(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】ヘアカーラーの毛髪への装着方法及びヘアカーラー装置
(51)【国際特許分類】
A45D 2/16 20060101AFI20240130BHJP
【FI】
A45D2/16
(21)【出願番号】P 2020037342
(22)【出願日】2020-03-05
【審査請求日】2022-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】阿 部 有 紗
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-284230(JP,A)
【文献】実開昭47-036665(JP,U)
【文献】特開2015-160077(JP,A)
【文献】米国特許第05526829(US,A)
【文献】実公昭37-001815(JP,Y1)
【文献】米国特許第05884635(US,A)
【文献】特開2014-104257(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 2/00~ 2/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップを有した本体と、
この本体に設けられ、前記グリップと反対側に位置する支持部材と、
この支持部材に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、
前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを
備え、
前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、
このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に
垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、
この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設した
ものであり、
前記ヘアカーラーを毛髪に当接させ、前記ヘアカーラーに当接した前記毛髪を前記毛
髪押さえ部で押さえ、前記本体を回転させ、その後、前記毛髪を巻き付けた前記ヘアカー
ラーから前記本体を離脱させて、ヘアクリップ又はゴム輪を用いることなく、前記ヘアカ
ーラーを毛髪へ装着する
ことを特徴するヘアカーラーの毛髪への装着方法。
【請求項2】
グリップを有した本体と、
この本体に設けられ、前記グリップと反対側に位置する支持部材と、
この支持部材に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、
前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを
備え、
前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、
このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に
垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、
この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設した
ものであり、
前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設
した第1の毛髪当接部群と、
前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設
した第2の毛髪当接部群とを有し、
前記第1の毛髪当接部群の取付部位の第1の直線状の支持部材と前記第2の毛髪当接
部群の取付部位の第2の直線状の支持部材とは、対向する位置関係にあり、
前記ヘアカーラーを毛髪に当接させ、前記ヘアカーラーに当接した前記毛髪を前記毛
髪押さえ部で押さえ、前記本体を回転させ、その後、前記毛髪を巻き付けた前記ヘアカー
ラーから前記本体を離脱させて、ヘアクリップ又はゴム輪を用いることなく、前記ヘアカ
ーラーを毛髪へ装着する
ことを特徴するヘアカーラーの毛髪への装着方法。
【請求項3】
グリップを有した本体と、
この本体に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、
前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを
備え、
前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面よ
り前記ヘアカーラー本体の長手方向に
垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したものである
ことを特徴するヘアカーラー装置。
【請求項4】
グリップを有した本体と、
この本体に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、
前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを
備え、
前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面よ
り前記ヘアカーラー本体の長手方向に
垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したものであり、
前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設
した第1の毛髪当接部群と、
前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設
した第2の毛髪当接部群とを有し、
前記第1の毛髪当接部群の取付部位の第1の直線状の支持部材と前記第2の毛髪当接
部群の取付部位の第2の直線状の支持部材とは、対向する位置関係にある
ことを特徴とするヘアカーラー装置。
【請求項5】
ヘアカーラー本体は、筒形状をなし、
この筒形状の一方の端部と他方の端部とを有し、
前記一方の端部と前記他方の端部とを接続する直線状の支持部材が前記ヘアカーラー
本体の長手方向に沿って複数設けられ、
この複数の直線状の支持部材を接続する環状の支持部材が前記ヘアカーラー本体の長
手方向を横断する方向に複数設けられ、
隣接する前記環状の支持部材と隣接する前記直線状の支持部材との間は、空所である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法。
【請求項6】
ヘアカーラーを前記ヘアカーラーの長手方向に直列的に接続する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法。
【請求項7】
ヘアカーラーを前記ヘアカーラーの長手方向に直列的に接続する
ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のヘアカーラー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアカーラーの毛髪への装着方法及びヘアカーラー装置に係り、特に、使用勝手を向上させたヘアカーラーの毛髪への装着方法及びヘアカーラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪を巻いてカールするヘアカーラーがある(特許文献1
図1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ヘアカーラーは、手で巻き付けるため、使用しづらく、長い毛髪を巻き付けると、根元からずり落ちる等使用しづらいという問題点が生じた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたヘアカーラーの毛髪への装着方法及びヘアカーラー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法は、グリップを有した本体と、この本体に設けられ、前記グリップと反対側に位置する支持部材と、この支持部材に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを備え、前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したものであり、前記ヘアカーラーを毛髪に当接させ、前記ヘアカーラーに当接した前記毛髪を前記毛髪押さえ部で押さえ、前記本体を回転させ、その後、前記毛髪を巻き付けた前記ヘアカーラーから前記本体を離脱させて、ヘアクリップ又はゴム輪を用いることなく、前記ヘアカーラーを毛髪へ装着するものである。
【0007】
また、請求項2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法は、グリップを有した本体と、この本体に設けられ、前記グリップと反対側に位置する支持部材と、この支持部材に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを備え、前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したものであり、前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設した第1の毛髪当接部群と、前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設した第2の毛髪当接部群とを有し、前記第1の毛髪当接部群の取付部位の第1の直線状の支持部材と前記第2の毛髪当接部群の取付部位の第2の直線状の支持部材とは、対向する位置関係にあり、前記ヘアカーラーを毛髪に当接させ、前記ヘアカーラーに当接した前記毛髪を前記毛髪押さえ部で押さえ、前記本体を回転させ、その後、前記毛髪を巻き付けた前記ヘアカーラーから前記本体を離脱させて、ヘアクリップ又はゴム輪を用いることなく、前記ヘアカーラーを毛髪へ装着するものである。
【0008】
また、請求項3記載のヘアカーラー装置は、グリップを有した本体と、この本体に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを備え、前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したものである。
【0009】
また、請求項4記載のヘアカーラー装置は、グリップを有した本体と、この本体に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを備え、前記ヘアカーラーは、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に垂直な方向に突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したものであり、前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設した第1の毛髪当接部群と、前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設した第2の毛髪当接部群とを有し、前記第1の毛髪当接部群の取付部位の第1の直線状の支持部材と前記第2の毛髪当接部群の取付部位の第2の直線状の支持部材とは、対向する位置関係にある。
【0010】
また、請求項5記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法は、請求項1又は請求項2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法において、ヘアカーラー本体は、筒形状をなし、この筒形状の一方の端部と他方の端部とを有し、前記一方の端部と前記他方の端部とを接続する直線状の支持部材が前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数設けられ、この複数の直線状の支持部材を接続する環状の支持部材が前記ヘアカーラー本体の長手方向を横断する方向に複数設けられ、隣接する前記環状の支持部材と隣接する前記直線状の支持部材との間は、空所である。
【0011】
また、請求項6記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法は、請求項1又は請求項2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法において、ヘアカーラーを前記ヘアカーラーの長手方向に直列的に接続するものである。
【0012】
また、請求項7記載のヘアカーラー装置は、請求項3又は請求項4記載のヘアカーラー装置において、ヘアカーラーを前記ヘアカーラーの長手方向に直列的に接続するものである。
【発明の効果】
【0013】
また、請求項1、2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法によれば、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に対して突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したため、折り返し部で巻き込まれた毛髪がヘアカーラー本体から離脱を防止して、毛髪に容易に取り付けることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0014】
また、請求項1、2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法によれば、筒形状のヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体の側面より前記ヘアカーラー本体の長手方向に対して突出するように設けられた突出部とこの突出部の先端が前記ヘアカーラー本体の側面に向かって折り返される折り返し部とを有した毛髪当接部とを備え、この毛髪当接部を間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って並設したため、折り返し部で巻き込まれた毛髪がヘアカーラー本体から離脱を防止して、毛髪に容易に取り付けることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0015】
また、請求項3、4記載のヘアカーラー装置によれば、グリップを有した本体と、この本体に着脱自在に支持されるヘアカーラーと、前記本体に装着され、前記ヘアカーラーに当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部とを備えているため、1個のヘアカーラー装置を使用して1個以上のヘアカーラーを毛髪に容易に取り付けることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0016】
また、請求項6記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法によれば、上述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、ヘアカーラーを前記ヘアカーラーの長手方向に直列的に接続するため、より多くの毛髪をカールすることがができ、使用勝手を向上させることができる。
【0017】
また、請求項5記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法によれば、上述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、隣接する環状の支持部材と隣接する直線状の支持部材との間は、空所であるため、ヘアカーラーを軽量化し、毛髪に軽量化したヘアカーラーを取り付けることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0019】
また、請求項2記載のヘアカーラーの毛髪への装着方法によれば、毛髪当接部は間隔を有して、ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設した第1の毛髪当接部群と、前記毛髪当接部は間隔を有して、前記ヘアカーラー本体の長手方向に沿って複数並設した第2の毛髪当接部群とを有し、前記第1の毛髪当接部群の取付部位の第1の直線状の支持部材と前記第2の毛髪当接部群の取付部位の第2の直線状の支持部材とは、対向する位置関係にあるため、より多くの毛髪をカールすることがができ、使用勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例のヘアカーラー装置の概略的正面図である。
【
図4】
図4は、
図1のヘアカーラー装置に装着されるヘアカーラーの概略的図である。
【
図5】
図5は、
図1のヘアカーラー装置に
図4記載のヘアカーラーを装着した状態の概略的正面図である。
【
図8】
図8は、
図4のヘアカーラーの一実施例の3D画像である。
【
図9】
図9は、
図1のヘアカーラー装置に
図8のヘアカーラーを装着した一実施例の3D画像である。
【
図11】
図11は、
図10のヘアカーラー装置により毛髪をヘアカーラーに巻き付けた後、ヘアカーラー装置から巻き付けたヘアカーラーを離脱した状態を撮影した写真である。
【
図16】
図16は、
図9のヘアカーラー装置と異なる他の実施例のヘアカーラー装置を撮影した写真である。
【
図19】
図19は、
図18のヘアカーラを連結を係止する部位(凸部と凹部)近傍を撮影した写真である。
【
図20】
図20は、
図16の本体とヘアカーラの係止する部位(凹部)近傍を撮影した写真である。
【
図21】
図21は、
図16の本体とヘアカーラの係止する部位(凸部と凹部)近傍を撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の一実施例のヘアカーラーの毛髪への装着方
法及びヘアカーラー装置を
図1乃至
図21を参照して説明する。
【0022】
図1に示すHはヘアカーラー装置で、ヘアカーラー装置Hは、グリップ1aを有した本体1と、この本体1に設けられ、グリップ1aと反対側に位置する支持部材1bと、この支持部材1bに着脱自在に支持されるヘアカーラー2(
図4 図8 図12 図16 図17)と、本体1に装着され、ヘアカーラー2に当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部3とを備えている。
毛髪押さえ部3は、例えば、本体1に装着されたヘアカーラー1aの長手方向に沿うと共に、本体1に回動自在に設けられている。
図3に示す3’は、バネである。
【0023】
毛髪をカールさせるには、スタイリング剤若しくは水で霧吹きして軽く毛髪を湿らせ、その後、ヘアカーラー2を毛髪に当接させる。ヘアカーラー2に当接した毛髪を毛髪押さえ部3で押さえ、本体1を回転させ、その後、ヘアカーラー2を残して毛髪押さえ部3をゆっくり離して、毛髪を巻き付けたヘアカーラー2と本体1を離脱させる。離脱後、ヘアカーラー2の部位を図示しないドライヤーで前と横から、温風を例えば、10秒、冷風を例えば、10秒の順で当て、15~20分後にヘアカーラー2を毛髪から外して、毛髪をカールさせることができる(ヘアカーラー2が単一の場合は、
図10、
図14参照、ヘアカーラー2が複数の場合、
図14、
図15参照)。
また、支持部材1bは、
図2及び
図17に示すように、支持部材1bの長手方向に沿う複数の直線状の支持部1b1、複数の直線状の支持部1b1の長手方向を横断する方向に設けられた複数の横断部1b2、複数の直線状の支持部1b1の内、毛髪押さえ部3に対向しない部位に設けられた支持部材1bの長手方向に沿う係止部(例えば、凸部)1b3、1b4を備え、隣接する支持部1b1と隣接する横断部1b2との間(隣接する支持部1b1と隣接する横断部1b2とに囲まれた空間)は、空所Zとなっている。
【0024】
従って、上述したヘアカーラーの毛髪への装着方法によれば、グリップを有した本体1と、この本体1に設けられ、グリップ1aと反対側に位置する支持部材1bと、この支持部材1bに着脱自在に支持されるヘアカーラー2と、本体1に装着され、ヘアカーラー2に当接した毛髪を押さえる毛髪押さえ部3(より具体的には、本体1に装着されたヘアカーラー2の長手方向に沿うと共に、本体1に回動自在に設けられた毛髪押さえ部3)とを備えているため、ヘアカーラー2に当接した毛髪を毛髪押さえ部3で押さえて巻き付けることができ、手でやるよりは巻き付けやすく、しかも、1個のヘアカーラー装置Hを使用して1個以上(より望ましくは、複数)のヘアカーラー2を容易に毛髪に取り付けることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0025】
ヘアカーラー2は、
図8に示すように、筒形状、(例えば、円筒形状、角筒形状等)をなしたヘアカーラー本体21、ヘアカーラー本体21の筒形状の一方の端部21Aと他方の端部21Bとを有している。
この一方の端部21Aと他方の端部21Bは、直線状の支持部材22で接続され、直線状の支持部材22は、ヘアカーラー本体21の長手方向に沿って複数設けられている。
この複数の直線状の支持部材22を接続する環状の支持部材23がヘアカーラー本体21の長手方向を横断する方向(より具体的には、例えば、長手方向に直交する方向)に複数設けられている。
そして、隣接する環状の支持部材23と隣接する直線状の支持部材22との間(隣接する環状の支持部材23と隣接する直線状の支持部材22とに囲まれた空間)は、空所Z’となっている。
そのため、ヘアカーラー2を軽量化し、毛髪に軽量化したヘアカーラー2を取り付けることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0026】
また、ヘアカーラー本体21の側面(例えば、直線状の支持部材22)よりヘアカーラー本体21の長手方向に対して突出するように設けられた突出部(本実施例では、例えば、ヘアカーラー本体21の長手方向に対して直交するように設けられた突出した突出部24A)24Aとこの突出部24Aの先端がヘアカーラー本体21の側面に向かって折り返される折り返し部24Bとを有した毛髪当接部24とを備えている。
この折り返し部24Bにより、毛髪当接部24で巻き込まれた毛髪がヘアカーラー本体21から離脱を防止して、容易に毛髪に取り付けることができ、使用勝手を向上させることができる。つまり、折り返し部24Bが毛髪のストッパーとなり、ヘアカーラー2が逆回りして離脱することを防いでいる。
なお、折り返し部24Bは、望ましくは、ヘアカーラー本体21の側面に向かう曲線部に形成されているのが良い。つまり、先端のカーブ形状が毛髪を筒形状に誘導して、巻く動作をスムーズにすることができる。
また、折り返し部24Bは、折り返し部24Bの先端に向かうように先細り形状が良い。折り返し部24Bの先端に向かうように先細り形状となるため、つまり、折り返し部24Bの先端に角がないため、毛髪が角に引っかからず、スムーズに毛髪を巻くことができる。
なお、ヘアカーラー本体21の裏面には、本体1の係止部(例えば、直線状の凸部)1b3、1b4が係止される被係止部(例えば、直線状の凹部)24C、24D(
図20)が設けられている。
被係止部(例えば、凹部)24C、24Dに本体1の係止部(例えば、凸部)1b3、1b4が係止して位置決めが容易となると共に、ヘアカーラー本体21と毛髪押さえ部3とで挟んだ毛髪を巻き込む際、ヘアカーラー本体21が支持部材1bに対して空回りが防止される。
また、被係止部(例えば、凹部)24C、24Dに本体1の係止部(例えば、凸部)1b3、1b4が係止した場合、支持部材1bの空所Zとヘアカーラー本体21の空所Z’とが連通するようになっている(
図2、
図16)。
そのため、ヘアカーラー本体21と毛髪押さえ部3とで挟んだ巻き込んだ毛髪に図示しないドライヤーを使用すれば、ヘアカーラー本体21の空所Z’、支持部材1bの空所Zを介して、熱風を毛髪に供給することができる。また、毛髪押さえ部3にも空所Z”(
図3)が設けられている。この毛髪押さえ部3の空所Z”には、ドライヤーの熱風がヘアカーラー本体21の空所Z’、支持部材1bの空所Zを介して、供給される。
【0027】
また、
図8に示すように、毛髪当接部24は、厚さt、幅W(t<W)の偏平状部材で形成され、毛髪当接部24は、幅Wがヘアカーラー2の長手方向に対して突出するように設けられている(本実施例では、例えば、幅Wがヘアカーラー2の長手方向に対して、直交するように設けられている。)。つまり、毛髪当接部24の突出長さにより毛髪の量を多くして離脱しにくくしてカールすることがができ、使用勝手を向上させることができる。
【0028】
また、
図4、
図8及び
図12に示すように、毛髪当接部24は間隔を有して、ヘアカーラー本体21の長手方向に沿って複数並設した第1の毛髪当接部群Xと、毛髪当接部24は間隔を有して、ヘアカーラー本体21の長手方向に沿って複数並設した第2の毛髪当接部群Yとを有し、第1の毛髪当接部群Xの取付部位の第1の直線状の支持部材22Xと第2の毛髪当接部群Yの取付部位の第2の直線状の支持部材22Yとは、対向する位置関係にある。
そのため、より多くの毛髪をカールすることがができ、使用勝手を向上させることができる。
なお、
図6、
図17~
図19に示すように、ヘアカーラー2をヘアカーラー2の長手方向に直列的に接続する際、隣接するヘアカーラー2、2が係止するために、例えば、一方のヘアカーラー2の表側に設けた係止部(例えば、凸部)22Cと他方のヘアカーラー2の裏側に設けた被係止部(例えば、凹部)22Dとを設けている。
【符号の説明】
【0029】
H ヘアカーラー装置
1 本体
1a グリップ
1b 支持部材
2 ヘアカーラー
3 毛髪押さえ部