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  • 特許-洋式便器用簡易小便器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-29
(45)【発行日】2024-02-06
(54)【発明の名称】洋式便器用簡易小便器
(51)【国際特許分類】
   A47K 17/02 20060101AFI20240130BHJP
   E03D 9/00 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
A47K17/02 Z
E03D9/00 F
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023059926
(22)【出願日】2023-04-03
【審査請求日】2023-04-03
(73)【特許権者】
【識別番号】523122436
【氏名又は名称】小玉 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100093115
【弁理士】
【氏名又は名称】佐渡 昇
(72)【発明者】
【氏名】小玉 聡
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3088124(JP,U)
【文献】特開2000-237095(JP,A)
【文献】特開平7-34509(JP,A)
【文献】特開2003-74106(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0047819(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0013010(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 13/00 - 17/02
E03D 1/00 - 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋(2b)を開けた状態の洋式便器(2)の上方に配置される袋状の尿受け体(10)と、
この袋状の尿受け体(10)を蓋(2b)を開けた状態の洋式便器(2)の上方に支持する支持体(20)と、
を備え、
前記袋状の尿受け体(10)は、洋式便器(2)の上方に配置された状態で、
平面視で、洋式便器(2)の前端(2c)近くに位置しまたは前端(2c)よりも前方に出る第1尿受け部(11)と、
この第1尿受け部(11)から左右および洋式便器(2)の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まる第2尿受け部(12)と、
この第2尿受け部(12)の最下端(12b)に設けられ、尿受け体(10)で受けられた尿を前記洋式便器(2)内に排出する排出部(13)と、
を備え、
前記支持体(20)は、
前記袋状の尿受け体(10)の左右を、前記第1尿受け部(11)から左右に広げる状態で、洋式便器(2)の左右手前側上方において支持する左右支持部(21,21)と、
この左右支持部(21,21)よりも洋式便器(2)の後方かつ下方に位置し、前記尿受け体(10)の排出部(13)を洋式便器上面近くにおいて支持する排出部支持部(23)と、
を備えていることを特徴とする洋式便器用簡易小便器。
【請求項2】
請求項1において、
袋状の尿受け体(10)は、左右に広げられた状態の第2尿受け部(12)の左右に被支持用の穴(14)を有するとともに、排出部(13)は第2尿受け部(12)の最下端(12b)から下方に突出するフランジ付き排出管(13)を有し、
前記左右支持部(21,21)は、洋式便器(2)の左右手前側に配置されて上方に伸び、上部が前記被支持用の穴(14)に挿入されることで第2尿受け部(12)を左右に広げた状態で支持し、
前記排出部支持部(23)は、前記左右支持部(21,21)と連結され、フランジ付き排出管(13)のフランジ(13f)と係合することで排出部(13)を支持することを特徴とする洋式便器用簡易小便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋式便器用簡易小便器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1~2に見られるような技術が知られている。
【0003】
<特許文献1>実開平7-20373号公報
特許文献1には、
「洋式トイレにて、男子の立ち小便時における小便漏れを防止するもので、なおかつ小便を漏らすまいとする気ずかいもいらず快適に小便ができる洋式トイレの男子用小便器を提供する」ことを目的とし、
「半円筒形の筒(1)の上部に平な部分を作り、ここにホース(2)を取り付け、さらに筒の背にフック(3)を設けることを特徴とする」
「洋式トイレの男子用小便器」が記載されている(同文献要約欄)。
【0004】
しかし、この洋式トイレの男子用小便器は、洋式便器の後側に半円筒形の筒(1)が配置されるため、洋式便器の前側に立って小用を足すには不便である。
半円筒形の筒(1)までの距離が長くなるため、飛散の恐れが高くなるからである。
特に例えば要介護者等、洋式便器を跨ぐように立つことが困難な人にとっては不便である。
【0005】
<特許文献2>特開2021-146172号公報
特許文献2には、
「主として洋式便器における男性の排尿時における飛散、飛沫を防止する小便器に関する。又、公衆トイレ、介護に関する付加的要素に関する小便器を提供する」ことを課題とし、
「トイレの設置状況や形状に合わせた設置ができるように、尿受け部品(漏斗形状)、センサー容器、尿貯蔵タンク、接続パイプ、排水部品、自在パイプ部品、接続部品を設置用途に応じて組み立てる部品の考案と利便性を特徴としている。又、毎日排尿している尿を分析をする事によって腎臓病、膀胱・尿管・尿道の病気。そのほか血液の病気や心臓病、肝臓病、膵臓病。ホルモンバランスの崩れによる病気や体内に腫瘍ができたことなどミクロの世界で起こっている小さな変化をとらえて、トラブルを未然に防ぐことができる」
「多目的小便器 オシッコキット」が記載されている(同文献要約欄)。
【0006】
しかし、同文献図7図8に見られるように,この多目的小便器の尿受け漏斗9は洋式便器の後側に配置されるものであり、自在パイプ10を備えてはいるものの尿受け漏斗はその開口部が170ミリと小さめであるため(同文献0018段落)、やはり洋式便器の前側に立って小用を足すには不便である。
特に例えば要介護者等、洋式便器を跨ぐように立つことが困難な人にとっては不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】実開平7-20373号公報
【文献】特開2021-146172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、洋式便器の前側に立って小用を足すことができるようにする洋式便器用簡易小便器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明の洋式便器用簡易小便器は、
蓋を開けた状態の洋式便器の上方に配置される袋状の尿受け体と、
この袋状の尿受け体を蓋を開けた状態の洋式便器の上方に支持する支持体と、
を備え、
前記袋状の尿受け体は、洋式便器の上方に配置された状態で、
平面視で、洋式便器の前端近くに位置しまたは前端よりも前方に出る第1尿受け部と、
この第1尿受け部から左右および洋式便器の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まる第2尿受け部と、
この第2尿受け部の最下端に設けられ、尿受け体で受けられた尿を前記洋式便器内に排出する排出部と、
を備え、
前記支持体は、
前記袋状の尿受け体の左右を、前記第1尿受け部から左右に広げる状態で、洋式便器の左右手前側上方において支持する左右支持部と、
この左右支持部よりも洋式便器の後方かつ下方に位置し、前記尿受け体の排出部を洋式便器上面近くにおいて支持する排出部支持部と、
を備えていることを特徴とする。
【0010】
上記の構成となっているので、この洋式便器用簡易小便器は次のようにして使用でき、また次のような作用効果が得られる。
支持体により、蓋を開けた状態の洋式便器の上方に袋状の尿受け体を配置する。
袋状の尿受け体は、洋式便器の上方に配置された状態で、洋式便器の前端近くに位置しまたは前端よりも前方に出る第1尿受け部と、この第1尿受け部から左右および洋式便器の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まる第2尿受け部と、この第2尿受け部の最下端に設けられ、尿受け体で受けられた尿を前記洋式便器内に排出する排出部とを備え、
支持体は、袋状の尿受け体の左右を、第1尿受け部から左右に広げる状態で、洋式便器の左右手前側上方において支持する左右支持部と、この左右支持部よりも洋式便器の後方かつ下方に位置し、尿受け体の排出部を洋式便器上面近くにおいて支持する排出部支持部とを備えているので、
支持体は、左右支持部により、袋状の尿受け体の左右を、第1尿受け部から左右に広げる状態で、洋式便器の左右手前側上方において支持し、排出部支持部により、左右支持部よりも洋式便器の後方かつ下方の位置で、尿受け体の排出部を洋式便器上面近くにおいて支持する。
このように支持体で洋式便器の上方に支持された状態で、袋状の尿受け体の第1尿受け部は、洋式便器の前端近くに位置しまたは前端よりも前方に出る状態となり、第2尿受け部は、第1尿受け部から左右および洋式便器の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まり、第2尿受け部の最下端に、尿受け体で受けられた尿を洋式便器内に排出する排出部が位置する状態となる。
したがって、利用者は洋式便器の前側に立って小用を足すことができる。
この際、第2尿受け部は第1尿受け部から左右および洋式便器の後方へ向かって広がっており、第1尿受け部は洋式便器の前端近くに位置しまたは前端よりも前方に出る状態となっているので、利用者の尿を適切に受けることができる。したがって、尿は便器外に飛散されにくくなり、結果として利用者は洋式便器の前側に立って小用を足すことができるようになる。特に例えば要介護者等、洋式便器を跨ぐように立つことが困難な人にとっても容易に小用を足すことができるようになる。
【0011】
この洋式便器用簡易小便器においては、
袋状の尿受け体は、左右に広げられた状態の第2尿受け部の左右に被支持用の穴を有するとともに、排出部は第2尿受け部の最下端から下方に突出するフランジ付き排出管を有し、
前記左右支持部は、洋式便器の左右手前側に配置されて上方に伸び、上部が前記被支持用の穴に挿入されることで第2尿受け部を左右に広げた状態で支持し、
前記排出部支持部は、前記左右支持部と連結され、フランジ付き排出管のフランジと係合することで排出部を支持する構成とすることができる。
【0012】
このように構成すると、排出部支持部にフランジ付き排出管のフランジを係合させ、左右支持部上部を第2尿受け部の左右に設けられた被支持用の穴に挿入することで、袋状の尿受け体を容易に洋式便器の上方に配置することが可能となる。
【0013】
なお、本発明は、蓋を有しない洋式便器にも適用できるので、「蓋を開けた状態の洋式便器」には蓋を有しない洋式便器も含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る洋式便器用簡易小便器の実施の形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は設置される前の折り畳まれた状態の袋状の尿受け体10の側面図、(e)は(d)の部分拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る洋式便器用簡易小便器の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
【0016】
図1に示す本発明の実施の形態の洋式便器用簡易小便器1は、
蓋2bを開けた状態の洋式便器2の上方に配置される袋状の尿受け体10と、
この袋状の尿受け体10を、蓋2bを開けた状態の洋式便器2の上方に支持する支持体20と、を備えている。
【0017】
袋状の尿受け体10は、洋式便器2の上方に配置された状態で、
平面視で、洋式便器2の前端2c近くに位置しまたは前端2cよりも前方に出る第1尿受け部11と、
この第1尿受け部11から左右および洋式便器2の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まる第2尿受け部12と、
この第2尿受け部12の最下端12bに設けられ、尿受け体10で受けられた尿(図示せず)を洋式便器2内に排出する排出部13とを備えている。
なお、図示の第1尿受け部11は洋式便器2の上方において、洋式便器2の前端2cよりも前方に出ているが、本発明の作用が得られる範囲であれば洋式便器2の前端2c近くに位置するようにしてもよい。
【0018】
支持体20は、
袋状の尿受け体10の左右10L,10Rを、第1尿受け部11から左右に広げる状態で、洋式便器2の左右手前側上方(符号14参照)において支持する左右支持部21,21と、
この左右支持部21,21よりも洋式便器2の後方かつ下方に位置し、尿受け体10の排出部13を洋式便器2の上面2t近くにおいて支持する排出部支持部23とを備えている。
【0019】
上記の構成となっているので、この洋式便器2用簡易小便器1は次のようにして使用することができ、また次のような作用効果が得られる。
【0020】
以下のようにして、支持体20により、蓋2bを開けた状態の洋式便器2の上方に袋状の尿受け体10を配置する。
【0021】
袋状の尿受け体10は、洋式便器2の上方に配置された状態で、洋式便器2の前端2c近くに位置しまたは前端2cよりも前方に出る第1尿受け部11と、この第1尿受け部11から左右および洋式便器2の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まる第2尿受け部12と、この第2尿受け部12の最下端12bに設けられ、尿受け体10で受けられた尿を前記洋式便器2内に排出する排出部13とを備え、
支持体20は、袋状の尿受け体10の左右10L,10Rを、第1尿受け部11から左右に広げる状態で、洋式便器2の左右手前側上方において支持する左右支持部21,21と、この左右支持部21,21よりも洋式便器2の後方かつ下方に位置し、尿受け体10の排出部13を洋式便器2上面近くにおいて支持する排出部支持部23とを備えているので、
支持体20は、左右支持部21,21により、袋状の尿受け体10の左右10L,10Rを、第1尿受け部11から左右に広げる状態で、洋式便器2の左右手前側上方において支持し、排出部支持部23により、左右支持部21,21よりも洋式便器2の後方かつ下方の位置(12b)で、尿受け体10の排出部13を洋式便器2の上面2t近くにおいて支持する。
【0022】
このように支持体20で洋式便器2の上方に支持された状態で、袋状の尿受け体10の第1尿受け部11は、洋式便器2の上方において、平面視で前端2c近くに位置しまたは前端2cよりも前方に出る状態となり(図1(a)(c)参照)、第2尿受け部12は、第1尿受け部11から左右および洋式便器2の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まり、第2尿受け部12の最下端12bに、尿受け体10で受けられた尿を洋式便器2内に排出する排出部13が位置する状態となる。
【0023】
したがって、利用者(図示せず)は洋式便器2の前側に立って小用を足すことができる。
この際、第2尿受け部12は第1尿受け部11から左右および洋式便器2の後方へ向かって広がっており、第1尿受け部11は洋式便器2の上方において、平面視で前端2c近くに位置しまたは前端2cよりも前方に出る状態となっているので、利用者の尿を適切に受けることができる。
したがって、尿は便器外に飛散されにくくなり、結果として利用者は洋式便器2の前側に立って容易に小用を足すことができるようになる。特に例えば要介護者等、洋式便器2を跨ぐように立つことが困難な人にとっても容易に小用を足すことができるようになる。
【0024】
この実施の形態においては、
袋状の尿受け体10は、左右に広げられた状態の第2尿受け部12の左右に被支持用の穴14を有するとともに、図1(d)(e)に示すように、排出部13は第2尿受け部12の最下端12bから下方に突出する、フランジ13f付き排出管(13)を有し、
左右支持部21,21は、洋式便器2の左右手前側に配置されて上方に伸び、上部21tが被支持用の穴14に挿入されることで第2尿受け部12を左右に広げた状態で支持し、
排出部支持部23は、左右支持部21,21と連結され、フランジ付き排出管(13)のフランジ13fと係合することで排出部13を支持する構成となっている。
【0025】
このように構成すると、排出部支持部23にフランジ13f付き排出管(13)のフランジ13fを係合させ、左右支持部21,21の上部21tを第2尿受け部12の左右に設けられた被支持用の穴14に挿入することで、袋状の尿受け体10を容易に洋式便器2の上方に配置することが可能となる。
【0026】
なお、この洋式便器用簡易小便器1は、上記の構成となっているので容易に撤去することが可能である。
【0027】
以下、さらに詳しく説明する。
【0028】
袋状の尿受け体10は、適宜の材料、例えば合成樹脂シート(例えばビニールシート)で構成することができる。
設置される前の折り畳まれた状態の袋状の尿受け体10の側面図を図1(d)に示す。
【0029】
左右支持部21は、公知の伸縮自在のポールで構成することができる。
この実施の形態の支持体20は前後左右計4本の支柱状の支持部材21と、この4本の支持部材21に連結され、洋式便器2(図示のものは弁座2d)の上面2tに載置される連結板24とを備え、連結板24に設けられた穴24hに排出管(13)を挿入してフランジ13fを穴24hの口縁に係合させることで(図1(d)(e)参照)、排出管(13)が洋式便器2の上面2t近くに配置される。
なお、25,26はそれぞれ補強板である。
【0030】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。例えば、
【0031】
上記の実施の形態では、
袋状の尿受け体10は、左右に広げられた状態の第2尿受け部12の左右に被支持用の穴14を有するとともに、排出部13は第2尿受け部12の最下端12bから下方に突出するフランジ13f付き排出管(13)を有し、
左右支持部21,21は、洋式便器2の左右手前側に配置されて上方に伸び、上部21tが被支持用の穴14に挿入されることで第2尿受け部12を左右に広げた状態で支持し、
排出部支持部23は、左右支持部21,21と連結され、フランジ付き排出管(13)のフランジ13fと係合することで排出部13を支持する構成となっている。
しかし、支持体20は、袋状の尿受け体10の左右10L,10Rを、第1尿受け部11から左右に広げる状態で、洋式便器2の左右手前側上方(符号14参照)において支持する左右支持部21,21と、
この左右支持部21,21よりも洋式便器2の後方かつ下方に位置し、尿受け体10の排出部13を洋式便器2の上面2t近くにおいて支持する排出部支持部23とを備えていれば、適宜の構成のものを採用し得る。例えば、便器2の後方(図1(c)において右側)に位置する支柱は必ずしも必要ではない。
同様に、袋状の尿受け体10も本発明の範囲内において適宜の形状、構造のものを採用し得る。
【符号の説明】
【0032】
1: 洋式便器用簡易小便器
10: 袋状の尿受け体
11: 第1尿受け部
12: 第2尿受け部
13: 排出部
20: 支持体
21: 左右支持部
23: 排出部支持部
【要約】
【課題】洋式便器の前側に立って小用を足すことができるようにする洋式便器用簡易小便器を提供する。
【解決手段】蓋2bを開けた状態の洋式便器2の上方に配置される袋状の尿受け体10を洋式便器2の上方に支持する支持体20を備え、袋状の尿受け体10は、洋式便器2の上方に配置された状態で、平面視で、洋式便器2の前端2c近くに位置しまたは前端2cよりも前方に出る第1尿受け部11と、第1尿受け部11から左右および洋式便器2の後方へ向かって広がり、かつ下方へ向かって窄まる第2尿受け部12と、第2尿受け部12の最下端12bに設けられ、尿受け体10で受けられた尿を前記洋式便器2内に排出する排出部13とを備え、支持体20は、袋状の尿受け体10の左右を、第1尿受け部11から左右に広げる状態で、洋式便器2の左右手前側上方において支持する左右支持部21,21と、左右支持部21,21よりも洋式便器2の後方かつ下方に位置し、尿受け体10の排出部13を洋式便器2上面近くにおいて支持する排出部支持部23とを備えている。
【選択図】図1
図1