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特許7427045RANと5GCとの間のQFI調和を提供する方法、ならびに、関連する無線端末、基地局、およびコアネットワークノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】RANと5GCとの間のQFI調和を提供する方法、ならびに、関連する無線端末、基地局、およびコアネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/24 20090101AFI20240126BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240126BHJP
【FI】
H04W28/24
H04W28/06 110
【請求項の数】 16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022065518
(22)【出願日】2022-04-12
(62)【分割の表示】P 2020543191の分割
【原出願日】2019-02-15
(65)【公開番号】P2022106756
(43)【公開日】2022-07-20
【審査請求日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】62/631,423
(32)【優先日】2018-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】カイヌライネン, ジャニ-ペッカ
(72)【発明者】
【氏名】ティムナル, イルヴァ
(72)【発明者】
【氏名】エンブスケ, ヘンリク
(72)【発明者】
【氏名】シュリワ-ベルトリング, パウル
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,“Further discussion on SDAP Header Format”,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting AH 1801 R2-1800262,[online],2018年01月12日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg2_rl2/TSGR2_AHs/2018_01_NR/Docs/R2-1800262.zip>,[検索日2021年09月30日]
【文献】Huawei (Rapporteur),“3GPP TS 37.324 specification v1.1.1”,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #100 R2-1713458,[online],2017年11月16日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1713458.zip>,[検索日2021年9月30日]
【文献】Ericsson,“SDAP QFI mapping between AS and NAS”,3GPP TSG-RAN WG2 #101 R2-1803157,[online],2018年02月15日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_101/Docs/R2-1803157.zip>,[検索日2021年9月30日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(gNB)と通信する無線端末(UE)を動作させる方法であって、
前記基地局から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信すること(1103)であって、前記RRCメッセージが、複数のサービス品質(QoS)フローに関する情報を含み、前記複数のQoSフローの各々が反射または非反射であり、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を非反射QoSフローに関するDRBとして識別し、かつ/または第2のDRBを反射QoSフローに関するDRBとして識別することと、
非反射QoSフローを使用して前記基地局から第1のデータパケットを受信すること(1115)であって、前記第1のデータパケットが、第1のデータフィールドと、QoSフローアイデンティティ(QFI)を有する第1のサービスデータアプリケーションプロトコル(SDAP)ヘッダフィールドとを含み、前記第1のSDAPヘッダフィールドのQFIは7ビットのQFIである、ことと
を含み、
前記第1のSDAPヘッダフィールドが、前記第1のSDAPヘッダフィールドの前記QFIと、反射QoSからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含み、前記RDIが1に設定されている場合、前記UEが、前記SDAPヘッダ内の前記QFIフィールドを処理し、前記第1のデータパケットの前記QoSフローからDRBへのマッピングを、ULのための前記QoSフローからDRBへのマッピングルールとして記憶する、
方法。
【請求項2】
反射QoSフローを使用して前記基地局から第2のデータパケットを受信すること(1117)であって、前記第2のデータパケットが、第2のデータフィールドと、QFIおよびRDIおよび反射QoSインジケータ(RQI)を有する第2のSDAPヘッダフィールドとを含み、前記第2のSDAPヘッダフィールドの前記QFIの長さが、前記第1のSDAPヘッダフィールドの前記QFIの長さよりも短く、前記RQIの存在が、前記第2のデータパケットが反射QoSフローハンドリングの対象であることを前記UEに示す、前記基地局から第2のデータパケットを受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線端末と前記基地局との間に前記第1のデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1107)と、
前記無線端末と前記基地局との間に前記第2のDRBを確立すること(1107)と
をさらに含み、
前記第1のデータパケットを受信することが、前記第1のDRB上の前記非反射QoSフローを使用して前記第1のデータパケットを受信することを含み、
前記第2のデータパケットを受信することが、前記第2のDRB上の前記反射QoSフローを使用して前記第2のデータパケットを受信することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記RRCメッセージからの前記情報が、前記第1のDRBを非反射QoSフローに関するDRBとして識別し、かつ/または、前記RRCメッセージからの前記情報が、前記第2のDRBを反射QoSフローに関するDRBとして識別する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のSDAPヘッダフィールドの前記QFIが6ビットQFIである、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記データパケットを受信することが、前記第1のDRB上の前記非反射QoSフローを使用して前記データパケットを受信することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線端末(UE)であって、前記無線端末が請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行するように適合されている、無線端末(UE)。
【請求項8】
無線端末(UE)と通信する無線通信ネットワークの基地局(gNB)を動作させる方法であって、
各々が反射または非反射である複数のサービス品質(QoS)フローに関する情報をコアネットワーク(CN)ノードから受信すること(1203)と、
前記CNノードから受信された、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を非反射QoSフローに関するDRBとして識別し、かつ/または、第2のDRBを反射QoSフローに関するDRBとして識別する前記情報を示す無線リソース制御(RRC)メッセージを前記無線端末に送信すること(1204)と、
非反射QoSフローを使用して、前記無線端末に第1のデータパケットを送信すること(1215)であって、前記第1のデータパケットが、データフィールドと、QoSフローアイデンティティ(QFI)を有する第1のサービスデータアプリケーションプロトコル(SDAP)ヘッダフィールドとを含み、前記第1のSDAPヘッダフィールドのQFIは7ビットのQFIであり、前記QFIが、前記CNノードからの前記情報に基づいて前記第1のデータパケットのために使用される、ことと
を含み、
前記第1のSDAPヘッダフィールドが、反射QoSからDRBへのマッピング指示(RDI)を含み、前記RDIが1に設定されている場合、前記UEが、前記第1のデータパケットの前記QoSフローからDRBへのマッピングを、ULのための前記QoSフローからDRBへのマッピングルールとして記憶する、
方法。
【請求項9】
反射QoSフローを使用して前記無線端末に第2のデータパケットを送信すること(1217)であって、前記第2のデータパケットが、第2のデータフィールドと、前記CNノードからの前記情報に基づいて前記第2のデータパケットのために使用されるQFIを有する第2のSDAPヘッダフィールドとを含む、前記無線端末に第2のデータパケットを送信することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のSDAPヘッダフィールドが、RDIと、反射QoSインジケータ(RQI)とをさらに含み、前記第2のSDAPヘッダフィールドの前記QFIの長さが、前記第1のSDAPヘッダフィールドの前記QFIの長さよりも短く、前記RQIの存在が、前記第2のデータパケットが反射QoSフローハンドリングの対象であることを前記UEに示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記基地局と前記無線端末との間に第1のデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1207)と、
前記基地局と前記無線端末との間に第2のDRBを確立すること(1207)と
をさらに含み、
前記第1のデータパケットを送信することが、前記第1のDRB上の前記非反射QoSフローを使用して前記第1のデータパケットを送信することを含み、
前記第2のデータパケットの通信を送信することが、前記第2のDRB上の前記反射QoSフローを使用して前記第2のデータパケットを送信することを含む、
請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記CNノードからの前記情報が、前記第1のDRBを非反射QoSフローに関するDRBとして識別し、かつ/または、前記RRCメッセージからの前記情報が、前記第2のDRBを、反射QoSフローに関するDRBとして識別する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のSDAPヘッダフィールドの前記QFIが6ビットQFIである、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のSDAPヘッダフィールドが、前記第2のSDAPヘッダフィールドの前記QFIと、前記第2のSDAPヘッダフィールドのRQIと、RDIとを含む、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記基地局と前記無線端末との間にデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1207)をさらに含み、
前記データパケットを送信することが、前記DRB上の前記非反射QoSフローを使用して前記データパケットを送信することを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項16】
基地局(gNB)であって、前記基地局が請求項8から15のいずれか一項に記載の方法を実行するように適合された、基地局(gNB)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信に関し、より具体的には、無線通信、ならびに、関連する無線端末、基地局、およびネットワークノードに関する。
【背景技術】
【0002】
5Gシステム設計は、データ接続性とサービスとをサポートし、様々な技術、例えば、ネットワーク機能仮想化およびソフトウェア規定ネットワーキングを使用するための配備を可能にする。5Gシステムは、制御プレーン(CP)ネットワーク機能間のサービスベースの相互作用を活用する。
【0003】
独立したスケーラビリティ、進化、および柔軟な配備(例えば、集中化した場所、または分散/遠隔場所)を可能にするために、5Gシステム設計は、ユーザプレーン(UP)機能を制御プレーン(CP)機能から分離している。加えて、そのようなシステムは、柔軟で効率的なネットワークスライスが可能にされ得るように、モジュール式に設計される。
【0004】
5Gコアアーキテクチャは、アクセスネットワークとコアネットワーク(CN)との間の依存関係を低減/最小化し、様々な無線アクセス技術がコアに接続することを可能にするように共通AN-CNインターフェースを規定することを目的とする。これは、3GPPならびに非3GPPアクセス技術が5Gコアネットワークにアクセスすることを可能にし得る。[3GPP TS 23.501]
【0005】
3GPPアクセスを有する5Gシステムアーキテクチャについて、以下で論じる。
【0006】
5Gシステムは、制御プレーン(CP)内のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)などのネットワーク機能が、承認されたネットワーク機能がサービスにアクセスすることを可能にするサービスベースのアーキテクチャをサポートし得る。この表現は、必要な場合、ポイントツーポイントの参照ポイントも含み得る。
【0007】
図1は、任意の2つのネットワーク機能(例えば、AMFおよびSMF)間のポイントツーポイント参照ポイント(例えば、N11)によって記述されるネットワーク機能サービス間の相互作用を示す参照ポイント表現を示す。したがって、図1は、5Gアーキテクチャの要素を示すブロック図である。
【0008】
RAN内の5G QoSについて、以下で論じる。
【0009】
5G QoSは、UEとピアとの間に一貫したパケット転送処理を作成することによってエンドツーエンドで確立されるエンティティを含む。5Gコアネットワークは、多くのネットワークユーザ間のパケット処理を管理する役割を果たすので、各UEのQoS挙動が必要になる場合がある。QoS情報を保持する設定および標準化されたプロファイルに基づいて、ネットワーク機器は、特定のUEの意図されたネットワーク挙動と一致するパケットの処理を決定し得る。エンドツーエンドシステムを調整するために、PDUセッション、QFI、およびDRBなどのいくつかの構成要素が、5Gシステムにおいて規定されている。図2は、5G QoSシステムの高レベル構成要素を示す図である。
【0010】
PDUセッションについて、以下で論じる。
【0011】
5G PDUセッションは、PDU接続性サービスを提供するUEとデータネットワークとの間の関連付けであり、パケットデータユニット(PDU)がUEとデータネットワーク(DN)との間で交換される(図1を参照されたい)。関連付けのタイプは、IP、イーサネット、または非構造化であり得る。UEは、複数の同時PDUセッションを有し得る。
【0012】
PDUセッションにおけるQoSパラメータについて、以下で論じる。
【0013】
UEのトラフィックレートは、アグリゲート化最大ビットレート(AMBR)に従ってPDUセッションごとに制御され得る。加えて、各UEは、UEごとのアグリゲート化最大ビットレート(UE-AMBR)に関連付けられる。UE-AMBRは、UEのすべての非GBR QoSフローにわたって提供されると予想され得るアグリゲートビットレートを制限する。UE-AMBRは、無線アクセスネットワークRANによって実施される。UE-AMBR情報は、AMFまたはSMFによって提供される。
【0014】
QoSフローは、PDUセッションにおけるQoS差別化の最も細かい粒度である。QoSフローは、PDUセッション内で一意であり、QoSフローインジケータが各QoSフローに割り当てられる。NAS QoSフローは、UPF機能においてマークされる。PDUセッション内で同じQFIを有するユーザプレーントラフィックは、同じトラフィック転送処理を受け取る。QFIは、N3(およびN9)上のカプセル化ヘッダにおいて(すなわち、e2eパケットヘッダへのどのような変更もなしに)搬送される。これは、異なるタイプのペイロード、すなわち、IPパケットを有するPDU、非構造化PDU、およびイーサネットフレームに適用され得る。QFIは、RANのためのQoSパラメータ情報を提供する5QI情報に関連付けられる。同じPDUセッション内のフローは、同じ5QIを使用し得る。QoSフローは、保証ビットレートフローまたは非保証ビットレートフローとして設定され得る。
【0015】
QoSフローは、3GPP TS 23.501において規定されているパラメータに関連付けられる。これらのパラメータは、5QIと、QoSフロータイプ(GBRまたは非GBR)と、ULおよびDL GBFRレートと、通知制御パラメータとを含む。加えて、反射QoS属性が、QoSフロー(RQA)において搬送され得る。
【0016】
無線プロトコルアーキテクチャについて、以下で論じる。
【0017】
5Gシステムにおいて、UEは、gNBおよびAMFエンティティへの制御プレーン接続を有する。AMFエンティティへの接続は、NAS接続として規定され、gNB接続は、RRC接続として規定される。これらの接続は、UEが5GCおよびRAN(gNB)と通信することを可能にし得る。
【0018】
ユーザプレーンQoSハンドリングは、PDCPレイヤの上にあるSDAPレイヤを使用して提供され得る。SDAPレイヤの責任は、QFIのマーキングと、QoSフローのDRBへのマッピングとを含み得る。
【0019】
図3は、全体的なRANプロトコルアーキテクチャを示し、SDAPレイヤは、TS 37.324に従って提供される。
【0020】
DLおよびUL QoSフレームワークについて、以下で論じる。
【0021】
図4は、新無線(New Radio)NRのためのダウンリンクDL QoSフレームワークの概要を示す図である。
【0022】
図5は、アップリンクUL QoSフレームワークを示す図である。
【0023】
QoSフレームワークおよび関連する問題に関する詳細について、RAN2#100に対する3GPP寄書は、既存のQoSフレームワークの課題について論じている。
【0024】
アクセス層AS反射QoS、またはAS反射QFIからDRBへのマッピングは、無線アクセスネットワークRANが、無線リソース制御RRCシグナリングなしでUEのQFIからDRBへのマッピングを変更することを可能にするメカニズムである。このメカニズムは、http://www.3gpp.org/ftp/Specs/latest-drafts/37324-101.zipにおいて記載されている。
【0025】
NAS反射QoSは、3GPP TS 23.501 http://www.3gpp.org/ftp/Specs/latest-drafts/23501-140.zipにおいて記載されている。
【0026】
反射QoSは、PDUセッションの確立時にUEにシグナリングされるか、またはデフォルト値に設定される反射QoSタイマ(RQタイマ)値とともに、QFIとともにN3反射ポイントにおいてカプセル化ヘッダ内の反射QoS表示(RQI)を使用することによって、パケットごとに制御される。
【0027】
SMFによってN2参照ポイント上のNG-RANに提供されるQoSフローのQoSプロファイル内のRQA(反射QoS属性)は、このQoSフロー上で搬送される一部の(必ずしもすべてではない)トラフィックが反射QoSの対象であることを示す。RQAは、NG-RANにおけるUEコンテキストの確立時、およびQoSフロー確立時にNG-RANに示される。
【0028】
5GCが特定のSDFに反射QoSを使用することを決定すると、SMFは、反射QoSを使用するために、N4インターフェースを介してUPFに提供される対応するSDF情報内に、反射QoSがこのSDFに適用されるべきであるという指示を含めることになっている。
【0029】
UPFがSDFに関するこの指示を受信すると、UPFは、このSDFに対応するすべてのDLパケットに関するN3参照ポイントにおけるカプセル化ヘッダ内のRQIビットを設定することになっている。
【0030】
RQIがN3参照ポイントにおけるDLパケットにおいて(R)ANによって受信されると、(R)ANは、UEに、QFIと、このDLパケットが反射QoSの対象であることとを示すことになっている。
【0031】
反射QoS属性(RQA)は、NG-RANの場合、5.7.5.4節に記載されているように、反射QoS制御が使用される場合、N2を介してRANにシグナリングされ得るオプションのパラメータである。RQAは、このQoSフロー上の特定のトラフィックが反射QoSの対象であり得ることを示す。
【0032】
無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワーク(CN)は、異なるサイズのQoSを使用する場合があり、これらの違いは、値範囲における違いに関する問題を引き起こす場合がある。
3GPP標準文書TS 37.324 V1.1.0は、QoSフローからDRBへのマッピング設定と、反射QoSフローからDRBへのマッピングとを含むSDAP手順を開示している。SDAPヘッダにおけるQFIというタイトルのIntel社の3GPPドラフト文書R2-1800940は、QFIビット、NAS RQIビット、およびAS RQIビットの使用を論じている。1つの提案では、RRCシグナリングを使用して7ビットQFIの6ビット値へのマッピングを設定することを検討することが提案されている。既存のQoSフレームワーク(ステージ3)に関する問題というタイトルのEricssonの3GPPドラフト文書R2-1712920は、AS反射QFIからDRBへのマッピングに関する問題について論じている。SDAPの未解決の問題というタイトルのXaomiの3GPPドラフト文書R2-1800230は、QoSフローがNAS反射QoSを用いて設定されるかどうかをR再設定メッセージにおいてUEに示すgNBを提案している。
SDAPヘッダフォーマットというタイトルのEricssonの3GPPドラフト文書R2-1800698は、QFIビットの数、RQIビットおよび予約ビットの存在に関するいくつかのフォーマットについて論じている。
【発明の概要】
【0033】
発明の概念のいくつかの実施形態によれば、基地局と通信する無線端末を動作させる方法が提供され得る。方法は、基地局から無線リソース制御RRCメッセージを受信することを含み得、RRCメッセージは、反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質QoSフローに関する情報を含む。方法は、非反射QoSフローを使用して無線端末と基地局との間のデータパケットの通信を提供することも含み得、データパケットは、データフィールドと、QoSフローアイデンティティQFIを有するサービスデータアプリケーションプロトコルSDAPヘッダフィールドとを含み、QFIは、RRCメッセージからの情報に基づいてデータパケットに対して使用される。
【0034】
発明の概念のいくつかの他の実施形態によれば、基地局と通信する無線端末を動作させる方法が提供され得る。方法は、サービス品質QoSフローを使用して無線端末と基地局との間のデータパケットの通信を提供することを含み得る。QoSフローは、反射QoSフローまたは非反射QoSフローのいずれかであり、データパケットは、データフィールドと、サービスデータアプリケーションプロトコルSDAPヘッダフィールドとを含み、SDAPヘッダフィールドのフォーマットは、反射QoSフローまたは非反射QoSフローであるQoSフローに基づいて決定される。
【0035】
発明の概念のさらに他の実施形態によれば、無線端末と通信する無線通信ネットワークの基地局を動作させる方法が提供され得る。方法は、反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質QoSフローに関するコアネットワークCNノードからの情報を受信することと、反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質QoSフローに関する情報に基づいて無線リソース制御RRCメッセージを無線端末に送信することとを含み得る。方法は、非反射QoSフローを使用して基地局と無線端末との間のデータパケットの通信を提供することも含み得、データパケットは、データフィールドと、QoSフローアイデンティティQFIを有するサービスデータアプリケーションプロトコルSDAPヘッダフィールドとを含み、QFIは、CNノードからの情報に基づいてデータパケットに対して使用される。
【0036】
発明の概念のさらに他の実施形態によれば、無線端末と通信する無線通信ネットワークの基地局を動作させる方法が提供され得る。方法は、サービス品質QoSフローを使用して基地局と無線端末との間のデータパケットの通信を提供することを含み得、QoSフローは、反射QoSフローまたは非反射QoSフローのいずれかであり、データパケットは、データフィールドと、サービスデータアプリケーションプロトコルSDAPヘッダフィールドとを含み、SDAPヘッダフィールドのフォーマットは、反射QoSフローまたは非反射QoSフローであるQoSフローに基づいて決定される。
【0037】
発明の概念のさらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークのコアネットワークCNノードを動作させる方法が提供され得る。方法は、しきい値よりも大きい値を有する5G QoSインジケータ5QIを使用して基地局と無線端末との間の3GPPアクセスのために反射サービス品質QoSフローが確立されることを決定することを含み得る。方法は、しきい値よりも大きい値を有する5QIを使用して3GPPアクセスのために確立されている反射QoSフローに応答して、反射QoSフローに関する情報を基地局に送信することも含み得、反射QoSフローに関する情報は、QoSフローアイデンティティQFIと、しきい値よりも大きい値を有する5QIとを含む。
【0038】
本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、無線端末(UE)は、以下、すなわち、
基地局(gNBまたはeNB)から、非アクセス層(NAS)QFI値からアクセス層(AS)QFI値へのQoSフローアイデンティティ(QFI)マッピングを示す設定を受信し、
AS QFI値に関連付けられた基地局とデータトラフィックを交換し、
以下、すなわち、
AS QFI値が64未満の場合、UEは、AS QFI値をNAS QFI値として使用し、
AS QFI値が63よりも大きい場合、UEは、基地局から受信したマッピングによって示されるNAS QFI値を使用する、
ようにNAS QFIを決定する
ように動作される。
【0039】
本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、基地局(gNBまたはeNB)は、以下、すなわち、
非アクセス層(NAS)QFI値からアクセス層(AS)QFI値へのQoSフローアイデンティティ(QFI)マッピングを示す設定をUEに送信するように動作され、
マッピングが、以下、すなわち、
AS QFI値が64未満である場合、AS QFI値をNAS QFI値として使用し、
AS QFI値が63よりも大きい場合、マッピングによって示されるNAS QFI値を使用する
ようにNAS QFIを決定するための情報を含む。
【0040】
本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、無線アクセスネットワークと5Gコアネットワークとを統合することの影響が低減され得、および/または、増大した範囲のQFIがサポートされ得る。
【0041】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本出願に組み込まれ、本出願の一部を構成する添付図面は、発明の概念の特定の非限定的な実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】5Gアーキテクチャの要素を示すブロック図である。
図2】5G QoSシステムの高レベル構成要素を示す図である。
図3】RANプロトコルアーキテクチャ全体を示す図である。
図4】新無線NRのためのダウンリンクDL QoSフレームワークの概要を示す図である。
図5】アップリンクUL QoSフレームワークを示す図である。
図6】発明の概念のいくつかの実施形態による6ビットQFIを有するSDAPヘッダを示す図である。
図7】発明の概念のいくつかの実施形態による7ビットQFIを有するSDAPヘッダを示す図である。
図8】発明の概念のいくつかの実施形態による無線端末UEの要素を示すブロック図である。
図9】発明の概念のいくつかの実施形態による基地局の要素を示すブロック図である。
図10】発明の概念のいくつかの実施形態によるコアネットワークCNノードの要素を示すブロック図である。
図11】発明の概念のいくつかの実施形態による無線端末UEの動作を示すフローチャートである。
図12】発明の概念のいくつかの実施形態による基地局(gNBまたはeNB)の動作を示すフローチャートである。
図13】発明の概念のいくつかの実施形態によるコアネットワークCNノードの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
ここで、発明の概念について、発明の概念の実施形態の例が示されている添付図面を参照して以下でより完全に説明する。しかしながら、発明の概念は、多くの異なる形態において具体化され得、本明細書に記載された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全であり、本発明の概念の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。これらの実施形態は、相互に排他的ではないことにも留意すべきである。1つの実施形態からの構成要素は、別の実施形態において存在/使用されると暗黙のうちに想定され得る。
【0044】
以下の説明は、開示される主題の様々な実施形態を提示する。これらの実施形態は、教示例として提示され、開示される主題の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、説明されている実施形態の特定の詳細は、説明されている主題の範囲から逸脱することなく、修正、省略、または拡張され得る。
【0045】
図8は、発明の概念の実施形態に従って無線通信を提供するように設定された無線端末UE(無線デバイス、無線通信デバイス、モバイル端末、無線通信端末、ユーザ機器、ユーザ機器ノード/端末/デバイスなどとも呼ばれる)の要素を示すブロック図である。図示されているように、無線端末UEは、アンテナ807と、無線アクセスネットワークの基地局とのアップリンクおよびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含むトランシーバ回路801(トランシーバとも呼ばれる)とを含み得る。無線端末UEはまた、トランシーバ回路に結合されたプロセッサ回路803(プロセッサとも呼ばれる)と、プロセッサ回路に結合されたメモリ回路805(メモリとも呼ばれる)とを含み得る。メモリ回路805は、プロセッサ回路803によって実行されると、本明細書で開示される実施形態による動作をプロセッサ回路に実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路803は、別個のメモリ回路が必要とされないように、メモリを含むように規定され得る。無線端末UEは、プロセッサ803と結合されたインターフェース(ユーザインターフェースなど)も含み得、および/または、無線端末UEは、車両内に組み込まれ得る。
【0046】
本明細書で論じられるように、無線端末UEの動作は、プロセッサ803および/またはトランシーバ801によって実行され得る。例えば、プロセッサ803は、無線インターフェースを介して基地局gNBにトランシーバ801を介して通信を送信し、および/または、無線インターフェースを介して基地局からトランシーバ801を介して通信を受信するようにトランシーバ801を制御し得る。さらに、モジュールがメモリ805内に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ803によって実行されると、プロセッサ803がそれぞれの動作(例えば、例示的な実施形態に関して以下で論じる動作)を実行するように、命令を提供し得る。
【0047】
図9は、発明の概念の実施形態による、セルラ通信を提供するように設定された無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局(ネットワークノード、基地局、eNodeB、eNB、gNodeB、gNBなどとも呼ばれる)の要素を示すブロック図である。図示されているように、基地局は、無線端末とのアップリンクおよびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含むトランシーバ回路901(トランシーバとも呼ばれる)を含み得る。基地局は、RANおよび/またはローカルエリアネットワークの他のノード(例えば、基地局および/または他のエンティティ)との通信を提供するように設定されたネットワークインターフェース回路907(ネットワークインターフェースとも呼ばれる)を含み得る。基地局はまた、トランシーバ回路に結合されたプロセッサ回路903(プロセッサとも呼ばれる)と、プロセッサ回路に結合されたメモリ回路905(メモリとも呼ばれる)とを含み得る。メモリ回路905は、プロセッサ回路903によって実行されると、本明細書で開示される実施形態による動作をプロセッサ回路に実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路903は、別個のメモリ回路が必要とされないように、メモリを含むように規定され得る。
【0048】
本明細書で論じられるように、基地局の動作は、プロセッサ903、ネットワークインターフェース907、および/またはトランシーバ901によって実行され得る。例えば、プロセッサ903は、無線インターフェースを介して1つまたはもしくは複数の無線端末UEにトランシーバ901を介して通信を送信し、および/または、無線インターフェースを介して1つもしくは複数の無線端末UEからトランシーバ901を介して通信を受信するようにトランシーバ901を制御し得る。同様に、プロセッサ903は、ネットワークインターフェース907を介して1つもしくは複数の他のネットワークノード/エンティティに通信を送信し、および/または、ネットワークインターフェースを介して1つもしくは複数の他のネットワークノード/エンティティから通信を受信するようにネットワークインターフェース907を制御し得る。さらに、モジュールがメモリ905内に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ903によって実行されると、プロセッサ903がそれぞれの動作を実行するように、命令を提供し得る。
【0049】
図10は、発明の概念の実施形態による、セルラ通信をサポートするように設定されたコアネットワークCNノード(例えば、AMFエンティティ/ノード、SMFエンティティ/ノード、UPFエンティティ/ノード、または、コアネットワークCNの任意の他の制御エンティティ/ノード)の要素を示すブロック図である。図示されているように、CNノードは、他のネットワークエンティティ/ノード(例えば、基地局、ならびに/または、RANおよび/もしくはCNの別のCNノード)との通信を提供するように設定されたネットワークインターフェース回路1007(ネットワークインターフェースとも呼ばれる)を含み得る。CNノードはまた、ネットワークインターフェース回路1007に結合されたプロセッサ回路1003(プロセッサとも呼ばれる)と、プロセッサ回路に結合されたメモリ回路1005(メモリとも呼ばれる)とを含み得る。メモリ回路1005は、プロセッサ回路1003によって実行されると、本明細書で開示される実施形態による動作をプロセッサ回路に実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路1003は、別個のメモリ回路が必要とされないように、メモリを含むように規定され得る。
【0050】
本明細書で論じられるように、CNノードの動作は、プロセッサ1003および/またはネットワークインターフェース1007によって実行され得る。例えば、プロセッサ1003は、ネットワークインターフェース1007を介して1つもしくは複数の他のネットワークノード/エンティティに通信を送信し、および/または、ネットワークインターフェースを介して1つもしくは複数の他のネットワークノード/エンティティから通信を受信するようにネットワークインターフェース1007を制御し得る。さらに、モジュールがメモリ1005内に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ1003によって実行されると、プロセッサ1003がそれぞれの動作を実行するように、命令を提供し得る。上記のように、図10のCNノードの構造は、例えば、アクセスおよびモビリティ機能AMFエンティティ/ノード、セッション管理機能SMFエンティティ/ノード、ユーザプレーン機能UPFエンティティ/ノード、および/または、以下でより詳細に論じるようにそれらの動作を実行するための制御エンティティ/ノード(コントローラとも呼ばれる)を実装するために使用され得る。図10のCNノードの動作は、1つのサーバによって実行され得、または図10の構造を有する複数のネットワークサーバにわたって分散され得、複数のそのような分散サーバは、集合的にサーバと呼ばれ得る。
【0051】
現在、RAN2は、6ビットQFIを使用することに同意しているが、5GCは、7ビットQFIが使用されると想定されている。これは、値の範囲(6ビット、最大64値および7ビット最大128値)で問題が生じる可能性がある。
【0052】
2018年1月のAHミーティングにおいて、以下の点に関してRAN2合意に達した。
合意
独立したASおよびNAS反射QoSをサポートする。
RAN2の観点から、UEごとのPDUセッションごとに最大64の反射フローを同時にサポートすることが十分であるので、SDAPにおいて6ビットQFIである。
一度にUEごとのPDUセッションごとに64を超える反射フローを使用することを期待するかどうかSA2/CT1に尋ねる。RAN2合意と、6ビットSDAPを有する強い必要性とを示す。質問は、メインセッションからのSA2 LS内に含まれる。
【0053】
将来の研究について(FFS)、CT1/SA2における最終的なQFIが6ビットよりも大きい場合、NAS QFIをAS QFIに再マッピングするメカニズムが必要とされる場合がある。
【0054】
発明の概念のいくつかの実施形態によれば、QFIの増大/最大範囲をサポートしながら、RANおよび/または5GCへの影響が低減/最小化され得る。
【0055】
SDAPヘッダにおけるQFIの6ビット指示は、実現され得る1つのフォーマットである。加えて、NAS反射QoSならびにAS反射QoSに対して明示的なビットが使用され得る。5Qisの完全なQoSマッピングに必要なコードポイントの観点から、QFI値は、少なくとも7ビットであるべきである。しかしながら、この仮定は、満たされない場合がある。したがって、代替の解決策が調査されるべきである。
【0056】
観察1 7ビットが必要とされる場合があるが、6ビットQFIのみが利用可能である場合がある。
【0057】
このトピックに関して、2つの主要なアプローチが見られ得る。1つは、QFIの影響をRANに制限すること(すなわち、RAN内にローカルQFIを有すること)である。別のオプションは、6ビットQFIの影響を5GCにプッシュし、システム全体に対して6ビットQFI制限を有することである。RANがこの変更の影響を吸収しようとする場合でも、SMFは、PDUセッションごとに64の設定されたQFIの制限を考慮することを依然として必要とする場合があることに注意する価値がある。一般に、QFI内にRAN上の追加のマッピングレイヤを有することは、NASおよびAS QFIを解放し、その結果、5GCが8ビットQFIに対するサポートを潜在的に有することができる。一方、2レベルマッピングは、RANがパケットごとにQFI処理を行う必要があることを必要とする場合がある(複数のQFIがDRBごとにマッピングされると仮定する)。
【0058】
観察2 3GPPアクセスの場合、RANがCNに適応するか、またはCNがRANに適応するか、2つの主要なアプローチが存在し得る。
【0059】
5GCにおける6ビットQFIに対する追加の影響は、QFI値が5GCにおける5QI値にもはや束縛され得ないことである。7ビットQFIでは、5QI値をQFI値で直接示すことができる。これは、63を超える値についてはもはや可能ではない場合がある。その場合に、1つのオプションは、すべての標準化された5QIが64未満であるように5QIテーブルを再編成することであるが、NR-LTEインターワーキングに影響を与える場合があり、オペレータの適応が必要とされる場合がある。別のオプションは、5QIが64を超える場合、QFIと5QIの両方を常にシグナリングすることである。
【0060】
観察3 5GCにおいて6ビットQFI値を有することは、64を超える5QIについて、5QIがQFIとして使用されるのを防止する。
【0061】
オプション1:7ビットQFIは、5GCにおいて使用され得、RANにおける6ビットにマッピングする。
【0062】
1つのアプローチは、5GCにおいて7ビットQFIを使用することであり、gNBは、次いで、RAN6ビットAS-QFI値にローカルにマッピングする。このアプローチは、NAS QFIからRAN QFIへのマッピングが存在するように、RANが常にUEをRRC設定することを必要とする場合がある。このオプションの追加の影響は、新しいQFIがシステム上に現れるときはいつも、NAS-QFIからAS-QFIへのマッピングをUEに送信することがRANに求められるので、NAS反射QoS挙動がわずかに変更されることである。そうでない場合、UEは、アップリンクULトラフィックにおいてNAS-QFIからAS-QFIを解決することができない。
【0063】
このアプローチの1つの利点は、QFI値が将来的にRANにおいて拡張された場合、SMFを除いて5GCに影響がないことである。
UE RRC:UEは、NAS-QFIからAS-QFIへのマッピングが(DRBごとに)設定される
DL:UEは、AS-QFIを受信し、それをNAS-QFIにマッピングする
UL:UEは、NASレベルにおいてNAS-QFIを使用し、RANにおいてNAS-QFIをマークする。(SDAPは、NAS-QFIをAS-QFIにマッピングすることを担当する)
RAN RRC:Ranは、NAS-QFIからAS-QFIへのマッピングがUEに設定する
DL:AS-QFIからNAS-QFIへのマッピング
UL:RANは、UPFに向けてAS-QFIをNAS-QFIに解決する。
5GC SMF:PDUセッションあたり64のQFIの制限を強制する
UPF:QFIをN3(NG-U)ヘッダにマークする
【0064】
オプション1の要約:RANは、6ビットQFIを使用し、5GCは、7ビットQFIを使用する。RANは、常にNAS-QFIをローカルAS-QFIにマッピングする。SMFは、QFIの最大数を64に制限する。
【0065】
オプション2:7ビットQFIが5GCにおいて使用され得、必要に応じてRANにおいて6ビットにマッピングする。
【0066】
代替のオプションにおいて、RANが6ビットQFIを使用し、5GCが7ビットQFIを使用する場合、63以下の値について、NAS-QFIからAS-QFIへの1対1のマッピングが存在する。63を超える値について、RANは、NAS-QFIからAS-QFIへのマッピングをシグナリングする。SMFは、QFI値の最大数を64に制限する必要がある。
UE RRC:UEは、63を超えるNAS QFI値について、NAS-QFIからAS-QFIへのマッピングが(DRBごとに)設定される。UEは、RANシグナリングに基づいてQFIに関するマッピング機能性を有効にする。
DL:QFI≦63について、NAS-QFI==AS QFIである。QFI>63について、UEは、AS-QFIを受信し、それをNAS-QFIにマッピングする
UL:QFI≦63について、NAS-QFI==AS QFIである。QFI>63について、UEは、NASレベルにおいてNAS-QFIを使用し、SDAPマッピングに基づいてRANにおいてAS-QFIをマークする。(SDAPは、NAS-QFIをAS-QFIにマッピングすることを担当する)
RAN RRC:QFI>63、Ranは、NAS-QFIからAS-QFIへのマッピングをUEに設定する。
DL:AS-QFIからNAS-QFIへのマッピング
UL:RANは、UPFに向けてAS-QFIをNAS-QFIに解決する。
5GC SMF:PDUセッションあたり64のQFIの制限を強制する
UPF:QFIをN3(NG-U)ヘッダにマークする
【0067】
オプション2の要約:RANは、6ビットQFIを使用し、5GCは、7ビットQFIを使用する。RANは、63以下の値について5GCと同じQFIを使用し、64を超える値について明示的なマッピングを有する。SMFは、QFIの最大数を64に制限する。
【0068】
オプション3:QFIは、3GPPアクセスについてCNにおいて6ビットに制限され得る。
【0069】
代替のアプローチは、3GPPアクセスのための6ビットQFIを有することである。このオプションは、5GCに最も大きい影響を有する。加えて、制限は、3GPPアクセスにのみ潜在的に強制される可能性があり、すなわち、非3GPPアクセスは、より高い値をさらに使用することができ、63を超える標準化された5QI値をQFIとして使用することができる。このアプローチにおいて、SMFは、3GPPアクセスに関する最大QFI値を64に制限し、UPFは、最大64のQFIをマークする。64を超える5QI値について、5QIと動的QFIの両方がシグナリングされる。
UE NAS-QFI == AS QFI
RAN NAS-QFI == AS QFI
5GC SMF:PDUセッションあたり64のQFIの制限を強制する
UPF:3GPPアクセスについてN3において6ビットQFIをマークする。
【0070】
このオプションが現実的であるかどうかを決定するのは、SA2次第である。
【0071】
オプション3の要約:RANは、6ビットQFIを使用し、5GCは、7ビットQFIを使用する。RANは、63以下の値について5GCと同じQFIを使用し、64を超える値について明示的なマッピングを有する。SMFは、QFIの最大数を64に制限する。
【0072】
オプション4:QFIは、必要な場合、5GCにおいて6ビットに制限され得る。
【0073】
別の代替案は、必要な場合にのみQFI制限を強制することである。SDAPヘッダフォーマットを考慮する場合、NAS-RQIのための1ビットを有する。NAS-RQIビットは、QoSフローに対してのみ使用され得、反射QoSは、N2シグナリングを介して設定される(すなわち、RAN2ヘッダにおいて空間が存在するかどうかは、5GC設定に完全に依存する)。したがって、6ビットQFIおよび7ビットQFIについてオプションが存在する場合がある。6ビットQFIは、NASフローが反射QoSの対象となり得るQoSフローに対して使用され、7ビットQFIは、それ以外の場合に使用される。これは、特定のQoSフローに関するRQA(反射QoS引数)が存在する場合、空のビットを搬送しないので、無線オーバヘッド効率を向上させる。このアプローチは、RANがPDUセッションあたり64の反射QoSフローまたは最大128の非反射QoSフローのいずれかをサポートすることを可能にし、既存の仕様メカニズムによる実装が可能である。
【0074】
NAS反射QoSサポートは、UEが実装するオプションであり得るので、反射QoSを実装しないUEは、128の可能な値を有する7ビットQFIフォーマットのみを使用する。追加の処理は、必要でない場合がある。
UE NAS-QFI==AS QFI
RAN NAS-QFI==AS QFI
【0075】
RANは、RQAが設定されている場合、RRC指示をUEに送信する。
【0076】
RRC指示は、RQIがヘッダにおいて使用されているかどうかにかかわらず、QFIごとの設定またはDRBごとの設定のいずれかを含む。
【0077】
5GC SMFは、64の反射QoSフロー、およびPDUセッションあたり128のQFIの制限を強制する。
【0078】
5GCは、QFI>63について、反射QoSが3GPPアクセスにおいて使用されないという制限を強制する。
【0079】
オプション4は、gNB実装形態から、以下を要求する場合がある。
QoSフローを含むかどうかにかかわらず、各QoSフローが別々に設定される。
このオプションは、反射QoSパラメータの有無にかかわらず、gNBがQFIを混合しないことを要求する場合がある。
代替的には、6ビットまたは7ビットのQFIがDRBごとに設定される。
UEは、SDAPが6ビットまたは7ビットのいずれであるかを、DRB設定から知る。
【0080】
オプション4:RANは、反射QoSフローを有する6ビットQFIフォーマットと、非反射QoSフローを有する7ビットフォーマットとを使用する。5GCは、5QIテーブルにおける63を超える値を有する反射QoSを使用しない。
【0081】
オプション4の利点:オプション4は、将来に必要とされる可能性がある128のQFIを許可する。
【0082】
オプション4において、SDAPヘッダに関する2つのオプションが存在する。
図6は、6ビットQFIを有するSDAPヘッダを示す。
【0083】
図7は、7ビットQFIを有するSDAPヘッダを示す。
【0084】
以下の表は、各エンティティから必要とされる労力に基づく様々なオプションをまとめている。オプション3は、RAN2の観点から魅力的であるが、SA2によって受け入れられない場合がある。したがって、オプション4は、複雑さと実装の労力とにおける妥協点を提供し得る。
【0085】
本開示のこの以下の部分は、発明の概念のいくつかの実施形態に従って動作がどのように実装され得るかについての追加情報を提供する。
【0086】
RANトリガ条件:
オプション1および2:
N3インターフェースからDLトラフィックを受信すると、またはQoSフローが設定されると、
gNBは、常にQFIをローカルQFIにマッピングし、NAS-QFIからAS-QFIへのマッピングをRRC RadioBearerConfig(Sdap-config)においてUEに送信し、
より高いレイヤからトラフィックを受信すると、UEは、
Sdap-configにおいて送信されるマッピングに基づいてNAS-QFIをAS-QFIにマッピングし、
gNBは、PDUセッションごとに使用されるQoSフロー値におけるマップ(例えば、ビットマップ)を維持しなければならない。
N3インターフェースからDLトラフィックを受信すると、またはQoSフローが設定されると、
新しいQoSフローが設定されている場合、
QoSフロー値>63である場合、
利用可能なQFI値を見つけ、
NAS-QFIおよびAS-QFIが異なるという指示をUEに送信する。
この情報は、RadiobearerConfig(SdapConfig)においてUEに送信され得る。
【0087】
オプション3:
5GCは、PDUセッション(例えば、UPF)ごとのQFI値のテーブルを有する必要がある。このテーブルは、マッピングされたQFIに関する情報を含む。QFIが使用されると、それがテーブルに書き込まれる。
5GC SMF
PDUセッションあたりのQFIの最大数を64に制限する。
5GC UPF:QFIが値63よりも大きい場合、
QFI値テーブルから自由なQFI値を見つけ、
QFI値をgNBおよびUEにシグナリングする。関連するQoSパラメータもシグナリングする。
N3ヘッダにおいて6ビットQFIを常にマークする。
【0088】
オプション4
gNBがN2インターフェースからRQAパラメータを受信すると、
gNBは、反射的なQoSフローに関する情報を含むRRC RadioBearerConfigにおいて送信し、
gNBは、QFIに関連付けられたRQA引数の存在に基づいてこの決定を行い、
RQAパラメータがN2設定を介して受信されたQFIについて、6ビットQFIが使用される。
UE:
DL:UEは、DRBが反射QFIを含むかどうかについてDRB設定をチェックし、それに応じてQFI値(6ビット値または7ビット値のいずれか)を読み取り、
UL UEは、QFIが反射的であるかどうかを(個々のQFI設定をチェックすることによって、または、QFIが反射DRBに関連付けられている場合)チェックする。
ルックアップに基づいて、UEは、6ビットまたは7ビットQFIをSDAPヘッダに関連付けた。
gNB:N3インターフェースからDLトラフィックを受信すると、
実装オプション1:N3ヘッダから7ビットQFIをコピーし、MSBの7番目のビットが「1」である場合、高い値範囲が使用される。これに7ビットSDAPヘッダを使用する。例えば、QFI=0100000、MSB==0->QFI<64。SDAPヘッダにおいて6ビットQFIを使用する。これは、ビットマスクを用いても行われ得る((QFI&b’1000000>0)QFI>64の場合)
実装オプション2:7ビットQFI値を読み取り、RQAパラメータがQoSフローに関連付けられている場合、7ビットQFI値をコピーし、そうでない場合、6ビットのみをコピーする(UPFは、値が<64であることを確認する)。
gNBは、非反射および反射QoSフローが個別のDRBにマッピングされる方法で、DRBマッピングをQFIに実装し得る。
5GC UPF:
SDAPヘッダにおいて常に7ビットQFIをマークする
5GC SMF:反射QoSフローの最大数を64に制限し、
63よりも大きい5QI値を有する反射QoSを使用しない。
【0089】
インターgNBハンドオーバについて、以下で論じる。
gNBがNAS-QFIからAS-QFIへのマッピングを維持する場合(オプション1、2)、このマッピングは、Xnシグナリングを介してソースgNBからターゲットgNBに伝達される必要がある。
gNBが、QFIレベルまたはDRBレベルのいずれかにおいて、QFIの反射性に関する情報(例えば、QFI値に関連付けられたリスト、およびQFIが反射的であるかどうか)を維持する場合。この情報は、Xnシグナリングを介してソースからターゲットgNBに搬送される必要がある。
オプション4において、これは、ターゲットgNBが、DLに対して6ビットまたは7ビットQFIのいずれを設定するか、および、ULに対して6ビットまたは7ビットQFIのいずれを期待するかを知ることを可能にする。
同様の手順が、E-UTRAおよびNRハンドオーバに適用される。
【0090】
オプション4の仕様の実装形態について、以下で論じる。
SDAP実装形態(バージョン3GPP TS 37.324 V1.3.0(2018-01)に基づく)
SDAP手順
SDAPエンティティのハンドリング
SDAPエンティティの確立
RRC[3]がPDUセッションのためのSDAPエンティティの確立を要求すると、UEは、
PDUセッションのためのSDAPエンティティを確立し、
SDAPエンティティをデフォルトのDRBに関連付けることになっている。
【0091】
SDAPエンティティの解放
RRC[3]がPDUセッションのためのSDAPエンティティの解放を要求すると、UEは、
PDUセッションのためのSDAPエンティティを解放する。
【0092】
データ転送
アップリンク
QoSフローに関する上位レイヤからのSDAP SDUを受信すると、送信SDAPエンティティは、
5.3副節において指定されているようにQoSフローに関するQoSフローからDRBへのマッピングルールが記憶されていない場合、
SDAP SDUをデフォルトのDRBにマッピングし、
そうでない場合、
記憶されたQoSフローからDRBへのマッピングルールに従って、SDAP SDUをDRBにマッピングし、
SDAP SDUがマッピングされているDRBが、SDAPヘッダの存在とともにRRC[3]によって設定されている場合、
反射QoSがQoSフローDRBに関するRRCによって設定されている場合、
6.2.2.2-1副節において指定されているようにSDAP PDUを構築し、
そうでない場合、
6.2.2.2-2副節において指定されているようにSDAP PDUを構築し、
そうでない場合、
6.2.2.1副節において指定されているようにSDAP PDUを構築し、
構築されたSDAP PDUを下位レイヤに送達することになっている。
【0093】
ダウンリンク
QoSフローに関する下位レイヤからのSDAP PDUを受信すると、受信SDAPエンティティは、
このSDAP PDUが受信されているDRBが、SDAPヘッダの存在とともにRRC[3]によって設定されている場合、
5.3.2副節において指定されているように、反射QoSフローからDRBへのマッピングを実行し、
5.4副節において指定されているように、RQIハンドリングを実行し、
反射QoSがQoSフローDRBに関するRRCによって設定されている場合、
6.2.2.2-1副節において指定されているようにSDAP PDUからSDAP SDUを取得し、
そうでない場合、
6.2.2.2-2副節において指定されているようにSDAP PDUからSDAP SDUを取得し、
そうでない場合、
6.2.2.1副節において指定されているようにSDAP PDUからSDAP SDUを取得し、
取得されたSDAP PDUを上位レイヤに送達することになっている。
【0094】
QoSフローからDRBへのマッピング
設定
RRC[3]がSDAPエンティティのためのUL QoSフローからDRBへのマッピングルールを設定している場合、SDAPエンティティは、
UL QoSフローからDRBへのマッピングルールを記憶することになっている。
【0095】
反射マッピング
RDIが1に設定された各々の受信されたDL SDAP PDUについて、SDAPエンティティは、
SDAPヘッダ内のQFIフィールドを処理し、DL SDAP PDUのQoSフローからDRBへのマッピングを、ULのためのQoSフローからDRBへのマッピングルールとして記憶することになっている。
【0096】
DRB解放
DRBが解放されると、SDAPエンティティは、
解放されたDRBに関連付けられたすべてのQoSフローからDRBへのマッピングを除去することになっている。
【0097】
RQIハンドリング
RQIが1に設定された各々の受信されたDL SDAP PDUについて、SDAPエンティティは、
RQIビットが1に設定されていることをNASレイヤに知らせることになっている。
【0098】
SDAPヘッダを有するデータPDU
図6は、RDI、RQI、および6ビットQFIが設定されているSDAPヘッダを有するダウンリンクDLのSDAPデータPDUのフォーマットを示す。
【0099】
図7は、RDIおよび7ビットQFIが設定されているSDAPヘッダを有するダウンリンクDLのSDAPデータPDUのフォーマットを示す。
【0100】
図11は、無線端末UEの動作(例えば、無線端末プロセッサ803の動作)を示し、図12は、基地局の動作(例えば、基地局プロセッサ903の動作)を示し、図13は、コアネットワークCNノードの動作(例えば、プロセッサ1003の動作)を示す。図11図12、および/または図13の様々な動作は、発明の概念のいくつかの実施形態に関してオプションであり得る。例えば、図11の動作1101、1105、1107、1109、1111、1113、および1117は、例示的な実施形態1に関してオプションであり得、図11の動作1101、1103、1105、1107、1109、1111、および1113、ならびに、1115または1117は、例示的な実施形態15に関してオプションであり得、図12の動作1201、1205、1207、1209、1211、1213、および1217は、例示的な実施形態27に関してオプションであり得、図12の動作1201、1203、1204、1205、1207、1209、1211、および1213、ならびに、1215または1217は、例示的な実施形態41に関してオプションであり得、動作1301、1309、および1311は、例示的な実施形態54に関してオプションであり得る。
【0101】
上記のように、図11は、無線端末UEの動作を示す。図11に示すいくつかの実施形態によれば、プロセッサ803は、ブロック1101および1103において、トランシーバ801を介して基地局から無線リソース制御RRCメッセージを受信し得る。RRCメッセージは、反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質QoSフローに関する情報を含み得る。例えば、RRCメッセージからの情報は、第1のデータ無線ベアラDRBを、非反射QoSフローに関するDRBとして識別し得、RRCメッセージからの情報は、第2のDRBを、反射QoSフローに関するDRBとして識別し得る。
【0102】
ブロック1105および1107において、プロセッサ803は、RRCメッセージからの情報に基づいて、無線端末と基地局との間の非反射QoSフローに関する第1のDRBと、無線端末と基地局との間の反射QoSフローに関する第2のDRBとを確立し得る。いくつかの実施形態によれば、第1および第2のDRBに関する情報は、単一のRRCメッセージにおいて提供され得る。いくつかの他の実施形態によれば、第1および第2のDRBに関する情報は、異なるRRCメッセージにおいて提供され得る。
【0103】
データパケットがブロック1111においてトランシーバ801を介して通信されるべき場合、プロセッサ803は、ブロック1113において、データパケットが非反射DRBまたは反射DRBのいずれを使用して通信されるべきかを決定し得る。
【0104】
例えば、プロセッサ803は、ブロック1115において、第1のDRB上の非反射QoSフローを使用して、無線端末と基地局との間に、トランシーバ801を介して第1のデータパケットの通信を提供し得、第1のデータパケットは、第1のデータフィールドと、QoSフローアイデンティティQFIを有する第1のサービスデータアプリケーションプロトコルSDAPヘッダフィールドとを含み、QFIは、RRCメッセージからの情報に基づいて、データパケットのために使用される。
【0105】
ブロック1117において、プロセッサ803は、第2のDRB上の反射QoSフローを使用して、無線端末と基地局との間に第2のデータパケットの通信を提供し得、第2のデータパケットは、第2のデータフィールドと、RRCメッセージからの情報に基づいて第2のデータパケットのために使用されるQFIを有する第2のSDAPヘッダフィールドとを含み、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さは、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さよりも短い。
【0106】
第1のSDAPヘッダフィールドのQFIは、7ビットQFIであり得、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIは、6ビットQFIであり得る。
【0107】
第1のSDAPヘッダフィールドは、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIと、反射QoSインジケータRQIなしの反射QoSからDRBへのマッピング指示RDIとを含み得、第2のSDAPヘッダフィールドは、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIと、第2のSDAPヘッダフィールドのRQIと、RDIとを含み得る。
【0108】
さらに、第1のSDAPヘッダフィールドのフォーマットは、非反射QoSフローである第1のDRBに関する第1のQoSフローに基づいて決定され得、第2のSDAPヘッダフィールドのフォーマットは、反射QoSフローである第2のDRBに関する第2のQoSフローに基づいて決定され得る。
【0109】
上記のように、図12は、基地局の動作を示す。ブロック1201および1203において図11において示されているいくつかの実施形態によれば、プロセッサ903は、反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質QoSフローに関するコアネットワークCNノードからの情報を(ネットワークインターフェース907を介して)受信し得る。CNノードからの情報は、1つのQoSフローを非反射QoSフローであるとして識別し、別のQoSフローを反射QoSフローであるとして識別し得る。例えば、CNノードからの情報は、第1のデータ無線ベアラDRBを、非反射QoSフローに関するDRBとして識別し得、RRCメッセージからの情報は、第2のDRBを、反射QoSフローに関するDRBとして識別し得る。
【0110】
ブロック1204において、プロセッサ903は、反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質QoSフローに関する情報に基づいて、無線リソース制御RRCメッセージを、トランシーバ901を介して無線端末に送信し得る。例えば、RRCメッセージは、非反射QoSフローに関するDRBである第1のDRBと、反射QoSフローに関するDRBである第2のDRBとに関する情報を含み得る。
【0111】
ブロック1205、1207、および/または1209において、プロセッサ903は、基地局と無線端末との間の非反射QoSフローに関する第1のDRBを確立し得、プロセッサ903は、基地局と無線端末との間の反射QoSフローに関する第2のDRBを確立し得る。
【0112】
データパケットが、ブロック1211においてトランシーバ901を介して通信されるべきである場合、プロセッサ903は、ブロック1213において、データパケットが非反射DRBまたは反射DRBのいずれを使用して通信されるべきであるかを決定し得る。
【0113】
例えば、プロセッサ903は、ブロック1215において、第1のDRB上の非反射QoSフローを使用して、基地局と無線端末との間のトランシーバ901を介する第1のデータパケットの通信を提供し得、第1のデータパケットは、第1のデータフィールドと、QoSフローアイデンティティQFIを有する第1のサービスデータアプリケーションプロトコルSDAPヘッダフィールドとを含み、QFIは、CNノードからの情報に基づいてデータパケットのために使用される。
【0114】
ブロック1217において、プロセッサ903は、第2のDRB上の反射QoSフローを使用して、基地局と無線端末との間のトランシーバ901を介する第2のデータパケットの通信を提供し得、第2のデータパケットは、第2のデータフィールドと、CNノードからの情報に基づいて第2のデータパケットのために使用されるQFIを有する第2のSDAPヘッダフィールドとを含み、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さは、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さよりも短い。
【0115】
第1のSDAPヘッダフィールドのQFIは、7ビットQFIであり得、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIは、6ビットQFIであり得る。
【0116】
第1のSDAPヘッダフィールドは、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIと、反射QoSインジケータRQIなしの反射QoSからDRBへのマッピング指示RDIとを含み得、第2のSDAPヘッダフィールドは、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIと、第2のSDAPヘッダフィールドのRQIと、RDIとを含み得る。
【0117】
第1のSDAPヘッダフィールドのフォーマットは、非反射QoSフローである非反射QoSフローに基づいて決定され得、第2のSDAPヘッダフィールドのフォーマットは、反射QoSフローである反射QoSフローに基づいて決定され得る。
【0118】
例えば、第1のSDAPヘッダフィールド(非反射QoSフローに対応する)は、非反射QoSフローであるそれぞれのQoSフローに応答して、QoSフローアイデンティティQFIと、反射QoSからDRBへのマッピング指示RDIとを含むフォーマットを有し得る。第1のSDAPヘッダフィールドのQFIは、7ビットQFIであり得、第1のSDAPのRDIは、1ビットRDIであり得、第1のSDAPヘッダフィールドは、反射QoSインジケータ(RQI)なしで、QFIおよびRDIが提供され得る。
【0119】
第2のSDAPヘッダフィールド(反射QoSフローに対応する)は、反射QoSフローであるQoSフローに応答して、QoSフローアイデンティティQFIと、反射QoSインジケータRQIと、1ビットの反射QoSフローからDRBへのマッピング指示RDIとを含むフォーマットを有し得る。
【0120】
上記のように、図13は、基地局の動作を示す。QoSフローがブロック1301において確立されるべきである場合、プロセッサ1003は、ブロック1303において、QoSフローが非反射であるかまたは反射であるべきかを決定し得る。
【0121】
反射QoSフローについて、プロセッサ1003は、ブロック1305において、5G QoSインジケータ5QIがしきい値よりも大きい値を有するかどうかを決定し得る。
【0122】
ブロック1303および1305において、しきい値よりも大きい値を有する5G QoSインジケータ5QIを使用して、基地局(gNBまたはeNB)と無線端末(UE)との間の3GPPアクセスのために反射サービス品質QoSフローが確立されることを決定することに応答して、プロセッサ1003は、ブロック1307において、反射QoSフローに関する情報を、ネットワークインターフェース1007を介して基地局に送信し得、反射QoSフローに関する情報は、QoSフローアイデンティティQFIと、しきい値よりも大きい値を有する5QIとを含む。この場合、QFIは、6ビットQFIであり得、5QIは、64よりも大きい値を有し得る。
【0123】
ブロック1303および1305において、しきい値未満の値を有する5QIを使用して、基地局と無線端末との間の3GPPアクセスのために反射QoSフローが確立されることを決定することに応答して、プロセッサ1003は、ブロック1309において、第2の反射QoSフローに関する情報を、ネットワークインターフェース1007を介して基地局に送信し得、第2の反射QoSフローに関する情報は、第2の5QIを別個に含むことなく、しきい値未満の値を有する第2の5QIにマッピングする第2のQFIを含む。この場合、第2のQFIは、6ビットQFIであり得、5QIは、63未満の値を有し得る。
【0124】
ブロック1303において、基地局と無線端末(UE)との間の3GPPアクセスのために非反射QoSフローが確立されることを決定することに応答して、プロセッサ1003は、ブロック1311において、非反射QoSフローに関する情報を、ネットワークインターフェース1007を介して基地局に送信し得、非反射QoSフローに関する情報は、第2の5QIを別個に含むことなく、しきい値よりも大きい値を有する第2の5QIにマッピングする第2のQFIを含む。
【0125】
発明の概念の例示的な実施形態について、以下で論じる。
【0126】
1.基地局(gNB)と通信する無線端末(UE)を動作させる方法であって、
基地局から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信すること(1103)であって、RRCメッセージが、反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質(QoS)フローに関する情報を含む、基地局から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
非反射QoSフローを使用して無線端末と基地局との間のデータパケットの通信を提供すること(1115)であって、データパケットが、データフィールドと、QoSフローアイデンティティ(QFI)を有するサービスデータアプリケーションプロトコル(SDAP)ヘッダフィールドとを含み、QFIが、RRCメッセージからの情報に基づいてデータパケットに対して使用される、無線端末と基地局との間のデータパケットの通信を提供することと
を含む、方法。
【0127】
2.データパケットが第1のデータパケットであり、データフィールドが第1のデータフィールドであり、SDAPヘッダフィールドが第1のSDAPヘッダフィールドであり、方法が、
反射QoSフローを使用して無線端末と基地局との間の第2のデータパケットの通信を提供すること(1117)であって、第2のデータパケットが、第2のデータフィールドと、RRCメッセージからの情報に基づいて第2のデータパケットのために使用されるQFIを有する第2のSDAPヘッダフィールドとを含み、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さが、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さよりも短い、無線端末と基地局との間の第2のデータパケットの通信を提供することをさらに含む、実施形態1の方法。
【0128】
3.RRCメッセージからの情報が、反射QoSフローを反射QoSフローであると識別する、実施形態2の方法。
【0129】
4.無線端末と基地局との間に第1のデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1107)と、
無線端末と基地局との間に第2のDRBを確立すること(1107)と
をさらに含み、
第1のデータパケットの通信を提供することが、第1のDRB上の非反射QoSフローを使用して第1のデータパケットの通信を提供することを含み、
第2のデータパケットの通信を提供することが、第2のDRB上の反射QoSフローを使用して第2のデータパケットの通信を提供することを含む、
実施形態2または3のいずれかの方法。
【0130】
5.RRCメッセージからの情報が、第1のDRBを非反射QoSフローに関するDRBとして識別し、および/または、RRCメッセージからの情報が、第2のDRBを反射QoSフローに関するDRBとして識別する、実施形態4の方法。
【0131】
6.第2のSDAPヘッダフィールドのQFIが6ビットQFIである、実施形態2から5のいずれかの方法。
【0132】
7.第1のSDAPヘッダフィールドが、反射QoSインジケータ(RQI)なしで、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIと、反射QoSからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含み、第2のSDAPヘッダフィールドが、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIと、第2のSDAPヘッダフィールドのRQIと、RDIとを含む、実施形態2から6のいずれかの方法。
【0133】
8.無線端末と基地局との間にデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1107)をさらに含み、
データパケットの通信を提供することが、DRB上の非反射QoSフローを使用してデータパケットの通信を提供することを含む、
実施形態1の方法。
【0134】
9.RRCメッセージからの情報が、DRBを非反射QoSフローに関するDRBとして識別する、実施形態8の方法。
【0135】
10.RRCメッセージからの情報が、非反射QoSフローを非反射QoSフローであるとして識別する、実施形態1から9のいずれかの方法。
【0136】
11.通信を提供することが、非反射QoSフローを介して無線端末から基地局にデータパケットを送信することを含む、実施形態1から10のいずれかの方法。
【0137】
12.通信を提供することが、非反射QoSフローを介して無線端末において基地局からデータパケットを受信することを含む、実施形態1から10のいずれかの方法。
【0138】
13.SDAPヘッダフィールドのQFIが7ビットQFIである、実施形態1から12のいずれかの方法。
【0139】
14.SDAPヘッダフィールドが、反射QoSインジケータ(RQI)なしで、QFIと、反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを提供される、実施形態1から13のいずれかの方法。
【0140】
15.基地局(gNB)と通信する無線端末(UE)を動作させる方法であって、
サービス品質(QoS)フローを使用して無線端末と基地局との間のデータパケットの通信を提供すること(1115、1117)であって、QoSフローが、反射QoSフローまたは非反射QoSフローのいずれかであり、データパケットが、データフィールドと、サービスデータアプリケーションプロトコル(SDAP)ヘッダフィールドとを含み、SDAPヘッダフィールドのフォーマットが、反射QoSフローまたは非反射QoSフローであるQoSフローに基づいて決定される、無線端末と基地局との間のデータパケットの通信を提供することを含む、方法。
【0141】
16.QoSフローが非反射QoSフローであり、SDAPヘッダフィールドが、QoSフローが非反射QoSフローであることに応答して、QoSフローアイデンティティ(QFI)と、反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含むフォーマットを有する、実施形態15の方法。
【0142】
17.QFIが7ビットQFIであり、RDIが1ビットRDIである、実施形態16の方法。
【0143】
18.SDAPヘッダフィールドが、反射QoSインジケータ(RQI)なしで、QFIとRDIとを提供される、実施形態16または17のいずれかの方法。
【0144】
19.QoSフローが反射QoSフローであり、SDAPヘッダフィールドが、QoSフローが反射QoSフローであることに応答して、QoSフローアイデンティティ(QFI)と、反射QoSインジケータ(RQI)と、反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含むフォーマットを有する、実施形態15の方法。
【0145】
20.データパケットが第1のデータパケットであり、QoSフローが第1のQoSフローであり、データフィールドが第1のデータフィールドであり、SDAPヘッダフィールドが第1のSDAPヘッダフィールドであり、方法が、
第2のサービス品質(QoS)フローを使用して無線端末と基地局との間の第2のデータパケットの通信を提供すること(1115)であって、第2のQoSフローが非反射QoSフローであり、第2のデータパケットが、第2のデータフィールドと、第2のSDAPヘッダフィールドとを含み、第2のSDAPヘッダフィールドが、QoSフローが非反射QoSフローであることに応答して、QoSフローアイデンティティ(QFI)と、反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含むフォーマットを有し、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIが第1のSDAPヘッダフィールドのQFIよりも長い、無線端末と基地局との間の第2のデータパケットの通信を提供することをさらに含む、実施形態19の方法。
【0146】
21.無線端末と基地局との間に第1のデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1107)と、
無線端末と基地局との間に第2のDRBを確立すること(1107)と
をさらに含み、
第1のデータパケットの通信を提供することが、第1のDRB上の第1のQoSフローを使用して第1のデータパケットの通信を提供することを含み、
第2のデータパケットの通信を提供することが、第2のDRB上の第2のQoSフローを使用して第2のデータパケットの通信を提供することを含む、
実施形態20の方法。
【0147】
22.基地局から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信すること(1103)であって、RRCメッセージが、反射および/または非反射である少なくとも1つのQoSフローに関する情報を含み、ヘッダフィールドのフォーマットが、RRCメッセージからの情報を使用して、反射QoSフローまたは非反射QoSフローであるQoSフローに基づいて決定される、基地局から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することをさらに含む、実施形態15から21のいずれかの方法。
【0148】
23.通信を提供することが、QoSフローを介して無線端末から基地局にデータパケットを送信することを含む、実施形態15から22のいずれかの方法。
【0149】
24.通信を提供することが、QoSフローを介して無線端末において基地局からデータパケットを受信することを含む、実施形態15から22のいずれかの方法。
【0150】
25.無線端末(UE)であって、無線端末が実施形態1から24のいずれかによる動作を実行するように適合されている、無線端末(UE)。
【0151】
26.無線通信ネットワークにおいて無線通信を提供するように設定されたトランシーバ(801)と、
トランシーバに結合されたプロセッサ(803)であって、プロセッサが、トランシーバを介して無線通信ネットワークとの無線通信を提供するように設定され、プロセッサが、実施形態1から24のいずれかによる動作を実行するようにさらに設定される、プロセッサと
を備える無線端末(UE)。
【0152】
27.無線端末(UE)と通信する無線通信ネットワークの基地局(gNB)を動作させる方法であって、
反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質(QoS)フローに関する情報をコアネットワーク(CN)ノードから受信すること(1203)と、
反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質(QoS)フローに関する情報に基づいて、無線リソース制御(RRC)メッセージを無線端末に送信すること(1204)と、
非反射QoSフローを使用して、基地局と無線端末との間のデータパケットの通信を提供すること(1215)であって、データパケットが、データフィールドと、QoSフローアイデンティティ(QFI)を有するサービスデータアプリケーションプロトコル(SDAP)ヘッダフィールドとを含み、QFIが、CNノードからの情報に基づいてデータパケットのために使用される、基地局と無線端末との間のデータパケットの通信を提供することと
を含む、方法。
【0153】
28.データパケットが第1のデータパケットであり、データフィールドが第1のデータフィールドであり、SDAPヘッダが第1のSDAPヘッダであり、方法が、
反射QoSフローを使用して基地局と無線端末との間の第2のデータパケットの通信を提供すること(1217)であって、第2のデータパケットが、第2のデータフィールドと、CNノードからの情報に基づいて第2のデータパケットのために使用されるQFIを有する第2のSDAPヘッダフィールドとを含み、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さが、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIの長さよりも短い、基地局と無線端末との間の第2のデータパケットの通信を提供することをさらに含む、実施形態27の方法。
【0154】
29.CNノードからの情報が、反射QoSフローを反射QoSフローとして識別する、実施形態28の方法。
【0155】
30.基地局と無線端末との間に第1のデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1207)と、
基地局と無線端末との間に第2のDRBを確立すること(1207)と
をさらに含み、
第1のデータパケットの通信を提供することが、第1のDRB上の非反射QoSフローを使用して第1のデータパケットの通信を提供することを含み、
第2のデータパケットの通信を提供することが、第2のDRB上の反射QoSフローを使用して第2のデータパケットの通信を提供することを含む、
実施形態28または29のいずれかの方法。
【0156】
31.CNノードからの情報が、第1のDRBを非反射QoSフローに関するDRBとして識別し、および/または、RRCメッセージからの情報が、第2のDRBを、反射QoSフローに関するDRBとして識別する、実施形態30の方法。
【0157】
32.第2のSDAPヘッダフィールドのQFIが6ビットQFIである、実施形態28から31のいずれかの方法。
【0158】
33.第1のSDAPヘッダフィールドが、反射QoSインジケータ(RQI)なしで、第1のSDAPヘッダフィールドのQFIと、反射QoSからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含み、第2のSDAPヘッダフィールドが、第2のSDAPヘッダフィールドのQFIと、第2のSDAPヘッダフィールドのRQIと、RDIとを含む、実施形態28から32のいずれかの方法。
【0159】
34.基地局と無線端末との間にデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1207)をさらに含み、
データパケットの通信を提供することが、DRB上の非反射QoSフローを使用してデータパケットの通信を提供することを含む、
実施形態27の方法。
【0160】
35.CNノードからの情報が、非反射QoSフローを非反射QoSフローであるとして識別する、実施形態27から34のいずれかの方法。
【0161】
36.通信を提供することが、非反射QoSフローを介して基地局から無線端末にデータパケットを送信することを含む、実施形態27から35のいずれかの方法。
【0162】
37.通信を提供することが、非反射QoSフローを介して基地局において無線端末からデータパケットを受信することを含む、実施形態27から36のいずれかの方法。
【0163】
38.CNノードからの情報が反射QoS属性(RQA)を含む、実施形態27から37のいずれかの方法。
【0164】
39.SDAPヘッダフィールドのQFIが7ビットQFIである、実施形態27から38のいずれかの方法。
【0165】
40.SDAPヘッダフィールドが、反射QoSインジケータ(RQI)なしで、QFIと、反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを提供される、実施形態27から39のいずれかの方法。
【0166】
41.無線端末(UE)と通信する無線通信ネットワークの基地局(gNB)を動作させる方法であって、
サービス品質(QoS)フローを使用して、基地局と無線端末との間のデータパケットの通信を提供すること(1215、1217)であって、QoSフローが、反射QoSフローまたは非反射QoSフローのいずれかであり、データパケットが、データフィールドと、サービスデータアプリケーションプロトコル(SDAP)ヘッダフィールドとを含み、SDAPヘッダフィールドのフォーマットが、反射QoSフローまたは非反射QoSフローであるQoSフローに基づいて決定される、基地局と無線端末との間のデータパケットの通信を提供することを含む、方法。
【0167】
42.QoSフローが非反射QoSフローであり、SDAPヘッダフィールドが、非反射QoSフローであるQoSフローに応答して、QoSフローアイデンティティ(QFI)と、反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含むフォーマットを有する、実施形態41の方法。
【0168】
43.QFIが7ビットQFIであり、RDIが1ビットRDIである、実施形態42の方法。
【0169】
44.SDAPヘッダフィールドが、反射QoSインジケータ(RQI)なしで、QFIとRDIとを提供される、実施形態42または43のいずれかの方法。
【0170】
45.QoSフローが反射QoSフローであり、SDAPヘッダフィールドが、反射QoSフローであるQoSフローに応答して、QoSフローアイデンティティ(QFI)と、反射QoSインジケータ(RQI)と、1ビットの反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含むフォーマットを有する、実施形態41の方法。
【0171】
46.データパケットが第1のデータパケットであり、QoSフローが第1のQoSフローであり、データフィールドが第1のデータフィールドであり、ヘッダフィールドが第1のヘッダフィールドであり、方法が、
第2のサービス品質(QoS)フローを使用して、基地局と無線端末との間の第2のデータパケットの通信を提供すること(1215)であって、第2のQoSフローが非反射QoSフローであり、第2のデータパケットが、第2のデータフィールドと第2のSDAPヘッダフィールドとを含み、第2のSDAPヘッダフィールドが、非反射QoSフローであるQoSフローに応答して、QoSフローアイデンティティ(QFI)と、反射QoSフローからDRBへのマッピング指示(RDI)とを含むフォーマットを有する、基地局と無線端末との間の第2のデータパケットの通信を提供すること
をさらに含む、実施形態45の方法。
【0172】
47.基地局と無線端末との間に第1のデータ無線ベアラ(DRB)を確立すること(1207)と、
基地局と無線端末との間に第2のDRBを確立すること(1207)と
をさらに含み、
第1のデータパケットの通信を提供することが、第1のDRB上の第1のQoSフローを使用して第1のデータパケットの通信を提供することを含み、
第2のデータパケットの通信を提供することが、第2のDRB上の第2のQoSフローを使用して第2のデータパケットの通信を提供することを含む、
実施形態46の方法。
【0173】
48.基地局から無線端末に無線リソース制御(RRC)メッセージを送信すること(1204)であって、RRCメッセージが、反射および/または非反射である少なくとも1つのQoSフローに関する情報を含む、基地局から無線端末に無線リソース制御(RRC)メッセージを送信すること
をさらに含む、実施形態41から47のいずれかの方法。
【0174】
49.通信を提供することが、QoSフローを介して基地局から無線端末にデータパケットを送信することを含む、実施形態41から48のいずれかの方法。
【0175】
50.通信を提供することが、QoSフローを介して基地局において無線端末からデータパケットを受信することを含む、実施形態41から48のいずれかの方法。
【0176】
51.反射および/または非反射である少なくとも1つのサービス品質(QoS)フローに関するコアネットワーク(CN)ノードからの情報を受信すること(1203)であって、SDAPヘッダフィールドのフォーマットが、CNノードからの情報を使用して、反射QoSフローまたは非反射QoSフローであるQoSフローに基づいて決定される、少なくとも1つのサービス品質(QoS)フローに関するコアネットワーク(CN)ノードからの情報を受信すること
をさらに含む、実施形態51から50のいずれかの方法。
【0177】
52.基地局(gNB)であって、基地局が実施形態27から51のいずれかによる動作を実行するように適合された、基地局(gNB)。
【0178】
53.無線端末との無線通信を提供するように設定されたトランシーバ(901)と、
無線通信ネットワークの他のノードとの通信を提供するように設定されたネットワークインターフェース(907)と、
トランシーバおよびネットワークインターフェースと結合されたプロセッサ(903)であって、トランシーバを介して無線通信ネットワークとの無線通信を提供するように設定され、ネットワークインターフェースを介して無線通信ネットワークの他のノードとのネットワーク通信を提供するように設定され、実施形態27から51のいずれかによる動作を実行するようにさらに設定される、プロセッサと
を備える基地局(gNB)。
【0179】
54.無線通信ネットワークのコアネットワーク(CN)ノードを動作させる方法であって、
しきい値よりも大きい値を有する5G QoSインジケータ(5QI)を使用して基地局(gNB)と無線端末(UE)との間の3GPPアクセスのために反射サービス品質(QoS)フローが確立されることを決定すること(1303、1305)と、
しきい値よりも大きい値を有する5QIを使用して3GPPアクセスのために確立されている反射QoSフローに応答して、反射QoSフローに関する情報を基地局に送信すること(1307)であって、反射QoSフローに関する情報が、QoSフローアイデンティティ(QFI)と、しきい値よりも大きい値を有する5QIとを含む、反射QoSフローに関する情報を基地局に送信することと
を含む、方法。
【0180】
55.QFIが6ビットQFIであり、5QIが64よりも大きい値を有する、実施形態54の方法。
【0181】
56.反射QoSフローが第1の反射QoSフローであり、QFIが第1のQFIであり、5QIが第1の5QIであり、方法が、
しきい値よりも小さい値を有する第2の5QIを使用して基地局と無線端末との間の3GPPアクセスのために第2の反射サービス品質(QoS)フローが確立されることを決定すること(1303、1305)と、
しきい値よりも小さい値を有する第2の5QIを使用して3GPPアクセスのために確立されている第2の反射QoSフローに応答して、第2の反射QoSフローに関する情報を基地局に送信すること(1309)であって、第2の反射QoSフローに関する情報が、第2の5QIを別個に含むことなく、しきい値よりも小さい値を有する第2の5QIにマッピングする第2のQFIを含む、第2の反射QoSフローに関する情報を基地局に送信することと
をさらに含む、実施形態54または55のいずれかの方法。
【0182】
57.第2のQFIが6ビットQFIであり、5QIが63未満の値を有する、実施形態56の方法。
【0183】
58.QFIが第1のQFIであり、しきい値よりも大きい値を有する5QIが第1の5QIであり、方法が、
しきい値よりも大きい値を有する第2の5QIを使用して基地局と無線端末(UE)との間の3GPPアクセスのために非反射QoSフローが確立されることを決定すること(1303)と、
3GPPアクセスのために確立されている非反射QoSフローに応答して、非反射QoSフローに関する情報を基地局に送信すること(1311)であって、非反射QoSフローに関する情報が、第2の5QIを別個に含むことなく、しきい値よりも大きい値を有する第2の5QIにマッピングする第2のQFIを含む、非反射QoSフローに関する情報を基地局に送信することと
をさらに含む、実施形態54の方法。
【0184】
59.第2のQFIが第1のQFIよりも長い、実施形態58の方法。
【0185】
60.第2のQFIが7ビットQFIであり、5QIが64よりも大きい値を有する、実施形態58または59のいずれかの方法。
【0186】
61.コアネットワーク(CN)ノードであって、実施形態54から60のいずれかによる動作を実行するように適合された、コアネットワーク(CN)ノード。
【0187】
62.無線通信ネットワークの他のノードとの通信を提供するように設定されたネットワークインターフェース(1007)と、
ネットワークインターフェースと結合されたプロセッサ(1003)であって、ネットワークインターフェースを介して無線通信ネットワークの他のノードとのネットワーク通信を提供するように設定され、実施形態54から60のいずれかによる動作を実行するようにさらに設定される、プロセッサと
を備えるコアネットワーク(CN)ノード。
【0188】
本明細書で使用される略語/頭字語の説明を以下に与える。
略語説明
5GC 5Gコアネットワーク
5CN 5Gコアネットワーク
5G-AN 5Gアクセスネットワーク
5GS 5Gシステム
5QI 5G QoSインジケータ
AF アプリケーション機能
AMF アクセスおよびモビリティ管理機能
AMF アクセスおよびモビリティ管理機能
AS アクセス層
CP 制御プレーン
DL ダウンリンク
DN データネットワーク
DNN データネットワーク名
GFBR 保証フロービットレート
gNB NR NodeB
MFBR 最大フロービットレート
NAI ネットワークアクセス識別子
NCGI NRセルグローバル識別子
NCR 隣接セル関係
NEF ネットワーク露出機能
NF ネットワーク機能
NG-RAN NG無線アクセスネットワーク
NR 新無線
NRF ネットワークリポジトリ機能
PCF ポリシー制御機能
PEI 恒久的機器識別子
PFDF パケットフロー記述関数
QFI QoSフローアイデンティティ
QoE 体感品質
RLAU RANベースのロケーションエリア更新
RNA RAN通知エリア
SA NR スタンドアロン新無線
SBA サービスベースのアーキテクチャ
SBI サービスベースのインターフェース5G
SDAP サービスデータ適合プロトコル
SDSF 構造化データ記憶機能
SMF セッション管理機能
SUPI サブスクライバ恒久的識別子
UDSF 非構造化データ記憶機能
UL アップリンク
UL CL アップリンク分類子
UPF ユーザプレーン機能
Xn-C Xn-制御プレーン
Xn-U Xn-ユーザプレーン
CN コアネットワーク(例えば、5CN)
【0189】
本明細書における実施形態について、3GPP NR無線技術(3GPP TS 38.300 V15.0.0(2017-12))の文脈内で説明している。本明細書で説明される問題および解決策は、他のアクセス技術および標準を実装する無線アクセスネットワークおよびユーザ機器(UE)に等しく適用可能であり得ることが理解されるべきである。NRは、実施形態が適切であり得る例示的な技術として使用され、したがって、説明においてNRを使用することは、問題と、そのような問題に対処する解決策とを理解するために有用であり得る。例えば、いくつかの実施形態は、3GPP LTE、または、非スタンドアロンNRもしくはEN-DC(EUTRA-NRデュアル接続)としても示される3GPP LTEおよびNRの統合にも適用可能であり得る。
【0190】
参考文献1および2に関する情報を以下に示す。
1.3GPP TS 23.501 V15.0.0(2017-12)、技術仕様グループサービスおよびシステム態様;5Gシステムのためのシステムアーキテクチャ;ステージ2(リリース15)
2.3GPP TS 37.324 V1.2.0(2018-03)、技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;E-UTRAおよびNR;サービスデータ適合プロトコル(SDAP)仕様(リリース15)
3.3GPP TS 38.300 V15.0.0(2017-12)、技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;NR;NRおよびNG-RANの全体的な説明;ステージ2(リリース15)
【0191】
さらなる規定および実施形態について、以下で論じる。
【0192】
本発明の概念の様々な実施形態の上記の説明において、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明の概念の制限であることを意図していないことが理解されるべきである。別途規定されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明の概念が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書において規定されているものなどの用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明確に規定されない限り、理想化されてまたは過度に形式的に解釈されないことがさらに理解されよう。
【0193】
要素が別の要素に「接続されている」、「結合されている」、「応答する」、またはその変形であると呼ばれている場合、それは、他の要素に直接接続、結合、もしくは応答し得るか、または、介在する要素が存在し得る。対照的に、要素が別の要素に「直接接続されている」、「直接結合されている」、「直接応答する」、またはその変形であると呼ばれている場合、介在する要素は、存在しない。同じ番号は、全体を通して同じ要素を指す。さらに、本明細書で使用される「結合されている」、「接続されている」、「応答する」、またはその変形は、無線で結合されている、接続されている、または応答することを含み得る。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形を同様に含むことが意図されている。周知の機能または構造は、簡潔さおよび/または明確さのために、詳細に説明されない場合がある。「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つまたは複数の任意のおよびすべての組合せを含む。
【0194】
第1の、第2の、第3のなどの用語が、様々な要素/動作を説明するために本明細書で使用されている場合があるが、これらの要素/動作は、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素/動作を別の要素/動作と区別するためにのみ使用される。したがって、いくつかの実施形態における第1の要素/動作は、本発明の概念の教示から逸脱することなく、他の実施形態において第2の要素/動作と呼ばれ得る。同じ参照番号または同じ参照符号は、本明細書全体を通して同じまたは類似の要素を示す。
【0195】
本明細書で使用される場合、「備える」、「備えている」、「備える」、「含む」、「含んでいる」、「含む」、「有する」、「有する」、「有している」、またはその変形である用語は、無制限であり、1つまたは複数の述べられた特徴、整数、要素、ステップ、構成要素、または機能を含むが、1つまたは複数の他の特徴、整数、要素、ステップ、構成要素、機能、またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。さらに、本明細書で使用される場合、「例えば(exempli gratia)」というラテン語のフレーズに由来する「例えば(e.g.)」という一般的な略語は、前述の項目の一般的な例を紹介または指定するために使用される場合があり、そのような項目の制限であることを意図していない。「すなわち(id est)」というラテン語のフレーズに由来する「すなわち(i.e.)」という一般的な略語は、より一般的な記述から特定の項目を指定するために使用される場合がある。
【0196】
例示的な実施形態について、コンピュータで実施される方法、装置(システムおよび/またはデバイス)、および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート図を参照して本明細書で説明する。ブロック図および/またはフローチャート図のブロック、ならびに、ブロック図および/またはフローチャート図におけるブロックの組合せは、1つまたは複数のコンピュータ回路によって実行されるコンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータおよび/または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、ブロック図および/またはフローチャートのブロックにおいて指定された機能/作用を実装するために、トランジスタ、メモリロケーション内に記憶された値、およびそのような回路内の他のハードウェア構成要素を変換および制御し、それによって、ブロックおよび/またはフローチャートのブロックにおいて指定された機能/作用を実装するための手段(機能性)および/または構造を作成するように、マシンを製造するために、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、および/または他のプログラム可能なデータ処理回路のプロセッサ回路に提供され得る。
【0197】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読媒体内に記憶された命令が、ブロック図および/またはフローチャートのブロックにおいて指定された機能/作用を実装する命令を含む製品を製造するように、特定の方法で機能するようにコンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に指示し得る有形のコンピュータ可読媒体内に記憶され得る。したがって、本発明の概念の実施形態は、ハードウェア、および/または、デジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)において具体化され得、それらは、「回路」、「モジュール」、またはその変形と集合的に呼ばれる場合がある。
【0198】
いくつかの代替の実装形態において、ブロックにおいて記された機能/作用は、フローチャートにおいて記された順序とは異なる順序で発生し得ることにも留意すべきである。例えば、連続して示されている2つのブロックは、関連する機能性/作用に応じて、実際には実質的に同時に実行され得、または、ブロックは、ときには、逆の順序で実行され得る。さらに、フローチャートおよび/もしくはブロック図の所与のブロックの機能性は、複数のブロックに分離され得、ならびに/または、フローチャートおよび/もしくはブロック図の2つ以上のブロックの機能性は、少なくとも部分的に統合され得る。最後に、他のブロックが、図示されているブロックの間に追加/挿入され得、および/または、発明の概念の範囲から逸脱することなく、ブロック/動作が省略され得る。さらに、図面のうちのいくつかは、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含んでいるが、通信は、描かれた矢印と反対方向において発生し得ることが理解されるべきである。
【0199】
本発明の概念の原理から実質的に逸脱することなく、多くの変更および修正が実施形態になされ得る。すべてのそのような変更および修正は、本発明の概念の範囲内で本明細書に含まれることが意図されている。したがって、上記に開示されている主題は、例示的であり、限定的ではないとみなされるべきであり、実施形態の例は、本発明の概念の要旨および範囲内にあるすべてのそのような修正、強化、および他の実施形態をカバーすることが意図されている。したがって、法律によって許可される最大の範囲まで、本発明の概念の範囲は、実施形態の例およびそれらの均等物を含む本開示の最も広い許可可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限または限定されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13