(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-30
(45)【発行日】2024-02-07
(54)【発明の名称】測定管理方法及び装置、通信デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240131BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240131BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240131BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0457
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2021562017
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2019108700
(87)【国際公開番号】W WO2021056460
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ワン、シュクン
(72)【発明者】
【氏名】シ、チファ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ウェイジエ
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated,UE Adaptation to the Traffic and UE Power Consumption Characteristics[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1811282,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1811282.zip>,2018年10月12日,1-17頁
【文献】LG Electronics,Discussion on power saving for CA operation[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810312,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810312.zip>,2018年10月12日,1-3頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定管理方法であって、
端末装置の第一サービングセルが第一状態にある場合、前記端末装置は第一帯域幅部分(BWP)を確定し、前記第一サービングセルのビーム管理(BM)測定は前記第一BWPで実行され、前記第一状態は休眠状態又は休眠動作のあるアクティブ状態を備える、
ことを含
み、
前記第一状態にある前記第一サービングセルにおける前記端末装置の動作は、
物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)、物理的アップリンク共有チャンネル(PUSCH)及びサウンディングリファレンス信号(SRS)のうちの少なくとも1つの送信を停止すること、
物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の受信を停止すること、
の中の少なくとも一つを含み、
前記端末装置は第一BWPを確定することは、
前記端末装置はネットワークデバイスが送信する、第一BWPのアイデンティティ(ID)を指示するために用いられる第二指示情報を受信することと、
前記端末装置は前記第一BWPのIDに基づいて、前記第一BWPを確定することと、
を含み、
前記第二指示情報は、RRCシグナリングに載せられている、
ことを特徴とする測定管理方法。
【請求項2】
前記測定管理方法は、
前記端末装置はネットワークデバイスが送信する第一指示情報を受信することと、
前記端末装置は、前記第一指示情報に基づいて、前記第一サービングセルが前記第一状態に入ると確定することと、
をさらに含み、
前記第一指示情報は、前記第一サービングセルが前記第一状態に入ることを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定管理方法。
【請求項3】
前記第一指示情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセスコントロール制御要素(MAC CE)、物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)の中の少なくとも一つに載せられている、
ことを特徴とする請求項2に記載の測定管理方法。
【請求項4】
前記端末装置の一つ又は複数のサービングセルに対して、前記サービングセルに物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)が構成されている場合、前記サービングセルは前記第一状態に入ることができない、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれか一項に記載の測定管理方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記端末装置は第一PDCCHを受信することをさらに含み、
前記第一PDCCHは、第一サービングセルグループのIDと前記第一サービングセルグループに対応する第一ビットマップを含み、前記第一ビットマップにおける各ビットはそれぞれ前記第一サービングセルグループにおける一つのサービングセルに対応し、前記ビットの値は、当該ビットに対応するサービングセルがアクティブ状態に入るか否か又は前記第一状態に入るか否かを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1~
4のいずれか一項に記載の測定管理方法。
【請求項6】
前記第一状態にある前記第一サービングセルにおける前記端末装置の動作は、
無線リソース管理(RRM)測定、チャネル品質指示(CQI)測定及びBM測定のうちの少なくとも1つを実行すること、
RRM測定結果、CQI測定結果及びBM測定結果のうちの少なくとも1つを報告すること、
PDCCHへのモニターリングを停止すること
、
の中の少なくとも一つを
さらに含む、
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか一項に記載の測定管理方法。
【請求項7】
端末装置であって、
トランシーバーと、
コンピュータプログラムを格納するために用いられるメモリと、
前記メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記端末装置の第一サービングセルが第一状態にある場合、第一帯域幅部分(BWP)を確定するために用いられるプロセッサと、
を含み、
前記第一サービングセルのビーム管理(BM)測定は前記第一BWPで実行され、前記第一状態は休眠状態又は休眠動作のあるアクティブ状態を備え
、
前記第一状態にある前記第一サービングセルにおける前記端末装置の動作は、
物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)、物理的アップリンク共有チャンネル(PUSCH)及びサウンディングリファレンス信号(SRS)のうちの少なくとも1つの送信を停止すること、
物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の受信を停止すること、
の中の少なくとも一つを含み、
前記トランシーバーは、ネットワークデバイスが送信する、第一BWPのアイデンティティ(ID)を指示するために用いられる第二指示情報を受信するために用いられ、
前記プロセッサは、さらに前記第一BWPのIDに基づいて、前記第一BWPを確定するために用いられ、
前記第二指示情報は、RRCシグナリングに載せられている、
ことを特徴とする端末装置。
【請求項8】
前記トランシーバーは、ネットワークデバイスが送信する第一指示情報を受信するために用いられ、前記第一指示情報は、前記第一サービングセルが前記第一状態に入ることを指示するために用いられる、
前記プロセッサは、さらに前記第一指示情報に基づいて、前記第一サービングセルが前記第一状態に入ると確定するために用いられる、
ことを特徴とする請求項
7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記第一指示情報は、RRCシグナリング、MAC CE、又はPDCCHの中の少なくとも一つに載せられている、
ことを特徴とする請求項
8に記載の端末装置。
【請求項10】
端末装置の一つ又は複数のサービングセルに対して、前記サービングセルにPUCCHが構成されている場合、前記サービングセルは前記第一状態に入ることができない、
ことを特徴とする請求項
7~
9のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項11】
前記トランシーバーは第一PDCCHを受信するために用いられ、前記第一PDCCHは、第一サービングセルグループのIDと前記第一サービングセルグループに対応する第一ビットマップを含み、前記第一ビットマップにおける各ビットはそれぞれ前記第一サービングセルグループにおける一つのサービングセルに対応し、前記ビットの値は、当該ビットに対応するサービングセルがアクティブ状態に入るか否か、又は前記第一状態に入るか否かを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項
7~
10のいずれか一項に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、モバイル通信技術分野に関し、さらに具体的に測定管理方法及び装置、通信デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムには、帯域幅部分(Band Width Part,BWP)のコンセプトがなく、ビーム管理(Beam Management,BM)のコンセプトもないため、BM測定に関連するメカニズムもない。ニューラディオ(New Radio,NR)システムに、BWPのコンセプトとBMのコンセプトが導入された。BM測定のメカニズムを明確にする必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本出願の実施形態は、測定管理方法及び装置、通信デバイスを提供する。
【0004】
第一態様において、本出願の実施形態は測定管理方法を提供する。この方法は以下の内容を含む。端末装置の第一サービングセルが第一状態にある場合、端末装置は第一BWPを確定し、第一サービングセルのBM測定は第一BWPで実行され、第一状態は休眠(dormancy)状態又は休眠動作(dormancy behavior)のあるアクティブ状態を備える。
【0005】
第二態様において、本出願の実施形態は測定管理装置を提供する。この装置は第一確定ユニットを含む。第一確定ユニットは、端末装置の第一サービングセルが第一状態にある場合、第一BWPを確定するために用いられ、第一サービングセルのBM測定は第一BWPで実行され、第一状態は休眠状態又は休眠動作のあるアクティブ状態を備える。
【0006】
第三態様において、本出願の実施形態は端末装置を提供する。この端末装置はプロセッサとメモリを含む。メモリはコンピュータプログラムを格納するために用いられる。プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、第一様態に記載された測定管理方法を実現するために用いられる。
【0007】
第四態様において、本出願の実施形態はネットワークデバイスを提供する。このネットワークデバイスはプロセッサとメモリを含む。メモリはコンピュータプログラムを格納するために用いられる。プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、第一様態に記載された測定管理方法を実現するために用いられる。
【0008】
第五態様において、本出願の実施形態はチップを提供する。このチップは第一様態に記載された測定管理方法を実現するために用いられる。
【0009】
具体的には、このチップはプロセッサを含む。プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップが取り付けられたデバイスに第一様態に記載された測定管理方法を実行させるために用いられる。
【0010】
第六態様において、本出願の実施形態はコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに第一様態に記載された測定管理方法を実行させるコンピュータプログラムを格納するために用いられる。
【0011】
第七態様において、本出願の実施形態はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータに第一様態に記載された測定管理方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む。
【0012】
第八態様において、本出願の実施形態はコンピュータプログラムを提供する。コンピュータプログラムはコンピュータで実行されるとき、コンピュータに第一様態に記載された測定管理方法を実行させる。
【0013】
上記した技術方案によって、NRにおけるサービングセルの休眠動作を明確にする。休眠動作を有する第一サービングセルに対して、端末装置によって実行されるBM測定メカニズム及びBM測定結果報告のメカニズムが提供される。これで、端末装置の省電力化という目的を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
ここで説明される図面は本出願をさらに理解するために用いられ、本出願の一部となる。本出願の例示的な実施形態及びその説明は、本出願を説明するために用いられ、本出願を限定するものではない。
【
図1】
図1は、本出願の実施形態に係わる通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。
【
図2-1】
図2-1は、本出願の実施形態に係わる帯域幅部分(BWP)を示す概略
図1である。
【
図2-2】
図2-2は、本出願の実施形態に係わるBWPを示す概略
図2である。
【
図2-3】
図2-3は、本出願の実施形態に係わるBWPを示す概略
図3である。
【
図3】
図3は、本出願の実施形態に係わる測定管理方法のフローチャートである。
【
図4】
図4は、本出願の実施形態に係わる測定管理装置の構造を示す概略図である。
【
図5】
図5は、本出願の実施形態に係わる通信デバイスの構造を示す概略図である。
【
図6】
図6は、本出願の実施形態に係わるチップの構造を示す概略図である。
【
図7】
図7は、本出願の実施形態に係わる通信システムの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら本出願における実施形態の技術方案を説明する。明らかに、説明される実施形態は、本出願の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本出願に記載された実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての別の実施形態は、皆本出願の保護範囲に属する。
【0016】
本出願の実施形態の技術方案は様々な通信システムに応用されることができる。例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex,FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex,TDD)システム、5G(5-Generation)通信システム、又は将来の通信システムなどが挙げられる。
【0017】
例示的に、本出願の実施形態に応用される通信システム100は
図1に示されたとおりである。通信システム100はネットワークデバイス110を含むことができ、ネットワークデバイス110は端末装置120(又は通信端末、端末とも呼ばれる)と通信するデバイスであることができる。ネットワークデバイス110は特定の地理的地域に通信カバレッジを提供し、このカバレッジエリア内の端末装置と通信することができる。選択的に、ネットワークデバイス110は、LTEシステムにおける進化型ノードB(evolutional Node B,eNB又はeNodeB)であることができ、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network,CRAN)における無線コントローラであることもできる。又はネットワークデバイスはモバイルスイッチングセンター(Mobile Switching Center)、中継局(relay station)、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ハブ(hub)、スイッチ(switch)、ブリッジ(bridge)、ルーター(router)、5Gネットワークにおけるネットワーク側デバイス、又は将来の通信システムにおけるネットワークデバイス等であってもよい。
【0018】
通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレッジエリア内の少なくとも1つの端末装置120をさらに含む。本明細書で使用される「端末装置」は、有線回線、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インタフェースによって接続される装置、及び/又は通信信号を受信/送信する別の端末装置、及び/又はIoT(Internet of Things)装置であることができるが、これらに限定されるものではない。有線回線は、例えば、公衆交換電話網(public switched telephone network, PSTN)、デジタル加入者線(digital subscriber line, DSL)、デジタルケーブル、直接接続ケーブルであることができる。無線インターフェースは、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)、デジタルビデオ放送ハンドヘルド(digital video broadcasting handheld,DVB-H)ネットワークのようなデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、振幅変調周波数変調(amplitude modulation-frequency modulation, AM-FM)放送送信機であることができる。無線インタフェースを介して通信するように構成された端末装置は、「無線通信端末」、「無線端末」、又は「移動端末」と呼ぶことができる。移動端末の例としては、衛星又はセルラー電話、パーソナル通信システム(personal communication system,PCS)端末(セルラー無線電話とデータ処理、ファックス及びデータ通信能力を組み合わせることができる)、パーソナルデジタルアシスタント(Persona Digital Assistant, PDA)(無線電話(radio telephone)、ページャ(pager)、インターネット/イントラネットアクセス(Internet/Intranet access)、ウェブブラウジング(web browsing)、ノートブック(notebook)、カレンダー(calendar)及び/又は全地球測位システム(global positioning system, GPS)受信機を備えることができる)及び通常のラップトップ型及び/又はハンドヘルド受信機、又は無線電話機能を備えた他の電子デバイスを備えるが、それに限定されるものではない。端末装置は、アクセス端末、ユーザー機器(User Equipment,UE)、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信機器、ユーザーエージェント、又はユーザーデバイスを指すことができる。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(Wireless Local Loop)ステーション、PDA、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されている他の処理装置、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークの端末デバイス又は将来の進化のPLMN(Public Land Mobile Network)内の端末デバイスなどであることができる。
【0019】
選択的に、端末装置120の間でデバイスツーデバイス(Device to Device,D2D)通信ができる。
【0020】
選択的に、5G通信システム又は5Gネットワークはニューラディオ(New Radio,NR)システム又はNRネットワークと呼ばれることができる。
【0021】
図1は一つのネットワークデバイスと二つの端末装置を例示的に示した。選択的に、通信システム100は、複数のネットワークデバイスと、各ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の複数の端末装置と、を含むことができる。本出願はこれに対して限定しない。
【0022】
選択的に、通信システム100は、ネットワークコントローラー、モバイルマネージメントエンティティー(mobile management entity)などの他のネットワークエンティティーを含むことができる。本出願はこれに対して限定しない。
【0023】
本出願の実施形態に係わるネットワーク/システムにおける通信機能を持つデバイスは通信システムと呼ぶことができる。
図1に示された通信システム100を例として説明する。通信デバイスは、通信機能を持つネットワークデバイス110と端末装置120を含むことができる。ネットワークデバイス110と端末装置120は上記した具体的なデバイスであることができ、ここでは繰り返さない。通信デバイスは、通信システム100における他のデバイス、例えばネットワークコントローラー、モバイルマネージメントエンティティーなどの他のネットワークエンティティーを含むことができる。本出願はこれに対して限定しない。
【0024】
本明細書では、用語「システム」及び「ネットワーク」は本明細書において常に交換して使用されていることを理解されたい。本明細書では、用語「及び/又は」は単に関連対象の関連関係を説明するものであり、3種類の関係が存在することを示す。例えば、A及び/又はBの場合、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することという3つの状況を示す。また、本明細書では、符号「/」は一般的に前後の関連対象が「又は」の関係を有することを示す。
【0025】
本出願の実施形態の技術方案をよりよく理解するために、以下では、本出願の実施形態に係わる技術方案を説明する。
【0026】
本出願の実施形態の技術方案をよりよく理解するために、以下では、本出願の実施形態に係わる技術を説明する。以下関連技術と本出願の実施形態の技術方案の任意の組み合わせは全て本出願の実施形態の保護範囲に属する。
【0027】
人々の速度、遅延、高速モビリティ、エネルギー効率に対する追求及び将来の生活におけるサービスの多様性、複雑性に伴い、第3世代パートナーシッププロジェクト(The 3rd Generation Partnership Project,3GPP)国際標準化組織は5G(5-Generation)の開発を始めた。5Gの主なアプリケーションシナリオは、拡張モバイルブロードバンド(Enhance Mobile Broadband,eMBB)、超高信頼低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications,URLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive Machine-Type Communications,mMTC)である。
【0028】
一方、eMBBは依然としてユーザーがマルチメディアコンテンツ、サービス及びデータを取得することを目標とし、そのニーズが急増している。他方、eMBBは、例えば、屋内、都市、農村等の異なるシナリオにデプロイされる可能性があり、その能力及びニーズの差も比較的大きいため、一律に論じることができず、具体的なデプロイメントシナリオ(deployment scenarios)に応じて詳しく分析する必要がある。URLLCの典型的なアプリケーションは産業オートメーション、電力オートメーション、遠隔医療操作(手術)、交通安全保障等を含む。mMTCの典型的な特徴は高接続密度、小データ量、遅延に不敏感なサービス、モジュールの低コスト及び長寿命等を含む。
【0029】
NRの初期デプロイメントでは、完全なNRカバレッジを実現するのが困難であるため、典型的なネットワークカバレッジモードは広域のLTEカバレッジ及びNRのアイランドカバレッジ(island coverage)モードである。また、大量のLTEは6GHz(gigahertz)以下でデプロイされているため、5Gに使用可能な6GHz以下のスペクトルは非常に少ない。従って、NRは6GHz以上のスペクトルの使用を研究する必要がある一方、高周波帯域のカバレッジが制限され、信号フェージングが速い。同時に、モバイル事業者のLTEへの初期投資を保護するために、LTEとNRとを緊密に結合させる(tight interworking)動作モードが提案された。
【0030】
3GPPは一つ目の5Gバージョン、即ちEN-DC(Evolved universal terrestrial radio access-NR(E-UTRA-NR)Dual Connectivity)を完成した。EN-DCにおいて、LTE基地局はマスターノード(Master Node,MN)としてサービスを提供し、NR基地局はセカンダリノード(Secondary Node,SN)としてサービスを提供する。MNは、主に無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)の制御機能と、コアネットワーク(Core Network,CN)につながる制御プレーンとを担当する。SNは、例えば、データ送信機能を提供するシグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Beraer,SRB)3のような補助的なシグナリングを構成することができる。デュアルコネクティビティ(Dual Connection,DC)はEN-DCに限らず、NE-DC(NR Evolved universal terrestrial radio access(NR-E-UTRA)Dual Connectivity)、5GC-EN-DC(5G core network-EN-DC)、NR DCなどであることができる。
【0031】
5Gでは、最大のチャンネルの帯域幅(広帯域キャリア(wideband carrier)と呼ぶ)は400MHZ(megahertz)であることができる。LTEにおける最大の帯域幅20M(メガビットパーセコンド(megabits per second,Mbps))と比べて、広帯域キャリアの帯域幅が非常に大きい。端末装置が広帯域キャリアで動作し続ける場合、端末装置の消費電力が非常に大きくなる。端末装置の無線周波数(Radio Frequency,RF)の帯域幅は端末装置の実際のスループットに基づいて調整されることが望ましい。そのため、BWPのコンセプトが導入される。BWPは端末装置の電力消費の最適化を目的とする。例えば、端末装置の速度要件が低い場合、端末装置は小さめのBWPで構成されることができる(
図2-1に示されたようである)。端末装置の速度要件が高い場合、端末装置は大きめのBWPで構成されることができる(
図2-2に示されたようである)。端末装置は高速度をサポートするか又はキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation,CA)モードで動作する場合、端末装置は複数のBWPで構成されることができる(
図2-3に示されたようである)。BWPのもう一つの目的は、一つのセルにおける複数のパラメータセット(numerology)の共存をトリガーすることである。
図2-3に示されたように、BWP1はnumerology1に対応し、BWP2はnumerology2に対応する。
【0032】
RRC専用シグナリングによって、端末装置は最多で4つのアップリンクBWPと最多で4つのダウンリンクBWPで構成されることができる。しかしながら、同時にアクティブ化されることができるのは一つのアップリンクBWPと一つのダウンリンクBWPのみである。RRC専用シグナリングでは、構成されるBWPにおける一つ目のアクティブBWP(初期アクティブBWP)を指示することができる。同時に、端末装置が接続状態にある間、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)によって、異なるBWPの間で切り換えることができる。
【0033】
端末装置は、アクティブBWPのみで無線リンクモニタリング(Radio Link Monitoring,RLM)を行い、非アクティブBWPでは、RLMを行わない。端末装置が異なるBWPの間で切り換えるとき、RLM関連のタイマーやカウンターをリセットする必要がない。無線リソース管理(Radio Resource Management,RRM)測定に対して、端末装置がどのアクティブBWPでデータを受送信するかに係わらず、全てRRM測定に影響しない。チャネル品質指示(Channel Quality Indication,CQI)測定に対して、端末装置はアクティブBWPのみでCQI測定を行う。
【0034】
NRでは、CQIは主にセルのダウンリンクチャンネルの品質を評価するために用いられる。セルのダウンリンクチャンネルの品質は、端末装置によって測定して報告される。端末装置は、上位層指示に基づいて、対応するパイロット信号(リファレンス信号とも呼ばれる)に対して測定を行って、CQI測定結果(CQI測定報告とも呼ばれる)を報告する。ネットワーク側は、端末装置によって報告されるCQI測定結果に基づいて、且つ現在のネットワークのリソース状況に応じて、端末装置の変調モード、リソースアロケーション、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)の関連構成に対して調整を行うか否かを決める。
【0035】
NRでは、CQI測定を示す信号は、ネットワーク側によって端末装置のために構成されるチャンネル状態インジケータリファレンス信号(Channel Status Indicator Reference Signal,CSI-RS)である。ネットワーク側は、メディアアクセスコントロール制御要素(Media Access Control Control Eelement,MAC CE)によって、CQI測定を実行するか否かを制御する(ネットワーク側が実行しないと知らせる場合、ネットワーク側はCSI-RSを送信しない)。
【0036】
CQI報告モードは、周期的なCQI報告と非周期的なCQI報告に分けられている。周期的なCQI報告に対して、ネットワーク側によって報告周期が構成される。非周期的なCQI報告は、DCIによって指示される。DCIによって指示されるCQI報告は周期的な報告であってもよい。その周期はRRCシグナリングで構成される。
【0037】
CQI送信チャンネルは、 物理的アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink SharedChannel,PUSCH)と物理的アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)に分けられている。PUSCHが割り当てられていないサブフレームに対して、周期的なCQI報告/プリコーディングマトリクスインジケータ(Precoding Matrix Indicator,PMI)報告/ランクインディケーション(Rank Indication,RI)報告はPUCCHで送信される。PUSCHが割り当てられたサブフレームに対して、周期的な報告はCAS(channel-associated signaling)の方式でPUSCHで送信される。周期的な報告と非周期的な報告が同じサブフレームで発生する場合、端末装置はこのサブフレームで非周期的な報告を優先的に送信する。
【0038】
高速度のニーズを満たすために、5GもCA(Carrier Aggregation)技術をサポートする。CAでは、複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier,CC)におけるリソースがジョイントスケジュールされて使用されることによって、NRシステムはより大きい帯域幅をサポートできるため、より高いシステムピークレートを実現できる。スペクトルにおけるアグリゲートされるキャリア(aggregated carrier)の連続性によって、連続CAと非連続CAに分けられる。アグリゲートされるキャリアが同じバンド(band)にあるかどうかによって、イントラバンド(intra-band)CAとインターバンド(inter-band)CAに分けられる。
【0039】
CAには、ただ一つのプライマリーセルコンポーネント(Primary Cell Component,PCC)しかない。PCCはRRCシグナリング接続、非アクセス層(Non-Access Stratum,NAS)機能、安全などを提供する。PUCCHはPCCに存在し、且つただPCCのみに存在する。CAには一つ又は複数のセカンダリセルコンポーネント(Secondary Cell Component,SCC)があってもいい。SCCは追加の無線リソースしか提供しない。PCCとSCCは両方ともサービングセルと呼ばれる。PCCにおけるセルはプライマリーセル(Pcell)であり、SCCにおけるセルはセカンダリセル(Scell)である。スタンダードに、最多で5つのキャリアがアグリゲートされると定められる。即ち、アグリゲーション後の最大帯域幅は100MHZであり、アグリゲートされるキャリアは同じ基地局に属する。全てのアグリゲートされるキャリアは、同じセル無線ネットワーク一時識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier,C-RNTI)を使用し、基地局は、各キャリアの位置するセルでC-RNTIに競合がないことを確保する。非対称的な(asymmetric)CAと対称的な(symmetric)CA両方がサポートされるため、アグリゲートされるキャリアは、必ずダウンリンクキャリアを有し、アップリンクキャリアがなくてもいい。PCCセルに対して、必ず当該セルの物理的ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)とPUCCHを有する。また、PCCセルのみがPUCCHを有し、他のSCCセルはPDCCHを有する可能性がある。
【0040】
CAでは、スケジューリングに用いられるPDCCHリソースが位置するキャリアにとって、キャリアスケジューリングは同一キャリアスケジューリング(same-carrier scheduling)とクロスキャリアスケジューリング(cross-carrier scheduling)に分けられる。同一キャリアスケジューリングとは、キャリアのスケジューリング情報が当該キャリアのPDCCHに置かれてスケジューリングを行うことである。クロスキャリアスケジューリングとは、キャリアのスケジューリング情報が別のキャリアに置かれてスケジューリングを行うことである。クロスキャリアスケジューリングの導入はヘテロジニアスネットワーク(heterogeneous network)の干渉回避を目的としている。
【0041】
クロスキャリアスケジューリングでは、異なるキャリアの間のスケジューリング情報は、DCIにおけるキャリアインジケータフィールド(Carrier Indicator Field,CIF)によって区分される。CIFはキャリアのシリアルナンバー(serial number)を指示するために用いられる。CIFは3ビットを固定占用し、CIFの値の範囲は0~7である。PCCのCIFは0に固定されている。PDCCHが存在するキャリアは複数あるかもしれないが、PCCは必ず自分のPDCCHを有する。上位層は、現在のSCCがどのキャリアのPDCCHを使用してスケジュールするかを確定する。
【0042】
ScellはRRC専用シグナリングによって構成される。初期構成状態は非アクティブ状態であり、この状態ではデータを受送信できない。MAC CEによってScellがアクティブ化された後にのみデータを受送信できる。Scellの構成とアクティブ遅延の角度から見ると、このアーキテクチャは最適なアーキテクチャではない。この遅延は、特にスモールセルデプロイメントシナリオで、CAの利用効率と無線リソースの効率を低下させる。密集したスモールセルデプロイメントシナリオにおいて、特に各Scellを単独に構成する必要がある場合、各Scellのシグナリング負荷が大きい。そのため、このようなCAアーキテクチャは遅延が追加され、CAの使用が制限され、CAロードシェアリングのゲインが低下する。
【0043】
そのために、LTE R15はCAを最適化した。最適化した主な機能は以下である。
休眠Scell状態(Dormant Scell state):Scellの状態はアクティブ状態と非アクティブ状態に分けられている。セルを早く回復するために、新しいセル状態、即ち、休眠(dormant)状態を定義した。休眠状態では、端末装置は、PDCCHをデコードせず、CQI測定/RRM測定を行い、またCQI測定の結果/RRM測定の結果を報告する。同時に、休眠状態の転換を制御するための新しいMAC CEを定義する。具体的に、新しいMAC CEはアクティブ状態と休眠状態との間の転換を制御するために用いられる。新しいMAC CEにおいて、一つのビットは一つのScellに対応し、ビットの値が1にセットされる場合はScellが休眠状態に入ることを意味し、ビットの値が0にセットされる場合はScellがアクティブ状態に入ることを意味する。
【0044】
ダイレクトScell状態構成(Direct Scell state configuration):RRCシグナリングにおいて、Scellの状態をアクティブ状態又は休眠状態に構成する。Scellの状態はデフォルトでは非アクティブ状態である。
【0045】
NRには、ビームスイープ(beam sweeping)プロセスが導入された。BMを実行するために、ネットワーク側は、各セルにBM関連の測定RS(測定RSはビームと関連する)を構成し、しかもBM関連の測定RSを端末装置に知らせる。端末装置はPUCCHでBM関連の測定RSの測定結果をネットワーク側に報告する。ネットワーク側は、測定結果に基づいて、MAC CEによって高品質のビームセットを指示し、同時に、DCIによって、高品質のビームセットの中のどのビームが使用されているかを指示する。
【0046】
LTEにおいて、Scellには休眠状態のコンセプトが導入された。本出願の実施形態の技術方案では、NRにおいて、Scellに対して、休眠状態のコンセプトが導入されなく、休眠動作のコンセプトが導入される。即ち、Scellは休眠動作を有することができる。本出願の実施形態では、セルが休眠動作を有する状態は第一状態と呼ばれる。本出願の実施形態における第一状態とLTEにおける休眠状態は異なる。NRにはBWPのコンセプトが導入されたため、休眠動作を有するセルに対して、端末装置がBM測定を実行する場合、セルの全てのBWPでBW測定を実行する必要がなく、一つのBWPでBW測定を実行すればいい。以下、本出願の実施形態の技術方案に対して詳しく説明する。
【0047】
図3本出願の実施形態に係わる測定管理方法のフローチャートである。
図3に示されたように、測定管理方法は、以下の内容を含む。
ステップ301:端末装置の第一サービングセルが第一状態にある場合、端末装置は第一BWPを確定し、第一サービングセルのビーム管理(BM)測定は第一BWPで実行され、第一状態は休眠状態又は休眠動作のあるアクティブ状態を備える。
【0048】
本出願の実施形態では、第一サービングセルは、端末装置にサービスを提供する任意のセルである。選択的に、第一サービングセルはScellである。
【0049】
本出願の実施形態では、サービングセルには「休眠動作」というコンセプトが導入され、「サービングセルが休眠動作を有する」という状態は第一状態と呼ばれる。休眠動作の限定対象はサービングセルであるが、休眠動作は端末装置の動作である。具体的に、休眠動作はセルを粒度とし、「サービングセル1が第一状態に入る」ことは、端末装置がサービングセル1で休眠動作を行うことと理解されることができる。「サービングセル2が第一状態に入る」ことは、端末装置がサービングセル2で休眠動作を行うことと理解されることができる。
【0050】
本出願のいくつかの選択可能な実施形態において、第一状態にある第一サービングセルにおける端末装置の動作は、RRM測定、及び/又はCQI測定、及び/又はBM測定を実行すること、RRM測定結果、及び/又はCQI測定結果、及び/又はBM測定結果を報告すること、PDCCHへのモニターリングを停止すること、PUCCH、及び/又はPUSCH、及び/又はSRS(sounding reference signal)の送信を停止すること、物理的ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の受信を停止することのうちの少なくとも1つを含む。
【0051】
本出願の実施形態では、端末装置は、以下の任意の一つの方式によって、第一サービングセルが第一状態に入ると確定することができる。
【0052】
(1)方式1
端末装置はネットワークデバイスが送信する第一指示情報を受信する。第一指示情報は、第一サービングセルが第一状態に入ることを指示するために用いられる。端末装置は第一指示情報に基づいて、第一サービングセルが第一状態に入ると確定する。
【0053】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一指示情報は、RRCシグナリング、MAC CE、PDCCHの中の少なくとも一つに載せられている。
【0054】
(2)方式2
第一タイマーが切れる場合、端末装置は、第一サービングセルが第一状態に入ると確定する。
【0055】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一タイマーの構成情報は、RRCシグナリング、MAC CE、PDCCHの中の少なくとも一つに載せられている。
【0056】
本出願の実施形態では、第一BWPは、端末装置が第一状態に入る第一サービングセルでBW測定を実行するBWPである。具体的に、第一状態に入る第一サービングセルに対して、端末装置は第一サービングセルの全てのBWPでBW測定を実行する必要がなく、一つのBWP(即ち、第一BWP)でBW測定を実行すればいい。
【0057】
本出願の実施形態では、端末装置は、以下の任意の一つの方式によって、BM測定を実行する必要のある第一BWPを確定する。
【0058】
(A)方式1
端末装置はネットワークデバイスが送信する第二指示情報を受信し、第二指示情報は第一BWPのアイデンティティ(identity,ID)を指示するために用いられる。端末装置は第一BWPのIDに基づいて、第一BWPを確定する。
【0059】
いくつかの選択可能な実施形態において、第二指示情報は、RRCシグナリング、MAC CE、又はPDCCHの中の少なくとも一つに載せられている。
【0060】
ネットワークデバイスは、第二指示情報によって、構成される一つのBWPのID(即ち、第一BWPのID)を明示的に指示することができる。端末装置は当該第二指示情報に基づいて、BWPのIDに対応するBWP(即ち、第一BWP)を確定できる。
【0061】
(B)方式2
端末装置は、第一構成情報における構成された初期アクティブBWPを第一BWPとする。第一構成情報は、RRCシグナリングに載せられている。
【0062】
ネットワークデバイスは、RRCシグナリングによって、端末装置にBWPグループ(例えば、4つのアップリンクBWPと4つのダウンリンクBWP)を構成し、初期のアクティブBWPを指示することができる。RRCシグナリングにおける構成情報は第一構成情報と呼ばれ、第一構成情報は、少なくとも初期アクティブBWPを構成するために用いられる。端末装置は、当該初期アクティブBWPを休眠動作のもとでBM測定を実行するBWP(即ち、第一BWP)とする。
【0063】
(C)方式3
端末装置は、第一指示情報を載せるアクティブBWPを第一BWPとして使用し、第一指示情報は、第一サービングセルが第一状態に入ることを指示するために用いられる。
【0064】
端末装置は受信された休眠動作を指示する指示情報(即ち、第一指示情報)を載せるアクティブBWPを、休眠動作のもとでBM測定を実行するBWP(即ち、第一BWP)とする。
【0065】
本出願の実施形態の技術方案では、BM測定報告のメカニズムが提供される。以下、具体的に説明する。
【0066】
(I)BM測定報告のメカニズム1
端末装置の一つ又は複数のサービングセルに対して、サービングセルにPUCCHが構成されている場合、サービングセルは第一状態に入ることができない(即ち、休眠動作を有することができない)。
【0067】
PUCCHが構成されているサービングセルは休眠動作を有することはできないとプロトコルに定められることができる。
【0068】
(II)BM測定報告のメカニズム2
端末装置の一つ又は複数のサービングセルに対して、サービングセルにPUCCHが構成されている場合、サービングセルは第一状態に入ることができ(即ち、休眠動作を有することができ)、サービングセルのBM測定結果は目標セルのPUCCHによって送信される。いくつかの選択可能な実施形態において、目標セルはPCellであるか、又は目標セルはネットワークデバイスが指示するセルである。
【0069】
PUCCHが構成されているサービングセルは休眠動作を有することができるとプロトコルに定められることができる。しかしながら、このPUCCHに対応するサービングセルグループの全てのサービングセルのBM測定結果は、PCellのPUCCHによって報告されるか、ネットワーク側によって明示的に構成される一つのサービングセルのPUCCHによって報告される。
【0070】
本出願の実施形態の技術方案では、PUCCHが構成されているセルは第一状態にある場合、BM測定結果をいかに報告するかは明確にする必要がある。従って、BMメカニズムが提案され、以下、BMメカニズムについて具体的に説明する。
【0071】
(a)BMメカニズム1
休眠動作を有するサービングセルに対して、良いビームのメンテナンスを行うために、ネットワーク側は、伝送構成指示(Transmission configuration indicator,TCI)状態アクティベーション/デアクティベーションを発行しない。端末装置の全てのビームの測定結果が不適である場合、又は不適なビームの数が一定の閾値より少ない場合、ネットワーク側は、RRCシグナリングによってBM RSセットを再構成する。
【0072】
(b)BMメカニズム2
端末装置は、第一BWPで第一サービングセルのBM測定を実行して、M個のRSに対応する測定結果を取得する。Mは1より大きい正の整数である。端末装置は、M個のRSに対応する測定結果に基づいて、BM測定結果を報告するか否か、及び/又はネットワークデバイスに第三指示情報を送信するか否かを確定する。第三指示情報は、ネットワークデバイスにBM RSセットを再構成するように指示するために用いられる。
【0073】
さらに、いくつかの選択可能な実施形態において、端末装置は、M個のRSに対応する測定結果から第一測定閾値より小さいN個のRSに対応する測定結果を確定する。
、且つNは正の整数である。Nの値が第一閾値以下である場合、端末装置は、BM測定結果を報告する、及び/又はネットワークデバイスに第三指示情報を送信する。
【0074】
端末装置はネットワークデバイスにBM測定結果を常に報告しない。測定結果が第一測定閾値より小さいRSの数が第一閾値より少ない場合のみ、端末装置はBM測定結果を報告する。
【0075】
さらに、いくつかの選択可能な実施形態において、端末装置はM個のRSに対応する測定結果が全て第一測定閾値より小さいと確定した場合、端末装置は、BM測定結果を報告する、及び/又はネットワークデバイスに第三指示情報を送信する。
【0076】
上記した方案では、第一閾値はネットワークデバイスによって構成されるか、プロトコルに定められる。
【0077】
上記した方案では、第一測定閾値はネットワークデバイスによって構成されるか、プロトコルに定めされる。
【0078】
上記した方案では、第一測定閾値は、リファレンス信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)閾値、リファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)閾値、信号対干渉プラスノイズ比(Signal to Interference plus Noise Ratio,SINR)閾値の中の少なくとも一つを含む。従って、RSに対応する測定結果は、RSRP測定結果、RSRQ測定結果、SINR測定結果の中の少なくとも一つを含む。
【0079】
本出願のいくつかの選択可能な実施形態において、端末装置はネットワークデバイスが送信する第二構成情報を受信する。第二構成情報は第一測定報告周期を確定するために用いられる。第一測定報告周期は、端末装置が第一タイプのBM測定結果を報告するために用いられる。第一タイプのBM測定結果は、第一状態に入るサービングセルに対してBM測定を行って取得されるBM測定結果である。さらに、選択的に、第一測定報告周期は第二測定報告周期より長い。第二測定報告周期は、端末装置が第二タイプのBM測定結果を報告するために用いられる。第二タイプのBM測定結果はアクティブ状態に入るサービングセルに対してBM測定を行って取得されるBM測定結果である。
【0080】
休眠動作を有するサービングセルに対して、ネットワーク側は、アクティブ状態にあるサービングセルに対応する第二測定報告周期より長い第一測定報告周期を構成する。当該第一測定報告周期は、サービングセルが休眠動作を有する場合のBM測定結果を報告するために用いられる。
【0081】
本出願のいくつかの選択可能な実施形態において、端末装置がBM測定結果を報告した後、及び/又はネットワークデバイスに第三指示情報を送信した後、ネットワークは端末装置のために設定されたBM RSセットを再構成する。端末装置はネットワークデバイスが送信する第三構成情報を受信する。第三構成情報はBM RSセットを再構成するために用いられる。
【0082】
本出願の実施形態の技術方案では、サービングセルが第一状態とアクティブ状態の間で切り換えるメカニズムを提供する。以下、具体的に説明する。
【0083】
全てのサービングセルは、異なるサービングセルグループに分けられる。各サービングセルグループはグループアイデンティティ(group ID)を有し、サービングセルグループにおける各サービングセルは索引番号を有する。本出願の実施形態に係わるサービングセルはScellであることができる。
【0084】
端末装置は第一PDCCHを受信し、第一PDCCHは、第一サービングセルグループのIDと第一サービングセルグループに対応する第一ビットマップ(bitmap)を含む。第一ビットマップにおける各ビットはそれぞれ第一サービングセルグループにおける一つのサービングセルに対応する。ビットの値は、当該ビットに対応するサービングセルがアクティブ状態に入るか否か又は第一状態に入るか否かを指示するために用いられる。
【0085】
例を挙げると、ビットの値が1(又は0)であることは、当該ビットに対応するサービングセルが第一状態に入る(又は第一状態に入らない)ことを表す。もう一つの例を挙げると、ビットの値が1(又は0)であることは、当該ビットに対応するサービングセルが第一状態に入る(又はアクティブ状態に入る)ことを表す。
【0086】
端末装置は第一PDCCHを受信し、第一PDCCHは第一サービングセルグループのID、第一CIF及び第一ビットを含む。第一CIFは、第一サービングセルグループにおける一つのサービングセルを指示するために用いられる。第一ビットの値は、一つのサービングセルがアクティブ状態に入るか否か又は第一状態に入るか否かを指示するために用いられる。
【0087】
例を挙げると、ビットの値が1(又は0)であることは、サービングセルが第一状態に入る(又は第一状態に入らない)ことを表す。もう一つの例を挙げると、ビットの値が1(又は0)であることは、サービングセルが第一状態に入る(又はアクティブ状態に入る)ことを表す。
【0088】
図4は、本出願の実施形態に係わる測定管理装置の構造を示す概略図である。
図4に示されたように、測定管理装置は、第一確定ユニット401を含む。第一確定ユニット401は、端末装置の第一サービングセルが第一状態にある場合、第一BWPを確定するために用いられる。第一サービングセルのBM測定は第一BWPで実行され、第一状態は休眠状態又は休眠動作のあるアクティブ状態を備える。
【0089】
いくつかの選択可能な実施形態において、測定管理装置は第二確定ユニット402をさらに含む。第二確定ユニット402は、ネットワークデバイスが送信する第一指示情報を受信し、第一指示情報に基づいて、第一サービングセルが第一状態に入ると確定するために用いられる。第一指示情報は、第一サービングセルが第一状態に入ることを指示するために用いられる。
【0090】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一指示情報は、RRCシグナリング、MAC CE、又はPDCCHの中の少なくとも一つに載せられている。
【0091】
いくつかの選択可能な実施形態において、測定管理装置は、第一タイマーが切れる場合、第一サービングセルが第一状態に入ると確定する第二確定ユニット402をさらに含む。
【0092】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一タイマーの構成情報は、RRCシグナリング、MAC CE、又はPDCCHの中の少なくとも一つに載せられている。
【0093】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一確定ユニット401は、ネットワークデバイスが送信する第二指示情報を受信するために用いられる。第二指示情報は第一BWPのIDを指示するために用いられる。第一確定ユニット401は、第一BWPのIDに基づいて、第一BWPを確定する。
【0094】
いくつかの選択可能な実施形態において、第二指示情報は、RRCシグナリング、MAC CE、又はPDCCHの中の少なくとも一つに載せられている。
【0095】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一確定ユニット401は、第一構成情報における構成された初期のアクティブBWPを第一BWPとするために用いられる。
【0096】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一構成情報は、RRCシグナリングに載せられている。
【0097】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一確定ユニット401は、第一指示情報を載せるアクティブBWPを第一BWPとするために用いられ、第一指示情報は、第一サービングセルが第一状態に入ることを指示するために用いられる。
【0098】
いくつかの選択可能な実施形態において、端末装置の一つ又は複数のサービングセルに対して、サービングセルにPUCCHが構成されている場合、サービングセルは第一状態に入ることができない。
【0099】
いくつかの選択可能な実施形態において、端末装置の一つ又は複数のサービングセルに対して、サービングセルにPUCCHが構成されている場合、サービングセルは第一状態に入ることができ、サービングセルのBM測定結果は目標セルのPUCCHによって送信される。
【0100】
いくつかの選択可能な実施形態において、目標セルはプライマリーセル(PCell)であるか、又は目標セルはネットワークデバイスが指示するセルである。
【0101】
いくつかの選択可能な実施形態において、測定管理装置は、測定ユニット403と報告ユニット404をさらに含む。測定ユニット403は、第一BWPで第一サービングセルのBM測定を実行して、M個のRSに対応する測定結果を取得するために用いられる。Mは1より大きい正の整数である。報告ユニット404は、M個のRSに対応する測定結果に基づいて、BM測定結果を報告するか否か、及び/又はネットワークデバイスに第三指示情報を送信するか否かを確定するために用いられる。第三指示情報は、ネットワークデバイスにBM RSセットを再構成するように指示するために用いられる。
【0102】
いくつかの選択可能な実施形態において、報告ユニット404は、M個のRSに対応する測定結果から第一測定閾値より小さいN個のRSに対応する測定結果を確定するために用いられる。
、且つNは正の整数である。Nの値が第一閾値以下である場合、報告ユニット404は、BM測定結果を報告する、及び/又はネットワークデバイスに第三指示情報を送信する。
【0103】
いくつかの選択可能な実施形態において、報告ユニット404は、端末装置はM個のRSに対応する測定結果が全て第一測定閾値より小さいと確定した場合、BM測定結果を報告する、及び/又はネットワークデバイスに第三指示情報を送信するために用いられる。
【0104】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一閾値は、ネットワークデバイスによって構成されるか、プロトコルに定められる。
【0105】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一測定閾値は、ネットワークデバイスによって構成されるか、プロトコルに定めされる。
【0106】
いくつかの選択可能な実施形態において、測定管理装置は、受信ユニット(図示せず)をさらに含む。受信ユニットはネットワークデバイスが送信する第二構成情報を受信するために用いられる。第二構成情報は第一測定報告周期を確定するために用いられる。第一測定報告周期は、端末装置が第一タイプのBM測定結果を報告するために用いられる。第一タイプのBM測定結果は、第一状態に入るサービングセルに対してBM測定を行って取得されるBM測定結果である。
【0107】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一測定報告周期は第二測定報告周期より長い。第二測定報告周期は、端末装置が第二タイプのBM測定結果を報告するために用いられる。第二タイプのBM測定結果はアクティブ状態に入るサービングセルに対してBM測定を行って取得されるBM測定結果である。
【0108】
いくつかの選択可能な実施形態において、測定管理装置は、受信ユニットをさらに含む。受信ユニットはネットワークデバイスが送信する第三構成情報を受信するために用いられる。第三構成情報はBM RSセットを再構成するために用いられる。
【0109】
いくつかの選択可能な実施形態において、測定管理装置は、受信ユニットをさらに含む。受信ユニットは第一PDCCHを受信するために用いられる。第一PDCCHは、第一サービングセルグループのIDと第一サービングセルグループに対応する第一ビットマップを含む。第一ビットマップにおける各ビットはそれぞれ第一サービングセルグループにおける一つのサービングセルに対応する。ビットの値は、当該ビットに対応するサービングセルがアクティブ状態に入るか否か、又は第一状態に入るか否かを指示するために用いられる。
【0110】
いくつかの選択可能な実施形態において、測定管理装置は、受信ユニットをさらに含む。受信ユニットは第一PDCCHを受信するために用いられる。第一PDCCHは第一サービングセルグループのID、第一CIF及び第一ビットを含む。第一CIFは、第一サービングセルグループにおける一つのサービングセルを指示するために用いられる。第一ビットの値は、一つのサービングセルがアクティブ状態に入るか否か、又は第一状態に入る否かを指示するために用いられる。
【0111】
いくつかの選択可能な実施形態において、第一状態にある第一サービングセルにおける端末装置の動作は、RRM測定、及び/又はCQI測定、及び/又はBM測定を実行すること、RRM測定結果、及び/又はCQI測定結果、及び/又はBM測定結果を報告すること、PDCCHへのモニターリングを停止すること、PUCCH、及び/又はPUSCH、及び/又はSRSの送信を停止すること、PDSCHの受信を停止することのうちの少なくとも1つを含む。
【0112】
当業者であれば、本出願の実施形態に係わる上記した測定管理装置の関連説明は、本出願の実施形態に係わる測定管理方法の関連説明を参照できると理解されるべきである。
【0113】
図5は、本出願の実施形態に係わる通信デバイス500の構造を示す概略図である。当該通信デバイスは端末装置であることができ、ネットワークデバイスであることもできる。
図5に示された通信デバイス500は、プロセッサ510を含む。プロセッサ510は、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0114】
選択的に、
図5に示されたように、通信デバイス500は、メモリ520をさらに含む。プロセッサ510は、メモリ520に格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0115】
メモリ520は、プロセッサ510から独立した単独なものであってもよく、プロセッサ510に統合されてもよい。
【0116】
選択的に、
図5に示されたように、通信デバイス500は、トランシーバー530をさらに含む。プロセッサ510は、トランシーバー530が他のデバイスと通信するように制御することができる。具体的に、他のデバイスに情報やデータを送信するか、又は他のデバイスが送信する情報やデータを受信することができる。
【0117】
トランシーバー530は送信機と受信機を含むことができる。トランシーバー530は、アンテナをさらに含むことができる。アンテナの数は一つ又は複数であることができる。
【0118】
選択的に、当該通信デバイス500は、具体的に、本出願の実施形態のネットワークデバイスであることができる。また、当該通信デバイス500は、本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0119】
選択的に、当該通信デバイス500は、具体的に、本出願の実施形態の移動端末/端末装置であることができる。また、当該通信デバイス500は、本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末装置によって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0120】
図6は、本出願の実施形態に係わるチップの構造を示す概略図である。
図6に示されたチップ600はプロセッサ610を含む。プロセッサ610は、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0121】
選択的に、
図6に示されたように、チップ600は、メモリ620をさらに含む。プロセッサ610は、メモリ620に格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0122】
メモリ620は、プロセッサ610から独立した単独なものであってもよく、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0123】
選択的に、チップ600は、入力インターフェース630をさらに含む。プロセッサ610は、当該入力インターフェース630が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができる。具体的に、他のデバイス又はチップが送信する情報やデータを受信することができる。
【0124】
選択的に、チップ600は、出力インターフェース640をさらに含む。プロセッサ610は、当該出力インターフェース640が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができる。具体的に、他のデバイス又はチップに情報やデータを出力することができる。
【0125】
選択的に、当該チップは、本出願の実施形態のネットワークデバイスに応用されることができる。また、当該チップは、本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0126】
選択的に、当該チップは、本出願の実施形態の移動端末/端末装置に応用されることができる。また、当該チップは、本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末装置によって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0127】
本出願の実施形態に係わるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップ(system-on-chip,SOC)と呼ばれることは理解されるべきである。
【0128】
図7は、本出願の実施形態に係わる通信システム700の例示的なブロック図である。
図7に示されたように、当該通信システム700は端末装置710とネットワークデバイス720を含む。
【0129】
端末装置710は、上述した方法における端末装置の対応する機能を実現することができる。ネットワークデバイス720は、上述した方法におけるネットワークデバイスの対応する機能を実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0130】
本出願の実施形態のプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路チップであることができる。実施過程において、上述した方法実施形態の各操作は、プロセッサのハードウェア形態の集積論理回路(integrated logic circuit)又はソフトウェア形態の命令によって完成することができる。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであることができる。プロセッサは、本出願の実施形態で開示された方法、操作及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は従来の任意のプロセッサなどであることができる。本出願の実施形態で開示された方法の操作は、直接にハードウェア復号化プロセッサによって実行及び完成することができるか、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せによって実行及び完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなど本技術分野の成熟した記憶媒体内にあることができる。記憶媒体は、メモリ内にある。プロセッサは、メモリにおける情報を読み取り、プロセッサのハードウェアとともに上述した方法の操作を完成する。
【0131】
本出願の実施形態のメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであることができ、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含むことができる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory,PROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory,EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory,EEPROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)であることができる。揮発性メモリは、外部高速キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であることができる。例示的であるが限定的ではない例として、様々なRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory,DDRSDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory,ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synch-link Dynamic Random Access Memory,SLDRAM)、ダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Dierct Rambus Random Access Memory,DRRAM)が挙げられる。本明細書に記載されるシステム及び方法のメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことができるが、これらに限定されない。
【0132】
上述したメモリは例示的なものであるが限定的ではないことを理解されたい。例えば、本出願の実施形態のメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory,DDRSDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory,ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synch-link Dynamic Random Access Memory,SLDRAM)及びダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus Random Access Memory,DRRAM)などであることができる。即ち、本出願の実施形態のメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことができるが、これらに限定されない。
【0133】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラムを格納するために用いられるコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0134】
選択的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本出願の実施形態のネットワークデバイスに応用されることができる。また、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実現される対応するプロセスを実行させる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0135】
選択的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本出願の実施形態の移動端末/端末装置に応用されることができる。また、当該コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータに本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末装置によって実現される対応するプロセスを実行させる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0136】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0137】
選択的に、当該コンピュータプログラム製品は、本出願の実施形態のネットワークデバイスに応用されることができる。また、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実現される対応するプロセスを実行させる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0138】
選択的に、当該コンピュータプログラム製品は、本出願の実施形態の移動端末/端末装置に応用されることができる。また、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末装置によって実現される対応するプロセスを実行させる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0139】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0140】
選択的に、当該コンピュータプログラムは、本出願の実施形態のネットワークデバイスに応用されることができる。また、コンピュータで当該コンピュータプログラムを実行するとき、コンピュータに本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実現される対応するプロセスを実行させる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0141】
選択的に、当該コンピュータプログラムは、本出願の実施形態の移動端末/端末装置に応用されることができる。また、コンピュータで当該コンピュータプログラムを実行するとき、コンピュータに本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末装置によって実現される対応するプロセスを実行させる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0142】
本明細書に開示された実施形態と結びつけて記載される各例示のユニット及びアルゴリズム操作は、電子ハードウェア、又はコンピュータプログラムと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者にとって明らかである。これらの機能が、ハードウェアにより実行されるか又はソフトウェアにより実行されるかについては、技術方案の特定の応用場合や設計の制限条件などによって決められる。専門技術人員は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現できるが、これらの実現は、本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0143】
当業者であれば、便利に簡潔に説明するために、上述したシステム、デバイス及びユニットの具体的な作動過程は、上述した方法の実施形態の対応するプロセスを参照できることを理解することができ、ここでは繰り返さない。
【0144】
本出願によって提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、方法は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記した装置の実施形態は、例示的なものに過ぎない。例えば、ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合、別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせ、又は別のシステムに集積し、又は若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、示される又は検討される相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインタフェース、装置、又はユニットによる間接結合や通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形態であってもよい。
【0145】
分離コンポーネントとして記載されたユニットは、物理的に分離してもよく、分離しなくてもよい。ユニットとして表示されるコンポーネントは、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットではなくてもよい。即ち、一つの場所に設置してもよく、複数のネットワークユニットに設置してもよい。実際のニーズに応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施形態の技術方案の目的を実現することができる。
【0146】
また、本出願の各実施形態に係わる各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが単独に物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットは一つのユニットに集積してもよい。
【0147】
上記した機能は、ソフトウェアの機能ユニットとして実現され、且つ、独立の製品として販売されたり使用されたりする場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。この理解によれば、本出願の技術方案について、本質的な部分、又は従来技術に貢献できた部分、又は該技術方案の全部又は一部は、ソフトウェア製品として表現され得る。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、1つのコンピュータデバイス(パソコン、サーバー、又はネットワークデバイスなどであることができる)に本出願の各実施形態に係る方法の全部又は一部の操作を実行させるための複数の命令を含む。前記した記憶媒体は、USB(ユニバーサルシリアルバス)フラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどの各種のプログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0148】
上述したのは、ただ本出願の具体的な実施形態であり、本出願の保護範囲はこれに限定されるものではない。当業者が本出願に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更又は置換は全て本出願の範囲内に含まれるべきである。従って、本出願の保護範囲は特許請求の範囲によって決めるべきである。