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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】タイミング調整方法及び関連機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20240130BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240130BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240130BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W16/26
H04W56/00 110
H04W92/20 110
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022566280
(86)(22)【出願日】2021-04-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2021089578
(87)【国際公開番号】W WO2021218846
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】202010368285.X
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】彭 淑燕
(72)【発明者】
【氏名】劉 進華
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,IAB resource configuration and multiplexing[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1909026,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1909026.zip>,2019年08月16日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Open items with IAB Case #1 timing[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1911195,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911195.zip>,2019年10月04日
【文献】Ericsson,IAB resource configuration and multiplexing[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906588,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906588.zip>,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の中継機器又は端末に用いられるタイミング調整方法であって、
第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整することを含み
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器であり、
前記第一の中継機器は、第一の集積アクセスバックホールIABノードであり、
前記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一の伝送モードは、IABノードの移動端送信MT TXと分布ユニット送信DU TXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することであり、ここで、前記第一のシグナリングは、MT TXがDU TXのタイミングに従うことを指示するために用いられ、
又は、
前記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第二の伝送モードは、第一のIABノードの移動端受信MT RXと分布ユニット受信DU RXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することであり、ここで、前記第一のシグナリングは、TAのオフセット値gamaを含む、タイミング調整方法。
【請求項2】
前記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT TX及び/又はDU TXと、
前記第一のIABノードの親ノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一のシグナリングは、
TA及びNTA,offsetに基づいて取得されるタイミングアドバンス量TAのオフセット量Tadditionalと、
前記NTA及び前記NTA,offsetと、
前記第一のIABノードのDU TXタイミングを調整するためのTdeltaと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第一のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第一のTAのうちの少なくとも一つの第一のTAは、前記第一のIABノードのDU TX及び/又はMT TX時刻のTAを指示するために用いられる、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも二つの第一のTAは、
独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAのうちの少なくとも一つを含み、
及び/又は
前記第一のシグナリングは、前記少なくとも二つの第一のTAの作用時間を指示するために用いられる、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一のシグナリングはさらに、前記第一のIABノードのMT TXとDU TXが同期され、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられる、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT RX及び/又はDU RXと、
前記第一のIABノードのMT TXであって、前記第一のIABノードの親ノードは第二のIABノードであり、前記第一のシグナリングは前記第二のIABノードによって前記第一のIABノードに提供されるシグナリングである前記第一のIABノードのMT TXと、
前記第一のIABノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一のシグナリングは、さらに、
DU RXに対するDU TXのアドバンス量betaを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第一のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング、メディアアクセスコントロール制御ユニットMAC CEシグナリング、下りリンク制御情報DCIシグナリング、物理下りリンク制御チャネルPDCCH又はバックホールアプリケーションプロトコル制御のプロトコルデータユニットBAP control PDUである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
T TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる、請求項に記載の方法。
【請求項11】
第一の中継機器又は端末に用いられるタイミング調整装置であって、
第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整するためのタイミング調整モジュールを含み
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器であり、
前記第一の中継機器は、第一の集積アクセスバックホールIABノードであり、
前記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第一の伝送モードは、IABノードの移動端送信MT TXと分布ユニット送信DU TXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することであり、ここで、前記第一のシグナリングは、MT TXがDU TXのタイミングに従うことを指示するために用いられ、
又は、
前記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態であるとき、前記第二の伝送モードは、第一のIABノードの移動端受信MT RXと分布ユニット受信DU RXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することであり、ここで、前記第一のシグナリングは、TAのオフセット値gamaを含む、タイミング調整装置。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1から10のいずれか1項に記載のタイミング調整方法におけるステップを実現する、端末又は中継機器。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から10のいずれか1項に記載のタイミング調整方法におけるステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から10のいずれか1項に記載のタイミング調整方法におけるステップを実現するために用いられる、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年4月30日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010368285.Xの優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本発明は、無線通信技術分野に関し、特にタイミング調整方法及び関連機器に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムでは、ネットワーク容量とカバーレッジを向上させるとともに、セル配備の柔軟性の需要を両立させるために、集積アクセスバックホール(Integrated Access Backhaul、IAB)技術は、提案されており、IABノードは、分布ユニット(Distributed Unit、DU)と、移動端(Mobile Terminal、MT)とを含み、IABノードのDUは、このIABノードにアクセスする端末(User Equipment、UE)のためにサービスを提供するが、MTは、前ホップのIABノード(例えばIAB親ノード又はドナーIABノード即ちdonor IAB)のDUと無線バックホールリンク(Backhaul Link)を確立することができ、且つIABノードは、DUの送信(Transmission、TX)、又はMTの送信、又はDUの受信(Reception、RX)、又はMTの受信という4種類のリンク状態を持ってもよい。リンク状態間に変換されてもよい。しかし、現在、IABノードのリンク状態は、タイミング要求を満たすことができない可能性があり、それによってリンク状態のタイミングが同期されなくなり、データ伝送に干渉を生じさせて遅延をもたらし、さらにデータ伝送の伝送効率が低下することを招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、現在のシステムが、タイミングが同期されない時にデータ伝送に干渉があることによってデータ伝送の伝送効率が低いという問題を解決するためのタイミング調整方法及び関連機器を提供する。
【0005】
上記技術課題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、第一の中継機器又は端末に用いられるタイミング調整方法を提供する。前記タイミング調整方法は、
前記第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整することを含み、そのうち、
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され、そのうち、前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器である。
【0007】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、第一の中継機器又は端末に用いられるタイミング調整装置をさらに提供する。前記タイミング調整装置は、
前記第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整するためのタイミング調整モジュールを含み、そのうち、
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され、そのうち、前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器である。
【0008】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、端末又は中継機器をさらに提供する。前記端末又は中継機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のタイミング調整方法におけるステップを実現する。
【0009】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のタイミング調整方法におけるステップを実現する。
【0010】
第五の方面によれば、本発明の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の方面に記載のタイミング調整方法におけるステップを実現するために用いられる。
【0011】
第六の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータソフトウェア製品をさらに提供する。前記コンピュータソフトウェア製品は、非揮発性記憶媒体に記憶され、前記ソフトウェア製品は、少なくとも一つのプロセッサによって実行されて第一の方面に記載のタイミング調整方法におけるステップを実現するように構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例では、前記第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整し、そのうち、前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され、そのうち、前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器である。このように、第一の中継機器又は端末は、リンク状態のタイミングが要求を満たさない場合タイムリーな調整を実現することによって、スペクトル利用率を高め、データ伝送の遅延を低減し、さらに無線通信システムの伝送効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例によるIABシステムの構造概略図である。
図2】本発明の実施例によるIABシステムのCU-DUの構造概略図である。
図3】本発明の実施例によるタイミング調整方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施例によるIABノードがタイミング同期される原理概略図のその一である。
図5】本発明の実施例によるIABノードがタイミング同期される原理概略図のその二である。
図6】本発明の実施例によるIABノードがタイミング同期される原理概略図のその三である。
図7】本発明の実施例によるIABノードがタイミング同期される原理概略図のその四である。
図8】本発明の実施例によるIABノードがタイミング同期される原理概略図のその五である。
図9】本発明の実施例によるタイミング調整装置の構造概略図のその一である。
図10】本発明の実施例によるタイミング調整装置の構造概略図のその二である。
図11】本発明の実施例によるタイミング調整装置の構造概略図のその三である。
図12】本発明の実施例による端末のハードウェア構造概略図である。
図13】本発明の実施例による中継機器のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本発明の実施例における図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0015】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「含む」及びその任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び請求項において使用される「及び/又は」、接続されている対象の少なくともそのうちの一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせの3つのケースを含むことを表す。
【0016】
本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明とすることを表すために用いられる。本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0017】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びそのアプリケーションシナリオによって本出願の実施例によるタイミング調整方法を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施例による集積アクセスバックホール(Integrated Access Backhaul、IAB)システムの構造概略図である。図1に示すように、IABシステムは、少なくとも二つのIABノード(例えば、第一のIABノード11と第二のIABノード12など)、ドナー(donor)IABノード13及び端末(User Equipment、UE)14を含み、そのうち、各IABノードは、分布ユニット(Distributed Unit、DU)と、移動端(Mobile Terminal、MT)とを含み、IABノードのDUは、アクセスされる端末14のためにアクセスサービスを提供するが、MTは、前ホップのIABノード即ちIAB親ノード(例えば、第二のIABノード12は、第一のIABノード11のIAB親ノードであり、donor IABノード13は、第二のIABノード12のIAB親ノードであるが、donor IABノード13は、ネットワーク側機器であり、CUなどを含む)のDUと無線バックホールリンク(Backhaul Link)を確立してデータ伝送を行うことができる。donor IABノード13にはDUが設置され、且つそのバックホールリンクは、有線伝送である。無論、図1において、前記IABノードが上記第一のIABノード11と上記第二のIABノード12とを含む場合のみが図示されており、実際のIABシステムは、より多くのIABノードを含んでもよく、又は一つのIABノードしかなくてもよい(つまり、一つのIABノードだけあり、対応するネットワーク機器は、このIABノードの親ノードである)。ここで限定されない。
【0019】
また、図2は、本発明の実施例による集中ユニット-DU(Centralized Unit-Distributed Unit、CU-DU)の構造概略図である。図2に示すように、一つのIABシステムにおいて、全てのIAB ノードのDUは、一つのCUノードに接続され、且つCUノードは、F1アプリケーション(F1-AP)プロトコルによってDUを配置し、CUは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)プロトコルによってMTを配置してもよい。IABノードの親ノードのDUがRRCによってこのIABノードのMTを配置してもよい。そのうち、無線通信(例えば、第5世代(5th Generation、5G)ニューラジオ(New Radio、NR)など)にIABシステムを導入することによって、アクセスポイントが密集的に配備される時、有線伝送網の配備が複雑であり、オーバヘッドが大きいことを解決することができ、即ち、有線伝送ネットワークがない時、アクセスポイントは、無線バックホールに依存してデータ伝送を実現し、このIABノードのバックホール情報を伝送することができる。
【0020】
図3を参照すると、図3は、本発明の実施例によるタイミング調整方法のフローチャートであり、第一の中継機器又は端末に用いられる。図3に示すように、上記タイミング調整方法は、以下のステップを含む。
【0021】
ステップ301、前記第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整し、そのうち、
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され、そのうち、前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器である。
【0022】
ここで、第一の中継機器又は端末は、第一のシグナリングに基づいてそのリンク状態のタイミングを調整することができ、第一の中継機器又は端末のタイミングが要求を満たさない時にタイムリーな調整を実現することができ、それによってMTとDUとの間で周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing、FDM)多重化又は空間分割多重化(Space Division Multiplexing、SDM)多重化を行うことができ、それによってスペクトル利用率を高め、データ伝送の遅延を低減し、さらに無線通信システムの伝送効率を向上させることができる。
【0023】
説明すべきこととして、上記前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノードにより提供されるものであり、第一の中継機器の親ノードが第一の中継機器にこの第一のシグナリングを送信することを含んでもよい。上記前記端末の親ノードによる第一のシグナリングの提供と第一のネットワーク側機器による第一のシグナリングの提供は、実現原理が類似してもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0024】
本出願では、上記第一のシグナリングは、リンク状態のタイミング調整を行うよう上記第一の中継機器又は端末に指示するための任意のシグナリングであってもよく、具体的には、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、メディアアクセスコントロール制御ユニット(Medium Access Control Control Element、MAC CE)シグナリング、下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)シグナリング、物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)又はバックホールアプリケーションプロトコル制御のプロトコルデータユニット(Backhaul Application Protocal control Protocal Data Unit、BAP control PDU)である。
【0025】
そのうち、上記第一のシグナリングは、第一の中継機器の親ノード又は端末の親ノード又はネットワーク側機器によって提供され、この第一の中継機器又は端末の親ノードは、中継機器又はネットワーク側機器(集中ユニット(Centralized Unit)であってもよい)であってもよい。
【0026】
また、上記第一のシグナリングは、第二の中継機器の親ノードによって第二の中継機器に提供され、第二の中継機器によって第一の中継機器又は端末に提供されてもよく、この第二の中継機器が第一の中継機器であるため、第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整することは、
第一の中継機器が、ネットワーク側機器によって提供される第一のシグナリングを受信しており、第一の中継機器が、そのリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節すること、
第一の中継機器が、第二の中継機器によって提供される第一のシグナリングを受信しており、この第一のシグナリングが、ネットワーク側機器又は第二の中継機器の前ホップの中継機器によって第二の中継機器に提供され、第一の中継機器が、そのリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節すること、
端末は、その親ノード(第一の中継機器又は第二の中継機器であってもよい)によって提供される第一のシグナリングを受信しており、この第一のシグナリングが、ネットワーク側機器によって第一の中継機器又は第二の中継機器に提供され、端末が、そのリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節する(例えば、第一の中継機器が、ネットワーク側機器により送信される第一のシグナリングを受信した場合、第一の中継機器の次ホップの端末(即ち第一の中継機器がサービングする端末)が、第一のシグナリングに基づいてそのリンク状態のタイミングを調節することができ、又は、第二の中継機器の次ホップの端末(即ち第二の中継機器がサービングする端末)が第一のシグナリングに基づいてそのリンク状態のタイミングを調節することができることであってもよい)こと、
などを含んでもよい。
【0027】
説明すべきこととして、本出願における中継機器(上記第一の中継機器を含む)は、中継機能を備える任意の機器であってもよく、具体的には、中継機器は、IABノードであってもよく、ここで、上記第一の中継機器は、第一のIABノードであってもよい。また、上記第二の中継機器は、第二のIABノードであってもよく、第二のIABノードは、第一のIABノードの親ノード(又は第二のIABノードのサブノードと呼ばれてもよく、上記第一のIABノードと、上記端末とを含む)であり、例えば、第一のIABノードが図1に示される第一のIABノード11であることであってもよく、第二のIABノードが図1に示される第二のIABノード12であることであってもよく、端末は、図1に示す第一のIABノード11又は第二のIABノード12次ホップの端末14であってもよい。このとき、上述した、第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整することは、
方式1、第一のIABノードが、CUにより提供される第一のシグナリングを受信しており、第一のIABノードが、そのリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節すること、
方式2、第一のIABノードが、第二のIABノードにより提供される第一のシグナリングを受信しており、この第一のシグナリングが、CU又は第二のIABノードの前ホップのノードによって第二のIABノードに提供され、第一のIABノードが、そのリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節すること、
方式3、第一のIABノードが、第二のIABノード又はCUにより提供される第一のシグナリングを受信しており、第一のシグナリングの情報をそれがサービングする端末(即ち端末の親ノードが第一のIABノードである)に提供し、第一のIABノードがサービングする端末が、この端末のリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節すること、
方式4、第一のIABノードが、CUによって直接提供される第一のシグナリングを受信しており、第一のIABノードが、第二のIABノードによって第一のシグナリングを第二のIABノードがサービングする端末(即ち端末の親ノードは、第二のIABノードである)送信又は提供し、又は、第一のIABノードの親ノード(つまり第二のIABノードである)が、第一のシグナリングを第二のIABノードがサービングする端末に送信し、第二のIABノードがサービングする端末が、この端末のリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節すること、
など、のうちの少なくとも一つの方式を含んでもよい。
【0028】
端末は、その親ノード(第一のIABノード又は第二のIABノードであってもよい)により提供される第一のシグナリングを受信しており、この第一のシグナリングは、ネットワーク側機器又は第二のIABノード前ホップのIABによって第二のIABノードに提供され、端末は、そのリンク状態(即ち第一のリンク状態)のタイミングを調節する。
【0029】
本出願では、IABノード(上記第一のIABノード、第二のIABノード及び他のIABノードを含む)がMTとDUとを含み、且つMTとDUがいずれもデータのTXを行い、又はRXを受信することができるため、IABノードのMTとDUとの間がハーフデュプレックス(Half duplex)である場合、第一のIABノードがデータ伝送を行うリンク状態は、MT TXと、MT RXと、DU TXと、DU RXとを含んでもよいが、IABノードのMTとDUとの間でフルデュプレックス(Full duplex)をサポートする場合、又は受信のみをサポートする場合、MTのデータ受信とDUのデータ受信は、同時に行われてもよい。IABノードのMTとDUとの間でフルデュプレックスをサポートする場合、又は送信のみをサポートする場合、MTのデータ送信とDUのデータ送信は、同時に行われてもよく、又はIABノードのMTとDUとの間でフルデュプレックスをサポートする場合、送信と受信が同時に行われるようにサポートしてもよい。そのため、第一のIABノードがデータ伝送を行うリンク状態は、
DU TXとMT TXが、同時に作動し(DU TXとMT TXと略称され)、即ちDUとMTが、データを同時に送信すること、
DU RXとMT RXが、同時に作動し(DU RXとMT RXと略称され)、即ちDUとMTが、同時にデータを受信すること、
DU RXとMT TXが、同時に作動し(DU RXとMT TXと略称される)、即ちDUによるデータの受信とMTによるデータの送信が、同時に行われること、
DU TXとMT RXが、同時に作動し(DU TXとMT RXと略称される)、即ちDUによるデータの送信とMTによるデータの受信が、同時に行われること、のうちの方式があってもよい。
【0030】
いくつかの場合において、上記MTのデータ送信とDUのデータ受信が上りリンク(UpLink、UL)と呼ばれてもよく、上記MT のデータ受信とDUのデータ送信がデータ下りリンク(DownLink、DL)と呼ばれるため、本出願に記述されたMT TXをMT ULに置き換え、MT RXをMT DLに置き換え、DU TXをDU DLに置き換え、及びDU RXをDU ULに置き換える場合、本出願のタイミング調整方法を同様に実現することができる。
【0031】
また、同期ルールに基づいてIABノードに対してタイミング同期を行う研究では、現在、すでに複数のタイミング同期の方案があり、例えば、R16の研究段階にIABノードが同期される七種類の方案が定義された。無論、IABノードがタイミング同期される方案も、R16の研究段階に定義された七種類の方案に限らない。ここで方案1、方案6と方案7を記述し、具体的に、以下の通りである。
【0032】
方案1(即ちcase1)では、IABノードのDU TXは、時間領域単位でIAB親ノードのTX(この場合、前記IAB親ノードは、基地局であってもよい)タイミングと整列され、又はDU TXは、時間領域単位でIAB親ノードのDU TX(この場合、前記IAB親ノードは、一つのIABノードであってもよい)タイミングと整列され、そのうち、前記IAB親ノードは、前記IABノードの親ノードである。
【0033】
方案6(即ちcase6)では、IABノードのMT TXとDU TXは、時間領域単位で整列され、又はMT TXとDU TXは、同時に作動し(つまり同時に送信され)、及び、IABノードのDU TXは、時間領域単位でIAB親ノードのTXタイミングと整列され、又はIABノードのDU TXは、時間領域単位でIAB親ノードのDU TXタイミングと整列される。
【0034】
方案7(即ちcase7)では、IABノードのMT RXとDU RXは、時間領域単位で整列され、又はMT RXとDU RXは、同時に作動し(つまり同時に受信され)、及び、IABノードのDU RXは、時間領域単位でIAB親ノードのRXタイミングと整列され、又はIABノードのDU RXは、時間領域単位でIAB親ノードのDU RXタイミングと整列されることなどである。
【0035】
そのうち、上記時間領域単位は、シンボル(Symbol)、シンボルセット、スロット(slot)、サブフレーム(subFrame)、フレーム(Frame)、マイクロ秒、ミリ秒と秒などのうちのいずれか一つであってもよい。説明すべきこととして、上記IABノードが同期される様々な方案において、各時間領域単位は、異なる場合もあり、同じである場合もある、例えば、case6において、MT TXとDU TXは、シンボル(即ちMT TXとDU TXとが整列される時間領域単位)において整列されてもよいが、DU TXは、スロット(即ちDU TXがIAB親ノードのTXタイミングと整列される時間領域単位)においてIAB親ノードのTXタイミングと整列され、又は、MT TXとDU TXがシンボルにおいて整列されてもよく、且つDU TXもシンボルにおいてIAB親ノードのTXタイミングと整列される。
【0036】
また、同期ルールに基づいてIABノードに対してタイミング同期を行う研究では、同期ルールに基づいてタイミングアドバンス量(Timing Advance、TA)を取得し、TAに基づいてIABノードのタイミングを調整してもよい。例えば、従来のタイミング同期(例えばR15 NR)において、上りリンクタイミングは、ネットワーク側機器(例えば基地局)により通知される方式によって実現されてもよく、上記TAは、端末の上りリンク送信(UL TX)のその下りリンク受信(DL RX)に対するアドバンス量を示すために用いられてもよく、且つTAは、以下の数式(1)で算出される。
【0037】
TA=(NTA+NTA_offset)・Tc (1)
【0038】
図4に示すように、IABのタイミング同期(例えばR16 IAB)では、DU TXのタイミングは、IAB親ノードにより通知される方式で実現され、前記TAは、MT RXに対する前記IABノードのDU TXのタイミングアドバンス量を示すために用いられ、且つ以下の数式(2)で算出される。
【0039】
TA=(NTA+NTA_offset)・Tc/2+Tdelta (2)
ただし、NTA_offsetは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)により指示されるパラメータ又はデフォルト配置を採用する値である。
【0040】
cは、最小時間単位である。
【0041】
TAは、以下の2種類によって取得されてもよい。
【0042】
一、ランダムアクセス応答(random access response、RAR)には、12bits情報が運ばれ、TA=0、1、2、….、3846を指示し、指示値に基づき、NTA=TA・16・64/2uを取得し、そのうち、uは、サブキャリア間隔(Sub-Carrier Spacing、SCS)パラメータを示す。
【0043】
二、 メディアアクセスコントロール制御ユニット(Medium Access Control Control Element、MAC CE)には、6bits指示情報が運ばれ、TA=0、1、2、….、63を示し、指示値に基づき、NTA_new=NTA_old+(TA-31)・16・64/2uを取得し、そのうち、NTA_oldは、以前のTA値であり、MAC CEの指示に基づき、調整して新たなTA値を取得する。
【0044】
本出願では、上記第一のリンク状態は、上記タイミング同期の方案のうちのいずれか一つの方案に対応する伝送モード(タイミングモードと呼ばれてもよい)におけるリンク状態であってもよく、具体的には、上記第一の伝送リンクは、第一の伝送モードにおけるリンク状態であってもよく、そのうち、前記第一の伝送モードは、IABノードの移動端送信MT TXと分布ユニット送信DU TXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することであり、即ち上記第一の伝送モードは、上記case6に対応する伝送モードである。
【0045】
また、上記第一のリンク状態が上記第一のIABノードのリンク状態である場合、上記第一のリンク状態は、MT TXと、MT RXと、DU TXと、DU RXとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。しかし、上記第一のリンク状態が上記端末のリンク状態である場合、上記第一のリンク状態は、端末のTXと、RXとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0046】
具体的には、上記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT TXとDU TXとのうちの少なくとも一つと、
前記第一のIABノードの親ノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含んでもよく、
そのうち、上記第一のリンク状態は、第一のIABノードのMT TXと、DU TXとのうちの少なくとも一つを含み、例えば、上記方式1の場合に作動してもよく、即ち第一のIABノードが、CUによって送信又は提供される第一のシグナリングを受信した場合、第一のIABノードは、そのMT TXと、DU TXとのうちの少なくとも一つを調節する。
【0047】
また、上記第一のリンク状態は、第一のIABノードの親ノードがサービングする端末のTXを含み、例えば、上記方式4の場合に作動してもよく、即ち第一のIABノードが、CUにより直接提供される第一のシグナリングを受信した場合、第一のIABノードは、第一のシグナリングを、第二のIABノードによって第二のIABノードがサービングする端末に提供し、且つ第二のIABノードがサービングする端末は、第一のシグナリングに基づいてそのTXのタイミングを調節する。
【0048】
本出願では、上記第一のリンク状態は、第二の伝送モードにおけるリンク状態であってもよく、そのうち、前記第二の伝送モードは、IABノードの移動端受信MT RXと分布ユニット受信DU RXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することであってもよく、即ち上記第一の伝送モードは、上記case7に対応する伝送モードである。
【0049】
上記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、上記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT RX及び/又はDU RXと、
前記第一のIABノードのMT TXであって、前記第一のIABノードの親ノードは第二のIABノードであり、前記第一のシグナリングは前記第二のIABノードによって前記第一のIABノードに提供されるシグナリングである前記第一のIABノードのMT TXと、
前記第一のIABノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0050】
同様に、上記第一のリンク状態は、第一のIABノードのMT TXと、DU TXとのうちの少なくとも一つを含み、例えば、上記方式1の場合に発生してもよく、即ち第一のIABノードが、CUによって送信又は提供される第一のシグナリングを受信した場合、第一のIABノードは、そのMT TXと、DU TXとのうちの少なくとも一つを調節する。
【0051】
そのうち、上記第一のリンク状態は、第一のIABノードのMT TXを含み、例えば、上記方式2の場合に発生してもよく、即ち第二のIABノードが、CU又は前ホップのIABノードにより送信又は提供される第一のシグナリングを受信した場合、第二のIABノードは、第一のシグナリングをそのサブノード即ち第一のIABノードに提供し、第一のIABノードは、そのMT TXのタイミングを調整する。
【0052】
また、上記第一のリンク状態は、第一のIABノードがサービングする端末のTXを含み、上記方式4の場合に発生してもよく、即ち第一のIABノードが、CU又は第二のIABノードにより提供される第一のシグナリングを受信した場合、第一のIABノードは、第一のシグナリングをそれがサービングする端末に送信し、且つ第一のIABノードがサービングする端末は、第一のシグナリングに基づいてこの端末のTXのタイミングを調節する。
【0053】
本出願では、上述した、第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整することは、第一のシグナリングにはタイミング調整のためのパラメータが運ばれており、第一のIABノード又は端末は、上記第一のシグナリングに運ばれるパラメータに基づいて新たなTA(TAnewと呼ばれる)を取得し、TAnewによって第一のリンク状態のタイミング調整を行うことであってもよい。
【0054】
例えば、上記TAnewは、従来のTA取得方式に基づいて取得されてもよく、例えば、上記数式(1)に基づいて取得され、即ちTAnew=(NTA+NTA_offset)・Tcである。
【0055】
又は、上記TAnewは、従来のIABノードのTA取得方式に基づいて取得されてもよく、例えば、上記数式(2)に基づいて取得され、即ちTAnew=(NTA+NTA_offset)・Tc/2+Tdeltaである。
【0056】
又は、上記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、上記第一のシグナリングは、
TA及びNTA,offsetに基づいて取得されるタイミングアドバンス量TAのオフセット量Tadditionalと、
前記NTA及び前記NTA,offsetと、
前記第一のIABノードのDU TXタイミングを調整するためのTdeltaと、のうちの少なくとも一つを含んでもよく、
説明すべきこととして、上記TAがNTA及びNTA,offsetに基づいて取得されることは、上記TAが従来方式でTAnewを取得すると理解されてもよく、例えば、TAは、上記数式(1)で算出され、即ちTA=(NTA+NTA_offset)・Tcである。
【0057】
上記から分かるように、第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、第一のリンク状態のタイミング調整のための新たなTAは、上記第一のシグナリングにおけるパラメータに基づいて取得され、具体的に、以下の方式を含んでもよい。
【0058】
TAnewは、上記TAとTadditionalの和であり、即ちTAnew=(NTA+NTA_offset)・Tc+Tadditionalである。
【0059】
TAnewは、NTA及びNTA,offsetに基づいて算出され、例えば、TAnew=(NTA+NTA_offset)・Tc/2である。
【0060】
TAnewは、Tdeltaに基づいて算出され、例えば、一定比例のTAとTdeltaとの和であってもよく、例えば、TAnew=TA/2+Tdeltaなどである。
【0061】
TAnewは、Tdelta、NTA及びNTA,offsetに基づいて算出され、例えば、TAnew=(NTA+NTA_offset)・Tc/2+Tdeltaなどであってもよい。
【0062】
TAnewは、Tdelta、NTA及びNTA,offsetに基づいて算出され、例えば、TAnew=(NTA+NTA_offset)・Tc/2+Tdelta+Tadditionalなどであってもよく、このとき、Tadditionalは、MT TXとDU TXタイミングために用いられてもよく、又はMT TXとDU TX時刻のシンボル整列を調整してもよい。
【0063】
説明すべきこととして、上記Tadditionalは、実際の状況に応じてプロトコルにより定義又は配置される値であってもよく、例えば、RRCシグナリング又はMAC CEの第一のシグナリングのために配置又は指示した値であってもよく、又は、上記Tadditionalは、デフォルト値であってもよく、且つこのデフォルト値は、-(NTA+NTA_offset)・Tc/2であってもよく、このとき、スロットレベルの整列を実現することができ、又は、Tadditionalが-(NTA+NTA_offset)・Tc/2+Tdeltaと同じとなるように配置されることなどであってもよい。
【0064】
また、上記TAnewがNTA及びNTA,offsetに基づいて算出される場合、上記第一のシグナリングは、無線通信システム(例えばNR)の従来の通知シグナリングを採用してもよく、即ち従来のIABノードのMTのTAシグナリングを多重化し、リソースオーバヘッドの節約を実現する。
【0065】
さらに説明すべきこととして、上記Tdeltaは、前記第一のIABノードのDU TXタイミングを調整するために用いられ、Tdeltaと他のパラメータに基づいてIABノードのDU TXタイミングを調整し、例えば、Tdelta、NTA及びNTA,offsetに基づいてIABノードのDU TXタイミングを調整してもよく、ここで限定されない。
【0066】
又は、上記第一のシグナリングは、上記TAnewが直接運ばれてもよく、具体的には、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第一のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第一のTAのうちの少なくとも一つの第一のTAは、前記第一のIABノードのDU TX及び/又はMT TX時刻のTAを指示するために用いられ、即ち第一のTAは、新たなTA即ちTAnewである。
【0067】
説明すべきこととして、上記少なくとも二つの第一のTAは、実際には、一部が従来のTAであり、及び一部がTAnewであってもよく、且つ少なくとも二つの第一のTAにおける従来のTAとTAnewは、予め設定されるルールに基づいて配置されてもよい。
【0068】
具体的には、前記少なくとも二つの第一のTAは、
独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAのうちの少なくとも一つを含む。
【0069】
説明すべきこととして、上記独立配置は、上記少なくとも二つの第一のTAのうちの各第一のTAが、互いに独立したTAであり、任意の二つの第一のTAの間に任意の関連がないと理解されてもよい。上記差分値配置は、一部の第一のTAが他の第一のTAと予め設定される値との差分値に基づいて決定されることであってもよく、複数の差分値が存在する場合、前記複数の差分値が、同じ差分値又は異なる差分値であってもよい。例えば、各TAnewが従来のTAと予め設定される値との差分値であることであってもよい。上記比率配置は、一部の第一のTAが他の第一のTAと予め設定される比に基づいて決定されてもよく、例えば、各TAnewが、従来のTAと予め設定される比例の積であってもよく、例えばTAnewが、それに対応する従来TAの2分の1であることなどであってもよい。
【0070】
又は、上記第一のリンク状態が上記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、前記第一のシグナリングは、
DU RXに対するDU TXのアドバンス量betaと、
TAのオフセット値gamaと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0071】
そのうち、第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、第一のリンク状態のタイミング調整のための新たなTAは、上記第一のシグナリングにおけるパラメータに基づいて取得され、具体的には、TAnewが上記TAとbetaの差分値、例えば、TA=(NTA+NTA,offset)*Tc-betaであることなどであってもよい。又は、TAnewが上記TAとgamaの和であることなどであってもよい。
【0072】
説明すべきこととして、上記beta又はgamaは、実際の状況に応じてプロトコルにより定義又は配置される値であってもよく、例えば、上記betaは、デフォルト値であってもよく、且つこのデフォルト値は、(NTA+NTA,offset)・Tc/2、即ち第二のIABノードが第一のIABノードに指示するTAなどであってもよい。
【0073】
又は、上記第一のリンク状態が上記第二の伝送モードのリンク状態である場合、上記第一のシグナリングは、上記TAnewが直接運ばれていることであってもよく、具体的には、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第二のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第二のTAのうちの少なくとも一つの第二のTAは、前記IABノードのDU RX及び/又はMT RXのTAを指示し、又は前記IABサブノードのMT TXのTAを指示し、又は前記IABノードがサービングする端末のTXのTAを指示するために用いられる。
【0074】
説明すべきこととして、上記少なくとも二つの第二のTAは、実際には、一部が従来のTAであり、及び一部がTAnewであることであってもよく、且つ少なくとも二つの第二のTAのうちの従来のTAとTAnewは、予め設定されるルールに基づいて配置されてもよく、且つ上記第二のTAと上記第一のTAは、同じ又は異なるTAであってもよい。
【0075】
具体的には、前記少なくとも二つの第二のTAは、
独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAのうちの少なくとも一つを含む。
【0076】
同様に、上記独立配置は、上記少なくとも二つの第二のTAのうち、各第一のTAが、互いに独立したTAであり、任意の二つの第二のTAとの間に任意の関連がないと理解されてもよい。上記差分値配置は、一部の第二のTAが、他の第二のTAと予め設定される値との差分値に基づいて決定されることであってもよく、例えば、各TAnewが一従来のTAと予め設定される値との差分値であることであってもよい。上記比率配置は、一部の第二のTAが、他の第二のTAと予め設定される比値に基づいて決定されることであってもよく、例えば、各TAnewが一従来のTAと予め設定される比例の積であり、例えばTAnewが、それに対応する従来TAの2分の1であることなどであってもよい。
【0077】
本出願では、上記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、上記第一のシグナリングには、上述した、第一のリンク状態のタイミング調整のためのパラメータが運ばれている以外、他の機能をさらに実現してもよい。
【0078】
具体的には、前記第一のシグナリングは、さらに前記少なくとも二つの第一のTAの作用時間を指示するために用いられてもよく、開始作用時刻と、作用の時間長と、終了の作用時刻とのうちの少なくともの一つを含んでもよく、それによって第一のシグナリングの作用時間を決定して調整する。
【0079】
例えば、少なくとも二つの第一のTAのうちのある第一のTAがMT TXとDU TXとのうちの少なくとも一つに作用する開始時段又は終了時段が定義されることなどであってもよい。
【0080】
また、上記第一のシグナリングは、さらに前記第一のIABノードのMT TXとDU TXが同期され、又は時間領域単位で整列されるよう指示するために用いられてもよく、例えば、第一のシグナリングが、第一のIABノードのMT TXとDU TXがスロット上で整列され、又はシンボル上で整列されることを指示することなどであってもよい。
【0081】
本出願では、上記第一のシグナリングが、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングなどであってもよいため、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングであり、且つ第一のリンク状態が上記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、前記RRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングは、さらに前記少なくとも二つの第一のTA又は前記少なくとも二つの第二のTAが同じであり、又は異なることを指示するために用いられてもよい。
【0082】
いくつかの実施の形態では、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングであり、且つ上記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
MT TXがDU TXのタイミングに従うことを指示することと、
MT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXの直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0083】
説明すべきこととして、上記スロット又はスロットセット及びOFDMシンボル又はシンボルセットは、周期的に現れ、且つタイミングパターンを使用して指示してもよいが、このタイミングパターンによって指示されていない他のスロット又はOFDMシンボルのMT TXは、従来のTAのタイミングに従ってもよい。
【0084】
また、上記第一のシグナリングは、さらにそれに運ばれるパラメータの特性を指示するために用いられてもよく、例えば、上記第一のシグナリングには上記Tadditionalが運ばれている場合、上記第一のシグナリングは、さらにTadditionalの特性を指示するために用いられてもよく、具体的には、Tadditionalが異なる周期内の値であることを指示することなどであってもよい。
【0085】
別のいくつかの実施の形態では、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングであり、且つ上記第一のリンク状態が第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、このDCIシグナリングは、さらに以下の少なくとも一つの指示機能を実現してもよい。
【0086】
一、前記DCIシグナリングには指示フィールドが運ばれており、又は前記DCIシグナリングは、第一の無線ネットワーク一時識別子RNTIを採用してスクランブルし、前記DCIシグナリングは、MT TXがDU TXのタイミングに従うこと、又はMT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセット、又はMT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセット、又はMT TXが従うDU TXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示するために用いられる。前記DCIの指示情報は、明示的な指示又は非明示的な指示であってもよい。明示的な指示の場合、DCIには、1ビット情報が運ばれることであってもよく、1の場合、MT TXがDU TXのタイミングに従う必要があることなどを示す。0の場合、DU TXのタイミングに従う必要がないことを示す。非明示的な指示の場合、DCIにおける従来のフィールドが、MT TXがDU TXのタイミングに従う必要があるか否かなどを指示するために用いられると改めて解釈され、又はこの指示情報がDCIにおける他のフィールド値と連携してコーディングし、この情報を指示することを示す。
【0087】
二、前記DCIシグナリングは、PDCCH命令を含み、前記PDCCH命令は、MT TXのタイミングのパターンを指示するために用いられ、前記MT TXのタイミングのパターンは、MT TXがDU TXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示する(ここで従来のTAタイミングを停止するか又はそれに従うことを指す)ために用いられる。
【0088】
三、前記DCIシグナリングのフォーマットは、第一のDCIフォーマットであり、MT TXがDU TXのタイミングに従い、又は前記第一の伝送モードのタイミングルール(即ちcase6のタイミングルール)を採用することを指示するために用いられる。
【0089】
いくつかの実施の形態では、前ホップの機器に、前ホップの機器のタイミング配置のための第二のシグナリングを送信する。そのうち、この前ホップの機器は、ネットワーク側機器又は中継機器であってもよく、ここで限定されない。
【0090】
ここで、第一のIABノード又は端末は、第一のシグナリングを報告することができ、それによってCU又はその親ノードによるタイミング配置を支援することを実現することができ、それによってMTとDUとの間のデータ伝送をサポートし、FDM又はSDMの多重化を行い、スペクトル利用率を高めることによって、データ伝送の遅延を低減し、さらに通信効率を向上させることができる。
【0091】
本実施の形態では、上記第二のシグナリングは、CU又は親ノードによるタイミング配置を支援するための任意のシグナリングであってもよく、それは、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング、下りリンク制御情報DCIシグナリング、PDCCH又はBAP control PDUであってもよい。
【0092】
具体的には、上記第二のシグナリングが、上記第一のIABノードが前記CU又は第二のIABノードに送信するシグナリングである場合、上記第二のシグナリングは、
第一のIABノードのDUとMTが無線周波数(Radio Frequency、RF)を共有しているか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが同期又は時間領域単位における整列をサポートするか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが、MT TXとDU TXが同時に送信されることを望む時刻、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが望むMT TX及び/又はDU TXの伝送パターンを指示するために用いられることと、のうちの少なくとも一つを満たしてもよい。
【0093】
同様に、上記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、上記第一のシグナリングには、上述した、第一のリンク状態のタイミング調整のためのパラメータが運ばれている以外、他の機能をさらに実現してもよい。
【0094】
具体的には、前記第一のシグナリングは、さらに前記少なくとも二つの第二のTAの作用時刻を指示するために用いられ、それによって第一のリンク状態に対するタイミング調整をより正確にすることができる。
【0095】
例えば、少なくとも二つの第二のTAのうちのある第二のTAがMT RXと、DU RXのうちの少なくとも一つに作用する開始時段又は終了時段が定義されることなどであってもよい。
【0096】
また、上記第一のシグナリングは、さらに前記第一のIABノードのMT RXとDU TXが同期され、又は時間領域単位で整列されるよう指示するために用いられてもよく、例えば、第一のシグナリングが第一のIABノードのMT TXとDU TXに指示するスロット上で整列され、又はシンボル上で整列されることなどであってもよい。
【0097】
本出願では、上記第一のシグナリングが、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングなどであってもよいため、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングであり、且つ第一のリンク状態が上記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合に、前記RRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングは、さらに前記少なくとも二つの第二のTAが同じであり、又は異なることを指示するために用いられてもよい。
【0098】
いくつかの実施の形態では、前記第一のシグナリングは、第一の指示情報を含み、そのうち、前記第一の指示情報は、前記第一のリンク状態によりサポートされる負タイミングアドバンス情報を指示するために用いられ、且つ前記第一の指示情報は、
TAを示すための負の値と、
TAフィールドのパラメータの正負を指示するための指示フィールドと、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0099】
例えば、図5に示すように、前記第一のシグナリングは、前記IABノードがそのサブノード(IABノード又は端末であってもよく、図において端末である)に送信するシグナリングであり、前記第一のシグナリングは、IABノードにおけるDU RXとDU TXとの差分値betaに基づいて取得され、このシグナリングは、このTA値が負の値である指示を含み、この第一のシグナリングは、TAの正負フィールドの指示を含んでもよく、1が正を示し、0が負を示すと定義すると、図において負を実現するためのTAに対応し、するとTAの正負フィールドの指示が0であり、それによってIABノードが、それがサービングする端末又はサービスのIABノードに負のTA指示を提供することを実現する。それによって、前記IABのサブノードのTX(例えば、図における端末UE TX)は、前記IABサブノードのRX(例えば、図におけるUE RX)に基づいてUE TXのタイミングを決定する。それによって前記IABのいくつかの点において、MT RXとDU RXの同期を実現することができる。
【0100】
また、上記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、第一のシグナリングには、TAフィールドの範囲を拡大するよう指示するためのものがさらに含まれてもよく、具体的には、第一のシグナリングに新たなコードポイントを増やし、例えば、従来のTAフィールドを新規追加又は拡張し、又は、新たな粒度(Granularity)を追加し、第一のシグナリングのTAフィールドに対する指示範囲を増やし、第一のシグナリングにおいて従来のTAフィールドの指示範囲を拡大又は縮小するための範囲(scaling)フィールドを追加することなどであってもよい。
【0101】
いくつかの実施の形態では、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングであり、且つ上記第一のリンク状態が、第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
DU RXがMT RXのタイミングに従うことを指示することと、
DU RXが従うMT RXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXのスロット又はスロットセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0102】
説明すべきこととして、上記スロット又はスロットセット及びOFDMシンボル又はシンボルセットは、周期的に現れ、且つタイミングパターンを使用して指示してもよいが、このタイミングパターンによって指示されていない他のスロット又はOFDMシンボルのDU RXとDU TXのタイミングは、一致を維持してもよい。
【0103】
別のいくつかの実施の形態では、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングであり、且つ上記第一のリンク状態が第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、このDCIシグナリングは、以下の少なくとも一つの指示機能を実現してもよい。
【0104】
一、前記DCIシグナリングには指示フィールドが運ばれており、又は前記DCIシグナリングは、第一の無線ネットワーク一時識別子RNTIを採用してスクランブルし、前記DCIシグナリングは、MT RXがDU RXのタイミングに従うこと、又はMT RXが従うDU RXのキャリア又はキャリアセット、又はMT RXが従うDU RXのスロット又はスロットセット、又はMT RXが従うDU RXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示するために用いられる。前記DCIの指示情報は、明示的な指示又は非明示的な指示であってもよい。明示的な指示の場合、DCIには、1ビット情報が運ばれることであってもよく、1の場合、MT RXがDU RXのタイミングに従う必要があることを示す。0の場合、DU RXのタイミングに従う必要がないことを示す。非明示的な指示の場合、DCIにおける従来のフィールドが、MT RXがDU RXのタイミングに従う必要があるか否かなどを指示するために用いられると改めて解釈され、又はこの指示情報がDCIにおける他のフィールド値と連携してコーディングし、この情報を指示することを示す。
【0105】
二、前記DCIシグナリングは、PDCCH命令を含み、前記PDCCH命令は、MT RXのタイミングパターンを指示するために用いられ、前記MT RXのタイミングパターンは、MT RXがDU RXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示するために用いられる。
【0106】
三、前記DCIシグナリングのフォーマットは、第一のDCIフォーマットであり、MT RXがDU RXのタイミングに従い、又は前記第二の伝送モードのタイミングルール(即ちcase7のタイミングルール)を採用することを指示するために用いられる。
【0107】
説明すべきこととして、上記第一のリンク状態が第一の伝送モード又は第二の伝送モードにおけるリンク状態であり、且つDCIシグナリングの第一のシグナリングがPDCCH命令を含む場合、前記方法は、前記PDCCH命令に基づき、前記ネットワーク側機器(例えばCU)又は前記第一のIAB親ノードに応答情報を送信することをさらに含んでもよい。そのうち、この応答情報は、MAC CEであってもよく、又はPUCCHを使用して応答してもよい。
【0108】
本出願のタイミング調整方法に対する理解を容易にするために、ここでタイミング調整方法の実際の応用における例1と例2によって説明する。具体的に、以下の通りである。
【0109】
例1
図6に示すように、IAB parent nodeは、2つのULタイミングを維持する必要がある。一つは、IAB nodeに用いられ、一つは、通常のUEに用いられる。一つのdonor/parent nodeのBH link RXとaccess link RXとの間にTDM多重化であり、つまり、受信IAB node受信とUE受信は、TDM多重化の関係である。IABノードにおいて、MT TXとDU TXは、FDM多重化であってもよく、スロット整列又はシンボル整列であってもよい。配置IABノードがスロットn(つまり図6における一番目のスロットに対応する)においてcase 6をサポートするタイミングを配置した場合、IAB親ノードのTXとRXとの間には、TA/2の差があり、親ノードは、TXとRXとの間の偏差値、及び従来のTA値を第一のシグナリングによってIABノードに送信し、前記IABノードは、提供される第一のシグナリングに基づいてタイミングアドバンス量を取得し、MT RXに対応するタイミングに基づき、MT TXのタイミングを調整することによって、MT TXとDU TXの整列を実現する。
【0110】
図7に示すように、IABが二つのRFをサポートし、つまりMTとDUが、symbolの整列を必要とせず、IABノードが、二つのRFをサポートする能力を報告する場合、IAB親ノードは、そのTXとRXをシンボル整列し、そのオフセット差を第一のシグナリングによってIABノードに提供し、IABノードは、提供される情報及びMT RXのタイミングに基づき、MT TXのタイミングを調整することによって、IAB親ノードでシンボル整列を実現することができ、IAB親ノードでのbackhaul link RXとaccess link RXは、FDMの多重化方式であってもよい。
【0111】
例2
ここでタイミング調整によって、IABノードにおいて、スロットエッジ同期、又はシンボル同期を実現することができ、図8に示される通りである。
【0112】
前記IABノードは、そのDU RXとDU TXとの間の偏差(図において、シンボル整列に対応する一つの差分値betaである)に基づいて第一のシグナリングによって前記IABサブノード(例えば、図において、UEである)に伝え、前記第一のシグナリングは、一つのTAオフセット値指示であり、同時に、IABノードは、その第二のTA値(つまり、図におけるTA2である)をUEに通知し、前記第二のTA値は、従来のTA指示情報として指示される。前記IABサブノードは、取得された情報及び前記IABサブノードのRXタイミング(例えば、図におけるUE RX)に基づいてそのTX(例えば、図におけるUE TX)のタイミングアドバンス量を第二のTAとbetaの和(つまり、図におけるTA2+beta)に調整することによって、前記IABノードにおいて、MT RXとDU RXは、シンボル整列を実現することができる。
【0113】
図9を参照すると、図9は、本発明の実施例によるタイミング調整装置であり、第一の中継機器又は端末に用いられる。図9に示すように、タイミング調整装置900は、
前記第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整するためのタイミング調整モジュール901を含み、そのうち、
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され、そのうち、前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器である。
【0114】
選択的に、前記第一の中継機器は、第一の集積アクセスバックホールIABノードである。
【0115】
選択的に、前記第一のリンク状態は、第一の伝送モードにおけるリンク状態であり、そのうち、
前記第一の伝送モードは、IABノードの移動端送信MT TXと分布ユニット送信DU TXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することである。
【0116】
選択的に、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT TX及び/又はDU TXと、
前記第一のIABノードの親ノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
選択的に、前記第一のシグナリングは、
TA及びNTA,offsetに基づいて取得されるタイミングアドバンス量TAのオフセット量Tadditionalと、
前記NTA及び前記NTA,offsetと、
前記第一のIABノードのDU TXタイミングを調整するためのTdeltaと、のうちの少なくとも一つを含み、
選択的に、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第一のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第一のTAのうちの少なくとも一つの第一のTAは、前記第一のIABノードのDU TX及び/又はMT TX時刻のTAを指示するために用いられる。
【0118】
選択的に、前記少なくとも二つの第一のTAは、
独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAのうちの少なくとも一つを含む。
【0119】
選択的に、前記第一のシグナリングは、前記少なくとも二つの第一のTAの作用時間を指示するために用いられる。
【0120】
選択的に、前記第一のシグナリングはさらに、前記第一のIABノードのMT TXとDU TXが同期され、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられる。
【0121】
選択的に、図10に示すように、前記装置900は、
前ホップの機器に、前ホップの機器のタイミング配置のための第二のシグナリングを送信するための第一の送信モジュールをさらに含む。
【0122】
選択的に、前記第二のシグナリングは、
第一のIABノードのDUとMTが無線周波数RFを共有しているか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが同期又は時間領域単位における整列をサポートするか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが、MT TXとDU TXが同時に送信されることを望む時刻、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが望むMT TX及び/又はDU TXの伝送パターンを指示するために用いられることと、のうちの少なくとも一つを満たす。
【0123】
選択的に、前記第一のリンク状態は、第二の伝送モードにおけるリンク状態であり、そのうち、
前記第二の伝送モードは、第一のIABノードの移動端受信MT RXと分布ユニット受信DU RXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することである。
【0124】
選択的に、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT RX及び/又はDU RXと、
前記第一のIABノードのMT TXであって、前記第一のIABノードの親ノードは第二のIABノードであり、前記第一のシグナリングは前記第二のIABノードによって前記第一のIABノードに提供されるシグナリングである前記第一のIABノードのMT TXと、
前記第一のIABノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0125】
選択的に、前記第一のシグナリングは、
DU RXに対するDU TXのアドバンス量betaと、
TAのオフセット値gamaと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0126】
選択的に、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第二のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第二のTAのうちの少なくとも一つの第二のTAは、前記IABノードのDU RX及び/又はMT RXのTAを指示し、又は前記IABサブノードのMT TXのTAを指示し、又は前記IABノードがサービングする端末のTXのTAを指示するために用いられる。
【0127】
選択的に、前記少なくとも二つの第二のTAは、独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAを含む。
【0128】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングである場合、前記RRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングは、前記少なくとも二つの第一のTA又は前記少なくとも二つの第二のTAが同じであり、又は異なることを指示するために用いられる。
【0129】
選択的に、前記第一のシグナリングは、第一の指示情報を含み、そのうち、前記第一の指示情報は、前記第一のリンク状態によりサポートされる負タイミングアドバンス情報を指示するために用いられ、且つ前記第一の指示情報は、
TAを示すための負の値と、
TAフィールドのパラメータの正負を指示するための指示フィールドと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0130】
選択的に、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング、メディアアクセスコントロール層制御ユニットMAC CEシグナリング、下りリンク制御情報DCIシグナリング、物理下りリンク制御チャネルPDCCH又はバックホールアプリケーションプロトコル制御のプロトコルデータユニットBAP control PDUである。
【0131】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
MT TXがDU TXのタイミングに従うことを指示することと、
MT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0132】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
DU RXがMT RXのタイミングに従うことを指示することと、
DU RXが従うMT RXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXのスロット又はスロットセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0133】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングには指示フィールドが運ばれており、又は前記DCIシグナリングは、第一の無線ネットワーク一時識別子RNTIを採用してスクランブルし、前記DCIシグナリングは、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのタイミングに従うこと、又はMT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセット、又はMT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセット、又はMT TXが従うDU TXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示し、又は
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのタイミングに従うこと、又はMT RXが従うDU RXのキャリア又はキャリアセット、又はMT RXが従うDU RXのスロット又はスロットセット、又はMT RXが従うDU RXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示するために用いられる。
【0134】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングは、PDCCH命令を含み、前記PDCCH命令は、MT TXのタイミングのパターンを指示し、又はMT RXのタイミングパターンを指示するために用いられ、前記MT TXのタイミングのパターン又はMT RXのタイミングパターンは、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示し、
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示するために用いられる。
【0135】
選択的に、図11に示すように、前記装置900は、
前記PDCCH命令に基づき、前記ネットワーク側機器又は前記第一のIAB親ノードに応答情報を送信するための第二の送信モジュール903をさらに含む。
【0136】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングのフォーマットは、第一のDCIフォーマットであり、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのタイミングに従い、又は前記第一の伝送モードのタイミングルールを採用することを指示し、又は
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのタイミングに従い、又は前記第二の伝送モードのタイミングルールを採用することを指示するために用いられる。
【0137】
説明すべきこととして、本発明方法の実施例における第一の中継機器又は端末の任意の実施の形態は、いずれも本発明の実施例における上記タイミング調整装置900によって実現され、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0138】
選択的に、本出願の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、プロセッサ1210と、メモリ1209と、メモリ1209に記憶され、且つ前記プロセッサ1210上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ1210によって実行される時、上記タイミング調整方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0139】
注意すべきこととして、本出願の実施例における端末は、上記に記載の移動端末と、非移動端末とを含む。
【0140】
図12は、出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0141】
この端末1200は、無線周波数ユニット1201、ネットワークモジュール1202、オーディオ出力ユニット1203、入力ユニット1204、センサ1205、表示ユニット1206、ユーザ入力ユニット1207、インターフェースユニット1208、メモリ1209、及びプロセッサ1210などの部品を含むが、それらに限らない。
【0142】
当業者が理解できるように、端末1200は、各部品に電力を供給する電源(例えば電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1210にロジック的に接続されることができ、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図12に示す端末構造は、端末に対する限定を構成しなく、端末は、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0143】
そのうち、プロセッサ1210は、
前記第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整するために用いられ、そのうち、
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され、そのうち、前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器である。
【0144】
選択的に、前記第一の中継機器は、第一の集積アクセスバックホールIABノードである。
【0145】
選択的に、前記第一のリンク状態は、第一の伝送モードにおけるリンク状態であり、そのうち、
前記第一の伝送モードは、IABノードの移動端送信MT TXと分布ユニット送信DU TXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することである。
【0146】
選択的に、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT TX及び/又はDU TXと、
前記第一のIABノードの親ノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0147】
選択的に、前記第一のシグナリングは、
TA及びNTA,offsetに基づいて取得されるタイミングアドバンス量TAのオフセット量Tadditionalと、
前記NTA及び前記NTA,offsetと、
前記第一のIABノードのDU TXタイミングを調整するためのTdeltaと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0148】
選択的に、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第一のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第一のTAのうちの少なくとも一つの第一のTAは、前記第一のIABノードのDU TX及び/又はMT TX時刻のTAを指示するために用いられる。
【0149】
選択的に、前記少なくとも二つの第一のTAは、
独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAのうちの少なくとも一つを含む。
【0150】
選択的に、前記第一のシグナリングは、前記少なくとも二つの第一のTAの作用時間を指示するために用いられる。
【0151】
選択的に、前記第一のシグナリングはさらに、前記第一のIABノードのMT TXとDU TXが同期され、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられる。
【0152】
選択的に、無線周波数ユニット1201は、
前ホップの機器に、前ホップの機器のタイミング配置のための第二のシグナリングを送信するために用いられる。
【0153】
選択的に、前記第二のシグナリングは、
第一のIABノードのDUとMTが無線周波数RFを共有しているか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが同期又は時間領域単位における整列をサポートするか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが、MT TXとDU TXが同時に送信されることを望む時刻、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが望むMT TX及び/又はDU TXの伝送パターンを指示するために用いられることと、のうちの少なくとも一つを満たす。
【0154】
選択的に、前記第一のリンク状態は、第二の伝送モードにおけるリンク状態であり、そのうち、
前記第二の伝送モードは、第一のIABノードの移動端受信MT RXと分布ユニット受信DU RXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することである。
【0155】
選択的に、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT RX及び/又はDU RXと、
前記第一のIABノードのMT TXであって、前記第一のIABノードの親ノードは第二のIABノードであり、前記第一のシグナリングは前記第二のIABノードによって前記第一のIABノードに提供されるシグナリングである前記第一のIABノードのMT TXと、
前記第一のIABノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0156】
選択的に、前記第一のシグナリングは、
DU RXに対するDU TXのアドバンス量betaと、
TAのオフセット値gamaと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0157】
選択的に、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第二のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第二のTAのうちの少なくとも一つの第二のTAは、前記IABノードのDU RX及び/又はMT RXのTAを指示し、又は前記IABサブノードのMT TXのTAを指示し、又は前記IABノードがサービングする端末のTXのTAを指示するために用いられる。
【0158】
選択的に、前記少なくとも二つの第二のTAは、独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAを含む。
【0159】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングである場合、前記RRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングは、前記少なくとも二つの第一のTA又は前記少なくとも二つの第二のTAが同じであり、又は異なることを指示するために用いられる。
【0160】
選択的に、前記第一のシグナリングは、第一の指示情報を含み、そのうち、前記第一の指示情報は、前記第一のリンク状態によりサポートされる負タイミングアドバンス情報を指示するために用いられ、且つ前記第一の指示情報は、
TAを示すための負の値、
TAフィールドのパラメータの正負を指示するための指示フィールドと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0161】
選択的に、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング、メディアアクセスコントロール層制御ユニットMAC CEシグナリング、下りリンク制御情報DCIシグナリング、物理下りリンク制御チャネルPDCCH又はバックホールアプリケーションプロトコル制御のプロトコルデータユニットBAP control PDUである。
【0162】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
MT TXがDU TXのタイミングに従うことを指示することと、
MT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0163】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
DU RXがMT RXのタイミングに従うことを指示することと、
DU RXが従うMT RXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXのスロット又はスロットセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0164】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングには指示フィールドが運ばれており、又は前記DCIシグナリングは、第一の無線ネットワーク一時識別子RNTIを採用してスクランブルし、前記DCIシグナリングは、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのタイミングに従うこと、又はMT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセット、又はMT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセット、又はMT TXが従うDU TXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示し、又は
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのタイミングに従うこと、又はMT RXが従うDU RXのキャリア又はキャリアセット、又はMT RXが従うDU RXのスロット又はスロットセット、又はMT RXが従うDU RXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示するために用いられる。
【0165】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングは、PDCCH命令を含み、前記PDCCH命令は、MT TXのタイミングのパターンを指示し、又はMT RXのタイミングパターンを指示するために用いられ、前記MT TXのタイミングのパターン又はMT RXのタイミングパターンは、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示し、
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示するために用いられる。
【0166】
選択的に、無線周波数ユニット1201はさらに、
前記PDCCH命令に基づき、前記ネットワーク側機器又は前記第一のIAB親ノードに応答情報を送信するために用いられる。
【0167】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングのフォーマットは、第一のDCIフォーマットであり、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのタイミングに従い、又は前記第一の伝送モードのタイミングルールを採用することを指示し、又は
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのタイミングに従い、又は前記第二の伝送モードのタイミングルールを採用することを指示するために用いられる。
【0168】
図13は、本発明の実施例による中継機器の構造図である。この中継機器は、上記方法の実施例における第一の中継機器であってもよい。図13に示すように、中継機器1300は、プロセッサ1301と、送受信機1302と、メモリ1303と、バスインターフェースとを含み、そのうち、
プロセッサ1301は、
前記第一のシグナリングに基づいて第一のリンク状態のタイミングを調整するために用いられ、そのうち、
前記第一のリンク状態は、前記第一の中継機器又は前記端末のリンク状態であり、
前記第一のシグナリングは、前記第一の中継機器の親ノード又は前記端末の親ノード又は第一のネットワーク側機器により提供され、そのうち、前記親ノードは、前記第一の中継機器又は前記端末の前ホップの機器である。
【0169】
選択的に、前記第一の中継機器は、第一の集積アクセスバックホールIABノードである。
【0170】
選択的に、前記第一のリンク状態は、第一の伝送モードにおけるリンク状態であり、そのうち、
前記第一の伝送モードは、IABノードの移動端送信MT TXと分布ユニット送信DU TXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することである。
【0171】
選択的に、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT TX及び/又はDU TXと、
前記第一のIABノードの親ノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0172】
選択的に、前記第一のシグナリングは、
TA及びNTA,offsetに基づいて取得されるタイミングアドバンス量TAのオフセット量Tadditionalと、
前記NTA及び前記NTA,offsetと、
前記第一のIABノードのDU TXタイミングを調整するためのTdelta、のうちの少なくとも一つを含み、
選択的に、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第一のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第一のTAのうちの少なくとも一つの第一のTAは、前記第一のIABノードのDU TX及び/又はMT TX時刻のTAを指示するために用いられる。
【0173】
選択的に、前記少なくとも二つの第一のTAは、
独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAのうちの少なくとも一つを含む。
【0174】
選択的に、前記第一のシグナリングは、前記少なくとも二つの第一のTAの作用時間を指示するために用いられる。
【0175】
選択的に、前記第一のシグナリングはさらに、前記第一のIABノードのMT TXとDU TXが同期され、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられる。
【0176】
選択的に、送受信機1302は、
前ホップの機器に、前ホップの機器のタイミング配置のための第二のシグナリングを送信するために用いられる。
【0177】
選択的に、前記第二のシグナリングは、
第一のIABノードのDUとMTが無線周波数RFを共有しているか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが同期又は時間領域単位における整列をサポートするか否かを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが、MT TXとDU TXが同時に送信されることを望む時刻、又は時間領域単位で整列されることを指示するために用いられることと、
前記第一のIABノードが望むMT TX及び/又はDU TXの伝送パターンを指示するために用いられることと、のうちの少なくとも一つを満たす。
【0178】
選択的に、前記第一のリンク状態は、第二の伝送モードにおけるリンク状態であり、そのうち、
前記第二の伝送モードは、第一のIABノードの移動端受信MT RXと分布ユニット受信DU RXが時間領域単位で整列され、又は同時に作動することである。
【0179】
選択的に、前記第一のリンク状態は、
前記第一のIABノードのMT RX及び/又はDU RXと、
前記第一のIABノードのMT TXであって、前記第一のIABノードの親ノードは第二のIABノードであり、前記第一のシグナリングは前記第二のIABノードによって前記第一のIABノードに提供されるシグナリングである前記第一のIABノードのMT TXと、
前記第一のIABノードによってサービスが提供される前記端末のTXと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0180】
選択的に、前記第一のシグナリングは、
DU RXに対するDU TXのアドバンス量betaと、
TAのオフセット値gamaと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0181】
選択的に、前記第一のシグナリングは、少なくとも二つの第二のTAを含み、且つ前記少なくとも二つの第二のTAのうちの少なくとも一つの第二のTAは、前記IABノードのDU RX及び/又はMT RXのTAを指示し、又は前記IABサブノードのMT TXのTAを指示し、又は前記IABノードがサービングする端末のTXのTAを指示するために用いられる。
【0182】
選択的に、前記少なくとも二つの第二のTAは、独立配置、差分値配置又は比率配置によるTAを含む。
【0183】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングである場合、前記RRCシグナリング、MAC CEシグナリング又はDCIシグナリングは、前記少なくとも二つの第一のTA又は前記少なくとも二つの第二のTAが同じであり、又は異なることを指示するために用いられる。
【0184】
選択的に、前記第一のシグナリングは、第一の指示情報を含み、そのうち、前記第一の指示情報は、前記第一のリンク状態によりサポートされる負タイミングアドバンス情報を指示するために用いられ、且つ前記第一の指示情報は、
TAを示すための負の値と、
TAフィールドのパラメータの正負を指示するための指示フィールドと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0185】
選択的に、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング、メディアアクセスコントロール層制御ユニットMAC CEシグナリング、下りリンク制御情報DCIシグナリング、物理下りリンク制御チャネルPDCCH又はバックホールアプリケーションプロトコル制御のプロトコルデータユニットBAP control PDUである。
【0186】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
MT TXがDU TXのタイミングに従うことを指示することと、
MT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセットを指示することと、
MT TXが従うDU TXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0187】
選択的に、前記第一のシグナリングがRRCシグナリング又はMAC CEシグナリングである場合、前記RRCシグナリング又は前記MAC CEシグナリングは、
DU RXがMT RXのタイミングに従うことを指示することと、
DU RXが従うMT RXのキャリア又はキャリアセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXのスロット又はスロットセットを指示することと、
DU RXが従うMT RXの直交周波数分割多重化OFDMシンボル又はシンボルセットを指示することと、のうちのいずれか一つに用いられる。
【0188】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングには指示フィールドが運ばれており、又は前記DCIシグナリングは、第一の無線ネットワーク一時識別子RNTIを採用してスクランブルし、前記DCIシグナリングは、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのタイミングに従うこと、又はMT TXが従うDU TXのキャリア又はキャリアセット、又はMT TXが従うDU TXのスロット又はスロットセット、又はMT TXが従うDU TXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示し、又は
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのタイミングに従うこと、又はMT RXが従うDU RXのキャリア又はキャリアセット、又はMT RXが従うDU RXのスロット又はスロットセット、又はMT RXが従うDU RXのOFDMシンボル又はシンボルセットを指示するために用いられる。
【0189】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングは、PDCCH命令を含み、前記PDCCH命令は、MT TXのタイミングのパターンを指示し、又はMT RXのタイミングパターンを指示するために用いられ、前記MT TXのタイミングのパターン又はMT RXのタイミングパターンは、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示し、
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのキャリア、スロット、スロットセット、OFDMシンボル又はシンボルセットのタイミングを停止するか又はそれに従うことを指示するために用いられる。
【0190】
選択的に、送受信機1302はさらに、
前記PDCCH命令に基づき、前記ネットワーク側機器又は前記第一のIAB親ノードに応答情報を送信するために用いられる。
【0191】
選択的に、前記第一のシグナリングがDCIシグナリングである場合、前記DCIシグナリングのフォーマットは、第一のDCIフォーマットであり、
前記第一のリンク状態が前記第一の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT TXがDU TXのタイミングに従い、又は前記第一の伝送モードのタイミングルールを採用することを指示し、又は
前記第一のリンク状態が前記第二の伝送モードにおけるリンク状態である場合、MT RXがDU RXのタイミングに従い、又は前記第二の伝送モードのタイミングルールを採用することを指示するために用いられる。
【0192】
図13では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジとを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1301によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ1303によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。これらは、全て当分野でよく知っているものであるため、本明細書において、それをさらに記述しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機1302は、複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なる端末について、ユーザインターフェース1304は、必要な機器に外接や内接することができるインターフェースであってもよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0193】
プロセッサ1301は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ1303は、プロセッサ1301の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0194】
説明すべきこととして、本実施例における上記中継機器1300は、本発明の実施例において方法の実施例における任意の実施の形態の第一の中継機器であってもよく、本発明の実施例において方法の実施例における第一の中継機器の任意の実施の形態は、いずれも本実施例における上記中継機器1300によって実現され、且つ同じ有益な効果を達することができる。ここでこれ以上説明しない。
【0195】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上述した、第一のネットワーク機能に対応する実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0196】
本出願の実施例は、チップをさらに提供した。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記タイミング調整方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0197】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及するチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップチップなどと呼ばれてもよい。
【0198】
説明すべきこととして、本明細書では、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0199】
当業者であればはっきりと分かるように、記述の利便性及び簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置、及びユニットの具体的な作動プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでこれ以上説明しない。
【0200】
本出願によって提供される実施例では、掲示された装置と方法は、他の方式によって実現されてもよいと理解すべきである。例えば、以上に記述された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理の機能区分であり、実際に実現する時、他の区分方式があってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムと結合されてもよく、又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接の結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
【0201】
前記分離された部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもよく、又は物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよく、又は、物理的なユニットでなくてもよく、即ち、一つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部又は全てのユニットを選択して、本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0202】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが単独に物理的に存在しもよく、二つ又は二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。
【0203】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0204】
当業者が理解できるように、上記実施例の方法における全て又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムによって関連ハードウェアを制御することによって完了されてもよい。前記のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、このプログラムが実行される時、上記各方法の実施例のようなフローを含んでもよい。そのうち、前記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであってもよい。
【0205】
理解できるように、本開示の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0206】
ソフトウェアの実現に対して、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えばプロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0207】
上記は、本発明の具体的な実施の形態に過ぎず、本発明の保護範囲は、これに限定されない。いかなる当業者は、本発明に掲示される技術範囲内、容易に想到できる変形又は置き換えは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。そのため、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲を基準とすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13