(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】端末装置、および、方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20240129BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240129BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240129BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0453
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2019147896
(22)【出願日】2019-08-09
【審査請求日】2022-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100129115
【氏名又は名称】三木 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(74)【代理人】
【識別番号】100131473
【氏名又は名称】覚田 功二
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】大内 渉
(72)【発明者】
【氏名】李 泰雨
(72)【発明者】
【氏名】野上 智造
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 大一郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔一
(72)【発明者】
【氏名】吉村 友樹
(72)【発明者】
【氏名】林 会発
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/102599(WO,A1)
【文献】特開2019-122021(JP,A)
【文献】国際公開第2019/146496(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信する受信部と、
前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信する送信部と、を備え、
前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、
前記送信部は、
DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定
し、
前記第1の情報は、前記PUCCHリソースに対する周波数リソース配置タイプを示す情報である
端末装置。
【請求項2】
第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信する受信部と、
前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信する送信部と、を備え、
前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、
前記送信部は、
DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定
し、
前記第1の情報は、前記PUCCHの送信前に行なうCAPのタイプを示す情報である
端末装置。
【請求項3】
前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記PUCCHリソースセットにはそれぞれ、前記PUCCHの周波数リソース配置タイプに関連する情報が含まれる
請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が異なる値であるとすれば、前記PUCCHで送信するUCI情報ビット数に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定する
請求項1記載の端末装置。
【請求項5】
第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信するステップと、
前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信するステップと、
前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定するステップと、を含
み、
前記第1の情報は、前記PUCCHリソースに対する周波数リソース配置タイプを示す情報である
方法。
【請求項6】
第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信するステップと、
前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信するステップと、
前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定するステップと、を含
み、
前記第1の情報は、前記PUCCHの送信前に行なうCAPのタイプを示す情報である
方法。
【請求項7】
前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が異なる値であるとすれば、前記PUCCHで送信するUCI情報ビット数に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定するステップを含む
請求項
5記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、および、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「LTE(Long
Term Evolution)」、または、「EUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)」と称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において検討されている。LTEにおいて、基地局装置はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置はUE(User Equipment)とも称されてもよい。
LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。1つの基地局装置は1または複数のサービングセルを管理してもよい。
【0003】
3GPPでは、国際電気通信連合(ITU)が策定する次世代移動通信システムの規格であるIMT(International Mobile Telecommunication)―2020に提案するため、次世代無線通信規格(NR: New Radio)の検討が行なわれている(非特許文献1)。NR
は、単一の技術の枠組みにおいて、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC
(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communication)の3つのシナリオを想定した要求を満たすことが求められている。
【0004】
さらに、無免許周波数帯(Unlicensed band, unlicensed spectrum)にNR無線アクセス技術(NR-RAT: NR Radio Access Technology)を適用する無線通信方式および/または無線通信システムであるNR-U(NR-Unlicensed)の検討が行なわれている(非特許文
献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】"New SID proposal: Study on New Radio Access Technology", RP-160671, NTT DOCOMO, 3GPP TSG RAN Meeting #71, Goteborg, Sweden, 7th - 10th March, 2016.
【文献】"TR38.889 v0.0.2 Study on NR-based Access to Unlicensed Spectrum", R1-1807617, Qualcomm Incorporated, 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93, Busan, Korea, 21st - 25th May, 2018.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、効率的に通信を行う端末装置、該端末装置に用いられる方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の第1の態様は、端末装置であって、第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信する受信部と、前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信する送信部と、を備え、前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、前記送信部は、DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定し、前記第1の情報は、前記PUCCHリソースに対する周波数リソース配置タイプを示す情報である。
【0008】
(2)本発明の第2の態様は、端末装置に用いられる方法であって、第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信するステップと、前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信するステップと、前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定するステップと、を含み、前記第1の情報は、前記PUCCHリソースに対する周波数リソース配置タイプを示す情報である。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、端末装置は効率的に通信を行なうことができる。また、基地局装置は効率的に通信を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。
【
図2】本実施形態の一態様に係るN
slot
symb、SCS設定μ、および、CP設定の関係を示す一例である。
【
図3】本実施形態の一態様に係るサブフレームにおけるリソースグリッドの一例を示す概略図である。
【
図4】本実施形態の一態様に係るPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマットの長さN
PUCCH
symbの関係の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態の一態様に係るPUCCH-ConfigおよびPUCCH-FormatConfigに含まれるパラメータの一例を示す図である。
【
図6】本実施形態の一態様に係るPUCCH-ResourceSetおよびPUCCH-Resourceに含まれるパラメータの一例を示す図である。
【
図7】本実施形態の一態様に係るPUCCHフォーマット固有に設定可能なパラメータの一例を示す図である。
【
図8】本実施形態の一態様に係るPUCCHリソースセットおよびPUCCHリソースに含まれるパラメータの一例を示す図である。
【
図9】本実施形態の一態様に係るPUCCHリソースセットおよびPUCCHリソースに含まれるパラメータの別の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態の一態様に係るDCIフォーマット1_0の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。
【
図12】本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。
【
図13】本実施形態の一態様に係るチャネルアクセスプロシージャ(CAP)の一例を示す図である。
【
図14】本実施形態の一態様に係るチャネルアクセス優先クラス(CAPC)およびCW調整プロシージャ(CWAP)の一例を示す図である。
【
図15】本実施形態に係る周波数マッピング(リソース割り当て、物理リソースへのマッピング、周波数リソース配置タイプ)の一例を示す図である。
【
図16】本実施形態に係る時間領域におけるPUCCHの送信開始位置(時間領域の開始位置、スロット内の開始位置)を示すフィールド(PUCCH starting position field, PSP field)および各SCSに対応するPUCCHの開始位置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。
図1において、無線通信システムは、端末装置1A~1C、および基地局装置3を具備する。以下、端末装置1A~1Cを端末装置1とも称されてもよい。なお、基地局装置3は、通信装置、ノード、NB(NodeB)、eNB、gNB、ネットワーク装置(コアネットワーク、ゲート
ウェイ)、アクセスポイントの一部または全部を含んでもよい。また、端末装置1は、UE(User equipment)と称されてもよい。なお、eNBは、1または複数の端末装置1に向けてEUTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルターミネーションを提供するノードであり、特にNG(Next Generation)インタフェースを介して第5世代コア
ネットワーク(5GC)に接続されるeNBをng-eNBと称する。また、gNBは、1または複数の端末装置1に向けてNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルターミネーションを提供するノードであり、NGインタフェースを介して5GCに接続される。
【0013】
基地局装置3は、MCG(Master Cell Group)、および、SCG(Secondary Cell Group)の一方または両方を構成してもよい。MCGは、少なくともPCell(Primary Cell)を含んで構成されるサービングセルのグループである。また、SCGは、少なくと
もPSCell(Primary Secondary Cell)を含んで構成されるサービングセルのグループである。PCellは、初期接続に基づき与えられるサービングセルであってもよい。MCGは、1または複数のSCell(Secondary Cell)を含んで構成されてもよい。SCGは、1または複数のSCellを含んで構成されてもよい。PCellおよびPSCellは、SpCell(Special Cell)と称されてもよい。1つのSpCell、および、1または複数のSCellを用いて1つのCGを構成し、通信を行なうことをキャリアアグリゲーションと称してもよい。
【0014】
MCGは、EUTRA上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、NR上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGは、NR上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、EUTRA上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGおよびSCGは、EUTRAまたはNRのいずれか一方の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。ここで、EUTRA上とは、EUTRA RAT(Radio Access Technology)
が適用された、という意味を含んでもよい。また、NR上とはNR RATが適用された、という意味を含んでもよい。
【0015】
MCGは、EUTRA上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、NR-U上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGは、NR上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、NR-U上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGは、EUTRAまたはNRまたはNR-Uのいずれか一方の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、EUTRAまたはNRまたはNR-Uのいずれか一方の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。NR-Uは、周波数免許不要の周波数帯(オペレーティングバンド)でNR方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。NR-U通信が行なわれる周波数帯では、無線LAN(Wireless Local Area Network, Radio LAN)サービス(通信および/または方式)、WAS(Wireless Access Systems)サービス、IEEE802.11サービス、WiFiサービス、FWA(Fixed Wireless Access)サービス、ITS(Intelligent Transport Systems)サービス
、LAA(Licensed Assisted Access)サービスを行なう端末装置および/またはアクセスポイントおよび/または基地局装置の通信が行なわれてもよい。一方で、NRは、周波数免許が必要な周波数帯でNR方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。また、LTEは、周波数免許が必要な周波数帯でLTE方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。また、LAAは、周波数免許が不要な周波数帯
でLTE方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。無線通信事業者は、周波数免許によって割り当てられた周波数帯において、商用サービスを行なってもよい。
【0016】
EUTRA、NR、NR-Uのそれぞれに対して適用されるオペレーティングバンド(キャリア周波数および周波数帯域幅)は個別に定義(規定)されてもよい。
【0017】
また、MCGは、第1の基地局装置によって構成されてもよい。また、SCGは、第2の基地局装置によって構成されてもよい。つまり、PCellは、第1の基地局装置によって構成されてもよい。PSCellは、第2の基地局装置によって構成されてもよい。第1の基地局装置および第2の基地局装置はそれぞれ、基地局装置3と同じであってもよい。
【0018】
以下、フレーム構成について説明する。
【0019】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。OFDMシンボルは、OFDMの時
間領域の単位である。OFDMシンボルは、少なくとも1または複数のサブキャリア(subcarrier)を含む。OFDMシンボルは、ベースバンド信号生成において時間連続信号(time - continuous signal)に変換される。下りリンクにおいて、CP-OFDM(Cyclic Prefix - Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。上
りリンクにおいて、CP-OFDM、または、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier
Transform - spread - Orthogonal Frequency Division Multiplex)のいずれかが用い
られる。DFT-s-OFDMは、CP-OFDMに対して変形プレコーディング(Transform precoding)が適用されることで与えられてもよい。
【0020】
サブキャリア間隔(SCS)は、サブキャリア間隔Δf=2μ・15kHzによって与えられてもよい。例えば、SCS設定μは0、1、2、3、4、および/または、5のいずれかに設定されてもよい。あるBWP(BandWidth Part)のために、SCS設定μが上位層のパラメータにより与えられてもよい。つまり、下りリンクおよび/または上りリンクに係らず、BWP毎(下りリンクBWP毎、上りリンクBWP毎)にμの値が設定されてもよい。
【0021】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、時間領域の長さの表現のために時間単位Tcが用いられる。時間単位Tcは、Tc=1/(Δfmax・Nf)で与えられてもよい。Δfmaxは、本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいてサポートされるSCSの最大値であってもよい。Δfmaxは、Δfmax=480kHzであってもよい。Nfは、Nf=4096であってもよい。定数κは、κ=Δfmax・Nf/(ΔfrefNf,ref)=64である。Δfrefは、15kHzであってもよい。Nf,refは、2048であってもよい。
【0022】
定数κは、参照SCSとTcの関係を示す値であってもよい。定数κはサブフレームの長さのために用いられてもよい。定数κに少なくとも基づき、サブフレームに含まれるスロットの数が与えられてもよい。Δfrefは、参照SCSであり、Nf,refは、参照SCSに対応する値である。
【0023】
下りリンクにおける信号の送信、および/または、上りリンクにおける信号の送信は、10msのフレームにより構成される。フレームは、10個のサブフレームを含んで構成される。サブフレームの長さは1msである。フレームの長さは、SCSΔfに関わらず与えられてもよい。つまり、フレームの設定はμの値に係らず与えられてもよい。サブフ
レームの長さは、SCSΔfに関わらず与えられてもよい。つまり、サブフレームの設定はμに係らず与えられてもよい。
【0024】
あるSCS設定μに対して、1つのサブフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。例えば、スロット番号nμ
sは、サブフレームにおいて0からNsubframe,μ
slot-1の範囲で昇順に与えられてもよい。SCS設定μに対して、1つのフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。また、スロット番号nμ
s,fは、フレームにおいて0からNframe,μ
slot-1の範囲で昇順に与えられてもよい。連続するNslot
symb個のOFDMシンボルが1つのスロットに含まれてもよい。Nslot
symbは、および/または、CP(Cyclic
Prefix)設定の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。CP設定は、上
位層のパラメータに少なくとも基づき与えられてもよい。CP設定は、専用RRCシグナリングに少なくとも基づき与えられてもよい。スロット番号は、スロットインデックスとも称されてもよい。
【0025】
図2は、本実施形態の一態様に係るN
slot
symb、SCS設定μ、および、CP設定の関係を示す一例である。
図2Aにおいて、例えば、SCS設定μが2であり、CP設定がノーマルCP(NCP)である場合、N
slot
symb=14、N
frame,μ
slot=40、N
subframe,μ
slot=4である。また、
図2Bにおいて、例えば、SCS設定μが2であり、CP設定が拡張CP(ECP)である場合、N
slot
symb=12、N
frame,μ
slot=40、N
subframe,μ
slot=4である。
【0026】
以下、本実施形態に係る物理リソースについて説明を行なう。
【0027】
アンテナポートは、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルが、同一のアンテナポートにおいてその他のシンボルが伝達されるチャネルから推定できることによって定義される。1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性(large scale property)が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCL(Quasi Co-Located)であると称されてもよい。大規模特性は、チャネルの長区間特性を少なくとも含んでもよい。大規模特性は、遅延拡がり(delay spread)、ドップラー拡がり(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)、平均遅延(average delay)、および、ビームパラメータ(spatial Rx parameters)の一部または全
部を少なくとも含んでもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームとが同一であることであってもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームとが同一であることであってもよい。端末装置1は、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCLであることが想定されてもよい。2つのアンテナポートがQCLであることは、2つのアンテナポートがQCLであることが想定されることであってもよい。
【0028】
SCS設定μとキャリアのセットのために、Nsize,μ
grid,xNRB
sc個のサブキャリアとNsubframe,μ
symb個のOFDMシンボルで定義されるリソースグリッドが与えられる。Nsize,μ
grid,xは、キャリアxのためのSCS設定μのために与えられるリソースブロック数を示してもよい。Nsize,μ
gri
d,xは、キャリアの帯域幅を示してもよい。Nsize,μ
grid,xは、上位層のパラメータCarrierBandwidthの値に対応してもよい。キャリアxは下りリンクキャリアまたは上りリンクキャリアのいずれかを示してもよい。つまり、xは“DL”、または、“UL”のいずれかであってもよい。NRB
scは、1つのリソースブロックに含まれるサブキャリア数を示してもよい。NRB
scは12であってもよい。アンテナポートpごとに、および/または、SCS設定μごとに、および/または、送信方向(Transmission direction)の設定ごとに少なくとも1つのリソースグリッドが与えられてもよい。送信方向は、少なくとも下りリンク(DL: DownLink)および上りリンク(UL: UpLink)を含む。以下、アンテナポートp、SCS設定μ、および、送信方向の設定の一部または全部を少なくとも含むパラメータのセットは、第1の無線パラメータセットとも称されてもよい。つまり、リソースグリッドは、第1の無線パラメータセット毎に1つ与えられてもよい。なお、無線パラメータセットは、1または複数の無線パラメータ(物理層パラメータまたは上位層パラメータ)を含む1または複数のセットであってもよい。
【0029】
下りリンクにおいて、サービングセルに含まれるキャリアを下りリンクキャリア(または、下りリンクコンポーネントキャリア)と称する。上りリンクにおいて、サービングセルに含まれるキャリアを上りリンクキャリア(上りリンクコンポーネントキャリア)と称する。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアを総称して、コンポーネントキャリア(または、キャリア)と称してもよい。
【0030】
サービングセルのタイプは、PCell、PSCell、および、SCellのいずれかであってもよい。PCellは、初期接続においてSSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)から取得されるセルID(物理層セルID、物理セ
ルID)に少なくとも基づき識別されるサービングセルであってもよい。SCellは、キャリアアグリゲーションにおいて用いられるサービングセルであってもよい。SCellは、専用RRCシグナリングに少なくとも基づき与えられるサービングセルであってもよい。
【0031】
第1の無線パラメータセット毎に与えられるリソースグリッドの中の各要素は、リソースエレメント(RE)と称されてもよい。リソースエレメントは周波数領域のインデックスkscと、時間領域のインデックスlsymにより特定される。ある第1の無線パラメータセットのために、リソースエレメントは周波数領域のインデックスkscと、時間領域のインデックスlsymにより特定される。周波数領域のインデックスkscと時間領域のインデックスlsymにより特定されるリソースエレメントは、リソースエレメント(ksc、lsym)とも称されてもよい。周波数領域のインデックスkscは、0からNμ
RBNRB
sc-1のいずれかの値を示す。Nμ
RBはSCS設定μのために与えられるリソースブロック数であってもよい。Nμ
RBは、Nsize,μ
grid,xであってもよい。NRB
scは、リソースブロックに含まれるサブキャリア数であり、NRB
sc=12である。周波数領域のインデックスkscは、サブキャリアインデックスkscに対応してもよい。時間領域のインデックスlsymは、OFDMシンボルインデックスlsymに対応してもよい。1または複数のリソースエレメントは、物理リソースおよび複素値(複素値変調シンボル)に対応してもよい。物理リソースおよび/または複素値に対応する1または複数のリソースエレメントのそれぞれに対して、1または複数の情報ビット(制御情報やトランスポートブロック、上位層パラメータのための情報ビット)がマップされてもよい。
【0032】
図3は、本実施形態の一態様に係るサブフレームにおけるリソースグリッドの一例を示す概略図である。
図3のリソースグリッドにおいて、横軸は時間領域のインデックスl
symであり、縦軸は周波数領域のインデックスk
scである。1つのサブフレームにおいて、リソースグリッドの周波数領域はN
μ
RBN
RB
sc個のサブキャリアを含む。1つ
のサブフレームにおいて、リソースグリッドの時間領域は14・2
μ個のOFDMシンボルを含んでもよい。1つのリソースブロックは、N
RB
sc個のサブキャリアを含んで構成される。リソースブロックの時間領域は、1OFDMシンボルに対応してもよい。リソースブロックの時間領域は、14OFDMシンボルに対応してもよい。リソースブロックの時間領域は、1または複数のスロットに対応してもよい。リソースブロックの時間領域は、1つのサブフレームに対応してもよい。
【0033】
端末装置1は、リソースグリッドのサブセットのみを用いて送受信を行うことが指示されてもよい。リソースグリッドのサブセットは、BWPとも呼称され、BWPは上位層のパラメータ、および/または、DCIの一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。BWPをCBP(Carrier Bandwidth Part)とも称してもよい。端末装置1は、リソースグリッドのすべてのセットを用いて送受信を行なうことが指示されなくてもよい。端末装置1は、リソースグリッド内の一部の周波数リソースを用いて送受信を行なうことが指示されてもよい。1つのBWPは、周波数領域における複数のリソースブロックから構成されてもよい。1つのBWPは、周波数領域において連続する複数のリソースブロックから構成されてもよい。下りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、下りリンクBWPとも称されてもよい。上りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、上りリンクBWPとも称されてもよい。BWPは、キャリアの帯域のサブセット(キャリアにおける周波数領域のサブセット)であってもよい。
【0034】
サービングセルのそれぞれに対して1または複数の下りリンクBWPが設定されてもよい。サービングセルのそれぞれに対して1または複数の上りリンクBWPが設定されてもよい。
【0035】
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、1つの下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されてもよい。下りリンクのBWPスイッチは、1つのアクティブ下りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ下りリンクBWP以外のインアクティブ下りリンクBWPをアクティベート(activate)するために用いられてもよい。下りリンクBWPのスイッチングは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。下りリンクBWPのスイッチングは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0036】
アクティブ下りリンクBWPにおいて、DL-SCHが受信されてもよい。アクティブ下りリンクBWPにおいて、PDCCHがモニタされてもよい。アクティブ下りリンクBWPにおいて、PDSCHが受信されてもよい。
【0037】
インアクティブ下りリンクBWPにおいて、DL-SCHが受信されなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWPにおいて、PDCCHがモニタされなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWPのためのCSIは報告されなくてもよい。
【0038】
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、2つ、または、それよりも多い下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されなくてもよい。
【0039】
サービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、1つの上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されてもよい。上りリンクのBWPスイッチは、1つのアクティブ上りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ上りリンクBWP以外のインアクティブ上りリンクBWPをアクティベート(activate)するために用いられる。上りリンクBWPのスイッチングは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。上りリンクBWP
のスイッチングは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0040】
アクティブ上りリンクBWPにおいて、UL-SCHが送信されてもよい。アクティブ上りリンクBWPにおいて、PUCCHが送信されてもよい。アクティブ上りリンクBWPにおいて、PRACHが送信されてもよい。アクティブ上りリンクBWPにおいて、SRSが送信されてもよい。
【0041】
インアクティブ上りリンクBWPにおいて、UL-SCHが送信されなくてもよい。インアクティブ上りリンクBWPにおいて、PUCCHが送信されなくてもよい。インアクティブ上りリンクBWPにおいて、PRACHが送信されなくてもよい。インアクティブ上りリンクBWPにおいて、SRSが送信されなくてもよい。
【0042】
1つのサービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、2つまたはそれよりも多い上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されなくてもよい。つまり、上りリンクBWPを含む該サービングセルに対して、アクティブ上りリンクBWPは少なくとも1つだけあればよい。
【0043】
上位層のパラメータは、上位層の信号に含まれるパラメータである。上位層の信号は、RRC(Radio Resource Control)シグナリングであってもよいし、MAC CE(Medium Access Control Control Element)であってもよい。ここで、上位層の信号は、RR
C層の信号であってもよいし、MAC層の信号であってもよい。上位層の信号は、物理層よりも上位の層の信号であってもよい。なお、RRC層の信号によって与えられる上位層パラメータは、基地局装置3から端末装置1に通知され、設定されてもよい。RRC層の信号によって与えられる上位層パラメータは、RRCパラメータやRRC情報要素(IE)と称されてもよい。
【0044】
上位層の信号は、共通RRCシグナリング(common RRC signaling)であってもよい。共通RRCシグナリングは、以下のC1からC3の特徴のうち、一部または全部を少なくとも備えてもよい。
C1)BCCHロジカルチャネル、または、CCCHロジカルチャネルにマップされる
C2)ReconfigurationWithSync情報要素を少なくとも含む
C3)PBCHにマップされる
【0045】
ReconfigurationWithSync情報要素は、サービングセルにおいて共通に用いられる設定を示す情報を含んでもよい。サービングセルにおいて共通に用いられる設定は、PRACHの設定を少なくとも含んでもよい。該PRACHの設定は、1または複数のランダムアクセスプリアンブルインデックスを少なくとも示してもよい。該PRACHの設定は、PRACHの時間/周波数リソースを少なくとも示してもよい。
【0046】
共通RRCシグナリングは、共通RRCパラメータを少なくとも含んでもよい。共通RRCパラメータは、サービングセル内において共通に用いられる(Cell-specific)パラ
メータであってもよい。
【0047】
上位層の信号は、専用RRCシグナリング(dedicated RRC signaling)であってもよ
い。専用RRCシグナリングは、以下のD1からD2の特徴のうち、一部または全部を少なくとも備えてもよい。
D1)DCCHロジカルチャネルにマップされる
D2)ReconfigurationWithSync情報要素を含まない
【0048】
例えば、MIB(Master Information Block)、および、SIB(System Information
Block)は共通RRCシグナリングに含まれてもよい。また、DCCHロジカルチャネルにマップされ、かつ、ReconfigurationWithSync情報要素を少なくとも含む上位層のメッセージは、共通RRCシグナリングに含まれてもよい。また、DCCHロジカルチャネルにマップされ、かつ、ReconfigurationWithSync情報要素を含まない上位層のメッセージは、専用RRCシグナリングに含まれてもよい。なお、MIBおよびSIBをまとめてシステム情報と称してもよい。
【0049】
なお、1または複数の上位層パラメータを含む上位層パラメータは、情報要素(IE)と称されてもよい。また、1または複数の上位層パラメータ、および/または、1または複数のIEを含む上位層パラメータおよび/またはIEは、メッセージ(上位層のメッセージ、RRCメッセージ)や情報ブロック(IB)、システム情報と称されてもよい。
【0050】
SIBは、SSBの時間インデックスを少なくとも示してもよい。SIBは、PRACHリソースに関連する情報を少なくとも含んでもよい。SIBは、初期接続の設定に関連する情報を少なくとも含んでもよい。
【0051】
ReconfigurationWithSync情報要素は、PRACHリソースに関連する情報を少なくとも含んでもよい。ReconfigurationWithSync情報要素は、初期接続の設定に関連する情報を少なくとも含んでもよい。
【0052】
専用RRCシグナリングは、専用RRCパラメータを少なくとも含んでもよい。専用RRCパラメータは、端末装置1に専用に用いられる(UE-specific)パラメータであって
もよい。専用RRCシグナリングは、共通RRCパラメータを少なくとも含んでもよい。
【0053】
共通RRCパラメータおよび専用RRCパラメータは、上位層のパラメータとも称されてもよい。
【0054】
以下、本実施形態の種々の態様に係る物理チャネルおよび物理シグナルを説明する。
【0055】
上りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を運ぶリソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理チャネルは、上りリンクキャリアにおいて用いられる物理チャネルである。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理チャネルが用いられる。
・PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(Physical Random Access CHannel)
【0056】
PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI)を送信するために用いられてもよい。上りリンク制御情報は、チャネル状態情報(CSI)、スケジューリングリクエスト(SR)、トランスポートブロック(TB)に対応するHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)情報の一部または全部を含む。なお、TBは、MAC
PDU(Medium Access Control Protocol Data Unit)、DL-SCH(Downlink-Shared Channel)やPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と称されてもよい。
【0057】
PUCCHには1または複数の種類の上りリンク制御情報が多重されてもよい。該多重されたPUCCHは送信されてもよい。つまり、PUCCHには、複数のHARQ-ACKが多重されてもよいし、複数のCSIが多重されてもよいし、複数のSRが多重されてもよいし、HARQ-ACKとCSIが多重されてもよいし、HARQ-ACKとSRが多重されてもよいし、他のUCIの種類と多重されてもよい。
【0058】
HARQ-ACK情報は、TBに対応するHARQ-ACKビットを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKビットは、TBに対応するACK(acknowledgement)または
NACK(negative-acknowledgement)を示してもよい。ACKは、該TBの復号が成功裏に完了していることを示す値であってもよい。NACKは、該TBの復号が成功裏に完了していないことを示す値であってもよい。HARQ-ACK情報は、1または複数のHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを少なくとも1つ含んでもよい。HARQ-ACKビットが1または複数のTBに対応することは、HARQ-ACKビットが該1または複数のTBを含むPDSCHに対応することであってもよい。
【0059】
HARQ-ACKビットは、TBに含まれる1つのCBG(Code Block Group)に対応するACKまたはNACKを示してもよい。HARQ-ACKは、HARQフィードバック、HARQ情報、HARQ制御情報とも称されてもよい。
【0060】
SRは、初期送信のためのPUSCHのリソースを要求するために少なくとも用いられてもよい。また、SRは、新規の送信のためのUL-SCHリソースを要求するために用いられてもよい。SRビットは、正のSR(positive SR)、または、負のSR(negative SR)のいずれかを示すために用いられてもよい。SRビットが正のSRを示すことは、“正のSRが送信される”とも称されてもよい。正のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCHのリソースが要求されることを示してもよい。正のSRは、上位層によりSRがトリガされることを示してもよい。正のSRは、上位層によりSRを送信することが指示された場合に、送信されてもよい。SRビットが負のSRを示すことは、“負のSRが送信される”とも称されてもよい。負のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCHのリソースが要求されないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりSRがトリガされないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりSRを送信することが指示されない場合に、送信されてもよい。
【0061】
SRビットは、1または複数のSR設定(SR configuration)のいずれかに対する正のSR、または、負のSRのいずれかを示すために用いられてもよい。該1または複数のSR設定のそれぞれは、1または複数のロジカルチャネルに対応してもよい。あるSR設定に対する正のSRは、該あるSR設定に対応する1または複数のロジカルチャネルのいずれかまたは全部に対する正のSRであってもよい。負のSRは、特定のSR設定に対応しなくてもよい。負のSRが示されることは、すべてのSR設定に対して負のSRが示されることであってもよい。
【0062】
SR設定は、SR-ID(Scheduling Request ID)であってもよい。SR-IDは、
上位層のパラメータにより与えられてもよい。
【0063】
CSIは、チャネル品質指標(CQI)、プレコーダ行列指標(PMI)、および、ランク指標(RI)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。CQIは、チャネルの品質(例えば、伝搬強度)に関連する指標であり、PMIは、プレコーダを指示する指標である。RIは、送信ランク(または、送信レイヤ数)を指示する指標である。
【0064】
CSIは、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号(例えば、CSI-RS)を受信することに少なくとも基づき与えられてもよい。CSIは、端末装置1によって選択される値が含まれてもよい。CSIは、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号を受信することに少なくとも基づき、端末装置1によって選択されてもよい。チャネル測定は、干渉測定を含んでもよい。なお、CSI-RSは、CSI-RS設定に基づいてセットされてもよいし、SSB設定に基づいてセットされてもよい。
【0065】
CSI報告は、CSIの報告である。CSI報告は、CSIパート1、および/または
、CSIパート2を含んでもよい。CSIパート1は、広帯域チャネル品質情報(wideband CQI)、広帯域プレコーダ行列指標(wideband PMI)、RIの一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。PUCCHに多重されるCSIパート1のビット数は、CSI報告のRIの値に係らず所定の値であってもよい。PUCCHに多重されるCSIパート2のビット数は、CSI報告のRIの値に基づき与えられてもよい。CSI報告のランク指標は、該CSI報告の算出のために用いられるランク指標の値であってもよい。CSI情報のRIは、該CSI報告に含まれるRIフィールドにより示される値であってもよい。
【0066】
CSI報告において許可されるRIのセットは、1から8の一部または全部であってもよい。また、CSI報告において許可されるRIのセットは、上位層のパラメータRankRestrictionに少なくとも基づき与えられてもよい。CSI報告において許可されるRIのセットが1つの値のみを含む場合、該CSI報告のRIは該1つの値であってもよい。
【0067】
CSI報告に対して、優先度が設定されてもよい。CSI報告の優先度は、該CSI報告の時間領域のふるまい(処理)に関する設定、該CSI報告のコンテンツのタイプ、該CSI報告のインデックス、および/または、該CSI報告の測定が設定されるサービングセルのインデックスの一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0068】
CSI報告の時間領域のふるまい(処理)に関する設定は、該CSI報告が非周期的に(aperiodic)行なわれるか、該CSI報告が半永続的に(semi-persistent)行なわれるか、または、準静的に行なわれるか、のいずれかを示す設定であってもよい。
【0069】
CSI報告のコンテンツのタイプは、該CSI報告がレイヤ1のRSRP(Reference Signals Received Power)を含むか否かを示してもよい。
【0070】
レイヤ1とは、物理層のことであり、物理層処理部、無線送信部、送信部、および/または、無線受信部、受信部などの処理を行なう層であってもよい。レイヤ1よりも上位の層には、MAC層やRRC層、上位層処理部などが含まれる。例えば、レイヤ2は、MAC層、RLC層やPDCP層、MAC層処理部、RLC層処理部やPDCP層処理部のことであってもよい。レイヤ3は、RRC層、RRC層処理部であってもよい。
【0071】
CSI報告のインデックスは、上位層のパラメータにより与えられてもよい。
【0072】
次に、本実施形態のPUCCHに係る説明を行なう。
【0073】
PUCCHは、1または複数のPUCCHフォーマット(PUCCHフォーマット0からPUCCHフォーマット4)をサポートする。PUCCHフォーマットは、PUCCHで送信されてもよい。PUCCHフォーマットが送信されることは、PUCCHが送信されることであってもよい。
【0074】
端末装置1が、PUSCHを送信することなく、UCI(Uplink Control Information)を送信するとすれば、端末装置1は、所定の条件を満たしたPUCCHフォーマットを用いるPUCCHでUCIを送信する。
【0075】
PUCCHフォーマット0は、1または2シンボルでの送信、且つ、ポジティブまたはネガティブSRを伴うHARQ-ACK情報ビット(HARQ-ACK/SR bit(s))の数が1または2ビットの場合に、用いられる。
【0076】
PUCCHフォーマット1は、4または4より多くのシンボルでの送信、且つ、HARQ-ACK/SRビットの数が1または2ビットの場合に、用いられる。
【0077】
PUCCHフォーマット2は、1または2シンボルでの送信、且つ、UCI情報ビットの数が2ビットよりも多い場合に、用いられる。
【0078】
PUCCHフォーマット3は、4または4より多くのシンボルでの送信、且つ、UCI情報ビットの数が2ビットよりも多い場合に、用いられる。
【0079】
PUCCHフォーマット4は、4または4より多くのシンボルでの送信、且つ、UCI情報ビットの数が2ビットよりも多く、PUCCHリソースがOCC(Orthogonal Cover
Code)を含む場合に、用いられる。
【0080】
PUCCHフォーマット0、1、4の周波数リソース配置は、PUCCHで送信するUCI情報ビット数に係らず、1PRBであってもよい。PUCCHフォーマット2、3の周波数リソース配置は、最大PRB数に関連する上位層パラメータ(nrofPRBs: number of Physical Resource Blocks)、および、PUCCHで送信するUCI情報ビット数に応じて最適なPRB数に基づいてもよい。なお、nrofPRBsは、PUCCHフォーマット2と3のそれぞれに設定されてもよい。PUCCHフォーマット2および/または3のPUCCHリソースに対して、端末装置1が送信したいUCI情報ビット数およびnrofPRBsを超えないように、PRB数が調整されてもよい。
【0081】
PUCCHフォーマット3において、送信するUCI情報ビット数に対して適切に必要なPRB数が、2^α2*3^α3*5^α5を満たさないとすれば、nrofPRBsを超えないように、PUCCHフォーマット3に必要なPRB数が、2^α2*3^α3*5^α5を満たすまでPRB数を増加させてもよい。ここで、α2、α3、α5はそれぞれ、0または0より大きい整数であってもよい。
【0082】
図4は、本実施形態の一態様に係るPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマットの長さN
PUCCH
symbの関係の一例を示す図である。PUCCHフォーマット0の長さN
PUCCH
symbは、1または2OFDMシンボルである。PUCCHフォーマット1の長さN
PUCCH
symbは、4から14OFDMシンボルのいずれかである。PUCCHフォーマット2の長さN
PUCCH
symbは、1または2OFDMシンボルである。PUCCHフォーマット3の長さN
PUCCH
symbは、4から14OFDMシンボルのいずれかである。PUCCHフォーマット4の長さN
PUCCH
symbは、4から14OFDMシンボルのいずれかである。
【0083】
図5は、本実施形態の一態様に係るPUCCH-ConfigおよびPUCCH-FormatConfigに含まれるパラメータの一例を示す図である。PUCCHは、PUCCH-Configに基づいて時間周波数リソースが決定され、送信されてもよい。PUCCH-ConfigおよびPUCCH-Configに含まれるパラメータはRRC情報要素であってもよい。PUCCH-Configは、BWP毎の端末装置1固有の1または複数のPUCCHパラメータを設定するために用いられてもよい。resourceSetToAddModListおよびresourceSetToReleaseListは、PUCCHリソースセットを追加およ
び/またはリリースするために用いられるリストであり、そのリストのサイズは、PUCCHリソースセットの最大数に基づいてもよい。resourceToAddModListおよびresourceToReleaseListは、PUCCH設定が定義された上りリンクBWPおよびサービングセルに
対して適用される1または複数のPUCCHリソースを追加および/またはリリースするために用いられるリストであり、そのサイズは、PUCCHリソースの最大数に基づいてもよい。spatialRelationInfoToAddModListは、reference RSとPUCCH間のspatial relationの設定を示すために用いられてもよい。reference RSは、SSB/CSI-RS/SR
Sであってもよい。そのリストが1つよりも多いエレメントを有するとすれば、MAC-CEは、1つのエレメントを選択する。PUCCHフォーマット1から4に対してそれぞれ、PUCCH-FormatConfigが設定されてもよい。各PUCCHフォーマットに対応するPUCCH-FormatConfigは、各PUCCHフォーマットに対応する全てのPUCCHリソース間で共有されてもよい。dl-DataToUL-ACKは、PDSCHと該PDSCHに対応するHARQ
-ACKに対するタイミングのリストを示すために用いられてもよい。
【0084】
PUCCH-FormatConfigは、interslotFrequencyHopping、additionalDMRS、maxCodeRate、nrofSlots、pi2BPSK、simultaneousHARQ-ACK-CSIのうち、1つまたは全部が含まれてもよい。
【0085】
interslotFrequencyHoppingは、PUCCHフォーマット1、3または4が複数のスロ
ット間で繰り返される時、端末装置1がスロット間周波数ホッピングを行なうことができることを示すために用いられる。ロングPUCCH(PUCCHフォーマット1、3、4)に対して、端末装置1は、スロット内周波数ホッピングおよびスロット間周波数ホッピングを同時に行なうことはできない。
【0086】
additionalDMRSは、PUCCHフォーマット3または4に対して、ホップ毎に2つのDMRSシンボルを含むこと、および、周波数ホッピングをしなければ、4つのDMRSシンボルを含むこと、ができることを示すために用いられてもよい。このフィールドは、PUCCHフォーマット1または2に対して適用されない。
【0087】
maxCodeRateは、PUCCHフォーマット2、3または4におけるUCIをフィードバ
ックする方法を決定するための最大コーディングレートを示してもよい。このフィールドは、PUCCHフォーマット1に対して適用されなくてもよい。
【0088】
nrofSlotsは、PUCCHフォーマット1、3または4のそれぞれに対して、同じPU
CCHフォーマットを伴うスロットの数を示す。このフィールドがPUCCH-FormatConfigに無いときは、端末装置1は、n1を適用してもよい。このフィールドは、PUCCHフォーマット2に対して適用されなくてもよい。
【0089】
pi2BPSKは、端末装置1が、PUCCHに対して、QPSKの代わりに、pi/2 BPSKをUCIシンボルに用いることができることを示してもよい。このフィールドは、PUCCHフォーマット1および2に対して適用されなくてもよい。
【0090】
simultaneousHARQ-ACK-CSIは、PUCCHフォーマット2、3または4において、SRを伴うまたは伴わないHARQ-ACKフィードバックおよびCSIの同時送信を用いることができるかを示すために用いられてもよい。このフィールドが、PUCCH-FormatConfigに無い時は、端末装置1は、offを適用してもよい。このフィールドは、PUCCHフォ
ーマット1に対して適用されなくてもよい。
【0091】
図6は、本実施形態の一態様に係るPUCCH-ResourceSetおよびPUCCH-Resourceに含まれ
るパラメータの一例を示す図である。PUCCH-ResourceSetは、pucch-ResourceSetId、resourceList、maxPayloadMinus1を含んでもよい。
【0092】
resourceListは、該PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのリストである。PUCCHフォーマット0および1の1または複数のPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースセットにだけ含まれることが許可されてもよい。第1のPUCCHリソースセットとは、pucch-ResourceSetId = 0を伴うPUCCHリソ
ースセットのことであってもよい。第1のPUCCHリソースセットには、最大32まで
PUCCHリソースが含まれてもよい。PUCCHフォーマット2、3および4の1または複数のPUCCHリソースは、pucch-ResourceSetId > 0を伴うPUCCHリソースセ
ットにだけ含まれることが許可されてもよい。これらのPUCCHリソースセットには、最大8までのPUCCHリソースが含まれてもよい。PUCCHリソースセットは、最大4セットまで設定されてもよい。
【0093】
maxPayloadMinus1は、端末装置1がPUCCHリソースセットを用いて送信可能なペイロードビットの最大数-1を示すために用いられてもよい。つまり、maxPayloadMinus1は、PUCCHリソースセットで送信可能な最大UCIビット数(UCIビット数の最大値)を示してもよい。PUCCH発生時において、端末装置1は、端末装置1が送信したいビット数をサポートしているPUCCH-ResourceSetを選択してもよい。第1のPUCCHリ
ソースセットにおいて、このフィールドは、PUCCH-ResourceSetに含まれなくてもよい。
また、第1のPUCCHリソースセット以外のPUCCHリソースセットにおいては、最大ペイロードサイズであれば、このフィールドはPUCCH-ResourceSetに含まれなくてもよ
い。
【0094】
PUCCH-Resourceには、pucch-ResourceId、startingPRB、intraSlotFrequencyHopping、secondHopPRB、formatが含まれてもよい。
【0095】
startingPRBは、PUCCHのPRBインデックスを示す。このフィールドの値は、P
UCCHが複数のPRBで構成される場合には、最初のPRBインデックスを示す。
【0096】
intraSlotFrequencyHoppingは、スロット内周波数ホッピングを行なうかどうかを示す
ために用いられてもよい。スロット内周波数ホッピングは、すべてのタイプのPUCCHフォーマットに適用されてもよい。複数のスロットにおいてロングPUCCH(PUCCHフォーマット1、3、4)に対して、同時に、スロット内周波数ホッピングとスロット間周波数ホッピングは行なわれない。
【0097】
secondHopPRBは、周波数ホッピング後の最初のPRBのインデックスを示すために用いられてもよい。個の値は、スロット内周波数ホッピングに対して適用されてもよい。
【0098】
formatは、PUCCHフォーマットのタイプ(PUCCHフォーマット0から4)とフォーマット固有のパラメータを選択するために用いられてもよい。PUCCHフォーマット0および1は、第1のPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースに対してだけ許可されてもよい。PUCCHフォーマット2、3、4は、第1のPUCCHリソースセット以外のPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースに対してだけ許可されてもよい。
【0099】
図7は、本実施形態の一態様に係るPUCCHフォーマット固有に設定可能なパラメータの一例を示す図である。
【0100】
PUCCHフォーマット0のPUCCHリソースは、initialCyclicShift、nrofSymbols、startingSymbolIndexを含むPUCCH-Format0に基づいて設定されてもよい。
【0101】
PUCCHフォーマット1のPUCCHリソースは、initialCyclicShift、nrofSymbols、startingSymbolIndex、timeDomainOCCを含むPUCCH-Format1に基づいて設定されてもよい。
【0102】
PUCCHフォーマット2のPUCCHリソースは、nrofPRBs、nrofSymbols、startingSymbolIndexを含むPUCCH-Format2に基づいて設定されてもよい。
【0103】
PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは、nrofPRBs、nrofSymbols、startingSymbolIndexを含むPUCCH-Format3に基づいて設定されてもよい。
【0104】
PUCCHフォーマット4のPUCCHリソースは、nrofSymbols、occ-Length、occ-Index、startingSymbolIndexを含むPUCCH-Format4に基づいて設定されてもよい。
【0105】
formatがPUCCH-format0を示すとすれば、PUCCHリソースに対して設定されたPU
CCHフォーマットは、PUCCHフォーマット0である。PUCCHリソースは、PUCCH-format0に含まれる種々のパラメータの値に基づいて決定されてもよい。
【0106】
formatがPUCCH-format1を示すとすれば、PUCCHリソースに対して設定されたPU
CCHフォーマットは、PUCCHフォーマット1である。PUCCHリソースは、PUCCH-format1に含まれる種々のパラメータの値に基づいて決定されてもよい。
【0107】
formatがPUCCH-format2を示すとすれば、PUCCHリソースに対して設定されたPU
CCHフォーマットは、PUCCHフォーマット2である。PUCCHリソースは、PUCCH-format2に含まれる種々のパラメータの値に基づいて決定されてもよい。
【0108】
formatがPUCCH-format3を示すとすれば、PUCCHリソースに対して設定されたPU
CCHフォーマットは、PUCCHフォーマット3である。PUCCHリソースは、PUCCH-format3に含まれる種々のパラメータの値に基づいて決定されてもよい。
【0109】
formatがPUCCH-format4を示すとすれば、PUCCHリソースに対して設定されたPU
CCHフォーマットは、PUCCHフォーマット4である。PUCCHリソースは、PUCCH-format4に含まれる種々のパラメータの値に基づいて決定されてもよい。
【0110】
次に、本実施形態に係るPUCCHリソースおよびPUCCHリソースセットについて説明する。
【0111】
端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに含まれるPRIの値に基づいて、PDSCHに対応するHARQ-ACKの送信に用いられるPUCCHリソースを決定してもよい。
【0112】
PUCCHリソースセットに所定の数よりも多くのPUCCHリソースが含まれるとすれば、端末装置1は、DCIフォーマットに含まれるPRI(PUCCH resource indicator)フィールドの値およびDCIフォーマットを検出したCCEインデックスに基づいて、PUCCHリソースセット内のどのPUCCHリソースを用いるかを決定してもよい。また、PUCCHリソースセットに所定の数よりも多くPUCCHリソースが含まれるとすれば、DCIフォーマットに含まれるPRIフィールドのサイズ(ビット数、ビットサイズ)は拡張されてもよい。PUCCHリソースセットに所定の数または所定の数よりも少ない数のPUCCHリソースが含まれるとすれば、端末装置1はDCIフォーマットに含まれるPRIの値に基づいて、PUCCHリソースを決定してもよい。また、PUCCHリソースセットは、DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、第1の周波数リソース配置タイプを適用された第1のPUCCHリソースセットを用いるか第2の周波数リソース配置タイプを適用された第2のPUCCHリソースセットを用いるかが決定されてもよい。第1の情報は、PUCCHがCOT内で送信されるかCOT外で送信されるかが示される情報であってもよいし、PUCCHの周波数リソース配置タイプを示す情報であってもよいし、PUCCHの送信前のCAPのタイプを示す情報であってもよい。
【0113】
例えば、第1のPUCCHリソースセット以外のPUCCHリソースセットに対して、8よりも多いPUCCHリソースが設定される場合に、端末装置1は、UCI情報ビットを送信するためのPUCCHリソース(PUCCHリソースID)を、PRIの値およびCCEインデックスの値に基づいて、決定してもよい。また、PRIフィールドのビットサイズが拡張される場合には、PRIの値に対応するPUCCHリソースを用いてUCI情報ビットを送信してもよい。
【0114】
PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットに用いられたpucch-ResourceIdのセットを提供するresourceListによって提供されたPUCCHリソースインデックスのセットを伴ってもよい。また、PUCCHリソースセットは、maxPayloadMinus1によって提供されたPUCCHリソースセットにおけるPUCCHリソースを用いて送信できるUCI情報ビットの最大数を伴ってもよい。第1のPUCCHリソースセットに対してUCI情報ビットの最大数は2ビットであってもよい。1つのPUCCHリソースセットに対するPUCCHリソースインデックスの最大数はmaxNrofPUCCH-ResourcesPerSetによって提供されてもよい。NR-Uに対して、すべてのPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースの最大数は、32であってもよい。
【0115】
端末装置1が、maxNrofPUCCH-ResourceSetsよりも大きな値のmaxNrofPUCCH-ResourceSets-r16をサポートしていることを能力情報として、提供すれば、端末装置1に対して、maxNrofPUCCH-ResourceSetsでサポートしている4セットよりも多くのPUCCHリソース
セットが設定されてもよい。その際、PUCCHリソースセットは、PUCCH-ResourceSet-r16によって提供され、pucch-ResourceSetId-r16によって提供されたPUCCHリソースセットインデックスと関連してもよい。つまり、pucch-ResourceSetId-r16が取り得る値
は、0からmaxNrofPUCCH-ResourceSets-r16-1までのいずれかであってもよい。
【0116】
端末装置1は、maxNrofPUCCH-ResourceSets-r16をサポートしており、pucch-ResourceSetId-r16が所定の値よりも大きな値であるPUCCHリソースセットが設定されるとすれば、異なる周波数リソース配置タイプが適用されるPUCCHリソースセットが設定されてもよい。さらに、異なるpucch-ResourceSetId-r16のPUCCHリソースセットにおい
て、同じ値にセットされたmaxPayloadMinus1が適用されてもよい。
【0117】
基地局装置3は、端末装置1が、所定の値よりも大きい値のmaxNrofPUCCH-ResourceSets-r16をサポートしていることを能力情報として提供した場合、または、端末装置1が、
異なる周波数リソース配置タイプが可能なことを能力情報として提供した場合、または、端末装置1が、PUCCH-ResourceSet-r16および/またはPUCCH-Resource-r16をサポートし
ていることを能力情報として提供した場合、能力情報を提供した端末装置1に対して、PUCCH-ResourceSet-r16またはPUCCH-Resource-r16に周波数リソース配置タイプに関連する
パラメータ(例えば、freqResourceAllocType-r16)を含んで設定してもよい。なお、maxNrofPUCCH-ResourceSets-r16ではなく、所定の値よりも大きな値のmaxNrofPUCCH-Resources-r16が提供された場合であっても、基地局装置3は、同様の処理を行なってもよい。
【0118】
基地局装置3は、所定の値よりも大きな値のpucch-ResourceSetIdをセットしたPUCCH-ResourceSetを設定するとすれば、各PUCCH-ResourceSetに対してfreqResourceAllocTypeを含んで設定してもよい。
【0119】
pucch-ResourceSetId-r16の値が0であるPUCCHリソースセットは、PUCCHフ
ォーマット0または1のPUCCHリソースを最大32まで含む第1のPUCCHリソースセットであってもよい。pucch-ResourceSetId-r16=0のPUCCHリソースセットに対
するUCI情報ビットは、2ビットまでしかサポートされなくてもよい。
【0120】
pucch-ResourceSetId-r16の値が1であるPUCCHリソースセットは、PUCCHフ
ォーマット2、3、および/または、4のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースセットであってもよい。pucch-ResourceSetId-r16=1のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースによって送信可能なUCI情報ビット数は、3からN2までであってもよい。N2の値は、該PUCCHリソースセットに含まれるmaxPayloadMinus1によって与えられてもよい。
【0121】
pucch-ResourceSetId-r16の値が2であるPUCCHリソースセットは、PUCCHフ
ォーマット2、3、および/または、4のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースセットであってもよい。pucch-ResourceSetId-r16=2のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースによって送信可能なUCI情報ビット数は、N2+1からN3までであってもよい。N3の値は、該PUCCHリソースセットに含まれるmaxPayloadMinus1によって与えられてもよい。
【0122】
pucch-ResourceSetId-r16の値が3であるPUCCHリソースセットは、PUCCHフ
ォーマット2、3、および/または、4のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースセットであってもよい。pucch-ResourceSetId-r16=3のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースによって送信可能なUCI情報ビット数は、N3+1から1706までであってもよい。この時、該PUCCHリソースセットには、maxPayloadMinus1が含まれなくてもよい。
【0123】
pucch-ResourceSetId-r16の値が4であるPUCCHリソースセットは、PUCCHフ
ォーマット2、3、および/または、4のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースセットであってもよい。pucch-ResourceSetId-r16=4のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースによって送信可能なUCI情報ビット数は、3からN2までであってもよい。N2の値は、該PUCCHリソースセットに含まれるmaxPayloadMinus1によって与えられてもよい。
【0124】
pucch-ResourceSetId-r16の値が5であるPUCCHリソースセットは、PUCCHフ
ォーマット2、3、および/または、4のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースセットであってもよい。pucch-ResourceSetId-r16=5のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースによって送信可能なUCI情報ビット数は、N2+1からN3までであってもよい。N3の値は、該PUCCHリソースセットに含まれるmaxPayloadMinus1によって与えられてもよい。
【0125】
pucch-ResourceSetId-r16の値が6であるPUCCHリソースセットは、PUCCHフ
ォーマット2、3、および/または、4のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースセットであってもよい。pucch-ResourceSetId-r16=6のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースによって送信可能なUCI情報ビット数は、N3+1から1706までであってもよい。この時、該PUCCHリソースセットには、maxPayloadMinus1が含まれなくてもよい。
【0126】
同じまたは同じ範囲内のUCI情報ビット数(つまり、同じ値のmaxPayloadMinus1)が適用される複数のPUCCHリソースセットにおいて、異なるPUCCHリソースセットIDがセットされるとすれば、該複数のPUCCHリソースセット間で、物理リソースマッピングまたは周波数リソース配置タイプが異なってもよい。例えば、pucch-ResourceSetId-r16=1とpucch-ResourceSetId-r16=4のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースは、異なる周波数リソース配置タイプがセットされてもよく、pucch-ResourceSetId-r16=1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースセットの周波数リソース配置タイ
プは、連続配置であり、pucch-ResourceSetId-r16=4のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースセットの周波数リソース配置タイプは、インタレース配置であってもよい。他のID(pucch-ResourceSetId-r16=2と5やpucch-ResourceSetId-r16=3と6)についても同様に設定されてもよい。
【0127】
同じまたは同じ範囲内のUCI情報ビット数(つまり、同じ値のmaxPayloadMinus1)が適用される複数のPUCCHリソースセットにおいて、異なるPUCCHリソースセットIDがセットされるとすれば、PUCCHリソースセット間で、物理リソースマッピングまたは周波数リソース配置タイプが異なってもよい。例えば、pucch-ResourceSetId-r16=1とpucch-ResourceSetId-r16=4のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースは、異なる周波数リソース配置タイプがセットされてもよく、pucch-ResourceSetId-r16=1のP
UCCHリソースセットのPUCCHリソースセットの周波数リソース配置タイプは、インタレース配置であり、pucch-ResourceSetId-r16=4のPUCCHリソースセットのPU
CCHリソースセットの周波数リソース配置タイプは、連続配置であってもよい。他のIDについても同様に設定されてもよい。
【0128】
各PUCCHリソースセットにおいて、N2やN3に対応するmaxPayloadMinus1が設定されないとすれば、N2やN3は1706とみなしてもよい。
【0129】
端末装置1が所定の数よりも多くのPUCCHリソースセットが設定できる能力を有する場合、且つ、該端末装置1に対して、該所定の数よりも多くのPUCCHリソースセットを設定された場合、または、所定の値(pucch-ResourceSetId)よりも大きな値のPU
CCHリソースセットID(pucch-ResourceSetId-r16)が設定される場合、該端末装置
1に対して、PUCCHの周波数リソース配置に対応するPUCCHリソースセットが設定されてもよい。このような場合には、該端末装置1に対して、同じまたは同程度のUCI情報ビット数に対して、第1の周波数リソース配置タイプが適用されたPUCCHリソースセットと第2の周波数リソース配置タイプが適用されたPUCCHリソースセットが設定されてもよい。また、第1の周波数リソース配置タイプのPUCCHリソースを少なくとも1つは含むPUCCHリソースセットおよび第2の周波数リソース配置タイプのPUCCHリソースを少なくとも1つは含むPUCCHリソースセットが設定されてもよい。例えば、第1の周波数リソース配置タイプは、インタレース配置であってもよいし、第2の周波数リソース配置タイプは、連続配置であってもよいし、第1の周波数リソース配置タイプと第2の周波数リソース配置タイプはそれぞれ、その逆であってもよい。
【0130】
所定の数よりも大きい数、または、maxNrofPUCCH-ResourceSetsよりも大きい値のmaxNrofPUCCH-ResourceSets-r16が適用されたresourceSetToAddModList-r16が設定される場合
、または、所定の値よりも大きな値のpucch-ResourceSetId-r16を含むPUCCHリソー
スセットが設定される場合、PUCCH-ResourceSet-r16またはPUCCH-Resource-r16に、PU
CCHリソースの周波数リソース配置タイプを示すパラメータ(例えば、freqResourceAllocType-r16)が含まれてもよい。
【0131】
pucch-ResourceSetIdの異なる、少なくとも2つのPUCCHリソースセットの最大U
CI情報ビット数が同じであるとすれば、異なるPUCCHリソースセット、または、異なるPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースに対して、PUCCHリソースの周波数リソース配置タイプを示すパラメータ(例えば、freqResourceAllocType-r16)が含まれてもよく、それぞれ異なる周波数リソース配置タイプが設定されてもよい。
【0132】
同じ最大UCIビット数が適用された第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットが設定された端末装置1に対して、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、第1のPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースでPDSCHに対するHARQ-ACKを
送信するか第2のPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースでPDSCHに対するHARQ-ACKを送信するかを決定してもよい。この時、第1のPUCCHリソースセットと第2のPUCCHリソースセット間で、少なくともPUCCHリソースセットIDと周波数リソース配置タイプが異なってもよい。
【0133】
ここで、本実施形態において、周波数リソース配置タイプ(第1のリソース配置タイプ、第2の周波数リソース配置タイプ)は、インタレース配置や連続配置のことを指してもよいし、それ以外の周波数リソース配置を指してもよい。
【0134】
図8は、本実施形態の一態様に係るPUCCHリソースセットおよびPUCCHリソースに含まれるパラメータの一例を示す図である。PUCCH-ResourceSet-r16には、pucch-ResourceSetId-r16、freqResourceAllocType-r16、resourceListまたはresourceList-r16、maxPayloadMinus1またはmaxPayloadMinus1-r16が含まれてもよい。
【0135】
pucch-ResourceSetId-r16は、PUCCH-ResourceSet-r16のIDを示し、pucch-ResourceSetIdよりも大きな値が設定できるようになってもよい。つまり、maxNrofPUCCH-ResourceSets-r16は、maxNrofPUCCH-ResourceSets(つまり、4セット)よりも大きな値であっても
よい。
【0136】
freqResourceAllocType-r16は、該PUCCHリソースセットに含まれるresourceList
によって示されるすべてのPUCCHリソースに対して適用される周波数リソース配置タイプを示してもよい。
図8では2つのタイプについて示しているが、サポートしている周波数リソース配置タイプの数に応じて、設定可能なタイプの数は変化してもよい。周波数リソース配置タイプは、インタレース配置と連続配置を示す情報であってもよい。また、周波数リソース配置タイプは、インタレース配置ができるかどうかを示す情報であってもよい。
【0137】
resourceListは、PUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースのリストである。resourceListは、1つのPUCCHリソースセットに対して、最大32のPUCCHリソースが示されてもよい。resourceList-r16として設定される場合、pucch-ResourceSetIdの値に因らず、最大32のPUCCHリソースが示されてもよい。
【0138】
maxPayloadMinus1は、PUCCHリソースセットのPUCCHリソースで送信可能な最大UCI情報ビット数を示す情報であり、上述したN2やN3に相当する。maxPayloadMinus1-r16は、maxPayloadMinus1と比較してサポートしている最大UCI情報ビット数が異なってもよい。つまり、。maxPayloadMinus1-r16がサポートしているUCI情報ビット数の範囲は、maxPayloadMinus1よりも広くてもよいし、狭くてもよい。maxPayloadMinus1-r16がサポートしているUCI情報ビット数の最大値は、maxPayloadMinus1よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
【0139】
PUCCH-Resource-r16は、resourceListまたはresourceList-r16によってリスト化されたPUCCHリソースのことであってもよい。PUCCH-Resource-r16は、pucch-ResourceId-r16、startingPRB、intraSlotFrequencyHopping、secondHopPRB、formatを含んでもよい。
【0140】
pucch-ResourceId-r16は、PUCCHリソースIDを示すために用いられてもよい。pucch-ResourceId-r16は、pucch-ResourceIdよりも大きな値が設定できてもよい。つまり、PUCCHリソースの最大数を示すmaxNrofPUCCH-Resources-r16は、maxNrofPUCCH-Resourcesよりも大きな値が設定されてもよい。
【0141】
startingPRBは、freqResourceAllocType-r16によって示される周波数リソース配置タイ
プに基づいて、示す情報が変わってもよい。例えば、PUCCHリソースに対応するfreqResourceAllocType-r16が連続配置に相当する周波数リソース配置タイプを示すとすれば
、startingPRBは、PUCCHリソースの最初のPRBインデックスを示す情報であって
もよい。PUCCHリソースに対応するfreqResourceAllocType-r16がインタレース配置
を示すとすれば、startingPRBは、インタレースのインデックスを示してもよい。また、
インタレースのインデックスを算出するために用いられてもよい。例えば、startingPRB mod Mからインタレースのインデックスが求められてもよい。Mは、インタレースの総数
を示す。X mod Yは、XをYで割った時の余りを算出するために用いられる。
【0142】
intraSlotFrequencyHopping、secondHopPRBは、freqResourceAllocType-r16によって示される周波数リソース配置タイプが連続配置に相当する周波数リソース配置タイプの時にのみ設定されてもよい。intraSlotFrequencyHoppingは、スロット内の周波数ホッピング
をサポートしているかどうかを示す情報であり、secondHopPRBは、周波数ホッピング後の最初のPRBインデックスを示す情報であってもよい。
【0143】
formatはPUCCH-Resource-r16に適用されるPUCCHフォーマットのタイプを示す情報である。PUCCHフォーマットに応じて、適用されるパラメータが異なってもよい。具体的に適用されるパラメータは、
図7と同じであってもよいし、異なってもよい。format4については、NR-Uで適用されないため、オプショナルなパラメータとして設定され
てもよい。つまり、format4は、NR-U以外に適用される場合には、含まれてもよい。
【0144】
図9は、本実施形態の一態様に係るPUCCHリソースセットおよびPUCCHリソースに含まれるパラメータの別の一例を示す図である。
図8と比較すると、freqResourceAllocType-r16は、PUCCH-Resource-r16に含まれている。周波数リソース配置タイプは、P
UCCHリソース毎に設定されてもよい。
【0145】
図10は、本実施形態の一態様に係るDCIフォーマット1_0の一例を示す図である。
図10(a)は、NRに対するDCIフォーマット1_0の一例である。
図10(b)は、NR-Uに対するDCIフォーマット1_0の一例である。NR-Uに対するDCIフォーマット1_0には、PUCCHのチャネルアクセスプロシージャに関連するフィールドが追加されてもよい。PRIのサイズは、PUCCHリソースの数に応じて変わってもよい。また、NR-Uに対するDCIフォーマット1_0には、PUCCHリソースに対する周波数リソース配置タイプを示す情報が含まれてもよい。その場合、
図8や
図9で示したようなパラメータはRRCパラメータとして設定されなくてもよい。なお、PUCCH starting position、Channel access type、Channel access priority classの詳細につ
いては後述する。また、PUCCH starting position、Channel access type、Channel access priority classはそれぞれ、仕様書や上位層パラメータに基づいて決定される場合に
は、DCIフォーマットに含まれなくてもよい。
【0146】
PUSCHは、TB(MAC PDU, UL-SCH)を送信するために少なくとも用いられる。P
USCHは、TB、HARQ-ACK情報、CSI、および、SRの一部または全部を少なくとも送信するために用いられてもよい。PUSCHは、ランダムアクセスプロシージャにおけるRAR(Msg2)および/またはRARグラントに対応するランダムアクセスメッセージ3(メッセージ3(Msg3))を送信するために少なくとも用いられる。なお、TBは、上りリンクおよび下りリンクのそれぞれに対応してもよい。つまり、PUSCHは、上りリンクに対するTBを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、下りリンクに対するTBを送信するために用いられてもよい。
【0147】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル(ランダムアクセスメッセージ1、メッセージ1(Msg1))を送信するために少なくとも用いられる。PRACHは、初期接
続確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、接続再確立(connection re-establishment)プロシージャ、初期アクセスプロシージ
ャ、PUSCHの送信に対する同期(タイミング調整)、およびPUSCHのためのリソースの要求の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、端末装置1の上位層より与えられるインデックス(ランダムアクセスプリアンブルインデックス)を基地局装置3に通知するために用いられてもよい。
【0148】
ランダムアクセスプリアンブルは、物理ルートシーケンスインデックスuに対応するZadoff-Chu系列をサイクリックシフトすることによって与えられてもよい。Zadoff-Chu系列は、物理ルートシーケンスインデックスuに基づいて生成されてもよい。1つのサービングセルにおいて、複数のランダムアクセスプリアンブルが定義されてもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、ランダムアクセスプリアンブルのインデックスに少なくとも基づき特定されてもよい。ランダムアクセスプリアンブルの異なるインデックスに対応する異なるランダムアクセスプリアンブルは、物理ルートシーケンスインデックスuとサイクリックシフトの異なる組み合わせに対応してもよい。物理ルートシーケンスインデックスu、および、サイクリックシフトは、システム情報に含まれる情報に少なくとも基づいて与えられてもよい。物理ルートシーケンスインデックスuは、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる系列を識別するインデックスであってもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、物理ルートシーケンスインデックスuに少なくとも基づき特定されてもよい。
【0149】
図1において、上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理シグナルが用いられる。上りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されなくてもよいが、物理層によって使用される。
・UL DMRS(UpLink Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
・UL PTRS(UpLink Phase Tracking Reference Signal)
【0150】
UL DMRSは、PUSCH、および/または、PUCCHの送信に関連する。UL
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHと多重される。基地局装置3は、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補正を行なうためにUL DMRSを使用してよい。以下、PUSCHと、該PUSCHに関連するUL DMRSを共に送信することを、単に、PUSCHを送信する、と称する。以下、PUCCHと該PUCCHに関連するUL DMRSを共に送信することを、単に、PUCCHを送信する、と称する。PUSCHに関連するUL DMRSは、PUSCH用UL DMRSとも称される。PUCCHに関連するUL DMRSは、PUCCH用UL DMRSとも称される。
【0151】
SRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連しなくてもよい。基地局装置3は、チャネル状態の測定のためにSRSを用いてもよい。SRSは、上りリンクスロットにおけるサブフレームの最後、または、最後から所定数のOFDMシンボルにおいて送信されてもよい。
【0152】
UL PTRSは、位相トラッキングのために少なくとも用いられる参照信号であってもよい。UL PTRSは、1または複数のUL DMRSに用いられるアンテナポートを少なくとも含むUL DMRSグループに関連してもよい。UL PTRSとUL DMRSグループが関連することは、UL PTRSのアンテナポートとUL DMRSグループに含まれるアンテナポートの一部または全部が少なくともQCLであることであってもよい。UL DMRSグループは、UL DMRSグループに含まれるUL DMRSにおいて最も小さいインデックスのアンテナポートに少なくとも基づき識別されてもよい。UL PTRSは、1つのコードワードがマップされる1または複数のアンテナポー
トにおいて、最もインデックスの小さいアンテナポートにマップされてもよい。UL PTRSは、1つのコードワードが第1のレイヤ及び第2のレイヤに少なくともマップされる場合に、該第1のレイヤにマップされてもよい。UL PTRSは、該第2のレイヤにマップされなくてもよい。UL PTRSがマップされるアンテナポートのインデックスは、下りリンク制御情報に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0153】
図1において、基地局装置3から端末装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために、物理層によって使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
【0154】
PBCHは、MIB、および/または、PBCHペイロードを送信するために少なくとも用いられる。PBCHペイロードは、SSBの送信タイミング(SSB occasion)に関するインデックスを示す情報を少なくとも含んでもよい。PBCHペイロードは、SSBの識別子(インデックス)に関連する情報を含んでもよい。PBCHは、所定の送信間隔に基づき送信されてもよい。PBCHは、80ミリ秒(ms)の間隔で送信されてもよい。PBCHは、160msの間隔で送信されてもよい。PBCHに含まれる情報の中身は、80ms毎に更新されてもよい。PBCHに含まれる情報の一部または全部は、160ms毎に更新されてもよい。PBCHは、288サブキャリアにより構成されてもよい。PBCHは、2、3、または、4つのOFDMシンボルを含んで構成されてもよい。MIBは、SSBの識別子(インデックス)に関連する情報を含んでもよい。MIBは、PBCHが送信されるスロットの番号、サブフレームの番号、および/または、無線フレームの番号の少なくとも一部を指示する情報を含んでもよい。
【0155】
PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI)の送信のために少なくとも用いられる。PDCCHは、DCIを少なくとも含んで送信されてもよい。PDCCHはDCIを含んで送信されてもよい。DCIは、DCIフォーマットとも称されてもよい。DCIは、下りリンクグラントまたは上りリンクグラントのいずれかを少なくとも示してもよい。PDSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットは、下りリンクDCIフォーマットおよび/または下りリンクグラントとも称されてもよい。PUSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットは、上りリンクDCIフォーマットおよび/または上りリンクグラントとも称されてもよい。下りリンクグラントは、下りリンクアサインメントまたは下りリンク割り当てとも称されてもよい。上りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0およびDCIフォーマット0_1の一方または両方を少なくとも含む。
【0156】
DCIフォーマット0_0は、1Aから1Iの一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。
1A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier for DCI formats field)
1B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignment
field)
1C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field
)
1D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
1E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
1F)NDIフィールド(New Data Indicator field)
1G)RVフィールド(Redundancy Version field)
1H)HPIDフィールド(HARQ process ID field, HARQ process number field)
1I)PUSCHに対するTPC(Transmission Power Control)コマンドフィールド(TPC command for scheduled PUSCH field)
【0157】
1Aは、該1Aを含むDCIフォーマットが、1または複数のDCIフォーマットのうち、いずれかのDCIフォーマットに対応するかを示すために少なくとも用いられてもよい。該1または複数のDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット0_0、および/または、DCIフォーマット0_1の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。つまり、該1Aのビット数は、対応するDCIフォーマットの数に基づいて決定されてもよい。
【0158】
1Bは、該1Bを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。該1Bのビット数は、PUSCHの周波数リソースの割り当てに用いられる最大PRB数に基づいて決定されてもよいし、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0159】
1Cは、該1Cを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。該1Cのビット数は、PUSCHの時間リソースの割り当てに用いられる最大シンボル数に基づいて決定されてもよい。
【0160】
1Dは、該1Dを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHに対して周波数ホッピングが適用されるか否かを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0161】
1Eは、該1Eを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。該ターゲット符号化率は、該PUSCHのTBのためのターゲット符号化率であってもよい。該TBのサイズ(TBS)は、該ターゲット符号化率に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0162】
1Fは、該1Fの値がトグルされているかどうかに基づいて、該DCIフォーマットによってスケジュールされた、該1Hによって示されるHPIDの値に対応するPUSCHの送信が新規の送信であるか再送信かを示すために用いられる。該1Fの値がトグルされている場合、該1Hに対応する該PUSCHは、新規の送信であり、そうでないとすれば、該1Hに対応する該PUSCHは、再送信である。該1Fは、基地局装置3が、該1Hに対応するPUSCHの再送信を要求しているかを示すDCIであってもよい。
【0163】
1Gは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPUSCHのビット系列のスタートポジションを示すために用いられる。
【0164】
1Hは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPUSCHが対応するHARQプロセスの番号(HPID)を示すために用いられる。
【0165】
1Iは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPUSCHの送信電力を調整するために用いられる。
【0166】
DCIフォーマット0_1は、2Aから2Kの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
2A)DCIフォーマット特定フィールド
2B)周波数領域リソース割り当てフィールド
2C)時間領域リソース割り当てフィールド
2D)周波数ホッピングフラグフィールド
2E)MCSフィールド
2F)CSIリクエストフィールド
2G)BWPフィールド
2H)NDIフィールド
2I)RVフィールド
2J)HPIDフィールド
2K)PUSCHに対するTPCコマンドフィールド
【0167】
2Fは、CSIの報告を指示するために少なくとも用いられる。2Fのサイズは、所定の値であってもよい。2Fのサイズは、0であってもよいし、1であってもよいし、2であってもよいし、3であってもよい。2Fのサイズは、端末装置1に設定されるCSI設定の数に応じて決定されてもよい。
【0168】
2Gは、DCIフォーマット0_1によりスケジューリングされるPUSCHがマップされる上りリンクBWPを指示するために用いられてもよい。
【0169】
第2のCSIリクエストフィールドは、CSIの報告を指示するために少なくとも用いられる。第2のCSIリクエストフィールドのサイズは、上位層のパラメータReportTriggerSizeに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0170】
2Aから2Kのうち、上述した1Aから1Iと同じ名称のフィールドについては、同じ内容を含むため、説明を省略する。
【0171】
下りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1の一方または両方を少なくとも含む。
【0172】
DCIフォーマット1_0は、3Aから3Kのうち、一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。
3A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier for DCI formats field)
3B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignment
field)
3C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field
)
3D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
3E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
3F)PDSCHからHARQフィードバックへのタイミング指示フィールド(PDSCH to
HARQ feedback timing indicator field)
3G)PUCCHリソース指示フィールド(PRI: PUCCH resource indicator field)
3H)NDIフィールド
3I)RVフィールド
3J)HPIDフィールド
3K)PUCCHに対するTPCコマンドフィールド(TPC command for scheduled PUCCH field)
【0173】
3Bから3Eは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHのために用いられてもよい。
【0174】
3Fは、タイミングK1を示すフィールドであってもよい。PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットのインデックスがスロットnである場合、該PDSCHに
含まれるTBに対応するHARQ-ACKを少なくとも含むPUCCHまたはPUSCHが含まれるスロットのインデックスはn+K1であってもよい。PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットのインデックスがスロットnである場合、該PDSCHに含まれるTBに対応するHARQ-ACKを少なくとも含むPUCCHの先頭のOFDMシンボルまたはPUSCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットのインデックスはn+K1であってもよい。
【0175】
3Gは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのインデックスを示すフィールドであってもよいし、PUCCHリソースを決定するために用いられる値であってもよい。
【0176】
3Hは、該3Hの値がトグルされているかどうかに基づいて、該DCIフォーマットによってスケジュールされた、該3Jによって示されるHPIDの値に対応するPDSCHの送信が新規の送信であるか再送信かを示すために用いられる。該3Jの値がトグルされている場合、該3Jに対応する該PDSCHは、新規の送信であり、そうでないとすれば、該3Jに対応する該PDSCHは、再送信である。
【0177】
3Iは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHのビット系列のスタートポジションを示すために用いられてもよい。
【0178】
3Jは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHが対応するHARQプロセスの番号を示すために用いられてもよい。
【0179】
3Kは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHに対応するPUCCHの送信電力を調整するために用いられてもよい。
【0180】
DCIフォーマット1_1は、4Aから4Lのうち、一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。
4A)DCIフォーマット特定フィールド
4B)周波数領域リソース割り当てフィールド
4C)時間領域リソース割り当てフィールド
4D)周波数ホッピングフラグフィールド
4E)MCSフィールド
4F)PDSCHからHARQフィードバックへのタイミング指示フィールド
4G)PUCCHリソース指示フィールド
4H)BWPフィールド
4I)NDIフィールド
4J)RVフィールド
4K)HPIDフィールド
4L)PUCCHに対するTPCコマンドフィールド
【0181】
3A、4Aは、1Aおよび2Aと同様に、該DCIフォーマットを識別するために用いられる。
【0182】
1A、2A、3A、4Aはそれぞれ、1ビットで構成される場合には、DCIフォーマット0_0かDCIフォーマット1_0かを、または、DCIフォーマット0_1かDCIフォーマット1_1かを示すために用いられ、2ビットで構成される場合には、DCIフォーマット0_0からDCIフォーマット1_1の4つのうち、いずれか1つを示すために用いられてもよい。
【0183】
4Bから4Eは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHのために用いられてもよい。
【0184】
4Jは、DCIフォーマット1_1によりスケジューリングされるPDSCHがマップされる下りリンクBWPを指示するために用いられてもよい。
【0185】
4Aから4Lのうち、上述した3Aから3Kと同じ名称のフィールドについては、同じ内容を含むため、説明を省略する。
【0186】
各DCIフォーマットは、所定のビットサイズ(ペイロードサイズ)に合わせるためにパディングビットを含んでもよい。つまり、DCIフォーマット特定フィールドによって示される各DCIフォーマットのサイズが同じになるように1または複数のパディングビットを用いて調整されてもよい。
【0187】
DCIフォーマット2は、PUSCH、または、PUCCHの送信電力制御のために用いられるパラメータを含んでもよい。
【0188】
本実施形態の種々の態様において、特別な記載のない限り、リソースブロック(RB)の数は周波数領域におけるリソースブロックの数を示す。また、リソースブロックのインデックスは、低い周波数領域にマップされるリソースブロックから高い周波数領域にマップされるリソースブロックに昇順で付される。また、リソースブロックは、共通リソースブロック、および、物理リソースブロックの総称である。
【0189】
1つの物理チャネルは、1つのサービングセルにマップされてもよい。1つの物理チャネルは、1つのサービングセルに含まれる1つのキャリアに設定される1つのCBPにマップされてもよい。
【0190】
端末装置1は、1または複数の制御リソースセット(CORESET)が与えられる。端末装置1は、1または複数のCORESETにおいてPDCCHを監視する。
【0191】
CORESETは、1または複数のPDCCHがマップされうる時間周波数領域を示してもよい。CORESETは、端末装置1がPDCCHを監視する領域であってもよい。CORESETは、連続的なリソース(Localized resource)により構成されてもよい。CORESETは、非連続的なリソース(distributed resource)により構成されてもよい。
【0192】
周波数領域において、CORESETのマッピングの単位はリソースブロック(RB)であってもよい。例えば、周波数領域において、CORESETのマッピングの単位は6リソースブロックであってもよい。つまり、CORESETの周波数領域のマッピングは、6RB×n(nは1、2、・・・)で行なわれてもよい。時間領域において、CORESETのマッピングの単位はOFDMシンボルであってもよい。例えば、時間領域において、CORESETのマッピングの単位は1つのOFDMシンボルであってもよい。
【0193】
CORESETの周波数領域は、上位層の信号、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0194】
CORESETの時間領域は、上位層の信号、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0195】
あるCORESETは、共通CORESET(Common CORESET)であってもよい。共通
CORESETは、複数の端末装置1に対して共通に設定されるCORESETであってもよい。共通CORESETは、MIB、SIB、共通RRCシグナリング、および、セルIDの一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、SIBのスケジューリングのために用いられるPDCCHをモニタすることが設定されるCORESETの時間リソース、および/または、周波数リソースは、MIBに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0196】
あるCORESETは、専用CORESET(Dedicated CORESET)であってもよい。
専用CORESETは、端末装置1のために専用に用いられるように設定されるCORESETであってもよい。専用CORESETは、専用RRCシグナリングに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0197】
端末装置1によって監視されるPDCCHの候補のセットは、探索領域の観点から定義されてもよい。つまり、端末装置1によって監視されるPDCCH候補のセットは、探索領域によって与えられてもよい。
【0198】
探索領域は、1または複数の集約レベル(AL)のPDCCH候補を1または複数含んで構成されてもよい。PDCCH候補の集約レベルは、該PDCCHを構成するCCEの個数を示してもよい。
【0199】
端末装置1は、DRX(Discontinuous reception)が設定されないスロットにおいて
少なくとも1または複数の探索領域を監視してもよい。DRXは、上位層のパラメータに少なくとも基づき与えられてもよい。端末装置1は、DRXが設定されないスロットにおいて少なくとも1または複数の探索領域セット(Search space set)を監視してもよい。
【0200】
探索領域セットは、1または複数の探索領域を少なくとも含んで構成されてもよい。探索領域セットのタイプは、タイプ0PDCCH共通探索領域(common search space)、
タイプ0aPDCCH共通探索領域、タイプ1PDCCH共通探索領域、タイプ2PDCCH共通探索領域、タイプ3PDCCH共通探索領域、および/または、UE個別PDCCH探索領域のいずれかであってもよい。
【0201】
タイプ0PDCCH共通探索領域、タイプ0aPDCCH共通探索領域、タイプ1PDCCH共通探索領域、タイプ2PDCCH共通探索領域、および、タイプ3PDCCH共通探索領域は、CSS(Common Search Space)とも称されてもよい。UE個別PDCC
H探索領域は、USS(UE specific Search Space)とも称されてもよい。
【0202】
探索領域セットのそれぞれは、1つの制御リソースセットに関連してもよい。探索領域セットのそれぞれは、1つの制御リソースセットに少なくとも含まれてもよい。探索領域セットのそれぞれに対して、該探索領域セットに関連する制御リソースセットのインデックスが与えられてもよい。
【0203】
タイプ0PDCCH共通探索領域は、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域の設定は、上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1のLSB(Least Significant Bits)の4ビットに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1は、MIBに含まれてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域の設定は、上位層のパラメータSearchSpaceZeroに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層のパラメータSearchSpaceZeroのビットの解釈は、上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1のLSB
の4ビットの解釈と同様であってもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域の設定は、上位層のパラメータSearchSpaceSIB1に少なくとも基づき与えられてもよい。上位層のパラメータSearchSpaceSIB1は、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域で検出されるPDCCHは、SIB1を含んで送信されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられてもよい。SIB1は、SIBの一種である。SIB1は、SIB1以外のSIBのスケジューリング情報を含んでもよい。端末装置1は、EUTRAにおいて上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonを受信してもよい。端末装置1は、MCGにおいて上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonを受信してもよい。
【0204】
タイプ0aPDCCH共通探索領域は、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy
Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。タイプ0aPDCCH共通探索領域の設定は、上位層パラメータSearchSpaceOtherSystemInformationに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層パラメータSearchSpaceOtherSystemInformationは、SIB1に含まれてもよい。上位層のパラメータSearchSpaceOtherSystemInformationは、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域で検出されるPDCCHは、SIB1以外のSIBを含んで送信されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられてもよい。
【0205】
タイプ1PDCCH共通探索領域は、RA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列、および/または、TC-RNTI(Temporary Common-Radio Network Temporary Identifier)によってスクラ
ンブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。RA-RNTIは、端末装置1によって送信されるランダムアクセスプリアンブルの時間/周波数リソースに少なくとも基づき与えられてもよい。TC-RNTIは、RA-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットによりスケジューリングされるPDSCH(ランダムアクセスメッセージ2、メッセージ2(Msg2)、または、ランダムアクセスレスポンス(RAR)とも称される)により与えられてもよい。タイプ1PDCCH共通探索領域は、上位層のパラメータra-SearchSpaceに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層のパラメータra-SearchSpaceは、SIB1に含まれてもよい。上位層のパラメータra-SearchSpaceは、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。
【0206】
タイプ2PDCCH共通探索領域は、P-RNTI(Paging- Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。P-RNTIは、SIBの変更を通知する情報を含むDCIフォーマットの送信のために少なくとも用いられてもよい。タイプ2PDCCH共通探索領域は、上位層のパラメータPagingSearchSpaceに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層
のパラメータPagingSearchSpaceは、SIB1に含まれてもよい。上位層のパラメータPagingSearchSpaceは、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。
【0207】
タイプ3PDCCH共通探索領域は、C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために
用いられてもよい。C-RNTIは、TC-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットによりスケジューリングされるPDSCH(ランダムアクセスメッセージ4、メッセージ4(Msg4)、または、コンテンションレゾリューショ
ンとも称されてもよい)に少なくとも基づき与えられてもよい。タイプ3PDCCH共通探索領域は、上位層のパラメータSearchSpaceTypeがcommonにセットされている場合に与えられる探索領域セットであってもよい。
【0208】
UE個別PDCCH探索領域は、C-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0209】
端末装置1にC-RNTIが与えられた場合、タイプ0PDCCH共通探索領域、タイプ0aPDCCH共通探索領域、タイプ1PDCCH共通探索領域、および/または、タイプ2PDCCH共通探索領域は、C-RNTIでスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0210】
端末装置1にC-RNTIが与えられた場合、上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1、上位層のパラメータSearchSpaceZero、上位層のパラメータSearchSpaceSIB1、上位層のパラメータSearchSpaceOtherSystemInformation、上位層のパラメータra-SearchSpace、または、上位層パラメータPagingSearchSpaceのいずれかに少なくとも基づき与えられる探索領域セットは、C-RNTIでスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0211】
共通CORESETは、CSSおよびUSSの一方または両方を少なくとも含んでもよい。専用CORESETは、CSSおよびUSSの一方または両方を少なくとも含んでもよい。
【0212】
探索領域の物理リソースは制御チャネルの構成単位(CCE: Control Channel Element)により構成される。CCEは6つのリソース要素グループ(REG: Resource Element Group)により構成される。REGは1つのPRB(Physical Resource Block)の1つのOFDMシンボルにより構成されてもよい。つまり、REGは12個のリソースエレメント(RE: Resource Element)を含んで構成されてもよい。PRBは、単にリソースブロック(RB)とも称されてもよい。
【0213】
PDSCHは、TBを送信するために少なくとも用いられる。また、PDSCHは、ランダムアクセスメッセージ2(RAR、Msg2)を送信するために少なくとも用いられてもよい。また、PDSCHは、初期アクセスのために用いられるパラメータを含むシステム情報を送信するために少なくとも用いられてもよい。
【0214】
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理シグナルが用いられる。下りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されなくてもよいが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal)
・DL DMRS(DownLink DeModulation Reference Signal)
・CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)
・DL PTRS(DownLink Phase Tracking Reference Signal)
・TRS(Tracking Reference Signal)
【0215】
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域、および/または、時間領域の同期をとるために用いられる。なお、同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)、および、SSS(Secondary Synchronization Signal)を含む。
【0216】
SSB(SS/PBCHブロック)は、PSS、SSS、および、PBCHの一部また
は全部を少なくとも含んで構成される。SSブロックに含まれるPSS、SSS、および、PBCHの一部または全部のそれぞれのアンテナポートは同一であってもよい。SSBに含まれるPSS、SSS、およびPBCHの一部または全部は、連続するOFDMシンボルにマップされてもよい。SSBに含まれるPSS、SSS、および、PBCHの一部または全部のそれぞれのCP設定は同一であってもよい。SSBに含まれるPSS、SSS、および、PBCHの一部または全部のそれぞれに対するSCS設定μは同じ値が適用されてもよい。
【0217】
DL DMRSは、PBCH、PDCCH、および/または、PDSCHの送信に関連する。DL DMRSは、PBCH、PDCCH、および/または、PDSCHに多重される。端末装置1は、PBCH、PDCCH、または、PDSCHの伝搬路補正を行なうために該PBCH、該PDCCH、または、該PDSCHと対応するDL DMRSを使用してよい。以下、PBCHと、該PBCHと関連するDL DMRSが共に送信されることは、PBCHが送信されると称されてもよい。また、PDCCHと、該PDCCHと関連するDL DMRSが共に送信されることは、単にPDCCHが送信されると称されてもよい。また、PDSCHと、該PDSCHと関連するDL DMRSが共に送信されることは、単にPDSCHが送信されると称されてもよい。PBCHと関連するDL DMRSは、PBCH用DL DMRSとも称されてもよい。PDSCHと関連するDL DMRSは、PDSCH用DL DMRSとも称されてもよい。PDCCHと関連するDL DMRSは、PDCCHと関連するDL DMRSとも称されてもよい。
【0218】
DL DMRSは、端末装置1に個別に設定される参照信号であってもよい。DL DMRSの系列は、端末装置1に個別に設定されるパラメータに少なくとも基づいて与えられてもよい。DL DMRSの系列は、UE固有の値(例えば、C-RNTI等)に少なくとも基づき与えられてもよい。DL DMRSは、PDCCH、および/または、PDSCHのために個別に送信されてもよい。
【0219】
CSI-RSは、CSIを算出するために少なくとも用いられる信号であってもよい。また、CSI-RSは、RSRP(Reference Signal Received Power)やRSRQ(Reference Signal Received Quality)を測定するために用いられてもよい。端末装置1によって想定されるCSI-RSのパターンは、少なくとも上位層のパラメータにより与えられてもよい。
【0220】
PTRSは、位相雑音の補償のために少なくとも用いられる信号であってもよい。端末装置1によって想定されるPTRSのパターンは、上位層のパラメータ、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0221】
DL PTRSは、1または複数のDL DMRSに用いられるアンテナポートを少なくとも含むDL DMRSグループに関連してもよい。DL PTRSとDL DMRSグループが関連することは、DL PTRSのアンテナポートとDL DMRSグループに含まれるアンテナポートの一部または全部が少なくともQCLであることであってもよい。DL DMRSグループは、DL DMRSグループに含まれるDL DMRSにおいて最も小さいインデックスのアンテナポートに少なくとも基づき識別されてもよい。
【0222】
TRSは、時間、および/または、周波数の同期のために少なくとも用いられる信号であってもよい。端末装置によって想定されるTRSのパターンは、上位層のパラメータ、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0223】
下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号は、下りリンク信号とも称されてもよい。上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号は、上りリンク信号とも称され
てもよい。下りリンク信号および上りリンク信号を総称して、物理信号または信号とも称してもよい。下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルと称してもよい。下りリンクにおいて、物理信号は、SSB、PDCCH(CORESET)、PDSCH、DL DMRS、CSI-RS、DL PTRS、TRSのうち、一部または全部を含んでもよい。また、上りリンクにおいて、物理信号は、PRACH、PUCCH、PUSCH、UL DMRS、UL PTRS、SRSのうち、一部または全部を含んでもよい。物理信号は、上記した信号以外の信号であってもよい。つまり、物理信号は、1または複数の種類の物理チャネルおよび/または物理信号を含んでもよいし、1または複数の物理チャネルおよび/または物理信号を含んでもよい。
【0224】
BCH(Broadcast CHannel)、UL-SCH(Uplink-Shared CHannel)およびDL-SCH(Downlink-Shared CHannel)は、トランスポートチャネルである。媒体アクセス
制御(MAC)層で用いられるチャネルはトランスポートチャネルと称されてもよい。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位は、TBまたはMAC PDUとも称されてもよい。MAC層においてTB毎にHARQの制御が行なわれる。TBは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、TBはコードワー
ドにマップされ、コードワード毎に変調処理が行なわれる。
【0225】
基地局装置3と端末装置1は、上位層(higher layer)において上位層の信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置3と端末装置1は、無線リソース制御(RRC)層において、RRCシグナリング(RRCメッセージ、RRC情報、RRCパラメータ、RRC情報要素)を送受信してもよい。また、基地局装置3と端末装置1は、MAC層において、MAC CE(Control Element)を送受信してもよい。ここで、RRCシグナ
リング、および/または、MAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
【0226】
PUSCHおよびPDSCHは、RRCシグナリング、および/または、MAC CEを送信するために少なくとも用いられてよい。ここで、基地局装置3よりPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、サービングセル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリングであってもよい。サービングセル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリングは、共通RRCシグナリングとも称されてもよい。基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置1に対して専用のシグナリング(dedicated signalingまたはUE specific signalingとも称されてもよい)であってもよい。端末装置1に対して専用のシグナリングは、専用RRCシグナリングとも称されてもよい。サービングセルにおいて固有な上位層のパラメータは、サービングセル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリング、または、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。UE固有な上位層のパラメータは、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。
【0227】
BCCH(Broadcast Control CHannel)、CCCH(Common Control CHannel)、お
よび、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、ロジカルチャネルである。例えば、
BCCHは、MIBを送信するために用いられる上位層のチャネルである。また、CCCH(Common Control CHannel)は、複数の端末装置1において共通な情報を送信するために用いられる上位層のチャネルである。ここで、CCCHは、例えば、RRC接続されていない端末装置1のために用いられてもよい。また、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、端末装置1に専用の制御情報(dedicated control information)を送信するために少なくとも用いられる上位層のチャネルである。ここで、DCCHは、例えば、RRC接続されている端末装置1のために用いられてもよい。
【0228】
ロジカルチャネルにおけるBCCHは、トランスポートチャネルにおいてBCH、DL-SCH、または、UL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるCCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるDCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。
【0229】
トランスポートチャネルにおけるUL-SCHは、物理チャネルにおいてPUSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるDL-SCHは、物理チャネルにおいてPDSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるBCHは、物理チャネルにおいてPBCHにマップされてもよい。
【0230】
以下、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を説明する。
【0231】
図11は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置1は、無線送受信部10、および、上位層処理部14を含んで構成される。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF(Radio Frequency)部12、
および、ベースバンド部13の一部または全部を少なくとも含んで構成される。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16の一部または全部を少なくとも含んで構成される。無線送受信部10を送信部、受信部、物理層処理部、および/または、下位層処理部とも称してもよい。
【0232】
上位層処理部14は、ユーザーの操作等により生成された上りリンクデータ(TB、UL-SCH)を、無線送受信部10に出力する。上位層処理部14は、MAC層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP)層、無線リンク制御(RLC)層、RRC層の処理を行なう。
【0233】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、MAC層の処理を行なう。
【0234】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、RRC層の処理を行なう。無線リソース制御層処理部16は、自装置の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した上位層の信号に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。すなわち、無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した各種設定情報/パラメータを示す情報に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。該パラメータは上位層のパラメータ、および/または、情報要素であってもよい。
【0235】
無線送受信部10は、変調、復調、符号化、復号化などの物理層の処理を行なう。無線送受信部10は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。これらの処理を受信処理と称してもよい。無線送受信部10は、データを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号(上りリンク信号)を生成し、基地局装置3に送信する。これらの処理を送信処理と称してもよい。
【0236】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0237】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去
し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT)を行ない、周波数領域の信号を抽出する。
【0238】
ベースバンド部13は、データを逆高速フーリエ変換(IFFT)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0239】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバートし、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は、電力を増幅する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0240】
以下、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を説明する。
【0241】
図12は、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、無線送受信部30、および、上位層処理部34を含んで構成される。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32、および、ベースバンド部33を含んで構成される。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御層処理部36を含んで構成される。無線送受信部30を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。
【0242】
上位層処理部34は、MAC層、PDCP層、RLC層、RRC層の処理を行なう。
【0243】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、MAC層の処理を行なう。
【0244】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、RRC層の処理を行なう。無線リソース制御層処理部36は、PDSCHに配置される下りリンクデータ(TB、DL-SCH)、システム情報、RRCメッセージ、MAC CEなどを生成し、または上位ノードから取得し、無線送受信部30に出力する。また、無線リソース制御層処理部36は、端末装置1各々の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部36は、上位層の信号を介して端末装置1各々に対して各種設定情報/パラメータをセットしてもよい。すなわち、無線リソース制御層処理部36は、各種設定情報/パラメータを示す情報を送信/報知する。
【0245】
無線送受信部30の基本的な機能は、無線送受信部10と同様であるため説明を省略する。無線送受信部30において生成された物理信号を端末装置1に送信する(つまり、送信処理を行なう)。また、無線送受信部30は、受信した物理信号の受信処理を行なう。
【0246】
媒体アクセス制御層処理部15および/または35は、MACエンティティと称されてもよい。
【0247】
端末装置1が備える符号10から符号16が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。端末装置1が備える符号10から符号16が付された部の一部または全部は、メモリと該メモリに接続されるプロセッサとして構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部の一部または全部は、メモリと該メモリに接続されるプロセッサとして構成されてもよい。本実施形態に係る種々の態様
(動作、処理)は、端末装置1および/または基地局装置3に含まれるメモリおよび該メモリに接続されるプロセッサにおいて実現されて(行なわれて)もよい。
【0248】
図13は本実施形態の一態様に係るチャネルアクセスプロシージャ(CAP)の一例を示す図である。端末装置1または基地局装置3は、所定の物理信号を送信する前にエネルギー検出を行ない、NR-Uセル送信が行なわれるキャリア(つまり、NR-Uキャリア)またはBWP(つまり、NR-U BWP)またはチャネル(つまり、NR-Uチャネル)において、所定の期間、アイドル(クリア、フリー、通信が行なわれていない、特定の物理信号が送信されていない、特定の物理信号の電力(エネルギー)が検出されない、検出(測定)した電力(エネルギー)または電力の合計が所定の閾値を超えていない)であると判定すれば、該キャリアまたはBWPまたはチャネルにおいて物理信号を送信してもよい。つまり、端末装置1または基地局装置3は、NR-Uセルにおいて通信を行なう場合、所定の期間、該NR-Uセルがアイドルであることを確認するためのCCA(Clear Channel Assessment)またはチャネル測定を行なう。所定の期間は、遅延期間T
dとカウンタNとCCAスロット期間T
slから決定されてもよい。なお、CCAを行なった際に、アイドルではないことをビジーと称してもよい。なお、CCAは、端末装置1の無線送受信部10および/または基地局装置3の無線送受信部30で行なわれてもよい。なお、チャネルアクセスプロシージャは、あるチャネルにおいて、端末装置1または基地局装置3が物理信号を送信する前に、所定の期間、CCAを行なうことを含んでもよい。このような物理信号を送信する前に、チャネルがアイドルであるかどうか判定するためにエネルギー検出を行なうプロシージャ、または、チャネルがアイドルであるかどうかを判定して、アイドルである場合に物理信号を送信するプロシージャを、チャネルアクセスプロシージャ、および/または、CCAプロシージャ、および/または、LBT(Listen Before Talk)プロシージャと称されてもよい。ここで、NR-Uセルは、NR-Uキャリアおよび/またはNR-U BWPおよび/またはNR-Uチャネルであってもよく、NR-Uの物理信号の送信に利用可能な周波数帯域を少なくとも含んでもよい。つまり、NR-UセルおよびNR-UキャリアおよびNR-U BWPおよびNR-Uチャネルは同義であってもよい。本実施形態において、NR-Uセルは、NR-Uキャリア、NR-U BWP、および/または、NR-Uチャネルと言い換えられてもよい。NR-Uセルは、NR-Uキャリア、NR-U BWP、NR-Uチャネルのうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。NRセルは、NRキャリア、NR BWP、NRチャネルのうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
【0249】
ここで、1つのNR-Uオペレーティングバンドにおいて、基地局装置3および/または端末装置1がマルチキャリアアクセスプロシージャ(マルチキャリアそれぞれに対するCAP)を行なうことができる(行なう能力がある)とすれば、1つのNR-Uセルに対して複数のキャリア(NR-Uキャリア)および/または複数のBWP(NR-U BWP)が設定されてもよい。
【0250】
所定の期間は、自装置以外の信号を検出した後の遅延期間においてアイドルであることを最初にセンシングしたチャネルにおいて、カウンタNが0になった期間である。端末装置1または基地局装置3は、カウンタNの値が0になった後に、信号を送信することができる。なお、CCAスロット期間において、ビジーであると判断した場合には、カウンタNのデクリメントを延期してもよい。カウンタNの初期値Nintはチャネルアクセス優先クラスの値および対応するCWp(Contention Window)の値(CWS: CW size)に基づ
いて決定されてもよい。例えば、Nintの値は、0からCWpの値の間の中から一様分布されたランダム関数に基づいて決定されてもよい。CWpの値が更新されることによってNintの取り得る値(値の範囲)は、拡大されてもよい。
【0251】
端末装置1または基地局装置3は、NR-Uセルにおいて、1または複数の物理信号を
送信する場合、カウンタNの値をNintにセットする。
【0252】
端末装置1または基地局装置3は、Nの値が0よりも大きい場合、1つのCCAスロット期間においてクリアであると判定すれば、Nの値をN-1にセットする。つまり、端末装置1または基地局装置3は、1つのCCAスロット期間においてクリアであると判定すれば、カウンタNの値を1つだけデクリメントしてもよい。
【0253】
デクリメントしたNの値が0になった場合、端末装置1または基地局装置3は、CCAスロット期間におけるCCAを停止してもよい。もしそうでないとすれば、つまり、Nの値が0よりも大きい場合には、端末装置1または基地局装置3は、Nの値が0になるまで、CCAスロット期間のCCAを継続して行なってもよい。
【0254】
端末装置1または基地局装置3は、追加されたCCAスロット期間において、CCAを行ない、アイドルであると判定し、且つ、Nの値が0であるとすれば、物理信号を送信することができる。
【0255】
端末装置1または基地局装置3は、追加された遅延期間において、ビジーであると判定するか、追加された遅延期間のすべてのスロットにおいて、アイドルであると判定するまで、CCAを行なってもよい。追加された遅延期間において、アイドルであると判定し、且つ、Nの値が0であるとすれば、端末装置1または基地局装置3は、物理信号を送信することができる。端末装置1または基地局装置3は、追加された遅延期間において、ビジーであると判定すれば、CCAを継続して行なってもよい。
【0256】
CAPCの値pおよびCWpの値が設定された情報や条件に基づいて可変であるチャネルアクセスプロシージャをタイプ1チャネルアクセスプロシージャ(タイプ1CAP)と称し、CWpの値が常に0である、または、CWpの値に対応するカウンタNを用いない、または、送信前に1回だけCCAを行なうチャネルアクセスプロシージャをタイプ2チャネルアクセスプロシージャ(タイプ2CAP)と称してもよい。つまり、タイプ1チャネルアクセスプロシージャは、設定されたCAPCの値pや条件に基づいて更新されたCWpの値によってCCAの期間が変わるチャネルアクセスプロシージャのことである。また、タイプ2チャネルアクセスプロシージャは、物理信号の送信前に1回だけCCAを行ない、物理信号を送信するチャネル(周波数帯域)がアイドルであると判定すれば、送信を行なうことのできるチャネルアクセスプロシージャのことである。ここで、送信前とは、送信の直前を含んでもよい。端末装置1および/または基地局装置3は、物理信号の送信前に、チャネルアクセスプロシージャが完了しなかった場合には、その送信タイミングで該物理信号の送信を行なわない、または、延期してもよい。また、送信前に、CCAを行なわないチャネルアクセスプロシージャをタイプ3チャネルアクセスプロシージャ(タイプ3CAP)と称されてもよい。タイプ2CAPかタイプ3CAPかは上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0257】
図14は、本実施形態の一態様に係るチャネルアクセス優先クラス(CAPC)およびCW調整プロシージャの一例を示す図である。
【0258】
CAPCの値pは、遅延期間Tdに含まれるCCAスロット期間Tslの数mpと、CWの最小値と最大値、最大チャネル専有時間、許容されるCWpの値(CWS)を示すために用いられる。CAPCの値pは、物理信号の優先度に応じて設定されてもよい。CAPCの値pは、DCIフォーマットに含まれて示されてもよい。
【0259】
端末装置1は、カウンタNの値にN
initをセットする前に、N
initの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。なお、端末装置1は、ランダムアクセスプロシー
ジャが成功裏に完了した場合には、ランダムアクセスプロシージャに対して、更新されたCWの値を維持してもよい。また、端末装置1は、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した場合には、ランダムアクセスプロシージャに対して、更新されたCWの値をCW
minにセットしてもよい。ここで本実施形態において、CW
minは、例えば、
図14に示すCW#0、つまり、CAPCの値pに対応するCW
pの初期値であってもよい。ここで、更新されたCWの値をCW
minにセットするとは、1または複数の所定の条件を満たした場合に更新されるCWの値をCW
minに更新することであってもよい。また、更新されたCWの値をCW
minにセットするとは、CWの値をCW
minにセットし直すことであってもよい。
【0260】
端末装置1は、Msg1送信前に行なうCCAに対応するカウンタNの値にNinitをセットする前に、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。なお、端末装置1は、Msg2の受信に成功したとみなした場合、および/または、Msg4の受信に成功したとみなした場合には、更新されたCWの値を維持してもよい。また、端末装置1は、Msg2の受信に成功したとみなした場合、および/または、Msg4の受信に成功したとみなした場合には、更新されたCWの値をCWminにセットしてもよい。
【0261】
ここで、CWの値を調整するとは、CWpの値が所定の条件を満たした場合に、CWminからCWmaxに達するまで1段階ずつ増えていくことであってもよい。CWmaxに達すると、また、CWminから1段階ずつ増えていく。つまり、CWの値を調整するとは、CWpの値を更新することであってもよい。CWpの値を更新するとは、CWpの値を1段階大きい値にすることであってもよい。例えば、CW#3からCW#4にすることであってもよいし、CW#n-1からCW#nにすることであってもよい。また、端末装置1および/または基地局装置3は、CWの値を調整する度に、0から、更新されたCWpの値の間で一様分布したランダム関数に基づいてNinitの値を決定してもよい。
【0262】
Msg1の送信に適用されるチャネルアクセス優先クラス(CAPC)の値pは、システム情報に基づいて決定されてもよいし、上位層パラメータに基づいて決定されてもよいし、SSBと関連付けられてもよい。例えば、Msg1に対応するCAPCの値pがPである場合、Ninitの値は、0からCW#0の間を一様分布したランダム関数に基づいて決定される。
【0263】
CAPCの値pは、PUSCH、PUCCH、PRACHのそれぞれに対して個別に設定されてもよい。また、CAPCの値pは、PUSCH、PUCCH、PRACHに対してセル固有の上位層パラメータとして共通の値が設定されてもよい。また、CAPCの値pは、PUSCH、PUCCH、PRACHのそれぞれに対して個別の上位層パラメータとして設定されてもよい。また、PUSCHに対するCAPCの値pは、PUSCHのスケジューリングに対して用いられるDCIフォーマットに含まれて示されてもよい。また、PUCCHに対するCAPCの値pは、PUCCHリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットに含まれて示されてもよい。また、PRACHに対するCAPCの値pは、PDCCHオーダのためのDCIフォーマットに含まれて示されてもよい。また、PRACHに対するCAPCの値pは、ランダムアクセスプロシージャの種類に応じて決定されてもよい。例えば、CBRAに対するCAPCの値pは、システム情報および/または上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。また、CFRAに対するCAPCの値pは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよいし、または、PDCCHオーダに対応するDCIフォーマットに含まれて設定されてもよい。CFRAにおいて、CAPCの値pを上位層パラメータに基づくか、DCIフォーマットのフィールドに基づくか、はシステム情報および/または上位層パラメータの設定に基づいて決定されてもよい。
【0264】
端末装置1がPUCCHリソースでPDSCHに対するHARQ-ACKを送信する場
合には、PUCCHに対するチャネルアクセスプロシージャのタイプおよび/またはCAPCの値pは、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに専用の1または複数のフィールドが含まれて設定されてもよい。なお、該DCIフォーマットにはPUCCHリソース指示フィールドが含まれてもよい。つまり、該PUCCHリソース指示フィールドによって指示されるPUCCHリソースに対して、該PUCCHに対するチャネルアクセスプロシージャのタイプおよび/またはCAPCの値が用いられてもよい。また、端末装置1がPUCCHリソースでSRを送信する場合には、PUCCHに対するチャネルアクセスプロシージャのタイプおよび/またはCAPCの値pは、PUCCH設定またはSR設定に含まれる1または複数の上位層パラメータに基づいて設定されてもよい。
【0265】
CAPCの値pは、PUSCH、PUCCHに対しては、送信する情報と関連付けて決定されてもよい。例えば、PUSCHまたはPUCCHにおいてUCIを含んで送信する場合、UCIに含まれる情報の種類(HARQ-ACK、SR、CSIなど)や組み合わせに応じて、個別にCAPCの値pは設定されてもよい。
【0266】
本実施形態では、CAPCの値pについて記載しているが、チャネルアクセスプロシージャ(CAP)のタイプ(タイプ1CAP、タイプ2CAP、つまり、CAT(Channel Access Type))、CWの値、および/または、Tmcotの値についても同様に設定さ
れてもよい。また、CATについて、CAT1は、タイプ1CAPを示してもよいし、CAT2は、タイプ2CAPを示してもよい。
【0267】
例えば、NR-Uセルにおける、PDSCHやPUSCHのスケジューリング、PRACHのリソース割り当てに用いられるDCIフォーマット(DCIフォーマット0_0、0_1、1_0、1_1)には、チャネルアクセスプロシージャを行なうために、下記8Aから下記8Eの一部または全部がフィールドとしてそれぞれ含まれてもよい。
8A)チャネルアクセスプロシージャ(CAP)のタイプ(チャネルアクセスタイプ(CAT))
8B)チャネルアクセス優先クラス(CAPC)の値p
8C)最大チャネル専有時間Tmcot
8D)CWの値
8E)CCAスロット期間の最大数m
【0268】
PUCCHに対して、8Aから8Eの一部または全部はそれぞれ、所定の値であってもよいし、それぞれに対して上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0269】
PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット(1_0、1_1)に、上記8Aから上記8Eの一部または全部に加え、PUCCHリソース指示フィールドが含まれる場合、PDSCHのHARQ-ACKに対するPUCCHの送信前のチャネルアクセスプロシージャは、DCIフォーマットに含まれる上記8Aから上記8Eの少なくとも1つに基づいて行なわれてもよい。
【0270】
受信したDCIフォーマットがランダムアクセスプリアンブルのリソース割り当てを示す場合、つまり、PDCCHオーダを受信した場合、且つ、PDCCHオーダに上記8Aから上記8Eの一部または全部が含まれる場合には、ランダムアクセスプリアンブルを送信する前のチャネルアクセスプロシージャは、PDCCHオーダに含まれる上記8Aから上記8Eの一部または全部に基づいて行なわれてもよい。
【0271】
NR-Uキャリアにおいて、SRをPUCCHで送信する場合には、上記8Aから8Eのうち、一部または全部は、PUCCH設定またはSR設定に含まれてもよい。つまり、
SRを含むPUCCHに対して、チャネルアクセスプロシージャが行なわれる場合、チャネルアクセスプロシージャのためのパラメータは、上位層パラメータに基づいて設定されてもよい。また、SRを含むPUCCHに対して、チャネルアクセスプロシージャが行なわれる場合、チャネルアクセスプロシージャのためのパラメータは、RRC層の信号を介して、基地局装置3から端末装置1へ送信され、設定されてもよい。
【0272】
次に、本実施形態に係るHARQオペレーションについて説明する。
【0273】
端末装置1のMACエンティティは、各サービングセルに対して少なくとも1つのHARQエンティティを含んでもよい。少なくとも1つのHARQエンティティは、多くの並列したHARQプロセスを維持することができる。各HARQプロセスは、1つのHPIDに関連付けられてもよい。HARQエンティティは、HARQ情報およびDL-SCHにおいて受信した関連するTBを対応する1または複数のHARQプロセスに誘導する。
【0274】
HARQエンティティ毎の並列可能なDL HARQプロセスの数(最大数)は、上位層パラメータ(例えば、RRCパラメータ)に基づいて設定されてもよいし、該上位層パラメータを受信していなければ、デフォルト値であってもよい。専用ブロードキャストHARQプロセスは、BCCHに対して用いられてもよい。なお、ブロードキャストHARQプロセスは、ブロードキャストプロセスと称されてもよい。
【0275】
HARQプロセスは、物理層が下りリンク空間多重が設定されていない時、1つのTBをサポートする。また、HARQプロセスは、物理層が下りリンク空間多重が設定されている時、1つまたは2つのTBをサポートする。
【0276】
端末装置1のMACエンティティは、1より大きな値の上位層パラメータpdsch-AggregationFactorが設定された時、pdsch-AggregationFactorは、ダイナミック下りリンクアサインメントのバンドル内のTBの送信の数を提供してもよい。バンドリングオペレーション(HARQ-ACKバンドリングオペレーション)は、同じバンドルの一部である各送信に対して同じHARQプロセスを呼び出す(起動する)ためのHARQエンティティに依存する。初期送信の後、pdsch-AggregationFactorによって設定された値より1つ少ない(つまり、pdsch-AggregationFactor-1)HARQの再送信はバンドル内で続いてもよい。
【0277】
端末装置1のMACエンティティは、下りリンクアサインメントが示されるとすれば、該関連したHARQ情報によって示されたHARQプロセスに物理層から受信した1または複数のTBおよび関連したHARQ情報を割り当ててもよい。また、端末装置1のMACエンティティは、下りリンクアサインメントがブロードキャストHARQプロセスに対して示されるとすれば、ブロードキャストHARQプロセスに受信したTBを割り当ててもよい。
【0278】
HARQプロセスのために送信が行なわれる時、1つ、または、(下りリンク空間多重の場合)2つのTBと関連したHARQ情報は、HARQエンティティから受信されてもよい。
【0279】
各受信したTBおよび関連したHARQ情報に対して、HARQプロセス(あるHPIDに関連するHARQプロセス)は、NDIが提供される時は、該NDIがこのTBに対応する、前に受信した送信の値(PDCCHに含まれるHPIDに関連するNDIの値)と比較してトグルされているとすれば、または、HARQプロセスがブロードキャストプロセスに相当し、そして、これがRRCによって示されたシステム情報スケジュールに応
じたTBに対する最初の受信した送信であるとすれば、または、これが、このTBに対して本当に最初の受信した送信であるとすれば(つまり、このTBに対して、前のNDIがない(存在しない)、新規の送信である)、この送信を、新規の送信であるとみなす。そうでないとすれば、HARQプロセスは、この送信を再送信であるとみなす。なお、前に受信した送信とは、過去に受信した送信であってもよい。ここで、送信とは、基地局装置3から送信されたTBのことであってもよい。
【0280】
MACエンティティは、これ(受信したTB)が新規の送信であれば、受信データ(受信したTBに対するデータ)をデコードすることを試みる。また、MACエンティティは、これが再送信であれば、このTBに対するデータがまだ成功裏にデコードされていないとすれば、物理層に、このTBに対するソフトバッファ内で最新のデータを受信したデータを結合することおよび結合したデータをデコードすることを指示する。また、MACエンティティは、MACエンティティがデコードを試みたデータがこのTBに対して成功裏にデコードされるとすれば、または、このTBに対するデータが以前成功裏にデコードされているとすれば、HARQプロセスがブロードキャストプロセスと同じであるとすれば、デコードされたMAC PDUを上位層(RLC層、PDCP層、および/または、RRC層)に転送する。また、これが、このTBに対するデータの最初の成功裏のデコーディングであるとすれば、MACエンティティは、ディアセンブリアンドデマルチプレキシングエンティティにデコードしたMAC PDUを転送する。そうでないとすれば、MACエンティティは、物理層に、MACエンティティがデコードを試みたデータとこのTBに対するソフトバッファ内のデータを取り替えることを指示する。MACエンティティは、HARQプロセスがTC-RNTIを伴って示された送信に関連し、コンテンションレゾリューションがまだ成功していないとすれば、または、HARQプロセスがブロードキャストプロセスに相当すれば、または、HARQフィードバックが送信されるサービングセルを含むTAGに関連した、timeAlignmentTimerがストップまたは満了すれば、このTBにおけるデータのacknowledgement(s)を生成することを物理層に指示する。なお、acknowledgementは、ACKまたはNACKであってもよい。
【0281】
NR-Uセルにおいて、端末装置1および/または端末装置1のMACエンティティは、このHARQプロセスにおいて、この送信が再送信であるとみなされると、このTBにおけるデータのacknowledgement(s)を生成する指示された端末装置1の物理層は、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHの送信の前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、Ninitに用いられるCWの値を更新してもよい。また、NR-Uセルにおいて、端末装置1および/または端末装置1のMACエンティティは、このHARQプロセスにおいて、この送信が新規の送信であるとみなされると、このTBにおけるデータのacknowledgement(s)を生成する指示された端末装置1の物理層は、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHの送信の前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、Ninitに用いられるCWの値をCWpの初期値にセットしてもよいし、CWの値を更新しなくてもよい(つまり、CWの値を維持してもよい)。なお、端末装置1の物理層は、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHの送信の前にタイプ2チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、この送信が新規の送信か再送信かに因らず、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHの送信前に1回だけCCAを行ない、NR-Uチャネルがアイドルであると判定すると、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHを送信してもよい。
【0282】
ここで、CWの値を更新するとは、例えば、設定可能なCWの許容値が、CW#0、CW#1、CW#2(CW#0<CW#1<CW#2)の3種類あるとすれば、CWの値がCW#0である場合、CWの値を1つ上の値であるCW#1に更新することである。また
、CWの値を更新するとは、CWの値がCW#1である場合、CWの値を1つ上の値であるCW#2に更新することである。また、CWの値を更新するとは、CWの値がCW#2(CWmax)である場合、CWの値を1つ上の値が存在しないとすれば、CW#0(CWmin)にセットし直すことを含んでもよい。
【0283】
ここで、物理層は、送信部、受信部、無線送受信部および/または測定部のうち、少なくとも1つを含んでもよく、物理層処理部であってもよい。MACエンティティは、MAC層であってもよく、MAC層処理部であってもよい。
【0284】
MACエンティティは、そのC-RNTIに対するPDCCHにおけるNDIが前の送信における値と比較してトグルされていると判定する時、そのTC-RNTIに対するPDCCHにおけるすべての下りリンクアサインメントで受信されたNDIを無視する。
【0285】
端末装置1は、PDCCHに、NR-UセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットを検出した場合、該DCIフォーマットに、HARQプロセスID(HPID)、および、NDIが含まれているとすれば、該HPIDに対してNDIがトグルされているかどうかに基づいて、該PDSCHの送信が、新規の送信か再送信かを判定することができる。さらに、該DCIフォーマットに、PUCCHリソースを指示するフィールドが含まれているとすれば、該NDIがトグルされているかどうかに基づいて、CWの値を調整するか否かを判定してもよい。例えば、端末装置1は、第1のHPIDに関連したHARQプロセスに対するNDIの値がトグルされているとすれば、各CAPCの値pに対応するCWpの値をCWminにセットし、そうでないとすれば(つまり、該NDIの値がトグルされていないとすれば)、端末装置1は、CWpの値を1つ上の許容値(CWの値)に増やしてもよい(つまり、端末装置1は、CWpの値(CWの値)を更新してもよい)。
【0286】
端末装置1は、1または複数のHPIDに関連するHARQプロセスに対するHARQ-ACKコードブックを生成する場合、少なくとも1つのHPIDについて、NDIの値がトグルされていないとすれば、該HARQ-ACKコードブックを含むPUCCHまたはPUSCHの送信前に行なうタイプ1チャネルアクセスプロシージャに対するCWの値を更新してもよい。
【0287】
基地局装置3は、NR-UセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットを含むPDCCHおよび該PDSCHを送信する場合、該PDCCHおよび該PDSCHの送信前に、タイプ1チャネルアクセスプロシージャを行ない、NR-UチャネルがすべてのCCAスロット期間においてアイドルであると判定すれば、該PDCCHおよび該PDSCHを送信し、該NR-Uチャネルがアイドルでないと判定すれば、該NR-UチャネルがすべてのCCAスロット期間においてアイドルであると判定できるまで、該PDCCHおよび該PDSCHの送信を延期してもよい。
【0288】
基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHを送信した後、所定の期間を経過しても、該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHを成功裏に受信できなかった場合、該PDCCHおよび該PDSCHを再送信してもよい。基地局装置3が、該PDCCHおよび該PDSCHを再送信する場合、該HPIDに対するNDIの値をトグルせずに送信する。つまり、基地局装置3は、該HPIDに対するNDIの値をトグルしないことによって、該PDSCHが再送信であることを示してもよい。その際、基地局装置3が、タイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なう場合には、CWの値を更新してもよい。
【0289】
なお、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHを送信した後、所定の期間内
に、該HPIDに関連するHARQプロセスに対応する該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHを成功裏に受信できたとすれば、該HPIDに対するHARQプロセスに対応するCWの値をCWminにリセットしてもよい。つまり、該HPIDに関連するHARQプロセスに対するNDIの値をトグルするため、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHの送信前にチャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、該CWの値をCWminにセットしてもよい。ここで、基地局装置3は、複数のHPIDに関連するHARQプロセスを管理できる場合、HPID毎にチャネルアクセスプロシージャおよび/またはCW調整プロシージャを行なってもよい。
【0290】
基地局装置3は、PDCCHおよび該PDCCHによってスケジュールされるPDSCHを送信した場合、所定の期間内(例えば、所定のタイマが満了するまで)に、該PDSCHに対応するHARQ-ACK(つまり、該PDSCHに対応するHPIDに対するHARQ-ACK)を含むPUCCHまたはPUSCHを成功裏に受信できなかった場合、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHに対するCWの値を更新してもよい。なお、PUCCHの代わりに、該PDSCHに対応するHPIDに対するHARQ-ACKを含むPUSCHを成功裏に受信した場合、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHに対するCWの値を更新しなくてもよい。
【0291】
基地局装置3および/または端末装置1は、あるHPIDのHARQプロセスのHARQオペレーションが成功したとみなした場合には、該オペレーションに関連して更新したCWの値をCWminにセットしてもよい。
【0292】
端末装置1は、受信したPDSCHに対するHARQ-ACKを、PUCCHまたはPUSCHを介して送信した後に、同じHPIDを有し、且つ、再送信を示すPDSCHを受信したとすれば、または、該PDSCHに対するHARQ-ACKの再送信を要求されるとすれば、該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHの送信前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、Ninitに用いられるCWの値を更新してもよい。つまり、同じHPIDのPDSCHに対して再送信が示される度に、端末装置1は、該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHの送信前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、対応するNinitに用いられるCWの値を更新してもよい。
【0293】
NR-Uセルにおける、SSBおよび/またはCSI-RSを総称してNR-U DRS(Discovery Reference Signal)と称されてもよい。NR-U DRSは、NR-Uセルがアクティベーションかディアクティベーションかを、端末装置1が確認するために、検出されてもよい。
【0294】
図15は、本実施形態に係る周波数マッピング(リソース割り当て、物理リソースへのマッピング、周波数リソース配置タイプ)の一例を示す図である。
図15(a)は、1つの端末装置1および/または基地局装置3に対して、複数のPRBが連続的に配置される例(contiguous mapping, localized mapping)である。
図15(a)の周波数マッピン
グ(周波数リソース配置タイプ)は、例えば、DFT-s-OFDM信号などのシングルキャリアによる低いPAPR(Peak to Average Power Ratio)特性を実現するために用
いられてもよい。
図15(b)は、1つの端末装置1および/または基地局装置3に対して、複数のPRBが等間隔または非等間隔に配置される例(interlaced mapping, distributed mapping)である。
図15(b)の周波数マッピング(周波数リソース配置タイプ
)は、周波数領域において、少ないPRB数で送信帯域幅(最大送信帯域幅、チャネル帯域幅、キャリア帯域幅、BWP帯域幅)の80%以上を実現するために用いられてもよい。つまり、
図15(b)の周波数マッピングは、OCB(Occupied Channel Bandwidth)要件を満たすために行なわれてもよい。また、インタレースの数は、SCSに応じて決定
されてもよい。例えば、SCSが15kHzの場合、インタレースの数は、10または11であってもよい。また、SCSが30kHzの場合、インタレースの数は、5または6であってもよい。インタレースの数は、周波数領域における端末装置1の最大多重数であってもよい。インタレースの数は、周波数帯域幅の大きさに因らず、同じ数であってもよい。例えば、周波数帯域幅が20MHzであっても40MHzであっても、SCSが15kHzの場合、インタレースの数は、10または11であってもよい。なお、基地局装置3および/または端末装置1は、1または複数のインタレースを用いて物理チャネルおよび/または物理信号の送信を行なうことができる。
【0295】
図16は、本実施形態に係る時間領域におけるPUCCHの送信開始位置(時間領域の開始位置、スロット内の開始位置)を示すフィールド(PUCCH starting position field,
PSP field)および各SCSに対応するPUCCHの開始位置の一例を示す図である。
図16(a)および(b)は、PUCCHの送信開始位置を示すフィールド(2ビットフィールド、1ビットフィールド)の一例を示している。該フィールドは、時間シンボル領域における送信タイミングを調整することによって端末装置1がLBTを行なうためのギャップ(期間)を設けるために用いられるフィールドである。例えば、該フィールドに値“00”または“0”がセットされている場合には、先頭の時間シンボル領域の開始から物理チャネル/物理信号の送信を行なえることを示す。該フィールドに値“01”または“10”または“1”がセットされている場合には、先頭の時間シンボル領域の途中から物理チャネル/物理信号の送信を行なえることを示す。該フィールドに値“01”または“1”がセットされている場合には、PUCCHの先頭の時間シンボル領域内の25μ秒(us)から送信可能であることを示している。例えば、この25μ秒において、端末装置1は25μ秒のLBTを1回だけ行なってから送信を行なうことができる。該フィールドに値“10”がセットされている場合には、PUCCHの先頭の時間シンボル領域内の(25+TA(Timing Advance))μ秒(us)から送信可能であることを示している。該フィールドに値“11”がセットされている場合には、次の時間シンボル領域から物理チャネル/物理信号の送信を行なえることを示す。また、SCSの値によっては、SCSに対応する1つの時間シンボル領域の長さが25μ秒および/または(25+TA)μ秒よりも短い場合がある。このような場合、該フィールドに値“11”がセットされているとすれば、先頭の時間シンボル領域から25μ秒または(25+TA)μ秒以降の最初の時間シンボル領域を示してもよい。
図16(c)は、SCSが15kHzの場合の各値のPUCCHの開始位置の一例を示している。
図16(d)は、SCSが30kHzの場合の各値のPUCCHの開始位置の一例を示している。
【0296】
以下、本実施形態の一態様に係る種々の装置の態様を説明する。
【0297】
(1)上記の目的を達成するために、本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信する受信部と、前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信する送信部と、を備え、前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、前記送信部は、DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定する。
【0298】
(2)また、本発明の第2の態様は、第1の態様の端末装置であって、前記第1の情報は、前記PUCCHリソースに対する周波数リソース配置タイプを示す情報である。
【0299】
(3)また、本発明の第3の態様は、第1の態様の端末装置であって、前記第1の情報
は、前記PUCCHの送信前に行なうCAPのタイプを示す情報である。
【0300】
(4)また、本発明の第4の態様は、第1の態様の端末装置であって、前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記PUCCHリソースセットにはそれぞれ、前記PUCCHの周波数リソース配置タイプに関連する情報が含まれる。
【0301】
(5)また、本発明の第5の態様は、第1の態様の端末装置であって、前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が異なる値であるとすれば、前記PUCCHで送信するUCI情報ビット数に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定する。
【0302】
(6)また、本発明の第6の態様は、端末装置に用いられる方法であって、第1のPUCCHリソースセットおよび第2のPUCCHリソースセットに関連するRRC情報を受信するステップと、前記RRC情報に基づいて、PUCCHを送信するステップと、前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が同じ値であるとすれば、DCIフォーマットに含まれる第1の情報に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定するステップと、を含む。
【0303】
(7)また、本発明の第7の態様は、第6の態様の方法であって、前記第1のPUCCHリソースセットおよび前記第2のPUCCHリソースセットのそれぞれに対して適用される最大UCI情報ビット数が異なる値であるとすれば、前記PUCCHで送信するUCI情報ビット数に基づいて、前記第1のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるか前記第2のPUCCHリソースセットのPUCCHリソースを用いるかを決定するステップを含む。
【0304】
本発明に関わる基地局装置3、および、端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を
制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやH
DD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書
き込みが行なわれる。
【0305】
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
【0306】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0307】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間
、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0308】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0309】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)および/またはNG-RAN(NextGen RAN,NR RAN)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBお
よび/またはgNBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
【0310】
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0311】
また、上述した実施形態では、通信装置の一例として端末装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
【0312】
以上、本発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0313】
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10、30 無線送受信部
11、31 アンテナ部
12、32 RF部
13、33 ベースバンド部
14、34 上位層処理部
15、35 媒体アクセス制御層処理部
16、36 無線リソース制御層処理部