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特許7428310ディスプレイモジュールおよび電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】ディスプレイモジュールおよび電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240130BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022536604
(86)(22)【出願日】2021-01-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 CN2021070329
(87)【国際公開番号】W WO2021147663
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】202020146302.0
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、チャン
(72)【発明者】
【氏名】スン、タオ
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0357052(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0141843(US,A1)
【文献】中国実用新案第208607861(CN,U)
【文献】特開2019-028467(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 - 9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイスクリーンと支持部材とを備え、
前記ディスプレイスクリーンは、連続的に接続された第1非屈曲領域、屈曲領域、および第2非屈曲領域を含み、前記支持部材は、前記ディスプレイスクリーンの非表示側上に固定され、前記支持部材は、連続的に接続された第1金属プレート部材、第1接続プレート部材、および第2金属プレート部材を含み、前記第1金属プレート部材は前記第1非屈曲領域に対向し、前記第1接続プレート部材は前記屈曲領域に対向し、前記第2金属プレート部材は前記第2非屈曲領域に対向し、前記第1接続プレート部材は屈曲可能であり、
前記第1接続プレート部材は、金属部品および有機材料部品を含み、前記金属部品には複数の溝が設けられ、前記複数の溝の開口が前記金属部品の第1面上に配置され、前記有機材料部品は、前記複数の溝に配置されて前記金属部品に固定的に接続され、
前記支持部材は、第1緩衝部材をさらに含み、前記第1緩衝部材は、前記第1金属プレート部材と前記第2金属プレート部材との間に配置され、前記第1緩衝部材は、前記金属部品の前記第1面上に積層されて前記有機材料部品に固定的に接続され、
前記有機材料部品の材料はP4Uを含み、前記有機材料部品の前記材料は、PU、TPU、TPE、TPR、TPV、およびEVAの少なくとも1つをさらに含む、ディスプレイモジュール。
【請求項2】
前記第1面は前記ディスプレイスクリーンに対向し、前記金属部品は、前記第1面と反対側の第2面をさらに含み、前記第2面は、完全かつ連続的な面である、請求項1に記載のディスプレイモジュール。
【請求項3】
前記第1面は、前記ディスプレイスクリーンから離れて対向し、前記金属部品は、前記第1面と反対側の第2面をさらに含み、前記第2面は、完全かつ連続的な面である、請求項1に記載のディスプレイモジュール。
【請求項4】
前記金属部品は、前記第1面と反対側の第2面をさらに含み、前記支持部材は、第2緩衝部材をさらに含み、前記第2緩衝部材は、前記金属部品の前記第2面上に積層されている、請求項1に記載のディスプレイモジュール。
【請求項5】
前記ディスプレイモジュールの厚さ方向において、前記溝の底壁から前記金属部品の、前記ディスプレイスクリーンから離れて対向する面までの厚さは、0.01ミリメートルから0.05ミリメートルまでの範囲である、請求項1から4のいずれか一項に記載のディスプレイモジュール。
【請求項6】
前記第1緩衝部材および前記有機材料部品は、一体的に形成された構造である、請求項1から4のいずれか一項に記載のディスプレイモジュール。
【請求項7】
前記有機材料部品の前記材料はP4U及びPUを含む、請求項6に記載のディスプレイモジュール。
【請求項8】
前記有機材料部品の前記材料はP4Uを含み、前記有機材料部品の前記材料は、TPR及びTPVをさらに含む、請求項6に記載のディスプレイモジュール。
【請求項9】
前記有機材料部品の材料は、紫外線硬化接着剤または熱硬化接着剤を含む、請求項6に記載のディスプレイモジュール。
【請求項10】
前記複数の溝は、複数の第1溝グループを形成し、前記複数の第1溝グループは第1方向に配置され、各第1溝グループは、複数の第1溝を含み、同じ第1溝グループの複数の第1溝は、第2方向において間隔をあけて配置され、2つの隣接する第1溝グループの複数の第1溝は、互いに交互に設けられ、前記第2方向は、前記第1金属プレート部材が前記第2金属プレート部材に対向する方向であり、前記第1方向は前記第2方向に垂直である、請求項1から4のいずれか一項に記載のディスプレイモジュール。
【請求項11】
前記第1溝は細穴であり、前記第1溝の延伸方向は前記第1方向に平行であり、前記第2方向における前記第1溝の幅は、0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である、請求項10に記載のディスプレイモジュール。
【請求項12】
前記支持部材は、前記ディスプレイスクリーンの前記屈曲領域に対向する第2接続プレート部材および第3金属プレート部材をさらに含み、前記第1金属プレート部材、前記第2接続プレート部材、前記第3金属プレート部材、前記第1接続プレート部材、および前記第2金属プレート部材は、連続的に接続され、
前記第2接続プレート部材には溝が設けられ、
前記第2接続プレート部材は金属部品および有機材料部品を含み、
前記支持部材は第3緩衝部材をさらに含み、前記第3緩衝部材は、前記第1金属プレート部材と前記第3金属プレート部材との間に配置され、前記第3緩衝部材は、前記第2接続プレート部材上に積層されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載のディスプレイモジュール。
【請求項13】
ディスプレイスクリーンと支持部材とを備えるディスプレイモジュールであって、
前記ディスプレイスクリーンは、連続的に接続された第1非屈曲領域、屈曲領域、および第2非屈曲領域を含み、前記支持部材は、前記ディスプレイスクリーンの非表示側上に固定され、前記支持部材は、連続的に接続された第1金属プレート部材、第1接続プレート部材、および第2金属プレート部材を含み、前記第1金属プレート部材は前記第1非屈曲領域に対向し、前記第1接続プレート部材は前記屈曲領域に対向し、前記第2金属プレート部材は前記第2非屈曲領域に対向し、前記第1接続プレート部材は屈曲可能であり、
前記第1接続プレート部材は、金属部品および有機材料部品を含み、前記金属部品には複数の溝が設けられ、前記複数の溝の開口が前記金属部品の第1面上に配置され、前記有機材料部品は、前記複数の溝に配置されて前記金属部品に固定的に接続され、
前記有機材料部品の材料はP4Uを含み、前記有機材料部品の前記材料は、PU、TPU、TPE、TPR、TPV、およびEVAの少なくとも1つをさらに含み、
前記ディスプレイモジュールの厚さ方向において、前記金属部品の高さは前記第1金属プレート部材の高さおよび前記第2金属プレート部材の高さに等しく、
第2方向において、前記有機材料部品の幅は0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲であり、2つの隣接する有機材料部品間における前記金属部品の幅は、0.05ミリメートルから0.8ミリメートルまでの範囲であり、前記第2方向は、前記第1金属プレート部材が前記第2金属プレート部材に対向する方向である、
ディスプレイモジュール。
【請求項14】
前記有機材料部品の前記材料はP4U及びPUを含む、請求項13に記載のディスプレイモジュール。
【請求項15】
前記有機材料部品の前記材料はP4Uを含み、前記有機材料部品の前記材料は、TPR及びTPVをさらに含む、請求項13に記載のディスプレイモジュール。
【請求項16】
前記ディスプレイモジュールの前記厚さ方向において、前記溝の底壁から前記金属部品の、前記ディスプレイスクリーンから離れて対向する面までの厚さは、0.01ミリメートルから0.05ミリメートルまでの範囲である、請求項13から15のいずれか一項に記載のディスプレイモジュール。
【請求項17】
筐体と、請求項1から16のいずれか一項に記載のディスプレイモジュールとを備え、前記ディスプレイモジュールは前記筐体に搭載されている、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年1月22日に中国国家知識財産権局に出願された、発明の名称を「ディスプレイモジュールおよび電子デバイス」とする中国特許出願第202020146302.0号に対する優先権を主張し、その全体は参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本願は、電子デバイス技術の分野に関し、特に、ディスプレイモジュールおよび電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
可撓性ディスプレイスクリーンは、軽量で薄く、脆弱ではなく、折り畳み可能、丸めることが可能等の利点を有するので、可撓性ディスプレイスクリーンは、携帯電話のような電子製品において広く使用されている。しかしながら、従来の携帯電話では、可撓性ディスプレイスクリーンは硬度が弱く、面が容易に潰れてしまう。従って、支持シートが従来の可撓性ディスプレイスクリーンの底面上に配置され、これにより、可撓性ディスプレイスクリーンは、支持シートを用いることによって支持され、可撓性ディスプレイスクリーンの面が潰れるという問題を解決する。しかしながら、支持シートが厚い場合、支持シートは可撓性ディスプレイスクリーンの屈曲を制限してしまう。その結果、携帯電話は容易に折り畳まれない。支持シートが薄い場合、支持シートは可撓性ディスプレイスクリーンの屈曲を制限しないが、過度に薄い支持シートは十分な構造強度を有さず、可撓性ディスプレイスクリーンを十分に支持することができない。
【発明の概要】
【0004】
本願は、容易に折り畳まれ、十分な支持強度を有するディスプレイモジュールおよび電子デバイスを提供する。
【0005】
第1態様によれば、本願はディスプレイモジュールを提供する。ディスプレイモジュールは、ディスプレイスクリーンおよび支持部材を含む。ディスプレイスクリーンは、連続的に接続された第1非屈曲領域、屈曲領域、および第2非屈曲領域を含む。言い換えれば、屈曲領域は、第1非屈曲領域と第2非屈曲領域との間に接続されている。支持部材は、ディスプレイスクリーンの非表示側上に固定されている。支持部材は、連続的に接続された第1金属プレート部材、第1接続プレート部材、および第2金属プレート部材を含む。言い換えれば、第1接続プレート部材は、第1金属プレート部材と第2金属プレート部材との間に接続されている。第1金属プレート部材は第1非屈曲領域に対向している。第1接続プレート部材は屈曲領域に対向している。第2金属プレート部材は第2非屈曲領域に対向している。第1接続プレート部材は屈曲可能である。
【0006】
さらに、第1接続プレート部材は、金属部品および有機材料部品を含む。金属部品には複数の溝が設けられている。複数の溝の開口が金属部品の第1面上に配置されている。有機材料部品は、複数の溝に配置されて、金属部品に固定的に接続されている。支持部材は、第1緩衝部材をさらに含む。第1緩衝部材は、第1金属プレート部材と第2金属プレート部材との間に配置されている。第1緩衝部材は、金属部品の第1面上に積層されて、有機材料部品に固定的に接続されている。
【0007】
金属部品の硬度は、有機材料部品の硬度より大きいことが理解されよう。金属部品の剛性は、有機材料部品の剛性より大きいことが理解されよう。この場合、第1接続プレート部材は金属部品および有機材料部品の両方を有するので、第1接続プレート部材の全体的な剛性および硬度は中程度である。電子デバイスが広げられた状態の場合、第1接続プレート部材は、ディスプレイスクリーンの屈曲領域を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーンの屈曲領域が潰れることを防止する、すなわち、ディスプレイスクリーンが良好な表面平坦性を有することを確実にする。電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合、第1接続プレート部材は良好な可撓性を有するので、第1接続プレート部材がディスプレイスクリーンの屈曲に与える影響は小さくなる。言い換えれば、電子デバイスが折り畳まれているまたは広げられている場合、有機材料部品は屈曲中に生成される応力を吸収することができる。
【0008】
さらに、回転装置の第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレートには、概して、多数の溝または貫通孔が設けられている。溝または貫通孔は、コンポーネントのための無効空間として機能してよく、または、留め具を締め付けるために用いられてよい。第1接続プレート部材に溝が設けられ、有機材料部品が必ず溝に配置されている解決手段において、電子デバイスが広げられた状態の場合、回転装置の第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁は、第1接続プレート部材を容易に押し出す。第1接続プレート部材の溝の周縁に対して応力が集中するので、溝の周縁は、大きな押し出し力で光学透明接着剤を押し出すことができ、光学透明接着剤が突出する。その結果、黒点、輝線等がディスプレイスクリーンに生じる。しかしながら、本実装において、有機材料部品は金属部品の溝に配置されている。従って、回転装置の第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材を押し出す場合、有機材料部品は、一部の押し出し力を吸収してよく、溝の周縁に対する応力が過度に集中することを防止する、すなわち、光学透明接着剤が過度の押し出しに起因して突出することを防止する。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーンに生じることが防止される。
【0009】
さらに、第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材を押し出す場合、第1接続プレート部材は第1緩衝部材に押し出し力を移転する。この場合、第1緩衝部材は、一部の押し出し力を吸収してもよく、過度の押し出しに起因してディスプレイスクリーンに黒点、輝線等が生じることをさらに防止する。
【0010】
さらに、第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材を押し出す場合、第1接続プレート部材が破壊されてディスプレイスクリーンを押し出す場合に、第1緩衝部材は、破壊された第1接続プレート部材が直接貫通すること、またはディスプレイスクリーンを押し出すことも防止してよい。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーンに生じることが大幅に防止される。
【0011】
さらに、第1金属プレート部材および第2金属プレート部材の硬度および剛性は大きい。この場合、電子デバイスが折り畳まれているまたは広げられている場合、第1金属プレート部材は、ディスプレイスクリーンの第1非屈曲領域を支持するために良好な硬度および剛性を有し、第2金属プレート部材は、ディスプレイスクリーンの第2非屈曲領域を支持するために良好な硬度および剛性を有する。従って、ディスプレイスクリーンは、潰れることを防止される、すなわち、ディスプレイモジュールが良好な表面平坦性を有することが確実となる。
【0012】
さらに、第1金属プレート部材、第1接続プレート部材、第2金属プレート部材、および第1緩衝部材は、一体的なコンポーネント(支持部材)を形成することができる。この場合、支持部材が一体的なコンポーネントとしてディスプレイスクリーン上に搭載される方式は単純である、すなわち、ディスプレイモジュールの組み立て方式を簡略化することができる。
【0013】
実装において、第1面は、ディスプレイスクリーンに対向している。言い換えれば、溝の開口は、ディスプレイスクリーンに対向している。さらに、第1緩衝部材は、第1接続プレート部材とディスプレイスクリーンとの間に固定されている。金属部品は、第1面と反対側の第2面をさらに含み、第2面は、完全かつ連続的な面である。「完全かつ連続的な面」は、第2面が平坦であり、溝または貫通孔が設けられていないことを意味することが理解されよう。この場合、第1接続プレート部材は、良好な一体性を有する。第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材を押し出す場合、第1接続プレート部材は、押し出し力に抵抗するために十分な強度を有する。従って、第1接続プレート部材の破壊が防止され、集中した応力に起因して、ある位置で突出が生じることが防止される。
【0014】
実装において、第1面は、ディスプレイスクリーンから離れて対向している。言い換えれば、溝の開口は、ディスプレイスクリーンから離れて対向している。さらに、第1緩衝部材は、第1接続プレート部材の、ディスプレイスクリーンから離れて対向する面上に固定されている。金属部品は、第1面と反対側の第2面をさらに含む。第2面は、完全かつ連続的な面である。この場合、ディスプレイスクリーンに接続されている第2接続プレート部材の面は、平坦な面である。第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材を押し出す場合、第1接続プレート部材は、押し出し力に抵抗するために十分な硬度および強度を有する。従って、第1接続プレート部材が破壊されるので、第1接続プレート部材は、ディスプレイスクリーンを貫通することが防止される。
【0015】
実装において、金属部品は、第1面と反対側の第2面をさらに含む。支持部材は、第2緩衝部材をさらに含む。第2緩衝部材は、金属部品の第2面上に積層されている。言い換えれば、第1緩衝部材は、第2緩衝部材と反対側にある。第1緩衝部材は、第1接続プレート部材とディスプレイスクリーンとの間に固定されている。第2緩衝部材は、第1接続プレート部材の、ディスプレイスクリーンから離れて対向する面上に固定されている。
【0016】
第1緩衝部材は第1接続プレート部材の第1面上に配置され、第2緩衝部材は第1接続プレート部材の第2面上に配置されていることが理解されよう。従って、ディスプレイスクリーンの屈曲領域に対向する支持部材の可撓性が、十分に向上する。この場合、電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合に、屈曲領域に対向する支持部材は、屈曲プロセスにおいてディスプレイスクリーンに対する影響を低減することができる。言い換えれば、電子デバイスが折り畳まれているまたは広げられている場合、第1緩衝部材および第2緩衝部材は、屈曲中に生成される応力を共同で吸収することができる。
【0017】
さらに、第1緩衝部材は、ディスプレイスクリーンに近い第1接続プレート部材の面上に配置され、第2緩衝部材は、第1接続プレート部材の、ディスプレイスクリーンから離れて対向する面上に配置されている。従って、電子デバイスが広げられた状態の場合、回転装置の第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が、第2緩衝部材を押し出す。このように、第2緩衝部材は良好な可撓性を有するので、第2緩衝部材は、一部の押し出し力を吸収するために十分な可撓性を有する。この場合、金属部品の溝の周縁に対する応力は集中しない、すなわち、金属部品の溝の周縁がディスプレイスクリーンを押し出す力は小さい。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーンに生じることが大幅に防止される。さらに、第2緩衝部材が第1接続プレート部材を用いることによって、一部の押し出し力を第1緩衝部材に移転する場合、第1緩衝部材は、一部の押し出し力を再度吸収することもできる。この場合、ディスプレイスクリーンに加えられる大きな押し出し力は、さらに低減される。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーンに生じることが大幅に防止される。
【0018】
実装において、ディスプレイモジュールの厚さ方向において、溝の底壁から金属部品の、ディスプレイスクリーンから離れて対向する面までの厚さは、0.01ミリメートルから0.05ミリメートルまでの範囲である。このように、金属部品の硬度および剛性を確保しつつ、金属部品は、良好な可撓性を有することができる。言い換えれば、第1接続プレート部材の硬度および剛性は中程度である。従って、電子デバイスが広げられた状態の場合、第1接続プレート部材は、ディスプレイスクリーンの屈曲領域を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーンの屈曲領域が潰れることを防止する。電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合、第1接続プレート部材は良好な可撓性を有するので、第1接続プレート部材がディスプレイスクリーンの屈曲に与える影響は小さくなる。
【0019】
実装において、第1緩衝部材および有機材料部品は、一体的に形成された構造である。この場合、第1緩衝部材および有機材料部品は良好な一体性を有し、第1緩衝部材と有機材料部品との間の接続の硬さも良好である。
【0020】
実装において、有機材料部品の材料は、P4Uを含む。有機材料部品の材料は、PU、TPU、TPE、TPR、TPV、およびEVAの少なくとも1つをさらに含む。
【0021】
電子デバイスが標準的に用いられる場合(すなわち、電子デバイスが衝突しない、または衝撃を受けない場合)、P4UおよびPUは柔軟な状態を維持することができる、すなわち、第1接続プレート部材の弾性モジュラスは小さいことが理解されよう。この場合、電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合に、第1接続プレート部材がディスプレイスクリーンを折り畳むまたは広げることに与える影響は小さくなる、すなわち、P4UおよびPUは、第1接続プレート部材が良好な屈曲特性を有することを確実にすることができる。
【0022】
さらに、電子デバイスが衝突したまたは衝撃を受けた場合、P4UおよびPUは、金属部品によって著しく衝突するまたは衝撃を受ける。この場合、P4UおよびPU中の分子は、直ちに互いにロックし、すぐに縮小および硬化する。この場合、第1接続プレート部材の弾性モジュラスは、第1接続プレート部材による押し出しに起因してディスプレイスクリーンが変形することを防止するために、十分に増大する。P4UおよびPUに加えられた衝撃力または押し出し力が消失した場合、P4UおよびPUは、すぐに柔軟な状態に戻ることができる、すなわち、P4UおよびPUは、硬い状態から柔軟な状態に変化する。従って、ディスプレイモジュールが屈曲または広げられた状態を継続できることが確実となる。
【0023】
実装において、有機材料部品の材料は、紫外線硬化接着剤または熱硬化接着剤を含む。
【0024】
本実装において、有機材料部品の材料が紫外線硬化接着剤または熱硬化接着剤を含む場合、有機材料部品と金属部品との間の接続の硬さは良好であり、有機材料部品および金属部品によって形成された第1接続プレート部材は、良好な一体性を有する。さらに、有機材料部品の形成方式は、処理が単純かつ容易である。
【0025】
実装において、複数の溝は、複数の第1溝グループを形成する。複数の第1溝グループは、第1方向に配置されている。各第1溝グループは、複数の第1溝を含む。同じ第1溝グループの複数の第1溝は、第2方向において間隔をあけて配置されている。2つの隣接する第1溝グループの複数の第1溝は、互いに交互に設けられている。第2方向は、第1金属プレート部材が第2金属プレート部材に対向する方向である。第1方向は第2方向に垂直である。例えば、第1方向は、電子デバイスの幅方向、すなわち、X軸方向であってよく、第2方向は、電子デバイスの長さ方向、すなわち、Y軸方向であってよい。
【0026】
本実装において、第1溝グループは金属部品上に配置され、これにより、第1接続プレート部材の全体的な可撓性が向上し、ディスプレイモジュールが良好な可撓性を有することを確実にする。さらに、有機材料部品が第1溝に配置されている場合、第1接続プレート部材の全体的な可撓性をさらに向上させることができる。この場合、電子デバイスが折り畳まれているまたは広げられている場合に、第1溝グループに配置された有機材料部品は屈曲力を効果的に吸収し、これにより、電子デバイスを折り畳むおよび広げることは影響を受けない。
【0027】
実装において、第1溝は細穴である。第1溝の延伸方向は、第1方向に平行である。第2方向における第1溝の幅は、0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である。
【0028】
本実装において、第1溝の延伸方向がX軸方向に平行であり、Y軸方向における第1溝の幅が0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である場合、金属部品によって形成されたくり抜き領域のX-Y平面上における面積は大きい。この場合、第1溝に配置された有機材料部品のX-Y平面上における面積も大きい。従って、電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合、有機材料部品は、屈曲プロセスで生成された応力を吸収することができる、すなわち、ディスプレイモジュールは、金属部品に対する過度に大きな応力に起因して、容易に屈曲しないことが防止される。従って、ディスプレイモジュールの屈曲効果が向上する。
【0029】
支持部材が大きな硬度および剛性を有することを確実にするために、支持部材上に配置された溝は、概して小さいことが理解されよう。本実装において、有機材料部品は、第1溝に配置され、有機材料部品は、第1接続プレート部材の硬度および剛性をある程度向上させてよい。この場合、金属部品上に配置された第1溝のサイズは大きい(具体的には、Y軸上で、第1溝の幅の最大値は、3ミリメートルまでであってよい)。さらに、支持部材の製造プロセスにおいて、製造される第1溝の数は、大幅に減少してよい。従って、支持部材の入力コストが減少する。
【0030】
実装において、支持部材は、第2接続プレート部材と、ディスプレイスクリーンの屈曲領域に対向する第3金属プレート部材とをさらに含み、第1金属プレート部材、第2接続プレート部材、第3金属プレート部材、第1接続プレート部材、および第2金属プレート部材は、連続的に接続されている。第2接続プレート部材には、溝が設けられている。第2接続プレート部材は、金属部品および有機材料部品を含む。支持部材は、第3緩衝部材をさらに含む。第3緩衝部材は、第1金属プレート部材と第3金属プレート部材との間に配置されている。第3緩衝部材は、第2接続プレート部材上に積層されている。
【0031】
本実装において、第2接続プレート部材は、金属部品および有機材料部品の両方を有し、第2接続プレート部材の全体的な硬度および剛性は中程度である。さらに、第2接続プレート部材は、第3緩衝部材と共に積層されている。この場合、支持部材の一部領域の可撓性が、第2接続プレート部材と第3緩衝部材との間の連携によって向上してよい。この場合、支持部材上で良好な可撓性を有する領域の数は増加してよい。従って、支持部材がディスプレイスクリーンに固定されている場合、第2接続プレート部材も、ディスプレイスクリーンの屈曲領域における領域に大きな屈曲角度で固定されてよく、ディスプレイスクリーンの屈曲領域が良好な屈曲効果を有することを確実にする。
【0032】
第2態様によれば、本願は、別のディスプレイモジュールを提供する。ディスプレイモジュールは、ディスプレイスクリーンおよび支持部材を含む。ディスプレイスクリーンは、連続的に接続された第1非屈曲領域、屈曲領域、および第2非屈曲領域を含む。言い換えれば、屈曲領域は、第1非屈曲領域と第2非屈曲領域との間に接続されている。支持部材は、ディスプレイスクリーンの非表示側上に固定されている。支持部材は、連続的に接続された第1金属プレート部材、第1接続プレート部材、および第2金属プレート部材を含む。言い換えれば、第1接続プレート部材は、第1金属プレート部材と第2金属プレート部材との間に接続されている。第1金属プレート部材は第1非屈曲領域に対向している。第1接続プレート部材は屈曲領域に対向している。第2金属プレート部材は第2非屈曲領域に対向している。第1接続プレート部材は屈曲可能である。
【0033】
第1接続プレート部材は、金属部品および有機材料部品を含む。金属部品には複数の溝が設けられている。複数の溝の開口が金属部品の第1面上に配置されている。有機材料部品は、複数の溝に配置されて、金属部品に固定的に接続されている。
【0034】
ディスプレイモジュールの厚さ方向において、金属部品の高さは第1金属プレート部材の高さおよび第2金属プレート部材の高さに等しい。
【0035】
第2方向において、有機材料部品の幅は0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲であり、2つの隣接する有機材料部品間における金属部品の幅は、0.05ミリメートルから0.8ミリメートルまでの範囲である。第2方向は、第1金属プレート部材が第2金属プレート部材に対向する方向である。
【0036】
金属部品の硬度は、有機材料部品の硬度より大きいことが理解されよう。金属部品の剛性は、有機材料部品の剛性より大きいことが理解されよう。この場合、第1接続プレート部材は、金属部品および有機材料部品の両方を有し、有機材料部品の幅は0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲であり、2つの隣接する有機材料部品間における金属部品の幅は、0.05ミリメートルから0.8ミリメートルまでの範囲である。従って、第1接続プレート部材の全体的な剛性および硬度は中程度である。言い換えれば、第1接続プレート部材は、良好な硬度、剛性、および可撓性を有する。電子デバイスが広げられた状態の場合、第1接続プレート部材は、ディスプレイスクリーンの屈曲領域を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーンの屈曲領域が潰れるまたは窪むことを防止する、すなわち、ディスプレイモジュールが良好な表面平坦性を有することを確実にする。電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合、第1接続プレート部材は、ディスプレイスクリーンが屈曲することを妨げない。
【0037】
さらに、有機材料部品は、金属部品の溝に配置され、これにより、金属部品および有機材料部品は一体的構造を形成する、すなわち、第1接続プレート部材は良好な一体性を有する。この場合、金属部品と有機材料部品との間の接続硬さは良好である。従って、第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材を押し出す場合、金属部品と有機材料部品との間の接続硬さが良好なので、金属部品が容易に破壊してディスプレイスクリーンを貫通または押し出すことがない。
【0038】
さらに、回転装置の第1支持プレート、第2支持プレート、および第3支持プレート上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材を押し出す場合、有機材料部品は一部の押し出し力を吸収することができる。この場合、溝の周縁に対する応力は過度に集中しない。従って、光学透明接着剤が過度の押し出しに起因して突出することが防止され、これにより、黒点、輝線等がディスプレイスクリーンに生じることが防止される。
【0039】
実装において、有機材料部品の材料は、P4Uを含む。有機材料部品の材料は、PU、TPU、TPE、TPR、TPV、およびEVAの少なくとも1つをさらに含む。
【0040】
電子デバイスが標準的に用いられる場合(すなわち、電子デバイスが衝突しない、または衝撃を受けない場合)、P4UおよびPUは柔軟な状態を維持することができる、すなわち、第1接続プレート部材の弾性モジュラスは小さいことが理解されよう。この場合、電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合に、第1接続プレート部材がディスプレイスクリーンを折り畳むまたは広げることに与える影響は小さくなる、すなわち、P4UおよびPUは、第1接続プレート部材が良好な屈曲特性を有することを確実にすることができる。
【0041】
さらに、電子デバイスが衝突したまたは衝撃を受けた場合、P4UおよびPUは、金属部品によって著しく衝突するまたは衝撃を受ける。この場合、P4UおよびPU中の分子は、直ちに互いにロックし、すぐに縮小および硬化する。この場合、第1接続プレート部材の弾性モジュラスは、第1接続プレート部材による押し出しに起因してディスプレイスクリーンが変形することを防止するために、十分に増大する。P4UおよびPUに加えられた衝撃力または押し出し力が消失した場合、P4UおよびPUは、すぐに柔軟な状態に戻ることができる、すなわち、P4UおよびPUは、硬い状態から柔軟な状態に変化する。従って、ディスプレイモジュールが屈曲または広げられた状態を継続できることが確実となる。
【0042】
実装において、ディスプレイモジュールの厚さ方向において、溝の底壁から金属部品の、ディスプレイスクリーンから離れて対向する面までの厚さは、0.01ミリメートルから0.05ミリメートルまでの範囲である。このように、金属部品の硬度および剛性を確保しつつ、金属部品は、良好な可撓性を有することができる。言い換えれば、第1接続プレート部材の硬度および剛性は中程度である。従って、電子デバイスが広げられた状態の場合、第1接続プレート部材は、ディスプレイスクリーンの屈曲領域を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーンの屈曲領域が潰れることを防止する。電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合、第1接続プレート部材は良好な可撓性を有するので、第1接続プレート部材がディスプレイスクリーンの屈曲に与える影響は小さくなる。
【0043】
第3態様によれば、本願は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、筐体と、前述のディスプレイモジュールとを含む。ディスプレイモジュールは、筐体に搭載されている。
【0044】
本実装において、ディスプレイモジュールは、容易に折り畳まれ、十分な支持強度を有している。ディスプレイモジュールが電子デバイスに適用される場合、電子デバイスも容易に折り畳まれ、十分な支持強度も有する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本願の実施形態に係る広げられた状態の電子デバイスの構造の概略図である。
【0046】
図2】折り畳まれた状態の図1に示す電子デバイスの構造の概略図である。
【0047】
図3図1に示す電子デバイスの部分概略分解図である。
【0048】
図4図3に示す電子デバイスの回転装置を第1筐体および第2筐体に搭載した概略図である。
【0049】
図5図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの概略分解図である。
【0050】
図6】折り畳まれた状態の図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの概略図である。
【0051】
図7a図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。
【0052】
図7b図7aに示す電子デバイスを位置Bにおいて拡大した概略図である。
【0053】
図8図7aに示すディスプレイモジュールの第1接続プレート部材の構造の部分概略図である。
【0054】
図9a】有機材料部品を含まない図8に示す第1接続プレート部材の構造の部分概略図である。
【0055】
図9b】有機材料部品を含まない図8に示す第1接続プレート部材の別の実装の構造の部分概略図である。
【0056】
図10図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。
【0057】
図11図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。
【0058】
図12図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。
【0059】
図13図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。
【0060】
図14図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
図1は、本願の実施形態に係る広げられた状態の電子デバイスの概略構造図である。電子デバイス100は、タブレットコンピュータ、携帯電話、カメラ、パーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、車載デバイス、またはウェアラブルデバイスであってよい。図1に示す実施形態における電子デバイス100は、例として携帯電話を用いることによって説明される。説明を容易にするために、図1に示すように、電子デバイス100の幅方向はX軸によって画定され、電子デバイス100の長さ方向はY軸によって画定され、電子デバイス100の厚さ方向はZ軸によって画定されている。
【0062】
図1を参照して、図2は折り畳まれた状態の図1に示す電子デバイスの概略構造図である。
【0063】
電子デバイス100は、第1筐体10、第2筐体20、およびディスプレイモジュール30を含む。第1筐体10および第2筐体20は、広げられた状態になるように、互いに対して広げられてよい。第1筐体10および第2筐体20は、折り畳まれた状態になるように、互いに対して折り畳まれてもよい。言い換えれば、第1筐体10および第2筐体20は、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で切り替えられてよい。図1は、電子デバイス100が広げられた状態であることを示す。図2は、電子デバイス100が折り畳まれた状態であることを示す。図1は、第1筐体10が第2筐体20に対向する方向がY軸の正方向であることを示していることが理解されよう。
【0064】
さらに、ディスプレイモジュール30は、画像、ビデオ等を表示するように構成されてよい。ディスプレイモジュール30は、第1部品34、第2部品35、および第3部品36を含む。第2部品35は、第1部品34と第3部品36との間に接続されている。第1部品34、第2部品35、および第3部品36はすべて、第1筐体10および第2筐体20の同じ側に配置されている。さらに、第1部品34は、第1筐体10に固定されている。第2部品35は、第1筐体10と第2筐体20との間に配置されている。第3部品36は、第2筐体20に固定されている。
【0065】
電子デバイス100が広げられた状態の場合、第1部品34、第2部品35、および第3部品36は、ほぼ180°になる(例えば、165°、177°、または185°のわずかなずれは許容される)ことが理解されよう。この場合、ディスプレイモジュール30は大きな面積の連続的な表示領域を有する、すなわち、ディスプレイモジュール30は大画面ディスプレイを実装することができ、ユーザエクスペリエンスは良好である。電子デバイス100が折り畳まれた状態の場合、ディスプレイモジュール30は折り畳まれている。具体的には、第2部品35は屈曲している。第1部品34および第3部品36は、Z軸において互いに重なっている。この場合、ディスプレイモジュール30の広げられた面積は小さい。これは、ディスプレイモジュール30が損傷する確率を低減するのに役立つ。
【0066】
さらに、図2は、電子デバイス100が折り畳まれた状態の場合、ディスプレイモジュール30が第1筐体10と第2筐体20との間に配置される、すなわち、ディスプレイモジュール30が内向きに折り畳まれてよいことを示す。別の実装において、電子デバイス100が折り畳まれた状態の場合、第1筐体10および第2筐体20は、第1部品34と第3部品36との間に配置されてよい、すなわち、ディスプレイモジュール30は外向きに折り畳まれてよい。具体的には、これは本実施形態に限定されない。
【0067】
さらに、図1および図2の両方は、電子デバイス100が一度で折り畳まれてよいことを示す。別の実装において、電子デバイス100は、複数の回数折り畳まれてよい、すなわち、ディスプレイモジュール30は複数の部品を含んでよい。折り畳みは、2つの部品毎の間で生じてよい。
【0068】
第1筐体10と第2筐体20との間に複数の接続関係、例えば、回転式接続、スライド式接続、および脱着式なスナップフィット接続があることが理解されよう。本実施形態において、第1筐体10が第2筐体20と回転可能に接続されることは、説明のための例として用いられている。図3は、図1に示す電子デバイス100の部分概略分解図であり、図4は、図3に示す電子デバイスの回転装置を第1筐体および第2筐体に搭載した概略図である。電子デバイス100は、回転装置40をさらに含む。回転装置40は、第1筐体10および第2筐体20に接続されている。回転装置40により、第1筐体10および第2筐体20は、折り畳まれ、または広げられるように、互いに対して回転可能である。回転装置40は、第1筐体10と第2筐体20との間に配置され、回転装置40およびディスプレイモジュール30の第2部品35は、互いに対向している。
【0069】
回転装置40は、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43を含んでよい。第2支持プレート42は、第1支持プレート41と第3支持プレート43との間に配置されている。さらに、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43は、ディスプレイモジュール30の第2部品35に対向している。
【0070】
さらに、第2支持プレート42の一方の側は、第1支持プレート41と移動可能に接続されている。第2支持プレート42の他方の側も、第3支持プレート43と移動可能に接続されている。言い換えれば、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43は、互いに対して移動可能である。さらに、第1支持プレート41の、第2支持プレート42から離れて対向する側は、第1筐体10と移動可能に接続されている。第3支持プレート43の、第2支持プレート42から離れて対向する側は、第2筐体20と移動可能に接続されている。この場合、第1筐体10および第2筐体20は、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43の間の連携により、折り畳まれ、または広げられるように、互いに対して回転可能である。
【0071】
電子デバイス100が広げられている場合、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43は、ディスプレイモジュール30の第2部品35を共同で支持することが理解されよう。
【0072】
図5は、図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの概略分解図である。ディスプレイモジュール30は、ディスプレイスクリーン31および支持部材32を含む。ディスプレイスクリーン31は、画像、ビデオ等を表示するように構成されている。ディスプレイスクリーン31は、可撓性ディスプレイスクリーンである。例えば、可撓性ディスプレイスクリーン31は、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)ディスプレイスクリーン、アクティブマトリクス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode、AMOLED)ディスプレイスクリーン、ミニ有機発光ダイオード(mini organic light-emitting diode)ディスプレイスクリーン、マイクロ発光ダイオード(micro organic light-emitting diode)ディスプレイスクリーン、マイクロ有機発光ダイオード(micro organic light-emitting diode) ディスプレイスクリーン、または量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode、QLED)ディスプレイスクリーンであってよい。
【0073】
図4を参照して図5を参照すると、ディスプレイスクリーン31は、連続的に接続された第1非屈曲領域3181、屈曲領域3182、および第2非屈曲領域3183を含む。言い換えれば、屈曲領域3182は、第1非屈曲領域3181と第2非屈曲領域3183との間に接続されている。第1非屈曲領域3181は、ディスプレイモジュール30の第1部品34の一部である。屈曲領域3182は、第2部品35の一部である。第2非屈曲領域3183は、第3部品36の一部である。
【0074】
図5および図6を参照して、図6は、折り畳まれた状態の図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの概略図である。電子デバイス100が広げられた状態の場合、第1非屈曲領域3181、屈曲領域3182、および第2非屈曲領域3183は、ほぼ180°になる(例えば、165°、177°、または185°のわずかなずれは許容される)。電子デバイス100が折り畳まれた状態の場合、屈曲領域3182は屈曲し、第1非屈曲領域3181は第2非屈曲領域3183に対向する。図6は、屈曲領域3182がほぼ水滴形であることを示す。別の実装において、屈曲領域3182は、半リング形状であってよい。これは、本願において具体的に限定されるものではない。
【0075】
図7aは、図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。ディスプレイスクリーン31は、連続的に積層された背面フィルム311、ディスプレイパネル312、偏光子313(polarizer、POL)、および保護カバー314を含んでよい。言い換えれば、ディスプレイパネル312は、背面フィルム311と偏光子313との間に配置され、保護カバー314は、偏光子313の、ディスプレイパネル312から離れて対向する側に固定されている。背面フィルム311は、ディスプレイパネル312を支持するように構成されてよい。ディスプレイパネル312は、画像、ビデオ等を表示するように構成されている。保護カバー314は、偏光子313、ディスプレイパネル312等を保護するように構成されている。
【0076】
さらに、ディスプレイスクリーン31は、光学透明接着剤315をさらに含む。光学透明接着剤315は、偏光子313と保護カバー314との間に固定されている。光学透明接着剤315は、ディスプレイパネル312によって発せられたディスプレイライトが電子デバイス100外に伝搬することを可能にしてよく、ディスプレイモジュール30の可撓性を向上させてもよい。
【0077】
実装において、ディスプレイスクリーン31は、タッチスクリーンであってよい。ディスプレイスクリーン31は、ユーザのタッチ動作に基づいてタッチ信号を生成するように構成されてよい。具体的には、ユーザがディスプレイスクリーン31上のカメラソフトウェアのアイコンをタップした場合、ディスプレイスクリーン31はユーザのタップ動作に基づいてタッチ信号を生成し、タッチ信号を電子デバイス100のプロセッサ(不図示)に伝送してよい。プロセッサはタッチ信号を受信し、タッチ信号に基づいてカメラソフトウェアを開く。プロセッサは、第1筐体10(図4を参照)に搭載されてよく、または、第2筐体20(図4を参照)に搭載されてよい。
【0078】
ディスプレイパネル312は、タッチ機能を有してよい。言い換えれば、ディスプレイパネル312は、タッチパネルの機能を有する。例えば、タッチパネルは、オンセル技術を用いることによって、ディスプレイパネル312の発光層に組み込まれている。別の実装において、ディスプレイパネル312は、タッチ機能を有さなくてよい。この場合、ディスプレイスクリーン31は、タッチパネル(不図示)をさらに含む。タッチパネルは、保護カバー314と偏光子313との間に固定されてよく、または、偏光子313とディスプレイパネル312との間に配置されてよい。
【0079】
図7aを再度参照して、ディスプレイスクリーン31は、互いに反対側の外面316および内面317を含む。ディスプレイスクリーン31の外面316は、ユーザが標準的に電子デバイス100を用いる場合にユーザに対向するディスプレイスクリーン31の面、すなわち、ディスプレイスクリーン31の表示側である。ディスプレイスクリーン31の内面317は、ディスプレイモジュール30が第1筐体10および第2筐体20に搭載された場合に、電子デバイス100の内部に対向するディスプレイスクリーン31の面、すなわち、ディスプレイスクリーン31の非表示側である。ディスプレイモジュール30の支持部材32は、ディスプレイスクリーン31の内面317に固定されている。実装において、支持部材32は、光学透明接着剤(OCA)、PVBフィルム、フォームテープ、前述の粘着性物質等を組み合わせることによって得られる材料を用いることによって、ディスプレイスクリーン31の内面317に固定されてよい。図7aは、光学透明接着剤39が支持部材32とディスプレイスクリーン31の内面317との間に配置されていることを示す。
【0080】
本願において、支持部材32は、複数の堆積方式を有する。以下、関連する添付図面を参照して、支持部材32の4つの堆積方式を具体的に説明する。各実施形態において、支持部材32の構造は、良好な可撓性、強度、および硬度を有することが理解されよう。さらに、支持部材32は、良好な一体性および表面平坦性も有している。
【0081】
第1実施形態において、図7aを再度参照して、支持部材32は、第1金属プレート部材321、第1接続プレート部材322、第2金属プレート部材323、および第1緩衝部材324を含む。第1接続プレート部材322は、第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間に接続されている。第1金属プレート部材321が第2金属プレート部材323に対向する方向は、電子デバイス100の長さ方向、すなわち、Y軸の正方向であることが理解されよう。第1金属プレート部材321が第2金属プレート部材323に対向する方向に垂直な方向は、X軸方向である。
【0082】
第1緩衝部材324は、第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間に配置され、第1緩衝部材324は、第1接続プレート部材322とディスプレイスクリーン31との間に固定されている。図7aにおいて、第1金属プレート部材321、第1接続プレート部材322、および第2金属プレート部材323は、破線を用いることによって互いから区別されている。
【0083】
さらに、第1緩衝部材324は、第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間に配置され、第1緩衝部材324は、第1接続プレート部材322上に積層されている。本実装において、第1緩衝部材324は、第1接続プレート部材322とディスプレイスクリーン31との間に固定されている。具体的には、第1緩衝部材324は、光学透明接着剤39を用いることによって、屈曲領域3182に固定されている。
【0084】
さらに、図6に示すように、第1金属プレート部材321は、第1非屈曲領域3181に対向している。第1金属プレート部材321は、ディスプレイモジュール30の第1部品34の一部である。具体的には、第1金属プレート部材321は、光学透明接着剤39を用いることによって、第1非屈曲領域3181に固定されている。
【0085】
第1接続プレート部材322および第1緩衝部材324の両方は、屈曲領域3182に対向している。第1接続プレート部材322および第1緩衝部材324の各々は、第2部品35の一部である。
【0086】
第2金属プレート部材323は、第2非屈曲領域3183に対向している。第2金属プレート部材323は、第3部品36の一部である。第1接続プレート部材322および第1緩衝部材324の両方は、屈曲可能である。具体的には、第2金属プレート部材323は、光学透明接着剤39を用いることによって、第2非屈曲領域3183に固定されている。
【0087】
図6および図7aを再度参照して、電子デバイス100が折り畳まれた状態の場合、第1接続プレート部材322および第1緩衝部材324は屈曲し、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323は互いに対向する。図6は、支持部材32がほぼ水滴形であることを示す。別の実装において、支持部材32はリング形状であってよい。これは、本願において具体的に限定されるものではない。電子デバイス100が広げられた状態の場合、第1金属プレート部材321、第1接続プレート部材322、第2金属プレート部材323、および第1緩衝部材324は、ほぼ180°になる(例えば、165°、177°、または185°のわずかなずれは許容される)。
【0088】
第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323の材料は、金属である。例えば、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323は、限定されるものではないが、銅、アルミニウム、ベリリウム銅合金、ステンレス鋼、チタン合金等であってよい。この場合、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323は、良好な硬度および剛性を有する。
【0089】
第1緩衝部材324の材料は、限定されるものではないが、ポリマー材料である。例えば、第1緩衝部材324の材料は、別の弾性材料であってよい。この場合、第1緩衝部材324は、良好な可撓性を有する。
【0090】
図7aを参照して、第1接続プレート部材322は、金属部品3221および有機材料部品3222を含む。金属部品3221は、互いに反対側にある第1面3223および第2面3224を含む。第1面3223は、ディスプレイスクリーン31に対向している。金属部品3221には、複数の溝3225が設けられている。各溝3225は、第1面3223から第2面3224への方向に、凹状である。言い換えれば、溝3225の開口は、第1面3223上に配置され、ディスプレイスクリーン31に対向している。有機材料部品3222は、複数の溝3225に配置され、金属部品3221と固定的に接続されている。さらに、第1緩衝部材324は、金属部品3221の第1面3223上に積層されている。言い換えれば、第1緩衝部材324は、金属部品3221と固定的に接続されている。さらに、第1緩衝部材324は、有機材料部品3222と固定的に接続されている。Y軸方向において、有機材料部品3222の数は、図7aに示す6個に限定されるものではないことが理解されよう。
【0091】
金属部品3221の材料は、限定されるものではないが、銅、アルミニウム、ベリリウム銅合金、ステンレス鋼、チタン合金等であってよい。この場合、金属部品3221は、良好な硬度および剛性を有する。
【0092】
さらに、有機材料部品3222の材料は、限定されるものではないが、ポリマー材料であってよい。この場合、有機材料部品3222は、良好な可撓性を有する。
【0093】
さらに、Z方向において、金属部品3221の高さはH1であり、第1金属プレート部材321の高さはH2であり、第2金属プレート部材323の高さはH3である。本実装において、H1はH2より小さく、H1はH3より小さい。当然ながら、別の実装において、H1はH2に等しくてよく、H1はH3に等しくてよい。
【0094】
金属部品3221の硬度は有機材料部品3222の硬度より大きいことが理解されよう。金属部品3221の剛性は有機材料部品3222の剛性より大きいことが理解されよう。この場合、第1接続プレート部材322は金属部品3221および有機材料部品3222の両方を有するので、第1接続プレート部材322の全体的な剛性および硬度は中程度である。電子デバイス100が広げられた状態の場合、第1接続プレート部材322は、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182が収縮することを防止する、すなわち、ディスプレイスクリーン31が良好な表面平坦性を有することを確実にする。電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合、第1接続プレート部材322は良好な可撓性を有し、第1接続プレート部材322がディスプレイスクリーン31の屈曲に与える影響は小さくなる。言い換えれば、電子デバイス100が折り畳まれているまたは広げられている場合、有機材料部品3222は、屈曲中に生成される応力を吸収することができる。
【0095】
さらに、回転装置40の第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43には、概して、多数の溝または貫通孔が設けられている。溝または貫通孔は、コンポーネントのための無効空間として機能してよく、または、留め具を締め付けるために用いられてよい。第1接続プレート部材322に溝3225が設けられ、有機材料部品3222が必ず溝3225に配置されている解決手段において、電子デバイス100が広げられた状態の場合、回転装置40の第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43上の溝または貫通孔の周縁は、第1接続プレート部材322を容易に押し出す。第1接続プレート部材322の溝3225の周縁に対して応力が集中するので、溝3225の周縁は、大きな押し出し力で光学透明接着剤39を押し出すことができ、光学透明接着剤39が突出する。その結果、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31に生じる。しかしながら、本実装において、有機材料部品3222は金属部品3221の溝3225に配置されている。従って、回転装置40の第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、有機材料部品3222は、一部の押し出し力を吸収してよく、溝3225の周縁に対する応力が過度に集中することを防止する、すなわち、光学透明接着剤39が過度の押し出しに起因して突出することを防止する。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31上に生じることが防止される。
【0096】
さらに、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、第1接続プレート部材322は第1緩衝部材324に押し出し力を移転する。この場合、第1緩衝部材324は、一部の押し出し力を吸収してもよく、過度の押し出しに起因してディスプレイスクリーン31に黒点、輝線等が生じることをさらに防止する。
【0097】
さらに、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、第1接続プレート部材322が破壊されてディスプレイスクリーン31を押し出す場合に、第1緩衝部材324は、破壊された第1接続プレート部材322が直接貫通すること、またはディスプレイスクリーン31を押し出すことも防止してよい。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31に生じることが大幅に防止される。
【0098】
さらに、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323の硬度および剛性は大きい。この場合、電子デバイス100が折り畳まれているまたは広げられている場合、第1金属プレート部材321は、ディスプレイスクリーン31の第1非屈曲領域3181を支持するために良好な硬度および剛性を有し、第2金属プレート部材323は、ディスプレイスクリーン31の第2非屈曲領域3183を支持するために良好な硬度および剛性を有する。従って、ディスプレイスクリーン31は、潰れることを防止される、すなわち、ディスプレイモジュール30が良好な表面平坦性を有することが確実となる。
【0099】
さらに、第1金属プレート部材321、第1接続プレート部材322、第2金属プレート部材323、および第1緩衝部材324は、一体的なコンポーネント(支持部材32)を形成することができる。この場合、支持部材32が一体的なコンポーネントとしてディスプレイスクリーン31上に搭載される方式は単純である、すなわち、ディスプレイモジュール30の組み立て方式を簡略化することができる。
【0100】
実装において、第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323は、一体的に形成された構造である。言い換えれば、第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323は、一体的な構造である。この場合、第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323の間の接続硬さは、より良好である。さらに、第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323を形成する工程がより少なくなる。これにより、支持部材32の入力コストを低減することができる。
【0101】
具体的には、第1金属プレート部材321、第1接続プレート部材322の金属部品3221、および第2金属プレート部材323は、連続的に接続され、CNC機械加工により、一体的なプレート部材上に形成される。別の実装において、連続的に接続された第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323は、射出成形技術または化学的腐食のような方式で形成されてよい。
【0102】
別の実装において、第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323は、溶接により形成されてよく、またはスナップフィットを用いることによって接続されてよい。
【0103】
実装において、第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323の材料は、同じである。この場合、支持部材32は、より少ない材料のタイプを有する。これにより、支持部材32の材料調製工程を減らし、支持部材42の入力コストを減らすことができる。
【0104】
実装において、第1金属プレート部材321、金属部品3221、および第2金属プレート部材323は、1つの工程を用いることによって形成される。1工程形成は、押出成形、射出成形、圧縮成形、およびカレンダリング成形のような方式を含むことが理解されよう。このように、支持部材32は、より少ない製造工程を有する。これにより、支持部材32の入力コストを低減することができる。
【0105】
実装において、第2面3224は、完全かつ連続的な面である。「完全かつ連続的な面」は、第2面3224が平坦であり、溝または貫通孔が設けられていないことを意味することが理解されよう。この場合、第2接続プレート部材は、良好な一体性を有する。第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、第1接続プレート部材322は、押し出し力に抵抗するために十分な強度を有する。従って、第1接続プレート部材322の破壊が防止され、集中した応力に起因して、ある位置で突出が生じることが防止される。
【0106】
図7aを再度参照して、Z方向において、すなわち、ディスプレイモジュール30の厚さ方向において、金属部品3221の高さH1は、0.015ミリメートルから0.3ミリメートルの範囲である。このように、第1接続プレート部材322は良好な可撓性を有し、第1接続プレート部材322の硬度および剛性は確保される。言い換えれば、第1接続プレート部材322の硬度および剛性は中程度である。
【0107】
図7aを再度参照して、Z方向において、第1金属プレート部材321の高さH2および第2金属プレート部材323の高さH3は、0.1ミリメートルから0.5ミリメートルの範囲である。このように、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323は、十分な硬度および剛性を有する。従って、電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323は、ディスプレイスクリーン31を効果的に支持することができる。さらに、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323は、薄い。従って、第1金属プレート部材321および第2金属プレート部材323は、ディスプレイモジュール30の厚さを大幅に増大させない。
【0108】
図7bは、図7aに示す電子デバイスを位置Bにおいて拡大した概略図である。Z方向において、第1緩衝部材324の高さH5は、0.01ミリメートルから0.2ミリメートルの範囲である。このように、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、第1接続プレート部材322は第1緩衝部材324に押し出し力を移転する。この場合、第1緩衝部材324は、押し出し力を吸収するために十分な可撓性を有し、過度の押し出しに起因してディスプレイスクリーン31に黒点、輝線等が生じることをさらに防止する。
【0109】
さらに、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、第1接続プレート部材322が破壊されてディスプレイスクリーン31を押し出す場合に、第1緩衝部材324は、破壊された第1接続プレート部材322が直接貫通すること、またはディスプレイスクリーン31を押し出すことを防止するために十分な厚さを有する。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31に生じることが大幅に防止される。
【0110】
図7bを再度参照して、溝3225は、側壁3229および底壁3228を含む。底壁3228は、側壁3229に接続されている。Z方向において、溝3225の底壁3228から金属部品3221の、ディスプレイスクリーン31から離れて対向する面までの厚さH6は、0.01ミリメートルから0.05ミリメートルまでの範囲である。言い換えれば、溝3225の底壁3228から第2面3224までの厚さH6は、0.01ミリメートルから0.05ミリメートルまでの範囲である。このように、金属部品3221の硬度および剛性を確保しつつ、金属部品3221は、良好な可撓性を有することができる。言い換えれば、第1接続プレート部材322の硬度および剛性は中程度である。従って、電子デバイス100が広げられた状態の場合、第1接続プレート部材322は、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182が潰れることを防止する。電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合、第1接続プレート部材322は良好な可撓性を有し、第1接続プレート部材322がディスプレイスクリーン31の屈曲に与える影響は小さくなる。
【0111】
図8は、図7aに示すディスプレイモジュールの第1接続プレート部材の部分概略構造図である。金属部品3221には、複数の第1溝グループMおよび2つの第2溝グループNが設けられている。2つの第2溝グループNは、それぞれ、複数の第1溝グループMの2つの側上に配置されている。図8は、1つの第2溝グループNがX軸の正方向にあることを示す。1つの第2溝グループNは、X軸の負方向にも対応して配置されていることが理解されよう。当然ながら、別の実装において、金属部品3221には、2つの第2溝グループNが設けられていなくてよい。
【0112】
複数の第1溝グループMは、X軸方向に配置されている。X軸方向において、2つの第1溝グループM毎に、互いに平行に配置されてよいが、例えば、155°、166°、または177°のわずかなずれは許容されることが理解されよう。さらに、各第1溝グループMは、複数の第1溝3226を含む。複数の第1溝3226は、Y軸方向において間隔をあけて配置されている。Y軸方向において、2つの第1溝3226毎に、互いに平行に配置されてよいが、例えば、155°、166°、または177°のわずかなずれは許容されることが理解されよう。さらに、図8は、2つの隣接する第1溝グループMの複数の第1溝3226が互いに交互に設けられていることを示す。言い換えれば、2つの隣接する第1溝グループMの第1溝3226間には、重なる部分が存在する。別の実装において、第1溝グループMの複数の第1溝3226は、互いから離間していてよい。
【0113】
各第2溝グループNは、複数の第2溝3227を含む。同じ第2溝グループNの複数の第2溝3227は、Y軸方向において間隔をあけて配置されている。Y軸方向において、2つの第2溝3227毎に、互いに平行に配置されてよいが、例えば、155°、166°、または177°のわずかなずれは許容されることが理解されよう。さらに、同じ第2溝グループNの複数の第2溝3227は、金属部品3221の側面を貫通している。図8は、X軸の正方向における第2溝グループNの複数の第2溝3227が、金属部品3221の側面を貫通していることを示す。
【0114】
さらに、図8は、各第2溝3227の少なくとも一部が2つの第1溝3226の間に配置されていることを示す。言い換えれば、第2溝3227と第1溝3226との間には、重なる部分が存在する。別の実装において、各第2溝3227は、第1溝3226から離間していてよい。
【0115】
本実装において、第1溝グループMおよび2つの第2溝グループNは、金属部品3221上に配置され、これにより、第1接続プレート部材322の全体的な可撓性が向上し、ディスプレイモジュール30が良好な可撓性を有することを確実にする。さらに、有機材料部品3222が第1溝3226および第2溝3227に配置されている場合、第1接続プレート部材322の全体的な可撓性をさらに向上させることができる。この場合、電子デバイス100が折り畳まれているまたは広げられている場合に、有機材料部品3222は屈曲力を効果的に吸収し、これにより、電子デバイス100を折り畳むおよび広げることは影響を受けない。
【0116】
さらに、複数の第2溝3227は、第1接続プレート部材322の側面を貫通し、第1接続プレート部材322の側面部に集中した応力の一部を回避する。この場合、電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合に、第2溝3227は、ディスプレイモジュール30の屈曲プロセスで生成された応力を吸収することができる、すなわち、ディスプレイモジュール30が、第1接続プレート部材322の側面に対する過度に大きな応力に起因して、容易に屈曲しないことが防止される。
【0117】
図8を参照して、図9aは、有機材料部品を含まない図8に示す第1接続プレート部材の部分概略構造図である。第1溝3226は、細穴である。第1溝3226の延伸方向は、X軸方向と平行である。Y軸方向における第1溝3226の幅d1は、0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である。例えば、d1は0.15ミリメートル、0.26ミリメートル、1ミリメートル、2ミリメートル、または3ミリメートルに等しい。別の実装において、第1溝3226の延伸方向は、Y軸方向と平行であってよい。
【0118】
本実装において、第1溝3226の延伸方向がX軸方向に平行であり、Y軸方向における第1溝3226の幅d1が0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である場合、金属部品3221によって形成されたくり抜き領域のX-Y平面上における面積は大きい。この場合、第1溝3226に配置された有機材料部品3222のX-Y平面上における面積も大きい。従って、電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合、有機材料部品3222は、屈曲プロセスで生成された応力を吸収することができる、すなわち、ディスプレイモジュール30は、金属部品3221に対する過度に大きな応力に起因して、容易に屈曲しないことが防止される。従って、ディスプレイモジュール30の屈曲効果が向上する。
【0119】
支持部材32が大きな硬度および剛性を有することを確実にするために、支持部材上に配置された溝は、概して小さいことが理解されよう。本実装において、有機材料部品3222は、第1溝3226に配置され、有機材料部品3222は、第1接続プレート部材322の硬度および剛性をある程度向上させてよい。この場合、金属部品3221上に配置された第1溝3226のサイズは大きい(具体的には、Y軸上で、第1溝3226の幅d1の最大値は、3ミリメートルまでであってよい)。さらに、支持部材32の製造プロセスにおいて、製造される第1溝3226の数は、大幅に減少してよい。従って、支持部材32の入力コストが減少する。
【0120】
実装において、第2溝3227は、細穴である。第2溝3227の延伸方向は、X方向と平行である。Y軸方向における第2溝3227の幅d2は、0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である。例えば、d2は、0.15ミリメートル、0.26ミリメートル、1ミリメートル、2ミリメートル、または3ミリメートルに等しい。別の実装において、第2溝3227の延伸方向は、Y方向と平行であってよい。
【0121】
本実装において、第2溝3227の延伸方向がX軸方向と平行であり、Y軸における第2溝3227の幅d2が0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である場合、金属部品3221によって形成される、X-Y平面上のくり抜き領域の面積は大きい。この場合、第2溝3227に配置される有機材料部品3222のX-Y平面上の面積も大きい。従って、電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合、有機材料部品3222は、ディスプレイモジュール30の屈曲プロセスで生成された応力を吸収することができる、すなわち、ディスプレイモジュール30が、金属部品3221に対する過度に大きな応力に起因して、容易に屈曲しないことが防止される。従って、ディスプレイモジュール30の屈曲効果が向上する。
【0122】
支持部材32が大きな硬度および剛性を有することを確実にするために、支持部材上に配置された溝3225は、概して小さいことが理解されよう。本実装において、金属部品3221上に配置された第2溝3227のサイズは大きくてよい(具体的には、Y軸上で、第2溝3227の幅の最大値は、3ミリメートルまでであってよい)。この場合、支持部材32の製造プロセスにおいて、製造される第2溝3227の数は、大幅に減少してよい。従って、支持部材32の入力コストが減少する。
【0123】
実装において、Y軸方向において、同じ第1溝グループMの2つの隣接する第1溝3226の間の距離d3は、0.05ミリメートルから0.8ミリメートルまでの範囲である。例えば、d3は、0.05ミリメートル、0.1ミリメートル、0.2ミリメートル、0.5ミリメートル、0.6ミリメートル、または0.8ミリメートルに等しい。
【0124】
支持部材32が大きな可撓性を有することを確実にするために、支持部材32上の2つの隣接する溝3225の間の距離は、概して小さい、すなわち、溝3225の間の金属部品3221のサイズは小さいことが理解されよう。本実装において、2つの第1溝3226の間の距離d3は大きくてよい(例えば、Y軸上において、2つの第1溝3226の間の距離d3の最大値は、0.8ミリメートルまでであってよい)。この場合、有機材料部品3222は、溝3225に配置される。従って、支持部材32が良好な硬度および剛性を有することが確実になり、支持部材32の可撓性をある程度向上させることができる。
【0125】
図9bは、有機材料部品を含まない図8に示す第1接続プレート部材の別の実装の部分概略構造図である。複数の第1溝3226および複数の第2溝3227は、互いに連通している。この場合、複数の第1溝3226および複数の第2溝3227は、メッシュ構造を形成する。この場合、第1接続プレート部材322はより良好な可撓性を有する、すなわち、第1接続プレート部材322がディスプレイスクリーン31の屈曲に与える影響は小さくなる。
【0126】
溝3225に配置される有機材料部品3222は、複数の形成方式を有することが理解されよう。
【0127】
第1実装において、図7aから図9aを再度参照して、有機材料部品3222は、射出成形により金属部品3221に接続される。言い換えれば、有機材料部品3222は、射出成形技術を用いることによって金属部品3221上に形成され、金属部品3221に接続される。
【0128】
具体的には、射出成形技術を用いることによって、ポリマー材料が金属部品3221の溝3225に注入される。ポリマー材料の冷却および硬化後、ポリマー材料は有機材料部品3222を形成する。
【0129】
有機材料部品3222は、射出成形により金属部品3221に接続され、これにより、有機材料部品3222と金属部品3221との間の接続硬さが向上可能となり、有機材料部品3222および金属部品3221によって形成された第1接続プレート部材322は良好な一体性を有することが理解されよう。
【0130】
実装において、有機材料部品3222の材料は、ポリウレタン(polyurethane、PU)材料、熱可塑性ポリウレタン(thermoplastic polyurethane、TPU)、熱可塑性エラストマー(thermoplastic elastomer、TPE)、熱可塑性ゴム材料(thermo-plastic-rubber material、TPR)、熱可塑性加硫物(thermoplastic vulcanizate、TPV)、およびエチレン/酢酸ビニル共重合体(ethylene-vinyl acetate copolymer、EVA)の少なくとも1つを含む。有機材料部品3222の材料は、P4Uをさらに含む。本実装において、有機材料部品3222の材料は、P4UおよびPUを含む。別の実装において、有機材料部品3222の材料は、P4U、TPR、およびTPVを含んでよい。
【0131】
電子デバイス100が標準的に用いられる場合(すなわち、電子デバイス100が衝突しない、または衝撃を受けない場合)、P4UおよびPUは柔軟な状態を維持することができる、すなわち、第1接続プレート部材322の弾性モジュラスは小さいことが理解されよう。この場合、電子デバイスが広げられているまたは折り畳まれている場合に、第1接続プレート部材322がディスプレイスクリーン31を折り畳むまたは広げることに与える影響は小さくなる、すなわち、P4UおよびPUは、第1接続プレート部材322が良好な屈曲特性を有することを確実にすることができる。
【0132】
さらに、電子デバイス100が衝突したまたは衝撃を受けた場合、P4UおよびPUは、金属部品3221によって著しく衝突するまたは衝撃を受ける。この場合、P4UおよびPU中の分子は、直ちに互いにロックし、すぐに縮小および硬化する。この場合、第1接続プレート部材322の弾性モジュラスは、第1接続プレート部材322による押し出しに起因してディスプレイスクリーン31が変形することを防止するために、十分に増大する。P4UおよびPUに加えられた衝撃力または押し出し力が消失した場合、P4UおよびPUは、すぐに柔軟な状態に戻ることができる、すなわち、P4UおよびPUは、硬い状態から柔軟な状態に変化する。従って、ディスプレイモジュール30が屈曲または広げられた状態を継続できることが確実となる。
【0133】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、一体的に形成された構造である。この場合、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は良好な一体性を有し、第1緩衝部材324と有機材料部品3222との間の接続の硬さも良好である。
【0134】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222の材料は同じである。言い換えれば、第1緩衝部材324の材料はP4Uを含む。第1緩衝部材324の材料は、PU、TPU、TPE、TPR、TPV、およびEVAの少なくとも1つをさらに含む。この場合、支持部材32は、より少ない材料のタイプを有する。これにより、支持部材32の材料調製工程を減らし、支持部材42の入力コストを減らすことができる。
【0135】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、1つの工程を用いることによって形成される。具体的には、未硬化ポリマー材料が溝3225に注入された場合、未硬化ポリマー材料は溝3225をオーバーフローし、第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間で硬化して、第1緩衝部材324を形成する。
【0136】
本実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、1つの工程を用いることによって形成される。このように、支持部材32は、より少ない製造技術工程を有する。これにより、支持部材32の入力コストを低減することができる。
【0137】
第2実装において、有機材料部品3222は、紫外線硬化および熱硬化により、金属部品3221に接続される。具体的には、有機材料部品3222は、紫外線硬化接着剤または熱硬化接着剤を含む。
【0138】
実装において、有機材料部品3222は、紫外線硬化接着剤を含む。具体的には、未硬化紫外線硬化接着剤が溝3225に充填される。未硬化紫外線硬化接着剤は、紫外光を用いることによって照射される。紫外光により、未硬化紫外線硬化接着剤は硬化して、有機材料部品3222を形成する。
【0139】
本実装において、有機材料部品3222は、紫外線硬化により金属部品3221に接続され、これにより、有機材料部品3222と金属部品3221との間の接続硬さが向上可能となり、有機材料部品3222および金属部品3221によって形成された第1接続プレート部材322は良好な一体性を有する。さらに、有機材料部品3222の形成方式は、処理が単純かつ容易である。
【0140】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、一体的に形成された構造である。この場合、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は良好な一体性を有し、第1緩衝部材324と有機材料部品3222との間の接続の硬さも良好である。
【0141】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222の材料は同じである。言い換えれば、第1緩衝部材324は紫外線硬化接着剤を含む。この場合、支持部材32の材料調製工程は低減可能であり、支持部材42の入力コストが低減可能である。
【0142】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、1つの工程を用いることによって形成される。具体的には、未硬化紫外線硬化接着剤が溝3225に充填された場合、未硬化紫外線硬化接着剤は溝3225をオーバーフローする。この場合、溝3225の未硬化紫外線硬化接着剤および第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間の未硬化紫外線硬化接着剤が、紫外光を用いることによって同時に照射される。溝3225の未硬化紫外線硬化接着剤は、硬化して有機材料部品3222を形成する。第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間の未硬化紫外線硬化接着剤は、硬化して第1緩衝部材324を形成する。
【0143】
本実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、1つの工程を用いることによって形成される。このように、支持部材32は、より少ない製造技術工程を有する。これにより、支持部材32の入力コストを低減することができる。
【0144】
実装において、有機材料部品3222は熱硬化接着剤を含む。
【0145】
具体的には、未硬化熱硬化接着剤が溝3225に充填される。熱硬化接着剤は、限定されるものではないが、糊であってよい。この場合、糊は、標準的な温度で自然に硬化してよく、有機材料部品3222を形成する。
【0146】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、一体的に形成された構造である。この場合、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は良好な一体性を有し、第1緩衝部材324と有機材料部品3222との間の接続の硬さも良好である。
【0147】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222の材料は同じである。言い換えれば、第1緩衝部材324は熱硬化接着剤を含む。この場合、支持部材32は、より少ない材料のタイプを有する。これにより、支持部材32の材料調製工程を減らし、支持部材42の入力コストを減らすことができる。
【0148】
実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、1つの工程を用いることによって形成される。
【0149】
具体的には、未硬化熱硬化接着剤が溝3225に充填され、未硬化熱硬化接着剤は溝3225をオーバーフローし、第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間を流れる。溝3225の未硬化熱硬化接着剤は、硬化して有機材料部品3222を形成する。第1金属プレート部材321と第2金属プレート部材323との間の未硬化熱硬化接着剤は、硬化して第1緩衝部材324を形成する。
【0150】
本実装において、第1緩衝部材324および有機材料部品3222は、1つの工程を用いることによって形成される。このように、支持部材32は、より少ない製造技術工程を有する。これにより、支持部材32の入力コストを低減することができる。
【0151】
前述の内容は、有機材料部品3222の形成方式を具体的に説明している。以下、別の構造を有する支持部材32をさらに具体的に説明する。
【0152】
図10は、図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールの別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。支持部材32は、第3緩衝部材3256と、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182に対向する第3金属プレート部材3251および第2接続プレート部材3252とをさらに含む。さらに、第1金属プレート部材321、第2接続プレート部材3252、第3金属プレート部材3251、第1接続プレート部材322、および第2金属プレート部材323は、連続的に接続されている。
【0153】
Z方向において、第2接続プレート部材3252の高さH4は、第1金属プレート部材321の高さH2および第2金属プレート部材323の高さH3より小さい。別の実装において、Z方向において、第2接続プレート部材3252の高さH4は、第1金属プレート部材321の高さH2および第2金属プレート部材323の高さH3に等しくてよい。さらに、第2接続プレート部材3252には溝3225が設けられている。第2接続プレート部材3252は、金属部品3221および溝3225に配置された有機材料部品3222を含む。有機材料部品3222は、金属部品3221と固定的に接続されている。
【0154】
さらに、第3緩衝部材3256は、第1金属プレート部材321と第3金属プレート部材3251との間に配置され、第2接続プレート部材3252上に積層されている。実装において、第3緩衝部材3256は、第2接続プレート部材3252とディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182との間に固定されている。
【0155】
本実装における溝3225の堆積方式について、前述した実装における第1接続プレート部材322の溝3225の堆積方式を参照することが理解されよう。詳細は、本明細書において再度説明しない。本実装における金属部品3221の材料および堆積方式については、前述した実装における第1接続プレート部材322の金属部品3221の材料および堆積方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。本実装における有機材料部品3222の材料および堆積方式については、前述した実装における第1接続プレート部材322の有機材料部品3222の材料および堆積方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。
【0156】
本実装において、第2接続プレート部材3252は、金属部品3221および有機材料部品3222の両方を有し、第2接続プレート部材3252の全体的な硬度および剛性は中程度である。さらに、第2接続プレート部材3252は、第3緩衝部材3256と共に積層されている。この場合、支持部材32の一部領域の可撓性が、第2接続プレート部材3252と第3緩衝部材3256との間の連携によって向上してよい。この場合、支持部材32上で良好な可撓性を有する領域の数は増加してよい。従って、支持部材32がディスプレイスクリーン31に固定されている場合、第2接続プレート部材3252も、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182における領域に大きな屈曲角度で固定されてよく、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域が良好な屈曲効果を有することを確実にする。
【0157】
別の実装において、溝3225の開口は、ディスプレイスクリーン31から離れて対向してよい。言い換えれば、第3緩衝部材3256は、ディスプレイスクリーン31から離れた第2接続プレート部材3252の面上に固定されている。代替的に、別の実施形態において支持部材32は、第3緩衝部材3256を含まなくてよい。
【0158】
別の実装において、支持部材32は、第4金属プレート部材、第5金属プレート部材、…、および第S金属プレート部材をさらに含んでよい。Sは、6より大きいまたはこれに等しい整数である。さらに、支持部材32は、第3接続プレート部材、第4接続プレート部材、…、および第P接続プレート部材をさらに含んでよい。Pは、5より大きいまたはこれに等しい整数である。第P接続プレート部材は、2つの金属プレート部材の間に接続されている。第P接続プレート部材には溝3225が設けられている。第P接続プレート部材は、金属部品3221および溝3225に配置された有機材料部品3222を含む。有機材料部品3222は、金属部品3221と固定的に接続されている。
【0159】
前述の内容は、ディスプレイモジュール30の第1実施形態(第1面3223がディスプレイスクリーン31に対向する)を具体的に説明している。以下、関連する添付図面を用いることによって、第2実施形態(第1面3223がディスプレイスクリーン31から離れて対向する)を具体的に説明する。
【0160】
第2実施形態において、第1実施形態と同じ内容は再度説明しない。言い換えれば、第1実施形態の大半の内容は、第2実施形態に直接適用されてよい。
【0161】
図11は、図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。第1面3223は、ディスプレイスクリーン31から離れて対向している。言い換えれば、溝3225の開口は、ディスプレイスクリーン31から離れて対向している。この場合、第1緩衝部材324は、第1接続プレート部材322の、ディスプレイスクリーン31から離れて対向する面上に固定されている。本実装における第1緩衝部材324の材料および形成方式については、第1実施形態における第1緩衝部材324の材料および形成方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。
【0162】
第1接続プレート部材322が第1緩衝部材324と連携した後、屈曲領域3182に対向する支持部材32の全体的な剛性および硬度は中程度になることが理解されよう。この場合、電子デバイス100が広げられた状態の場合、支持部材32は、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域が潰れることを防止する、すなわち、ディスプレイモジュール30が良好な表面平坦性を有することを確実にする。
【0163】
さらに、第1緩衝部材324は、第1接続プレート部材322の、ディスプレイスクリーン31から離れて対向する面上に配置され、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182に対向する支持部材32の可撓性をさらに向上させる。電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合、屈曲領域3182に対向する支持部材32は良好な可撓性を有し、これにより、ディスプレイスクリーン31の屈曲が、支持部材32の大きな硬度および剛性に起因して、影響を受けることが防止される。言い換えれば、電子デバイス100が折り畳まれているまたは広げられている場合、第1緩衝部材324は、屈曲中に生成される応力を吸収することができる。
【0164】
さらに、第1緩衝部材324は、第1接続プレート部材322の、ディスプレイスクリーン31から離れて対向する面上に配置されている。従って、電子デバイス100が広げられた状態の場合、回転装置40の第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43上の溝または貫通孔の周縁が、第1緩衝部材324を押し出す。このように、第1緩衝部材324は、一部の押し出し力を吸収することができる。この場合、金属部品3221の溝3225の周縁に対する応力は集中しない、すなわち、金属部品3221の溝3225の周縁がディスプレイスクリーン31を押し出す力は小さい。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31に生じることが大幅に防止される。
【0165】
実装において、第2面3224は、完全かつ連続的な面である。この場合、ディスプレイスクリーン31に接続されている第2接続プレート部材43の面は、平坦な面である。第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、第1接続プレート部材322は、押し出し力に抵抗するために十分な硬度および強度を有する。従って、第1接続プレート部材322が破壊されるので、第1接続プレート部材322は、ディスプレイスクリーン31を貫通することが防止される。
【0166】
第3実施形態において、第1実施形態と同じ内容は再度説明しない。言い換えれば、第1実施形態の大半の内容は、第3実施形態に直接適用されてよい。
【0167】
図12は、図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。支持部材32は、第2緩衝部材325をさらに含む。第2緩衝部材325は第1接続プレート部材322に固定され、第2緩衝部材325は、第1緩衝部材324の反対側である。言い換えれば、第1緩衝部材324が第1面3223に固定されている場合、第2緩衝部材325は第2面3224上に固定される。代替的に、第1緩衝部材324が第2面3224に固定されている場合、第2緩衝部材325は第1面3223に固定される。第1緩衝部材324が第1面3223に固定されている場合に第2緩衝部材325が第2面3224に固定される例が、以下の説明で用いられる。
【0168】
第2緩衝部材325の材料および形成方式については、第1実施形態における第1緩衝部材324の材料および形成方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。
【0169】
第1緩衝部材324は第1接続プレート部材322の第1面3223上に配置され、第2緩衝部材325は第1接続プレート部材322の第2面3224上に配置されていることが理解されよう。従って、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182に対向する支持部材32の可撓性が、十分に向上する。この場合、電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合に、屈曲領域3182に対向する支持部材32は、屈曲プロセスにおいてディスプレイスクリーン31に対する影響を低減することができる。言い換えれば、電子デバイス100が折り畳まれているまたは広げられている場合、第1緩衝部材324および第2緩衝部材325は、屈曲中に生成される応力を共同で吸収することができる。
【0170】
さらに、第1緩衝部材324は、ディスプレイスクリーン31に近い第1接続プレート部材322の面上に配置され、第2緩衝部材325は、第1接続プレート部材322の、ディスプレイスクリーン31から離れて対向する面上に配置されている。従って、電子デバイス100が広げられた状態の場合、回転装置40の第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43上の溝または貫通孔の周縁が、第2緩衝部材325を押し出す。このように、第2緩衝部材325は良好な可撓性を有するので、第2緩衝部材325は、一部の押し出し力を吸収するために十分な可撓性を有する。この場合、金属部品3221の溝3225の周縁に対する応力は集中しない、すなわち、金属部品3221の溝3225の周縁がディスプレイスクリーン31を押し出す力は小さい。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31に生じることが大幅に防止される。さらに、第2緩衝部材325が第1接続プレート部材322を用いることによって、一部の押し出し力を第1緩衝部材324に移転する場合、第1緩衝部材324は、一部の押し出し力を再度吸収することもできる。この場合、ディスプレイスクリーン31に加えられる大きな押し出し力は、さらに低減される。従って、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31に生じることが大幅に防止される。
【0171】
前述の内容は、関連する添付図面を用いることによって、ディスプレイモジュール30の3つの構造の実施形態を説明している。3つの実施形態において、支持部材32は、良好な可撓性、剛性、および硬度を有する。以下、関連する添付図面を用いることによって、ディスプレイモジュール30の第4実施形態、すなわち、支持部材32のさらに別の構造を説明する。
【0172】
第4実施形態において、第1実施形態と同じ内容は再度説明しない。言い換えれば、第1実施形態の大半の内容は、第4実施形態に直接適用されてよい。
【0173】
図13は、図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。Z方向において、第1接続プレート部材322の高さは第1金属プレート部材321の高さおよび第2金属プレート部材323の高さに等しい。さらに、金属部品3221の溝3225の開口は、ディスプレイスクリーン31に対向している。
別の実施形態において、溝3225の開口は、ディスプレイスクリーン31から離れて対向してよい。
【0174】
さらに、Y方向において、有機材料部品3222の幅L1は、0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲である。例えば、L1は0.15ミリメートル、0.26ミリメートル、1ミリメートル、2ミリメートル、または3ミリメートルに等しい。2つの隣接する有機材料部品間3222の金属部品3221の幅L2は、0.05ミリメートルから0.8ミリメートルまでの範囲である。L2は、0.05ミリメートル、0.1ミリメートル、0.2ミリメートル、0.5ミリメートル、0.6ミリメートル、または0.8ミリメートルに等しい。
【0175】
金属部品3221の硬度は、有機材料部品3222の硬度より大きいことが理解されよう。金属部品3221の剛性は、有機材料部品3222の剛性より大きいことが理解されよう。この場合、第1接続プレート部材322は金属部品3221および有機材料部品3222の両方を有し、有機材料部品3222の幅L1は0.15ミリメートルから3ミリメートルまでの範囲であり、2つの隣接する有機材料部品間3222の金属部品3221の幅L2は、0.05ミリメートルから0.8ミリメートルまでの範囲である。従って、第1接続プレート部材322の全体的な剛性および硬度は、中程度である。言い換えれば、第1接続プレート部材322は、良好な硬度、剛性、および可撓性を有する。電子デバイス100が広げられた状態の場合、第1接続プレート部材322は、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182を支持するために十分な剛性および硬度を有し、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182が収縮するまたは窪むことを防止する、すなわち、ディスプレイモジュール30が良好な表面平坦性を有することを確実にする。電子デバイス100が広げられているまたは折り畳まれている場合、第1接続プレート部材322は、ディスプレイスクリーン31が屈曲することを妨げない。
【0176】
さらに、有機材料部品3222は、金属部品3221の溝3225に配置され、これにより、金属部品3221および有機材料部品3222は一体的構造を形成する、すなわち、第1接続プレート部材322は良好な一体性を有する。この場合、金属部品3221と有機材料部品3222との間の接続硬さは良好である。従って、第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、金属部品3221と有機材料部品3222との間の接続硬さが良好なので、金属部品3221が容易に破壊してディスプレイスクリーン31を貫通または押し出すことがない。
【0177】
さらに、回転装置40の第1支持プレート41、第2支持プレート42、および第3支持プレート43上の溝または貫通孔の周縁が第1接続プレート部材322を押し出す場合、有機材料部品3222は一部の押し出し力を吸収することができる。この場合、溝3225の周縁に対する応力は過度に集中しない。従って、光学透明接着剤39が過度の押し出しに起因して突出することが防止され、これにより、黒点、輝線等がディスプレイスクリーン31に生じることが防止される。
【0178】
本実装において、溝3225の堆積方式については、第1実施形態の溝3225の堆積方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。さらに、金属部品3221の材料および形成方式については、第1実施形態における金属部品3221の材料および形成方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。有機材料部品3222の材料および形成方式については、第1実施形態における有機材料部品3222の材料および形成方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。
【0179】
別の実施形態において図14は、図4に示す電子デバイスのディスプレイモジュールのさらに別の実装の線A-Aにおける部分概略断面図である。支持部材32は、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182に対向する第3金属プレート部材3251および第2接続プレート部材3252をさらに含む。さらに、第1金属プレート部材321、第2接続プレート部材3252、第3金属プレート部材3251、第1接続プレート部材322、および第2金属プレート部材323は、連続的に接続されている。
【0180】
第2接続プレート部材3252は、金属部品3221および溝3225に配置された有機材料部品3222を含む。有機材料部品3222は、金属部品3221と固定的に接続されている。
【0181】
さらに、Y方向において、第2接続プレート部材3252の有機材料部品3222の幅範囲は、第1接続プレート部材322の有機材料部品3222の幅範囲と同じである。詳細は、本明細書において再度説明しない。第2接続プレート部材3252の金属部品3221の幅範囲は、第1接続プレート部材322の金属部品3221の幅範囲と同じである。詳細は、本明細書において再度説明しない。
【0182】
本実装における溝3225の堆積方式について、第1実施形態における第1接続プレート部材322の溝3225の堆積方式を参照することが理解されよう。詳細は、本明細書において再度説明しない。本実装における金属部品3221の材料および堆積方式については、第1実施形態における第1接続プレート部材322の金属部品3221の材料および堆積方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。本実装における有機材料部品3222の材料および堆積方式については、第1実施形態における第1接続プレート部材322の有機材料部品3222の材料および堆積方式を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明しない。
【0183】
本実装において、第2接続プレート部材3252は、支持部材32上の良好な可撓性を有する領域が増大するようにさらに配置される。従って、支持部材32がディスプレイスクリーン31に固定されている場合、第2接続プレート部材3252は、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182における領域に大きな屈曲角度で固定されてよく、ディスプレイスクリーン31の屈曲領域3182が良好な屈曲効果を有することを確実にする。
【0184】
別の実装において、溝3225の開口は、ディスプレイスクリーン31から離れて対向してよい。
【0185】
別の実装において、支持部材32は、第4金属プレート部材、第5金属プレート部材、…、および第S金属プレート部材をさらに含んでよい。Sは、6より大きいまたはこれに等しい整数である。さらに、支持部材32は、第3接続プレート部材、第4接続プレート部材、…、および第P接続プレート部材をさらに含んでよい。Pは、5より大きいまたはこれに等しい整数である。第P接続プレート部材は、2つの金属プレート部材の間に接続されている。第P接続プレート部材には溝3225が設けられている。第P接続プレート部材は、金属部品3221および溝3225に配置された有機材料部品3222を含む。有機材料部品3222は、金属部品3221と固定的に接続されている。具体的には、本実装において、詳細は再度説明しない。
【0186】
前述の説明は、本願の特定の実装態様に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願において開示された技術範囲内で当業者によって容易に考え出されるあらゆるバリエーションまたは置換は、本願の保護範囲内に含まれるべきものである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲が対象となるべきものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
図14