(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】測定方法、装置及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 76/27 20180101AFI20240130BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240130BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240130BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W72/0457 110
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2022543169
(86)(22)【出願日】2020-01-16
(86)【国際出願番号】 CN2020072419
(87)【国際公開番号】W WO2021142700
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ワン、シュクン
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/174791(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/174038(WO,A1)
【文献】CATT,Dormant SCG state[online],3GPP TSG RAN WG2 #107bis R2-1912118,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1912118.zip>,2018年10月03日
【文献】3GPP TS 37.340 V16.0.0,3GPP,2020年01月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信することと、
前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信した後、セカンダリセルグループSCGの全てのサービングセルが第1の状態に遷移すると決定することと、
前記端末デバイスは、
前記SCGが第1の状態に遷移した後、第1の測定行為に従って
前記SCGを測
定することとを含み、
前記第1の指示情報は、前記SCGが第1の状態に遷移するように指示するために使用され、前記第1の状態が
停止状態であり、
前記第1の指示情報は、RRCシグナリングで搬送される
ことを特徴とする測定方法。
【請求項2】
前記第1の測定行為に従って
前記SCGを測
定することは、
前記端末デバイスが第1の測定構成に従って測定を実行し、前記第1の測定構成がRRC接続状態でMCG側により構成された測定構成であることと、
前記端末デバイスが第2の測定構成に従って測定を実行し、前記第2の測定構成がRRC接続状態で前記SCG側により構成された測定構成であることとを含む
ことを特徴とする請求項
1に記載の測定方法。
【請求項3】
前記端末デバイスが前記SCGが第1の状態に遷移した後、第1の測定行為に従って
前記SCGを測
定することは、さらに、
前記端末デバイスは、前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対してRLM測定及び/又はCSI測定及び報告を継続して実行すること、又は、
前記端末デバイスは、前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対して
、RLM測定
、及
びCSI測定
と報告の実行
のうちの少なくとも1つを停止することを含む
ことを特徴とする請求項
2に記載の測定方法。
【請求項4】
受信ユニットと、
決定ユニットと、測定ユニットとを含む
端末デバイスであって、
前記受信ユニットは、ネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信するように構成され、前記第1の指示情報は、SCGが第1の状態に遷移するように指示するために使用され、前記第1の状態が
停止状態であり、
前記決定ユニットは、前記第1の指示情報を受信した後、前記SCGの全てのサービングセルが前記第1の状態に遷移すると決定するように構成され、
前記測定ユニットは、前記SCGが第1の状態に遷移した後、第1の測定行為に従って
前記SCGを測
定するように構成さ
れ、
前記第1の指示情報は、RRCシグナリングで搬送される
ことを特徴とする
端末デバイス。
【請求項5】
前記測定ユニットは、第1の測定構成に従って測定を実行し、第2の測定構成に従って測定を実行するように構成され、前記第1の測定構成がRRC接続状態
でMCG側により構成された測定構成であり、前記第2の測定構成がRRC接続状態で前記SCG側により構成された測定構成である
ことを特徴とする請求項
4に記載の
端末デバイス。
【請求項6】
前記測定ユニットは、さらに、前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対してRLM測定及び/又はCSI測定及び報告を継続して実行し、又は、在前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対してRLM測定
、及
びCSI測定
と報告の実行
のうちの少なくとも1つを停止するように構成される
ことを特徴とする請求項
5に記載の
端末デバイス。
【請求項7】
コンピュータに請求項1~
3のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶する
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項8】
コンピュータに請求項1~
3のいずれか1項に記載の方法を実行させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信技術分野に関し、具体的に、測定方法、装置及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
端末デバイスの省エネ及びセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)の迅速な確立をサポートするために、NR(New Radio)は、休止SCG(dormancy SCG)の概念、又はサスペンドSCG(suspend SCG)の概念、又は停止SCGの概念をサポートする。
【0003】
現在、SCGが休止(dormancy)行為、サスペンド(suspend)状態又は停止状態に遷移した後、端末デバイスの測定行為が明確でない。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、測定方法、装置及び端末デバイスを提供する。
【0005】
本願の実施例における測定方法は、
端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信することと、
前記端末デバイスが前記SCGが第1の状態に遷移した後、第1の測定行為に従って測定を実行することとを含み、
前記第1の指示情報は、SCGが第1の状態に遷移するように指示するために使用され、前記第1の状態が活性化状態と異なる。
【0006】
本願の実施例における測定装置は、受信ユニットと、測定ユニットとを含み、
受信ユニットは、ネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信するように構成され、前記第1の指示情報は、SCGが第1の状態に遷移するように指示するために使用され、前記第1の状態が活性化状態と異なり、
測定ユニットは、前記SCGが第1の状態に遷移した後、第1の測定行為に従って測定を実行するように構成される。
【0007】
本願の実施例における端末デバイスは、プロセッサ及びメモリを含む。該メモリはコンピュータプログラムを格納し、該プロセッサは、該メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記の測定方法を実行する。
【0008】
本願の実施例におけるチップは、上記の測定方法を実施するために使用される。
【0009】
具体的には、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、チップが搭載されたデバイスに上記の測定方法を実行させるプロセッサを含む。
【0010】
本願の実施例におけるコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の測定方法を実行させる。
【0011】
本願の実施例におけるコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記の測定方法を実行させる。
【0012】
本願の実施例におけるコンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されるとき、コンピュータに上記の測定方法を実行させる。
【0013】
上記の技術案により、端末デバイスのSCGが第1の状態に遷移した後の測定行為が明らかになり、第1の状態は、活性化状態と異なる状態であり、例えば、停止状態、休止行動を有する活性化状態、サスペンド状態、又はSCG RRC非活性化状態である。これにより、端末デバイスがSCGに対して有効な測定を行うとともに、端末デバイスの省エネを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に記載の図面は、本願のさらなる理解を提供し、本願の一部を構成するために使用される。本願の概略実施例及び説明は、本願を説明するために使用され、本願の制限を構成しない。
【
図1】本願の実施例における通信システムアーキテクチャの模式図である。
【
図2-1】本願の実施例におけるBWPの模式図一である。
【
図2-2】本願の実施例におけるBWPの模式図二である。
【
図2-3】本願の実施例におけるBWPの模式図三である。
【
図3】本願の実施例における測定方法のフローチャートである。
【
図4】本願の実施例における測定装置の構成の模式図である。
【
図5】本願の実施例における通信デバイスの構成図である。
【
図6】本願の実施例におけるチップの構成図である。
【
図7】本願の実施例における通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本願の実施例における技術的解決策を、本願の実施例における添付図面と併せて説明する。明らかに、説明する実施例は、本願の実施例の一部であり、そのすべてではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的労働をせずに得た他のすべての実施例は、本願の保護の範囲に入る。
【0016】
本願の実施例の技術は、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTE周波数 FDDシステム、LTE TDDシステム、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、は5Gシステムなどのさまざまな通信システムに適用することができる。
【0017】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100を
図1に示す。通信システム100は、端末デバイス120(又は通信端末、端末と呼ばれる)と通信するデバイスであり得るネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイスは110、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供することができ、カバレージエリア内に位置する端末デバイスと通信することができる。任意選択で、ネットワークデバイス110は、LTEシステムにおける発展型基地局( Evolutional Node B、eNB、又はeNodeB )、又はクラウド無線アクセスネットワーク( Cloud Radio Access Network、CRAN )における無線コントローラであってもよく、又は、モバイルスイッチングハブ、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側デバイス、又は未来通信システムにおけるネットワークデバイスなどであってもよい。
【0018】
通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に位置する少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。本明細書で使用される「端末デバイス」としては、公衆交換電話網( Public Switched Telephone Networks、PSTN )、デジタル加入者線( Digital Subscriber Line、DSL )、デジタルケーブル、直接ケーブル接続などの有線回線を介した接続、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク、及び/又は、セルラネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク( Wireless Local Area Network、WLAN )、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビジョンネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送受信機などの無線インターフェース、及び/又は通信信号を受信/送信するように構成された別の端末デバイスのための手段、及び/又はモノのインターネット( Internet of Things、IoT )装置を含む。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末デバイスは、「無線通信端末」、「無線端末」、又は「移動端末」と称され得る。移動端末の例は、衛星又は携帯電話を含むがこれらに限定されず、セルラー無線電話とデータ処理、ファクシミリ、及びデータ通信能力を組み合わせることができるパーソナル通信システム( Personal Communications System、PCS )端末、PDAは、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネット接続、ウェブブラウザ、メモ帳、カレンダー、及び/又は全地球測位システム( Global Positioning System、GPS )受信機を含み、従来のノート型受信機やパームトップ型受信機等の電子機器に内蔵されている無線電話送受信機に適用してもよい。端末デバイスは、アクセス端末、ユーザーデバイス( User Equipment、UE )、ユーザーデバイス、ユーザ局、移動局、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル( Session Initiation Protocol、SIP )電話、ワイヤレスローカルループ( Wireless Local Loop、WLL )局、パーソナルデジタル処理( Personal Digital Assistant、PDA )、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末デバイス、又は将来開発されるPLMNにおける端末デバイスなどであり得る。
【0019】
任意選択で、端末デバイス120間でDevice to Device ( D2D )通信が行われ得る。
【0020】
任意選択で、5Gシステム又は5Gネットワークは、New Radio ( NR )システム又はNRネットワークとも称され得る。
【0021】
図1は、1つのネットワークデバイスと2つの端末デバイスとを例示的に示し、任意選択で、この通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスのカバレッジ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0022】
任意選択で、通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0023】
なお、本願の実施例におけるネットワーク/システムにおける通信機能を有する装置は、通信デバイスと称されることもある。
図1に示す通信システム100を例にとると、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110と端末デバイス120を含み、ネットワークデバイス110と端末デバイス120は、上述した具体的な装置であってもよく、ここでその説明が省略され、通信デバイスは、通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願の実施例ではこれに限定されない。
【0024】
なお、本明細書において、用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、交換可能に使用される。ここで言う「及び/又は」とは、単に関連対象を説明する関連関係のことであり、A及び/又はBのように3つの関係があり、A単独の場合、AとBの両方の場合、B単独の場合の3つの場合があることを意味する。また、本文中の「/」は、前後関係オブジェクトが「又は」の関係であることを一般的に示す。
【0025】
本願の実施例を理解するために、以下、本願の実施例に係る技術案を詳細に説明する。
【0026】
人々がレート、遅延、高速モビリティ、エネルギー効率、そして将来の生活におけるサービスの多様性と複雑さを追求する中で、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)の国際標準化組織は5Gの開発を開始しました。 5Gの主なアプリケーションシナリオは、拡張モバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)、超高信頼性低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications 、URLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive Machine-Type Communications 、mMTC)である。
【0027】
eMBBは、依然としてユーザーがマルチメディアコンテンツ、サービス、及びデータの取得することを目的としており、その需要は急速に伸びている。一方、eMBBは屋内、都市、地方などのさまざまなシナリオで展開される可能性があるため、その機能と要件の差別もまったく異なり、一般化することはできず、特定の展開シナリオと組み合わせて詳細に分析する必要がある。URLLCの一般的なアプリケーションには、産業自動化、電力自動化、遠隔医療操作(手術)、交通安全保証などを含む。mMTCの特有の機能は、接続密度が高く、データ量が少なく、遅延の影響を受けないサービス、モジュールの低コスト及び長寿命を含む。
【0028】
NRの初期の展開では、完全なNRカバレッジを取得することは困難であるため、一般的なネットワークカバレッジは広域LTEカバレッジとNRアイランドカバレッジモードである。また、多くのLTE配置が6GHz以下であり、5Gで利用できる6GHz以下のスペクトルが少なくなる。したがって、NRは6GHz以上スペクトルの応用を研究する必要があるが、高周波帯域ではカバレッジが制限され、信号のフェージングが速くなる。同時に、LTEへのモバイル事業者の初期投資を保護するために、LTEとNRの間の緊密な相互作用の作業モードが提案されている。
【0029】
5Gネットワークの展開と商用の応用をできるだけ早く実現するために、3GPPは最初に最初の5Gバージョン、つまりEN-DC(LTE-NR Dual Connectivity)を完成した。 EN-DCでは、LTE基地局(eNB)がマスターノード(Master Node、MN)として機能し、NR基地局(gNB又はen-gNB)をセカンダリノード(Secondary Node、SN)として機能している。R15の後半では、他のDCモード、つまりNE-DC、5GC-EN-DC、NRDCがサポートされる予定である。EN-DCの場合、アクセスネットワークに接続されているコアネットワークはEPCであるが、他のDCモードに接続されているコアネットワークは5GCである。
【0030】
5Gでは、最大チャネル帯域幅は400MHZ(広帯域キャリアと呼ばれる)であり、LTEの最大帯域幅である20Mと比較して、広帯域キャリアの帯域幅が非常に大きくなる。 端末デバイスがブロードバンドキャリア上で動作し続ける場合、端末デバイスの消費電力は非常に大きくなる。したがって、端末デバイスの無線周波数(Radio Frequency、RF)帯域幅は、端末デバイスの実際のスループットに応じて調整できることができることを提案する。このため、BWPの概念が導入され、BWPの動機は、端末デバイスの消費電力を最適化する。例えば、端末デバイスのレートが非常に低い場合は、端末デバイスに小さいBWPを構成し(
図2-1を参照)、端末デバイスのレート要件が非常に高い場合は、大きいBWPを構成する。端末デバイスが高レートをサポートしている場合、又はキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation 、CA)モードで動作している場合は、端末デバイスに複数のBWPを構成できる(
図2-3を参照)。BWPのもう1つの目的は、セル内で複数の基本パラメータセット(numerology)の共存をトリガーし、
図2-3に示すように、BWP1はnumerology1に対応し、BWP2はnumerology2に対応する。
【0031】
無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)専用シグナリングを介して、1つの端末のために最大4つのアップリンクBWPと最大4つのダウンリンクBWPを構成できるが、同じ時刻で1つのアップリンクBWPとダウンリンクBWPのみを活性化することができる。RRC専用シグナリングでは、構成されたBWPの中で最初に活性化されたBWPが示されることができる。同時に、端末が接続状態にある過程では、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を介して異なるBWPを切り替えることもできる。非活性化状態にあるキャリアが活性化状態に遷移すると、最初に活性化されたBWPは、RRC専用シグナリングで構成された最初の活性化されたBWPになる。
【0032】
各BWPの構成パラメータは、
-サブキャリア間隔(subcarrierSpacing)、
-サイクリックプレフィックス(cyclicPrefix)、
-BWPの1番目の物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)及び連続するPRB数(locationAndBandwidth)、
-BWP識別子(bwp-Id)、
-BWPパブリック構成パラメーター及び専用構成パラメーター(bwp-Common、bwp-Dedicated)を含む。
【0033】
端末は、無線リンク監視(RadioLinkMonitorRLM)のプロセスでは、活性化されたBWPでのみ実行され、非活性化されたBWPを操作する必要はなく、異なるBWPを切り替えるときに、RLMに関連するタイマーとカウンターをリセットする必要がない。 無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定の場合、端末が活性化されたどのBWPでデータを送受信しても、RRM測定には影響しない。チャネル品質指示(Channel Quality Indication、CQI)測定の場合、端末は活性化されたBWPでのみ実行する必要がある。
【0034】
あるキャリアが停止され、メディアアクセス制御制御要素(Media Access Control Control Element、MAC CE)を介して活性化されると、最初に活性化されたBWPが、RRC専用シグナリングで構成された1番目のBWPである。
【0035】
RRC専用シグナリングにおけるBWP識別子(BWP id)の値は0~4であり、BWP識別子が0のBWPは、デフォルトで初期BWPとなる。
【0036】
DCIでは、以下の表1に示すように、BWP指示が2ビットである。構成されたBWPの数が3以下の場合、BWP indicator=1、2、及び3はそれぞれBWP id=1、2、及び3に対応する。BWPの数が4の場合、BWP indicator=0、1、2、及び3は、それぞれシーケンシャルインデックスに従って構成されたBWPに対応する。さらに、ネットワーク側は、BWPを構成するときに連続するBWP idを使用する。
【0037】
【表1】
端末デバイスの省エネをサポートし、セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)を迅速に確立するために、休止SCG(dormancy SCG)の概念、サスペンドSCG(suspend SCG)の概念、又は停止SCGの概念サポートされていることができる。ここで、dormancy SCGとは、SCG内のすべてのセルが休止(dormancy)状態にあることを意味し、dormancyセルでは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel 、PDCCH)は監視されず、データの送受信は実行されないが、RRM、CSIの測定及びbeam管理などを実行する。停止SCG概念として、UEはSCGセル内のPDCCHを監視せず、データの送受信を実行せず、CSIの測定と報告を実行しないが、RRMを実行する。suspend SCGの行為は、dormancy SCGと同じ、又は、停止SCGと同じである。SCGが上記のいずれかの状態になった後、端末デバイスの測定行為と測定構成はまだ明確ではない。このために、本願の実施例は、以下の技術的解決策を提案する。
【0038】
図3は本願の実施例における測定方法のフローチャートであり、
図3に示すように、前記測定方法は、以下のステップを含む。
【0039】
ステップ301において、端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報は、SCGが第1の状態に遷移するように指示するために使用され、前記第1の状態が活性化状態と異なる。
【0040】
本願の実施例では、前記ネットワークデバイスは、基地局、例えばgNBである。
【0041】
本願の一選択可能な実施例では、前記第1の指示情報は、RRCシグナリング、MAC CE、又はPDCCHで搬送される。
【0042】
本願の実施例では、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報は、SCGが第1の状態に遷移するように指示するために使用される。ここで、前記第1の指示情報は、1つ以上のSCGが第1の状態に遷移するように指示する。ここで、前記第1の指示情報で示す1つ以上のSCGは、RRCシグナリングで搬送されるSCG構成により決定される。
【0043】
任意選択で、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信する前に、前記方法は、さらに、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスにより送信されたRRCシグナリングを受信することを含み、前記RRCシグナリングでSCG構成が搬送され、前記SCG構成は、1つ以上のSCGを決定するために使用される。
【0044】
本願の実施例では、前記第1の状態が活性化状態と異なる。さらに、任意選択で、ここの活性化状態は、非休止行動を有する活性化状態である。
【0045】
本願の一選択可能な実施例では、前記第1の状態は、停止状態、休止行動を有する活性化状態、サスペンド状態、又はSCG RRC非活性化(inactive)状態である。
【0046】
本願の実施例では、1)前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信した後、前記SCGの活性化状態にある全てのサービングセルが前記第1の状態に遷移すると決定し、又は、2)前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信した後、前記SCGの活性化状態にあり且つ非休止行動を有する全てのサービングセルが前記第1の状態に遷移すると決定し、又は、3)前記端末デバイスが前記第1の指示情報を受信した後、前記SCGの全てのサービングセルが前記第1の状態に遷移すると決定する。
【0047】
ステップ302において、前記端末デバイスが前記SCGが第1の状態に遷移した後、第1の測定行為に従って測定を実行する。
【0048】
本願の実施例では、前記端末デバイスは、前記SCGが第1の状態に遷移した後、行う測定行為は、以下の測定行為のいずれかであってもよい。
【0049】
測定行為1:前記端末デバイスが第1の測定構成に従って測定を実行し、前記第1の測定構成がRRC接続状態でMCG側により構成された測定構成であり、前記端末デバイスが前記SCGのサービング周波数ポイント及び/又はサービングセルにおいて測定を実行する。
【0050】
一選択可能な形態では、前記SCG上の測定周期は、ネットワーク側により構成され又はプロトコルにより約定される。即ち、ネットワーク側が測定周期を構成し、SCG側の測定周期を制御する。
【0051】
測定行為2:前記端末デバイスが第1の測定構成に従って測定を実行し、前記第1の測定構成がRRC接続状態でMCG側により構成された測定構成であり、前記端末デバイスが第2の測定構成に従って測定を実行し、前記第2の測定構成がRRC接続状態で前記SCG側により構成された測定構成である。
【0052】
一選択可能な形態では、前記SCG上の測定周期は、ネットワーク側により構成され又はプロトコルにより約定される。即ち、ネットワーク側が測定周期を構成し、SCG側の測定周期を制御する。
【0053】
測定行為3:前記端末デバイスが第1の測定構成に従って測定を実行し、前記第1の測定構成がRRC接続状態でMCG側により構成された測定構成である。
【0054】
測定行為4:前記端末デバイスが第1の測定構成に従って測定を実行し、前記第1の測定構成がRRC接続状態でMCG側により構成された測定構成であり、前記端末デバイスが前記MCG側のセル再選択構成の周波数ポイントに従って測定を実行する。
【0055】
一選択可能な形態では、前記端末デバイスが前記MCGのPCellにより送信されたシステム放送メッセージを受信し、前記システム放送メッセージで前記セル再選択構成が搬送される。
【0056】
任意選択で、以上の任意の測定行為に基づいて、端末デバイスは、さらに、前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対してRLM測定及び/又はCSI測定及び報告を継続して実行し、又は、前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対してRLM測定及び/又はCSI測定及び報告の実行を停止する。
【0057】
なお、本願の実施例におけるSCGは、SNによってカバーされるセルグループを指す。一般に、SCGは、1つのPSCellを含み、さらに、任意選択で、少なくとも1つのSCellも含む。 MCGは、MNによってカバーされるセルグループを指す。一般に、MCGは、1つのPCellを含み、さらに、任意選択で、少なくとも1つのSCellも含む。
【0058】
なお、本願の実施例においてRRC接続状態でMCG側により構成された測定構成は、MCG側により端末デバイスのために構成されたRRC接続状態での測定構成を指し、一般的に、端末デバイスが接続された後、該測定構成に従って測定を実行する。
【0059】
なお、本願の実施例においてRRC接続状態でSCG側により構成された測定構成は、SCG側により端末デバイスのために構成されたRRC接続状態での測定構成を指し、一般的に、端末デバイスが接続された後、該測定構成に従って測定を実行する。
【0060】
図4は本願の実施例における測定装置の構成の模式図であり、端末デバイスに応用され、
図4に示すように、前記測定装置は、受信ユニット401と、測定ユニット402とを含み、
受信ユニット401は、ネットワークデバイスにより送信された第1の指示情報を受信するように構成され、前記第1の指示情報は、SCGが第1の状態に遷移するように指示するために使用され、前記第1の状態が活性化状態と異なり、
測定ユニット402は、前記SCGが第1の状態に遷移した後、第1の測定行為に従って測定を実行するように構成される。
【0061】
一選択可能な実施例では、前記第1の状態は、停止状態、休止行動を有する活性化状態、サスペンド状態、又はSCG RRC非活性化状態である。
【0062】
一選択可能な実施例では、前記装置は、さらに、決定ユニット403を含み、
決定ユニット403は、前記SCGの活性化状態にある全てのサービングセルが前記第1の状態に遷移すると決定し、又は、前記第1の指示情報を受信した後、前記SCGの活性化状態にある全てのサービングセルが前記第1の状態に遷移すると決定し、又は、前記SCGの全てのサービングセルが前記第1の状態に遷移すると決定するように構成される。
【0063】
一選択可能な実施例では、前記測定ユニット402は、第1の測定構成に従って測定を実行するように構成され、前記第1の測定構成がRRC接続状態で前記MCG側により構成された測定構成であり、また、前記SCGのサービング周波数ポイント及び/又はサービングセルにおいて測定を実行するように構成される。
【0064】
一選択可能な実施例では、前記測定ユニット402は、第1の測定構成に従って測定を実行し、第2の測定構成に従って測定を実行するように構成され、前記第1の測定構成がRRC接続状態で前記MCG側により構成された測定構成であり、前記第2の測定構成がRRC接続状態で前記SCG側により構成された測定構成である。
【0065】
一選択可能な実施例では、前記SCG上の測定周期は、ネットワーク側により構成され又はプロトコルにより約定される。
【0066】
一選択可能な実施例では、前記測定ユニット402は、第1の測定構成に従って測定を実行するように構成され、前記第1の測定構成がRRC接続状態で前記MCG側により構成された測定構成である。
【0067】
一選択可能な実施例では、前記測定ユニット402は、第1の測定構成に従って測定を実行し、前記MCG側のセル再選択構成の周波数ポイントに従って測定を実行するように構成され、前記第1の測定構成がRRC接続状態で前記MCG側により構成された測定構成である。
【0068】
一選択可能な実施例では、前記受信ユニット401は、さらに、前記MCGのPCellにより送信されたシステム放送メッセージを受信するように構成され、前記システム放送メッセージで前記セル再選択構成が搬送される。
【0069】
一選択可能な実施例では、前記測定ユニット402は、さらに、前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対してRLM測定及び/又はCSI測定及び報告を継続して実行し、又は、前記SCGが第1の状態に遷移した後、前記SCGのサービングセルに対してRLM測定及び/又はCSI測定及び報告の実行を停止するように構成される。
【0070】
一選択可能な実施例では、前記第1の指示情報は、RRCシグナリング、MAC CE、又はPDCCHで搬送される。
【0071】
本願の実施例における上記の測定装置の関連する説明は、本願の実施例における測定方法の関連する説明を参照して理解することができることを当業者は理解すべきである。
【0072】
図5は、本願の実施例に係る通信デバイス500の概略的なブロック図である。この通信デバイスが端末デバイスであり、
図5に示す通信デバイス500は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現するプロセッサ510を備える。
【0073】
任意選択で、
図5に示されるように、通信デバイス500は、メモリ520をさらに含み得る。ここで、プロセッサ510は、メモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0074】
ここで、メモリ520は、プロセッサ510とは独立した1つの別個のデバイスであってもよく、プロセッサ510に集積されてもよい
任意選択で、
図5に示すように、通信デバイス500は、送受信機530を含み、プロセッサ510が送受信機530を制御して他の装置と通信し、具体的には、他の装置に情報又はデータを送信するか、又は他の装置によって送信された情報又はデータを受信することができる。
【0075】
ここで、送受信機530は、送信機及び受信機を含み得る。送受信機530は、1つ以上の数のアンテナをさらに含み得る。
【0076】
任意選択で、通信デバイス500は、本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、通信デバイス500は、本願の実施例の様々な方法のうち、ネットワークデバイスによって実現される対応するフローを実現してもよく、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0077】
任意選択で、通信デバイス500は、本願の実施例の移動端末/端末デバイスであってもよく、通信デバイス500は、本願の実施例の様々な方法のうち、移動端末/端末デバイスによって実現される対応するフローを実現してもよく、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0078】
図6は本願の実施例におけるチップの構成図である。
図6に示すチップ600は、本願の実施例における方法を実施するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ610を含む。
【0079】
任意選択で、
図6に示すように、チップ600は、メモリ620をさらに含んでいてもよい。ここで、プロセッサ610は、本願の実施例における方法を実施するために、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行してもよい。
【0080】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610とは別の装置であってもよいし、プロセッサ610に内蔵されていてもよい。
【0081】
任意選択で、このチップ600は、入力インターフェース630も含んでもよく、ここで、プロセッサ610は、入力インターフェース630を制御して、他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップから送信された情報又はデータを取得してもよい。
【0082】
任意選択で、チップ600はまた、出力インターフェース640を含んでもよく、ここで、プロセッサ610は、出力インターフェース640を制御して、他のデバイス又はチップと通信するように、具体的には、情報又はデータを他のデバイス又はチップに出力するようにしてもよい。
【0083】
任意選択で、このチップは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用することができ、チップは、本願の実施例における各方法において、ネットワークデバイスによって実装される対応するプロセスを実装することができるが、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0084】
任意選択で、このチップは、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用することができ、チップは、本願の実施例における各方法において、移動端末/端末デバイスによって実装される対応するプロセスを実装することができるが、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0085】
なお、本願の実施例で言及されているチップは、システムオンチップ、システムレベルチップ、チップシステム、システムチップなどとも呼ばれることがある。
【0086】
図7は、本願の実施例が提供する通信システム700の概略ブロック図である。
図7に示すように、通信システム700は、端末デバイス710と、ネットワークデバイス720とを含む。
【0087】
ここで、端末デバイス710は、上記の方法で端末デバイスによって実装される対応する機能を実装するために使用することができ、ネットワークデバイス720は、上記の方法でネットワークデバイスによって実装される対応する機能を実装するために使用することができるが、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0088】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実装において、方法の実施例における上述のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令によって達成され得る。上述したプロセッサは、汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、具現されたり実行されたりすることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアの復号プロセッサによって実行されるように直接具現化されてもよく、又は復号プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されるように具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で周知の記憶媒体内に配置され得る。記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサは、メモリの情報を読み取り、そのハードウェアと共に、上記方法のステップを実行する。
【0089】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであるか、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含むことができることを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、Read-Only Memory、Programmable ROM、EPROM、Electrically EPROM、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory、RAM )であってもよい。限定ではなく例示として、静的ランダムアクセスメモリ( Static RAM、SRAM )、動的ランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM、DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM )、エンハンストシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM、ESDRAM )、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態のRAMが利用可能である。本明細書で説明するシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0090】
なお、上述したメモリは例示的なものであって限定的なものではないが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、SRAM ( static RAM )、DRAM ( dynamic RAM )、SDRAM ( synchronous DRAM )、DDR ( DDR SDRAM )のダブルデータレート同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ、ESDRAM ( enhanced SDRAM )、SLDRAM ( synch link DRAM )、DR RAM ( Direct Rambus RAM )等であってもよい。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0091】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0092】
任意選択で、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用され、且つ該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される相応のフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0093】
任意選択で、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用され、且つ該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される相応のフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0094】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0095】
任意選択で、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例におけるはネットワークデバイスに適用され、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでその説明を省略する。
【0096】
任意選択で、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例におけるは移動端末/端末デバイスに適用され、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでその説明を省略する。
【0097】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0098】
任意選択で、該コンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0099】
任意選択で、該コンピュータプログラムは、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0100】
当業者は、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアのいずれの方法で実行されるかは、技術案の特定の適用例及び設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定の適用例ごとに異なる方法を使用してもよいが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱すると見なされるべきではない。
【0101】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔のために、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法の実施例における対応する過程を参照してもよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0102】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、上述した装置の実施例は単なる例示であり、例えば、説明されたユニットの分割は、1つの論理機能の分割にすぎず、実際に実装される場合、追加の分割があってもよく、例えば、複数のユニット又は構成要素が別のシステムに結合されても、統合されてもよく、又は、一部の特徴が省略されても、実行されなくてもよい。別の点において、示された又は考察された相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態の、何らかのインターフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよい。
【0103】
前記分離手段として説明された手段は、物理的に分離されても、又は分離されなくてもよく、手段として示された手段は、物理的な手段であっても、又は分離されなくてもよく、すなわち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワーク要素に分散されてもよい。なお、本実施例の目的を達成するために、必要に応じて、その一部又は全部を選択することができる。
【0104】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、それぞれのユニットが物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
【0105】
また、これらの機能がソフトウェア機能として実現され、独立した製品として販売又は利用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案は、本質的に、又は、従来技術に貢献する部分、又は、その技術案の部分を、記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具体化することができ、そのソフトウェア製品は、本願の各実施例で説明される方法のステップの全部又は一部を、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に実行させるための命令を含む。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、ポータブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、Random Access Memory、RAM、磁気ディスク、光ディスクなど種々のプログラムコードを記憶できるものを含む。
【0106】
以上のように、本願の実施例は、本願の技術的思想に基づいて説明されたが、本願は、上述の実施例に限定されるものではなく、本願の技術的思想に基づく当業者であれば、本願の技術的範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によってのみ定められるべきである。