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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】飲料供給装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/46 20060101AFI20240126BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20240126BHJP
【FI】
A47J31/46
B67D1/08 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020093567
(22)【出願日】2020-05-28
(65)【公開番号】P2021186209
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155099
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100147625
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100190333
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 群司
(72)【発明者】
【氏名】藤原 徹
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-326700(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102005049244(DE,A1)
【文献】特開2018-118131(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/46
B67D 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を調製する飲料調製部と、
前記飲料調製部の下側にて水平方向に離れた位置に配置されて、前記飲料調製部で調製した飲料を受ける容器を載置する載置台と、
前記飲料調製部と前記載置台との間に設けられて、前記飲料調製部で調製した飲料を前記載置台の上側に案内する飲料ガイドとを備え、
前記飲料ガイドは、前記飲料調製部の飲料送出口の下側から前記載置台の上側まで延びる飲料通路と、前記飲料通路の前記載置台の上側から下方に延びて内側に注出通路が形成された筒形注出部とを備え、前記載置台に載置した容器に前記筒形注出部の下端の注出口から飲料を供給する飲料供給装置であって、
前記筒形注出部には前記飲料通路側で上下に延びて飲料を下方に案内する第1案内リブが設けられ、
前記飲料ガイドには前記飲料通路が形成される位置で前記筒形注出部の上端の入口部まで延びて、前記筒形注出部の前記第1案内リブに飲料を案内する第2案内リブを設けたことを特徴とする飲料供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の飲料供給装置において、
前記飲料ガイドには前記飲料通路が形成される位置で前記飲料調製部の飲料送出口の下側から前記第2案内リブ側に向かって延び、前記飲料調製部の飲料送出口から送出された飲料を前記第2案内リブに案内する第3案内リブを設けたことを特徴とする飲料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料調製部で調製した飲料を載置台に載置したカップ等の容器に供給する飲料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には飲料ディスペンサの発明が開示されている。この飲料ディスペンサは、筐体の前部に設けられたミキシング機構室の上部に、飲料の粉末原料を収容するキャニスタと、キャニスタの下側でキャニスタから粉末原料を受け取り、粉末原料と水とを混合して飲料とするミキシングユニットとを有した飲料調製部を3つ備え、これらの飲料調製部は左右に並べて配置されている。また、ミキシング機構室の下部には左右方向の中央部に飲料調製部のミキシングユニットで混合して生成した飲料を受けるカップ等の容器を載置する載置台が設けられている。飲料調製部のミキシングユニットと載置台の間にはミキシングユニットで生成した飲料を載置台の上側に案内して載置台に載置したカップ等の容器に注出するドリンクガイド(飲料ガイド)が設けられている。ドリンクガイドは、左側の飲料調製部のミキシングユニットで生成された飲料を左右方向の中央部に案内し、右側の飲料調製部のミキシングユニットで生成された飲料を左右方向の中央部に案内し、左右方向の中央の飲料調製部のミキシングユニットで生成された飲料をそのまま下方に案内し、各々のミキシングユニットで生成された飲料は左右方向の中央部の載置台の上側に案内されて載置台の容器に注出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-148592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の飲料ディスペンサにおいては、左右方向に並ぶ3つの飲料調製部のミキシングユニットの各々で生成された飲料はドリンクガイド(飲料ガイド)によって左右方向の中央部の載置台の上側に案内され、案内された飲料は載置台の容器に注出される。ドリンクガイドは、左側及び右側のミキシングユニットの飲料送出口の下側から載置台の上側となる左右の中央部まで飲料を案内する左側及び右側の飲料通路と、左側及び右側の飲料通路の載置台の上側から下方に延びて内側に注出通路が形成された左側及び右側の筒形注出部とを備えている。
【0005】
各筒形注出部の内周面には各々の飲料通路側で上下に延びる整流リブが設けられていると、飲料通路から筒形注出部内に送られた飲料は整流リブに沿って流れ落ちてカップ等の容器に注がれるようになる。ミキシングユニットの送出口から送出される飲料の流量が多いときには、飲料は飲料通路を筒形注出部に向けて略直線的に流れていき、筒形注出部内に送られた飲料は整流リブに沿って流れ落ちてカップ等の容器に注がれる。これに対し、ミキシングユニットから送出される飲料の送出終了直前のように、ミキシングユニットの送出口から送出される飲料の流量が少なくなったときには、ドリンクガイドは樹脂材が用いられて飲料通路の表面が滑面であるので、飲料は表面張力によって飲料通路を筒形注出部に向けて蛇行しながら流れる。飲料通路を蛇行しながら流れた飲料は筒形注出部の飲料通路側ではなく整流リブが設けられていない部分に曲がりながら流れこみ、筒形注出部を流れ落ちる飲料は回転しながら流れ落ちるようになり、筒形注出部の下端の注出口から周囲に拡がって注がれ、飲料がカップ等の容器の外側にはみ出ることがあった。本発明は、飲料供給装置において、飲料ガイドの注出口から飲料が拡がって注出されないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するため、飲料を調製する飲料調製部と、飲料調製部の下側にて水平方向に離れた位置に配置されて、飲料調製部で調製した飲料を受ける容器を載置する載置台と、飲料調製部と載置台との間に設けられて、飲料調製部で調製した飲料を載置台の上側に案内する飲料ガイドとを備え、飲料ガイドは、飲料調製部の飲料送出口の下側から載置台の上側まで延びる飲料通路と、飲料通路の載置台の上側から下方に延びて内側に注出通路が形成された筒形注出部とを備え、載置台に載置した容器に筒形注出部の下端の注出口から飲料を供給する飲料供給装置であって、筒形注出部には飲料通路側で上下に延びて飲料を下方に案内する第1案内リブが設けられ、飲料ガイドには飲料通路が形成される位置で筒形注出部の上端の入口部まで延びて、筒形注出部の第1案内リブに飲料を案内する第2案内リブを設けたことを特徴とする飲料供給装置を供給するものである。
【0007】
上記のように構成した飲料供給装置においては、筒形注出部には飲料通路側で上下に延びて飲料を下方に案内する第1案内リブが設けられ、飲料ガイドには飲料通路が形成される位置で筒形注出部の上端の入口部まで延びて、筒形注出部の第1案内リブに飲料を案内する第2案内リブが設けられている。飲料調製部にて調製された飲料は飲料送出口から飲料ガイドの飲料通路に送られ、飲料通路に送られた飲料は第2案内リブによって飲料の流量に関わらずに筒形注出部の第1案内リブに向かって流れる。筒形注出部を流れ落ちる飲料は第1案内リブに沿って流れ落ちるので、飲料は筒形注出部の下端の注出口から周囲に拡がることなく真下に流れ落ち、飲料が載置台の容器から外側にはみ出て注出されにくくなる。
【0008】
上記のように構成した飲料供給装置においては、飲料ガイドには飲料通路が形成される位置で飲料調製部の飲料送出口の下側から第2案内リブ側に向かって延び、飲料調製部の飲料送出口から送出された飲料を第2案内リブに案内する第3案内リブを設けるのが好ましい。このようにしたときには、飲料調製部の飲料送出口から飲料通路に送出された飲料は第3案内リブによって第2案内リブに案内されるため、飲料調製部の送出口から送出された飲料は第3及び第2案内リブによって筒形注出部まで飲料通路を案内されるので、飲料通路に飲料が残りにくくすることができ、筒形注出部の下端の注出口から飲料が遅れて注出される、所謂後だれを生じにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の飲料供給装置の一実施形態のとろみ飲料供給装置の斜視図である。
図2図1のフロントパネルを取り外した状態の斜視図である。
図3】左側の飲料調製部が配置されている位置(A-A線)での前後方向に沿った縦方向断面図である。
図4】混合容器に湯及び/または水を供給する給水部を示す概略図である。
図5】飲料ガイドの斜視図である。
図6】飲料ガイドの平面図である。
図7】飲料ガイドの内側が見える位置での右斜め上方から見た斜視図である。
図8】飲料ガイドの上面開口部に蓋部を取り付けた状態の斜視図(a)であり、蓋部を上側に取り外した状態の斜視図(b)である。
図9】飲料ガイドユニットを上下に2段で重ねたときの斜視図(a)と背面図(b)である。
図10】飲料ガイドを斜め下方から見た斜視図である。
図11】とろみ粘体供給部が配置されている位置(B-B線)での前後方向に沿った縦方向断面図である。
図12】シュートの斜視図(a)であり、シュートを前側部と後側部とに分解した斜視図(b)である。
図13】制御装置を示すブロック図である。
図14】とろみ飲料供給プログラムを実行したときの各構成部品の作動を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明による飲料供給装置の一実施形態をとろみ飲料と飲料を供給するとろみ飲料供給装置により図面を参照して説明する。本発明のとろみ飲料供給装置10は、カップ等の容器内に飲料ととろみ粉体とを注出してとろみ飲料、または、カップ等の容器内に飲料を注出してとろみ粉体を含まない飲料を供給するものである。図1図3に示したように、とろみ飲料供給装置(飲料供給装置)10は、略直方体形状のハウジング11の前部にとろみ飲料生成室12と、ハウジング11の後部に機械室13とを備え、ハウジング11内は仕切板14によってとろみ飲料生成室12と機械室13とに仕切られている。機械室13には後述する混合容器32または容器Cに供給する水を冷却するための冷却水槽と、冷却水槽を冷却する冷凍装置と、混合容器32または容器Cに供給する湯を供給する給湯器等が配設されている。
【0011】
図2及び図3に示したように、とろみ飲料生成室12にはカップ等の容器Cを載置する載置台20と、容器C内に供給する飲料を調製する飲料調製部30と、容器C内にとろみ粉体を供給するとろみ粉体供給部50とを備えている。この実施形態では、とろみ飲料生成室12には2種類の飲料を供給するために2つの飲料調製部30が設けられており、2つの飲料調製部30はとろみ飲料生成室12の左右方向の中央部に配置されるとろみ粉体供給部50の左右両側に配置されている。また、飲料調製部30は、載置台20の上側にて載置台20に対して水平方向に離れた位置に配置されており、飲料調製部30で調製された飲料は飲料ガイド40によって載置台20の上側に案内されている。左右の飲料調製部30は左右対象に配置されているだけで同一の構成となっているので、以後の説明では主に左側の飲料調製部30のみを説明する。
【0012】
図1及び図2に示したように、載置台20はとろみ飲料生成室12の下部にて左右方向の中央部に配置されている。載置台20は、カップ等の容器Cを載置する受台部21と、受台部21の上側を覆うカバー部22とを備えている。受台部21は簀の子状に形成され、カップ等の容器Cから溢出した飲料を下側に流すことができるようになっている。受台部21の前部にて左右方向の中央部で容器Cに飲料ととろみ粉体とを受けるようにするために、受台部21の前部で左右方向の中央部の上側に後述する筒形注出部42ととろみ粉体注出部52cが配置されている(図11に示した)。カバー部22は受台部21の上側で前方を除く左右両側方、後方及び上方を覆っている。
【0013】
図2及び図3に示したように、飲料調製部30は、載置台20に載置した容器Cにとろみ飲料の原料となる飲料、または、とろみ粉体を含まない飲料を調製するものであり、飲料の原料粉体と湯及び/または水とを混合して飲料を調製するものである。飲料調製部30は、飲料の原料粉体(粉末原料)を貯える飲料原料容器31と、飲料の原料粉体と湯及び/または水を混合する混合容器32と、混合容器32内で原料粉体と湯及び/または水とを撹拌して混合させる撹拌装置34とを備えている。飲料原料容器31は茶、紅茶等の粉末よりなる飲料の原料粉体を貯えるものであり、とろみ飲料生成室12に設けたベース15に着脱可能に取り付けられている。飲料原料容器31の底部には原料粉体の搬出口31aが設けられており、原料粉体は搬出口31aから混合容器32に搬出される。飲料原料容器31の下部にはスクリュー31bが設けられており、スクリュー31bはカップリング部材31cを介してモータ31dの駆動が伝達されるようになっている。モータ31dの回転によってスクリュー31bが回転すると、飲料原料容器31内の原料粉体は搬出口31aから混合容器32内に搬出される。
【0014】
図3に示したように、混合容器32は原料粉体と湯及び/または水とを撹拌して混合させるものであり、とろみ飲料生成室12に設けたベース15に着脱可能に支持されている。混合容器32は飲料原料容器31の下側で開口しており、飲料原料容器31の搬出口31aから搬出される原料粉体は混合容器32内に流入する。混合容器32の底部には飲料送出口32aが形成されており、混合容器32内で撹拌されて混合された飲料は飲料送出口32aから送出される。
【0015】
図4に示したように、ベース15には混合容器32内に湯及び/または水を供給するための給水口15aが設けられている。給水口15aには給水部33が接続されている。給水部33は、給湯管33aと、給湯管33aに接続された給水管33bとを備えている。給湯管33aは機械室13内の給湯器等の給湯源に接続されており、給湯管33aには給湯弁33cが介装されている。給湯源の湯は給湯弁33cの開放によって給湯管33aを通って給水口15aから混合容器32内に供給される。給水管33bには機械室13内の冷却水槽により冷却された給水源に接続されており、給水管33bには給水弁33dが介装されている。給水源の水は給水弁33dの開放によって給水管33bと給湯管33aを通って給水口15aから混合容器32内に供給される。
【0016】
図3に示したように、混合容器32には撹拌装置34が設けられており、撹拌装置34は混合容器32の後側のベース15に設けたモータ34aと、モータ34aによって回転する回転軸34dと、回転軸34dの先端に設けられた円板部34eとを備えている。モータ34aの出力軸にはカップリング用のマグネット34bが設けられ、回転軸34dのモータ34a側となる基端にはカップリング用のマグネット34cが設けられている。回転軸34dはカップリング用のマグネット34b,34cによってモータ34aに着脱可能に連結され、モータ34aはカップリング用のマグネット34b,34cを介して回転軸34dを回転させる。回転軸34dは混合容器32の底部の飲料送出口32aの上側に延出し、回転軸34dの先端には飲料送出口32aの上側で円板部34eが設けられている。回転軸34dの先端の円板部34eの下面には撹拌羽根が設けられており、混合容器32内の原料粉体と湯及び/または水とは円板部34eの回転によって撹拌混合されて飲料となる。
【0017】
図2に示したように、飲料ガイド40は、飲料調製部30で調製した飲料を載置台20に載置した容器Cに案内するものであり、載置台20のカバー部22の上側に支持されている。図2及び図5に示したように、この実施形態では、飲料ガイド40は左右の飲料調製部30に対応して左右に配置されており、左右の飲料ガイド40は左右方向の中央部の連結部40aで繋がった飲料ガイドユニット40Uとなっている。図6に示したように、飲料ガイド40は、飲料調製部30の飲料送出口32aの下側から載置台20の左右方向の中央部の上側まで延びる飲料通路41が形成される浅い箱形をしている。飲料ガイド40が飲料通路41が延びる方向と交差(直交)する方向の断面形状は上側に開いた略コ字形をしている。飲料ガイド40は、飲料通路41の載置台20の上側で下方に延びて内側に注出通路43が形成された筒形注出部42を備えており、筒形注出部42の下端には載置台20に載置したカップ等の容器に飲料を注出する注出口42aが形成されている。
【0018】
図5及び図6に示したように、飲料ガイド40の飲料通路41は飲料調製部30の飲料送出口32a側から筒形注出部42側に向けてなだらかに下方に傾斜しており、飲料調製部30の飲料送出口32aから飲料通路41に送出される飲料は筒形注出部42に向けて流れる。飲料ガイド40の飲料通路41は飲料調製部30の飲料送出口32a側から筒形注出部42側に狭くなっており、飲料調製部30の飲料送出口32aから送出される飲料は飲料ガイド40の飲料通路41からはみ出ることなく受けられ、飲料は徐々に狭くなる飲料通路41によって筒形注出部42に向けて流れる。飲料ガイド40は飲料通路41を流れる飲料が残りにくいように滑面となっている。
【0019】
図5図7に示したように、筒形注出部42は載置台20の上側で下方に延びており、筒形注出部42の内側には注出通路43が形成されている。筒形注出部42の下端には載置台20に載置したカップ等の容器に飲料を注出する注出口42aが形成されている。筒形注出部42は注出口42aが後述するとろみ粉体の注出場所に向くように斜め後側に傾斜しており、注出口42aから注出される飲料は斜め後側に向けて注出される。図6及び図7に示したように、筒形注出部42の内周面には飲料通路41側で上下に延びる第1案内リブ44が設けられており、第1案内リブ44は上下にて筒形注出部42の軸線方向に沿って延びている。第1案内リブ44は注出通路43を通過する飲料を筒形注出部42の軸方向に沿って流下するように案内する。
【0020】
図6及び図7に示したように、飲料ガイド40には飲料通路41を区画形成した位置に第2~第4案内リブ45~47が設けられている。第2案内リブ45は、飲料通路41を流れる飲料を筒形注出部42の第1案内リブ44が形成されている位置に案内するものである。また、第2案内リブ45は飲料調製部30の飲料送出口32aの下側から始まる飲料通路41の略中流位置から下流位置となる筒形注出部42の入口部まで延び、飲料送出口32aから送出された飲料が後側に回り込まないように前側に膨らむ略円弧形に湾曲している。
【0021】
図6及び図7に示したように、第3案内リブ46は飲料調製部30の飲料送出口32aから飲料通路41に送出された飲料を第2案内リブ45に案内するものである。第3案内リブ46は飲料調製部30の飲料送出口32aの下側の飲料通路41の上流位置から第2案内リブ45が配置されている飲料通路41の略中流位置まで延びている。また、第2案内リブ45は飲料通路41の延出方向と交差する交差方向で飲料通路41の一方側となる後側に寄せて配置され、第3案内リブ46は飲料通路41の延出方向の交差方向で飲料通路41の他方側となる前側に寄せて配置され、第3案内リブ46は飲料通路41の延出方向の交差方向となる前側で第2案内リブ45と離間して配置されている。
【0022】
飲料送出口32aから飲料通路41に送出された飲料は第3案内リブ46に沿って第2案内リブ45の前側に案内される。第2案内リブ45の後側に飲料が流入すると、飲料が筒形注出部42の飲料通路41側に案内されず、飲料が筒形注出部42内で第1案内リブ44によって軸方向に沿って流下せずに、飲料が筒形注出部42の下端の注出口42aから拡がって注出されるおそれがある。図6の1点鎖線の円は飲料送出口32aから飲料が送出される位置を示し、1点鎖線の矢印は飲料通路41の飲料の流れを示すものであり、飲料送出口32aから飲料通路41に送出された飲料は第3案内リブ46に沿って第2案内リブ45の前側に確実に案内されるため、飲料通路41を流れる飲料は筒形注出部42の第1案内リブ44が配置されている部分に流れるようになり、飲料が筒形注出部42の下端の注出口42aから拡がることなく注出されるようになる。
【0023】
図6及び図7に示したように、第4案内リブ47は飲料調製部30の飲料送出口32aから飲料通路41に送出された飲料が第3案内リブ46の前側の隅部で滞留して後から流れないようにするものである。飲料ガイド40の第3案内リブ46より前側は飲料調製部30の飲料送出口32aから送出された飲料の流量が少なくなったときに飲料が滞留しやすくなっており、第3案内リブ46の前側の隅部に流れる飲料は第4案内リブ47に沿って飲料通路41の下流側に流れる。
【0024】
図8に示したように、飲料ガイド40には上面開口部を着脱可能に塞ぐ蓋部48が設けられており、蓋部48は左右両方の飲料ガイド40よりなる飲料ガイドユニット40Uの上面開口部を開閉自在に塞いでいる。蓋部48には左右両側に下側に凹む凹部48aが形成されており、飲料ガイド40の上縁は蓋部48の外周部の下側に延びる縁部と凹部48aとの間に着脱可能に嵌合している。また、飲料ガイドユニット40Uの連結部40aには上側に突出する突起部40bが設けられており、蓋部48の左右方向の中央部には固定孔48bが設けられており、飲料ガイドユニット40Uの突起部40bは蓋部48の固定孔48bに挿通されている。
【0025】
図9(a)は飲料ガイドユニット40Uを上下に2段で重ねたときの斜視図であり、飲料ガイドユニット40Uを部品として保管や運搬するときには、飲料ガイドユニット40Uを上下に多段状に重ねて配置することで、多数の飲料ガイドユニット40Uを整理して保管や運搬をすることができる。図10に示したように、飲料ガイドユニット40Uの連結部40aには左右両側の飲料ガイド40の筒形注出部42の間に凹部40cが形成されており、飲料ガイドユニット40Uを上下に多段状に重ねて配置するときに、上側の飲料ガイドユニット40Uの凹部40cに下側の飲料ガイドユニット40Uの突起部40bが嵌合可能となっている。図9(a)に示したように、飲料ガイドユニット40Uを上下に多段状に重ねて配置したときには、上側の各飲料ガイド40の下面に設けた脚部49を下側の飲料ガイド40の上縁に当接させ、上側の各飲料ガイド40の筒形注出部42を下側の各飲料ガイド40の筒形注出部42の入口部近傍に嵌め込み、図9(b)に示したように、上側の飲料ガイドユニット40Uの凹部40cに下側の飲料ガイドユニット40Uの突起部40bが嵌合されることによって、複数の飲料ガイドユニット40Uを安定した状態で上下に多段状に重ねることができる。
【0026】
図2及び図11に示したように、とろみ粉体供給部50は、とろみ粉体を貯えるとろみ粉体容器51と、とろみ粉体容器51から搬出されるとろみ粉体を載置台20の容器Cに案内するシュート52とを備えている。図11に示したように、とろみ粉体容器51の底部にはとろみ粉体の搬出口51aが設けられており、とろみ粉体は搬出口51aからシュート52に搬出される。とろみ粉体容器51の下部にはスクリュー51bが設けられており、スクリュー51bはカップリング部材51cを介してモータ51dの駆動が伝達されるようになっている。モータ51dの回転によってスクリュー51bが回転すると、とろみ粉体容器51内のとろみ粉体は搬出口51aからシュート52内に搬出される。
【0027】
図2及び図11に示したように、シュート52はとろみ粉体容器51の搬出口51aの下側から載置台20に載置した容器Cの上側まで鉛直方向下向きに延びて、とろみ粉体容器51の搬出口51aから搬出されるとろみ粉体を載置台20に載置した容器Cに案内する通路52aを備えている。また、シュート52の上端部にはとろみ粉体容器51の搬出口51aから搬出されるとろみ粉体を受け入れる受入口52bが設けられている。また、シュート52の下端部にはとろみ粉体を注ぎ出すとろみ粉体注出部52c設けられている。シュート52の内部に形成される通路52aは上端部の受入口52bから下端部のとろみ粉体注出部52cの注出口52dまで鉛直方向に直線的に延びている。シュート52は上下方向の中間部から下部にかけて左右方向の幅が徐々に狭くなっており、シュート52の通路52aは上下方向の中間部から下部にかけて下側に進むに従って徐々に狭くなっている。とろみ粉体はシュート52の通路52aの徐々に狭くなる部分を通過するときに乱流となり、乱流となったとろみ粉体はとろみ粉体注出部52cの下端の注出口52dから載置台20にされた容器C内に拡散して注出されるようになる。
【0028】
図12に示したように、シュート52の後部には差込片部52eが設けられており、シュート52は差込片部52eをベース15に設けた差込口に挿通することによってベース15に着脱可能に取り付けられている。シュート52は前後方向に2つに分割可能としたものであり、前側部53と後側部54とを備えている。シュート52を前側部53と後側部54とに分割可能としたので、シュート52の洗浄等のメンテナンスの作業性を良好とすることができる。
【0029】
前側部53は、シュート52の前壁と左右両側壁とを構成するものであり、水平方向の断面形状が後側に開く略コ字形をしている。後側部54は、シュート52の後壁を構成するものであって板状となっている。後側部54の左右両側の周縁部には前方に突出するリブ54aが突設されており、リブ54aは前側部53の左右両側壁と後側部54の後壁との間に隙間が生じないようにしている。後側部54の下端部にはフック54bが設けられており、フック54bは前側部53の下端部に着脱可能に係合している。
【0030】
後側部54の上下方向の中間部には左右両側から前方に突出する持手部54cが設けられており、持手部54cはシュート52をベース15に着脱するときの掴む部分として用いられている。前側部53の左右両側壁には持手部54cと対向する位置に外側に突出する突部53aが形成されており、突部53aは前側部53が持手部54cとの間で隙間が形成されないようにする機能を有している。すなわち、左右の持手部54cを手の指で両側から掴んだときに、持手部54cは突部53aによって確実に前側部53の側壁に密着するようになり、前側部53を後側部54と一体的に取り外すことができる。
【0031】
図13に示したように、とろみ飲料供給装置10は、載置台20に載置した容器Cにとろみ飲料またはとろみ粉体を含まない飲料の供給を制御する制御装置60を備えており、制御装置60は、フロントパネル16に設けた操作スイッチ17、飲料原料容器31のモータ31d、給湯弁33c、給水弁33d、撹拌装置34のモータ34a及びとろみ粉体容器51のモータ51dに接続されている。制御装置60はとろみ飲料の供給プログラムととろみ粉体を含まない飲料の供給プログラムを有している。
【0032】
とろみ飲料の供給プログラムは、操作スイッチ17の操作に基づいて給湯弁33c及び/または給水弁33dの開閉を制御するとともに、飲料原料容器31のモータ31dと撹拌装置34のモータ34aととろみ粉体容器51のモータ51dとを制御することにより、載置台20に載置したカップ等の容器Cにとろみ飲料を供給するように制御している。とろみ粉体を含まない飲料の供給プログラムは、操作スイッチ17の操作に基づいて給湯弁33c及び/または給水弁33dの開閉を制御するとともに、飲料原料容器31のモータ31dと撹拌装置34のモータ34aを制御することにより、載置台20に載置したカップ等の容器Cにとろみ粉体を含まない飲料を供給するように制御している。
【0033】
なお、とろみ飲料の供給プログラムは、図示しない設定操作部の操作により、とろみ飲料の飲料の濃さに応じた飲料原料容器31のモータ31dの作動時間と、容器Cの容量ととろみ飲料の温度に応じた給湯弁33c及び/または給水弁33dの開放時間と、とろみ飲料のとろみ粘度に応じたとろみ粉体容器51のモータ51dの作動時間とを設定可能としている。とろみ粉体を含まない飲料の供給プログラムは、図示しない設定操作部の操作により、飲料の濃さに応じた飲料原料容器31のモータ31dの作動時間と、容器Cの容量と飲料の温度に応じた給湯弁33c及び/または給水弁33dの開放時間を設定可能としている。
【0034】
このとろみ飲料供給装置10でとろみ飲料を供給するときには、載置台20の受台部21の前部で左右の中央部にカップ等の容器Cを載置し、操作スイッチ17を注出操作すると、制御装置60はとろみ飲料供給プログラムを実行する。図14(a)がとろみ飲料供給プログラムを実行したときの各構成部品の作動を示すタイムチャートであり、図14(b)が容器C内に筒形注出部42(注出口42a)から飲料と、とろみ粉体注出部52c(注出口52d)からとろみ粉体とが注出されるタイミングを示すタイムチャートである。図14のaのタイミングに示したよう、操作スイッチ17を注出操作すると、制御装置60は、飲料原料容器31のモータ31dを飲料の濃さに応じた時間で回転させる(図14のbからcまでの時間)。飲料原料容器31内の原料粉体は搬出口31aから混合容器32内に搬出される。
【0035】
原料粉体が混合容器32内に搬出されると、制御装置60は給湯弁33c及び/または給水弁33dを容器Cの容量及び飲料の設定温度に応じた時間で開放させる(図14のcからhまでの時間)とともに、撹拌装置34のモータ34aを作動させる(図14のcからgまでの時間)。混合容器32内に搬出された原料粉体は給水口15aから供給される湯及び/または水に撹拌されることで混合されて飲料となり、混合容器32内の飲料は飲料送出口32aから飲料ガイド40の飲料通路41に送出される。飲料送出口32aから飲料ガイド40の飲料通路41に飲料を送出開始したときのように飲料の流量が多いときには、飲料は飲料通路41を筒形注出部42に向けて流れ、筒形注出部42に流入した飲料は第1案内リブ44に沿って注出通路43を流れ落ち、図14のeのタイミングで下端の注出口42aから容器Cに注出されるようになる。このとき、混合容器32から飲料ガイド40に送出される飲料は濃度が濃い状態から徐々に薄くなって飲料ガイド40に送出されるが、容器Cでは設定された濃度の飲料となっている。飲料送出口32aから飲料ガイド40の飲料通路41に飲料を送出終了する直前のときのように飲料の流量が少なくなると、飲料送出口32aから飲料通路41に送出された飲料は第3案内リブ46に沿って流れて第2案内リブ45の前側に案内され、案内された飲料は第2案内リブ45の前側に沿って流れて筒形注出部42に流入し、筒形注出部42に流入した飲料は第1案内リブ44に沿って注出通路43を流れ落ちる。なお、混合容器32内の飲料は撹拌されることによって遠心力が付与されて飲料送出口32aから遅れて送出されるとともに、飲料が飲料ガイド40を通過するのに時間を要するために、混合容器32内の飲料は給湯弁33c及び/または給水弁33dを開放させてからタイムラグが生じた後で注出口42aから注出される。
【0036】
制御装置60は、給湯弁33c及び/または給水弁33dを開放及び撹拌装置34のモータ34aを作動させてから少しの時間が経過して図14のdのタイミングになると、とろみ粉体容器51のモータ51dをとろみ飲料の粘度に応じた時間で回転させる。とろみ粉体容器51内のとろみ粉体は搬出口51aから受入口42bを通ってシュート52内に搬出される。シュート52内に搬出されたとろみ粉体は通路52aを落下して、図14のfのタイミングで注出口52dから容器Cに注出される。なお、とろみ粉体容器51内のとろみ粉体はシュート52を通過するため、とろみ粉体容器51のモータ51dを作動開始させてから少しのタイムラグが生じた後で注出口52dから注出される。
【0037】
注出口52dから注出されるとろみ粉体は、注出口42aから注出される飲料よりも少し遅れたタイミングで容器Cに注出されるように、とろみ粉体容器51のモータ51dの作動開始時間が制御されている。飲料が容器Cに注出されてから、とろみ粉体が容器Cに注出されるので、とろみ粉体が容器Cの底部で所謂だまと呼ばれる溶けずに塊となって残るのを防ぐことができる。また、飲料は筒形注出部42の注出口42aから容器C内のとろみ粉体が落下する方向に向けて注出されるので、容器C内に注出されるとろみ粉体はとろみ粉体側に注出される飲料により拡散されることで容器Cの底部で塊の状態で残りにくくなるとともに、容器C内に斜めに注出される飲料により生じる水流により容器C内の飲料と混ざりやすくなる。
【0038】
制御装置60は、図14のgのタイミングで撹拌装置34のモータ34aを停止させ、図14のhのタイミングで給湯弁33c及び/または給水弁33dを閉止させ、図14のiのタイミングでとろみ粉体容器51のモータ51dの作動を停止させると、図14のjのタイミングでとろみ粉体注出部52c(注出口52d)からのとろみ粉体の注出が完了し、図14のkのタイミングで筒形注出部42(注出口42a)からの飲料の注出が完了する。
【0039】
上記のように構成したとろみ飲料供給装置(飲料供給装置)10においては、飲料を調製する飲料調製部30と、飲料調製部30の下側にて水平方向に離れた位置に配置されて、飲料調製部30で調製した飲料を受ける容器Cを載置する載置台20と、飲料調製部30と載置台20との間に設けられ、飲料調製部30で調製した飲料を載置台20の上側に案内する飲料ガイド40とを備えている。このとろみ飲料供給装置10においては、飲料ガイド40は、飲料調製部30の飲料送出口32aの下側から載置台20の上側まで延びる飲料通路41と、飲料通路41の載置台20の上側から下方に延びて内側に注出通路43が形成された筒形注出部42とを備え、載置台20に載置した容器Cに筒形注出部42の下端の注出口42aから飲料を供給するようにしている。
【0040】
このとろみ飲料供給装置10においては、筒形注出部42には飲料通路41側で上下に延びて飲料を下方に案内する第1案内リブ44が設けられており、飲料ガイド40には飲料通路41が形成される位置にて筒形注出部42の上端の入口部まで延びて、注出通路43の第1案内リブ44に飲料を案内する第2案内リブ45が設けられている。飲料調製部30にて調製された飲料は飲料送出口32aから飲料ガイド40の飲料通路41に送られ、飲料通路41に送られた飲料は第2案内リブ45によって飲料の流量に関わらずに筒形注出部42の第1案内リブ44に向かって流れる。筒形注出部42を流れ落ちる飲料は第1案内リブ44に沿って流れ落ちるので、飲料は筒形注出部42の下端の注出口42aから周囲に拡がることなく下側に流れ落ち、飲料が載置台20の容器Cから外側にはみ出て注出されにくくなる。また、筒形注出部42は斜め下方に傾斜しており、注出口42aがとろみ粉体の落下位置に向けられており、飲料が筒形注出部42の下端の注出口42aから周囲に拡がることなく容器C内のとろみ粉体に向けて直接流れ落ちるので、容器Cに注出されたとろみ粉体を筒形注出部42の注出口42aから注出される飲料により確実に溶かすことができる。
【0041】
また、飲料ガイド40には飲料通路41が形成される位置にて飲料調製部30の飲料送出口32aの下側から第2案内リブ45側に向かって延び、飲料調製部30の飲料送出口32aから送出された飲料を第2案内リブ45に案内する第3案内リブ46が設けられている。飲料調製部30の飲料送出口32aから飲料通路41に送出された飲料は第3案内リブ46によって第2案内リブ45に案内されるため、飲料調製部30の送出口32aから送出された飲料は第3リブ46と第2案内リブ45によって筒形注出部42まで飲料通路41を案内されるので、飲料通路41に飲料が残りにくくすることができ、筒形注出部42の下端の注出口42aから飲料が遅れて注出される、所謂後だれを生じにくくすることができる。
【0042】
上記の実施形態は飲料供給装置の一実施形態として飲料が所定の粘度を有するとろみ飲料供給装置について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、飲料調製部30で調製した飲料を飲料ガイド40によって載置台20の上側に案内し、案内した飲料を載置台20に載置したカップ等の容器Cに注出するようにしたとろみ粉体を含まない飲料を供給する飲料供給装置であってもよい。
【符号の説明】
【0043】
10…飲料供給装置(とろみ飲料供給装置)、20…載置台、30…飲料調製部、32a…飲料送出口、40…飲料ガイド、41…飲料通路、42…筒形注出部、42a…注出口、43…注出通路、44…第1案内リブ、45…第2案内リブ、46…第3案内リブ。
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