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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】植物誘引用バンド
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/12 20060101AFI20240129BHJP
【FI】
A01G9/12 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021084229
(22)【出願日】2021-05-18
(65)【公開番号】P2021182909
(43)【公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-02-10
(31)【優先権主張番号】P 2020089207
(32)【優先日】2020-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】510155988
【氏名又は名称】岡田 博夫
(74)【代理人】
【識別番号】100121337
【弁理士】
【氏名又は名称】藤河 恒生
(72)【発明者】
【氏名】岡田 博夫
【審査官】吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-038480(JP,U)
【文献】実公昭47-027429(JP,Y1)
【文献】実開平03-053469(JP,U)
【文献】特開2013-124123(JP,A)
【文献】特開2000-355357(JP,A)
【文献】実開平01-176061(JP,U)
【文献】実公昭47-003117(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/12
F16B 2/08
B65D 63/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の凹凸が形成された凹凸部を有し長く延びたバンド部と、
該バンド部の基端側に連続して設けられ、該バンド部が通過可能なバンド通過孔が形成され、かつ、前記凹凸部のいずれかの前記凹凸に噛み合うことで該バンド部による支柱用のリングの形状を維持し得る噛合部が形成された留め部と、
を有し、
前記バンド部には、その先端部近傍に先端部近傍留め孔が形成され、
前記留め部は、前記バンド部の前記基端側に対して反対側に延びる第1部分とそれに対して所定角度をなす第2部分を有して、前記先端部近傍留め孔に差し込み可能な先端部近傍留め部が設けられている植物誘引用バンド。
【請求項2】
請求項1に記載の植物誘引用バンドにおいて、
前記先端部近傍留め孔は、前記バンド部の延伸方向に延伸した形状である植物誘引用バンド。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の植物誘引用バンドにおいて、
前記バンド部は、前記先端部近傍留め孔よりも前記バンド部の前記基端側に設けられ、前記留め部の前記先端部近傍留め部が差し込み可能な先端部近傍補助留め孔が形成されており、
前記先端部近傍留め部は、前記第2部分に対して所定角度をなし前記先端部近傍補助留め孔に差し込み可能な第3部分を有している植物誘引用バンド。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の植物誘引用バンドにおいて、
前記留め部には、前記凹凸と前記噛合部との噛み合いを解除する噛み合い解除片が形成されている植物誘引用バンド。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の植物誘引用バンドにおいて、
前記バンド部は、前記多数の凹凸が形成された側である裏面側の反対側である表面側の中央部が膨らんだ弧状になっている植物誘引用バンド。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の植物誘引用バンドにおいて、
前記バンド部は、前記先端部近傍留め孔よりも先端側の先端部近傍指受け部に、滑り止め用凹凸が設けられている植物誘引用バンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の茎、幹、つる等の誘引に用いることができる植物誘引用バンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、植物の茎、幹、つる等の誘引に用いる植物誘引用具が提案されている。例えば、特許文献1に開示された結束クリップの植物誘引用具は、洗濯ばさみに類した形状をしており、支柱用のリングと植物用のリングと操作杆を有し、操作杆の操作によって植物を囲んで植物用のリングを閉じ支柱を囲んで支柱用のリングを閉じてその形状を維持することができる。
【0003】
また、特許文献2の段落0005の用途例-1に開示された結束バンドの植物誘引用具は、多数の凹凸が形成された凹凸部を有して長く延びたバンド部の2箇所を固定することができ、それにより任意の大きさの支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持することができる。
【0004】
なお、結束バンドは、特許文献3に開示されているように、リングの形状の維持を解除する解除機構を有するものも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第2590638号公報
【文献】実用新案登録第3192494号公報
【文献】特開2000-355357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の結束バンドの植物誘引用具は、結束クリップの植物誘引用具と比較して、それよりも小型であり、また、任意の大きさの支柱に適用できるなどの利点がある。しかし、植物誘引用具は、少なくとも、植物用のリングの形状を解除しその後に再度作って維持したい場合も多いが、従来の結束バンドの植物誘引用具は、解除できないか、或いは、解除機構を有するようにしたとしてもその取扱いが容易ではない。
【0007】
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持することができ、かつ、少なくとも植物用のリングの形状を解除しその後に再度作って維持することが容易にできる植物誘引用バンド(結束バンドの植物誘引用具)を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の植物誘引用バンドは、多数の凹凸が形成された凹凸部を有し長く延びたバンド部と、該バンド部の基端側に連続して設けられ、該バンド部が通過可能なバンド通過孔が形成され、かつ、前記凹凸部のいずれかの前記凹凸に噛み合うことで該バンド部による支柱用のリングの形状を維持し得る噛合部が形成された留め部と、を有し、前記バンド部には、その先端部近傍に先端部近傍留め孔が形成され、前記留め部は、前記バンド部の前記基端側に対して反対側に延びる第1部分とそれに対して所定角度をなす第2部分を有して、前記先端部近傍留め孔に差し込み可能な先端部近傍留め部が設けられている。
【0009】
請求項2に記載の植物誘引用バンドは、請求項1に記載の植物誘引用バンドにおいて、前記先端部近傍留め孔は、前記バンド部の延伸方向に延伸した形状である。
【0010】
請求項3に記載の植物誘引用バンドは、請求項1又は2に記載の植物誘引用バンドにおいて、前記バンド部は、前記先端部近傍留め孔よりも前記バンド部の前記基端側に設けられ、前記留め部の前記先端部近傍留め部が差し込み可能な先端部近傍補助留め孔が形成されており、前記先端部近傍留め部は、前記第2部分に対して所定角度をなし前記先端部近傍補助留め孔に差し込み可能な第3部分を有している。
【0011】
請求項4に記載の植物誘引用バンドは、請求項1~3のいずれか1項に記載の植物誘引用バンドにおいて、前記留め部には、前記凹凸と前記噛合部との噛み合いを解除する噛み合い解除片が形成されている。
【0012】
請求項5に記載の植物誘引用バンドは、請求項1~4のいずれか1項に記載の植物誘引用バンドにおいて、前記バンド部は、前記多数の凹凸が形成された側である裏面側の反対側である表面側の中央部が膨らんだ弧状になっている。
【0013】
請求項6に記載の植物誘引用バンドは、請求項1~5のいずれか1項に記載の植物誘引用バンドにおいて、前記バンド部は、前記先端部近傍留め孔よりも先端側の先端部近傍指受け部に、滑り止め用凹凸が設けられている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の植物誘引用バンドによれば、支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持することができ、かつ、少なくとも植物用のリングの形状を解除しその後に再度作って維持することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る植物誘引用バンドを示すものであって、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が裏面図、(d)がA-Aで示す面で切断したときの平面視断面図、(e)が支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持したときの例の留め部とその近傍を示す平面視断面図である。
図2】同上の植物誘引用バンドのバンド部の表面側の形状を示すものであって、図1(b)のB-Bで示す面で切断したときの拡大右側面視断面図である。
図3】同上の植物誘引用バンドにおいて滑り止め用凹凸を設けたものを示すものであって、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が裏面図、(d)がA-Aで示す面で切断したときの平面視断面図、(e)が支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持したときの例の留め部とその近傍を示す平面視断面図である。
図4】同上の植物誘引用バンドの使用例を示す斜視図である。
図5】同上の植物誘引用バンドの変形例を示すものであって、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が裏面図、(d)がA-Aで示す面で切断したときの平面視断面図、(e)が支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持したときの例の留め部とその近傍を示す平面視断面図である。
図6】同上の植物誘引用バンドの変形例の使用例を示す斜視図である。
図7】同上の植物誘引用バンドの更なる変形例を示すものであって、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が裏面図、(d)がA-Aで示す面で切断したときの平面視断面図、(e)が支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持したときの例の留め部とその近傍を示す平面視断面図である。
図8】同上の植物誘引用バンドの更なる変形例の使用例を示す斜視図である。
図9】同上の植物誘引用バンドの図7の例に対して噛み合い解除片の延びる方向を変えた例を示すものであって、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が裏面図、(d)がA-Aで示す面で切断したときの平面視断面図、(e)が支柱用のリングと植物用のリングを作ってその形状を維持したときの例の留め部とその近傍を示す平面視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施形態に係る植物誘引用バンド1は、図1(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、バンド部2と留め部3を有している。植物誘引用バンド1は、一般に、合成樹脂製(例えば、ナイロン樹脂製など)である。
【0017】
バンド部2は、長く延びており、多数の凹凸21aが形成された凹凸部21を有している。凹凸21aは、既知の結束バンドの凹凸と同様な形状(通常は、断面がノコギリ刃形状)でよいので、詳細な説明は省略する。また、図1においては、多数の凹凸21aが形成された側を裏面側としている。
【0018】
バンド部2は、図2に示すように、裏面側(図2においては右側)の反対側(つまり、表面側)(図2においては左側)において中央部が膨らんで緩やかな弧状になっているようにすることができる。そうすると、後述するようにして誘引する植物P2が触れても傷つけ難いようにすることができる。なお、多数の凹凸21aが形成された側である裏面側は、通常、中央部が直線状である。
【0019】
また、バンド部2は、その先端部近傍に先端部近傍留め孔2aが形成されている。先端部近傍留め孔2aは、1個又は複数個(図では2個)設けることができる。先端部近傍留め孔2aは、バンド部2の延伸方向に延伸した形状(例えば、四隅を丸めた長方形状)である。これにより、図1(e)に示すように、植物用のリングPR2を作るときに、先端部近傍留め孔2aに留め部3の後述する先端部近傍留め部32を挿通し易くなる。
【0020】
また、先端部近傍留め孔2aよりも先端側の先端部近傍指受け部22に、滑り止め用凹凸22aを設けることができる。先端部近傍指受け部22は、先端部近傍留め孔2aに留め部3の後述する先端部近傍留め部32を挿通して差し込んだり、先端部近傍留め孔2aから先端部近傍留め部32を抜き去ったりするときに人の指を受ける部分である。この部分の裏面側に滑り止め用凹凸22aを設けることにより、指が滑らないようにして上記の差し込み及び抜き去り作業をし易くすることができる。
【0021】
留め部3は、バンド部2の基端側に連続して設けられ、バンド部2が通過可能なバンド通過孔3aが形成され、かつ、凹凸21aに噛み合うことでバンド部2による支柱用のリングPR1の形状を維持し得る噛合部31が形成されている。噛合部31は、既知の結束バンドの噛合部と同様な構造でよい。
【0022】
留め部3は、バンド部2の基端側に対して反対側に、先端部近傍留め孔2aに差し込み可能な先端部近傍留め部32が設けられている。先端部近傍留め部32は、バンド部2の基端側に対して反対側に延びる第1部分32aとそれに対して所定角度(通常は、略90度)をなす第2部分32bを有している。先端部近傍留め部32は、先端部近傍留め孔2aに挿通させるため、その太さは先端部近傍留め孔2aの横幅方向(延伸方向に垂直な方向)の幅よりも少し小さくなっている。また、第2部分32bは、裏面から正面に向かう向きに延びている。また、第2部分32bは、植物用のリングPR2の形状を維持するために、その長さ(第1部分32aの裏面側の面からの長さ)は先端部近傍留め孔2aの延伸方向の長さよりも長くなっている。
【0023】
以上説明した構造の植物誘引用バンド1は、支柱用のリングPR1と植物用のリングPR2を作ってその形状を維持することができる。すなわち、支柱用のリングPR1は、図1(e)及び図4に示すように、支柱P1のまわりに、バンド部2をその基端から先端に向かって裏面側に湾曲させ留め部3の通過孔3aを通過させて噛合部31を凹凸21aに噛み合わせることによって作る。植物用のリングPR2は、通過孔3aを通過したバンド部2を支柱用のリングPR1と反対側に湾曲させ植物P2のまわりを回らせて先端部近傍留め孔2aに留め部3の先端部近傍留め部32を差し込むことによって作る。先端部近傍留め孔2aへの先端部近傍留め部32の差し込みは、先端部近傍留め孔2aが先端部近傍留め部32の第2部分32bに対して略垂直になるようにバンド部2を変形させてから行う。
【0024】
植物用のリングPR2においては、バンド部2は、その弾性(つまり、元に戻ろうとする力)によりリングを開く向きに力が働いて、先端部近傍留め部32の第2部分32bの先端がバンド部2に当たってリングが開くのを阻止し、風や雨などの外力が働いても植物用のリングPR2の形状を維持することができる(図1(e)参照)。
【0025】
植物誘引用バンド1は、植物用のリングPR2の形状を解除しその後に再度作って維持することが容易にできる。すなわち、上記の先端部近傍留め孔2aへの先端部近傍留め部32の差し込みのときのようにバンド部2を変形させて、今後は逆に、先端部近傍留め孔2aから先端部近傍留め部32を抜き去ることにより、植物用のリングPR2の形状を解除することが容易にできる。また、その後に、上記の先端部近傍留め孔2aへの先端部近傍留め部32の差し込みを行うことで、植物用のリングPR2を再度作って維持することが容易にできる。
【0026】
そうすると、植物誘引用バンド1は、植物の成長に合わせて植物用のリングPR2の形状を解除しその後に再度作ることができる。また、先端部近傍留め孔2aが複数個設けられている場合は、植物の成長に合わせて植物用のリングPR2の形状を小さいものから大きいものに変えることができる。また、支柱用のリングPR1はそのままにして、支柱P1を他の植物に用いることもできる。
【0027】
次に、植物誘引用バンド1の変形例を説明する。
【0028】
図5(a)、(b)、(c)、(d)、(e)と図6に示す植物誘引用バンド1’は、植物誘引用バンド1のバンド部2に先端部近傍補助留め孔2bが形成され、かつ、留め部3の先端部近傍留め部32が第3部分32cを有するようにしたものである。先端部近傍補助留め孔2bは、先端部近傍留め孔2aよりもバンド部2の基端側に設けられており、先端部近傍留め部32(詳細には、第3部分32c)が差し込み可能なものである。先端部近傍補助留め孔2bは、円形状でよい。また、先端部近傍留め部32の第3部分32cは、第2部分32bに対して所定角度(通常は、略90度)をなしている。また、第3部分32cは、第2部分32bからバンド通過孔3aに近づく側(バンド部2の基端に近づく側)に延びている。
【0029】
植物誘引用バンド1’は、植物誘引用バンド1と同様に、支柱用のリングPR1と植物用のリングPR2を作ってその形状を維持することができ、また、植物用のリングPR2の形状を解除しその後に再度作って維持することが容易にできる。植物誘引用バンド1’は、更に、植物用のリングPR2を作ってから先端部近傍補助留め孔2bに先端部近傍留め部32の第3部分32cを差し込むことによって、風や雨などの外力が働いてもバンド部2の先端部近傍留め部32に対する動きを少なくして、植物用のリングPR2の形状を更に維持し易くなる。
【0030】
図7(a)、(b)、(c)、(d)、(e)と図8に示す植物誘引用バンド1’’は、植物誘引用バンド1’の留め部3に噛み合い解除片33が形成されるようにしたものである。噛み合い解除片33は、それをバンド部2の基端側に押すことにより、凹凸部21の凹凸21aと噛合部31との噛み合いを解除することができる。
【0031】
植物誘引用バンド1’’は、植物誘引用バンド1’と同様に、支柱用のリングPR1と植物用のリングPR2を作ってその形状を維持することができ、また、植物用のリングPR2の形状を解除しその後に再度作って維持することが容易にできる。植物誘引用バンド1’’は、更に、支柱用のリングPR1の形状を解除しその後に再度作って維持することができる。そうすると、他の支柱P1にも再利用することができるようになる。なお、噛み合い解除片33は、植物誘引用バンド1にも適用できることは勿論である。
【0032】
また、噛み合い解除片33は、図7(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示したようにバンド通過孔3aが貫通する方向と略同じ方向に延びるようにしたものでもよいし、図9(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示すように、バンド通過孔3aが貫通する方向に対して略垂直に延びるようにしたものでもよい。前者の噛み合い解除片33は、噛合部31に凹凸21aを噛み合わせたときに(図7(e)参照)その近傍のバンド部2の部分に対して略平行に延びており、後者の噛み合い解除片33は、噛合部31に凹凸21aを噛み合わせたときに(図9(e)参照)その近傍のバンド部2の部分に対して略垂直に延びている。後者の場合は、前者の場合よりも噛み合いを解除し易いので、家庭菜園等に好適に用いることができる。
【0033】
以上、本発明の実施形態に係る植物誘引用バンドについて説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、先端部近傍留め孔2aは、先端部近傍留め部32が差し込み可能ならば、バンド部2の延伸方向に延伸した形状に限らず、場合によっては、様々な形状が可能である。
【符号の説明】
【0034】
1、1’、1’’ 植物誘引用バンド
2 バンド部
2a 先端部近傍留め孔
2b 先端部近傍補助留め孔
21 凹凸部
21a 凹凸
22 先端部近傍指受け部
22a 滑り止め用凹凸
3 留め部
3a バンド通過孔
31 噛合部
32 先端部近傍留め部
32a 先端部近傍留め部の第1部分
32b 先端部近傍留め部の第2部分
32c 先端部近傍留め部の第3部分
33 噛み合い解除片
P1 支柱
P2 植物
PR1 支柱用のリング
PR2 植物用のリング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9