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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】動的翻訳
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/58 20200101AFI20240126BHJP
   G06F 16/38 20190101ALN20240126BHJP
【FI】
G06F40/58
G06F16/38
【請求項の数】 40
(21)【出願番号】P 2021556534
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-17
(86)【国際出願番号】 US2020023400
(87)【国際公開番号】W WO2020191080
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-11-17
(31)【優先権主張番号】62/820,679
(32)【優先日】2019-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/370,226
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518249328
【氏名又は名称】サービスナウ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ServiceNow, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】マルカンジオ マイケル ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】スヴィガラドス イバクマール マスラム サンソム
(72)【発明者】
【氏名】ゴエル アンキット
(72)【発明者】
【氏名】ヴォレッティ ラジェシュ
(72)【発明者】
【氏名】バッカ スリカール
(72)【発明者】
【氏名】ガーグ ディーパク
【審査官】長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0157113(US,A1)
【文献】特開平10-149359(JP,A)
【文献】特表2014-510965(JP,A)
【文献】特開2018-060362(JP,A)
【文献】国際公開第2014/196457(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0154183(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-58
G06F 16/00-958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のデータセンタでホストされているクライアントインスタンスであって、該クライアントインスタンスが1つまたは複数のリモートクライアントネットワークによってアクセス可能なシステムであって、前記システムは、
クライアントデバイスからファイルの要求を受信するステップと、
前記要求の受信に応答して、前記ファイルが未翻訳ファイルから構成されていることを判断するために、前記ファイルに関連付けられたソース言語前記クライアントデバイスに関連付けられた1つ以上のターゲット言語と比較するステップであって、前記ソース言語および前記1つ以上のターゲット言語はそれぞれ音声言語である、前記比較するステップと、
前記ソース言語が前記1つ以上のターゲット言語のうちの少なくとも1つのターゲット言語と一致しないことに基づいて翻訳要求を生成するステップであって、前記翻訳要求は、前記未翻訳ファイルおよび前記1つ以上のターゲット言語に関連付けられている、前記生成するステップと
前記未翻訳ファイルと前記1つ以上のターゲット言語のうちの少なくとも1つのそれぞれのターゲット言語を、サードパーティの翻訳サービスに出力するステップと、
前記少なくとも1つのそれぞれのターゲット言語、前記未翻訳ファイル、および前記未翻訳ファイルのソース言語に基づいて翻訳されたファイルを受信するステップと、を含む工程を実行するように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、前記未翻訳ファイルがテキストベースの通信サービスからのテキストであり、前記翻訳されたファイルが翻訳されたテキストで構成され、
前記工程は、
前記翻訳されたファイルを追加のクライアントデバイスに出力するステップを含むことを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムであって、前記工程は、
前記翻訳されたファイルに加えて、前記テキストベースのコミュニケーションサービスからテキストを出力するステップを含むことを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムであって、前記未翻訳ファイルはオーディオデータを含み、前記翻訳されたファイルは翻訳されたオーディオデータを含むことを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムであって、前記翻訳要求は、前記クライアントインスタンスがアクセス可能なデータベースに格納されている未翻訳ファイルに対する要求を含むことを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムであって、前記工程は、
前記未翻訳ファイルの受信者を特定するステップと、
前記受信者のIDデータに基づいて、前記ターゲット言語を特定するステップと、を含むことを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のシステムであって、前記翻訳されたファイルは、前記ターゲット言語および前記ソース言語に基づく字幕を含む翻訳されたビデオであることを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムであって、前記翻訳要求は、フォーム上に表示された実行可能なコンテンツの選択を示すユーザ入力に基づいて受信されることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムであって、前記未翻訳ファイルの前記ソース言語は、前記クライアントデバイスを使用するユーザに関連付けられているIDデータによって示される言語の優先順位に基づいて特定されることを特徴とするシステム。
【請求項10】
システムであって、
1つまたは複数のデータセンタでホストされているクライアントインスタンスであって1つまたは複数のリモートクライアントネットワークによってアクセス可能である前記クライアントインスタンスを含み
前記システムが、
クライアントデバイスを介してユーザにより送信された入力に応答して、前記クライアントインスタンスによりアクセス可能なデータベースからファイルを検索するステップであって、前記ファイルはテキストデータオーディオデータとのうちのどちらか一方またはその両方と、ソース言語とを含む、前記検索するステップと
前記ファイルが検索されたことに応答して、前記ユーザに関連付けられたIDデータに基づいてターゲット言語を特定するステップであって、前記ターゲット言語は音声言語である、前記特定するステップと、
前記ターゲット言語が特定されたことに応答して、前記ターゲット言語が前記ソース言語と一致するか否かを判断するために前記ターゲット言語を前記ソース言語と比較するステップと、
前記ファイルの前記ソース言語が前記ユーザに関連する前記ターゲット言語と一致しないと判断されたことに応答して、前記ファイル、前記ファイルのソース言語、および前記ターゲット言語をサードパーティの翻訳サービスに出力して、翻訳されたファイルを生成するステップと、
前記翻訳されたファイルを受信し、前記翻訳されたファイルを前記ユーザに出力するステップと、
を含む工程を実行するように構成されている
ことを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項10に記載のシステムであって、前記工程は、
選択されたサードパーティの翻訳サービスを示す追加入力を受信するステップを含み、
前記サードパーティの翻訳サービスが、前記選択されたサードパーティの翻訳サービスであることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項10に記載のシステムであって、前記ファイルは、音声データ、テキストデータ、またはその両方を含むビデオファイルであることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項10に記載のシステムであって、前記IDデータは、前記ユーザに関連するアカウントに表示された優先言語を含むことを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項10に記載のシステムにおいて、前記翻訳されたファイルが前記ユーザに出力される前に、前記翻訳されたファイルの翻訳品質がレビュアによって検証されることを特徴とするシステム。
【請求項15】
ユーザにより作成された、ファイルを検索するための問い合わせに基づいて、データベースに格納されている前記ファイルを検索するステップと、
前記ファイルが検索されたことに応答して、前記ファイルのソース言語と、前記ユーザに関連するターゲット言語特定するステップであって前記ターゲット言語は前記ユーザに関連付けられているIDデータに基づいて判断され、前記ソース言語および前記ターゲット言語は音声言語である、前記特定するステップと、
前記ターゲット言語が特定されたことに応答して、前記ターゲット言語が前記ソース言語と一致するか否かを判断するために前記ターゲット言語を前記ソース言語と比較するステップと、
前記ファイルの前記ソース言語が前記ユーザに関連する前記ターゲット言語と一致しないと判断されたことに応答して、前記ファイル、前記ソース言語、および前記ターゲット言語をサードパーティの翻訳サービスに出力して、翻訳されたファイルを生成するステップと、
前記ターゲット言語、未翻訳の前記ファイル、および未翻訳の前記ファイルのソース言語に基づいて翻訳されたファイルを受信するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記ファイルは、前記ユーザによる前記ファイルの間接的な要求に応じて検索されることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、前記サードパーティの翻訳サービスは、前記ソース言語、前記ターゲット言語、またはその両方に関連する前記サードパーティの翻訳のパフォーマンスメトリックに基づいて選択されることを特徴とする方法。
【請求項18】
非一時的な機械可読媒体と、
前記非一時的な機械可読媒体に格納された命令を実行して
第1のユーザ機器からテキストベースの通信を受信するステップであって、前記テキストベースの通信は、第1の音声言語であるソース言語を含む、前記受信するステップと
前記テキストベースの通信が受信されたことに応答して、前記テキストベースの通信を受信する第2のユーザ機器を特定するステップと、
前記第2のユーザ機器が特定されたことに応答して、前記テキストベース通信が未翻訳のテキストベース通信を含むことを判断するために、前記ソース言語を前記第2のユーザ機器に関連付けられたターゲット言語と比較するステップであって、前記ターゲット言語は第2の音声言語である、前記比較するステップと、
前記ソース言語が前記ターゲット言語と一致しないと判断したことに応答して、翻訳要求を生成するステップであって、前記翻訳要求は、前記未翻訳のテキストベース通信、前記ソース言語、および前記ターゲット言語に関連付けられている、前記生成するステップと
前記未翻訳のテキストベース通信、前記ソース言語、および前記ターゲット言語をサードパーティの翻訳サービスに出力するステップと、
前記未翻訳のテキストベース通信前記ソース言語、および前記ターゲット言語に基づいて翻訳されたテキストベース通信を受信するステップと
前記翻訳されたテキストベース通信前記第2のユーザ機器に出力するステップと、
を含む工程を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項18に記載のシステムであって、前記工程は、
前記第2のユーザ機器を特定することに応答して、前記テキストベースの通信が前記未翻訳のテキストベース通信を含むことを判断するステップを含むことを特徴とするシステム。
【請求項20】
請求項18に記載のシステムであって、前記テキストベースの通信は、ビデオに関連付けられた字幕からなることを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項18に記載のシステムであって、前記工程は、前記第1のユーザ機器に関連付けられた地理的位置、前記第1のユーザ機器に関連付けられた言語設定、またはその両方に基づいて、前記第1のユーザ機器に関連付けられた前記ソース言語を特定することを含むことを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項18に記載のシステムであって、前記工程は、前記第2のユーザ機器に関連付けられた地理的位置、前記第2のユーザ機器に関連付けられた言語設定、またはその両方に基づいて、前記第2のユーザ機器に関連付けられた前記ターゲット言語を特定することを含むことを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項18に記載のシステムであって、前記工程は、
前記第1のユーザ機器に関連付けられた、語彙、略語、同義語、またはそれらの組み合わせのライブラリを受信するステップと
前記未翻訳のテキストベース通信、前記ソース言語、前記ターゲット言語、および前記ライブラリを前記サードパーティの翻訳サービスに出力するステップと、を含むことを特徴とするシステム。
【請求項24】
請求項23に記載のシステムであって、前記工程は、前記翻訳されたテキストベース通信を、前記1つまたは複数のプロセッサによってアクセス可能なデータベースに格納するステップを含むことを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項18に記載のシステムであって、前記テキストベースの通信は、フォームの1つまたは複数のフィールドに関連付けられており、前記工程は、
前記翻訳されたテキストベース通信に基づいて、翻訳されたフォームを生成するステップと
前記翻訳されたフォームを前記第2のユーザ機器に出力するステップと、を含むことを特徴とするシステム。
【請求項26】
プロセッサを介して、ユーザ機器からテキストベースの通信を受信するステップであって、前記テキストベースの通信は、音声言語であるソース言語を含む、前記受信するステップと
前記プロセッサを介して、前記テキストベースの通信を受信する複数の追加のユーザ機器を特定するステップと、
前記複数の追加ユーザ機器を特定することに応答して、前記テキストベースの通信を表示する前に、前記プロセッサを介して前記テキストベース通信が未翻訳のテキストベース通信を含むことを判断するために、前記ソース言語を前記複数の追加のユーザ機器に関連付けられた複数のターゲット言語と比較するステップであって、前記複数のターゲット言語は、複数の追加音声言語である、前記比較するステップと、
前記ソース言語が前記複数のターゲット言語と一致しないと判断したことに応答して、前記プロセッサを介して、翻訳要求を生成するステップであって、前記翻訳要求は、前記未翻訳のテキストベース通信、前記ソース言語、および前記複数のターゲット言語に関連付けられる、前記生成するステップと、
前記プロセッサを介して、前記未翻訳のテキストベース通信、前記ソース言語、および前記複数のターゲット言語を、サードパーティの翻訳サービスに出力するステップと、
前記プロセッサを介して、前記未翻訳のテキストベース通信、前記ソース言語、および前記複数のターゲット言語に基づ複数の翻訳されたテキストベース通信を受信するステップと、
前記プロセッサを介して、前記複数の翻訳されたテキストベース通信を前記複数の追加のユーザ機器に出力するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、前記プロセッサを介して、前記複数の翻訳されたテキストベース通信を前記複数の追加のユーザ機器に出力するステップは、
前記複数の翻訳されたテキストベース通信のうちの1の翻訳されたテキストベース通信であって、前記複数のターゲット言語のうちの、前記複数の追加のユーザ機器の各追加のユーザ機器に関連付けられた1のターゲット言語に基づく前記1の翻訳されたテキストベース通信を、前記複数の追加のユーザ機器の各追加のユーザ機器に出力するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項26に記載の方法であって、
前記プロセッサを介して好ましいサードパーティの翻訳サービスを示すユーザ入力を受信するステップと
前記ユーザ入力に基づいて、前記未翻訳のテキストベース通信前記ソース言語、および前記複数のターゲット言語を、前記プロセッサを介して前記サードパーティの翻訳サービスに出力するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、前記テキストベースの通信は、電子メール、チャットウィンドウのメッセージ、フォームの入力テキストフィールド、またはそれらの任意の組み合わせに関連付けられていることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項26に記載の方法であって、前記テキストベースの通信は、前記複数の追加ユーザ機器と共有される文書であることを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項26に記載の方法であって、前記複数の追加ユーザ機器の各追加ユーザ機器に関連する地理的位置に基づいて、前記複数の追加ユーザ機器に関連する前記複数のターゲット言語を特定するステップを含むことを含む方法。
【請求項32】
非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、プロセッサによって実行可能な命令を含み、前記命令は、
第1のユーザ機器から第2のユーザ機器に送信されたテキストベースの通信を受信するステップであって、前記テキストベースの通信は第1の音声言語であるソース言語を含む、前記受信するステップと、
前記テキストベースの通信を受信することに応答して、前記テキストベースの通信を表示する前に前記テキストベースの通信が未翻訳のテキストベース通信を含むことを判断するために、前記テキストベースの通信の前記ソース言語を前記第2のユーザ機器に関連付けられたターゲット言語と比較するステップと、
前記未翻訳のテキストベース通信、前記ソース言語、および前記ターゲット言語をサードパーティの翻訳サービスに出力して、翻訳されたテキストベース通信を生成するステップと、
前記翻訳されたテキストベース通信を受信し、前記翻訳されたテキストベース通信を前記第2のユーザ機器に出力するステップと、を含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項33】
請求項32に記載の媒体であって、前記テキストベースの通信は、フォーム上に表示された実行可能なコンテンツの選択を示すユーザ入力に応答して受信されることを特徴とする媒体。
【請求項34】
請求項32に記載の媒体であって、前記命令は、
前記翻訳されたテキストベース通信に関連するテキストと、前記未翻訳のテキストベース通信に関連するテキストとを、前記第2のユーザ機器のディスプレイに表示するステップを含むことを特徴とする媒体。
【請求項35】
請求項32に記載の媒体であって、前記翻訳されたテキストベース通信の翻訳品質は、翻訳されたファイルが前記第2のユーザ機器に出力される前にレビュアによって検証されることを特徴とする媒体。
【請求項36】
請求項32に記載の媒体であって、前記テキストベースの通信は、電子メール、チャットウィンドウのメッセージ、フォームの入力テキストフィールド、またはそれらの組み合わせに関連付けられていることを特徴とする媒体。
【請求項37】
請求項32に記載の媒体であって、前記テキストベースの通信は、フォームの1つまたは複数のフィールドに関連付けられており、前記命令は、
前記翻訳されたテキストベース通信に基づいて、翻訳されたフォームを生成するステップと
前記翻訳されたフォームを前記第2のユーザ機器に出力するステップと、を含む指示を含むことを特徴とする媒体。
【請求項38】
請求項1に記載のシステムであって、前記ファイルに関連付けられた前記ソース言語を前記1つ以上のターゲット言語と比較する前記ステップは、前記ソース言語を前記1つ以上のターゲット言語と動的に比較するステップを含むことを特徴とするシステム。
【請求項39】
請求項10に記載のシステムであって、前記ターゲット言語を前記ソース言語と比較するステップは、前記ターゲット言語を前記ソース言語と動的に比較するステップを含むことを特徴とするシステム。
【請求項40】
請求項15に記載の方法であって、前記ターゲット言語を前記ソース言語と比較するステップは、前記ターゲット言語を前記ソース言語と動的に比較するステップを含むことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動的翻訳に関する。
【0002】
本出願は、2019年3月19日に出願された「動的翻訳」と題する米国仮出願番号62/820,679の優先権および利益を主張するものであり、その内容はすべての目的のためにその全体が参照により組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
本開示は、一般に、企業の特定の資産のテキストおよび/または音声の動的な翻訳に関する。
【0004】
このセクションは、以下に説明および/または請求される本開示の様々な側面に関連する可能性のある、様々な技術の側面を読者に紹介することを目的としている。この議論は、本開示の様々な側面をよりよく理解するための背景情報を読者に提供するのに役立つと考えられる。したがって、これらの記述は、先行技術を認めるものではなく、この観点から読まれるべきものであることを理解すべきである。
【0005】
目的は、その規模にかかわらず、継続的な運営と成功のために、情報技術(IT)やデータ、サービスへのアクセスに依存している。組織のITインフラには、関連するハードウェアリソース(コンピューティングデバイス、ロードバランサー、ファイアウォール、スイッチなど)およびソフトウェアリソース(生産性ソフトウェア、データベースアプリケーション、カスタムアプリケーションなど)がある。時が経つにつれ、より多くの組織が、ITインフラストラクチャソリューションを補完または強化するために、クラウドコンピューティングのアプローチを採用するようになっている。企業はグローバルに事業を展開しているため、異なる言語を話す従業員や顧客がいるかもしれません。すべての言語のデータベースに文書を格納するにはコストがかかり、また、組織内のメンバー間のコミュニケーションが言語の違いによって非効率になる可能性もある。
【0006】
本明細書に開示された特定の実施形態の概要を以下に示す。これらの態様は、単にこれらの特定の実施形態の簡単な概要を読者に提供するために提示されており、これらの態様は、本開示の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。実際、本開示は、以下に記載されていない様々な側面を包含する可能性がある。
【0007】
本技術は、一般的に、ユーザからの限られたまたは最小限の入力でテキストおよび/または音声を動的に翻訳することに関するものである。例えば、ユーザがデータベースに格納されている特定の文書にアクセスすることを望む場合があり、その文書には、ユーザが好む言語とは異なる言語のテキストおよび/または音声が含まれている場合がある。このように、本技術は、文書にタグ付けされている可能性がある文書のソース言語を識別し、ユーザに関連するIDデータに基づいて、ユーザの好ましい言語などのターゲット言語を識別することにより、文書の普及を促進することができる。例えば、ターゲット言語は、ユーザの所在地、ドキュメントのリクエストと共に送信されたロケール、好ましい言語を示すユーザ入力などに基づいて特定される場合がある。いずれにしても、ドキュメントのテキストおよび/または音声は、クライアントインスタンスを介して、ターゲット言語(一部の実施形態ではソース言語)とともに、サードパーティの翻訳サービスに出力されてもよい。その後、クライアントインスタンスは、翻訳されたテキストおよび/または音声にボイスオーバーおよび/または字幕を付けたものなど、翻訳されたドキュメントをサードパーティの翻訳サービスから受け取ってもよい。いくつかの実施形態では、翻訳されたドキュメントは、翻訳の品質を検証するタスクを持つレビューアに出力されてもよい。いずれにしても、本技術は、特定の文書、ファイル、従業員および/または顧客間のコミュニケーションなどの情報の効率的な翻訳を促進し、企業のパフォーマンスを向上させる可能性がある。
【0008】
上述した特徴の様々な改良が、本開示の様々な側面に関連して存在する可能性がある。また、さらなる特徴が、これらの様々な側面に同様に組み込まれてもよい。これらの洗練された特徴および追加の特徴は、個別にまたは任意の組み合わせで存在してもよい。例えば、図示された実施形態の1つ以上に関連して以下に述べられる様々な特徴は、本開示の上述の態様のいずれかに単独でまたは任意の組み合わせで組み込まれてもよい。上述された簡単な要約は、請求された主題に限定することなく、本開示の実施形態の特定の側面および文脈を読者に熟知させることのみを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の様々な側面は、以下の詳細な説明を読み、以下の図面を参照することで、よりよく理解することができる。
図1】本開示の実施形態が動作する可能性のあるクラウドアーキテクチャの一実施形態のブロック図である。
図2】本開示の実施形態が動作する可能性のあるマルチインスタンスクラウドアーキテクチャの一実施形態の概略図である。
図3】本開示の側面に従って、図1または図2に存在する可能性のあるコンピューティングシステムで利用されるコンピューティングデバイスのブロック図である。
図4】本開示の側面に従って、仮想サーバがクライアントインスタンスをサポートおよびイネーブルにする実施形態を示すブロック図である。
図5】本開示の側面に従って、翻訳された資産を生成するための情報フローを示す図である。
図6】本開示の態様に従って、複数のユーザ間のテキストベースのコミュニケーションを表示するウィンドウを示している。
図7】本開示の態様に従って、関連するフィールド内のテキストの翻訳を提供することができる実行可能なコンテンツを有するフィールドを有するリクエストフォームのスクリーンショットを示している。
図8】本開示の側面に従って、フィールド内のテキストの翻訳を示すポップアップ・ウィンドウを備えたサービス・フォームの追加スクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、1つまたは複数の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するために、実際の実装のすべての特徴が本明細書に記載されているわけではない。このような実際の実装の開発では、あらゆるエンジニアリングまたは設計プロジェクトと同様に、システム関連および企業関連の制約への準拠など、開発者の特定の目標を達成するために多数の実装固有の決定を行わなければならず、これは実装ごとに異なる可能性があることを理解すべきである。さらに、このような開発作業は複雑で時間がかかるかもしれませんが、本開示の恩恵を受けた通常の技術者にとっては、設計、製作、製造の日常的な作業であることを理解しておく必要がある。
【0011】
本明細書では、「コンピューティングシステム」とは、単一のコンピュータ、仮想マシン、仮想コンテナ、ホスト、サーバ、ラップトップ、モバイル機器などの電子計算機、または、コンピューティングシステム上またはコンピューティングシステムによって実行されると記述されている機能を実行するために協働する複数の電子計算機を指すが、これらに限定されない。本明細書では、「媒体」とは、その上に保存されていると説明されているコンテンツを一緒に保存する、1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読物理媒体を指す。本実施形態では、不揮発性の二次記憶装置、読み取り専用メモリ(ROM)、およびランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。本明細書では、「アプリケーション」という用語は、コンピューティングシステムによって実行される1つまたは複数のコンピューティングモジュール、プログラム、プロセス、ワークロード、スレッド、および/またはコンピューティング命令のセットを意味する。アプリケーションの例としては、ソフトウェアモジュール、ソフトウェアオブジェクト、ソフトウェアインスタンス、およびその他の種類の実行可能コードがある。
【0012】
企業は、異なる言語を話す従業員や顧客を抱えている場合があり、従業員や顧客間のコミュニケーションを円滑にするために、特定の翻訳サービスを採用することがある。現在の翻訳サービスは、ラベルや特定のドキュメントに存在する静的テキストの翻訳を提供するのに適しているかもしれない。しかし、現在の翻訳サービスでは、知識ブロック(KB)の記事やビデオなどの特定の資産や、カスタマーサービスエージェントへの問い合わせややり取りなどの特定の操作から得られる動的テキストを効率的に翻訳することはできない。ここでいう「静的テキスト」とは、ラベルのテキストなど、保存されているテキスト値を指す。「動的テキスト」とは、例えば、ユーザが提供した入力、データベースから取得したテキスト、または一般的に外部ソースに基づいて更新または変更されるフィールドに表示される可能性のあるテキストを指す。
【0013】
本アプローチは、従業員および/または顧客間のコミュニケーション、ならびに従業員および/または顧客への資産の普及を促進するために、動的テキストを翻訳する技術に一般的に向けられている。特定の実施形態では、ユーザは、アプリケーションおよび翻訳サービスとインターフェースする翻訳機能を利用して、動的テキストを翻訳することができる。例えば、第1の従業員と第2の従業員との間のテキストベースの会話において、翻訳機能は、第1のクライアントデバイスを介して第1の従業員からテキストメッセージを受信してもよい。さらに、翻訳機能は、クライアントデバイスおよび/または第1の従業員に関連するロケールに基づいてソース言語を決定し、第2の従業員の第2のデバイスに関連するロケールに基づいてターゲット言語を決定する。そして、翻訳機能は、テキスト、ソース言語、およびターゲット言語を翻訳サービスに出力し、その後、翻訳されたテキストを受け取り、その翻訳されたテキストを第2のクライアントデバイスに出力してもよい。いくつかの実施形態では、翻訳機能は、音声データを入力として受け取り、音声を有する動画に対する動的テキストの翻訳を提供してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、特定の言語により適していると思われる所望のサードパーティの翻訳サービスに関連する入力を提供してもよい。いくつかの実施形態では、翻訳された動的テキストは、送信される前に翻訳の品質を検証することができるレビューアまたはベリファイアにルーティングされることがある。
【0014】
以下の図は、マルチインスタンスフレームワークで組織にサービスを提供するために採用される可能性があり、本アプローチが採用される可能性がある、さまざまなタイプの一般化されたシステムアーキテクチャまたは構成に関するものである。これに対応して、これらのシステムおよびプラットフォームの例は、本明細書で議論されている技術が実装されるか、またはその他の方法で利用されるシステムおよびプラットフォームにも関連している。次に図1に目を向けると、本開示の実施形態が動作する可能性があるクラウドコンピューティングシステム10の一実施形態の概略図が示されている。クラウドコンピューティングシステム10は、クライアントネットワーク12、ネットワーク14(例えば、インターネット)、およびクラウドベースのプラットフォーム16を含んでもよい。いくつかの実施形態では、クラウドベースプラットフォーム16は、構成管理データベース(CMDB)プラットフォームであってもよい。一実施形態では、クライアントネットワーク12は、スイッチ、サーバ、およびルータを含むがこれらに限定されない様々なネットワークデバイスを有するローカルエリアネットワーク(LAN)などのローカルプライベートネットワークであってもよい。別の実施形態では、クライアントネットワーク12は、1つまたは複数のLAN、仮想ネットワーク、データセンタ18、および/または他のリモートネットワークを含み得るエンタープライズネットワークを表す。図1に示すように、クライアントネットワーク12は、1つまたは複数のクライアントデバイス20A、20B、および20Cに接続することができ、クライアントデバイスが互いにおよび/またはプラットフォーム16をホストするネットワークと通信することができるようになっている。クライアントデバイス20は、例えば、ウェブブラウザアプリケーションを介して、またはクライアントデバイス20とプラットフォーム16との間のゲートウェイとして機能し得るエッジデバイス22を介して、クラウドコンピューティングサービスにアクセスするコンピューティングシステムおよび/または一般にIoT(Internet of Things)デバイスと呼ばれる他のタイプのコンピューティングデバイスであってもよい。また、図1は、クライアントネットワーク12が、プラットフォーム16をホストするネットワーク、他の外部アプリケーション、データソース、およびサービスと、クライアントネットワーク12との間のデータの通信を容易にするMID(Management, Instrumentation, and Discovery)サーバ24などの、管理またはマネジメントデバイス、エージェント、またはサーバを含むことを示している。図1には特に図示されていないが、クライアントネットワーク12は、接続ネットワークデバイス(例えば、ゲートウェイまたはルータ)、または、顧客のファイアウォールまたは侵入保護システムを実装するデバイスの組み合わせも含むことができる。
【0015】
図示された実施形態について、図1は、クライアントネットワーク12がネットワーク14に結合されていることを示している。ネットワーク14は、クライアントデバイス20とプラットフォーム16をホストするネットワークとの間でデータを転送するために、他のLAN、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、および/または他のリモートネットワークなど、1つまたは複数のコンピューティングネットワークを含んでもよい。ネットワーク14内のコンピューティングネットワークのそれぞれは、電気的および/または光学的ドメインで動作する有線および/または無線のプログラマブルデバイスを含んでもよい。例えば、ネットワーク14は、セルラーネットワーク(例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)ベースのセルラーネットワーク)、IEEE 802.11ネットワーク、および/または他の適切な無線ベースのネットワークなどの無線ネットワークを含んでいてもよい。また、ネットワーク14は、TCP(Transmission Control Protocol)やIP(Internet Protocol)など、任意の数のネットワーク通信プロトコルを採用してもよい。図1には明示的に示されていないが、ネットワーク14は、サーバ、ルータ、ネットワークスイッチ、および/または、ネットワーク14を介してデータを伝送するように構成された他のネットワークハードウェアデバイスなど、様々なネットワークデバイスを含んでいてもよい。
【0016】
図1において、プラットフォーム16をホストするネットワークは、クライアントネットワーク12およびネットワーク14を介してクライアントデバイス20と通信可能なリモートネットワーク(例えば、クラウドネットワーク)であってもよい。プラットフォーム16をホスティングするネットワークは、クライアントデバイス20および/またはクライアントネットワーク12に追加のコンピューティングリソースを提供する。例えば、プラットフォーム16をホストするネットワークを利用することにより、クライアントデバイス20のユーザは、様々な企業、IT、および/または他の組織に関連する機能のためのアプリケーションを構築および実行することができる。一実施形態では、プラットフォーム16をホストするネットワークは、1つ以上のデータセンタ18上に実装され、各データセンタは、異なる地理的な場所に対応し得る。データセンタ18の各々は、複数の仮想サーバ26(本明細書では、アプリケーションノード、アプリケーションサーバ、仮想サーバインスタンス、アプリケーションインスタンス、またはアプリケーションサーバインスタンスとも呼ばれる)を含み、各仮想サーバ26は、単一の電子計算装置(例えば、単一の物理ハードウェアサーバ)などの物理計算システム上に、または複数の計算装置(例えば、複数の物理ハードウェアサーバ)にわたって実装され得る。仮想サーバ26の例には、ウェブサーバ(例えば、単体のApacheインストール)、アプリケーションサーバ(例えば、単体のJAVA仮想マシン)、および/または、データベースサーバ(例えば、単体のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)カタログ)が含まれるが、これらに限定されない。
【0017】
プラットフォーム16内のコンピューティングリソースを利用するために、ネットワークオペレータは、様々なコンピューティングインフラストラクチャを使用してデータセンタ18を構成することを選択することができる。一実施形態では、データセンタ18の1つ以上は、サーバインスタンス26の1つが複数の顧客からの要求を処理し、複数の顧客にサービスを提供するように、マルチテナントクラウドアーキテクチャを使用して構成される。マルチテナントクラウドアーキテクチャを有するデータセンタ18は、複数の顧客からのデータを混合して保存し、複数の顧客インスタンスが仮想サーバ26の1つに割り当てられる。マルチテナントクラウドアーキテクチャでは、特定の仮想サーバ26が、様々な顧客のデータ等を区別して分離する。例えば、マルチテナントクラウドアーキテクチャでは、各顧客からのデータを識別して分離するために、各顧客に特定の識別子を割り当てることができる。一般的に、マルチテナントクラウドアーキテクチャを実装すると、サーバインスタンス26のうち特定の1つの障害が、特定のサーバインスタンスに割り当てられたすべての顧客に対して障害を引き起こすなど、様々な欠点が生じる可能性がある。
【0018】
別の実施形態では、1つまたは複数のデータセンタ18がマルチインスタンスクラウドアーキテクチャを使用して構成され、すべての顧客に独自の顧客インスタンスを提供する。例えば、マルチインスタンスクラウドアーキテクチャは、各顧客インスタンスに独自の専用アプリケーションサーバおよび専用データベースサーバを提供することができる。他の例では、マルチインスタンスクラウドアーキテクチャは、各顧客インスタンスに対して、単一の物理または仮想サーバ26、および/または、1つ以上の専用ウェブサーバ、1つ以上の専用アプリケーションサーバ、および1つ以上のデータベースサーバなどの物理および/または仮想サーバ26の他の組み合わせを展開することができる。マルチインスタンスクラウドアーキテクチャでは、複数の顧客インスタンスが1つまたは複数のそれぞれのハードウェアサーバにインストールされ、各顧客インスタンスには、コンピューティングメモリ、ストレージ、および処理能力などの物理サーバリソースの特定の部分が割り当てられる可能性がある。このようにすることで、各顧客インスタンスは独自のソフトウェアスタックを持ち、データの分離、顧客がプラットフォーム16にアクセスする際のダウンタイムの比較的少ないこと、顧客主導のアップグレードスケジュールなどの利点が得られる。マルチインスタンスクラウドアーキテクチャ内に顧客インスタンスを実装する例については、図2を参照して以下でより詳細に説明する。
【0019】
図2は、本開示の実施形態が動作する可能性があるマルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100の一実施形態の概略図である。図2は、マルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100が、互いに地理的に離れていてもよい2つの(例えば、対になった)データセンタ18Aおよび18Bに接続するクライアントネットワーク12およびネットワーク14を含むことを示している。図2を例にすると、ネットワーク環境およびサービスプロバイダクラウドインフラストラクチャのクライアントインスタンス102(本明細書では、クライアントインスタンス102とも呼ばれる)は、専用の仮想サーバ(例えば、仮想サーバ26A、26B、26C、および26D)および専用のデータベースサーバ(例えば、仮想データベースサーバ104Aおよび104B)に関連付けられている(例えば、それによってサポートされ、有効になっている)。別の言い方をすると、仮想サーバ26A~26Dおよび仮想データベースサーバ104Aおよび104Bは、他のクライアントインスタンスとは共有されず、それぞれのクライアントインスタンス102に固有のものである。描かれた例では、クライアントインスタンス102の可用性を促進するために、仮想サーバ26A~26Dおよび仮想データベースサーバ104Aおよび104Bは、2つの異なるデータセンタ18Aおよび18Bに割り当てられ、データセンタ18の1つがバックアップデータセンタとして機能するようになっている。マルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100の他の実施形態では、ウェブサーバなどの他のタイプの専用仮想サーバを含むことができる。例えば、クライアントインスタンス102は、専用仮想サーバ26A~26D、専用仮想データベースサーバ104Aおよび104B、ならびに追加の専用仮想ウェブサーバ(図2には示されていない)に関連付けられ得る(例えば、それらによってサポートされ、有効にされる)。
【0020】
図1および図2は、それぞれ、クラウドコンピューティングシステム10およびマルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100の特定の実施形態を示しているが、本開示は、図1および図2に示された特定の実施形態に限定されない。例えば、図1は、プラットフォーム16がデータセンタを使用して実装されることを示しているが、プラットフォーム16の他の実施形態は、データセンタに限定されず、他のタイプのリモートネットワークインフラストラクチャを利用することができる。さらに、本開示の他の実施形態は、1つまたは複数の異なる仮想サーバを単一の仮想サーバに結合したり、逆に、複数の仮想サーバを使用して単一の仮想サーバに帰属する操作を実行したりすることができる。例えば、図2を例にすると、仮想サーバ26A、26B、26C、26Dおよび仮想データベースサーバ104A、104Bは、単一の仮想サーバにまとめられてもよい。さらに、本アプローチは、マルチテナントアーキテクチャ、一般化されたクライアント/サーバ実装、および/または本明細書で論じられる操作の一部またはすべてを実行するように構成された単一の物理プロセッサベースのデバイス上でさえも含めて、他のアーキテクチャまたは構成で実装されてもよい。同様に、実装の議論を容易にするために仮想サーバまたはマシンを参照する場合があるが、代わりに物理サーバを適宜採用することもできる。図1および図2の使用および議論は、説明を容易にするための例に過ぎず、本開示をそこに示された特定の例に限定することを意図したものではない。
【0021】
理解されうるように、図1および図2を参照して説明しているそれぞれのアーキテクチャおよびフレームワークには、さまざまなタイプのコンピューティングシステム(サーバ、ワークステーション、クライアントデバイス、ラップトップ、タブレットコンピュータ、携帯電話など)が全体的に組み込まれている。念のため、そのようなシステムに典型的に見られるコンポーネントの簡単で高レベルの概要を説明する。理解されうるように、本概要は、このようなコンピューティングシステムに典型的なコンポーネントの高レベルで一般化された見解を提供することだけを意図しており、議論されたまたは議論から除外されたコンポーネントの点で限定的であると見なすべきではない。
【0022】
背景として、本アプローチは、図3に示すような1つまたは複数のプロセッサベースのシステムを使用して実施されてもよいことが理解されるであろう。同様に、本アプローチで利用されるアプリケーションおよび/またはデータベースは、そのようなプロセッサベースのシステムに格納、採用、および/または維持されてもよい。理解できるように、図3に示すようなシステムは、分散コンピューティング環境、ネットワーク環境、または他のマルチコンピュータプラットフォームまたはアーキテクチャに存在してもよい。同様に、図3に示すようなシステムは、本アプローチが実装され得る1つまたは複数の仮想環境または計算インスタンスをサポートまたは通信する際に使用されてもよい。
【0023】
この点を考慮して、例示的なコンピュータシステムは、図3に描かれたコンピュータコンポーネントの一部またはすべてを含むことができる。図3は、コンピューティングシステム200の例示的なコンポーネントと、それらの潜在的な相互接続または1つ以上のバスに沿ったような通信経路のブロック図を一般的に示している。図示されているように、コンピューティングシステム200は、1つまたは複数のプロセッサ202、1つまたは複数のバス204、メモリ206、入力デバイス208、電源210、ネットワークインターフェース212、ユーザインターフェース214、および/または本明細書に記載されている機能を実行するのに有用な他のコンピュータコンポーネントなど、様々なハードウェアコンポーネントを含むことができるが、これらに限定されない。
【0024】
1つまたは複数のプロセッサ202は、メモリ206に格納された命令を実行することができる1つまたは複数のマイクロプロセッサを含んでもよい。さらにまたは代わりに、1つまたは複数のプロセッサ202は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、および/または、メモリ206から命令を呼び出すことなく本明細書で説明する機能の一部または全部を実行するように設計された他のデバイスを含んでもよい。
【0025】
他のコンポーネントに関しては、1つまたは複数のバス204は、コンピューティングシステム200の様々なコンポーネント間でデータおよび/または電力を提供するための適切な電気チャネルを含む。メモリ206は、任意の有形、非一過性、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むことができる。図1では単一のブロックとして示されているが、メモリ206は、1つまたは複数の物理的位置にある同じまたは異なるタイプの複数の物理的ユニットを使用して実装することができる。入力デバイス208は、1つまたは複数のプロセッサ202にデータおよび/またはコマンドを入力するための構造に対応する。例えば、入力デバイス208は、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、キーボードなどを含むことができる。電源210は、ラインパワーおよび/またはバッテリーソースなど、コンピューティングデバイス200の様々なコンポーネントの電力のための任意の適切なソースとすることができる。ネットワークインターフェース212は、1つまたは複数のネットワーク(例えば、通信チャネル)を介して他のデバイスと通信することができる1つまたは複数のトランシーバーを含む。ネットワークインターフェース212は、有線ネットワークインターフェースまたは無線ネットワークインターフェースを提供してもよい。ユーザインターフェース214は、1つまたは複数のプロセッサ202から転送されたテキストまたは画像を表示するように構成されたディスプレイを含んでもよい。ディスプレイに加えておよび/または代えて、ユーザインターフェース214は、ライト(例えば、LED)、スピーカなど、ユーザとのインターフェースのための他のデバイスを含んでもよい。
【0026】
以上を踏まえて、図4は、1つまたは複数の開示された実施形態による、仮想サーバ26がクライアントインスタンス102をサポートおよび有効化する実施形態を示すブロック図である。より具体的には、図4は、上述したクラウドベースプラットフォーム16を含む、サービスプロバイダクラウドインフラストラクチャの一部の例を示している。クラウドベースのプラットフォーム16は、ネットワーク14を介してクライアントデバイス20に接続され、クライアントインスタンス102内で実行されるネットワークアプリケーションにユーザインターフェースを提供する(例えば、クライアントデバイス20のウェブブラウザを介して)。クライアントインスタンス102は、図2に関して説明したものと同様の仮想サーバ26によってサポートされており、ここでは、クライアントインスタンス102内で本明細書に記載された開示機能のサポートを示すために図示されている。クラウドプロバイダインフラストラクチャは、一般に、クライアントデバイス20などの複数のエンドユーザ装置を同時にサポートするように構成されており、各エンドユーザ装置は、単一のクライアントインスタンス102と通信している。また、クラウドプロバイダインフラストラクチャは、クライアントインスタンス102などの任意の数のクライアントインスタンスを同時にサポートするように構成されてもよく、インスタンスの各々は1つまたは複数のエンドユーザデバイスと通信している。上述したように、エンドユーザは、ウェブブラウザ内で実行されるアプリケーションを使用して、クライアントインスタンス102とインターフェースすることもできる。また、クライアントインスタンス102は、仮想アプリケーションサーバ26および仮想データベースサーバ104をも含むホストインスタンスなどの他のインスタンスと通信するように構成されてもよい。
【0027】
図5は、受信したユーザ入力402に基づいて翻訳されたメッセージを生成するためのプロセス400の一実施形態を示す情報フロー図である。プロセス400は単なる例示であり、他の実施形態では、プロセス400は、本開示に従って、追加のステップ、より少ないステップ、繰り返されるステップなどを含んでもよい。これらのステップの少なくとも一部は、プロセッサ202などのプロセッサ、クライアントデバイス(例えば、携帯電話、ラップトップ、タブレットなど)のプロセッサ、または任意の適切なプロセッサによって実行されてもよいことに留意すべきである。
【0028】
図5に示すように、図示のプロセス400は、クライアントインスタンス102がユーザ入力402を受信することから始まる。いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、他のユーザと会話するためにメッセージアプリケーションを使用するユーザが送信するテキストベースのメッセージであってもよい。例えば、メッセージアプリケーションは、電子メール、チャットウィンドウ内のメッセージ、クエリからのフィールドなどであってもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、データベース(例えば、データベース104)に格納されたデータファイル403を取得するためのクエリおよび/または要求であってもよい。さらに、データファイルを取得するためのクエリおよび/またはリクエストは、直接的であっても間接的であってもよいことに留意すべきである。すなわち、ユーザからの直接的な要求は、トレーニングビデオなどのビデオ、および/またはテキストベースのドキュメントなどの特定のタイプのファイルに対する検索語を用いたクエリであってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、ビデオを翻訳するためのボタンの選択であってもよく、これにより、異なる言語で表示される字幕、および/または翻訳された音声とオーバーレイされる字幕が生成されてもよい。
【0030】
間接的な要求に関しては、クライアントインスタンスは、ユーザが行ったクエリ、ライフサイクルイベント、ユーザのアイデンティティデータ、ユーザが勤務する企業などに基づいて、ナレッジアーティクルなどのファイルまたはファイルの集合体が従業員に関連していると判断してもよい。いくつかの実施形態では、動画に関連する音声および/またはテキストは、ユーザの言語(例えば、ロケール、言語の好み、勤務地などによって示される)が動画の言語とは異なるという判断に基づいて翻訳されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザが動画を検索すると、動画の音声トランスクリプトを照会して、類似した主題を扱っているがユーザの言語で書かれた動画など、関連する動画を表示することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、音声データおよび/または転写された音声データであってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、字幕などの外部データがある/ないビデオであってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、フォームおよび/またはフィールドに存在するテキストなどの、テキストを翻訳する要求である。いずれにしても、ユーザ入力402は、一般的に、翻訳されるべきテキストおよびまたは音声に関連している。
【0032】
プロセス400はまた、ユーザ入力402に関連するテキストデータ406を識別する(例えば、プロセスブロック404)ことを含む。いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、ユーザが翻訳したいテキストデータ406を含むことができる。いくつかの実施形態では、ファイル(例えば、音声ファイルおよび/またはテキストファイルを含むビデオ、音声ファイル、テキストベースの文書、またはそれらの任意の組み合わせ)は、上述のように、ユーザ入力に基づいてデータベース(例えば、データベース104)から取得されてもよい。いくつかの実施形態では、テキストデータ406を特定することは、翻訳されたテキストの生成を容易にすることができるデータベースから、語彙、略語、同義語、関連する専門用語などのライブラリを検索することを含んでもよい。さらにまたは代替として、いくつかの実施形態では、テキストデータ406は音声データであってもよい。
【0033】
さらに、プロセス400は、テキストデータ406のソース言語410を識別する(例えば、プロセスブロック408)ことを含む。いくつかの実施形態では、ソース言語410は、ユーザ入力を送信したクライアントデバイスに基づいて識別される。例えば、ソース言語410は、クライアントデバイスに関連付けられたロケール、クライアントデバイスを使用するユーザのプロファイルによって示される言語の優先順位、および/または、ファイルの言語を示すファイルにタグ付けされたメタデータに基づいて識別されてもよい。すなわち、ユーザは、言語の好み、デフォルト言語、居住国などを示すユーザ設定を有していてもよい。いくつかの実施形態では、ソース言語410は、入力として受信されてもよい(例えば、ユーザ入力402に加えて含まれる、または送信される)。
【0034】
さらに、プロセス400は、テキストデータ406のターゲット言語414を識別する(例えば、プロセスブロック412)ことを含む。いくつかの実施形態において、テキストデータ406のターゲット言語414は、ユーザ入力402を提供したクライアントインスタンス102に基づいて特定されてもよい。特定の実施形態では、複数のターゲット言語が特定されてもよいことに留意すべきである。いくつかの実施形態では、テキストデータ406のターゲット言語414は、ユーザ入力402を送信したクライアントデバイスと通信しているクライアントデバイス、メッセージの意図された受信者、テキストベースのチャットルームの他のユーザなどのターゲットデバイスに基づいて識別されてもよい。いくつかの実施形態では、ターゲット言語414は、ユーザがユーザ入力402および/またはデータを含むメッセージを送信するときなどに、ユーザ入力402で提供されてもよい。
【0035】
本明細書で述べたように、クライアントインスタンス102は、テキストデータ406、またはユーザ入力402に応答して取得される一般的なデータ、ソース言語410、およびターゲット言語414を使用して、翻訳されたメッセージ418を出力してもよい。なお、クライアントインスタンス102は、要求されたファイルに関連付けられたソース言語がユーザに関連付けられたターゲット言語と異なるという判断に基づいて、サードパーティの言語サービスを介して翻訳されたメッセージを出力するという判断を行ってもよいことに留意すべきである。さらに、この決定は、ファイルに対する直接的および/または間接的な要求を介して取得されたファイルに適用されてもよいことに留意すべきである。本明細書で述べたように、複数の翻訳されたメッセージ418が出力されてもよく、複数の翻訳されたメッセージ418のそれぞれが異なる言語を有していてもよいことに留意すべきである。
【0036】
いずれにしても、図示のプロセス400に示すように、クライアントインスタンス102は、テキストデータ406、ソース言語410、およびターゲット言語414を、サードパーティ翻訳サービスに出力してもよい。いくつかの実施形態では、上述したように、クライアントインスタンス102は、サードパーティ翻訳サービス416が、クライアントインスタンス102がソース言語を提供することなく、テキストデータおよび/またはユーザ入力402のソース言語を決定できる場合など、テキストデータ406およびターゲット言語414のみを出力してもよい。一般に、サードパーティ翻訳サービスは、テキストを翻訳すること、および/または、転写されたテキストを翻訳する前に音声をテキストに転写することが可能な任意の適切なソフトウェアであってよい。いくつかの実施形態では、ユーザ入力402は、特定のサードパーティ翻訳サービスを要求、選択、または選択することを含んでもよい。さらにまたは代わりに、サードパーティの翻訳サービスは、特定の言語に対するサードパーティの翻訳サービスの品質に関連するパフォーマンスデータ(例えば、データベース104に格納されている)に基づいて選択されてもよい。いずれにしても、クライアントインスタンス102は、テキストデータ406、ソース言語410、およびターゲット言語414を、要求されたサードパーティの翻訳サービスに出力してもよい。その後、クライアントインスタンス102または他の装置は、テキストデータ406、ソース言語410、およびターゲット言語414に基づいて翻訳されたメッセージ418を、サードパーティの翻訳サービスから受信してもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、クライアントインスタンス102は、翻訳されたメッセージ418をクライアントデバイス20に出力してもよく、そこでは、レビューアまたは他の検証者などのユーザが、翻訳されたメッセージ418の品質を検証してもよい。例えば、レビューアは、翻訳されたメッセージ418を読み、翻訳されたメッセージ418が閾値以上の品質であるか否かを判断することを任務とする従業員であってもよい。このように、レビューアが、翻訳メッセージが閾値を下回っている、または品質が不十分であると判断した場合、レビューアは、テキストデータ406、ソース言語410、およびターゲット言語414を別のサードパーティの翻訳サービスに送信する要求を送信してもよい。いくつかの実施形態では、レビューアは、翻訳されたメッセージを手動で修正してもよい。いくつかの実施形態では、レビューアは、翻訳されたメッセージ418を修正し、その後、修正された翻訳されたメッセージが閾値品質以上であるという表示を提供してもよい。このように、訂正された翻訳されたメッセージは、ユーザ入力402を送信したクライアントデバイス20、および/または、翻訳されたメッセージ418の意図された受信者であるユーザが利用する別のクライアントデバイス20に出力されてもよい。いくつかの実施形態では、レビューアは、翻訳されたメッセージ418が承認された(例えば、品質閾値以上の)表示を提供してもよい。このように、レビューアは、翻訳されたメッセージ418をメッセージの受信者に送信すること、および/または、後で使用するためにデータベース104にアップロードすることの指示を提供してもよい。
【0038】
上述したように、図5に示すユーザ入力402は、ユーザ間のテキストベースの通信によるものであってもよい。図6は、複数のユーザがテキストベースのチャットサービスを介して通信している例を示しており、各ユーザは異なる言語を話している。特に、図6は、第1のユーザ422によって使用されるクライアントデバイス20に表示され得る第1のウィンドウ420と、第2のユーザ426によって使用されるクライアントデバイス20に表示され得る第2のウィンドウ424と、第3のユーザ430によって使用されるクライアントデバイス20に表示され得る第3のウィンドウ428とを示している。3人のユーザのみが議論されているが、本明細書で議論されている技術は、テキストベースのチャットサービスにおける任意の数のユーザに適用することができることに留意すべきである。
【0039】
図6に示すように、各ウィンドウ420、424、428は、テキスト入力フィールド432と、テキスト表示ウィンドウ434とを含む。この例では、第1のユーザ422は、テキスト入力フィールド432を介してテキストを送信しており、このテキストは、第1のウィンドウ420のテキスト表示ウィンドウ434、第2のウィンドウ424のテキスト表示ウィンドウ434、および第3のウィンドウ428のテキスト表示ウィンドウ434に表示されていることが示されている。特に、第1のウィンドウ420のテキスト表示ウィンドウ434は、第1のユーザのソース言語に関連する第1の言語で表示されるテキスト436を含む。本明細書で述べたように、第1のユーザ422がフィールド432にテキストを入力または提出を確認したことに応答して、クライアントデバイスは、テキストを1人または複数の受信者のためのそれぞれの言語に翻訳してもよい。すなわち、テキスト436のソース言語は、ロケール、言語設定、第1のユーザの言語を示す入力など、第1のユーザ422のアイデンティティに基づいて決定されてもよい。さらに、1つまたは複数のターゲット言語は、受信者(すなわち、第2のユーザ426および第3のユーザ430)のアイデンティティに基づいて決定されてもよい。
【0040】
したがって、第2のウィンドウ425のテキスト表示ウィンドウ424は、第1の翻訳されたテキスト438(例えば、ウィンドウ424を表示するクライアントデバイスにアクセスする第2のユーザ426に関連する言語に翻訳されたテキスト436)だけでなく、元のテキスト436(例えば、ソース言語の未翻訳のテキスト)も表示する。いくつかの実施形態では、テキストウィンドウ428は、ウィンドウを表示するクライアントデバイスに関連する言語のメッセージまたはテキストのみを表示してもよい。さらに、第3のウィンドウ428のテキスト表示ウィンドウ434は、第2の翻訳されたテキスト440(例えば、ウィンドウ424を表示しているクライアントデバイスにアクセスしている第3のユーザ430に関連する言語に翻訳されたテキスト436)を表示する。このようにして、テキストベースの通信ソフトウェアを使用する企業の従業員は、異なる言語を話し、および/または異なる言語設定を有するにもかかわらず、互いに動的に通信することができる。
【0041】
本明細書に記載された技術のさらなる非限定的な例として、図7は、関連するフィールド446に入力されたテキストの翻訳をトリガする可能性のある実行可能なコンテンツ444を含むフォーム442を表示するスクリーンショットを示す。例えば、ユーザが実行可能なコンテンツ444aを選択することで、フィールド446a内のテキストの翻訳をトリガすることができる。同様に、ユーザが実行可能なコンテンツ444bを選択することで、フィールド446b内のテキストの翻訳をトリガしてもよい。これを説明するために、図8は、フィールド446に関連付けられた実行可能なコンテンツ444のうちの1つの選択に応答して表示され得る翻訳表示ウィンドウ448を示す。フィールド446内のテキストのターゲット言語は、例えば、顧客サービスエージェントなど、フォーム442の受信者の言語に基づいて決定されてもよい。本明細書で述べたように、フィールド446内のテキストのソース言語は、フォーム442を使用するユーザのロケールまたは優先言語などのアイデンティティデータに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、実行可能なコンテンツ444は、テキストフィールドを有する既存のソフトウェアに統合されてもよい。このようにして、本技術は、企業に関連する活動中に異なる言語を話す従業員または顧客、および顧客サービスエージェントなどのユーザ間のコミュニケーションを促進してもよい。
【0042】
上述した具体的な実施形態は、例として示したものであり、これらの実施形態は、様々な変更や代替の形態に影響され得ることを理解すべきである。さらに、特許請求の範囲は、開示された特定の形態に限定されることを意図したものではなく、むしろ、本開示の精神と範囲内に入るすべての修正、同等物、および代替物をカバーすることを理解すべきである。
【0043】
本明細書で提示され、請求された技術は、現在の技術分野を実証的に改善する実用的な性質の物質的な対象や具体的な例に言及され、適用されており、そのようなものとして、抽象的、無形的、または純粋に理論的なものではありません。さらに、本明細書の末尾に添付された請求項に、「[機能]を[実行]するための手段」または「[機能]を[実行]するためのステップ」と指定された1つまたは複数の要素が含まれている場合、そのような要素は35 U.S.C. 112(f)に基づいて解釈されることが意図されている。しかし、その他の方法で指定された要素を含む請求項については、そのような要素は35 U.S.C. 112(f)に基づいて解釈されないことが意図されている。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8