(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】電子霧化装置、使用状態検出方法、装置、及び読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20240129BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20240129BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/465
(21)【出願番号】P 2022560198
(86)(22)【出願日】2021-04-01
(86)【国際出願番号】 CN2021084926
(87)【国際公開番号】W WO2021204057
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-10-03
(31)【優先権主張番号】202010264910.6
(32)【優先日】2020-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】陳俊梁
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/043901(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/111103(WO,A1)
【文献】特開平05-189130(JP,A)
【文献】中国実用新案第208754576(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第110876489(CN,A)
【文献】特開昭59-149682(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/50
A24F 40/465
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生製品を加熱するように構成される発熱ユニットと、
電磁界を発生させて前記発熱ユニットを誘導して発熱させるように構成される共振ユニットと、
前記共振ユニットに電源を供給しない場合の前記電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される検出ユニットと、
励起信号を出力して前記共振ユニットを駆動して前記電磁界を発生させ、前記検出信号に基づいて前記エアロゾル発生製品の状態を決定するように構成される制御ユニットと、を含む、
電子霧化装置。
【請求項2】
前記共振ユニットは、共振回路と制御対象スイッチとを含み、
前記共振回路は、第1端子が電源に電気的に接続され、第2端子が前記制御対象スイッチの入力端子に電気的に接続され、前記共振回路は、さらに、前記電磁界を発生させて前記発熱ユニットを発熱させるように構成され、
前記制御対象スイッチは、出力端子が接地され、制御対象端子が前記制御ユニットの励起信号出力端子に電気的に接続され、前記制御対象スイッチの入力端子は、前記検出ユニットの入力端子に電気的に接続される、
請求項1に記載の電子霧化装置。
【請求項3】
前記検出ユニットは、
正の入力端子が前記制御対象スイッチの入力端子に電気的に接続され、負の入力端子が基准電源に電気的に接続され、出力端子が前記制御ユニットの検出信号入力端子に電気的に接続される比較器を含む、
請求項2に記載の電子霧化装置。
【請求項4】
電子霧化装置に適用される使用状態検出方法であって、
励起信号を出力するステップであって、前記励起信号は共振ユニットを励起して電磁界を発生させるために使用され、前記電磁界は発熱ユニットを誘導して発熱させるために使用され、前記発熱ユニットはエアロゾル発生製品を加熱するように構成されるステップと、
前記共振ユニットに電源を供給しない場合の前記電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される検出ユニットによってフィードバックされた前記検出信号を取得するステップと、
前記検出信号に基づいて前記エアロゾル発生製品の状態を決定するステップと、を含む、
使用状態検出方法。
【請求項5】
前記励起信号は、パルス励起信号であり、
前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、
前記検出信号のパルス数を算出することと、
前記パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断することと、
前記パルス数が前記所定のパルス数よりも大きい場合、前記エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することと、を含む、
請求項4に記載の使用状態検出方法。
【請求項6】
前記励起信号は、パルス励起信号であり、
前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、
前記検出信号のパルス幅を算出することと、
前記パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断することと、
前記パルス幅が前記所定のパルス幅よりも大きい場合、前記エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することと、を含む、
請求項4に記載の使用状態検出方法。
【請求項7】
前記検出信号のパルス幅は、少なくとも1つのパルスのパルス幅である、
請求項6に記載の使用状態検出方法。
【請求項8】
前記励起信号は、パルス励起信号であり、
前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、
前記検出信号のパルス数及びパルス幅を算出することと、
前記パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断することと、
前記パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断することと、
前記パルス数が前記所定のパルス数よりも大きく、かつ、前記パルス幅が前記所定のパルス幅よりも大きい場合、前記エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することと、を含む、
請求項4に記載の使用状態検出方法。
【請求項9】
前記励起信号を出力するステップは、前記励起信号を所定の周期で出力することを含む、
請求項4乃至8のいずれか
1項に記載の使用状態検出方法。
【請求項10】
前記励起信号を出力するステップは、
電子霧化装置に電源オンを指示するための電源オン信号を受信すると前記励起信号を出力することを含む、
請求項4乃至8のいずれか
1項に記載の使用状態検出方法。
【請求項11】
前記励起信号を出力するステップは、
電子霧化装置に加熱開始を指示するための加熱信号を受信すると前記励起信号を出力することを含む、
請求項4乃至8のいずれか
1項に記載の使用状態検出方法。
【請求項12】
電子霧化装置に適用される使用状態検出装置であって、
励起信号を出力するように構成される励起信号出力モジュールであって、前記励起信号は共振ユニットを励起して電磁界を発生させるために使用され、前記電磁界は発熱ユニットを誘導して発熱させるために使用され、前記発熱ユニットはエアロゾル発生製品を加熱するように構成される前記励起信号出力モジュールと、
前記共振ユニットに電源を供給しない場合の前記電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される検出ユニットによってフィードバックされた前記検出信号を取得するように構成される検出信号取得モジュールと、
前記検出信号に基づいて前記エアロゾル発生製品の状態を決定するように構成される状態決定モジュールと、を含む、
使用状態検出装置。
【請求項13】
プロセッサによって実行されると、請求項4乃至11のいずれか
1項に記載の方法のステップが実現されるコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子霧化装置の技術分野に関し、特に、電子霧化装置、使用状態検出方法、装置、及び読み取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
本出願は、2020年4月7日に提出された、出願番号が202010264910.6、発明名称が「電子霧化装置、使用状態検出方法、装置、及び読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体を参照により本出願に組み込む。
【背景技術】
【0003】
非燃焼加熱電子霧化装置技術の発展に伴い、エアロゾル発生製品の状態検出技術、すなわち、加熱中に、エアロゾル発生製品が装填されているか否かを検出する技術が登場した。エアロゾル発生製品が装填されていない場合、エアロゾル発生製品が装填されていないときの空焼きを回避するために、電子霧化装置が加熱しないように制御する。
【0004】
エアロゾル発生製品がタバコである例をとると、非燃焼加熱電子霧化装置は、低温非燃焼ベーク電子霧化装置とも呼ばれる。タバコをこの電子霧化装置内に插入して加熱装置によって加熱することで、タバコをベークして使用者が吸入するための煙霧を生成する。非使用時にタバコソケットが破損することを回避するために、一般的に、非使用時にタバコソケットを覆うためのスライドカバーが構成されている。このため、現在のエアロゾル発生製品の状態検出は、検出されたタバコソケットのスライドカバーの位置移動をスイッチ信号に変換して主制御基板に送信することで、すなわち、スライドカバーが開いているか否かを判断することで、タバコが插入されているか否かを間接的に判断する。
【0005】
しかしながら、現在の使用状態検出方法は、タバコソケットのスライドカバーの位置を検出するための回路を追加する必要があり、このような回路の設計がより複雑でコストが高いとともに、スライドカバーの位置のみに依存して検出するため、スライドカバーが開いているがタバコが插入されていない場合には誤判定が発生し、信頼性が低くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これに鑑みて、上記の技術問題に対して、検出信頼性を向上できる電子霧化装置、使用状態検出方法、装置、及び読み取り可能な記憶媒体を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子霧化装置は、エアロゾル発生製品を加熱するように構成される発熱ユニットと、電磁界を発生させて前記発熱ユニットを誘導して発熱させるように構成される共振ユニットと、前記電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される検出ユニットと、励起信号を出力して前記共振ユニットを駆動して電磁界を発生させ、前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するように構成される制御ユニットと、を含むものである。
【0008】
一実施例において、前記共振ユニットは、共振回路と制御対象スイッチとを含み、前記共振回路は、第1端子が電源に電気的に接続され、第2端子が前記制御対象スイッチの入力端子に電気的に接続され、前記共振回路は、さらに、前記電磁界を発生させて前記発熱ユニットを発熱させるように構成され、前記制御対象スイッチは、出力端子が接地され、制御対象端子が前記制御ユニットの励起信号出力端子に電気的に接続され、前記制御対象スイッチの入力端子は、前記検出ユニットの入力端子に電気的に接続される。
【0009】
一実施例において、前記検出ユニットは、正の入力端子が前記制御対象スイッチの入力端子に電気的に接続され、負の入力端子が基准電源に電気的に接続され、出力端子が前記制御ユニットの検出信号入力端子に電気的に接続される比較器を含む。
【0010】
本発明に係る電子霧化装置に適用される使用状態検出方法は、励起信号を出力するステップであって、前記励起信号は共振ユニットを励起して電磁界を発生させるために使用され、前記電磁界は発熱ユニットを誘導して発熱させるために使用され、前記発熱ユニットはエアロゾル発生製品を加熱するように構成されるステップと、前記電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される検出ユニットによってフィードバックされた前記検出信号を取得するステップと、前記検出信号に基づいて前記エアロゾル発生製品の状態を決定するステップと、を含む。
【0011】
一実施例において、前記励起信号は、パルス励起信号であり、前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、前記検出信号のパルス数を算出することと、前記パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断することと、前記パルス数が前記所定のパルス数よりも大きい場合、前記エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することと、を含む。
【0012】
一実施例において、前記励起信号は、パルス励起信号であり、前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品状態を決定するステップは、前記検出信号のパルス幅を算出することと、前記パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断することと、前記パルス幅が前記所定のパルス幅よりも大きい場合、前記エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することと、を含む。
【0013】
一実施例において、前記パルス幅は、少なくとも1つのパルスのパルス幅である。
【0014】
一実施例において、前記励起信号は、パルス励起信号であり、前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、前記検出信号のパルス数及びパルス幅を算出することと、前記パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断することと、前記パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断することと、前記パルス数が前記所定のパルス数よりも大きく、かつ、前記パルス幅が前記所定のパルス幅よりも大きい場合、前記エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することと、を含む。
【0015】
一実施例において、前記パルス励起信号を出力するステップは、前記励起信号を所定の周期で出力することを含む。
【0016】
一実施例において、前記励起信号を出力するステップは、電子霧化装置に電源オンを指示するための電源オン信号を受信すると前記励起信号を出力することを含む。
【0017】
一実施例において、前記励起信号を出力するステップは、電子霧化装置に加熱開始を指示するための加熱信号を受信すると前記励起信号を出力することを含む。
【0018】
本発明に係る電子霧化装置に適用される使用状態検出装置は、励起信号を出力するように構成される励起信号出力モジュールであって、前記励起信号は共振ユニットを励起して電磁界を発生させるために使用され、前記電磁界は発熱ユニットを誘導して発熱させるために使用され、前記発熱ユニットはエアロゾル発生製品を加熱するように構成される前記励起信号出力モジュールと、前記電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される検出ユニットによってフィードバックされた前記検出信号を取得するように構成される検出信号取得モジュールと、前記検出信号に基づいて前記エアロゾル発生製品の状態を決定するように構成される状態決定モジュールと、を含む。
【0019】
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると上記方法のステップが実現される。
【0020】
上記電子霧化装置、使用状態検出方法、装置、及び読み取り可能な記憶媒体によれば、制御ユニットにより励起信号を出力して共振ユニットを駆動し、共振ユニットにより電磁界を発生させて発熱ユニットを発熱させ、検出ユニットによって電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を制御ユニットに出力し、制御ユニットにより前記検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定する。エアロゾル発生製品の状態は異なるため、共振ユニットのエネルギーの消費速度も異なるため、電磁界エネルギーの減衰特性に基づいて、エアロゾル発生製品が装填されているか否かを決定することができ、複雑な回路を追加する必要がないし、検出結果の信頼性を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施例における電子霧化装置の構造模式図である。
【
図2】本発明の一実施例における共振ユニットの構造模式図である。
【
図3】本発明の一実施例における共振ユニットと検出回路の回路構造の模式図である。
【
図4】本発明の一実施例における使用状態検出方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施例において検出信号に基づいてエアロゾル発生製品状態を決定するステップのフローチャートである。
【
図6】本発明の他の一実施例において検出信号に基づいてエアロゾル発生製品状態を決定するステップのフローチャートである。
【
図7】本発明の他の一実施例において検出信号に基づいてエアロゾル発生製品状態を決定するステップのフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施例においてエアロゾル発生製品の異なる状態における検出信号に対応するパルス励起信号の波形の模式図である。
【
図9】本発明の一実施例における使用状態検出装置の構造ブロック図である。
【
図10】本発明の一実施例における状態決定モジュールの構造ブロック図である。
【
図11】本発明の一実施例における状態決定モジュールの構造ブロック図である。
【
図12】本発明の一実施例におけるコンピュータ機器の内部の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の目的、技術的解決策、及び利点をより明確に理解するために、図面と実施例を参照して、本発明についてより詳細に説明する。なお、ここで記載されている具体的な実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0023】
なお、一方の部品は他方の部品に「接続されている」と呼ばれる場合、他方の部品に直接接続されて一体になるか、又は介在する部品が存在してもよい。
【0024】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書において、本発明の明細書で使用される用語は、ただ具体的な実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、1つ又は複数の関連するリスト項目の任意及びすべての組み合わせを含む。
【0025】
一実施例において、
図1に示されたように、電子霧化装置は、エアロゾル発生製品を加熱するように構成される発熱ユニット110と、電磁界を発生させて発熱ユニット110を誘導して発熱させるように構成される共振ユニット120と、電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される検出ユニット130と、励起信号を出力して共振ユニット120を駆動して電磁界を発生させ、検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するように構成される制御ユニット140と、を含む。
【0026】
エネルギー保存の法則によれば、制御ユニット140が励起信号を出力すると、共振ユニット120はエネルギーを蓄積し、励起信号を停止すると、共振ユニット120はエネルギーを出力する。共振ユニット120は、励起信号の励起により交流電流を発生させて、交番磁場を発生させることにより、交番磁場内に位置する発熱ユニット110による電磁誘導加熱は実現される。励起信号を停止すると、共振ユニット120に蓄積されたエネルギーは消滅するまで徐々に減衰する。エアロゾル発生製品が装填されているか否かは、共振ユニット120のエネルギーの消費速度に影響を与える。エアロゾル発生製品が装填されている場合、共振ユニット120は、発熱ユニット110により多くのエネルギーを消費する必要がある。このため、エアロゾル発生製品を装填した後に一部のエネルギーがエアロゾル発生製品を加熱するために利用される場合と比較して、電子霧化装置にエアロゾル発生製品が装填されていないときの発熱ユニット110のエネルギーがより低いため、電磁界のエネルギーの減衰速度もより遅くなる。電子霧化装置にエアロゾル発生製品が装填されていると、電磁界のエネルギーの減衰速度が速くなる。制御ユニット140が出力した励起信号は、共振ユニット120を励起して電磁界を発生させ、電磁界のエネルギーは、振動されて減衰し、エネルギーが完全に消費された後に消滅する。検出ユニット130は、電磁界のエネルギー減衰特性を検出し、制御ユニット140にフィードバックすることができ、制御ユニット140は、所定の規則に従って検出信号を分析することによってエアロゾル発生製品の状態を決定することができる。一実施例において、励起信号は、パルス励起信号である。パルス励起信号は、1つ又は複数のパルスを含み、エアロゾル発生製品の状態の認識を実現すると同時に、共振ユニット120が長時間電磁界を発生させて発熱ユニット110によって過度に長時間加熱し続けることを回避することができる。
【0027】
上記電子霧化装置において、制御ユニット140によって励起信号を出力して共振ユニット120を駆動して電磁界を発生させ、発熱ユニット110は電磁界による励起によって発熱し、検出ユニット130によって電磁界のエネルギー減衰特性を検出して、検出信号を制御ユニット140に出力し、制御ユニット140は検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定する。エアロゾル発生製品の状態は異なるため、共振ユニット120によって発生した電磁界のエネルギーの消費速度も異なる。したがって、電磁界のエネルギーの減衰特性に基づいて、エアロゾル発生製品が装填されているか否かを決定することができ、複雑な回路を追加する必要がないし、検出結果の信頼性を効果的に向上させることができる。
【0028】
一実施例において、制御ユニット140は、さらに、励起信号を所定の周期で出力するように構成される。
【0029】
使用者が電子霧化装置をより安全に使用するために、エアロゾル発生製品の状態を所定の周期で検出し、制御ユニット140によって励起信号を所定の周期で出力することにより、エアロゾル発生製品が装填されていない状態での空焼きの発生を効果的に回避することができる。
【0030】
一実施例において、制御ユニット140は、さらに、電源オン信号を受信すると励起信号を出力するように構成される。電源オン信号は、電子霧化装置に電源オンを指示するために使用される。
【0031】
通常、使用者は、電子霧化装置を電源オンに制御した後、電子霧化装置によってエアロゾル発生製品を加熱する。また、電子霧化装置の中には、加熱制御を別に設置しておらず、電源をオンにした後に直接加熱するのもがある。したがって、エアロゾル発生製品の状態を適時に検出できるように、制御ユニット140は電源オン信号を受信すると、励起信号を出力して共振ユニット120を励起してもよい。
【0032】
一実施例において、制御ユニット140は、さらに、加熱信号を受信すると、励起信号を出力するように構成される。加熱信号は、電子霧化装置に加熱開始を指示するために使用される。
【0033】
電子霧化装置の中には、加熱制御機能が別に設置されておらず、使用者が使用しようとする場合、電子霧化装置に加熱信号を入力することによって、電子霧化装置を制御して加熱を開始し、使用する必要がない場合、加熱信号の入力を停止することによって、電子霧化装置の加熱を停止する。このよう、電力が節約され、エアロゾル発生製品の消費が削減される。したがって、空焼きを回避するために、制御ユニット140は、さらに、加熱信号を受信すると励起信号を出力してもよい。
【0034】
一実施例において、
図2及び
図3に示されたように、共振ユニット120は、共振回路121と制御対象スイッチ122とを含む。
【0035】
共振回路121は、第1端子aが電源に電気的に接続され、第2端子bが制御対象スイッチ122の入力端子に電気的に接続される。共振回路121は、さらに、電磁界を発生させて発熱ユニット110を発熱させる。
【0036】
制御対象スイッチ122は、出力端子が接地され、制御対象端子が制御ユニット140の励起信号出力端子OUTに電気的に接続され、制御対象スイッチ122の入力端子は、検出ユニット130の入力端子cに電気的に接続される。
【0037】
本実施例において、制御ユニット140に制御チップが含まれる例をとって説明する。制御ユニット140の励起信号出力端子OUTは、励起信号を出力し、励起信号は、制御対象スイッチ122を駆動してオンにし、励起信号の出力は停止すると、制御対象スイッチ122はオフにされる。制御対象スイッチ122がオンにされると、共振回路121は電源に接続されて回路を形成し、共振回路121はエネルギーを蓄積する。制御対象スイッチ122がオフにされると、共振回路121はエネルギーを放出して、共振回路121のコイルに交流電磁界が発生する。このとき、電磁界に振動が発生し、共振回路121に電源を連続的に供給しないと、電磁界は消滅するまで徐々に減衰する。したがって、励起信号は短時間に出力する信号であり、共振回路121を励起して電磁界を発生させて振動させれば、励起信号の出力を停止することができる。これにより、迅速かつ短時間のエアロゾル発生製品の状態の検出を実現すると同時に、電磁界を長時間発生させて発熱ユニット110を長時間発熱させることを回避できる。このように、エアロゾル発生製品が填装されていない場合には、長時間の空焼きを回避することができ、エアロゾル発生製品が装填されている場合には、エアロゾル発生製品の無駄遣いを回避することができる。一実施例において、制御ユニット140は、他の機能を実現するための機能回路(図示せず)をさらに含む。当業者は、電子霧化装置の機能要件に従って構成され得る。
【0038】
一実施例において、
図3に示されたように、共振回路121はLC並列共振回路であり、制御対象スイッチ122は、NMOSトランジスタであり、NMOSトランジスタは、ゲートが制御対象スイッチ122の制御対象端子であり、ソースが制御対象スイッチ122の出力端子であり、ドレインが制御対象スイッチ122の入力端子である。制御ユニット140からハイレベルをNMOSトランジスタのゲートに出力すると、制御対象スイッチ122がオンになる。
【0039】
一実施例において、
図3に示されたように、検出ユニット130は、比較器U1を含む。
【0040】
比較器U1は、正の入力端子が制御対象スイッチ122の入力端子に電気的に接続され、負の入力端子が基准電源Vrefに電気的に接続され、出力端子が制御ユニット140の検出信号入力端子INに電気的に接続される。
【0041】
比較器U1は、共振回路121の第2端子bの電圧と基准電源の電圧とを比較することによって、検出信号として複数のパルス信号を出力して、制御ユニット140によって分析する。
【0042】
一実施例において、
図3に示されたように、検出ユニット130は、第1抵抗R1と、第2抵抗R2と、第3抵抗R3と、第4抵抗R4と、をさらに含む。
【0043】
第1抵抗R1は、第1端子が制御対象スイッチ122の入力端子に電気的に接続され、第2端子が比較器U1の正の入力端子に電気的に接続され、第2抵抗R2は、第1端子が比較器U1の正の入力端子に電気的に接続され、第2端子が接地GNDされ、第3抵抗R3は、第1端子が比較器U1の出力端子に電気的に接続され、第2端子が制御ユニット140の検出信号入力端子INに電気的に接続され、第4抵抗R4は、第1端子が第3抵抗R3の第2端子に電気的に接続され、第2端子が接地GNDされる。
【0044】
一実施例において、エアロゾル発生製品内には、強磁性材料が含有される。
【0045】
エアロゾル発生製品が強磁性材料を有するエアロゾル発生製品である場合、発熱ユニット110の面積が増加するため、エアロゾル発生製品が装填されている状態で、共振回路121がより短い時間でエネルギーを消費し、パルス数がより少なく、パルス幅がより窄いため、エアロゾル発生製品がある状態とエアロゾル発生製品がない状態でのパルスの差がより大きくなり、検出精度がさらに高くなる。
【0046】
一実施例において、
図4に示されたように、使用状態検出方法を提供する。当該方法が
図1の制御ユニット140に適用される例をとって説明する。当該方法は、以下のステップを含む。
ステップS100において、励起信号を出力し、励起信号は共振ユニット120を励起して電磁界を発生させるために使用され、電磁界は発熱ユニット110を誘導して発熱させるために使用され、発熱ユニット110はエアロゾル発生製品を加熱するように構成される。
ステップS200において、検出ユニット130によってフィードバックされた検出信号を取得し、検出ユニット130は、電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される。
ステップS300において、検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定する。
【0047】
エネルギー保存の法則によれば、共振ユニット120は、励起信号の駆動により電磁界を発生させて、発熱ユニット110を励起して発熱させ、励起信号が消滅すると、電磁界エネルギーは消滅するまで徐々に減衰する。また、発熱ユニット110によってエアロゾル発生製品を加熱する必要があるか否かに従って、発熱ユニット110が消費するエネルギーも異なり、電磁界のエネルギーの減衰速度も異なる。したがって、エアロゾル発生製品を装填した後に一部のエネルギーがエアロゾル発生製品を加熱するために利用される場合と比較して、電子霧化装置にエアロゾル発生製品が装填されていないときに発熱ユニット110が消費するエネルギーがより低いため、電磁界のエネルギーの減衰速度もより遅くなる。電子霧化装置にエアロゾル発生製品が装填されていると、電磁界のエネルギーの減衰速度が速くなる。制御ユニット140が出力した励起信号は、共振ユニット120を励起して電磁界を発生させ、電磁界は振動されて減衰し続け、エネルギーが完全に消費された後に消滅する。一実施例において、励起信号は、パルス励起信号である。パルス励起信号は、1つ又は複数のパルスを含み、エアロゾル発生製品の状態の認識を実現すると同時に、共振ユニット120が長時間電磁界を発生させて発熱ユニット110によって長時間加熱することを回避することができる。検出ユニット130は、電磁界のエネルギーの減衰特性を検出して、制御ユニット140にフィードバックすることができる。制御ユニット140は、所定の規則に従って検出信号を分析することによってエアロゾル発生製品の状態を決定できる。
【0048】
一実施例において、励起信号は、パルス励起信号であり、
図5に示されたように、検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、以下のステップを含む。
【0049】
ステップS310において、検出信号のパルス数を算出する。
【0050】
検出信号は、電磁界の発生から消滅までの全過程に対応し、検出信号のパルス数に基づいて電磁界のエネルギーの減衰速度を決定することができる。
【0051】
ステップS311において、パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断する。
【0052】
所定のパルス数は、非装填状態と装填状態とに対応する電磁界のエネルギーの減衰速度の臨界点であり、検出信号のパルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断することによって、エアロゾル発生製品の状態が装填状態であるか非装填状態であるかを決定することができる。
【0053】
ステップS312において、パルス数が所定のパルス数よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定する。
【0054】
エネルギー保存の法則によって分かるように、
図8に示されたように、一実施例において、同じパルス励起信号の励起下で、検出信号のパルス数は、エアロゾル発生製品の非装填状態では4つあり、エアロゾル発生製品の装填状態では3つある。すなわち、エアロゾル発生製品が装填されていない場合、発熱ユニットの自発磁化の強さの減少がより速く、磁気誘導のエネルギーの伝達がより遅くなり、共振ユニット120がエネルギーを完全に消費するにはより長時間がかかり、電磁界のエネルギーの減衰速度がより遅くなる。したがって、検出信号のパルス数が所定のパルス数よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することができる。
【0055】
ステップS313において、パルス数が所定のパルス数以下である場合、エアロゾル発生製品の状態が装填状態であると決定する。
【0056】
エネルギー保存の法則によって分かるように、
図8に示されたように、エアロゾル発生製品が装填されている場合、発熱体の温度の上昇がより遅く、発熱ユニットの自発磁化の強さの減少がより遅く、磁気誘導のエネルギーの伝達がより速く、共振ユニット120が比較的に短時間でエネルギーを完全に消費でき、電磁界のエネルギーの減衰速度が速くなる。したがって、検出信号のパルス数が所定のパルス数以下である場合、エアロゾル発生製品の状態が装填状態であると決定することができる。
【0057】
一実施例において、図6に示されたように、検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、以下のステップを含む。
ステップS314において、検出信号のパルス幅を算出する。
【0058】
検出信号は、電磁界の発生から消滅までの全過程に対応し、検出信号のパルス幅に基づいても電磁界のエネルギーの減衰速度を決定することができる。パルス幅とは、隣接する2つのパルスのうち前のパルスの立ち下がりエッジと後のパルスの立ち上がりエッジとの間の幅を指す。
【0059】
ステップS315において、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断する。
【0060】
所定のパルス幅は、非装填状態と装填状態に対応する電磁界のエネルギーの減衰速度の臨界点であり、検出信号のパルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断することによって、エアロゾル発生製品の状態を決定することができる。
【0061】
ステップS316において、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定する。
【0062】
エネルギー保存の法則によって分かるように、
図8に示されたように、一実施例において、同じパルス励起信号の励起下で、検出信号は、エアロゾル発生製品の非装填状態での1番目の周期のパルス幅W11が、装填状態での1番目の周期のパルス幅W21よりも大きい。すなわち、エアロゾル発生製品が装填されていない場合、発熱ユニットの自発磁化の強さの減少がより速く、磁気誘導のエネルギーの伝達がより遅くなり、共振ユニット120がエネルギーを完全に消費するにはより長時間がかかり、電磁界のエネルギーの減衰速度がより遅くなり、1周期のパルス幅が変化する。したがって、検出信号のパルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定することができる。
【0063】
ステップS317において、パルス幅が所定のパルス幅以下である場合、エアロゾル発生製品の状態が装填状態であると決定する。
【0064】
エネルギー保存の法則によって分かるように、
図8に示されたように、エアロゾル発生製品が装填されている場合、発熱ユニットの自発磁化の強さの減少がより遅く、磁気誘導のエネルギーの伝達がより速く、共振ユニット120が比較的に短時間でエネルギーを完全に消費でき、電磁界のエネルギーの減衰速度が速くなる。したがって、検出信号のパルス幅が所定のパルス幅以下である場合、エアロゾル発生製品の状態が装填状態であると決定することができる。
【0065】
一実施例において、検出信号のパルス幅は、少なくとも1つのパルスのパルス幅である。
【0066】
図8に示されたように、W11とW21のパルス幅又はW12とW22のパルス幅のみを比較することによってエアロゾル発生製品の状態を判断してもよいし、複数のパルス幅を比較することによって、例えば、W11とW21のパルス幅及びW12とW22のパルス幅をそれぞれ比較することによって、総合的に判断してもよく、判断の精度を向上できる。
【0067】
一実施例において、
図7に示されたように、検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、以下のステップを含む。
ステップS320において、検出信号のパルス数及びパルス幅を算出する。
ステップS321において、パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断する。
ステップS322において、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断する。
ステップS323において、パルス数が所定のパルス数よりも大きく、かつ、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定する。
ステップS324において、パルス数が所定のパルス数以下であり、又はパルス幅が所定のパルス幅以下である場合、エアロゾル発生製品状態が装填状態であると決定する。
【0068】
一実施例において、励起信号を出力するステップは、励起信号を所定の周期で出力することを含む。
【0069】
使用者がより安全に電子霧化装置を使用するために、エアロゾル発生製品の状態を所定の周期で検出し、制御ユニット140によって励起信号を所定の周期で出力することにより、エアロゾル発生製品が装填されていない状態での空焼きの発生を効果的に回避することができる。
【0070】
一実施例において、励起信号を出力するステップは、電源オン信号を受信すると励起信号を出力することを含み、電源オン信号は、電子霧化装置に電源オンを指示するために使用される。
【0071】
通常、使用者は、電子霧化装置を電源オンに制御した後、電子霧化装置によってエアロゾル発生製品を加熱する。また、電子霧化装置の中には、加熱制御機能を別に設置しておらず、電源をオンにした後に直接加熱するものがある。したがって、エアロゾル発生製品の状態を適時に検出できるように、制御ユニット140は電源オン信号を受信すると、励起信号を出力して共振ユニット120を励起してもよい。
【0072】
一実施例において、励起信号を出力するステップは、加熱信号を受信すると励起信号を出力することを含み、加熱信号は、電子霧化装置に加熱開始を指示するために使用される。
【0073】
ある電子霧化装置の中には、加熱制御機能が別に設置されておらず、使用者が使用しようとする場合、電子霧化装置に加熱信号を入力することによって、電子霧化装置を制御して加熱を開始し、使用する必要がない場合、加熱信号の入力を停止することによって、電子霧化装置の加熱を停止する。このように、電力が節約され、エアロゾル発生製品の消費が削減される。したがって、空焼きを回避するために、制御ユニット140は、さらに、加熱信号を受信すると励起信号を出力してもよい。
【0074】
なお、
図4~
図7中のフローチャートの各ステップは矢印で順次に示されているが、これらのステップは必ずしも矢印によって示される順序で順次に実行されるとは限らない。本明細書で明示的に述べられていない限り、これらのステップの実行は厳密に限定されず、これらのステップは他の順序で実行されてもよい。さらに、
図4~
図7中の少なくとも一部のステップは、複数のステップ又は複数の段階を含み得、これらのステップ又は段階は必ずしも同時に実行及び完了するとは限らず、異なる時間に実行されてもよい。これらのステップ又は段階も必ずしも順次に実行するとは限らず、他のステップ又は他のステップ中のステップ又は段階の少なくとも一部と交互又は交替に実行することができる。
【0075】
一実施例において、
図9に示されたように、励起信号出力モジュール210と、検出信号取得モジュール220と、状態決定モジュール230とを含む使用状態検出装置を提供する。ここで、励起信号出力モジュール210は、励起信号を出力するように構成され、励起信号は共振ユニット120を励起して電磁界を発生させるために使用され、電磁界は発熱ユニット110を誘導して発熱させるために使用され、発熱ユニット110はエアロゾル発生製品を加熱ように構成される。検出信号取得モジュール220は、検出ユニット130によってフィードバックされた検出信号を取得するように構成され、検出ユニット130は、電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される。状態決定モジュール230は、検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定するように構成される。
【0076】
一実施例において、
図10に示されたように、状態決定モジュール230は、検出信号のパルス数を算出するように構成されるパルス数算出モジュール231と、パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断するように構成されるパルス数判断モジュール232と、パルス数が所定のパルス数よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するように構成される第1決定モジュール233と、を含む。
【0077】
一実施例において、
図11に示されたように、状態決定モジュール230は、検出信号のパルス幅を算出するように構成されるパルス幅算出モジュール234と、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断するように構成されるパルス幅判断モジュール235と、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するように構成される第2決定モジュール236と、を含む。
【0078】
使用状態検出装置の具体的な限定については、上記の使用状態検出方法に対する限定を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。上記の使用状態検出装置の各モジュールの全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、及びその組み合わせによって実現することができる。上記の各モジュールは、ハードウェアの形でコンピュータ機器内のプロセッサに内蔵されるか、又はプロセッサから独立していてもよいし、プロセッサが上記の各モジュールに対応する操作を呼び出して実行するために、ソフトウェアの形でコンピュータ機器内のメモリに格納されていてもよい。
【0079】
一実施例において、コンピュータ機器を提供する。当該コンピュータ機器は、電子霧化装置であり得、その内部の構造図は、
図12に示されている。当該コンピュータ機器は、システムバスを介して接続された、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース、ディスプレイスクリーン、及び、入力装置を含む。ここで、当該コンピュータ機器のプロセッサは、算出能力及び制御能力を提供する。当該コンピュータ機器のメモリは、不揮発性記憶媒体及び内部メモリを含む。当該不揮発性記憶媒体には、オペレーティングシステム及びコンピュータプログラムが格納されている。当該内部メモリは、不揮発性記憶媒体内のオペレーティングシステム及びコンピュータプログラムを実行するための環境を提供する。当該コンピュータ機器の通信インターフェースは、外部の端末との有線又は無線通信に使用され、無線通信は、WIFI、オペレータのネットワーク、NFC(近距離無線通信)、又は他の技術によって実現できる。当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、使用状態検出方法が実現される。当該コンピュータ機器のディスプレイスクリーンは、液晶ディスプレイスクリーン又は電子インクディスプレイスクリーンであってもよく、当該コンピュータ機器の入力装置は、ディスプレイスクリーン上に覆われたタッチ層であってもよいし、コンピュータ機器のシェルに配置されたボタン、トラックボール、又はタッチパッドなどであってもよい。
【0080】
当業者に理解されるように、
図12に示された構造は、本発明の解決策に関連する一部の構造のブロック図に過ぎず、本発明の解決策が適用されるコンピュータ機器に対する限定を構成せず、具体的なコンピュータ機器は図面に示された部品よりも多く又は少ない部品、又は一部の部品の組み合わせを含み、又は異なる部品配置を有してもよい。
【0081】
一実施例において、コンピュータ機器を提供する。当該コンピュータ機器は、メモリと、プロセッサと、を含み、メモリには、コンピュータプログラムが記憶されており、当該プロセッサによってコンピュータプログラムが実行されると、以下のステップが実現される。
励起信号を出力し、励起信号は、共振ユニット120を励起して電磁界を発生させるために使用され、電磁界は、発熱ユニット110を誘導して発熱させるために使用され、発熱ユニット110は、エアロゾル発生製品を加熱するように構成される。検出ユニット130によってフィードバックされた検出信号を取得し、検出ユニット130は、電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力ように構成される。検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定する。
【0082】
一実施例において、プロセッサによってコンピュータプログラムが実行されると、検出信号のパルス数を算出するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するステップと、がさらに実現される。
【0083】
一実施例において、プロセッサによってコンピュータプログラムが実行されると、検出信号のパルス幅を算出するステップと、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するステップと、がさらに実現される。
【0084】
一実施例において、プロセッサによってコンピュータプログラムが実行されると、検出信号のパルス数及びパルス幅を算出するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きく、かつ、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するステップと、がさらに実現される。
【0085】
一実施例において、プロセッサによってコンピュータプログラムが実行されると、励起信号を所定の周期で出力するステップがさらに実現される。
【0086】
一実施例において、プロセッサによってコンピュータプログラムが実行されると、電子霧化装置に電源オンを指示するための電源オン信号を受信すると励起信号を出力するステップがさらに実現される。
【0087】
一実施例において、プロセッサによってコンピュータプログラムが実行されると、電子霧化装置に加熱開始を指示するための加熱信号を受信すると励起信号を出力するステップがさらに実現される。
【0088】
一実施例において、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、以下のステップが実現される。
励起信号を出力し、励起信号は、共振ユニット120を励起して電磁界を発生させるために使用され、電磁界は、発熱ユニット110を誘導して発熱させるために使用され、発熱ユニット110は、エアロゾル発生製品を加熱するように構成される。検出ユニット130によってフィードバックされた検出信号を取得し、検出ユニット130は、電磁界のエネルギー減衰特性を検出して検出信号を出力するように構成される。検出信号に基づいてエアロゾル発生製品の状態を決定する。
【0089】
一実施例において、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、検出信号のパルス数を算出するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するステップと、がさらに実現される。
【0090】
一実施例において、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、検出信号のパルス幅を算出するステップと、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するステップと、がさらに実現される。
【0091】
一実施例において、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、検出信号のパルス数及びパルス幅を算出するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きいか否かを判断するステップと、パルス数が所定のパルス数よりも大きく、かつ、パルス幅が所定のパルス幅よりも大きい場合、エアロゾル発生製品の状態が非装填状態であると決定するステップと、がさらに実現される。
【0092】
一実施例において、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、励起信号を所定の周期で出力するステップがさらに実現される。
【0093】
一実施例において、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、電子霧化装置に電源オンを指示するための電源オン信号を受信すると励起信号を出力するステップがさらに実現される。
【0094】
一実施例において、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、電子霧化装置に加熱開始を指示するための加熱信号を受信すると励起信号を出力するステップがさらに実現される。
【0095】
当業者に理解されるように、上記の実施例の方法における全部又は一部の流れは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを命令して実現することができる。前記コンピュータプログラムは、不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、当該コンピュータプログラムが実行されると、上記の各方法の実施例の流れが実現される。ここで、本発明によって提供される各実施例において使用されるメモリ、ストレージ、データベース、又は他の媒体へのいかなる言及は、いずれも不揮発性及び揮発性メモリのうちの少なくとも1つを含むことができる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、磁気テープ、フロッピーディスク、フラッシュメモリ、又は光メモリなどを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)又は外部高速キャッシュメモリを含むことができる。限定ではなく説明として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)又はダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)などの様々な形態であり得る。
【0096】
上述の実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例中の各技術的特徴のすべての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせの間に矛盾がない限り、これらはいずれも本明細書に記載されている範囲と見なされるべきである。
【0097】
上述の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を表すだけであり、その説明はより具体的かつ詳細であるが、その説明を発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。なお、当業者であれば、本発明の構想から逸脱することなく、いくつかの修正や改良を行うことができ、これらはいずれも本発明の保護範囲に属する。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。