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特許7428422ノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法
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  • 特許-ノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法 図1
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  • 特許-ノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】ノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/109 20160101AFI20240130BHJP
   F26B 15/00 20060101ALI20240130BHJP
   F26B 21/00 20060101ALI20240130BHJP
   F16B 9/02 20060101ALI20240130BHJP
   F16L 41/12 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
A23L7/109 J
A23L7/109 B
F26B15/00 B
F26B21/00 B
F16B9/02 D
F16L41/12
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022134074
(22)【出願日】2022-08-25
(62)【分割の表示】P 2020001561の分割
【原出願日】2020-01-08
(65)【公開番号】P2022167976
(43)【公開日】2022-11-04
【審査請求日】2022-10-25
(73)【特許権者】
【識別番号】399131677
【氏名又は名称】トーキョーメンキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081558
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 晴男
(74)【代理人】
【識別番号】100154287
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 貴広
(72)【発明者】
【氏名】松橋 英隆
(72)【発明者】
【氏名】丸藤 謙二
【審査官】杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】実開昭50-126941(JP,U)
【文献】特開2002-250478(JP,A)
【文献】特公昭29-002707(JP,B1)
【文献】実開平03-117113(JP,U)
【文献】実開昭54-123672(JP,U)
【文献】実開昭50-001776(JP,U)
【文献】特開平09-210554(JP,A)
【文献】特開2012-112540(JP,A)
【文献】特開昭59-109158(JP,A)
【文献】特開2000-146401(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 7/109
F26B 15/00
F26B 21/00
F16B 9/02
F16L 41/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1食分の麺塊を投入した上下方向に通気可能なリテイナを多数連続的に搬送するコンベアを設置し、そのコンベアを挟んで、上側及び下側に熱風噴射ユニットを配置して成るノンフライ麺製造用乾燥装置において、前記上側の熱風噴射ユニットについてはそのチャンバーの下面から下方に、前記下側の熱風噴射ユニットについてはそのチャンバーの上面から上方にそれぞれ突出するようにパイプノズルを一対のスピードワッシャーを介して設置するための方法であって、
一方のスピードワッシャーを所定位置までずらし動かして嵌め付けた前記パイプノズルを、前記上下チャンバーにそれぞれ、前記一方のスピードワッシャーが前記チャンバーの底面又は天面に当たるまで差し込み、前記上下チャンバー内に突出する前記パイプノズルに他方のスピードワッシャーを、前記チャンバーの内底面又は内天面に当たるまでずらし動かして嵌め付け、前記チャンバーの内底面又は内天面を前記一対のスピードワッシャーで挟持させることで前記パイプノズルを前記チャンバーの内底面又は内天面に固定することを特徴とするノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法に関するものであり、より詳細には、ノンフライ麺製造用乾燥装置における熱風噴射ユニットを構築するためのパイプノズルを、チャンバーの底面又は天面に設置する際に利用されるノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に即席麺は、穀粉と水を混捏してドゥ(そぼろ)を生成し、ドゥを圧延して麺帯とし、麺帯を切り出して形成した麺線を1食分ずつカットしてリテイナに入れ、乾燥処理して水分を除去した後、冷却工程を経て製品化される。その際の乾燥処理には、油脂で揚げて水分を除去する方法と、熱風乾燥して水分を除去する方法とがあり、後者はノンフライ麺と称される。
【0003】
ノンフライ麺の製造に当たっては一般に、1食分ずつリテイナに入れられてコンベアによって搬送されてくる麺塊に対し、上方及び下方から熱風を浴びせて乾燥させる方法が採用されている。そのための装置としては、例えば、特開2000-146401号公報や特許第5666260号公報に記載されているような、パイプノズル式の乾燥装置が知られている。このパイプノズル式乾燥装置は、1食分の麺塊を投入したリテイナを多数連続的に搬送するコンベアの上側及び下側に、多数の熱風噴出用パイプノズルを備えたチャンバーを配設して成る。
【0004】
この装置の場合、各パイプノズルは、上側チャンバーの底面から下方に突出するように取り付けられ、また、下側チャンバーの天面から上方に突出するように取り付けられている。そして、上側チャンバーと下側チャンバーには、それぞれ一側面に、ヒータが付設された熱風ブロワーから延びる熱風ダクトが接続され、その熱風ダクトを介して熱風ブロワーからの熱風が噴き込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2000-146401号公報
【文献】特許第5666260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のとおり、上下のチャンバー内には、側面に設置される熱風ダクトから熱風が噴き込まれるが、その熱風は、噴き込み口から遠ざかるほど動圧が大となり、パイプノズルからの噴出速度に関係する静圧は低くなる。各パイプノズルは、上側チャンバーの底面並びに下側チャンバーの天面の全体に亘って配置されているため、各ノズルが受ける動圧は、その配置位置によって大きな差が生じ、パイプノズルから吹き出される風速分布が不均一となる結果、麺塊の乾燥状態にばらつきが生ずる。特に、進行方向幅方向が8~20食分に分割されて、幅が1200~3200mmと広がる量産機の場合、そのばらつきは大きなものとなる。
【0007】
この問題に対処するために、チャンバー内に風向板を設けて動圧を散らすことにより、チャンバーからの各吹出しパイプの流速を均一にすることが考えられる。しかし、この方法によって動圧の均一性を図るためには、パイプ本数が増えれば増えるほど、チャンバー高さを高くする必要がある。具体的には、チャンバーの長さが進行方向に1.5mであるとすると、その高さは長さの約半分の700mm程度にする必要があり、これが上下に配置され、更に、突出するパイプノズルの長さを足すと、総高さは約2mとなる。
【0008】
現行のノンフライ麺設備の場合、乾燥時間が40分以上かかるため、フライ麺用設備以上の長さが必要となる。従って、その新規導入には広いスペースが必要となり、コストも嵩むという問題がある。設置スペース節減のためには、チャンバーを多段にすることが考えられるが、上記のようにチャンバー高さを高くする要請があるため、従来の構成のチャンバーを用いて多段にすることは、現実的ではない。
【0009】
本発明者らは、このような従来装置における問題を解決するために、上下のチャンバー内に供給された熱風を、広範囲に亘って配置された多数のパイプノズルから静圧のみで吹き出させ、以て、すべてのパイプノズルから麺塊に向けて噴出される熱風の流速を均一化させて、麺塊の乾燥をむらなく行うことを可能にし、しかも、上下の各チャンバーの高さを低めに抑えることができ、以て各チャンバーを多段にした設備構成とすることができるため、それほど広くないスペース内に設置することが可能となるノンフライ麺製造用乾燥装置を創案した。
【0010】
本発明は、ノンフライ麺製造用乾燥装置における熱風噴射ユニットの構築に好適なパイプの固定方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、1食分の麺塊を投入した上下方向に通気可能なリテイナを多数連続的に搬送するコンベアを設置し、そのコンベアを挟んで、上側及び下側に熱風噴射ユニットを配置して成るノンフライ麺製造用乾燥装置において、前記上側の熱風噴射ユニットについてはそのチャンバーの下面から下方に、前記下側の熱風噴射ユニットについてはそのチャンバーの上面から上方にそれぞれ突出するようにパイプノズルを一対のスピードワッシャーを介して設置するための方法であって、
一方のスピードワッシャーを所定位置までずらし動かして嵌め付けた前記パイプノズルを、前記上下チャンバーにそれぞれ、前記一方のスピードワッシャーが前記チャンバーの底面又は天面に当たるまで差し込み、前記上下チャンバー内に突出する前記パイプノズルに他方のスピードワッシャーを、前記チャンバーの内底面又は内天面に当たるまでずらし動かして嵌め付け、前記チャンバーの内底面又は内天面を前記一対のスピードワッシャーで挟持させることで前記パイプノズルを前記チャンバーの内底面又は内天面に固定することを特徴とするノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る方法によった場合は、ノンフライ麺製造用乾燥装置における熱風噴射ユニットを構築するためのパイプノズルを、チャンバーの底面又は天面に設置する際にパイプノズルを上下に突出する状態に固定する作業を簡単迅速に行うことができ、ノズルパイプのチャンバーの底面又は天面からの所定突出量の確保、即ち、立ち上げ量の設定が容易という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る方法を用いて製造したノンフライ麺製造用乾燥装置の要部正面図である。
図2】本発明に係る方法を用いて製造したノンフライ麺製造用乾燥装置の要部正面縦断面図である。
図3】本発明に係る方法を用いて製造したノンフライ麺製造用乾燥装置の要部側面縦断面図である。
図4】本発明に係る方法を用いて製造したノンフライ麺製造用乾燥装置における閉塞カバーの構成及びパイプノズルの設置方法を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係るパイプの固定方法は、1食分の麺塊を投入した上下方向に通気可能なリテイナを多数連続的に搬送するコンベアを設置し、そのコンベアを挟んで、上側及び下側に熱風噴射ユニットを配置して成るノンフライ麺製造用乾燥装置において、前記上側の熱風噴射ユニットについてはそのチャンバーの下面から下方に、前記下側の熱風噴射ユニットについてはそのチャンバーの上面から上方にそれぞれ突出するようにパイプノズルを一対のスピードワッシャーを介して設置するための方法であって、
一方のスピードワッシャーを所定位置までずらし動かして嵌め付けた前記パイプノズルを、前記上下チャンバーにそれぞれ、前記一方のスピードワッシャーが前記チャンバーの底面又は天面に当たるまで差し込み、前記上下チャンバー内に突出する前記パイプノズルに他方のスピードワッシャーを、前記チャンバーの内底面又は内天面に当たるまでずらし動かして嵌め付け、前記チャンバーの内底面又は内天面を前記一対のスピードワッシャーで挟持させることで前記パイプノズルを前記チャンバーの内底面又は内天面に固定することを特徴とするノンフライ麺製造用乾燥装置におけるパイプノズルの固定方法である。
【0016】
図1は、本発明に係る方法を実施して製造したノンフライ麺製造用乾燥装置の要部正面図、図2はその要部正面断面図、図3はその要部側面断面図である。それらに示されるように本乾燥装置は、図示せぬ架台内に、1食分の麺塊2を投入した上下方向に通気可能なリテイナ1を多数連続的に搬送するコンベア3を設置し、そのコンベア3を挟んで、上側に熱風噴射ユニット4が配置され、下側に、熱風噴射ユニット4と同じ構成で上下逆向きの熱風噴射ユニット5が配置されて構成されるものである。
【0017】
例えば、コンベア3は、リテイナ1を多数横並べにしてセットするリテイナ受け板を、進行方向に連設したものである。リテイナ1は、底面が網板で、上面は開放された篩状のもので、必要に応じ、熱風乾燥処理時に網蓋が被せられる。
【0018】
上側の熱風噴射ユニット4は、底面6aに下方に突出する熱風噴射用パイプノズル7を多数配設した上側チャンバー6を有する。パイプノズル7の後端部は、底面6aを突き抜けて上側チャンバー6内に突出し、その後端開口部7aが、閉塞カバー8で適宜間隔hを保持してカバーされる(図2,3参照)。
【0019】
閉塞カバー8は、断面倒コ字状の天板8aと、天板8aの長さ方向両端を閉塞する端面閉塞材9とで構成される(図4参照)。天板8aは、複数のパイプノズル7の後端開口部7aを跨ぐように延びる長尺板であり、その両長尺辺に側板8bが延設される。端面閉塞材9は、最も端に位置するパイプノズル7の上側チャンバー6内に臨む後端部を挿通する開口9bを設けた底板9aと、底板9aから立ち上がる端面板9cと、端面板9cの上端に延設される天板固定部9dから成る。パイプノズル7の後端開口部7aと閉塞カバー8の天板8aとの間隔hは、端面板9cによって保持されることになる。
【0020】
ここにおいて、パイプノズル7の上側チャンバー6の底面6aへの固定は、一対のスピードワッシャー11,12を用いて共締めすることにより行われる。スピードワッシャー11,12は、中心開口からラジアル方向に切り込みを入れた金属板で、種々の形状のものがある。後述するように、本装置においては、パイプノズル7の上側チャンバー6内突出量(立ち上げ量H)と、パイプノズル7の後端開口部7aと閉塞カバー8の天板8aとの隙間間隔hが重要となるが、ここにおいて本発明に係る方法による、スピードワッシャー11,12を用いた固定法によった場合は、その所定突出量の確保、即ち、立ち上げ量Hの設定が容易となる。
【0021】
その場合先ず、下側に位置することになる下側スピードワッシャー11にパイプノズル7を差し込み、定位置(後端開口部7aから所定の距離)までずらし動かす(図4参照)。そのパイプノズル7の後端部を、上側チャンバー6の底面6aの挿入孔6bから、下側スピードワッシャー11が底面6に当たるまで差し込む。その状態において、パイプノズル7の後端部に、他方の上側に位置することになる上側スピードワッシャー12を嵌め付け、底面6aに当たるまで、上側スピードワッシャー12を下方にずらし動かし、適宜微調整する。かくしてパイプノズル7は、底面6aを挟んで一対のスピードワッシャー11,12によって支持されて、所定量上側チャンバー6内に突出した状態で底面6aに固定されることになる。
【0022】
パイプノズル7は上側チャンバー6の底面6aに縦横定間隔置きに配置されるが、長尺列の両端のパイプノズル7については、上側スピードワッシャー12を嵌め付ける前に、パイプノズル7の後端部を端面閉塞材9の底板9aの開口9bに通すことにより、端面閉塞材9を配置する。その後、上記同様にして上側スピードワッシャー12を嵌め付ける。従って、両端のパイプノズル7を支持固定する一対のスピードワッシャー11,12は、端面閉塞材9の底板9aと上側チャンバー6の底面6aを挟持することになる(図2,4参照)。
【0023】
下側の熱風噴射ユニット5は、上側の熱風噴射ユニット4と基本的同一の構成であって、コンベア3を挟んで、上側の熱風噴射ユニット4と上下逆向きにして配置される。即ち、下側の熱風噴射ユニット5は、その天面に上方に突出する熱風噴射用のパイプノズル7を多数備える。
【0024】
このパイプノズル7が設置される上下のチャンバー6,6aには、その内部への噴込み口(図示してない)があり、この噴込み口から、チャンバー容積に対して小さな面積にて熱風が高速にて噴き込まれるため、噴き込まれる流速の動圧により、チャンバー6,6a内のパイプノズル7への風量分布が偏る。そのため本発明においては、この動圧の影響を消して、多数存在するパイプノズル7から送出される熱風の流速の均一化を図るために、閉塞カバー8が配備される。
【0025】
即ち、チャンバー6,6a内に噴き込まれた熱風は、パイプノズル7と直角の方向に流れて対面の壁にぶつかり、様々な方向に流れる。その中で流れ方向がパイプノズル7と平行な向き(縦向き)に変化した熱風は、もろに大きな流速となってパイプノズル7から排出されてしまうが、閉塞カバー8を配備した場合には、パイプノズル7の入口に当たる部分が閉塞されるため、熱風がパイプノズル7から直接排出されることがなくなる。また、パイプノズル7の入口周辺からパイプ内に直角方向に向きを変えて流入しようとする熱風は、チャンバー6,6a内に噴き込まれてパイプノズル7と直角の方向に流れる熱風と流れ方向が同じであるため、その影響を受ける。その影響を回避するために、閉塞カバー8の天板8aの両側に側板8bが延設される。
【0026】
チャンバー6,6a全体の均一化を図るために、パイプノズル7に流入する通路面積を狭くして通気抵抗を増加させることが考えられるが、そのようにした場合は、送風機への圧損が大きくなって効率が悪化する。そのため、熱風の流入通路面積、即ち、天板8aの側板8bとパイプノズル7との間の通路面積が、できるだけパイプノズル7の排出断面積と同じになるように、閉塞カバー8の大きさや設置位置を設計することが好ましい。そのようにした場合は、均一抵抗圧損となって、パイプからは静圧による圧力差での流速が得られることになる。そして、チャンバー6,6a内部の静圧が一定であれば、排出流速はどこの部分でも同速になる。
【0027】
上記構成の本発明に係る方法を用いて製造されたノンフライ麺製造用乾燥装置の場合、1食分の麺塊が投入されてリテイナ受け板2にセットされたリテイナ1が、多数連続的にコンベア3によって搬送され、上下のパイプノズル7,7に挟まれた熱風噴射エリア内を通過する。
【0028】
上側のパイプノズル7から連続的に噴射される熱風は、上方からリテイナ1内の麺塊2に向けて噴射されて麺塊2を乾燥させ、リテイナ1及びコンベア3を通り抜けた後、下側チャンバー5のパイプノズル7間の間隙を通って戻り空気として流出する(図1参照)。同様に、下側のパイプノズル7から連続的に噴射される熱風は、下方からリテイナ1内の麺塊2に向けて噴射されて麺塊2を乾燥させ、リテイナ1及びコンベア3を通り抜けた後、上側チャンバー4のパイプノズル7間の間隙を通って戻り空気として流出する。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明に係る方法によった場合は、ノンフライ麺製造用乾燥装置における熱風噴射ユニットを構築するためのパイプノズルを、チャンバーの底面又は天面に設置する際にパイプノズルを上下に突出する状態に固定する作業を簡単迅速に行うことができ、ノズルパイプのチャンバーの底面又は天面からの所定突出量の確保、即ち、立ち上げ量の設定が容易という効果があり、その産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0030】
1 リテイナ
2 麺塊
3 コンベア
4 上側熱風噴射ユニット
5 下側熱風噴射ユニット
6 上側チャンバー
6a 下側チャンバー
7 パイプノズル
7a 後端開口部
8 閉塞カバー
8a 天板
8b 側板
9 端面閉塞材
9a 底板
9b 開口
9c 端面板
9d 天板固定部
11,12 スピードワッシャー
図1
図2
図3
図4