(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-30
(45)【発行日】2024-02-07
(54)【発明の名称】丸太処理装置及び丸太処理方法
(51)【国際特許分類】
B27B 25/02 20060101AFI20240131BHJP
B27B 31/04 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
B27B25/02 Z
B27B31/04
(21)【出願番号】P 2021559930
(86)(22)【出願日】2020-03-02
(86)【国際出願番号】 FI2020050130
(87)【国際公開番号】W WO2020208293
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2023-02-02
(32)【優先日】2019-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】519211579
【氏名又は名称】ヴェイスト オイ
(74)【代理人】
【識別番号】100121706
【氏名又は名称】中尾 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128705
【氏名又は名称】中村 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147773
【氏名又は名称】義村 宗洋
(72)【発明者】
【氏名】レッパネン ユハ
(72)【発明者】
【氏名】マルッティラ マルコ
【審査官】黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0133781(US,A1)
【文献】特開昭53-111599(JP,A)
【文献】特開平11-320504(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27B 25/02
B27B 31/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
丸太処理手段(4)が設けられる回転可能なロータ(3)と、
作動媒体を前記丸太処理手段(4)に導くために前記ロータ(3)に取り付けられる供給手段(5)と、
を備え、
前記供給手段(5)は、前記ロータ(3)が第1の方向に回転されるときに前記ロータ(3)に巻き付くように配置され、
前記供給手段(5)は、前記ロータ(3)が第2の方向に回転されるときに前記ロータ(3)の周囲から繰り出すように配置される、
丸太処理装置(1)において、
前記供給手段(5)が取り付けられる回転可能な第2ロータ(6)と、
前記ロータ(3)が前記第2の方向に回転されるときに前記供給手段(5)が前記第2のロータ(6)に巻き付くべく配置されるとともに、前記ロータ(3)が前記第1の方向に回転されるときに前記供給手段(5)が前記第2のロータ(6)の周囲から繰り出すべく配置されるように、前記第2のロータ(6)を前記ロータ(3)と同期して回転させるための作動装置と、
を備えることを特徴とする丸太処理装置(1)。
【請求項2】
前記ロータ(3)がリング形状のフレーム部分(7)を備え、該フレーム部分(7)に前記供給手段(5)が取り付けられ、前記フレーム部分(7)に前記供給手段(5)が巻き付くように配置されることを特徴とする請求項1に記載の丸太処理装置(1)。
【請求項3】
前記第2のロータ(6)がリム(8)を備え、該リム(8)に前記供給手段(5)が取り付けられ、前記リム(8)に前記供給手段(5)が巻き付くように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の丸太処理装置(1)。
【請求項4】
前記ロータ(3)及び前記第2のロータ(6)は、前記リング形状のフレーム部分(7)及び前記リム(8)の周速が同等に高くなるように同期して回転するようになっていることを特徴とする請求項2及び3に記載の丸太処理装置(1)。
【請求項5】
前記第2のロータ(6)が第2のリム(9)を備え、該第2のリム(9)の直径が前記リム(8)の直径よりも小さく、前記第2のリム(9)が前記リム(8)と同心回転するように配置され、前記供給手段(5)は、前記リム(8)から前記第2のリム(9)へ通されて、前記第2のリム(9)に取り付けられることを特徴とする請求項3又は4に記載の丸太処理装置(1)。
【請求項6】
前記丸太処理装置(1)が丸太ローテータであり、前記丸太処理手段(4)は、丸太をつかむために前記ロータ(3)に装着される2つの供給ロールを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の丸太処理装置(1)。
【請求項7】
丸太処理手段(4)が設けられる回転可能なロータ(3)と、作動媒体を前記丸太処理手段(4)に導くための供給手段(5)と、を備える丸太処理装置(1)を用いた丸太処理方法であって、
丸太を前記丸太処理装置(1)へ移動させて、丸太を前記処理手段(4)により処理するステップと、
前記ロータ(3)を第1の方向に回転させ、それにより、前記供給手段(5)が前記ロータ(3)に巻き付き、前記ロータ(3)を第2の方向に回転させ、それにより、前記供給手段(5)が前記ロータ(3)の周囲から繰り出す、ステップと、
前記丸太処理装置(1)から丸太を除去するステップと、
を含む丸太処理方法において、
前記丸太処理装置(1)は、前記ロータ(3)と同期して回転される第2のロータ(6)を備え、それにより、前記ロータ(3)が前記第2の方向に回転されるときに前記供給手段(5)が前記第2のロータ(6)に巻き付き、前記ロータ(3)が前記第1の方向に回転されるときに前記供給手段(5)が前記第2のロータ(6)の周囲から繰り出す、
ことを特徴とする丸太処理方法。
【請求項8】
前記ロータ(3)がリング形状のフレーム部分(7)を備え、該フレーム部分(7)に前記供給手段(5)が取り付けられ、前記フレーム部分(7)に前記供給手段(5)が巻き付けられることを特徴とする請求項7に記載の丸太処理方法。
【請求項9】
前記第2のロータ(6)がリム(8)を備え、該リム(8)に前記供給手段(5)が取り付けられ、前記リム(8)に前記供給手段(5)が巻き付けられることを特徴とする請求項7又は8に記載の丸太処理方法。
【請求項10】
前記第2のロータ(6)が第2のリム(9)を備え、該第2のリム(9)の直径が前記リム(8)の直径よりも小さく、前記第2のリム(9)が前記リム(8)と同心回転するように配置され、前記供給手段(5)は、前記リム(8)から前記第2のリム(9)へ通されて、前記第2のリム(9)に取り付けられることを特徴とする請求項8又は9に記載の丸太処理方法。
【請求項11】
前記丸太処理装置(1)が丸太ローテータであり、該丸太ローテータにより丸太が回転され、前記丸太ローテータの前記丸太処理手段(4)は、前記ロータ(3)に装着されて丸太の両側に当て付いて配置される2つの供給ロールを備えることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の丸太処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、丸太処理手段が設けられる回転可能なロータと、作動媒体を丸太処理手段に供給するためにロータに取り付けられる供給手段とを備える、請求項1の前文に係る丸太処理装置に関する。また、本発明は、丸太処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製材所では、回転可能なロータを備える丸太処理装置が使用され、丸太処理装置には、ロータに配置される丸太処理手段及び/又は電気装置を動作させるために液圧流体、電気、及び/又は、圧縮空気が供給される。このタイプの丸太処理装置は丸太ローテータであり、この丸太ローテータにより、ソーイングラインに沿って移動する丸太が、例えばカントチッピングにとって望ましい角度に回転される。製材所では、少なくともカントターナーにおいて、ヘッドソーとリソーとの間で同様の装置が使用される場合がある。その側面のうちの少なくとも2つが切断されてしまった状態でヘッドソーからくる丸太は、そこで、その側面のその長手方向軸を中心に90°回転される。
【0003】
丸太ローテータは、供給ロールが設けられた前後に回転可能なロータを備え、供給ロール間で丸太が導入され、供給ロールによって丸太が回転中に前方に移動される。丸太ローテータの供給ロールは液圧で作動される。更に、ロータには、電気を必要とするセンサ及び/又は空気圧装置が設けられる場合がある。液圧流体、電気、及び/又は、圧縮空気などの作動媒体は、その中心点周りに最大で180度前後に回転される丸太ローテータのロータに供給できる必要がある。作動媒体供給体をロータの中央部分に配置することができない。これは、そこで丸太が移動しているからである。通常、供給体は、ロータのリムに搬送され、リムから更に丸太処理手段及び他の装置へと通される。ロータは、通常、迅速に、一般に0.5秒でその回転動作を行ない、それにより、ホース及びケーブルが制御不能な態様で揺れて移動し、摩耗や破損につながる場合がある。
【0004】
ホース及びケーブルの移動は、ホース及びケーブルの動きを負荷によって減らすロールを締めることによって、及び、ホース及びケーブルが内側を通過するケーブルチェーンを用いることによって減少され得る。しかしながら、これらの解決策は、ホース及びケーブルの制御されない動きを十分な程度まで減少させず、ホース及びケーブルに負荷も及ぼす。特許文献1(欧州特許出願第2063162 A号(FI 120029に対応する))は、丸太ローテータと、丸太ローテータのロータに作動媒体を供給するための1つの既知の構成とについて記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、前述の問題を軽減することができる丸太処理装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る目的は、請求項1に係る丸太処理装置及び請求項7に係る方法によって達成される。
【0008】
本発明に係る丸太処理装置は、丸太処理手段が設けられる回転可能なロータと、作動媒体を丸太処理手段に導くためにロータに取り付けられる供給手段とを備える。供給手段は、ロータが第1の方向に回転されるときにロータに巻き付くように配置され、また、供給手段は、ロータが第2の方向に回転されるときにロータの周囲から繰り出すように配置される。更に、丸太処理装置は、供給手段が取り付けられる回転可能な第2ロータと、ロータが第2の方向に回転されるときに供給手段が第2のロータに巻き付くべく配置されるとともに、ロータが第1の方向に回転されるときに供給手段が第2のロータの周囲から繰り出すべく配置されるように、第2のロータをロータと同期して回転させるための作動装置とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明はかなりの利点を与える。本発明に係る丸太処理装置では、ロータから繰り出す供給手段が第2のロータに巻き付けられる。それに対応して、供給手段がロータに巻き付くときに、供給手段が第2のロータの周囲から繰り出される。このようにすると、ロータが回転されるときの供給手段の過度の緩み及び締め付けを防ぐことができ、それにより、供給手段の制御されない動き及び供給手段に及ぼされる機械的負荷が減少され、その結果、供給手段の耐用年数が延びる。
【0010】
ここで、添付図面を参照して、本発明を一例として詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は本発明の一実施形態に係る丸太処理装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面は、製材所で丸太を処理するために使用される丸太処理装置1を示す。丸太処理装置1は例えば丸太ローテータであり、該丸太ローテータによって、丸太が、それらの長手方向軸を中心に所望の位置まで回転され、及び/又は、ソーイングラインに沿って長手方向で前方に移動される。例えば、チッピングカンターに達する丸太は、チッピングのために所望の位置まで丸太ローテータによって回転される。製材所では、少なくともカントターナーにおいて、ヘッドソーとリソーとの間で同様の装置が使用されてもよい。その側面のうちの少なくとも2つが切断されてしまった状態でヘッドソーからくる丸太は、そこで、その側面のその長手方向軸を中心に90°回転される。
【0013】
丸太処理装置1は、回転可能なロータ3が装着されるフレーム2を備える。ロータ3は前後に回転可能である。図面には、ロータ3の回転方向が矢印10により示される。ロータ3の回転角度は制限される。一般に、ロータ3は、その中心点周りに最大180度回転可能である。また、丸太処理装置1は、ロータ3を回転させるためのモータを備える。処理されるべき丸太は、ロータ3を通じて長手方向に移動される。
【0014】
ロータ3は、ロータ3と共に回転する丸太処理手段4を備える。丸太処理手段4は、丸太の両側に配置される回転可能な供給ロールであってもよい。供給ロールは、ロータ3に装着される油圧モータによって回転される。ロータ3は、供給ロールを位置決めするための、すなわち、供給ロールを丸太の径方向に移動させるためのアクチュエータを備える。アクチュエータは一般に液圧シリンダであるが、代わりに、電気アクチュエータ又は空気圧アクチュエータが使用されてもよい。更に、ロータ3は、センサなどの電気装置及び/又は空気圧装置を備えてもよい。
【0015】
丸太処理装置1は、液圧流体、電気及び/又は圧縮空気などの作動媒体を処理手段4及び/又はロータ3の他の装置に導くため、及び/又は、作動媒体を処理手段4から引き出すための供給手段5を備える。供給手段5は、1つ以上の液圧ホース及び/又は電気ケーブル及び/又は空気圧ホースを備えてもよい。供給手段5はロータ3に取り付けられる。ロータ3はリング形状のフレーム部分7を備え、フレーム部分7の外周縁に供給手段5が取り付けられる。供給手段5は、ロータ3に対して、一般的にはフレーム部分7の外周縁に対して取り付け固定される。フレーム部分7から、供給手段5が、丸太処理手段4などの作動媒体を使用する装置へと更に通される。この目的のため、フレーム部分7には開口が設けられ、該開口を通じて、供給手段5が、フレーム部分7の内側に、更には作動媒体を使用する装置へと取り込まれる。
【0016】
更に、丸太処理装置1は、第2の回転可能なロータ6と、ロータ3と同期して第2のロータ6を回転させるための作動装置とを備える。作動装置は、例えば、ロータ3及び第2のロータ6を回転させる別個のサーボドライブ或いはチェーン又はベルトドライブである。後者の場合、チェーン又はベルトは、ロータのそれぞれの周縁を介して通過するように配置される。第2のロータ6は、処理装置1のフレーム2に装着される。ロータ3及び第2のロータ6は並んで配置される。ロータ3及び第2ロータ6の回転軸は平行である。処理装置1の使用中、ロータ3及び第2のロータ6の回転軸は、互いから一定の距離を隔てて位置する。供給手段5は第2のロータ6に取り付けられる。第2のロータ6は、供給手段5が取り付けられるリム8を備える。ロータ3及び第2のロータ6は、ロータ3のフレーム部分7の周速度と第2のロータ6のリム8の周速とが等しく高くなるように回転される。リム8は円形である。供給手段5は、第2のロータ6に対して、一般的には第2のロータのリム8に対して取り付け固定される。
【0017】
供給手段5は、ロータ3が第1の方向に回転されるときにロータ3に巻き付くように配置される。同様に、それに対応して、供給手段5は、ロータ3が第2の方向に回転されるときにロータ3の周囲から繰り出すように配置される。第2のロータ6はアクチュエータによってロータ3と同期して回転され、それにより、ロータ3が第2の方向に回転されるときに供給手段5が第2のロータ6に巻き付くように配置され、ロータ3が第1の方向に回転されるときに供給手段5が第2のロータ6の周囲から繰り出すように配置される。
【0018】
また、第2のロータ6は、リム8よりも小さい直径を有する第2のリム9も備える。供給手段5は、リム8から第2のリム9へと通されて、第2のリム9に取り付けられる。供給手段5は第2のリム9に取り付け固定される。一般に、第2のリム9の直径は、最大でもリム8の直径の半分である。供給手段5は、第2のリム9から、作動媒体源、例えば液圧流体源及び/又は電力入力及び/又は圧縮空気源へと更に通される。第2のロータ6と作動媒体源との間の供給手段5の部分は、図に示されない。第2のリム9の代わりに、第2のロータ6の回転軸上に配置される回転結合体を使用して、この回転結合体に供給手段5を結合することができる。第2のリム9は円形である。第2のリム9の直径はリム8の直径よりも小さいため、供給手段5をリム8から第2のリム9へ導入することにより、第2のロータ6が回転されるときの供給手段の制御されない動きが減少する。丸太処理装置1は、第2のロータ6から出る供給手段5が通されるピンチロール又はケーブルチェーンを備えてもよい。この場合、供給手段5は、第2のリム9からピンチローラー又はケーブルチェーンへと、更に作動媒体源へと通される。このようにすると、供給手段5の制御されない動きを更に減らすことができる。
【0019】
供給手段5は、処理手段4からロータ3のフレーム部分7の外周縁に通される。供給手段5はフレーム部分7に取り付けられる。ロータ3から、供給手段5は第2ロータ6のリム8に通される。供給手段5はリム8に取り付けられる。リム8から、供給手段5は第2のリム9に更に通される。供給手段5は第2のリム9に取り付けられる。第2のリム9から、供給手段5は作動媒体源に通される。
【0020】
図面に係る丸太処理装置1は、以下のように動作する。作動媒体は、作動媒体源から供給手段5を通じてロータ3に導かれ、丸太処理手段4及び/又はロータ3の他の装置に導かれる。丸太はソーイングラインに沿って丸太処理装置1へと移動される。丸太は、処理装置1のロータ3を通じて長手方向に移動される。同時に、丸太は、処理手段4によって処理される。処理装置1が丸太ローテータである場合、丸太は、供給ロールを丸太の両側に移動させ、ロータ3を回転させることによって、所望の位置へと回転される。同時に、丸太を前方に移動するために、供給ロールがそれらの中心軸周りで回転される。最後に、丸太が処理装置1から除去される。
【0021】
ロータ3が第1の方向に回転されると、供給手段5がロータ3に巻き付く。供給手段5は、ロータ3のフレーム部分7に巻き付く。ロータ3が第2の方向に回転されると、供給手段5がロータ3の周囲から繰り出す。第1の方向は第2の方向と反対である。ロータ3の周囲から繰り出す供給手段5の緩み、及び、ロータ3に巻き付く供給手段5の締め付けは、第2のロータ6を回転させることによって防止される。第2のロータ6は、ロータ3が第2の方向に回転されるときに供給手段5が第2のロータ6に巻き付くように回転される。この目的のため、第2のロータ6が第2の方向に回転される。それに対応して、第2のロータ6は、ロータ3が第1の方向に回転されるときに供給手段5が第2のロータ6の周囲から繰り出すように回転される。この目的のため、第2のロータが第1の方向に回転される。供給手段5は、第2のロータ6のリム8に巻き付くとともに、リム8の周囲から繰り出す。第2のロータ6は作動装置によって回転される。
【0022】
第2のロータ6は、ロータ3と同期して回転される。このようにすると、供給手段5は、同じ速度で第2のロータ6に巻き付いてロータ3から繰り出す。それに対応して、供給手段5は、同じ速度でロータ3に巻き付いて第2のロータ6から繰り出す。ロータ3及び第2のロータ6は同時に回転される。ロータのフレーム部分7の周速及び第2のロータのリム8の周速は等しく高い。第2のロータのリム8及び第2のリム9は、同じ角速度で、共通の回転軸を中心に回転される。
【0023】
丸太処理装置1がセンサなどの測定装置を備えてもよく、この測定装置によってロータ3及び第2のロータ6の回転動作及び/又は丸太の位置が測定される。丸太処理装置1が調整ユニットを備えてもよく、この調整ユニットによって、ロータ3のモータ及び第2のロータ6のための作動装置は、例えば、測定装置から得られる測定データに基づいてロータ3及び第2のロータ6の回転を調整するように制御される。