(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】HFC分配ネットワークインフラストラクチャに基づくテレメトリ
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240129BHJP
H04B 10/2575 20130101ALN20240129BHJP
【FI】
H04Q9/00 311J
H04B10/2575
(21)【出願番号】P 2020563423
(86)(22)【出願日】2019-05-08
(86)【国際出願番号】 US2019031336
(87)【国際公開番号】W WO2019217564
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2022-04-13
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514188564
【氏名又は名称】アリス エンタープライジズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】ARRIS ENTERPRISES LLC
【住所又は居所原語表記】3871 Lakefield Drive, Suwanee, GA 30024, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】アギーレ、セルジオ アルフレッド メンドーサ
(72)【発明者】
【氏名】ビアス、ジョアキン
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-309744(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0219379(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04B 10/2575
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
センサモジュールにて1つまたは複数のモニタ信号を受信する工程であって、前記センサモジュールはネットワークデバイスに対し取り付けられて
おり、前記ネットワークデバイスは、ヘッドエンドリソースと顧客構内との間においてデータ信号を送信するように構成されている、工程と、
前記1つまたは複数のモニタ信号を後方経路に沿った送信用に処理する工程と、
処理された前記1つまたは複数のモニタ信号をテレメトリ制御センタに対し出力する工程であって、処理された前記1つまたは複数のモニタ信号は、1つまたは複数の後方経路を通じて前記テレメトリ制御センタに対し送信される、工程と、を備える方法。
【請求項2】
前記テレメトリ制御センタは、
前記ヘッドエンドリソースに対し取り付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記センサモジュールは、前記ネットワークデバイスの電源によって電力供給される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のモニタ信号は、前記センサモジュールのプリント回路板へと実装された1つまたは複数のセンサによって受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のセンサの各々についての較正テーブルは、前記センサモジュールのマイクロコントローラによってホストされる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記センサモジュールは、前記ネットワークデバイスによって利用されるリンクの種類に基づいて、後方経路に沿った送信用に前記1つまたは複数のモニタ信号を処理するように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記センサモジュールは、前記テレメトリ制御センタから受信された1つまたは複数の制御信号に基づいて、前記1つまたは複数のモニタ信号を受信するように構成されており、前記1つまたは複数の制御信号は、前記センサモジュールによって1つまたは複数の前方経路を介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
センサモジュールであって、
1つまたは複数のモニタ信号を受信する1つまたは複数のセンサと、
1つまたは複数のモジュールと、を備え、前記1つまたは複数のモジュールは、
前記センサモジュールが取り付けられたネットワークデバイスによって利用される、後方経路に沿った送信用に前記1つまたは複数のモニタ信号を処理する工程
であって、前記ネットワークデバイスは、ヘッドエンドリソースと顧客構内との間においてデータ信号を送信するように構成されている、工程と、
処理された前記1つまたは複数のモニタ信号をテレメトリ制御センタに対し出力する工程であって、処理された前記1つまたは複数のモニタ信号は、前記ネットワークデバイスによって利用される前記後方経路を通じて前記テレメトリ制御センタに対し送信される、工程と、を行う、センサモジュール。
【請求項9】
前記センサモジュールは、前記ネットワークデバイスの電源によって電力供給される、請求項8に記載のセンサモジュール。
【請求項10】
前記1つまたは複数のセンサは、前記センサモジュールのプリント回路板へと実装されている、請求項8に記載のセンサモジュール。
【請求項11】
前記1つまたは複数のセンサの各々についての較正テーブルは、前記センサモジュールのマイクロコントローラによってホストされる、請求項10に記載のセンサモジュール。
【請求項12】
前記1つまたは複数のモジュールは、前記ネットワークデバイスによって利用されるリンクの種類に基づいて、前記後方経路に沿った送信用に前記1つまたは複数のモニタ信号を処理する、請求項8に記載のセンサモジュール。
【請求項13】
前記センサモジュールは、前記テレメトリ制御センタから受信された1つまたは複数の制御信号に基づいて、前記1つまたは複数のモニタ信号を受信するように構成されており、前記1つまたは複数の制御信号は、前記センサモジュールによって1つまたは複数の前方経路を介して受信される、請求項8に記載のセンサモジュール。
【請求項14】
1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、1つまたは複数のプロセッサに、
センサモジュールにて1つまたは複数のモニタ信号を受信する工程であって、前記センサモジュールはネットワークデバイスに対し取り付けられて
おり、前記ネットワークデバイスは、ヘッドエンドリソースと顧客構内との間においてデータ信号を送信するように構成されている、工程と、
前記1つまたは複数のモニタ信号を後方経路に沿った送信用に処理する工程と、
処理された前記1つまたは複数のモニタ信号をテレメトリ制御センタに対し出力する工程であって、処理された前記1つまたは複数のモニタ信号は、1つまたは複数の後方経路を通じて前記テレメトリ制御センタに対し送信される、工程と、を備える動作を行わせるように動作可能な命令を有する、1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記テレメトリ制御センタは、
前記ヘッドエンドリソースに対し取り付けられている、請求項14に記載の1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記センサモジュールは、前記ネットワークデバイスの電源によって電力供給される、請求項14に記載の1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記1つまたは複数のモニタ信号は、前記センサモジュールのプリント回路板へと実装された1つまたは複数のセンサによって受信される、請求項14に記載の1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1つまたは複数のセンサの各々についての較正テーブルは、前記センサモジュールのマイクロコントローラによってホストされる、請求項17に記載の1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記センサモジュールは、前記ネットワークデバイスによって利用されるリンクの種類に基づいて、後方経路に沿った送信用に前記1つまたは複数のモニタ信号を処理するように構成されている、請求項14に記載の1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記センサモジュールは、前記テレメトリ制御センタから受信された1つまたは複数の制御信号に基づいて、前記1つまたは複数のモニタ信号を受信するように構成されており、前記1つまたは複数の制御信号は、前記センサモジュールによって1つまたは複数の前方経路を介して受信される、請求項14に記載の1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、HFC(ハイブリッドファイバ同軸)ネットワークインフラストラクチャを利用するテレメトリネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、広範囲のテレメトリサービスへの高水準のビジネス上の関心によって、都市部においてモニタするためのネットワークインフラストラクチャ、アプリケーション、技術プラットフォーム、およびサービスコンセプトの開発が促進されている。衛星ネットワークは、テレメトリ(例えば、GPS)用の広範囲の消費者および商用アプリケーションをサポートするが、特定のモニタサービスおよびシステムは、ネットワークと精度のため、地上に配置されたリモートセンサノードを必要とする。しかしながら、センサアクセスネットワークの投資および発展は、デプロイのコスト、潜在的な動作の節約、および競争環境などの要因に関連する。
【0003】
新たなネットワークインフラストラクチャデプロイについてのコストには、必要とされる資本的支出だけでなく、センサと中心オフィスとの間に通信リンクを設置するために、郡区の承認を得ることおよび公益事業会社と交渉することに必要な時間も寄与する。したがって、新たなネットワークインフラストラクチャを設置するのに必要な支出は、テレメトリサービスプロバイダが新たなサービスおよびユーザを増加および局在化させるように自身のネットワークを拡張することの制限となっている。テレメトリサービスを提供するための改良された方法およびシステムの必要性が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】例示的なHFC(ハイブリッドファイバ同軸)分配ネットワークを示すブロック図。
【
図2】HFCインフラストラクチャを用いてテレメトリデータの集積および送達を行うように動作可能な例示的なテレメトリネットワークを示すブロック図。
【
図3】HFCインフラストラクチャを用いてテレメトリデータの集積および送達を行うように動作可能な例示的なセンサモジュールを示すブロック図。
【
図4】仮想モデムとして実装された例示的な相互接続トランシーバインタフェースを示すブロック図。
【
図5】DOCSIS状態モニタ応答機モジュールのデータリンクを用いて実装された例示的な相互接続トランシーバインタフェースを示すブロック図。
【
図6】センサモジュールとテレメトリ制御センタとの間の通信を伝えるように、独立したP2P光リンクを用いて実装された例示的な相互接続トランシーバインタフェースを示すブロック図。
【
図7】センサモジュールについての例示的な構成を示す図。
【
図8】デバイスに対し取り付けられたセンサモジュールの一例を示す図。
【
図9】センサモジュールからテレメトリ制御センタへのモニタデータの集積および送信を行うように動作可能な例示的な処理を示すフローチャート。
【
図10】センサモジュールからテレメトリ制御センタへのモニタデータの集積および送信を行うように動作可能なハードウェア構成のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
様々な図面における同様の参照番号および指示は、同様の要素を示す。
テレメトリサービスを提供するための方法およびシステムを改良することが所望される。方法、システムおよびコンピュータ可読媒体は、センサモジュールからテレメトリ制御センタへのモニタデータの集積および送信を行うように動作可能であることが可能である。1つまたは複数のセンサモジュールは、HFCインフラストラクチャ内に備えられた1つまたは複数のデバイスに対し取り付けられるか接続されてよい。各センサモジュールは、モニタ信号を捕捉する1つまたは複数のセンサを備えてよい。センサモジュールは、通信リンクが接続されているデバイスに関連付けられている通信リンクとのインタフェースを有してよい。センサモジュールは、捕捉されたモニタ信号を処理し、その処理された信号をテレメトリ制御センタに対し出力してよく、処理された信号は、センサモジュールが接続されているデバイスによって利用される逆方向信号経路を通じて出力される。
【0006】
本明細書に記載されるものは、モニタサービス用のテレメトリネットワークを実装するように、ヘッドエンドリソース、光/RFリンク、リモートノード、増幅器、および顧客構内設備(CPE)からなる、既存のハイブリッドファイバ同軸(HFC)ネットワークインフラストラクチャを利用するためのシステムおよび方法である。モニタされるパラメータは、温度、湿度、降雨量、空気質、大気圧、大気速度、地震センサ、ビデオ、オーディオ、および一般にトランスデューサにより電気信号へと変換され得る任意のパラメータを含んでよく、またそれらに限定されない。
【0007】
図1は、例示的なHFC(ハイブリッドファイバ同軸)分配ネットワーク100を示すブロック図である。HFC分配ネットワーク100は、同軸ケーブルまたは光ファイバにより接続された、ヘッドエンドリソース、リモートノード105、RF(ラジオ周波数)増幅器110、タップ115、およびCPE(顧客構内設備)デバイスを備えてよい。CPEデバイスは、顧客構内120内に位置してよい。ヘッドエンドリソースは、1つまたは複数の光増幅器および光送信機を備える第1ハブ125と、1つまたは複数の光送信機を備える第2ハブ130とを備えてよい。ヘッドエンドリソースは、ケーブルモデム終端システム(CMTS)、エッジ直交振幅変調(EQAM)デバイス、複数のエッジかビデオまたはデータ処理機能かその両方を備える、組み合わせられたまたは集約されたデバイス、および様々な他のデバイスなどの、他のデバイスまたはモジュールを備えてよい。ヘッドエンドリソースは、全二重リンクにより、リモートノード105、RF増幅器110およびCPEデバイスに対し、前方(下りリンク)および後方(上りリンク)送信用の対応するリンクを用いて、双方向に接続されてよい。実施形態では、用語「下り」および「下りリンク」は、データ信号がヘッドエンドリソースからCPEデバイスに対し送信されるRF-光経路を呼ぶ。同様に、用語「上り」および「上りリンク」は、データ信号がCPEデバイスからヘッドエンドリソースに対し送信されるRF-光経路を呼ぶ。
【0008】
実施形態では、ヘッドエンドリソースは、ビデオ、データおよび/または音声サービスを1つまたは複数のCPEデバイスに対し提供してよい。CPEデバイスは、セットトップボックス(STB)、ゲートウェイデバイス、ケーブルモデム、テレフォニーデバイス、および他のデバイスを含んでよい。ヘッドエンドリソースは、WAN135(ワイドエリアネットワーク)とCPEデバイスとの間の通信の送達を行うように動作してよい。実施形態では、WAN135は、ヘッドエンドリソース内部の1つまたは複数のネットワークか、ヘッドエンドリソース外部の1つまたは複数のネットワーク(例えば、1つまたは複数のエクストラネット、インターネットなど)か、その両方を含んでよい。
【0009】
実施形態では、ヘッドエンドリソースは、データソースからのデータ信号(例えば、テレビ局からの衛星フィード、インターネット上のウェブサイトからのデータ、オンラインサービスからの音楽など)を受信してよい。データ信号は、ビデオデータ、音声データ、音楽データなどの、任意の種類の情報を含んでよい。ヘッドエンドリソースは、データ信号を、1つまたは複数のリモートノード105に対する1つまたは複数のファイバ光学接続を通じて対応する光データ信号を生成および送信する前に、処理および/またはトランスコードしてよい。リモートノード105は、光分配ノードを含んでよい。光信号がリモートノード105によって受信されたとき、信号は、下り光/RF経路において、光領域(例えば、光周波数およびプロトコル)から電気領域(例えば、RF信号およびプロトコル)に変換されてよい。実施形態では、下り光/RF経路は、得られたRF信号を1つまたは複数のCPEデバイスに対し、対応する電気接続(例えば、同軸ケーブル)を通じてルーティングするためのルーティング機能を備えてよい。
【0010】
実施形態では、CPEデバイスは、RF信号(例えば、データまたは音声データの要求)を生成してよく、その信号をリモートノード105に対し送信してよい。上りRF/光経路では、RF信号は、電気領域から光領域に変換される。信号の電気領域から光領域への変換は、電気信号によって対応する光信号(例えば、光の変調信号)を生成するように駆動され得る光送信機の使用を含む。
【0011】
図2は、HFCインフラストラクチャを用いてテレメトリデータの集積および送達を行うように動作可能な、例示的なテレメトリネットワーク200を示すブロック図である。テレメトリネットワーク200は、1つまたは複数のセンサモジュール205a-cとテレメトリ制御センタ210とを備えてよい。実施形態では、センサモジュール205a-cは、HFCネットワーク(例えば、
図1のHFC分配ネットワーク)の設備に対し取り付けられ、結合され、または搭載されてよい。例えば、センサモジュール205aは、CPEデバイス215(例えば、
図1の顧客構内120内に位置する、セットトップボックス(STB)、ゲートウェイデバイス、ケーブルモデム、テレフォニーデバイス、または任意の他のデバイス)に対し取付けられてよく、センサモジュール205bは、RF増幅器110に対し取り付けられてよく、センサモジュール205cは、リモートノード105に対し取付けられてよい。実施形態では、テレメトリ制御センタ210は、ヘッドエンド設備220に対し接続されてよい。ヘッドエンド設備220は、ヘッドエンドリソース内に備えられたデバイスであってよく、またはヘッドエンド設備220は、1つまたは複数のヘッドエンドリソースを備えてよい(例えば、
図1の第1ハブ125は、1つまたは複数の光増幅器と送信機とを備え、
図1の1つまたは複数の第2ハブ130は、1つまたは複数の光送信機、CMTS、EQAMデバイス、複数のエッジかビデオまたはデータ処理機能かその両方を備える、組み合わせられたまたは集約されたデバイス、および様々な他のデバイスを備える)。ヘッドエンドリソースおよびインフラストラクチャは、テレメトリ制御センタ210をサポートするように利用されてよい。例えば、エネルギー消費および環境制御などのヘッドエンドサイト施設は、テレメトリ制御センタ210をホストするように用いられてよい。
【0012】
CPEデバイス215およびRF増幅器110は、RFリンクを通じて通信してよい。RF増幅器110およびリモートノード105は、RFリンクを通じて通信してよい。リモートノード105およびヘッドエンド220設備は、光リンクを通じて通信してよい。
【0013】
実施形態では、各それぞれのセンサモジュール205a-cは、それぞれのセンサモジュール205a-cが取り付けられているデバイスの電力源を用いて電力供給されてよい。例えば、センサモジュール205a-cは、RFリンクから供給された電力(例えば、同軸ケーブルからの60VのAC)を利用してよい。別の例として、センサモジュール205a-cは、センサモジュール205a-cが取り付けられているデバイスの電源からの変換されたDC電圧を利用してよく、変換されたDC電圧は、センサモジュール205a-cの追加を考慮した電力消費のマージンの計算に基づいて決定される。
【0014】
実施形態では、各それぞれのセンサモジュール205a-cは、それぞれのセンサモジュール205a-cにて生成されたデータを制御およびモニタするように、HFCネットワークの設備間のリンク(例えば、RFリンク、光リンクなどの遠距離通信リンク)を用いてよい。例えば、RFリンクを通じた全二重通信は、前方(例えば、サブキャリア多重化(SCM))および後方(例えば、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)など)について、DOCSIS(データオーバーケーブルサービスインタフェース仕様)HFCスキームを利用することによって行われてよい。別の例として、スモールフォームファクタプラガブル(SFP)トランシーバが、波長分割多重(WDM)スキームを用いて光リンクを通じて通信を伝えるように用いられてよい。
【0015】
実施形態では、各それぞれ1つのセンサモジュール205a-cは、一意MAC(メディアアクセス制御)アドレスを有してよく、それぞれの1つのセンサモジュール205a-cは、他のセンサモジュール205a-cおよびテレメトリ制御センタ210によって一意MACアドレスにより識別されてよい。
【0016】
前方方向では、テレメトリ制御センタ210は、肯定応答と制御データとを1つまたは複数のセンサモジュール205a-cの各々に対し送ってよい。後方方向では、センサモジュール205a-cは、センサデータ(例えば、テレメトリデータ)をテレメトリ制御センタ210に対し送信してよく、センサデータは、各センサモジュール205a-cに設置された1つまたは複数のセンサの各々によって集積されたモニタデータを含む。
【0017】
図3は、HFCインフラストラクチャを用いてテレメトリデータの集積および送達を行うように動作可能な、例示的なセンサモジュール205を示すブロック図である。センサモジュール205は、マイクロコントローラ315によって制御される1つまたは複数のアナログセンサ305および/または1つまたは複数のデジタルセンサ310を備えてよい。1つまたは複数のセンサ(例えば、アナログセンサ305および/またはデジタルセンサ310)の各々についての較正テーブル320(例えば、較正デーブルまたはルックアップテーブル)は、マイクロコントローラ315によってホストされてよい。1つまたは複数のセンサは、温度;湿度;降雨量;ビデオ;オーディオ;空気質メトリクス;大気圧;風速;地震メトリクス;ならびに測定され、電気的に変換され、およびHFC分配ネットワーク(例えば、
図1のHFC分配ネットワーク100)を介して輸送され得る任意の他の信号などであるがこれらに限定されない信号を収集してよい。
【0018】
実施形態では、相互接続トランシーバインタフェース325は、HFC分配ネットワーク(例えば、HFC分配ネットワーク100)を通じてセンサデータ送信と制御データ受信とを行ってよい。相互接続トランシーバインタフェース325は、センサモジュール205が接続されているデバイスに関連付けられている通信スキームに基づいて構成されてよい。例えば、相互接続トランシーバインタフェース325は、データを送受信するための特定の要求に応じた様々なアプローチを用いて実装されてよい。実施形態では、相互接続トランシーバインタフェース325は、能動HFC設備(例えば、リモートノード105、RF増幅器110、CPEデバイス215など)に設置された仮想モデムとして実装されてよい。実施形態では、相互接続トランシーバインタフェース325は、DOCSISインフラストラクチャを通じてリモートノードおよび光ハブを管理する性能を提供するDOCSIS状態モニタ応答機モジュールのデータリンクを用いて実装されてよい。実施形態では、相互接続トランシーバインタフェース325は、センサモジュール205と
図2のテレメトリ制御センタ210との間の通信を伝えるように、独立したP2P(ポイント・ツー・ポイント)光リンクを用いて実装されてよい。相互接続トランシーバインタフェース325の実装の選択は、例えば、表1に示されるように、センサモジュール205が接続されているデバイスの種類および構成に応じてよい。
【0019】
【0020】
センサモジュール205は、1つまたは複数のヘッドエンドリソース(例えば、
図2のヘッドエンド設備220に対し接続されたテレメトリ制御センタ210)による全二重通信を利用してよい。
【0021】
実施形態では、アナログセンサ305によって捕捉されたモニタ信号は、
図2のテレメトリ制御センタ210に対する送信用に出力される前に、1つまたは複数のADC(アナログ-デジタルコンバータ)330によってデジタル信号に変換されてよい。
【0022】
実施形態では、センサモジュール205はマルチプレクサ335を備えてよい。アナログセンサ305および/またはデジタルセンサ310によって捕捉されたモニタ信号は、テレメトリ制御センタ210に対する送信用に出力される前に、マルチプレクサ335によって多重化されてよい。
【0023】
図4は、仮想モデム405として実装された例示的な相互接続トランシーバインタフェースを示すブロック図である。
図2のセンサモジュール205の相互接続トランシーバインタフェース(例えば、
図3の相互接続トランシーバインタフェース325)は、能動HFC設備(例えば、リモートノード105、RF増幅器110、CPEデバイス215など)へと設置される仮想モデム405として実装されてよい。センサモジュール205は、HFC設備によってDOCSISデバイスと認識されてよい。後方方向においてセンサモジュール205a-cから受信されたセンサデータが逆多重化されるように、また制御データが対応するセンサモジュール205a-cに向かう前方方向において多重化され送られるように、対応する構成の変更がヘッドエンド(例えば、
図2のヘッドエンド設備220)にてなされてよい。
【0024】
実施形態では、センサモジュール205から受信されたモニタデータは、後方経路に沿って送信される前に、変調器410およびアップコンバータ415によって処理されてよい。
【0025】
実施形態では、制御データを搬送する制御信号は、前方経路から仮想モデム405によって受信されてよく、制御信号は、センサモジュール205に対し出力される前に、ダウンコンバータ420および復調器425によって処理されてよい。
【0026】
実施形態では、相互接続トランシーバインタフェースは、センサモジュール205とRFリンクとの間の接続を行ってよい。例えば、RF結合器(例えば、90:10またはセンサモジュール205が取り付けられているデバイスに基づく他の構成)が、センサモジュール205に対する前方信号の一部を拾うようにRF前方経路にて設置されてよく、一方、別のRF結合器が、センサモジュール205からモニタ信号を導入するようにRF後方経路に対し接続されてよい。モニタ信号は、センサモジュール205によって集積されたモニタデータを搬送してよい。RF結合器の位置および構成は、センサモジュール205が接続されているデバイスの種類および構成に応じてよい。別の例として、センサモジュール205が接続されているデバイスは、1つまたは複数のRFテストポイントを備えてよく、RF信号は、その1つまたは複数のRFテストポイントを通じてセンサモジュール205から送信されセンサモジュール205によって受信されてよい。モニタ信号(例えば、センサモジュール205によって集積されたセンサデータを搬送する信号)は、センサモジュール205が接続されているデバイスの後方経路テストポイントへと導入されてよく、
図2のテレメトリ制御センタ210から送信された制御信号は、センサモジュール205が接続されているデバイスの前方テストポイントからセンサモジュール205によって収集されてよい。相互接続トランシーバインタフェースは、RFテストポイントの損失を補填するように、1つまたは複数のRF増幅器(例えば、モノリシック・マイクロ波集積回路(MMIC))を備えてよい。
【0027】
図5は、DOCSIS状態モニタ応答機モジュールのデータリンクを用いて実装された例示的な相互接続トランシーバインタフェースを示すブロック図である。実施形態では、
図2のセンサモジュール205は、デバイス(例えば、
図1のリモートノード105)のDOCSIS応答機505(例えば、DOCSIS状態モニタ応答機モジュール)に対し接続されてよい。DOCSIS応答機505は、前方経路を通じて
図2のテレメトリ制御センタ210から制御信号を受信してよく、また後方経路を通じてモニタデータ(例えば、センサモジュール205によって集積されたセンサデータ)をテレメトリ制御センタに対し送信してよい。DOCSIS応答機505は、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を用いてモニタデータを送信してよい。DOCSIS応答機505には、SNMPによりモニタデータにアクセスするように用いられ得るIP(インターネットプロトコル)アドレスが割り当てられてよい。モニタデータは、ANSI SCTE HMS標準と互換性があってよい。
【0028】
実施形態では、モニタデータを搬送するモニタ信号と制御データを搬送する制御信号とは、データ調整モジュール510によって処理されてよい。
図6は、
図2のセンサモジュール205と
図2のテレメトリ制御センタ210との間の通信を伝えるように、独立したP2P光リンクを用いて実装された例示的な相互接続トランシーバインタフェースを示すブロック図である。実施形態では、センサモジュール205はトランシーバ(例えば、SFPトランシーバ605)を備えてよい。送信機および受信機信号は、センサモジュールが接続されているデバイスへと多重化および逆多重化されてよく、デバイスは、WDMスキームを用いて前方および後方についてデバイスによって用いられるHFC光ファイバに沿って信号を輸送してよい。センサモジュール光リンク用の光チャネルは、センサモジュール205が接続されているデバイスに対し利用可能な光受動部品に従って選択されてよい。実施形態では、追加のWDM受動部品が多重化/逆多重化用に設置されてよい。
【0029】
実施形態では、モニタデータを搬送するモニタ信号と制御データを搬送する制御信号とは、データ調整モジュール610によって処理されてよい。
図7は、センサモジュール205についての例示的な構成を示す。センサモジュール205は、表面実装技術(SMT)を用いてPCB(プリント回路板)へと実装された1つまたは複数のセンサ705を備えてよい。センサモジュール205は、1つまたは複数の交換可能なセンサが設置され得る1つまたは複数のセンサスロット715(例えば、プラグインボード)を備えてよい。様々な交換可能なセンサが、センサモジュール205によって集積されるテレメトリデータの種類に応じて交換されてよい。センサモジュール205は、センサモジュールボード720と主回路およびSMTセンサモジュール725とを備えてよい。
【0030】
図8は、デバイスに取り付けられたセンサモジュール205の例示的な図を示す。センサモジュール205は、HFCデバイス805(例えば、
図1のリモートノード105、
図1のRF増幅器110、
図2のCPEデバイス215など)に対し取付けられてよい。例えば、センサモジュール205は、HFCデバイス805に対しクランプされてよく、または1つまたは複数のねじもしくは他の種類のコネクタによりHFCデバイスに対し取付けられてよい。別の例として、センサモジュール205は、1つまたは複数のねじ815または他の種類のコネクタによりハーネス810に対し取付けられてよく、ハーネス810は、1つまたは複数のねじ820または他の種類のコネクタによりHFCデバイス805のエンクロージャに対し取付けられてよい。通信は、センサモジュール205とHFCデバイス805との間を1つまたは複数のケーブル825を通じて伝えられてよい。
【0031】
図9は、センサモジュールからテレメトリ制御センタに対するモニタデータの集積および送信を行うように動作可能な例示的な処理900を示すフローチャートである。処理900は、905にて、1つまたは複数のモニタ信号がセンサモジュールにて受信されたときに開始してよい。モニタ信号は、
図2のセンサモジュール205にて(例えば、
図3の1つまたは複数のアナログセンサ305および/または
図3のデジタルセンサ310によって)受信されてよい。モニタ信号は、温度;湿度;降雨量;ビデオ;オーディオ;空気質メトリクス;大気圧;風速;地震メトリクス;ならびに測定され、電気的に変換され、およびHFC分配ネットワーク(例えば、
図1のHFC分配ネットワーク100)を介して輸送され得る任意の他の信号を含んでよい。
【0032】
910にて、1つまたは複数のモニタ信号が後方経路に沿った送信用に処理されてよい。1つまたは複数のモニタ信号は、例えば、センサモジュール205によって処理されてよい。実施形態では、
図3の相互接続トランシーバインタフェース325は、後方経路(例えば、RFまたは光リンク)に沿った送信用に1つまたは複数のモニタ信号を処理してよい。
【0033】
915にて、1つまたは複数の処理されたモニタ信号は、
図2のテレメトリ制御センタ210に対し出力されてよい。例えば、処理されたモニタ信号は、センサモジュール205から、センサモジュール205が接続されているまたは取り付けられているデバイス(例えば、HFCデバイス)に対し伝えられてよく、処理されたモニタ信号は、そのデバイスからテレメトリ制御センタ210へと後方経路リンクを介して送信されてよい。別の例として、処理されたモニタ信号は、センサモジュール205から、テレメトリ制御センタ210へと後方経路リンクを介して送信されてよい。
【0034】
図10は、センサモジュールからテレメトリ制御センタへのモニタデータの集積および送信を行うように動作可能なハードウェア構成1000のブロック図である。ハードウェア構成1000は、プロセッサ1010、メモリ1020、記憶デバイス1030、および入出力デバイス1040を備えることが可能である。コンポーネント1010,1020,1030および1040の各々は、例えば、システムバス1050を用いて相互接続されることが可能である。プロセッサ1010は、ハードウェア構成1000内における実行用の命令を処理可能であってよい。1つの実装では、プロセッサ1010はシングルスレッドプロセッサであることが可能である。別の実装では、プロセッサ1010はマルチスレッドプロセッサであることが可能である。プロセッサ1010は、メモリ1020内または記憶デバイス1030上に記憶された命令を処理可能であってよい。
【0035】
メモリ1020は、ハードウェア構成1000内の情報を記憶することが可能である。1つの実装では、メモリ1020はコンピュータ可読媒体であることが可能である。1つの実装では、メモリ1020は揮発性メモリユニットであることが可能である。別の実装では、メモリ1020は不揮発性メモリユニットであることが可能である。
【0036】
いくつかの実装では、記憶デバイス1030は、ハードウェア構成1000用のマスストレージを提供可能であってよい。1つの実装では、記憶デバイス1030はコンピュータ可読媒体であることが可能である。様々な異なる実装では、記憶デバイス1030は、例えば、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、フラッシュメモリまたはいくつかの他の大容量記憶デバイスを含むことが可能である。他の実装では、記憶デバイス1030はハードウェア構成1000の外部のデバイスであることが可能である。
【0037】
入出力デバイス1040は、ハードウェア構成1000についての入出力動作を提供する。1つの実装では、入出力デバイス1040は、ネットワークインターフェースデバイス(例えば、イーサネット(登録商標)カード)、シリアル通信デバイス(例えば、RS-232ポート)、1つまたは複数のユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース(例えば、USB2.0ポート)、1つまたは複数の無線インタフェースデバイス(例えば、802.11カード)、および/またはビデオ、音声、データサービスのうちの1つ以上をディスプレイデバイスに対し出力するための1つまたは複数のインタフェースのうちの1つまたは複数を含むことが可能である。実施形態では、入出力デバイスは、光および/またはRFの後方および/または前方経路を通じて、1つまたは複数のネットワーク、HFCデバイスおよび/またはCPEデバイスに対し通信を送るように、また1つまたは複数のネットワーク、HFCデバイスおよび/またはCPEデバイスから通信を受信するように構成されたドライバデバイスを備えることが可能である。
【0038】
当業者は、本発明がテレメトリサービスを提供するための方法およびシステムを改良することを認識する。方法、システムおよびコンピュータ可読媒体は、センサモジュールからテレメトリ制御センタへのモニタデータの集積および送信を行うように動作可能であることが可能である。1つまたは複数のセンサモジュールは、HFCインフラストラクチャ内に備えられた1つまたは複数のデバイスに対し取り付けられるか接続されてよい。各センサモジュールは、モニタ信号を捕捉する1つまたは複数のセンサを備えてよい。センサモジュールは、通信リンクが接続されているデバイスに関連付けられている通信リンクとのインタフェースを有してよい。センサモジュールは、捕捉されたモニタ信号を処理し、その処理された信号をテレメトリ制御センタに対し出力してよく、処理された信号は、センサモジュールが接続されているデバイスによって利用される逆方向信号経路を通じて出力される。
【0039】
本開示の主題およびそのコンポーネントは、実行時に1つまたは複数の処理デバイスに上記の処理および機能を実行させる命令によって実現されることが可能である。そうした命令は、例えば、スクリプト命令(例えば、ジャバスクリプトまたはエクマスクリプト命令)、もしくは実行可能なコードなどのインタプリタ型命令、またはコンピュータ可読媒体に記憶された他の命令を含むことが可能である。
【0040】
本主題の実装および本明細書に記載された機能的動作は、デジタル電子回路に、または本明細書に開示された構造およびその構造的均等物を含む、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェア、もしくはそれらのうちの1つまたは複数の組合せに提供されることが可能である。本明細書に記載される主題の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品(すなわち、データ処理装置によってまたはデータ処理装置の動作を制御するように実行するために、有形プログラムキャリア上にエンコードされるコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュール)として実装されることが可能である。
【0041】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られる)は、コンパイル型もしくはインタプリタ型言語、または宣言型もしくは手続型言語を含む、任意の形式のプログラム言語にて書かれることが可能であり、スタンドアローンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチンもしくはコンピュータ環境における使用に適した他のユニットとして、を含む、任意の形式にデプロイされることが可能である。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部に、当該プログラム専用の単一ファイルに、またはマルチコーディネートファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラムまたはコードの部分に記憶されたファイル)に記憶されることが可能である。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上、または1つのサイトに位置するか複数のサイトにわたって分散しており通信ネットワークによって相互接続されている複数のコンピュータ上にて実行されるようにデプロイされることが可能である。
【0042】
本明細書に記載される処理および論理フローは、入力データに対して動作することと出力を生成することとによって機能を行い、それによって処理を特定のマシン(例えば、本明細書に記載される処理を行うようにプログラムされたマシン)に関連させるように、1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラム可能なプロセッサによって行われる。処理および論理フローは、特定目的の論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって行われることも可能であり、また装置が特定目的の論理回路として実装されることも可能である。
【0043】
コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体は、例として半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス);磁気ディスク(例えば、内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク);磁気光学ディスク;ならびにCD ROMおよびDVD ROMディスクを含む、不揮発性メモリ、媒体およびメモリデバイスのすべての形態を含む。プロセッサおよびメモリは、特定目的の論理回路によって補充され、または特定目的の論理回路に組み込まれることが可能である。
【0044】
本明細書は多くの特定の実装の詳細を含むが、これらは任意の発明または請求され得る発明の範囲の限定としてではなく、特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の記載として解される。別々の実施形態の文脈において本明細書に記載される特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実装されることも可能である。対照的に、単一の実施形態の文脈において記載される様々な特徴は、複数の実施形態に別々に、または任意の適切なサブコンビネーションに実装されることも可能である。さらに、特徴は特定の組合せにて作用するものとして上に記載され、さらに最初はそのように請求され得るが、請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、いくつかの場合では、組合せから取り除かれることが可能であり、請求される組合せは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形を対象としてよい。
【0045】
同様に、動作は図面において特定の順序にて示されるが、これは、そうした操作が、所望の結果を達成するために、示される特定の順序にてもしくは連続した順序にて行われること、またはすべての示された動作が行われることを必要とするように理解されるものではない。特定の状況では、マルチタスクおよび並列処理が有利であり得る。さらに、上記の実施形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、そうした分離がすべての実施形態において必要とされると理解されるものではなく、記載されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般にシングルソフトウェア製品に統合されるかマルチソフトウェア製品へとパッケージ化されることが可能であることが理解される。
【0046】
本明細書に記載された本主題の特定の実施形態が記載されている。他の実施形態は、以下の請求項の範囲内である。例えば、請求項に記載された作用は、明示されない限り、異なる順序にて行われ、依然として所望の結果を達成することが可能である。1つの例として、添付の図面に示される処理は、所望の結果を達成するために、必ずしも示される特定の順序、連続した順序を必要としない。いくつかの実装では、マルチタスクおよび並列処理が有利であり得る。