(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】在庫を管理する方法およびその装置
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20240129BHJP
G06Q 10/08 20240101ALI20240129BHJP
【FI】
B65G1/137
G06Q10/08
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022002302
(22)【出願日】2022-01-11
(62)【分割の表示】P 2020135011の分割
【原出願日】2020-08-07
【審査請求日】2022-01-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0016943
(32)【優先日】2020-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ビュン・スク・ヤン
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-032418(JP,A)
【文献】特開2014-152018(JP,A)
【文献】特開2000-351422(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00 - 1/20
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の空間単位を含む第2の空間単位と、前記第2の空間単位を含む第3の空間単位とを含む複数の空間単位のうち少なくとも2つの空間位置を示す位置情報と、
前記位置情報に対応する空間情報と
を受信するように構成される通信部であって、前記位置情報は空間状態の状態変化が起こった位置を示し、前記状態変化は前記第1の空間単位における在庫個数の増加又は減少を
示す第1の状態変化を含む、通信部と、
前記位置情報と、前記空間情報と、前記複数の空間単位ごとの以前の空間状態に関する情報とに基づいて前記複数の空間単位のうち前記状態変化が起こった少なくとも1つの空間単位に関する状態変化量を前記少なくとも1つの空間単位のそれぞれごとに演算し、
前記状態変化量に基づいて前記複数の空間単位ごとの前記以前の空間状態に関する情報を現在の空間状態に関する情報に更新する ように構成される演算部とを含み、
前記通信部は、前記空間状態が変化する場合に、前記位置情報および前記空間情報を受信するように構成さ
れ、
前記演算部が前記状態変化量を前記少なくとも1つの空間単位のそれぞれごとに演算するとき、前記演算部は、
前記第2の空間単位に含まれる前記第1の空間単位における前記第1の状態変化の第1の量に基づいて、前記第2の空間単位における第2の状態変化の第2の量を演算し、
前記第2の空間単位における前記第2の量に基づいて、現在の前記第3の空間単位の第3の状態変化の第3の量を演算する
ように構成される
在庫管理装置。
【請求項2】
前記演算部は、前記状態変化量を演算して前記複数の空間単位ごとの在庫個数、在庫の種類数、在庫の総体積、積載可能総体積のうち少なくとも1つを更新することによって、前記以前の空間状態に関する情報を前記現在の空間状態に関する情報に更新するように構成される、請求項1に記載の在庫管理装置。
【請求項3】
前記演算部は、前記更新された前記複数の空間単位ごとの現在の空間状態に関する情報を第2保存部に伝送するようにさらに構成される、請求項1に記載の在庫管理装置。
【請求項4】
前記演算部は、あらかじめ設定された所定の時間の間累積した前記状態変化量に基づいて前記更新を行うように構成される、請求項1に記載の在庫管理装置。
【請求項5】
前記演算部は、物品に関する情報または積載空間に関する情報が一括変更されるのに従って演算された前記状態変化量をあらかじめ設定された所定の時間の間累積して前記現在の空間状態に関する情報に更新するように構成される、請求項4に記載の在庫管理装置。
【請求項6】
第1の空間単位を含む第2の空間単位と、前記第2の空間単位を含む第3の空間単位とを含む複数の空間単位のうち少なくとも2つの空間位置を示す位置情報と、
前記位置情報に対応する空間情報であって、前記位置情報は空間状態の状態変化が起こった位置を示し、前記状態変化は前記第1の空間単位における在庫個数の増加又は減少を
示す第1の状態変化を含む、空間情報と
を受信する段階と、
複数の空間単位ごとの以前の空間状態に関する情報と、前記位置情報と、前記空間情報とに基づいて前記複数の空間単位のうちその空間状態が変わった少なくとも1つの空間単位に関する状態変化量を前記少なくとも1つの空間単位のそれぞれごとに演算する段階と、
前記状態変化量に基づいて前記複数の空間単位ごとの前記以前の空間状態に関する情報を現在の空間状態に関する情報に更新する段階と、を含み、
前記受信する段階は、前記空間状態が変化する場合に、前記位置情報および前記空間情報を受信する段階を
含み、
前記状態変化量を前記少なくとも1つの空間単位のそれぞれごとに演算する段階は、
前記第2の空間単位に含まれる前記第1の空間単位における前記第1の状態変化の第1の量に基づいて、前記第2の空間単位における第2の状態変化の第2の量を演算し、
前記第2の空間単位における前記第2の量に基づいて、現在の前記第3の空間単位の第3の状態変化の第3の量を演算する
段階を含む
在庫管理方法。
【請求項7】
前記更新する段階は、
前記状態変化量を演算して前記複数の空間単位ごとの在庫個数、在庫の種類数、在庫の総体積、積載可能総体積のうち少なくとも1つを更新することによって、前記以前の空間状態に関する情報を前記現在の空間状態に関する情報に更新する段階を含む、請求項6に記載の在庫管理方法。
【請求項8】
前記更新された前記複数の空間単位ごとの現在の空間状態に関する情報を第2保存部に伝送する段階をさらに含む、請求項6に記載の在庫管理方法。
【請求項9】
前記現在の空間状態に関する情報に更新する段階は、
あらかじめ設定された所定の時間の間累積した前記状態変化量に基づいて前記現在の空間状態に関する情報に更新する段階を含む、請求項6に記載の在庫管理方法。
【請求項10】
前記現在の空間状態に関する情報に更新する段階は、
物品に関する情報または積載空間に関する情報が一括変更されるのに従って演算された前記状態変化量をあらかじめ設定された所定の時間の間累積して前記現在の空間状態に関する情報に更新する段階をさらに含む、請求項9に記載の在庫管理方法。
【請求項11】
請求項6に記載の方法を行うためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、在庫が積載された空間に関する情報を管理する方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引が本格的に具現され、数多くのユーザが物品をインターネットを介して購入することに伴って、物品の販売および出荷過程のための物品を倉庫に積載し移動する過程での在庫管理は、ユーザに物品を販売する過程の迅速性および正確性とも関連している。
【0003】
物品倉庫に積載される物品を管理するに際して、物品積載空間の把握およびそれによる物品の効率的な積載は非常に重要である。物品を積載できる空間は限定されており、物品の種類、個数または体積など各物品の物理的多様性もきわめて高いという点を考慮すると、積載された物品の移動、貯蔵、記録等を行うユーザとしては、在庫の効率的管理は必須である。物品が多数販売され出荷される過程で各物流倉庫ごとの在庫数量は、各積載空間ごとに区分して管理される。
【0004】
したがって、各物流倉庫に積載される積載空間は、多様な垂直系列化したツリー構造からなって管理され、それぞれの空間ごとの物品の在庫に関する情報は、各構造ごとの割り当てられた在庫数量等で管理される。
【0005】
従来、物品の在庫に関する情報および積載空間に関する情報が別々に分離されて個別テーブルとしてRDB(Relational Database)に記録され、在庫に関する情報および積載空間に関する情報を結合して計算された結果である空間使用現況を獲得するためには、情報獲得時点にRDBの様々なテーブルに記録されたデータを読み出して演算が進行されなければならない。したがって、数多くの種類、位置または大きさの積載空間の使用現況を一度に獲得するためには、数多くのRDBへの接近が必要であり、これによって、RDBの負荷および応答性能低下など問題が発生することになり、これにより、積載空間の使用現況をリアルタイムで把握することは非常に難しかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、個別的な積載空間およびその積載空間を含む上位積載空間の使用現況に関する情報を迅速に提供する方法およびその装置を提供するためのものである。
【0007】
以下の実施形態を通じて導出され得る目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていない他の目的および長所は、下記の説明により理解され得、実施形態によりさらに明らかに理解されるだろう。また、実施形態を通じて導出され得る目的および長所は、特許請求範囲に示した手段およびその組合せにより実現され得ることを容易に知ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態によって、複数の空間単位のうち少なくとも1つの空間位置を示す位置情報および位置情報に対応する空間情報を受信するように構成される通信部と、位置情報、空間情報および複数の空間単位別の以前の空間状態に関する情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの空間位置に関連した状態変化量を演算し、状態変化量に基づいて複数の空間単位別の現在の空間状態に関する情報に更新するように構成される演算部とを含む、在庫管理装置が提供され得る。
【0009】
一実施形態によって、空間情報は、位置情報に対応する空間に積載された在庫個数、在庫の種類数、在庫の総体積、積載可能総体積のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする在庫管理装置が提供され得る。
【0010】
一実施形態によって、在庫管理装置の演算部は、状態変化量を演算して複数の空間単位別の在庫個数、在庫の種類数、在庫の総体積、積載可能総体積のうち少なくとも1つを更新することによって、以前の空間状態に関する情報を現在の空間状態に関する情報に更新するように構成され得る。
【0011】
一実施形態によって、在庫管理装置の通信部は、垂直系列化した空間単位である複数の空間単位のうち少なくとも2つの単位別の空間位置を示す位置情報を受信するように構成され得る。
【0012】
一実施形態によって、在庫管理装置の演算部は、更新された複数の空間単位別の現在の空間状態に関する情報を第2保存部に伝送するようにさらに構成され得る。
【0013】
一実施形態によって、在庫管理装置の通信部は、空間の状態が変化する場合に、位置情報および空間情報を受信できる。
【0014】
一実施形態によって、在庫管理装置の演算部は、あらかじめ設定された所定の時間の間累積した状態変化量に基づいて更新を行うように構成され得る。
【0015】
一実施形態によって、在庫管理装置の演算部は、物品に関する情報または積載空間に関する情報が一括変更されるのに従って演算された状態変化量をあらかじめ設定された所定の時間の間累積して現在の空間状態に関する情報に更新するように構成され得る。
【0016】
一実施形態によって、複数の空間単位のうち少なくとも1つの空間位置を示す位置情報および位置情報に対応する空間情報を受信する段階と、複数の空間単位別の以前の空間状態に関する情報、位置情報および空間情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの空間位置に関連した状態変化量を演算する段階と、状態変化量に基づいて複数の空間単位別の現在の空間状態に関する情報に更新する段階とを含む、在庫管理方法が提供され得る。
【0017】
一実施形態によって空間情報は、位置情報に対応する空間に積載された在庫個数、在庫の種類数、在庫の総体積、および積載可能総体積のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする在庫管理方法が提供され得る。
【0018】
一実施形態によって在庫管理方法の更新する段階は、状態変化量を演算して複数の空間単位別の在庫個数、在庫の種類数、在庫の総体積、積載可能総体積のうち少なくとも1つを更新することによって、以前の空間状態に関する情報を現在の空間状態に関する情報に更新する段階を含むことができる。
【0019】
一実施形態によって在庫管理方法の受信する段階は、垂直系列化した空間単位である複数の空間単位のうち少なくとも2つの単位別の空間位置を示す位置情報を受信する段階を含むことができる。
【0020】
一実施形態によって在庫管理方法は、更新された複数の空間単位別の現在の空間状態に関する情報を第2保存部に伝送する段階をさらに含むことができる。
【0021】
一実施形態によって在庫管理方法の受信する段階は、空間の状態が変化する場合に、位置情報および空間情報を受信する段階を含むことができる。
【0022】
一実施形態によって在庫管理方法の現在の空間状態に関する情報に更新する段階は、あらかじめ設定された所定の時間の間累積した状態変化量に基づいて現在の空間状態に関する情報に更新する段階を含むことができる。
【0023】
一実施形態によって在庫管理方法の現在の空間状態に関する情報に更新する段階は、物品に関する情報または積載空間に関する情報が一括変更されるのに従って演算された状態変化量をあらかじめ設定された所定の時間の間累積して現在の空間状態に関する情報に更新する段階をさらに含むことができる。
【0024】
一実施形態によって、上述した在庫管理方法を行うためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供され得る。
【発明の効果】
【0025】
本開示による在庫管理方法およびその装置を用いることによって、各積載空間別の在庫管理を迅速かつ正確に行うことができる。
【0026】
本開示による在庫管理方法およびその装置を用いることによって、各積載空間別に行われた在庫に関する情報をユーザに迅速かつ正確に提供できる。
【0027】
上述した効果とともに導出可能な具体的な効果は、以下に発明を実施するための具体的な事項を説明しながら共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】一実施形態に係る在庫管理装置に対するブロック図である。
【
図2】一実施形態によって在庫管理方法に対するフローチャートである。
【
図3】一実施形態によって積載可能空間の垂直系列化した関係に対する図である。
【
図4a】一実施形態によって在庫管理のために各積載空間別の変化量を演算して各積載空間別の空間情報を決定するための過程を説明するための図である。
【
図4b】一実施形態によって在庫管理のために各積載空間別の変化量を演算して各積載空間別の空間情報を決定するための過程を説明するための図である。
【
図4c】一実施形態によって在庫管理のために各積載空間別の変化量を演算して各積載空間別の空間情報を決定するための過程を説明するための図である。
【
図4d】一実施形態によって在庫管理のために各積載空間別の変化量を演算して各積載空間別の空間情報を決定するための過程を説明するための図である。
【
図4e】一実施形態によって在庫管理のために各積載空間別の変化量を演算して各積載空間別の空間情報を決定するための過程を説明するための図である。
【
図4f】一実施形態によって在庫管理のために各積載空間別の変化量を演算して各積載空間別の空間情報を決定するための過程を説明するための図である。
【
図5】一実施形態によって在庫管理方法を通じて具現され得る実施例のフローチャートである。
【
図6】一実施形態によって複数の種類の空間状態の変化に基づいて演算された状態変化量に基づいて以前の空間状態を現在の空間状態に更新する過程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、実施形態と関連した技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態は、様々な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0030】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「部」は、明細書作成の容易性のみが考慮されて付与されたり、混用されるものであり、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。
【0031】
明確な説明のために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または同様の構成要素に対しては、同じ参照符号を付ける。また、一部の実施形態を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付するに際して、同様の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同じ符号を付する。また、本開示を説明するに際して、関連した公知の構成または機能に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不明にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略することができる。
【0032】
実施形態の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質、順番、順序または個数等が限定されない。任意の構成要素間に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、任意の構成要素間に直接的に連結されるかまたは接続され得、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」されるか、各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」または「接続」され得るとも理解されるべきである。
【0033】
本開示において、「含む」、「構成される」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0034】
また、本開示を具現するにあたって、説明の便宜のために構成要素を細分化して説明することができるが、これらの構成要素が1つの装置またはモジュール内に具現されることもでき、あるいは、1つの構成要素が多数の装置またはモジュールに分けられて具現されることもできる。
【0035】
図1は、一実施形態に係る在庫管理装置100に対するブロック図である。
【0036】
一実施形態によって、在庫管理装置100は、複数の空間単位のうち少なくとも1つの空間位置を示す位置情報および位置情報に対応する空間情報を受信するように構成される通信部110と、位置情報、空間情報、および複数の空間単位別の以前の空間状態に関する情報のうち少なくとも1つに基づいて複数の空間単位別の空間の状態変化量を演算し、状態変化量に基づいて複数の空間単位別の現在の空間状態に関する情報に更新するように構成される演算部130とを含むことができる。
【0037】
一実施形態によって通信部110は、複数の空間単位別に空間位置を示す位置情報および位置情報に対応する空間情報を受信することができる。一実施形態によって複数の空間単位別の空間位置とは、あらかじめ設定された垂直系列化した空間単位を基準として決定される位置であり得る。すなわち各種類別の空間単位は、他の空間単位を含む関係であり得る。
【0038】
一実施形態によって通信部110は、空間の状態が変化した場合に限って、位置情報および空間情報を受信するように構成され得る。すなわち在庫管理装置100は、空間状態が変化(例えば、空間状態の直接的な変更をもたらすユーザのアクション(在庫の移動、在庫数量の変更、特定積載空間の情報の変更等)、または空間状態の間接的変更をもたらすユーザのアクション(物品のサイズの変更、積載空間の共通状態値の変更等))がない場合には、位置情報および空間情報を受信しないように構成され得る。
【0039】
一実施形態によって通信部110が受信する位置情報および空間情報は、空間状態が変わった空間に対する位置およびその空間の状態に関する情報を含むことができる。すなわち在庫管理は、複数の単位別にすべての空間に対して行われるものであるが、通信部110は、空間状態が変わった位置の空間に関連した情報のみを受信して演算部130に伝達することができる。
【0040】
一実施形態によって通信部110が受信する空間情報は、複数の空間単位のうち最も小さい空間単位(例えば、ビン単位)であり得、位置情報は、当該空間単位で表現される情報でありうる。
【0041】
一実施形態によって通信部110は、演算部と区分される別個のモジュールであるハードウェアから構成され得る。さらに他の一実施形態によって、通信部110は、演算部130とはプログラム上で区分される、別個の構造または別個のプログラムで具現されるものであり得る。一実施形態によって通信部110は、所定の方式でデータを演算部130に伝達するプログラム(例えば、kafkaシステム)で具現され得る。
【0042】
一実施形態によって演算部130は、通信部110を介して獲得した位置情報および空間情報を用いて位置情報に対応する各空間単位別の空間の状態変化量を演算することができる。一実施形態によって通信部110は、空間の状態が変化した場合に限って位置情報および空間情報を受信するので、各空間単位別の状態変化量が存在し得る。一実施形態によって演算部130は、空間の状態が変化する以前の空間状態に関する情報をさらに獲得して、各空間単位別の空間の状態変化量を演算することができる。一実施形態によって状態変化量は、各空間単位別の空間または在庫に対する絶対的な数量を示す情報でなく、以前の状態と現在の状態との差異値のみを示す。これにより、在庫管理装置100は、空間状態の変化がある場合、その差異値のみを用いて現在の空間状態を更新することによって、演算過程での負荷を減らし、演算速度を増加させることができる。
【0043】
一実施形態によって演算部130は、状態変化量を演算した結果に基づいて現在の空間状態に関する情報を新しく更新することによって、複数の空間単位それぞれに対する現在の空間状態を更新するように構成される。すなわち演算部130は、空間状態が変化した位置情報および空間情報のみに基づいて演算される状態変化量を用いて空間状態が変化した空間を含む全体空間に対する現在の空間状態を更新することができる。
【0044】
一実施形態によって演算部130は、在庫管理装置100に含まれた多様な構成により行われ得る多様な実施形態を行うように、在庫管理装置100に含まれた構成を制御することができる。一実施形態によって演算部130は、RAM、ROM、CPU、GPU(Graphic Processing Unit)およびバス(BUS)のうち少なくとも1つを含むことができ、これは、互いに連結され得る。一実施例によって、通信部110が所定の情報を獲得するために有線通信技術が用いられ得ると共に、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(登録商標)(Code Division Multi Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(BluetoothTM)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)等の無線通信技術も用いられ得る。
【0045】
一実施形態によって在庫管理装置100は、受信された情報に基づいて演算および更新過程を行うのに必要な多様な方式のアプリケーションを用いることができる。例えば、所定の情報を受信するためのシステムとしてkafkaシステムを用いたり、受信した情報を用いて空間状態を更新するためにSpark Streamingアプリケーションを用いることができる。
【0046】
一実施形態によって在庫管理装置100は、RAM、ROM、CPU、GPUおよびバスのうち少なくとも1つを含む第1保存部をさらに含むことができる。一実施形態によって第1保存部は、ビッグデータのような大容量データ処理を行うことができる分散型データ処理方法を通じて所定のデータを保存できる多様な保存方式を用いることができる(例えば、ハドゥープ分散型ファイルシステム(Hadoop Distributed File System(HDFS)等)。
【0047】
図2は、一実施形態によって在庫管理方法に関するフローチャートである。
【0048】
一実施形態によって在庫管理装置100は、段階S210で、複数の空間単位のうち少なくとも1つの空間位置を示す位置情報および位置情報に対応する空間情報を受信することができる。一実施形態によって通信部110は、位置情報および空間情報を受信することができ、これは、在庫管理装置100の外部から受信されたものであってもよく、在庫管理装置100に含まれる他の構成から伝達されたものであってもよい。一実施形態によって通信部110は、任意の積載空間での空間状態が変わる場合に、当該位置を示す位置情報および変わった空間状態に関する空間情報を受信することができる。
【0049】
一実施形態によって在庫管理装置100は、段階S220で、位置情報、空間情報および複数の空間単位別の以前の空間状態に関する情報に基づいて複数の空間単位別の空間の状態変化量を演算することができる。一実施形態によって演算部130は、通信部110を介して獲得した位置情報および空間情報、そして追加にさらに獲得した以前の空間状態に関する情報を用いて複数の空間の状態変化量を演算することができる。一実施形態によって在庫管理装置100は、空間の状態が変化した空間に対して位置情報および空間情報を受信する以前の空間状態を示す以前の空間状態に関する情報を獲得して用いることによって、状態が変化した空間に対する状態変化量を演算することができる。一実施形態によって以前の空間状態に関する情報は、空間状態が変化した現時点を基準として以前に演算された状態変化量が累積した結果に対応することができる。
【0050】
一実施形態によって状態変化量は、空間状態が変わった空間に対して演算され得るので、状態変化量を示す情報は、空間状態が変わった空間のみに対して生成されたものであり得る。一実施形態によって状態が変わらない空間に対する状態変化量は、0として結果値が出力されることもできる。
【0051】
一実施形態によって在庫管理装置100は、段階S230で、状態変化量に基づいて複数の空間単位別の現在の空間状態に更新することができる。一実施形態によって段階S220で演算された結果である状態変化量を用いて以前の空間状態に関する情報を更新することによって行われ得る。一実施形態によって演算部130により状態が変わった空間に対する状態変化量のみが演算されても、垂直系列化した空間どうしの相関関係によって状態が変わった空間に関連した上位空間単位での空間状態も全体的に更新され得る。
【0052】
一実施形態によって演算される状態変化量に対するデータは、少なくとも1つのデータから構成され得、このような少なくとも1つのデータに基づいて現在の空間状態が更新され得る。すなわち現在の空間状態に関する情報を更新するに際して、更新時点に数多くの種類、位置または大きさの積載空間の使用現況に関するRDBの様々なテーブルに記録されたデータを読み出しても、本開示によれば、状態変化量(すなわち状態変化による差異値)を用いるので、演算に対する負荷が大幅に減少することができ、これにより、現在の空間状態に関する情報をユーザに迅速に提供することができる。
【0053】
一実施形態によって状態変化量によって更新された以前の空間状態に関する情報は、保存された後、ユーザの要請に応じて呼び出される。
【0054】
図3は、一実施形態によって積載可能空間の垂直系列化した関係に関する図である。
【0055】
一実施形態によって在庫管理装置100で用いられる位置情報は、垂直系列化したツリー構造の空間を示すように構成され得る。例えば、複数の空間単位別の在庫位置は、センター(center)、層(floor)、ゾーン(zone)、通路(aisle)、ベイ(bay)、シェルフ(shelf)、およびビン(bin)等で系列化され得る。
図3を参照すると、各センター310は、少なくとも1つの層320から構成され得、各層320は、少なくとも1つのゾーン330から構成され得、各ゾーン330は、少なくとも1つの通路340から構成され得、各通路340は、少なくとも1つのベイ350から構成され得、各ベイ350は、少なくとも1つのシェルフ360から構成され得、各シェルフ360は、少なくとも1つのビン370から構成され得る。ただし、本開示に含まれた多様な実施形態において位置情報が示す空間単位の種類は、上記で説明した単位に限定して理解される必要はなく、位置情報は、互いに包含関係にある多様な空間単位に区分される空間の位置を示す多様な形態の情報であると理解されるべきである。したがって、上記のような空間単位の用語または包含関係に限定して位置情報および空間情報の特徴が限定解析される必要はない。例えば複数の空間単位は、シェルフ360およびビン370は、同じ空間単位と見なすことができるので、複数の空間単位での最小空間単位は、シェルフ360またはビン370と称されることもできる。以下では、説明上の便宜のために、複数の空間単位は、センター310、層320、ゾーン330、通路340、ベイ350、シェルフ360、およびビン370を含むことを前提として説明する。一実施形態によって通信部110が受信する位置情報は、在庫が積載された空間の位置を複数の空間単位別に示す情報であり得、空間情報は、このような位置情報に対応する空間の状態を示す情報であるので、空間情報は、各空間単位別の位置の空間に関連した多様な情報(例えば、各空間単位別の在庫個数、各空間単位別の在庫の種類数、各空間単位別の在庫総体積、各空間単位別の積載可能総体積等)のうち少なくとも1つを含むことができる。一実施形態によって空間情報が構成される方式は、通常の技術者が容易に構成できる範囲内で多様な形態で具現され得る。
【0056】
図4a~
図4fは、一実施形態によって在庫管理のために各積載空間別の変化量を演算して各積載空間別の空間情報を決定するための過程を説明するための図である。
図4a~
図4fで、Z、Sおよびbで表現される位置情報は、ゾーン、シェルフおよびビンを示すイニシャルであると理解され得る。ただし、このような位置情報の関係は、位置情報が垂直系列化した空間を示すものであるという点を説明するために、便宜上特定されたものであるので、これに限定される概念と理解される必要はない。
【0057】
図4aを参照すると、在庫管理装置100は、状態が変化した空間に関連した情報401(すなわち位置情報および空間情報)を獲得することができる。一実施形態によって通信部110を介して受信する位置情報および空間情報は、状態が変化した位置の空間に関する情報を含む。一実施形態によって位置情報は、各空間の位置を示す多様な形態で表現され得る。例えば、ゾーン単位の空間を示す位置情報は、Z1、Z2、…、Znで表現され得、特定のゾーンZ1に含まれるシェルフ単位の空間を示す位置情報は、Z1S1、Z1S2、…、Z1Snで表現され得、特定のゾーンZ1の特定のシェルフS1に含まれるビン単位の空間を示す位置情報は、Z1S1b1、Z1S1b2、…、Z1S1bnで表現され得る。以下では、説明上の便宜のために、上述した方式で位置情報を表現するが、位置情報を表現する方式がこのような方式に限定して理解される必要はない。
【0058】
図4aを参照すると、現在の時点(すなわちt時点)での位置情報および空間情報は、Z1S1b2に位置する空間に関する情報である120とZ1S2b3に位置する空間に関する情報である240を含むことができる。位置情報および空間情報を受信した在庫管理装置100は、以前の空間状態に関する情報403(すなわちt-1時点での在庫を積載できる空間に関する情報)を用いて複数の空間単位別の空間の状態変化量を演算することができる。以前の空間状態に関する情報403は、空間に関連した情報を複数の空間単位別に含んでいる。したがって、演算部130は、状態が変わった空間に対応する位置情報および空間情報を用いて以前の空間状態に関する情報を更新することによって、状態が変わった空間に関連した情報を更新することができる。
図4aを参照すると、t時点でZ1S1b2およびZ1S2b3位置に対応する空間情報とt-1時点で同じ位置に対応する空間情報は、互いに差異が存在し、このような差異に基づいて状態変化量405が決定され得る。
【0059】
一実施形態によって演算部130は、t時点でZ1S1b2位置に対応する空間情報である120と、t-1時点でZ1S1b2位置に対応する空間情報である150を用いてZ1S1b2位置に対応する状態変化量(すなわちdZ1S1b2(t))を-30であると決定することができ、t時点でZ1S1b3位置に対応する空間情報である240と、t-1時点でZ1S1b3位置に対応する空間情報である250を用いてZ1S1b3位置に対応する状態変化量(すなわちdZ1S1b3(t))を-10であると決定することができる。
【0060】
一実施形態によって状態が変わった空間に関連した空間情報が更新されると、状態が変わった空間を含む上位空間に関する空間情報も更新され得る。
図4aを参照すると、演算部130は、b2およびb3位置を含む上位空間であるZ1およびS1位置に対する状態変化量(すなわちdZ1(t)およびdS1(t))は、dZ1S1b2(t)およびdZ1S1b3(t)に基づいて決定することができる。例えば、dZ1S1(t)は、S1位置に含まれる少なくとも1つのビンの状態変化量(例えば、dZ1S1b1(t)、dZ1S1b2(t)、…、dZ1S1bn(t))を加えた結果に対応することができ、dZ1(t)は、Z1位置に含まれる少なくとも1つのシェルフの状態変化量(例えば、dZ1S1(t)、dZ1S2(t)、…、dZ1Sn(t))を加えた結果に対応することができる。
図4aを参照すると、Z1S1b2およびZ1S1b3位置に対応する空間の状態変化によってZ1S1b2およびZ1S1b3を含むZ1およびS1の位置に対応する空間に対する状態変化量であるdZ1(t)およびdZ1S1(t)は、それぞれ-40および-40に決定され得る。
【0061】
図4bは、一実施形態によって以前の空間状態に関する情報411、位置情報および空間情報を含む情報413に基づいて現在の空間状態に関する情報417が更新される過程を説明するための図である。
【0062】
図4bを参照すると、在庫管理装置100は、状態が変化した空間に関連した状態変化量415および以前の空間状態に関する情報411を用いて現在の空間状態に関する情報417に更新することができる。一実施形態によって在庫管理装置100は、以前の空間状態に関する情報411および通信部110を介して受信した情報413である位置情報および空間情報を用いて状態が変化した空間に関連した状態変化量415を演算することができる。演算の結果である状態変化量415は、状態が変化した空間のみに対して算出され、以前の空間状態に含まれた情報のうち状態が変化しない空間に対しては、更新過程を行うために各位置に対応する空間状態を確認する過程を省略することができる。したがって、演算部130は、以前の空間状態に含まれた情報のうち状態が変わった空間に対してのみ状態変化量415を用いて更新過程を行うことができる。
【0063】
図4bを参照すると、状態が変化した空間であるZ1S1b2およびZ1S1b3位置に対応する空間情報である120および240は、以前の空間状態に関する情報411上のZ1S1b2およびZ1S1b3位置に対応する空間情報である150および250と比較され得、演算部130は、このような比較を通じて状態が変化した空間であるZ1S1b2およびZ1S1b3位置に対応する状態変化量であるdZ1S1b2(t)およびdZ1S1b3(t)を-30および-10と演算することができる。さらには、演算部130は、dZ1S1b2(t)およびdZ1S1b3(t)を用いて演算可能な上位空間であるS1およびZ1に関連した状態変化量であるdZ1S1(t)を-40(すなわち-30-10)と演算することができ、同様の方式でdZ1(t)を-40と演算することができる。演算部130は、演算された結果であるdZ1S1b2(t)、dZ1S1b3(t)、dZ1S1(t)およびdZ1(t)を用いて以前の空間状態に関する情報411上でのZ1S1b2、Z1S1b3、Z1S1およびZ1位置に対応する空間に関連した情報に更新することによって、以前の空間状態から現在の空間状態に更新する過程を行うことができる。
【0064】
図4bを参照すると、Z1、Z1S1、Z1S1b2およびZ1S1b3位置に対応する空間に関連した情報は、t-1時点の700、400、150および250からt時点の660(すなわち700-40)、360(すなわち400-40)、120(すなわち150-30)及び240(すなわち250-10)に更新され得、残りの位置(例えば、Z2、Z1S2、Z1S1b2等)に対応する情報は、演算および更新過程を省略することができ、これを通じて、演算による負荷を減らすことができる。
【0065】
図4cは、一実施形態によって複数の位置情報および空間情報を受信して演算される複数の状態変化量に関する情報を用いて現在の空間状態に更新する過程を説明するための図である。一実施形態によって在庫管理装置100は、複数の状態変化量に関する情報424、427を用いて現在の空間状態に更新することができる。一実施形態によって在庫管理のための作業は、複数の場所で複数の作業者により行われ得るので、在庫管理作業を通した空間状態が変更されて受信される位置情報および空間情報もそれぞれの空間に対して受信され得る。
【0066】
図4cを参照すると、通信部110は、状態が変化した空間に関連した複数の位置情報および空間情報(すなわち423および426)をそれぞれ受信することができる。一実施形態によって演算部130は、受信された複数の位置情報および空間情報423および426と以前の空間状態に関する情報421を用いて、複数の位置情報および空間情報423および426に対応する複数の状態変化量に関する情報424および427をそれぞれ演算することができる。一実施形態によってt時点でZ1S1b2位置に対応する空間情報は、120であり、t-1時点で同一位置に対応する空間情報は、150であるので、Z1S1b2位置に対応する状態変化量dZ1S1b2(t)は、-30と演算され得、t時点でZ1S2b1位置に対応する空間情報は、100であり、t-1時点で同一位置に対応する空間情報は、80であるので、Z1S2b1位置に対応する状態変化量dZ1S2b1(t)は、20と演算され得る。
【0067】
一実施形態によって演算部130は、t時点でのZ1S1b2位置に対応する状態変化量dZ1S1b2(t)およびt時点でのZ1S2b1位置に対応する状態変化量dZ1S2b1(t)に基づいて現在の空間状態に関する情報429に更新することができる。例えば、状態変化量に関するデータが複数個である場合、演算部130は、それぞれの状態変化量に関する情報が全部加算された結果および以前の空間状態に関する情報421を加えて現在の空間状態に関する情報429に更新することができる。他の一実施形態によって状態変化量に関するデータが複数個である場合、演算部130は、それぞれの状態変化量に関する情報を順次に以前の空間状態に関する情報421に反映した最終結果を現在の空間状態に関する情報429として更新過程を行うことができる。演算部130が位置情報、空間情報および以前の空間状態に関する情報に基づいて状態変化量を演算して現在の空間状態に更新する過程は、上述した多様な実施形態を通じて行われ得る。
【0068】
図4dは、一実施形態によって同じ空間の状態が変化する場合に現在の状態情報が更新される過程を示す。
【0069】
一実施形態によって同じ空間(例えば、Z1S1b2位置に対応する空間)に対する複数回の在庫管理が行われることによって、複数の位置情報および空間情報が受信され得、これにより、複数の状態変化量に関する情報433および437が演算され得る。
図4dを参照すると、以前の空間状態(すなわちt-1時点の空間状態)に関する情報431を基準として、t時点で状態が変わった空間(すなわちZ1S1b2位置に対応する空間)に関連した空間情報が変わった場合、dZ1S1b2(t)を含む状態変化量に関する情報433が演算され得、これを用いてt時点の空間状態に関する情報435が更新され得る。さらには、t時点の空間状態に関する情報435を基準として、同じ空間に対してt+1時点で状態が変わった場合dZ1S1b2(t)を含む状態変化量に関する情報437が演算され得、これを用いてt+1時点の空間状態に関する情報439が更新され得る。
【0070】
一実施形態によって通信部110は、あらかじめ設定された所定の時間の間位置情報および空間情報を含むデータを少なくとも1回受信することができる。一実施形態によって演算部130は、あらかじめ設定された所定の時間の間受信された位置情報および空間情報を用いて少なくとも1つの状態変化量を演算することができる。
図4dを参照すると、一実施形態によってあらかじめ設定された所定の時間は、t-1時点~t+1時点を含む期間であり得、このようなあらかじめ設定された所定の時間の間位置情報および空間情報を含むデータが複数個受信された場合、演算部130は、受信されたデータに基づいて演算されるそれぞれの状態変化量に関する情報(例えば、433および437)を結合して、結合された結果である状態変化量に関する最終情報を用いて最近の空間状態に関する情報439に更新することができる。一実施形態によってそれぞれの状態変化量に関する情報433および437を結合した結果、すべての空間に対する状態変化量が0に決定される場合、演算部130は、空間状態の更新過程を省略することができる。すなわちdZ1S1b2(t)およびdZ1S1b2(t+1)を互いに加算すると、0になるので、これに基づいて更新されるt+1時点の空間状態に関する情報439は、t-1時点の空間状態に関する情報431と同一である。したがって、このように状態変化量が0に決定される場合、空間状態に更新する必要がないので、t-1時点およびt+1時点を含む期間の間位置情報および空間情報が受信されても、t+1時点の空間状態のための更新過程は省略することによって、空間状態の更新のための在庫管理装置100の負荷を減らすことができる。
【0071】
図4eは、一実施形態によって多様な情報を含む空間情報を用いて在庫管理を行う方法を説明するための図である。
【0072】
一実施形態によって在庫管理装置100が用いる空間情報は、位置情報に対応する空間に積載された在庫個数、在庫の種類数、在庫の総体積、積載可能総体積のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば
図4eを参照すると、各位置に対応する空間情報は、在庫個数/在庫の種類数/在庫の総体積のような方式で表現され得る。ただし、空間情報として含まれる多様な情報は、上記のような統合された形態で表現されるといって必ず単一のデータに含まれるものと限定解析される必要はなく、区分されるそれぞれのデータとして受信されて、演算部130により結合される方式で用いられることもできる。以下では、説明上便宜のために、空間情報に含まれる多様な情報は、在庫個数/在庫の種類数/在庫の総体積のような形態で表現されることを前提として説明する。
【0073】
図4eを参照すると、在庫管理装置100は、状態が変化した空間に関連した状態変化量445および以前の空間状態に関する情報441を用いて現在の空間状態に関する情報447に更新することができる。一実施形態によって在庫管理装置100は、以前の空間状態に関する情報441および通信部110を介して受信した情報443である位置情報および空間情報を用いて状態が変化した空間に関連した状態変化量445を演算することができる。一実施形態によって受信した位置情報および空間情報443は、状態が変化した空間に関連した位置および状態を示すことができる。
【0074】
演算の結果である状態変化量445は、状態が変化した空間のみに対して算出され、以前の空間状態に含まれた情報のうち状態が変化しない空間に対しては、更新過程を行うために各位置に対応する空間状態を確認する過程を省略することができる。したがって、演算部130は、以前の空間状態に含まれた情報のうち状態が変化した空間のみに対して状態変化量445を用いて更新過程を行うことができる。
【0075】
図4eを参照すると、状態が変化した空間であるZ1S1b1、Z1S1b2、およびZ1S2b3位置に対応する空間情報である8/5/80,3/2/120、および4/1/90は、以前の空間状態に関する情報441上のZ1S1b1、Z1S1b2、およびZ1S2b3位置に対応する空間情報である10/5/100,5/3/150、および5/2/120と比較され得、演算部130は、このような比較を通じて状態が変化した空間であるZ1S1b1、Z1S1b2、およびZ1S2b3位置に対応する状態変化量であるdZ1S1b1(t)、dZ1S1b2(t)、およびdZ1S2b3(t)をそれぞれ-2/0/-20、-2/-1/-30、および-1/-1/-30と演算することができる。さらには、演算部130は、dZ1S1b1(t)、dZ1S1b2(t)、およびdZ1S2b3(t)を用いて演算可能な上位空間であるS1およびZ1に関連した状態変化量であるdZ1S1(t)、dZ1S2(t)およびdZ1(t)をそれぞれ-4/-1/-50、-1/0/-30、および-5/-1/-80と演算することができる。演算部130は、演算された結果であるdZ1S1b1(t)、dZ1S1b2(t)、dZ1S2b3(t)、dZ1S1(t)およびdZ1(t)を用いて以前の空間状態に関する情報441上でのZ1S1b1、Z1S1b2、Z1S2b3、Z1S1、Z1S2、およびZ1位置に対応する空間に関連した情報に更新することによって、以前の空間状態から現在の空間状態に更新する過程を行うことができる。
【0076】
図4eを参照すると、Z1、Z1S1、Z1S2、Z1S1b1、Z1S1b2およびZ1S2b3位置に対応する空間に関連した情報は、t-1時点の26/11/700、16/9/400、10/5/100、5/3/150、および5/2/120から、t時点の21/10/620、12/8/400、8/5/80、3/2/120、および4/1/90に更新され得、残りの位置(例えば、Z2、Z1S2、Z1S1b2等)に対応する情報は、演算および更新過程を省略することができ、これを通じて、演算による負荷を減らすことができる。一実施形態によってt時点の空間状態に関する情報は、空間情報に含まれた多様な種類の情報それぞれに関するt-1時点の空間状態に関する情報と状態変化量を用いて上述した多様な実施形態を通じて行われ得るので、詳しい説明は省略する。
【0077】
図4fは、一実施形態によって空間状態の間接的変更をもたらすユーザのアクションに基づいて空間状態に更新する過程を説明するための図である。一実施形態によって空間状態が変わることは、既存の在庫の移動、除去、追加等の作業のように個別物品が作業者により直接管理される場合に該当する直接的変更だけでなく、既に積載された物品のうち特定物品のサイズの一括修正、物品を積載する空間の共通的な状態値(例えば、既設計された空間に対する大きさ、位置、単位等)の一括変更、新しい積載空間の追加等の理由で空間状態が変更される場合も考慮され得る。
【0078】
一実施形態によって在庫管理装置100は、あらかじめ設定された空間状態の変更条件に符合する状態変化量に関する情報は、あらかじめ設定された時間の間累積させた後、あらかじめ設定された時間が徒過すると、累積した状態変化量に関する情報を用いて現在の空間状態に関する情報に更新することができる。一実施形態によってあらかじめ設定された時間の間累積させる状態変化量に関する情報を決定するに際して、在庫管理装置100は、位置情報および空間情報とともに追加情報をさらに受信して、累積させる状態変化量に関する情報を演算することができる。一実施形態によって在庫管理装置100は、追加情報をさらに受信せず、位置情報および空間情報のデータ量があらかじめ設定された臨界データ量を超過する場合、あらかじめ設定された時間の間累積させる状態変化量に関する情報を演算するために用いられる位置情報および空間情報であると決定することもできる。ただし、上述した実施形態は、位置情報および空間情報を累積させるか否かを区分するための方式のうち一部を説明するための実施形態であるので、累積する状態変化量を演算するのに用いられる位置情報および空間情報を決定する方式がこれに限定解析される必要はない。
【0079】
一実施形態によって状態変化量に関する情報を累積させるために、在庫管理装置100は、第1保存部を追加でさらに備えるか、外部装置または外部サーバーに保存させることができる。
【0080】
図4fを参照すると、在庫管理装置100は、t-1時点以後にあらかじめ設定された時間の間複数の位置情報および空間情報を受信することができ、これは、あらかじめ設定された時間の間累積する状態変化量に関する情報を演算するのに用いる情報であると決定することができる。
【0081】
一実施形態によってt-1時点に積載された物品のうち特定物品の体積を一括修正することになる場合、各物品の数量に比例して当該物品が積載された空間での在庫の総体積が修正されなければならない。在庫管理装置100は、このような在庫の総体積の一括修正のために当該物品が積載された空間に関する位置情報および空間情報を受信することができ、受信された位置情報および空間情報を用いて第1状態変化量に関する情報453を演算することができる。一実施形態によって第1状態変化量は、物品の体積が一括修正されることに基づいて決定された、各空間での在庫の総体積の変化量に対応することができる。
【0082】
一実施形態によってt-1時点での積載空間の体積が一括的に修正される場合、各位置情報が示すことができるすべての空間の体積は、一括的に修正されなければならない。在庫管理装置100は、このような空間体積の一括修正のために積載空間に関する位置情報および空間情報を受信することができ、受信された位置情報および空間情報を用いて第2状態変化量に関する情報455を演算することができる。一実施形態によって第2状態変化量は、各空間ごとの空間体積の変化量に対応することができる。
【0083】
一実施形態によって在庫管理装置100は、少なくとも1つの位置情報および空間情報を受信して決定される少なくとも1つの状態変化量に関する情報453および455を累積して、あらかじめ設定された時間が徒過すると、空間状態の更新のために一度に用いることができる。
【0084】
一実施形態によって演算部130は、あらかじめ設定された時間の間状態変化量を累積させるために累積第1状態変化量に関する情報453および第2状態変化量に関する情報455を演算後に結合することができる。例えば、Z1S1b1位置の空間に対するそれぞれの状態変化量である-20/0と0/100を結合して-20/100という統合状態変化量を演算することができる。一実施形態によって演算部130は、それぞれの空間に対する状態変化量を結合した後、以前の空間状態に関する451を用いて現在の空間状態に関する情報457に更新することができる。一実施形態によってこのような在庫管理が行われる空間の在庫管理に関する情報をあらかじめ設定された時間以後に一括的に修正することによって、在庫管理装置100の負荷を減らすことができる。例えば、あらかじめ設定された時間は、直接的な在庫管理が行われない明け方の時間等に設定され得、従って、在庫管理装置100は、業務時間に累積した状態変化量を用いて明け方の時間に現在の空間状態を一括更新処理することができる。
【0085】
図5は、一実施形態によって在庫管理方法を通じて具現され得る実施形態のフローチャートを示す。
【0086】
一実施形態によって在庫管理装置100は、通信部510および演算部530を含むことができる。一実施形態によって外部装置500は、ユーザの動作によって物品を積載する所定位置の空間状態に変化が発生したことを決定することができる(S500)。一実施形態によって外部装置500は、通信部510に向かって空間状態の変化に対応する位置情報および空間情報を伝送することができる(S520)。
【0087】
一実施形態によって通信部510は、外部装置500から空間状態の変化に対応する位置情報および空間情報を受信することができ、このような位置情報は、複数の空間単位のうち少なくとも1つの空間位置を示すことができ、空間情報は、状態が変化した空間を示す位置情報に対応するものでありうる(S530)。
【0088】
一実施形態によって第1保存部520は、複数の空間単位別の以前の空間状態に関する情報を保存することができる(S510)。一実施形態によって以前の空間状態に関する情報が保存される時点は、段階S500で空間状態が変化する以前の任意の時点でありうる。一実施形態によって第1保存部520は、在庫管理装置100に含まれていない別個のサーバーから構成され得る。他の一実施形態によって第1保存部520は、在庫管理装置100に含まれる記録媒体のような形態で具現されることもできる。
【0089】
一実施形態によって位置情報および空間情報を受信した通信部510は、演算部530に位置情報および空間情報を伝達することができる(S540)。一実施形態によって演算部530は、位置情報および空間情報だけでなく、以前の空間状態に関する情報を獲得することができる(S542)。
【0090】
一実施形態によって演算部530は、位置情報、空間情報および複数の空間単位別の以前の空間状態に関する情報のうち少なくとも1つに基づいて複数の空間単位別の空間の状態変化量を演算することができる(S550)。一実施形態によって演算部530は、演算された状態変化量に基づいて複数の空間単位別の現在の空間状態に以前の空間状態に関する情報を更新することができる(S560)。在庫管理装置100が状態変化量を演算し、これに基づいて複数の空間単位別の現在の空間状態に更新する過程は、多様な実施形態を通じて上述したので、詳しい説明は省略する。
【0091】
一実施形態によって演算部530により更新された現在の空間状態は、第2保存部540に伝達され得る(S570)。一実施形態によって第2保存部540は、在庫管理装置100に含まれていない別個のサーバーから構成され得る。他の一実施形態によって第2保存部540は、在庫管理装置100に含まれる記録媒体のような形態で具現されることもできる。一実施形態によって第2保存部540が在庫管理装置100に含まれない方式で具現される場合、現在の空間状態に関する情報は、通信部510を介して有無線通信方式で第2保存部540に伝達され得る。一実施形態によって第2保存部540が在庫管理装置100に含まれる方式で具現される場合、バス(BUS)等を介した多様なデータ伝送方式を通じて現在の空間状態に関する情報が第2保存部540に伝達され得る。
【0092】
一実施形態によって第2保存部540は、伝達された複数の空間単位別の現在の空間状態に関する情報を保存することができる(S580)。
【0093】
一実施形態によって第2保存部540は、RAM、ROM、CPU、GPUおよびバスのうち少なくとも1つを含むことができる。一実施形態によって第2保存部540は、ビッグデータのような大容量データ処理を行うことができる分散型データ処理方法を通じて所定のデータを保存できる多様な保存方式を用いることができる(例えば、ハドゥープ分散型ファイルシステム(HDFS)、カサンドラ(Cassandra)等)。
【0094】
一実施形態によってユーザは、外部装置500を介して所定の在庫空間に関連した情報を照会することができる(S590)。一実施形態によって照会が要請された空間に関連した情報をユーザに提供するために、外部装置500は、現在の空間状態が保存された第2保存部540に現在の空間状態を要請することができる(S592)。要請に応じて第2保存部540は、現在の空間状態を外部装置500に伝送することができる(S594)。
【0095】
図6は、一実施形態によって複数の種類の空間状態の変化に基づいて演算された状態変化量に基づいて以前の空間状態を現在の空間状態に更新する過程を説明するための図である。
【0096】
図6を参照すると、各位置に対応する空間情報は、在庫個数/在庫の種類数/在庫の総体積/積載可能空間の総体積のような方式で表現され得る。ただし、空間情報として含まれる多様な情報は、上記のような統合された形態で表現されるといって、必ず単一のデータに含まれるものと限定解析される必要はなく、区分されるそれぞれのデータとして受信されて、演算部130により結合される方式で用いられることがある。以下では、説明上便宜のために、空間情報に含まれる多様な情報は、在庫個数/在庫の種類数/在庫の総体積/積載可能空間の総体積のような形態で表現されることを前提として説明する。
【0097】
一実施形態によって通信部110は、状態が変わった空間に関連した位置情報および空間情報を受信することができ、受信された情報に基づいて演算部130は、状態変化量に関する情報603、605を演算することができる。一実施形態によって演算される状態変化量に関する情報603、605は、空間状態の直接的変更をもたらすユーザのアクション(在庫の移動、在庫数量の変更、特定積載空間の情報の変更等)により演算された状態変化量に関する情報603および空間状態の間接的変更をもたらすユーザのアクション(物品のサイズの変更、積載空間の共通状態値の変更等)により演算された状態変化量に関する情報605が含まれ得る。一実施形態によって
図6を参照すると、空間状態の直接的変更をもたらすユーザのアクションによって演算された状態変化量に関する情報603は、ユーザが在庫を移動させた空間により在庫の総体積が変わった程度を示す情報であり得、空間状態の間接的変更をもたらすユーザのアクションによって演算された状態変化量に関する情報605は、積載可能空間の総体積が一括修正することによって複数の単位別の空間に対する積載可能総体積が変わった程度を示す情報でありうる。
【0098】
一実施形態によって演算部130は、状態変化量に関する情報603、605に基づいて現在の空間状態に関する情報607に以前の空間状態に関する情報601を修正または更新することができる。
【0099】
一実施形態によって演算部130は、状態変化量に関する情報603、605のうち空間状態の直接的変更をもたらすユーザのアクションによって演算されたものであるか、または空間状態の間接的変更をもたらすユーザのアクションによって演算されたものであるかによってあらかじめ設定された時間の間演算された情報を累積させるか否かを決定することができる。例えば、演算部130は、空間状態の間接的変更によって演算された状態変化量に関する情報605は、あらかじめ設定された時間の間累積させた後、あらかじめ設定された時間の徒過時に一括的に処理して、現在の空間状態に更新する過程に用いることができ、空間状態の直接的変更によって演算された状態変化量に関する情報603は、累積させずに、直ちに現在の空間状態に関する情報607に更新する過程に用いることができる。または、一実施形態によって演算部130は、空間状態の直接的または間接的変更によって演算された状態変化量に関する情報603、605を全部一定時間の間累積させることもでき、各状態変化量に関する情報603、605の種類によって累積させる時間の長さを異ならせることができる。これに関する特徴は、
図4d等を含む多様な実施形態を通じて上述したので、詳しい説明は省略する。
【0100】
上記で説明した本開示に対する在庫管理方法は、コンピュータで実行させるためのプログラムでコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供され得る。本開示による在庫管理方法は、ソフトウェアを通じて実行され得る。ソフトウェアで実行されるとき、本開示の構成手段は、必要な作業を実行するコードセグメントである。プログラムまたはコードセグメントは、プロセッサー読み取り可能な媒体に保存され得る。
【0101】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムにより読み出され得るデータが保存されるすべての種類の記録装置を含む。コンピュータが読み取り可能な記録装置の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、DVD±ROM、DVD-RAM、磁気テープ、フロッピーディスク、ハードディスク(hard disk)、光データ保存装置等がある。また、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークにて連結されたコンピュータ装置に分散して分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存され実行され得る。
【0102】
前述した開示内容は、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって実施形態の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形および変更が可能なので、前述した実施形態および添付の図面により限定されるものではない。
【符号の説明】
【0103】
100 在庫管理装置
110 通信部
130 演算部
310 センター
320 層
330 ゾーン
340 通路
350 ベイ
360 シェルフ
370 ビン
500 外部装置
510 通信部
520 第1保存部
530 演算部
540 第2保存部