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特許7429271関連した音楽およびストーリを有するプレイリストの生成および配信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-30
(45)【発行日】2024-02-07
(54)【発明の名称】関連した音楽およびストーリを有するプレイリストの生成および配信
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/02 20060101AFI20240131BHJP
   H04N 21/262 20110101ALI20240131BHJP
   H04N 21/438 20110101ALI20240131BHJP
   G06F 16/635 20190101ALI20240131BHJP
   G06F 16/68 20190101ALI20240131BHJP
   G06F 16/687 20190101ALI20240131BHJP
【FI】
G10K15/02
H04N21/262
H04N21/438
G06F16/635
G06F16/68
G06F16/687
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022154883
(22)【出願日】2022-09-28
(62)【分割の表示】P 2021067528の分割
【原出願日】2016-12-15
(65)【公開番号】P2023015026
(43)【公開日】2023-01-31
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】62/274,591
(32)【優先日】2016-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/043,059
(32)【優先日】2016-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501112323
【氏名又は名称】グレースノート インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100151987
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 信行
(72)【発明者】
【氏名】シャルマ リシャブ
(72)【発明者】
【氏名】クレマー マルクス
【審査官】大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-095239(JP,A)
【文献】特開2010-169760(JP,A)
【文献】特開2016-026427(JP,A)
【文献】特表2005-526340(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/02
H04N 21/262
H04N 21/438
G06F 16/635
G06F 16/68
G06F 16/687
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の規定された順序の第1の複数のオーディオファイルへの参照を含む、クライアントデバイス用の第1のプレイリストをサーバデバイスによって生成することであって、前記第1の複数のオーディオファイルの再生が第1の時間長を有する、ことと、
前記サーバデバイスによって前記第1のプレイリストをクライアントデバイスに送信することであって、前記クライアントデバイスにおける前記第1のプレイリストの受信により、前記クライアントデバイスのオーディオプレイヤアプリケーションに、前記第1の複数のオーディオファイルのうちの少なくともいくつかを前記第1の規定された順序で取り出して再生させる、ことと、
前記クライアントデバイスが前記第1の複数のオーディオファイルのうちの現在のオーディオファイルを再生している間に、前記クライアントデバイスが目標時間長でスリープタイマーを作動させていることを規定する命令を前記サーバデバイスによって前記クライアントデバイスから受信することと、
前記命令の受信に応答して、第2の規定された順序の第2の複数のオーディオファイルへの参照を含む第2のプレイリストを前記サーバデバイスによって生成することであって、前記第2の複数のオーディオファイルの再生が、前記第1の時間長よりも少ない、前記目標時間長の閾値時間長内の第2の時間長を有する、ことと、
前記サーバデバイスによって前記第2のプレイリストを前記クライアントデバイスに送信することであって、前記クライアントデバイスにおける前記第2のプレイリストの受信により、前記オーディオプレイヤアプリケーションに、前記第1の複数のオーディオファイルからのオーディオファイルの再生を停止させ、前記第2の複数のオーディオファイルを前記第2の規定された順序で取り出して再生させる、ことと
を含むコンピュータにより実行される方法。
【請求項2】
前記第2の複数のオーディオファイルが、前記第1の規定された順序において前記現在のオーディオファイルよりも前の、前記第1の複数のオーディオファイルのうちのいずれのオーディオファイルも含んでいない、請求項1に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項3】
前記第2の複数のオーディオファイルが、前記第1の規定された順序において前記現在のオーディオファイルよりも後の、前記第1の複数のオーディオファイルのうちの少なくともいくつかのオーディオファイルを含む、請求項1に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項4】
前記第1の複数のオーディオファイルにおける前記オーディオファイルは、それぞれの優先度に関連付けられており、前記第2のプレイリストを生成することは、低い優先度のオーディオファイルよりも高い優先度のオーディオファイルを優先しながら、前記第1の複数のオーディオファイルのオーディオファイルから前記第2の複数のオーディオファイルを選択することを含む、請求項3に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項5】
広告を含むオーディオファイルが、音楽を含むオーディオファイルよりも高い優先度に関連付けられる、請求項4に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項6】
前記第2のプレイリストを生成することが、前記第1の規定された順序において前記現在のオーディオファイルよりも後の、前記第1の複数のオーディオファイルにおける前記オーディオファイルから、前記第2の複数のオーディオファイルを選択することを含む、請求項3に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項7】
前記閾値時間長は3分以下である、請求項1に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項8】
スリープタイマーの作動を理由に、前記第2の複数のオーディオファイルが、(i)ゆっくりしたテンポ、(ii)狭いダイナミックレンジ、または(iii)低い音量についての選好に基づいて選択される、請求項1に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項9】
前記第2の時間長が、前記第1のプレイリストの残りの再生時間から前記現在のオーディオファイルの残りの再生時間を差し引いたものに基づく、請求項1に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項10】
前記オーディオプレイヤアプリケーションが、前記現在のオーディオファイルの再生が完了した後に、前記第1の複数のオーディオファイルからのオーディオファイルの再生を停止する、請求項1に記載のコンピュータにより実行される方法。
【請求項11】
プログラム命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体を含む製造物品であって、前記プログラム命令が、サーバデバイスによる実行時に、前記サーバデバイスに、請求項1から10のいずれか1項に記載の動作を実行させる、製造物品。
【請求項12】
メモリと、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記メモリに記憶され、請求項1から10のいずれか1項に記載の動作を実行するための、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能なプログラム命令と
を備えるコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年1月4日に出願された米国仮特許出願第62/274,591号の優先権を主張する、2016年2月12日に出願された米国特許出願第15/043,059号の優先権を主張するものであり、これらはその全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ラジオを聴くためには、リスナーは通常、受信機を、特定の周波数(たとえば、AMもしくはFM周波数、または衛星周波数)に合わせ、ラジオ局によってその周波数上で放送されている音楽、ニュース、または他の可聴コンテンツを聴く。ラジオ局は、すべてのリスナーに同時に送信される可聴コンテンツのプログラムを生成する。これらのプログラムは、前もって生成されていることもあれば、リアルタイムで、またはアドホックなやり方で生成されることもある。いくつかの場合において、これは、プレイリストを構成する可聴コンテンツの個々のユニット間で、テーマ的に、または感情的に、ミスマッチが存在する状況を招くことがある。あるいは、プレイリストが、特定のリスナーにとって不快である可能性があるか、または現在の出来事に基づいて無神経とみなされる可能性がある素材を意図せずに含むことがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書の実施形態は、プレイリストで参照される可聴コンテンツが、何らかの形式のテーマ的な関連付けを有するように、またはほぼ正確な長さになるようアレンジされるように、プレイリストを生成するためのさまざまなメカニズムを開示する。たとえば、特定のユーザの選好、またはそのユーザについて知られている情報に基づいて、音楽、ニュース、および/または広告コンテンツが選択されてよい。可聴コンテンツのこれらのユニットのうちの少なくともいくつかは、プレイリストのユニットからユニットへとテーマ的な継続性が存在するように、先行する、または後に続くユニットの性質に基づいて選択されてよい。
【0004】
いくつかの場合において、これは、音楽を含むオーディオファイルの属性(たとえば、アーティスト名、曲タイトル、または歌詞内容)を使用して、ストーリ(たとえば、ニュースストーリ)を含むオーディオファイルを選ぶことができることを意味してよい。反対に、ストーリを含むオーディオファイルのコンテンツを使用して、音楽を含むオーディオファイルを選ぶことができる。プレイリストにおいて、ストーリを含むオーディオファイルへの参照は、音楽を含むオーディオファイルへの参照の前または後に順序付けられてよい。
【0005】
それに応じて、第1の例示的な実施形態は、クライアントデバイスに関連付けられたプロフィールに可能な限り基づいて、サーバデバイスが、音楽を含むオーディオファイルを選択することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。音楽を含むオーディオファイルに関連付けられた属性に可能な限り基づいて、サーバデバイスは、ストーリを含むオーディオファイルを選択することができる。サーバデバイスは、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することができ、プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含む。サーバデバイスは、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。
【0006】
第2の例示的な実施形態は、クライアントデバイスに関連付けられたプロフィールに可能な限り基づいて、サーバデバイスが、ストーリを含むテキストファイルを選択することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。ストーリを含むテキストファイル内のテキストに可能な限り基づいて、サーバデバイスは、音楽を含むオーディオファイルを選択することができる。自動テキスト音声化(text-to-speech)システムが、ストーリを含むテキストファイルを、ストーリを含むオーディオファイルに変換することができる。サーバデバイスは、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することができ、プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含む。サーバデバイスは、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。
【0007】
他の場合において、オーディオファイルストーリが、(たとえば、自動音声テキスト化(speech-to-text)システムによって処理された後に)キーワードに対して、構文解析されても、または走査されてもよい。一定のキーワードの有無に基づいて、ストーリの雰囲気(たとえば、うれしさ、悲しさ、おかしさ、悲惨さ)が決定されてよい。いくつかの実施形態において、部分的に、または全体として、ストーリに意味解析が実施されてもよく、ストーリの雰囲気は、この解析に基づくことができる。
【0008】
音楽を含むオーディオファイルは、そのオーディオファイルが、同じもしくは同様の雰囲気、または少なくともストーリの雰囲気に基づいた雰囲気を有するように、選ばれてよい。反対に、音楽を含むオーディオファイルに関連付けられた雰囲気を使用して、ストーリを含むオーディオファイルを選ぶことができる。プレイリストにおいて、ストーリを含むオーディオファイルへの参照は、音楽を含むオーディオファイルへの参照の前または後に順序付けられてよい。
【0009】
したがって、第3の例示的な実施形態は、サーバデバイスが、ストーリを含むオーディオファイルを取得することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。ストーリを含むオーディオファイルに関連付けられた属性および/またはストーリの意味解析に可能な限り基づいて、サーバデバイスは、ストーリの雰囲気を決定することができる。ストーリの雰囲気に可能な限り基づいて、サーバデバイスは、音楽を含むオーディオファイルを選択することができ、音楽を含むオーディオファイルは、その雰囲気を示す属性に関連付けられている。サーバデバイスは、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することができ、プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含む。サーバデバイスは、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。
【0010】
第4の例示的な実施形態は、サーバデバイスが、音楽を含むオーディオファイルを取得することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。音楽を含むオーディオファイルに関連付けられた属性に可能な限り基づいて、サーバデバイスは、音楽の雰囲気を決定することができる。音楽の雰囲気に可能な限り基づいて、サーバデバイスは、ストーリを含むオーディオファイルを選択することができる。ストーリを含むオーディオファイルに関連付けられた属性および/またはストーリの意味解析が、その雰囲気を示すことができる。サーバデバイスは、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することができ、プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含む。サーバデバイスは、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。
【0011】
さらなる実施形態において、クライアントデバイスは、サーバデバイスによって生成されたプレイリストから、オーディオファイルを取り出して再生していることがある。クライアントデバイスが受信した入力に応答して、クライアントデバイスは、再生が一定の時間量内に終了すべきであることを決定することができる。たとえば、ユーザは、クライアントデバイスが特定の分数内に再生を終止するように、クライアントデバイスにおけるタイマー機能を作動させていることがある。この入力に応答して、クライアントデバイスは、サーバデバイスに、ほぼ特定の分数の後に終了する、新しいプレイリストを生成するように命令することができる。サーバデバイスは、この新しいプレイリストを生成し、クライアントデバイスに提供することができ、クライアントデバイスは、新しいプレイリストからオーディオファイルを取り出して再生し始めることができる。いくつかの実施形態において、タイマーはスリープタイマーであってもよく、新しいプレイリストによって参照されるオーディオファイルは、オーディオファイルが眠りの助けとなるように、選択されても、および/またはアレンジされてもよい。他の実施形態において、タイマーは、目的地に到達するまでの、またはある出来事が発生する(たとえば、バスもしくは電車の到着、またはアポイントメントの開始)までの、残り時間の量を測定することができる。
【0012】
それに応じて、第5の例示的な実施形態は、サーバデバイスが、クライアントデバイス用の第1のプレイリストを生成することを含むことができる。第1のプレイリストは、第1の規定された順序の第1の複数のオーディオファイルへの参照を含むことができる。第1の複数のオーディオファイルの再生は、第1の時間長を有することができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。サーバデバイスは、ワイドエリアネットワーク上で、第1のプレイリストをクライアントデバイスに送信することができる。クライアントデバイスにおける第1のプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、第1の複数のオーディオファイルのうちの少なくともいくつかを、第1の規定された順序で、取り出して再生させることができる。可能な限りクライアントデバイスが第1の複数のオーディオファイルのうちの現在のオーディオファイルを再生している間に、サーバデバイスは、クライアントデバイスからの命令を受信することができる。命令の受信に可能な限り応答して、サーバデバイスは、第2のプレイリストを生成することができる。第2のプレイリストは、第2の規定された順序の第2の複数のオーディオファイルへの参照を含むことができ、第2の複数のオーディオファイルの再生は、第1の時間長よりも少ない第2の時間長を有することができる。サーバデバイスは、ワイドエリアネットワーク上で、第2のプレイリストをクライアントデバイスに送信することができる。クライアントデバイスにおける第2のプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、第2の複数のオーディオファイルを、第2の規定された順序で、取り出して再生させることができる。
【0013】
第6の例示的な実施形態において、製造物品が、プログラム命令をその上に記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体を含むことができ、プログラム命令は、コンピューティングデバイスによる実行時に、コンピューティングデバイスに、第1、第2、第3、第4、および/または第5の例示的な実施形態に従った動作を実施させる。
【0014】
第7の例示的な実施形態において、コンピューティングデバイスが、少なくとも1つのプロセッサ、ならびにメモリ、およびプログラム命令を含むことができる。プログラム命令は、メモリに記憶されてよく、少なくとも1つのプロセッサによる実行時に、コンピューティングデバイスに、第1、第2、第3、第4、および/または第5の例示的な実施形態に従った動作を実施させる。
【0015】
第8の例示的な実施形態において、システムが、第1、第2、第3、第4、および/または第5の例示的な実施形態の動作の各々を遂行するためのさまざまな手段を含むことができる。
【0016】
本明細書で説明される例は、ある動作をあるデバイスに帰するものの、任意のデバイスがそれらの動作を実施することができる。たとえば、上の「サーバデバイス」に帰される動作のうちのいくつかまたは全部が、異なるサーバデバイスおよび/またはクライアントデバイスによって実施されてもよい。
【0017】
これらの、ならびに他の実施形態、態様、利点、および代替案は、適切な場合に添付の図面を参照して、以下の詳細な説明を読むことによって、当業者に明らかとなるであろう。さらに、本明細書で提供される本概要および他の説明ならびに図は、実施形態を例のみとして例証することが意図されること、したがって、多数の変形形態が可能であることを理解すべきである。たとえば、構造的な要素およびプロセスステップが、特許請求される実施形態の範囲内にとどまりながら、再アレンジされ、組み合わされ、分散され、削除され、または別のやり方で変更されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】例示的な実施形態によるクライアント-サーバ型コンピューティングシステムの高レベル図である。
図2】例示的な実施形態によるコンピューティングデバイスの概略図である。
図3】例示的な実施形態によるネットワーク化されたサーバクラスタの概略図である。
図4】例示的な実施形態によるプレイリストの図である。
図5A】例示的な実施形態によるプレイリストの生成を表すメッセージフロー図である。
図5B】例示的な実施形態によるプレイリストによって参照されるオーディオファイルの再生を表すメッセージフロー図である。
図6】例示的な実施形態によるプレイリストの生成および配信についてのフローチャートである。
図7】例示的な実施形態によるプレイリストの生成および配信についてのフローチャートである。
図8】例示的な実施形態による雰囲気同士の関係の表である。
図9】例示的な実施形態によるプレイリストの生成および配信についてのフローチャートである。
図10】例示的な実施形態によるプレイリストの生成および配信についてのフローチャートである。
図11】例示的な実施形態によるタイミング図である。
図12】例示的な実施形態によるプレイリストの生成および配信についてのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
例示的な方法、デバイス、およびシステムが本明細書で説明される。単語「example(例示的な)」および「exemplary(例としての)」は、本明細書において「例、事例、または例証として働くこと」を意味するように使用されることを理解すべきである。「例示的な」または「例としての」であるものとして本明細書で説明されるいかなる実施形態または特徴も、他の実施形態または特徴よりも好ましい、または有利であると、必ずしも解釈されるべきではない。本明細書で提示される主題の範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。
【0020】
したがって、本明細書で説明される例示的な実施形態は、限定することを意味するものではない。本明細書で全体的に説明され、図において例証されるように、本開示の態様は、幅広く異なる構成において、アレンジされ、代用され、組み合わされ、切り離され、設計されることができることが容易に理解されるであろう。たとえば、特定のデバイス(たとえば、サーバデバイス)に割り当てられたステップ、ブロック、または措置が、代替実施形態においては、別のデバイス(たとえば、クライアントデバイス)のコンポーネントによって遂行されてもよい。
【0021】
さらに、別段コンテキストが示唆しない限り、図の各々において例証される特徴は、互いに組み合わせて使用されてもよい。したがって、図は、すべての例証される特徴が各実施形態について必要であるわけではないという理解と共に、1つまたは複数の全般的な実施形態の構成要素を成す態様として、全体的に見られるべきである。
【0022】
(1.概要)
従来の放送されるラジオとは異なり、オンラインの(たとえば、インターネットベースの)ラジオは、オーディオコンテンツを、個々のクライアントデバイスまたはクライアントデバイスのグループに送信することができる。したがって、このオーディオコンテンツを、互いに異なるユーザまたはユーザのグループ用に個人化することができる。たとえば、サーバデバイスは、1人または複数のユーザの知られている属性または選好に基づいて、プレイリストを生成することができる。このプレイリストは、1つまたは複数のリモートオーディオファイルへの一連の参照(たとえば、ユニフォームリソースロケータ、すなわちURL)を含むことができる。そのようなプレイリストが、ユーザのクライアントデバイスに送信されてよい。クライアントデバイスは、プレイリストをたどって、オーディオファイルを取り出して再生することができる。そうする際に、クライアントデバイスは、オーディオファイルを再生することに先立って(サーバデバイスまたは異なるデバイスから)オーディオデバイスのうちの1つまたは複数をダウンロードすること、またはストリームとしてオーディオファイルを受信することのいずれかができる。
【0023】
本明細書において、オーディオファイルのダウンロードは、オーディオファイルの任意の一部を再生し始める前に、クライアントデバイスがサーバデバイスからオーディオファイル全体を取得することを指すことができる。他方で、オーディオファイルのストリーミングは、クライアントデバイスが、オーディオファイルのあらかじめ受信したある部分を同時に再生しながら、オーディオファイルの別の部分を受信することを含むことができる。
【0024】
例として、サーバデバイスがプレイリストを生成した後で、またはプレイリストを生成するときに、サーバデバイスは、プレイリストをクライアントデバイスに送信することができ、クライアントデバイスは、プレイリストのエントリをたどることができる。そうする際に、クライアントデバイスは、参照されるオーディオファイルの各々を表現するデータを取り出し、プレイリストによって定められた連続順に従って、オーディオファイルを再生することができる。したがって、プレイリストによって定められた連続順の参照ごとに、(i)クライアントデバイスは、サーバデバイス(または異なるデバイス)に、参照されるオーディオファイルを求める要求を送信することができ、(ii)サーバデバイスは、送信された要求を受信することができ、(iii)サーバデバイスが送信された要求を受信したことに応答して、サーバデバイスは、クライアントに、要求されたオーディオファイルのストリームを送信することができ、(iv)クライアントデバイスは、オーディオファイルのストリームを受信し、バッファし始めることができ、(v)オーディオファイルのストリームをなおも受信しながら、クライアントデバイスは、オーディオファイルの受信した部分を再生することができる。このようにして、ユーザは、プレイリストによって参照されるオーディオファイルの実質的に絶え間のない再生を提供されてよい。
【0025】
オーディオプログラミングを個人化するという利点にもかかわらず、プレイリストのコンピュータ化された生成は、一定の問題を招くことがある。たとえば、コンピュータ生成されたプレイリストは、オーディオファイルからオーディオファイルへのテーマ的な継続性を呈さないことがある。結果として、これらのオーディオファイルが(いろいろなやり方で)ユーザのプロフィールに基づいて選択されることができていたとしても、オーディオファイルの選択および順序付けがでたらめに見えることがある。
【0026】
本発明における実施形態は、プレイリストに含めるためにオーディオファイルの選択、およびその順序付けが、テーマ的な関連付けに基づくように促進する。したがって、ニュースストーリのトピックが、連続順でニュースストーリの後に続く音楽の選択に影響を与えることができる。同様に、(たとえば、テンポ、音量、アーティスト名、曲タイトル、および/または歌詞内容に基づいて決定された)音楽の特性が、連続順で音楽の後に続くニュースストーリの選択に影響を与えることができる。いくつかの場合において、そのような特性のうちの1つよりも多くが組み合わされて、2つ以上のオーディオファイルのコンテンツ間の全般的な類似性を決定することができる。代替として、または加えて、使用される特性は、プレイリストのさまざまな部分において異なっていてもよい。たとえば、アーティスト名が最初の3つのエントリの間の類似性特性として使用されてもよく、曲タイトルが次の4つのエントリの間の類似性特性として使用されてもよい、などである。
【0027】
さらに、ニュースストーリの雰囲気(たとえば、うれしい、悲しい、悲惨な、おかしい)が、連続順でニュースストーリの後に続く音楽の選択に影響を与えることができる。同様に、音楽の雰囲気が、連続順で音楽の後に続くニュースストーリの選択に影響を与えることができる。いくつかの場合において、サーバデバイスは、ニュースストーリと音楽との雰囲気をマッチさせるように試みることができる、またはサーバデバイスは、ニュースストーリと音楽との雰囲気が互いに相反しないように、これらの雰囲気を選択することができる。他の場合において、サーバデバイスは、これらの雰囲気が互いに相反するように、雰囲気を選択することができる。一般的に言って、サーバデバイスは、何らかのやり方でその雰囲気がもう一方の雰囲気に基づくように、ニュースストーリおよび音楽のうちの1つを選択することができる。
【0028】
さまざまな実施形態において、ニュースストーリは、最初に、テキストフォーマット(たとえば、フラットテキストファイルまたはマークアップ言語ファイル)で存在していることがある。ニュースストーリがプレイリストに含めるために選択されるとき、サーバデバイスは、そのニュースストーリのオーディオ版が存在するかどうかを判定することができ、存在しない場合に、サーバデバイスは、テキスト音声化(たとえば、音声生成)技術を使用して、ニュースストーリのオーディオファイルを自動的に生成することができる。反対に、オーディオファイルフォーマットにおけるニュースストーリの雰囲気を決定するために、サーバデバイスは、音声テキスト化(たとえば、音声認識)技術を使用して、ニュースストーリのテキストファイルを自動的に生成することができる。次いで、ニュースストーリの雰囲気が、テキストファイルのコンテンツに基づいて決定されてよい。
【0029】
いくつかの実施形態において、サーバデバイスが、プレイリストを生成していてよく、クライアントデバイスが、プレイリストで参照されるオーディオファイルを再生していることがある。サーバデバイスは、クライアントデバイスから、クライアントデバイスが今後のある時点においてオーディオの再生を終止するように命令されている、という指示を受信することがある。たとえば、クライアントデバイスのユーザが、クライアントデバイスのスリープタイマー機能を作動させていることがある。それに応答して、サーバデバイスは、クライアントデバイスが再生を終止するようにスケジュールされているよりも前の残り時間の長さにほぼマッチする、新しいプレイリストを生成することができる。この新しいプレイリストによって参照されるメディアは、再生がその終了に近づくにつれて、リスナーが眠りやすいように、選択され、順序付けられてよい。たとえば、メディアのダイナミックレンジを次第に狭くすることができる、および/または、オーディオのテンポを次第にゆっくりにすることができる。他の実施形態において、タイマーは、目的地に到達するまでの、またはある出来事が発生する(たとえば、バスもしくは電車の到着、またはアポイントメントの開始)までの、残り時間の量を測定することができる。
【0030】
上で、または本発明の別の箇所で説明される実施形態のいずれも、さまざまなやり方で組み合わせることができる。したがって、いくつかの実装形態において、上述したタイマー機能の作動に応答して生成される新しいプレイリストは、テーマ的に関連付けられたメディアでポピュレートされてもよい。
【0031】
本明細書で説明される実施形態は、オーディオ再生のためのオーディオファイルのプレイリストを生成することに焦点を当てているが、同じまたは同様の実施形態が、オーディオ/ビデオ再生のためのオーディオ/ビデオファイル(たとえば、テレビニュースプログラム、エンターテインメントプログラム、コマーシャル、映画、その他)のプレイリストを生成するために使用されてもよい。したがって、説明される実施形態は、オーディオファイルに限定されず、他のタイプのメディアに適用することができる。
【0032】
本明細書における実施形態は、どのように実装されることができるかにかかわらず、1つまたは複数のコンピューティングデバイスを利用することができる。これらのコンピューティングデバイスは、たとえば、ユーザの制御下にあるクライアントデバイス、およびクライアントデバイスと直接的または非直接的に対話するサーバデバイスを含むことができる。そのようなデバイスが、以下の項で説明される。
【0033】
(2.例示的なコンピューティングデバイスおよびクラウドベースのコンピューティング環境)
図1は、本明細書で説明される実施形態のうちの1つまたは複数を遂行するための例示的な通信システム100を示す。通信システム100は、コンピューティングデバイスを含むことができる。本明細書において「コンピューティングデバイス」とは、クライアントデバイス、サーバデバイス(たとえば、スタンドアロンサーバコンピュータ、もしくはネットワーク化されたサーバ機器のクラスタ)、または何らかの他のタイプのコンピュータによるプラットフォームのいずれかを指すことができる。
【0034】
クライアントデバイス102は、本明細書で説明される実施形態に従って、データ106をサーバデバイス104に送信し、および/またはサーバデバイス104からデータ108を受信するように構成された、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、ワイヤレスコンピューティングデバイス、頭部装着型コンピューティングデバイス、モバイル電話、またはタブレットコンピューティングデバイス、その他を含む、任意のタイプのデバイスであってよい。たとえば、図1において、クライアントデバイス102は、1つまたは複数のワイヤ線またはワイヤレスのインターフェースを介して、サーバデバイス104と通信することができる。いくつかの場合において、クライアントデバイス102およびサーバデバイス104は、ローカルエリアネットワークを介して互いに通信することができる。代替として、クライアントデバイス102およびサーバデバイス104は、各々が異なるネットワーク内に常駐してもよく、インターネットなどのワイドエリアネットワークを介して通信することができる。
【0035】
クライアントデバイス102は、ユーザインターフェースと、通信インターフェースと、メインプロセッサと、データストレージ(たとえば、メモリ)とを含むことができる。データストレージは、サーバデバイス104に送られる、もしくはサーバデバイス104から受信されるデータに関連した動作、および/または本明細書で開示される他の動作などの1つまたは複数の動作を遂行するために、メインプロセッサによって実行可能な命令を含むことができる。クライアントデバイス102のユーザインターフェースは、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、および/または入力を受信するための任意の他の要素、ならびに、スピーカ、1つまたは複数のディスプレイ、および/または出力を通信するための任意の他の要素を含むことができる。
【0036】
サーバデバイス104は、本明細書で説明されるサーバ動作を遂行するようにアレンジされた任意のエンティティまたはコンピューティングデバイスであってよい。さらに、サーバデバイス104は、データ108をクライアントデバイス102に送り、および/またはクライアントデバイス102からデータ106を受信するように構成されてよい。
【0037】
データ106およびデータ108は、さまざまな形式を取ることができる。たとえば、データ106および108は、それぞれ、1つまたは複数の通信セッションの一部として、クライアントデバイス102またはサーバデバイス104によって送信されるパケットに相当することができる。そのような通信セッションは、シグナリングプレーン(たとえば、セッションセットアップ、管理、およびティアダウンメッセージ)上で送信されるパケット、ならびに/または、メディアプレーン(たとえば、テキスト、グラフィックス、オーディオ、および/もしくはビデオデータ)上で送信されるパケットを含むことができる。たとえば、それぞれ、データ106が、プレイリストおよびオーディオファイルストリームを求める要求の送信を含むことができ、一方のデータ108が、これらの要求に応答して、プレイリストおよびオーディオファイルストリームの送信を含むことができる。
【0038】
厳密なアーキテクチャにかかわらず、クライアントデバイス102、サーバデバイス104の動作、ならびに図1のアーキテクチャに関連付けられた任意の他の動作は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって遂行されてよい。これらのコンピューティングデバイスは、スタンドアロン様式において、クラウドベースの(ネットワーク化された)コンピューティング環境において、または他のアレンジにおいて編成されてよい。
【0039】
図2は、本明細書における実施形態に従って動作するようにアレンジされたコンピューティングデバイスに含まれることができる機能コンポーネントのいくつかを示す、コンピューティングデバイス200を例示する簡略化したブロック図である。例示的なコンピューティングデバイス200は、クライアントデバイス、サーバデバイス、または何らかの他のタイプのコンピュータによるプラットフォームであることができる。簡略化の目的のために、本明細書は、時に、コンピューティングデバイス200をサーバと同等とみなすことがある。それにもかかわらず、コンピューティングデバイス200の説明は、本明細書で説明される目的のために使用される任意のコンポーネントに適用することができる。
【0040】
この例において、コンピューティングデバイス200は、プロセッサ202と、データストレージ204と、ネットワークインターフェース206と、入力/出力機能208とを含み、そのすべてがシステムバス210または同様のメカニズムによって結合されてよい。プロセッサ202は、1つもしくは複数の汎用プロセッサ、および/または1つもしくは複数の専用プロセッサ(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ、その他)などの、1つまたは複数のCPUを含むことができる。
【0041】
次に、データストレージ204は、揮発性および/または不揮発性のデータストレージを含むことができ、全体において、または部分的に、プロセッサ202と一体化することができる。データストレージ204は、プロセッサ202によって実行可能なプログラム命令、およびこれらの命令によって操作されることができるデータを保持して、本明細書で説明されるさまざまな方法、プロセス、または動作を遂行することができる。代替として、これらの方法、プロセス、または動作は、ハードウェア、ファームウェアによって、および/または、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの任意の組合せによって定義されてもよい。
【0042】
例として、データストレージ204におけるデータは、おそらく非一時的なコンピュータ可読媒体上に記憶された、プロセッサ202によって実行可能なプログラム命令を含み、本明細書または添付の図面において開示される方法、プロセス、または動作のうちのいずれかを遂行することができる。データストレージ204はまた、1つまたは複数のプレイリスト、および/またはプレイリストによって可能な限り言及されるオーディオファイルを含むことができる。
【0043】
ネットワークインターフェース206は、イーサネット(登録商標)、トークンリング、またはT-搬送波接続などのワイヤ線接続の形式を取ることができる。ネットワークインターフェース206はまた、IEEE802.11(WiFi)、BLUETOOTH(登録商標)、またはワイドエリアワイヤレス接続などのワイヤレス接続の形式を取ることもできる。しかしながら、他の形式の物理レイヤ接続、および他のタイプの標準の、または独自開発の通信プロトコルが、ネットワークインターフェース206上で使用されてもよい。さらに、ネットワークインターフェース206は、複数の物理インターフェースを含むことができる。
【0044】
入力/出力機能208は、例示的なコンピューティングデバイス200とのユーザ対話を促進することができる。入力/出力機能208は、キーボード、マウス、タッチスクリーン、その他などの複数のタイプの入力デバイスを含むことができる。同様に、入力/出力機能208は、スクリーン、モニタ、プリンタ、または1つもしくは複数の発光ダイオード(LED)などの複数のタイプの出力デバイスを含むことができる。加えて、または代替として、例示的なコンピューティングデバイス200は、ネットワークインターフェース206を介して、またはユニバーサルシリアルバス(USB)もしくは高精細マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))ポートなどの別のインターフェース(図示せず)を介して、別のデバイスからのリモートアクセスをサポートすることができる。
【0045】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のコンピューティングデバイスは、ネットワーク化されたアーキテクチャの中に配置されてよい。コンピューティングデバイスの厳密な物理的場所、接続性、および構成は、クライアントデバイスにとっては未知であっても、および/または重要でなくてもよい。それに応じて、コンピューティングデバイスは、さまざまな遠隔の場所に収められてよい「クラウドベースの」デバイスと呼ばれることがある。
【0046】
図3は、例示的な実施形態に従った、クラウドベースのサーバクラスタ304を表す。図3において、(コンピューティングデバイス200によって例示されるような)サーバデバイス104などのサーバデバイスの機能は、サーバデバイス306、クラスタデータストレージ308、およびクラスタルータ310の間で分散されてよく、それらの全部がローカルクラスタネットワーク312によって接続されてよい。サーバクラスタ304におけるサーバデバイス、クラスタデータストレージ、およびクラスタルータの数は、サーバクラスタ304に割り当てられたコンピューティングタスクおよび/またはアプリケーションに依存することができる。
【0047】
たとえば、サーバデバイス306は、コンピューティングデバイス200のさまざまなコンピューティングタスクを実施するように構成されてよい。したがって、コンピューティングタスクは、サーバデバイス306のうちの1つまたは複数の間で分散されてもよい。これらのコンピューティングタスクを並行して実施することができる範囲まで、タスクのそのような分散は、これらのタスクを完了させて結果を返すための合計時間を削減することができる。簡略化の目的のために、サーバクラスタ304および個々のサーバデバイス306の両方を、「サーバデバイス」と呼ぶことができる。この名称は、1つまたは複数の互いに異なるサーバデバイス、データストレージデバイス、およびクラスタルータが、サーバデバイス動作に関与してよいことを示唆していることを理解すべきである。
【0048】
クラスタデータストレージ308は、ディスクドライブ(たとえば、回転プラッタを用いたハードドライブ、またはソリッドステートドライブ)のグループへの読み出しおよび書き込みアクセスを管理するように構成されたディスクアレイコントローラを含むデータストレージアレイであってよい。ディスクアレイコントローラはまた、単体で、またはサーバデバイス306と連携して、サーバデバイス306のうちの1つもしくは複数がクラスタデータストレージ308のユニットにアクセスするのを妨げるディスクドライブ障害または他のタイプの障害から守るために、クラスタデータストレージ308に記憶されたデータのバックアップまたは冗長コピーを管理するように構成されてもよい。例として、クラスタデータストレージ308は、1つもしくは複数のプレイリスト、および/またはプレイリストによって可能な限り言及されるオーディオファイルを含むことができる。
【0049】
クラスタルータ310は、サーバクラスタに内部通信および外部通信を提供するように構成されたネットワーキング機器を含むことができる。たとえば、クラスタルータ310は、(i)クラスタネットワーク312を介したサーバデバイス306とクラスタデータストレージ308とのネットワーク通信、および/または、(ii)ネットワーク300への通信リンク302を介したサーバクラスタ304と他のデバイスとのネットワーク通信を提供するように構成された、1つもしくは複数のパケット交換デバイスおよび/またはルーティングデバイスを含むことができる。
【0050】
加えて、クラスタルータ310の構成は、サーバデバイス306およびクラスタデータストレージ308のデータ通信要件、ローカルクラスタネットワーク312のレイテンシおよびスループット、通信リンク302のレイテンシ、スループット、およびコスト、ならびに/または、システムアーキテクチャのコスト、スピード、耐故障性、回復力、効率、および/もしくは他の設計目標に寄与することがある他の要因に、少なくとも部分的に基づくことができる。
【0051】
考えることができる例として、クラスタデータストレージ308は、構造化照会言語(SQL)データベースなどの任意の形式のデータベースを含むことができる。限定はしないが、テーブル、アレイ、リスト、ツリー、およびタプルを含むさまざまなタイプのデータ構造が、そのようなデータベースに情報を記憶することができる。さらに、クラスタデータストレージ308におけるあらゆるデータベースは、モノリシックでもよいし、または複数の物理デバイスにわたって分散されてもよい。
【0052】
サーバデバイス306は、クラスタデータストレージ308にデータを送信し、クラスタデータストレージ308からデータを受信するように構成されてよい。この送信および取り出しは、それぞれ、SQL照会または他のタイプのデータベース照会、およびそのような照会の出力の形式を取ることができる。追加のテキスト、画像、ビデオ、および/またはオーディオが同様に含まれてもよい。さらに、サーバデバイス306は、受信したデータをウェブページ表現の中に編成することができる。そのような表現は、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、拡張可能なマークアップ言語(XML)、または何らかの他の標準化された、または独自開発のフォーマットなどのマークアップ言語の形式を取ることができる。その上、サーバデバイス306は、限定はしないが、Perl、Python、PHPハイパーテキストプリプロセッサ(PHP)、Active Server Pages(ASP)、JavaScript(登録商標)、その他などの、さまざまなタイプのコンピュータ化されたスクリプト言語を実行する能力を有することができる。これらの言語で書かれたコンピュータプログラムコードは、クライアントデバイスへのウェブページの提供、ならびにウェブページとのクライアントデバイス対話を促進することができる。
【0053】
(3.例示的なプレイリストおよびストリーミング環境)
図4は、オーディオファイルへの2つ以上の一連の参照を含む例示的なプレイリスト400を表す。プレイリスト400は、プレーンテキストファイル、拡張可能なマークアップ言語(XML)ファイル、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)ファイル、バイナリファイル、または何らかの他のファイルフォーマットなどのコンピュータファイルの形式を取ることができる。プレイリストはまた、他の形式を取ることもでき、他のタイプのコンテンツを含むことができる。
【0054】
いくつかの場合において、プレイリスト400は、クライアントデバイス102などの決まったクライアントデバイス用に、サーバデバイス104などのサーバデバイスによって生成されてよい。そうする際に、サーバデバイス104は、サーバデバイス104に記憶された、またはサーバデバイス104にアクセス可能な、クライアントデバイス102のプロフィールにおける情報を考慮に入れることができる。たとえば、このプロフィールは、選好されるニュースストーリのタイプ、選好される音楽のスタイル、ストリーミングされるオーディオファイルの選好されるビットレートおよび/またはオーディオ品質、その他などの、クライアントデバイス102のユーザについての選好を表現したものを含むことができる。他の場合において、1つまたは複数のクライアントデバイスのグループのために、これらのデバイスのうちの少なくともいくつかのプロフィールにおける情報に可能な限り基づいて、プレイリスト400が生成されてもよい。
【0055】
さらに、以下でより詳細に説明するように、サーバデバイス104は、プレイリストで参照されるオーディオファイルがコンテンツおよび/または雰囲気に関してテーマ的に一貫するように、プレイリスト400を生成することができる。代替として、サーバデバイス104は、プレイリストで参照されるオーディオファイルが少なくともテーマ的に矛盾しないように、プレイリスト400を生成することができる。
【0056】
プレイリスト400における各エントリは、オーディオファイルの識別子、および/またはオーディオファイルへの参照を含むことができる。プレイリスト400において言及されるオーディオファイルは、データベース402に記憶されてよい。したがって、たとえば、プレイリスト400で参照されるニュースストーリ1は、ニュースストーリ1についてのオーディオファイルのロケーションを指し示すURLを含み、一方、プレイリスト400で参照される曲1は、曲1についてのオーディオファイルのロケーションを指し示すURLを含む、などである。それにもかかわらず、プレイリストは、ファイルまたはファイルへの参照の包括的な連続順を含む、他の形式を取ることができる。
【0057】
一般に、データベース402は、何百、何千、何万、またはさらにそれ以上のオーディオファイルを含むことができる。したがって、データベース402は、これらのファイルを記憶する1つまたは複数の物理デバイスに相当することができる。そのような物理デバイスは、同じ物理的場所に設置されてもよいし、または通信ネットワーク(たとえば、インターネット)上で分散されてもよい。いくつかの場合において、オーディオファイルは、サードパーティのファイルダウンロードサービスまたはストリーミングサービスを介して取得されてよい。
【0058】
プレイリスト400は、5曲の音楽への参照とおおむね交互配置された4つのニュースストーリへの参照を含む。しかしながら、プレイリストは、より多い、またはより少ないエントリを含んでもよい。加えて、ニュースストーリと何曲かの音楽とのパターンは、多様であってよい。いくつかの場合において、プレイリストは、音楽への参照を少なくして、ニュースストーリへの参照を主体に含んでもよく、他の場合において、プレイリストは、ニュースストーリへの参照を少なくして、音楽への参照を主体に含んでもよい。
【0059】
プレイリスト400で参照されるニュースストーリと音楽との混合は、話による素材に音楽を交えた「朝のドライブタイム」というコンテンツのスタイルを表現することができる。したがって、プレイリスト400において言及される「ニュースストーリ」は、最新の出来事、天気、交通、ユーモアのある話、冗談のやり取り、広告、その他に関する情報を含むことができる。プレイリストコンテンツの他のアレンジも可能である。
【0060】
いくつかの実施形態において、音楽および/またはストーリは、ある程度まで繰り返されてもよい。しかしながら、一般に、ストーリを繰り返すことは、音楽を繰り返すことよりも望ましくない。他方で、広告を含むストーリの繰り返しが望ましいことがある。
【0061】
図5Aは、プレイリストの例示的な生成および配信を表すメッセージフロー図500である。フローチャート500は、クライアントデバイス102と、サーバデバイス104と、プロフィールデータベース502と、テキストストーリデータベース504と、オーディオデータベース506とを含む。いくつかの実施形態において、サーバデバイス104、プロフィールデータベース502、テキストストーリデータベース504、およびオーディオデータベース506のうちの1つまたは複数が、より少ないコンポーネントに組み合わされても、またはより多いコンポーネントに分割されてもよい。単に2つの考えることができる例としては、サーバデバイス104が、プロフィールデータベース502、テキストストーリデータベース504、およびオーディオデータベース506の機能性を含んでもよいし、またはプロフィールデータベース502、テキストストーリデータベース504、およびオーディオデータベース506の各々が、複数の物理コンピューティングデバイス上に分散されてもよい。他のアレンジも可能である。
【0062】
クライアントデバイス102は、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができ、オーディオプレイヤアプリケーションは、プレイリストを要求する、プレイリストをロードする、プレイリストを構文解析する、および/またはプレイリストで参照されるオーディオファイルのストリームを要求することができる。いくつかの実施形態において、オーディオプレイヤアプリケーションは、プレイリストの受信によって、オーディオファイルを要求し、ストリーミングし始めるようにトリガされてよい。
【0063】
ステップ510で、クライアントデバイス102は、サーバデバイス104に、プレイリスト要求を送信することができる。この要求は、特定のプレイリストを明示的に得ようとするのではないことがあり、むしろ、クライアントデバイス102のユーザ用に個人化されたラジオ局のストリーミングを要求することがある。ステップ512で、サーバデバイス104は、プロフィールデータベース502に、クライアントデバイス102のプロフィールを求めるプロフィール要求を送信することができる。ステップ514で、プロフィールデータベース502は、サーバデバイス104に、このプロフィールを表現したものを送信することができる。
【0064】
プロフィールは、クライアントデバイス102のユーザに関する情報、およびラジオプログラム編成に対するユーザの選好を含むことがある。たとえば、プロフィールは、ユーザについての人口統計情報、ユーザのニュースの関心、eコマース取引、ユーザのお気に入りの音楽スタイル、お気に入りのスポーツチーム、その他に関する情報を含むことがある。プロフィールにおける情報に少なくとも部分的に基づいて、サーバデバイス104は、プレイリストのためのストーリおよび音楽を選択することができる。
【0065】
したがって、ステップ516で、サーバデバイス104は、テキストストーリデータベース504から、テキストストーリを評価し、選択することができる。同様に、ステップ518で、サーバデバイス104は、オーディオデータベース506から、オーディオファイルを評価し、選択することができる。テキストストーリデータベース504は、たとえば、ニュースストーリを含むテキストファイルを含むことができる。オーディオデータベース506は、ニュースストーリおよび/または音楽のオーディオファイルを含むことができる。示されていないいくつかの実施形態において、ニュースストーリを含むオーディオファイルが、1つの物理または論理データベースに記憶されることがあり、一方、音楽を含むオーディオファイルが、異なる物理または論理データベースに記憶されることがある。
【0066】
ニュースストーリを含む1つまたは複数のテキストファイルがプレイリストに含めるために選択される場合において、ステップ520で、サーバデバイス104(または別のデバイス)は、テキスト音声化(TTS)技術を使用することによって、これらのテキストファイルをオーディオファイルに変換することができる。そのようなTTS技術は、テキストファイルにおける単語および/または音節を、合成発話に自動的に変えることができる。ステップ522で、任意の変換されたニュースストーリのオーディオファイルが、オーディオデータベース506に記憶されてよい。
【0067】
ステップ524で、サーバデバイス104は、プレイリストを生成することができる。プレイリスト400のコンテキストにおいて議論されたように、生成されたプレイリストは、オーディオデータベース506に記憶されたオーディオファイルへの一連の参照を含むことができる。次いで、ステップ526で、プレイリストは、クライアントデバイス102に送信されてよい。
【0068】
図5Bは、プレイリストで参照されるオーディオファイルの例示的な再生を表すメッセージフロー図528である。図5Aの終わったところから続行すると、ステップ530で、クライアントデバイス102は、オーディオデータベース506に、プレイリストの第1のエントリを求める要求を送信することができる。たとえば、クライアントデバイス102は、プレイリストを構文解析し、第1のエントリのURLを判定し、そのURLにおけるコンテンツをオーディオデータベース506に要求することができる。それに応答して、ステップ532で、オーディオデータベース506は、クライアントデバイス102に、このエントリに関連付けられたオーディオファイルのストリームを送信することができる。次いで、ステップ534で、クライアントデバイス102は、ストリームを再生することができる。
【0069】
とりわけ、クライアントデバイス102は、ストリームの再生を始める前に、ストリームの一部分(たとえば、5~10秒)を受信し、バッファすることができる。このようにして、クライアントデバイス102へのストリームの後続部分の送出においてジッタが存在する場合、ストリームをバッファすることによって、このジッタをユーザにわからないようにすることができる。クライアントデバイス102は、すべてのオーディオファイルの再生を通して、このバッファ維持しようとすることができる。
【0070】
ステップ536で、クライアントデバイス102は、オーディオデータベース506に、プレイリストの第2のエントリを求める要求を送信することができる。クライアントデバイス102は、第1のエントリに関連付けられたオーディオファイルの一部分をなおも再生している間に、この要求を送信することができる。このやり方で、クライアントデバイス102は、第1のエントリに関連付けられたオーディオファイルの再生から、第2のエントリに関連付けられたオーディオファイルの再生へと、スムーズに移行することが可能であってよい。たとえば、オーディオプレイヤアプリケーションは、第2のエントリに関連付けられたオーディオファイルの冒頭にフェードインしながら、第1のエントリに関連付けられたオーディオファイルの最後をフェードアウトすることができる。
【0071】
ともかく、ステップ538で、オーディオデータベース506は、クライアントデバイス102に、第2のエントリに関連付けられたオーディオファイルのストリームを送信することができる。次いで、ステップ540で、クライアントデバイス102は、ストリームを再生することができる。
【0072】
図5Aおよび図5Bは、プレイリストの生成およびオーディオファイルストリーミングの例示的な実施形態にすぎない。他の実施形態を使用して、同じまたは同様の成果を達成することができる。
【0073】
(4.関連した音楽およびストーリを有するプレイリストの生成)
コンピュータ生成されたプレイリストの1つの考えることができる欠点は、所与のプレイリストに含めるために選択されたストーリと音楽とが、無関連であることができることである。しかしながら、これらのプレイリストの生成は、プレイリストにおけるエントリをテーマ的に関連付けるための機会を提供する。たとえば、プレイリストにおける他のエントリを選択するための基準として、またはあらかじめ選択されたエントリを順序付けるために、プレイリストにおける各エントリの属性または特性が使用されてよい。
【0074】
たとえば、ストーリを含むテキストファイル内のテキストを使用して、プレイリストにおける他のエントリ(ストーリまたは音楽)を選択することができる。さらに、音楽を含むオーディオファイルが、1つもしくは複数の属性を含んでも、または1つもしくは複数の属性に関連付けられてもよい。これらの属性は、オーディオファイルに、またはそのオーディオファイルとペアにされた別のファイルに含まれることができるメタデータとして存在することができる。そのような属性は、音楽を書いたおよび/または演奏したアーティストの名前、音楽のタイトル(たとえば、曲タイトル)、音楽の歌詞、音楽の長さ、音楽の出版元(たとえば、レコードレーベル)、音楽が録音された場所、その他などの、さまざまなオーディオファイルの記述子および/またはオーディオファイルに含まれた音楽の記述子を含むことができる。これらの属性のうちのいずれかを使用して、プレイリストにおける他のエントリ(ストーリまたは音楽)を選択することができる。
【0075】
いくつかの実施形態において、プレイリストは、既定のテーマ(たとえば、音楽に焦点を当てたプレイリストについての「クラシックロック」テーマ、特定のアーティストによる音楽および/もしくはインタービューを含むプレイリストについての「アーティスト」テーマ、または特定のサッカーイベントもしくはチームに関連したストーリおよび/もしくは音楽についての「サッカー」テーマ)を有することができる。プレイリストがそのようなテーマに関連付けられるとき、プレイリストにおけるエントリの選択は、プレイリストにおける他のエントリにだけでなく、そのテーマにも基づくことができる。
【0076】
オーディオファイルが特定の理由(たとえば、それが以前のオーディオファイルのコンテンツに関連することが判定されている)のために選択されるとき、この理由が、オーディオファイルを再生するクライアントデバイスのユーザに表示されてよい。さらに、ユーザは、オーディオファイル同士の関係の一定のタイプについての選好を表明する能力を(たとえば、ユーザインターフェースを介して)与えられてよい。たとえば、ユーザは、使用された関係が、(i)許容できた、(ii)二度と使用されるべきでない、または(iii)異なる関係に置き換えられるべきであることを示してもよい。
【0077】
(A.音楽に基づいたストーリの選択)
ユーザプロフィールにおける情報に基づいて、プレイリストに含めるための音楽を含むオーディオファイルが選択されてよい。たとえば、ユーザプロフィールは、プレイリストが生成されている対象のユーザが、その音楽のスタイルに、またはその音楽を演奏するアーティストに、あらかじめ関心を表明していることを示すことができる。
【0078】
オーディオファイルの属性のうちのいずれかを使用して、プレイリスト内でそのオーディオファイルに先行する、またはオーディオファイルの後に続くストーリを選択することができる。例として、アーティストに関するニュースストーリを見つけるためにアーティスト名が使用されてよく、このニュースストーリへの参照を、プレイリスト内で、音楽を含むオーディオファイルへの参照の前または後の位置に置くことができる。ユーザがそのアーティストに関心がある場合、選択されたストーリもまた、ユーザにとっての関心があるものと思われる。たとえば、選択されたストーリは、そのアーティストのツアー日程、またはそのアーティストによる来たるアルバムリリースのニュースを含むことがある。
【0079】
いくつかの場合において、ストーリはまた、ユーザの場所および/または購入履歴などの、ユーザのプロフィールにおける情報に基づいて選択されてもよい。たとえば、ツアー日程のうちの1つまたは複数が地理的にユーザの場所に近い(たとえば、ユーザの家から50マイル閾値距離内)ことから、それらのツアー日程を含むストーリが選択されてよい。代替として、または加えて、ユーザの購入履歴がそのアーティストによる別のアルバムもしくは曲の購入を含むことから、来たるアルバムリリースのニュースが選択されてもよい。
【0080】
音楽を含むオーディオファイルに関連付けられた属性に基づいて、ストーリを選択する他の例も可能である。たとえば、ストーリを選択するための基準として、タイトルまたは歌詞が使用されてもよい。特に、サーバデバイスは、タイトルまたは歌詞の中に現れるキーワードまたはキーフレーズを識別することができ、次いでこれらのキーワードまたはキーフレーズを、検索エンジンへの入力として使用することができる。検索エンジンは、キーワードまたはキーフレーズに関連した1つまたは複数のストーリを返すことができる。例として、タイトルまたは歌詞が「車」、「トラック」、「ドライブ」、または「ドライビング」という単語を含む場合、検索エンジンは、自動車、ドライビング、道路、または交通状態についての1つまたは複数のストーリへの参照を返すことができる。さらに、検索エンジンはまた、自動車セールについての広告を含む1つまたは複数のストーリへの参照を返すことができる。
【0081】
選択されたストーリがテキストファイルに存在する場合において、サーバデバイスは、TTS技術を使用して、テキストファイルを、ストーリを含むオーディオファイルに変換し、このオーディオファイルをデータベースに記憶し、記憶されたオーディオファイルへの参照をプレイリストに含めることができる。
【0082】
図6は、例示的な実施形態を示すフローチャートである。図6によって示されるプロセスは、コンピューティングデバイス200などのサーバデバイス、および/またはサーバクラスタ304などのコンピューティングデバイスのクラスタによって遂行されてよい。しかしながら、プロセスは、他のタイプのデバイスまたはデバイスサブシステムによって遂行されてもよい。
【0083】
ブロック600は、クライアントデバイスに関連付けられたプロフィールに可能な限り基づいて、音楽を含むオーディオファイルを選択することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。
【0084】
ブロック602は、音楽を含むオーディオファイルの属性に可能な限り基づいて、ストーリを含むテキストファイルを選択することを含むことができる。ブロック604は、自動テキスト音声化システムによって、ストーリを含むテキストファイルを、ストーリを含むオーディオファイルに変換することを含むことができる。いくつかの場合において、ブロック602および604は、ストーリを含むオーディオファイルを直接選択することに置き換えられてもよい。これは、オーディオファイルが、そのコンテンツを記述する1つまたは複数の属性に関連付けられている場合に行われてよい。
【0085】
ブロック606は、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することを含むことができ、プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含む。ブロック608は、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することを含むことができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。オーディオプレイヤアプリケーションは、サーバデバイスから、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出すことができる。
【0086】
いくつかの場合において、ストーリを含むテキストファイルまたはオーディオファイルはまた、ストーリを含むテキストファイルまたはオーディオファイルが、サーバデバイスと提携したサードパーティメディアサーバから利用可能であることに基づいて、選択されてもよい。言い換えれば、ストーリを含むテキストファイルまたはオーディオファイルは、プレイリストを生成するサーバデバイスを運用または所有するエンティティによって運用または所有されるのではないメディアサーバから、選択されてもよい。
【0087】
属性は、音楽に関連付けられたアーティスト名、音楽に関連付けられた曲タイトル、および/または音楽に関連付けられた歌詞のうちの1つであってよい。しかし、他の属性も可能である。その属性が、ストーリを含むテキストファイルもしくはオーディオファイル内にあること、またはストーリを含むテキストファイルもしくはオーディオファイルに関連付けられていることに基づいて、ストーリを含むテキストファイルもしくはオーディオファイルが選択されてよい。代替として、または加えて、属性は、特定の地理的領域に関連付けられてよく、ストーリを含むテキストファイルもしくはオーディオファイルが、特定の地理的領域に関連したテキストを含むこと、または特定の地理的領域に関連付けられていることに基づいて、ストーリを含むテキストファイルもしくはオーディオファイルが選択されてもよい。
【0088】
他の実施形態において、クライアントデバイスに関連付けられたプロフィールは、クライアントデバイスの場所の指示を含むことでき、属性がクライアントデバイスの場所に関連するように、音楽を含むオーディオファイルが選択されてよい。あるいは、音楽に関連付けられたアーティストが、来たる時間期間内(たとえば、翌数日内または翌数週内)にクライアントデバイスの場所の既定の距離内で公演することに基づいて、音楽を含むオーディオファイルが選択されてもよい。
【0089】
いくつかの実施形態において、音楽を含むオーディオファイルへの参照は、プレイリスト内で、ストーリを含むオーディオファイルへの参照の前に順序付けられてよい。したがって、オーディオプレイヤアプリケーションは、ストーリを含むオーディオファイルを取り出して再生する前に、音楽を含むオーディオファイルの少なくともいくらかを取り出して再生することができる。代替として、音楽を含むオーディオファイルへの参照は、プレイリスト内で、ストーリを含むオーディオファイルへの参照の後に順序付けられてもよい。この場合において、オーディオプレイヤアプリケーションは、ストーリを含むオーディオファイルを取り出して再生した後に、音楽を含むオーディオファイルの少なくともいくらかを取り出して再生することができる。
いくつかの実施形態において、クライアントデバイスに関連付けられたプロフィールは、選好される言語を含むことができ、音楽を含むオーディオファイルは、その中の少なくともいくらかの歌唱が選好される言語であるように、選択されてよい。属性は、音楽の歌唱部分の少なくともいくらかが選好される言語であることを示すことができ、ストーリの少なくとも一部が選好される言語であることに基づいて、ストーリを含むテキストファイルまたはオーディオファイルが選択されてもよい。
【0090】
(B.ストーリに基づいた音楽の選択)
オーディオファイルに関連付けられた属性に基づいてストーリを選択することの代わりに、またはそれに加えて、ストーリのコンテンツに基づいて、オーディオファイルが選択されてもよい。これは、ユーザのプロフィールに基づいてストーリを含むテキストファイルを選択すること、次いでテキストファイルのコンテンツに基づいて音楽を含むオーディオファイルを選択することを含むことができる。たとえば、テキストファイルは、ユーザの人口統計値、関心、場所、購入履歴、および/または他の要因に基づいて選択されてよい。
【0091】
サーバデバイスは、テキストファイルの中に現れるキーワードまたはキーフレーズを識別することができ、次いでこれらのキーワードまたはキーフレーズを、検索エンジンへの入力として使用することができる。検索エンジンは、キーワードまたはキーフレーズに関連した音楽を含む1つまたは複数のオーディオファイルへの参照を返すことができる。たとえば、検索エンジンは、オーディオファイルに関連付けられた属性においてキーワードまたはキーフレーズを検索することができる。例として、テキストファイルが「車」、「トラック」、または「ドライブ」もしくは「ドライビング」という単語を含む場合、検索エンジンは、自動車およびドライビングについてのアーティスト名、曲タイトル、または歌詞を有する1つまたは複数のオーディオファイルへの参照を返すことができる。いくつかの実施形態において、テキストファイルの意味解析を行って、テキストファイルにおける単語の意味またはテーマを決定することができる。意味解析は、フレーズ、節、文、段落、その他などの統語構造を、それらの言語に依存しない意味に関連付けることを含むことができる。このようにして、テキストファイルまたはオーディオファイルの中の単語が、その中で他の単語のコンテキストにおいて検討されてよい。この解析の成果を使用して、テキストの1つまたは複数の雰囲気を選択することができる。
【0092】
さらに、サーバデバイスは、TTS技術を使用して、テキストファイルを、ストーリを含むオーディオファイルに変換し、このオーディオファイルをデータベースに記憶し、記憶されたオーディオファイルへの参照をプレイリストに含めることができる。
【0093】
図7は、例示的な実施形態を示すフローチャートである。図6のように、図7によって示されるプロセスは、コンピューティングデバイス200などのサーバデバイス、および/またはサーバクラスタ304などのコンピューティングデバイスのクラスタによって遂行されてよい。しかしながら、プロセスは、他のタイプのデバイスまたはデバイスサブシステムによって遂行されてもよい。
【0094】
ブロック700は、クライアントデバイスに関連付けられたプロフィールに可能な限り基づいて、ストーリを含むテキストファイルを選択することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。
【0095】
ブロック702は、ストーリを含むテキストファイル内のテキストに可能な限り基づいて、音楽を含むオーディオファイルを選択することを含むことができる。音楽を含むオーディオファイルは、音楽に関連付けられたアーティスト名、曲タイトル、または歌詞のうちの1つとマッチするテキストに基づいて選択されてよい。ブロック704は、自動テキスト音声化システムによって、ストーリを含むテキストファイルを、ストーリを含むオーディオファイルに変換することを含むことができる。
【0096】
いくつかの場合において、ブロック700、702、および704の少なくとも一部が、ストーリを含むオーディオファイルを直接選択することに置き換えられてもよい。これは、オーディオファイルが、そのコンテンツを記述する1つまたは複数の属性に関連付けられている場合に行われてよい。これらの場合において、別個の変換ブロックは必要でないことがある。
【0097】
ブロック706は、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することを含むことができる。プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含むことができる。ブロック708は、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することを含むことができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。
【0098】
図6および図7の実施形態は、そこに示された特徴のうちのいずれか1つまたは複数を取り除くことによって簡略化することができる。さらに、これらの実施形態を、互いに、ならびに先の図の、またはそれ以外の本明細書で説明されたいずれかの特徴、態様、および/または実装形態と、組み合わせることができる。
【0099】
(5.関連した音楽およびストーリの雰囲気を有するプレイリストの生成)
コンピュータ生成されたプレイリストのもう1つの考えることができる欠点は、所与のプレイリストに含めるために選択されたストーリと音楽とが、異なる雰囲気を有することがあることである。いくつかの雰囲気間での移行が、リスナーにとって不調和な印象であることがある。たとえば、プレイリストにおけるニュースストーリが静かな仲裁の恩恵についてであるのに、プレイリストで参照される前または次のオーディオファイルが、騒々しい、打ち込みの音楽を含む場合、これらのエントリの連続順は、不適切に思われることがある。
【0100】
さらに悪いことに、コンピュータ生成されたプレイリストは、惨事についてのニュースストーリを、惨事のコンテキストにおいて無神経な歌詞を有する音楽の前または後に置くことがある。例として、ニュースストーリが銃撃または銃撃犯の裁判についての報道である場合に、このニュースストーリに続く、銃、死、もしくは無法状態を美化する、または冗談にする歌詞を有する音楽は、その惨事をあざ笑うように思われるだろう。プレイリストにおけるエントリのそのようなアレンジは、リスナーにとって不快であることがある。
【0101】
しかしながら、プレイリストのコンピュータ化された生成は、連続的に順序付けられた音楽とストーリとの雰囲気が関連するように、プレイリストにおいてエントリを選択するための機会を提供する。いくつかの場合において、これは、プレイリストにおけるエントリの雰囲気が、プレイリスト内で、1つまたは複数の前のエントリの雰囲気に基づくことを意味する。たとえば、プレイリストにおけるエントリiの雰囲気が、プレイリストにおけるエントリi-1の雰囲気と同様もしくは同じであってもよいし、またはエントリiの雰囲気が、エントリi-1の雰囲気と相反していてもよい。そうする際に、ニュースストーリのテキストコンテンツ、ならびに音楽のコンテンツを考慮に入れることができる。
【0102】
ストーリの雰囲気は、一定のキーワードおよび/またはキーフレーズの有無によって決定されてよい。上に記したように、テキストファイルの意味解析を行って、その中の単語の意味またはテーマを決定することができる。この解析の成果を使用して、テキストの1つまたは複数の雰囲気を選択することができる。オーディオストーリについては、代わりに、または同様に、韻律情報(たとえば、声のイントネーション、一定の音節または単語への強調)などの、話し手の声の特性が使用されてもよい。
いくつかの場合において、ストーリを含むオーディオファイルは、音声テキスト化(音声認識)技術を使用して、ストーリを含むテキストファイルに変換されてよい。次いでこれらのテキストファイルを、1つまたは複数の雰囲気に関連付けられたキーワードおよびキーフレーズ、ならびに/または意味情報について解析することができる。いくつかの場合において、人が、ストーリの1つまたは複数の雰囲気を手動で決定することができる。ストーリを含むオーディオファイルは次いで、識別された雰囲気に関連付けられてよい。たとえば、雰囲気は、メタデータとしてオーディオファイルに、またはそれぞれのオーディオファイルに関連付けられた別個のファイルに含まれてよい。
【0103】
音楽の雰囲気は、音楽のアーティスト名、曲タイトル、および/または歌詞における一定のキーワードおよび/もしくはキーフレーズの有無、ならびに音楽のテンポ、ダイナミックレンジ、および/または音量によって決定されてよい。上に記したように、音楽を含むオーディオファイルは、これらの特性のテキスト表現を含むメタデータに関連付けられてよい。
【0104】
ストーリのテキスト表現と違わず、このメタデータを、1つまたは複数の雰囲気に関連付けられたキーワードおよびキーフレーズについて解析することができる。いくつかの場合において、人が、音楽の1つまたは複数の雰囲気を手動で決定することができる。音楽を含むオーディオファイルは次いで、識別された雰囲気に関連付けられてよい。たとえば、雰囲気は、メタデータとしてオーディオファイルに、またはそれぞれのオーディオファイルに関連付けられた別個のファイルに含まれてよい。
【0105】
ストーリの識別された雰囲気に基づいて、音楽を含む適切なオーディオファイルが選択されてよい。代替として、または加えて、音楽の識別された雰囲気に基づいて、ストーリを含む適切なオーディオファイルが選択されてもよい。これらのプロセスを促進することができるさまざまな雰囲気同士の関係が、図8に示されている。
【0106】
表800は、複数の雰囲気、すなわち、うれしさ、悲しさ、おかしさ、悲惨さ、怒り、フラストレーション、不安、寂しさ、混乱、興奮、希望、およびくつろぎを一覧にする。これらの雰囲気の各々について、エントリは、特定の雰囲気の他の雰囲気との関係に指示を提供している。エントリがチェックマークを含む場合、2つの雰囲気は互いにマッチする。エントリが×を含む場合、2つの雰囲気は互いに相反する。エントリが空欄である場合、2つの雰囲気は、互いにマッチすることも相反することもない。
【0107】
たとえば、うれしさは、それ自体、ならびにおかしさに対してマッチする。うれしさはまた、悲しさ、悲惨さ、怒り、フラストレーション、および寂しさと相反する。したがって、目標が、ストーリの雰囲気をうれしさに関連付けられた音楽の雰囲気とマッチさせることであれば、うれしさまたはおかしさの雰囲気に関連付けられたストーリのみが選択のための候補となる。他方で、目標が、うれしさに関連付けられた音楽の雰囲気と相反しない雰囲気を持つストーリを選ぶことであれば、悲しさ、悲惨さ、怒り、フラストレーション、および寂しさの雰囲気に関連付けられたストーリのみが選択から排除されることになる。さらに、目標が、うれしさに関連付けられた音楽の雰囲気と相反する雰囲気を持つストーリを選ぶことであれば、悲しさ、悲惨さ、怒り、フラストレーション、および寂しさの雰囲気に関連付けられたストーリのみが選択されることになる。
【0108】
表800によって示された関係は、例の目的のために提示されている。雰囲気同士の異なる関係が使用されてもよく、したがって、表800は、異なるように書き込まれてもよい。さらに、より多い、またはより少ない雰囲気が、そのような表で使用されてもよい。
【0109】
いくつかの状況において、一定の雰囲気または内容を持つ音楽が、プレイリストから意図的に省かれてもよい。したがって、特定の雰囲気を具現化した特性に関連付けられた音楽を含むオーディオファイルが、プレイリストから排除されることがある。これは、たとえば、現在の出来事に応答して、または現在の日付を理由に行われてよい。たとえば、悲しさまたは怒りに関連付けられた音楽を、祝祭休日に生成されたプレイリストに置かないことがある。
【0110】
さらに、クライアントデバイスのプロフィールに基づいて、一定の雰囲気に関連付けられた、または一定のキーワード、キーフレーズ、もしくは意味に関連付けられた音楽が、そのクライアントデバイス用に生成されたプレイリストに含まれないことがある。これは、知られている敏感さを持つユーザを不快にするのを避けるために行われてよい。
【0111】
上に記したように、プレイリストは、既定のテーマ(たとえば、音楽に焦点を当てたプレイリストについての「クラシックロック」テーマ、特定のアーティストによる音楽および/もしくはインタービューを含むプレイリストについての「アーティスト」テーマ、または特定のサッカーイベントもしくはチームに関連したストーリおよび/もしくは音楽についての「サッカー」テーマ)を有することができる。プレイリストがそのようなテーマに関連付けられるとき、プレイリストにおけるエントリの選択は、プレイリストにおける他のエントリの雰囲気にだけでなく、そのテーマにも基づくことができる。
【0112】
オーディオファイルが特定の理由(たとえば、それが以前のオーディオファイルのコンテンツに関連することが判定されている)のために選択されるとき、この理由が、オーディオファイルを再生するクライアントデバイスのユーザに表示されてよい。さらに、ユーザは、オーディオファイル同士の関係の一定のタイプについての選好を表明する能力を(たとえば、ユーザインターフェースを介して)与えられてよい。たとえば、ユーザは、使用された関係が、(i)許容できた、(ii)二度と使用されるべきでない、または(iii)異なる関係に置き換えられるべきであることを示してもよい。
【0113】
(A.ストーリの雰囲気に基づいた音楽の選択)
図9は、ストーリの雰囲気に基づいて、音楽を含むオーディオファイルを選択するための一実施形態を示すフローチャートである。図6および図7のように、図9によって示されるプロセスは、コンピューティングデバイス200などのサーバデバイス、および/またはサーバクラスタ304などのコンピューティングデバイスのクラスタによって遂行されてよい。しかしながら、プロセスは、他のタイプのデバイスまたはデバイスサブシステムによって遂行されてもよい。
【0114】
ブロック900は、ストーリを含むオーディオファイルを取得することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。ブロック902は、自動音声テキスト化システムによって、ストーリを含むオーディオファイルを、ストーリを含むテキストファイルに変換することを含むことができる。
【0115】
ブロック904は、ストーリを含むテキストファイルにおける1つまたは複数のキーワードの有無に可能な限り基づいて、ストーリの雰囲気を決定することを含むことができる。このブロックは、意味解析および/または韻律解析を含むことができる。雰囲気は、うれしさ、悲しさ、おかしさ、悲惨さ、怒り、フラストレーション、不安、寂しさ、混乱、興奮、希望、くつろぎ、または何らかの他の雰囲気のうちの1つであってよい。
【0116】
いくつかの場合において、ストーリを含むオーディオファイルは、既に雰囲気に関連付けられていることがある。そのような状況において、ブロック902および904の一部または全部は、省かれてもよい。たとえば、ストーリの雰囲気を決定することは、ストーリを含むオーディオファイルに関連付けられた1つまたは複数のストーリ属性に基づくことができる。
【0117】
ブロック906は、ストーリの雰囲気に可能な限り基づいて、音楽を含むオーディオファイルを選択することを含むことができる。音楽を含むオーディオファイルは、その雰囲気を示す1つまたは複数の音楽属性に関連付けられていてよい。いくつかの場合において、ストーリ属性は、音楽属性とマッチしてよい。代替として、または加えて、音楽を含むオーディオファイルを選択することは、(i)音楽に関連付けられたアーティスト名、(ii)音楽に関連付けられたタイトル、または(iii)音楽に関連付けられた歌詞における、1つまたは複数のキーワードの有無に基づくことができる。
【0118】
ブロック908は、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することを含むことができる。プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含むことができる。(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含むようにプレイリストを生成することは、雰囲気、日付、および/または1日のうちの時間に基づくことができる。
【0119】
ブロック910は、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することを含むことができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。オーディオプレイヤアプリケーションは、サーバデバイスから、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出すことができる。代替として、音楽を含むオーディオファイルまたはストーリを含むオーディオファイルのうちの少なくとも1つが、サーバデバイスと提携したサードパーティメディアサーバから取り出されてもよい。
【0120】
いくつかの実施形態において、音楽を含むオーディオファイルへの参照は、プレイリスト内で、ストーリを含むオーディオファイルへの参照の前に順序付けられてよく、オーディオプレイヤアプリケーションは、ストーリを含むオーディオファイルを取り出して再生する前に、音楽を含むオーディオファイルの少なくともいくらかを取り出して再生することができる。代替として、音楽を含むオーディオファイルへの参照は、プレイリスト内で、ストーリを含むオーディオファイルへの参照の後に順序付けられてよく、オーディオプレイヤアプリケーションは、ストーリを含むオーディオファイルを取り出して再生した後に、音楽を含むオーディオファイルの少なくともいくらかを取り出して再生することができる。
【0121】
1つまたは複数の音楽属性が雰囲気を示すことは、その音楽属性が雰囲気を表現することを含むことができる。いくつかの実施形態において、雰囲気は第1の雰囲気であってよく、音楽属性が第1の雰囲気を示すことは、音楽属性が第1の雰囲気に基づいた第2の雰囲気を表現することを含むことができる。音楽属性が雰囲気を示すことは、特定のテンポ、特定のビートパターン、または特定のコード進行が、(i)雰囲気に関連付けられていること、および(ii)音楽の中に存在することを、音楽属性が示すことをさらに含むことができる。
【0122】
(B.音楽の雰囲気に基づいたストーリの選択)
図10は、音楽の雰囲気に基づいて、ストーリを含むオーディオファイルを選択するための一実施形態を示すフローチャートである。図6図7、および図9のように、図10によって示されるプロセスは、コンピューティングデバイス200などのサーバデバイス、および/またはサーバクラスタ304などのコンピューティングデバイスのクラスタによって遂行されてよい。しかしながら、プロセスは、他のタイプのデバイスまたはデバイスサブシステムによって遂行されてもよい。
【0123】
ブロック1000は、音楽を含むオーディオファイルを取得することを含むことができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。
【0124】
ブロック1002は、音楽を含むオーディオファイルに関連付けられた1つまたは複数の音楽属性に可能な限り基づいて、音楽の雰囲気を決定することを含むことができる。音楽属性は、その雰囲気を示すことができる。たとえば、音楽属性は、特定のテンポ、特定のビートパターン、または特定のコード進行が、(i)雰囲気に関連付けられていること、および(ii)音楽の中に存在することを示すことができる。
【0125】
ブロック1004は、音楽の雰囲気に可能な限り基づいて、ストーリを含むテキストファイルを選択することを含むことができる。ストーリを含むテキストファイルにおける1つまたは複数のキーワード、またはその意味が、その雰囲気を示すことができる。ブロック1006は、自動テキスト音声化システムによって、ストーリを含むテキストファイルを、ストーリを含むオーディオファイルに変換することを含むことができる。いくつかの場合において、ブロック1004および1006の少なくとも一部は、ストーリを含むオーディオファイルを直接選択することに置き換えられてもよい。これは、ストーリを含むオーディオファイルが、そのコンテンツを記述する1つまたは複数のストーリ属性に関連付けられている場合に行われてよい。
【0126】
ブロック1008は、クライアントデバイス用のプレイリストを生成することを含むことができる。プレイリストは、(i)音楽を含むオーディオファイルへの参照、および(ii)ストーリを含むオーディオファイルへの参照を含むことができる。
【0127】
ブロック1010は、ワイドエリアネットワーク上で、プレイリストをクライアントデバイスに送信することを含むことができる。クライアントデバイスにおけるプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、音楽を含むオーディオファイルおよびストーリを含むオーディオファイルの各々を取り出して再生させることができる。
【0128】
図9および図10の実施形態は、そこに示された特徴のうちのいずれか1つまたは複数を取り除くことによって簡略化することができる。さらに、これらの実施形態を、互いに、ならびに先の図の、またはそれ以外の本明細書で説明されたいずれかの特徴、態様、および/または実装形態と、組み合わせることができる。
【0129】
(6.時間制約に基づいたプレイリストの生成)
ラジオおよびテレビなどのメディア再生デバイス、ならびにさまざまなタイプのコンピューティングデバイス上のメディアプレイヤアプリケーションは、スリープタイマーをサポートすることができる。スリープタイマー機能がオーディオ(またはビデオ)の再生中に作動する場合、再生は、指定された時間の期間の間継続し、次いでスリープタイマーによって定められた時間長の終了時に突然終止する。そのような機能の目標は、再生が行われている間にユーザが眠りに誘われ、ユーザがひとたび眠り出すと、再生をオフにすることを可能にし、それによって、エネルギーを節約し、より静かで、より眠りの助けとなる環境を提供することである。
【0130】
しかしながら、再生されるメディアは、スリープタイマー機能が作動したときと再生が終止するときとの間で、スリープタイマー機能の作動を理由に変化しない、すなわち、再生されるメディアは、あたかもスリープタイマー機能を作動させなかったかのように同じである。したがって、ユーザが眠ろうとしているときに、眠りの助けとならない何らかのメディア(たとえば、騒々しい音楽および/または高いダイナミックレンジによる音楽)が再生されることがある。また、再生の当然の終止は、ユーザを邪魔していることがあり、眠っているユーザを起こすことさえある。プレイリストのコンピュータ生成を用いて、現在の技術のこれらの2つの欠点を克服することができる。
【0131】
それにもかかわらず、本明細書で説明される実施形態を、改善されたスリープタイマー機能をサポートすること以外の目的のために使用することができる。たとえば、ユーザが既存のプレイリストを変更したい、または決まった時間長および/もしくは決まった雰囲気のプレイリストを生成したいと望むときにはいつでも、これらの実施形態を使用することができる。たとえば、自動車内またはワイヤレス通信デバイス上の位置決めユニット(たとえば、全地球測位システム(GPS))を使用して、目的地に到達するまでの時間を少なくとも部分的に求めることができる。本明細書におけるタイマーは、そのような時間に基づいて設定されてもよく、その時間が変わるときには更新することもまたできる。あるいは、本明細書におけるタイマーは、個人の、もしくはグループのカレンダーアプリケーションにおいて行われるイベントなどの所定のスケジュールに基づくことができ、または電車もしくはバスのスケジュールに基づくこともできる。他の可能性も存在する。
【0132】
図11は、タイマー機能の作動に応答して、新しいプレイリストを生成するためのタイミング図を表す。時間T0で、クライアントデバイスは、プレイリスト1のエントリn-1の再生を始める。プレイリスト1は、クライアントデバイス用に生成されたプレイリストであってよく、本明細書の実施形態のうちのいずれかに従って生成されていてよい。図5Bの実施形態と違わず、クライアントデバイスは、プレイリスト1におけるエントリごとに、(i)エントリのストリームを連続的に要求して受信し、(ii)ストリームを再生することができる。
【0133】
時間T1で、クライアントデバイスは、プレイリスト1のエントリnの再生を始める。このエントリは、ほぼ4分の長さである。時間T2で、プレイリスト1のエントリnの再生から約3分のところで、クライアントデバイスは、要求されたタイマーの時間長が30分であることを示すタイマー機能作動を受信する。タイマーは、クライアントデバイスのユーザによって作動されていてよく、ユーザが時間長を選択していてもよいし、または、時間長が所定のスケジュールもしくは別のソフトウェアユニットからのトリガに基づいて自動的に選択されていてもよい。
【0134】
タイマー機能作動の受信に応答して、かつプレイリスト1のエントリnの再生においてほぼ1分残っていることを理解して、時間T3で、クライアントデバイスは、29分のプレイリストを要求することができる。この要求は、たとえば、クライアントデバイスにプレイリスト1を提供したサーバデバイスである、サーバデバイスに送信されてよい。
【0135】
そのような要求の受信に応答して、サーバデバイスは、プレイリスト2を生成することができる。プレイリストの合計時間長がほぼ29分の長さであるように、このプレイリストのためのエントリが選択されてよい。さらに、タイマーがスリープタイマーである場合、これらのエントリは、それらが眠りの助けとなるように選択されてもよい。たとえば、ゆっくりしたテンポ、狭いダイナミックレンジ、および/または低い音量を有する音楽が選択されてよい。加えて、プレイリスト内のあらゆる音楽またはストーリがプレイリストの時間長にわたって徐々に静かになるように、プレイリストにおけるエントリがアレンジされてもよい。したがって、プレイリスト2を、リスナーを眠りにつかせるように編成することができる。
【0136】
時間T4で、クライアントデバイスは、プレイリスト2を受信することができる。時間T5で、プレイリスト1のエントリnの再生が終了するので、クライアントデバイスは、プレイリスト2のエントリ1を再生し始めることができる。したがって、クライアントデバイスは、プレイリスト1のエントリを再生することから、プレイリスト2のエントリを再生することに切り替えることができる。時間T6で、クライアントデバイスは、プレイリスト2のエントリ2の再生を始めることによって、プレイリスト2のエントリの再生を継続することができる。
【0137】
図12は、1つのプレイリストの再生から別のプレイリストの再生に切り替えるための一実施形態を示すフローチャートである。図6図7図9、および図10のように、図12によって示されるプロセスは、コンピューティングデバイス200などのサーバデバイス、および/またはサーバクラスタ304などのコンピューティングデバイスのクラスタによって遂行されてよい。しかしながら、プロセスは、他のタイプのデバイスまたはデバイスサブシステムによって遂行されてもよい。
【0138】
ブロック1200は、クライアントデバイス用の第1のプレイリストを生成することを含むことができる。第1のプレイリストは、第1の規定された順序の第1の複数のオーディオファイルへの参照を含むことができる。第1の複数のオーディオファイルの再生は、第1の時間長を有することができる。クライアントデバイスおよびサーバデバイスは、ワイドエリアネットワークを経由して互いに通信していてよく、クライアントデバイスは、オーディオプレイヤアプリケーションを含むことができる。
【0139】
ブロック1202は、ワイドエリアネットワーク上で、第1のプレイリストをクライアントデバイスに送信することを含むことができる。クライアントデバイスにおける第1のプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、第1の複数のオーディオファイルのうちの少なくともいくつかを、第1の規定された順序で、取り出して再生させることができる。
【0140】
ブロック1204は、クライアントデバイスが第1の複数のオーディオファイルの現在のオーディオファイルを再生している間に、クライアントデバイスからの命令を受信することを含むことができる。ブロック1206は、命令の受信に可能な限り応答して、第2のプレイリストを生成することを含むことができる。第2のプレイリストは、第2の規定された順序の第2の複数のオーディオファイルへの参照を含むことができる。第2の複数のオーディオファイルの再生は、第1の時間長よりも短い第2の時間長を有することができる。
【0141】
さらに、第2の複数のオーディオファイルは、第1の規定された順序において現在のオーディオファイルよりも前の、第1の複数のオーディオファイルのうちのいずれのオーディオファイルも含んでいなくてもよい。こうして、第2の複数のファイルが、クライアントデバイスによって既に再生されたメディアを繰り返すことを避けるように選択されてもよい。代替として、または加えて、第2の複数のオーディオファイルは、第1の規定された順序において現在のオーディオファイルよりも後の、第1の複数のオーディオファイルのうちの少なくともいくつかのオーディオファイルを含んでもよい。いくつかの場合において、第2のプレイリストを生成することは、第1の規定された順序において現在のオーディオファイルよりも後の、第1の複数のオーディオファイルにおけるオーディオファイルから、第2の複数のオーディオファイルを選択することを含むことができる。こうして、第2の複数のファイルが、別の状況であれば、第1のプレイリストをたどることによって再生されていたであろう、少なくともいくつかのメディアを含むように選択されてもよい。それにもかかわらず、第2の複数のファイルは、第1の複数のファイルと共通のファイルを有さなくてもよい。
【0142】
いくつかの実施形態において、第1の複数のオーディオファイルにおけるオーディオファイルは、それぞれの優先度に関連付けられている。第2のプレイリストを生成することは、低い優先度のオーディオファイルよりも高い優先度のオーディオファイルを優先しながら、第1の複数のオーディオファイルのオーディオファイルから、第2の複数のオーディオファイルを選択することを含むことができる。広告を含むオーディオファイルが、音楽を含むオーディオファイルよりも高い優先度に関連付けられてもよいし、またはその逆であってもよい。
【0143】
ブロック1208は、ワイドエリアネットワーク上で、第2のプレイリストをクライアントデバイスに送信することを含むことができる。クライアントデバイスにおける第2のプレイリストの受信により、オーディオプレイヤアプリケーションに、第2の複数のオーディオファイルを、第2の規定された順序で、取り出して再生させることができる。クライアントデバイスにおける第2のプレイリストの受信によりまた、オーディオプレイヤアプリケーションに、オーディオプレイヤが現在のオーディオファイルの再生を完了した後に、第2の複数のオーディオファイルを再生させることができる。
【0144】
いくつかの実施形態において、指示が目標時間長を規定し、第2のプレイリストを生成することは、第2の時間長が目標時間長の閾値内であるように、第2の複数のオーディオファイルを選択することを含むことができる。閾値は、たとえば、3分以下であってよい。したがって、閾値は、15秒以下、30秒以下、1分以下、2分以下などであってよい。加えて、クライアントデバイスが目標時間長でスリープタイマーを作動させていることを指示が規定する場合、第2の複数のオーディオファイルは、(i)ゆっくりしたテンポ、(ii)狭いダイナミックレンジ、または(iii)低い音量のうちの、1つまたは複数についての選好に基づいて選択されてもよい。
【0145】
図12の実施形態は、そこに示された特徴のうちのいずれか1つまたは複数を取り除くことによって簡略化することができる。さらに、この実施形態を、先の図の、またはそれ以外の本明細書で説明されたいずれかの特徴、態様、および/または実装形態と、組み合わせることができる。
【0146】
(7.結び)
本開示は、さまざまな態様の例証として意図された、本出願で説明される特定の実施形態に関して限定されるべきでない。当業者には明らかとなるように、その範囲から逸脱せずに、多くの修正形態および変形形態を行うことができる。本明細書で列挙されたものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法および装置は、上述の説明から当業者には明らかとなるであろう。そのような修正形態および変形形態は、付属の特許請求の範囲内に入ることが意図される。上の詳細な説明は、添付の図を参照して、開示されるシステム、デバイス、および方法のさまざまな特徴および機能を説明している。本明細書および図において説明される例示的な実施形態は、限定することを意味するものではない。本明細書で提示された主題の範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。本明細書で全体的に説明され、図において例証される通り、本開示の態様は、幅広く異なる構成において、アレンジされ、代用され、組み合わされ、切り離され、設計されてよく、そのすべてが本明細書で明示的に企図されることが容易に理解されるであろう。
【0147】
図における、かつ本明細書で議論されるようなメッセージフロー図、シナリオ、およびフローチャートのうちのいずれかまたは全部に関して、各ステップ、ブロック、および/または通信は、例示的な実施形態に従った、情報の処理および/または情報の送信を表現することができる。代替実施形態は、これらの例示的な実施形態の範囲内に含まれる。これらの代替実施形態において、たとえば、ステップ、ブロック、送信、通信、要求、応答、および/またはメッセージとして説明された機能は、関与する機能性に応じて、実質的に同時の、または逆の順序を含めて、示されたまたは議論されたものから外れた順序で実行されてもよい。さらに、より多い、またはより少ないブロックおよび/もしくは機能が、本明細書で議論されたラダー図、シナリオ、およびフローチャートのうちのいずれかと使用されてもよく、これらのラダー図、シナリオ、およびフローチャートを、互いに、部分的に、または全体的に組み合わせることができる。
【0148】
情報の処理を表現するステップまたはブロックは、本明細書で説明した方法または技法の決まった論理機能を実施するために構成されてよい回路に対応することができる。代替として、または加えて、情報の処理を表現するステップまたはブロックは、モジュール、セグメント、またはプログラムコードの一部分(関連したデータを含む)に対応することができる。プログラムコードは、方法または技法において決まった論理機能またはアクションを実装するための、プロセッサによって実行可能な1つまたは複数の命令を含むことができる。プログラムコードおよび/または関連したデータは、ディスク、ハードドライブ、または他のストレージ媒体を含むストレージデバイスなどの、任意のタイプのコンピュータ可読媒体上に記憶されてよい。
【0149】
コンピュータ可読媒体はまた、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、およびランダムアクセスメモリ(RAM)のように、短い時間の期間の間データを記憶するコンピュータ可読媒体などの、非一時的なコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体はまた、より長い時間の期間の間、プログラムコードおよび/またはデータを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体を含むことができる。したがって、コンピュータ可読媒体は、たとえば、読み出し専用メモリ(ROM)、光学または磁気ディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)のように、二次的な、または永続的な長期のストレージを含むことができる。コンピュータ可読媒体はまた、任意の他の揮発性または不揮発性のストレージシステムであってもよい。コンピュータ可読媒体は、たとえば、コンピュータ可読ストレージ媒体、または有形のストレージデバイスと考えることができる。
【0150】
さらに、1つまたは複数の情報送信を表現するステップまたはブロックは、同じ物理デバイスにおけるソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールの間の情報送信に対応することができる。しかしながら、他の情報送信は、異なる物理デバイスにおけるソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールの間であってもよい。
【0151】
図に示される特定のアレンジは、限定するものとして見られるべきではない。他の実施形態が、所与の図に示された各要素のより多いまたはより少ない要素を含むことができることを理解すべきである。さらに、例証された要素のうちのいくつかを、組み合わせる、または省くことができる。さらになお、例示的な実施形態は、図に示されていない要素を含むことができる。
【0152】
さまざまな態様および実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の態様および実施形態は、当業者に明らかとなるであろう。本明細書で開示されたさまざまな態様および実施形態は、例証の目的のためであり、限定することを意図しておらず、その真の範囲は以下の特許請求の範囲によって示される。
図1
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図5A
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