(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】ネットワーク情報処理方法及び端末機器
(51)【国際特許分類】
H04W 48/02 20090101AFI20240126BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20240126BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20240126BHJP
【FI】
H04W48/02
H04W48/18 111
H04W48/08
(21)【出願番号】P 2022519440
(86)(22)【出願日】2020-07-22
(86)【国際出願番号】 CN2020103580
(87)【国際公開番号】W WO2021057219
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-05-25
(31)【優先権主張番号】201910936843.5
(32)【優先日】2019-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 龍慶
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】3GPP TS24.301 V16.2.0,2019年09月24日,pp. 170-179
【文献】3GPP TS23.122 V16.3.0,2019年09月24日,pp.29-36
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に用いられるネットワーク情報処理方法であって、
M個のPLMN識別子を取得することであって、前記M個のPLMN識別子は、M個のEPLMNの識別子であり、前記M個のEPLMNは、RPLMNの等価ネットワークであり、前記RPLMNは、前記端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であることと、
端末機器のターゲットリストに前記M個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止することであって、前記ターゲットリストにおけるPLMN識別子は、前記端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子であることとを含む、ネットワーク情報処理方法。
【請求項2】
前記RPLMNは、4Gネットワークであり、
前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止することの後、前記ネットワーク情報処理方法は、
前記4Gネットワークに在圏することをさらに含む、請求項1に記載のネットワーク情報処理方法。
【請求項3】
前記RPLMNは、2Gネットワーク又は3Gネットワークであり、
前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止することの後、
4Gネットワークが検出された場合、4Gネットワークにアクセスすることを含む、請求項1に記載のネットワーク情報処理方法。
【請求項4】
前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止することは、
前記RPLMNがホーム公衆地上モバイルネットワークHPLMN又は等価ホーム公衆地上モバイルネットワークEHPLMNである場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止することを含む、請求項3に記載のネットワーク情報処理方法。
【請求項5】
前記ネットワーク情報処理方法は、
前記RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つ前記RPLMNに対応する国家コードが、前記ターゲットリストにおける全てのPLMNであるターゲットPLMNに対応する国家コードと異なる場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止することをさらに含む、請求項3に記載のネットワーク情報処理方法。
【請求項6】
前記ネットワーク情報処理方法は、
前記RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つ前記RPLMNに対応する国家コードが第一のPLMNに対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗である場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止することであって、前記第一のPLMNは、前記ターゲットリストにおけるいずれか一つのPLMNであり、前記第二のPLMNは、前記少なくとも一つのPLMN識別子により指示されるPLMNであることをさらに含む、請求項3に記載のネットワーク情報処理方法。
【請求項7】
前記ネットワーク情報処理方法は、
前記RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つ前記RPLMNに対応する国家コードが第一のPLMNに対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗でない場合、前記RPLMNの識別子を前記ターゲットリストへ追加することをさらに含む、請求項3に記載のネットワーク情報処理方法。
【請求項8】
端末機器であって、
取得モジュールと処理モジュールとを含み、
前記取得モジュールは、M個のPLMN識別子を取得するために用いられ、前記M個のPLMN識別子は、M個のEPLMNの識別子であり、前記M個のEPLMNは、RPLMNの等価ネットワークであり、前記RPLMNは、前記端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であり、
前記処理モジュールは、端末機器のターゲットリストに前記取得モジュールにより取得された前記M個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止するために用いられ、前記ターゲットリストにおけるPLMN識別子は、前記端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である、端末機器。
【請求項9】
前記RPLMNは、4Gネットワークであり、前記端末機器は、制御モジュールをさらに含み、
前記制御モジュールは、前記処理モジュールが前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止した後、前記4Gネットワークに在圏するように前記端末機器を制御するために用いられる、請求項8に記載の端末機器。
【請求項10】
前記RPLMNは、2Gネットワーク又は3Gネットワークであり、
前記制御モジュールはさらに、前記処理モジュールが前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止した後、4Gネットワークが検出された場合、4Gネットワークにアクセスするように前記端末機器を制御するために用いられる、請求項9に記載の端末機器。
【請求項11】
前記処理モジュールは具体的には、前記RPLMNがホーム公衆地上モバイルネットワークHPLMN又は等価ホーム公衆地上モバイルネットワークEHPLMNである場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止するために用いられる、請求項10に記載の端末機器。
【請求項12】
前記処理モジュールはさらに、具体的には、前記RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つ前記RPLMNに対応する国家コードが、前記ターゲットリストにおける全てのPLMNであるターゲットPLMNに対応する国家コードと異なる場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止するために用いられる、請求項10に記載の端末機器。
【請求項13】
前記処理モジュールはさらに、具体的には、前記RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つ前記RPLMNに対応する国家コードが第一のPLMNに対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗である場合、前記RPLMNの識別子の前記ターゲットリストへの追加を禁止するために用いられ、前記第一のPLMNは、前記ターゲットリストにおけるいずれか一つのPLMNであり、前記第二のPLMNは、前記少なくとも一つのPLMN識別子により指示されるPLMNである、請求項10に記載の端末機器。
【請求項14】
前記処理モジュールはさらに、具体的には、前記RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つ前記RPLMNに対応する国家コードが第一のPLMNに対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗でない場合、前記RPLMNの識別子を前記ターゲットリストに追加するために用いられる、請求項10に記載の端末機器。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から7のいずれか1項に記載のネットワーク情報処理方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年09月29日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910936843.5の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、通信技術分野に関し、特にネットワーク情報処理方法及び端末機器に関する。
【背景技術】
【0003】
長期的進化(long term evolution、LTE)システムでは、端末機器は、ある公衆地上モバイルネットワーク(public land mobile network、PLMN)へのアクセスを選択する過程において、このPLMNにアクセス異常(例えばアクセスが拒否される)が発生すると、このPLMNの識別子は、端末機器における「4G禁止PLMNリスト」(forbidden 4G PLMN list)に加入される。
【0004】
現在では、端末機器が4G登録公衆地上モバイルネットワーク(registered PLMN、RPLMN)にアクセスした後、又は端末機器が現在でアクセスしているRPLMN(2G RPLMN又は3G RPLMN)における4Gカバレッジ領域に戻る時、現在でアクセスしているRPLMNのネットワーク機器にはRPLMNの等価公衆地上モバイルネットワーク(equivalent PLMN、EPLMN)が配置されている。また、端末機器における「4G禁止PLMNリスト」にこのEPLMNが含まれている場合、このRPLMNも「4G禁止PLMNリスト」に加入される。このよう、端末機器は4Gネットワークから2G/3Gネットワークに切り替えられるか、又は端末機器は4Gカバレッジ領域においても4Gネットワークにアクセスすることができない可能性がある。このように、端末機器が4Gネットワーク又は4Gカバレッジ領域においても4Gネットワークに在圏することができないことを引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、既存の、端末機器が4Gネットワーク又は4Gカバレッジ領域においても4Gネットワークに在圏することができないという問題を解決するためのネットワーク情報処理方法及び端末機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術課題を解決するために、本開示は、下記のように実現される。
【0007】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、端末機器に用いられるネットワーク情報処理方法を提供する。この方法は、M個のPLMN識別子を取得することであって、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であることと、端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止することであって、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子であることと、を含む。
【0008】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、端末機器を提供する。この端末機器は、取得モジュールと処理モジュールとを含む。取得モジュールは、M個のPLMN識別子を取得するために用いられ、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数である。処理モジュールは、端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止するために用いられ、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。
【0009】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、端末機器を提供する。この端末機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記第一の方面におけるネットワーク情報処理方法のステップを実現させる。
【0010】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記第一の方面におけるネットワーク情報処理方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例では、M個のPLMN識別子を取得してもよく、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であり、且つ、端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。この方案によって、端末機器は、ネットワークにより配置されるEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在している場合、RPLMN 4G業務を禁止する必要があるか否かを効果的に決定することができ、それによって本開示の実施例は、4G登録成功率を向上させることができるとともに、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施例による可能なアンドロイドオペレーティングシステムのアーキテクチャ概略図である。
【
図2】関連技術によるネットワーク情報処理方法の概略図である。
【
図3】本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の概略図のその一である。
【
図4】本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の概略図のその二である。
【
図5】本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の概略図のその三である。
【
図6】本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の概略図のその四である。
【
図7】本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の概略図のその五である。
【
図8】本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の概略図のその六である。
【
図9】本開示の実施例による端末機器の構造概略図のその一である。
【
図10】本開示の実施例による端末機器の構造概略図のその二である。
【
図11】本開示の実施例による端末機器のハードウェア概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本開示の実施例における添付図面を関連付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭で完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0014】
本明細書における用語である「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するものであり、三つの関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、単独のA、AとBとの組み合わせ、単独のBという三つのケースを含むことを表してもよい。本明細書における「/」という記号は、関連対象が「又は」の関係であることを表し、例えばA/Bは、A又はBを表す。
【0015】
本明細書における明細書と請求項における用語である「第一の」、「第二の」などは、異なる対象を区別するためのものであり、対象の特定の順序を記述するためのものではない。例えば、第一のPLMNと第二のPLMNなどは、PLMNの特定の順序を記述するものではなく、異なるPLMNを区別するものである。
【0016】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明とすることを表すために用いられる。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0017】
本開示の実施例の記述では、特に断りのない限り、「複数」の意味とは、二つ又は二つより多いことであり、例えば、複数の処理ユニットとは、二つ又は二つより多い処理ユニットなどであり、複数の素子とは、二つ又は二つより多い素子などである。
【0018】
本開示の実施例における端末機器は、オペレーティングシステムを有する端末機器であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本開示の実施例では、具体的に限定しない。
【0019】
以下、アンドロイドオペレーティングシステムを例にして、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法に用いられるソフトウェア環境を紹介する。
【0020】
図1に示すように、本開示の実施例による可能なアンドロイドオペレーティングシステムのアーキテクチャ概略図である。
図1では、アンドロイドオペレーティングシステムのアーキテクチャは、4つのレイヤを含み、それぞれは、アプリケーションプログラムレイヤ、アプリケーションプログラムフレームワークレイヤ、システムランタイムレイヤとカーネルレイヤ(具体的には、Linuxカーネルレイヤであってもよい)である。
【0021】
アプリケーションプログラムレイヤは、アンドロイドオペレーティングシステムにおける各アプリケーションプログラム(システムアプリケーションプログラムとサードパーティアプリケーションプログラムとを含む)を含む。
【0022】
アプリケーションプログラムフレームワークレイヤは、アプリケーションプログラムのフレームワークであり、開発者は、アプリケーションプログラムのフレームワークの開発原則に従う前提で、アプリケーションプログラムフレームワークレイヤに基づいていくつかのアプリケーションプログラムを開発することができる。
【0023】
システムランタイムレイヤは、ライブラリ(システムライブラリとも呼ばれる)とアンドロイドオペレーティングシステム運行環境とを含む。ライブラリは、主に、アンドロイドオペレーティングシステムのためにそれに必要な各種リソースを提供する。アンドロイドオペレーティングシステム運行環境は、アンドロイドオペレーティングシステムのためにソフトウェア環境を提供するために用いられる。
【0024】
カーネルレイヤは、アンドロイドオペレーティングシステムのオペレーティングシステムレイヤであり、アンドロイドオペレーティングシステムソフトウェアレベルの最下位レイヤに属する。カーネルレイヤは、Linuxカーネルに基づいてアンドロイドオペレーティングシステムのためにコアシステムサービスと、ハードウェアと関連するドライバプログラムを提供する。
【0025】
アンドロイドオペレーティングシステムを例にして、本開示の実施例では、開発者は、上記
図1に示されるアンドロイドオペレーティングシステムのシステムアーキテクチャに基づいて、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法を実現するソフトウェアプログラムを開発して、このネットワーク情報処理方法に
図1に示されるアンドロイドオペレーティングシステムに基づいて運行させることができる。即ち、プロセッサ又は端末機器は、アンドロイドオペレーティングシステムにおいてこのソフトウェアプログラムを運行することで、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法を実現させることができる。
【0026】
本開示の実施例における端末機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動端末は、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、テラー機又はセルフ機などであってもよく、本開示の実施例は、具体的に限定しない。
【0027】
以下、まず、本開示の請求項と明細書に関わるいくつかの名詞又は用語について説明する。
【0028】
PLMN(public land mobile network、公衆地上モバイルネットワーク):ある国又は地域では、ある事業者のある標準のセルラー移動通信ネットワークは、PLMNと呼ばれる。PLMNは、政府又はそれにより承認された経営者によって、公衆のために地上移動通信サービスを提供する目的で建立され経営されているネットワークである。このネットワークは、PSTN(Public Switched Telephone Network、公衆交換電話ネットワーク)などの他の通信ネットワークと相互に接続して通信し、地域全体又は国家規模の通信ネットワークを形成してもよい。PLMN=MCC+MNCである。例えば、
中国移動のPLMNは、46000、46002、46007であり、
中国聯通のPLMNは、46001、46006であり、
中国電信のPLMNは、46003、46005である。
【0029】
EPLMN(equivalent PLMN、等価公衆地上モバイルネットワーク):端末機器により現在で選択されているPLMNと同等の地位にあるPLMNであり、それらの優先度は、同じである。
【0030】
RPLMN(registered PLMN、登録公衆地上モバイルネットワーク):端末機器が前回シャットダウン又はオフラインまでに登録されていたPLMNであり、端末機器のUSIMカードに一時保存されている。
【0031】
HPLMN(home PLMN、ホーム公衆地上モバイルネットワーク):端末機器のUSIMは、IMSIのPLMNに対応する。あるユーザにとって、その帰属するPLMNは、一つしかない。
【0032】
EHPLMN(equivalent HPLMN、等価ホーム公衆地上モバイルネットワーク):端末機器により現在で選択されているPLMNと同等の地位にあるホームPLMNである。例をあげると、HPLMNに対応する事業者は、異なる番号セグメントを有してもよく、例えば中国移動は、46000、46002、46007の三つの番号セグメントを有し、そのうち、46002は、46000に対してはEHPLMNであり、事業者がカードを焼く時にUSIMカードに記入される。端末機器がホームにある場合、EPLMN=EHPLMNであり、端末機器がローミング地にある場合、EPLMN!=EHPLMNである。
【0033】
4G RPLMN(RPLMN 4Gとも呼ばれる):第4世代移動通信技術に基づく登録公衆地上モバイルネットワークである。
【0034】
2G RPLMN(RPLMN 2Gとも呼ばれる):第2世代移動通信技術に基づく登録公衆地上モバイルネットワークである。
【0035】
3G RPLMN(RPLMN 3Gとも呼ばれる):第3世代移動通信技術に基づく登録公衆地上モバイルネットワークである。
【0036】
現在のネットワークには、以下のようなLTE登録異常シーンが存在する:ネットワーク側が無線インターフェースシグナリングによって付帯されるEPLMNには「4G禁止PLMNリスト」にすでに存在していた一つ又は複数のPLMNが含まれており、これらのPLMNが以前に異常登録が発生したため、例えば、ネットワークによって原因値cause#15(No suitable cells in tracking area)で拒否され続けることによって、現在の4G RPLMNも禁止されている。例えば、国際ローミングの登録異常シーン又は国内ローミングの登録異常シーンが存在する可能性がある。
【0037】
国際ローミング(Internal Roaming、MCC(Mobile Country Code、国際コード)を跨ることを指す):中国移動カードは、香港から大陸ローカルネットワークにローミングして来て、モバイルネットワークは国境地域(例えば通関港)に配置されるEPLMNが、ローカルモバイルネットワークと香港ローミングネットワークとを含み、香港ローミングネットワーク4Gは、登録できず「4G禁止PLMNリスト」に加入されている。
【0038】
国内ローミング(National Roaming、MCCを跨らないことを指す):インドのIdeaカードとVodafoneネットワークとの間には、2G/3Gローミング登録可能プロトコルがあるが、4Gローミング登録可能プロトコルがなく、Ideaネットワークは、VodafoneがEPLMNであるように配置しているが、Vodafone 4Gネットワークは、登録できず「4G禁止PLMNリスト」に加入されている。
【0039】
3GPP 24.008規範章節4.1.1.9、及び3GPP 24.301規範章節5.3.4による解釈では、EPLMNがPLMNのネットワーク選択、セル選択及び再選択時に、互いに対等又は等価であると考えられる。端末機器がRPLMN 4Gへ登録するとき、又は現在で登録されているPLMN(RPLMN)における4Gカバレッジ領域に戻ると、RPLMNは、ネットワークにより配置されるEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在しているため、「4G禁止PLMNリスト」にも加入され、そのため、RPLMN 4Gは、禁止される。それに応じて、端末機器は、4Gから2G/3Gに落ちるか、又は4Gカバレッジ領域においても4Gへ登録しない。
【0040】
図2に示すように、関連技術によるネットワーク情報処理方法は、下記のステップ100からステップ103を含んでもよい。
【0041】
ステップ100、端末機器は、RPLMN 2G/3G/4GネットワークにEPLMNが配置されているか否かを判断する。
【0042】
端末機器がRPLMN 2G/3G/4GネットワークにEPLMNが配置されていると決定した場合、端末機器は、下記のステップ101を実行し続ける。
【0043】
ステップ101、端末機器は、EPLMNが4G禁止PLMNリストに記録されているか否かを判断する。
【0044】
端末機器がEPLMNが4G禁止PLMNリストに記録されていると決定した場合、端末機器は、下記のステップ102を実行し続ける。
【0045】
ステップ102、端末機器は、RPLMNを4G禁止PLMNリストに加入する。
【0046】
ステップ103、端末機器は、RPLMN 4G業務を使用することができない。
【0047】
つまり、関連技術では、端末がRPLMN 4Gへ登録するとき、又は端末機器が現在で登録されているPLMNにおける4Gカバレッジ領域に戻ると、RPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に加入されているため、4G業務を使用することができない。ユーザは、フライトモードの切り替え、ホットプラグ、再起動又は4G禁止タイマーのタイムアウトを通じてのみRPLMNの4G業務を使用することができる。
【0048】
これに対して、本開示の実施例は、ネットワーク情報処理方法及び端末機器を提供し、M個のPLMN識別子を取得してもよく、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であり、且つ端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。この方案によって、端末機器は、ネットワークにより配置されたEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在する場合、RPLMN 4G業務を禁止する必要があるか否かを効果的に決定することができ、それによって本開示の実施例は、4G登録成功率を向上させることができるとともに、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークの在圏が遅くなるという問題を回避することもできる。
【0049】
本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の実行主体は、上述した端末機器であってもよく、この端末機器においてこのネットワーク情報処理方法を実現することができる機能モジュール及び/又は機能エンティティであってもよく、具体的には、実際の使用ニーズに応じて決定されてもよく、本開示の実施例は、限定しない。以下、端末機器を例にして、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法について例示的に説明する。
【0050】
以下、各添付図面を関連付けながら本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法について例示的に説明する。
【0051】
図3に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク情報処理方法を提供する。このネットワーク情報処理方法は、下記のステップ200からステップ202を含んでもよい。
【0052】
ステップ200、端末機器は、M個のPLMN識別子を取得し、このM個のPLMN識別子は、M個のEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、RPLMNの等価ネットワークであり、RPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークである。
【0053】
Mは、正の整数であってもよい。
【0054】
本開示の実施例では、端末機器が4G登録公衆地上モバイルネットワーク(registered PLMN、RPLMN)にアクセスした後、又は端末機器が現在でアクセスしているRPLMN(2G RPLMN又は3G RPLMN)における4Gカバレッジ領域に戻る時、端末機器は、M個のEPLMNの識別子を取得してもよく、このRPLMNのEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」(即ち下記のターゲットリストである)に記録されるか否かをさらに決定する。
【0055】
本開示の実施例では、上記M個のEPLMNの識別子は、端末機器のグローバル加入者識別カード(Universal Subscriber Identity Module、USIM)に記憶されてもよい。そのため、端末機器は、USIMカードから上記M個のEPLMNの識別子を取得してもよい。
【0056】
ステップ201、端末機器は、ターゲットリストにはM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれているか否かを判断する。
【0057】
上記ターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。即ち、ターゲットリストは、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子を記憶するために用いられる。以下では、ターゲットリストは、「4G禁止PLMNリスト」と記述されてもよい。
【0058】
本開示の実施例では、上記ターゲットリストは、端末機器の登録状態コンテキスト(context)に記憶されてもよく、その中に一つ又は複数のエントリを含み、各エントリは一つのPLMN識別子(PLMN ID)に対応し、現在USIMカードがこのPLMNで4Gネットワークへのアクセスが禁止されている原因値(cause value)及び4G禁止時間の長さを記録するために用いられる。この登録状態コンテキストが、再起動やフライトモード切り替えやカード抜きの場合にいずれもリセットしてクリアされる。
【0059】
「4G禁止PLMNリスト」のソースシーンは、具体的には、3GPP TS 24.301章節4.5 Disabling and re-enabling of UE’s E-UTRA capability、例えば、下記の2つの典型的なシーンに記述される。
【0060】
シーンの一:LTE上でアタッチリクエスト(attach request)の開始又はトラッキングエリア位置の更新(tracking area updating request)は、ネットワークに拒否され、それに応じて、拒否原因値は、#15(No suitable cells in tracking area)である。現在で試行されているPLMNの4Gへのアクセスを禁止し、現在でアクセスを試行しているPLMNの識別子を「4G禁止PLMNリスト」に追加する。
【0061】
シーンの二:LTE上で弱い信号のランダムアクセスに失敗し、試行回数(attempt counter)は、規定された最大試行回数(例えば5回)に達した後、現在で試行されているPLMNの4Gを禁止し、現在でアクセスを試行しているPLMNの識別子を「4G禁止PLMNリスト」に追加する。
【0062】
なお、ターゲットリストを例にして例示的に説明したが、実際に実現する時、本開示の実施例は、他の任意の可能な記憶形式によって端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子を記憶してもよい。具体的には、実際の使用ニーズに応じて決定されてもよく、本開示の実施例では、限定しない。
【0063】
本開示の実施例では、端末機器がターゲットリストにM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれていると決定した場合、端末機器は、下記のステップ202を実行し続けてもよく、端末機器がターゲットリストにM個のPLMN識別子のうちのいずれか一つのPLMN識別子も含まれていないと決定した場合、端末機器は、操作を実行しなくてもよい。
【0064】
ステップ202、端末機器は、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止する。
【0065】
本開示の実施例では、端末機器がM個のPLMN識別子を取得した後、ターゲットリストにM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれていると決定した場合、即ち、RPLMNに対応するEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に記録されていると決定した場合、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止する(即ち、RPLMNの識別子がターゲットリストに加入されない)。
【0066】
端末機器は、ネットワークにより配置されるEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在している場合、RPLMN 4G業務を禁止する必要があるか否かを効果的に決定することができ、4G登録成功率を向上させるとともに、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することもできる。
【0067】
本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法は、M個のPLMN識別子を取得してもよく、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であり、且つ端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。この方案によって、端末機器は、ネットワークにより配置されるEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在している場合、RPLMN 4G業務を禁止する必要があるか否かを効果的に決定することができ、それによって本開示の実施例は、4G登録成功率を向上させることができるとともに、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することもできる。
【0068】
なお、RPLMNがすでに「4G禁止PLMNリスト」に記録されている場合があり、この場合でも、RPLMNは、このリストに変わらず記録されるべきであり、その原因値及び4G禁止時間の長さなどは影響を受けない。具体的には、端末機器は、まず、RPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に記録されているか否かを判断し、RPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に記録されていないと判断した場合、端末機器は、上記ステップ200からステップ202を実行し、RPLMNがすでに「4G禁止PLMNリスト」に記録されていると判断した場合、端末機器は、上記ステップ200からステップ202を実行しなくてもよい。
【0069】
選択的に、本開示の実施例では、上記RPLMNは、4Gネットワークであってもよく、又は、2Gネットワークであってもよく、又は、3Gネットワークであってもよい。異なるネットワークの場合、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法の具体的な実現方式は異なり、以下で、下記の第一の実現方式と第二の実現方式によって、RPLMNが4Gネットワークである場合及びRPLMNが2Gネットワーク又は3Gネットワークである場合について、それぞれ説明する。
【0070】
第一の実現方式
第一の実現方式では、上記RPLMNは、4Gネットワークであってもよい。それに応じて、
図3と関連して、
図4に示すように、上述したステップ200は、具体的には、下記のステップ200aによって実現されてもよい。
【0071】
ステップ200a、端末機器は、M個のPLMN識別子を取得し、このM個のPLMN識別子は、M個のEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、RPLMNの等価ネットワークであり、RPLMNは、端末機器が現在でアクセスしている4Gネットワークである。
【0072】
本開示の実施例では、RPLMNが端末機器が現在でアクセスしている4Gネットワークである場合、端末機器は、まず4GネットワークにEPLMNが配置されているか否かを判断してもよく、4GネットワークにEPLMNが配置されている場合、4Gネットワークにより配置されたEPLMNの識別子を取得する。
【0073】
選択的に、端末機器は、以下の(1)と(2)のうちのいずれか一つのシグナリングによって上記4GネットワークにEPLMNが配置されているか否かを決定してもよく、即ち、
(1)付着受け入れ(attach accept)、
(2)トラッキングエリア更新受け入れ(tracking area update accept)である。
【0074】
第一の実現方式では、
図3と関連して、
図4に示すように、上述したステップ202aの後、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法は、下記のステップ203をさらに含んでもよい。
【0075】
ステップ203、端末機器は、4Gネットワークに在圏する。
【0076】
本開示の実施例では、RPLMNが端末機器が現在でアクセスしている4Gネットワークである場合、端末機器がRPLMNに対応するEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に記録されていると決定すれば、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、さらに、ターゲットリストにRPLMNの識別子が含まれていないため、端末機器は、4Gネットワークに在圏し続けてもよい。
【0077】
本開示の実施例では、端末機器は、RPLMN 4Gネットワークにより配置されるEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在している場合、4Gネットワークに在圏してもよい。そのため、本開示の実施例は、4Gネットワーク在圏率の向上、ユーザ体験の向上に役立つことができる。
【0078】
第二の実現方式
第二の実現方式では、上記RPLMNは、2Gネットワークであってもよく、又は、3Gネットワークであってもよい。それに応じて、
図3と関連して、
図5に示すように、上述したステップ200は、具体的には、下記のステップ200bによって実現されてもよい。
【0079】
ステップ200b、端末機器は、M個のPLMN識別子を取得し、このM個のPLMN識別子は、M個のEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、RPLMNの等価ネットワークであり、RPLMNは、端末機器が現在でアクセスしている2Gネットワーク又は3Gネットワークである。
【0080】
説明を容易にするために、以下では、RPLMNが端末機器が現在でアクセスしている3Gネットワークであることを例にして、例示的に説明する。RPLMNが2Gネットワークである場合の記述について、具体的には、RPLMNが3Gネットワークである場合に対する以下の記述を参照してもよく、ここでは、説明しない。
【0081】
本開示の実施例では、RPLMNが端末機器が現在でアクセスしている3Gネットワークである場合、端末機器は、まず、3GネットワークにEPLMNが配置されているか否かを判断してもよく、3GネットワークにEPLMNが配置されている場合、3Gネットワークにより配置されたEPLMNの識別子を取得する。
【0082】
選択的に、端末機器は、以下の(a)-(c)のうちのいずれか一つのシグナリングによって上記3GネットワークにEPLMNが配置されているか否かを決定してもよく、即ち、
(a)位置更新受け入れ(Location updating accept)シグナリング、
(b)GPRS付着受け入れ(GPRS attach accept)シグナリング、
(c)ルーティングエリア更新受け入れ(Routing area updating accept)シグナリングである。
【0083】
第二の実現方式では、
図3と関連して、
図5に示すように、上述したステップ202bの後、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法は、下記のステップ204とステップ205とをさらに含んでもよい。
【0084】
ステップ204、端末機器は、4Gネットワークを検出したか否か。
【0085】
本開示の実施例では、端末機器が4Gネットワークを検出した場合、端末機器は、下記のステップ205を実行し続けてもよく、端末機器が4Gネットワークを検出していない場合、端末機器は、操作を実行しなくてもよい(即ち、2Gネットワーク又は3Gネットワークに在圏する)。
【0086】
ステップ205、端末機器は、4Gネットワークにアクセスする。
【0087】
本開示の実施例では、RPLMNが端末機器が現在でアクセスしている2Gネットワーク又は3Gネットワークである場合、端末機器がRPLMNに対応するEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に記録されていると決定すれば、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、さらに、ターゲットリストにRPLMNの識別子が含まれていないため、そのため、端末機器は、4Gネットワークにアクセスするチャンスがあってもよい。さらに、端末機器が4Gネットワークを検出した場合、4Gネットワークにアクセスしてもよい。このように、本開示の実施例は、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することができ、それによって4G登録成功率を向上させることができる。
【0088】
選択的に、
図5と関連して、
図6に示すように、上述したステップ201の後、上述したステップ202の前、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法は、下記のステップ206をさらに含んでもよい。
【0089】
ステップ206、端末機器は、RPLMNがHPLMN又はEHPLMNであるか否かを判断する。
【0090】
本開示の実施例では、端末機器は、RPLMNの識別子をHPLMNの識別子又はEHPLMNの識別子と比較して、RPLMNの識別子がHPLMN又はEHPLMNの識別子とマッチングするか否かを判断し、さらにRPLMNがHPLMN又はEHPLMNであるか否かを判断する。
【0091】
一方、端末機器がRPLMNがHPLMN又はEHPLMNであると判断した場合、端末機器は、上述したステップ202を実行し続けてもよく、即ち、端末機器は、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止してもよい。
【0092】
他方、端末機器がRPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでないと判断した場合、端末機器は、下記のステップ207を実行し続け、即ち、RPLMNの識別子をターゲットリストに追加してもよい。
【0093】
本開示の実施例では、端末機器は、RPLMNがホームネットワーク(equivalent home PLMNリストが存在しないか、又は空である)又は等価帰属ネットワークEHPLMN(equivalent home PLMNリストが存在し、且つ空でない)であるか否かを判断してもよい。端末機器がRPLMNがHPLMN又はEHPLMNであると決定すれば、端末機器は、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止してもよく、RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでない場合、端末機器は、RPLMNの識別子をターゲットリストに追加してもよい。
【0094】
この場合、考慮されるのは、HPLMN/EHPLMNが4Gネットワークへの登録が成功したチャンスが比較的に大きく、RPLMNが「4G禁止PLMNリスト」の影響を受けるべきではないことである。このように、本開示の実施例は、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することができ、それによって4G登録成功率を向上させることができる。
【0095】
選択的に、
図6と関連して、
図7に示すように、上述したステップ206の後、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法は、下記のステップ208をさらに含んでもよい。
【0096】
ステップ208、端末機器は、RPLMNに対応する国家コードがターゲットPLMNに対応する国家コードと異なるか否かを判断する。
【0097】
ターゲットPLMNは、ターゲットリストにおける全てのPLMNである。
【0098】
本開示の実施例では、上記ステップ201において端末機器がRPLMNに対応するEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に記録されていると決定した場合、EPLMNにはRPLMNが含まれていないと、「4G禁止PLMNリスト」に記録されているEPLMN(s)は、いずれも「EPLMN 4G禁止PLMNリスト」に記録され、EPLMNにはRPLMNが含まれていると、RPLMN以外の「4G禁止PLMNリスト」に存在しているEPLMN(s)は、「EPLMN 4G禁止PLMNリスト」に記録されている。具体的には、端末機器は、RPLMN MCC(国家コード、mobile country code)が「EPLMN 4G禁止PLMNリスト」のうちのいずれか一つのPLMN MCCといずれも異なるか否かを判断してもよい。
【0099】
本開示の実施例では、端末機器は、RPLMNに対応する国家コードをターゲットリストにおける全てのPLMNと比較して、RPLMNに対応する国家コードがターゲットリストにおける全てのPLMNといずれも異なるか否かを判断してもよい。
【0100】
一方、端末機器がRPLMNに対応する国家コードがターゲットリストにおける全てのPLMNといずれも異なる(
図7における「Yes」)と判断した場合、端末機器は、上述したステップ202を実行し続けてもよい。具体的には、RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つRPLMNに対応する国家コードがターゲットPLMNに対応する国家コードと異なる場合、端末機器は、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止してもよい。
【0101】
一方、RPLMNに対応する国家コードがターゲットPLMNに対応する国家コードと同じ(
図7における「No」)であることを判断した場合、端末機器は、上述したステップ207を実行し続けてもよい。具体的には、RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つRPLMNに対応する国家コードがターゲットPLMNに対応する国家コードと同じである場合、端末機器は、RPLMNの識別子をターゲットリストに追加してもよい。
【0102】
この場合、考慮されるのは、いくつかの境目で、例えば、香港の税関を通って大陸深▲セン▼に帰り、大陸ネットワーク(mccが460である)は、香港ネットワークPLMN(mccが454である)をEPLMNとして付帯し、このシーンでは、RPLMNは、EPLMN forbidden listの影響を受けるべきではないことである。このように、本開示の実施例は、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することができ、それによって4G登録成功率を向上させることができる。
【0103】
選択的に、
図7と関連して、
図8に示すように、上述したステップ208の後、本開示の実施例によるネットワーク情報処理方法は、下記のステップ209をさらに含んでもよい。
【0104】
ステップ209、端末機器は、第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗であるか否かを判断する。
【0105】
この第二のPLMNは、上記少なくとも一つのPLMN識別子により指示されるPLMNである。
【0106】
本開示の実施例では、端末機器は、ターゲットリストに記録されている第二のPLMNの禁止原因値によって、この第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗であるか否かを決定することができる。
【0107】
一方、RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つRPLMNに対応する国家コードが第一のPLMN(この第一のPLMNがターゲットリストにおけるいずれか一つのPLMNである)に対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗である場合、端末機器は、RPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止してもよい(
図8におけるステップ202)。
【0108】
他方、RPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つRPLMNに対応する国家コードが第一のPLMNに対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗でない場合、端末機器は、RPLMNの識別子をターゲットリストに追加する(
図8におけるステップ207)。
【0109】
この場合、考慮されるのは、ランダムアクセスの失敗が一般的には、現在のアクセスしているネットワークの無線環境(例えば弱い信号)に関連するため、RPLMNは、EPLMN forbidden listの影響を受けるべきではないことである。このように、本開示の実施例は、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することができ、それによって4G登録成功率を向上させることができる。
【0110】
本開示の実施例では、端末機器は、RPLMN 2G/3Gネットワークにより配置されたEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在している場合、HPLMN、MCCを跨るか否か、及びEPLMN forbiddenの原因により、RPLMN 4Gを禁止するか否かを决定し、4G登録成功率を向上させるとともに、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することもできる。
【0111】
図9に示すように、本開示の実施例は、端末機器700を提供する。この端末機器700は、取得モジュール701と処理モジュール702とを含んでもよい。取得モジュール701は、M個のPLMN識別子を取得するために用いられ、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数である。処理モジュール702は、端末機器のターゲットリストには取得モジュール701により取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止するために用いられ、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。
【0112】
選択的に、本開示の実施例では、上記RPLMNは、4Gネットワークであってもよい。この場合、
図9と関連して、
図10に示すように、本開示の実施例による端末機器700は、制御モジュール703をさらに含んでもよい。制御モジュール703は、処理モジュール702がこのRPLMNの識別子のこのターゲットリストへの追加を禁止した後、4Gネットワークに在圏するように端末機器を制御するために用いられる。
【0113】
選択的に、本開示の実施例では、上記RPLMNは、2Gネットワーク又は3Gネットワークである。この場合、制御モジュール703はさらに、処理モジュール702がこのRPLMNの識別子のこのターゲットリストへの追加を禁止した後、4Gネットワークが検出された場合、4Gネットワークにアクセスするように端末機器を制御するために用いられる。
【0114】
選択的に、本開示の実施例では、処理モジュール702は、具体的には、このRPLMNがホーム公衆地上モバイルネットワークHPLMN又は等価ホーム公衆地上モバイルネットワークEHPLMNである場合、このRPLMNの識別子のこのターゲットリストへの追加を禁止するために用いられる。
【0115】
選択的に、本開示の実施例では、処理モジュール702はさらに、具体的には、このRPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つこのRPLMNに対応する国家コードがターゲットリストにおける全てのPLMNであるターゲットPLMNに対応する国家コードと異なる場合、このRPLMNの識別子のこのターゲットリストへの追加を禁止するために用いられる。
【0116】
選択的に、本開示の実施例では、処理モジュール702はさらに、具体的には、このRPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つこのRPLMNに対応する国家コードが第一のPLMNに対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗である場合、このRPLMNの識別子のこのターゲットリストへの追加を禁止するために用いられ、この第一のPLMNは、このターゲットリストにおけるいずれか一つのPLMNであり、この第二のPLMNは、この少なくとも一つのPLMN識別子により指示されるPLMNである。
【0117】
選択的に、本開示の実施例では、処理モジュール702はさらに、具体的には、このRPLMNがHPLMNでなく、且つEHPLMNでなく、且つこのRPLMNに対応する国家コードが第一のPLMNに対応する国家コードと同じであり、且つ第二のPLMNのアクセス禁止原因がランダムアクセスの失敗でない場合、このRPLMNの識別子をこのターゲットリストに追加するために用いられる。
【0118】
本開示の実施例による端末機器は、上記方法の実施例において端末機器によって実現された各プロセスを実現させることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明しない。
【0119】
本開示の実施例による端末機器は、M個のPLMN識別子を取得してもよく、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であり、且つ端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。この方案によって、端末機器は、ネットワークにより配置されたEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在している場合、RPLMN 4G業務を禁止する必要があるか否かを効果的に決定することができ、それによって本開示の実施例は、4G登録成功率を向上させることができるとともに、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することもできる。
【0120】
図11は、本開示の各実施例を実現する端末機器のハードウェア構造概略図である。
図11に示すように、この端末機器800は、無線周波数ユニット801、ネットワークモジュール802、オーディオ出力ユニット803、入力ユニット804、センサ805、表示ユニット806、ユーザ入力ユニット807、インターフェースユニット808、メモリ809、プロセッサ810、及び電源811などの部品を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図11に示す端末機器構造は、端末機器に対する限定を構成せず、端末機器には、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0121】
プロセッサ810は、M個のPLMN識別子を取得するために用いられ、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であり、且つ端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。
【0122】
本開示の実施例は、端末機器を提供する。この端末機器は、M個のPLMN識別子を取得してもよく、このM個のPLMN識別子は、M個の等価公衆地上モバイルネットワークEPLMNの識別子であり、このM個のEPLMNは、登録公衆地上モバイルネットワークRPLMNの等価ネットワークであり、このRPLMNは、端末機器が現在でアクセスしているネットワークであり、Mは、正の整数であり、且つ端末機器のターゲットリストには取得モジュールにより取得されたこのM個のPLMN識別子のうちの少なくとも一つのPLMN識別子が含まれている場合、このRPLMNの識別子のターゲットリストへの追加を禁止し、このターゲットリストにおけるPLMN識別子は、端末機器による4Gネットワークへのアクセスが禁止されているPLMNの識別子である。この方案によって、端末機器は、ネットワークにより配置されたEPLMNが「4G禁止PLMNリスト」に存在している場合、RPLMN 4G業務を禁止する必要があるか否かを効果的に決定することができ、それによって本開示の実施例は、4G登録成功率を向上させることができるとともに、4Gネットワークを登録できない場合に頻繁に試行することによりネットワークへの在圏が遅くなるという問題を回避することもできる。
【0123】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット801は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよいことである。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信した後にプロセッサ810に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット801は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット801は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0124】
端末機器800は、ネットワークモジュール802によってユーザに無線のブロードバンドインターネットへのアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0125】
オーディオ出力ユニット803は、無線周波数ユニット801又はネットワークモジュール802によって受信された又はメモリ809に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット803はさらに、端末機器800によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号着信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット803は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0126】
入力ユニット804は、オーディオ信号又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット804は、グラフィックスプロセッサ(graphics processing unit、GPU)8041とマイクロホン8042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ8041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット806に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ8041によって処理された画像フレームは、メモリ809(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット801又はネットワークモジュール802を介して送信されてもよい。マイクロホン8042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット801を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0127】
端末機器800は、少なくとも一つのセンサ805、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル8061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末機器800が耳元に移動した時、表示パネル8061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ805はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここでは説明しない。
【0128】
表示ユニット806は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット806は、表示パネル8061を含んでもよい。液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)などの形式で表示パネル8061が配置されてもよい。
【0129】
ユーザ入力ユニット807は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び端末機器のユーザ設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット807は、タッチパネル8071及び他の入力機器8072を含む。タッチパネル8071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル8071上又はタッチパネル8071付近で行う操作)を收集することができる。タッチパネル8071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ810に送信し、プロセッサ810から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル8071を実現してもよい。タッチパネル8071以外、ユーザ入力ユニット807は、他の入力機器8072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器8072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは、説明しない。
【0130】
さらに、タッチパネル8071は、表示パネル8061上に覆われてもよい。タッチパネル8071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ810に伝送してタッチイベントのタイプを特定させ、その後、プロセッサ810は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル8061上で相応な視覚出力を提供する。
図11では、タッチパネル8071と表示パネル8061は、二つの独立した部品として端末機器の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル8071と表示パネル8061を集積して端末機器の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0131】
インターフェースユニット808は、外部装置と端末機器800との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線のヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線のデータポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット808は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末機器800内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末機器800と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0132】
メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ809は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。そのうち、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ809は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0133】
プロセッサ810は、端末機器の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末機器全体の各部分に接続され、メモリ809内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ809内に記憶されたデータを呼び出し、端末機器の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末機器全体をモニタリングする。プロセッサ810は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。上記モデムプロセッサは、プロセッサ810に集積されなくてもよい。
【0134】
端末機器800は、各部品に電力を供給する電源811(例えば電池)をさらに含んでもよい。選択的に、電源811は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続され、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0135】
また、端末機器800は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは、説明しない。
【0136】
選択的に、本開示の実施例は、端末機器をさらに提供する。この端末機器は、
図11に示されるプロセッサ810と、メモリ809と、メモリ809に記憶されプロセッサ810上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ810によって実行される時、上記ネットワーク情報処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは、説明しない。
【0137】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ネットワーク情報処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは、説明しない。このコンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含んでもよい。
【0138】
なお、本明細書では、「含む」、「含む」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0139】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、より多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一つの端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に開示される方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0140】
以上は、添付図面を関連付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上述した具体的な実施の形態に限らない。上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うこともでき、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。