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特許7427711ゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】ゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの構造
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/04 20150101AFI20240129BHJP
   A63B 53/06 20150101ALI20240129BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20240129BHJP
【FI】
A63B53/04 D
A63B53/06 B
A63B102:32
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022076720
(22)【出願日】2022-05-06
(62)【分割の表示】P 2020170123の分割
【原出願日】2015-12-09
(65)【公開番号】P2022119792
(43)【公開日】2022-08-17
【審査請求日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】14/564,984
(32)【優先日】2014-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ジー. テイラー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ウォランズ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ティー. スタイツ
(72)【発明者】
【氏名】シェリー エル. ジョーンズ
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-526940(JP,A)
【文献】特開2007-267777(JP,A)
【文献】特開2011-224366(JP,A)
【文献】米国特許第05888148(US,A)
【文献】特開2011-125623(JP,A)
【文献】特開2014-057832(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00 - 53/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブヘッドであって、
ゴルフクラブヘッドボディであって、
前記ゴルフクラブヘッドボディは、クラウンと、ソールと、トゥと、ヒールと、背面と、打球フェースを有する前面と、前記ゴルフクラブヘッドボディの中央領域に近接するインターフェースエリアと、を備え、
前記ゴルフクラブヘッドボディは、前記トゥ側に位置するとともに前記インターフェースエリアから離れるように前記背面に向かって延びる第1のレッグと、前記ヒール側に位置するとともに前記インターフェースエリアから離れるように前記背面に向かって延びる第2のレッグとをさらに有し、
前記第1のレッグと前記第2のレッグとの間には、空隙が画定されており、
前記ゴルフクラブヘッドボディは、前記空隙上を延びて前記クラウンの少なくとも一部分を形成するカバーをさらに画定し
記ゴルフクラブヘッドボディは、前記前面から前記背面に向かう幅寸法を画定する、前記ゴルフクラブヘッドボディと、
壁であって、
前記壁は、
前記クラウンの下側から前記ソールまで延びるとともに、第1のウェイトレシーバから前記ボディの前記トゥへと延びる第1の壁と、
前記クラウンの前記下側から前記ソールまで延びるとともに、前記第1のウェイトレシーバから前記ボディの前記ヒールへと延びる第2の壁と、を備え、
前記壁は、前記第1の壁及び前記第2の壁と前記打球フェースとの間に完全に囲まれた内側空洞を画定しており、
前記壁は、前記空隙を前記内側空洞から分離している、前記壁と、
を備えており、
前記ゴルフクラブヘッドは、前記ゴルフクラブヘッドの前記内部空洞内に位置している、前記ゴルフクラブヘッドの重心をさらに画定する、
ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記インターフェースエリアは、前記打球フェースから測定して、前記幅寸法の30%~60%の範囲に位置する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記空隙は、V字形を有し、
前記V字形の空隙は、前記インターフェースエリア側において第1の幅を有するとともに、前記背面側において前記第1の幅よりも大きい第2の幅を有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記ゴルフクラブヘッドボディは、第2のウェイトレシーバをさらに備え、
前記第1のウェイトレシーバは、前記インターフェースエリア側に位置する垂直構成を有し、
前記第2のウェイトレシーバは、水平構成を有し、前記第1のウェイトレシーバ側から延びる、請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記第1のウェイトレシーバ及び前記第2のウェイトレシーバは、第1のウェイト及び第2のウェイトを受け入れるように構成されている、請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
前記第1のウェイトレシーバ及び前記第2のウェイトレシーバは、第1のウェイト受け入れチューブ及び第2のウェイト受け入れチューブを有する、請求項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
前記第1のウェイト受け入れチューブは前記V字形の空隙の基部に配置され、前記インターフェースエリアは、前記第1のレッグと前記第2のレッグとの接合部において前記第1のウェイト受け入れチューブを支持し、それによって前記第1のレッグ及び前記第2のレッグが前記第1のウェイト受け入れチューブに収束しており、
前記第2のウェイト受け入れチューブは前記空隙に沿って延び、前記第1のウェイト受け入れチューブと前記カバー又は前記クラウンの下側との間には空間又はギャップが画定され、前記第2のウェイト受け入れチューブは前記背面側に開口を有する、請求項6に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
前記第1のウェイトレシーバは、重い端と軽い端とを有する第1のウェイトを受け入れ
前記第2のウェイトレシーバは、重い端と軽い端とを有する第2のウェイトを受け入れ、
前記第1のウェイト及び前記第2のウェイトの各々は、前記重い端と前記軽い端とのいずれか一方が前記インターフェースエリアへ近接するように、前記第1のウェイトレシーバ及び前記第2のウェイトレシーバに受け入れられる、請求項7に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
前記第1のウェイト及び前記第2のウェイトは、回転可能、取り外し可能及び調整可能のうちの少なくとも一つの調整特性によって、前記ゴルフクラブヘッドの性能特性を調整する、請求項8に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記第2のウェイトは、前記ゴルフクラブヘッドの重量配分及び重心を前後方向において調整する、請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
前記第1のウェイトは、前記ゴルフクラブヘッドの重量配分及び重心を上下方向において調整する、請求項10に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
前記第1のウェイト及び前記第2のウェイトは、互いに無関係に調整可能である、請求項11に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
前記第1のレッグは第1の側方を画定し、前記第2のレッグは第2の側方を画定し、
前記第1の側方及び前記第2の側方は、互いに向かい合っている、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
前記第1の側方及び前記第2の側方は、平面状であって平坦な面を有する、請求項13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
前記第1の側方及び前記第2の側方は、非平面状であって非平坦な面を有する、請求項13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
前記第1の側方及び前記第2の側方は、前記クラウンの下側に従属する、請求項13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
前記カバーは、前記ゴルフクラブヘッドボディの残部とともに単一の部材で構成されている、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
前記カバーは、前記ゴルフクラブヘッドボディの残部とは別個の部材で構成されており、前記ゴルフクラブヘッドボディに接続されている、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
前記第1のレッグ、前記第2のレッグ、前記第1の側方及び前記第2の側方は、前記打球フェースに向かって前記インターフェースエリアに集束する、請求項13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
前記第1の側方、前記第2の側方及び前記インターフェースエリアは、内面と外面とをさらに有し、
前記内面は、強度強化構造を有する、請求項13に記載のゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2014年12月9日に出願された米国特許出願第14/564,984号の利益を主張するものであり、本出願は、参照により本明細書に組み込まれ、本発明の一部をなす。
【0002】
本発明の態様は、一般に、ゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドに関し、より詳細には、クラブヘッドに関連付けられた重量を減少又は再分散させて性能を高めるために、クラブヘッドの一部分を除去し、又はオープンにし、それによって、クラブヘッド内に空隙を作成したゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0003】
ゴルフは、多種多様のプレイヤー、すなわち、性別の異なるプレイヤー、年齢及び/又は技術レベルが著しく異なるプレイヤーによって楽しまれている。ゴルフクラブ設計者は、性能改善を求めるゴルファーの絶えざる要求に応えて、ゴルフクラブに組み込まれる技術をうまく進歩させてきた。一態様では、ゴルファーは、ゴルフクラブの「感触」に敏感な傾向がある。ゴルフクラブの「感触」は、クラブのさまざまな構成要素部分と、ボールをスイングした及び/又は打ったときプレイヤーによって経験される感覚を生み出すクラブに関連するさまざまな特徴との組み合わせを含む。クラブ重量、重量分散、スイング・ウェイト、空気力学、スイング・スピードなどはすべて、クラブがスイングしてボールを打つときのクラブの「感触」に影響を与え得る。「感触」は、クラブヘッドがボールを打ってボールを動かすときに生じる音に関連することも見出されている。クラブヘッドが、インパクト時に不愉快な、望ましくない、又は驚かせるような音を発する場合、ユーザは、たじろぎ、スイングをやめ、スイングを減速させ、手を放し、及び/又はスイングを完全にフォロースルーせず、それによって、スイングの距離、方向、及び/又は他の性能面と、結果として生じるボールの動きに影響を与える。ボールを打つ前ですら、この不愉快な、望ましくない、又は驚かせるような音のユーザの予想が、スイングに影響を与えることができる。
【0004】
また、ゴルフクラブの性能は、ゴルフクラブヘッドの重心の場所に影響を与えるクラブヘッドの周りでの重量分散を含むいくつかの要因に基づいて変化することができる。重心が接触面上のエンゲージメント点の後ろに位置決めされるとき、ゴルフ・ボールは、ほぼまっすぐなルートを取る。しかしながら、重心が、エンゲージメント点の側方へ離隔されているとき、ゴルフ・ボールは、意図しない方向に飛ぶことがあり、及び/又は、「プル」、「プッシュ」、「ドロー」、「フェード」、「フック」、もしくは「スライス」と呼ばれることが多いボール飛行を含む、左もしくは右に曲がるルートを取ることがある。同様に、重心が、エンゲージメント点の上又は下に離隔されているとき、ゴルフ・ボールの飛行はそれぞれ、よりうんざりする又は上昇軌跡を示すことがある。
【0005】
クラブヘッドの周りでの重量分散は、クラブヘッドに関連付けられた慣性モーメントにも影響を与えることができる。したがって、慣性モーメントを変えると、ゴルフクラブヘッド設計がどのようにヒール及びトゥでの打ち損じに影響を及ぼすかを含む、ゴルフクラブがどのようにパフォーマンスするかに影響を与えることができる。同様に、インパクトの点及び打ち上げ角度などの他の要因も、ボールを打つとボールがどのように進むかに影響を与えることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
クラブ設計者は、ゴルフクラブ及び/又はゴルフクラブヘッドに関連付けられた重量を分散又は再分散させる新しい方策を探していることが多い。たとえば、クラブ設計者は、クラブヘッド内のより多くの許容度(forgiveness)、精度の改善、所望のボール飛行などを提供するために、重量を分散させることに気を付けることが多い。そのような設計を求めて、クラブ設計者は、ほとんどのゴルファーによって望まれる従来の美しい外観を有するクラブヘッドを維持するという課題にも直面する。従来技術によるいくつかのゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッド設計は、いくつかの有利な特徴を提供するが、それにもかかわらず、いくつかの制限を有する。したがって、クラブの性能を高めるためにクラブヘッド全体にわたって重量減少特性と重量分散の改善を有するゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドを提供することが有利であろう。本発明は、従来技術の制限及び欠点のうちのいくつかを克服し、これまで利用可能でない新しい特徴を提供するために提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の少なくともいくつかの態様は、クラブヘッドについての強化された重量分散を有するゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドに関する。一態様では、ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド内に形成された空隙の形をとる幾何学的ウェイト特徴を利用する。ゴルフクラブヘッドは、空隙の上に延びるカバーを含んでよく、したがって、空隙は、アドレス位置においてゴルフクラブヘッドの上部から見えないことがある。ゴルフクラブヘッドは、一つ又は複数の調整可能なウェイト配置をさらに含んでよい。
【0008】
本発明の態様は、打球フェースと、打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥとを有するボディを含むゴルフクラブヘッドに関する。ボディは、ソール上の周縁によって画定された空隙を有し、ボディは、空隙上を延びてクラウンの少なくとも一部分を形成するカバーをさらに画定する。空隙の周縁の少なくとも一部分は、周縁から内側に空隙内へと延びるリップを含む。リップは、周縁全体の周りを延びてもよいし、周縁の一部分のみの周りを延びてもよい。
【0009】
一態様によれば、ヘッドは、ウェイト受け入れ部が開口を通してのウェイトの挿入を受け入れるように構成されるように、ソールに接続されソール内の開口を有するウェイト受け入れ部を含む。ウェイト受け入れ部は、クラウンの下側及びソールの上側に接続されクラウンからソールに延びる受け入れチューブであり得る。ウェイトは、受け入れチューブ内に受け入れられてよく、ウェイトは、重量部分と軽量部分とを有してよい。この構成では、ウェイトは取り外し可能であり、ヘッドの重量特性を調整するために受け入れチューブに複数の位置まで挿入可能である。受け入れチューブは、開口に近接してねじ部を含んでよく、ねじ付き締結具が、受け入れチューブ内でウェイトを保持するために受け入れチューブ内でねじ部と解放可能に係合するように設けられてよい。ソールは、ソール内で隣接するエリアに対して内側に凹設された凹部エリアも有してよく、この凹部エリアは開口を取り囲むとよい。
【0010】
別の態様によれば、ヘッドは、少なくとも一つの壁とフェースとの間に完全に囲まれた内側空洞を画定するように、上部からソールまで、及びボディのヒールからトゥまで延びる少なくとも一つの壁も含んでよく、したがって、壁は、空隙を内側空洞から分離する。ウェイト受け入れ部を有するヘッドでは、ヘッドは、上部からソールまで延びウェイト受け入れ部からボディのトゥまで延びる第1の壁と、上部からソールまで延びウェイト受け入れ部からボディのヒールまで延びる第2の壁とを含んでよい。第1の壁及び第2の壁は、第1の壁と第2の壁とフェースとの間に完全に囲まれた内側空洞を画定し、第1の壁及び第2の壁は、空隙を内側空洞から分離する。
【0011】
さらなる一態様によれば、周縁は空隙をU字形状に画定し、それは、ボディの背面近傍からフェースに向かって延びるヒール部分とトゥ部分と、ボディの背面に近接してヒール部分とトゥ部分を接続する接続部分とを有する。空隙は、ソール上でフェースに近接する点から後方に延びる半島部を画定し、このとき、ヒール部分及びトゥ部分は半島部の両側に位置する。リップは、少なくとも半島部全体の周りを延び得る。
【0012】
本発明の追加の態様は、打球フェースと、打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥとを有するボディと、ソールに接続されるとともにソール内の開口を有するウェイト受け入れ部であって、開口を通してのウェイトの挿入を受け入れるように構成されたウェイト受け入れ部とを含むゴルフクラブヘッドに関する。ボディは、ソール上の周縁によって画定された空隙を有し、ボディは、空隙上を延びてクラウンの少なくとも一部分を形成するカバーをさらに画定する。ウェイト受け入れ部は、クラウンの下側及びソールの上側に接続されてクラウンからソールまで延びる受け入れチューブであり、受け入れチューブの外面の少なくとも一部分は、空隙に露出される。ヘッドは、空隙の少なくとも一部分の周りを延びるリップを含む、上記で説明された任意の態様及び特徴をさらに含んでよい。
【0013】
一態様によれば、ウェイトは、受け入れチューブ内に受け入れられてよく、ウェイトは、重量部分と軽量部分とを有してよい。この構成では、ウェイトは取り外し可能であり、ヘッドの重量特性を調整するために、受け入れチューブに複数の位置まで挿入可能である。受け入れチューブは、開口に近接してねじ部を含んでよく、ねじ付き締結具が、受け入れチューブ内でウェイトを保持するために、受け入れチューブ内でねじ部と取り外し可能に係合するように設けられてよい。
【0014】
別の態様によれば、第1の壁は、頂部からソールまで延びるとともに受け入れチューブからボディのトゥまで延びる。第2の壁は、頂部からソールまで延びるとともに受け入れチューブからボディのヒールまで延びる。第1の壁及び第2の壁は、第1の壁と第2の壁とフェースとの間に完全に囲まれた内側空洞を画定し、第1の壁及び第2の壁は空隙を内側空洞から分離する。
【0015】
さらなる一態様によれば、受け入れチューブは、ゴルフクラブヘッドの垂直軸と位置合わせされてもよいし、他の形態として、ゴルフクラブヘッドの垂直軸に対して角度が付けられてもよい。
【0016】
また別の態様によれば、ヘッドは、ソールに接続されるとともにソール内に第2の開口を有しする第2のウェイト受け入れ部を含み、第2のウェイト受け入れ部は、第2の開口を通じて第2のウェイトの挿入を受け入れるように構成される。第2のウェイト受け入れ部は、クラウンの下側及びソールの上側に接続されてクラウンからソールまで延びる第2の受け入れチューブである。第1のウェイト受け入れ部と第2のウェイト受け入れ部は、互いに対して斜角をなす向きで設けられる。ウェイトは、各受け入れチューブ内に受け入れられてよく、各ウェイトは、重量部分と軽量部分とを有してよい。ウェイトは、取り外し可能であるとともに、ヘッドの重量特性を調整するために、それぞれの受け入れチューブ内で複数の位置まで挿入可能である。
【0017】
本発明のさらなる態様は、打球フェースと、打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥと、ボディの中央領域に近接するインターフェースエリアとを有するボディと、ソールに接続されているともにインターフェースエリアに近接してソール内に第1の開口を有する第1のウェイト受け入れ部と、ソールに接続されているとともにインターフェースエリアに近接してソール内に第2の開口を有する第2のウェイト受け入れ部とを含むゴルフクラブヘッドに関する。ボディは、インターフェースエリアから離れるように背面及びヒールに向かって延びる第1のレッグと、インターフェースエリアから離れるように背面及びトゥに向かって延びる第2のレッグとをさらに有し、空隙が、第1のレッグと第2のレッグとの間に画定される。第1のウェイト受け入れ部は、第1の開口を通じて第1のウェイトの挿入を受け入れるように構成され、第1のウェイト受け入れ部は、第1のレッグに沿って第1の開口から背面及びヒールに向かって延びる。第2のウェイト受け入れ部は、第2の開口を通じて第2のウェイトの挿入を受け入れるように構成され、第2のウェイト受け入れ部は、第2のレッグに沿って第2の開口から背面及びヒールに向かって延びる。各ウェイト受け入れ部は、円筒状受け入れチューブであってよい。ヘッドは、上記で説明された任意の態様及び特徴をさらに含んでよい。
【0018】
一態様によれば、円筒状ウェイトが各受け入れ部内に受け入れられる。各ウェイトは、重量部分と軽量部分とを有してよく、したがって、ウェイトは取り外し可能であり、ヘッドの重量特性を調整するために、それぞれの受け入れ部内で複数の位置まで挿入可能である。各受け入れ部は、開口に近接してねじ部を含んでよく、ねじ付き締結具が、受け入れ部内でウェイトを保持するためにねじ部と取り外し可能に係合してよい。
【0019】
別の態様によれば、ボディは、ソール内で隣接するエリアに対して内側に凹設された、第1のレッグ上の第1の凹部エリアであって、第1の開口を取り囲む第1の凹部エリアと、ならびに、ソール内の隣接するエリアに対して内側に凹設された、第2のレッグ上の第2の凹部エリアであって、第2の開口を取り囲む第2の凹部エリアとをさらに含んでよい。ボディは、ソール上のインターフェースエリアに平坦化されたキールも有してよい。インターフェースエリアは、2つのレッグの間に配置され、ソールからクラウンの下側まで内側に延びる傾斜した平面状中央面と、この中央面の両側に配置され、中央面に対して鈍角をなして方向付けられた2つの傾斜した平面状側面とをさらに含んでよく、この側面は、キールから第1の凹部エリア及び第2の凹部エリアまで内側に延びる。
【0020】
本発明のさらに別の態様は、打球フェースと、打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥとを有するボディと、ソールに接続され、ボディの中央領域に近接してソール内の第1の開口を有する第1のウェイト受け入れ部と、ソールに接続され、ボディの背面に近接して第2の開口を有する第2のウェイト受け入れ部とを含むゴルフクラブヘッドに関する。第1のウェイト受け入れ部は、第1の開口を通しての第1のウェイトの挿入を受け入れるように構成され、第1のウェイト受け入れ部は、ソールに接続されソールからクラウンに向かって内側に延びる第1の受け入れチューブである。第2のウェイト受け入れ部は、第2の開口を通しての第2のウェイトの挿入を受け入れるように構成され、第2のウェイト受け入れ部は、ソールに接続されボディの背面からフェースに向かって前方に延びる第2の受け入れチューブである。ヘッドは、上記で説明された任意の態様及び特徴をさらに含んでよい。
【0021】
一態様によれば、ボディは、ボディの中央領域に近接したインターフェースエリアも含み、第1の受け入れチューブは、インターフェースエリアに配置される。ボディは、インターフェースエリアから離れて背面及びヒールに向かって延びる第1のレッグと、インターフェースエリアから離れて背面及びトゥに向かって延びる第2のレッグとをさらに有してよく、空隙が、第1のレッグと第2のレッグとの間に画定される。この構成では、第2の受け入れチューブは、インターフェースエリアから第1のレッグと第2のレッグとの間に後方に延びてよい。さらに、ボディは、レッグの間でボディの背面の一部分の周りを延びる背面リムを含んでよく、したがって、この背面リムは、レッグ及びインターフェースエリアと結合して空隙を画定する。この構成では、第2の受け入れチューブが空隙内に懸架されるように、背面リムが第2の受け入れチューブの開放端を支持及び懸架し、インターフェースエリアが第2の受け入れチューブの閉塞端を支持及び懸架する。
【0022】
一態様によれば、円筒状ウェイトが各受け入れ部内に受け入れられる。各ウェイトは、重量部分と軽量部分とを有してよく、したがって、ウェイトは、取り外し可能であるとともに、ヘッドの重量特性を調整するために、それぞれの受け入れ部内で複数の位置まで挿入可能である。各受け入れ部は、開口に近接してねじ部を有してよく、ねじ付き締結具が、受け入れ部内でウェイトを保持するためにねじ部と取り外し可能に係合してよい。第1の受け入れ部内のウェイトは、クラウン-ソール方向におけるクラブヘッドの重量特性を調整するように構成されてよく、第2の受け入れ部内のウェイトは、前面-背面方向におけるクラブヘッドの重量特性を調整するように構成されてよい。各チューブは、開口に近接してねじ部を有してよく、ねじ付き締結具が、受け入れ部内でウェイトを保持するために、ねじ部と取り外し可能に係合してよい。
【0023】
別の態様によれば、第1の受け入れチューブは第1の軸を有し、第2の受け入れチューブは第2の軸を有し、第1の軸と第2の軸とは垂直である。
【0024】
本発明の他の態様は、上記で説明されたゴルフクラブヘッドと、このゴルフクラブヘッドに接続されたシャフトとを含むゴルフクラブに関する。
【0025】
本明細書で開示されるこれらの及び追加の特徴及び利点は、いくつかの実施形態の以下の詳細な開示からさらに理解されよう。
【0026】
本発明のより十分な理解を可能にするために、次に、添付の図面を参照しながら、本発明を例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1A】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による例示的なゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの構造を示す図である。
図1B】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による例示的なゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの構造を示す図である。
【0028】
図2】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による、調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの例示的な一実施形態の底面背面斜視図である。
【0029】
図3図2のヘッドの背面図である。
【0030】
図4】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による、調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な実施形態の底面背面斜視図である。
【0031】
図5図4のヘッドの背面図である。
【0032】
図6】ヘッド内のレシーバへのウェイトの挿入を示す、図5の線6-6に沿った、図4図5のヘッドの断面図である。
【0033】
図7図5の線7-7に沿った、図4図5のヘッドの断面図である。
【0034】
図8】ヘッド内のレシーバへのウェイトの挿入を示す、本明細書で説明される一つ又は複数の態様による調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な一実施形態の断面図である。
【0035】
図9】ヘッド内のレシーバへのウェイトの挿入を示す、本明細書で説明される一つ又は複数の態様による調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な一実施形態の断面図である。
【0036】
図9A】ヘッド内のレシーバへのウェイトの挿入を示す、本明細書で説明される一つ又は複数の態様による調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な一実施形態の断面図である。
【0037】
図10】ヘッド内の2つのレシーバへの2つのウェイトの挿入を示す、本明細書で説明される一つ又は複数の態様による調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な一実施形態の断面図である。
【0038】
図11】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による、調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な実施形態の背面図である。
【0039】
図12】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による、調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な実施形態の底面背面斜視図である。
【0040】
図13】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な一実施形態の底面背面斜視図であり、ヘッド内の2つのレシーバへの2つのウェイトの挿入を示す。
図14】本明細書で説明される一つ又は複数の態様による、調整可能なウェイト配置を有するゴルフクラブヘッドの別の例示的な実施形態の底面背面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
上記で参照された図は、必ずしも原寸に比例して描かれておらず、本発明の特定の実施形態の説明を提供することを理解されるべきであり、本質的に概念的であり、関与する原理を示すに過ぎない。説明及び理解を容易にするために、図面に示されるゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの構造のいくつかの特徴は、他の特徴に対して拡大又は歪まされている。いくつかの例では、図面において、同じ参照番号が、さまざまな代替実施形態に示される類似又は同一の構成要素及び特徴に使用されている。本明細書で説明されるゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの構造は、意図された適用例及び使用される環境によって部分的に決定された構成及び構成要素を有し得る。
【0042】
本発明によるさまざまな例示的な構造の以下の説明では、添付の図面を参照する。添付の図面は本発明の一部を形成し、図面には、一つ又は複数のゴルフクラブ又はゴルフクラブヘッドの構造を含むさまざまな例示的な物品が例として示される。さらに、パーツ及び構造の他の特定の配置が利用されてよく、本発明の範囲から逸脱することなく、構造的修正及び機能的修正が加えられてよいことを理解されたい。また、「上部」、「底面」、「前面」、「後面」、「背面」、「側面」、「下側」、「頭上」などの用語が、本明細書において、本発明のさまざまな例示的な特徴及び要素について説明するために使用されることがあるが、これらの用語は、本明細書では、便宜上、たとえば、図に示される例示的な向き及び/又は一般的な使用における向きに基づいて、使用される。本明細書において、本発明の範囲に含まれるために特定の3次元構造又は構造の空間的配向を必要とすると解釈されるべきものは、何もない。さらに、本発明は一般に、ウッドタイプのゴルフクラブに関すると説明される。より詳細には、本明細書で開示されるクラブヘッドは、例示的な実施形態では、ドライバー及びフェアウェイウッドである。しかしながら、本発明の態様は、ハイブリッドタイプのゴルフクラブ、ユーティリティクラブ、パターなどを含むいくつかのタイプのゴルフクラブのいずれかとともに使用されてよく、本明細書又は図におけるいずれのものも、説明するウッドタイプのゴルフクラブとともに使用するように本発明を制限すると解釈されるべきではない。
【0043】
図1は、本発明による例示的なゴルフクラブ100及び/又はゴルフクラブヘッド102を全体的に示す。ゴルフクラブヘッド102に加えて、この例のゴルフクラブ構造100全体は、ホーゼル104と、ホーゼル104内に受け入れられるならびに/又はこれに及び/もしくはこれを通して挿入されるシャフト106と、シャフト106に取り付けられたグリップすなわちハンドル108とを含む。任意選択で、必要に応じて、外部ホーゼル104が排除されてよく、シャフト106がヘッド102に直接挿入される及び/又はそうでなければこれに取り付けられてよい(たとえば、クラブヘッド102の上部に設けられた開口を通って、内部ホーゼルを通って(たとえば、クラブヘッド102によって画定された内側チャンバ内に設けられた)など)。ホーゼル104は、ゴルフクラブヘッド102の一体化した部分であると考えられることもあり、又は、ゴルフクラブヘッド102に取り付けられた別個の構造であってもよい。
【0044】
シャフト106は、本発明から逸脱することなく、当技術分野で知られており使用される従来の様式を含む任意の適切な又は望ましい様式で、クラブヘッド102の中に受け入れられ得る、これに係合され得る、及び/又はこれに取り付けられ得る。より具体的な例として、シャフト106は、ホーゼル104を介して、及び/又はたとえば、接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(ねじ、保持要素など)を介して、取り外し可能な調整可能部材又はコネクタなどをさらに含み、クラブヘッド構造102に直接、クラブヘッド102のボディへと延びるシャフトを受け入れるスリーブ又は要素を介して、など、クラブヘッド102に係合され得る。シャフト106はまた、グラファイト系材料、複合材料又は他の非金属材料、鋼材料(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム材料、他の金属合金材料、ポリマー材料、さまざまな材料の組み合わせなどの、当技術分野で知られており使用されている従来の材料を含む、任意の適切な又は望ましい材料から作製されてよい。また、グリップすなわちハンドル108は、たとえば、接着剤又はセメントを使用する、溶接、はんだ付け、接着剤などを介して、機械的コネクタ(ねじ、保持要素など)を介してなどの、当技術分野で知られており使用されている従来の様式を含む、任意の適切な又は望ましい様式で、シャフト106に取り付けられてよい、これに係合されてよい、及び/又はこれから延びてよい。別の例として、必要に応じて、グリップすなわちハンドル108は、シャフト106を有する一体的な1ピース構造として一体的に形成されてよい。さらに、たとえば、ゴム材料、皮革材料、その中に埋め込まれたコード又は他のファブリック材料を含むゴム又は他の材料、ポリマー材料などを含む、任意の望ましいグリップすなわちハンドル108の材料は、本発明から逸脱することなく使用され得る。
【0045】
クラブヘッド102自体も、本発明から逸脱することなく、当技術分野で知られており使用されている従来の材料から、及び/又は従来の様式で、を含む、任意の適切なもしくは望ましい様式で、及び/又は任意の適切なもしくは望ましい材料から、構築されてよい。たとえば、図1に示される例示的なクラブヘッド102では、クラブヘッド102は、一般に打球面102bを含む前面102aを含む(任意選択で、打球面102aと一体的に形成された又はクラブヘッドに取り付けられた打球フェースプレートを含み、それによりフェースプレートとフレームが一緒に打球面102a全体を構成する)。前面102aは、打球フェース102aと考えられてもよい。クラブヘッド102は、上部102cすなわちクラウンと、ソール102dと、トゥ107と、ヒール109とをさらに含み得る。クラブヘッド102は、背面111(図1B)も含み得る。
【0046】
本発明から逸脱することなく、多種多様の全体的クラブヘッド構造が可能である。たとえば、必要に応じて、上記で説明されたクラブヘッド102のさまざまな個々のパーツのうちのいくつか又はすべては、互いに接続された(たとえば、溶接、接着剤、又は他の融合技法によって、機械的コネクタによって、など)複数のピースから作製されてよい。さまざまなパーツ(たとえば、クラウン、ソール、前面、背面など)は、軽量金属材料を含む金属材料などの、当技術分野で従来知られており使用されている材料を含む、任意の望ましい材料及び異なる材料の組み合わせから作製されてよい。適切な軽量金属材料のより具体的な例としては、鋼、チタン及びチタン合金、アルミニウム及びアルミニウム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金などがある。追加又は代替として、クラブヘッドのさまざまなパーツは、一つ又は複数の複合材料から形成されてよい。射出成形されたパーツも可能である。クラブヘッド102はまた、当技術分野で従来知られており使用されているクラブヘッド形成プロセスを含む、鍛造、鋳造、又は他の望ましいプロセスによって作製されてもよい。ゴルフクラブヘッド102はさらに、単一の一体的ピースで形成されてもよい。
【0047】
クラブヘッド構造102を構成するさまざまな個々のパーツは、複数のピースから作製される場合、技術分野で知られており使用されている従来の様式を含む任意の適切な又は望ましい様式で、互いと係合及び/又は結び付けられてよい。たとえば、前面102a、打球面102b、上部102c、ソール102dなどのクラブヘッド構造102のさまざまなパーツは、接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、又は他の結合もしくは仕上げ技法によって、機械的コネクタ(ねじ、ビス、ナット、ボルト、又は他のコネクタなど)などによって、互いに(直接的に、又は中間部材によって間接的に)接合及び/又は固定されてよい。必要に応じて、クラブヘッド構造102のさまざまなパーツの嵌合エッジとしては、対応する溝、スロット、面、出っ張り、開口、又は接合される対向する側方縁内もしくはその上に設けられた他の構造の中又はその上に嵌合する、一つ又は複数の隆起したリブ、タブ、出っ張り、又は他の係合要素があり得る。セメント、接着剤、機械的コネクタ、仕上げ材料などは、クラブヘッド構造102のさまざまなパーツを互いに固着するのをさらに助ける、上記で説明された隆起したリブ/溝/出っ張り/縁又は他の接続構造と組み合わせて使用されてよい。
【0048】
本発明の例によるゴルフクラブヘッド構造の寸法及び/又は他の特性は、本発明から逸脱することなく著しく変化してよく、寸法は、類似のクラブヘッド及びクラブのために当技術分野で一般に使用される寸法と一致してよい。
【0049】
ゴルフクラブヘッドのいくつかの実施形態が、本明細書で開示される。図1A及び図1Bに関して上記で説明されたクラブヘッド及びさまざまな構成要素の説明が、本明細書で説明される他の実施形態に適用されることが理解される。いくつかの異なる実施形態は幾何学的重量特性を利用し得ることが理解されるであろう。幾何学的重量特性は、所望の性能を達成するためにヘッド・ウェイトの減少及び/又は重量の再分散を提供し得る。たとえば、より多くのウェイトが、クラブヘッドのヒール及びトゥの背端の方へ位置決めされ得る。本明細書で開示されるさまざまな実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、レッグの間に空隙、空間、又はギャップを画定する、離隔されたレッグを有するボディを有してよい。本明細書のクラブヘッドは、空隙、空間、又はギャップを画定するために除去された部分を有すると考えられ得る。ボディは、空隙及び/又はレッグの上に位置決めされたカバーを含んでよく、ボディの一体化した構成要素であってもよいし、別個に取り付けられてもよい。追加の支持部材及び/又はウェイト・アセンブリも、いくつかの実施形態とともに利用されてよい。
【0050】
図2図6にさらに示されるように、ゴルフクラブヘッド200は、前面210と、背面212と、上部すなわちクラウン214(図6)と、トゥ216と、ヒール218と、ソール215とを含み、画定する、ボディ202を有する。前面210は一般に、打球フェース211を画定する。打球フェース211は、さまざまな形をとってよく、例示的な一実施形態では、参照により本明細書に組み込まれ、本発明の一部をなす米国特許出願第13/211,961号に開示されているような、可変フェース厚さ設計を利用し得る。打球フェース211は、代替として、一定の厚さを有してもよい。打球フェース211は、溶接プロセスなどにおいてゴルフクラブヘッド・ボディ202に別個に接続され得ることがさらに理解される。クラブヘッド200は、打球フェース211に近接したボディ202の基部からクラブヘッド・ボディ202の背面212の方へ延びるソール215を有する。ゴルフクラブヘッド200は、いくつかの形態では、幾何学的重量特性を含む。例示的な一実施形態では、クラブヘッド200は、ゴルフクラブヘッド・ボディ202の背面212の中に全体的に形成された、空隙230、ギャップ、又は空間を有する。空隙230は、いくつかの例では、略V字形であってよく、及び/又はゴルフクラブヘッド200を完全に通って延びてよい(たとえば、クラウンからソールまで)。空隙230は、ゴルフクラブヘッドの背面に通じている。ボディ202は、ボディ202のヒール218においてホーゼルを形成し得る。ボディ202のさまざまな構造が、内部体積を有する内部空洞を画定し得ることが理解される。
【0051】
空隙230は、ボディ202内の開口236から内側に延び、開口236は、周縁238によって画定される。図2図6に示される実施形態では、空隙230は、トゥ216及びヒール218から、ヘッド200の背面212の周りで内側に延びてよく、ヒール218又はトゥ216に近接するよりも背面212に近接する方が幅広くあってよい。空隙230はまた、同じく図2図6に示されるように、ソール215から上部すなわちクラウン214に延びてもよい。空隙230は、図2図6に示されるように、ソール215の上部側方215aの少なくとも一部分及びクラウン214の下側214aの少なくとも一部分に接してよい。一実施形態では、図2図3に示されるように、空隙230は、打球フェース211の内部面までずっと内側に延びてよい。別の実施形態では、図4図5に示されるように、ヘッド200は、ソール215からクラウン214に延び、ボディ202の面と結合して打球フェース211の後ろの囲まれた内側空洞234を画定する、一つ又は複数の壁232を有してよい。この実施形態では、空隙230は、壁232と境界を接し、これによって画定されてよく、フェース211まで延びない。この実施形態における空隙230は、囲まれた内側空洞234の後ろの開いたセクションを表す。さらに、一実施形態では、囲まれた内側空洞234は、USGA公定法を使用して決定されるように、ヘッド200の全変位(displacement)の30~70%を占める。クラブヘッドのさらなる実施形態は、以下で説明されるように、図12図14の実施形態などの、異なるように構成された空隙を有してよい。ゴルフクラブヘッド200の中に形成された空隙230は、ゴルフクラブヘッドに関連付けられた全重量の減少、クラブの重量の再分散をさせ得、ゴルフクラブヘッド200の性能特性を調整する助けとなり得る。
【0052】
空隙230に対する開口236(及び開口236を画定する縁238)は、図2図7の実施形態では、略U字形構成を有する。図2でわかるように、開口238は、ボディ202のヒール218上の第1の部分すなわちヒール部分239Aと、ボディ202のトゥ216上の第2の部分すなわちトゥ部分239Bと、ボディ202の背面212を横切って延び、ヒール部分239Aとトゥ部分239Bを接続する接続部分239Cとを有する。ヒール部分239A及びトゥ部分239Bは、背面212からフェース211の方へ全体的に延び、ヒール部分239Aは、ヒール部分239Aの残りに対してヒール218の方へ角度が付けられた、フェース211に近接する、角度付き部分239Dも含む。この構成では、U字形空隙230は、フェース211に近接する点から後方に延びるソール215上の半島部265を画定し、ヒール部分239A及びトゥ部分239Bは、半島部265の両側に位置決めされる。さらに、この実施形態では、開口236は、ソール215上に画定され、クラブヘッド200がアドレス位置にあるとき、上方から見えない。しかしながら、他の実施形態では、開口236の少なくとも一部分は、ボディ202のクラウン214を通って延びる。
【0053】
いくつかの例示的な実施形態では、ゴルフクラブヘッド200は、ヘッド200のクラウン214の少なくとも一部を形成するカバー250を有するボディ202を含む単一ピースとして形成され得る。たとえば、前面210(フェース211を含む)、背面212、クラウン214、トゥ216、ヒール218、及びソール215は、単一ピース・ユニットであってよい。別の実施形態では、フェース211は、たとえば、フェースプレート又はカップ・フェース構造などの、ボディ202とは別個の構造から形成され得る。ボディ202は、この実施形態では、単一ピースから形成されてもよいし、複数のピースから形成されてもよい。ゴルフクラブヘッド200及び/又はその金属構成要素は、鋳造、成形、鍛造、など、及びそれらのさまざまな組み合わせなどの知られている製造方法を使用して形成されてよい。したがって、一例では、ゴルフクラブヘッド・ボディ202は、チタンなどの金属材料が鋳造されてよい。ウェイト・レシーバ242は、以下で説明されるように、さまざまな実施形態において、ボディ202の一つ又は複数の他の構成要素とともに形成されてもよいし、別個に形成され、ボディ202に取り付けられてもよい。空隙230は、ゴルフクラブヘッドの初期製造プロセス中に(たとえば、鋳造中に)ゴルフクラブヘッドの中に形成されてもよいし、追加プロセスを使用して(たとえば、切断によって)ゴルフクラブヘッド200へと形成されてもよい。
【0054】
上述のように、及び図2図6に示されるように、ゴルフクラブヘッド200は、カバー250をさらに含む。カバー250は、いくつかの例では、ゴルフクラブヘッド・ボディ202の背面212、又は背面212の一部分を覆ってもよいし、ソール215を越えて延びてもよく、したがって、空隙230及びソール215は、ゴルフクラブヘッド200が使用中のとき、特にゴルフクラブヘッド200がアドレス位置にあり、ゴルファーがゴルフクラブヘッド200上方に立っているとき、見えない。すなわち、カバー250が適切な位置にあれば、ゴルフクラブヘッド200は、ゴルフクラブヘッド200の背面212に空隙230を含まない従来のゴルフクラブヘッドに類似して見えることがある。しかしながら、性能の利点(たとえば、重量の減少、重量の再分散など)が提供されるであろう。カバー250は、いくつかの例では、ゴルフクラブヘッド200がソール215から見られるとき空隙230が見え得るように、ゴルフクラブヘッド・ボディ202のクラウン214の上に延びてよいが、空隙230は、クラブ200の上部から見られるとき、見えることが妨げられ得る。追加又は代替として、カバー250は、ゴルフクラブヘッド200の背面212全体の上に延びてよく、ゴルフクラブヘッドが任意の角度から見られても空隙が見えないように、ゴルフクラブヘッドのクラウン214及びソール215を覆ってよい。
【0055】
図2図7の実施形態では、カバー250は、ボディ202の残りと同じ材料から形成され、ボディ202とともに単一ピースから形成され得る。別の実施形態では、カバー250は、別個に形成されてよく、ボディ202とは異なる材料から形成されてよい。そのような一実施形態では、カバー250は、軽量金属、合金、複合物、プラスチックなどの任意の適切な材料から形成されてよい。ポリマー系カバー250は、金属タイプの仕上げ又は何らかの他の処理を提供してそのような外観をもたらすために、ナノコーティングをさらに有してよい。別個のカバー250は、機械的締結具、スナップ嵌め、ビス、接着剤、摩擦嵌めなどを含む既知の接続方法を使用して、ゴルフクラブヘッドに接続され得る。さらに、図2図6に示されるカバー250はボディ202のクラウン214を形成するが、別の実施形態では、カバー250は、ボディ202のクラウン214の少なくとも一部分を覆うことがある。さらに、いくつかの形態では、カバー250は、取り外し可能であってよく、及び/又は他のカバーと交換可能であってよく、そのような他のカバーは、異なる性能特性を持ち得る。たとえば、カバーは、異なる重量特性を有する他のカバーと交換されてよい。代替カバーは、異なる美的特性をさらに有してもよいし、又は異なるトレーニング・ガイドを組み込んでもよい。
【0056】
ヘッド200は、振動性、音響性、インパクト反応性などのヘッド202の一つ又は複数の性質に影響を与えるために、ならびに/又はヘッド200の耐久性及び構造安定性を増加させるために、硬化構造又は強化構造をさらに含み得る。図2~6の実施形態では、ヘッド200は、空隙230の開口236を画定する縁238の周りに延びるリップ247を含む。リップ247は、空隙230へと内側に延び、ボディ202の隣接面の一部又はすべてに対して角度を付けられ得る。一実施形態では、図2図6に示されるように、リップ247は、開口236を画定する縁238全体から内側に延びる。別の実施形態では、リップ247は、縁238の少なくとも一部分から延び、応力がより集中されるエリアのところなど、縁238の周りに間欠的に配置され得る。リップ247は、すべての場所で一定であってもよいし異なる場所で変化してもよい幅を持ち得る。リップ247の厚さも、さまざまな実施形態において、一定であってもよいし、変化してもよい。図11は、リップ247が、受け入れチューブ242の周りの領域内で図2図6のリップ247よりも大きな幅を有し、このことが、増加された強度をその領域に加える別の実施形態を示す。図2図6及び図11の実施形態では、ソール215上の半島部265は、ウェイト240のための受け入れ部すなわちレシーバ242を少なくとも部分的に支持し、半島部265の周りのリップ247は、構造安定性を半島部265に加える。一実施形態では、リップ247は、少なくとも半島部265全体の周りに延び得る。
【0057】
一実施形態では、ヘッド200は、クラウン214及び/又はソール215から内側に延びる一つ又は複数の壁232の形をとる追加の硬化又は強化構造を有する。図4図7の実施形態では、2つの壁232が、打球フェース211を空隙230から完全に分離し、クラウン214の下側214aからソール215の上部側方215aに、及びトゥ216及びヒール218からウェイト・レシーバ242に延びる。この構成では、壁232は、上記で説明されたように、ボディ202の面と結合して、打球フェース211の後ろに囲まれた内側空洞234を画定する。空隙230は、この実施形態では、壁232と境界を接し、これによって画定されてよく、フェース211まで延びず、壁232は、空隙230を内側空洞234から分離する。別の実施形態では、壁232は、受け入れチューブ242の前方又は後方へ延びてよく、受け入れチューブ242に接続されないことがある。さらなる実施形態では、ヘッド200は、クラウン214からソール215までずっと延びない、ボディ202を横切って側方に(たとえば、ヒール218からトゥ216に)ずっと延びない、及び/又はその中に開口又は通路を有することなどによって、フェース211を空隙230から完全には分離しない壁232を含み得る。
【0058】
ゴルフクラブヘッド200は、ウェイト・アセンブリを利用して、クラブヘッド200の性能をさらに高め得る。例示的な一実施形態では、ヘッド200は、受け入れ部すなわちレシーバ242を含み、受け入れ部は、図2図7の実施形態と同様に受け入れチューブ242の形であってよい。受け入れチューブ242は、ゴルフクラブヘッド200の一つ又は複数の部分と一体的に形成されてもよいし、別個の部分として形成され、接着剤、機械的締結具、スナップ嵌め、溶接などの既知の接続方法を使用してゴルフクラブヘッド200に接続されてもよい。さらに、一実施形態では、受け入れ部(受け入れチューブ242)の外面の少なくとも一部分は、空隙230に露出される。図2図3の実施形態では、受け入れチューブ242の外面全体が空隙230に露出され、図4図5の実施形態では、受け入れチューブ242の外面の一部分が空隙230に露出され、別の部分が内側空洞234に露出される。ウェイト・アセンブリのウェイト240が、受け入れチューブ242によって受け入れられるように構成され、受け入れチューブ242は、ウェイト240の挿入のためにソール215内に開口243を有する。別の実施形態では、開口243は、追加又は代替として、ヘッド200のクラウン214内に配置されてよい。図2図5はチューブ242内のウェイト240を示し、図6は、チューブ242に挿入されるための適切な位置にある、分解構成におけるウェイト240を示す。
【0059】
図2図7に示される実施形態では、受け入れチューブ242は一般に、クラウン214の下側214a及び/又はカバー250から底面又はクラブヘッド・ボディ202のソール215のソール面215bまで延びる高さを有する。この構成では、クラウン214及び/又はカバー250は、ソール215と結合して、受け入れチューブ242を支持する。図2図4、及び図6に示されるように、クラウン214の下側214a/カバー250は、一実施形態では、より強固でより安定した装着面を提供するために、受け入れチューブ242の上端に接続されたプラットフォーム246を有する。図2図7に示されるプラットフォーム246は、カバー250の厚い部分によって形成され、カバー250と一体化される。別の実施形態では、プラットフォーム246は、異なる構造を有してよく、及び/又は別個に形成され、ボディ202のクラウン214の下側214aに接続されてよい。さらに、図2図6に示されるように、ソール215は、チューブ開口243の周りに配置された傾斜した壁249によって画定された凹部エリア248を有する。図2図6に示される実施形態では、凹部エリア248は、ソール215上の半島部265内に形成される。受け入れチューブ242は、凹部エリア248においてソール215の上部側方215aに装着され、傾斜した壁249は、装着部を取り囲むエリアに剛性及び強度の増加を提供する。凹部エリア248はまた、使用中にチューブ開口243をプレー面から離隔する。受け入れチューブ242は、他の構成では、必要に応じて変化する高さを備えてよく、代替として、クラウン214又はソール215の内面から離隔された一端又は両端を有するように装着されてよい。クロージャ244も、受け入れチューブ242内でウェイト240を固着するために設けられ得る。図2図6の実施形態では、クロージャ244は、受け入れチューブ242内でめねじと嵌合し受け入れチューブ242内でウェイト240を固着するねじ付き締結具244の形をとる。
【0060】
受け入れチューブ242及びウェイト240は、ウェイト240が受け入れチューブ242へと摺動し得るように、対応する形状を持ち得る。いくつかの例では、ウェイト240及び受け入れチューブ242は、円筒状、正方形、方形などであってよい。受け入れチューブ242は長手方向軸を有してよく、ウェイトも長手方向軸を有してよく、長手方向軸は一般に、チューブ242内にウェイト240が受け入れられるとき、対応する。図6に示される実施形態では、打球フェース211がある量のロフトを有することがあるという理解の下で、チューブ242の長手方向軸は略垂直であり、打球フェース211と略平行である。図2図6に示される例では、受け入れチューブ242は、配置が略垂直である(たとえば、ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるとき、垂直位置にある)。しかしながら、さまざまな他のチューブ配置、位置などが、本発明から逸脱することなく使用され得る。いくつかの他の配置、位置などは、以下でより十分に説明される。
【0061】
受け入れチューブ242は、ウェイト240を受け入れてよく、ウェイト240は、単一の加重部材であってもよいし、異なる重量特性又はウェイト値を有する部分を有してもよく、これは、異なる重量特性及び配置がクラブヘッド200の性能特性を変えることを可能にすることができる。たとえば、ウェイト240は、反対側の端240bよりも重い一端240aを有してよく、ウェイト240は、必要に応じて反転可能である。そのような異なるウェイトは、異なる材料の使用によって、及び/又はウェイト添加材料(たとえばタングステン)を異なる濃度で使用することによって、達成され得る。さらに、異なるように加重されたウェイト240は、永久的又は解放可能に互いに接続されたより小さいウェイトの組み合わせであってよい。いくつかの形態では、より重い端240aが、比較的高い重心(CG)を有する第1のウェイト配置を提供するようにゴルフクラブヘッド200のクラウン214の方へ位置決めされてもよいし、代替として、比較的低いCGを有する第2のウェイト配置を提供するようにゴルフクラブヘッド200のソール215の方へ位置決めされてもよい。異なるウェイト配置は、クラブヘッド200の性能に影響を与えることができる。別の実施形態では、ウェイト240は、3つ以上の異なるように加重された部分を有してよい。さらなる実施形態では、異なる及び/又は追加の構造は、その上のウェイト部材を取り外し可能に支持するヘッド200と動作可能に関連付け可能である。本明細書で説明されるさまざまな実施形態では、ウェイト部材240は、ゴルフクラブヘッド200又はヘッドの一部分の残りよりも重い材料から作製されてよい。他の例示的な実施形態では、ウェイト部材240は、ゴルフクラブヘッド200又はその部分の残りと同じ材料から作製され得る。いくつかの例示的な実施形態では、ウェイト部材は、鋼、アルミニウム、チタン、マグネシウム、タングステン、グラファイト、ポリマー、又は複合材料、ならびに合金及び/又はそれらの組み合わせから形成されてよい。
【0062】
追加又は代替として、ウェイト部材240は、異なる重量特性を達成するために異なる配置でウェイト受け入れ部242の中に受け入れ可能な複数のウェイト又はウェイト240の部分、たとえば、一つのピースが最も重い3つのピースを含み得る。そのような複数のウェイトは、一実施形態では、解放可能に互いに留め得る。異なるウェイトはまた、異なるウェイト値を有してよい。いくつかの例では、最も重い部材は、部材の端にあってもよいし、中央にあってもよい。ウェイト部材のさまざまな他の組み合わせが、本発明から逸脱することなく使用されてよい。ウェイト部材240の全体的な高さは、ねじ付き締結具244の長さとともに、受け入れチューブ242の高さに全体的に対応し得、したがって、ウェイト240がチューブ242内にぴったりと嵌合し、使用中にチューブ内で摺動しない。受け入れチューブ242内のねじ部は、締結具244が、受け入れチューブ242の中で異なる長さを有するウェイト240と係合して固着するように受け入れチューブ242に異なる距離でねじ切りされ得るように構成され得ることが理解される。さらに、チューブ242及び/又はウェイト240は、必要に応じて衝撃吸収特徴を有してよく、そのプラグ又はフィルタは、受け入れチューブよりも短い長さを有するウェイト240のためのすべり嵌めを保証するように受け入れチューブ242に挿入され得る。
【0063】
クラブヘッド200の幾何学的中心に近接するウェイト240及び受け入れチューブ242の位置は、重心をゴルフクラブヘッド200の中央領域の近くに調整する助けとなり得る。チューブ242内のウェイトは、低い重心又は高い重心を提供するためにチューブ242内で集中させることが可能である。ウェイト240はまた、より中立的な重心を提供するように構成可能である。ウェイト240の挿入又は除去は、追加ウェイトを追加又はゴルフクラブヘッド200の全重量から除去し得、ウェイトを追加し、又は中央領域から除去し、それによって、ゴルフクラブヘッド200の性能特性を調整し得る。したがって、異なる交換可能なウェイト240は、クラブヘッド200の全重量を増加又は減少させるために選択可能である。チューブ242内のウェイト240によって提供されるそのような重量特性は、ボール・スピンの変化をもたらすことによってゴルフ・ボール軌道にさらに影響を及ぼすことができる。この重量特性は、ボール・スピンにおいて約500~600rpmの変化をもたらすことができることが決定されている。チューブ242内で調整可能なウェイト240を利用してボール・スピンに影響を与えて、ならびに打ち上げ角度及びボール速度を考慮して、ゴルファーは、所望のボール軌道、距離、及び他の特性を達成するように、ゴルフクラブをカスタマイズすることができる。調整可能な重量特性は、使用される特定のゴルフ・ボールのために所望のボール・スピンを生み出すようにクラブヘッド200をカスタマイズするためにさらに使用可能である。
【0064】
図2図5にさらに示されるように、受け入れチューブ242は、人がチューブ242内のウェイト240を見ることを可能にするために、窓245を有し得る。ウェイト240は、窓245を通して見ることによって提供される特定の重量配置の容易な決定を可能にするための目印を備え得る。
【0065】
図2図3に示されるように、受け入れチューブ242の外側全体は、一実施形態では、空隙230が受け入れチューブ242を完全に取り囲むように露出され得る。別の実施形態では、図4図5に示されるように、受け入れチューブ242は、受け入れチューブ242の一部分が空隙230に露出され得るように、ゴルフクラブヘッド200の背面部分内に部分的に囲まれてよい。空隙230は、これらの実施形態では、調整のためにウェイト240及び/又は締結具244へのアクセスの容易さを提供し得る。さらなる一実施形態では、受け入れチューブ242は、本発明から逸脱することなく、ヘッド200内に完全に囲まれてよい。図12図14(以下で説明される)は、ヘッド200の中に完全に囲まれた受け入れチューブ242を示す。
【0066】
いくつかの形態では、受け入れチューブ242は、プレー位置にあるとき、フェース211、ソール215、及び/又はクラブヘッド200の垂直軸に対して角度が付けられ得る。本明細書で説明されるように、「垂直軸」は、クラブヘッド200がプレー位置にあるとき、平坦なプレー面に垂直なラインに沿って延び、ホーゼル104の軸は垂直平面内にあり、フェース211は、クラブヘッド200のために指定された所望のロフト角度に設定される。したがって、ウェイト部材は、そのような角度の付いた受け入れチューブ242内でウェイト240を調整することによって、たとえば、高/低と前/後の両方で、ハイブリッドなやり方で調整されてよい。一実施形態では、受け入れチューブ242の軸は、垂直軸から0~60°であってよい。他の実施形態では、受け入れチューブ242の軸は、垂直軸から0~50°又は20~50°であってよい。図2図6に示される実施形態では、受け入れチューブ242の軸は、フェース211と略平行であり、ソール215からクラウン214の方へ垂直軸Vに対して背面212にわずかに角度(たとえば、15°)が付けられる。したがって、図6のウェイト240は、垂直軸に対して上方及び後方に、又は垂直軸に対して前方及び下方に、CGを調整するために、反転可能である。図6に示される受け入れチューブ242は、ヒール-トゥ方向に対して垂直平面(垂直軸によって画定される)内にあり、同じことが、以下で説明される図8図10のチューブ242に当てはまることが理解される。さらなる実施形態では、受け入れチューブ242は、追加又は代替として、ヒール-トゥ方向に垂直軸に対して角度が付けられ得る。
【0067】
本明細書で説明される他の実施形態は、垂直軸に対する受け入れチューブ242のさまざまな向きを示す。図8に示される別の実施形態では、受け入れチューブ242の軸は、受け入れチューブ242はソール215近接するよりもクラウン214に近接するフェース211に近くなるように、フェース211に対して角度が付けられ、また、ソール215からクラウン214の方へ垂直軸Vに対してフェース211に向かって角度(たとえば、15°)が付けられる。したがって、図8のウェイト240は、上方及び前方又は下方及び後方にCGを調整するために反転可能である。図9に示される別の実施形態では、受け入れチューブ242の軸は、受け入れチューブ242は近接するクラウン214よりもソール215に近接するフェース211に近くなるように、フェース211に対して角度が付けられ、また、ソール215からクラウン214の方へ垂直軸Vに対してフェース211から離れて(たとえば、45°)が付けられる。したがって、図9のウェイト240は、上方及び後方又は前方及び下方にCGを調整するために反転可能である。図9Aに示される別の実施形態では、受け入れチューブ242の軸は、受け入れチューブ242はソール215に近接するよりもクラウン214に近接するフェース211に近くなるように、フェース211に対してわずかに角度が付けられ、垂直軸Vに平行又は略平行である。したがって、図6のウェイト240は、上方又は下方にCGを調整するために反転可能である。図8図9Aの実施形態は、それ以外では、上記で説明された図2図6の実施形態に類似している。複数の受け入れチューブ242は、また、垂直構成、水平構成、又は角度付き構成で利用可能である。たとえば、以下でより詳細に説明される図10及び図12図14は、2つの受け入れチューブを有する実施形態を示す。
【0068】
図10は、上記で説明され図2図9Aに示される受け入れチューブ242に類似した、ヘッド200のソール215からクラウン214まで延びる2つの受け入れチューブ242A及び242Bを有する別の実施形態を示す。図10の実施形態では、2つのチューブは、互いに隣接し両方ともソール215上の同じ凹部エリア248に通じる開口243A及び243Bを有する。さらに、受け入れチューブ242A、242Bの各々は、それぞれの受け入れチューブ242A、242Bを支持するために、クラウン214の下側214a上に配置された別個のプラットフォーム246A及び246Bを有する。この実施形態では、第1の受け入れチューブ242Aの軸は、受け入れチューブ242Aはソール215に近接するよりもクラウン214に近接するフェース211に近くなるように、フェース211に対して角度が付けられ、また、ソール215からクラウン214の方へ垂直軸Vに対してフェース211の方へ角度(たとえば、15°)が付けられる。したがって、第1の受け入れチューブ242Aのウェイト240Aは、上方及び前方又は下方及び後方にCGを調整するために反転可能である。この実施形態では、第2の受け入れチューブ242Bの軸は、フェース211と略平行であり、また、ソール215からクラウン214の方へ垂直軸Vに対してフェース211から離れるように角度(たとえば、15°)が付けられる。したがって、図9のウェイト240は、上方及び後方又は前方及び下方にCGを調整するために反転可能である。第2の受け入れチューブ242Bは、一実施形態では、空隙230に露出された少なくとも一部分を有してよく、図7に示されるように、ヘッド200が壁232を含む別の実施形態では、内側空洞234の中に完全に含まれてよい。他の実施形態では、複数の受け入れチューブ242が、異なる構成又は向きで設けられてよい。一例として、複数の受け入れチューブ242は、同じ開口を共有してよく、図10に示されるような複数の締結具244ではなく、単一の締結具244によって閉鎖されてよい。別の例として、3つ以上の受け入れチューブ242が利用されてもよい。
【0069】
図12は、背面に形成され、調整可能なウェイト部材を有する空隙340を有する別のゴルフクラブヘッド300を示す。ゴルフクラブヘッド・ボディ302は、基部320と、第1のレッグ322と、第2のレッグ324とをさらに有する。第1のレッグ322は、前面310及び打球フェース311から離れて延び、第2のレッグ324は、打球フェース311から離れて延びる。レッグ322、324はまた、前面310から背面312に向かって互いから離れてさらに延び、第1のレッグ322と第2のレッグ324との間に画定された略V字形空隙330を作成する。図12に示されるように、空隙330は、ゴルフクラブヘッド300の背縁312aから、内側へ、ゴルフクラブヘッド300の中心又は中央領域に向かって、及び打球フェース311に向かって延び得る。空隙330は、ゴルフクラブヘッド300の中心に近接するよりも、ゴルフクラブヘッドの背縁312aに近接する方が幅広くなり、それによって、V字形を形成し得る。一実施形態では、第1のレッグ322は第1の側方307を画定し、第2のレッグは第2の側方309を画定し、側方307、309は全体的に、向かい合った関係にある。V字形空隙330の側方307、309は略直線状又は略平面状であり、又は言い換えれば、側方307、309は、略平坦な面を提供し得る。側方307、309はさらに、非直線状及び/又は非平面状であってよく、遮られた面、非平坦な面などを画定し得ることが理解される。図12の実施形態における空隙330は、クラブヘッド・ボディ302のクラウン314の下側314aまで延び、側方307、309は両方とも、ボディ302のクラウン314の下側314aに従属する。この実施形態では、カバー350は、ボディ302の残りを有する単一のピースとして形成されるが、別の実施形態では、カバー350は、上記で説明されたように、さまざまな異なる技法によってボディ302に接続され得る別個のピースから形成され得る。
【0070】
図12にさらに示されるように、レッグ322、324及び側方307、309は、打球フェース311に向かって、レッグ322と324の間に、及び側方307と309との間に配置されたインターフェースエリア326に集束する。インターフェースエリア326は、クラブヘッド300の中央領域内に、又はこれに近接して位置決めされてよく、この位置は変化してよい。たとえば、クラブヘッド300は幅寸法(前面から背面)を画定し、インターフェースエリア326は、フェース311から測定して、幅寸法の30%~60%の範囲に位置決めされ得る。別の例として、インターフェースエリア326は、フェース311から測定して、幅寸法の約44%背面に位置決めされ得る。さらなる例として、インターフェースエリア326は、フェース326から後方に約1.875インチのところに位置決めされ得る。側方307、309及びインターフェースエリア326は、ガセット又は他の支柱部材又は硬化部材などの、クラブヘッド・ボディ302によって画定された内部空洞内の内面上にそれと関連付けられたいくつかの性能及び強度強化構造を有してよい。側方307、309の外面はまた、強度及び/又は剛性を提供する。
【0071】
ゴルフクラブヘッド300は、2つのウェイト・レシーバ342a、342b内に受け入れられる2つのウェイト部材340a及び340bを含む。図12に示される実施形態では、一方のウェイト・レシーバ342aは、トゥ316により近接して配置され、他方のウェイト・レシーバ342bは、ヒール318により近接して配置される。2つのウェイト部材340a、340bは、一端が別の端よりも重くなり得るように、図2図10のウェイトに類似して構成されてよい。他の実施形態では、ウェイト部材340a、340b及びウェイト・レシーバ342a、342bは、追加又は代替として、上記で説明された形態に類似した受け入れチューブを有するなどの、別の様式で設置されてよい。
【0072】
ウェイト340a、bは、異なるように加重された端又は部分を有する、図6及び図8~10に示されるウェイトに類似してよく、同様に、ゴルフクラブヘッド300の全重量配置を調整し、ゴルフクラブヘッド300の性能特性を調整するために、互いとは無関係に、除去及び反転され、回転されるなどであってよい。図12の実施形態は、上記で図2図10に関して説明されたウェイト受け入れチューブの形であってよいウェイト・レシーバ342a、342bも含んでよい。図12の実施形態では、トゥ316に近接したウェイト・レシーバ342aは、レシーバ342aがヘッド300の前面310から背面312の方へ進むにつれて、第1のレッグ322及び第1の側方307に沿って、ヘッド300の中心線から離れて、よりトゥ316の方へ曲がる方向に延びる。したがって、ウェイト340aを反転させることによって第1のウェイト340aは、前面310及びヘッド300の中心により近くなるように、又は背面312及びヘッド300のトゥ316により近くなるように、CGを調整するように調整可能である。さらに、この実施形態では、ヒール318に近接したウェイト・レシーバ342bは、レシーバ342aがヘッド300の前面310から背面312の方へ進むにつれて、第2のレッグ324及び第2の側方309に沿って、ヘッド300の中心線から離れて、よりヒール318の方へ曲がる方向に延びる。したがって、第2のウェイト340bは、ウェイト340bを反転させることによって、ヘッド300の前面310及び中心により近くなるように、又はヘッド300の背面312及びヒール318により近くなるように、CGを調整するように調整可能である。各ウェイトは、ゴルフクラブヘッド300の性能特性をカスタマイズするために、他のウェイトとは無関係に余調整され得る。上記で説明された締結具344は、レシーバ342a、342b内でウェイト340a、340bを保持するために利用され得る。ヘッド300は、側方307、309及び/又はレッグ322、324上に配置された窓345をさらに含んでよく、窓345は、ウェイト・レシーバ342a、342bの内部に可視性を提供する。
【0073】
図12にさらに示されるように、クラブヘッド300は、ソール315上に追加の構造を有してよい。たとえば、クラブヘッド300は、クラブヘッド352のソールを横切ってヒール318からトゥ316まで延び、打球フェース311に全体的に隣接するチャネル352を有してよい。チャネル352は、ボール・インパクト時にクラブヘッド300のある量の圧縮を可能にする。この特徴は、他のクラブヘッド構造及び重量特性と協働して、クラブの性能をさらに高め得る。さらに、図12に示される実施形態では、シャフト(図12に図示されず)の接続を目的としたホーゼル304の内部接続構造へのアクセスのための穴すなわちアクセス開口353が、チャネル352の中で露出され、チャネル352と交差し、チャネル352と連通する。内部接続構造は、米国特許出願第61/577,660号及び第61/526,325号において図示及び説明される調整可能な接続構造などの、シャフト106の解放可能及び/又は調整可能な接続のように構成されてよく、これらの出願は、参照により本明細書に組み込まれる。他の調整可能な機構も使用可能である。別の例として、クラブヘッド300は、チャネル352からインターフェースエリア326まで後方に延びる平坦化されたキール351をソール315上に有してよい。さらなる例として、レッグ322、324は各々、インターフェースエリア326に隣接して位置決めされた凹部エリア348を有してよく、各ウェイト・レシーバ342a、342bの開口343は、凹部エリア348内に位置決めされる。インターフェースエリア326は、2つのレッグの間に配置され、ソール315からクラウン314の下側314aまで延びる傾斜した平面状中央面326a、ならびに中央面326aに対する鈍角をなして中央面326aの両側に配置された2つの傾斜した平面状側面349を含んでよい。側面349は、キール351から凹部エリア348まで内側に延びる。各凹部エリア348は、この実施形態では、略平面状面であってもよい。
【0074】
図13及び図14は、調整可能なウェイトを有する別のゴルフクラブヘッド配置を示す。クラブヘッド400は、同様に上記で図12の実施形態に関して説明されたように、クラブヘッド400のカバー450又はクラウン414の下に空隙430を画定する1対の離隔されたレッグ422、424を有する。レッグ422、424はまた、上記で説明されたように、前面410から背面412に向かって互いから離れてさらに延び、略V字形構成で空隙430を画定する。レッグ422、424は、上記でさらに説明されたように、クラブヘッド400のクラウン414の下側414aに従属するレッグ407、409を画定する。またさらに、この実施形態では、レッグ422、424及び側方407、409は、打球フェース411に向かって、レッグ422と424の間に、及び側方407と409との間に配置されたインターフェースエリア426に集束する。インターフェースエリア426は、上記で図12に関して説明されたように、クラブヘッド400の中央領域内に、又はこれに近接して位置決めされてよく、この位置は変化してよい。側方407、409及びインターフェースエリア426はまた、上記で説明されたように、それと関連付けられたいくつかの性能及び強度強化構造を有してよい。さらに、ボディ402は、上記で説明されたように、シャフト(図示せず)の接続を目的としたホーゼル404の内部接続構造へのアクセスのための穴すなわちアクセス開口453を有してよい。アクセス開口453は、図13図14に示されるように、ソール415上で露出される。
【0075】
図示のウェイト配置は、それぞれ第1のレシーバすなわち受け入れ部442a及び第2のレシーバすなわち受け入れ部442b内に受け入れられる2つの調整可能なウェイト440a、440bを含む。上記で説明された形態と同様に、調整可能なウェイト440a、440bは、異なるように加重された端又は部分を有してよく、解放可能に互いに接続され、さまざまなウェイト値を有する複数のウェイト部材からも作製されてもよい。例示的な一実施形態では、第1のレシーバは第1の受け入れチューブ442aであり、第2のレシーバは第2の受け入れチューブ442bである。第1の受け入れチューブ442aは、ボディ402上の中央場所においてインターフェースエリア426に近接して位置決めされた垂直構成を有し、ソール415において開口443aからボディ402内へと内側に延びる。第2の受け入れチューブ442bは、一般的な水平構成を有し、第1の受け入れチューブ442a及びインターフェースエリア426近傍からクラブヘッド400の背面412に向かって延びる。第2の受け入れチューブ442bの端は、クラブヘッド400の背面周囲に接続される。2つのウェイトが示されているが、より多い又はより少ないウェイトが必要に応じて使用されてよいことが理解される。第1の受け入れチューブ442aは、V字形空隙430の基部に設置されてよく、図13図14に示されるように、インターフェースエリア426は、第1のレッグ422と第2のレッグ424の接合部において全体的に第1の受け入れチューブ442aを支持し、したがって、第1のレッグ422及び第2のレッグ424は、受け入れチューブ442に収束する。第1の受け入れチューブ442aは、インターフェースエリア426において完全に入れられてよく、ならびに/又はインターフェースエリア426においてインターフェースエリア426及び任意の内部構造補強部によって支持されてよい。第1の受け入れチューブ442aは、開口443aの周りで凹部エリア446aも有し、傾斜した壁449aは、ソール415から内側に傾斜して凹部エリア448aを画定する。
【0076】
図13図14の実施形態では、第2の受け入れチューブ442bは、空隙430に沿って延び、チューブ442aとカバー450の下側面414a又はクラウン414との間に画定された空間すなわちギャップ460を有する。第2の受け入れチューブ442bへの開口443bは、クラブヘッド400の背面412に近接して開放端463に位置決めされる。第2の受け入れチューブ442bは、インタフェース部分426及び第1の受け入れチューブ442aの開放端443aに近接して閉塞端461も有する。この実施形態では、第2の受け入れチューブ442bは、インタフェース部分426によって閉塞端461において懸架され、クラブヘッド400の背面412に近接して開放端463において懸架され、受け入れチューブ442bをクラウン414の下側414aから離隔する。ボディ402は、レッグ422、424の端の間でクラブヘッド400の背面412の一部分の周りに延びる背面リム462を含み、背面リム462は、レッグ422、424及びインターフェースエリア426と結合して空隙430を画定する。この実施形態では、背面リム462は、第2の受け入れチューブ443bの開放端463を支持及び懸架し、したがって、開口443bが、背面リム462の中に画定される。第2の受け入れチューブ442bは、開口443bの周りに凹部エリア448bも有し、傾斜した壁449bは、背面リム462から内側に傾斜して凹部エリア448bを画定する。同様に上記で説明されたように、第2の受け入れチューブ442bは、人がチューブ442b内のウェイト440bを見ることを可能にするために、窓445を有し得る。
【0077】
上記で説明されたいくつかの形態と同様に、ウェイト440a、440bは、ゴルフクラブヘッド400内の受け入れチューブ442a、442bの中に含まれる。いくつかの例では、受け入れチューブ内でのウェイト440a、440bの位置は、ビス又は他のねじ付き締結具などの締結具444によって維持され得る。受け入れチューブは、第2の受け入れチューブ442bのように、見えてもよいし、第1の受け入れチューブ442aのように、クラブの外側から見えないようにゴルフクラブヘッド400の一部分の中に含まれてもよい。
【0078】
ウェイト440a、440bは、ゴルフクラブヘッドの性能特性を調整するために、回転可能、取り外し可能、調整可能などであってよい。たとえば、第2のウェイト440bの調整は、前面から背面の方向にゴルフクラブヘッド400の重量分散及びCGを調整してよい。すなわち、第2のウェイト440bのより重い端をインターフェースエリア426の近くに位置決めすることによって、クラブヘッド400の全重量及びCGがゴルフクラブヘッド402の前面410又はフェース411の方へ調整される。代替として、第2のウェイト440bのより重い端をゴルフクラブヘッド400の背面412の方へ位置決めすることによって、クラブヘッド400の全重量及びCGがゴルフクラブヘッド400の後面すなわち背面412の方へシフトされ得る。
【0079】
第1のウェイト440aも、ゴルフクラブヘッド400の全重量特性を調整するために、調整可能、取り外し可能、回転可能などであってよい。たとえば、第1のウェイト440aの調整は、高いから低い方向にゴルフクラブヘッド400の重量分散及びCGを調整してよい。すなわち、より重い端を先に挿入すること(すなわち、第1の受け入れチューブ442aがゴルフクラブヘッド400のソール415からアクセスされるので、より重い端をクラウン414の方へ位置決めすること)によって、全重量及びCGがゴルフクラブヘッド400のクラウン414の方へ調整され得る。代替として、より軽い端を先に(すなわち、クラウン414の方へ)挿入することによって、全重量及びCGがゴルフクラブヘッド400の底面すなわちソール415の方へ調整される。
【0080】
ウェイト440a、440bは、互いとは無関係に調整され得る。上記で説明されたように、ウェイト440a、440bの調整、回転などによって、ゴルフクラブヘッド400の重心が必要に応じて移動又は調整され得る。前/後方向と高/低すなわちソール/クラウン方向の両方にウェイトを調整するというハイブリッド配置は、ゴルフクラブヘッド400の加重及び/又は性能特性のさらなるカスタマイズを提供し得る。受け入れチューブ442a、442bは、さらなる調整能力を提供する枢動可能な支持によって支持可能であることも理解される。レシーバすなわち受け入れ部442a、442bは略長手方向軸を有し、ウェイト440a、440bは長手方向軸に沿って受け入れられることもさらに理解される。図13図14の実施形態では、第2の受け入れチューブ442b及び第2のウェイト440bの長手方向軸は、打球フェース411に対して略直角である。この実施形態では、第1の受け入れチューブ442a及び第1のウェイト440aの長手方向軸は、打球フェース411と略平行である。さらに他の構造では、これらの長手方向軸のどちらか又は両方は、打球フェース411に対して斜角をなして位置決めされ得る。
【0081】
本発明のゴルフクラブヘッドのいくつかの異なる実施形態が、本明細書で説明されている。さまざまな実施形態は、利益及び性能特性の向上を提供するいくつかの異なる特徴及び構造を有する。さまざまな特徴及び構造のいずれも、本発明の特定のクラブヘッドを形成するために組み合わされてよいことが理解される。
【0082】
本明細書で開示されるゴルフクラブヘッドの構造は、いくつかの利益を提供する。ゴルフクラブヘッドのユニークな形状は、ゴルフクラブヘッドの質量特性の有益な変更を提供する。幾何学的重量特性は、重量の減少及び/又は重量再分散の改善をもたらす。材料が、そのような通常であれば存在するであろう材料の代わりに空隙が画定される従来のゴルフクラブヘッドから除去されるので、クラブヘッド内に画定された空隙は、全重量を減少させることができる。空隙は、性能特性の改善をもたらすためにクラブヘッド全体にわたって重量を戦略的に分散させる助けにもなる。空隙は、トゥ及びヒールにおいてクラブヘッドの背面コーナーに対して重量を分散させることをもたらす。クラブヘッドの重心の場所を最適化しながら、慣性モーメントの増加が達成されている。このことによって、より許容度の高いゴルフクラブヘッド、ならびに、より容易にロフトされるゴルフ・ショットを提供できるゴルフクラブヘッドが提供可能である。いくつかの例示的な実施形態では、空隙を形成するために除去されたゴルフクラブヘッドの部分に関連付けられた重量は、約4~15グラム、より具体的には約8~9グラムになり得る。他の例示的な実施形態では、この重量削減は、トゥ及びヒールにおける背面の方へなどのクラブヘッドの他のエリアに再分散され得る。いくつかの例示的な実施形態では、重量の約2%から7.5%が、より伝統的なゴルフクラブヘッド設計から再分散される。さらに別の例では、空隙は、クラブのソール面及び背面から延びる仮想平面によって画定された体積を有し、レッグの側面及びカバーの下側部分と協働すると考えられ得る。内部空洞も、ある程度の体積を有してよい。体積は、所望の性能特性に影響を及ぼすような寸法とされる。重量削減又は他の重量再分散をもたらすためにクラブヘッドのいくつかの部分が代替材料から形成可能であることがさらに理解される。例示的な一実施形態では、空隙を画定する壁は、複合材料又はポリマー系材料などの他の材料から作製されてよい。
【0083】
説明されたように、重量は、性能向上のために、クラブヘッドのより望ましい場所に再分散可能である。たとえば、中央に配置された空隙及びヒール側及びトゥ側で背面に向かって外側に延びるレッグの場合、より多くの重量が、そのようなエリアに配置される。このことによって、より望ましい慣性モーメント性質がもたらされる。本明細書で説明される設計では、クラブヘッドの重心を通る垂直軸(z軸)についての慣性モーメント(MOI)(Izz)は、ゴルフクラブのタイプに応じて約1500gm・cm2から5900gm・cm2の範囲に及ぶことができる。ドライバー・タイプのゴルフクラブのための例示的な一実施形態では、クラブヘッドの重心を通る垂直軸(z軸)についての慣性モーメント(Izz)は、約3800gm・cm2から5900gm・cm2の範囲に及ぶことができ、さらなる例示的な一実施形態では、Izz慣性モーメントは、4300gm・cm2から5200gm・cm2の範囲に及ぶことができる。フェアウェイ・ウッド・タイプのゴルフクラブのための例示的な一実施形態では、クラブヘッドの重心を通る垂直軸(z軸)についての慣性モーメント(Izz)は、約2000gm・cm2から3500gm・cm2の範囲に及ぶことができ、さらなる例示的な一実施形態では、Izz慣性モーメントは、2200gm・cm2から3000gm・cm2の範囲に及ぶことができる。ハイブリッドタイプのゴルフクラブのための例示的な一実施形態では、クラブヘッドの重心を通る垂直軸(z軸)についての慣性モーメント(Izz)は、約2000gm・cm2から3500gm・cm2の範囲に及ぶことができ、さらなる例示的な一実施形態では、Izz慣性モーメントは、2200gm・cm2から3000gm・cm2の範囲に及ぶことができ、さらなる例示的な一実施形態では、Izz慣性モーメントは、1800gm・cm2から2800gm・cm2の範囲に及ぶことができる。ホーゼル内で調整可能な接続機構を利用する特定の一実施形態では、Izz慣性モーメントは、約4400gm・cm2から4700gm・cm2である。これらの値は、変化してよい。そのような慣性モーメント性質があれば、ボール距離の改善は、中心を叩けば達成可能である。また、そのような慣性モーメント性質があれば、クラブヘッドは、中心を外して叩いたとき、ねじれに対してより大きな抵抗を有し、失われる距離が短くなり、より小さなボールの曲がりが依然として達成される。したがって、より許容度の高いクラブヘッド設計が達成される。その結果、ゴルファーは、ゴルフクラブ・スイング・スピードの増加とともに、より大きな自信を感じることができる。
【0084】
さらに、クラブヘッドの重心は、本明細書で説明される戦略的加重によって、性能を高める場所に位置決め可能である。ゴルフクラブヘッドの例示的な実施形態の構造では、重心は、クラブヘッドの空隙場所の外部及びクラブヘッドの内部空洞又は内部体積の内部に位置決めされる。いくつかの例示的な実施形態では、重心は打球フェースの内部面と基部支持壁の内部面との間、又は内部空洞内に配置される。
【0085】
さらに、ゴルフクラブヘッドの形状及び構造は、音特性の向上をもたらす。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドの6つの剛体モードとは異なる、ゴルフクラブヘッドの第1の固有周波数は、2750~3200Hzの範囲であってよい。追加の例示的な実施形態では、ゴルフクラブヘッドの第1の固有周波数は、少なくとも3000Hzであってよい。2500Hz未満のそのような周波数を提供するゴルフクラブヘッド構造は、音及び/又は触覚フィードバックを含む望ましくない感覚をもたらすことによって、使用者にとって不愉快である傾向が高くなり得ることがわかっている。本明細書で提供される構造は、より望ましいレベルでの周波数の増加をもたらす。
【0086】
さらに、本明細書で用いられる移動可能なウェイト機構は、慣性モーメント性質及び重心性質のさらなる調整性をもたらす、ウェイトを分散させるための追加の選択肢を提供する。たとえば、ヒール及びトゥにおいてクラブヘッドの背面の方へさらに移動可能なウェイトを提供する、本明細書で説明される実施形態は、より容易にロフトされるゴルフ・ショットを提供することができる。ウェイトは、クラブヘッドの前面の方へより近づいて、強風条件で望ましいショットなどのより突き刺すようなショットを提供することもできる。ウェイトは、いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドのクラウンもしくはソール及び/又はヒールもしくはトゥの方へより近づいて位置決め可能でもある。そのような移動可能な重量特性は、追加のカスタマイズを提供する。
【0087】
最後に、調整可能な接続機構は、クラブヘッドとともに使用して、フェース角度、ロフト角度、及び/又はライ角度に関するクラブヘッドの調整性を提供することができる。上記で説明されたアクセス開口は、そのような接続構造又は接続機構へのアクセスを提供し得る。上記で説明された調整可能な接続機構を利用するさらなる実施形態は、ゴルファーがゴルフクラブのロフト角度などのゴルフクラブのパラメータを調整することを可能にする。あるゴルファーは、限定するものではないが、7.5度、8度、又は8.5度、又はさらには9度などの、より低いロフト角度設定を希望する。そのような低ロフト角度設定は、ボール・インパクト時により低いボール・スピンを提供し得る。図2図14に示されるものなどの移動可能なウェイト機構は、ゴルフクラブヘッドのソールの方へより重いウェイトを低く置くために利用可能である。この加重構成は、低ロフト角度設定でボール・スピンの増加をもたらすことができる。ある他のゴルファーは、限定するものではないが、11度、11.5度、12度、又は12.5度などの、より高いロフト設定を希望することがある。そのような高ロフト角度設定は、ボール・インパクト時により高いボール・スピンを提供し得る。移動可能なウェイト機構は、ゴルフクラブヘッドの上部の方へ、より重いウェイトを高く置くために利用可能である。この加重構成は、高ロフト角度設定でボール・スピンの減少をもたらすことができる。図2図14で提供されるものなどの追加の移動可能なウェイト機構は、性能特性に影響を与え、特定のロフト角度設定での特定の所望の打ち上げ条件を提供するために、高/低及び前/後加重構成の組み合わせを提供し得る。
【0088】
したがって、さまざまな実施形態の基本的な新規な特徴を図示、説明、及び指摘してきたが、図示のデバイスの形態及び詳細ならびにその動作におけるさまざまな省略、置き換え、及び変更が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって加えられ得ることが理解されよう。たとえば、実質的に同じやり方で実質的に同じ機能を実行して同じ結果を達成するそれらの要素及び/又はステップのあらゆる組み合わせが本発明の範囲に含まれることが、明確に意図される。説明された一実施形態から別の実施形態への要素の置き換えも、十分に意図及び企図されている。したがって、本明細書に添付の特許請求の範囲によって示されると制限されることのみが意図である。
【0089】
本明細書の開示により、少なくとも下記する項目に記載された実施形態が把握される。
[項目1]
打球フェースと、前記打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥとを有するボディを備え、前記ボディは、前記ソール上の周縁によって画定された空隙を有し、前記ボディは、前記空隙上を延びて前記クラウンの少なくとも一部分を形成するカバーをさらに画定しており、前記空隙の前記周縁の少なくとも一部分が、前記周縁から内側に前記空隙内へと延びるリップを含む、ゴルフクラブヘッド。
[項目2]
前記ソールに接続されているとともに前記ソール内に開口を有するウェイト受け入れ部をさらに備え、前記ウェイト受け入れ部は前記開口を通じてウェイトの挿入を受け入れるように構成されている、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目3]
前記ウェイト受け入れ部は、前記クラウンの下側及び前記ソールの上側に接続されて前記クラウンから前記ソールに延びる受け入れチューブを備える、項目2に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目4]
前記受け入れチューブ内に受け入れられたウェイトをさらに備え、前記ウェイトは、重量部分と軽量部分とを有し、前記ウェイトは、取り外し可能であるとともに、前記ヘッドの重量特性を調整するために、前記受け入れチューブ内の複数の位置へ挿入可能である、項目3に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目5]
前記受け入れチューブは、前記開口に近接するねじ部を含み、前記ヘッドは、前記受け入れチューブ内で前記ねじ部と取り外し可能に係合して前記受け入れチューブ内に前記ウェイトを保持するねじ付き締結具をさらに備える、項目4に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目6]
前記ソールは、前記ソール内で隣接するエリアに対して内側へ凹設された凹部エリアを有し、前記凹部エリアは前記開口を取り囲んでいる、項目3に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目7]
頂部から前記ソールまで延びるとともに前記ウェイト受け入れ部から前記ボディの前記トゥまで延びる第1の壁と、前記頂部から前記ソールまで延びるとともに前記ウェイト受け入れ部から前記ボディの前記ヒールまで延びる第2の壁とをさらに備えており、前記第1の壁及び前記第2の壁は、前記第1の壁及び前記第2の壁と前記フェースとの間に完全に囲まれた内側空洞を画定しており、前記第1の壁及び前記第2の壁は、前記空隙を前記内側空洞から分離している、項目2に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目8]
前記リップは、前記周縁全体の周りを延びている、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目9]
前記周縁は、前記空隙をU字形状に画定しており、前記U字形状は、前記ボディの前記背面近傍から前記フェースに向かって延びるヒール部分及びトゥ部分と、前記ボディの前記背面近傍において前記ヒール部分と前記トゥ部分とを接続する接続部分とを有し、前記空隙は、前記ソール上で前記フェースに近接する点から後方に延びる半島部を画定ており、前記ヒール部分及び前記トゥ部分は前記半島部の両側に位置する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目10]
前記リップは、前記半島部の全体の周りを延びる、項目9に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目11]
前記ボディの頂部から前記ソールまで延びるとともに前記ボディの前記ヒールから前記トゥまで延びる少なくとも一つの壁をさらに備え、前記少なくとも一つの壁と前記フェースとの間に完全に囲まれた内側空洞が画定されており、前記少なくとも一つの壁は、前記空隙を前記内側空洞から分離している、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目12]
項目1に記載のゴルフクラブヘッドと、前記ゴルフクラブヘッドに接続されたシャフトとを備えるゴルフクラブ。
[項目13]
打球フェースと、前記打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥとを有するボディであって、前記ソール上の周縁によって画定された空隙を有するとともに、前記空隙上を延びてクラウンの少なくとも一部分を形成するカバーをさらに画定する前記ボディと
前記ソールに接続されるとともに前記ソール内に開口を有し、前記開口を通じてウェイトの挿入を受け入れるように構成されたウェイト受け入れ部であって、前記クラウンの下側及び前記ソールの上側に接続されて前記クラウンから前記ソールまで延びる受け入れチューブをさらに有し、前記受け入れチューブの外面の少なくとも一部分が前記空隙に露出されるウェイト受け入れ部と、
を備えるゴルフクラブヘッド。
[項目14]
前記受け入れチューブ内に受け入れられたウェイトをさらに備え、前記ウェイトは、重量部分と軽量部分とを有し、前記ウェイトは、取り外し可能であるとともに、前記ヘッドの重量特性を調整するために、前記受け入れチューブ内の複数の位置へ挿入可能である、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目15]
前記受け入れチューブは、前記開口に近接するねじ部を含み、前記ヘッドは、前記受け入れチューブ内で前記ねじ部と取り外し可能に係合することによって前記受け入れチューブ内に前記ウェイトを保持するねじ付き締結具をさらに備える、項目14に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目16]
前記ソールは、前記ソール内で隣接するエリアに対して内側へ凹設された凹部エリアを有し、前記凹部エリアは前記開口を取り囲んでいる、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目17]
頂部から前記ソールまで延びるとともに前記受け入れチューブから前記ボディの前記トゥまで延びる第1の壁と、前記頂部から前記ソールまで延びるとともに前記受け入れチューブから前記ボディの前記ヒールまで延びる第2の壁とをさらに備えており、前記第1の壁及び前記第2の壁は、前記第1の壁及び前記第2の壁と前記フェースとの間に完全に囲まれた内側空洞を画定しており、前記第1の壁及び前記第2の壁は、前記空隙を前記内側空洞から分離している、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目18]
前記周縁全体の周りで前記周縁から内側に前記空隙内へと延びるリップをさらに備える、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目19]
前記周縁は、前記空隙をU字形状に画定しており、前記U字形状は、前記ボディの前記背面近傍から前記フェースに向かって延びるヒール部分及びトゥ部分と、前記ボディの前記背面近傍において前記ヒール部分と前記トゥ部分とを接続する接続部分とを有し、前記空隙は、前記ソール上で前記フェースに近接する点から後方に延びる半島部を画定しており、前記ヒール部分及び前記トゥ部分は前記半島部の両側に位置する、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目20]
前記受け入れチューブは、前記ゴルフクラブヘッドの垂直軸に沿って設けられている、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目21]
前記受け入れチューブは、前記ゴルフクラブヘッドの垂直軸に対して角度が付けられている、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目22]
前記ソールに接続されているとともに前記ソール内に第2の開口を有する第2のウェイト受け入れ部をさらに備え、前記第2のウェイト受け入れ部は、前記第2の開口を通じて第2のウェイトの挿入を受け入れるように構成されているとともに、前記クラウンの下側及び前記ソールの上側に接続されて前記クラウンから前記ソールまで延びる第2の受け入れチューブをさらに有し、前記第1のウェイト受け入れ部と前記第2のウェイト受け入れ部とは、互いに斜角を成す向きで設けられている、項目13に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目23]
前記受け入れチューブ内に受け入れられたウェイトと、前記第2の受け入れチューブ内に受け入れられた第2のウェイトとをさらに備え、前記ウェイト及び前記第2のウェイトの各々は、重量部分と軽量部分とを有し、前記ウェイト及び前記第2のウェイトは、取り外し可能であるとともに、前記ヘッドの重量特性を調整するために、それぞれ前記受け入れチューブ及び前記第2の受け入れチューブ内の複数の位置まで挿入可能である、項目22に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目24]
項目13に記載のゴルフクラブヘッドと、前記ゴルフクラブヘッドに接続されたシャフトとを備えるゴルフクラブ。
[項目25]
打球フェースと、前記打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥと、ボディの中央領域に近接するインターフェースエリアとを有するとともに、前記インターフェースエリアから離れるように前記背面及び前記ヒールに向かって延びる第1のレッグと、前記インターフェースエリアから離れるように前記背面及び前記トゥに向かって延びる第2のレッグとをさらに有し、前記第1のレッグと前記第2のレッグとの間に空隙が画定されている、ボディと、
前記ソールに接続されているとともに前記ソール内に前記インターフェースエリアに近接する第1の開口を有し、前記第1の開口を通じて第1のウェイトの挿入を受け入れるように構成されており、前記第1の開口から前記第1のレッグに沿って前記背面及び前記ヒールに向かって延びる、第1のウェイト受け入れ部と、
前記ソールに接続されているとともに前記ソール内に前記インターフェースエリアに近接する第2の開口を有し、前記第2の開口を通じて第2のウェイトの挿入を受け入れるように構成されており、前記第2の開口から前記第2のレッグに沿って前記背面及び前記ヒールに向かって延びる、第2のウェイト受け入れ部と、
を備えるゴルフクラブヘッド。
[項目26]
前記第1のウェイト受け入れ部は、第1の円筒状受け入れチューブを備え、前記第2のウェイト受け入れ部は、第2の円筒状受け入れチューブを備える、項目25に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目27]
前記第1の受け入れチューブ内に受け入れられた第1の円筒状のウェイトと、前記第2の受け入れチューブ内に受け入れられた第2の円筒状のウェイトとをさらに備え、前記第1のウェイト及び前記第2のウェイトの各々は、重量部分と軽量部分とを有し、前記第1のウェイト及び前記第2のウェイトは、取り外し可能であるとともに、前記ヘッドの重量特性を調整するために、それぞれ前記第1の受け入れチューブ及び前記第2の受け入れチューブ内の複数の位置まで挿入可能である、項目26に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目28]
前記第1の受け入れチューブが、前記第1の開口に近接したねじ部を含み、前記第2の受け入れチューブが、前記第2の開口に近接したねじ部を含み、前記ヘッドが、前記第1の受け入れチューブ内で前記第1のウェイトを保持するために前記第1の受け入れチューブ内の前記ねじ部と解放可能に係合する第1のねじ付き締結具と、前記第2の受け入れチューブ内で前記第2のウェイトを保持するために前記第2の受け入れチューブ内の前記ねじ部と解放可能に係合する第2のねじ付き締結具とをさらに備える、項目27に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目29]
前記ボディが、前記ソールの隣接エリアに対して内側に凹設された、前記第1のレッグ上の第1の凹部エリアをさらに備え、前記第1の凹部エリアが前記第1の開口を取り囲み、前記ボディが、前記ソールの隣接エリアに対して内側に凹設された、前記第2のレッグ上の第2の凹部エリアをさらに備え、前記第2の凹部エリアが前記第2の開口を取り囲む、項目25に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目30]
前記ボディが、前記ソール上で前記インターフェースエリアに平坦化されたキールをさらに有し、前記インターフェースエリアが、前記2つのレッグの間に配置され、前記ソールから前記クラウンの下側まで延びる傾斜した平面状中央面と、前記中央面の両側に配置され、前記中央面に対して鈍角をなして方向付けられた2つの傾斜した平面状側面とを備え、前記側面が、前記キールから前記第1の凹部エリア及び前記第2の凹部エリアまで内側に延びる、項目29に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目31]
項目25に記載のゴルフクラブヘッドと、前記ゴルフクラブヘッドに接続されたシャフトとを備えるゴルフクラブ。
[項目32]
打球フェースと、前記打球フェースの反対側の背面と、クラウンと、ソールと、ヒールと、トゥとを有するボディと、
第1のウェイト受け入れ部であって、前記ソールに接続され、前記第1のウェイト受け入れ部が第1の開口を通しての第1のウェイトの挿入を受け入れるように構成されるように、前記ボディの中央領域に近接して前記ソール内に前記第1の開口を有し、前記ソールに接続されて前記ソールから前記クラウンに向かって内側に延びる第1の受け入れチューブを備える、第1のウェイト受け入れ部と、
第2のウェイト受け入れ部であって、前記ソールに接続され、前記第2のウェイト受け入れ部が第2の開口を通しての第2のウェイトの挿入を受け入れるように構成されるように、前記ボディの前記背面に近接して前記第2の開口を有し、前記ソールに接続されて前記ボディの前記背面から前記フェースに向かって前方に延びる第2の受け入れチューブを備える、第2のウェイト受け入れ部と
を備えるゴルフクラブヘッド。
[項目33]
前記ボディは、前記ボディの前記中央領域に近接するインターフェースエリアをさらに備え、前記第1の受け入れチューブは、前記インターフェースエリアに配置されており、前記ボディは、前記インターフェースエリアから離れるように前記背面及び前記ヒールに向かって延びる第1のレッグと、前記インターフェースエリアから離れるように前記背面及び前記トゥに向かって延びる第2のレッグとをさらに有し、前記第1のレッグと前記第2のレッグとの間に空隙が画定されている、項目32に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目34]
前記第2の受け入れチューブは、前記第1のレッグと前記第2のレッグとの間で前記インターフェースエリアから後方に延びる、項目33に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目35]
前記ボディは、前記レッグの間において前記ボディの前記背面の一部の周りを延びる背面リムをさらに備え、前記背面リムは、前記レッグ及び前記インターフェースエリアと結合して前記空隙を画定しており、前記背面リムは、前記第2の受け入れチューブの開放端を支持及び懸架しており、前記インターフェースエリアは、前記第2の受け入れチューブの閉塞端を支持及び懸架しており、前記第2の受け入れチューブは、前記空隙内に懸架されている、項目34に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目36]
前記第1の受け入れチューブ内に受け入れられた第1の円筒状ウェイトと、前記第2の受け入れチューブ内に受け入れられた第2の円筒状ウェイトとをさらに備え、前記第1のウェイト及び前記第2のウェイトの各々は、重量部分と軽量部分とを有し、前記第1のウェイト及び前記第2のウェイトは、取り外し可能であるとともに、前記ヘッドの重量特性を調整するために、それぞれ前記第1の受け入れチューブ及び前記第2の受け入れチューブ内に複数の位置まで挿入可能である、項目32に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目37]
前記第1のウェイトは、クラウン-ソール方向における前記クラブヘッドの前記重量特性を調整するように構成され、前記第2のウェイトは、前面-背面方向における前記クラブヘッドの前記重量特性を調整するように構成されている、項目36に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目38]
前記第1の受け入れチューブは、前記第1の開口に近接するねじ部を含み、前記第2の受け入れチューブは、前記第2の開口に近接するねじ部を含み、前記ヘッドは、前記第1の受け入れチューブ内の前記ねじ部と取り外し可能に係合して前記第1の受け入れチューブ内に前記第1のウェイトを保持する第1のねじ付き締結具と、前記第2の受け入れチューブ内の前記ねじ部と取り外し可能に係合して前記第2の受け入れチューブ内に前記第2のウェイトを保持する第2のねじ付き締結具とをさらに備える、項目36に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目39]
前記第1の受け入れチューブは第1の軸を有し、前記第2の受け入れチューブは第2の軸を有し、前記第1の軸と前記第2の軸とは垂直である、項目32に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目40]
項目32に記載のゴルフクラブヘッドと、前記ゴルフクラブヘッドに接続されたシャフトとを備えるゴルフクラブ。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図9A
図10
図11
図12
図13
図14