(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】端末、基地局、通信システム及び通信方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/08 20090101AFI20240129BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240129BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20240129BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W24/10
H04W52/02 111
(21)【出願番号】P 2021525880
(86)(22)【出願日】2019-06-14
(86)【国際出願番号】 JP2019023710
(87)【国際公開番号】W WO2020250433
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124844
【氏名又は名称】石原 隆治
(72)【発明者】
【氏名】藤村 直紀
(72)【発明者】
【氏名】高田 卓馬
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-523426(JP,A)
【文献】国際公開第2019/111862(WO,A1)
【文献】特開2009-284252(JP,A)
【文献】特表2018-512782(JP,A)
【文献】Ericsson,RRM requirements impact for HST (sections 3.6, 4.2, 9.2, 9.3, 9.5, 8.1, and 8.5)[online],3GPP TSG RAN WG4 #91 R4-1907092,2019年05月17日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_91/Docs/R4-1907092.zip>
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Discussion on measurement relaxation solutions[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906527,2019年05月17日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906527.zip>
【文献】MediaTek Inc.,NR RRM UE power saving[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1903354,2019年03月01日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1903354.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速移動に関する端末能力を基地局に送信する送信部と、
前記高速移動に関する設定情報を基地局から受信する受信部と、
前記設定情報に基づいて、
DRX(Discontinuous reception)周期とSMTC(SS/PBCH block measurement timing configuration)周期とに応じて、前記高速移動におけるセル検出周期と測定周期
とを設定する制御部と、を有する
、端末。
【請求項2】
高速移動に関する端末能力を端末から受信する受信部と、
前記高速移動に関する設定情報を端末に送信する送信部と、
を有し、
前記受信部は、前記端末が、前記設定情報に基づいて、
DRX(Discontinuous reception)周期とSMTC(SS/PBCH block measurement timing configuration)周期とに応じて、設定した、前記高速移動におけるセル検出周期と測定周期
とを用いて測定した測定結果の報告を受信する基地局。
【請求項3】
端末と基地局とを備える通信システムであって、
前記端末は、高速移動に関する端末能力を前記基地局に送信し、
前記基地局は、前記高速移動に関する設定情報を前記端末に送信し、
前記端末は、
前記高速移動に関する設定情報を前記基地局から受信し、
前記設定情報に基づいて、
DRX(Discontinuous reception)周期とSMTC(SS/PBCH block measurement timing configuration)周期とに応じて、前記高速移動におけるセル検出周期と測定周期
とを設定する、通信システム。
【請求項4】
高速移動に関する端末能力を基地局に送信するステップと、
前記高速移動に関する設定情報を基地局から受信するステップと、
前記設定情報に基づいて、
DRX(Discontinuous reception)周期とSMTC(SS/PBCH block measurement timing configuration)周期とに応じて、前記高速移動におけるセル検出周期と測定周期
とを設定するステップと、を有する端末の通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおける端末に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)の後継システムであるNR(New Radio)(「5G」ともいう。)においては、要求条件として、大容量のシステム、高速なデータ伝送速度、低遅延、多数の端末の同時接続、低コスト、省電力等を満たす技術が検討されている(例えば非特許文献1)。
【0003】
NR無線通信システムにおけるRRM(Radio Resource Management)では、端末の測定(Measurement)、RLM(Radio Link Monitoring)、ビーム品質測定及び報告に係る要求として、例えば、測定対象の参照信号周期、測定に必要なサンプル数に応じて当該測定動作を完了するまでに許容される遅延等が規定される。測定の結果は、例えば、ハンドオーバー実施有無の判定又はRLMにおけるIS(In-sync)又はOOS(Out-of-sync)の判定に使用される(例えば非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】3GPP TS 38.300 V15.5.0(2019-03)
【文献】3GPP TS 38.133 V15.5.0(2019-03)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
NR無線通信システムにおいて、端末はNRのRRM仕様で規定された要求条件を満たすように測定を実行する必要がある。一方、NRのRRM仕様は、例えばSSB(SS/PBCH Block)、CSI-RS(Channel State Information Reference Signal)又はSMTC(SSB-based Measurement Timing configuration)周期が変更可能である等柔軟性が高いため、RRMに係る設定によっては、特に高速移動環境下(例えば、HST(High speed train))において十分な測定を実行することができない可能性がある。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、無線通信システムにおいて、端末が環境に応じて測定を実行することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の技術によれば、高速移動に関する端末能力を基地局に送信する送信部と、前記高速移動に関する設定情報を基地局から受信する受信部と、前記設定情報に基づいて、DRX(Discontinuous reception)周期とSMTC(SS/PBCH block measurement timing configuration)周期とに応じて、前記高速移動におけるセル検出周期と測定周期とを設定する制御部と、を有する端末が提供される。
【発明の効果】
【0008】
開示の技術によれば、無線通信システムにおいて、端末が環境に応じて測定を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。
【
図2】本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。
【
図3】UE能力の報告の例を説明するためのシーケンス図である。
【
図4】測定の例を説明するためのシーケンス図である。
【
図5】本発明の実施の形態における測定の例(1)を説明するためのフローチャートである。
【
図6】本発明の実施の形態における測定の例(2)を説明するためのフローチャートである。
【
図7】本発明の実施の形態における周期を制限する例(1)を説明するためのフローチャートである。
【
図8】本発明の実施の形態における周期を制限する例(2)を説明するためのフローチャートである。
【
図9】本発明の実施の形態における周期を制限する例(1)を示す図である。
【
図10】本発明の実施の形態における周期を制限する例(2)を示す図である。
【
図11】本発明の実施の形態における周期を制限する例(3)を示す図である。
【
図12】本発明の実施の形態における周期を制限する例(4)を示す図である。
【
図13】本発明の実施の形態における基地局10の機能構成の一例を示す図である。
【
図14】本発明の実施の形態における端末20の機能構成の一例を示す図である。
【
図15】本発明の実施の形態における基地局10又は端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
【0011】
本発明の実施の形態の無線通信システムの動作にあたっては、適宜、既存技術が使用される。ただし、当該既存技術は、例えば既存のLTEであるが、既存のLTEに限られない。また、本明細書で使用する用語「LTE」は、特に断らない限り、LTE-Advanced、及び、LTE-Advanced以降の方式(例:NR)を含む広い意味を有するものとする。
【0012】
また、以下で説明する本発明の実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synchronization signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)、PRACH(Physical random access channel)、等の用語を使用する。これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語は、NR-SS、NR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、NR-PRACH等に対応する。ただし、NRに使用される信号であっても、必ずしも「NR-」と明記しない。
【0013】
また、本発明の実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよいし、又はそれ以外(例えば、Flexible Duplex等)の方式でもよい。
【0014】
また、本発明の実施の形態において、無線パラメータ等が「設定される(Configure)」とは、所定の値が予め設定(Pre-configure)されることであってもよいし、基地局10又は端末20から通知される無線パラメータが設定されることであってもよい。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。本発明の実施の形態における無線通信システムは、
図1に示されるように、基地局10及び端末20を含む。
図1には、基地局10及び端末20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
【0016】
基地局10は、1つ以上のセルを提供し、端末20と無線通信を行う通信装置である。無線信号の物理リソースは、時間領域及び周波数領域で定義され、時間領域はOFDMシンボル数で定義されてもよいし、周波数領域はサブキャリア数又はリソースブロック数で定義されてもよい。基地局10は、同期信号及びシステム情報を端末20に送信する。同期信号は、例えば、NR-PSS及びNR-SSSである。システム情報は、例えば、NR-PBCHにて送信され、報知情報ともいう。
図1に示されるように、基地局10は、DL(Downlink)で制御信号又はデータを端末20に送信し、UL(Uplink)で制御信号又はデータを端末20から受信する。基地局10及び端末20はいずれも、ビームフォーミングを行って信号の送受信を行うことが可能である。
【0017】
端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置である。
図1に示されるように、端末20は、DLで制御信号又はデータを基地局10から受信し、ULで制御信号又はデータを基地局10に送信することで、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。
【0018】
本発明の実施の形態において、
図1に示されるように、端末20が高速移動環境にある場合の通信性能の向上を目的とする。高速移動環境とは、例えば、HST(high speed train)によって端末20が高速移動する環境である。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。
図2はMR-DC(Multi-RAT Dual Connectivity)時の無線通信システムを示す概略図である。
【0020】
図2に示されるように、端末20は、NRシステムによって提供される基地局10A、NRシステムによって提供される基地局10B(以降、基地局10Aと基地局10Bを区別しない場合「基地局10」として参照されてもよい。)と通信する。さらに端末20は、基地局10Aをマスタノード(以下、「MN」ともいう。)とし、基地局10Bをセカンダリノード(以下、「SN」ともいう。)とするNR-NRデュアルコネクティビティ、すなわちNR-DCをサポートする。端末20は、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bにより提供される複数のコンポーネントキャリアを同時に利用して、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bと同時送信又は同時受信を実行することが可能である。マスタノードに属するセルをマスタセルグループ、セカンダリノードに属するセルをセカンダリセルグループと呼んでもよい。
【0021】
また、
図2に示されるように、端末20は、LTEシステムによって提供される基地局10A、NRシステムによって提供される基地局10Bと通信してもよい。さらに端末20は、基地局10AをMNとし、基地局10BをSNとするLTE-NRデュアルコネクティビティ、すなわちEN-DCをサポートしてもよい。端末20は、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bにより提供される複数のコンポーネントキャリアを同時に利用して、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bと同時送信又は同時受信を実行することが可能である。
【0022】
また、
図2に示されるように、端末20は、NRシステムによって提供される基地局10A、LTEシステムによって提供される基地局10Bと通信してもよい。さらに端末20は、基地局10AをMNとし、基地局10BをSNとするNR-LTEデュアルコネクティビティ、すなわちNE-DC(NR-E-UTRA Dual Connectivity)をサポートしてもよい。端末20は、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bにより提供される複数のコンポーネントキャリアを同時に利用して、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bと同時送信又は同時受信を実行することが可能である。
【0023】
また、
図2に示されるように、端末20は、NRシステムによって提供される基地局10A、NRシステムによって提供される基地局10Bと通信してもよい。さらに端末20は、基地局10AをMNとし、基地局10BをSNとするNR-NRデュアルコネクティビティ、すなわちNR-DCをサポートしてもよい。端末20は、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bにより提供される複数のコンポーネントキャリアを同時に利用して、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bと同時送信又は同時受信を実行することが可能である。
【0024】
また、
図2に示されるように、端末20は、LTEシステムによって提供される基地局10A、LTEシステムによって提供される基地局10Bと通信してもよい。さらに端末20は、基地局10AをMNとし、基地局10BをSNとするLTE-LTEデュアルコネクティビティ、すなわちLTE-DCをサポートしてもよい。端末20は、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bにより提供される複数のコンポーネントキャリアを同時に利用して、マスタノードである基地局10A及びセカンダリノードである基地局10Bと同時送信又は同時受信を実行することが可能である。
【0025】
図3は、測定の例を説明するためのシーケンス図である。ステップS21において、基地局10は、測定の設定に係る情報を端末20に送信する。測定の設定に係る情報は、イベントを含む。続いて、ステップS22において、端末20は、受信した測定の設定に係る情報に基づいて、測定を実行する。続いて、ステップS23において、端末20は、イベントによって設定された測定結果に係る条件が満たされた場合、基地局10に測定の報告を送信する。
【0026】
測定結果とは、信号強度(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)等)でもよいし、信号品質(例えば、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)等)でもよい。また、測定結果は、いずれのレイヤで規定されるものでもよい。例えば、レイヤ1でもよいしレイヤ3でもよい。また、測定結果が対応するサンプルは、単一サンプルであってもよいし、複数サンプルをフィルタしたものであってもよい。
【0027】
LTEでは高速移動環境における通信性能を担保するため、HST向けの標準仕様が規定されている。例えば、アイドル時の測定遅延の短縮、コネクテッドかつDRX(Discontinuous reception)時の測定遅延の短縮が、プライマリセルにのみ適用されるオプショナル機能としてUE能力に規定されている。
【0028】
さらに、例えば最大速度500km/hを考慮したHST向けの動作として、以下のa)-d)が検討されている。
a)アイドル時のプライマリセルに係るセルリセレクション要件
b)ULタイミング
c)DRX時のプライマリセル測定要件
d)RLM(Radio Link Monitoring)
【0029】
また、例えばキャリアアグリゲーションを考慮したHST向けの動作として、以下のe)-g)が検討されている。
e)非有効化されたセカンダリセルの測定要件
f)DRX時のセカンダリセルの測定要件
g)セカンダリセル有効化に係る遅延
【0030】
ここで、NRでは、LTEと異なりCRS(Cell Reference Signal)が常時送信されず、測定又はRLMに使用するSSB(SS/PBCH block)又はCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)の送信周期が設定可能であり、SMTC(SS/PBCH block measurement timing configuration)周期が設定可能である。したがって、HSTのような高速移動環境下において、設定されたSSB、CSI-RS送信周期が長い場合は、所望のサンプル数で測定できない可能性がある。また、設定されたSMTC周期が長い場合は、所望のサンプル数で測定できない可能性がある。同様に、RLMの実施において、十分な測定期間又はサンプル数を確保できない可能性がある。
【0031】
また、NRでは、DCによる異なるRAT間の制御及びビーム制御に関連する動作が規定されているため、HSTのような高速移動環境下において、環境に応じた最適な制御又は動作が必要となる可能性がある。例えば、設定されたSSB送信周期、CSI-RS送信周期又はL1-RSRP報告周期が長い場合、所望のサンプル数で測定できない可能性がある。また、同時測定可能なビーム数を通常時とHST環境時で同一とした場合、不必要に多くのビームを測定することによる消費電力増大及び端末コスト増が想定される。
【0032】
上記の通り、HST向けのNR規定が定められない場合、高速移動環境時の安定的な接続を担保できない可能性がある。そこで、NRのHST向けに適切な端末動作を明確化することにより、消費電力又は端末コスト等の増大を回避するとともに、高速移動環境下の端末性能及び安定的な接続を担保することを可能とする。
【0033】
図4は、UE能力の報告の例を説明するためのシーケンス図である。
図4を用いて、HSTに該当するか否か又は適用可能か否かを判別する例を説明する。
【0034】
ステップS11において、基地局10は、UE能力の問い合わせ(UE Capability Enquiry)を端末20に送信する。UE能力の問い合わせは、いずれのUE能力の報告を要求するかを示す情報が含まれてもよい。続いて、端末20は、UE能力の報告(UE Capability Information)を基地局10に送信する。例えば、端末20は、UE能力の報告にHSTに係る情報を含めてもよい。例えば、端末20は、UE能力の報告に対応可能な移動速度(例えば、350km/h,500km/h等)を示す情報を含めてもよい。また例えば、端末20は、UE能力の報告に測定能力を示す情報を含めてもよい。測定能力を示す情報とは、例えば、測定を完了するのに必要なサンプル数又は満足することのできる測定精度の区分等である。
【0035】
一方、基地局10は、シグナリングとしてHSTに係る情報を端末20に送信してもよい。HSTに係る情報とは、例えば以下1)-3)のいずれかであってもよい。
1)ネットワーク環境下において想定されるシナリオ(例えば、HST-SFN(Single Frequency Network)、トンネル内か否か等)
2)ネットワーク環境下における置局方法(例えば、ビームの方向について、単一方向(uni-directional)、双方向(bi-directional)等)
3)ネットワークから通知されるPRACH設定(例えば、LTEで規定されているPRACH検出失敗要件としての「Normal Mode」、「High speed Mode restricted set type A」、「High speed Mode restricted set type B」)
【0036】
上記1)-3)のシグナリングについて、新たに規定されてもよいし、既存のシグナリングが流用されてもよいし、LTE向けに規定されているシグナリングがNR向けに拡張されてもよい。
【0037】
以下、UE動作又はネットワーク設定をHST向けに設定する方法について説明する。なお、端末20は、UE能力としてHSTに対応し、かつ自装置がHST環境下にあるか否かを判定することができるものとする。
【0038】
図5は、本発明の実施の形態における測定の例(1)を説明するためのフローチャートである。
図5を用いて、
図3に示されるステップS22の測定の実行を詳細に説明する。HST環境であるか否かに応じて、端末20はセル検出又は測定に係る動作を変更してもよい。例えば、端末20はセル検出又は測定に用いるサンプル数、すなわち測定完了までの測定回数を変更してもよい。
【0039】
ステップS2201において、端末20は、HSTに該当するか否かを判定する。HSTに該当する場合(S2201のYES)、ステップS2202に進み、HSTに該当しない場合(S2201のNO)、ステップS2203に進む。ステップS2202において、端末20は、Yサンプルで測定を実施する。一方、ステップS2203において、端末20は、Yサンプルよりも多数であるXサンプルで測定を実施する。すなわち、サンプル数X>サンプル数Yである。上記のとおり、HST環境において端末20は、HSTではない場合よりも、少ないサンプル数で測定を完了してもよい。
【0040】
また、HST環境において端末20は、測定遅延の最小値をHSTではない場合よりも小さい値又は規定しないとしてもよい。測定遅延の最小値を規定することで、端末20は、必要以上に測定遅延を短くしないようにすることができる。
【0041】
図6は、本発明の実施の形態における測定の例(2)を説明するためのフローチャートである。
図6を用いて、
図3に示されるステップS22の測定の実行を詳細に説明する。HST環境であるか否かに応じて、端末20はセル検出又は測定に係る動作を変更してもよい。例えば、HST環境である場合には、基地局10から端末20に設定可能なSSB送信周期、CSI-RS送信周期、SMTC周期、MG(Measurement gap)周期、セカンダリセル測定周期、又はDRX周期を制限してもよいし、端末20は設定された周期に基づき、当該測定を実施する周期を変更してもよい。又、端末20は設定された周期に応じて動作を変更してもよい。以下、SSB送信周期、CSI-RS送信周期、SMTC周期、MG周期、セカンダリセル測定周期とは、基地局10が決定する当該周期に基づいて実行される端末20の測定動作の周期に対応してもよいし、例えば設定可能な周期を制限するとは、当該測定に係る端末20の動作の周期を制限するとみなしてもよい。又、DRX周期とは、基地局10が決定するDRX周期に基づき、端末20が実施するDRXに係る動作の周期に対応してもよいし、設定可能なDRX周期を制限するとは、DRXに係る端末20の動作の周期を制限するとみなしてもよい。
【0042】
ステップS2211において、端末20は、HSTに該当するか否かを判定する。HSTに該当する場合(S2211のYES)、ステップS2212に進み、HSTに該当しない場合(S2211のNO)、ステップS2213に進む。ステップS2213において、端末20はXサンプルで測定を実施する。一方、ステップS2212において、端末20は、周期は閾値以下であるか否かを判定する。周期は閾値以下である場合(S2212のYES)、ステップS2214に進み、周期は閾値を超える場合(S2212のNO)、ステップS2215に進む。ステップS2214において、端末20は、Yサンプルで測定を実施する。一方、ステップS2215において、端末20は、Zサンプルで測定を実施する。
【0043】
上記のXサンプル、Yサンプル、Zサンプルに関して、サンプル数X>サンプル数Y>サンプル数Zである。上記の閾値は、例えば、40ms、80ms、640ms等の値である。上記の周期は、例えば、SSB送信周期、CSI-RS送信周期、SMTC周期、MG周期、セカンダリセル測定周期又はDRX周期のいずれか又は複数である。上記のとおり、HST環境において端末20は、周期に応じて異なる測定サンプル数を用いて測定を完了してもよい。SSB送信周期、CSI-RS送信周期、SMTC周期、MG周期、セカンダリセル測定周期に対して、同一の閾値を適用してもよいし、それぞれに異なる閾値を適用してもよい。
【0044】
図7は、本発明の実施の形態における周期を制限する例(1)を説明するためのフローチャートである。HST環境であるか否かに応じて、端末20はセル検出又は測定に係る動作を変更してもよい。例えば、端末20は設定可能なSSB送信周期、CSI-RS送信周期、SMTC周期、MG周期、セカンダリセル測定周期又はDRX周期を制限してもよいし、周期に応じて動作を変更してもよい。
【0045】
ステップS301において、端末20は、HSTに該当するか否かを判定する。HSTに該当する場合(S301のYES)、ステップS302に進み、HSTに該当しない場合(S301のNO)、ステップS303に進む。ステップS302において、端末20は、周期T<40msに制限する。一方、ステップS303において、端末20は、周期Tを制限しない。上記の周期Tは、SSB送信周期、CSI-RS送信周期、SMTC周期、MG周期、セカンダリセル測定周期又はDRX周期のいずれであってもよい。
【0046】
図8は、本発明の実施の形態における周期を制限する例(2)を説明するためのフローチャートである。
図8は、
図7において周期を制限する閾値が複数ある場合の動作を示す。
図8に示される周期T1及び周期T2は、SSB送信周期、CSI-RS送信周期、SMTC周期、MG周期、セカンダリセル測定周期又はDRX周期のいずれであってもよい。なお、周期T1及び周期T2は、同一の対象の周期であってもよいし、異なる対象の周期であってもよい。
【0047】
ステップS311において、端末20は、HSTに該当するか否かを判定する。HSTに該当する場合(S311のYES)、ステップS312に進み、HSTに該当しない場合(S311のNO)、ステップS313に進む。ステップS313において、端末20は、周期Tを制限しない。一方、ステップS312において、端末20は、速度は350km/h以下であるか否かを判定する。速度は350km/h以下である場合(S312のYES)、ステップS314に進み、速度は350km/hを超える場合(S312のNO)、ステップS315に進む。ステップS314において、端末20は、周期T1<80msに制限する。一方、ステップS315において、端末20は、速度は500km/h以下であるか否かを判定する。速度は500km/h以下である場合(S315のYES)、ステップS316に進み、速度は500km/hを超える場合(S315のNO)、フローを終了する。ステップS316において、端末20は、周期T2<40msに制限する。ここで、速度が350km/h又は500km/h以下であるとは、端末20の実際の移動速度が当該移動速度以下であるとしてもよいし、要求性能を端末20が満たすことのできる条件が当該速度以下であるとしてもよい。
【0048】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、一定期間の測定で満たすべき測定精度を変更する、又は測定精度規定が適用できる条件を制限してもよい。測定精度を変更するとは、RSRP、RSRQ又はSINRのすべて又はいずれかの測定誤差をHST環境でない場合よりも緩和してもよい。すなわち、測定誤差の絶対値を大きい値としてもよい。測定精度規定が適用できる条件を制限するとは、例えば、測定精度規定が適用可能であるSNRの下限値をHST環境でない場合の値(例えば、-6dB)よりも大きな値(例えば、0dB)としてもよい。
【0049】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、HST環境でない場合よりも同時測定するキャリア数、セル数又はビーム数を小さな値にしてもよい。当該小さな値は、適用する周波数バンドに応じて異なる値としてもよいし同じ値としてもよいし、同周波測定か異周波測定かに応じて異なる値としてもよいし同じ値としてもよい。
【0050】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、追加の参照信号を用いた測定を実施してもよい。追加の参照信号を用いた測定には、例えば、CSI-RSを用いてもよいし、PBCHのDMRSを用いてもよいし、SMTCで指定されていないSSBを用いてもよいし、新たに規定されるHST環境の場合に使用する高速移動環境に適合する参照信号を用いてもよい。
【0051】
また、端末20は、HST環境であるか否かに応じて、RLMに係る動作を変更してもよい。例えば、端末20はRLMの測定に用いるサンプル数又はRLMにおいてIS及びOOSを判定するための測定期間を変更してもよい。例えば、HST環境である場合、端末20は、少ないサンプル数又は少ない測定期間で測定を完了してもよい。また、HST環境である場合、端末20は、サンプル数又は測定期間の最小値をHSTではない場合よりも小さい値としてもよいし、規定しなくてもよい。
【0052】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、RLMの測定に用いるSSB送信周期又はCSI-RS送信周期を制限してもよいし、RLMの測定に用いるSSB送信周期又はCSI-RS送信周期に応じて動作を変更してもよい。例えば、端末20は、ある閾値よりも短いSSB送信周期又はCSI-RS送信周期のみ設定可能としてもよい。また、例えば、端末20は、SSB送信周期又はCSI-RS送信周期を制限する閾値、設定されたSSB送信周期又は設定されたCSI-RS送信周期に応じて異なるサンプル数を用いて測定を実施してもよい。当該周期を制限する閾値は、単一の閾値でもよいし、異なる複数の閾値でもよい。
【0053】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、Hypothetical PDCCHのパラメータを変更してもよい。例えば、HST環境である場合、Hypothetical PDCCHの新たなパラメータの組み合わせが規定されてもよいし、既存のHypothetical PDCCHのパラメータ(例えば、アグリゲーションレベル(aggregation level)、リソースエレメントの電力レベル(power boosting)、バンド幅、SCS(Sub Carrier Spacing)等)のうちの一部をHST環境でない場合から変更してもよい。Hypothetical PDCCHのIS向けのパラメータ及びOOS向けのパラメータの両方を変更してもよいし、いずれか片方を変更してもよい。
【0054】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、RLMのIS又はOOSの判定に用いる閾値(BLERペア)を変更してもよい。例えば、HST環境である場合、端末20は、BLERペアをHST環境でない場合よりも小さい値としてもよいし、大きい値としてもよい。例えば、端末20は、セル半径が小さい場合にBLERペアをより小さい値としてもよいし、セル半径が大きい場合にBLERペアをより大きい値にしてもよい。例えば、ISをBLER2%及びOOSをBLER10%で判定している状態からBLERペアをより大きい値に変更する場合、端末20はISをBLER5%及びOOSをBLER20%で判定してもよい。例えば、ISをBLER2%及びOOSをBLER10%で判定している状態からBLERペアをより小さい値に変更する場合、端末20はISをBLER1%及びOOSをBLER5%で判定してもよい。なお、BLERペアのうち、端末20はIS又はOOSのいずれかの値のみを変更してもよい。HST環境におけるBLERペアの通知には、既に規定されているシグナリングを使用してもよいし、新たなシグナリングを規定してもよいし、仕様で記載される固有の値としてもよい。
【0055】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、同時測定が必要なビーム数を変更してもよい。例えば、HST環境である場合、端末20は、HST環境でない場合よりも、同時測定が必要なビーム数を減少させてもよい。
【0056】
また、端末20は、HST環境であるか否かに応じて、ビーム制御に係る動作を変更してもよい。例えば、HST環境である場合、端末20は、BFD(Beam failure detection)又はCBD(Candidate beam detection)に用いるサンプル数を変更してもよい。HST環境である場合、端末20は、HST環境でない場合よりも少ないサンプル数でBFD又はCBDの測定を完了するとしてもよい。端末20は、BFD又はCBDの測定期間の最小値をHSTではない場合よりも小さい値としてもよいし、規定しなくてもよい。
【0057】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、BFD、CBD又はL1-RSRPを報告するための測定に用いるSSB送信周期、CSI-RS送信周期又はL1-RSRP報告周期を制限してもよいし、SSB送信周期、CSI-RS送信周期又はL1-RSRP報告周期に応じて動作を変更してもよい。例えば、端末20は、ある閾値よりも短いSSB送信周期、CSI-RS送信周期又はL1-RSRP報告周期のみを設定可能としてもよい。また、例えば、BFD、CBD又はL1-RSRPに設定された参照信号の周期を制限する閾値は、単一の閾値でもよいし、異なる複数の閾値でもよい。周期を制限する閾値、設定されたBFD、CBD又はL1-RSRPに設定された参照信号の周期に応じて異なるサンプル数を用いて測定を実施してもよい。当該周期を制限する閾値は、単一の閾値でもよいし、異なる複数の閾値でもよい。
【0058】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、BFDのHypothetical PDCCHのパラメータを変更してもよい。例えば、HST環境である場合、BFDHypothetical PDCCHの新たなパラメータの組み合わせが規定されてもよいし、既存のBFDのHypothetical PDCCHのパラメータ(例えば、アグリゲーションレベル(aggregation level)、リソースエレメントの電力レベル(power boosting)、バンド幅、SCS(Sub Carrier Spacing)等)のうちの一部をHST環境でない場合から変更してもよい。
【0059】
他の例として、HST環境である場合、端末20は、BF(Beam Failure)の判定に用いる閾値(BLER値)を変更してもよい。例えば、HST環境である場合、端末20は、BLER値をHST環境でない場合よりも小さい値としてもよいし、大きい値としてもよい。例えば、端末20は、セル半径が小さい場合にBLER値をより小さい値としてもよいし、セル半径が大きい場合にBLER値をより大きい値にしてもよい。例えば、BFをBLER10%で判定している状態からBLER値をより大きい値に変更する場合、端末20はBFをBLER20%で判定してもよい。例えば、BFをBLER10%で判定している状態からBLER値をより小さい値に変更する場合、端末20はBFをBLER5%で判定してもよい。なお、BFの判定に用いるBLER値はRLMにおけるOOSの判定閾値と同一の値としてもよいし、異なる値としてもよい。HST環境におけるBLER値の通知には、既に規定されているシグナリングを使用してもよいし、新たなシグナリングを規定してもよいし、仕様で規定される固有の値としてもよい。
【0060】
他の例として、HST環境である場合、PDCCH又はPDSCHのTCI state切替時、端末20が切替後のTCI stateに対応するビームでPDCCH又はPDSCHを受信するまでの遅延時間を変更してもよい。例えば、HST環境である場合、端末20は、HST環境でない場合よりも切替後のTCI stateに対応するビームでPDCCH又はPDSCHを受信するまでの遅延時間を追加してもよい。追加する時間は、Xmsとしてもよいし、Yサンプル(例えば、Y回のSSB occasion)としてもよい。端末20が切替後のTCI stateに対応するビームでPDCCH又はPDSCHを受信するまでの遅延時間を追加することで、HST環境下の端末20においてビームへの同期が容易となる。
【0061】
なお、ネットワーク観点で、端末20が切替後のTCI stateに対応するビームでPDCCH又はPDSCHを受信するまでの遅延時間を短くしてもよい。端末20が切替後のTCI stateに対応するビームでPDCCH又はPDSCHを受信するまでの遅延時間を短縮することで、HST環境下で端末20にビームへの同期を要求することができる。
【0062】
また、端末20は、HST環境であるか否かに応じて、DRX時の測定動作を変更してもよい。例えば、HST環境である場合、端末20は、設定可能なDRX周期を制限してもよいし、DRX周期に応じて動作を変更してもよい。例えば、端末20は、ある閾値よりも短いDRX周期のみを設定可能としてもよい。また、例えば、DRX周期を制限する閾値は、単一の閾値でもよいし、異なる複数の閾値でもよい。端末20は、設定されたDRXの周期に応じて異なるサンプル数を用いて測定を実施してもよい。
【0063】
以下、DCにおける異なるRAT間のUE動作をHST向けに設定する方法について説明する。
【0064】
図9は、本発明の実施の形態における周期を制限する例(1)を示す図である。
図2に示されるようなDCにおける各RAT間で、周期又はパラメータを共通の設定とするよう制限してもよいし、周期又はパラメータに共通の制限を適用してもよい。
【0065】
基地局10又は端末20は、下記a)-d)の設定のそれぞれを各RAT間で同一の値にしてもよい。
a)セル検出・測定に用いるSSB、CSI-RS、SMTC又はMGの周期のいずれか又はその組み合わせ
b)RLMに用いるSSB又はCSI-RSの周期、Hypothetical PDCCHのパラメータ又はBLERペアのいずれか又はその組み合わせ
c)BFD、CBD又はL1-RSRP報告に用いるSSB又はCSI-RSの周期、Hypothetical PDCCHのパラメータ、BLER値又はL1-RSRP報告周期のいずれか又はその組み合わせ
d)DRX設定周期
【0066】
端末20は、上記a)-d)の各設定(例えば、各周期又は各パラメータ)に対し、各RAT間で同一の制限する閾値を使用してもよい。
【0067】
例えば、
図9に示されるように、端末20が、MN10A及びSN10BとNR-DCによる通信を実行している場合、共通の閾値以下である周期T_period1及び周期T_period2が設定されてもよい。端末20とMN10AのNRによる通信にT_period1が適用され、端末20とSN10BのNRによる通信にT_period2が適用される。周期T_period1及び周期T_period2は、例えば、SSB、CSI-RS、SMTC、MG又はDRXの周期である。
【0068】
図10は、本発明の実施の形態における周期を制限する例(2)を示す図である。例えば、
図10に示されるように、端末20が、MN10A及びSN10BとEN-DCによる通信を実行している場合、共通の閾値以下である周期DRX_period1及び周期DRX_period2が設定されてもよい。端末20とMN10AのLTEによる通信にDRX_period1が適用され、端末20とSN10BのNRによる通信にT_period2が適用される。周期T_period1及び周期T_period2は、例えば、SSB、CSI-RS、SMTC、MG又はDRXの周期である。
【0069】
図11は、本発明の実施の形態における周期を制限する例(3)を示す図である。
図2に示されるようなDCにおける各RATにおいて、特定のRATに合わせた設定又は規定を適用してもよい。特定のRATとは、マスタノードのRAT又はセカンダリノードのRATであってもよいし、LTE又はNR等の固有のRATであってもよいし、対応可能な端末20の移動速度の小さいRATであってもよい。
【0070】
DCにおいて、特定のRATに設定又は規定を適用するとは、いずれのRATにも設定又は規定を適用しないとしてもよいし、特定のRATのみに設定又は規定を適用するとしてもよいし、特定のRATには設定又は規定を適用せず、他のRATにのみ設定又は規定を適用するとしてもよい。設定又は規定とは、例えば、
図9で説明した周期又はパラメータに対する制限であってもよい。
【0071】
例えば、
図11に示されるように、RATが対応可能な端末20の移動速度についてRAT1>RAT2である場合、RAT1及びRAT2において端末20がDCによる通信を実行しているとき、RAT2に係る周期又はパラメータに対する制限を適用してもよい。
図11における特定のRATは、RATが対応可能な端末20の移動速度が大きいRAT1である。
【0072】
図12は、本発明の実施の形態における周期を制限する例(4)を示す図である。例えば、
図12に示されるように、RATが対応可能な端末20の移動速度についてRAT2>RAT1である場合、RAT1及びRAT2において端末20がDCによる通信を実行しているとき、RAT1及びRAT2共に周期又はパラメータに対する制限を適用しなくてもよい。
図12における特定のRATは、RATが対応可能な端末20の移動速度が小さいRAT1である。
【0073】
なお、上述の実施例におけるHST向けの動作は、URLLC向け又はPower Saving Mode向けの動作として規定されてもよい。すなわち、上述の実施例におけるHST環境は、URLLCの要件又はPower Saving Modeの要件と読み替えられてもよい。なお、上述の実施例におけるHST向けの動作は、SA(Stand alone)、MR-DC等のネットワークアーキテクチャによらず適用されてもよいし、それぞれのネットワークアーキテクチャごとに異なるHST向けの動作が適用されてもよい。なお、上述の実施例におけるHST向けの動作は、CAが適用されるか否かによらず規定されてもよいし、それぞれのCCごと(例えば、プライマリセル又はセカンダリセルに応じて)に、異なるHST向けの動作が適用されてもよい。
【0074】
上述の実施例により、端末20は、HST環境に適応する測定を実行することによりパフォーマンスを向上させることができる。また、端末20は、UE動作又はネットワーク設定をHST環境に適応させることができる。また、端末20は、DC中のRAT間におけるUE動作をHST環境に適応させることができる。
【0075】
すなわち、無線通信システムにおいて、端末が環境に応じて測定を実行することができる。
【0076】
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する基地局10及び端末20の機能構成例を説明する。基地局10及び端末20は上述した実施例を実施する機能を含む。ただし、基地局10及び端末20はそれぞれ、実施例の中の一部の機能のみを備えることとしてもよい。
【0077】
<基地局10>
図13は、基地局10の機能構成の一例を示す図である。
図13に示されるように、基地局10は、送信部110と、受信部120と、設定部130と、制御部140とを有する。
図13に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0078】
送信部110は、端末20側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部120は、端末20から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、送信部110は、端末20へNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL制御信号等を送信する機能を有する。
【0079】
設定部130は、予め設定される設定情報、及び、端末20に送信する各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。設定情報の内容は、例えば、端末20のHST環境における測定に係る情報等である。
【0080】
制御部140は、実施例において説明したように、端末20の測定の設定を生成する処理を行う。また、制御部140は、端末20から取得した測定の報告に基づいて、通信制御を行う。制御部140における信号送信に関する機能部を送信部110に含め、制御部140における信号受信に関する機能部を受信部120に含めてもよい。
【0081】
<端末20>
図14は、端末20の機能構成の一例を示す図である。
図14に示されるように、端末20は、送信部210と、受信部220と、設定部230と、制御部240とを有する。
図14に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0082】
送信部210は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部220は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部220は、基地局10から送信されるNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL/SL制御信号等を受信する機能を有する。また、例えば、送信部210は、D2D通信として、他の端末20に、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)等を送信し、受信部120は、他の端末20から、PSCCH、PSSCH、PSDCH又はPSBCH等を受信する。
【0083】
設定部230は、受信部220により基地局10又は端末20から受信した各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。また、設定部230は、予め設定される設定情報も格納する。設定情報の内容は、例えば、端末20のHST環境における測定に係る情報等である。
【0084】
制御部240は、実施例において説明したように、基地局10から取得した測定の設定に基づいて、測定を実行する。また、制御部240は、測定結果を基地局10に報告する。制御部240における信号送信に関する機能部を送信部210に含め、制御部240における信号受信に関する機能部を受信部220に含めてもよい。
【0085】
(ハードウェア構成)
上記実施形態の説明に用いたブロック図(
図13及び
図14)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0086】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0087】
例えば、本開示の一実施の形態における基地局10、端末20等は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図15は、本開示の一実施の形態に係る基地局10及び端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10及び端末20は、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0088】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。基地局10及び端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0089】
基地局10及び端末20における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0090】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部140、制御部240等は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0091】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータ等を、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、
図13に示した基地局10の制御部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、
図14に示した端末20の制御部240は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0092】
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
【0093】
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0094】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェース等は、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0095】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0096】
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0097】
また、基地局10及び端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0098】
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本発明の実施の形態によれば、測定及び報告の少なくとも一方に係る設定を基地局から受信する受信部と、前記測定及び報告の少なくとも一方に係る設定に基づいて、測定を実行する制御部と、前記実行された測定の結果に基づいて、測定の報告を前記基地局に送信する送信部とを有し、前記制御部は、自装置が特定の環境下にあるか否かに基づいて、測定に係る周期を制限するか又は測定に係る動作の実施回数を変更する端末が提供される。
【0099】
上記の構成により、端末20は、HST環境に適応する測定を実行することによりパフォーマンスを向上させることができる。また、UE動作又はネットワーク設定をHST環境に適応させることができる。すなわち、無線通信システムにおいて、端末が環境に応じて測定を実行することができる。
【0100】
前記制御部は、自装置の対応可能な移動速度又は要求される移動速度に基づいて、前記特定の環境下にあるか否かを判定し、前記測定に係る周期を制限する場合、同期信号の送信周期、参照信号の送信周期、セカンダリセルの測定周期又は同期非同期を判定するための測定周期のいずれかを制限し、前記測定に係る動作の実施回数を変更する場合、前記測定に係る周期に基づいて前記測定に係る動作の実施回数を変更してもよい。当該構成により、端末20は、測定の設定をHST環境に適応させることができる。
【0101】
前記制御部は、自装置が前記特定の環境下にあると判定した場合、前記測定に係る周期を閾値未満となるように制限してもよい。当該構成により、端末20は、測定の設定をHST環境に適応させることができる。
【0102】
前記制御部は、前記測定に係る周期が同期非同期を判定するための送信周期又は測定周期であり、かつ前記特定の環境下にあると判定した場合、同期非同期を判定するブロック誤り率の閾値を変更してもよい。当該構成により、端末20は、測定の設定をHST環境に適応させることができる。
【0103】
前記制御部は、前記特定の環境下にあると判定した場合、同時測定が必要なビーム数を変更してもよい。当該構成により、端末20は、測定の設定をHST環境に適応させることができる。
【0104】
前記測定に係る周期は、デュアルコネクティビティにおける第1のRAT及び第2のRAT間で共通する閾値により制限されてもよい。当該構成により、端末20は、DC中のRAT間におけるUE動作をHST環境に適応させることができる。
【0105】
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、基地局10及び端末20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って端末20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
【0106】
また、情報の通知は、本開示で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
【0107】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0108】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0109】
本明細書において基地局10によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局10を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末20との通信のために行われる様々な動作は、基地局10及び基地局10以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GW等が考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局10以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、他のネットワークノードは、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0110】
本開示において説明した情報又は信号等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0111】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0112】
本開示における判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0113】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0114】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0115】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0116】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0117】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0118】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0119】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0120】
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「基地局装置」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0121】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0122】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0123】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0124】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
【0125】
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数の端末20間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能を端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
【0126】
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
【0127】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0128】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0129】
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
【0130】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0131】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0132】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0133】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0134】
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジ(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0135】
ニューメロロジは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0136】
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジに基づく時間単位であってもよい。
【0137】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0138】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
【0139】
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0140】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各端末20に対して、無線リソース(各端末20において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0141】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0142】
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0143】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0144】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0145】
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに基づいて決定されてもよい。
【0146】
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
【0147】
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0148】
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0149】
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジ用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0150】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
【0151】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0152】
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0153】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0154】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0155】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0156】
なお、本開示において、measurement configurationは、測定の設定の一例である。measurement reportは、測定の報告の一例である。、MG(Measurement gap)は、測定ギャップの一例である。BLERは、ブロック誤り率の一例である。
【0157】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0158】
10 基地局
110 送信部
120 受信部
130 設定部
140 制御部
20 端末
210 送信部
220 受信部
230 設定部
240 制御部
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置