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特許7426947モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステム
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  • 特許-モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステム 図1
  • 特許-モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20240126BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020561853
(86)(22)【出願日】2019-05-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2019086857
(87)【国際公開番号】W WO2020001184
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2021-11-15
(31)【優先権主張番号】201810673195.4
(32)【優先日】2018-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】汪 旭
(72)【発明者】
【氏名】王 萌
(72)【発明者】
【氏名】胡 金星
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲鋒▼▲權▼
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106269540(CN,A)
【文献】特開昭63-251361(JP,A)
【文献】特開平03-026447(JP,A)
【文献】特開2017-160040(JP,A)
【文献】特開2008-094538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
B65G 21/00-21/22
B07C 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジュール式仕分けプラットフォームと、
行台車(4)と、
を含んでなる物品仕分けシステムであって、
前記モジュール式仕分けプラットフォームは、
支持構造(5)と、
前記支持構造(5)に設置され、複数のプラットフォームモジュールから構成される組み合わせプラットフォームであって、該組み合わせプラットフォームの仕事面が、前記進行台車(4)と、前記進行台車(4)において運搬される物品と、を運搬するように構成される、前記プラットフォームモジュールが、
該組み合わせプラットフォームの前記仕事面を形成するための積込モジュール仕事面と、仕分け対象の物品を受け入れるための投入位置と、別のプラットフォームモジュールとの連結のための積込モジュール連結部とを備えた積込モジュール(1)、ならびに、
該組み合わせプラットフォームの前記仕事面を形成するための積降モジュール仕事面と、前記物品を排出するための排出位置と、別のプラットフォームモジュールとの連結のための積降モジュール連結部とを備えた積降モジュール(2)
を備える、組み合わせプラットフォームと、
を含んでなり、
前記進行台車(4)は、前記組み合わせプラットフォームの前記仕事面上に配置され、前記投入位置から受け入れられる前記物品を運搬して前記組み合わせプラットフォームの前記仕事面上を進行し、前記運搬された物品に対応する排出位置へと前記物品を輸送するように構成されることを特徴とする、物品仕分けシステム。
【請求項2】
前記積込モジュール(1)が、
前記物品をバッファリングするためのバッファリング領域、および/または、
コードスキャナと連結するためのスキャナ連結位置決めインターフェース、および/または、
表示部と連結するための表示部連結位置決めインターフェース
をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品仕分けシステム。
【請求項3】
前記積降モジュール(2)が、前記排出位置に配置され、物品受入部と連結される受入部連結位置決めインターフェースを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品仕分けシステム。
【請求項4】
前記積込モジュール(1)が、積込モジュール安全設備をさらに備え、および/または、
前記積降モジュール(2)が、積降モジュール安全設備をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品仕分けシステム。
【請求項5】
前記プラットフォームモジュールが、充電モジュール(3)をさらに備え、前記充電モジュール(3)が、前記組み合わせプラットフォームの前記仕事面を形成するための充電モジュール仕事面と、充電インターフェースと、別のプラットフォームモジュールと連結するための充電モジュール連結部とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の物品仕分けシステム。
【請求項6】
前記充電モジュール(3)が、充電モジュール安全設備をさらに備えていることを特徴とする、請求項5に記載の物品仕分けシステム。
【請求項7】
前記モジュール式仕分けプラットフォームが、上下に配置されて層状にされる複数の組み合わせプラットフォームを備えていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の物品仕分けシステム。
【請求項8】
前記支持構造(5)が、前記組み合わせプラットフォームが設置される複数の直立部を備えていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の物品仕分けシステム。
【請求項9】
前記モジュール式仕分けプラットフォームが、前記組み合わせプラットフォームの前記仕事面に置かれる滑り止め層をさらに備えていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の物品仕分けシステム。
【請求項10】
前記組み合わせプラットフォームの前記プラットフォームモジュールが、取り外し可能に連結されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の物品仕分けシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、「MODULAR SORTING PLATFORM AND GOODS SORTING SYSTEM」の発明の名称で、2018年6月27日に出願された中国特許出願第201810673195.4号に基づいており、この中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、仕分けの技術分野に関し、特に、モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
既存の物品仕分けシステムでは、クロスベルト仕分け技術が、主流の成熟した技術として広く使用されている。クロスベルト仕分け技術による物品仕分けシステムは、クロスベルト仕分け機器と、仕分け補助器具としての仕分け台車とを主に含む。仕分け工程の間、仕分け台車は、仕分け対象の物品を運搬し、クロスベルト仕分け機器の所定の一列の軌道上で前方へ移動し、複数の受入部が軌道の両側に配置されている。台車が、積み込まれた物品に対応する受入部へと移動するとき、物品は、制御システムの制御の下で受入部へと送られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の解決策を見出す間に、本発明者らは、次のことを見出した。
【0005】
クロスベルト仕分け技術による物品仕分けシステムは、構造が完成すると硬直したシステムになってしまう。物品の量に拘わらず、同じ工程および機器と、ほとんど同じエネルギー消費とが、仕分けを達成するために必要とされる。業務量が小さいとき、クロスベルト仕分け技術による物品仕分けシステムは、明らかにエネルギーを無駄にすることとなり、業務変更に伴って技術的に更新または拡張することが困難である。
【0006】
クロスベルト仕分け技術による物品仕分けシステムを使用できるようにするためには、数カ月が必要とされる。長い構築期間に起因して、物品仕分けシステムは、構築期間の間に運転させることができず、生産的な利益を生み出すことができない。元々の仕分け現場が変更および更新される場合、元々の仕分けの進捗は、仕分け現場の長期間の占有に起因して、影響を受けることになる。
【0007】
複雑な配置および大きな専有面積に起因して、クロスベルト仕分け技術による物品仕分けシステムは、様々な仕分け場所についてカスタマイズされる必要があり、事前の設計のための長時間の消費に起因して、物品仕分けシステムは、大量生産を達成するのが困難であり、結果として物品仕分けシステムの全体の製造コストをより高くしてしまう。物品仕分けシステムは、場所の変更などの理由のために断念された後、再使用することがより困難である。
【0008】
本開示の目的は、モジュール式仕分けプラットフォームを提供することであり、モジュール式仕分けプラットフォームを含む物品仕分けシステムも提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様によれば、本開示は、モジュール式仕分けプラットフォームを提供する。モジュール式仕分けプラットフォームは、支持構造と、組み合わせプラットフォームとを含み、組み合わせプラットフォームは、支持構造に設置され、複数のプラットフォームモジュールから構成され、プラットフォームモジュールは、
組み合わせプラットフォームの仕事面を形成するための積込モジュール仕事面、仕分け対象の物品を受け入れるための投入位置、および、別のプラットフォームモジュールとの連結のための積込モジュール連結部を備える積込モジュールと、
組み合わせプラットフォームの仕事面を形成するための積降モジュール仕事面、物品を排出するための排出位置、および、別のプラットフォームモジュールとの連結のための積降モジュール連結部を備える積降モジュールと
を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、積込モジュールは、
物品をバッファリングするためのバッファリング領域、および/または、
コードスキャナと連結するためのスキャナ連結位置決めインターフェース、および/または、
表示部と連結するための表示部連結位置決めインターフェース
をさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、積降モジュールは、排出位置に配置され、物品受入部と連結される受入部連結位置決めインターフェースを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、積込モジュールは、積込モジュール安全設備をさらに含み、および/または、積降モジュールは、積降モジュール安全設備をさらに含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、プラットフォームモジュールは、充電モジュールをさらに含み、充電モジュールは、組み合わせプラットフォームの仕事面を形成するための充電モジュール仕事面と、充電インターフェースと、別のプラットフォームモジュールと連結するための充電モジュール連結部とを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、充電モジュールは、充電モジュール安全設備をさらに含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、モジュール式仕分けプラットフォームは、上下に配置されて層状にされる複数の組み合わせプラットフォームを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、支持構造は、組み合わせプラットフォームが設置される複数の直立部を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、モジュール式仕分けプラットフォームは、組み合わせプラットフォームの仕事面に置かれる滑り止め層をさらに含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、組み合わせプラットフォームのプラットフォームモジュールは、取り外し可能に連結される。
【0019】
第2の態様によれば、本開示は、物品仕分けシステムを提供する。物品仕分けシステムは、
本開示の第1の態様によるモジュール式仕分けプラットフォームと、
組み合わせプラットフォーム上に配置され、投入位置から受け入れられる物品を運搬して組み合わせプラットフォーム上を進行し、運搬された物品に対応する排出位置へと物品を輸送するように構成される進行台車と
を含む。
【0020】
本開示のモジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステムによれば、組み合わせプラットフォームは、要求される仕分け業務を達成することを容易にするように、実際の必要性を満たすモジュール式仕分けプラットフォームを得るための複数の異なるプラットフォームモジュールを使用して形成される。
【0021】
本開示の例示の実施形態は、本開示の他の特徴および利点が明らかとなるように、添付の図面を参照して詳細に説明されている。
【0022】
ここで記載されている図面は、本開示をさらに理解し、本出願の一部を構成するために使用され、本開示の概略的な実施形態および記載は、本開示を説明するために使用され、本開示への不適切な限定を構成していない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本開示の一実施形態によるモジュール式仕分けプラットフォームの組み合わせ原理の概略図である。
図2】本開示の一実施形態による物品仕分けシステムの概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下において、本開示の実施形態における添付の図面を参照して、本開示の実施形態での技術的な解決策が明確かつ完全に記載されている。実際、少なくとも1つの例示の実施形態の以下の記載は単に説明のためであり、本開示、および本出願またはその使用を限定するように意図されていない。創造的取り組みなく、本開示の実施形態に基づいて当業者により得られたすべての他の実施形態は、本開示の保護の範囲内にある。
【0025】
他に明示されていない場合、これらの実施形態において述べられている構成要素およびステップの相対的な配置、数式、ならびに値は、本開示の範囲を限定しない。同時に、記載の利便性のために、添付の図面に示された様々な部分の寸法は、実際の比例的関係に従って描写されていないことは、理解されるべきである。当業者に知られている技術、方法、および機器は詳細に検討されていない可能性があるが、適切である場合、それらは認可された明細書の一部として考慮されるべきである。本明細書で図示および検討されているすべての例では、すべての特定の値は、例示であるが限定ではないとしてのみ説明されるべきである。そのため、例示の実施形態の他の例は異なる値を有し得る。同様の数字および文字が以下の添付の図面において同様の項目を指示することは、留意されるべきである。そのため、特定の項目が添付の図面のうちの1つにおいて定められると、そのためのさらなる詳述は後の図面において必要とされない。
【0026】
本開示の実施形態は、モジュール式仕分けプラットフォームと物品仕分けシステムとを提供する。図1は、本開示の一実施形態によるモジュール式仕分けプラットフォームの組み合わせ原理の概略図である。図2は、本開示の一実施形態による物品仕分けシステムの概略的な構造図である。
【0027】
図1および図2に示されているように、モジュール式仕分けプラットフォームは、支持構造5と、組み合わせプラットフォームとを含む。組み合わせプラットフォームは、支持構造5に設置される。
【0028】
いくつかの実施形態では、図1および図2に示されているように、支持構造5は、組み合わせプラットフォームが設置される複数の直立部を含む。
【0029】
図1および図2に示されているように、組み合わせプラットフォームは、取り外し可能に連結された複数のプラットフォームモジュールを組み合わせることで形成され、プラットフォームモジュールは、積込モジュール1と、積降モジュール2とを含む。
【0030】
積込モジュール1は、組み合わせプラットフォームの仕事面を形成するための積込モジュール仕事面と、仕分け対象の物品を受け入れるための投入位置と、別のプラットフォームモジュールとの連結のための積込モジュール連結部とを含む。
【0031】
積降モジュール2は、組み合わせプラットフォームの仕事面を形成するための積降モジュール仕事面と、物品を排出するための排出位置と、別のプラットフォームモジュールとの連結のための積降モジュール連結部とを含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、積降モジュール2は、排出位置に配置され、物品受入部と連結される受入部連結位置決めインターフェースを含む。例えば、受入部は仕分け網である。
【0033】
いくつかの実施形態では、積込モジュール1は、物品をバッファリングするためのバッファリング領域をさらに含む。バッファリング領域は、投入口において物品の積み込みを待たせる代わりに、多くの物品が投入口に入り、適時仕分けされないときに、積み込まれた物品をバッファリングするように構成されている。
【0034】
いくつかの実施形態では、積込モジュール1は、コードスキャナとの連結のためのスキャナ連結位置決めインターフェースをさらに含む。物品には、コードスキャナによって特定される物品情報が提供される。
【0035】
本実施形態のモジュール式仕分けプラットフォームを伴う物品仕分けシステムは、スキャナ連結位置決めインターフェースと連結されたコードスキャナと、コードスキャナと連結された制御システムと、制御システムと結合され、組み合わせプラットフォームに配置される進行台車4と、排出位置に対応して配置される、物品を受け入れるための物品受入部とを含む。コードスキャナからの物品情報が制御システムによって受信された後、進行台車4は、組み合わせプラットフォームにおいて、物品情報に対応する排出位置へと進行するように物品情報に従って制御され、物品は受入部へと積み降ろしされる。例えば、物品は、荷物情報を伴うラベルが付着される仕分けされる荷物であり得る。コードスキャナはラベルを読むことで荷物情報を得る。例えば、荷物情報は、荷物が送られる住所を指示する住所情報を含み、制御システムは、住所情報に従って、対応する排出位置および住所情報に対応する受入部へと物品を輸送させるために、進行台車4を制御する。
【0036】
いくつかの実施形態では、積込モジュール1は、表示部との連結のための表示部連結位置決めインターフェースをさらに含む。物品情報は、例えば荷物情報といった表示部によって表示される。
【0037】
いくつかの実施形態では、複数のプラットフォームモジュールは充電モジュール3をさらに含む。充電モジュール3は、組み合わせプラットフォームの仕事面を形成するための充電モジュール仕事面と、充電インターフェースと、別のプラットフォームモジュールと連結するための充電モジュール連結部とを含む。
【0038】
組み合わせプラットフォームの仕事面は、運搬作業者または他の機器の代わりに、進行台車4と、進行台車4において運搬される物品とを運搬するように構成される必要があるだけであり、そのため、仕事面は軽量とすることができ、積込モジュール仕事面、積降プラットフォーム仕事面、および充電プラットフォーム仕事面は、金属、または木材もしくはプラスチックなどの他の材料から作ることができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、積込モジュール1は、積込モジュール安全設備をさらに含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、積降モジュール2は、積降モジュール安全設備をさらに含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、充電モジュール3は、充電モジュール安全設備をさらに含む。
【0042】
例えば、積込モジュール安全設備、積降モジュール安全設備、または充電モジュール安全設備は、試験設備、警報設備、機器安全保護設備などを含む。例えば、試験設備は、安全検査および安全データ分析のための検査および試験の機器および器具を含み、警報設備は、毒性、有害性、および禁止されている物質の警報の設備を含み、機器安全保護設備は、静電設置設備、電気的過負荷保護設備、および保護スクリーンを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、組み合わせプラットフォームのプラットフォームモジュールは、取り外し可能に連結される。連結されたプラットフォームモジュールは、取り外し可能に連結され、現場での構築の間にモジュール式仕分けプラットフォームの素早い設置を容易にし、モジュール式仕分けプラットフォームの取り外しおよび再使用を容易にする。積込プラットフォーム連結部、積降プラットフォーム連結部、および充電プラットフォーム連結部などのすべてのプラットフォームモジュールの連結部は、必要とされるような組み合わせプラットフォームのプラットフォームモジュールを柔軟に配置するために、一定の構造または合致する構造から選択される。
【0044】
連結されたプラットフォームモジュール間の連結部は、例えばネジ連結構造、留め付け構造、およびピン連結構造といった、迅速に分解および組立される連結構造によって連結される。
【0045】
いくつかの実施形態では、図2に示されているように、モジュール式仕分けプラットフォームは、上下に層状にされた複数の組み合わせプラットフォームを含む。組み合わせプラットフォームの数は、2層、3層、またはより多くの層を含めて、現場および仕分け量などの因子に応じて設定される。
【0046】
図2に示された実施形態では、物品仕分けシステムおよびそのモジュール式仕分けプラットフォームには、組み合わせプラットフォームの第1の層F、組み合わせプラットフォームの第2の層S、および組み合わせプラットフォームの第3の層Tを含む組み合わせプラットフォームの3つの層が設けられている。図2では、第3の層の組み合わせプラットフォームTのプラットフォームモジュールの組み合わせ方法だけが、第1の層の組み合わせプラットフォームFおよび第3の層の組み合わせプラットフォームTのプラットフォームモジュールの組み合わせ方法、または、第1の層の組み合わせプラットフォームFおよび第3の層の組み合わせプラットフォームTのすべてのプラットフォームモジュールの組み合わせ方法を示す代わりに、例示で示されている。
【0047】
図2に示されているように、組み合わせプラットフォームの3つの層は、支持面Gに配置された複数の直立部を含む支持構造5に設置されている。例えば、支持面Gは、地面または床である。図2では、直立部の数および位置は、支持構造5を図示するために概略的に示されているにすぎないことが、留意されるべきである。モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステムが具体的に配置されるとき、支持構造5のために必要とされる直立部の数および位置は、プラットフォームモジュールの数、種類、および位置に応じて対応するように決定される。
【0048】
支持構造5は、多様であってよく、例えば、複数の直立部および複数の梁部を含むフレーム構造である。
【0049】
いくつかの実施形態では、モジュール式仕分けプラットフォームは、組み合わせプラットフォームの仕事面に置かれる滑り止め層をさらに含む。滑り止め層は、例えば、組み合わせプラットフォームの仕事面に置かれるゴムパッドである。
【0050】
図2に示されているように、本開示の実施形態の物品仕分けシステムは、モジュール式仕分けプラットフォームと、進行台車4とを含む。進行台車4は、組み合わせプラットフォーム上に配置され、投入位置から受け入れられる物品を運搬して組み合わせプラットフォーム上を進行し、運搬された物品に対応する排出位置へと物品を輸送するように構成される。
【0051】
モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステムが明確に配置されるとき、組み合わせプラットフォームにおけるプラットフォームモジュールの数および位置と、組み合わせプラットフォームの形とは、現場の形、建物の構造、仕分け量、配置のために必要とされる受入部の量などの因子に応じて選択される。多層の組み合わせプラットフォームは、上下に層状にされ、組み合わせプラットフォームの各々の層は、独立して安全に動作することで、空間利用率を向上させ、所与の領域における仕分け能力を高める。
【0052】
上記説明によれば、本開示の実施形態におけるモジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステムは、以下の技術的効果のうちの少なくとも1つを有する。
【0053】
1. 組み合わせプラットフォームは、要求される仕分け業務を達成することを助けるように、実際の必要性を満たすモジュール式仕分けプラットフォームを得るために複数の異なるプラットフォームモジュールを使用して形成される。
【0054】
2. プラットフォームモジュールの数は、時間の期間内または予測される時間内の業務量に応じて選択的に増加または低減させられ、これは、物品仕分けシステムの仕分け量を調節するのに便利であり、少量の物品の仕分けにおいて、大量向けの物品仕分けシステムによるリソースの無駄を回避するのを助け、または、大量の物品の仕分けにおいて、少量向けの物品仕分けシステムによる物品の仕分けの遅れを回避するのを助ける。
【0055】
3. すべてのプラットフォームモジュールの設計および生産期間は比較的迅速であり、複数のプラットフォームモジュールは、モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステムを形成するために用途の要件に従って迅速に組み立てられ、これは、物品仕分けシステムの迅速な生産および使用に有益であり、様々な生産環境に適し、柔軟性を向上させる。
【0056】
4. モジュール式仕分けプラットフォームおよび物品仕分けシステムは、分解および輸送するのが容易であり、すべてのプラットフォームモジュールは再使用可能であり、それによって、特定のモジュール式仕分けプラットフォームから分解されたプラットフォームモジュールを、再使用のために他の同様のモジュール式仕分けプラットフォームに入れ込むのを助け、効果的にコストを削減する。
【0057】
最後に、前述の実施形態は、本開示の技術的な解決策を説明するようにのみ意図されており、本開示を限定するように意図されていないことが、留意されるべきである。本開示は、好ましい実施形態を参照して詳細に記載されているが、当業者は、本開示の特定の実施に依然として変形を行うことができること、または、本開示の一部の技術的特徴に均等な置換を行うことができることを理解すべきである。変形または均等な置換は、本開示の特許請求されている技術的解決策の範囲内に含まれるべきものである。
【符号の説明】
【0058】
1 積込モジュール
2 積降モジュール
3 充電モジュール
4 進行台車
5 支持構造
F 組み合わせプラットフォームの第1の層
S 組み合わせプラットフォームの第2の層
T 組み合わせプラットフォームの第3の層
G 支持面
図1
図2