(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】車両用携帯操作器の管理装置
(51)【国際特許分類】
B60R 11/02 20060101AFI20240130BHJP
B60N 2/90 20180101ALI20240130BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20240130BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
B60R11/02 C
B60N2/90
H01M10/44 Q
G08B21/00 U
(21)【出願番号】P 2021002684
(22)【出願日】2021-01-12
【審査請求日】2023-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】長越 崇
【審査官】森本 康正
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-002126(JP,A)
【文献】特開2004-217171(JP,A)
【文献】特開平10-291446(JP,A)
【文献】特開平10-315876(JP,A)
【文献】特開2006-025094(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0110148(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
B60R 16/02
G08B 21/00
B60N 2/90
H01M 10/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転席を含む前席及び後席を備えた車両の前記後席またはその周辺に設けられた充電台に着脱自在にセットされた状態で充電され、前記充電台から取り外した状態で自身が有する通信部と車両側の通信部との間の通信を介して、前記後席に着座する後席搭乗者が、車載装置の作動を操作可能とした車両用携帯操作器の管理装置であって、
前記後席搭乗者が前記後席に着座しているか否かを検出する着座センサと、
前記車両、または、前記車両用携帯操作器に設けられていて、前記車両用携帯操作器が前記充電台にセットされているか否かを検出するセット有無検出センサと、
イグニッションスイッチがオフされた後に、前記着座センサが前記後席に着座無しの検出、及び前記セット有無検出センサがセット無しの検出があった際には、前記車両内にある報知手段を報知作動する制御部を備える車両用携帯操作器の管理装置。
【請求項2】
前記イグニッションスイッチがオフされた後において、前記着座センサ及び前記セット有無検出センサにおける前記着座無しの検出及びセット無しの検出の継続状態が所定時間を経過した後は、前記制御部は、前記報知手段の報知作動を停止する請求項1に記載の車両用携帯操作器の管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記報知手段の報知作動を停止した履歴を記憶し、再度、前記イグニッションスイッチがオンされた際、該履歴に基づいて、前記報知手段の報知作動を行う請求項1また請求項2に記載の車両用携帯操作器の管理装置。
【請求項4】
前記報知手段は、前記車両のインストルメントパネルに設けられた計器盤に設けられている請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の車両用携帯操作器の管理装置。
【請求項5】
前記報知手段は、前記車両用携帯操作器が備えた報知部であり、前記制御部は、前記車両側の通信部及び前記車両用携帯操作器が備える前記通信部を介して前記報知部を報知作動するものである請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の車両用携帯操作器の管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記報知手段の報知作動中に、予め登録されている前席搭乗者の携帯電話器に対して前記車両用携帯操作器が前記充電台にセットされていない旨を前記車両側の通信部を介して送信する請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の車両用携帯操作器の管理装置。
【請求項7】
前記セット有無検出センサは、前記充電台に設けられている請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の車両用携帯操作器の管理装置。
【請求項8】
前記セット有無検出センサは、前記車両用携帯操作器に設けられていて、
前記セット有無検出センサがセット有無の検出結果の通知は、自身が有する前記通信部と車両側の前記通信部との間の通信を介して行う請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載の車両用携帯操作器の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用携帯操作器の管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、後席に役職の方を載せる送迎用の車両等では、後席専用のエアコン、オーディオ装置、映像装置等の車載装置が用意されていることが多い。このような車載装置を、後席に着座した人が、自身で操作するための操作装置が後席側に設けられる。前記操作器は、後席、または後席周辺の部位に固定されていてもよいが、操作器を携帯タイプとすれば、持って操作することができて、利便性が高いものとなる。以下、このタイプのものを車両用携帯操作器と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、後席専用の車両用携帯操作器とする場合、車両用携帯操作器は、電池交換をすることがない充電タイプのものが好ましい。この場合、後席または後席周辺に車両用携帯操作器を充電のためにセットする充電台を設けることになる。
【0005】
送迎用の車両等では、後席の人が操作した後に車両用携帯操作器を充電台にセットし忘れて、降車することが予想される。このまま、運転者もこのセットされていないことに気付かずに降車してしまうと、車両用携帯操作器の充電不足が生じて、利用不可となる虞がある。
【0006】
なお、特許文献1では、操作器ではないが、携帯表示部を車内、特に運転席側に配置した構成が開示されている。具体的には、特許文献1では、インストルメントパネルのメータパネルの後方近傍に携帯表示部のホルダが設けられている。前記ホルダにスマートフォン等の携帯表示部がセットされることにより、運転者は、メータパネルの代わりに、車速等の車両情報及びナビゲーション情報を表示する携帯表示部を運転者が見ることができるようにしている。なお、特許文献1では、携帯表示部の前記ホルダを充電台とすることは開示されていない。
【0007】
本発明の目的は、後席専用の車両用携帯操作器の充電台へのセット忘れの抑制を行うことができる車両用携帯操作器の管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、本発明は、運転席を含む前席及び後席を備えた車両の前記後席またはその周辺に設けられた充電台に着脱自在にセットされた状態で充電され、前記充電台から取り外した状態で自身が有する通信部と車両側の通信部との間の通信を介して、前記後席に着座する後席搭乗者が、車載装置の作動を操作可能とした車両用携帯操作器の管理装置であって、前記後席搭乗者が前記後席に着座しているか否かを検出する着座センサと、前記車両、または、前記車両用携帯操作器に設けられていて、前記車両用携帯操作器が前記充電台にセットされているか否かを検出するセット有無検出センサと、イグニッションスイッチがオフされた後に、前記着座センサが前記後席に着座無しの検出、及び前記セット有無検出センサがセット無しの検出があった際には、前記車両内にある報知手段を報知作動する制御部を備えるものである。
【0009】
上記構成によれば、制御部は、着座センサが後席に着座無しの検出、及びセット有無検出センサがセット無しの検出があった際には、車両内にある報知手段を報知作動する。これにより、後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセット忘れを抑制する。
【0010】
また、前記イグニッションスイッチがオフされた後において、前記着座センサ及び前記セット有無検出センサにおける前記着座無しの検出及びセット無しの検出の継続状態が所定時間を経過した後は、前記制御部は、前記報知手段の報知作動を停止してもよい。
【0011】
上記構成によれば、着座センサ及びセット有無検出センサにおける着座無しの検出及びセット無しの検出の継続状態が所定時間を経過した場合は、後席及び運転席を含む前席にも人がいないものとして、報知手段の報知が停止する。
【0012】
また、前記制御部は、前記報知手段の報知作動を停止した履歴を記憶し、再度、前記イグニッションスイッチがオンされた際、該履歴に基づいて、前記報知手段の報知作動を行ってもよい。
【0013】
上記構成によれば、イグニッションスイッチがオフされたときは、車両用携帯操作器が充電台にセットされていない。このため、この後、イグニッションスイッチがオンされたときは、制御部は、前記履歴に基づいて、報知手段の報知作動を行うことにより、運転者に対して後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセットを促す。
【0014】
また、前記報知手段は、前記車両のインストルメントパネルに設けられた計器盤に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、インストルメントパネルに設けられた計器盤に設けられた報知手段が報知することにより、イグニッションスイッチをオフした運転者に後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセットを促す。
【0015】
また、前記報知手段は、前記車両用携帯操作器が備えた報知部であり、前記制御部は、前記車両側の通信部及び前記車両用携帯操作器が備える前記通信部を介して前記報知部を報知作動させてもよい。
【0016】
上記構成によれば、制御部は、車両側の通信部及び車両用携帯操作器が備える通信部を介して車両用携帯操作器の報知部を報知作動させる。これにより、運転者に対して後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセットを促す。
【0017】
また、前記制御部は、前記報知手段の報知作動中に、予め登録されている前席搭乗者の携帯電話器に対して前記車両用携帯操作器が前記充電台にセットされていない旨を前記車両側の通信部を介して送信してもよい。
【0018】
上記構成によれば、報知手段の報知作動中に、予め登録されている前席搭乗者の携帯電話器に対して車両用携帯操作器が前記充電台にセットされていない旨を前記車両側の通信部を介して送信する。これにより、降車した前席搭乗者に対して後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセットを促す。
【0019】
また、前記セット有無検出センサは、前記充電台に設けられていてもよい。
上記構成によれば、充電台に設けられたセット有無検出センサにより、後席専用の車両用携帯操作器の充電台へのセットの有無が検出される。
【0020】
また、前記セット有無検出センサは、前記車両用携帯操作器に設けられていて、前記セット有無検出センサがセット有無の検出結果の通知は、自身が有する前記通信部と車両側の前記通信部との間の通信を介して行ってもよい。
【0021】
上記構成によれば、車両用携帯操作器に設けられたセット有無検出センサにより、後席専用の車両用携帯操作器の充電台へのセットの有無が検出される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、後席専用の車両用携帯操作器の充電台の充電忘れによる車両用携帯操作器の利用不可の抑制及び紛失の抑制ができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図3】第1実施形態の車両の車載システムの概略構成図。
【
図4】第1実施形態の車両用携帯操作器の管理装置の電気ブロック図。
【
図5】コントロールユニットが実行する携帯操作ユニット充電セット判定のフローチャート。
【
図6】コントロールユニットが実行する位置判定処理のフローチャート。
【
図7】第1実施形態のコントロールユニットがイグニッションオン時に実行する充電履歴判定のフローチャート。
【
図8】第1実施形態の計器盤のディスプレイの要部表示領域の説明図。
【
図9】第2実施形態の車両用携帯操作器の電気ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、本発明の車両用携帯操作器の管理装置を具体化した第1実施形態を
図1~
図9を参照して説明する。
【0025】
図1に示すように車両10は、前席である運転席12及び助手席14、後席としての2列目シートとなる右側席16及び左側席18、同じく後席としての3列目シート20を備えている。右側席16及び左側席18は、肘掛け16a、18aを備えている。
図2に示すように肘掛け16a、18aには、充電台30がそれぞれ設けられている。充電台30は、本実施形態では、肘掛けに設けられているが、肘掛けに限定するものではない。例えば、右側席16及び左側席18の前方に位置する運手席の背面及び助手席の背面、或いは、右側席16及び左側席18の内側面等のように、右側席16及び左側席18の周辺に設けられていてもよい。
【0026】
右側席16及び左側席18の各充電台30には、右席専用及び左席専用の車両用携帯操作器40R、40Lがそれぞれ着脱自在にセット可能とされている。充電台30には、一対の充電電極32が設けられている。
図2では一方の充電電極32のみが図示されている。車両用携帯操作器40R(40L)が充電台30にセットされると、車両用携帯操作器40R(40L)の下端に設けられた一対の接続端子40aが、各充電電極32と接続可能なっている。このセットされた状態では、車両10に搭載された図示しない充電用バッテリにより、車両用携帯操作器40(40L)は充電される。
【0027】
充電台30には、車両用携帯操作器40(40L)が、セット有無検出センサとしてのマイクロスイッチ42R、42Lが設けられている。マイクロスイッチ42R、42Lは、充電台30に車両用携帯操作器40R、40Lがセットされると車両用携帯操作器40R、40Lに押圧されてオン動作されるとともに、車両用携帯操作器40R、40Lがセットされていないとオフ動作する。
【0028】
車両用携帯操作器40R、40Lは、タッチディスプレイ44(
図9参照)を備えている。タッチディスプレイ44上の画面に表示された各種操作ボタンがタッチ操作されると、その操作に応じて、
図9に示すコントローラ60が、内蔵された通信部としての通信モジュール68を介して、車載システム100に操作信号を送信する。この結果、後述する車載システム100のコントロールユニット110が前記操作信号に従って、ラジオ受信器160、TV受信器170、エアコン制御部180、リア左席マッサージ器230の制御が可能とされている。
【0029】
車両用携帯操作器40R、40Lの図示しないコントローラは、それぞれ内蔵された通信モジュールを介して、車載システム100の通信部としての通信モジュール240を介してコントロールユニット110と所定周期で通信を実行するように設定されている。
【0030】
図1に示すように、車両10には、アンテナANT1、ANT2、ANT3が取付けられている。アンテナANT1は、運転席12と助手席14との間であって、例えば、ルームミラー(バックミラー)の取付けアームに取り付けられている。アンテナANT2は、後席の右ドアに取付けられている。アンテナANT3は、後席の左のドアに取り付けられている。
【0031】
右側席16及び左側席18には、着座センサ16b、18bがそれぞれ設けられている。着座センサ16b、18bは、マイクロスイッチ等の接触センサ、或いは、静電容量型近接スイッチ等の非接触センサ等から構成されている。着座センサ16b、18bは、右側席16及び左側席18に後席搭乗者が着座しているか、否かを検出する。
【0032】
図3は、車載システム100の概略構成図である。
車載システム100は、コントロールユニット110、運転席操作ユニット120、助手席操作ユニット130、フロント表示ユニット140、及びアンプユニット150を備えている。また、車載システム100は、ラジオ受信器160、TV受信器170、エアコン制御部180、リア表示ユニット210、リア右席マッサージ器220、リア左席マッサージ器230、通信モジュール240及び計器盤表示ユニット250等を備えている。
【0033】
コントロールユニット110は、後述する車載機器の各種制御を行う。コントロールユニット110は、車両用携帯操作器の管理装置の制御部に相当する。
運転席操作ユニット120は、運転席12の近傍に設けられていて、運転者による各種の操作がされる。コントロールユニット110は、運転席操作ユニット120における運転手による操作に応じて各種車載機器の各種制御が可能なっている。助手席操作ユニット130は、助手席14の近傍に設けられていて、助手席14に着座した後席搭乗者による各種の操作がされる。コントロールユニット110は、助手席操作ユニット130における操作に応じて各種車載機器の各種制御が可能なっている。
【0034】
フロント表示ユニット140は、
図2に示すようにインストルメントパネル22の車幅方向の中央部に設けられていて、運転者と助手席の前席搭乗者に向かって画像の表示を行うディスプレイを備える。
【0035】
アンプユニット150は、CD、DVD、ブルーレイ(登録商標)の各種ディスクプレーヤ(図示しない)、ラジオ受信器160及びTV受信器170の出力音声を選択的に増幅し、車室内に配置された複数のスピーカ152に出力する。エアコン制御部180は、コンプレッサや、送出エアの各所に配置された吹き出し口を含むエアコンユニット190を制御する。エアコン制御部180は、コントロールユニット110により、前席用及び後席用の送出エアの吹き出し位置、吹き出し方向、または吹き出し温度が制御可能となっている。
【0036】
アンプユニット150、ラジオ受信器160、TV受信器170、エアコン制御部180、エアコンユニット190、リア表示ユニット210、リア右席マッサージ器220及びリア左席マッサージ器230は、車両用携帯操作器が操作可能とした車載装置に相当する。リア表示ユニット210は、運転席12と助手席14の間において車両ルーフの下面に設けられていて、後席搭乗者に向かって画像の表示を行うディスプレイを備える。
【0037】
リア右席マッサージ器220は、右側席16に設けられていて、右側席16に着座した後席搭乗者に対してマッサージを行うことが可能である。リア左席マッサージ器230は、左側席18に設けられていて、左側席18に着座した後席搭乗者に対してマッサージを行うことが可能である。
【0038】
インターフェィス200は、着座センサ16b、18b、及び一対のマイクロスイッチ42R、42Lが接続されていて、着座センサ16b、18bの検出結果、及び一対のマイクロスイッチ42R、42Lのオン、オフをコントロールユニット110に出力する。
【0039】
通信モジュール240は、ブルートゥース(登録商標)規格に準拠していて、ブルートゥース規格に準拠した他の通信モジュール、例えば、車両用携帯操作器40R、40Lが内蔵する通信モジュール68(
図9参照)とペアリング(登録)されていて両者間で無線通信が可能となっている。車両用携帯操作器40R、40Lの通信モジュール68は、コントロールユニット110と通信時に送出する全ての信号には固有のID情報を付与する。また、運転者等が持っている携帯電話にも同様の通信モジュールが内蔵されている。
【0040】
本実施形態では、運転者が持つ携帯電話と車載システム100のコントロールユニット110とはペアリング(登録)されていて、前記携帯電話の通信モジュールと車載システム100の通信モジュール240とは通信が可能となっている。通信モジュール240は、図示しないRF部及びベースバンド部を備えている。RF部は、受信部と送信部とを備え、2.4GHzの周波数帯域の電波を送受信する。前記ベースバンド部は、前記RF部の制御やリンク制御、誤り制御等のデータ通信に必要な各種の制御を行う。
【0041】
図1に示すように計器盤表示ユニット250は、インストルメントパネル22において、運転席12と相対する面に配置されている。なお、
図1では、説明の便宜上、ステアリングホイールは省略されている。
図8に示すように計器盤表示ユニット250の計器盤は、液晶ディスプレイ等からなり、速度メータ252、タコメータ254、シフトレバー位置表示灯256、報知画面領域258を備えている。報知画面領域258には、車両の座席のレイアウト表示領域258aと、報知文表示領域258bが設けられている。
【0042】
また、図示はしないが、計器盤表示ユニット250の計器盤は、燃料残量警告灯、燃料計、トリップメータ、方向指示表示灯、ヘッドランプ上向き表示灯や各種の警告灯を備えている。報知画面領域258は、報知手段に相当する。
【0043】
車載システム100のコントロールユニット110は、各マイクロスイッチ42R、42Lのオン、オフの作動により、右席専用の車両用携帯操作器40R、左席専用の車両用携帯操作器40Lのいずれの車両用携帯操作器がセットされていないか否かの判定が可能となっている。
【0044】
コントロールユニット110における、車両用携帯操作器40R、40Lが充電台30にセットされているか否かの判定及び車両用携帯操作器40R、40Lの位置判定の機能について説明する。
【0045】
コントロールユニット110は、コンピュータからなり、ID取得部111、受信強度計測部112、受信強度比算出部113、位置判定部114、及び充電セット判定部115を備えている。
【0046】
ID取得部111は、車両用携帯操作器40R、40Lの通信モジュールから送信された信号から該通信モジュールが付与した固有のID情報を取得する。
受信強度計測部112は、アンテナANT1、ANT2、ANT3を切替接続して車両用携帯操作器40R、40Lから送信された信号を受信したときの受信強度を判定する。
【0047】
受信強度比算出部113は、受信強度計測部112が計測した受信強度に基づいて受信強度比を算出する。ここで、アンテナANT1、ANT2、ANT3にて受信したときの受信強度は、該アンテナと、車両用携帯操作器40R、40Lの通信モジュールとの距離の2乗に反比例する。このため、受信強度比算出部113は、アンテナANT1で受信したときの受信強度を「1」としたときの、他のアンテナを介して受信した受信強度比を算出する。
【0048】
位置判定部114は、存在位置と受信強度比との対応関係が記述されたテーブルに基づいて、車両用携帯操作器40R、40Lの存在位置を判定する。前記テーブルは、受信強度比と、車両用携帯操作器40R、40Lの位置との関係を予め試験等により得られた結果をテーブル化したものであって、コントロールユニット110が備える図示しない記憶部に格納されている。
【0049】
充電セット判定部115は、車両用携帯操作器40Rの充電台30のマイクロスイッチ42Rがオン作動している場合には、セットされているものと判定し、オフの場合には、セットされていないものとして判定する。同様に充電セット判定部115は、車両用携帯操作器40Lの充電台30のマイクロスイッチ42Lがオン作動している場合には、セットされているものと判定し、オフの場合には、セットされていないものとして判定する。
【0050】
(実施形態の作用)
次に、
図5~
図8を参照して車両用携帯操作器の管理装置の作用を説明する。
図5は、車両の図示しないイグニッションスイッチがオフ操作されたときに、コントロールユニット110が実行する管理プログラムのフローチャートである。前記管理プログラムは、図示しない記憶部に記憶されている。
【0051】
なお、車載システム100は、
図3に示すように車載の電源(バッテリ)Bとの間にはスイッチング回路90が設けられている。スイッチング回路90は、イグニッションスイッチがオンされた場合には、車載システム100と、前記電源Bとの間を接続して電力を供給する。また、スイッチング回路90、前記イグニッションスイッチがオフされた場合、このフローチャートの実行完了後に、コントロールユニット110からの遮断指令により、本システムと前記電源B間とが遮断されるようになっている。
【0052】
S10では、充電セット判定部115は各充電台30に車両用携帯操作器40R、40Lが未セットか否かを、マイクロスイッチ42R、42Lがオンか、オフかに基づいて判定する。マイクロスイッチ42R、42Lがともにオンであれば、ここでの判定を「NO」として、このフローチャートを終了する。マイクロスイッチ42R、42Lの少なくともいずれか一方がオフのときは、車両用携帯操作器が充電台に未セットであるとして「YES」と判定されてS12に移行する。
【0053】
S12では、位置判定処理とメータ表示処理が行われる。
図6は、位置判定処理のフローチャートである。
<位置判定処理>
S40では、ID取得部111が、車両用携帯操作器40R、40Lからの前記所定周期で受信する信号からID情報を取得する。
【0054】
S42では、受信強度計測部112が、取得したID情報のうち、マイクロスイッチがオフとなっている車両用携帯操作器のID情報を含む受信信号の受信強度を計測する。
S44では、受信強度比算出部113が受信強度計測部112が計測した受信強度に基づいて受信強度比を算出する。
【0055】
S46では、位置判定部114が存在位置と受信強度比との対応関係が記述されたテーブルに基づいて、充電台30にセットされていない車両用携帯操作器の存在位置を判定する。
【0056】
<メータ表示処理>
メータ表示処理では、
図8に示すようにコントロールユニット110は、計器盤表示ユニット250の報知画面領域258において、報知文表示領域258bにいずれの車両用携帯操作器が充電台にセットされていない旨を表示させる。なお、
図8は、車両用携帯操作器40Rがセットされていない例であって、報知文表示領域258bには「右後席の操作装置がセットされていません。」の報知文が表示されている。
【0057】
また、
図8に示すように、コントロールユニット110は、報知画面領域258のレイアウト表示領域258aには、セットされていない車両用携帯操作器の存在位置(エリア)を表示させる。
【0058】
なお、
図8は、車両用携帯操作器40Rがセットされていない例であって、レイアウト表示領域258aには、その存在位置がハッチングで図示されている。このハッチングで図示されている領域は、他の領域とは異なる色で表示、或いは、点滅させてもよい。また、両方の車両用携帯操作器が充電台30にセットされていない場合は、両者の存在位置(エリア)は、相互に異なるハッチングで表示したり、或いは、相互に異なる色表示をしたり、或いは、点滅周期が毎なるように表示してもよい。
【0059】
図5のフローチャートに戻って、S12の処理の後、S14に移行する。
S14では、コントロールユニット110は、着座センサ16b、18bの検出結果に基づいて、右側席16及び左側席18に後席搭乗者が着座しているか否かを判定する。右側席16及び左側席18に後席搭乗者が着座している場合には、このフローチャートの処理を終了し、右側席16及び左側席18に後席搭乗者が着座している場合には、S16に移行する。
【0060】
S16では、コントロールユニット110は、未セットの車両用携帯操作器を充電台にセットする旨を前記報知文表示領域258bに表示して、充電位置へのセットを促す。なお、レイアウト表示領域258aには、S12の処理同様にセットされていない車両用携帯操作器の存在位置(エリア)を表示させ、S18に移行する。
【0061】
S18では、コントロールユニット110はタイマのカウント値Cをインクリメントし、S20に移行する。
S20では、コントロールユニット110は、カウント値Cが、第1待機時間C1に達したか否かを判定する。カウント値Cが、第1待機時間C1に達していない場合は、S10にリターンする。カウント値Cが、第1待機時間C1を超えた場合は、S22に移行する。
【0062】
S22では、コントロールユニット110は、引き続き未セットの車両用携帯操作器を充電台にセットする旨を前記報知文表示領域258bに表示して、充電位置へのセットを促す。さらに、コントロールユニット110は、ペアリングされている運転者の携帯電話に、未セットの車両用携帯操作器が有る旨を送信して連絡する。
【0063】
次のS24では、コントロールユニット110はタイマのカウント値Cをインクリメントし、S26に移行する。
S26では、コントロールユニット110は、カウント値Cが、第2待機時間C2に達したか否かを判定する。カウント値Cが、第2待機時間C2に達していない場合は、コントロールユニット110はS22にリターンし、第2待機時間C2に達している場合は、S28に移行する。
【0064】
すなわち、マイクロスイッチ42R、42Lにおける着座無しの検出及びセット無しの検出の継続状態が所定時間を経過したとしてS28に移行する。
S28では、コントロールユニット110は、第2待機時間C2内に未セットの車両用携帯操作器が充電台30にセットされなかったとして、S22の報知処理を停止した後、このフローチャートを終了する。ここで、第1待機時間C1と第2待機時間C2の合計時間は所定時間に相当する。
【0065】
<未セットの状態後にイグニッションがオンとなった場合>
次に、未セットの状態後にイグニッションがオンとなった場合について
図7のフローチャートを参照して説明する。
【0066】
図7は、コントロールユニット110が未セットの状態後にイグニッションがオンとなった場合に実行される管理プログラムのフローチャートである。この管理プログラムは、図示しない記憶部に記憶されている。
【0067】
イグニッションスイッチがオンされると、コントロールユニット110はS50で、
図5のS10と同様の処理を行う。すなわち、充電セット判定部115は各充電台30に車両用携帯操作器40R、40Lが未セットか否かを、マイクロスイッチ42R、42Lがオンか、オフかに基づいて判定する。
【0068】
マイクロスイッチ42R、42Lがともにオンとなっている場合は、判定を「NO」として、このフローチャートを終了する。マイクロスイッチ42R、42Lの少なくとも1つがオフとなっている場合は、判定を「YES」として、S52に移行する。
【0069】
従って、イグニッションがオフされたときに、少なくともいずれか一方が充電台30にセットされていない状態であって、この状態が、今回のイグニッションスイッチがオンされるまで、継続していた場合は、S50での判定は「イエス」となる。
【0070】
S52では、コントロールユニット110は、
図5のS12と同様の処理を行い、S54に移行する。
S54では、コントロールユニット110は、セットされていない充電台30に車両用携帯操作器がセットされたか否かを判定し、セットされない場合にはS52にリターンする。S54において、セットされていない充電台30に車両用携帯操作器がセットされた場合には、このフローチャートを終了する。
【0071】
本実施形態は下記の特徴を有する。
(1)管理装置は、後席搭乗者が後席である右側席16及び左側席18に着座しているか否かを検出する着座センサ16b、18bを備える。また、管理装置は、車両10に設けられていて、車両用携帯操作器40R、40Lが充電台30にセットされているか否かを検出するマイクロスイッチ42R、42L(セット有無検出センサ)を備える。また、管理装置のコントロールユニット110(制御部)は、着座センサ16b、18bが右側席16及び左側席18に着座無しの検出、及びマイクロスイッチ42R、42Lがセット無しの検出があった際には、車両内にある計器盤表示ユニット250の報知画面領域258(報知手段)を報知作動する。
【0072】
これにより、運転席に前席搭乗者(運転者)がいる場合は、運転者は、計器盤表示ユニット250の報知画面領域258(報知手段)の報知により、後席の車両用携帯操作器が充電台にセットされていないことを知ることができる。そして、この報知画面領域258(報知手段)の報知は、セットされていない車両用携帯操作器の充電台へのセットを促すことになる。この結果、後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセット忘れを抑制できる。また、車両用携帯操作器の充電台の充電忘れによる車両用携帯操作器の利用不可の抑制及び紛失の抑制ができる。
【0073】
このように前席搭乗者に報知するのは、例えば、後席に役職の方或いは顧客が搭乗する車両のように送迎用の車両の場合、前席搭乗者の方が、車両を管理する必要があるからである。
【0074】
(2)本実施形態の管理装置は、着座センサ16b、18b及びマイクロスイッチ42R、42L(セット有無検出センサ)における着座無しの検出及びセット無しの検出の継続状態が所定時間(第1待機時間C1+第2待機時間C2)を経過した後は、コントロールユニット110は、報知画面領域258(報知手段)の報知作動を停止する。この結果、所定時間を経過している場合は、後席及び運転席を含む前席にも人がいないものとして、報知手段の報知が停止することができる。
【0075】
(3)本実施形態の管理装置は、インストルメントパネル22に設けられた計器盤に報知手段としての報知画面領域258が設けられている。この結果、計器盤に設けられたが報知することにより、運転者に後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセットを促すことが可能となる。
【0076】
(4)本実施形態の管理装置では、コントロールユニット110(制御部)は、報知画面領域258(報知手段)の報知作動中に、予め登録されている前席搭乗者の携帯電話器に対して前記車両用携帯操作器が前記充電台にセットされていない旨を車両側の通信モジュール240(通信部)を介して送信する。これにより、降車した前席搭乗者に対して後席専用の車両用携帯操作器の充電台のセットを促すことができる。
【0077】
(5)本実施形態の管理装置では、マイクロスイッチ42R、42L(セット有無検出センサ)は、充電台30に設けられている。上記構成によれば、充電台30に設けられたマイクロスイッチ42R、42L(セット有無検出センサ)により、後席専用の車両用携帯操作器の充電台へのセットの有無を検出できる。
【0078】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を
図9を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0079】
第1実施形態の管理装置では、セット有無検出センサを充電台30に設けられたマイクロスイッチ42R、42Lとしている。これに代えて、セット有無検出センサを、車両用携帯操作器40R、40Lに設けてもよい。
【0080】
具体的に説明すると、
図9に示すように、車両用携帯操作器40R、40Lは、コントローラ60、表示制御部62、タッチディスプレイ44、バイブレータ66、通信モジュール68、アンテナ69、音声合成部70、スピーカ72を備えている。また、車両用携帯操作器40R、40Lは、バッテリ80、スイッチング回路82、一対の接続端子40a、電圧センサ84、電流センサ86等を備えている。
【0081】
コントローラ60は、表示制御部62を介してタッチディスプレイ44を表示制御させる。バイブレータ66は、コントローラ60による振動制御が可能となっている。アンテナ69は、通信モジュール68と車載システム100のアンテナANT1~ANT3間の電波の送受に使用される。音声合成部70は、コントローラ60の制御により、音声がスピーカ72を介して発せられる。
【0082】
バッテリ80は、コントローラ60及びコントローラ60と接続された各部に電力を供給するとともに、充電台30の充電電極32と接続された際に、充電可能となっている。電圧センサ84は、バッテリ80の電圧を検出し、その結果をコントローラ60に出力する。電流センサ86は、充電台30の充電電極32と接続されている充電時に、バッテリ80に流れる電流を検出し、その検出結果をコントローラ60に出力する。ここで電圧センサ84及び電流センサ86は、セット有無検出センサに相当する。
【0083】
コントローラ60は、車両用携帯操作器40R、40Lが充電台30にセットされているときに、電圧センサ84の検出結果により、バッテリ80が満充電か否かを判定する。コントローラ60は、バッテリ電圧が満充電の電圧に達している場合、充電台30に車両用携帯操作器40R、40Lがセットされていても、スイッチング回路82を遮断して、充電を阻止する。反対にコントローラ60は、バッテリ電圧が満充電の電圧に達していない場合は、スイッチング回路82を繋いで、充電電極32からの充電を許容する。
【0084】
電流センサ86が充電電流を検出している場合、コントローラ60は、車両用携帯操作器40R、40Lが充電台30にセットされていると判定する。また、電流センサ86が充電電流を検出していない場合には、車両用携帯操作器40R、40Lが充電台30にセットされていない可能性がある。従って、コントローラ60は、以下の第1判定または第2判定を行う。
【0085】
第1判定は、電圧センサ84の検出結果が満充電の電圧に達していない場合であって、電流センサ86が充電電流を検出していない場合に行われる。この場合は、車両用携帯操作器40R、40Lが充電台30にセットされていない場合である。
【0086】
コントローラ60は、第1判定をした場合、通信モジュール68を介して、車載システム100の通信モジュール240に第1判定結果に応じた第1のセット有無検出信号を送信する。この場合、コントロールユニット110は、第1実施形態で説明した
図5の管理プログラムのフローチャートにおいて、マイクロスイッチ42R、42Lがセットされていないオフ信号の代わりとして採用する。この場合、レイアウト表示領域258a、及び報知文表示領域258bは、第1実施形態と同様に報知作動する。
【0087】
第2判定は、電圧センサ84の検出結果が満充電の電圧に達している場合であって、電流センサ86が充電電流を検出していない場合に行われる。
コントローラ60は、第2判定をした場合、通信モジュール68を介して、車載システム100の通信モジュール240に第2判定結果に応じた第2のセット有無検出信号を送信する。この場合、コントロールユニット110は、第1実施形態で説明した
図5の管理プログラムのフローチャートにおいて、マイクロスイッチ42R、42Lがセットされていないオフ信号の代わりとして採用する。ただし、この場合は、
図6に示す報知文表示領域258bには、「車両用携帯操作器がセットされていない可能性がある」旨を表示する。この場合は、セットされていない可能性があるとする報知により、運転者に、後席の充電台30に車両用携帯操作器40R、40Lがセットされているかの確認を行わせる。従って、セットされていない場合に、後席専用の車両用携帯操作器の充電台の充電忘れによる車両用携帯操作器の利用不可の抑制及び紛失の抑制ができることになる。
【0088】
本実施形態は下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の管理装置は、セット有無検出センサは、車両用携帯操作器に設けられた電流センサ86及び電圧センサ84としている。そして、セット有無検出センサがセット有無の検出結果の通知は、車両用携帯操作器40R、40Lが有する通信モジュール68と車両側の通信モジュール240との間の通信を介して行う。この結果、車両用携帯操作器に設けられたセット有無検出センサにより、後席専用の車両用携帯操作器の充電台へのセットの有無が検出できる。
【0089】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0090】
・第1実施形態では、
図7のS50の処理を行った。これに代えて、履歴フラグがセットされているか、否かを判定するようにしてもよい。この場合、履歴フラグは、
図5のS28の処理の後、履歴フラグをセットするとともに、セットされていない車両用携帯操作器のID情報と、その存在位置(エリア)を記憶部に記憶しておくものとする。
【0091】
そして、
図7のS52では、セットされていない車両用携帯操作器のID情報と、記憶部に記憶した前記存在位置(エリア)とを、
図5のS16の処理と同様に処理すればよい。この履歴フラグは、S54の処理で「イエス」と判定処理された場合に、リセットするものとする。前記履歴フラグは、報知手段の報知作動を停止した履歴に相当する。
【0092】
・第1実施形態の変形例として、S22~S26の処理を省略してもよい。この場合、第1待機時間C1が所定時間に相当する。
・前記実施形態では、車両用携帯操作器40R、40Lを設けたが、いずれか一方を省略してもよい。
【0093】
・前記実施形態では、報知手段は計器盤に設けられていたが、計器盤に限定するものではない。例えば、フロント表示ユニット140を報知手段としてもよい。
・前記実施形態では、第2待機時間C2中に、ペアリングされている運転者の携帯電話に、未セットの車両用携帯操作器が有る旨を送信して連絡するようにした。これに代えて、第1待機時間C1中にも運転者の携帯電話にペアリングされている運転者の携帯電話に、未セットの車両用携帯操作器が有る旨を送信して連絡するようにしてもよい。
【0094】
・第2実施形態において、タッチディスプレイ44、バイブレータ66、音声合成部70の少なくとも1つを報知手段としての報知部としてもよい。たとえば、制御部であるコントロールユニット110が、計器盤表示ユニット250のレイアウト表示領域258a、及び報知文表示領域258bを報知作動する際に、コントロールユニット110から、セットされていない、またはセットされていない可能性がある車両用携帯操作器40R、40Lに報知指令信号を送信する。この報知指令信号に基づいて、受信した車両用携帯操作器40R、40Lのコントローラ60は、タッチディスプレイ44の点滅、バイブレータ66の鳴動、音声合成部70によるスピーカ72の作動で行うようにする。また、第1実施形態においても、この態様を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0095】
10…車両
12…運転席
16…右側席
16a…肘掛け
16b…着座センサ
18…左側席
18a…肘掛け
18b…着座センサ
30…充電台
32…マイクロスイッチ(セット有無検出センサ)
40R、40L…車両用携帯操作器
40a…充電端子
90…遮断回路
100…車載システム
110…コントロールユニット(制御部)
120…運転席操作ユニット
130…助手席操作ユニット
140…フロント表示ユニット
150…アンプユニット(車載装置)
160…ラジオ受信器(車載装置)
170…TV受信器(車載装置)
180…エアコン制御部
190…エアコンユニット(車載装置)
200…インターフェィス
210…リア表示ユニット(車載装置)
220…リア右席マッサージ器(車載装置)
230…リア左席マッサージ器(車載装置)
240…通信モジュール(通信部)
250…計器盤表示ユニット
258…報知画面領域(報知手段)