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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】アンテナ選択方法及び関連製品
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/08 20060101AFI20240130BHJP
   H01Q 21/24 20060101ALI20240130BHJP
   H01Q 21/29 20060101ALI20240130BHJP
   H04B 1/40 20150101ALI20240130BHJP
【FI】
H04B7/08 022
H01Q21/24
H01Q21/29
H04B1/40
H04B7/08 052C
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022544224
(86)(22)【出願日】2020-11-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 CN2020131815
(87)【国際公開番号】W WO2021147506
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】202010072643.2
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リウ、チャン
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-101112(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0237294(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/08
H01Q 21/24
H01Q 21/29
H04B 1/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数信号を送受信するためにアンテナを制御するように構成された無線周波数フロントエンドモジュール(410、51)、
無線周波数信号を送受信するように構成されるとともにN個の内部アンテナ(421)及びM個の外部アンテナ(422)を含むアンテナモジュール(420、52)であって、前記M個の外部アンテナはユーザ端末装置の周辺インターフェースを介し前記無線周波数フロントエンドモジュールへ電気的に結合され、Nは1以上の整数であり、MはNより小さい正整数である、アンテナモジュール(420、52)、及び
2M×2Mチャネルからの無線周波数信号の送受信を実現するために、M個の外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合に無線周波数信号を送受信するために前記N個の内部アンテナから前記M個の内部アンテナを選択するように構成されるプロセッサ(430、53)を含むユーザ端末装置(400)。
【請求項2】
前記N個の内部アンテナはN/2個の内部アンテナグループへ分割され、
各内部アンテナグループは、第1の偏向方向の第1のアンテナ及び第2の偏向方向の第2のアンテナを含み、前記N/2個の内部アンテナグループはそれぞれ、前記ユーザ端末装置の周縁に沿ったN/2個の異なる面上に分散され、Nは2以上の偶数である、請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項3】
前記N個の内部アンテナは8個の内部アンテナを含み、
前記8個の内部アンテナは4つの内部アンテナグループへ分割され、
前記4つの内部アンテナグループは前記ユーザ端末装置の周縁の回りに分散され、
前記4つの内部アンテナグループのそれぞれは前記第1の偏向方向の前記第1のアンテナ及び前記第2の偏向方向の前記第2のアンテナを含み、
前記M個の外部アンテナは2つの外部アンテナを含み、
前記2つの外部アンテナは外部アンテナグループを形成する、請求項2に記載のユーザ端末装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記2つの外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合、無線周波数信号を送受信するために前記8個の内部アンテナから2つの標的内部アンテナを選択するように構成される、請求項3に記載のユーザ端末装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記2つの外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合に前記ユーザ端末装置が前記外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断するように構成され、
前記プロセッサはさらに、前記ユーザ端末装置が前記外部アンテナグループに結合されそして前記外部アンテナグループが有効にされるように確定された場合に、前記4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は前記4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから前記2つの標的内部アンテナを選択するように構成され、
前記無線周波数フロントエンドモジュールは無線周波数信号を送受信するために前記2つの標的内部アンテナ及び前記2つの外部アンテナを制御するように構成される、請求項4に記載のユーザ端末装置。
【請求項6】
前記2つの標的内部アンテナが前記4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定されると、
前記プロセッサは、前記4つの内部アンテナグループから2つの隣接内部アンテナグループを選択するように構成され、さらに、前記2つの標的内部アンテナを確定するために前記2つの選択された隣接内部アンテナグループのそれぞれのグループから1つの内部アンテナを選択して複数組の前記2つの標的内部アンテナを確定するよう構成される、請求項5に記載のユーザ端末装置。
【請求項7】
前記無線周波数フロントエンドモジュールは、各組の前記2つの標的内部アンテナと前記2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにするように構成され、さらに前記ユーザ端末装置の信号受信品質値を受信して複数の信号受信品質値を取得するように構成され、
前記プロセッサは、前記複数の信号受信品質値から最大信号受信品質値を取得するように構成され、さらに、前記最大信号受信品質値に対応する1組の前記2つの標的内部アンテナと前記2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにするように前記無線周波数フロントエンドモジュールを制御する、ように構成される、請求項6に記載のユーザ端末装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記2つの外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合に前記ユーザ端末装置が前記外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断するように構成され、
前記プロセッサはさらに、複数組の前記2つの標的内部アンテナを確定するように、前記ユーザ端末装置が前記外部アンテナグループへ結合されそして前記外部アンテナグループが有効にされると確定されると前記4つの内部アンテナグループのうちの同じ内部アンテナグループの2つの内部アンテナを前記2つの標的内部アンテナとして選択するように構成される、請求項4に記載のユーザ端末装置。
【請求項9】
前記無線周波数フロントエンドモジュールは、各組の前記2つの標的内部アンテナと前記2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにするように構成され、さらに複数の信号受信品質値を取得するように前記ユーザ端末装置の信号受信品質値を受信するように構成され、
前記プロセッサは、前記複数の信号受信品質値から最大信号受信品質値を取得するように構成され、さらに、前記最大信号受信品質値に対応する1組の前記2つの標的内部アンテナと前記2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにするように前記無線周波数フロントエンドモジュールを制御する、ように構成される、請求項8に記載のユーザ端末装置。
【請求項10】
4つの内部アンテナグループ及び1つの外部アンテナグループを含むユーザ端末装置へ適用可能なアンテナ選択方法であって、
前記4つの内部アンテナグループは前記ユーザ端末装置の周縁の回りに分散され、
各内部アンテナグループは異なる偏向方向を有する2つの内部アンテナを含み、
前記外部アンテナグループは2つの外部アンテナを含むとともに前記ユーザ端末装置の周辺インターフェースを介し前記ユーザ端末装置へ電気的に結合される、方法において、
前記ユーザ端末装置が前記外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断すること(1001、1101)、
前記ユーザ端末装置が前記外部アンテナグループへ結合されそして前記外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、前記4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は前記4つの内部アンテナグループうちの2つの隣接内部アンテナグループから2つの標的内部アンテナを確定すること(1002)、及び
無線周波数信号を送受信するために前記2つの標的内部アンテナ及び前記2つの外部アンテナに従って標的アンテナグループを形成すること(1003、1104)を含む方法。
【請求項11】
前記4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は前記4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから前記2つの標的内部アンテナを確定することは、
前記4つの内部アンテナグループから2つの隣接内部アンテナグループを選択すること(1102)、
複数組の前記2つの内部アンテナを確定するように、2つの内部アンテナを確定するために前記2つの選択された隣接内部アンテナグループのそれぞれから1つの内部アンテナを選択すること(1102)、
前記ユーザ端末装置により受信された複数の信号受信品質値を取得するように各組の前記2つの内部アンテナと前記2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにすること(1102)、及び
前記複数の信号受信品質値から最大信号受信品質値を取得すること(1103)、及び前記最大信号受信品質値と前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナとに従って前記2つの標的内部アンテナを確定すること(1103)を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記最大信号受信品質値と前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナとに従って前記2つの標的内部アンテナを確定することは、
前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナが属する2つの内部アンテナグループを確定すること、
確定された前記2つの内部アンテナグループに関して、以下のことを行うことにより前記2つの内部アンテナグループに対応する2つの信号受信品質値を取得すること:
確定された前記2つの内部アンテナグループのグループに対して、前記ユーザ端末装置の前記2つの信号受信品質値を取得するように前記内部アンテナグループの2つの内部アンテナと前記2つの外部アンテナとを有効にすること、
取得された前記最大信号受信品質値及び前記2つの信号受信品質値の最大値を取得すること、及び
前記最大値が前記最大信号受信品質値である場合に前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナを前記2つの標的内部アンテナとして確定すること、及び前記最大値が前記2つの信号受信品質値の任意の1つである場合に前記最大値に対応する前記内部アンテナグループ内の2つの内部アンテナを前記2つの標的内部アンテナとして確定することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は前記4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから前記2つの標的内部アンテナを確定することは、
4組の前記2つの内部アンテナを確定するように、前記4つの内部アンテナグループから任意の1つの内部アンテナグループを選択しそして前記選択された内部アンテナグループから2つの内部アンテナを確定すること、
前記ユーザ端末装置により受信された4つの信号受信品質値を取得するように各組の前記2つの内部アンテナと前記2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにすること、及び
前記4つの信号受信品質値から最大信号受信品質値を取得すること、及び前記最大信号受信品質値と前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナとに従って前記2つの標的内部アンテナを確定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記最大信号受信品質値を取得した後に、
前記2つの外部アンテナ及び2つの歴史的に最適な内部アンテナを含む歴史的に最適なアンテナグループを取得すること、
前記2つの歴史的に最適な内部アンテナが前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナと同一であるかどうかを判断すること、
前記2つの歴史的に最適な内部アンテナが前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナと同一であるということを判断することに応答して、前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナを前記2つの標的内部アンテナとして確定すること、及び、
前記2つの歴史的に最適な内部アンテナが前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナと異なるということを判断することに応答して、前記最大信号受信品質値と前記最大信号受信品質値に対応する前記2つの内部アンテナとによる前記2つの標的内部アンテナの確定に進むこと、をさらに含む請求項11又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記2つの標的内部アンテナ及び前記2つの外部アンテナに従って前記標的アンテナグループを形成した後、
前記標的アンテナグループに基づき現在の環境内の接続可能ネットワークアクセスポイントを検索しそしてそれにアクセスすること、
予め設定された期間内に、前記標的アンテナグループの第1の外部アンテナの基準信号受信電力、前記標的アンテナグループの第2の外部アンテナの基準信号受信電力、前記標的アンテナグループの第1の内部アンテナの基準信号受信電力、及び前記標的アンテナグループの第2の内部アンテナの基準信号受信電力を取得すること、
アンテナ電力差集合を取得するために前記第1の内部アンテナの前記基準信号受信電力、前記第2の内部アンテナの前記基準信号受信電力、前記第1の外部アンテナの前記基準信号受信電力、及び前記第2の外部アンテナの前記基準信号受信電力の電力差を計算することであって、前記アンテナ電力差集合は第1の電力差、第2の電力差、第3の電力差及び第4の電力差を含む、計算すること、及び
前記アンテナ電力差集合が、予め設定された電力差閾値以下の少なくとも1つの電力差を含む場合に、前記4つの内部アンテナグループに従って前記標的アンテナグループを更新すること、をさらに含む請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザ端末装置の分野に関し、特にアンテナ選択方法及び関連製品に関する。
【背景技術】
【0002】
顧客構内装置(CPE:customer premise equipment)は、光ファイバユーザアクセスネットワークサービスの新しいクライアント端末であり、有線ブロードバンドなどのサービスを提供するために使用される。一般的に、CPEは基地局により送信されるネットワーク信号をWi-Fi(wireless-fidelity)信号へ変換する。CPEが受信し得るネットワーク信号は無線ネットワーク信号であるので有線ネットワークを敷設する費用が節約され得る。したがって、CPEは有線ネットワークが敷設されない場合(田園地帯、町、病院、工場、住宅街など)に広範に使用され得る。
【0003】
CPEが基地局と通信するためにアンテナをランダムに選択すれば、基地局のネットワーク信号を受信するために、アンテナが受信する信号が弱い信号であるアンテナを容易に選択し、そしていくつかのケースでは、いくつかの物体の遮蔽に起因して弱い信号が受信され、CPEを介し行われる通信を劣悪にし、その結果、低信号安定性及び低ユーザ経験を生じる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1の態様では、ユーザ端末装置が提供される。ユーザ端末装置は無線周波数フロントエンドモジュール、アンテナモジュール及びプロセッサを含む。無線周波数フロントエンドモジュールは無線周波数信号を送受信するためにアンテナを制御するように構成される。アンテナモジュールは無線周波数信号を送受信するように構成されそしてN個の内部アンテナ及びM個の外部アンテナを含み、M個の外部アンテナはユーザ端末装置の周辺インターフェースを介し無線周波数フロントエンドモジュールへ電気的に結合され、ここでNは1以上の整数であり、MはN以下の正整数である。プロセッサは、2M×2Mチャネルからの無線周波数信号の送受信を実現するために、M個の外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合に無線周波数信号を送受信するためにN個の内部アンテナからM個の内部アンテナを選択するように構成される。
【0005】
本開示の第2の態様では、アンテナ選択方法が提供される。本方法は4つの内部アンテナグループ及び1つの外部アンテナグループを含むユーザ端末装置へ適用可能であり、ここで4つの内部アンテナグループはユーザ端末装置の周縁の回りに分散され、各内部アンテナグループは異なる偏向方向を有する2つの内部アンテナを含み、外部アンテナグループはユーザ端末装置の周辺インターフェースを介しユーザ端末装置へ電気的に結合される。本方法は、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断することを含む。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、2つの標的内部アンテナが、4つの内部アンテナグループのうちの任意のアンテナングループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定される。標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。
【0006】
実施の技術的解決策又は関連技術をより明確に説明するために、以下では、実施又は関連技術を説明するために使用される添付図面の概略説明が与えられる。明らかに、以下に説明される添付図面はいくつかの実施に過ぎない。当業者はまた、創造的努力無しに以下に説明される添付図面に基づき他の図面を取得し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】いくつかの実施によるユーザ端末装置へ適用可能なシステムアーキテクチャを示す概略図である。
図2】いくつかの実施によるユーザ端末装置を示す概略構造図である。
図3】ユーザ端末装置の筐体が除去された、いくつかの実施による図2に示すユーザ端末装置を示す概略構造図である。
図4】いくつかの実施によるユーザ端末装置のモジュール構成を示すブロック図である。
図5】いくつかの実施によるユーザ端末装置の回路図である。
図6】いくつかの実施によるユーザ端末装置の内部アンテナグループ及び外部アンテナグループのアンテナ分布を示す概略図である。
図7】いくつかの実施によるアンテナ方式トラバーサル選択(traversal selection)を示す概略フローチャートである。
図8】他の実施によるアンテナ方式トラバーサル選択を示す概略フローチャートである。
図9】他の実施によるアンテナ方式トラバーサル選択を示す概略フローチャートである。
図10】いくつかの実施によるアンテナ選択方法を示す概略フローチャートである。
図11】他の実施によるアンテナ選択方法を示す概略フローチャートである。
図12】いくつかの実施による電子デバイスを示す概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下では、本開示の実施により具現化される技術的解決策は、実施を意図した添付図面を参照して明確且つ包括的やり方で説明されることになる。本明細書において説明される実施は本開示のすべての実施よりむしろいくつかだけを構成するということと当業者が創作努力無しにこれらの実施に基づき他の実施を導出することができるようになるということとは明らかであり、すべてのこのような導出される実施は本開示の保護範囲内に入るものとする。
【0009】
本明細書、特許請求の範囲及び本開示の添付図面おいて使用される用語「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などは特定順序を説明するのではなくむしろ様々な対象物を区別するために使用される。用語「含む」及び「有する」又はその変形は非排他的包含をカバーするように意図されている。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは列挙されたステップ又はユニットへ限定されなく、逆に、列挙されない他のステップ又はユニットを任意選択的に含み得、代替的に、プロセス、方法、製品又はデバイスに固有な他のステップ又はユニットはいずれも含まれ得る。
【0010】
本明細書で参照される用語「実施」は、実施と併せて説明される特定特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施で規定され得るということを意味する。本明細書における様々な場所に出現する語句「実施」は、同じ実施、又は他の実施と互に排他的である独立/代替実施を必ずしも指さない。当業者は、本明細書において説明される実施が他の実施と組み合わされ得るということを明示的及び暗黙的に理解することになる。
【0011】
図1はいくつかの実施によるユーザ端末装置の応用システムアーキテクチャを示す概略図である。ユーザ端末装置1は顧客構内装置(CPE)である。図1に示すように、ユーザ端末装置1は、基地局3と通信し、基地局3により送信される第1のネットワーク信号を受信し、そして第1のネットワーク信号を第2のネットワーク信号へ変換するように構成される。本明細書における第2のネットワーク信号は、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ノートブックコンピュータなどの端末装置2により使用され得る。第1のネットワーク信号は限定されないが第5世代モバイルネットワーク(5G)信号であり得る。第2のネットワーク信号は限定されないがWi-Fi信号であり得る。CPEは田園地帯、町、病院、工場、住宅街等々へ広範に適用され得る。CPEが受信し得る第1のネットワーク信号は、有線ネットワークを敷設する費用が節約され得るように無線ネットワーク信号である。
【0012】
図2はいくつかの実施によるユーザ端末装置を示す概略構造図である。図2に示すように、ユーザ端末装置は筐体200を含む。筐体200は、本明細書では限定されないがプリズムの形状、円柱又は他の形状であり得る。筐体200は、限定されないがプラスチックを含む絶縁材で作られ得る。図2に示すように、ユーザ端末装置はさらに複数のインターフェースを含む。複数のインターフェースは、外部アンテナグループと電気的に結合された外部インターフェースを含む。ユーザ端末装置はさらに内部アンテナ及び外部アンテナを含む。内部アンテナ及び外部アンテナは無線周波数信号を送信及び/又は受信するために使用される。ユーザ端末装置は限定されないがCPEであり得る。CPEは、光ファイバユーザアクセスネットワークサービス用の新しいクライアント端末であり、そして有線ブロードバンドなどのサービスを提供するために使用される。CPEは、無線Wi-Fi信号の形式のモバイル信号を受信しそして転送するためのモバイル信号アクセス装置であり、そして基地局により送信されるネットワーク信号をWi-Fi信号へ変換するための装置でもある。この実施では、ユーザ端末装置は、無線周波数信号を送信及び/又は受信するために(例えば、基地局により送信された第1の信号を受信し、これを第2の信号へ変換し、そしてこれをスマートフォン及びタブレットコンピュータなどの端末装置へ送信するために)内部アンテナ及び外部アンテナから4つのアンテナを選択する。
【0013】
図3はユーザ端末装置の筐体が除去された、いくつかの実施による図2に示すユーザ端末装置を示す概略構造図である。ユーザ端末装置はN/2個の内部アンテナグループ310a及び信号変換デバイスを含む。図では示さないが、ユーザ端末装置はさらに、M/2個の外部アンテナグループと電気的周辺インターフェースとを含む。N/2個の内部アンテナグループ310aはユーザ端末装置の周縁の回りに分散される。各内部アンテナグループ310aは2つの内部アンテナ310を含む。各内部アンテナグループ310aの2つの内部アンテナ310は同じ配向及び異なる偏向方向を有する。1つの外部アンテナグループは2つの外部アンテナを含む。外部アンテナグループはユーザ端末装置の周辺インターフェースを介しユーザ端末装置へ電気的に結合される。内部アンテナ310及び外部アンテナは第1のネットワーク信号を受信するために使用される。信号変換デバイスは、第1のネットワーク信号を受信するためにN個の内部アンテナ310(Nは8に等しい)から2つの内部アンテナ310及び2つの外部アンテナを選択するように構成されそしてさらに2つの選択された内部アンテナ310及び2つの選択された外部アンテナにより受信された第1のネットワーク信号を第2のネットワーク信号へ変換するように構成される。信号変換デバイスは、第1のネットワーク信号を受信するためにN個の内部アンテナ310(Nは2に等しい)から2つの内部アンテナ310を選択するように構成されそしてさらに2つの選択された内部アンテナ310により受信された第1のネットワーク信号を第2のネットワーク信号へ変換するように構成される。
【0014】
この実施では、Nは8に等しく、Mは2に等しい。他の実施では、N及びMは本明細書では限定されず、他の値であり得る。
【0015】
内部アンテナ310は限定されないがミリ波信号又はテラヘルツ信号用の受信アンテナであり得る。したがって、第1のネットワーク信号は限定されないがミリ波信号又はテラヘルツ信号であり得る。現在、5Gでは、3GPP TS38.101プロトコルの仕様によると、2つの周波数範囲(周波数範囲FR1及び周波数範囲FR2)が5G新無線(NR:new radio)のために主に利用可能である。周波数範囲FR1はサブ6GHzとしても知られる450MHz~6GHzである、周波数範囲FR2は24.25GHz~52.6GHzであり、通常ミリメートル波(mm波)周波数範囲と呼ばれる。3GPP(リリース15)は次のように現在の5Gミリメートル波を規定する:n257(26.5~29.5GHz)、n258(24.25~27.5GHz)、n261(27.5~28.35GHz)及びn260(37~40GHz)。ミリ波信号又はテラヘルツ信号の両方は高い通信速度を有する。しかし、ミリ波信号又はテラヘルツ信号は外部物体により容易に遮断される。内部アンテナ310と基地局3との間に遮蔽がある場合、内部アンテナ310により受信される第1のネットワーク信号の信号強度は比較的低い。この場合、低信号強度を有する第1のネットワーク信号が第2のネットワーク信号へ変換されれば、取得された第2のネットワーク信号の信号強度もまた比較的低いかもしれない。いくつかの実施の説明では、内部アンテナ310はサブ6GHz信号用の受信アンテナである。したがって、第1のネットワーク信号はサブ6GHzにおける無線周波数信号であり、そして第2のネットワーク信号は限定されないがWi-Fi信号であり得る。
【0016】
N/2個の内部アンテナグループ310aはユーザ端末装置の周縁の回りに配置され得、これは、N/2個の内部アンテナグループ310aが筐体200の内部の周囲を1周以上囲む場合に限定されない。N/2個の内部アンテナグループ310aは、N/2個の内部アンテナグループ310aがユーザ端末装置の周縁の回りに分散される限り、筐体200の内壁上に又は他の部品上に直接的又は間接的に配置され得る。
【0017】
第1のネットワーク信号を送信する基地局3の位置の不確定性に起因して、第1のネットワーク信号の送信方向は不確定である。様々な方向において内部アンテナ310により受信される第1のネットワーク信号の信号強度は異なる。例えば、内部アンテナ310と基地局3との間に遮蔽物体がある場合、内部アンテナ310により受信される第1のネットワーク信号の信号強度は比較的低い。この場合、低信号強度を有する第1のネットワーク信号が第2のネットワーク信号へ変換されれば、取得された第2のネットワーク信号の信号強度もまた比較的低いかもしれない。本開示によると、複数の内部アンテナ310は、内部アンテナ310が複数の方向からの第1のネットワーク信号を検出し得るようにユーザ端末装置の周縁の回りに分散される。このようにして、収集された第1のネットワーク信号の様々な信号強度に従って最も高い信号強度を有する第1のネットワーク信号を判断する精度が改善され得、これにより、相対的に高い信号強度を有する第2のネットワーク信号を取得するための必要な基礎を提供する。信号変換デバイスは、1つ又は複数の内部アンテナ310により受信される最強信号強度を有する第1のネットワーク信号を選択し、そして変換された第2のネットワーク信号の信号強度が改善されるように第1のネットワーク信号を第2のネットワーク信号へ変換するように構成される。
【0018】
加えて、基地局3により送信される第1のネットワーク信号は、ユーザ端末装置への伝搬中の散乱及び他の要因に起因して楕円偏向を呈示する。一般的に、或る偏向方向における内部アンテナ310は第1のネットワーク信号のすべてのエネルギーを受信することができない、すなわち或る偏向方向において内部アンテナ310により受信される第1のネットワーク信号のエネルギーは非常に低い。本開示では、1つの内部アンテナグループ310a内の2つの内部アンテナ310は偏向方向が異なり、これにより、相対的に高いエネルギーを有する第1のネットワーク信号を内部アンテナグループ310a内の2つの内部アンテナ310により受信される確率を改善し得る。
【0019】
いくつかの実施では、1つの内部アンテナグループ310aは2つの内部アンテナ310を含み、同じ内部アンテナグループ310a内の2つの内部アンテナ310の1つは第1の偏向方向を有し、そして同じ内部アンテナグループ310a内の2つの内部アンテナ310の他のアンテナは第2の偏向方向を有し、ここで第1の偏向方向及び第2の偏向方向はそれぞれ±45°偏向方向である。
【0020】
上述のように、基地局3により送信される第1のネットワーク信号は、ユーザ端末装置への伝搬中の散乱及び他の要因に起因して楕円偏向を呈示する。水平偏向方向又は垂直偏向方向を有する単一内部アンテナ310は、すべてのエネルギーを受信することができない。可能な限り大きなエネルギーの第1のネットワーク信号を受信するためにその偏向方向が互いに垂直である2つの内部アンテナ310が、第1のネットワーク信号を受信するために1つの内部アンテナグループ310a内に在る。したがって、第1のネットワーク信号のエネルギーはいかなる場合でも内部アンテナグループ310aを介し受信され得る。しかし、垂直偏向又は水平偏向を有する第1のネットワーク信号の送信中、第1のネットワーク信号は楕円偏向を有する第1のネットワーク信号になりそして楕円偏向を有する第1のネットワーク信号は垂直方向及び水平方向に非整合成分を有する。0°及び90°の線形偏向を有する2つの内部アンテナ310がそれぞれ内部アンテナグループ310a内のアンテナであれば、第1のネットワーク信号のエネルギーのほとんどは内部アンテナ310のうちの1つにより受信される。同じ内部アンテナグループ310a内の2つの内部アンテナ310が効果的に使用され得るということを保証するために、同じ内部アンテナグループ310a内の2つの内部アンテナ310はそれぞれ、同じ内部アンテナグループ310a内の各内部アンテナ310が第1のネットワーク信号を効果的に受信し得るように±45°偏向方向を有するように設定される。
【0021】
以上のように、本開示の実施によると、ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断し得る。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、2つの標的内部アンテナが、4つの内部アンテナグループのうちの任意のアンテナングループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定される。標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されると、2つの標的内部アンテナが、無線周波数信号を送受信するために内部アンテナグループから確定される。このようにして、ユーザ端末装置は最適信号方向において現在のネットワークへアクセスし得、これは信号安定性を強化すること及びユーザ経験を改善することに有益である。
【0022】
図4はいくつかの実施によるユーザ端末装置400のモジュールアーキテクチャを示すブロック図である。ユーザ端末装置400は端末装置へ適用可能である。ユーザ端末装置400は無線周波数フロントエンドモジュール410、アンテナモジュール420、プロセッサ430、入力/出力(I/O)サブシステム440及びメモリ450を含む。
【0023】
複数の無線周波数回路411を含む無線周波数フロントエンドモジュール410は無線周波数信号を送受信するためにアンテナを制御するように構成される。
【0024】
アンテナモジュール420は無線周波数信号を送受信するように構成される。アンテナモジュール420はN個の内部アンテナ421及びM個の外部アンテナ422を含む。M個の外部アンテナは、入出力サブシステム440の周辺インターフェース441を介し無線周波数フロントエンドモジュールへ電気的に結合され、ここでNは1以上の整数であり、そしてMはNより小さな正整数である。
【0025】
プロセッサ430は、2M×2Mチャネルからの無線周波数信号の送受信を実現するために、M個の外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合に無線周波数信号を送受信するためにN個の内部アンテナからM個の内部アンテナを選択するように構成される。
【0026】
メモリ450はさらに、オペレーティングシステム451、通信システム452及びグローバル測位システム(GPS)453を含む。
【0027】
前述の実施と同様に、図5はいくつかの実施によるユーザ端末装置を示す回路図である。図5に示すように、この実施では、無線周波数フロントエンドモジュール51がアンテナモジュール52へ電気的に結合される。アンテナモジュール52は送受信器521を含み、送受信器521はデータを送信するためのTX端及びデータを受信するためのRX端を含む。無線周波数フロントエンドモジュール51は無線周波数信号を送受信するためにアンテナモジュール52の送受信器521を制御するように構成される。無線周波数フロントエンドモジュール51はプロセッサ53へ電気的に結合される。プロセッサ53はアンテナモジュール52へ電気的に結合される。プロセッサ53は無線周波数信号を送受信するためにアンテナモジュール52から2つ以上の送受信器521を選択するように構成される。アンテナモジュール52はベースバンドプロセッサ55へ電気的に結合される。ベースバンドプロセッサ55は、アンテナモジュール52により収集される第1の無線周波数信号を受信し、これを第2の無線周波数信号へ変換し、そしてこれをアンテナモジュール52を介し送信するように構成される。ベースバンドプロセッサ55はプロセッサ53へ電気的に結合される。プロセッサ53は、ベースバンドプロセッサ55内で行われる第1の無線周波数信号と第2の無線周波数信号との間の変換操作を制御するように構成される。プロセッサ53はメモリ54へ電気的に結合される。メモリ54はアンテナデータを格納するように構成される。アンテナデータは歴史的に最適なアンテナグループを含み得る。プロセッサ53は歴史的に最適なアンテナグループに従ってアンテナモジュール52内の少なくとも1つの送受信器521を選択するように構成される。
【0028】
以上のように、本開示の実施によると、ユーザ端末装置はユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうか判断し得、外部アンテナグループは第1の外部アンテナ及び第2の外部アンテナを含む。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、エッジ選択(edge selection)アルゴリズムが、第1の候補アンテナグループを判断確定ために内部アンテナグループ及び外部アンテナグループに対して実行され、ここで第1の候補アンテナグループは第1の内部アンテナ、第2の内部アンテナ及び外部アンテナグループを含む。標的アンテナグループは第1の候補アンテナグループに基づきコーナー選択(corner selection)アルゴリズムにより確定される。このようにして、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されると、現在のネットワークにアクセスするための標的アンテナグループは、ユーザ端末装置が最適信号方向において現在のネットワークにアクセスし得るように、外部アンテナグループと内部アンテナグループから確定された第1及び第2の内部アンテナとに従って確定され、これは信号安定性を強化すること及びユーザ経験を改善することに有益である。
【0029】
いくつかの実施では、アンテナモジュール420のN個の内部アンテナはN/2個の内部アンテナグループへ分割される。各内部アンテナグループは第1の偏向方向の第1のアンテナ及び第2の偏向方向の第2のアンテナを含む。N/2個の内部アンテナグループはそれぞれ、ユーザ端末装置のN/2個の異なる面上に分散される。
【0030】
ユーザ端末装置は円柱状、立方体状などであり得る。N個の内部アンテナは複数の内部アンテナグループを取得するために対でグループ化されそして複数の内部アンテナグループはユーザ端末装置の複数の面上に一様に分散される。
【0031】
いくつかの実施では、アンテナモジュール420のN個の内部アンテナは8個の内部アンテナとして具現化されそしてM個の外部アンテナは2つの外部アンテナとして具現化される。8個の内部アンテナは4つの内部アンテナグループへ分割される。4つの内部アンテナグループはユーザ端末装置の周縁の回りに分散される。4つの内部アンテナグループのそれぞれは第1の偏向方向の第1のアンテナ及び第2の偏向方向の第2のアンテナを含む。
【0032】
図6はいくつかの実施によるユーザ端末装置の内部アンテナグループ及び外部アンテナグループのアンテナ分布を示す概略図である。いくつかの実施では、図6に示すように、外部アンテナ1及び外部アンテナ2が外部アンテナグループを形成する。外部アンテナグループはユーザ端末装置の電気的周辺インターフェースを介しユーザ端末装置へ結合される。内部アンテナ6及び内部アンテナ10は内部アンテナグループ1と呼ばれる内部アンテナグループを形成し、内部アンテナ8及び内部アンテナ3は内部アンテナグループ2として記録される内部アンテナグループに属し、内部アンテナ4及び内部アンテナ7は内部アンテナグループ3と呼ばれる内部アンテナグループを形成し、そして内部アンテナ9及び内部アンテナ5は内部アンテナグループ4と呼ばれる内部アンテナグループを形成する。上記4つの内部アンテナグループの組み合わせは内部アンテナグループ1及び内部アンテナグループ2の組み合わせ、内部アンテナグループ1及び内部アンテナグループ3の組み合わせ、内部アンテナグループ2及び内部アンテナグループ4の組み合わせ、そして内部アンテナグループ3及び内部アンテナグループ4の組み合わせを含み得る。
【0033】
いくつかの実施では、プロセッサ430は、2つの外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合に無線周波数信号を送受信するために8個の内部アンテナから2つの標的内部アンテナを選択するように構成される。
【0034】
いくつかの実施では、4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから2つの標的内部アンテナを確定することについて、プロセッサ430は以下のことを行うように構成される:4つの内部アンテナグループ組み合わせを取得するために4つの内部アンテナグループをグループ化することであって、ここで4つの内部アンテナグループ組み合わせのそれぞれは2つの隣接内部アンテナグループを含む、グループ化すること、及び4つの内部アンテナグループ組み合わせのうちの任意の組み合わせから2つの標的内部アンテナを確定すること。
【0035】
いくつかの実施では、プロセッサ430は以下のことを行うように構成される:(外部アンテナグループの)2つの外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合にユーザ端末装置が外部アンテナグループに結合されるかどうかを判断すること、及びユーザ端末装置が外部アンテナグループに結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定された場合に、4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから2つの標的内部アンテナを確定すること。無線周波数フロントエンドモジュールは無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナを制御するように構成される。
【0036】
外部アンテナグループは第1の外部アンテナ及び第2の外部アンテナを含む。外部アンテナグループは、第1の外部アンテナ及び第2の外部アンテナを含む電子デバイス又は第1の外部アンテナ及び第2の外部アンテナを含む外部ハードウェアモジュールであり得る。第1の外部アンテナ及び第2の外部アンテナはリモート外部アンテナであり得る。
【0037】
いくつかの実施では、ユーザ端末装置に電源を投入されたことが検出されると、外部アンテナ検出要求が内部通信リンクを介しハードウェアモジュールへ送信され、ここで外部アンテナ検出要求が、ハードウェアモジュールに周辺インターフェースが外部アンテナグループへ電気的に接続されたかどうかを検出することを要求するために使用され、ハードウェアモジュールにより送信された外部接続検出応答が受信され、そして周辺インターフェースが外部アンテナグループへ接続されたかどうかが外部接続検出応答に従って確定される。
【0038】
いくつかの実施では、4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから2つの標的内部アンテナを確定することについて、プロセッサ430は以下のことを行うように構成される:4つの内部アンテナグループから2つの隣接内部アンテナグループを選択すること、及び2つの標的内部アンテナを確定するために、2つの選択された隣接内部アンテナグループのそれぞれのグループから1つの内部アンテナを選択し、複数組の2つの標的内部アンテナを確定すること。
【0039】
いくつかの実施では、2つの標的内部アンテナを確定するために、4つの内部アンテナグループから2つの隣接内部アンテナグループを選択し、そして2つの選択された隣接内部アンテナグループのそれぞれのグループから1つの内部アンテナを選択することについて、プロセッサ430は、複数の内部アンテナグループ組み合わせのそれぞれの組合せに対して以下の操作を行うことにより複数の信号受信品質値(信号受信品質は受信された信号の品質を指示する)を取得するように構成され、ここで複数の内部アンテナグループ組み合わせは、予め設定された近隣関係に従って4つの内部アンテナグループをグループ化することにより取得される内部アンテナグループの組み合わせであり、そして各内部アンテナグループ組み合わせは2つの内部アンテナグループを含む。複数の内部アンテナグループ組み合わせのそれぞれの組み合わせに対して、1つの内部アンテナは、2つの内部アンテナを確定するために、現在処理されている内部アンテナグループ組み合わせの2つの内部アンテナグループのそれぞれのグループから選択され、2つの確定された内部アンテナ及び2つの外部アンテナは有効にされ、そしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値が受信される。プロセッサ430はさらに、複数の信号受信品質値から最大信号受信品質値を取得するように構成される(最大信号受信品質値は複数の信号受信品質値のうちの最大である信号受信品質値を指す)。プロセッサ430は最大信号受信品質値及び最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナに従って2つの標的内部アンテナを確定するように構成される。
【0040】
いくつかの実施では、複数の内部アンテナグループ組み合わせは、予め設定された近隣関係に従って4つの内部アンテナグループをグループ化することにより取得される内部アンテナグループ組み合わせとして具現化され、ここで複数の内部アンテナのグループ組み合わせは内部アンテナグループ1及び内部アンテナグループ2の組み合わせ、内部アンテナグループ2及び内部アンテナグループ3の組み合わせ、内部アンテナグループ3及び内部アンテナグループ4の組み合わせ、及び内部アンテナグループ1及び内部アンテナグループ4の組み合わせを含む。
【0041】
いくつかの実施では、1つの内部アンテナは、2つの内部アンテナを確定するために、現在処理されている内部アンテナグループ組み合わせの2つの内部アンテナグループのそれぞれのグループから選択され、2つの確定された内部アンテナはアンテナ方式を形成する。したがって、複数のアンテナ方式は、4つの内部アンテナグループ組み合わせのそれぞれの組み合わせ内の2つの内部アンテナグループのそれぞれのグループから1つの内部アンテナを選択することにより取得され得る。複数のアンテナ方式は次の表のものを含む。
【0042】
【表1】
【0043】
いくつかの実施では、無線周波数フロントエンドモジュール410は、各組の2つの内部アンテナ及び2つの外部アンテナを有効にするように構成され、さらに複数の信号受信品質値を取得するためにユーザ端末装置の信号受信品質値を受信するように構成される。プロセッサ430はさらに、複数の信号受信品質値から最大信号受信品質値を取得するように構成され、さらに最大信号受信品質値に対応する1組の2つの標的内部アンテナと2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにするように無線周波数フロントエンドモジュールを制御するように構成される。
【0044】
一例として、前述の実施は以下のことを含み得る。複数のアンテナ方式のトラバーサル選択操作が行われる。具体的には、初期方式1(例えば外部アンテナ1、外部アンテナ2、内部アンテナ6及び内部アンテナ3)が、外部アンテナと複数のアンテナ方式のアンテナ方式1を組み合わせることにより取得されそしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値(信号受信品質値1として記録された)が受信される。初期方式2(例えば外部アンテナ1、外部アンテナ2、内部アンテナ6及び内部アンテナ4)が、外部アンテナと複数のアンテナ方式のアンテナ方式2を組み合わせることにより取得され、初期方式2のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループとなるように切り替えられ、そしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値(信号受信品質値2として記録された)が受信される。初期方式1のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループへ戻されるように切り替えられる。初期方式3(例えば外部アンテナ1、外部アンテナ2、内部アンテナ6及び内部アンテナ7)が、外部アンテナと複数のアンテナ方式のアンテナ方式3のアンテナ3を組み合わせることにより取得され、初期方式3のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループとなるように切り替えられ、そしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値(信号受信品質値3として記録された)が受信される。初期方式1のアンテナグループは、図7に示すように複数のアンテナ方式のトラバーサル操作が終わるまでに端末装置の現在のアンテナグループへ戻されるように切り替えられる。
【0045】
いくつかの実施では、複数のアンテナ方式のトラバーサル操作が完了した後、複数の信号受信品質値が取得され、最大信号受信品質値が複数の信号受信品質値から取得され(最大信号受信品質値は、複数の信号受信品質値のうちの最大である信号受信品質値を指す)、2つの標的内部アンテナは最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。
【0046】
いくつかの実施では、2つの標的内部アンテナは、以下のように最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナが属する2つの内部アンテナグループが確定される。2つの確定された内部アンテナグループに関して、以下のように2つの内部アンテナグループにそれぞれ対応する2つの信号受信品質値を取得する。2つの確定された内部アンテナグループの各グループに対して、内部アンテナグループ内の2つの内部アンテナと2つの外部アンテナとを有効にし、ユーザ端末装置の現在の信号受信品質値を受信する。最大信号受信品質値及び2つの信号受信品質値のどれが最大であるかを判断する。最大信号受信品質値が最大信号受信品質値及び2つの信号受信品質値のうちの最大であれば、2つの内部アンテナは2つの標的内部アンテナであると確定される。2つの信号受信品質値の1つが最大信号受信品質値及び2つの信号受信品質値のうちの最大であれば、2つの信号受信品質値の1つに対応する内部アンテナグループ内の2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナであると確定される。
【0047】
2つの内部アンテナが内部アンテナ6及び内部アンテナ8であれば、2つの内部アンテナが属する2つの内部アンテナグループが内部アンテナグループ1及び内部アンテナグループ2であると確定される。内部アンテナ8が無効にされ、内部アンテナグループ1内の内部アンテナ10が有効にされそしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値1’が受信される。内部アンテナ10が無効にされ、内部アンテナ8が有効にされそしてユーザ端末装置のネットワーク接続が安定であると、内部アンテナ6が無効にされ、内部アンテナグループ2内の内部アンテナ3が有効にされそしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値2’が受信される。図8に示すように、信号受信品質値1’、信号受信品質値2’及び最大信号受信品質値のどれが最大であるかを判断する。信号受信品質値1’が信号受信品質値1’、信号受信品質値2’及び最大信号受信品質値のうちの最大であれば、内部アンテナ6及び内部アンテナ10が2つの標的内部アンテナであると確定される。信号受信品質2’が信号受信品質値1’、信号受信品質値2’及び最大信号受信品質値のうちの最大であれば、内部アンテナ3及び内部アンテナ8が2つの標的内部アンテナであると確定される。最大信号受信品質値が信号受信品質値1’、信号受信品質値2’及び最大信号受信品質値のうちの最大であれば、内部アンテナ6及び内部アンテナ8が2つの標的内部アンテナであると確定される。
【0048】
いくつかの実施では、プロセッサ430は、2つの外部アンテナが無線周波数信号を送受信するように構成される場合にユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断するように構成され、プロセッサ430はさらに、複数組の2つの標的内部アンテナを確定するように、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ接続されそして外部アンテナグループが有効にされると確定されると4つの内部アンテナグループのうちの同じ内部アンテナグループ内の2つの内部アンテナを2つの標的内部アンテナとして選択するように構成される。
【0049】
いくつかの実施では、以下のように、4つの内部アンテナグループのうちの同じ内部アンテナグループ内の2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナとして選択される。4つの内部アンテナグループに関して、4つの内部アンテナグループに対応する4つの信号受信品質値が次のように取得される。4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループ内の2つの内部アンテナを選択する。2つの選択された内部アンテナ及び2つの外部アンテナを有効にし、そしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値を受信する。最大信号受信品質値は4つの信号受信品質値から取得される(最大信号受信品質値は4つの信号受信品質値のうちの最大である信号受信品質値を指す)。2つの標的内部アンテナは最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。
【0050】
いくつかの実施では、無線周波数フロントエンドモジュール410は、複数の信号受信品質値を取得するように、各組の2つの標的内部アンテナと2つの外部アンテナとが無線周波数信号を送受信するように制御してそしてユーザ端末装置の信号受信品質値を受信するように構成される。プロセッサ430はさらに、以下のことを行うように構成される:複数の信号受信品質値のうちの最大信号受信品質値を取得すること、及び最大信号受信品質値に対応する1組の2つの標的内部アンテナと2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにするように無線周波数フロントエンドモジュールを制御すること。
【0051】
一例として、前述の実施は以下のことを含み得る。第1の方式(すなわち外部アンテナ1、外部アンテナ2、内部アンテナ6及び内部アンテナ10)が外部アンテナと4つの内部アンテナグループ内の内部アンテナグループ1とを組み合わせることにより取得されそしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値(第1の信号受信品質値として記録された)が受信される。第2の方式(すなわち外部アンテナ1、外部アンテナ2、内部アンテナ3及び内部アンテナ8)は、外部アンテナと4つの内部アンテナグループから選択された内部アンテナグループ2とを組み合わせることにより取得され、第2の方式のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループとなるように切り替えられ、そしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値(第2の信号受信品質値として記録された)が受信される。第1の方式のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループへ戻されるように切り替えられる。第3の方式(すなわち外部アンテナ1、外部アンテナ2、内部アンテナ4及び内部アンテナ7)は外部アンテナと4つの内部アンテナグループから選択された内部アンテナグループ3とを組み合わせることにより取得され、第3の方式のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループとなるように切り替えられ、そしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値(第3の信号受信品質値として記録された)が受信される。第1の方式のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループへ戻されるように切り替えられる。図9に示すように、第4の方式(すなわち外部アンテナ1、外部アンテナ2、内部アンテナ5及び内部アンテナ9)は外部アンテナと4つの内部アンテナグループから選択された内部アンテナグループ4とを組み合わせることにより取得され、第4の方式のアンテナグループはユーザ端末装置の現在のアンテナグループとなるように切り替えられ、そしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値(第4の信号受信品質値として記録された)が受信される。第1の信号受信品質値、第2の信号受信品質値、第3の信号受信品質値及び第4の信号受信品質値のうちの最大信号受信品質値が確定される。2つの標的内部アンテナは最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。
【0052】
さらに、2つの標的内部アンテナは、以下のように最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。最大信号受信品質値に対応する内部アンテナグループが確定される(例えば内部アンテナグループは内部アンテナグループ1である)。内部アンテナグループ2と内部アンテナグループ1に隣接する内部アンテナグループ3とが確定される。内部アンテナグループ1は無効にされる。内部アンテナグループ3から選択された1つの内部アンテナ及び内部アンテナグループ2から選択された1つの内部アンテナが有効にされ、ユーザ端末装置の現在の信号受信品質値が、複数の信号受信品質値が上記操作の繰り返し後に取得されるように受信される。複数の信号受信品質値及び最大信号受信品質値の最大値が確定される。最大値に対応する2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナとして確定される。
【0053】
いくつかの実施では、4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから2つの標的内部アンテナを確定する前に、以下の操作がさらに含まれる。2つの外部アンテナと2つの歴史的に最適な内部アンテナとを含む歴史的に最適なアンテナグループが取得される。2つの歴史的に最適な内部アンテナが最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナであるかどうかが判断される。イエスであれば、最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナとして確定される。そうでなければ、最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナと従って2つの標的内部アンテナの確定に進む。
【0054】
いくつかの実施では、4つの内部アンテナの組み合わせ又は2つの内部アンテナと2つの外部アンテナとの組み合わせを含む歴史的に最適なアンテナグループが取得される。歴史的に最適なアンテナグループが4つの内部アンテナの組み合わせとして具現化されると仮定すると、歴史的に最適なアンテナグループは現在の最大信号受信品質値に対応するアンテナグループとは異なり、したがって、最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナ及び最大信号受信品質値に従って2つの標的内部アンテナを確定する。歴史的に最適なアンテナグループが2つの外部アンテナと2つの内部アンテナとの組み合わせとして具現化されると仮定すると、2つの内部アンテナは2つの歴史的に最適な内部アンテナであり、そして2つの歴史的に最適な内部アンテナが最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナであるかどうかが判断される。イエスであれば、最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナとして確定される。そうでなければ、最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って2つの標的内部アンテナを確定する。
【0055】
いくつかの実施では、最大信号受信品質値に対応する1組の2つの標的内部アンテナと2つの外部アンテナとを有効にして無線周波数信号を送受信するようにするように無線周波数フロントエンドモジュールを制御した後、以下の操作がさらに行われる。標的アンテナグループに基づき現在の環境内の接続可能ネットワークアクセスポイントを検索しそしてそれにアクセスする。予め設定された期間内に、標的アンテナグループ内の第1の外部アンテナの基準信号受信電力(RSRP:reference signal receiving power)、標的アンテナグループ内の第2の外部アンテナの基準信号受信電力、標的アンテナグループ内の第1の内部アンテナの基準信号受信電力、及び標的アンテナグループ内の第2の内部アンテナの基準信号受信電力が取得される。第1の内部アンテナの基準信号受信電力、第2の内部アンテナの基準信号受信電力、第1の外部アンテナの基準信号受信電力、及び第2の外部アンテナの基準信号受信電力の電力差がアンテナ電力差集合を取得するために計算され、ここでアンテナ電力差集合は第1の電力差、第2の電力差、第3の電力差及び第4の電力差を含む。アンテナ電力差集合が予め設定された電力差閾値以下の少なくとも1つの電力差を含めば、標的アンテナグループは4つの内部アンテナグループに従って更新される。
【0056】
予め設定された期間は、本明細書では限定されないが10分間、30分間、60分間などであり得る。
【0057】
第1の電力差は第1の外部アンテナの基準信号受信電力と第1の内部アンテナの基準信号受信電力との電力差である。第2の電力差は第1の外部アンテナの基準信号受信電力と第2の内部アンテナの基準信号受信電力との電力差である。第3の電力差は第2の外部アンテナの基準信号受信電力と第1の内部アンテナの基準信号受信電力との電力差である。第4の電力差は第2の外部アンテナの基準信号受信電力と第2の内部アンテナの基準信号受信電力との電力差である。
【0058】
電力差閾値は本明細書では限定されないが10db、20db、30dbなどであり得る。
【0059】
一例として、タイマにより計数された期間が予め設定された期間(例えば30分間)に到達した時点で、標的アンテナグループ内の4つのアンテナのそれぞれのアンテナの基準信号受信電力が次のようであれば、例えば第1の外部アンテナの基準信号受信電力が50dbであり、第2の外部アンテナの基準信号受信電力が40dbであり、第1の内部アンテナの基準信号受信電力が20dbであり、そして第2の内部アンテナの基準信号受信電力が25dbであれば、アンテナ電力差集合はアンテナ電力差を計算することにより取得され、ここでアンテナ電力差集合は、30dbである第1の電力差、25dbである第2の電力差、20dbである第3の電力差、15dbである第4の電力差を含み、そして予め設定された電力差閾値(例えば10db)も取得される。次に、第1の電力差、第2の電力差、第3の電力差及び第4の電力差がすべて、予め設定された電力差閾値より大きいということが確定され得、したがって標的アンテナグループは不変なまま維持される。タイマにより計数された期間が予め設定された期間(例えば30分間)に到達した時点で、標的アンテナグループ内の4つのアンテナのそれぞれのアンテナの基準信号受信電力が次のようであれば、例えば第1の外部アンテナの基準信号受信電力が10dbであり、第2の外部アンテナの基準信号受信電力が40dbであり、第1の内部アンテナの基準信号受信電力が20dbであり、そして第2の内部アンテナの基準信号受信電力が25dbであれば、アンテナ電力差集合はアンテナ電力差を計算することにより取得され、ここでアンテナ電力差集合は、-10dbである第1の電力差、-15dbである第2の電力差、20dbである第3の電力差、15dbである第4の電力差を含み、そして予め設定された電力差閾値(例えば10db)も取得される。次に、第1の電力差及び第2の電力差が予め設定された電力差閾値より小さいということが確定され得、したがって2つの内部アンテナが2つの外部アンテナを置換するために4つの内部アンテナグループから選択される。例えば、第1の内部アンテナが内部アンテナ6でありそして第2の内部アンテナが内部アンテナ8であれば、2つの内部アンテナ(例えば内部アンテナ10及び内部アンテナ3)が4つの内部アンテナグループから選択され、2つの外部アンテナは無効にされそして内部アンテナ10及び内部アンテナ3は有効にされる。
【0060】
さらに、4つの内部アンテナグループに従って標的アンテナグループを更新することについて、プロセッサ430はさらに、標的アンテナグループ内の2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループ内に在るかどうかを判断し、そして標的アンテナグループの2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループ内に無いということを判断することに応答して、2つの外部アンテナを無効にし、そして2つの標的内部アンテナが属する2つの内部アンテナグループを有効にするように構成される。
【0061】
いくつかの実施では、標的アンテナグループ内の2つの標的内部アンテナが確定される。2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに属するかどうかが判断される。2つの標的内部アンテナが異なる内部アンテナグループに属すれば、すなわち2つの標的内部アンテナが2つの内部アンテナグループに対応すれば(2つの標的内部アンテナが内部アンテナ6及び内部アンテナ4であれば、2つの標的内部アンテナがそれぞれ内部アンテナグループ1及び内部アンテナグループ3内に在り、すなわち、2つの標的内部アンテナが2つの異なる内部アンテナグループ内に在る)、2つの外部アンテナは無効にされそして2つの標的内部アンテナが属する2つの内部アンテナグループが有効にされる。具体的には、2つの内部アンテナが内部アンテナ6及び内部アンテナ4であれば、内部アンテナグループ1及び内部アンテナグループ3が有効にされる。
【0062】
いくつかの実施では、プロセッサ430はさらに、2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに属するかどうかを判断し、2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに属するということを判断することに応答して、2つの外部アンテナを無効にし、そして2つの標的内部アンテナが属する内部アンテナグループに隣接する2つの内部アンテナグループ内の任意の2つの内部アンテナを有効にし、そして、ユーザ端末装置の信号受信品質値を受信するように構成される。4つの内部アンテナグループのグループに対して、プロセッサ430はさらに、アンテナ信号品質集合を取得するために上記操作を反復するように構成される。プロセッサ430はさらに、アンテナ信号品質集合内の最大値を取得し、そして最大値に対応する4つの内部アンテナに従って標的アンテナグループを形成するように構成される。
【0063】
いくつかの実施では、標的アンテナグループの2つの標的内部アンテナが確定される。2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに属するかどうかが判断される。2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに属すれば、すなわち2つの標的内部アンテナが1つの内部アンテナグループ内の2つの内部アンテナであれば(例えば、2つの標的内部アンテナが内部アンテナ6及び内部アンテナ10であれば、2つの標的内部アンテナが内部アンテナグループ1に属し、すなわち2つの標的内部アンテナは内部アンテナグループ1に対応する)、2つの外部アンテナは無効にされそして2つの標的内部アンテナが属する内部アンテナグループに隣接する2つの隣接内部アンテナグループが確定される(具体的には、2つの標的内部アンテナが内部アンテナグループ1に属すれば、内部アンテナグループ2及び内部アンテナグループ3が確定される)。1つの内部アンテナは、2つの隣接内部アンテナグループ(例えば内部アンテナ3及び内部アンテナ4)のそれぞれから選択され、第1の内部アンテナ方式は、選択された内部アンテナと2つの標的内部アンテナとを組み合わせることにより形成され、第1の内部アンテナ方式は有効にされそしてユーザ端末装置の現在の信号受信品質値が受信される。上記操作は複数の信号受信品質値を取得するために繰り返される。複数の信号受信品質値のうちの最大値に対応する4つの内部アンテナが、標的アンテナグループを形成するために確定される。
【0064】
一実施では、ユーザ端末装置の現在の信号受信品質値は次のように受信される。信号受信品質演算が、信号受信品質値を取得するために活性化される。信号受信品質演算は以下のことを含む。
【0065】
202aでは、チャネル品質指標(CQI:channel quality indication)値とSinr値との間の事前設定マッピング関係に従って、Sinr値内の各ランクのCQI値CQIが確定される。
【0066】
202bでは、CQI値とコードレートとの間の事前設定マッピング関係に従って、各ランクのCQI値CQIに対応するコードレートRが確定される。
【0067】
202cでは、予め設定された信号受信品質計算式が取得されそして現在のアンテナグループの信号受信品質効率は、スペクトル効率計算式の入力としてコードレートR、ランク値及び変調次数mを取ることにより計算され、ここで信号受信品質計算式は次のものである:
【数1】
ここでSinr(各ランク)はSinr値/ランク(Sinr値が大きいほどダウンロードレートは高い)を表し、RSRP値は、ロングタームエヴォリューション(LTE)ネットワーク内の物理層測定により必要とされる信号受信電力値(無線信号の強度を表し得るキーパラメータ)であり、そして或るシンボル内のすべてのリソース要素(RE)搬送基準信号上の信号受信電力値の平均値である。
【0068】
以上のように、本開示の実施によると、ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断し得る。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、2つの標的内部アンテナが、4つの内部アンテナグループのうちの任意のアンテナングループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定される。標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合される場合、2つの標的内部アンテナが、無線周波数信号を送受信するために内部アンテナグループから確定される。このようにして、ユーザ端末装置は、信号安定性を強化すること及びユーザ経験を改善することに有益である相対的に強いネットワーク信号を受信し得る。
【0069】
図10はいくつかの実施によるアンテナ選択方法を示す概略フローチャートである。本方法は、図1と併せて説明されたユーザ端末装置及び前述のユーザ端末装置へ適用可能である。ユーザ端末装置は4つの内部アンテナグループ及び1つの外部アンテナグループを含み得る。4つの内部アンテナグループはユーザ端末装置の周縁の回りに分散される。各内部アンテナグループは異なる偏向方向を有する2つの内部アンテナを含む。外部アンテナグループはユーザ端末装置の周辺インターフェースを介しユーザ端末装置へ電気的に結合される。図10に示すように、アンテナ選択方法は以下を含む。
【0070】
1001では、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかが判断される。
【0071】
1002では、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされると確定されると、2つの標的内部アンテナが、4つの内部アンテナグループのうちの任意のアンテナングループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定される。
【0072】
1003では、2つの標的内部アンテナ及び(外部アンテナグループの)2つの外部アンテナに従って、標的アンテナグループが、無線周波数信号を送受信するために形成される。
【0073】
以上のように、本開示の実施によると、ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断し得る。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、2つの標的内部アンテナが、4つの内部アンテナグループのうちの任意のアンテナングループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定される。標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合される場合、2つの標的内部アンテナが、無線周波数信号を送受信するために内部アンテナグループから確定される。このようにして、ユーザ端末装置は、信号安定性を強化すること及びユーザ経験を改善することに有益である相対的に強いネットワーク信号を受信し得る。
【0074】
図11は他の実施によるアンテナ選択方法を示す概略フローチャートである。本方法は前述のユーザ端末装置へ適用可能である。ユーザ端末装置は4つの内部アンテナグループ及び1つの外部アンテナグループを含み得る。4つの内部アンテナグループはユーザ端末装置の周縁の回りに分散される。各内部アンテナグループは異なる偏向方向を有する2つの内部アンテナを含む。外部アンテナグループはユーザ端末装置の周辺インターフェースを介しユーザ端末装置へ電気的に結合される。図11に示すように、アンテナ選択方法は以下を含む。
【0075】
1101では、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかが判断される。
【0076】
1102では、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされると確定されると、複数組の2つの内部アンテナを確定するように、2つの隣接内部アンテナグループが4つの内部アンテナグループから選択され、そして1つの内部アンテナは、2つの内部アンテナを確定するために2つの選択された隣接内部アンテナグループのそれぞれから選択され、(複数組の2つの内部アンテナのうちの)各組の2つの内部アンテナ及び2つの外部アンテナが、ユーザ端末装置により受信された複数の信号受信品質値を取得するように、有効にされて無線周波数信号を送受信するようにする。
【0077】
1103では、最大信号受信品質値が複数の信号受信品質値から取得されそして2つの標的内部アンテナが、最大信号受信品質値及び最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナに従って確定される。
【0078】
1104では、標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。
【0079】
1101~1104における操作の詳細に関し、図10において説明されたアンテナ選択の前述の方法の関連説明が参照され得、したがってこれは本明細書ではさらに詳細に説明されない。
【0080】
以上のように、本開示の実施によると、ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断し得る。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、2つの隣接内部アンテナグループが4つの内部アンテナグループから選択され、そして複数組の2つの内部アンテナを確定するように、1つの内部アンテナが、2つの内部アンテナを確定するために2つの選択された隣接内部アンテナグループのそれぞれから選択される。各組の2つの内部アンテナと2つの外部アンテナとは、ユーザ端末装置により受信された複数の信号受信品質値を取得するように、有効にされて無線周波数信号を送受信するようにする。最大信号受信品質値は複数の信号受信品質値から取得される。2つの標的内部アンテナは、最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。ユーザ端末装置が外部アンテナグループへ結合されると、2つの外部アンテナ及び2つの隣接内部アンテナグループからそれぞれ確定された標的内部アンテナは、無線周波数信号を送受信するように構成される。このようにして、ユーザ端末装置は、信号安定性を強化すること及びユーザ経験を改善することに有益である相対的に強いネットワーク信号を受信し得る。
【0081】
前述の実施と同様に、図12はいくつかの実施による電子装置1200を示す概略構造図である。図12に示すように、電子装置1200は、アプリケーションプロセッサ1210、メモリ1220、通信インターフェース1230、4つの内部アンテナグループ1240、1つの外部アンテナグループ1250及び1つ又は複数のプログラム1221を含む。1つ又は複数のプログラム1221は、メモリ1220内に格納されており、アプリケーションプロセッサ1210により実行されるように構成される。1つ又は複数のプログラム1221は、実行されるとプロセッサに以下のことを実行させる命令を含む。電子デバイスが外部アンテナグループへ結合されるかどうかが判断される。電子デバイスが外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされるように確定されると、2つの標的内部アンテナが、4つの内部アンテナグループのうちの任意のアンテナングループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定される。標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。
【0082】
以上のように、本開示の実施によると、電子デバイスは、電子デバイスが外部アンテナグループへ結合されるかどうかを判断し得る。電子デバイスが外部アンテナグループへ結合されそして外部アンテナグループが有効にされると確定されると、2つの標的内部アンテナが、4つの内部アンテナグループのうちの任意のアンテナングループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから確定される。標的アンテナグループは、無線周波数信号を送受信するために2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って形成される。電子デバイスが外部アンテナグループへ結合されると、2つの標的内部アンテナが、無線周波数信号を送受信するために内部アンテナグループから確定される。このようにして、電子デバイスは、信号安定性を強化すること及びユーザ経験を改善することに有益である相対的に強いネットワーク信号を受信し得る。
【0083】
いくつかの実施では、4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから2つの標的内部アンテナを確定することについて、プログラム内の命令は以下の操作を行うためにプロセッサにより実行される。2つの隣接内部アンテナグループが4つの内部アンテナグループから選択される。1つの内部アンテナが、複数組の2つの内部アンテナを確定するように、2つの内部アンテナを確定するために2つの選択された隣接内部アンテナグループのそれぞれから選択される。各組の2つの内部アンテナと2つの外部アンテナとが、電子デバイスにより受信された複数の信号受信品質値を取得するように、有効にされて無線周波数信号を送受信するようにする。最大信号受信品質値は複数の信号受信品質値から取得される。2つの標的内部アンテナは最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。
【0084】
いくつかの実施では、最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って2つの標的内部アンテナを確定することについて、プログラム内の命令は以下の操作を行うためにプロセッサにより実行される。最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナが属する2つの内部アンテナグループが確定される。確定された2つの内部アンテナグループに関して、以下のことを行うことにより2つの内部アンテナグループに対応する2つの信号受信品質値を取得する:確定された2つの内部アンテナグループのグループに対して、電子デバイスの2つの信号受信品質値を取得するように内部アンテナグループの2つの内部アンテナと2つの外部アンテナとを有効にする。最大信号受信品質値及び2つの信号受信品質値の最大値が取得される。最大値が最大信号受信品質値である場合、最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナとして確定される。最大値が2つの信号受信品質値の任意の1つである場合、最大値に対応する内部アンテナグループ内の2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナとして確定される。
【0085】
いくつかの実施では、4つの内部アンテナグループのうちの任意のグループから又は4つの内部アンテナグループのうちの2つの隣接内部アンテナグループから2つの標的内部アンテナを確定することについて、プログラム内の命令は以下の操作を行うためにプロセッサにより実行される。任意の1つの内部アンテナグループが4つの内部アンテナグループから選択される。内部アンテナグループに属する2つの内部アンテナが4組の2つの内部アンテナを確定するように確定される。各組の2つの内部アンテナと2つの外部アンテナとが、電子デバイスにより受信された4つの信号受信品質値を取得するように、有効にされて無線周波数信号を送受信するようにする。最大信号受信品質値が4つの信号受信品質値から取得される。2つの標的内部アンテナは、最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとに従って確定される。
【0086】
いくつかの実施では、最大信号受信品質値を取得した後、プログラム内の命令は以下の操作を行うためにプロセッサにより実行される。2つの外部アンテナと2つの歴史的に最適な内部アンテナとを含む歴史的に最適なアンテナグループが取得される。2つの歴史的に最適な内部アンテナが最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナと同一であるかどうかが判断される。2つの歴史的に最適な内部アンテナが最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナと同一であるということを判断することに応答して、最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナが2つの標的内部アンテナとして確定される。2つの歴史的に最適な内部アンテナが最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナとは異なるということを判断することに応答して、最大信号受信品質値と最大信号受信品質値に対応する2つの内部アンテナと従って2つの標的内部アンテナの確定に進む。
【0087】
いくつかの実施では、2つの標的内部アンテナ及び2つの外部アンテナに従って標的アンテナグループを形成した後、プログラム内の命令はさらに、以下の操作を行うためにプロセッサにより実行される。標的アンテナグループに基づき現在の環境内の接続可能ネットワークアクセスポイントを検索しそしてそれにアクセスする。予め設定された期間内に、標的アンテナグループの第1の外部アンテナの基準信号受信電力、標的アンテナグループの第2の外部アンテナの基準信号受信電力、標的アンテナグループの第1の内部アンテナの基準信号受信電力、及び標的アンテナグループの第2の内部アンテナの基準信号受信電力が取得される。第1の内部アンテナの基準信号受信電力、第2の内部アンテナの基準信号受信電力、第1の外部アンテナの基準信号受信電力、及び第2の外部アンテナの基準信号受信電力の電力差が、アンテナ電力差集合を取得するために計算され、ここでアンテナ電力差集合は第1の電力差、第2の電力差、第3の電力差及び第4の電力差を含む。アンテナ電力差集合が、予め設定された電力差閾値以下の少なくとも1つの電力差を含む場合、標的アンテナグループは4つの内部アンテナグループに従って更新される。
【0088】
いくつかの実施では、4つの内部アンテナグループに従って標的アンテナグループを更新することについて、プログラム内の命令は以下の操作を行うためにプロセッサにより実行される。標的アンテナグループの2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに属するかどうかが判断される。標的アンテナグループの2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに所属しないということを判断することに応答して、2つの外部アンテナは無効にされそして2つの標的内部アンテナが属する2つの内部アンテナグループが有効にされる。
【0089】
いくつかの実施では、プログラム内の命令はさらに、以下の操作を行うためにプロセッサにより実行される。2つの標的内部アンテナが同じ内部アンテナグループに属するということを判断することに応答して、2つの外部アンテナを無効にし、そして2つの標的内部アンテナが属する内部アンテナグループに隣接する2つの内部アンテナグループの任意の2つの内部アンテナを有効にし、2つの有効にされた内部アンテナと2つの標的内部アンテナとを含む4つの内部アンテナグループのグループに対して、アンテナ信号品質集合を取得するために電子デバイスの信号受信品質値を受信し、アンテナ信号品質集合内の最大値を取得し、そして最大値に対応する4つの内部アンテナに従って標的アンテナグループを形成する。
【0090】
本開示の実施の前述の解決策は本方法の実行過程の観点から主として説明される。上記機能を実施するために電子デバイスはそれぞれの機能に対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むということが理解され得る。当業者は、本明細書において開示される実施において説明される例示的ユニット及び方式ステップを併せて本開示はハードウェアで又はハードウェアとコンピューターソフトウェアとの組み合わせで実施され得るということを容易に認識するはずである。機能がハードウェアにより実施されるか又はコンピューターソフトウェアにより駆動されるハードウェアにより実施されるかは、技術的解決策の特定アプリケーション及び設計制約に依存する。当業者は、各特定アプリケーションの説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、このような実施は本開示の範囲を越えるものと考えられるべきではない。
【0091】
本開示の実施によると、機能ユニットは前述の方法例に従ってユーザ装置に関して分割され得る。例えば、各機能ユニットは各機能に従って分割され得、そして2つ以上の機能は1つの制御ユニットへ集積化され得る。上述の集積化ユニットはハードウェア又はソフトウェア機能ユニットの形式で実装され得る。本開示の実施におけるユニットの分割は、図式的であり、そして単に論理機能分割であり、したがって実際の実施では他の分割方法が存在し得るということに注意すべきである。
【0092】
本開示の実施はさらに、コンピュータストレージ媒体を提供する。コンピュータストレージ媒体は電子データ交換のためのコンピュータプログラムを格納する。実行されると、コンピュータプログラムは、コンピュータに前述の方法実施において説明された方法の操作のすべて又は一部を実行させる。コンピュータは電子デバイスを含む。
【0093】
本開示の実施はさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納するように構成された非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を含む。コンピュータプログラムは、前述の方法実施において説明された方法の操作のすべて又は一部を実行するコンピュータにより操作可能である。コンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであり得る。コンピュータは電子デバイスを含む。
【0094】
単純化のために前述の方法実施は一連の動作組み合わせとして説明されるが本開示は説明された一連の動作により制限されないということが当業者により理解されることになるということに留意すべきである。これは、本開示によるといくつかのステップ又は操作は他の順番で又は同時に行われ得るためである。その上、本明細書において説明される実施は例示的実施であるということと関与する動作及びモジュールは本開示にとって必ずしも必須ではないということとが当業者により理解されることになる。
【0095】
前述の実施では、各実施の説明はそれ自体を強調している。一実装形態において詳細に説明されない部分に関して、他の実施における関連説明が参照され得る。
【0096】
本開示の実施では、本明細書において提供される実施において開示されたデバイスは他のやり方で実現され得るということを理解すべきである。例えば、上述のデバイス/装置実施は単に例示的である。例えば、ユニットの分割は論理機能分割に過ぎなく、そして実際の実施中に分割の他のやり方が存在し得る。例えば、複数のユニット又は部品は組み合わせられてもよいし別のシステム内に集積化されてもよく、いくつかの特徴は無視されてもよいし、省略されてもよいし、行われなくてもよい。加えて、各図示又は論述された部品間の結合又は通信接続は、直接結合であってもよいしいくつかのインターフェースを介した通信接続であってもよく、デバイス又はユニットの間の間接的結合又は通信であってもよく、そして電気的接続であっても他の形式の接続であってもよい。
【0097】
別個の部品として説明されたユニットは物理的に分離されてもされなくてもよく、ユニットとして示された部品は物理的ユニットであってもでなくてもよく、すなわち、これらは同じ場所に存在してもよいし、複数のネットワーク要素に分散されてもよい。ユニットのすべて又は一部は、実施の技術的解決策の目的を達成するための実際の必要性に従って選択され得る。
【0098】
加えて、本開示の様々な実施における機能ユニットは1つの処理ユニット内に集積化され得る、又は各ユニットが物理的に存在し得る、又は2つ以上のユニットは1つのユニット内に集積化され得る。上述の集積化ユニットはハードウェア又はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され得る。
【0099】
集積化ユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されそして別個の製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読メモリ内に格納され得る。このような理解に基づき、本開示の技術的解決策は本質的に、又は関連技術に貢献する技術的解決策の一部(又は技術的解決策のすべて又は一部)は、メモリ内に格納されそしてコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバー又はネットワークデバイスなどであり得る)に本開示の様々な実施において説明された操作のすべて又は一部を行わせるための命令を含むソフトウェア製品の形式で具現化され得る。メモリはプログラムコードを格納することができる様々な媒体(ユニバーサルシリアルバス(USB)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、着脱可能ハードディスク、ディスク、コンパクトディスク(CD)など)を含む。
【0100】
上述の様々な実施の方法の操作のすべて又は一部は関連ハードウェアを指示するプログラムにより達成され得るということが当業者により理解されることになる。プログラムはフラッシュメモリ、ROM、RAM、ディスク又はCD等々を含み得るコンピュータ可読メモリ内に格納され得る。
【0101】
本開示はいくつかの実施に関連して説明されたが、本開示は開示された実施に限定されるように意図されていなく、逆に、添付の特許請求の範囲に含まれる様々な修正及び等価配置をカバーするように意図されているということを理解すべきである。特許請求の範囲は法の下で許容されるようにすべてのこのような修正及び等価構成を包含するように最も広範な解釈を与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12