態様に係る第19の態様の方法は、
前記保険会社に係るシステムが、メモリを有する、
第16乃至18のいずれか一の態様の方法であってよい。
【発明の効果】
【0024】
本願発明の一実施形態により、少なくとも一部の関係者の利便性を向上するものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、一実施例に係るシステムの機能を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、一実施例に係るシステムのデータを示す図である。
【
図3】
図3は、一実施例に係るシステムのデータを示す図である。
【
図4】
図4は、一実施例に係るシステムのデータを示す図である。
【
図5】
図5は、一実施例に係るシステムのデータを示す図である。
【
図6】
図6は、一実施例に係るシステムのデータを示す図である。
【
図7】
図7は、一実施例に係るシステムのデータを示す図である。
【
図8】
図8は、一実施例に係るシステムを含む全体の構成を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、一実施例に係るシステムに係るフローを示す図である。
【
図10】
図10は、一実施例に係るシステムを含む全体の構成を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、一実施例に係るシステムを含む全体の構成を示すブロック図である。
【
図12】
図12は、一実施例に係るシステムを含む全体の構成を示すブロック図である。
【
図13】
図13は、一実施例に係るシステムにおける計算処理の一過程を示す図である。
【
図14】
図14は、一実施例に係るシステムにおける計算処理の一過程を示す図である。
【
図15】
図15は、一実施例に係るシステムにおける計算処理の一過程を示す図である。
【
図16】
図16は、一実施例に係るシステムにおける計算処理の一過程を示す図である。
【
図17】
図17は、一実施例に係るシステムにおける計算処理の一過程を示す図である。
【
図18】
図18は、一実施例に係るシステムにおける計算処理の一過程を示す図である。
【
図19】
図19は、一実施例に係るシステム内の構成を示すブロック図である。
【0026】
1.概要
団体保険は、一般に、特定の団体と所定の関係を有する者を被保険者とし、大量処理が可能であることから、通常の個人の保険契約に比べて、事務コストを節約できる利点がある。本願発明は、団体保険に係り、特にネットワークを用いたシステムに係る。
【0027】
2.機能
まず、本願発明に係る一例のシステムが備える機能を、
図1を参照して、説明する。本願発明に係るシステムは、以下で説明する機能の一部の機能を有するのみであってもよいし、全ての機能を有してもよい。なお、本例のシステムは、保険会社に係るシステムであってよい。保険会社に係るシステムとは、保険会社が所有するシステムであってもよいし、保険会社が管理するシステムであってもよいし、保険会社が他のクラウドシステムやサーバシステムなどについての利用契約を結び、利用しているシステムであってもよい。なお、本願書類において、保険会社は、団体保険を取り扱うことができるものであれば、どのようなものでもよい。
【0028】
2.1.取得部
取得部は、情報を取得する機能を有する。情報は、団体保険の申し込みに係る情報であってよい。例えば、取得部は、情報として、団体保険に申し込む申込者を特定する情報(本願書類において、「申込者情報」ということがある。)、人の健康に係る情報(本願書類において、「健康情報」ということもある。)、団体保険商品に係る情報(本願書類において、「団体保険商品情報」ということもある。)、の一部又は全部を取得してよい。また、取得部は、他の情報を取得してもよい。なお、これらの申込者情報、健康情報、及び/又は、団体保険商品情報、を含む情報を「団体保険申込情報」ということもある。
【0029】
申込者情報は、団体保険の申込を行う申込者を特定できる情報であればよい。例えば、申込者の氏名、申込者のID、申込者のニックネーム、などであってもよい。また、申込者のIDは、本願発明に係るシステムが付したIDを含んでもよいし、本願発明に係るシステムと異なる他のシステムが付したIDを含んでもよい。また、申込者情報は、申込者の性別、及び/又は、申込者の年齢情報、を含んでもよい。申込者の年齢は、具体的な年齢であってもよいし、年齢層であってもよい。年齢層は、一定の年齢幅に基づくものであってよい。なお、申込者は、団体と所定の関係を有する者であってよい。所定の関係は、例えば、団体がサービスプロバイダーの場合は、かかるサービスプロバイダーの会員という関係であって良い。また、所定の関係は、サービスプロバイダーが特定のサービスを提供している場合において、かかる特定のサービスの提供を受けるという関係であってもよい。
【0030】
健康情報は、人の現在の健康に係る情報を含んでもよいし、人の過去の健康に係る情報を含んでもよい。また、健康情報は、人が罹患した病気に係る情報(例えば、病歴)に関する情報を含んでもよいし、人の病院への通院記録に関する情報を含んでもよいし、人の治療に関する情報を含んでもよいし、人が摂取した薬に関する情報を含んでもよい。
【0031】
団体保険商品情報は、団体保険商品を特定する情報であってよい。団体保険商品情報は、団体保険商品を特定する名称を含んでもよいし、団体保険商品を特定するIDを含んでもよい。また、時期、団体の所属員、団体の所属員のステータス、等によって団体保険商品が異なる場合、それらを区別する情報が、団体保険商品情報に含まれてもよい。なお、団体保険商品に係る保険料は、申込者の年齢情報、申込者の性別、に対応した保険料が示されていてもよい。また、一の団体保険商品について設定される保険料は、かかる団体保険商品を申し込んだ場合の平均の性別及び/又は年齢情報の場合の保険料よりも高い保険料に設定されてよい。かかる場合、団体の構成員の性別と年齢情報の属性が、平均である場合であっても、保険金額の支払いによる不測の事態が保険会社に生じる恐れが低下する。なお、団体保険は、団体の構成員を対象とする保険であれば、生命保険であってもよいし、医療保険であってもよいし、その他の保険であってもよく、その種類は問わない。
【0032】
取得部は、団体に係るシステムから、情報を取得してよい。団体は、どのような団体であってもよく、例えば、サービスプロバイダーなどインターネットサービスを提供する団体であってよい。この場合、申込者は、かかるサービスプロバイダーのサービスを利用する者であってよい。サービスプロバイダーの会員の場合、既にプロバイダー契約と関連付けられて、費用の支払い手段が定められていることから、団体保険の保険料の支払い手段が容易である利点がある。なお、団体は、保険会社と異なってよく、団体に係るシステムと、保険会社に係るシステムと、は重複する構成がなくてよい。また、取得部は、団体に係るシステムから、ネットワークを介して、直接的又は間接的に、情報を取得してよい。したがって、取得部に係るシステムと、団体に係るシステムと、の間のネットワークは、一般的なインターネットであってもよいし、専用回線が用いられたものであってもよく、どのようなものであってもよい。
【0033】
図2は、取得部が取得するデータの一例である。取得部は、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を、一のデータ構造において、取得してよい。この場合、取得部は、団体保険に対する一の申込者から申し込みがあったときに、かかる申込者について、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を取得してよい。このように、取得部は、申込がされたタイミングに応じて、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を取得してよい。また、取得部は、これらの、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を、関連付けられたデータ構造で、取得してよい。また、取得部は、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を同一のタイミングで取得してもよい。また、取得部は、これらの情報を、ユーザ端末上で入力されたタイミングとは異なるタイミングで取得してもよい。例えば、ユーザ端末上で入力されてから所定の時間経過後に、取得してもよい。また、取得部は、所定の申込者数毎に、これらの情報を取得してもよい。
【0034】
また、
図3は、取得部が取得するデータの他の一例である。ここでは、取得部は、複数の申込者について、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報について、それぞれ、まとめて取得している。ここで、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報は、それぞれ、各申込者に対して付されたIDと関連づけられている。そのため、一のIDが示す一の申込者について、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を、特定できる構成である。この場合、取得部は、申込者情報、健康情報、団体保険商品情報、を異なるタイミングで取得してもよい。また、取得部は、団体保険に対する複数の申込者に係る団体保険申込情報を、同一のタイミングで取得してよい。
【0035】
2.2.記憶部
記憶部は、本願発明に係る情報を記憶する機能を有する。記憶部は、取得部によって取得された情報を記憶してよいし、後述の申込処理部、還付情報生成部などの処理に必要な情報や処理された後の情報を記憶してよいし、また、これらの処理を行うためのプログラムを記憶してよい。
【0036】
2.3.申込処理部
申込処理部は、団体保険に関する申込の処理を行う機能を有する。
【0037】
申込処理部は、申込処理の一例として、取得部から取得した情報について、
図4のようなデータ構造において、情報を記憶してよい。この場合、申込処理部は、記憶部と連携して、処理を行ってよい。これらの情報は、関連付けられて記憶されてよい。なお、本図においては、一つのテーブルとして、データを記憶する例を示しているが、例えば、各レコードをIDによって関連付けて記憶するリレーショナルデータベース形式による
図5のような形式によって情報を記憶してもよいし、その他のデータベース形式によって記憶してもよい。
【0038】
また、申込処理部は、申込処理の一例として、例えば、一の団体保険について、男女別、年齢別、の申込者数を、計算してよい。例えば、
図6は、一の団体保険について、男女別、年齢層別の申込者数を合計した例である。
【0039】
2.4.還付情報生成部
還付情報生成部は、団体保険について還付に係る情報(本願書類において、「還付情報」ということもある)を生成する機能を有する。還付情報生成部は、対象とする団体保険商品について、保険の保険期間が終了後の期末において、還付情報を生成してよい。なお、団体保険商品に対して申込を行った申込者のうち、査定によって保険の対象となった者を被保険者ということもある。
【0040】
還付情報は、団体に対して還付する金額を示す数値を含んでもよいし、被保険者全体に対して還付する金額を示す数値を含んでもよいし、及び/又は、被保険者毎に対して還付する金額を示す数値を含んでもよい。還付情報が、団体に対して還付する金額を示す数値を含む場合、団体に対して還付する金額情報を整理できる利点がある。また、還付情報が、被保険者全体に対して還付する金額を示す数値を含む場合、被保険者全体に対して還付する金額を整理できる利点がある。また、還付情報が被保険者毎に対して還付する金額を示す数値を含む場合、被保険者毎に還付する金額を整理できる利点がある。なお、還付情報は、一の被保険者と、かかる被保険者に対して還付する金額を示す数値と、を関連付けた情報を含んでよい。また、還付情報は、複数の被保険者と、各被保険者に対して還付する金額を示すそれぞれの数値と、を関連付けた情報を含んでよい。
図7は、一の団体保険商品について申し込みを行った複数の申込者の各々(各申込者に対する査定の結果保険の対象となった被保険者であるとする)と、各々の被保険者に対して還付する金額を示す情報と、を関連付けて記憶している一例である。ここで、申込者IDは、申込者(被保険者)を特定可能な情報であればどのようなものであってもよい。なお、申込者の一部は団体保険商品に対する査定が否定されることもあるため、被保険者は、申込者の一部であってよい。
【0041】
また、還付情報生成部は、還付情報を、団体に係るシステムに直接的又は間接的に送信する機能を有してよい。団体に対して還付する金額を示す数値を含む還付情報が団体に係るシステムに送信される場合、団体に対して還付する金額情報を伝達できる利点がある。また、被保険者全体に対して還付する金額を示す数値を含む還付情報が団体に係るシステムに送信される場合、被保険者全体に対して還付する金額を伝達できる利点がある。また、還付情報が被保険者毎に対して還付する金額を示す数値を含む還付情報が団体に係るシステムに送信される場合、被保険者毎に還付する金額を伝達できる利点がある。
【0042】
また、特に、還付情報が被保険者毎に対して還付する金額を示す数値を含む場合において、還付情報生成部が、被保険者に係る性別や年齢情報別などの保険事故発生率を用いて、被保険者毎に還付する情報を生成する場合、より各被保険者の状況に応じて還付する金額を整理できる利点がある。
【0043】
また、還付情報は、団体、被保険者全体、及び又は、被保険者毎、に還付する金額を示す数値の情報であることから、かかる情報を取得する団体に係るシステムにおいて、処理が容易である利点がある。例えば、還付情報が団体に対して還付する金額を示す数値を含む場合、かかる数値を用いて、保険会社と団体との間でかかる還付の金額の処理を行うことも可能である。また、還付情報が被保険者全体に対して還付する金額を示す数値を含む場合、団体に係るシステムにおける独自の処理方法がある場合においてもかかる数値を処理可能な利点がある。また、還付情報が被保険者毎に対して還付する金額を示す数値を含む場合、団体に係るシステムにおいて被保険者毎にかかる数値の処理が可能である利点がある。この場合、例えば、団体に係るシステムにおいて被保険者毎が何らかのポイントを有する場合、かかる各被保険者毎に有するポイントに対してかかる被保険者毎に対して還付する金額を示す数値を加算することなどにより、団体においてかかる還付する金額をポイントとして処理できるため、事務処理負担が減少する利点がある。
【0044】
3.実施例
次に、上述の機能の一部又は全部を用いたシステム例を説明する。
【0045】
3.1.実施例1
実施例1に係るシステムについて、
図8を用いて、説明する。実施例1に係るシステム06は、外部のWEBサーバ05とネットワークを介して直接又は間接的に接続されていてよい。本例に係るシステム06は、WEBサーバから、申込者情報、健康情報、及び/又は、団体保険商品情報、を取得する機能を有してよい。また、かかるシステムは、WEBサーバから、取得した、かかる申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を、関連付けて記憶する機能を有してよい。また、かかるシステムは、かかる申込者情報、健康情報、団体保険商品情報を用いて、かかる団体保険についての、申込処理を行う機能を有してよい。なお、システム06は、保険会社に係るシステムであってよい。
【0046】
WEBサーバ05は、団体に係るシステムであってよい。団体は、E-コマースビジネス等を提供するサービスプロバイダーなどであってよい。WEBサーバは、ユーザ端末01乃至04とネットワークを介して直接又は間接的に接続されていてよい。なお、ここでは、ユーザ端末として4つを例に説明しているが、その数に制限はない。以降では、ユーザ端末01を対象として説明する。サービスプロバイダーと所定の関係を有する者としては、かかるサービスプロバイダーの会員や、かかるサービスプロバイダーが提供する特定のサービスを利用する会員であってよい。
【0047】
WEBサーバは、ユーザ端末から特定のサイトへのアクセス要求を受領してよい。また、ユーザ端末が、会員によって利用されているかの認証を、ユーザ端末から取得した情報を用いて、行ってよい。また、団体の会員によってユーザ端末が利用されていることの認証が成功した場合のみ、団体の会員のみがアクセス可能なサイトを、ユーザ端末に送信してよい。また、一又は複数の団体保険商品に関する情報を、ユーザ端末において表示できるよう、ユーザ端末に、送信してよい。また、ユーザ端末から、特定の団体保険商品情報、健康情報、その他の情報、を取得してよい。
【0048】
ユーザ端末は、一の団体と所定の関係を有する者が利用するものであってよい。また、ユーザ端末は、特定の団体の会員によって利用されていることを示す情報を入力できてよく、かかる情報を、WEBサーバに送信してよい。また、団体の会員によってユーザ端末が利用されていることの認証が成功した場合のみ、団体の会員のみがアクセス可能なサイトを表示してよい。また、一又は複数の団体保険商品に関する情報を表示してよい。また、かかるサイトにおいては、特定の団体保険商品情報、健康情報、その他の情報、をかかる特定の会員のみが入力可能であってよく、かかる情報を、WEBサーバに送信してよい。このように、特定の会員のみが団体保険について申し込みが可能なように構成することにより、団体保険についての団体性の要件を技術的にサポート可能としている。
【0049】
次に、本例におけるシステムを用いた流れを、
図9を用いて説明する。
【0050】
まず、団体の会員は、自らが団体の会員であることを示す情報をユーザ端末に入力する(ステップ01)。かかる情報は、会員であることを示すID、パスワード、生体認証情報等であってよい。
【0051】
ユーザ端末は、かかる団体の会員であることを示す情報を、WEBサーバに送信する(ステップ02)。示すID、パスワード、生体認証情報などを、所定の処理をするものであってよい。なお、このとき、ユーザ端末は、WEBサーバとの接続用の接続IDなどと関連づけて、WEBサーバとの間のコミュニケーションを行ってよい。
【0052】
次に、WEBサーバは、ユーザ端末から取得した情報を用いて、団体の会員であることの認証を行う(ステップ03)。認証は、上述の団体の会員であることを示す情報に対応した手法によって行ってよく、パスワードによる認証や生体認証によるものなどであってよい。なお、WEBサーバは、上述の接続用の接続IDと、かかる会員との関連付けを行い、以後のユーザ端末との本件接続に、かかる接続IDを用いてよい。かかる接続IDは、セッションIDなど、接続が継続していることを示す情報などであってもよい。
【0053】
次に、WEBサーバは、かかるユーザ端末からの情報により、団体の会員により利用されていることの認証に成功した場合のみ、団体の会員に対してのみ提供するサイトの情報を、かかるユーザ端末に送信する(ステップ04)。かかるサイトの情報には、一又は複数の団体保険商品に関する情報が含まれてよい。かかる一又は複数の団体保険商品に関する情報は、例えば、一又は複数の団体保険商品の詳細であってよく、例えば、かかる団体保険商品のオプションや、加入条件、保険料、保険金額など、団体保険商品を選択するのに必要な情報であってよい。
【0054】
次に、ユーザ端末は、かかるサイトの情報を表示する(ステップ05)。ユーザ端末は、かかるサイト内の情報として、上述の一又は複数の団体保険商品に関する情報を表示してよい。また、ユーザ端末は、かかるサイトの情報を表示する際、前記一又は複数の団体保険商品を選択可能に表示してよい。
【0055】
次に、ユーザ端末において、会員は、特定の団体保険商品についての申し込みを行う場合、かかる入力を行う(ステップ06)。ここでは、ユーザは、特定の団体保険商品を選択する。なお、団体保険商品についてのオプションがある場合には、かかるオプションも合わせて選択してよい。また、ユーザは、健康情報を入力する。健康情報は、選択肢によって入力できるものであってもよいし、具体的に罹患した病名や利用する薬を入力できるものであってもよい。また、団体がサービスプロバイダーの場合において、かかる会員が支払うべき保険料は、かかるサービスプロバイダーの料金に加算されるものであってもよいし、クレジットカードなどの他の手法であってもよい。なお、本ステップにおいて、会員が、ユーザ端末に、団体保険に申し込む自分自身の会員の情報を入力してもよい。本ステップにより、会員は、団体保険商品についての申込は終了となり、別途保険会社に係るシステムにおいて、かかる団体保険商品についての申込の情報を入力する必要はない。
【0056】
次に、ユーザ端末は、ユーザが入力した情報を、WEBサーバに送信する(ステップ07)。ユーザが入力した情報は、例えば、選択された一の団体保険商品情報、健康情報、その他の情報、であってよい。なお、ここで、ユーザ端末は、会員が団体保険商品情報、健康情報、その他、の全ての情報を入力してから、WEBサーバに送信してもよいし、これらの情報の一部の情報の入力を受領する度に、WEBサーバに送信してもよい。なお、ユーザ端末が、会員の情報を受領した場合、かかる会員の情報を、ユーザ端末は、WEBサーバに送信してもよい。
【0057】
WEBサーバは、ユーザ端末によって送信され、受信した情報に基づく情報を、本例のシステムに送信する(ステップ08)。WEBサーバは、ユーザ端末から受信した情報をそのまま本例のシステムに送信してもよいし、ユーザ端末から受信した情報に対して所定の加工をした後に本例のシステムに送信してもよい。
【0058】
所定の加工は、例えば、WEBサーバ自身が有する情報を追加する処理であってよく、例えば、WEBサーバ自身が有する申込者情報を追加する処理であってよい。WEBサーバは、上述の認証ステップにより会員を特定できているため、その後の応答に用いられている接続IDによって、接続IDと関連付けられている会員情報を、追加してよい。かかる手段により、上述の健康情報と接続IDとが同時に送信されるにとどまり、健康情報と会員情報とを直接通信する必要がない利点がある。他方、WEBサーバがユーザ端末から、会員の情報を受領した場合、WEBサーバ自身が有する情報を本例のシステムに送信してもよい。
【0059】
本例のシステムは、WEBサーバから受信した情報を用いて、特定の団体保険商品についての申込処理を行う(ステップ09)。なお、本例のシステムは、WEBサーバから、申込者情報と、健康情報と、団体保険商品情報と、を関連付けられているデータ構造で情報を取得してもよいし、これらを別のデータ構造によって取得してもよい。また、本例のシステムは、かかるWEBサーバから受信した情報のみをもって、団体保険商品についての申込処理が可能であり、別途申込者から保険会社に係るシステムに対してかかる団体保険商品についての申込情報を取得する必要はない。
【0060】
本例に係る方法は、保険会社に係るシステムが、
団体に係るシステムから、前記団体に係る団体保険の申込に係る情報である団体保険申込情報を、ネットワークを介して直接的又は間接的に取得する取得ステップ、
取得した前記団体保険申込情報を用いて、申込処理を行う申込処理ステップ、
を実行する方法であり、
前記団体保険申込情報は、
団体と所定の関係を有する者であって、前記団体の保険の申込者、を特定する申込者情報と、
前記申込者の健康に係る情報である健康情報と、及び
前記申込者が申し込む対象である団体保険商品に係る情報である団体保険商品情報と、を含み、
前記申込処理ステップは、
前記申込者情報、前記健康情報、及び、前記団体保険商品情報、を関連付けて記憶する処理ステップを含む、
方法であってよい。
【0061】
このように、本例のシステムにおいては、団体保険の申込者は、サービスプロバイダーと既にプロバイダー契約を締結し、普段から用いているサイトを用いて、団体保険の申込が可能である利点がある。特に、本例のシステムのように、サービスプロバイダー内において団体保険の申込を完了させることが可能である場合、団体保険の申込者は、改めて、保険会社のWEBサイトにアクセスし、団体保険の申込者である自分自身の情報を再入力する、という負担が生じない利点がある。また、かかる利点は、本例のシステムの観点から説明すると、本例のシステムがユーザ端末から直接団体保険申込情報を取得するのではなく、団体保険申込情報はユーザ端末から団体に係るシステムに送信され、本例のシステムがかかる団体に係るシステムからかかる団体保険申込情報を取得する構成により、実現されるものである。
【0062】
3.2.実施例2
実施例2に係るシステムは、WEBサーバが提供するサイトに代えて、サーバと接続されるアプリケーションによって、実現される方式である。本例については、実施例1との異なる点のみを説明する。
【0063】
WEBサーバは、団体保険商品の申し込みを可能とするアプリケーション(本願書類において、「団体保険商品アプリ」ということもある。)をダウンロードできる機能を有してよい。また、WEBサーバは、団体保険商品アプリ内の情報や処理をアップデートできる機能を有してよい。また、WEBサーバは、ユーザ端末内の団体保険商品アプリとリアルタイムで接続し、ユーザ端末を用いる会員の情報の入力に応じて、リアルタイムで情報の送信及び受信が可能であってよい。また、WEBサーバは、団体保険商品アプリをユーザ端末の利用者が利用していない時間帯においても、団体保険商品アプリと接続し、団体保険商品の申込を受領してもよい。
【0064】
ユーザ端末は、団体保険商品アプリをインストールし、実行できてよい。また、ユーザ端末は、団体保険商品アプリ内の情報や処理をアップデートできる機能を有してよい。また、ユーザ端末は、WEBサーバとリアルタイムで接続し、ユーザ端末を用いる会員の情報の団体保険商品アプリへの入力に応じて、リアルタイムで情報の送信及び受信が可能であってよい。また、ユーザ端末は、団体保険商品アプリをユーザ端末の利用者が利用していない時間帯においても、WEBサーバと接続し、団体保険商品の申込を送信してもよい。
【0065】
次に、本例のシステムを用いた流れの一例を、説明する。なお、前提として、ユーザ端末には、WEBサーバから提供された、団体保険商品アプリがダウンロードされ、インストールされているとする。
【0066】
まず、ユーザによる団体保険商品アプリの起動指示に従い、ユーザ端末は、団体保険商品アプリを起動する(ステップ1)。このとき、ユーザ端末は、WEBサーバにアクセスし、団体保険商品アプリのアップデートの有無を確認し、WEBサーバ内でアップデートがあると判定される場合、ユーザ端末は、WEBサーバと接続して、アップデート処理を行ってよい。
【0067】
次に、ユーザ端末は、WEBサーバと連動して、会員の認証を行う(ステップ2)。この場合、WEBサーバに接続して認証を行ってよく、その場合の処理は、実施例1に係るシステムのステップ1乃至3であってよい。
【0068】
次に、ユーザ端末は、団体保険商品アプリにおいて、団体の会員により利用されていることの認証に成功した場合のみ、団体の会員に対してのみ提供する一又は複数の団体保険商品に関する情報を、団体保険商品アプリ上で表示し、これに対応してユーザは特定の団体保険商品についての申込を行う入力を行う(ステップ3)。かかる表示は、実施例1に係るシステムのステップ5及び6に対応してよい。このように、特定の会員のみが団体保険について申し込みが可能なように構成することにより、団体保険についての団体性の要件を技術的にサポート可能としている。
【0069】
次に、ユーザ端末に係る団体保険商品アプリは、ユーザが入力した情報を、WEBサーバに送信する(ステップ4)。かかるステップは、実施例1に係るステップ7に対応する。
【0070】
以後、実施例2において、実施例1におけるステップ8以降が適用されてよい。
【0071】
なお、以上においては、ユーザ端末が、WEBサーバと接続した状態で、リアルタイムによる、団体保険商品の申込ステップを説明したが、ユーザ端末がWEBサーバと接続できない場合においても、団体保険商品を受け付ける構成であってもよい。この場合、団体保険商品アプリは、団体保険商品の申込ができない可能性を、ユーザ端末に表示することが好ましい。また、ユーザ端末における会員の認証は、次の実施例3で説明されるような認証方法が適用できてよい。また、団体保険商品アプリは、WEBサーバと接続された段階で、WEBサーバとの情報のやり取りを実行できるよう構成されていてよい。
【0072】
3.3.実施例3
本例のシステムは、実施例1又は実施例2に係るシステムおいて、セキュリティが施されたものの一例のシステムである。実施例1又は実施例2に係るシステムに対し、種々のセキュリティ手法は適用可能であるが、そのうちの一例を実施例3として、説明する。
【0073】
ユーザ端末は、認証について、セキュリティ手段が適用されてよい。実施例1及び2においては、団体の会員により利用されていることの情報が、ユーザ端末から、WEBサーバに送信されているが、かかる情報に代えて、団体の会員により利用されていることの情報を加工した情報が、ユーザ端末からWEBサーバに送信されてもよい。例えば、ユーザ端末が一方向関数を有し、かかる団体の会員により利用されていることを示す情報に、一方向関数が適用され、得られた値が、ユーザ端末からWEBサーバに送信され、かかる値が、予めWEBサーバ内で団体の会員により利用されていることを示す情報に一方向関数が適用されて得られた値と照合され、認証がされてもよい。この場合、パスワードそれ自身が通信されないことにより、情報の傍受がされない利点がある。
【0074】
また、かかる一方向関数において使用されるパラメータが、WEBサーバからユーザ端末に送信され、かかるパラメータが使用されて一方向関数が適用された値がユーザ端末からWEBサーバに送信され、上述のように照合がされてもよい。この場合、仮に途中で一方向関数が適用された値が傍受されても、次のパラメータが異なる場合には次の一方向関数が適用される値が異なるため、なりすましが困難になる利点がある。
【0075】
なお、上述では、認証において、ユーザ端末とWEBサーバとの間の情報のやり取りを行う例を説明したが、ユーザ端末内の団体保険商品アプリ内への情報の入力により、認証を行う手法であってもよい。この場合、WEBサーバとのリアルタイムの情報のやり取りが不要である利点がある。
【0076】
3.4.実施例4
実施例4に係るシステムは、WEBサーバが分散される例である。
図10を用いて説明する。本例においては、主に、実施例1に係るシステムと対比して説明するが、同様に、実施例2及び3においても、WEBサーバが分散されてよい。
【0077】
本図において、ユーザ端末01乃至04のうち、ユーザ端末01及び02がWEBサーバ05と直接的又は間接的に接続され、ユーザ端末03及び04がWEBサーバ06と直接的又は間接的に接続されてよい。かかる構成により、WEBサーバ05および06の負担が過度に加重されず、会員による同時期の申込に対しても、適切に対応できる利点がある。特に、団体保険商品が、サービスプロバイダーのような団体の会員の資格において申込が可能であり、かつ、一律の費用により申し込みが可能であるなど話題性のある保険商品の場合、申込の時期が集中することがある。そのようなケースにおいても、適切に対応できる利点がある。なお、WEBサーバ05及び06の機能は、上述と同様であってよく、本例のシステムは、かかるWEBサーバ05及び06という二つのサーバから、情報を取得してよい。なお、WEBサーバ05及び06が団体に係るシステムであってよく、本例のシステムであるシステム07が保険会社に係るシステムであってよい。
【0078】
図11は、WEBサーバが分散される他の例である。本例においては、WEBサーバ05と06が、サーバ07に情報を送信する構成とされている。この場合、申込者が一定程度集まった段階で、サーバ07から本例のシステム08に送信するなど、バッチ処理が可能になる。この場合、サービスプロバイダー側においても、一旦サーバ07において、情報を整理できるなどの利点があり、また、サーバ07と本例のシステム08の管理者・所有者が異なる場合においても、その間のデータ構造や情報通信のプロトコルに関する整合を、サーバ07のみに着目すればよい利点がある。このように、本例のシステムが、一のサーバ07から情報を取得する構成としてもよい。なお、WEBサーバ05、06、及びサーバ07が団体に係るシステムであってよく、本例のシステムであるシステム08が保険会社に係るシステムであってよい。
【0079】
3.5.実施例5
実施例5に係るシステムは、還付情報を計算する例である。なお、本例のシステムは、予め、団体保険についての、団体保険商品情報、申込者情報を有することを前提とする。かかる情報の取得経緯は、上述の実施例で説明した方法であってもよいし、上述の実施例で説明した手法に限られず、他の方法であってもよい。すなわち、本例のシステムは、上述の実施例1乃至4に係るシステムのいずれか1つに係るシステムと実施例5に係るシステムとが組み合わされたものであってもよいし、他のシステムと実施例5に係るシステムとが組み合わされたものでもよいし、実施例5に係るシステム単独のシステムであってもよい。
【0080】
実施例5に係るシステムについて、
図12を参考に説明する。保険会社に係る本例のシステム07は、団体に係るサーバ06と、直接的又は間接的に、ネットワークを介して接続されていてよい。団体に係るシステムは、例えば、サーバ06、WEBサーバ05を含んでよい。
【0081】
システム07は、還付情報生成部を備え、還付情報を生成してよい。還付情報生成部は、一の団体保険商品について、1)団体に対する還付情報、2)被保険者全体に対する還付情報、及び/又は、3)被保険者毎に対する還付情報を生成してよい。
【0082】
ここで、具体的な例を踏まえて、還付情報生成部が生成する還付情報について、説明する。本例において、一の団体保険商品について、以下の状況であるとする。
【0083】
[仮想事例]
・月額保険料:1,000円
・保険料総額:6,000(単位:百万円)
・事業運営費:保険料総額の15%=6,000(百万円)×15%=900(百万円)
・支払保険金総額:3,000(単位:百万円)
・団体に対する配当率:80%
・被保険者全体の受取配当率:60%
【0084】
これらの情報は、一の団体保険商品について、団体保険商品の保険期間の終了後である期末において、上述の情報が、本例のシステムに入力され、記憶され、以下で示される通り使用されてよい。これらの情報は、本例のシステムの管理者が本例のシステムに入力してもよいし、別途の技術を用いて、本例のシステムに入力され記憶されてもよい。なお、保険料は、被保険者が支出する金額(保険会社が取得する金額)であり、保険金は、被保険者が取得する金額(保険会社が支払う金額)として本願書類において用いている。
【0085】
1)団体に対する還付情報
団体に対する還付情報は、次の計算式により計算されてよい。
還付情報=(保険料総額-事業運営費-支払保険金総額)×団体に対する配当率
ここで、上記の例に基づいて計算すると、(6000(百万円)-900(百万円)-3000(百万円))×80%=1680(百万円)と還付情報が計算される。したがって、還付情報が団体に対して還付する金額を示す情報を含む場合、還付情報は、1680(百万)(1680000000)との数値を含んでよい。
【0086】
2)被保険者全体に対する還付情報
被保険者全体に対する還付情報は、次の計算式により計算されてよい。
還付情報=(保険料総額-事業運営費-支払保険金総額)×被保険者全体の受取配当率
ここで、上記の例に基づいて計算すると、(6000(百万円)-900(百万円)-3000(百万円))×60%=1260(百万円)と還付情報が計算される。したがって、還付情報が被保険者全体に対して還付する金額を示す情報を含む場合、還付情報は、1260(百万)(1260000000)との数値を含んでよい。
【0087】
3)被保険者毎に対する還付情報
被保険者毎に対する還付情報は、各被保険者の性別・年齢層を用いて、生成されてよい。本例における一の団体保険商品についての性別・年齢層毎(本願書類において、性別・年齢層毎の区分けを、「ブロック」ということもある)の人数は、期末のものであり、
図13のようであるとする。
【0088】
また、各ブロックについて、剰余額が、次の計算式により計算されてよい。
剰余額=保険料-事業運営費-支払保険金
上述の計算式に基づき、
図13の各ブロックについて算出された剰余額は、
図14のとおりであるとする。なお、
図13及び
図14に係る情報も、上述と同様に、本例のシステムに入力され、記憶され、以下で示される通り使用されてよい。これらの情報は、本例のシステムの管理者が本例のシステムに入力してもよいし、別途の技術を用いて、本例のシステムに入力され記憶されてもよい。
【0089】
次に、各ブロックについての剰余額が、剰余額総額に対する割合(本願書類において、「配当金分配割合」ということもある)を計算する。本例においては、
図15のように計算する。なお、以降では、剰余額がマイナスとなるブロックに属する被保険者に対しては、配当金は支払われないこととするため、還付情報を計算しなくてよい。本図においては、還付情報を計算するブロックは、網掛けにより、表示されている。ここで、マイナスのブロックを除いた剰余額総額は、本例において、500+400+600+300+300+100=2200となる。そのため、配当金分配割合は、例えば、(1)の男性のブロックについては、500/2200(%)=22.7%と計算される。
【0090】
次に、被保険者に支払う配当金総額(1260(百万円))に、「配当金分配割合」を乗じて、対被保険者配当金総額を計算する。本例においては、
図16のように計算する。例えば、(1)の男性のブロックについては、1260×22.7%=286(四捨五入)と計算される。
【0091】
次に、対保険者配当金総額を、各ブロックに属する保険者数で除した数値を計算する。本例においては、
図17のように計算する。例えば、(1)の男性のブロックについては、286(百万円)/50000(人)=5727(円)と計算される。したがって、還付情報が被保険者毎に対して還付する金額を示す情報を含む場合、還付情報は、性別と年齢層とに応じて還付する金額を示す数値が関連付けられた
図18のような情報を含んでよい。なお、本図において、還付する金額が計算されていないブロックは省略したが、還付情報は、それらに対する情報を含んでもよいし、他の情報が含まれてもよい。
【0092】
また、システム07は、1)団体に対する還付情報、2)被保険者全体に対する還付情報、及び/又は、3)被保険者毎に対する還付情報を、団体に係るシステムに送信してよい。かかる送信は、団体に係るシステムからのリクエストに応じた送信であってもよいし、団体に係るシステムからのリクエストなしに行う送信であってもよい。
【0093】
サーバ06は、還付情報に係る団体保険商品の各申込者に対し、各申込者が予め有しているポイントなどの数値に、還付情報内における各申込者に対応する還付する金額を示す数値を加算する処理をして、各申込者の有するポイントの情報をアップデートしてよい。
【0094】
WEBサーバ05は、サーバ06から、各申込者のポイントを取得し、各申込者に対応する還付情報を、ユーザ端末01乃至04からの還付情報のリクエストに対応して送信可能とされてよい。
【0095】
一例の保険会社に係るシステムは、還付情報を生成する還付情報生成部、を有してよい。ここで本例のシステムは、上述で説明した取得部、記憶部、申込処理部を有さず、還付情報生成部において使用される情報は、予めシステム内に格納された情報であってよい。
【0096】
また、前記還付情報は、前記申込者情報に係る性別及び/又は前記申込情報に係る年齢情報に対応する、前記申込者に還付する金額を示す数値を含んでよい。
【0097】
また、前記還付情報は、被保険者を特定する情報と、前記被保険者に対して還付する金額を示す数値と、を関連付けて含んでよい。
【0098】
また、還付情報生成部は、前記被保険者に係る性別及び/又は前記被保険者に対する年齢情報に応じて、被保険者に対して還付する金額を示す、異なる数値を生成してよい。
【0099】
また、前記還付情報生成部は、前記申込者情報の年齢情報と、前記申込者情報に係る性別と、前記団体保険への申込者数と、を用いて、前記還付情報を生成してよい。
【0100】
また、一例の保険会社に係るシステムが実行する方法は、
被保険者の年齢層及び/又は前記被保険者の性別に応じた各ブロックについての剰余額を計算するステップと、
前記剰余額を用いて計算された剰余額総額に対する、各ブロックについての剰余額の割合である、配当金分配割合を計算するステップと、
被保険者に支払う配当金総額に対して前記配当金分配割合を乗じて得られた数値である、対被保険者配当金総額を計算するステップと、
前記ブロック毎に対被保険者配当金総額を、前記ブロック毎の期末における被保険者数で除した数値である、各被保険者に分配する配当金を計算するステップと、
を実行する方法であってよい。また、かかる方法を、保険会社に係るシステムが動作可能にするプログラムであってよい。
【0101】
保険会社から保険契約者に支払われる団体保険の配当金について、これをどのように各被保険者に対して分配するかは一般に保険契約者の決定に委ねられており、そもそも配当金を各被保険者に全く還付しないケースも多い。また、各被保険者に還付するケースにおいても、事務上の煩雑さから各被保険者の保険料負担額等に応じて団体構成員全員一定率の配当還付を行うことが多くなっている。本例のシステムが、上述のとおり、還付情報生成部を備える場合、各被保険者に対する還付するための情報を、効率よく生成できる利点がある。また、還付情報生成部によって生成された情報が、保険契約者に係るシステムである、団体に係るシステムに伝達される場合、保険契約者は、各被保険者に対して還付するための情報を、事務負担なく入手できる利点がある。特に、還付情報生成部が、団体保険の申込者について、性別及び/又は年齢情報を用いて、性別及び/又は年齢情報毎の被保険者配当還付情報を生成し、かかる情報が団体に係るシステムに伝達される場合、団体は各被保険者情報に応じたより精緻な還付の情報を取得できる利点がある。これは、団体保険の申込者から見れば、団体保険の申込者間における不公平感を減少できる利点がある。また、還付情報生成部が、かかる還付情報を、金額を示す数値として生成し、かかる情報が、団体に係るシステムに伝達される場合、団体に係るシステムは、各会員の有する数値の計算として処理可能となり、事務処理負担なく、かかる団体保険に関する還付を実行できる利点がある。
【0102】
4.システムの構成
本願書類において、「システム」は、一の情報処理装置から構成されてもよいし、複数の情報処理装置から構成されてもよい。また、一又は複数の情報処理装置の所有者、管理者は同じであってもよいし、異なっていてもよい。なお、以下で説明する情報処理装置は、本願書類において説明するシステムのほか、サーバ、端末においても、同様の構成であってもよい。なお、その場合において、情報処理装置内の各具体的な構成の機能は、各々異なっていてよい。
【0103】
一の情報処理装置10は、
図19のように、演算装置11、記憶装置12、を備えてよい。また、情報処理装置10は、図示しない通信IFを備えてよい。また、情報処理装置10は、入力装置13、表示装置14を備えてよい。情報処理装置10は、図示しないネットワークと、通信IFを介して、他の情報処理装置と、直接的または間接的に接続されてよい。
【0104】
演算装置11、記憶装置12、入力装置13、表示装置14及び通信IFは、図示しないバスを介して、情報を伝達してよい。
【0105】
演算装置11の例としては、例えばプロセッサが挙げられる。これは、CPUであってもよいし、MPUであってもよい。また、グラフィックスプロセッシングユニット、デジタルシグナルプロセッサなどを有してもよい。要するに、演算装置11は、プログラムの命令を実行できる装置であればよい。
【0106】
記憶装置12は、情報を記録する装置である。これは、外部メモリと内部メモリのいずれでもよく、主記憶装置と補助記憶装置のいずれでもよい。また、磁気ディスク(ハードディスク)、光ディスク、磁気テープ、半導体メモリなどでもよい。また、ネットワークを介した記憶装置又は、ネットワークを介したクラウド上の記憶装置を有してもよい。
【0107】
なお、演算装置に物理的に近い位置で情報を記憶する、レジスタ、L1キャッシュ、L2キャッシュなどは、計算機アーキテクチャのデザインの種々の態様として、演算装置11内に含まれてもよいし、記憶装置12内に含まれてもよい。要するに、演算装置11、記憶装置12が協調して、情報処理を実行できるよう構成されていればよい。
【0108】
記憶装置12は、本発明に関連するサービスを実行するプログラムを備えることができる。また、本発明に関連するサービスを実行する際に必要なデータを、適宜記録することもできる。また、記憶装置12は、データベースを含んでよい。
【0109】
また、上記は、演算装置11が、記憶装置12に備えられたプログラムに基づいて実行される場合を記載したが、演算装置11と記憶装置12が組み合わされた形式の一つとして、本件システムに係る情報処理を、ハードウェア回路自体を変更することができるプログラマブルロジックデバイス又は実行する情報処理が決まっている専用回路で実現されてもよい。
【0110】
入力装置13は、情報を入力するものであるが、他の機能を有してもよい。入力装置14としては、キーボード、マウス、タッチパネル、又はペン型の指示装置などの入力装置が挙げられる。
【0111】
表示装置14は、情報を表示する機能を有する。例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられるが、要するに、情報を表示できる装置であればよい。また、タッチパネルのように入力装置13を一部に備えてもよい。
【0112】
情報処理装置10は、汎用電子計算機であってもよいし、専用電子計算機であってもよい。また、情報処理装置10は、ワークステーション、デスクトップパソコン、ラップトップパソコン、ノートパソコン、PDA、携帯電話、スマートフォンなどでもよい。
【0113】
本願書類の実施例において述べた発明例は、本願書類で説明されたものに限らず、その技術的思想の範囲内で、種々の例に適用できることはいうまでもない。
【0114】
また、本願書類で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能なものであってよい。また、本願書類で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能であってよい。またこれらのコンピュータプログラムは、記憶媒体に記憶されてよい。また、これらのコンピュータプログラムは、非一過性又は一時的な記憶媒体に記憶されてよい。
【符号の説明】
【0115】
10 情報処理装置
11 演算装置
12 記憶装置
13 入力装置
14 表示装置