(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-30
(45)【発行日】2024-02-07
(54)【発明の名称】サーバ、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/258 20110101AFI20240131BHJP
【FI】
H04N21/258
(21)【出願番号】P 2019111005
(22)【出願日】2019-06-14
【審査請求日】2022-06-08
(31)【優先権主張番号】201810611552.4
(32)【優先日】2018-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】シェン,クアン-ティン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユ-メイ
(72)【発明者】
【氏名】フ,ティン-ティン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイホン,レイ
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-364183(JP,A)
【文献】特開2010-004309(JP,A)
【文献】特表2014-524178(JP,A)
【文献】特開2017-055393(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末と通信するサーバであって、
生成条件を含む
リクエストであって、生配信コンテンツが編集された編集コンテンツのリクエストを
、前記端末から受信する通信部と、
複数のユーザによって、前記生配信コンテンツに設定された複数の時間帯タグを取得する制御を行う制御部とを備え、
前記生成条件は、前記ユーザとの交友関係に関する条件と、前記複数の時間帯タグに対応する時間帯区間の重複に関する条件と、を有し、
前記制御部は、前記複数の時間帯タグのうち
、前記ユーザと
の交友関係
に関する条件を満たす複数の関連ユーザによって設定された複数の時間帯タグに基づいて、前記
生成条件を満たす編集コンテンツを生成し、
前記通信部は、前記編集コンテンツを前記端末に送信する。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバであって、
前記制御部は、前記複数の関連ユーザによって設定された前記複数の時間帯タグに基づく対象時間帯区間に基づいて前記編集コンテンツを生成する。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバであって、
前記時間帯タグは、前記生配信コンテンツの第1時刻と、前記生配信コンテンツの第2時刻とを含む。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサーバであって、
前記関連ユーザは、前記ユーザと前記交友関係を有する、前記ユーザを含むチャットグループに含まれるユーザ、または前記ユー
ザにフォローされたユーザを含む。
【請求項5】
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載のサーバであって、
前記生成条件は、コンテンツの長さに関する条件、コンテンツの再生率に関する条件、およびコンテンツロジック組合わせに関する条件のうち少なくとも一つを含む。
【請求項6】
ユーザの端末と通信するサーバの情報処理方法であって、
前記ユーザと
の交友関係に関する条件
と、複数の時間帯タグに対応する時間帯区間の重複に関する条件と、を有する生成条件を含む
リクエストであって、生配信コンテンツが編集された編集コンテンツのリクエストを
、前記端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
複数の関連ユーザによって、前記生配信コンテンツに設定された複数の時間帯タグを取得する制御を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記複数の時間帯タグのうち
、前記ユーザと
の交友
関係に関する条件を
満たす複数の関連ユーザによって設定された複数の時間帯タグに基づいて
、前記
生成条件を満たす編集コンテンツを前記制御部によって生成することと、
前記編集コンテンツを前記端末に前記通信部によって送信することとを含む。
【請求項7】
ユーザの端末と通信するサーバによって実行されるプログラムであって、
前記ユーザと
の交友関係に関する条件
と、複数の時間帯タグに対応する時間帯区間の重複に関する条件と、を有する生成条件を含む
リクエストであって、生配信コンテンツが編集された編集コンテンツのリクエストを
、前記端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
複数の関連ユーザによって、前記生配信コンテンツに設定された複数の時間帯タグを取得する制御を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記複数の時間帯タグのうち
、前記ユーザと
の交友
関係に関する条件を
満たす複数の関連ユーザによって設定された複数の時間帯タグに基づいて
、前記
生成条件を満たす編集コンテンツを前記制御部によって生成することと、
前記編集コンテンツを前記端末に前記通信部によって送信することとが前記サーバによって実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツ生成方法及びそれを用いるコンテンツ生成装置に関連する。特に本発明はユーザーの交友関係に基づいてコンテンツを生成する方法、生成したコンテンツを使用する生成装置等に関連する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェント装置及びインターネット技術の発展とともに、生配信コンテンツ(動画、音声、またはその組み合わせを含み、またこれらに限られない)などの新たなメディアが急速に発展している。一般ユーザーでも商業ユーザーでも、皆、手持ちのインテリジェント装置を使って生配信を行うことができ、生配信コンテンツを見るユーザーとやり取りすることができる。
【0003】
生配信コンテンツを見られないユーザーであっても、生配信コンテンツを再生したり、生配信コンテンツから作られた抜粋的なコンテンツを見たりすることができる。しかし、生配信コンテンツを再生する時に、生配信コンテンツの中に興味を持てない余分な内容に飽きてしまうことが懸念される。また、従来技術のコンピュータシステムで自動的に生成した抜粋的なコンテンツは、生配信コンテンツに基づく適切なコンテンツにはならないので、ユーザーの観賞体験に影響を及ぼしてしまう。
【発明の概要】
【0004】
本発明に基づく少なくとも一つ実施例が下記通りである。本発明の実施例が提供するコンテンツ生成方法及びコンテンツ生成装置は、ユーザーと交友関係のある関連ユーザーが生配信コンテンツに対して標記した時間帯タグ及びユーザーが入力する生成条件に基づいてコンテンツを生成する。時間帯タグは他のユーザーが生配信コンテンツを見る時に興味を持った部分、或いは重要な情報のある時間帯区間の標記(又はマーキング)に基づいて作成される。本発明は更にユーザーの間の交友関係に基づいてコンテンツを生成することもできる。ゆえに、本発明のコンテンツはユーザーと交友関係のある複数の関連ユーザーが生配信コンテンツを見る時の反応に基づいて、生配信コンテンツの見どころ部分を正確にユーザーに提供できるほか、交友関係と生成条件に合わせて生成するコンテンツはよりユーザーの観賞好みに近いゆえ、ユーザーによりよい観賞体験を与えることができる。
【0005】
本発明はコンテンツ生成方法を提供する。当方法は下記の動作を含む。まず、生配信コンテンツからコンテンツのリクエストを取得する。リクエストはユーザーからの少なくとも1つの生成条件を含む。次に、生配信コンテンツに複数の関連ユーザーが標記した複数の時間帯タグを取得する。各時間帯タグは生配信コンテンツにおけるある時間帯区間に対応する。そして、複数の時間帯タグ及び生成条件に基づいて対象コンテンツ区間を決める。対象時間帯区間に基づいてコンテンツを生成し、ユーザーに対応するユーザー端末にコンテンツを送信する。
【0006】
本発明はコンテンツ生成装置を提供する。当装置は装置端末の通信モジュールと装置端末の処理モジュールを含む。装置端末の通信モジュールは、生配信コンテンツからコンテンツのリクエストを取得することに用いられる。リクエストはユーザーからの少なくとも1つの生成条件を含む。また、装置端末の通信モジュールは、複数の関連ユーザーが標記する複数の時間帯タグを取得することに用いられる。ユーザーと複数の関連ユーザーは交友関係を有し、各時間帯タグは生配信コンテンツにおけるある時間帯区間に対応する。装置端末の処理モジュールは、複数の時間帯タグ及び生成条件に基づいて対象コンテンツ区間を決定し、対象時間帯区間に基づいてコンテンツを生成し、ユーザーに対応するユーザー端末にコンテンツを送信するために用いられる。
【0007】
本発明の特徴と技術内容をよりよく理解するよう、下記の本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照されたい。但し、当説明と添付図面は本発明の説明のみに用いられ、本発明の権利範囲に対して如何なる制限も加えるわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例また現有技術に基づく技術方案をよりよく説明するよう、これから実施例の説明にて使われる添付図面について簡単に説明する。明らかに、以下の説明の添付図面が本発明に関する実施例に過ぎない。本領域の普通技術者にとって、創造的労働をかけない前提で、下記添付図面に基づいて他の図面を取得することが可能である。
【
図2】本発明の実施例におけるユーザー端末の内部構造図。
【
図3】本発明の実施例におけるコンテンツ生成装置の内部構造図。
【
図4】本発明の実施例におけるコンテンツ生成のプロセスを示す図。
【
図5】本発明の実施例におけるユーザーがユーザー端末を使って時間帯タグを標記する様子を示す図。
【
図6】本発明の実施例における対応する生配信コンテンツに標記された複数の時間帯区間を示す図。
【
図7】本発明の実施例における生配信コンテンツ終了のウィンドウを示す図。
【
図8】本発明の実施例においてユーザーがコンテンツのウィンドウを視聴する様子を示す図。
【
図9】本発明の別の実施例においてユーザーがコンテンツのウィンドウを視聴する様子を示す図。
【
図10】本発明の更に別の実施例においてユーザーがコンテンツのウィンドウを視聴する様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の目的、技術方案、メリットをより明らかにするために、以下は添付図面に合わせて本発明の実施方式を更に説明する。
【0010】
図1を参照すると、
図1は本発明の実施例における実施環境を示す。実施環境には複数のユーザー端末100(100a、100b、100b’及び100c)、コンテンツ生成装置200がある。複数のユーザー端末とコンテンツ生成装置200は有線ネットワークまた無線ネットワークを通して連結される。
【0011】
ユーザー端末100はスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、ウェアラブルコンピュータ、デスクトップなどの端末装置を指す。ユーザー端末100はコンテンツ生成装置200に関連するウェブサイト、また設置・運行される専用アプリケーションに連結することが可能である。ユーザー端末100はウェブサイト、また専用アプリケーションを制御することでサービス画面を形成し、データ入力、データ送信/受信、データ記憶などの操作を実施することが可能である。ゆえに当実施例において、各ユーザー(A、B、B’、C)はそれぞれのアカウントでウェブサイトまた専用アプリケーションに登録することが可能である。ユーザーはウェブサイトまた専用アプリケーションを通して交友関係のある関連ユーザーとやり取りすることが可能である。交友関係が友人、同じチャットグループに属するメンバー、及び同じ社会団体に属するメンバー、或いはユーザーがフォローする他のユーザーを指す。かつ本発明以外のユーザーも含む。
【0012】
コンテンツ生成装置200はSNSネットワークサービス(例えばチャットソフトウェアサービス)を提供するプラットフォームで実現することが可能である。コンテンツ生成装置200はユーザーが入力する生成条件及び対応する関連ユーザーが生配信コンテンツに標記した複数の時間帯タグに基づいてコンテンツを生成する機能のあるプログラムサービスを提供することが可能である。ある実施例において、コンテンツ生成装置200は、生配信コンテンツに対する関連ユーザーが標記した複数のオブジェクトタグに基づいてコンテンツを生成機能のあるプログラムサービスを提供することが可能である。例えば、コンテンツ生成装置200は、生配信コンテンツに対する関連ユーザーが標記した複数の時間帯タグ及び関連ユーザーが標記した複数のオブジェクトタグに基づいてコンテンツを生成機能のあるプログラムサービスを提供することができる。
【0013】
コンテンツ生成装置200はSNSネットワークサービスを提供するプラットフォームで実現できるほか、SNSネットワークサーバーと異なるシステムを作ることでSNSネットワークサーバーと連動することが可能である。かつ、コンテンツ生成装置200の少なくとも一部の構造要素はユーザー端末100にインストールするプログラムで実現することが可能である。或いは、ユーザー端末のサーバー環境においてサーバーを提供するプラットフォームで実現することが可能である。
【0014】
図2は、本発明の実施例におけるユーザー端末100の内部構造イメージ図である。ユーザー端末100はユーザー端末の処理モジュール110、ユーザー端末の記憶モジュール120、インプット/アウトプットモジュール130、及びユーザー端末の通信モジュール140を含む。端末の処理モジュール110は、ユーザー端末の記憶モジュール120、インプット/アウトプットモジュール130、及びユーザー端末の通信モジュール140に連結される。
【0015】
ユーザー端末の記憶モジュール120はHigh speed RAM、ディスク、SRAM、DRAM、ROM、フラッシュメモリまた不揮発性メモリを指す。ユーザー端末の記憶モジュール120はユーザー端末100の操作に必要なソフトウェアモジュール、コマンドセット、他のデータを記憶できる。かつ、ユーザー端末の処理モジュール110を通してユーザー端末の記憶モジュール120をアクセス・コントローラーすることが可能である。
【0016】
インプット/アウトプットモジュール130はモニター、キーボード、マウス、タッチスクリーン、カメラなどの装置により実現できる。ゆえに、ユーザーはインプット/アウトプットモジュール130を通して情報を入力して、ウェブサイトまたアプリケーションで操作することが可能である。
【0017】
ユーザー端末の通信モジュール140は他の端末装置と通信する機能を提供する。ユーザー端末の通信モジュール140は無線技術(WiFi)、モバイル通信技術、LTE、ブルーツース、NFC、Zigbeeなどの通信回路で実現することが可能である。これらの例示は本発明に対して如何なる制限を加えるわけではない。
【0018】
図2の実施例はユーザー端末100に対するモジュールを示す。ユーザー端末100は
図2におけるある部品または不図示の他の部品を省略することが可能である。或いは2個以上の部品で構成する構造と配置を有する。他の実施例において、ユーザー端末200はハードウェア、ソフトウェアまたハードウェア・ソフトウェアの組合せで実現することが可能である。
【0019】
図3を参照すると、
図3は本発明の実施例におけるコンテンツ生成装置200の内部構造を示す。本実施例のコンテンツ生成装置200は装置端末の処理モジュール210、装置端末の通信モジュール220、装置端末の記憶モジュール230及びデータベース240を含む。
【0020】
他の実施例において、コンテンツ生成装置200は
図3に示した複数の構造要素以上の部品を含むことが可能である。ただし、従来技術による複数の構造要素に対する詳細な説明は行われない。例えば、コンテンツ生成装置200はモニター、受信器など複数の構造要素を含む。
【0021】
装置端末の通信モジュール220はコンテンツ生成装置200とコンピュータネットワークが連結されるためのハードウェア構造要素である。装置端末の通信モジュール220は無線また有線の形で連結され、コンテンツ生成装置200とコンピュータネットワークに連結される。装置端末の通信モジュール220は、無線技術(WiFi)、イーサネット(登録商標)プロトコルなどの通信回路で実現することが可能である。かつ、本発明に対して如何なる制限を加えるわけではない。
【0022】
装置端末の記憶モジュール230は、コンピュータで扱える記憶媒介で、RAM、ROM、ディスクなどの永久的大容量記憶装置を指す。装置端末の記憶モジュール230はコンテンツ生成装置200を作動するためのOS231、またコンテンツ生成プロセス232のプログラムコードを記憶することが可能である。
【0023】
データベース240は生配信コンテンツ、生配信コンテンツに対応する複数のタグ及びオブジェクトタグ、ユーザーの間の交友関係などの情報を記憶することが可能である。そのため、装置端末の処理モジュール210の計算に基づいて、データベース240は対応する情報を読取・記憶することが可能である。
【0024】
図3に示したコンテンツ生成装置200の実施例はデータベース240を含む。但し、本発明に対して如何なる制限を加えるわけではない。他の実施例において、コンテンツ生成装置200の実現方式また環境によって1つ以上の要素を省略することが可能である。或いは、他の実施例において、データベース240の一部また全部は独立した他のシステムで実現することが可能である。
【0025】
装置端末の処理モジュール210が執行する基本的な公式、ロジック及びコンテンツ生成装置200からインプット/アウトプットされる計算結果は、コンピュータプログラムのコマンドを処理できる方法で構成される。コマンドは装置端末の記憶モジュール230或いは装置端末の通信モジュール220を通して、装置端末の処理モジュール210に提供することが可能である。装置端末の処理モジュール210はコンテンツ生成プロセス232のプログラムコードの運行に用いられる。
【0026】
装置端末の処理モジュール210は
図4で示す複数のステップの執行に用いる。これから
図4に合わせて説明する。
【0027】
図4を参照すると、
図4は本発明の実施例におけるコンテンツ生成方法のプロセスを示す。
【0028】
ステップS410において、コンテンツ生成装置200は生配信コンテンツにおけるコンテンツのリクエストを取得する。生配信コンテンツの配信中、また生配信コンテンツ配信完了後、ユーザーはユーザー端末100で形成するサーバー画面を通して、リクエストデータを入力する。リクエストは少なくとも一つの生成条件を含む。生成条件は、特定の交友関係、特定のオブジェクト、コンテンツの長さ、コンテンツの再生率或いはコンテンツのロジック組合わせ(例えば、コンテンツ和集合またはコンテンツ積集合)などの1つを指す。かつ、本発明に対して如何なる制限を加えるわけではない。そのため、リクエストはユーザー端末100を通してコンテンツ生成装置200に転送することが可能である。
【0029】
ステップS420において、コンテンツ生成装置200は複数の関連ユーザーが標記する複数の時間帯タグを取得する。ユーザーと複数の関連ユーザーは交友関係を有する。各時間帯タグには開始時間と終了時間がある。開始時間及び終了時間は生配信コンテンツにおけるある時点を指す。開始時間の時間ポイントは終了時間の時間ポイントより早い。開始時間と終了時間の間の時間区間は対応する生配信コンテンツの時間帯区間を形成する。そのため、各時間帯タグは生配信コンテンツにおけるある時間帯区間に対応する。
【0030】
ある実施例において、コンテンツ生成装置200は生配信コンテンツにおける関連ユーザーが標記したオブジェクトタグを取得する。オブジェクトタグは生配信コンテンツにおけるある時間帯区間に対応する。そのため、複数の対象時間帯区間はオブジェクトタグによって決められる。オブジェクトタグは生配信コンテンツに対して少なくとも1つの特定のオブジェクトを標記することに用いられる。特定のオブジェクトは、例えば生配信コンテンツの画面に現れるスマートフォン、腕時計、ブランド、人名などのオブジェクトを指す。なお、これらの例示は本発明に対して如何なる制限を加えるわけではない。
【0031】
ステップS430において、装置端末の処理モジュール210は複数の時間帯タグ及び生成条件によって対象時間帯区間を決める。詳細に言えば、装置端末の処理モジュール210は生成条件に基づき、生成条件に合う時間帯タグを選出する。選出される時間帯タグは同時に対象時間帯区間を決める。すなわち、対象時間帯区間は少なくとも一つの時間帯区間を含む。
【0032】
実施例において、
図1のユーザーCが「友達」という特定の交友関係、また「コンテンツ再生率」を生成条件として入力する。装置端末の処理モジュール210は生成条件に基づき、複数の時間帯タグからユーザーCと「友達」たる交友関係を持つユーザーB、B’が標記した最も再生率の高い時間帯タグを選出する。選出される時間帯タグが対応する時間帯区間は対象時間帯区間となる。
【0033】
他の実施例において、
図1のユーザーCが「友達」及び「携帯」を生成条件として入力する。装置端末の処理モジュール210は生成条件に基づき、複数の時間帯タグからユーザーCと「友達」たる交友関係を持つユーザーB、B’が標記した時間帯タグ、及び「携帯」というオブジェクトに対応するオブジェクトタグの時間帯タグを選出する。装置端末の処理モジュール210は選出される時間帯タグが対応する時間帯区間を対象時間帯区間として扱う。
【0034】
ステップS440において、装置端末の処理モジュール210は対象時間帯区間に基づいてコンテンツを生成する。詳細に言えば、装置端末の処理モジュール210は対象時間帯区間に基づいて一つまたは複数の編集コンテンツを決める。一つまたは複数の編集コンテンツは生配信コンテンツと関連する。編集コンテンツは装置端末の処理モジュール210が対象時間帯区間以内の少なくとも一つの時間帯タグに基づいて生配信コンテンツから抽出されたものである。装置端末の処理モジュール210はまた一つまたは複数の編集コンテンツに基づいて、コンテンツを生成する。例えば、一つまたは複数の編集コンテンツに対してロジック組合わせ(例えば、コンテンツ和集合またはコンテンツ積集合)を行う上、コンテンツを生成する。
【0035】
ステップS450において、装置端末の処理モジュール210は装置端末の通信モジュール220を使ってユーザーCに対応するユーザー端末100cへコンテンツを送信する。
【0036】
図5から
図8は、本発明の実施例におけるコンテンツ生成方法のイメージ図である。
【0037】
図5を参照すると、
図5はユーザーB、B’がユーザー端末100b、100b’を使って時間帯タグを標記する様子を示す。コンテンツ生配信の最中、ユーザーBはユーザー端末100bを連続タッチ、また長押しという方法で、生配信コンテンツに対して開始時間と終了時間を選出し、時間帯タグを生成することが可能である。例えば、ユーザーBはユーザー端末100bのタッチスクリーンで生配信コンテンツの01分00秒に記録ボタンを押し、またユーザー端末100bのタッチスクリーンで生配信コンテンツの02分50秒に対して記録ボタンを改めて押す。従って、ユーザー端末100bは01分00秒を開始時間とし、02分50秒を終了時間として時間帯タグを生成する。また、別の例として、ユーザーBは01分00秒から02分50秒までの時間帯に対してユーザー端末100bのタッチスクリーンで記録ボタンを長押しすると、ユーザー端末100bはこれをもって01分00秒から02分50秒までの時間帯タグを生成する。ある実施例において、ユーザーB、B’がユーザー端末100b、100b’のタッチスクリーンでインターフェース画面に対する連続操作、また情報送信にかかる反応時間を考慮するため、時間帯タグの開始時間と終了時間を相応に調整することが可能である。
【0038】
図6は生配信コンテンツに標記した複数の時間帯タグを示す。複数の時間帯区間はユーザーB、B’がコンテンツ生配信の最中に標記した複数の時間時間帯タグに基づいて生成される。
図6に示されるように、時間帯区間V1-V6は、各自一つの時間帯タグに対応する。そのうち、時間帯区間V1-V4はユーザーBが標記した複数の時間帯タグに対応する。時間帯区間V5-V6はユーザーB’が標記した複数の時間帯タグに対応する。なお、これらの例示は本発明に対して如何なる制限を加えるわけではない。他の実施例において、時間帯区間V1-V6は更に生配信コンテンツの画面が対応する少なくとも一つのオブジェクトタグ(例えば「オートバイ」)に対応する。ここで、本実施例における時間帯タグの数は、本発明の説明のみに用いられているに過ぎず、時間帯タグの数は時間帯タグの生成回数等に基づいて決められてもよい。
【0039】
図7はユーザーCがアプリケーションを通じてコンテンツウィンドウ300を視聴する様子を示す。ウィンドウ300はコンテンツ再生エリア310、インプットエリア320を含む。ある実施例において、生配信コンテンツの終了後、コンテンツ再生エリア310は生配信コンテンツが終了したことをユーザーCに提示する。
図7に示されるように、「生配信終了」という文字がユーザーCに提示されてもよい。ユーザーCはインプットエリア320にて、メニューを選択しまたは文字列入力の形式で生成条件をインプットすることが可能である。対応するコンテンツはコンテンツ再生エリア310で再生する。別の実施例において、コンテンツの生配信最中、ユーザーCはインプットエリア320にて、メニューを選択しまたは文字列入力の形式で生成条件をインプットすることが可能である。対応するコンテンツはコンテンツ再生エリア310で再生する。コンテンツは生配信コンテンツの再生開始時間から現時点までに標記した時間帯タグで決められる。
【0040】
実施例において、ユーザーCは「友達」「コンテンツ最高再生率」という生成条件をインプットすることが可能である。装置端末の処理モジュール210は生成条件に基づいて、ユーザーCと友人交友関係を持つユーザーB、B’が標記した少なくとも一つの時間帯タグ、かつユーザーB、B‘が標記した少なくとも一つの時間帯タグが対応する最高再生率の時間帯タグに基づいて対象時間帯区間を決める。生成条件に合う時間帯区間は、例えば
図6に示されるユーザーBが標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V1(開始時間が10分30秒、終了時間が11分45秒)及びユーザーB’が標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V5(開始時間が11分00秒、終了時間が12分50秒)を指してもよいし、また生成条件に合う別の時間帯区間は、例えば
図6に示されるユーザーBが標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V2(開始時間が57分00秒、終了時間が59分20秒)及びユーザーB’が標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V6(開始時間が57分00秒、終了時間が59分20秒)を指してもよい。本実施例において、時間帯区間V2と時間帯区間V6が対応する開始時間と終了時間は同じである。
【0041】
装置端末の処理モジュール210は対象時間帯区間に基づいて、生配信コンテンツから、編集コンテンツを生成する。編集コンテンツは、例えば時間帯区間V1及び時間帯区間V5に対応する一部の生配信コンテンツ、或いは時間帯区間V2及び時間帯区間V6に対応する一部の生配信コンテンツを指す。装置端末の処理モジュール210は編集コンテンツの組合わせに基づいてコンテンツを生成する。コンテンツは、例えば開始時間が10分30秒、終了時間が11分45秒のコンテンツ、開始時間が11分00秒、終了時間が12分50秒のコンテンツ、開始時間が57分00秒、終了時間が59分20秒のコンテンツを指す。一例として、コンテンツの時間長さは2分20秒である。そして、装置端末の通信モジュール220は完成したコンテンツをユーザー端末100cへ送信する。
図8に示されるように、ユーザーCはユーザー端末100cが示すウィンドウ300のコンテンツ再生エリア310にて、長さが2分20秒のコンテンツを再生することが可能である。
【0042】
別の実施例において、ユーザーCは「友達」「人気コンテンツ」及び「組合わせ」という生成条件をインプットすることが可能である。装置端末の処理モジュール210は生成条件に基づいて、ユーザーCと「友人」の交友関係を持つユーザーB、B’が標記した少なくとも一つの時間帯タグ、かつユーザーB、B‘が標記した少なくとも一つの時間帯タグが対応する最高再生率の複数の時間帯タグに基づいて対象時間帯区間を決める。生成条件に合う時間帯区間は、例えば
図6に示されるユーザーBが標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V1、ユーザーBが標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V2、またユーザーB’が標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V5、ユーザーB’が標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V6を指す。
【0043】
装置端末の処理モジュール210は、対象時間帯区間に基づいて、生配信コンテンツから、編集コンテンツを生成する。編集コンテンツは、時間帯区間V1、時間帯区間V2、時間帯区間V5、時間帯区間V6に対応する一部の生配信コンテンツを指す。装置端末の処理モジュール210は編集コンテンツの組合わせに基づいてコンテンツを生成する。コンテンツとは、例えば開始時間が10分30秒、終了時間が12分50秒の一部の生配信コンテンツ、また開始時間が57分00秒、終了時間が59分20秒の一部の生配信コンテンツで組合せしたコンテンツを指す。そのため、当実施例において、コンテンツの長さは04分40秒である。そして、装置端末の通信モジュール220は完成したコンテンツをユーザー端末100cへ送信する。
図9に示されるように、ユーザーCはユーザー端末100cが示すウィンドウ300のコンテンツ再生エリア310にて、長さが04分40秒のコンテンツを再生することが可能である。
【0044】
別の実施例において、ユーザーCは「友達」「重複コンテンツ」という生成条件をインプットすることが可能である。装置端末の処理モジュール210は生成条件に基づいて、ユーザーCと友人交友関係を持つユーザーB、B’が標記した少なくとも一つの時間帯タグ、かつユーザーB、B‘が標記した時間帯タグと少なくとも一つ重複した複数の時間帯タグに基づいて対象時間帯区間を決める。生成条件に合う時間帯区間とは、例えば
図6に示されるユーザーBが標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V1、ユーザーBが標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V5を指す。時間帯区間V1と時間帯区間V5の時間帯の一部が重複する。重複する時間帯区間の開始時間が11分00秒、終了時間が11分45秒であれば、重複する時間長さが45秒となる。またユーザーB’が標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V5、ユーザーB’が標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V6を指す。生成条件に合う時間帯区間とは、例えば
図6に示されるユーザーBが標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V2及びユーザーB’が標記した時間帯タグの対応する時間帯区間V6を指す。時間帯区間V2と時間帯区間V6が重複する、重複する時間帯区間の開始時間が57分00秒、終了時間が59分20秒であれば、重複する時間長さが02分20秒となる。
【0045】
装置端末の処理モジュール210は、対象時間帯区間に基づいて、生配信コンテンツから、編集コンテンツを生成する。編集コンテンツは、開始時間が11分00秒、終了時間が11分45秒、また開始時間が57分00秒、終了時間が59分20秒に対応する一部の生配信コンテンツを指す。装置端末の処理モジュール210は編集コンテンツの組合せに基づいてコンテンツを生成する。コンテンツとは、例えば開始時間が11分00秒、終了時間が11分45秒の一部の生配信コンテンツ、また開始時間が57分00秒、終了時間が59分20秒の一部の生配信コンテンツで組合せしたコンテンツを指す。そのため、当実施例において、コンテンツの長さが03分05秒。そして、装置端末の通信モジュール220は完成したコンテンツをユーザー端末100cへ送信する。
図10に示されるように、ユーザーCはユーザー端末100cが示すウィンドウ300のコンテンツ再生エリア310にて、長さが03分05秒のコンテンツを再生することが可能である。
【0046】
他の実施例において、ユーザーは「3-5分間のコンテンツ」を生成条件としてインプットすることが可能である。装置端末の処理モジュールは上記通りに
図9及び
図10で示したコンテンツを生成することが可能である。かつ、本発明に対して如何なる制限を加えるわけではない。
【0047】
以上、本発明の実施例で提供するコンテンツ生成方法及びコンテンツ生成装置は、ユーザーと交友関係を持つ複数の関連ユーザーが生配信コンテンツに対して標記した時間帯タグ及びユーザーが入力した生成条件に基づいてコンテンツの時間帯区間を決定し、時間帯区間の時間帯タグはユーザーが生配信コンテンツを見る時に興味を持つことに関連し、また重要な情報を含む時間帯区間が標記に基づいて決められる。本発明は更にユーザー間の交友関係に基づいてコンテンツを生成するため、コンピュータシステムで自動的に生成する従来のコンテンツとは異なり、本発明におけるコンテンツは、ユーザーと交友関係を有する複数の関連ユーザーが生配信コンテンツを見る時の反応に基づき、正確にコンテンツの見どころ部分をユーザーに提供できるうえ、交友関係と生成条件に合わせて生成するコンテンツは、よりユーザーの好みに近く、ユーザーの観賞体験を向上させることができる。
【0048】
以上、本発明の実施例を説明してきたが、説明された実施例は本発明の特許請求の範囲に対して如何なる制限も加えるわけではない。
【符号の説明】
【0049】
100、100a、100b、100b’、100c ユーザー端末
110 ユーザー端末の処理モジュール
120 ユーザー端末の記憶モジュール
130 インプット/アウトプットモジュール
140 ユーザー端末の通信モジュール
200 コンテンツ生成装置
210 装置端末の処理モジュール
220 装置端末の通信モジュール
230 装置端末の記憶モジュール
231 OS
232 コンテンツの生成プロセス
240 データベース
S410~S450 ステップ
A、B、B’、C ユーザー
V1-V6 時間帯区間
300 ウィンドウ
310 コンテンツ再生エリア
320 インプットエリア