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特許7427712情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/169 20200101AFI20240129BHJP
   G06F 16/906 20190101ALI20240129BHJP
   G06F 16/907 20190101ALI20240129BHJP
【FI】
G06F40/169
G06F16/906
G06F16/907
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022078865
(22)【出願日】2022-05-12
(65)【公開番号】P2023167578
(43)【公開日】2023-11-24
【審査請求日】2022-11-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】飛田 智史
(72)【発明者】
【氏名】池田 惇
【審査官】長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0268049(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0159329(US,A1)
【文献】特開2012-079005(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-58
G06F 16/00-958
G06F 3/01
G06F 3/048-04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける指定受付部と、
前記指定受付部によって受け付けられた前記指定の履歴に基づいて、前記コンテンツにおける前記指定の分布を示し且つ前記コンテンツに重畳されるヒートマップを生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記ヒートマップを提供する提供部と、を備え
前記生成部は、
前記指定を行ったユーザが前記コンテンツで示される分野の専門家である場合、前記指定を行ったユーザが前記コンテンツで示される分野の専門家でない場合に比べて重みを大きくする重み付けをして前記コンテンツにおける各部分の指定結果に応じた部分スコアを算出し、算出した部分スコアに基づいて、前記ヒートマップを生成する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける指定受付部と、
前記指定受付部によって受け付けられた前記指定の履歴に基づいて、前記コンテンツにおける前記指定の分布を示し且つ前記コンテンツに重畳されるヒートマップを生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記ヒートマップを提供する提供部と、を備え、
前記生成部は、
前記コンテンツにおける前記強調表示の指定の順序の履歴に基づいて、前記強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップを前記提供部によって提供される前記ヒートマップとして生成する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、
特定ユーザによる前記指定の履歴に基づいて、前記特定ユーザによる前記指定の分布を示すヒートマップを前記提供部によって提供される前記ヒートマップとして生成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成部は、
ユーザ属性毎の前記指定の履歴に基づいて、前記ヒートマップを前記ユーザ属性毎に生成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記指定受付部は、
前記ユーザ属性の指定を受け付け、
前記提供部は、
前記ユーザ属性毎のヒートマップのうち前記指定受付部によって指定が受け付けられた前記ユーザ属性の前記ヒートマップを提供する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記ユーザ属性毎のヒートマップのうち前記ヒートマップの提供先となるユーザのユーザ属性と一致または類似するユーザ属性に対応する前記ヒートマップを提供する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記生成部は、
前記ヒートマップの提供先となるユーザと類似する強調表示の指定を行う他のユーザである類似ユーザによる前記指定の履歴に基づいて、前記類似ユーザによる前記指定の分布を示すヒートマップを前記提供部によって提供される前記ヒートマップとして生成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記生成部は、
前記コンテンツにおける各部分の指定結果に応じた部分スコアを算出し、算出した部分スコアに基づいて、前記ヒートマップを生成する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成部は、
前記指定の数が多い部分ほど前記部分スコアを大きくする
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記生成部は、
前記指定を行ったユーザのユーザ属性に応じた重み付けをして前記部分スコアを算出する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記生成部は、
新しい指定の部分ほど重みを大きくして前記部分スコアを算出する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記指定受付部は、
前記ヒートマップの表示機能のオンオフの指定を受け付け、
前記提供部は、
前記表示機能がオンに指定されているユーザに対して前記ヒートマップを提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける指定受付工程と、
前記指定受付工程によって受け付けられた前記指定の履歴に基づいて、前記コンテンツにおける前記指定の分布を示し且つ前記コンテンツに重畳されるヒートマップを生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された前記ヒートマップを提供する提供工程と、を含み、
前記生成工程は、
前記指定を行ったユーザが前記コンテンツで示される分野の専門家である場合、前記指定を行ったユーザが前記コンテンツで示される分野の専門家でない場合に比べて重みを大きくする重み付けをして前記コンテンツにおける各部分の指定結果に応じた部分スコアを算出し、算出した部分スコアに基づいて、前記ヒートマップを生成する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける指定受付工程と、
前記指定受付工程によって受け付けられた前記指定の履歴に基づいて、前記コンテンツにおける前記指定の分布を示し且つ前記コンテンツに重畳されるヒートマップを生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された前記ヒートマップを提供する提供工程と、を含み、
前記生成工程は、
前記コンテンツにおける前記強調表示の指定の順序の履歴に基づいて、前記強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップを前記提供工程によって提供される前記ヒートマップとして生成する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項15】
画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける指定受付手順と、
前記指定受付手順によって受け付けられた前記指定の履歴に基づいて、前記コンテンツにおける前記指定の分布を示し且つ前記コンテンツに重畳されるヒートマップを生成する生成手順と、
前記生成手順によって生成された前記ヒートマップを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させ
前記生成手順は、
前記指定を行ったユーザが前記コンテンツで示される分野の専門家である場合、前記指定を行ったユーザが前記コンテンツで示される分野の専門家でない場合に比べて重みを大きくする重み付けをして前記コンテンツにおける各部分の指定結果に応じた部分スコアを算出し、算出した部分スコアに基づいて、前記ヒートマップを生成する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項16】
画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける指定受付手順と、
前記指定受付手順によって受け付けられた前記指定の履歴に基づいて、前記コンテンツにおける前記指定の分布を示し且つ前記コンテンツに重畳されるヒートマップを生成する生成手順と、
前記生成手順によって生成された前記ヒートマップを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させ、
前記生成手順は、
前記コンテンツにおける前記強調表示の指定の順序の履歴に基づいて、前記強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップを前記提供手順によって提供される前記ヒートマップとして生成する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュース等のコンテンツを配信したユーザからコンテンツに対する評価(例えば、「いいね」等)の反応を受け付け、ユーザの反応を他のユーザが見ることができる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-063008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、利便性のより高いコンテンツを提供する点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性のより高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、指定受付部と、生成部と、提供部とを備える。指定受付部は、画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける。生成部は、指定受付部によって受け付けられた指定の履歴に基づいて、コンテンツにおける指定の分布を示し且つコンテンツに重畳されるヒートマップを生成する。提供部は、生成部によって生成されたヒートマップを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利便性のより高いコンテンツを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の記憶部に記憶される強調表示情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置によって提供されるコンテンツの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の生成部によって生成されるヒートマップの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されコンテンツに重畳された状態のヒートマップの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されコンテンツに重畳された状態のヒートマップおよび反応情報の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置の制御部が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末50とを含む。
【0011】
図1を用いた説明では、便宜上、複数のユーザ端末50を、ユーザ端末50aとユーザ端末50bとに分けて説明する。図1に示す例では、ユーザ端末50aおよびユーザ端末50bの各々は1台のみ示されているが、情報処理システムSには、ユーザ端末50aおよびユーザ端末50bの各々が複数含まれる。ユーザ端末50は、ユーザ端末50aおよびユーザ端末50bのいずれにもなり得る。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSでは、まず、情報処理装置1は、各ユーザ端末50aに対してコンテンツを配信する(ステップS1)。図1では、コンテンツの一例として、ニュースを配信している例を示しているが、ニュースに限らず、投稿記事等のテキストや画像等が含まれるコンテンツであれば任意のものであってよい。
【0013】
つづいて、各ユーザ端末50aは、配信されたコンテンツを画面表示するとともに、各ユーザから画面に表示されたコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける(ステップS2)。図1では、コンテンツに含まれるテキストの一部、詳細には、「リモートワーク・・・可能性があります。」が1つのユーザ端末50aにおいて指定された例を示している。なお、ユーザは、テキスト以外にも、コンテンツに含まれる画像(静止画や動画)を強調表示の対象として指定することも可能である。
【0014】
また、図1では、文単位での指定が行われた例を示しているが、文字単位、単語単位、または文節単位等での指定が行われてもよく、1つのコンテンツにおいて複数の箇所に指定が行われてもよい。ユーザ端末50aは、コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付けた場合、受け付けた強調表示の指定を示す指定情報を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、ユーザ端末50aからの指定情報に基づいて、コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、指定されたコンテンツの一部を強調表示する(ステップS3)。図1では、指定されたコンテンツの一部を、下線を付することで強調表示を行う例を示しているが、テキストの文字を太く表示したり、ハイライト表示したり、枠で囲ったりすることができる。また、情報処理装置1は、例えば、画面に表示されたカーソル(マウス等で移動可能)がコンテンツの一部に移動した際や、ユーザがコンテンツの一部を選択した際には、強調表示をさらに強める(下線かつ太字等)ようにすることができる。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、コンテンツにおける強調表示の指定履歴に応じたヒートマップを生成する(ステップS4)。指定履歴に応じたヒートマップは、コンテンツにおける強調表示の指定の分布を示し且つコンテンツ上に重畳される透過性を有する画像であるが、かかる例に限定されない。例えば、ヒートマップは、コンテンツの背景としてコンテンツに重畳される画像であってもよい。
【0017】
情報処理装置1は、例えば、コンテンツにおける各部分に対する強調表示の指定結果に応じた部分スコアを算出し、算出した部分スコアに基づいて、ヒートマップを生成する。情報処理装置1は、例えば、コンテンツのうち指定数が多い部分ほど部分スコアを高くすることで、指定頻度の分布を示すヒートマップを生成することができる。
【0018】
部分スコアは、強調表示の対象がコンテンツに含まれるテキストである場合、文単位のスコアであるが、かかる例に限定されない。例えば、部分スコアは、文字単位のスコアであってもよく、単語単位のスコアであってもよく、分節単位のスコアであってもよい。
【0019】
また、部分スコアは、強調表示の対象がコンテンツに含まれる静止画である場合、画素単位のスコアであるが、かかる例に限定されない。例えば、部分スコアは、強調表示の指定が複数の画素を含む画素群単位である場合、画素群単位のスコアであってもよく、強調表示の指定が静止画に含まれる対象(例えば、静止画に含まれる人や物体等)である場合、対象単位のスコアであってもよい。
【0020】
また、部分スコアは、強調表示の対象がコンテンツに含まれる動画である場合、フレーム単位のスコアであるが、かかる例に限定されない。例えば、部分スコアは、強調表示の指定が複数のフレームを含むフレーム群単位である場合、フレーム群単位のスコアであってもよく、強調表示の指定が動画に含まれる対象(例えば、動画に含まれる人や物体等)である場合、対象単位のスコアであってもよい。
【0021】
情報処理装置1は、例えば、強調表示の指定を行ったユーザの情報に応じた重み付けを行って部分スコアを算出することができる。例えば、情報処理装置1は、特定ユーザの重みを、特定ユーザ以外のユーザの重みよりも大きくして部分スコアを算出する。特定ユーザは、例えば、コンテンツで示される分野の専門家である。
【0022】
また、情報処理装置1は、新しい指定が多い部分ほど重みを大きくして部分スコアを算出することもできる。例えば、情報処理装置1は、各部分において指定タイミングを平均したタイミングが新しいほど大きな重みで部分スコアを算出する。
【0023】
情報処理装置1は、コンテンツに対する強調表示の指定を行ったすべてのユーザによる強調表示の指定履歴に応じたヒートマップを生成したり、一部のユーザによる強調表示の指定履歴に応じたヒートマップを生成したりすることができる。例えば、情報処理装置1は、特定ユーザによる強調表示の指定履歴に基づいて、特定ユーザによる強調表示の指定の分布を示すヒートマップを生成する。特定ユーザは、例えば、コンテンツで示される分野の専門家である。
【0024】
また、情報処理装置1は、ユーザ属性毎の強調表示の指定履歴に基づいて、ヒートマップをユーザ属性毎に生成することもできる。ユーザ属性は、ユーザの属性であり、例えば、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等である。
【0025】
つづいて、情報処理装置1は、ユーザ端末50bからコンテンツの閲覧要求を受け付けた場合、ステップS3で一部が強調表示されたコンテンツにステップS4で生成したヒートマップを重畳したコンテンツを閲覧要求元のユーザ端末50bへ配信する(ステップS5)。一部が強調表示されたコンテンツは、強調表示の指定を行ったユーザと属性(ユーザ属性)が類似する他のユーザのみへ配信されてもよい。また、一部が強調表示されたコンテンツは、かかるコンテンツに興味がある(行動情報等から興味があると推定された)他のユーザのみへ配信されてもよい。なお、ステップS3,S4の処理は、ステップS5の処理の中で行われてもよい。また、以下において、一部が強調表示されたコンテンツを強調表示されたコンテンツと記載する場合がある。
【0026】
ヒートマップは、例えば、濃淡で示される。例えば、ヒートマップは、部分スコアが高い部分ほど濃い色で示される。図1に示す例では、色がハッチングの間隔の違いで示されており、ハッチングの間隔が狭い部分ほど濃い色で示される部分であり、ハッチングがない部分は、例えば、部分スコアが閾値未満である部分である。
【0027】
また、上述したように、情報処理装置1は、ユーザ属性毎のヒートマップを生成することができる。この場合、情報処理装置1は、例えば、ユーザ端末50bのユーザからのユーザ属性の指定を受け付け、指定を受け付けたユーザ属性に対応するヒートマップを提供したり、ヒートマップの提供先となるユーザのユーザ属性と一致または類似するユーザ属性に対応するヒートマップを提供したりすることができる。
【0028】
また、情報処理装置1は、ユーザ端末50bからコンテンツの閲覧要求を受け付けた後に、ユーザ端末50bのユーザのユーザ属性に基づいて、ヒートマップを生成することもできる。例えば、情報処理装置1は、ヒートマップの提供先となるユーザによる他のコンテンツの一部の強調表示の指定と類似する強調表示の指定を行った他のユーザである類似ユーザによる強調表示の指定履歴に基づいて、類似ユーザによる強調表示の指定の分布を示すヒートマップを生成することもできる。
【0029】
情報処理装置1は、ユーザ端末50bを介して、強調表示されたコンテンツの一部に対するユーザの反応を受け付けることもできる。例えば、情報処理装置1は、ユーザの反応として、強調表示されたコンテンツの一部に賛同(評価)する反応(例えば、「いいね」)や、強調表示されたコンテンツの一部に対するコメント等を受け付ける。
【0030】
例えば、情報処理装置1は、強調表示されたコンテンツの一部の近傍に、評価する反応を行うための評価ボタン(賛同および反対のボタン)や、コメントを入力するためのボタンを表示することでユーザの反応を受け付ける。また、情報処理装置1は、入力されたコメントに対する評価(賛同および反対)を受け付けるための評価ボタンを表示することができる。
【0031】
また、情報処理装置1は、強調表示されたコンテンツとともに、強調表示の指定を行ったユーザに関する情報(ユーザ属性や、強調表示の指定を行ったユーザ数等)を併せて表示することができる。
【0032】
このように、情報処理装置1は、コンテンツにおける強調表示の指定履歴に応じたヒートマップを生成し、作成したヒートマップをコンテンツに重畳してユーザに提供する。これにより、情報処理装置1は、例えば、強調表示された部分のうちでも特に重要な部分を迅速にユーザに把握させることができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0033】
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末50とがネットワークNに対して有線または無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0034】
情報処理装置1は、情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、ユーザに配信したコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける。また、情報処理装置1は、コンテンツにおける強調表示の指定履歴に応じたヒートマップを生成し、作成したヒートマップをコンテンツに重畳してユーザに提供する。また、情報処理装置1は、指定されたコンテンツの一部を強調表示するとともに、強調表示されたコンテンツの一部に対するユーザの反応を受け付ける。
【0035】
また、情報処理装置1は、受け付けたユーザの反応に基づいた情報提供を行う。また、情報処理装置1は、コンテンツの提供者や強調表示の指定を行ったユーザに対して報酬を設定し、設定した報酬を提供する。なお、コンテンツは、情報処理装置1によって配信されてもよく、外部の配信サーバによって配信されてもよい。
【0036】
また、情報処理装置1は、各ユーザのユーザ端末50と連携し、各ユーザのユーザ端末50に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0037】
また、情報処理装置1は、各ユーザのユーザ端末50に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供することができる。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0038】
ユーザ端末50は、ユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末50は、スマートフォン、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。ユーザ端末50は、情報処理装置1へ各種情報を送信したり、情報処理装置1から提供される情報を受信したりする。
【0039】
次に、図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0040】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、配信部31と、指定受付部32と、表示制御部33と、反応受付部34と、生成部35と、提供部36とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41と、強調表示情報42とを記憶する。
【0041】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0042】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0043】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0044】
ユーザ情報41は、ユーザに関する情報である。図4は、実施形態に係る情報処理装置1の記憶部4に記憶されるユーザ情報41の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」、「強調箇所情報」等の項目を含む。
【0045】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザのユーザ属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性の情報や、デモグラフィック属性の情報等を含む。デモグラフィック属性は、例えば、性別、年齢、居住地、および職業等であり、サイコグラフィック属性は、旅行、服、車、宗教等の興味関心対象、生活スタイル、思想や思想の傾向等である。
【0046】
「強調箇所情報」は、ユーザによって指定された強調箇所を示す情報であり、コンテンツの中から強調表示の対象として指定された情報である。「強調箇所情報」は、例えば、テキスト、静止画、動画等である。
【0047】
強調表示情報42は、強調表示されたコンテンツに関する情報である。図5は、実施形態に係る情報処理装置1の記憶部4に記憶される強調表示情報42の一例を示す図である。図5に示すように、強調表示情報42は、「指定ID」、「コンテンツ情報」、「強調箇所情報」、「反応情報」等の項目を含む。
【0048】
「指定ID」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部を識別する識別情報である。「コンテンツ情報」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツ全体を示す情報である。「強調箇所情報」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツの箇所を示す情報である。「反応情報」は、強調表示されたコンテンツの一部に対するユーザの反応を示す情報である。
【0049】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(配信部31、指定受付部32、表示制御部33、反応受付部34、生成部35、および提供部36)について説明する。
【0050】
配信部31は、コンテンツをユーザ端末50へ配信して、コンテンツをユーザに提供する。例えば、配信部31は、後述する表示制御部33によって一部が強調表示されたコンテンツを配信する。強調表示されたコンテンツの配信先は、例えば、強調表示の指定を行ったユーザとユーザ属性が類似する他のユーザである。また、強調表示されたコンテンツの配信先は、強調表示したコンテンツに興味がある他のユーザである。
【0051】
図6は、実施形態に係る情報処理装置1によって提供されるコンテンツの一例を示す図である。図6に示すコンテンツ60は、ニュースコンテンツであり、画像61と、テキスト62とが含まれる。また、テキスト62の一部は下線によって強調表示されている。これにより、ユーザは、例えば、他のユーザが強調表示した箇所を容易に把握することができる。他のユーザが強調表示の指定を行った箇所は、他のユーザが重要であると認識した箇所であることから、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツをユーザに提供することができる。
【0052】
指定受付部32は、配信部31によって配信されたコンテンツ60の一部について強調表示の指定を受け付ける。例えば、指定受付部32は、コンテンツ60に含まれるテキスト62や、画像61(静止画や動画)を強調表示の指定として受け付ける。
【0053】
なお、強調表示の指定は、文単位、文字単位、単語単位、または文節単位の任意の範囲での指定が可能である。また、1つのコンテンツ60において複数の箇所に強調表示の指定が行われてもよい。
【0054】
また、指定受付部32は、文意が通らない範囲での指定を受け付けた場合には、ユーザに対して誤入力の有無を確認したり、文意が通るように指定範囲を補正したりすることができる。
【0055】
また、指定受付部32は、ユーザからユーザ属性の指定を受け付ける。例えば、指定受付部32は、ユーザに提示した複数のユーザ属性の中からユーザによって指定されたユーザ属性を受け付ける。また、指定受付部32は、ユーザ端末50からコンテンツ60の閲覧要求を受け付ける。
【0056】
また、指定受付部32は、ユーザからヒートマップの表示機能のオンオフの指定を受け付ける。例えば、指定受付部32は、ユーザからヒートマップの表示機能のオンの指定を受け付けたり、ユーザからヒートマップの表示機能のオフの指定を受け付けたりする。
【0057】
表示制御部33は、指定受付部32によって指定されたコンテンツ60の一部を強調表示する。例えば、表示制御部33は、指定されたコンテンツ60の一部をハイライト表示したり、テキスト62の文字を太く表示したり、下線を付したり、枠で囲ったりすることができる。また、表示制御部33は、例えば、画面に表示されたカーソル(マウス等で移動可能)がコンテンツ60の一部に移動した際や、ユーザがコンテンツ60の一部を選択した際には、強調表示をさらに強める(ハイライト表示かつ太字等)ようにすることができる。
【0058】
また、表示制御部33は、コンテンツ60において指定受付部32によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のすべてを強調表示するが、かかる例に限定されない。例えば、表示制御部33は、指定受付部32によって強調表示の指定を受け付けられたコンテンツ60の一部のうち、かかるコンテンツ60を閲覧する閲覧ユーザと類似するユーザによって強調表示の指定が行われたコンテンツ60の一部を強調表示することもできる。
【0059】
例えば、表示制御部33は、指定受付部32によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のうち閲覧ユーザのユーザ属性と類似するユーザ属性を有するユーザによって強調表示の指定が行われたコンテンツ60の一部を強調表示することもできる。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0060】
また、表示制御部33は、強調表示の指定を行ったユーザとの類似性に限らず、強調表示に対して評価やコメント等の反応を行った他のユーザとの類似性により強調表示を行ってもよい。つまり、表示制御部33は、指定受付部32によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のうち閲覧ユーザと類似する他のユーザの反応を受け付けたコンテンツ60の一部を強調表示する。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0061】
また、表示制御部33は、指定受付部32によって強調表示の指定が受け付けられた箇所に対して反応を行った他のユーザが複数である場合には、かかる複数の他のユーザの傾向と閲覧ユーザとが類似する場合に、コンテンツ60の一部を強調表示することもできる。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0062】
また、表示制御部33は、指定受付部32によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のうち閲覧ユーザが過去に指定した強調表示の部分と類似する部分を過去に強調表示したユーザが指定したコンテンツ60の一部を強調表示することもできる。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0063】
また、表示制御部33は、閲覧ユーザが過去に反応を行った強調表示に対して、類似する反応を行ったユーザが指定したコンテンツ60の一部を強調表示することもできる。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0064】
反応受付部34は、表示制御部33によって強調表示されたコンテンツ60の一部に対するユーザの反応を受け付ける。例えば、反応受付部34は、ユーザの反応として、コンテンツ60の一部に賛同(評価)する反応(例えば、「いいね」)や、コンテンツ60の一部に対するコメント等を受け付ける。
【0065】
例えば、反応受付部34は、強調表示されたコンテンツ60の一部の近傍に、評価する反応を行うための評価ボタン(賛同および反対のボタン)や、コメントを入力するためのボタンを表示することでユーザの反応を受け付ける。これらのボタンは、例えば、強調表示されたコンテンツ60の一部をユーザが選択した場合や、かかるコンテンツ60の一部にカーソルを移動させた場合に表示することができる。また、反応受付部34は、入力されたコメントに対する評価(賛同および反対)を受け付けるための評価ボタンを表示することができる。
【0066】
また、反応受付部34は、強調表示した部分の他サービスへの共有行為を他ユーザの反応として受け付ける。例えば、反応受付部34は、強調表示した部分をコピーしてSNSや、メール、チャット等の他サービスに貼り付ける等の共有行為を他ユーザの反応として受け付ける。
【0067】
生成部35は、指定受付部32による強調表示の指定の受け付け結果に基づいて、コンテンツ60における強調表示の指定履歴に応じたヒートマップをコンテンツ60毎に生成する。指定履歴に応じたヒートマップは、コンテンツ60における強調表示の指定の分布を示し且つコンテンツ60上に重畳される透過性を有する画像であるが、かかる例に限定されない。例えば、ヒートマップは、コンテンツ60の背景としてコンテンツ60に重畳される画像であってもよい。
【0068】
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の生成部35によって生成されるヒートマップの一例を示す図である。図7に示すヒートマップ70では、部分71と、部分72と、部分71,72以外の部分とが互いに異なる濃淡で示されている。図7に示す例では、色がハッチングの間隔の違いで示されており、ハッチングがない部分(部分71,72以外の部分)は、例えば、部分スコアが閾値未満である部分である。
【0069】
生成部35は、例えば、コンテンツ60における部分スコアに基づいて閾値を決定する。閾値は、例えば、コンテンツ60における部分スコアの平均値または中央値であるが、かかる例に限定されない。例えば、閾値は、ヒートマップ70の提供対象となるユーザのユーザ属性に応じた値であってもよい。生成部35は、例えば、コンテンツ60のカテゴリ毎に、ユーザが男性であるか女性であるかで閾値を変更することができる。
【0070】
例えば、生成部35は、コンテンツ60が女性服に関するコンテンツである場合、ヒートマップ70の提供対象となるユーザが男性である場合に比べて女性である場合の閾値を高くする。また、生成部35は、例えば、複数のコンテンツ60のうち、ヒートマップ70の提供対象となるユーザの興味関心度合いが高いコンテンツほど、閾値を低くし、ヒートマップ70の提供対象となるユーザの興味関心度合いが低いコンテンツほど、閾値を高くすることができる。
【0071】
なお、ヒートマップ70は、例えば、部分スコアが低い部分ほど第1色に近づき、部分スコアが高い部分ほど第2色に近づくように生成されてもよい。この場合、ヒートマップ70は、第1色の濃淡、第2色の濃淡等で示される。第1色は例えば青色であり、第2色は例えば赤色である。なお、ヒートマップ70は、3色以上の濃淡で示されてもよい。
【0072】
生成部35は、例えば、コンテンツ60における各部分に対する強調表示の指定結果に応じた部分スコアを算出し、算出した部分スコアに基づいて、ヒートマップ70を生成する。生成部35は、例えば、指定数が多いほど部分スコアを高くすることで、指定頻度の分布を示すヒートマップ70を生成することができる。
【0073】
部分スコアは、強調表示の対象がコンテンツ60に含まれるテキスト62である場合、文単位のスコアであるが、かかる例に限定されない。例えば、部分スコアは、文字単位のスコアであってもよく、単語単位のスコアであってもよく、分節単位のスコアであってもよい。
【0074】
また、部分スコアは、強調表示の対象がコンテンツ60に含まれる画像61であって且つ静止画である場合、画素単位のスコアであるが、かかる例に限定されない。例えば、部分スコアは、強調表示の指定が複数の画素を含む画素群単位である場合、画素群単位のスコアであってもよく、強調表示の指定が静止画に含まれる対象(例えば、静止画に含まれる人や物体等)である場合、対象単位のスコアであってもよい。
【0075】
また、部分スコアは、強調表示の対象がコンテンツ60に含まれる画像61であって且つ動画である場合、フレーム単位のスコアであるが、かかる例に限定されない。例えば、部分スコアは、強調表示の指定が複数のフレームを含むフレーム群単位である場合、フレーム群単位のスコアであってもよく、強調表示の指定が動画に含まれる対象(例えば、動画に含まれる人や物体等)である場合、対象単位のスコアであってもよい。
【0076】
生成部35は、例えば、強調表示の指定を行ったユーザの情報に応じた重み付けを行って部分スコアを算出することができる。例えば、部分スコアをScとし、特定ユーザの指定回数をn1、特定ユーザ以外のユーザの指定回数をn2、特定ユーザの重みをk1とし、特定ユーザ以外のユーザの重みをk2としたとする。この場合、生成部35は、例えば、下記式(1)の演算によって、部分スコアScを算出する。なお、k1>k2である。
Sc=k1×n1+k2×n2 ・・・(1)
【0077】
特定ユーザは、例えば、コンテンツ60で示される分野の専門家である。例えば、コンテンツ60が経済ニュースである場合、経済に関する専門家である。なお、上記式(1)では、ユーザの情報に応じた重みは、2種類であるが、3種類以上であってもよい。また、生成部35は、新しい指定が多い部分ほど重みを大きくして部分スコアScを算出することもできる。例えば、生成部35は、各部分において指定タイミングを平均したタイミングが新しいほど大きな重みで部分スコアScを算出する。
【0078】
また、生成部35は、例えば、強調表示の指定を行ったユーザのユーザ属性に応じた重み付けをして部分スコアScを算出することもできる。例えば、生成部35は、コンテンツ60がレディースファッションである場合、強調表示の指定を行ったユーザが男性である場合の重みよりも、強調表示の指定を行ったユーザが女性である場合の重みを大きくして、部分スコアScを算出することができる。
【0079】
生成部35は、コンテンツ60において強調表示の指定を行ったすべてのユーザによる強調表示の指定履歴に応じたヒートマップ70を生成したり、一部のユーザによる強調表示の指定履歴に応じたヒートマップ70を生成したりすることができる。例えば、生成部35は、特定ユーザによる強調表示の指定履歴に基づいて、特定ユーザによる強調表示の指定の分布を示すヒートマップ70を生成する。特定ユーザは、例えば、コンテンツ60で示される分野の専門家である。
【0080】
なお、特定ユーザは、例えば、ヒートマップ70が提供されるユーザ毎に設定されてもよい。例えば、特定ユーザは、ヒートマップ70が提供されるユーザが指定したユーザであってもよく、ヒートマップ70が提供されるユーザが友達登録しているユーザ等であってもよい。
【0081】
また、生成部35は、ヒートマップ70をユーザ属性毎に生成することもできる。この場合、生成部35は、例えば、指定受付部32によって指定が受け付けられたユーザ属性に対応するヒートマップ70を提供したり、ヒートマップ70の提供先となるユーザのユーザ属性と一致または類似するユーザ属性に対応するヒートマップ70を提供したりすることができる。
【0082】
また、生成部35は、ヒートマップ70の提供先となるユーザによる他のコンテンツ60の一部の強調表示の指定と類似する強調表示の指定を行った他のユーザである類似ユーザによる強調表示の指定に基づいて、類似ユーザによる強調表示の指定履歴に応じたヒートマップ70を生成することもできる。類似する強調表示は、例えば、指定される箇所が重複する強調表示であるが、指定される箇所が一致する強調表示を含んでいてもよい。また、類似する強調表示は、例えば、強調表示の対象となるコンテンツが類似する強調表示であってもよい。
【0083】
また、生成部35は、例えば、指定履歴に加えて、さらに反応受付部34によって受け付けられたユーザの反応に基づいて、部分スコアScを算出することもできる。ユーザの反応は、賛同ボタンの押下数、反対ボタンの押下数、コメントの入力数、入力されたコメントに対する評価等である。
【0084】
例えば、生成部35は、賛同ボタンを押下したユーザの数と反対ボタンを押下したユーザの数との比に基づいて、賛同ボタンを押下したユーザの数が反対ボタンを押下したユーザの数よりも多い部分ほど部分スコアScを高くすることができる。また、生成部35は、賛同ボタンを押下したユーザの数に応じた重み付けによって部分スコアScを算出することもできる。
【0085】
また、生成部35は、例えば、コメントの数が多い部分ほど部分スコアScを高くしたり、賛同評価がコメントの数が多いほど部分スコアScを高くしたり、反対評価が多いコメントの数が多いほど部分スコアScを高くしたりすることができる。生成部35は、ヒートマップ70の対象となるユーザのユーザ属性に応じて部分スコアScの算出に用いるユーザの反応を変更することができる。
【0086】
また、生成部35は、コンテンツ60における強調表示の指定の順序の履歴に基づいて、強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップ70を生成することもできる。例えば、生成部35は、強調表示の指定を行った対象ユーザによる強調表示の指定履歴を用いて、強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップ70を生成することができる。
【0087】
対象ユーザは、強調表示の指定を行ったすべてのユーザまたは特定ユーザであるが、かかる例に限定されない。例えば、生成部35は、指定受付部32によって受け付けられたユーザ属性を有するユーザを対象ユーザとすることができる。
【0088】
生成部35は、コンテンツ60に対する1番目の強調表示の指定の履歴に応じた単位ヒートマップ、コンテンツ60に対する2番目の強調表示の指定の履歴に応じた単位ヒートマップ、・・・、コンテンツ60に対するn番目の強調表示の指定の履歴に応じた単位ヒートマップを含むヒートマップ70をコンテンツ60毎に作成する。nは、3以上の整数である。
【0089】
強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップ70は、コンテンツ60に重畳される単位ヒートマップを時分割で時系列順に切り替えるヒートマップであるが、複数の単位ヒートマップが時系列順に配列されたヒートマップであってもよい。
【0090】
また、生成部35は、予め条件が満たされる期間毎のヒートマップを、強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップ70として生成することもできる。予め条件が満たされる期間は、例えば、コンテンツ60の提供が開始されてから現在までの期間を予め定められた数で等分した期間、またはコンテンツ60の提供が開始されてから現在までに強調表示の指定がされた総数を等分して得られる期間である。
【0091】
例えば、コンテンツ60の提供が開始されてから現在までの期間が10日間であり、予め定められた数が5である場合、予め条件が満たされる期間は、2日間である。この場合、生成部35は、強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップ70として、5つの期間単位ヒートマップを時系列で切り替えるヒートマップ70を生成する。
【0092】
5つの期間単位ヒートマップは、例えば、10日前から9日前までの期間、8日前から7日前、6日前から5日前、4日前から3日前までの期間、および2日前から現在までの期間の各々において行われた強調表示の指定履歴に応じたヒートマップである。
【0093】
また、予め定められた数が50である場合、生成部35は、強調表示の指定がされた回数が50に達する毎に、50回の強調表示の指定の履歴に基づいて、期間単位ヒートマップを生成する。
【0094】
また、提供部36は、生成部35によって生成され且つ強調表示されたコンテンツ60に重畳されるヒートマップ70の情報をユーザ端末50へ配信して、生成部35によって生成されたヒートマップ70をユーザに提供する。ユーザ端末50は、提供部36から配信されるヒートマップ70の情報に基づいて、ヒートマップ70をコンテンツ60に重畳表示する。
【0095】
また、提供部36は、指定受付部32によってヒートマップ70の表示機能のオンの指定を受け付けられた場合、オンの指定を行ったユーザに対して生成部35によって生成されたヒートマップ70を提供する。また、提供部36は、指定受付部32によってヒートマップ70の表示機能のオフの指定を受け付けられた場合、オフの指定を行ったユーザに対して生成部35によって生成されるヒートマップ70の提供を停止する。
【0096】
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部36によって提供されコンテンツ60に重畳された状態のヒートマップ70の一例を示す図である。図8に示すように、ヒートマップ70は、コンテンツ60に重畳されており、これにより、ユーザは、コンテンツ60における強調表示の指定頻度を把握することで、強調表示された部分のうちでも特に重要な部分を迅速に把握させることができる。このように、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0097】
また、図8に示すコンテンツ60には、ヒートマップ70の表示機能のオンオフの指定を行うためのオンボタン63およびオフボタン64を含んでいる。ユーザは、オンボタン63を押下することで、ヒートマップ70の表示機能をオンにすることができ、オフボタン64を押下することで、ヒートマップ70の表示機能をオフにすることができる。
【0098】
提供部36は、配信部31の機能を含んでいてもよい。この場合、提供部36は、ヒートマップ70を重畳した状態のコンテンツ60をユーザ端末50へ配信して、ヒートマップ70を重畳した状態のコンテンツ60をユーザに提供することができる。
【0099】
提供部36は、反応受付部34が受け付けたユーザの反応に基づいた情報提供を行う。例えば、提供部36は、評価ボタンを押下したユーザ数を示す情報、コメントの数を示す情報、および共有行為の数を示す情報等の反応情報を提供する。これにより、ユーザは、例えば、強調表示されたコンテンツ60の一部に対する他のユーザの賛同数または反対数、強調表示されたコンテンツ60の一部に対するコメントの数、強調表示されたコンテンツ60の一部に対する共有行為の数等を容易に把握することができる。
【0100】
図9は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部36によって提供されコンテンツ60に重畳された状態のヒートマップ70および反応情報の一例を示す図である。図9に示すコンテンツ60には、ヒートマップ70に加えて、反応情報80,81が重畳表示されている。
【0101】
反応情報80では、賛同の反応に対応する評価ボタンを押下したユーザ数として65が示され、コメントの数として13が示され、共有行為の数として7が示されている。また、反応情報81では、賛同の反応に対応する評価ボタンを押下したユーザ数として123が示され、コメントの数として28が示され、共有行為の数として13が示されている。
【0102】
なお、提供部36は、上記した各種情報を、例えば、強調表示されたコンテンツ60の一部をユーザが選択した場合や、かかるコンテンツ60の一部にカーソルを移動させた場合に表示(提供)する。
【0103】
次に、図10を用いて、実施形態に係る情報処理装置1の制御部3が実行する情報処理の処理手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理装置1の制御部3が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0104】
図10に示すように、制御部3は、コンテンツ60をユーザ端末50へ配信する(ステップS101)。つづいて、制御部3は、配信されたコンテンツ60の一部について強調表示の指定を受け付ける(ステップS102)。
【0105】
つづいて、制御部3は、指定されたコンテンツ60の一部を強調表示し(ステップS103)、強調表示されたコンテンツ60の一部に対するユーザの反応を受け付ける(ステップS104)。
【0106】
つづいて、制御部3は、ステップS104で受け付けたユーザの反応に基づいた情報提供を行う(ステップS105)。また、制御部3は、強調表示の指定履歴に応じたヒートマップ70を生成する(ステップS106)。つづいて、制御部3は、コンテンツ60に重畳されるヒートマップ70をユーザに提供し(ステップS107)、図10に示す処理を終了する。
【0107】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0108】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0109】
例えば、上述した情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPIやネットワークコンピューティング等で呼び出して実現する等、構成は柔軟に変更できる。また、情報処理装置1の上述した処理の一部は、ユーザ端末50が担ってもよく。この場合、ユーザ端末50の一部の機能は、情報処理装置1と共に情報処理装置として機能する。
【0110】
また、例えば、図3に示した記憶部4の一部または全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0111】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0112】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0113】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0114】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0115】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0116】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0117】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0118】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、指定受付部32と、生成部35と、提供部36とを備える。指定受付部32は、画面に表示されたコンテンツ60の一部について強調表示の指定を受け付ける。生成部35は、指定受付部32によって受け付けられた強調表示の指定の履歴に基づいて、コンテンツ60における強調表示の指定の分布を示し且つコンテンツ60に重畳されるヒートマップ70を生成する。提供部36は、生成部35によって生成されたヒートマップ70を提供する。これにより、情報処理装置1は、例えば、強調表示された部分のうちでも特に重要な部分を迅速にユーザに把握させることができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0119】
また、生成部35は、特定ユーザによる強調表示の指定の履歴に基づいて、特定ユーザによる強調表示の指定の分布を示すヒートマップ70を提供部36によって提供されるヒートマップ70として生成する。これにより、情報処理装置1は、例えば、特定ユーザによって強調表示された部分のうちでも特に重要な部分を迅速にユーザに把握させることができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0120】
また、生成部35は、ユーザ属性毎の強調表示の指定の履歴に基づいて、ヒートマップ70をユーザ属性毎に生成する。これにより、情報処理装置1は、ユーザ属性毎のヒートマップ70を提供することができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0121】
また、指定受付部32は、ユーザ属性の指定を受け付け、提供部36は、ユーザ属性毎のヒートマップ70のうち指定受付部32によって指定が受け付けられたユーザ属性のヒートマップ70を提供する。これにより、情報処理装置1は、例えば、ユーザによって指定されたユーザ属性のヒートマップ70を提供することができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0122】
また、提供部36は、ユーザ属性毎のヒートマップ70のうちヒートマップ70の提供先となるユーザのユーザ属性と一致または類似するユーザ属性に対応するヒートマップ70を提供する。これにより、情報処理装置1は、例えば、ヒートマップ70の提供先となるユーザのユーザ属性に応じたヒートマップ70を提供することができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0123】
また、生成部35は、ヒートマップ70の提供先となるユーザと類似する強調表示の指定を行う他のユーザである類似ユーザによる強調表示の履歴に基づいて、類似ユーザによる強調表示の指定の分布を示すヒートマップ70を提供部36によって提供されるヒートマップ70として生成する。これにより、情報処理装置1は、例えば、強調表示の指定傾向が類似するユーザによる強調表示の指定の分布を示すヒートマップ70を提供することができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0124】
また、生成部35は、コンテンツ60における各部分の指定結果に応じた部分スコアScを算出し、算出した部分スコアScに基づいて、ヒートマップ70を生成する。これにより、情報処理装置1は、ヒートマップ70を精度よく生成することができる。
【0125】
また、生成部35は、強調表示の指定の数が多い部分ほど部分スコアScを大きくする。これにより、情報処理装置1は、指定頻度の分布を示すヒートマップ70を提供することができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0126】
また、生成部35は、強調表示の指定を行ったユーザのユーザ属性に応じた重み付けをして部分スコアScを算出する。これにより、情報処理装置1は、例えば、特定のユーザ属性(例えば、コンテンツ60で示される分野の専門家)を有するユーザの指定に対する重みを大きくしたり、特定のユーザ属性(例えば、不明な属性)を有するユーザに対して重みを小さくしたりすることで、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0127】
また、生成部35は、新しい強調表示の指定の部分ほど重みを大きくして部分スコアScを算出する。これにより、情報処理装置1は、新しい強調表示の指定ほど部分スコアScを高くすることができ、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0128】
また、生成部35は、コンテンツ60における強調表示の指定の順序の履歴に基づいて、強調表示の指定過程を時系列で示すヒートマップ70を提供部36によって提供されるヒートマップ70として生成する。これにより、情報処理装置1は、強調表示の指定の順番を容易に把握することができる。
【0129】
また、指定受付部32は、ヒートマップ70の表示機能のオンオフの指定を受け付け、提供部36は、表示機能がオンに指定されているユーザに対してヒートマップ70を提供する。これにより、情報処理装置1は、ヒートマップ70の表示機能のオンの指定を行ったユーザにヒートマップ70を提供し、ヒートマップ70の表示機能のオオフの指定を行ったユーザにヒートマップ70の提供を停止することができる。
【0130】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0131】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」等に読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0132】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 配信部
32 指定受付部
33 表示制御部
34 反応受付部
35 生成部
36 提供部
41 ユーザ情報
42 強調表示情報
50,50a,50b ユーザ端末
60 コンテンツ
61 画像
62 テキスト
63 オンボタン
64 オフボタン
70 ヒートマップ
71,72 部分
80,81 反応情報
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11