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特許7427103反射シート及びその反射シートを有するバックライト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】反射シート及びその反射シートを有するバックライト
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/13357 20060101AFI20240126BHJP
【FI】
G02F1/13357
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022552529
(86)(22)【出願日】2020-12-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2020139931
(87)【国際公開番号】W WO2022077769
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】202022322229.0
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192,Kezhu Road,Science Park Guangzhou,Guang Dong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】黄 桂彬
【審査官】植田 裕美子
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-048112(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2020/0326594(US,A1)
【文献】国際公開第2012/132705(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/134565(WO,A1)
【文献】特開2013-118055(JP,A)
【文献】特開2013-037216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13357
G02F 1/1335
F21V 7/00-7/30
F21S 2/00
H01L 33/58-33/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特殊な形状の組立穴が設けられている反射シートであって、前記特殊な形状の組立穴は前記反射シートを貫通し、
前記特殊な形状の組立穴は軸対称形状であり、中心を通る横軸に対して対称であり、中心を通る縦軸に対して対称であり、前記中心は前記特殊な形状の組立穴の中心であり、前記横軸及び縦軸は前記反射シートの平面において互いに垂直であり、
前記特殊な形状の組立穴は不規則なひし形であり、
前記特殊な形状の組立穴は、対向する第1の夾角と第2の夾角とを含み、前記第1の夾角の頂点と前記第2の夾角の頂点が前記縦軸上にあり、前記第1の夾角の二辺はそれぞれ第1の上側辺及び第2の上側辺であり、前記第2の夾角の二辺はそれぞれ第1の下側辺及び第2の下側辺であり、
前記特殊な形状の組立穴は、対向する第1の弧状辺と第2の弧状辺とをさらに含み、前記第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心を通る横軸に対して対称であるとともに、中心を通る縦軸に対して対称であり、前記第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心方向へ突出し、
前記特殊な形状の組立穴は、第1の制限辺、第2の制限辺、第1の連結辺及び第2の連結辺をさらに含み、
前記第1の制限辺は前記第1の夾角に近い前記第1の弧状辺の一端に連結され、且つ前記第1の制限辺は前記第1の連結辺を介して前記第1の上側辺に連結され、
前記第2の制限辺は前記第2の夾角に近い前記第1の弧状辺の一端に連結され、且つ前記第2の制限辺は前記第2の連結辺を介して前記第1の下側辺に連結され、
前記第1の制限辺は前記第1の上側辺に平行であり、且つ前記第1の制限辺から前記中心までの垂直方向における距離は、前記第1の上側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
前記第2の制限辺は前記第1の下側辺に平行であり、且つ前記第2の制限辺から前記中心までの垂直方向における距離は、前記第1の下側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
前記特殊な形状の組立穴は、第3の制限辺、第4の制限辺、第3の連結辺及び第4の連結辺をさらに含み、
前記第3の制限辺は前記第1の夾角に近い前記第2の弧状辺の一端に連結され、且つ前記第3の制限辺は前記第3の連結辺を介して前記第2の上側辺に連結され、
前記第4の制限辺は前記第2の夾角に近い前記第2の弧状辺の一端に連結され、且つ前記第4の制限辺は前記第4の連結辺を介して前記第2の下側辺に連結され、
前記第3の制限辺は前記第2の上側辺に平行であり、且つ前記第3の制限辺から前記中心までの垂直方向における距離は、前記第2の上側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
前記第4の制限辺は前記第2の下側辺に平行であり、且つ前記第4の制限辺から前記中心までの垂直方向における距離は、前記第2の下側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さい、
反射シート。
【請求項2】
前記第1の制限辺と前記第1の上側辺との間隔が2mm以上であり、
前記第2の制限辺と前記第1の下側辺との間隔が2mm以上であり、
前記第3の制限辺と前記第2の上側辺との間隔が2mm以上であり、
前記第4の制限辺と前記第2の下側辺との間隔が2mm以上である
請求項1に記載の反射シート。
【請求項3】
前記第1の制限辺の長さは前記第1の上側辺の長さ以下であり、
前記第2の制限辺の長さは前記第1の下側辺の長さ以下であり、
前記第3の制限辺の長さは前記第2の上側辺の長さ以下であり、
前記第4の制限辺の長さは前記第2の下側辺の長さ以下である
請求項1に記載の反射シート。
【請求項4】
前記第1の制限辺の長さは前記第1の上側辺の長さの1/2であり、
前記第2の制限辺の長さは前記第1の下側辺の長さの1/2であり、
前記第3の制限辺の長さは前記第2の上側辺の長さの1/2であり、
前記第4の制限辺の長さは前記第2の下側辺の長さの1/2である
請求項1に記載の反射シート。
【請求項5】
テープライトと、請求項1~4のいずれか1項に記載の反射シートとを含むバックライトであって、前記テープライトは、PCB基板、ライトビーズ及びレンズを含み、
前記レンズはレンズはんだピンを含み、前記PCB基板には前記レンズはんだピンに対応する挿入スロットが設けられ、前記レンズはんだピンは前記挿入スロットに挿入され、
前記ライトビーズは前記PCB基板に設けられ、前記レンズは前記ライトビーズを被覆し前記PCB基板に粘着され、
前記反射シートは前記PCB基板と部分的に重なり、前記ライトビーズ及びレンズは前記特殊な形状の組立穴内にあり、且つ前記第1の弧状辺及び第2の弧状辺は前記レンズに係着され、
前記レンズはんだピンは前記第1の夾角及び前記第2の夾角に対応する
バックライト。
【請求項6】
前記レンズには4つの前記レンズはんだピンが設けられ、4つの前記レンズはんだピンはそれぞれ前記第1の夾角の二辺及び前記第2の夾角の二辺に1対1で対応する
請求項5に記載のバックライト。
【請求項7】
前記第1の上側辺、前記第2の上側辺、前記第1の連結辺、前記第2の連結辺、前記第1の下側辺、前記第2の下側辺、前記第3の連結辺、及び前記第4の連結辺は前記PCB基板に積層されている
請求項5に記載のバックライト。
【請求項8】
特殊な形状の組立穴が設けられている反射シートであって、前記特殊な形状の組立穴は前記反射シートを貫通し、
前記特殊な形状の組立穴は、対向する第1の夾角と第2の夾角とを含み、前記第1の夾角の二辺はそれぞれ第1の上側辺及び第2の上側辺であり、前記第2の夾角の二辺はそれぞれ第1の下側辺及び第2の下側辺であり、
前記特殊な形状の組立穴は、第1の制限辺、第2の制限辺、第3の制限辺、及び第4の制限辺をさらに含み、
前記第1の制限辺は前記第1の上側辺に平行であり、且つ前記第1の制限辺から中心までの垂直方向における距離は前記第1の上側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
前記第2の制限辺は前記第1の下側辺に平行であり、且つ前記第2の制限辺から前記中心までの垂直方向における距離は前記第1の下側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
前記第3の制限辺は前記第2の上側辺に平行であり、且つ前記第3の制限辺から前記中心までの垂直方向における距離は前記第2の上側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
前記第4の制限辺は前記第2の下側辺に平行であり、且つ前記第4の制限辺から前記中心までの垂直方向における距離は前記第2の下側辺から前記中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
前記特殊な形状の組立穴は、第1の連結辺、第2の連結辺、第3の連結辺、及び第4の連結辺をさらに含み、
前記第1の制限辺は前記第1の連結辺を介して前記第1の上側辺に連結され、
前記第2の制限辺は前記第2の連結辺を介して前記第1の下側辺に連結され、
前記第3の制限辺は前記第3の連結辺を介して前記第2の上側辺に連結され、
前記第4の制限辺は前記第4の連結辺を介して前記第2の下側辺に連結される
反射シート。
【請求項9】
前記特殊な形状の組立穴は軸対称形状であり、前記特殊な形状の組立穴は中心を通る横軸に対して対称であり、前記特殊な形状の組立穴は中心を通る縦軸に対して対称であり、前記中心は前記特殊な形状の組立穴の中心であり、前記横軸及び縦軸は前記反射シートの平面において互いに垂直である
請求項8に記載の反射シート。
【請求項10】
前記第1の夾角の頂点及び前記第2の夾角の頂点は前記縦軸上にある
請求項9に記載の反射シート。
【請求項11】
前記特殊な形状の組立穴は、対向する第1の弧状辺と第2の弧状辺をさらに含み、前記第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心を通る横軸に対して対称であり、且つ中心を通る縦軸に対して対称であり、前記第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心方向へ突出し、
前記第1の制限辺は前記第1の夾角に近い前記第1の弧状辺の一端に連結され、
前記第2の制限辺は前記第2の夾角に近い前記第1の弧状辺の一端に連結され、
前記第3の制限辺は前記第1の夾角に近い前記第2の弧状辺の一端に連結され、
前記第4の制限辺は前記第2の夾角に近い前記第2の弧状辺の一端に連結される
請求項9に記載の反射シート。
【請求項12】
前記特殊な形状の組立穴は不規則なひし形である
請求項8に記載の反射シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は2020年10月16日に特許庁に提出され、出願番号が202022322229.0、出願の名称が「反射シート及びその反射シートを有するバックライト」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全内容は引用により本出願に組み込まれている。
【0002】
本出願はバックライトの技術分野に属し、具体的には、反射シート及びその反射シートを有するバックライトに関する。
【背景技術】
【0003】
バックライトは、一般には、複数のテープライトと、対応する複数の反射シートとから構成される。テープライトは、PCB基板と、ライトビーズと、レンズとから構成され、レンズは容器状であり、逆様となってPCB基板にカバーされ、PCB基板上のライトビーズを覆い、レンズの底部にレンズはんだピンがあり、硬化性接着剤でPCB基板上に固定され、それにより、レンズがPCB基板に接続される。PCB基板と反射シートが積層して設けられ、反射シートにはライトビーズ及びレンズを収納する特殊な形状の組立穴が設けられ、取り付け精度の影響のため、PCB基板と反射シートとの位置ズレが発生しやすく、その結果、レンズはんだピンが特殊な形状の組立穴の側辺に近すぎる。
【0004】
現在、反射シートがライトビーズから発光する光を集光し、大量の熱を放散し、また、反射シートがPCB基板に近く、PCB基板が作動するときに発熱するため、反射シートも発熱するような問題がある。反射シートは熱を受けると、ある程度膨張し、膨張すると引張り、PCB基板と反射シートとの位置ずれが発生すると、反射シートはレンズはんだピンを切断し、その結果、レンズとPCB基板との接続が不安定になり、さらにレンズがPCB基板から抜ける場合もあり、バックライトの発光効果に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【0005】
本出願の少なくとも一部の実施例は、反射シート及びその反射シートを有するバックライトを提供し、従来の反射シートの特殊な形状の組立穴のフォールトトレランス効果が悪く、レンズがPCB基板から抜けやすいという技術的課題を少なくとも解決する。
【0006】
本出願の一実施例にかかる一態様によれば、
特殊な形状の組立穴が設けられている反射シートであって、特殊な形状の組立穴は反射シートを貫通し、
特殊な形状の組立穴は軸対称形状であり、中心を通る横軸に対して対称であり、中心を通る縦軸に対して対称であり、中心は特殊な形状の組立穴の中心であり、横軸及び縦軸は反射シートの平面において互いに垂直であり、
特殊な形状の組立穴は不規則なひし形であり、
特殊な形状の組立穴は、対向する第1の夾角と第2の夾角とを含み、第1の夾角の頂点と第2の夾角の頂点が縦軸上にあり、第1の夾角の二辺はそれぞれ第1の上側辺及び第2の上側辺であり、第2の夾角の二辺はそれぞれ第1の下側辺及び第2の下側辺であり、
特殊な形状の組立穴は、対向する第1の弧状辺と第2の弧状辺とをさらに含み、第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心を通る横軸に対して対称であるとともに、中心を通る縦軸に対して対称であり、第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心方向へ突出し、
特殊な形状の組立穴は、第1の制限辺、第2の制限辺、第1の連結辺及び第2の連結辺をさらに含み、
第1の制限辺は第1の夾角に近い第1の弧状辺の一端に連結され、且つ第1の制限辺は第1の連結辺を介して第1の上側辺に連結され、
第2の制限辺は第2の夾角に近い第1の弧状辺の一端に連結され、且つ第2の制限辺は第2の連結辺を介して第1の下側辺に連結され、
第1の制限辺は第1の上側辺に平行であり、且つ第1の制限辺から中心までの垂直方向における距離は、第1の上側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
第2の制限辺は第1の下側辺に平行であり、且つ第2の制限辺から中心までの垂直方向における距離は、第1の下側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
特殊な形状の組立穴は、第3の制限辺、第4の制限辺、第3の連結辺及び第4の連結辺をさらに含み、
第3の制限辺は第1の夾角に近い第2の弧状辺の一端に連結され、且つ第3の制限辺は第3の連結辺を介して第2の上側辺に連結され、
第4の制限辺は第2の夾角に近い第2の弧状辺の一端に連結され、且つ第4の制限辺は第4の連結辺を介して第2の下側辺に連結され、
第3の制限辺は第2の上側辺に平行であり、且つ第3の制限辺から中心までの垂直方向における距離は第2の上側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
第4の制限辺は第2の下側辺に平行であり、且つ第4の制限辺から中心までの垂直方向における距離は第2の下側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さい、反射シートを提供する。
【0007】
第1の制限辺と第1の上側辺との間隔が2mm以上であり、
第2の制限辺と第1の下側辺との間隔が2mm以上であり、
第3の制限辺と第2の上側辺との間隔が2mm以上であり、
第4の制限辺と第2の下側辺との間隔が2mm以上であるようにしてもよい。
【0008】
第1の制限辺の長さは第1の上側辺の長さ以下であり、
第2の制限辺の長さは第1の下側辺の長さ以下であり、
第3の制限辺の長さは第2の上側辺の長さ以下であり、
第4の制限辺の長さは第2の下側辺の長さ以下であるようにしてもよい。
【0009】
第1の制限辺の長さは第1の上側辺の長さの1/2であり、
第2の制限辺の長さは第1の下側辺の長さの1/2であり、
第3の制限辺の長さは第2の上側辺の長さの1/2であり、
第4の制限辺の長さは第2の下側辺の長さの1/2であるようにしてもよい。
【0010】
本出願の一実施例にかかる別の態様によれば、テープライトと、上記反射シートとを含むバックライトであって、テープライトは、PCB基板、ライトビーズ及びレンズを含み、
レンズはレンズはんだピンを含み、PCB基板にはレンズはんだピンに対応する挿入スロットが設けられ、レンズはんだピンは挿入スロットに挿入され、
ライトビーズはPCB基板に設けられ、レンズはライトビーズを被覆しPCB基板に粘着され、
反射シートはPCB基板と部分的に重なり、ライトビーズ及びレンズは特殊な形状の組立穴内にあり、且つ第1の弧状辺及び第2の弧状辺はレンズに係着され、
レンズはんだピンは第1の夾角及び第2の夾角に対応するバックライトをさらに提供する。
【0011】
レンズには4つのレンズはんだピンが設けられ、4つのレンズはんだピンはそれぞれ第1の夾角の二辺及び第2の夾角の二辺に1対1で対応するようにしてもよい。
【0012】
第1の上側辺、第2の上側辺、第1の連結辺、第2の連結辺、第1の下側辺、第2の下側辺、第3の連結辺、及び第4の連結辺はPCB基板に積層されているようにしてもよい。
【0013】
本出願の一実施例にかかる別の態様によれば、特殊な形状の組立穴が設けられている反射シートであって、特殊な形状の組立穴は反射シートを貫通し、
特殊な形状の組立穴は、対向する第1の夾角と第2の夾角とを含み、第1の夾角の二辺はそれぞれ第1の上側辺及び第2の上側辺であり、第2の夾角の二辺はそれぞれ第1の下側辺及び第2の下側辺であり、
特殊な形状の組立穴は、第1の制限辺、第2の制限辺、第3の制限辺、及び第4の制限辺をさらに含み、
第1の制限辺は第1の上側辺に平行であり、且つ第1の制限辺から中心までの垂直方向における距離は第1の上側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
第2の制限辺は第1の下側辺に平行であり、且つ第2の制限辺から中心までの垂直方向における距離は第1の下側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
第3の制限辺は第2の上側辺に平行であり、且つ第3の制限辺から中心までの垂直方向における距離は第2の上側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、
第4の制限辺は第2の下側辺に平行であり、且つ第4の制限辺から中心までの垂直方向における距離は第2の下側辺から中心までの垂直方向における距離よりも小さい反射シートをさらに提供する。
【0014】
特殊な形状の組立穴は軸対称形状であり、特殊な形状の組立穴は中心を通る横軸に対して対称であり、特殊な形状の組立穴は中心を通る縦軸に対して対称であり、中心は特殊な形状の組立穴の中心であり、横軸及び縦軸は反射シートの平面において互いに垂直であるようにしてもよい。
【0015】
第1の夾角の頂点及び第2の夾角の頂点は縦軸上にあるようにしてもよい。
【0016】
特殊な形状の組立穴は、対向する第1の弧状辺と第2の弧状辺をさらに含み、第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心を通る横軸に対して対称であり、且つ中心を通る縦軸に対して対称であり、第1の弧状辺及び第2の弧状辺は中心方向へ突出し、
第1の制限辺は第1の夾角に近い第1の弧状辺の一端に連結され、
第2の制限辺は第2の夾角に近い第1の弧状辺の一端に連結され、
第3の制限辺は第1の夾角に近い第2の弧状辺の一端に連結され、
第4の制限辺は第2の夾角に近い第2の弧状辺の一端に連結されるようにしてもよい。
【0017】
特殊な形状の組立穴は、第1の連結辺、第2の連結辺、第3の連結辺、及び第4の連結辺をさらに含み、
第1の制限辺は第1の連結辺を介して第1の上側辺に連結され、
第2の制限辺は第2の連結辺を介して第1の下側辺に連結され、
第3の制限辺は第3の連結辺を介して第2の上側辺に連結され、
第4の制限辺は第4の連結辺を介して第2の下側辺に連結されるようにしてもよい。
【0018】
特殊な形状の組立穴は不規則なひし形であるようにしてもよい。
【0019】
本出願の少なくとも一部の実施例では、第1の上側辺、第2の上側辺、第1の下側辺及び第2の下側辺が第1の制限辺、第2の制限辺、第3の制限辺及び第4の制限辺に対して中心から離れた方向において間隔を有することにより、PCB基板と反射シートとの位置がずれたときにも、レンズはんだピンと特殊な形状の組立穴の側辺とが間隔を空けるようにし、これにより、反射シートが膨張したときに、レンズはんだピンを切割しにくくし、PCB基板からレンズの脱落の確率を減少させ、特殊な形状の組立穴のフォールトトレランス効果を向上させ、従来の反射シートの特殊な形状の組立穴のフォールトトレランス効果が悪く、レンズがPCB基板から抜けやすいという技術的課題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本出願の反射シートの一実施例の構造模式図である。
図2図2は、本出願の反射シートの一実施例の構造模式図である。
図3図3は、図2におけるA部の拡大構造模式図である。
図4図4は、本出願の反射シートの一実施例とPCB基板及びレンズとを組み立てた構造模式図である。
図5図5は、図4におけるB部の拡大構造模式図である。
図6図6は、本出願の反射シートの一実施例とPCB基板とを組み立てたときの位置ズレの構造模式図である。
【0021】
本出願の目的の達成、機能の特徴及び利点について、実施例をもって、図面を参照してさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
なお、ここで説明する具体的な実施例は本出願を解釈するものに過ぎず、本出願を限定するものではない。
【0023】
図1~6を参照して、本出願の反射シート1を提案しており、反射シート1には特殊な形状の組立穴10が設けられ、特殊な形状の組立穴10は反射シート1を貫通し、特殊な形状の組立穴10は軸対称形状であり、中心を通る横軸に対して対称であり、中心を通る縦軸に対して対称であり、中心は特殊な形状の組立穴10の中心であり、横軸及び縦軸は反射シート1の平面において互いに垂直であり、特殊な形状の組立穴10は不規則なひし形であり、特殊な形状の組立穴10は対向する第1の夾角と第2の夾角とを含み、第1の夾角の頂点及び第2の夾角の頂点は縦軸上にあり、第1の夾角の二辺はそれぞれ第1の上側辺101及び第2の上側辺102であり、第2の夾角の二辺はそれぞれ第1の下側辺103及び第2の下側辺104であり、特殊な形状の組立穴10は対向する第1の弧状辺105と第2の弧状辺106をさらに含み、第1の弧状辺105及び第2の弧状辺106は中心を通る横軸に対して対称であるとともに、中心を通る縦軸に対して対称であり、第1の弧状辺105及び第2の弧状辺106は中心方向へ突出し、特殊な形状の組立穴10は第1の制限辺107、第2の制限辺108、第1の連結辺109、及び第2の連結辺110をさらに含み、第1の制限辺107は第1の夾角に近い第1の弧状辺105の一端に連結され、且つ第1の制限辺107は第1の連結辺109を介して第1の上側辺101に連結され、第2の制限辺108は第2の夾角に近い第1の弧状辺105の一端に連結され、且つ第2の連結辺110を介して第1の下側辺103に連結され、第1の制限辺107は第1の上側辺101に平行であり、且つ第1の制限辺107から中心までの垂直方向における距離は第1の上側辺101から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、第2の制限辺108は第1の下側辺103に平行であり、且つ第2の制限辺108から中心までの垂直方向における距離は第1の下側辺103から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、特殊な形状の組立穴10は第3の制限辺111、第4の制限辺112、第3の連結辺113、及び第4の連結辺114をさらに含み、第3の制限辺111は第1の夾角に近い第2の弧状辺106の一端に連結され、且つ第3の連結辺113を介して第2の上側辺102に連結され、第4の制限辺112は第2の夾角に近い第2の弧状辺106の一端に連結され、且つ第4の連結辺114を介して第2の下側辺104に連結され、第3の制限辺111は第2の上側辺102に平行であり、且つ第3の制限辺111から中心までの垂直方向における距離は第2の上側辺102から中心までの垂直方向における距離よりも小さく、第4の制限辺112は第2の下側辺104に平行であり、且つ第4の制限辺112から中心までの垂直方向における距離は第2の下側辺104から中心までの垂直方向における距離よりも小さい。
【0024】
第1の上側辺101、第2の上側辺102、第1の下側辺103、及び第2の下側辺104が第1の制限辺107、第2の制限辺108、第3の制限辺111、及び第4の制限辺112に対して中心から離れた方向において間隔を有することにより、PCB基板と反射シートとの位置がずれたときにも、レンズはんだピン31と特殊な形状の組立穴10の側辺とが間隔を空けるようにし、これにより、反射シート1が膨張したときに、レンズはんだピン31を切断しにくくし、レンズ3がPCB基板から抜ける確率を減少させ、特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果を向上させ、従来の反射シート1の特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果が悪く、レンズ3がPCB基板から抜けやすいという技術的課題を解決するようにしてもよい。
【0025】
縦軸はPCB基板の縦方向に沿っており、横軸はPCB基板の横方向であり、レンズ3は、円筒部分と、円筒部分の底部に設けられた矩形片状部分とを含み、円筒部分は矩形片状部分の中央部に設けられ、レンズはんだピン31は矩形片状部分の円筒部分から離れた側に設けられ、連結したときに矩形片状部分の2つの角が縦方向にあり、別の2つの角が横方向にある。第1の弧状辺105と第2の弧状辺106が内へ突出するような設計により、力を受けると変形しやすくなり、反射シートがレンズ3の横方向における2つの角をより容易に係着できる。
【0026】
いくつかの実施例では、第1の制限辺107と第1の上側辺101との間隔は2mm以上であり、第2の制限辺108と第1の下側辺103との間隔は2mm以上であり、第3の制限辺111と第2の上側辺102との間隔は2mm以上であり、第4の制限辺112と第2の下側辺104との間隔は2mm以上であるようにしてもよい。反射シート1の基材は高温高湿度の環境において膨張率が0.2%に達するPETであり、現在一般的なサイズの反射シート1は、熱を受けて膨張すると切断距離が2mmよりも小さくなり、間隔が2mm以上であることにより、反射シート1が膨張してレンズはんだピン31を切断することを効果的に回避し、特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果を向上させる役割を果たす。
【0027】
いくつかの実施例では、第1の制限辺107の長さは第1の上側辺101の長さ以下であり、第2の制限辺108の長さは第1の下側辺103の長さ以下であり、第3の制限辺111の長さは第2の上側辺102の長さ以下であり、第4の制限辺112の長さは第2の下側辺104の長さ以下であるようにしてもよい。第1の上側辺101、第1の下側辺103、第2の上側辺102、及び第2の下側辺104は、対応する第1の制限辺107、第2の制限辺108、第3の制限辺111、及び第4の制限辺112に対して割合が大きいほど、レンズはんだピン31に対応する確率が大きくなり、特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果が向上する。
【0028】
いくつかの実施例では、第1の制限辺107の長さは第1の上側辺101の長さの1/2であり、第2の制限辺108の長さは第1の下側辺103の長さの1/2であり、第3の制限辺111の長さは第2の上側辺102の長さの1/2であり、第4の制限辺112の長さは第2の下側辺104の長さの1/2であるようにしてもよい。
【0029】
本出願は、バックライトをさらに提供し、上記バックライトは、テープライトと、上述した反射シート1とを含み、テープライトは、PCB基板2、ライトビーズ、及びレンズ3を含み、レンズ3はレンズはんだピン31を含み、PCB基板2にはレンズはんだピン31に対応する挿入スロットが設けられ、レンズはんだピン31は挿入スロットに挿入され、ライトビーズはPCB基板2に設けられ、レンズ3はライトビーズを被覆しPCB基板2に粘着され、反射シート1はPCB基板2と部分的に重なり、ライトビーズ及びレンズ3は特殊な形状の組立穴10内にあり、且つ第1の弧状辺105及び第2の弧状辺106はレンズ3に係着され、レンズはんだピン31は第1の夾角及び第2の夾角は対応する。
【0030】
第1の上側辺101、第2の上側辺102、第1の下側辺103、及び第2の下側辺104が第1の制限辺107、第2の制限辺108、第3の制限辺111、及び第4の制限辺112に対して中心から離れた方向において間隔を有することにより、PCB基板2と反射シートとの位置がずれたときにも、レンズはんだピン31と特殊な形状の組立穴10の側辺とが間隔を空けるようにし、これにより、反射シート1が膨張したときに、レンズはんだピン31を切断しにくくし、レンズ3がPCB基板2から抜ける確率を減少させ、特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果を向上させ、従来の反射シート1の特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果が悪く、レンズ3がPCB基板2から抜けやすいという技術的課題を解決する。
【0031】
レンズ3には4つのレンズはんだピン31が設けられ、4つのレンズはんだピン31はそれぞれ第1の夾角の二辺及び第2の夾角の二辺に1対1で対応するようにしてもよい。即ち、4つのレンズはんだピン31はそれぞれ第1の上側辺101、第2の上側辺102、第1の下側辺103及び第2の下側辺104に対応し、このようにして、反射シート1が膨張したときに、レンズはんだピン31を切断しにくくし、レンズ3がPCB基板2から抜ける確率を減少させ、特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果を向上させる。
【0032】
第1の上側辺101、第2の上側辺102、第1の連結辺109、第2の連結辺110、第1の下側辺103、第2の下側辺104、第3の連結辺113、及び第4の連結辺114はPCB基板2に積層されている。このような孔開け方式は、バックプレーンの露出部の面積を増加せず、テープライトによりPCB基板2内の露出面積を増大し、これにより、特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果を向上させつつ、PCB表面に白色インクが塗布されているため、光効果が影響を受けないようにする。
【0033】
本出願の有益な効果は以下のとおりである。第1の上側辺101、第2の上側辺102、第1の下側辺103、及び第2の下側辺104が第1の制限辺107、第2の制限辺108、第3の制限辺111、及び第4の制限辺112に対して中心から離れた方向において間隔を有することにより、PCB基板2と反射シートとの位置がずれたときにも、レンズはんだピン31と特殊な形状の組立穴10の側辺との間に間隔を開けるようにし、これにより、反射シート1が膨張したときに、レンズはんだピン31を切断しにくくし、レンズ3がPCB基板2から抜ける確率を減少させ、特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果を向上させ、従来の反射シート1の特殊な形状の組立穴10のフォールトトレランス効果が悪く、レンズ3がPCB基板2から抜けやすいという技術的課題を解決する。
【0034】
以上は本出願の好ましい実施例に過ぎず、本出願の特許範囲を制限するものではなく、本出願の明細書及び図面の内容を利用して行った等価構造や等価工程の変換、又は他の関連技術分野への直接又は間接的な適用は、全て本出願の特許範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0035】
前記のとおり、本出願の少なくとも一部の実施例による反射シート及びその反射シートを有するバックライトは以下の有益な効果を有する。第1の上側辺、第2の上側辺、第1の下側辺及び第2の下側辺が第1の制限辺、第2の制限辺、第3の制限辺及び第4の制限辺に対して中心から離れた方向において間隔を有することにより、PCB基板と反射シートとの位置がずれたときにも、レンズはんだピンと特殊な形状の組立穴の側辺とが間隔を空けるようにし、これにより、反射シートが膨張したときに、レンズはんだピンを切割しにくくし、PCB基板からレンズの脱落の確率を減少させ、特殊な形状の組立穴のフォールトトレランス効果を向上させ、従来の反射シートの特殊な形状の組立穴のフォールトトレランス効果が悪く、レンズがPCB基板から抜けやすいという技術的課題を解決する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6