(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-30
(45)【発行日】2024-02-07
(54)【発明の名称】テーブル
(51)【国際特許分類】
A47B 9/18 20060101AFI20240131BHJP
【FI】
A47B9/18
(21)【出願番号】P 2020036974
(22)【出願日】2020-03-04
【審査請求日】2023-01-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】山本 崇之
(72)【発明者】
【氏名】浅尾 昌秀
(72)【発明者】
【氏名】北岡 なつほ
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-014814(JP,A)
【文献】米国特許第10485335(US,B1)
【文献】特開平10-099135(JP,A)
【文献】実開昭50-127530(JP,U)
【文献】実開昭54-138808(JP,U)
【文献】特表2018-538564(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0075086(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 9/00-9/20
A47B 23/04
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、
前記天板を下方から支持するとともに、上下方向の伸縮動作に伴い前記天板を昇降させる昇降脚と、
前記天板と水平方向に配列して設けられ、上下方向に沿って延びる支持脚と、
前記昇降脚および前記天板の少なくとも一方の部材に接続され、前記昇降脚の伸縮動作に伴い前記支持脚に沿って上下方向に移動可能な支持部と、
を備え
、
前記支持部は、
前記昇降脚および前記支持部の少なくとも一方の部材から前記支持脚に向けて延びるアームと、
前記アームに取り付けられるとともに、前記支持脚に沿って上下方向に前記アームを移動させるガイド部と、
を有する、
テーブル。
【請求項2】
前記昇降脚および前記支持部の少なくとも一方の部材は、前記天板を片持ち支持し、
前記支持脚は、前記天板に対して前記天板を支持する前記昇降脚および前記支持部の少なくとも一方の部材側に配置されている、
請求項1に記載のテーブル。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記支持脚に摺動することで前記上下方向に移動する、
請求項
1または2に記載のテーブル。
【請求項4】
前記ガイド部は、前記支持脚に対して摺動する一対のローラを有し、
前記一対のローラは、前記天板と前記支持脚とが配列する配列方向において、前記支持脚を挟み込む、
請求項
3に記載のテーブル。
【請求項5】
前記一対のローラは、前記上下方向においてずれた位置に配置される、
請求項
4に記載のテーブル。
【請求項6】
前記ガイド部は、前記支持脚に対して摺動するパッドを有し、
前記天板と前記支持脚とが配列する配列方向において、前記パッドは、前記支持脚に対して前記天板と反対側に配置されている、
請求項
3に記載のテーブル。
【請求項7】
前記天板と前記支持脚との間を水平方向に仕切る仕切壁を備えている
請求項
1から請求項
6のいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項8】
前記支持部は、前記仕切壁に形成された上下方向に延びるスリットを通じて前記少なくとも一方の部材と前記支持脚とを接続している
請求項
7に記載のテーブル。
【請求項9】
前記アームは、前記仕切壁に形成された上下方向に延びるスリットを通じて前記天板の下方まで延び、前記天板を下方から支持する
請求項
7に記載のテーブル。
【請求項10】
前記仕切壁は、少なくとも前記支持脚を収容する筐体の一部を構成している、
請求項
7から請求項
9のいずれか1項に記載のテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
天板が昇降する昇降式のテーブルが使用されている。特許文献1には、天板を昇降自在に支持する昇降支持装置が記載されている。特許文献2には、天板の高さを調整しやすいレベル調整装置付き机が記載されている。昇降式のテーブルにおいては、天板を安定して支持したうえで、スムーズに天板を昇降させることが必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3095799号公報
【文献】特許第2773019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昇降式のテーブルにおいて、天板を片持ち支持したいという要望がある。天板が片持ち支持される場合、天板の下部のスペースをより有効に使用することができる。しかしながら、天板が支持脚や昇降機構により片持ち支持される場合、天板を支持する支持脚および天板を昇降させる昇降機構が大規模な構造になる場合が多い。
【0005】
上記事情を踏まえ、本発明は、天板が昇降する昇降式のテーブルにおいて、簡易な構造により天板を片持ち支持可能なテーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様に係るテーブルは、天板と、前記天板を下方から支持するとともに、上下方向の伸縮動作に伴い前記天板を昇降させる昇降脚と、前記天板と水平方向に配列して設けられ、上下方向に沿って延びる支持脚と、前記昇降脚および前記天板の少なくとも一方の部材に接続され、前記昇降脚の伸縮動作に伴い前記支持脚に沿って上下方向に移動可能な支持部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
このようなテーブルによれば、支持脚が天板の下方には配置されておらず、天板と水平方向に配列しているにもかかわらず、支持部は支持脚に対して上下方向に移動可能に天板を支持できる。支持脚自体は、伸縮しないため剛性が高い。そのため、支持脚に支持される天板は揺れを軽減でき、安定して支持される。また、昇降脚や天板が支持部を介して支持脚に支持されているので、昇降脚を任意の位置に配置できる。これにより、天板の下部のスペースをより有効に活用しつつ、天板を安定支持できる。
【0008】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記昇降脚および前記支持部の少なくとも一方の部材は、水平方向のうち、第1方向における前記天板の中心に対して一方側に配置されて前記天板を片持ち支持し、前記支持脚は、前記天板に対して前記第1方向の前記一方側に配置されていてもよい。
この構成によれば、天板の下部のスペースをさらに有効に活用できる。
【0009】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記支持部は、前記少なくとも一方の部材から前記支持脚に向けて延びるアームと、前記アームに取り付けられるとともに、前記支持脚に沿って上下方向に前記アームを移動させるガイド部と、を有してもよい。
この構成によれば、アームが天板を支持しつつ、ガイド部が支持脚に沿って上下方向に移動可能となる。
【0010】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記ガイド部は、前記支持脚に摺動することで前記上下方向に移動してもよい。
この構成によれば、支持部が天板を安定して支持しつつ、支持脚に沿って上下方向に移動可能となる。
【0011】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記ガイド部は、前記支持脚に対して摺動する一対のローラを有し、前記一対のローラは、前記天板と前記支持脚とが配列する配列方向において、前記支持脚を挟み込んでもよい。
この構成によれば、支持部は天板の先端側が下方向に回転してしまうことを抑制できる。
【0012】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記一対のローラは、前記上下方向においてずれた位置に配置されてもよい。
この構成によれば、支持部は天板の先端側が下方向に回転してしまうことをより好適に抑制できる。
【0013】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記ガイド部は、前記支持脚に対して摺動するパッドを有し、前記天板と前記支持脚とが配列する配列方向において、前記パッドは、前記支持脚に対して前記天板と反対側に配置されていてもよい。
この構成によれば、支持部は天板の先端側が下方向に回転してしまうことを抑制できる。
【0014】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記天板と前記支持脚との間を水平方向に仕切る仕切壁を備えていてもよい。
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記支持部は、前記仕切壁に形成された上下方向に延びるスリットを通じて前記少なくとも一方の部材と前記支持脚とを接続していてもよい。
これらの構成によれば、支持脚およびガイド部等が仕切壁により隠され、外観が損なわれない。
【0015】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記アームは、前記仕切壁に形成された上下方向に延びるスリットを通じて前記天板の下方まで延び、前記天板を下方から支持してもよい。
この構成によれば、支持脚およびガイド部が筐体の内部に配置されており、外観が損なわれない。また、ガイド部等の可動箇所が筐体の内部に配置されており、使用上において安全である。
【0016】
本発明の一態様に係るテーブルにおいて、前記仕切壁は、少なくとも前記支持脚を収容する筐体の一部を構成してもよい。
この構成によれば、支持脚およびガイド部が筐体の内部に配置されており、外観が損なわれない。また、ガイド部等の可動箇所が筐体の内部に配置されており、使用上において安全である。
【発明の効果】
【0017】
本発明のテーブルによれば、天板が昇降する昇降式のテーブルにおいて、簡易な構造により天板を片持ち支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第一実施形態に係るテーブルの斜視図である。
【
図4】同テーブルの支持脚および支持部の斜視図である。
【
図5】本発明の第二実施形態に係るテーブルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係るテーブル100について、
図1から
図4を参照して説明する。
図1および
図2は、テーブル100を示す斜視図である。
図1において、天板1は最も上方に位置している。
図2において、天板1は最も下方に位置している。
図3は、テーブル100の正面図である。
【0020】
以降の説明において、床面に直交する方向を上下方向(図中において、矢印UPが上方向を示す)とし、上下方向に直交する2方向を前後方向(図中において、矢印FRが前方向を示す)および左右方向(図中において、矢印LHが左方向を示す)とする。
【0021】
テーブル100は、天板1と、筐体2と、伸縮可能な昇降脚3と、支持脚4と、天板1を支持する支持部5と、を備える。テーブル100は、天板1が上下方向に昇降する昇降式のテーブルである。
【0022】
天板1は、扁平の直方体状に形成されており、板厚方向が上下方向に一致するように配置されている。天板1の上面1uは、物が載置される載置面として使用される。
【0023】
筐体2は、
図3に示すように、支持脚4や支持部5などを収容するケースである。筐体2は、天板1と支持脚4との間を水平方向に仕切る仕切壁として機能する。筐体2には、
図1および
図2に示すように、左方向LHに開口して上下方向に延びるスリット21が二本形成されている。2本のスリット21は、前後方向に配列している。スリット21からは支持部5の一部が突出している。
【0024】
昇降脚3は、伸縮可能な脚部であり、電動駆動により伸縮することで天板1を昇降させる。昇降脚3は、二本設けられており、前後方向に配列している。昇降脚3は、
図1に示すように、伸びた状態においては、昇降脚3が筐体2から突出する。昇降脚3は、
図2に示すように、最も縮んだ状態においては、昇降脚3全体が筐体2に収容される。昇降脚3は、平面視において天板1と重なり合う位置に配置される。なお、昇降脚3は電動駆動に限られず、ガススプリング等によって駆動されてもよく、ハンドルやレバーなどにより使用者によって駆動されてもよい。
【0025】
図4は、支持脚4および支持部5の斜視図である。
支持脚4は、二本設けられており、前後方向に配列している。支持脚4は、筐体2の内部に配置されている。支持脚4は、
図3に示すように、天板1の下方には配置されておれず、天板1と左右方向に配列している。具体的には、支持脚4は、平面視で天板1と重なり合わない位置に配置されている。以降の説明において、天板1と支持脚4とが配列する方向を「配列方向A」ともいう。
【0026】
二本の支持脚4は、
図4に示すように、対向する面にそれぞれ凹部41を有している。凹部41は上下方向に伸びている。凹部41の内部空間には、上下方向に伸びるレール42が形成されている。
【0027】
支持部5は、天板1を片持ち支持し、支持脚4に沿って上下方向に移動可能である。支持部5は、
図3に示すように、天板1を配列方向Aの基端側(左方向LHと反対側)から天板1を片持ち支持する。支持部5は、天板1を片持ち支持するアーム51と、アーム51を支持脚4に沿って上下方向に移動させるガイド部52と、を有する。
【0028】
アーム51は、配列方向Aに延びる長尺な部材である。アーム51は、二本設けられており、前後方向に略平行に配列している。アーム51は、基端においてガイド部52と連結される板状の連結部51fを有する。アーム51は、
図3に示すように、先端部51dがスリット21から突出する。突出した先端部51dは、天板の下面1dに連結されて天板1を片持ち支持する。
【0029】
昇降脚3の上端は、
図3に示すように、スリット21から突出したアーム51の先端部51dに連結されている。昇降脚3は、アーム51を昇降させることで、天板1を昇降させる。昇降脚3がアーム51に連結される限り、任意の数の昇降脚3を任意の位置に配置可能である。なお、昇降脚3は、アーム51ではなく天板1に直接連結されていてもよい。すなわち、昇降脚3は天板1を下方から直接、または支持部5を介して間接的に支持している。
【0030】
ガイド部52は、略直方体形状の部材であり、長手方向を前後方向に一致させて二本の支持脚4の間に配置されている。ガイド部52は、二本の支持脚4の凹部41に沿って摺動することで上下方向に移動可能である。
【0031】
ガイド部52は、支持脚4に対して摺動する一対のローラ53を有する。一対のローラ53は、天板1と支持脚4とが配列する配列方向Aにおいて、支持脚4のレール42を挟み込む。一対のローラ53は、摺動部材として適した低摩擦係数を有する樹脂材料等により形成されている。樹脂材料は、低摩擦樹脂(例えば、フッ素樹脂)がより適している。なお、ガイド部52は、支持脚4に対して摺動する部材に限られず、歯車等により支持脚4に沿って上下方向に移動可能であってもよい。
【0032】
一対のローラ53は、上下方向においてずれた位置に配置される。一対のローラ53は、ガイド部52の前後方向の両端にそれぞれ設けられている。一対のローラ53は、上下方向においてにアーム51よりも下側に配置されており、配列方向Aにおける天板1側のローラ53の方が、支持脚4側のローラ53よりも下側に配置されている。一対のローラ53は、天板1の先端側(左方向LH側)が下方向に回転する力に対して好適に反発する。そのため、支持部5は、天板1の先端側(左方向LH側)が下方向に回転してしまうことを抑制できる。
【0033】
ガイド部52は、二本のアーム51が前後方向の両端に連結されている。具体的には、
図4に示すように、アーム51の連結部51fがガイド部52の端部に連結されている。一対のローラ53は、連結部51fを貫通してガイド部52に連結されている。
【0034】
本実施形態のテーブル100によれば、天板1が昇降する昇降式のテーブルにおいて、簡易な構造により天板1を片持ち支持可能である。支持脚4が天板1の下方には配置されておらず、天板1と配列方向Aに配列しているにもかかわらず、支持部5は支持脚4に対して上下方向に移動可能に天板1を片持ち支持できる。支持脚4自体は、伸縮しないため剛性が高い。そのため、支持脚4に支持される天板1は揺れを軽減でき、安定して支持される。
【0035】
支持脚4およびガイド部52は、筐体2の内部に配置されており、外観が損なわれない。また、ガイド部52等の可動箇所が筐体2の内部に配置されており、使用上において安全である。
【0036】
以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の第一実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【0037】
(変形例1)
上記実施形態では、一対のローラ53がアーム51よりの下側に配置されていた。一対のローラ53は、アーム51よりの上側に配置されていてもよい。この場合、配列方向Aにおける天板1側のローラ53の方が、支持脚4側のローラ53よりも上側に配置することで、天板1の先端側(左方向LH側)が下方向に回転してしまうことを好適に抑制できる。
【0038】
(第二実施形態)
第二実施形態について、
図5から
図7を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。第二実施形態に係るテーブル100Bは、第一実施形態に係るテーブル100と比較して、支持部等の構成が異なる。
【0039】
図5は、テーブル100Bの斜視図である。
図6はテーブル100Bの正面図である。
テーブル100Bは、天板1Bと、筐体2Bと、伸縮可能な昇降脚3と、支持脚4Bと、天板1を支持する支持部5Bと、を備える。テーブル100Bは、天板1が上下方向に昇降する昇降式のテーブルである。
【0040】
天板1Bは、板状に形成されており、板厚方向が上下方向に一致するように配置されている。天板1Bは、先端側(左方向LH側)の端部が半円状に形成されている。天板1の上面1uは、物が載置される載置面として使用される。
【0041】
筐体2Bは、
図6に示すように、昇降脚3や支持脚4Bや支持部5Bなどを収容するケースである。筐体2Bは、天板1Bと支持脚4Bとの間を水平方向に仕切る仕切壁の一部を形成する。筐体2Bには、
図5に示すように、左方向LHに開口して上下方向に延びるスリット21が二本形成されている。2本のスリット21は、前後方向に配列している。スリット21からは支持部5の一部が突出している。
【0042】
昇降脚3は、伸縮可能な脚部であり、電動駆動により伸縮することで天板1を昇降させる。第二実施形態において、昇降脚3は筐体2Bに収容されている。
【0043】
図7は、支持部5Bの分解斜視図である。
支持脚4Bは、筐体2Bの内部に一本設けられている。支持脚4Bは、
図6に示すように、天板1Bの下方には配置されておれず、天板1Bと左右方向(配列方向A)に配列している。
【0044】
支持部5Bは、天板1Bを片持ち支持し、支持脚4に沿って上下方向に移動可能である。支持部5Bは、
図6に示すように、天板1Bを配列方向Aの基端側(左方向LHと反対側)から天板1Bを片持ち支持する。支持部5Bは、天板1Bを片持ち支持するアーム51Bと、アーム51Bを支持脚4Bに沿って上下方向に移動させるガイド部52Bと、を有する。
【0045】
昇降脚3の上端は、
図6に示すように、筐体2B内においてアーム51に連結されている。昇降脚3は、アーム51Bを昇降させることで、天板1を昇降させる。すなわち、昇降脚3は、平面視において天板1Bと重なり合わない位置に配置され、アーム51B(支持部5B)を介して天板1Bを下方から間接的に支持している。
【0046】
ガイド部52Bは、略板状の部材であり、長手方向を前後方向に一致させて支持脚4の右方向側部に配置されている。ガイド部52Bは、支持脚4Bに沿って摺動することで上下方向に移動可能である。
【0047】
ガイド部52Bは、支持脚4Bに対して当接するパッド53Bを有する。パッド53Bは、支持脚4Bに対して天板1Bと反対側に配置されている。パッド53Bは、低摩擦樹脂等により形成されている。
【0048】
支持脚4Bに当接するパッド53Bは、天板1Bの先端側(左方向LH側)が下方向に回転する力に対して好適に反発する。そのため、支持部5Bは、天板1Bの先端側(左方向LH側)が下方向に回転してしまうことを抑制できる。
【0049】
ガイド部52Bは、
図7に示すように、二本のアーム51Bが前後方向の両端に連結されている。
【0050】
本実施形態のテーブル100Bによれば、天板1Bが昇降する昇降式のテーブルにおいて、簡易な構造により天板1Bを片持ち支持可能である。支持脚4Bが天板1Bの下方には配置されておらず、天板1Bと配列方向Aに配列しているにもかかわらず、支持部5Bは支持脚4Bに対して上下方向に移動可能に天板1Bを片持ち支持できる。支持脚4B自体は、伸縮しないため剛性が高い。そのため、支持脚4Bに支持される天板1Bは揺れを軽減でき、安定して支持される。
【0051】
支持脚4Bおよびガイド部52Bは、壁の一部を形成する筐体2Bの内部に配置されており、外観が損なわれない。また、ガイド部52B等の可動箇所が筐体2Bの内部に配置されており、使用上において安全である。
【0052】
以上、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の第二実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、支柱構造の棚を連結するテーブルに適用することができる。
【符号の説明】
【0054】
100,100B テーブル
1,1B 天板
2,2B 筐体
21 スリット
3 昇降脚
4,4B 支持脚
41 凹部
42 レール
5,5B 支持部
51,51B アーム
52,52B ガイド部
53 ローラ
53B パッド