(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B65G 61/00 20060101AFI20240130BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240130BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20240130BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
B65G61/00 416
G06Q30/06
G07G1/12 321Q
G07G1/01 301E
B65G61/00 422
(21)【出願番号】P 2019217937
(22)【出願日】2019-12-02
【審査請求日】2022-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 真理
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-276990(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 61/00
G06Q 30/06
G07G 1/12
G07G 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、当該セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号がある
場合、当該元のロット番号を前記候補として表示させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、前記セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号がない場合、現存するロット番号を前記候補として表示させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記一覧に新規のロット番号を追加するためのロット追加ボタンを表示させることを特徴とする請求項1
又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記ロット追加ボタンの押下操作がなされた場合、前記一覧に前記新規
のロット番号を追加する入力操作を受け付けるための受付画面を表示させることを特徴とする請求項
3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置のコンピュータを、
複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させる表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、当該セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号がある
場合、当該元のロット番号を前記候補として表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
情報処理装置のコンピュータを、
複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させる表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、当該セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号がない場合、現存するロット番号を前記候補として表示させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、1または複数種類のばら売り商品の組み合わせにより構成されるセット売り商品を取り扱う場合でも各商品の在庫数を正確に管理することができる在庫管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている在庫管理装置において各商品をロット管理した場合、セット売り商品を解体する際に、各ばら売り商品にロットを割り当てる必要があるため手間がかかるという問題がある。特に、入荷時からセット売り商品だったものや、ロット管理を開始する前からセット売り商品だったものを解体する場合、各ばら売り商品をどのロットに割り当ててよいかわからないため上記の問題が顕著となる。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、セット売り商品の解体時における各ばら売り商品のロットの割り当てを簡便にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、当該セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号がある場合、当該元のロット番号を前記候補として表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、セット売り商品の解体時における各ばら売り商品のロットの割り当てを簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】販売管理装置の機能的構成を示すブロック図である。
【
図3】セット商品テーブルの内容例を示す図である。
【
図5】ロット管理テーブルの内容例を示す図である。
【
図7】セット商品ロット管理テーブルの内容例を示す図である。
【
図8】セット商品作成履歴テーブルの内容例を示す図である。
【
図9】セット商品作成処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図12】引当処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図14】セット商品ロット管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図15】セット商品ロット管理画面の例を示す図である。
【
図16】セット商品解体処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図18】ロット指定処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図21】ロット割当処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図22】第1のロット割当処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図24】ロット追加処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図27】第2のロット割当処理の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置及びプログラムに係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
<販売管理装置1の構成>
まず、
図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。
図1は、本実施形態の販売管理装置1の機能的構成を示すブロック図である。
販売管理装置(情報処理装置)1は、商品の販売管理業務を行う者が使用する端末装置である。販売管理装置1は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレット型端末などである。
【0011】
販売管理装置1は、商品に関する各種データを記憶し、商品の売上、仕入及び在庫などに関する複数の業務について、データの集計や帳票の印刷などの所定の処理を実行することで、商品の販売管理業務を支援する。販売管理装置1で管理される商品のデータは、例えば、商品のロットごとの在庫数量、商品に対してロットごとに設定されている期限などがある。
【0012】
上述したとおり、商品の販売管理業務では、1又は複数の種類の商品の組み合わせからなるセット商品が作成されてセット商品を単位として商品が販売されることがある。このような業務に対応するため、本実施形態の販売管理装置1は、ユーザにより指定された条件でセット商品を作成するセット商品作成処理を行うことができる。また、販売管理装置1は、セット商品を解体するセット商品解体処理を行うことができる。
セット商品作成処理及びセット商品解体処理の詳細については、後に詳述する。
【0013】
販売管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、バス17などを備えている。販売管理装置1の各部は、バス17を介して接続されている。
【0014】
CPU(表示制御手段)11は、販売管理装置1の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0015】
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0016】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータを含むファイル等を記憶する。記憶部13に記憶されるデータとしては、管理対象の商品の名称の情報を含む商品テーブル131、セット商品の情報を含むセット商品テーブル132、セット商品を構成する商品の種類ごとの数量(構成数量)の情報を含む構成商品テーブル133、商品のロットごとの在庫数量の情報、及び、商品に対してロットごとに設定されている期限(本実施形態では消費期限)に係る情報を含むロット管理テーブル134、セット商品のロットごとの在庫数量の情報、及び、セット商品に対してロットごとに設定されている期限(本実施形態では消費期限)に係る情報を含むセット商品ロット管理テーブル135、セット商品が作成された際に記録されるセット商品作成履歴テーブル136などがある。また、記憶部13には、販売管理装置1によりセット商品作成処理を実行させるためのセット商品作成プログラム137、及び、セット商品解体処理を実行させるためのセット商品解体プログラム138が記憶されている。
【0017】
図2は、商品テーブル131の内容例を示す図である。
商品テーブル131は、商品の種類ごとに、商品コード及び商品名が対応付けられて記憶されたテーブルデータである。
図2に示すように、例えば、商品名「生醤油」に対して商品コード「000025」が対応付けられて登録されている。
【0018】
図3は、セット商品テーブル132の内容例を示す図である。
セット商品テーブル132は、セット商品の種類ごとに、セット商品コード及びセット商品名が対応付けられて記憶されたテーブルデータである。
図3に示すように、例えば、セット商品名「お中元ギフト」に対してセット商品コード「100015」が対応付けられて登録されている。
【0019】
図4は、構成商品テーブル133の内容例を示す図である。
構成商品テーブル133は、セット商品コード、当該セット商品コードに対応するセット商品を構成する商品の商品コード、及び、セット商品における当該商品の数量が対応付けられて記憶されたテーブルデータである。
図4に示すように、例えば、お中元ギフト(セット商品コード:100015)は、2本の昆布醤油(商品コード:000055)と、3本の生醤油(商品コード:000025)と、10本のかつお節(商品コード:000077)との組み合わせからなることが示されている。
【0020】
図5は、ロット管理テーブル134の内容例を示す図である。
食品の流通販売では、同一種類の商品であっても製造日が異なるもの(したがって、消費期限が異なるもの)は、異なるロットに区分けされて別個に管理される。本実施形態においてロットとは、同一種類の商品であって製造日が同じであるものの集まりをいう。
ロット管理テーブル134では、商品の各ロットに係る情報が管理されている。具体的には、ロット管理テーブル134は、商品のロットごとに、商品コード、ロット番号、期限(消費期限)、期限状態、入荷単位及びバラ数量(在庫数量)が対応付けられて記憶されたテーブルデータである。ロット管理テーブル134に含まれるデータは、表示部15に所定のロット情報登録画面21が表示された状態でユーザが操作部14を用いて情報入力を行うことでロット管理テーブル134に追加登録される。
【0021】
図6は、ロット情報登録画面21の例を示す図である。
ロット情報登録画面21では、商品コード入力領域211、商品名入力領域212、ロット番号入力領域213及び期限入力領域214が設けられている。これらの各領域に必要な情報が入力された状態で確定ボタン215を選択する入力操作がなされると、ロット管理テーブル134に商品のロットのデータが追加登録される。取消ボタン216を選択する入力操作がなされると、上記の各領域に入力された情報がクリアされる。
【0022】
図7は、セット商品ロット管理テーブル135の内容例を示す図である。
セット商品ロット管理テーブル135では、セット商品の各ロットに係る情報が管理されている。具体的には、セット商品ロット管理テーブル135は、セット商品のロットごとに、セット商品コード、ロット番号、期限(消費期限)、期限状態、入荷単位及びバラ数量(在庫数量)が対応付けられて記憶されたテーブルデータである。セット商品ロット管理テーブル135に含まれるデータは、表示部15に所定のセット商品ロット管理画面24(後述)が表示された状態でユーザが操作部14を用いて情報入力を行うことでセット商品ロット管理テーブル135に追加登録される。
【0023】
図8は、セット商品作成履歴テーブル136の内容例を示す図である。
セット商品作成履歴テーブル136では、セット商品の作成に係る情報が履歴として記録されている。具体的には、セット商品作成履歴テーブル136は、セット商品を作成するごとに、伝票番号(作成番号)、伝票日付(作成日付)、セット商品コード、作成数量、セット商品のロット番号、当該セット商品コードに対応するセット商品を構成する各商品の商品コード、当該各商品に対応するロット番号、当該各商品に対応する引当数量が対応付けられて記憶されたテーブルデータである。セット商品作成履歴テーブル136に含まれるデータは、表示部15に所定のセット商品作成画面22(後述)が表示された状態でユーザが操作部14を用いて情報入力を行うことでセット商品作成履歴テーブル136にセット商品の作成に係る情報が記録される。
【0024】
操作部14は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザ(オペレータ)からのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU11に出力する。CPU11は、操作部14から送信された情報に基づいて、ユーザの入力操作を受け付ける。
【0025】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0026】
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワーク(図示省略)上のデータベース等の機器に接続される。通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等とすることができる。通信部16は、CPU11による制御下で通信ネットワーク上の機器との間でデータの送受信を行う。また、本実施形態の販売管理装置1は、通信部16を介して外部の印刷装置(図示省略)に接続されており、販売管理装置1で作成された各種帳票などを当該印刷装置で印刷できるようになっている。
【0027】
なお、本実施形態では、商品テーブル131、セット商品テーブル132、構成商品テーブル133、ロット管理テーブル134、セット商品ロット管理テーブル135、セット商品作成履歴テーブル136、セット商品作成プログラム137、セット商品解体プログラム138が記憶部13に記憶されているが、このような態様に限られず、上記のデータやプログラムの一部又は全部を外部のサーバ装置に記憶させ、販売管理装置1が当該サーバ装置から通信部16を介して必要な情報を取得して動作するようにしても良い。
【0028】
<セット商品作成処理>
次に、販売管理装置1において実行されるセット商品作成処理について、
図9~
図15を参照して説明する。
【0029】
図9は、セット商品作成処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
セット商品作成処理が開始されると、CPU11は、セット商品作成画面22を表示部15に表示させて、ヘッダ部において伝票番号、伝票日付、セット商品コード、セット商品名、作成数量の入力を受け付ける(ステップS1)。
【0030】
図10は、セット商品作成画面22の例を示す図である。
セット商品作成画面22では、伝票番号入力領域221、伝票日付入力領域222、セット商品コード入力領域223、セット商品名入力領域224及び作成数量入力領域225がヘッダ部に表示されている。また、このヘッダ部の下方には、セット商品を構成する各商品(構成商品)の構成数量、及び、当該セット商品の作成数量に対応する当該各商品の使用数量を表示する明細部226、セット商品ロット管理ボタン227、作成ボタン228及び終了ボタン229が表示されている。
【0031】
ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、伝票番号入力領域221において作成するセット商品の伝票番号を指定し、伝票日付入力領域222において作成するセット商品の伝票日付を指定することができる。
【0032】
また、ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、セット商品コード入力領域223及びセット商品名入力領域224において作成するセット商品を指定することができる。セット商品コード及びセット商品名については、これらのうち一方が指定された場合に、セット商品テーブル132が参照されて他方が自動的に入力されるようになっていても良い。
図10に示すように、例えば、セット商品コード入力領域223及びセット商品名入力領域224においてセット商品である「お中元ギフト」が指定されると、構成商品テーブル133及び商品テーブル131が参照されて、明細部226の「構成商品」の項目の各欄には「000055 昆布醤油」、「000025 生醤油」、「000077 かつお節」が表示されるとともに「構成数量」の項目の各欄には対応する構成商品の構成数量である「2」、「3」、「10」が表示される。
【0033】
また、ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、作成数量入力領域225において作成数量を指定することができる。
図11に示すように、例えば、作成数量入力領域225において作成数量「10」が指定されると、明細部226の「使用数量」の項目の各欄には対応する構成数量に作成数量「10」を乗じた値である「20」、「30」、「100」がそれぞれ表示される。
【0034】
CPU11は、セット商品の作成数量に対応する各商品(構成商品)の使用数量が明細部226の「使用数量」の項目に表示された際に、ロット管理テーブル134を参照して、当該各商品に対応するロットから当該使用数量の引当を行うことができない商品があるか否かを判定する(ステップS2)。
【0035】
ステップS2において、使用数量の引当を行うことができない商品があると判定された場合(ステップS2;YES)、CPU11は、使用数量の引当を行うことができない商品がある旨のエラーメッセージが表示されたダイアログ(図示省略)を表示部15に表示させ(ステップS3)、処理をステップS1に戻す。
一方、ステップS2において、使用数量の引当を行うことができない商品がないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU11は、セット商品作成画面22において終了ボタン229を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS4)。
【0036】
ステップS4において、終了ボタン229を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS4;YES)、CPU11は、セット商品作成処理を終了させる。
一方、ステップS4において、終了ボタン229を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS4;NO)、CPU11は、セット商品作成画面22の明細部226において、セット商品を構成する各商品(構成商品)に対応する「使用数量」の項目のいずれかの欄を指定する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS5)。
【0037】
ステップS5において、セット商品を構成する各商品(構成商品)に対応する「使用数量」の項目のいずれかの欄を指定する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU11は、引当処理(ステップS6)を実行し、処理をステップS7へ進める。なお、引当処理の詳細については後述する。
一方、ステップS5において、セット商品を構成する各商品(構成商品)に対応する「使用数量」の項目のいずれかの欄を指定する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU11は、ステップS6をスキップして、処理をステップS7へ進める。
【0038】
次いで、CPU11は、セット商品作成画面22においてセット商品ロット管理ボタン227を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS7)。
【0039】
ステップS7において、セット商品ロット管理ボタン227を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS7;YES)、CPU11は、セット商品ロット管理処理(ステップS8)を実行し、処理をステップS9へ進める。なお、セット商品ロット管理処理の詳細については後述する。
一方、ステップS7において、セット商品ロット管理ボタン227を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS7;NO)、CPU11は、ステップS8をスキップして、処理をステップS9へ進める。
【0040】
次いで、CPU11は、セット商品作成画面22において作成ボタン228を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS9)。
【0041】
ステップS9において、作成ボタン228を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS9;NO)、CPU11は、処理をステップS4に戻す。
一方、ステップS9において、作成ボタン228を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS9;YES)、CPU11は、セット商品作成処理において入力された各情報に基づいてセット商品作成履歴テーブル136を更新し(ステップS10)、セット商品作成処理を終了させる。なお、後述するセット商品ロット管理処理により、作成されるセット商品のロット番号及び期限がRAM12に記憶されている場合には、このステップS10において当該ロット番号及び期限に基づいてセット商品ロット管理テーブル135に新しいロットを追加することで、作成されたセット商品のロット管理が開始されるようになっている。
【0042】
図12は、引当処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
引当処理が呼び出されると、CPU11は、自動引当がなされた対象商品のロット引当画面23を表示部15に表示させる(ステップS11)。
【0043】
図13は、セット商品作成画面22の明細部226において、商品「昆布醤油」に対応する「使用数量」の項目の欄を指定する入力操作がなされた際に表示部15に表示されるロット引当画面23の例を示す図である。
ロット引当画面23では、商品「昆布醤油」のロット一覧表231、確定ボタン232及び取消ボタン233が表示されている。ロット一覧表231の「ロット番号」、「期限」、「期限状態」、「入荷単位」、「バラ数量」の各項目では、ロット管理テーブル134の商品「昆布醤油」(商品コード「000055」)に対応する情報が表示されるようになっている。また、ロット一覧表231の「引当数量」の項目では、商品「昆布醤油」の使用数量(20本)を引当可能なロットであって、期限の近いロット(ロット番号「L003333」)から順にデフォルトで引当数量が各ロットにおいて最大限入力された状態で表示されるようになっている。ここで、ロット番号「L001111」は、期限状態が「期限切れ」の状態となっているため、当該ロット番号「L001111」に対する引当を不可として、セット商品「お中元ギフト」を作成する際に当該ロット番号「L001111」の商品「昆布醤油」を使用できないようにしている。そのため、ロット番号「L001111」に対応する「引当数量」の欄は入力不可とされ、当該欄には斜線が施されている。
【0044】
CPU11は、ロット引当画面23において取消ボタン233を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS12)。
【0045】
ステップS12において、取消ボタン233を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS12;YES)、CPU11は、引当処理を終了させて、処理をセット商品作成処理のステップS7へ移行させる。
一方、ステップS12において、取消ボタン233を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS12;NO)、CPU11は、ロット引当画面23において確定ボタン232を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS13)。
【0046】
ステップS13において、確定ボタン232を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS13;YES)、CPU11は、商品「昆布醤油」の引当情報(例えば、ロット番号「L003333」の引当数量「10」、ロット番号「L005001」の引当数量「5」、ロット番号「L005002」の引当数量「5」)をRAM12に一時記憶し(ステップS14)、引当処理を終了させて、処理をセット商品作成処理のステップS7へ移行させる。ここで、RAM12に一時記憶された引当情報は、セット商品作成処理のステップS10において当該引当情報に基づきセット商品作成履歴テーブル136が更新された際に消去される。
一方、ステップS13において、確定ボタン232を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS13;NO)、CPU11は、処理をステップS12へ戻す。
なお、セット商品として「お中元ギフト」を作成する場合、当該セット商品を構成する「昆布醤油」、「生醤油」、「かつお節」のそれぞれについて引当処理が実行されることとなる。
【0047】
図14は、セット商品ロット管理処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
セット商品ロット管理処理が呼び出されると、CPU11は、セット商品ロット管理画面24を表示部15に表示させ、セット商品のロット番号及び期限の入力を受け付ける(ステップS21)。
【0048】
図15は、セット商品ロット管理画面24の例を示す図である。
セット商品ロット管理画面24では、対象となる商品(セット商品)のロット番号入力領域241、期限入力領域242、確定ボタン243及び取消ボタン244が表示されている。ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、ロット番号入力領域241において作成するセット商品のロット番号を指定し、期限入力領域242において作成するセット商品の期限(消費期限)を指定することができる。
【0049】
CPU11は、セット商品ロット管理画面24において取消ボタン244を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS22)。
【0050】
ステップS22において、取消ボタン244を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS22;YES)、CPU11は、セット商品ロット管理処理を終了させて、処理をセット商品作成処理のステップS9へ移行させる。
一方、ステップS22において、取消ボタン244を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS22;NO)、CPU11は、セット商品ロット管理画面24において確定ボタン243を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS23)。
【0051】
ステップS23において、確定ボタン243を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS23;YES)、CPU11は、ロット番号入力領域241において指定されたロット番号(例えば、「SL004002」)、及び、期限入力領域242において指定された期限(例えば、「2021」年「6」月「10」日)をRAM12に一時記憶し(ステップS24)、セット商品ロット管理処理を終了させて、処理をセット商品作成処理のステップS9へ移行させる。ここで、RAM12に一時記憶されたロット番号及び期限は、セット商品作成処理のステップS10においてセット商品作成履歴テーブル136を更新するとともに、セット商品ロット管理テーブル135に新しいロットを追加するために利用される。即ち、RAM12に一時記憶されたロット番号及び期限は、セット商品作成処理において新しく作成されるセット商品のロット管理を開始するための情報である。また、RAM12に一時記憶されたロット番号及び期限は、セット商品作成処理のステップS10において当該ロット番号及び当該期限に基づきセット商品作成履歴テーブル136が更新された際に消去される。
一方、ステップS23において、確定ボタン243を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS23;NO)、CPU11は、処理をステップS22へ戻す。
【0052】
<セット商品解体処理>
次に、販売管理装置1において実行されるセット商品解体処理について、
図16~
図28を参照して説明する。
【0053】
図16は、セット商品解体処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
セット商品解体処理が開始されると、CPU11は、セット商品解体画面25を表示部15に表示させて、ヘッダ部において伝票番号、伝票日付、セット商品コード、セット商品名の入力を受け付ける(ステップS31)。
【0054】
図17は、セット商品解体画面25の例を示す図である。
セット商品解体画面25では、伝票番号入力領域251、伝票日付入力領域252、セット商品コード入力領域253、セット商品名入力領域254、ロット番号入力領域255及び解体数量入力領域256がヘッダ部に表示されている。また、このヘッダ部の下方には、セット商品を構成する各商品(構成商品)の構成数量、及び、当該セット商品の解体数量に対応する当該各商品の使用数量を表示する明細部257、解体ボタン258及び終了ボタン259が表示されている。
【0055】
ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、伝票番号入力領域251において解体するセット商品の伝票番号を指定し、伝票日付入力領域252において解体するセット商品の伝票日付を指定することができる。
【0056】
また、ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、セット商品コード入力領域253及びセット商品名入力領域254において解体するセット商品を指定することができる。セット商品コード及びセット商品名については、これらのうち一方が指定された場合に、セット商品テーブル132が参照されて他方が自動的に入力されるようになっていても良い。
図17に示すように、例えば、セット商品コード入力領域223及びセット商品名入力領域224においてセット商品である「お中元ギフト」が指定されると、構成商品テーブル133及び商品テーブル131が参照されて、明細部257の「構成商品」の項目の各欄には「000055 昆布醤油」、「000025 生醤油」、「000077 かつお節」が表示されるとともに「構成数量」の項目の各欄には対応する構成商品の構成数量である「2」、「3」、「10」が表示される。
【0057】
また、ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、ロット番号入力領域255においてロット番号を指定し、解体数量入力領域256において解体数量を指定することができる。
図20に示すように、例えば、解体数量入力領域256において解体数量「10」が指定されると、明細部257の「使用数量」の項目の各欄には対応する構成数量に解体数量「10」を乗じた値である「20」、「30」、「100」がそれぞれ表示される。
【0058】
CPU11は、セット商品ロット管理テーブル135を参照して、解体対象のセット商品がロット管理されているか否かを判定する(ステップS32)。
【0059】
ステップS32において、解体対象のセット商品がロット管理されていると判定された場合(ステップS32;YES)、CPU11は、セット商品解体画面25のロット番号入力領域255を指定する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS33)。
【0060】
ステップS33において、ロット番号入力領域255を指定する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS33;YES)、CPU11は、ロット指定処理(ステップS34)を実行し、処理をステップS35へ進める。なお、ロット指定処理の詳細については後述する。
一方、ステップS33において、ロット番号入力領域255を指定する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS33;NO)、CPU11は、ステップS34をスキップして、処理をステップS35へ進める。
【0061】
次いで、CPU11は、セット商品解体画面25において終了ボタン259を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS35)。
【0062】
ステップS35において、終了ボタン259を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS35;YES)、CPU11は、セット商品解体処理を終了させる。
一方、ステップS35において、終了ボタン259を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS35;NO)、CPU11は、セット商品解体画面25の明細部257において、セット商品を構成する各商品(構成商品)に対応する「使用数量」の項目のいずれかの欄を指定する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS36)。
【0063】
ステップS36において、セット商品を構成する各商品(構成商品)に対応する「使用数量」の項目のいずれかの欄を指定する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS36;YES)、CPU11は、ロット割当処理(ステップS37)を実行し、処理をステップS38へ進める。なお、ロット割当処理の詳細については後述する。
一方、ステップS36において、セット商品を構成する各商品(構成商品)に対応する「使用数量」の項目のいずれかの欄を指定する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS36;NO)、CPU11は、ステップS37をスキップして、処理をステップS38へ進める。
【0064】
次いで、CPU11は、セット商品解体画面25において解体ボタン258を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS38)。
【0065】
ステップS38において、解体ボタン258を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS38;NO)、CPU11は、処理をステップS31に戻す。
一方、ステップS38において、解体ボタン258を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS38;YES)、CPU11は、セット商品解体処理において入力された各情報に基づいてロット管理テーブル134及びセット商品ロット管理テーブル135を更新し(ステップS39)、セット商品解体処理を終了させる。
【0066】
図18は、ロット指定処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
ロット指定処理が呼び出されると、CPU11は、ロット指定画面26を表示部15に表示させ、解体対象のセット商品(例えば、「お中元ギフト」)のロット番号の指定入力を受け付ける(ステップS41)。
【0067】
図19は、ロット指定画面26の例を示す図である。
ロット指定画面26では、セット商品「お中元ギフト」のロット一覧表261、確定ボタン262及び取消ボタン263が表示されている。ロット一覧表261の「ロット番号」、「期限」、「期限状態」、「入荷単位」、「バラ数量」の各項目では、ステップS31において入力されたセット商品名「お中元ギフト」(セット商品コード「100015」)に基づいて、セット商品ロット管理テーブル135のセット商品「お中元ギフト」(セット商品コード「100015」)に対応する情報が表示されるようになっている。
ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、ロット一覧表261において解体するロット番号を指定することができる。
【0068】
CPU11は、ロット指定画面26において取消ボタン263を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS42)。
【0069】
ステップS42において、取消ボタン263を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS42;YES)、CPU11は、ロット指定処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS35へ移行させる。
一方、ステップS42において、取消ボタン233を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS42;NO)、CPU11は、ロット指定画面26において確定ボタン262を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS43)。
【0070】
ステップS43において、確定ボタン262を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS43;YES)、CPU11は、
図20に示すように、指定されたロット番号(例えば、「SL004002」)をセット商品解体画面25のロット番号入力領域255に反映させるとともに当該ロット番号に対応するバラ数量の項目の値(例えば、「10」)を解体数量入力領域256に反映させ(ステップS44)、ロット指定処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS35へ移行させる。
一方、ステップS43において、確定ボタン262を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS43;NO)、CPU11は、処理をステップS42へ戻す。
【0071】
図21は、ロット割当処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
ロット割当処理が呼び出されると、CPU11は、ロット番号入力領域255入力されたロット番号に基づきセット商品作成履歴テーブル136を参照して、解体対象のセット商品のセット商品作成履歴があるか否かを判定する(ステップS51)。
【0072】
ステップS51において、セット商品作成履歴があると判定された場合(ステップS51;YES)、CPU11は、第1のロット割当処理(ステップS52)を実行し、ロット割当処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS38へ移行させる。なお、第1のロット割当処理の詳細については後述する。
一方、ステップS51において、セット商品作成履歴がないと判定された場合(ステップS51;NO)、CPU11は、第2のロット割当処理(ステップS53)を実行し、ロット割当処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS38へ移行させる。なお、第2のロット割当処理の詳細については後述する。
【0073】
図22は、第1のロット割当処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
第1のロット割当処理が呼び出されると、CPU11は、セット商品作成履歴テーブル136を参照して、対象商品の元のロットを割当候補としたロット割当画面27を表示部15に表示させる(ステップS61)。
【0074】
図23は、ロット割当画面27の例を示す図である。
ロット割当画面27では、対象商品「昆布醤油」のロット番号の割当候補一覧表271、確定ボタン272、ロット追加ボタン273及び取消ボタン274が表示されている。割当候補一覧表271の「ロット番号」、「期限」、「期限状態」、「引当数量」の各項目では、セット商品作成履歴テーブル136及びロット管理テーブル134に基づいて、解体対象となるセット商品「お中元ギフト」(伝票番号「D000001」)において構成商品となった構成商品「昆布醤油」(商品コード「000055」)の各ロット番号に対応する情報が一覧で表示されるようになっている。具体的には、
図23に示すように、構成商品「昆布醤油」の各ロット番号として「L003333」、「L005001」、「L005002」に対応する情報が一覧で表示されるようになっている。また、割当候補一覧表271の「解体可能数量」の項目では、上記の「引当数量」の項目に当初表示された値が表示されるようになっている。ここで、「引当数量」の項目には、解体における使用数量(戻す数量)を満たすように、期限が近いロットから順に引き当てられた場合における初期値が入力されるようになっている。具体的には、
図23に示すように、ロット番号「L003333」、「L005001」、「L005002」のそれぞれに対応する「引当数量」の項目に「10」、「5」、「5」が初期値として入力された場合、当該ロット番号「L003333」、「L005001」、「L005002」のそれぞれに対応する「解体可能数量」の項目には「10」、「5」、「5」が表示される。
ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、割当候補一覧表271の「引当数量」の項目の値を変更することができる。
【0075】
CPU11は、ロット割当画面27において取消ボタン274を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS62)。
【0076】
ステップS62において、取消ボタン274を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS62;YES)、CPU11は、第1のロット割当処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS38へ移行させる。
一方、ステップS62において、取消ボタン274を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS62;NO)、CPU11は、ロット割当画面27においてロット追加ボタン273を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS63)。
【0077】
ステップS63において、ロット追加ボタン273を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS63;YES)、CPU11は、ロット追加処理(ステップS64)を実行し、処理をステップS65へ進める。なお、ロット追加処理の詳細については後述する。
一方、ステップS63において、ロット追加ボタン273を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS63;NO)、CPU11は、ステップS64をスキップして、処理をステップS65へ進める。
【0078】
次いで、CPU11は、ロット割当画面27において確定ボタン272を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS65)。
【0079】
ステップS65において、確定ボタン272を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS65;YES)、CPU11は、各ロット番号に割り当てられた商品「昆布醤油」の引当数量の情報に基づいてロット管理テーブル134を更新し(ステップS66)、第1のロット割当処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS38へ移行させる。
一方、ステップS65において、確定ボタン272を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS65;NO)、CPU11は、処理をステップS62へ戻す。
なお、セット商品として「お中元ギフト」を解体する場合、当該セット商品を構成する「昆布醤油」、「生醤油」、「かつお節」のそれぞれについて第1のロット割当処理が実行されることとなる。
【0080】
図24は、ロット追加処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
ロット追加処理が呼び出されると、CPU11は、ロット追加画面28を表示部15に表示させ、対象商品の新規ロット番号及び期限の入力を受け付ける(ステップS71)。
【0081】
図25は、ロット追加画面28の例を示す図である。
ロット追加画面28では、対象となる商品のロット番号入力領域281、期限入力領域282、確定ボタン283及び取消ボタン284が表示されている。ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、ロット番号入力領域281において新規ロット番号を指定し、期限入力領域242において新規ロット番号で管理する商品の期限(消費期限)を指定することができる。
【0082】
CPU11は、ロット追加画面28において取消ボタン284を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS72)。
【0083】
ステップS72において、取消ボタン284を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS72;YES)、CPU11は、ロット追加処理を終了させて、処理を第1のロット割当処理のステップS65へ移行させる。
一方、ステップS72において、取消ボタン284を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS72;NO)、CPU11は、ロット追加画面28において確定ボタン283を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS73)。
【0084】
ステップS73において、確定ボタン283を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS73;YES)、CPU11は、
図26に示すように、追加されたロット番号(例えば、「L123456」)を割当候補一覧表271に加えた状態でロット番号の割当の入力を受け付け(ステップS74)、ロット追加処理を終了させて、処理を第1のロット割当処理のステップS65へ移行させる。
一方、ステップS73において、確定ボタン283を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS73;NO)、CPU11は、処理をステップS72へ戻す。
【0085】
図27は、第2のロット割当処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
第2のロット割当処理が呼び出されると、CPU11は、セット商品コード入力領域253入力されたセット商品コード又はセット商品名入力領域254に入力された商品名に基づきロット管理テーブル134を参照して、対象商品の現存するロット番号で且つ割当可能なロット番号を割当候補としたロット割当画面29を表示部15に表示させる(ステップS81)。ここで、割当可能なロット番号とは、期限状態が期限切れの状態ではないロット番号を意味する。
【0086】
図28は、ロット割当画面29の例を示す図である。
ロット割当画面29では、対象商品「昆布醤油」のロット番号の割当候補一覧表291、確定ボタン292、ロット追加ボタン293及び取消ボタン294が表示されている。割当候補一覧表291の「ロット番号」、「期限」、「期限状態」、「入荷単位」、「バラ数量」の各項目では、ロット管理テーブル134に基づいて、対象商品「昆布醤油」(商品コード「000055」)に対応する情報が表示されるようになっている。また、割当候補一覧表291の「引当数量」の項目では、セット商品「お中元ギフト」を解体する際に使用する対象商品「昆布醤油」の使用数量(例えば、「20」)が番号「1」に対応する欄に仮入力された状態で表示されるようになっている。
ユーザは、操作部14に対する入力操作を行うことで、割当候補一覧表291の「引当数量」の項目の値を変更することができる。
【0087】
なお、
図28に示すロット割当画面29の割当候補一覧表291では、ロット番号「L001111」が除かれた状態、すなわち「期限状態」の項目の情報が“期限切れ”であるロット番号が除かれた状態で表示されているが、
図29に示すように、当該ロット番号「L001111」を割当候補一覧表291に含めて表示するようにしてもよい。かかる場合、「引当数量」の項目では、セット商品「お中元ギフト」を解体する際に使用する対象商品「昆布醤油」の使用数量(例えば、「20」)が例えば番号「2」に対応する欄に仮入力された状態で表示されるようになっているが、ユーザ操作に基づいて番号「1」すなわちロット番号「L001111」に対応する「引当数量」の項目の欄に対象商品「昆布醤油」の使用数量(引当数量)を入力することが可能となっている。
【0088】
CPU11は、ロット割当画面29において取消ボタン294を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS82)。
【0089】
ステップS82において、取消ボタン294を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS82;YES)、CPU11は、第2のロット割当処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS38へ移行させる。
一方、ステップS82において、取消ボタン294を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS82;NO)、CPU11は、ロット割当画面29においてロット追加ボタン293を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS83)。
【0090】
ステップS83において、ロット追加ボタン293を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS83;YES)、CPU11は、ロット追加処理(ステップS84)を実行し、処理をステップS85へ進める。なお、このロット追加処理では上述した第1のロット割当処理において登場するロット追加処理と概ね同様の処理を行うため、その説明は省略する。
一方、ステップS83において、ロット追加ボタン293を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS83;NO)、CPU11は、ステップS84をスキップして、処理をステップS85へ進める。
【0091】
次いで、CPU11は、ロット割当画面29において確定ボタン292を選択する入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS85)。
【0092】
ステップS85において、確定ボタン292を選択する入力操作がなされたと判定された場合(ステップS85;YES)、CPU11は、各ロット番号に割り当てられた商品「昆布醤油」の引当数量の情報に基づいてロット管理テーブル134を更新し(ステップS86)、第2のロット割当処理を終了させて、処理をセット商品解体処理のステップS38へ移行させる。
一方、ステップS85において、確定ボタン292を選択する入力操作がなされていないと判定された場合(ステップS65;NO)、CPU11は、処理をステップS82へ戻す。
なお、セット商品として「お中元ギフト」を解体する場合、当該セット商品を構成する「昆布醤油」、「生醤油」、「かつお節」のそれぞれについて第2のロット割当処理が実行されることとなる。
【0093】
以上、本実施の形態の販売管理装置1は、複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させ、当該セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、当該セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号があるか否かに応じて、当該一覧を異ならせて表示させる。
したがって、販売管理装置1によれば、セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号があるか否かに応じて、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を異ならせて表示させることで、状況に応じた適切なロット番号を効率良く指定することができるようになるので、当該各商品のロット番号の割り当てを簡便にすることができる。
【0094】
また、販売管理装置1は、セット商品登録履歴情報に各商品に割り当てられていた元のロット番号がある場合、当該元のロット番号を候補として表示させる。
したがって、販売管理装置1によれば、解体された各商品を元のロット番号へ戻す場合、当該各商品のロット番号の割り当てをより簡便にすることができる。
【0095】
また、販売管理装置1は、セット商品登録履歴情報に各商品に割り当てられていた元のロット番号がない場合、現存するロット番号を候補として表示させる。
したがって、販売管理装置1によれば、状況に応じた適切なロット番号を効率良く指定することができるようになるので、当該各商品のロット番号の割り当てをより簡便にすることができる。
【0096】
また、販売管理装置1は、更に、上記一覧に新規のロット番号を追加するためのロット追加ボタン273,293を表示させるので、解体された各商品のロット番号の割り当てを柔軟に行うことができる。
【0097】
以上、本発明を上記実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、販売管理装置1は、種々の商品の販売管理におけるセット商品の作成・解体に適用することができる。例えば、使用期限が定められている電池や化粧品などの消耗品、及びモデルチェンジによる販売期限が定められている電化製品などの販売管理業務に販売管理装置1を適用しても良い。したがって、商品に係る期限は、消費期限に限られず、使用期限や販売期限などであっても良い。また、商品に係る期限は、日を単位としたものに限られず、週、月及び年などを単位とする期限であっても良い。
【0098】
また、上記実施形態では、セット商品の例として、「昆布醤油」、「生醤油」及び「かつお節」の3種類の商品の組み合わせからなるセット商品「お中元ギフト」を挙げたが、例えば、1種類の商品(例えば、ビール)を複数本詰め合わせたセット商品であっても良い。
【0099】
また、上記実施形態では、情報処理装置としての販売管理装置1が、ユーザにより使用される端末装置である場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、サーバ装置により本発明の情報処理装置を構成し、当該サーバ装置での処理結果を、通信ネットネットワークを介してサーバ装置に接続された端末装置により受信させて表示させるようにしても良い。
【0100】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0101】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、当該セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号があるか否かに応じて、前記一覧を異ならせて表示させることを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記表示制御手段は、前記セット商品登録履歴情報に前記各商品に割り当てられていた元のロット番号がある場合、当該元のロット番号を前記候補として表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記セット商品登録履歴情報に前記各商品に割り当てられていた元のロット番号がない場合、現存するロット番号を前記候補として表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記表示制御手段は、前記一覧に新規のロット番号を追加するためのロット追加ボタンを表示させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記表示制御手段は、前記ロット追加ボタンの押下操作がなされた場合、前記一覧に前記新規ロット番号を追加する入力操作を受け付けるための受付画面を表示させることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
<請求項6>
情報処理装置のコンピュータを、
複数の商品の組み合わせからなるセット商品の解体処理が行われる際、当該セット商品を構成する各商品を割り当てるロット番号の候補を一覧で表示させる表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記セット商品が作成された際に登録されるセット商品登録履歴情報に、当該セット商品を構成する各商品に割り当てられていた元のロット番号があるか否かに応じて、前記一覧を異ならせて表示させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0102】
1 販売管理装置(情報処理装置)
11 CPU(表示制御手段)
12 RAM
13 記憶部
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 バス