(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】表示パネル、およびそれを含む表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20240130BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240130BHJP
H01L 21/60 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/00 338
G09F9/30 348A
H01L21/92 602J
(21)【出願番号】P 2021510689
(86)(22)【出願日】2019-07-08
(86)【国際出願番号】 KR2019008346
(87)【国際公開番号】W WO2020045819
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】10-2018-0100325
(32)【優先日】2018-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】キム,ビョン ヨン
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0365653(US,A1)
【文献】特開2009-098407(JP,A)
【文献】特開平06-003689(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0056169(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/30
G09F 9/00
H01L 21/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域、および前記表示領域の周辺に配置されたパッド領域を含む表示基板と、
前記パッド領域の前記基板上に配置された少なくとも一つのパッド端子と、
平面上前記パッド端子によって少なくとも部分的に囲まれたオープン部とを含み、
前記オープン部は、前記パッド端子の表面で厚さ方向に前記パッド端子を貫き、
前記パッド端子は、第1パッド電極、前記第1パッド電極上に配置されて前記第1パッド電極と電気的に接続された第2パッド電極、および前記第1パッド電極と前記第2パッド電極との間に配置された絶縁層を含み、
前記絶縁層は複数の絶縁パターンを含み、前記絶縁パターンは前記第1パッド電極の上面を露出する、表示パネル。
【請求項2】
前記第2パッド電極は、前記複数の絶縁パターン、および露出した前記第1パッド電極の上面を覆う、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第2パッド電極は、前記複数の絶縁パターンによる下部段差をコンフォーマルに反映して表面凹凸を含む、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記オープン部は、前記第1パッド電極、前記第2パッド電極、および前記絶縁層を貫く貫通孔を含む、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
表示領域、および前記表示領域の周辺に配置されたパッド領域を含む表示基板と、
前記パッド領域の前記基板上に配置された少なくとも一つのパッド端子と、
平面上前記パッド端子によって少なくとも部分的に囲まれたオープン部と、を含み、
前記オープン部は、前記パッド端子の表面で厚さ方向に前記パッド端子を貫く貫通孔を含み、
前記貫通孔は、平面上前記パッド端子の内部に配置されて前記パッド端子によって完全に囲まれる、表示パネル。
【請求項6】
前記オープン部は、平面上前記パッド端子の一つのエッジからリセスされたトレンチ形状を有する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
前
記パッド端子は互いに隣り合う第1パッド端子および第2パッド端子を含
む少なくとも二つのパッド端子であり、前記第1パッド端子のオープン部と前記第2パッド端子のオープン部は互いに対向する、請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
表示領域、および前記表示領域の周辺に配置されたパッド領域を含む表示基板と、
前記パッド領域の前記基板上に配置され、第1パッド電極および前記第1パッド電極上 で前記第1パッド電極と電気的に接続された第2パッド電極を含むパッド端子と、
前記パッド端子によって少なくとも部分的に囲まれたオープン部と、
前記パッド領域に付着して前記パッド端子と接続するリード端子を含む回路基板とを含み、
前記オープン部は、前記第1パッド電極、および前記第2パッド電極を厚さ方向に貫く貫通孔を含み、
前記貫通孔は、平面上前記パッド端子の内部に配置されて前記パッド端子によって完全に囲まれる、表示装置。
【請求項9】
前記リード端子は、前記パッド端子のオープン部と重なる第1領域を含む、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記リード端子は、前記オープン部と重ならず前記第1領域の周辺に配置された第2領域を含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1領域で前記リード端子は、前記オープン部の少なくとも一部を埋める、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記リード端子の前記第1領域での第1厚さは前記リード端子の前記第2領域での第2厚さより大きい、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記リード端子は、前記パッド端子と直接接触する、請求項8に記載の表示装置。
【請求項14】
前記リード端子と前記パッド端子は超音波接合される、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
表示領域、および前記表示領域の周辺に配置されたパッド領域を含む表示基板と、
前記パッド領域の前記基板上に配置された少なくとも一つのパッド端子と、
平面上前記パッド端子によって少なくとも部分的に囲まれたオープン部と、
前記基板と前記パッド端子との間の第1絶縁層と、を含み、
前記パッド端子は、第1パッド電極、前記第1パッド電極上に配置されて前記第1パッド電極と電気的に接続された第2パッド電極、および前記第1パッド電極と前記第2パッド電極との間に配置された第2絶縁層を含み、
前記オープン部を少なくとも部分的に囲む前記パッド端子は、少なくとも前記第1パッド電極および前記第2パッド電極であり、
前記オープン部は、前記パッド領域において前記第1絶縁層を露出する、表示パネル。
【請求項16】
表示領域、および前記表示領域の周辺に配置されたパッド領域を含む表示基板と、
前記パッド領域の前記基板上に配置され、第1パッド電極および前記第1パッド電極上で前記第1パッド電極と電気的に接続された第2パッド電極を含むパッド端子と、
前記パッド端子によって少なくとも部分的に囲まれたオープン部と、
前記基板と前記パッド端子との間の第1絶縁層と、前記パッド領域において前記第1絶縁層と付着して前記パッド端子と接続するリード端子を含む回路基板とを含む、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示パネル、およびそれを含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置はデータを視覚的に表示する装置である。このような表示装置は表示領域と非表示領域に区切られた基板を含む。前記表示領域で前記基板上には複数の画素が配置され、前記非表示領域で前記基板上には複数のパッド(pad)などが配置される。前記複数のパッドには駆動回路などが取り付けられたフレキシブルフィルム(COF Film)などが結合されて前記画素に駆動信号を伝達する。
【0003】
前記フレキシブルフィルムは前記複数のパッドと結合される複数のリードを含み、各リードは互いに分離されたパッドにボンディングされ得る。前記ボンディングは超音波ボンディング工程により行われる。
【0004】
前記パッドと前記リードの間の超音波ボンディングの良好性を検査する方法としては破壊検査と非破壊検査がある。前記破壊検査は接触した前記パッドと前記リードを垂直方向に切断して前記パッドおよび前記リードのボンディング界面を観察する方法である。前記非破壊検査は接触した前記パッドと前記リードを破壊せず映像装置などを利用してそのボンディング界面を観察する方法である。
【0005】
前記非破壊検査は前記破壊検査に比べて、検査にかかる時間所要が大きくない点で有利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、表示パネルとフレキシブル印刷回路フィルムの間の超音波ボンディング接合性を検査できる表示装置を提供することにある。
【0007】
本発明の課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための一実施形態による表示パネルは、表示領域、および前記表示領域の周辺に配置されたパッド領域を含む表示基板と、前記パッド領域の前記基板上に配置された少なくとも一つのパッド端子と、平面上前記パッド端子によって少なくとも部分的に囲まれたオープン部を含む。
【0009】
前記オープン部は前記パッド端子の表面で厚さ方向に前記パッド端子を貫き得る。
【0010】
前記パッド端子は、第1パッド電極、および前記第1パッド電極上に配置されて前記第1パッド電極と電気的に接続された第2パッド電極を含み得る。
【0011】
前記パッド端子は、前記第1パッド電極、および前記第2パッド電極の間に配置された絶縁層を含み得る。
【0012】
前記絶縁層は複数の絶縁パターンを含み、前記絶縁パターンは前記第1パッド電極の上面を露出し得る。
【0013】
前記第2パッド電極は、前記複数の絶縁パターン、および露出した前記第1パッド電極の上面を覆い得る。
【0014】
前記第2パッド電極は、前記複数の絶縁パターンによる下部段差をコンフォーマルに反映して表面凹凸を含み得る。
【0015】
前記オープン部は、前記第1パッド電極、前記第2パッド電極、および前記絶縁層を貫く貫通孔を含み得る。
【0016】
前記貫通孔は、平面上前記パッド端子の内部に配置されて前記パッド端子によって完全に囲まれ得る。
【0017】
前記オープン部は、平面上前記パッド端子の一エッジからリセスされたトレンチ形状を有し得る。
【0018】
前記少なくとも一つのパッド端子は互いに隣り合う第1パッド端子および第2パッド端子を含み、前記第1パッド端子のオープン部と前記第2パッド端子のオープン部は互いに対向し得る。
【0019】
前記課題を解決するための他の実施形態による表示装置は、表示領域、および前記表示領域の周辺に配置されたパッド領域を含む表示基板と、前記パッド領域の前記基板上に配置され、第1パッド電極および前記第1パッド電極上で前記第1パッド電極と電気的に接続された第2パッド電極を含むパッド端子と、前記パッド端子によって少なくとも部分的に囲まれたオープン部と、前記パッド領域に付着して前記パッド端子と接続するリード端子を含む回路基板を含む。
【0020】
前記リード端子は前記パッド端子のオープン部と重なる第1領域を含む。
【0021】
前記リード端子は前記オープン部と重ならず前記第1領域の周辺に配置された第2領域を含み得る。
【0022】
前記第1領域で前記リード端子は前記オープン部の少なくとも一部を埋め得る。
【0023】
前記リード端子の前記第1領域での第1厚さは前記リード端子の前記第2領域での第2厚さより大きくてもよい。
【0024】
前記リード端子は前記パッド端子と直接接触し得る。
【0025】
前記リード端子と前記パッド端子は超音波接合され得る。
【0026】
前記オープン部は前記第1パッド電極、および前記第2パッド電極を厚さ方向に貫く貫通孔を含み得る。
【0027】
前記貫通孔は平面上前記パッド端子の内部に配置されて前記パッド端子によって完全に囲まれ得る。
【0028】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0029】
本発明の実施形態による表示装置はリード端子と超音波接合されるパッド端子内に貫通孔を含む。前記表示装置は前記貫通孔に挿入された一部のリード端子を観察して表示パネルとフレキシブル印刷回路フィルムの間の超音波ボンディング接合性を検査することができる。
【0030】
本発明による効果は、以上で例示した内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】一実施形態による表示装置の平面配置図である。
【
図3】一実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の平面配置図である。
【
図4】一実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の付着した状態を示す平面配置図である。
【
図5】
図4の一実施形態による一つのパッド端子およびパッド端子に付着したリード端子を示す平面図である。
【
図6】
図5のX1-X1’線に沿って切断した断面図である。
【
図7】
図5のX2-X2’線に沿って切断した断面図である。
【
図8】
図5のX3-X3’、X4-X4’およびX5-X5’線に沿って切断した断面図である。
【
図9】変形例によるパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図である。
【
図10】変形例によるパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図である。
【
図11】他の実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の付着した状態を示す平面配置図である。
【
図12】
図11のX6-X6’線に沿って切断した断面図である。
【
図13】また他の実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の付着した状態を示す平面配置図である。
【
図14】また他の実施形態にパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図である。
【
図15】
図14のX7-X7’線に沿って切断した断面図である。
【
図16】また他の実施形態にパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図である。
【
図17】
図16のX8-X8’線に沿って切断した断面図である。
【
図18】また他の実施形態による表示装置の断面図である。
【
図19】また他の実施形態による表示装置の断面図である。
【
図20】また他の実施形態による表示装置の断面図である。
【
図21】また他の実施形態による表示装置の断面図である。
【
図22】また他の実施例による表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく他の形態で具現されることもできる。すなわち、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。
【0033】
素子(elements)または層が他の素子または層「の上(on)」または「上(on)」と称する場合、他の素子または層の真上だけでなく中間に他の層または他の素子を介在する場合をすべて含む。反面、素子が「直接上(directly on)」または「真上」と称する場合、中間に他の素子または層を介在しない場合を示す。
【0034】
明細書全体にわたって同一または類似の部分に対しては同じ図面符号を使う。
【0035】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0036】
図1は一実施形態による表示装置の平面配置図である。
【0037】
表示装置1は動画や静止映像を表示する装置として、表示装置はモバイルフォン、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、およびスマートウォッチ、ウォッチフォン、移動通信端末機、電子手帳、電子ブック、PMP(Portable Multimedia PCAyer)、ナビゲーション、UMPC(Ultra Mobile PC)などのような携帯用電子機器だけでなくテレビ、ノートブック、モニター、広告板、モノのインターネットなどの多様な製品の表示画面に使われる。
【0038】
図1を参照すると、表示装置1は画像を表示する表示パネル100、表示パネル100と連結されるフレキシブル印刷回路基板200を含み得る。
【0039】
表示パネル100は例えば、有機発光表示パネルが適用されることができる。以下の実施形態では表示パネル100として有機発光表示パネルが適用された場合を例示するが、これに制限されず、液晶ディスプレイ(LCD)、量子ドット有機発光表示パネル(QD-OLED)、量子ドット液晶ディスプレイ(QD-LCD)、量子ナノ発光表示パネル(QNED)、マイクロLED(Micro LED)など異なる種類の表示パネルが適用されることもできる。
【0040】
表示パネル100は画像を表示する表示領域DAと、表示領域DAの周辺に配置された非表示領域NAを含む。表示領域DAは平面上角が垂直である長方形または角が丸い長方形形状であり得る。表示領域DAは短辺と長辺を有し得る。表示領域DAの短辺は第1方向DR1に延びた辺であり得る。表示領域DAの長辺は第2方向DR2に延びた辺であり得る。ただし、表示領域DAの平面形状は長方形に制限されるものではなく、円形、楕円形やその他多様な形状を有し得る。非表示領域NAは表示領域DAの両短辺および両長辺に隣接して配置され得る。この場合、表示領域DAのすべての辺を囲み、表示領域DAの縁を構成することができる。ただし、これに制限されず、非表示領域NAは表示領域DAの両短辺または両長辺にのみ隣接して配置されてもよい。
【0041】
非表示領域NAは表示パネル100の第2方向DR2の一側にパッド領域PAをさらに含み得る。表示パネル100は少なくとも一つのパネルパッド端子(
図3の「PE」を参照)を含み得る。パッド端子PEのパッド領域PAに配置され得る。
【0042】
表示パネル100のパッド領域PAの上面にはフレキシブル印刷回路基板200が配置され得る。フレキシブル印刷回路基板200はパッド領域PAに付着し得る。
【0043】
フレキシブル印刷回路基板200はパッド領域PAに付着する付着領域CAを含み得る。付着領域CAはパッド領域PAと厚さ方向に重なり得る。フレキシブル印刷回路基板200はリード端子(
図3の「LE」)を含み得る。リード端子LEは付着領域CAに配置され得る。
【0044】
フレキシブル印刷回路基板200はフレキシブル印刷回路基板200の一面上に配置されるデータ駆動集積回路290を含み得る。データ駆動集積回路290はデータ駆動チップで具現され、フレキシブル印刷回路基板200を介して表示パネルに付着するチップオンフィルム(Chip on film,COF)方式が適用されることができる。ただし、これに制限されず、データ駆動集積回路290はチップオンプラスチック(chip on Plastic,COP)や、チップオングラス(chip on Glass,COG)方式でプラスチック基板またはガラス基板に付着することもできる。以下ではデータ駆動集積回路290がデータ駆動チップで具現され、チップオンフィルム(Chip on film,COF)方式が適用された場合を中心に説明する。
【0045】
以下、表示パネル100、フレキシブル印刷回路基板200の構成について説明する。
【0046】
図2は
図1の表示装置の断面図である。
図2は
図1の一画素領域およびパッド領域PAの断面形状を示す。
【0047】
図2を参照すると、表示パネル100はベース基板101、複数の導電層、これを絶縁する複数の絶縁層および有機層ELなどを含み得る。
【0048】
ベース基板101は表示領域DAおよび非表示領域NA全体にかけて配置される。ベース基板101は上部に配置される様々なエレメントを支持する機能をすることができる。一実施形態でベース基板101は軟性ガラス、石英などのリジッドな物質を含むリジッド基板であり得る。
【0049】
バッファ層102はベース基板101上に配置され得る。バッファ層102はベース基板101を介した外部からの水分および酸素の浸透を防止することができる。また、バッファ層102はベース基板101の表面を平坦化することができる。バッファ層102は一実施形態として窒化ケイ素(SiNx)膜、酸化ケイ素(SiO2)膜および酸窒化ケイ素(SiOxNy)膜のいずれか一つを含み得る。
【0050】
バッファ層102上には半導体層105が配置され得る。半導体層105は薄膜トランジスタのチャネルをなす。半導体層105は表示領域DAの各画素に配置され、場合によって非表示領域NAにも配置され得る。半導体層105はソース/ドレイン領域および活性領域を含み得る。半導体層105は多結晶シリコンを含み得る。
【0051】
半導体層105上には第1絶縁層111が配置され得る。第1絶縁層111はベース基板101の全体面にかけて配置され得る。第1絶縁層111はゲート絶縁機能を有するゲート絶縁膜であり得る。第1絶縁層111はシリコン化合物、金属酸化物などを含み得る。例えば、第1絶縁層111はシリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、ハフニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、チタン酸化物などを含み得る。これらは単独でまたは互いに組合わせて使用することができる。
【0052】
第1絶縁層111上には第1導電層120が配置され得る。一実施形態で第1導電層120は薄膜トランジスタTFTのゲート電極121、維持キャパシタCstの第1電極122、第1パッド電極123および第1信号配線(
図3「L1」を参照)を含み得る。第1パッド電極123は後述するようにパッド端子PEを構成することができる。
【0053】
第1導電層120は金属物質を含み得る。第1導電層120は、それぞれモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、カルシウム(Ca)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、銅(Cu)の中から選ばれた一つ以上の金属を含み得る。第1導電層120は前記例示した物質からなる単一膜または積層膜であり得る。
【0054】
第1導電層120上には第2絶縁層112が配置され得る。第2絶縁層112は第1サブ絶縁層112a、および第2サブ絶縁層112bを含み得る。第1サブ絶縁層112aは表示領域DAに配置され、外側に延びてパッド領域PAの一部にも配置され得る。第1サブ絶縁層112aは表示領域DA、および一部のパッド領域PA上で一体に形成されることができる。第1サブ絶縁層112aは表示領域DAで第1導電層120と第2導電層140を絶縁させることができる。例えば、維持キャパシタの第1電極122と第2電極131を絶縁させることができる。
【0055】
第2サブ絶縁層112bはパッド領域PAに配置され得る。第2サブ絶縁層112bの両側面は第1パッド電極123から外側に突出し、後述する第2パッド電極144の両側面と整列され得る。
【0056】
第2サブ絶縁層112bは複数の絶縁パターンを含み得る。前記絶縁パターンはそれぞれ一方向に離隔して分離され得る。第2サブ絶縁層112bは前記絶縁パターンが配置された領域と配置されていない領域の段差を含み得る。前記段差は複数であり得る。すなわち、第2サブ絶縁層112bは前記絶縁パターンが配置された領域で凸部を有し、前記絶縁パターンが配置されない領域で凹部を有し得る。第2サブ絶縁層112bは表面凹凸を含み得る。第2サブ絶縁層112bは前記絶縁パターンの間に配置されたビアホールVIAを含み得る。ビアホールVIAは第2サブ絶縁層112bの表面で厚さ方向に貫いて形成され得る。ビアホールVIAは第1パッド電極123の上面を露出させ得る。第2サブ絶縁層112bはビアホールVIAが配置された領域で凹部を有し得る。後述する第2パッド電極144はビアホールVIAを介して第1パッド電極123と電気的に接続され得る。一実施形態で第2サブ絶縁層112bはパッド端子PEを構成することができる。
【0057】
第2絶縁層112は第1絶縁層111の例示した物質の中で選択され得る。
【0058】
第2絶縁層112上には第2導電層130が配置され得る。第2導電層130は維持キャパシタCstの第2電極131を含み得る。第2導電層130の物質は上述した第1導電層120の例示した物質の中で選択され得る。維持キャパシタCstの第1電極122と維持キャパシタCstの第2電極131は第2絶縁層112を介してキャパシタを形成することができる。
【0059】
第2導電層130上には第3絶縁層113が配置され得る。第3絶縁層113は上述した第1絶縁層111の例示した物質を含み得る。
【0060】
第3絶縁層113上には第3導電層140が配置され得る。第3導電層140はソース電極141、ドレイン電極142、電源電圧電極143および第2パッド電極144を含み得る。第3導電層140は上述した第1導電層120の例示物質を含み得る。第3導電層140は前記例示した物質からなる単一膜であり得る。これに制限されず、第3導電層140は積層膜であり得る。例えば、第3導電層140はTi/Al/Ti、Mo/Al/Mo、Mo/AlGe/Mo、Ti/Cuなどの積層構造で形成することができる。
【0061】
第2パッド電極144は第2サブ絶縁層112b上に配置され得る。第2パッド電極144は第2サブ絶縁層112bの複数の絶縁パターンの上面および側面を覆い得る。第2パッド電極144は第2サブ絶縁層112bの前記絶縁パターンが配置される領域と前記絶縁パターンが配置されない領域、すなわちビアホールVIAが配置された領域上に配置され得る。第2パッド電極144は第2サブ絶縁層112bが形成する下部段差を部分的にコンフォーマルに反映することができる。すなわち、第2パッド電極144は前記絶縁パターンが配置された領域で表面が突出する凸部を有し、前記絶縁パターンが配置されない領域、すなわちビアホールVIAが形成された領域で表面が湾入する凹部を有し得る。すなわち、下部に所定の段差を有する第2サブ絶縁層112bが配置され、第2パッド電極144は表面に凹凸形状を有し得る。
【0062】
一方、前述したように第2導電層130上には第3絶縁層113が配置されるが、パッド領域PAで第3絶縁層113を含んだ第2導電層130の上部に配置される構造は省略または除去されることができる。これによって、前記省略または除去された構造はパッド領域PAに配置された第2パッド電極144の上面を露出することができる。これについては後述する。
【0063】
第3導電層140上には第1ビア層151が配置され得る。第1ビア層151はアクリル系樹脂(polyacryCAtes resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(polyamides resin)、ポリイミド系樹脂(polyimides rein)、不飽和ポリエステル系樹脂(unsaturated polyesters resin)、ポリフェニレン系樹脂(poly phenylenethers resin)、ポリフェニレンスルフィド系樹脂(polyphenylenesulfides resin)またはベンゾシクロブテン(benzocyclobutene,BCB)などの有機絶縁物質を含み得る。
【0064】
第1ビア層151上には第4導電層160が配置され得る。第4導電層160は電源電圧ライン161,163、連結電極162を含み得る。電源電圧ライン161は第1ビア層151を貫くコンタクトホールを介して薄膜トランジスタTFTのソース電極141と電気的に接続され得る。連結電極162は第1ビア層151を貫くコンタクトホールを介して薄膜トランジスタTFTのドレイン電極142と電気的に接続され得る。電源電圧ライン163は第1ビア層151を貫くコンタクトホールを介して電源電圧電極143と電気的に接続され得る。
【0065】
第4導電層160はアルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、カルシウム(Ca)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)の中から選ばれた一つ以上の金属を含み得る。第4導電層160が単一膜であり得るが、これに制限されるものではなく、多層膜からなることもできる。例えば、第4導電層160はTi/Al/Ti、Mo/Al/Mo、Mo/AlGe/Mo、Ti/Cuなどの積層構造で形成することができる。
【0066】
第4導電層160上には第2ビア層152が配置される。第2ビア層152は上述した第1ビア層151の例示した物質を含み得る。アクリル系樹脂(polyacryCAtes resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(polyamides resin)、ポリイミド系樹脂(polyimides rein)、不飽和ポリエステル系樹脂(unsaturated polyesters resin)、ポリフェニレン系樹脂(poly phenylenethers resin)、ポリフェニレンスルフィド系樹脂(polyphenylenesulfides resin)またはベンゾシクロブテン(benzocyclobutene,BCB)などの有機絶縁物質を含み得る。
【0067】
第2ビア層152上にはアノード電極ANOが配置される。アノード電極ANOは第2ビア層152を貫くコンタクトホールを介して連結電極162と電気的に接続され得る。
【0068】
アノード電極ANO上には画素定義膜PDLが配置され得る。画素定義膜PDLはアノード電極ANOを露出する開口部を含み得る。画素定義膜PDLは有機絶縁物質または無機絶縁物質からなる。一実施形態として、画素定義膜PDLはフォトレジスト、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン化合物、ポリアクリル系樹脂などの材料を含み得る。
【0069】
アノード電極ANOの上面および画素定義膜PDLの開口部内には有機層ELが配置され得る。有機層ELと画素定義膜PDL上にはカソード電極CATが配置される。カソード電極CATは複数の画素にかけて配置された共通電極であり得る。
【0070】
カソード電極CAT上には薄膜封止層170が配置される。薄膜封止層170は有機発光素子(OLED)を覆い得る。薄膜封止層170は無機膜と有機膜が交互に積層された積層膜であり得る。例えば、薄膜封止層170は順次積層された第1無機膜171、有機膜172、および第2無機膜173を含み得る。
【0071】
上述した第2パッド電極144の上部にはフレキシブル印刷回路フィルム200が配置され得る。フレキシブル印刷回路フィルム200は第2パッド電極144が配置される表示パネル100のパッド領域PAに付着し得る。
【0072】
フレキシブル印刷回路フィルム200はベースフィルム210、リード端子LE、第2信号配線L2を含み得る。図面に示していないが、フレキシブル印刷回路フィルム200はデータ駆動集積回路(
図3「290」を参照)をさらに含み得る。リード端子LEおよび第2信号配線L2はベースフィルム210上に配置され得る。具体的にはベースフィルム210の一面に配置され得る。リード端子LEは第2信号配線L2を介してデータ駆動集積回路290と電気的に接続され得る。リード端子LEと第2信号配線L2はパッド領域PAに重なり得る。リード端子LEは後述するパッド端子PEと直接結合し得る。
【0073】
一実施形態によるパッド端子PEは第1パッド電極123、第2サブ絶縁層112b、および第2パッド電極144を含み得る。パッド端子PEの積層構造については表示パネル100のパッド領域PAの断面で説明したため省略する。
【0074】
一方、いくつかの実施形態でパッド端子PEの構成および積層構造は多様に変形することができる。例えば、パッド端子PEは一実施形態による順次積層構造(第1パッド電極123、第2サブ絶縁層112bおよび第2パッド電極144)を有するが、第2パッド電極144および第1パッド電極123のみを含んで定義されてもよく、第2パッド電極144のみを含んで定義されてもよい。
【0075】
また、パッド端子PEは一実施形態による積層構造を有するが、第1パッド電極123が複数の導電パターンを含み、第2サブ絶縁層112bは絶縁パターンを含まない構造を有してもよく絶縁パターンを含む構造を有してもよい。この場合、第2パッド電極144は第1パッド電極123および/または第2サブ絶縁層112bが形成する段差を部分的にコンフォーマルに反映して表面凹凸を有することができる。
【0076】
また、パッド端子PEは第1パッド電極123と第2パッド電極144の間に第3パッド電極をさらに含むこともできる。第3パッド電極は第2導電層130に含まれ得る。
【0077】
その他にも、パッド端子PEの第1パッド電極は第1導電層120であるが、第2パッド電極は第4導電層160上に配置されてもよく、第1パッド電極は第2導電層130であり、第2パッド電極は第3導電層140または第4導電層160で構成されることもできる。
【0078】
また、パッド端子PEのパッド電極の間に配置された絶縁層は前記多様に変形されるパッド端子PEの積層構造に従い同様に多様に変形され得ることはもちろんである。
【0079】
以下で第1導電層120に配置された第1パッド電極123、第2サブ絶縁層112b、および第3導電層140に配置された第2パッド電極144を含むパッド端子PEを中心に説明する。
【0080】
一実施形態によるパッド端子PEおよびリード端子LEは超音波ボンディングされ得る。パッド端子PEとリード端子LEは間に任意の構成や層を介在せず結合され得る。すなわち、パッド端子PEとリード端子LEは直接結合され得る。前記超音波ボンディングは超音波ボンディング装置500により行われ得る。
【0081】
図2に示すように、超音波装置500は振動生成部510、振動生成部510と連結された振動部520、振動部520の振動幅を増幅させる加圧部530、振動部520と連結された振動伝達部540を含み得る。
【0082】
振動生成部510は電気的エネルギを振動エネルギに変換することができる。振動部520は振動生成部510で変換された振動エネルギで振動し得る。振動部520は一定の振動方向を有して所定の振幅を有して振動し得る。振動部520は振動部520と連結された加圧部530を介して前記振動方向と並んだ方向に前記振幅が増幅され得る。振動伝達部540は振動部520の振動を超音波ボンディング対象体に伝達し得る。支持部550は振動部520の上面と下面を固定して前記振動で振動部520および振動伝達部540が上下に流動することを抑制することができる。
【0083】
一実施形態で、超音波装置500はフレキシブル印刷回路基板200の他面と接触して下部に一定の加圧状態を保持して振動伝達部540が効率的に前記振動をフレキシブル印刷回路基板200に伝達されるようにする。この時、超音波装置500の振動伝達部540は
図5に示すように、下部に配置されたフレキシブル印刷回路基板200の全領域と重なって超音波(Ultrasonic Wave)ボンディングすることができる。
【0084】
超音波装置500は所定の振動方向に振動しながら、リード端子LEを前記振動方向に振動させることができる。ただし、この場合、パッド端子PEは前記リード端子LEを介して伝達される振動でわずかに前記振動方向に振動し得るが、その振動する幅はわずかであり得る。したがって、振動伝達部540の前記振動方向への振動幅は実質的にリード端子LEがパッド端子PE上で前記振動方向に移動した距離と同一であると見ることができる。一実施形態で前記振動方向は第2方向DR2であり得る。すなわち、前記振動方向はパッド端子PEとリード端子LEの長辺が延長する方向であり得る。
【0085】
パッド端子PEの一面上でリード端子LEを超音波振動させるとパッド端子PEの一面とリード端子LEの一面の界面で所定の摩擦力が発生し、前記摩擦力により摩擦熱が発生し得る。前記摩擦熱がパッド端子PEとリード端子LEをなす物質を溶かすほど充分である場合、パッド端子PEのリード端子LEと隣接するパネル溶融領域144bとリード端子LEのパッド端子PEと隣接するリード溶融領域LEbは溶融され得る。すなわち、パッド端子PEはパネル非溶融領域144aとパネル溶融領域144bを含み得る。また、リード端子LEはリード非溶融領域LEaとリード溶融領域LEbを含み得る。
【0086】
パネル非溶融領域144aはパッド端子PEが含む物質のみを含む領域であり得る。リード非溶融領域LEaはリード端子LEが含む物質のみを含む領域であり得る。
【0087】
パネル溶融領域144bはリード端子LEが含む物質が拡散されてパッド端子PEの物質とリード端子LEの物質が混ざっている領域であり、リード溶融領域LEbはパッド端子PEが含む物質が拡散されてリード端子LEの物質とパッド端子PEの物質が混ざっている領域であり得る。例えば、リード端子LEが銀(Ag)、金(Au)または銅(Cu)を含み、パッド端子PEがTi/Al/Tiを含む場合、パネル溶融領域144bはパッド端子PEのTiおよび/またはAlとリード端子LEの銀(Ag)、金(Au)または銅(Cu)が混ざっている領域であり得る。また、リード溶融領域LE1bはリード端子LEの銀(Ag)、金(Au)または銅(Cu)とパッド端子PEのTiおよび/またはAlが混ざっている領域であり得る。
【0088】
パネル溶融領域144bとリード溶融領域LEbでパッド端子PEとリード端子LEは凝固を経て結合され得る。
【0089】
パッド端子PEとリード端子LEの界面、すなわちパネル溶融領域144bとリード溶融領域LEbの界面は非平坦な形状を有し得る。
【0090】
リード端子LEとパッド端子PEのボンディング信頼性を確認するために一実施形態によるパッド端子PEは第2パッド電極144の表面で厚さ方向に形成された貫通領域TRを含み得る。これについては後述する。
【0091】
図3は一実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の平面配置図であり、
図4は一実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の付着した状態を示す平面配置図である。
【0092】
図3および
図4を参照すると、複数のパッド端子PEはパッド領域PA一端に隣接して配置され得る。複数のパッド端子PEは第1方向DR1に沿って配列されてパッド行をなす。図面では前記一つのパッド行が示されているが、これに制限されず、前記パッド行は第2方向DR2に離隔した複数のパッド行であり得る。パッド端子PEは第1信号配線L1と連結され得る。第1信号配線L1は第2方向DR2に沿って表示領域DAを通過し得る。第1信号配線L1は図面に示していないが、表示領域DAに配置された複数の画素のトランジスタTRと連結され得る。パッド端子PEは表示領域DAの複数のトランジスタTRと第1信号配線L1を介して電気的に接続され得る。
【0093】
前述したように、第1信号配線L1はパッド端子PEの第1パッド電極123と同一層(第1導電層120)に配置され得る。第1パッド電極123の平面形状は角が角ばった長方形または角が丸い長方形であり得る。第1パッド電極123は長辺エッジと短辺エッジを有し得る。第1パッド電極123の長辺エッジは第2方向DR2に延び得、短辺エッジは第1方向DR1に延び得る。第1パッド電極123の平面上幅は第1信号配線L1の平面上幅より大きくてもよい。
【0094】
フレキシブル印刷回路フィルム200は付着領域CAを含み得る。フレキシブル印刷回路フィルム200の付着領域CAは表示パネル100のパッド領域PAに付着し得る。付着領域CAには複数のリード端子LEが配置され得る。複数のリード端子LEは第1方向DR1に沿って配列されてリード行をなす。図面では前記一つのリード行が示されているが、これに制限されず、前記リード行は第2方向DR2に離隔した複数のリード行であり得る。リード端子LEは第2信号配線L2と連結され得る。
【0095】
フレキシブル印刷回路フィルム200は上述したデータ駆動集積回路290を含み得る。データ駆動集積回路290はベースフィルム210の一面に配置され得る。第2信号配線L2はデータ駆動集積回路290と連結され得る。複数のリード端子LEは第2信号配線L2を介してデータ駆動集積回路290と電気的に接続され得る。
【0096】
リード端子LEの平面形状は角が角ばった長方形または角が丸い長方形であり得る。リード端子LEは長辺エッジと短辺エッジを有し得る。リード端子LEの長辺エッジは第2方向DR2に延び得、短辺エッジは第1方向DR1に延び得る。リード端子LEの平面上幅は第2信号配線L2の平面上幅より大きくてもよい。
【0097】
図4を参照すると、前述したようにリード端子LEはパッド端子PE上に付着して、パッド端子PEと超音波ボンディングされ得る。以下、結合されたパッド端子PEおよびリード端子LEの構成について詳しく説明する。
【0098】
図5は
図4の一実施形態による一つのパッド端子およびパッド端子に付着したリード端子を示す平面図であり、
図6は
図5のX1-X1’線に沿って切断した断面図であり、
図7は
図5のX2-X2’線に沿って切断した断面図であり、
図8は
図5のX3-X3’、X4-X4’およびX5-X5’線に沿って切断した断面図である。
【0099】
図2、
図5ないし
図8を参照すると、パッド端子PEは前述したように、第1パッド電極123、第2サブ絶縁層112bおよび第2パッド電極144を含み得る。第1パッド電極123は第1信号配線L1と連結され得る。第1パッド電極123は前述したように長辺エッジと短辺エッジを有する長方形形状であり得る。第2サブ絶縁層112bは第1パッド電極123上に配置され、第1パッド電極123と平面上同じ形状を有し得る。第2サブ絶縁層112bは平面上第1パッド電極123の平面上広さより大きくてもよい。第2サブ絶縁層112bは第1パッド電極123の外側に延びて形成され得る。第2サブ絶縁層112bは長辺エッジと短辺エッジを有し得る。第2サブ絶縁層112bの長辺エッジと短辺エッジは第1パッド電極123のそれと同様にそれぞれ第2方向DR2および第1方向DR1に延び得る。第2サブ絶縁層112bの長辺エッジと短辺エッジは第1パッド電極123の長辺エッジと短辺エッジに比べてそれぞれさらに大きくてもよい。
【0100】
第2サブ絶縁層112bの外側には上述した第1サブ絶縁層112aが配置され得る。第1サブ絶縁層112aは第2サブ絶縁層112bの両長辺および短辺エッジを囲むことができる。
【0101】
第2サブ絶縁層112bは上述したビアホールVIAを有し得る。ビアホールVIAは第2サブ絶縁層112bの表面で厚さ方向に形成されて第1パッド電極123の上面を露出し得る。
【0102】
ビアホールVIAは第1方向DR1に延び、第2方向DR2に離隔して分離し得る。
図5では10個のビアホールVIAが示されているが、個数が制限されるものではない。これに制限されず、ビアホールVIAは第2方向DR2に延び、第1方向DR1に離隔して分離し得る。
【0103】
ビアホールVIAは平面上長辺と短辺を有し得る。ビアホールVIAは第1方向DR1に長辺を有し、第2方向DR2に短辺を有し得る。ただし、これに制限されず、ビアホールVIAの長辺は第2方向DR2に延び得、短辺は第1方向DR1に延び得る。
【0104】
ビアホールVIAは平面上第1パッド電極123の内側に配置され得る。第1パッド電極123は前記絶縁パターンを囲むことができる。
【0105】
ビアホールVIAの外側には第2サブ絶縁層112bの前記絶縁パターンが形成され得る。前記絶縁パターンは第1パッド電極123上に配置され、さらに第1パッド電極123の外側に延びて配置され得る。前記絶縁パターンは第1パッド電極123上ではビアホールVIAを取り囲む形状を有し、第1パッド電極123の外側では平面上第1パッド電極123を外側で取り囲む形状を有し得、第1パッド電極123の縁を形成することができる。
【0106】
第2パッド電極144は第1パッド電極123および第2サブ絶縁層112b上に配置され得る。第2パッド電極144は第1パッド電極123の外側に突出して延び得る。第2パッド電極144は第2サブ絶縁層112bを覆い得る。第2パッド電極144のすべての側面は第2サブ絶縁層112bの各側面と厚さ方向に重なって整列される。また、平面上第1サブ絶縁層112aは第2パッド電極144の外側に配置されて第2パッド電極144のすべての辺を外側で取り囲み得る。すなわち、第1サブ絶縁層112aは第2パッド電極144の縁を構成することができる。第2パッド電極144は第2サブ絶縁層112bの複数の絶縁パターンの上面および側面を覆い得る。第2パッド電極144は前記絶縁パターンの間に配置されたビアホールVIA上に配置され、露出した第1パッド電極123を覆い得る。第2パッド電極144はビアホールVIAを介して第1パッド電極123と電気的に接続され得る。
【0107】
前述したように第2パッド電極144は第2サブ絶縁層112bが形成する下部段差を部分的にコンフォーマルに反映することができる。すなわち、第2パッド電極144は前記絶縁パターンが配置された領域で表面が突出する凸部を有し、前記絶縁パターンが配置されない領域、すなわちビアホールVIAが形成された領域で表面が湾入する凹部を有し得る。すなわち、下部に所定の段差を有する第2サブ絶縁層112bが配置され、第2パッド電極144は表面に凹凸形状を有し得る。
【0108】
パッド端子PEは第2パッド電極144の表面から厚さ方向に形成された貫通領域TRを含み得る。
【0109】
本明細書はパッド端子の厚さ方向に形成された構造を貫通領域TRというが、前記構造を指す用語は貫通領域に制限されない。例えば、貫通領域はオープン部、オープン領域、湾入部、湾入領域、リセス部、リセス領域など多様な用語に解釈されることもできる。また、一実施形態のように平面上パッド端子の内部に配置されてパッド端子によって完全に囲まれた貫通領域は貫通孔と解釈されることもできる。また、後述するように
図12、および
図14に例示した貫通領域は前記パッド端子の一エッジからリセスされてトレンチ形状を有し得る。このような場合にも、上述したオープン部、オープン領域、湾入部、湾入領域、リセス部、リセス領域などその形状によって多様に解釈されることができる。
【0110】
貫通領域TRはパッド端子PEの中心領域付近に形成され得る。貫通領域TRは平面上第2サブ絶縁層112bの前記絶縁パターンの間に配置され得る。貫通領域TRは第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123を厚さ方向に貫くことができる。貫通領域TRはパッド領域PAの第1絶縁層111の上面を露出させ得る。さらに、貫通領域TRは第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の両側面を露出させ得る。貫通領域TRが形成された領域で第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の両側面は互いに整列され得る。
【0111】
図4に示すように、貫通領域TRは平面上長方形であり得る。貫通領域TRは長辺と短辺を有し得る。貫通領域TRの長辺は第1方向DR1に延び、短辺は第2方向DR2に延び得る。貫通領域TRの長辺は平面上ビアホールVIAの長辺より小さくてもよく、貫通領域TRの短辺はビアホールVIAの短辺より大きくてもよい。貫通領域TRの両長辺は後述するリード端子LEの短辺と厚さ方向に重なって整列され得る。貫通領域TRの長辺はリード端子LEの短辺の幅と同一であり得るが、これに制限されず、貫通領域TRの長辺の幅はリード端子LEの短辺の幅に比べて小さくてもよく、大きくてもよい。いくつかの実施形態で、貫通領域TRは平面上長方形ではなく、円、楕円およびその他多角形形状を有し得る。
【0112】
一実施形態で貫通領域TRはパッド端子PEにより囲まれる。すなわち、貫通領域TRは平面上パッド端子PEの内部に配置され得る。
【0113】
前述したようにパッド端子PE上にはリード端子LEが付着し得る。
【0114】
平面視点で、リード端子LEはパッド端子PEの形状と実質的に同一であり得る。すなわち、リード端子LEは平面上角が直角である長方形であり得る。リード端子LEは長辺と短辺を有し得る。リード端子LEの長辺は第2方向DR2に延び、短辺は第1方向DR1に延び得る。リード端子LEの長辺および短辺はパッド端子PEの長辺および短辺より小さくてもよい。パッド端子PEはリード端子LEの外側に突出して形成されることができる。パッド端子PEはリード端子LEの縁を構成することができる。
【0115】
パッド端子PEはリード端子LEとの結合の有無によってボンディング領域BRと非ボンディング領域NBRを含み得る。具体的には、パッド端子PEはリード端子LEと結合されたボンディング領域BRとリード端子LEと結合されない非ボンディング領域NBRを含み得る。
【0116】
パッド端子PEのボンディング領域BRは第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2を含み得る。第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2でパッド端子PEはリード端子LEと厚さ方向に重なり得る。第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2でパッド端子PEはリード端子LEと超音波ボンディングされ得る。すなわち、パッド端子PEは第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2でリード端子LEとの間に任意の構成や層を介在せず結合することができる。
【0117】
パッド端子PEの非ボンディング領域NBRは第1非ボンディング領域NBR1ないし第3非ボンディング領域NBR3を含み得る。前述したようにパッド端子PEはリード端子LEの平面上大きさより大きいので、リード端子LEと厚さ方向に重なる領域と重ならない領域を有し得る。第2非ボンディング領域NBR2および第3非ボンディング領域NBR3でパッド端子PEはリード端子LEと重ならなくてもよい。第2非ボンディング領域NBR2および第3非ボンディング領域NBR3でパッド端子PEはリード端子LEと結合しなくてもよい。すなわち、第2非ボンディング領域NBR2および第3非ボンディング領域NBR3でパッド端子PEはリード端子LEと超音波ボンディングされなくてもよい。
【0118】
図6を参照すると、第1ボンディング領域BR1で第2サブ絶縁層112bの上面と第2パッド電極144の一面の間の第2パッド厚さD2は第2非ボンディング領域NBR2で第2サブ絶縁層112bの上面と第2パッド電極144の一面の間の第1パッド厚さD1より小さくてもよい。第1ボンディング領域BR1でパッド電極PE(第2パッド電極144)とリード端子LEが超音波ボンディングされることにより第2パッド電極144のリード端子LEとの界面の周囲の一部領域の物質が溶融し得る。前記溶融した物質は第2パッド電極144の凹部に移動して第1ボンディング領域BR1での第2パッド電極144の第2パッド厚さD2は第1パッド厚さD1より小さくなる。
【0119】
パッド端子PEの貫通領域TRは第1非ボンディング領域NBR1に配置され得る。貫通領域TRは第2パッド電極144の表面から厚さ方向に第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123を貫くので、第1非ボンディング領域NBR1でパッド端子PEはリード端子LEと超音波ボンディングされないこともある。一実施形態による貫通領域TRは第1絶縁層111の上面を露出させ得る。第1非ボンディング領域NBR1でリード端子LEは露出した第1絶縁層111の上面と部分的に接触し得る。
【0120】
図2で説明したように、ボンディング領域BR1,BR2でリード端子LEとパッド端子PE(第2パッド電極144)の界面LEb、144bが溶融し得る。第1非ボンディング領域NBR1と隣接するリード溶融領域LEbで溶融した物質は第1非ボンディング領域NBR1に下降し得る。すなわち、第1非ボンディング領域NBR1はパッド端子PEの貫通領域TRが形成されるが、第1非ボンディング領域NBR1と隣接するリード溶融領域LEbで溶融した物質は貫通領域TRに下降し得る。これによって、第1ボンディング領域NBR1でリード端子LEのベースフィルム210からの第2厚さT2はボンディング領域BR1,BR2でリード端子LEのベースフィルム210からの第1厚さT1より大きくてもよい。
【0121】
第1非ボンディング領域NBR1は接触領域CR、接触領域CRを間に置いて離隔した第1非接触領域NCR1および第2非接触領域NCR2を含み得る。第1非接触領域NCR1は接触領域CRと第1ボンディング領域BR1の間に配置され得る。第2非接触領域NCR2は接触領域CRと第2ボンディング領域BR2の間に配置され得る。
【0122】
前述したようにパッド端子PEの接触領域CRはリード端子LEと第1絶縁層111の露出した上面が接触する領域であり得る。接触領域CRでリード端子LEは貫通領域TRの内部に位置し、露出した第1絶縁層111の上面と接触し得る。第1非接触領域NCR1および第2非接触領域NCR2でリード端子LEは貫通領域TRの内部に位置するが、第1絶縁層111の上面と接触しない。
【0123】
接触領域CRでリード端子LEは第1絶縁層111の露出した上面と接触するが、結合しなくてもよい。ただし、超音波振動によりリード端子LEと第1絶縁層111の露出した上面は界面の周辺の一部領域が溶融して混ざって結合されることができる。このような場合にも、接触領域CRでのリード端子LEと第1絶縁層111の結合力はボンディング領域BR1,BR2でのリード端子LEと第2パッド電極144の間の結合力より小さくてもよい。
【0124】
一実施形態によるパッド端子PEは貫通領域TRを含み、パッド端子PEと結合されるリード端子LEは第1非ボンディング領域NBR1で貫通領域TRの内部に下降および/または挿入されて露出した第1絶縁層111と接触することができる。第1絶縁層111と接触するリード端子LEの下部の第1絶縁層111、バッファ層102およびベース基板101は透明な物質であり得る。また、リード端子LEは不透明な金属物質を含み得る。前述したようにリード端子LEが含む金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などは不透明な物質であり得る。
【0125】
リード端子LEの第2厚さT2、接触領域CRの幅および広さはリード端子LEの超音波ボンディングがうまく行われると増加する。具体的には、超音波ボンディングがうまく行われると、第1非ボンディング領域NBR1と隣接する第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2で溶融したリード端子LEの物質が貫通領域TRにさらに多く移動する。
【0126】
パッド端子PEとリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査するために映像装置(図示せず)で、ベース基板101の下部で貫通領域TRに下降および/または挿入されたリード端子LEを観察して必要なデータを抽出することができる。一実施形態によるパッド端子PEは貫通領域TRを含み、リード端子LEは不透明な物質を含むので、ベース基板101の下面で貫通領域TRに配置されたリード端子LEを見ると、リード端子LEの形状および配置などを観察することができる。前記映像装置はリード端子LEの第2厚さT2と接触領域CRの幅、および広さを観察して抽出された第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さデータを抽出することができる。その次に、前記映像装置は抽出されたデータを第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さに関する標準データと比較してパッド端子PEとリード端子LE間の超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0127】
パッド端子PEとリード端子LEの工程如何によって第1非ボンディング領域NBR1でリード端子LEはパッド端子PEが露出させる第1絶縁層111の上面に接触しないため、接触領域CRを形成しない。ただし、このような場合にもリード端子LEは貫通領域TRの内部に下降および/または挿入されて第2厚さT2が増加するので超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0128】
以下、他の実施形態による表示装置について説明する。以下の実施形態で既に説明した実施形態と同じ構成に対しては同じ参照符号を付け、その説明は省略または簡略化する。
【0129】
図9は変形例によるパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図であり、
図10は変形例によるパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図である。
【0130】
図9および
図10を参照すると、変形実施形態による貫通領域TRが形成された領域(第1非ボンディング領域NBR1)がパッド端子PEの中心領域におらず、それぞれパッド端子PEの上側(第2方向DR2)、下側(第1方向DR1)に位置する点で一実施形態によるパッド端子PEとは差がある。
【0131】
前述したように第1非ボンディング領域NBR1でパッド端子PEはリード端子LEと超音波ボンディングされない。変形実施形態のように第1非ボンディング領域NBR1がパッド端子PEの上部、または、下部に配置されるとパッド端子PEはリード端子LEの上部または下部と結合せず、中心領域でリード端子LEと結合することができる。
【0132】
この場合にも、パッド端子PEと結合されるリード端子LEは第1非ボンディング領域NBR1で貫通領域TRの内部に下降および/または挿入されて露出した第1絶縁層111と接触することができる。第1絶縁層111と接触するリード端子LEの下部の第1絶縁層111、バッファ層102およびベース基板101は透明な物質であり得る。
【0133】
リード端子LEの第2厚さT2、接触領域CRの幅および広さはリード端子LE超音波ボンディングがうまく行われると増加する。具体的には、超音波ボンディングがうまく行われると、第1非ボンディング領域NBR1と隣接する第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2で溶融したリード端子LEの物質が貫通領域TRにさらに多く移動する。
【0134】
パッド端子PEとリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査するために映像装置(図示せず)で、ベース基板101の下部で貫通領域TRに下降および/または挿入されたリード端子LEを観察して必要なデータを抽出することができる。前記映像装置はリード端子LEの第2厚さT2と接触領域CRの幅、および広さを観察して抽出された第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さデータを抽出することができる。その次に、前記映像装置は抽出されたデータを第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さに関する標準データと比較してパッド端子PEとリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0135】
図11は他の実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の付着した状態を示す平面配置図であり、
図12は
図11のX6-X6’線に沿って切断した断面図である。
【0136】
図11および
図12を参照すると、他の実施形態によるパッド端子PE_1は貫通領域TR_1がパッド端子PE_1の長辺でパッド端子PE_1の内部に形成される点で一実施形態によるパッド端子PEとは差がある。
【0137】
さらに具体的に説明すると、本実施形態によるパッド端子PE_1は貫通領域TR_1がパッド端子PE_1の長辺または一側エッジでパッド端子PE_1の内部に形成され得る。すなわち、本実施形態による貫通領域TR_1はパッド端子PE_1の長辺または一側エッジを含んでその内部に形成され得る。また、本実施形態によるパッド端子PE_1は、貫通領域TR_1の第1方向DR1の隣接する領域に第2サブ絶縁層112aがさらに配置され得る。前記領域の第2サブ絶縁層112aはビアホールVIAaをさらに含み得る。貫通領域TR_1の第1方向DR1の隣接する領域に配置される第2サブ絶縁層112aは厚さ方向に上部に配置されるリード端子LEと超音波ボンディングされ得る。
【0138】
本実施形態によるパッド端子PE_1はビアホールVIAaをさらに含む第2サブ絶縁層112aを有することによってリード端子LEとのボンディングされる領域を広げて全体的な結合力が増加することができる。
【0139】
この場合にも、パッド端子PE_1と結合されるリード端子LEは第1非ボンディング領域NBR1で貫通領域TR_1の内部に下降および/または挿入されて露出した第1絶縁層111と接触することができる。第1絶縁層111と接触するリード端子LEの下部の第1絶縁層111、バッファ層102およびベース基板101は透明な物質であり得る。
【0140】
リード端子LEの第2厚さT2、接触領域CRの幅および広さはリード端子LE超音波ボンディングがうまく行われると増加する。具体的には、超音波ボンディングがうまく行われると、第1非ボンディング領域NBR1と隣接する第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2で溶融したリード端子LEの物質が貫通領域TR_1にさらに多く移動する。
【0141】
パッド端子PE_1とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査するために映像装置(図示せず)で、ベース基板101の下部で貫通領域TR_1に下降および/または挿入されたリード端子LEを観察して必要なデータを抽出することができる。前記映像装置はリード端子LEの第2厚さT2と接触領域CRの幅、および広さを観察して抽出された第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さデータを抽出することができる。その次に、前記映像装置は抽出されたデータを第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さに関する標準データと比較してパッド端子PE_1とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0142】
図13はまた他の実施形態による表示パネルおよびフレキシブル印刷回路基板の付着した状態を示す平面配置図である。
【0143】
図13を参照すると、また他の実施形態による表示装置3は
図11および
図12によるパッド端子PE_1とこれと異なるパッド端子PE_2を含む点で一実施形態によるパッド端子PEとは差がある。
【0144】
さらに具体的に説明すると、本実施形態による表示装置は
図11および
図12によるパッド端子PE_1と本実施形態によるパッド端子PE_2を含み得る。パッド端子PE_1と本実施形態によるパッド端子PE_2は互いに繰り返し配置され得る。本実施形態によるパッド端子PE_2は
図11および
図12によるパッド端子PE_1と第2方向DR2を基準として対称形状を有する。
図11および
図12によるパッド端子PE_1がパッド端子PE_1の一側長辺またはエッジを含んで貫通領域TR_1を含む場合、本実施形態によるパッド端子PE_2はパッド端子PE_2の他側長辺またはエッジを含んで貫通領域TR_2を含み得る。
【0145】
貫通領域TR_1,TR_2を形成するために、第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123を厚さ方向に所定の幅を有してカッティングしなければならないが、本実施形態のようなパッド端子PE_1,PE_2は互いに貫通領域が形成された領域が対向しており、前記カッティング工程時に一度に貫通領域TR_1,TR_2を形成することができる。
【0146】
図14はまた他の実施形態にパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図であり、
図15は
図14のX7-X7’線に沿って切断した断面図である。
【0147】
図14および
図15を参照すると、また他の実施形態による表示装置4はパッド端子PE_3の貫通領域TR_3が上部に配置されるリード端子LEと一部領域のみが重なる点で一実施形態による表示装置1とは差がある。
【0148】
さらに具体的に説明すると、本実施形態による表示装置4はパッド端子PE_3の貫通領域TR_3がパッド端子PE_3の第2方向DR2の上側に配置されるが(パッド端子PE_3の上側短辺に隣接して配置)、リード端子LEと一部領域のみが重なり得る。
【0149】
この場合にも、パッド端子PE_3と結合されるリード端子LEの一端部は貫通領域TR_3の内部に下降および/または挿入されて露出した第1絶縁層111と接触することができる。第1絶縁層111と接触するリード端子LE下部の第1絶縁層111、バッファ層102およびベース基板101は透明な物質であり得る。
【0150】
リード端子LEの第2厚さT2、接触領域CRの幅および広さはリード端子LE超音波ボンディングがうまく行われると増加する。具体的には、超音波ボンディングがうまく行われると、貫通領域TR_3と隣接する第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2で溶融したリード端子LEの物質が貫通領域TR_3にさらに多く移動する。
【0151】
パッド端子PE_3とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査するために映像装置(図示せず)で、ベース基板101の下部で貫通領域TR_3に下降および/または挿入されたリード端子LEを観察して必要なデータを抽出することができる。前記映像装置はリード端子LEの第2厚さT2と接触領域CRの幅、および広さを観察して抽出された第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さデータを抽出することができる。その次に、前記映像装置は抽出されたデータを第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さに関する標準データと比較してパッド端子PE_3とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0152】
図16はまた他の実施形態にパッド端子とパッド端子に付着したリード端子を示す平面図であり、
図17は
図16のX8-X8’線に沿って切断した断面図である。
【0153】
図16および
図17を参照すると、また他の実施形態による表示装置5はパッド端子PE_4の貫通領域TR_4が上部に配置されるリード端子LEと一部領域のみが重なる点で一実施形態による表示装置1とは差がある。
【0154】
さらに具体的に説明すると、本実施形態による貫通領域TR_4は長辺と短辺を有し得る。貫通領域TR_4の長辺は第2方向DR2に延び、短辺は第1方向DR1に延び得る。貫通領域TR_4はパッド端子PE_4の長辺と短辺が接する角付近に形成され得る。図面では図面上左上側に貫通領域TR_4が配置されることが示されているが、これに制限されず、左下側、右上側、および右下側に貫通領域TR_4が配置され得る。
【0155】
この場合にも、パッド端子PE_4と結合されるリード端子LEの一端部は貫通領域TR_4の内部に下降および/または挿入されて露出した第1絶縁層111と接触することができる。第1絶縁層111と接触するリード端子LEの下部の第1絶縁層111、バッファ層102およびベース基板101は透明な物質であり得る。
【0156】
リード端子LEの第2厚さT2、接触領域CRの幅および広さはリード端子LE超音波ボンディングがうまく行われると増加する。具体的には、超音波ボンディングがうまく行われると、貫通領域TR_4と隣接する第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2で溶融したリード端子LEの物質が貫通領域TR_4にさらに多く移動する。
【0157】
パッド端子PE_4とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査するために映像装置(図示せず)で、ベース基板101の下部で貫通領域TR_4に下降および/または挿入されたリード端子LEを観察して必要なデータを抽出することができる。前記映像装置はリード端子LEの第2厚さT2と接触領域CRの幅、および広さを観察して抽出された第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さデータを抽出することができる。その次に、前記映像装置は抽出されたデータを第2厚さT2、接触領域CRの幅、広さに関する標準データと比較してパッド端子PE_4とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0158】
図18はまた他の実施形態による表示装置の断面図である。
【0159】
図18を参照すると、本実施形態による貫通領域TR_5は第2パッド電極144の表面で厚さ方向に第1絶縁層111_1まで貫いて形成される点で一実施形態による貫通領域TRとは差がある。
【0160】
さらに詳細に説明すると、本実施形態によるパッド端子PE_5は第2パッド電極144の表面で厚さ方向に第1絶縁層111_1まで貫く貫通領域TR_5を有し得る。貫通領域TR_5はバッファ層102の上面を露出させ得る。第1非ボンディング領域NBR1でリード端子LEは貫通領域TR_5の内部に位置し、露出したバッファ層102の上面と接触しない。ただし、これに制限されず、リード端子LEは露出したバッファ層102の上面と接触してもよい。この場合、第1非ボンディング領域NBR1でリード端子LEはバッファ層102の露出した上面と接触するが、結合しなくてもよい。ただし、超音波振動によりリード端子LEとバッファ層102の露出した上面は界面の周辺の一部領域が溶融して混ざって結合されることができる。このような場合にも、第1非ボンディング領域NBR1でのリード端子LEとバッファ層102の結合力はボンディング領域BR1,BR2でのリード端子LEと第2パッド電極144の間の結合力より小さくてもよい。
【0161】
リード端子LEが貫通領域TR_5の内部で露出したバッファ層102の上面と接触しない場合にも前記領域でリード端子LEの第2厚さT2は超音波ボンディングがうまく行われると増加する。具体的には、超音波ボンディングがうまく行われると、第1非ボンディング領域NBR1と隣接する第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2で溶融したリード端子LEの物質が貫通領域TR_5にさらに多く移動する。
【0162】
パッド端子PE_5とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査するために映像装置で、ベース基板101の下部で貫通領域TR_5に下降および/または挿入されてバッファ層102の上部に配置されたリード端子LEを観察して必要なデータを抽出することができる。前記映像装置はリード端子LEの第2厚さT2を観察して抽出された第2厚さT2に対するデータを抽出することができる。その次に、前記映像装置は抽出されたデータを第2厚さT2に関する標準データと比較してパッド端子PE_5とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0163】
図19はまた他の実施形態による表示装置の断面図である。
【0164】
図19を参照すると、本実施形態による貫通領域TR_6は第2パッド電極144の表面で厚さ方向にバッファ層102にまで貫いて形成される点で一実施形態による貫通領域TRとは差がある。
【0165】
さらに詳細に説明すると、本実施形態によるパッド端子PE_6は第2パッド電極144の表面で厚さ方向にバッファ層102_1まで貫く貫通領域TR_6を有することができる。すなわち、貫通領域TR_6は第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112b、第1パッド電極123、第1絶縁層111_1およびバッファ層102_1を貫く。貫通領域TR_6はベース基板101の上面を露出させ得る。第1非ボンディング領域NBR1でリード端子LEは貫通領域TR_6の内部に位置し、露出したベース基板101の上面と接触しなくてもよい。ただし、これに制限されず、リード端子LEは露出したベース基板101の上面と接触してもよい。この場合、第1非ボンディング領域NBR1でリード端子LEはベース基板101の露出した上面と接触するが、結合しなくてもよい。ただし、超音波振動によりリード端子LEとベース基板101の露出した上面は界面の周辺の一部領域が溶融して混ざって結合され得る。このような場合にも、第1非ボンディング領域NBR1でのリード端子LEとベース基板101の結合力はボンディング領域BR1,BR2でのリード端子LEと第2パッド電極144間の結合力より小さくてもよい。
【0166】
リード端子LEが貫通領域TR_6の内部で露出したベース基板101の上面と接触しない場合にも前記領域でリード端子LEの第2厚さT2は超音波ボンディングがうまく行われると増加する。具体的には、超音波ボンディングがうまく行われると、第1非ボンディング領域NBR1と隣接する第1ボンディング領域BR1および第2ボンディング領域BR2で溶融したリード端子LEの物質が貫通領域TR_6にさらに多く移動する。
【0167】
パッド端子PE_6とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査するために映像装置で、ベース基板101の下部で貫通領域TR_6に下降および/または挿入されてベース基板101上部に配置されたリード端子LEを観察して必要なデータを抽出することができる。前記映像装置はリード端子LEの第2厚さT2を観察して抽出された第2厚さT2に対するデータを抽出することができる。その次に、前記映像装置は抽出されたデータを第2厚さT2に関する標準データと比較してパッド端子PE_6とリード端子LEの間の超音波ボンディング信頼性を検査することができる。
【0168】
図20はまた他の実施形態による表示装置の断面図である。
【0169】
図20を参照すると、本実施形態によるパッド端子PE_7は露出した第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の両側面がそれぞれ第1スクラッチSC144、第2スクラッチSC112、第3スクラッチSC123を含み、第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の両側面と対向するリード端子LEの各側面は第4スクラッチSCLを有し、露出した第1絶縁層111の一面は第5スクラッチSC111を有する点で一実施形態によるパッド端子PEとは差がある。
【0170】
さらに具体的に説明すると、第2パッド電極144は第1スクラッチSC144を有し得る。第2サブ絶縁層112bは第2スクラッチSC112を有し得る。第1パッド電極123は第3スクラッチSC123を有し得る。リード端子LEは第4スクラッチSCLを有し得る。第1絶縁層111は第5スクラッチSC111を有し得る。
【0171】
前述したように超音波装置500は所定の振動方向に振動しながら、リード端子LEを前記振動方向に振動させ得る。例えば、超音波装置500は第2方向DR2(パッド端子PE_7の長辺方向)に振動し得る。この場合、貫通領域TRに挿入および/または下降して対向する第2パッド電極144(第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123を含む)の両側面の間に配置されたリード端子LEは第2方向DR2に振動しながら、第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の両側面と接触し得る。これによって、露出した第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の両側面はそれぞれ第1スクラッチSC144、第2スクラッチSC112、第3スクラッチSC123を含み、第2パッド電極144、第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の両側面と対向するリード端子LEの各側面は第4スクラッチSCLを有し得る。また、超音波ボンディング工程を行いながら第1絶縁層111の露出した上面は前記上面に接触するリード端子LEの一面と摩擦することにより第5スクラッチSC111を有し得る。
【0172】
このような構成がスクラッチSC144,SC112,SC123,SCLを有することは超音波ボンディング時超音波の強度、振幅などによって非意図的に形成されたものであり得る。
【0173】
さらに、第1および第2ボンディング領域BR1,BR2で第2パッド電極144は第2パッド電極144のリード端子LEと対向する一面の第1粗度R1を有し得る。第1非ボンディング領域NBR1で第2パッド電極144の露出した側面は第2粗度R2を有し得る。
【0174】
超音波ボンディング工程進行中に、第2パッド電極144は第2パッド電極144のリード端子LEと対向する一面(パッド端子PE_7の表面)は第2方向DR2に振動するリード端子LEにより摩擦するが、第2パッド電極144のリード端子LEと対向する一面は繰り返し一定の振動方向に摩擦を受けると少なくとも一部領域にスクラッチが形成されることができる。
【0175】
ただし、このようなスクラッチは超音波ボンディング工程が進行されることにより、ボンディング領域BR1,BR2で一部溶融したリード端子LEおよび/またはパッド端子PEにより少なくとも埋められたり覆われ得る。
【0176】
ただし、第1非ボンディング領域NBR1で第2パッド電極144の露出した側面の第1ストレッチSC144は超音波ボンディング工程が進行されても、リード端子LEおよびパッド端子PEが互いに溶融しないかまたは少なくとも結合されるほど十分に溶融せず埋められないかまたは覆われない。これによって、第2パッド電極144の露出した側面はボンディング領域BR1,BR2の一面よりスクラッチSCがさらに多いかその数が同じでも厚さ方向に切れ込みの程度が大きい。したがって、パッド端子PEの第1非ボンディング領域NBR1の側面の表面粗度R2はボンディング領域BR1,BR2の一面の表面粗度R1より大きくてもよい。
【0177】
図21はまた他の実施形態による表示装置の断面図である。
【0178】
図21を参照すると、本実施形態によるパッド端子PE_8は第2パッド電極144_1が第1ボンディング領域BR1と第1非ボンディング領域NBR1の境界、第2ボンディング領域BR2と第1非ボンディング領域NBR1の境界で第1非ボンディング領域NBR1にさらに延びて第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の露出した両側面を覆う点で一実施形態によるパッド端子PEとは差がある。
【0179】
さらに具体的に説明すると、本実施形態によるパッド端子PE_8は、第2パッド電極144_1が第1ボンディング領域BR1と第1非ボンディング領域NBR1の境界、第2ボンディング領域BR2と第1非ボンディング領域NBR1の境界で第1非ボンディング領域NBR1にさらに延びた第2サブパッド電極145をさらに含み得る。第2サブパッド電極145は第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の露出した両側面を覆い得る。
【0180】
本実施形態による第2パッド電極144_1は貫通領域TRが形成された後形成されたものであり得る。
【0181】
第2サブパッド電極145の貫通領域TRに配置されるリード端子LEと対向する側面は第6スクラッチSC145を有し得る。
【0182】
第1非ボンディング領域NBR1で第2サブパッド電極145が露出し、リード端子LEと対向する側面は第3粗度R3を有し得る。第3粗度R3は第1粗度R1より大きくてもよい。
【0183】
図22はまた他の実施形態による表示装置の断面図である。
【0184】
図22を参照すると、本実施形態によるパッド端子PE_9は第2パッド電極144_2が第1ボンディング領域BR1と第1非ボンディング領域NBR1の境界、第2ボンディング領域BR2と第1非ボンディング領域NBR1の境界で第1非ボンディング領域NBR1にさらに延びて第2サブ絶縁層112bおよび第1パッド電極123の露出した両側面を覆って、第2サブパッド電極144_2は第1非ボンディング領域NBR1に配置されて貫通領域TRの内部に配置されたリード端子LE_1と超音波ボンディングされる点で一実施形態によるパッド端子PEとは差がある。
【0185】
さらに具体的に説明すると、本実施形態によるパッド端子PE_9は
図20によるパッド端子PE_8と配置は実質的に同一であるが、第2サブパッド電極144_2が第1非ボンディング領域NBR1に配置されて貫通領域TRの内部に配置されたリード端子LE_1と超音波ボンディングされ得る。
【0186】
パッド端子PE_9の一面上でリード端子LE_1を超音波振動させると貫通領域TRの内部で第2サブパッド端子145の側面とリード端子LE_1の側面の界面で所定の摩擦力が発生し、前記摩擦力により摩擦熱が発生し得る。前記摩擦熱が第2サブパッド端子145とリード端子LE_1をなす物質を溶かすほど充分であれば、第2サブパッド端子145のリード端子LE_1と隣接するパネル溶融領域145aとリード端子LE_1の第2サブパッド端子145と隣接するリード溶融領域LE_1aは溶融することができる。すなわち、第2サブパッド端子145はパネル溶融領域145aを含み得る。また、リード端子LE_1はリード溶融領域LE_1aを含み得る。
【0187】
パネル溶融領域145aはリード端子LE_1が含む物質が拡散されて第2サブパッド端子145の物質とリード端子LE_1の物質が混ざっている領域であり、リード溶融領域LE_1aは第2サブパッド端子145が含む物質が拡散されてリード端子LE_1の物質と第2サブパッド端子145の物質が混ざっている領域であり得る。例えば、リード端子LE_1が銀(Ag)、金(Au)または銅(Cu)を含み、第2サブパッド端子145がTi/Al/Tiを含む場合、パネル溶融領域145aは第2サブパッド端子145のTiおよび/またはAlとリード端子LE_1の銀(Ag)、金(Au)または銅(Cu)が混ざっている領域であり得る。また、リード溶融領域LE_1aはリード端子LEの銀(Ag)、金(Au)または銅(Cu)と第2サブパッド端子145のTiおよび/またはAlが混ざっている領域であり得る。
【0188】
パネル溶融領域145aとリード溶融領域LE_1aで第2サブパッド端子145とリード端子LE_1は凝固を経ることにより結合され得る。
【0189】
第2サブパッド端子145とリード端子LE_1の界面、すなわちパネル溶融領域145aとリード溶融領域LE_1aの界面は非平坦な形状を有し得る。
【0190】
以上、本発明の実施形態を中心に説明したが、これは単に例示であるだけであり、本発明を限定するのではなく、本発明の属する分野の通常の知識を有する者であれば本発明の実施形態の本質的な特性を逸脱しない範囲で以上に例示していない様々な変形と応用が可能であること分かる。例えば、本発明の実施形態に具体的に示す各構成要素は変形して実施することができる。そして、このような変形と応用に関係する差異点は添付する特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。