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特許7428236時間管理システム、時間管理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】時間管理システム、時間管理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240130BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022505075
(86)(22)【出願日】2021-02-09
(86)【国際出願番号】 JP2021004805
(87)【国際公開番号】W WO2021176969
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-07-11
(31)【優先権主張番号】P 2020037533
(32)【優先日】2020-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 和樹
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-159926(JP,A)
【文献】特開2009-113943(JP,A)
【文献】特開2019-185502(JP,A)
【文献】特開2019-021262(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0214238(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者の画像及び前記運転者の前記画像に基づいて算出された前記運転者の前記画像の特徴量の少なくとも1つを含む運転者情報を取得する運転者情報取得手段と、
前記運転者が運転する車両の動作を検出する車両動作検出手段と、
前記運転者が運転する車両の外を撮影する撮影装置が撮影した車両の外の画像を用いて、車両の外における前記運転者の荷役作業を検出する荷役検出手段と、
前記車両の動作を基に車両の移動時間を算出し、前記運転者の前記荷役作業を基に荷役時間を算出し、前記車両の移動時間に前記荷役時間を加えて前記運転者の運転時間を算出する運転時間算出手段と、
前記運転者の前記運転者情報及び前記運転時間を関連するように組み合わせて運転情報を生成する運転情報生成手段と
を含む時間管理システム。
【請求項2】
運転した日が所定期間に含まれる前記運転情報の前記運転時間を集計して総運転時間を算出し前記総運転時間と前記運転者情報とを含む総運転情報を生成する総運転情報生成手段を
さらに含む、請求項1に記載の時間管理システム。
【請求項3】
前記総運転情報に含まれる前記総運転時間が、前記所定期間における所定の基準を超えているか否かを判定する運転時間判定手段と、
前記所定の基準を超えていると判定された前記総運転時間と、判定された前記総運転時間を含む前記総運転情報に含まれる前記運転者情報とを関連付けて表示する表示手段と
をさらに含む、請求項2に記載の時間管理システム。
【請求項4】
前記運転者情報取得手段が、前記運転者の前記画像を用いて、前記運転者の変更を検出し、
前記運転情報生成手段が、検出された前記運転者の変更の時間を用いて前記車両の移動時間を分割し、分割した前記車両の移動時間を用いて前記運転情報を生成する
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の時間管理システム。
【請求項5】
コンピュータが、
運転者の画像及び前記運転者の前記画像に基づいて算出された前記運転者の前記画像の特徴量の少なくとも1つを含む運転者情報を取得し、
前記運転者が運転する車両の動作を検出し、
前記運転者が運転する車両の外を撮影する撮影装置が撮影した車両の外の画像を用いて、車両の外における前記運転者の荷役作業を検出し、
前記車両の動作を基に車両の移動時間を算出し、前記運転者の前記荷役作業を基に荷役時間を算出し、前記車両の移動時間に前記荷役時間を加えて前記運転者の運転時間を算出し、
前記運転者の前記運転者情報及び前記運転時間を関連するように組み合わせて運転情報を生成する
時間管理方法。
【請求項6】
運転者の画像及び前記運転者の前記画像に基づいて算出された前記運転者の前記画像の特徴量の少なくとも1つを含む運転者情報を取得する処理と、
前記運転者が運転する車両の動作を検出する処理と、
前記運転者が運転する車両の外を撮影する撮影装置が撮影した車両の外の画像を用いて、車両の外における前記運転者の荷役作業を検出する処理と、
前記車両の動作を基に車両の移動時間を算出し、前記運転者の前記荷役作業を基に荷役時間を算出し、前記車両の移動時間に前記荷役時間を加えて前記運転者の運転時間を算出する処理と、
前記運転者の前記運転者情報及び前記運転時間を関連するように組み合わせて運転情報を生成する処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の処理に関し、特に、時間に関する情報の処理などに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、従業員を雇用している会社は、法令(例えば、労働基準法)に適合するように、従業員の労働時間を管理する必要がある。
【0003】
バス、トラック、又はタクシーなどの車両の運転者の労働時間(運転時間)の管理は、一般的に、車両に搭載されている運行記録計(タコグラフ(Tachograph)又はドライブレコーダ(Drive recorder))を利用する場合が多い。例えば、次のような管理が日常的に行われている。
【0004】
運転者は、運転終了後に、運転記録計の記録結果に基づいて日報を作成し、会社の所定の部門(例えば、勤務管理部門)に作成した日報を提出する。
【0005】
管理部門の担当者は、所定の期間(例えば、各週又は各月)ごとに、運転者が作成した日報における運転時間を集計して、運転者それぞれの総運転時間を算出する。そして、管理部門の担当者は、所定の基準(例えば、法令で推奨又は指定された運転管理時間)と総運転時間とを用いて、運転者の勤務状態(例えば、運転時間など)を管理する。
【0006】
また、近年は、カメラなどの撮影装置の大きさ及び価格が手ごろとなってきている。そのため、カメラを利用した運転時のイベントの管理が行われるようになっている(例えば、特許文献1ないし3を参照)。
【0007】
特許文献1に記載の運転状況監視装置は、急加速など、所定のイベントに関連付けて、運転者の顔画像を保存する。
【0008】
特許文献2に記載の運転者特定システムは、着座、ドアロック、又は、走行開始など、所定のイベントに応じて、生体認証を用いた運転者情報を取得し、取得したイベントに対応した運転者を特定する。
【0009】
特許文献3に記載の判定装置は、顔画像を用いて、正規の運転者か否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開2019-128849号公報
【文献】特開2015-071319号公報
【文献】国際公開第2018/043100号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
速度超過などの特定のイベントに対応付けた運転者の顔画像の保存は、発生した事故の原因究明などの観点からは、有効である。
【0012】
しかし、事故の発生などを未然に防ぐためには、個々のイベントに加え、所定の期間における運転時間を管理する必要がある。
【0013】
しかし、特許文献1及び2に開示されている技術は、個々のイベントと運転者とを関連づけるものである。特許文献3に開示されている技術は、単に、運転者を判定するものである。
【0014】
このように、特許文献1ないし3に開示されている技術は、運転時間などのような所定の期間における動作を監視するものではない。
【0015】
また、一般的に行われているような、運転者が運転記録計の結果に基づいて日報をつける方法は、運転者での作業が必要なため、運転者における運転時間の改ざんを防ぐことが難しい。
【0016】
本発明の目的は、上記問題点を解決し、運転者を介さずに、運転者の運転時間を管理するための情報を生成する管理システムなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一形態における時間管理システムは、運転者の画像及び運転者の画像に基づいて算出された情報の少なくとも1つを含む運転者情報を取得する運転者情報取得手段と、
運転者の運転時間を算出する運転時間算出手段と、
運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する運転情報生成手段と
を含む。
【0018】
本発明の一形態における時間管理方法は、
運転者の画像及び運転者の画像に基づいて算出された情報の少なくとも1つを含む運転者情報を取得し、
運転者の運転時間を算出し、
運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する。
【0019】
本発明の一形態におけるプログラムは、
運転者の画像及び運転者の画像に基づいて算出された情報の少なくとも1つを含む運転者情報を取得する処理と、
運転者の運転時間を算出する処理と、
運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する処理と
をコンピュータに実行させる

【発明の効果】
【0020】
本発明に基づけば、運転者を介さずに、運転時間を管理するための情報を生成するとの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、第1の実施形態にかかる時間管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、第1の実施形態にかかる時間管理システムの動作の一例を示すフロー図である。
図3図3は、第1の実施形態にかかる時間管理システムの要部の構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、第3の実施形態にかかる時間管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、車両搭載装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
各図面は、本発明の実施形態を説明するためのものである。ただし、本発明は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明を、省略する場合がある。また、以下の説明に用いる図面において、本発明の説明に関係しない部分の構成については、記載を省略し、図示しない場合もある。
【0024】
以下の各実施形態の説明は、車両の運転時間を用いて説明する。ただし、これは、各実施形態を、車両の運転時間に限定するものではない。
【0025】
各実施形態は、車両の運転時間に限らず、工作機械を操作する操作時間など、管理対象者がある程度の時間継続して作業する業務を管理することができる。
【0026】
つまり、以下の各実施形態の説明において、「運転」とは、業務に関連する「作業」の一例である。また、「車両」は、作業対象の一例である。
【0027】
また、以下の説明において、各実施形態に含まれる構成は、車両に搭載される装置に含まれる構成と、事務所などに設置される装置に含まれる構成とに分かれている。ただし、この構成は、実施形態を説明するためのものであり、構成の配置の一例である。各実施形態にかかる構成の配置は、これに限定されない。
【0028】
例えば、全ての構成が、一つの装置に含まれてもよい。あるいは、各実施形態の実現するための構成は、3つ以上の装置に配置されていてもよい。
【0029】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、第1の実施形態について説明する。
【0030】
[構成の説明]
まず、第1の実施形態にかかる時間管理システム10の構成について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、第1の実施形態にかかる時間管理システム10の構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
時間管理システム10は、車両搭載装置100と、管理装置200とを含む。
【0033】
車両搭載装置100は、運転者が運転する車両に搭載される。ただし、車両搭載装置100は、車両に固定的に搭載されていなくてもよい。例えば、車両搭載装置100は、運転者が携帯する装置を用いて実現されてもよい。この場合、車両搭載装置100は、後ほど説明する車両動作検出部140を別装置として実現されてもよい。
【0034】
そして、車両搭載装置100は、運転者の画像及び画像に関連する情報(例えば、画像を基に算出した特徴量)の少なくともどちらかを含む運転者情報と、運転時間とを含む運転情報を生成する。なお、運転者情報は、運転者の画像など運転者を一意に識別可能とする情報を含む。そのため、後ほど説明する運転者情報と関連付けられた運転時間、及び、運転者情報ごとに集計される総運転時間は、運転者情報に関連する運転者の運転時間及び総運転時間である。そのため、以下の説明において、「運転者情報」の代わりに、単に「運転者」との用語を用いる場合もある。
【0035】
そして、車両搭載装置100は、生成した運転情報を管理装置200に送信する。
【0036】
なお、車両搭載装置100が生成した運転情報を管理装置200に送信するやり方は、任意である。以下の説明では、一例と、車両搭載装置100が、所定の通信手段を用いて運転情報を管理装置200に送信する場合の例を説明する。しかし、時間管理システム10は、その他のやり方を用いてもよい。
【0037】
例えば、車両搭載装置100が、図示しない記憶装置(例えば、Universal Serial Bus(USB)メモリ)に、生成した運転情報を保存してもよい。この場合、管理装置200は、記憶装置(例えば、USBメモリ)に保存された運転情報を読み出せばよい。
【0038】
あるいは、車両搭載装置100が運転者の携帯する装置の場合、運転者が、車両搭載装置100を物理的に管理装置200に接続してもよい。
【0039】
管理装置200は、所定の場所(例えば、管理事務所又は車庫)に設置され、車両搭載装置100が生成した運転情報を取得する。ただし、管理装置200は、クラウドコンピュータを用いたシステムなど、ハードウェアの装置には固定されない手段を用いて実現されてもよい。
【0040】
そして、管理装置200は、運転者情報ごとに、所定の期間(例えば、月、又は、週)における運転時間を集計して、運転者情報ごとの総運転時間を算出する。つまり、管理装置200は、運転者ごとの総運転時間を算出する。
【0041】
さらに、管理装置200は、所定の基準(例えば、法令で推奨又は指定された運転管理時間)と、総運転時間とを比較し、比較の結果(例えば、総運転時間が基準を超えた運転者)を出力する。
【0042】
なお、管理装置200は、基準との差(例えば、運転管理時間と総運転時間との差)を算出して、出力してもよい。
【0043】
続いて、図1を参照して、各装置の詳細な構成を説明する。
【0044】
車両搭載装置100は、運転者情報取得部110と、運転時間算出部120と、運転情報生成部130と、車両動作検出部140と、送信部150とを含む。
【0045】
車両動作検出部140は、運転者が運転する車両に関連する動作を検出する。例えば、車両動作検出部140は、車両の動作(例えば、移動開始及び停止)、エンジン又はモーターなどの駆動機関の動作(例えば、回転の開始及び停止)などを検出し、運転時間算出部120に通知する。
【0046】
なお、車両動作検出部140は、個別のイベントの検出する装置に限定されない。例えば、車両動作検出部140は、運行記録計でもよい。
【0047】
運転時間算出部120は、車両動作検出部140が検出した車両に関連する動作を用いて、運転時間を算出する。
【0048】
例えば、車両動作検出部140が車両に移動開始及び停止などのイベントを検出する場合、運転時間算出部120は、図示しない計時装置を用いて、車両の移動開始の時間から停止での時間を計測して、その時間を運転時間としてもよい。あるいは、車両動作検出部140が運行記録計の場合、運転時間算出部120は、運行記録計に記録された時間を、運転時間として、取得すればよい。
【0049】
なお、運転時間算出部120が運転時間の算出に用いる動作は、実際に車両が移動する動作に限定されない。例えば、運転時間算出部120は、車両の起動に用いられる鍵の挿抜、又は、車両の扉の開閉を用いてもよい。あるいは、運転時間算出部120は、シフトレバーの移動、及び、アクセルなどのペダルの位置の変化など、車両の移動に関連する操作を用いてもよい。
【0050】
そして、運転時間算出部120は、生成した運転時間を運転情報生成部130に送信する。
【0051】
なお、運転時間算出部120は、運転時間に加え、運転の開始日時及び/又は運転の終了日時など、運転に関連する時間情報を送信してもよい。
【0052】
運転者情報取得部110は、運転者の画像、及び/又は、画像に関連する情報(例えば、特徴量)を取得する。以下の説明では、画像に関連する情報として、「特徴量」を用いる。また、画像及び特徴量をまとめて、「画像など」と呼ぶ場合もある。
【0053】
なお、運転者の画像などを取得する装置は、任意である。例えば、運転者情報取得部110が、カメラを含み、直接的に運転者の画像を取得してもよい。あるいは、運転者情報取得部110は、図示しない車両内の撮影装置が撮影した運転者の画像を取得してもよい。
【0054】
なお、運転者情報取得部110が特徴量を用いる場合、特徴量を算出する構成は、任意である。例えば、運転者情報取得部110が、画像から特徴量を算出してもよい。あるいは、撮影装置が、特徴量を算出して、運転者情報取得部110に送信してよい。あるいは、図示しない構成が画像から特徴量を算出してもよい。
【0055】
そして、運転者情報取得部110は、取得した運転者の画像などを含む運転者情報を運転情報生成部130に送信する。
【0056】
なお、運転者情報取得部110が、運転者情報を送信するタイミングは任意である。運転者情報取得部110は、所定の周期で、運転者情報を送信してもよい。あるいは、運転者情報取得部110は、運転情報生成部130からの依頼に応じて、運転者情報を取得して、送信してもよい。
【0057】
あるいは、運転者情報取得部110は、所定の条件に基づいて運転者情報を取得してもよい。例えば、運転者情報取得部110は、取得した画像における人を判定する機能を備え、画像に人が含まれると判定した場合(例えば、運転者が運転席に着席した場合)に、運転者情報を送信してもよい。さらに、運転者情報取得部110は、人の検出に加え、人の変更を検出したときに、運転者情報を送信してもよい。
【0058】
なお、画像に含まれる人の判定のやり方は、任意である。例えば、運転者情報取得部110は、取得した画像の特徴量と、予め保存している特徴量とを比較して、人を判定してもよい。あるいは、運転者情報取得部110は、所定の機械学習又は人工知能を用いて、人を判定してもよい。
【0059】
さらに、運転者情報は、運転者の画像以外の情報を含んでもよい。
【0060】
例えば、運転者が、運転開始時に自分の識別情報(例えば、社員番号)を入力する場合、運転者情報取得部110は、運転者情報に識別番号を含めてもよい。
【0061】
なお、一般的に、画像の特徴量は、元となる画像よりも、容量が少ない。そのため、特徴量を用いる場合、運転者情報は、画像を用いる場合に比べ、少ないデータ量となる。そのため、特徴量を用いる場合、運転者情報を保存するための容量、及び、通信負荷を軽減できる。
【0062】
あるいは、運転者情報取得部110は、運転者の画像と、画像の特徴量との両方を運転者情報に含めてもよい。
【0063】
このように、運転者情報取得部110は、運転者の画像、及び、運転者の画像に基づいて算出された情報の少なくとも1つを含む運転者情報を取得する。
【0064】
運転情報生成部130は、運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する。
【0065】
運転情報生成部130は、運転者ごとに、運転情報を生成してもよい。
【0066】
一例として、運転者情報取得部110が、運転者の変更を検出する場合を説明する。
【0067】
運転者情報取得部110は、運転者を検出すると、運転者情報を送信する。さらに、運転者情報取得部110は、運転者の変更を検出すると、変更後の運転者情報を送信する。そして、運転時間算出部120は、運転の開始日時を含む運転時間を算出する。
【0068】
この場合、運転情報生成部130は、運転者情報取得部110から運転者情報を受信した時間を保存する。そして、運転情報生成部130は、運転時間算出部120から取得した運転時間を、運転者情報を受信した時間で分割し、それぞれの時間に対応する運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する。
【0069】
ただし、運転情報生成部130は、複数の運転者に関連する運転情報を生成してもよい。この場合、運転情報生成部130は、それぞれの運転者情報と運転時間とを関連付けて含む運転情報を生成する。
【0070】
さらに、運転者は、休憩を挟んで運転する場合もある。そのため、運転情報生成部130は、同じ運転者に関連する複数の運転情報、又は、同じ運転者に関連する複数の運転時間を含む運転情報を生成してもよい。
【0071】
なお、運転時間算出部120が、運転時間に加え、運転の開始日時及び終了日時など運転に関連するその他の時間情報を出力する場合、運転情報生成部130は、運転時間にその情報を含ませてもよい。
【0072】
送信部150は、運転情報生成部130が生成した運転情報を、管理装置200に送信する。
【0073】
なお、車両搭載装置100は、常に、管理装置200に、運転情報を送信できるとは限らない。例えば、車両搭載装置100と管理装置200とが無線を用いて通信する場合、通信ができない場合が発生する。
【0074】
そこで、車両搭載装置100は、図示しない記憶部に運転情報を保存し、管理装置200と通信可能となった時点で、運転情報を送信してもよい。
【0075】
管理装置200は、総運転情報生成部210と、運転時間判定部220と、表示部230と、受信部240とを含む。
【0076】
受信部240は、車両搭載装置100から、運転情報を取得する。なお、受信部240は、受信した運転情報を図示しない記憶部に保存してもよい。
【0077】
総運転情報生成部210は、運転情報に含まれる運転者情報を用いて、運転者情報ごとに運転時間を集計して、運転者情報ごと(つまり、運転者ごと)の総運転時間を算出する。そして、総運転情報生成部210は、算出した総運転時間と運転者情報とを含む総運転情報を生成する。
【0078】
なお、運転情報が、運転の開始時間及び終了時間を含む場合、総運転情報生成部210は、それらの時間情報を用いて、運転に関する時系列的な情報を生成してもよい。例えば、総運転情報生成部210は、開始時間及び終了時間を用いて、運転情報の履歴を保存してもよい。
【0079】
あるいは、例えば、総運転情報生成部210は、総運転時間に含まれる運転時間において最も早い開始日時と、最も遅い終了日時とを用いて、日ごとの平均運転時間を算出して、総運転情報に含めてもよい。
【0080】
総運転情報生成部210は、生成した総運転情報を、図示しない記憶部に記憶してもよい。
【0081】
なお、図示しないが、運転者を管理するシステムは、生成した総運転情報に含まれる総運転時間を用いて、他の処理(例えば、給与計算)を実行してもよい。
【0082】
運転時間判定部220は、総運転情報に含まれる総運転時間が、所定の基準(例えば、法令で推奨又は指定された運転管理時間)を超えているか否かを判定する。
【0083】
そして、運転時間判定部220は、判定結果を、所定の装置(例えば、運転者の運転管理装置)に出力、又は、所定の記憶装置に保存する。
【0084】
なお、運転時間判定部220は、判定結果の出力先として、総運転情報に含まれる運転者情報を用いてもよい。例えば、運転時間判定部220は、運転者情報を用いて、判定結果を運転者に出力してもよい。あるいは、運転時間判定部220は、運転者情報に加え、会社における組織情報を用いて、判定結果を運転者の上司に出力してもよい。
【0085】
なお、時間管理システム10は、判定結果の出力先の一例として、表示部230を含む。運転時間判定部220は、判定結果を表示部230に送信する。
【0086】
表示部230は、運転時間判定部220が判定した結果を表示する。例えば、表示部230は、所定の基準を超えていると判定された総運転時間と、判定された総運転時間に対応する運転者情報とを関連付けて表示する。例えば、運転者情報が運転者の画像を含む場合、表示部230は、運転者の画像と、判定結果(例えば、法令で推奨又は指定された運転管理時間を超えているか否か)とを関連づけて表示してもよい。
【0087】
表示部230は、判定結果を、他の情報と関連付けて表示してもよい。
【0088】
さらに、表示部230は、総運転時間など、運転者の画像及び判定結果以外の情報を表示してもよい。
【0089】
なお、表示部230は、運転時間判定部220における判定結果に基づいて、一部の総運転情報を表示してもよい。例えば、表示部230は、月当たりの総運転時間が所定の基準(例えば、法令で推奨又は指定された運転管理時間)を超えた総運転情報に含まれる運転者情報を表示してもよい。
【0090】
あるいは、表示部230は、図示しない入力機器に接続され、入力機器を介して指定された条件に基づいて、表示する総運転情報を選択してもよい。
【0091】
このように、時間管理システム10は、運転者の入力を必要としないで、運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する。運転情報は、運転者の運転時間の管理に用いる情報である。
【0092】
つまり、時間管理システム10は、運転者を介さずに、運転時間を管理するための情報(運転情報)を生成する。
【0093】
また、時間管理システム10は、人手を必要としないで、総運転時間を算出する。
【0094】
そのため、時間管理システム10は、管理部門などにおける運転時間の集計の工数を低減する。
【0095】
[動作の説明]
次に、第1の実施形態にかかる時間管理システム10の動作について、図面を参照して説明する。
【0096】
図2は、第1の実施形態にかかる時間管理システム10の動作の一例を示すフロー図である。
【0097】
車両動作検出部140が、車両の動作を検出する(ステップS401)。
【0098】
運転時間算出部120が、車両の動作を用いて、運転時間を算出する(ステップS403)。
【0099】
運転者情報取得部110が、運転者情報を取得する(ステップS405)。
【0100】
なお、運転時間算出部120と、運転者情報取得部110とは、少なくとも一部において、並列に動作してもよい。
【0101】
運転情報生成部130が、運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する(ステップS407)。
【0102】
送信部150が、管理装置200に、運転情報を送信する(ステップS409)。
【0103】
受信部240が、運転情報を受信する(ステップS411)。
【0104】
総運転情報生成部210が、運転情報を用いて、運転者情報ごとに総運転時間を算出し、運転者情報と総運転時間とを含む総運転情報を生成する(ステップS413)。
【0105】
運転時間判定部220は、総運転情報に含まれる総運転時間が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS415)。
【0106】
表示部230が、判定結果を表示する(ステップS417)。
【0107】
[効果の説明]
次に、第1の実施形態にかかる時間管理システム10の効果について説明する。
【0108】
第1の実施形態かかる時間管理システム10は、運転者を介さずに、運転時間を管理するための情報を生成するとの効果を得ることができる。
【0109】
その理由は、次のとおりである。
【0110】
時間管理システム10は、運転者情報取得部110と、運転時間算出部120と、運転情報生成部130とを含む。運転者情報取得部110は、運転者の画像及び運転者の画像に基づいて算出された情報の少なくとも1つを含む運転者情報を取得する。運転時間算出部120は、運転者の運転時間を算出する。運転情報生成部130は、運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する。
【0111】
運転情報は、運転者を識別するための運転者情報と、運転者情報に関連する運転時間とを含む。さらに、運転時間は、運転者における運転時間の管理として用いられる情報である。そして、時間管理システム10は、運転情報の生成に運転者の作業を必要としない。このように、時間管理システム10は、運転者を介さずに、運転時間を管理するための情報を生成する。
【0112】
さらに、時間管理システム10は、総運転情報生成部210を含む。総運転情報生成部210は、所定の期間における運転情報を用いて、所定期間における運転時間の集計である総運転時間と、運転者情報とを含む総運転情報を生成する。
【0113】
総運転情報は、運転者の運転時間の管理に用いることができる情報である。そして、時間管理システム10は、総運転情報の生成に関して、人手を必要としない。このように、時間管理システム10は、管理部門などにおける運転時間の集計の工数を低減する。
【0114】
さらに、時間管理システム10は、運転時間判定部220と、表示部230とを含む。
【0115】
運転時間判定部220は、総運転情報に含まれる総運転時間が、所定の基準(例えば、法令で推奨又は指定された運転管理時間)を超えているか否かを判定する。表示部230は、判定結果を表示する。例えば、表示部230は、運転管理時間を超えていると判定された総運転時間と、判定された総運転時間に対応する運転者情報とを表示する。
【0116】
そのため、時間管理システム10の利用者は、所定期間において所定の基準(例えば、法令で推奨又は指定された運転管理時間)を超えている運転者を特定可能である。
【0117】
さらに、時間管理システム10は、車両動作検出部140を含む。車両動作検出部140は、運転者が運転する車両の動作を検出する。そして、運転時間算出部120が、検出された車両の動作を用いて、運転時間を算出する。
【0118】
そのため、時間管理システム10は、車両の動作に沿った運転時間を提供できる。
【0119】
なお、運転者情報取得部110は、運転者の変更を検出してもよい。例えば、運転者情報取得部110は、運転者の画像を用いて、運転者の変更を検出してもよい。
【0120】
そして、運転情報生成部130は、検出された運転者の変更を用いて、運転情報を生成してもよい。この場合、時間管理システム10は、システムの利用者に対して、運転者の変更に対応した運転情報及び総運転情報を提供することができる。
【0121】
<第2の実施形態>
次に、第1の実施形態の概要を、第2の実施形態として説明する。
【0122】
図3は、第1の実施形態にかかる時間管理システム10の要部である時間管理システム11の構成の一例を示すブロック図である。
【0123】
時間管理システム11は、運転者情報取得部110と、運転時間算出部120と、運転情報生成部130とを含む。運転者情報取得部110は、運転者の画像及び運転者の画像に基づいて算出された情報の少なくとも1つを含む運転者情報を取得する。運転時間算出部120は、運転者の運転時間を算出する。運転情報生成部130は、運転者情報と運転時間とを含む運転情報を生成する。
【0124】
運転情報は、運転者を識別するための運転者情報と、運転者情報に関連する運転時間とを含む。そして、時間管理システム11は、運転時間の生成に運転者の作業を必要としない。
【0125】
このように、時間管理システム11は、時間管理システム10と同様に、運転者を介さずに、運転時間を管理するための情報(運転情報)を生成するとの効果を奏する。
【0126】
なお、時間管理システム11は、時間管理システム10の最小構成でもある。
【0127】
<第3の実施形態>
例えば、トラックの運転者は、トラックの運転以外の、荷役作業などを行っている。荷役作業は、車両を運転する作業ではない。しかし、荷役作業は、運転者が実行する作業であるため、運転者の疲労などに関連する。つまり、運転時間以外にも管理が必要となる作業時間が発生する場合がある。
【0128】
そこで、第3の実施形態として、運転以外の作業についても管理する時間管理システム12について説明する。
【0129】
なお、以下の説明では、運転以外の作業として、荷役作業を用いて説明する。ただし、これは、運転以外の作業を荷役作業に限定するものではない。第3の実施形態に関連する運転以外の作業は、任意である。例えば、運転以外の作業として、荷役作業に加え、車両などの機械の点検作業、燃料の補充作業、及び、機械の整備・清掃作業など車両に関連する作業がある。あるいは、運転以外の作業としては、バス及びタクシーなどにおける乗客の乗り降りの補助、及び、物品の出納に伴う伝票の記入作業など、車両に関連しない作業もある。
【0130】
ただし、以下の説明では、運転以外の作業の一例として、荷役作業を用いて説明する。
【0131】
次に、図面を参照して、第3の実施形態について説明する。
【0132】
図4は、第3の実施形態にかかる時間管理システム12の構成の一例を示すブロック図である。
【0133】
時間管理システム12は、時間管理システム10と比較すると、車両搭載装置100に替えて、車両搭載装置102を含む。車両搭載装置102は、車両搭載装置100と比較すると、運転時間算出部120に替えて、運転時間算出部122を含み、さらに、荷役検出部160を含む。
【0134】
以下の説明では、第1に実施形態と同様の構成についての詳細な説明を省略し、第3の実施形態に特有の構成について説明する。
【0135】
荷役検出部160は、運転者が行う荷役作業を検出する。
【0136】
なお、荷役作業を検出するやり方は、任意である。
【0137】
例えば、トラックなどの大型車両は、巻き込み事故などを防ぐために周辺を撮影するカメラが搭載されている。また、一般的な乗用車でも、後方の監視用のカメラが搭載されている。
【0138】
そこで、荷役検出部160は、車両の外を撮影する撮影装置の画像を用いて、運転者の荷役作業を検出してもよい。
【0139】
運転時間算出部122は、荷役時間として、荷役検出部160が運転者の荷役作業の開始を検出した時間、及び、荷役作業の終了を検出した時間との間の時間を算出する。
【0140】
そして、運転時間算出部122は、算出した荷役時間を、運転時間に加える。
【0141】
つまり、運転時間算出部122は、車両動作検出部140が検出した車両動作に基づいて算出する運転時間に、荷役検出部160が検出した荷役作業に基づいて算出した荷役時間を加えた時間を、運転情報に含める運転時間とする。
【0142】
なお、荷役作業は、エンジンを止めないで行われることが多い。そこで、運転時間算出部122は、荷役時間の算出において、車両動作検出部140が検出した車両の動作を参照してもよい。
【0143】
ただし、時間管理システム12が用いる運転情報は、上記に限定されない。例えば、時間管理システム12は、車両を運転する運転時間と、荷役などに伴う作業時間とを、分けて管理してもよい。
【0144】
例えば、運転情報生成部130は、運転時間と、荷役などに伴う作業時間とを区別可能に含む運転情報を生成してもよい。この場合、総運転情報生成部210、及び、運転時間判定部220は、運転情報に含まれる運転時間と、荷役などに伴う作業時間とをそれぞれを分けて処理してもよい。
【0145】
次に、第3の実施形態にかかる時間管理システム12の効果について説明する。
【0146】
第3の実施形態にかかる時間管理システム12は、第1の実施形態の効果に加え、運転者が実行する運転以外の作業に関しても、管理に用いる情報を生成するとの効果を得ることができる。
【0147】
その理由は、次のとおりである。
【0148】
時間管理システム12は、荷役検出部160と、運転時間算出部122とを含む。荷役検出部160は、運転者の荷役作業を検出する。運転時間算出部122は、運転時間算出部120と同様に運転時間を算出し、さらに、検出された荷役作業を用いて運転者の荷役時間を算出し、算出した荷役時間を運転時間に加える。
【0149】
このように、時間管理システム12は、運転者に関連する運転以外の作業時間を含めた情報を生成することができる。
【0150】
<ハードウェア構成>
次に、各実施形態のハードウェア構成について、車両搭載装置100を用いて説明する。なお、その他の装置は、車両搭載装置100と同様のハードウェア構成を用いて実現可能である。そのため、その他の装置については、特にその装置において特有となる場合を除き、説明を省略する。
【0151】
車両搭載装置100の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。
【0152】
あるいは、車両搭載装置100において、各構成部は、ネットワークを介して接続した複数の装置を用いて、構成されてもよい。
【0153】
あるいは、車両搭載装置100において、複数の構成部は、1つのハードウェアで構成されてもよい。
【0154】
あるいは、車両搭載装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。車両搭載装置100は、上記構成に加え、さらに、入出力接続回路(IOC:Input and Output Circuit)を含むコンピュータ装置として実現されてもよい。車両搭載装置100は、上記構成に加え、さらに、ネットワークインターフェース回路(NIC:Network Interface Circuit)を含むコンピュータ装置として実現されてもよい。
【0155】
図5は、車両搭載装置100のハードウェア構成の一例である情報処理装置600の構成を示すブロック図である。
【0156】
情報処理装置600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、NIC680とを含み、コンピュータ装置を構成している。
【0157】
CPU610は、ROM620及び/又は内部記憶装置640からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、NIC680とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータは、これらの構成を制御し、図1に示されている、運転者情報取得部110と、運転時間算出部120と、運転情報生成部130と、車両動作検出部140と、送信部150としての各機能を実現する。
【0158】
CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630又は内部記憶装置640を、プログラムの一時記憶媒体として使用してもよい。
【0159】
また、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記憶媒体700が含むプログラムを、図示しない記憶媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、NIC680を介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630又は内部記憶装置640に保存して、保存したプログラムを基に動作してもよい。
【0160】
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、P-ROM(Programmable-ROM)又はフラッシュROMである。
【0161】
RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、D-RAM(Dynamic-RAM)である。
【0162】
内部記憶装置640は、情報処理装置600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。また、内部記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。内部記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)又はディスクアレイ装置である。
【0163】
ROM620と内部記憶装置640とは、不揮発性(non-transitory)の記憶媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記憶媒体である。そして、CPU610は、ROM620、内部記憶装置640、又は、RAM630に記憶されているプログラムを基に動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記憶媒体又は揮発性記憶媒体を用いて動作可能である。
【0164】
IOC650は、CPU610と、入力機器660及び表示機器670とのデータを仲介する。IOC650は、例えば、IOインターフェースカード又はUSB(Universal Serial Bus)カードである。さらに、IOC650は、USBのような有線に限らず、無線を用いてもよい。
【0165】
入力機器660は、情報処理装置600の操作者からの入力指示を受け取る機器である。入力機器660は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネルである。
【0166】
表示機器670は、情報処理装置600の操作者に情報を表示する機器である。表示機器670は、例えば、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス・ディスプレイ、又は、電子ペーパーである。
【0167】
なお、情報処理装置600は、入力機器660及び/又は表示機器670を含んでもよい。
【0168】
NIC680は、ネットワークを介した図示しない外部の装置とのデータのやり取りを中継する。NIC680は、例えば、LAN(Local Area Network)カード、又は、無線LANアダプタである。このように、NIC680は、有線及び無線のどちらを用いてもよい。
【0169】
このように構成された情報処理装置600は、車両搭載装置100と同様の効果を得ることができる。
【0170】
その理由は、情報処理装置600のCPU610が、プログラムに基づいて車両搭載装置100と同様の機能を実現できるためである。
【0171】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0172】
この出願は、2020年 3月 5日に出願された日本出願特願2020-037533を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0173】
10 時間管理システム
11 時間管理システム
12 時間管理システム
100 車両搭載装置
102 車両搭載装置
110 運転者情報取得部
120 運転時間算出部
122 運転時間算出部
130 運転情報生成部
140 車両動作検出部
150 送信部
160 荷役検出部
200 管理装置
210 総運転情報生成部
220 運転時間判定部
230 表示部
240 受信部
600 情報処理装置
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 内部記憶装置
650 IOC
660 入力機器
670 表示機器
680 NIC
700 記憶媒体
図1
図2
図3
図4
図5