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特許7429291PUCCHリソースを設定するためのユーザ機器及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-30
(45)【発行日】2024-02-07
(54)【発明の名称】PUCCHリソースを設定するためのユーザ機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20240131BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240131BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240131BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240131BHJP
   H04L 1/16 20230101ALI20240131BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W28/04 110
H04W72/0457
H04W72/231
H04L1/16
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022528268
(86)(22)【出願日】2021-01-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(86)【国際出願番号】 CN2021070647
(87)【国際公開番号】W WO2021139718
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-05-16
(31)【優先権主張番号】62/958,164
(32)【優先日】2020-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】リン,ワンチェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ハイハン
(72)【発明者】
【氏名】チン,ヘンリ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0145169(US,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,Mapping between PUCCH resource ID and PUCCH-Config for eURLLC[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003615,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003615.zip>,2020年04月10日
【文献】Asia Pacific Telecom,UCI enhancements[online],3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000775,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000775.zip>,2020年02月14日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Maintenance of Rel-16 URLLC UCI enhancements[online],3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000405,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000405.zip>,2020年02月14日
【文献】Qualcomm Incorporated,Considerations for URLLC resource allocation for PUCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807362,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807362.zip>,2018年05月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H04L 1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)リソースを設定するためのユーザ機器(UE:User Equipment)であって、前記UEは、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリであって、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記UEに、
第1の上りリンク(UL:Uplink)BWPに関連付けられた第1の帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)設定を受信すること、を実行させる、コンピュータ実行可能プログラムを記憶する、前記メモリを含み、
前記第1のBWP設定は、第1のPUCCH-Config情報要素(IE)及び第2のPUCCH-Config IEを有するPUCCH-ConfigList IEを含み、前記第1のPUCCH-Config IEは、PUCCHリソース識別子(ID)の第1のセットを示し、前記第2のPUCCH-Config IEは、PUCCHリソースIDの第2のセットを示し、
前記第1のPUCCH-Config IEに関連付けられた第1のハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK:Hybrid automatic repeat request acknowledgement)コードブックを送信するためのPUCCHリソースIDの前記第1のセットから選択された第1のリソースIDに対応する第1のPUCCHリソースは、低い優先順位に対応し、
前記第2のPUCCH-Config IEに関連付けられた第2のHARQ-ACKコードブックを送信するためのPUCCHリソースIDの前記第2のセットから選択された第2のリソースIDに対応する第2のPUCCHリソースは、高い優先順位に対応し、
PUCCHリソースIDの前記第1のセット及びPUCCHリソースIDの前記第2のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない、
UE。
【請求項2】
前記第1のPUCCH-Config IE及び前記第2のPUCCH-Config
IEは、異なるサービスタイプに対応する、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記第1のPUCCH-Config IEは、PUCCH空間関係情報IDの第1のセットを更に示し、且つ
前記第2のPUCCH-Config IEは、PUCCH空間関係情報IDの第2のセットを更に示す、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記コンピュータ実行可能プログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記UEに、
物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)受信をスケジュールする、優先順位インジケータを含むダウンリンク制御情報(DCI:Downlink control information)メッセージを受信すること、及び
前記優先順位インジケータに従って、前記第1のPUCCH-Config IE及び前記第2のPUCCH-Config IEの内の1つを適用することによって、前記第1のUL BWPにおける前記PDSCH受信に関連付けられたハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK:Hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報を送信すること、
を更に実行させる、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)リソースを設定するためのユーザ機器(UE:User Equipment)によって実行される方法であって、前記方法は、
第1の上りリンク(UL:Uplink)BWPに関連付けられた第1の帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)設定を受信するステップ、を含み、
前記第1のBWP設定は、第1のPUCCH-Config情報要素(IE)及び第2のPUCCH-Config IEを有するPUCCH-ConfigList IEを含み、前記第1のPUCCH-Config IEは、PUCCHリソース識別子(ID)の第1のセットを示し、前記第2のPUCCH-Config IEは、PUCCHリソースIDの第2のセットを示し、
前記第1のPUCCH-Config IEに関連付けられた第1のハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK:Hybrid automatic repeat request acknowledgement)コードブックを送信するためのPUCCHリソースIDの前記第1のセットから選択された第1のリソースIDに対応する第1のPUCCHリソースは、低い優先順位に対応し、
前記第2のPUCCH-Config IEに関連付けられた第2のHARQ-ACKコードブックを送信するためのPUCCHリソースIDの前記第2のセットから選択された第2のリソースIDに対応する第2のPUCCHリソースは、高い優先順位に対応し、
PUCCHリソースIDの前記第1のセット及びPUCCHリソースIDの前記第2のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない
、方法。
【請求項6】
前記第1のPUCCH-Config IE及び前記第2のPUCCH-Config
IEは、異なるサービスタイプに対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のPUCCH-Config IEは、PUCCH空間関係情報IDの第1のセットを更に示し、且つ
前記第2のPUCCH-Config IEは、PUCCH空間関係情報IDの第2のセットを更に示す、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)受信をスケジュールする、優先順位インジケータを含むダウンリンク制御情報(DCI:Downlink control information)メッセージを受信するステップ、及び
前記優先順位インジケータに従って、前記第1のPUCCH-Config IE及び前記第2のPUCCH-Config IEの内の1つを適用することによって、前記第1のUL BWPにおける前記PDSCH受信に関連付けられたハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK:Hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報を送信するステップ、
を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)リソースを設定するための基地局(BS:Base Station)によって実行される方法であって、前記方法は、
第1の上りリンク(UL:Uplink)BWPに関連付けられた第1の帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)設定を送信すること、を含み
前記第1のBWP設定は、第1のPUCCH-Config情報要素(IE)及び第2のPUCCH-Config IEを有するPUCCH-ConfigList IE)を含み、前記第1のPUCCH-Config IEは、PUCCHリソース識別子(ID)の第1のセットを示し、前記第2のPUCCH-Config IEは、PUCCHリソースIDの第2のセットを示し、
前記第1のPUCCH-Config IEに関連付けられた第1のハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK:Hybrid automatic repeat request acknowledgement)コードブックを受信するためのPUCCHリソースIDの前記第1のセットから選択された第1のリソースIDに対応する第1のPUCCHリソースは、低い優先順位に対応し、
前記第2のPUCCH-Config IEに関連付けられた第2のHARQ-ACKコードブックを受信するためのPUCCHリソースIDの前記第2のセットから選択された第2のPUCCHリソースIDに対応する第2のリソースは、高い優先順位に対応し、
PUCCHリソースIDの前記第1のセット及びPUCCHリソースIDの前記第2のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない、
方法。
【請求項10】
前記第1のPUCCH-Config IE及び前記第2のPUCCH-Config
IEは、異なるサービスタイプに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のPUCCH-Config IEは、PUCCH空間関係情報IDの第1のセットを更に示し、且つ
前記第2のPUCCH-Config IEは、PUCCH空間関係情報IDの第2のセットを更に示す、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)をスケジュールする、優先順位インジケータを含むダウンリンク制御情報(DCI:Downlink
control information)メッセージを送信すること、及び
前記第1のUL BWPにおける前記PDSCHに関連付けられたハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK:Hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報を受信すること、を更に含み、
前記優先順位インジケータは、ユーザ機器(UE:User Equipment)が、前記PDSCHに関連付けられたハイブリッド自動再送要求確認(HARQ-ACK:Hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報のために、前記第1のPUCCH-Config IE及び前記第2のPUCCH-Config IEの内の1つを適用することを可能にする、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2020年1月7日に出願された“Handling of separate PUCCH configuration for URLLC”(「’164仮出願」)という名称の米国仮特許出願第62/958,164号の利益及び優先権を主張する。’164仮出願の開示は、全ての目的のために、参照により本開示に完全に組み込まれる。
【0002】
〔分野〕
本開示は、無線通信に関するものであり、具体的には、セルラー無線通信ネットワークにおける物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)設定に関するものである。
【背景技術】
【0003】
本開示で使用される略語に、以下が含まれる:
略語 フルネーム
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
ACK 確認応答
BS 基地局
BWP 帯域幅部分
CORESET 制御リソースセット
CSI チャネル状態情報
CSI-RS チャネル状態情報参照信号
DCI 下りリンク制御情報
DL 下りリンク
E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス
eMBB 拡張モバイルブロードバンド
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HARQ-ACK HARQ確認応答
ID 識別子
IE 情報要素
LTE ロングタームエボリューション
MAC 媒体アクセス制御
MAC CE MAC制御要素
NACK 否定応答
NR ニューラジオ
NW ネットワーク
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PDCCH 物理下りリンク制御チャネル
PDSCH 物理下りリンク共有チャネル
PHY 物理(層)
PUCCH 物理上りリンク制御チャネル
PUSCH 物理上りリンク共有チャネル
QCL クアジコロケーション
RAN 無線アクセスネットワーク
RF 無線周波数
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RS 参照信号
SRS サウンディング参照信号
SS 同期信号
SSB 同期信号ブロック
TB トランスポートブロック
TCI 送信設定インディケーション
TS 技術仕様
UE ユーザ機器
UL 上りリンク
URLLC 超高信頼低遅延通信。
【0004】
データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することによって、5G NRなどのセルラー無線通信システムのための無線通信の異なる態様を改善するために、様々な努力がなされてきた。5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼性低遅延通信(URLLC)などの様々な使用方法に対応して、ネットワークサービス及び種類を最適化するための柔軟性及び設定可能性を提供するように設計される。しかしながら、無線アクセスのための需要が増加し続けるにつれて、当該技術分野における更なる改善の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、セルラー無線通信ネットワークにおけるPUCCH設定に関する。
【0006】
本開示の一態様によれば、PUCCHリソースを設定するUEが、提供される。UEは、プロセッサ、及びプロセッサに結合されたメモリを含む。本メモリは、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、第1のUL BWPに関連付けられた第1のBWP設定を受信させ、第2のUL BWPに関連付けられた第2のBWP設定を受信させるコンピュータ実行可能プログラムを記憶する。第1のBWP設定は、第1のPUCCH設定及び第2のPUCCH設定を有するPUCCH設定リストを含み、第1のPUCCH設定は、第1のPUCCHリソースIDのセットを示し、第2のPUCCH設定は、第2のPUCCHリソースIDのセットを示す。第2のBWP設定は、第3のPUCCH設定を含み、第3のPUCCH設定は、PUCCHリソースIDの第3のセットを示す。PUCCHリソースIDの第1のセット及びPUCCHリソースIDの第2のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない。
【0007】
本開示の別の態様によれば、PUCCHリソースを設定するためのUEによって実行される方法が、提供される。本方法は、第1のUL BWPに関連付けられた第1のBWP設定を受信するステップ及び第2のUL BWPに関連付けられた第2のBWP設定を受信するステップと含む。第1のBWP設定は、第1のPUCCH設定及び第2のPUCCH設定を有するPUCCH設定リストを含み、第1のPUCCH設定は、PUCCHリソースIDの第1のセットを示し、第2のPUCCH設定は、PUCCHリソースIDの第2のセットを示す。第2のBWP設定は、第3のPUCCH設定を含み、第3のPUCCH設定は、PUCCHリソースIDの第3のセットを示す。PUCCHリソースIDの第1のセット及びPUCCHリソースIDの第2のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の態様は、添付の図面を参照して以下の詳細な開示から最もよく理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれていない。様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために任意に増減されてもよい。
図1図1は、本開示の一例としての実施形態による、異なるHARQ-ACKコードブックに関連するPUCCH送信を示す。
図2図2は、本開示の一例としての実施形態による、拡張PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを示す。
図3図3は、本開示の他の例としての実施形態による、拡張PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを示す。
図4図4は、本開示の更に他の例としての実施形態による、拡張PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを示す。
図5図5は、本開示の一例としての実施形態による、PUCCHリソースを設定する方法を示す。
図6図6は、本開示の他の例としての実施形態による、PUCCHリソースを設定する方法を示す。
図7図7は、本開示の一例としての実施形態による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は、本開示の実施形態に関連する特定の情報を含む。図面及びそれらの添付の詳細な開示は、単に実施形態に向けられている。しかしながら、本開示は、これらの実施形態に限定されない。本開示の他の変形例及び実施形態は、当業者に明らかであろう。
【0010】
なお、特に断らない限り、図面間において同一又は相当する部分は、同一又は相当する符号を付してある。更に、本開示における図面及び例示は、概して縮尺通りではなく、実際の相対的寸法に対応することを意図していない。
【0011】
一貫性の目的及び理解の容易さのために、同様の特徴は、(いくつかの実施例で図示されていないが)図面中の同じ数字によって識別されてよい。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なってよく、図面に示されるものに狭く限定されるべきではない。
【0012】
「一実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」の語句は、各々が同一又は異なる実施形態の一つ以上を示すことがある。用語「結合された」は、直接的又は介在する部品を介して間接的に接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。用語「備える(comprising)」は「含むが、必ずしもそれに限定されない」ことを意味し、特に、そのように開示された組み合わせ、群、グループ又は同等物におけるオープンエンドの包含又はメンバーシップを示す。表現「A、B及びCの内の少なくとも1つ」又は「以下の内の1つ:A、B及びC」は、「Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B及びCの任意の組合せ」を意味する。
【0013】
用語「システム」及び「ネットワーク」は、互換的に使用されてよい。用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトを記述するための関連付けの関係のみであり、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、A及びBが同時に存在すること、又はBが単独で存在することを示し得るように、3つの関係が存在し得ることを表す。文字「/」は、一般的に、関連付けられたオブジェクトが「又は」関係にあることを表す。
【0014】
説明及び非限定の目的のために、開示された技術の理解を提供するために、機能エンティティ、技法、プロトコル、及び規格などの特定の詳細が記載される。他の実施例において、不必要な細部で本開示を曖昧にしないように、周知の方法、技術、システム、及びアーキテクチャの詳細な開示は、省略される。
【0015】
当業者は、開示される任意のネットワーク機能又はアルゴリズムがハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組合せによって実装され得ることを直ちに認識するであろう。開示された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応し得る。
【0016】
ソフトウェア実施形態は、メモリ又は他の種類の記憶装置といったコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含むことができる。通信処理能力を有する1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、対応する実行可能命令でプログラムされ、開示されたネットワーク機能又はアルゴリズムを実行することができる。
【0017】
マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理アレイ、及び/又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用することを含むことができる。開示されている実施形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ実行されるソフトウェアを指向しているが、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実装される代替的な実施形態は、本開示の範囲内に十分ある。コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶、又はコンピュータ可読命令を記憶することができる他の任意の同等の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0018】
ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTE-アドバンスド(LTE-A)システム、LTE-アドバンスドProシステム、又は5G NR無線アクセスネットワーク(RAN)などの無線通信ネットワークアーキテクチャは、通常、少なくとも1つの基地局(BS)、少なくとも1つのUE、及びネットワーク内で接続を提供する1つ又は複数のオプションのネットワーク要素を含む。UEは、1つ又は複数のBSによって確立されたRANを介して、コアネットワーク(CN)、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、進化型ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)、5Gコア(5GC)、又はインターネットなどのネットワークと通信する。
【0019】
UEは、移動局、移動端末若しくは装置、又はユーザ通信無線端末を含むことができるが、これらに限定されない。UEは、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、車両、又は無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA)を含むが、これらに限定されない携帯無線機器であってよい。UEは、無線インターフェースを介してRAN内の1つ又は複数のセルと信号を送受信するように設定される。
【0020】
BSは、マイクロ波アクセスのためのワールドワイド相互運用(WiMAX)、しばしば2Gと称されるモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA)を元にした、しばしば3Gと称される、GSMエボリューションのためのGSM拡張データ速度(EDGE)RAN(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサル移動電話サービス(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、LTE、LTE-A、5GCに接続されたLTEである進化型LTE(eLTE)、NR(しばしば5Gと称される)、及び/又はLTE-Aプロといった、少なくとも無線アクセス技術(RAT)による通信サービスを提供する。しかしながら、本開示の範囲は、これらのプロトコルに限定されない。
【0021】
BSは、UMTS内のノードB(NB)、LTE又はLTE-A内の進化型ノードB(eNB)、UMTS内の無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERAN内のBSコントローラ(BSC)、5GCに関連する進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)BS内のng-eNB、5G-RAN内の次世代ノードB(gNB)、又はセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含むことができるが、これらに限定されない。BSは、無線インターフェースを介して1つ又は複数のUEにサービスを提供することができる。
【0022】
BSは、RANを形成する複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能である。BSは、セルの動作をサポートする。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。
【0023】
各セル(しばしばサービングセルと称される)は、その無線カバレッジ内の1つ又は複数のUEをサーブするサービスを提供し、それにより、各セルは、DL及び任意でULパケット送信のために、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにDL及び任意でULリソースをスケジューリングする。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ又は複数のUEと通信することができる。
【0024】
セルは、近接サービス(ProSe)又はビークルトゥエブリシング(V2X)サービスをサポートするためにサイドリンク(SL)リソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルと重複したカバレッジエリアを有することができる。
【0025】
マルチRATデュアルコネクティビティ(MR-DC)のケースにおいて、マスタセルグループ(MCG)又はセカンダリセルグループ(SCG)のプライマリセルは、スペシャルセル(SpCell)と呼ばれることがある。プライマリセル(PCell)は、MCGのSpCellを指すことができる。プライマリSCGセル(PSCell)は、SCGのSpCellを指すことができる。MCGは、SpCell及び任意で1つ又は複数のセカンダリセル(SCell)を含む、マスタノード(MN)に関連付けられたサービングセルのグループを指すことができる。SCGは、SpCell及び任意で1つ又は複数のSCellを含む、セカンダリノード(SN)に関連付けられたサービングセルのグループを指すことができる。
【0026】
先に開示したように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低遅延性要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大容量マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼性低遅延通信(URLLC)などの様々な次世代(例えば、5G)通信要件に適応するための柔軟な構成をサポートする。3GPPにおける直交周波数分割多重(OFDM)技術は、NR波形のベースラインとしてサーブすることができる。適応副搬送波間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP)といったスケーラブルなOFDMニューメロロジーを使用することもできる。
【0027】
NRのために二つの符号化方式、特に低密度パリティ検査(LDPC)符号とポーラ符号が考慮される。符号化方式適応は、チャネル状態及び/又はサービスアプリケーションに基づいて構成され得る。
【0028】
少なくともDL送信データ、ガード期間、及びUL送信データは、1つのNRフレームの送信時間隔(TTI)に含まれなければならない。また、DL送信データ、ガード周期、UL送信データの各部は、例えばNRのネットワークダイナミクス、に基づいて設定可能である必要がある。SLリソースは、ProSeサービス又はV2Xサービスを支援するためにNRフレーム内に提供されてもよい。
【0029】
いくつかの用語の例は、以下のように提供される。
【0030】
HARQ:層1(例えば、PHY層)のピアエンティティ間の配信を保証する機能。PHY層がDL/UL空間多重化のために設定されていないとき、単一のHARQプロセスは、1つのTBをサポートすることができる。PHY層がDL/UL空間多重化のために設定されるとき、単一のHARQプロセスは、1つ又は複数のTBをサポートすることができる。サービングセル毎に1つのHARQエンティティが存在し得る。各HARQエンティティは、(例えば、複数の)DL及びUL HARQプロセスの並列処理をサポートすることができる。
【0031】
HARQ-ACK:HARQ-ACKは、1ビットのインジケータを含むことができ、インジケータのビット値が最初の値(例えば、「0」)にセットされる場合、HARQ-ACKは、否定応答(NACK)であり、インジケータのビット値が2番目の値(例えば、「1」)にセットされる場合、HARQ-ACKは、確認応答(ACK)であってよい。
【0032】
低遅延要求を達成するために、UEのために異なるサービスタイプをサポートするために、少なくとも2つのHARQ-ACKコードブックは、同時に構築されてよい。異なるPUCCHリソースに送信されるHARQ-ACKコードブックが異なるサービスタイプに対応するため、PUCCH設定(例えば、PUCCH-Config IE)内のパラメータを別々に設定することは、スケジューリング上の高い柔軟性をもたらすことができる。したがって、PUCCH空間関係情報(例えば、PUCCH-SpatialRelationInfo IE)及びサブスロット設定は、異なるHARQ-ACKコードブックのために個別に設定できる。PUCCH-SpatialRelationInfoは、UEが使用するPUCCHの空間領域フィルタに関する情報を提供する(例えば、SS/PBCHブロックの受信、CSI-RSの受信、又はSRSの送信のため)。
【0033】
UEがPUCCH空間関係情報ID(例えば、pucch-SpatialRelationInfoId IE)のための単一の値で構成される場合、PUCCH送信のための空間セッティングは、PUCCH-SpatialRelationInfoによって提供されてもよく、そうでない場合、UEがPUCCH-SpatialRelationInfoのための多数の値を提供される場合、UEは、PUCCH空間関係アクティベーション化/非アクティベーションのMAC CEによって、PUCCH送信のための空間セッティングを決定してもよい。更に、単一のPUCCH空間関係情報のみが、同時にPUCCHリソースのためにアクティブであることができる。
【0034】
PUCCH送信のための空間セッティングを決定した後、PUCCH-SpatialRelationInfoを提供するPDSCH受信に対応するACK値を有するHARQ-ACK情報をUEが送信した3ms後、UEは、空間領域フィルタのための対応するセッティングを適用し、PUCCHを送信することができる。
【0035】
図1は、本開示の一例としての実施形態による、異なるHARQ-ACKコードブックに関連するPUCCH送信100を示す。スロット#0内にPUCCHリソースID#1を有するPUCCHリソース102は、eMBB HARQ-ACK送信のためである。スロット#0内にPUCCHリソースID#2を有するPUCCHリソース104は、URLLC HARQ-ACK送信のためである。スロット#1内にPUCCHリソースID#1を有するPUCCHリソース112は、URLLC HARQ-ACK送信のためである。異なるサービス種類のHARQ-ACKに関連するPUCCHリソース102及びPUCCHリソース112は、同じPUCCHリソースIDを有するPUCCH内に送信される。ネットワークから受信したMAC CEによって、サービングセルのPUCCHリソースの空間関係がアクティベート又は非アクティベートになるから、異なるサービスタイプをサポートするために、同じPUCCHリソースIDに関連する異なるHARQ-ACKコードブックが構築されるとき、異なる空間関係セッティング間の即時のスイッチが行われないことがある。例えば、PUCCHリソース102及びPUDCCHリソース112は、1スロットだけ分離される一方で、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを受信及び適用するには、3スロットを要する。
【0036】
換言すると、空間セッティングは、異なるHARQ-ACKコードブックのために別々に設定することができるが、タイミングに関連する制約を課すことが、まだある。また、決定された空間セッティングをPUCCHリソースに適用することは、時間を要する。従って、PUCCHリソースの空間セッティングを適切に変更又はスケジュールすることができないとき、PUCCHリソース112などのURLLC HARQ-ACKコードブックを送信するPUCCHリソースの信頼性に悪影響がある可能性がある。
【0037】
続いて開示される実施形態は、異なるHARQ-ACKコードブックのための別の空間セッティングをサポートする改善された方法、システム、デバイス、及び装置に関する。本開示において開示される実施形態、ケース、パラグラフ、(副)箇条書き、点、アクション、振舞い、用語又はクレームの内の2つ以上は、論理的、合理的、且つ適切に組み合わせて特定の方法を形成することができる。
【0038】
〔ケース1:1つより多いPUCCH設定(例えば、PUCCH-Config)又はPUCCH送信に対応する1つより多い設定は、UEに設定される〕
〔ケース1-1:UEは、Rel-16に対応するPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを受信することができる〕
換言すると、Rel-16のための新しいPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、存在し得る。新しいPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、新しい論理チャネルID(LCID)によって識別され得る。
【0039】
一実施形態において、Rel-16のMAC CEのコンテンツフィールドは、Rel-15のものと同じであってよい。PUCCH送信が高い優先順位又はRel-15と異なるサービス種類として示されるとき、UEは、Rel-16のPUCCH空間関係アクティブベーション/非アクティベーションのMAC CEによって、PUCCH空間関係情報をアクティベートすることができる。
【0040】
一実施形態において、Rel-16のMAC CEのコンテンツフィールドは、優先順位インデックス、PUCCH-Configインデックス、又は異なるサービス種類を参照する他の任意のインデックスなど、優先順位に対応するインデックスを含むことができる。
【0041】
〔ケース1-2:UEは、PUCCH設定のインデックスを識別するために使用されるコンテンツフィールドを含むPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを受信することができる〕
PUCCH設定のインデックス(又は識別)は、サービス種類に対応し得る。一実施形態において、PUCCH設定のインデックス(又は識別)は、サービス種類のための設定に従って、サービス種類に関連付けられたインデックスであってよい。一実施形態において、PUCCH設定のインデックス(又は識別)は、優先順位インジケータに対応するインデックスであってもよい。換言すると、第1のPUCCH設定は、低い優先順位を有するPUCCHを示してもよく、第2のPUCCH設定は、高い優先順位を有するPUCCHを示してもよい。代替的に、第1のPUCCH設定は、高い優先順位を有するPUCCHを参照することができ、第2のPUCCH設定は、低い優先順位を有するPUCCHを参照することができる。
【0042】
図2は、本開示の一例としての実施形態による拡張PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CE200を示す。PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CE200は、Oct1、Oct2及びOct3を含む24ビット(3オクテット)の固定サイズを有することができる。
【0043】
サービングセルIDフィールドは、MAC CE200が適用されるサービングセルの識別を示す。サービングセルIDフィールドの長さは、5ビットである。
【0044】
BWP IDフィールドは、MAC CE200がTS38.212で指定されるDCIbandwidth part indicatorフィールドのコードポイントとして適用されるUL BWPを示す。BWP IDフィールドの長さは、2ビットである。
【0045】
PUCCHリソースIDフィールドは、TS38.331で指定されたPUCCH-ResourceIdによって識別されるPUCCHリソースIDの識別子を含む。PUCCHリソースIDフィールドの長さは、7ビットである。
【0046】
フィールド(iは整数であり、S-Sは、図2に示される):BWP IDフィールドによって示されるUL BWPのために設定された、TS38.331で指定されたPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCH空間関係情報が存在する場合、Sは、i+1に等しいPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCH空間関係情報のアクティベーション状態を示し、そうでない場合、MACエンティティは、このフィールドを無視することがある。Sフィールドは、i+1に等しいPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCH空間関係情報がアクティベートされることを示すために1にセットされてよい。Sフィールドは、i+1に等しいPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCH空間関係情報が非アクティベートされることを示すために0に設定されてもよい。単一のPUCCH空間関係情報のみが、同時にPUCCHリソースのためにアクティブであることができる。S-Sを含むoct3は、ビットマップとも呼ばれる。
【0047】
Rフィールドは、予約されたビットであり、0にセットできる。
【0048】
一実施形態において、図2に示されるPフィールドは、ケース1-2におけるPUCCH設定のインデックスを識別するために使用されるコンテンツフィールドであってよい。
【0049】
一実施形態において、インデックスは、PUCCH設定リスト(例えば、PUCCH-ConfigList)内のPUCCH設定インデックス(例えば、PUCCH-ConfigId:0、PUCCH-ConfigId:1)であってよい。
【0050】
一実施形態において、インデックスは、Rel-15又はRel-16のPUCCH設定(例えば、PUCCH-Config)に対応することができる(例えば、0はRel-15の場合であり、1はRel-16の場合である)。
【0051】
一実施形態において、インデックスは、PUCCH-Config内のインデックスに対応してもよい。
【0052】
表1は、UL BWPに関連付けられたBWP設定の一例としてのデータ構造を示し、BWP設定は、PUCCH設定リストを含む。
【0053】
【表1】
【0054】
一実施形態において、インデックスは、PUCCH送信のために提供される優先順位インデックスであってよい。優先順位インデックスは、PUCCH送信をスケジューリングするDCI内のインディケーションに対応することができる。優先順位インデックスは、PUCCH設定において提供されてよい。
【0055】
一実施形態において、インデックスは、PUCCH送信のために設定されたグループインデックスであってよい。グループインデックスは、PUCCH設定内で設定されてよい。グループインデックスは、PUCCHリソースが設定されているPUCCH-Config内で設定できる。グループインデックスは、DCIスケジューリングPUCCH送信内で示され、かつ/又はPUCCH送信をスケジューリングするDCIに関連付けられたCORESET設定で設定され、DCIは、CORESET設定によって示される検索空間内で監視/受信される。
【0056】
〔ケース1-3:UEは、PUCCH設定のインデックスを識別するために使用されるコンテンツフィールドを含まないPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを受信することができる〕
一実施形態において、PUCCH空間関係情報は、低い優先順位として示された第1のPUCCH-Config、及び高い優先順位として示された第2のPUCCH-Config内で、同じインデックス(例えば、同じpucch-SpatialRelationInfoId)で設定されてよい。より具体的には、異なるPUCCH設定は、異なる優先順位に対応し得る。適用されるべきPUCCH空間関係情報を含むPUCCH-Configは、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを含むPDSCHをスケジューリングするDCIにおける優先順位のインディケーションによって示され得る。
【0057】
一実施形態において、PUCCHリソースは、低い優先順位として示された第1のPUCCH-Config、及び高い優先順位として示された第2のPUCCH-Config内で、同じPUCCHリソースIDを用いて設定されてよい。適用されるべきPUCCHリソースを含むPUCCH-Configは、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを含むPDSCHをスケジューリングするDCIにおける優先順位のインディケーションによって示され得る。
【0058】
一実施形態において、PUCCH空間関係情報は、低い優先順位として示されたPUCCH-Config内でのみ設定されてもよく、又はRel-15 PUCCH-Config内でのみ設定されてもよい。2つの設定されたspatialRelationInfoToAddModListが、存在してもよく、異なるspatialRelationInfoToAddModList内で設定されたPUCCH空間関係情報(例えば、PUCCH-SpatialRelationInfoID)のインデックスは、同じであってもよい。適用されるべきPUCCH空間関係情報に関連付けられたspatialRelationInfoToAddModListのインデックスは、PUCCH空間関係のアクティブベーション/非アクティベーションのMAC CEを含むPDSCHをスケジューリングするDCIにおける優先順位のインディケーションによって示され得る。
【0059】
一実施形態において、MAC CEによって、同時に1つより多いPUCCH空間関係情報は、PUCCHリソースのためにアクティブであってよい。低い優先順位として示される第1のPUCCH-Config内で、及び高い優先順位として示される第2のPUCCH-Config内で、同じPUCCHリソースIDは、設定されてよい。
【0060】
PUCCH空間関係情報が低い優先順位として示される第1のPUCCH-Config内で、及び高い優先順位として示される第2のPUCCH-Config内の同じインデックスを用いて設定される場合、低い優先順位を有するPUCCH空間関係情報及び高い優先順位を有するPUCCH空間関係情報は、それぞれ第1のPUCCH-Config及び第2のPUCCH-Config内で設定されてよい。PUCCH空間関係情報がPUCCH-Config内の第1のspatialRelationInfoToAddModList及び第2のspatialRelationInfoToAddModList内で同じインデックスを用いて設定される場合、低い優先順位を有するPUCCH空間関係情報及び高い優先順位を有するPUCCH空間関係情報は、それぞれ、第1のspatialRelationInfoToAddModList及び第2のspatialRelationInfoToAddModList内で設定され得る。
【0061】
一実施形態において、PUCCH-SpatialRelationInfo IEは、referenceSignal、pucch-PathlossReferenceRS-Id、p0-PUCCH-Id、及びclosedLoopIndexの複数のセットを含むことができる。各セットは、特定のPUCCH-Configインデックス、又は特定の優先順位レベル(例えば、高い優先順位又は低優先順位)に対応してよい。
【0062】
〔ケース1-4:UEは、PUCCH空間関係情報の状態を識別するために使用されるコンテンツフィールドを含むPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを受信することができる〕
PUCCH空間関係情報の状態は、PUCCH空間関係情報のアクティブ状態を含むことができる。
【0063】
一実施形態において、PUCCHリソースのために、同時に1つより多いPUCCH空間関係情報は、アクティブになっていることがある(例えば、MAC CEによってアクティベートされる)。
【0064】
PUCCH送信のために適用されたPUCCH空間関係情報は、PUCCH送信のために提供される優先順位インデックスに対応することができる。例えば、低いインデックスを有するアクティベートされたPUCCH空間関係情報は、低い優先順位として示されたPUCCH送信を参照することができ、高いインデックスを有するアクティベートされたPUCCH空間関係情報は、高い優先順位として示されたPUCCH送信を参照することができる。代替的に、低いインデックスを有するアクティベートされたPUCCH空間関係情報は、高い優先順位として示されたPUCCH送信を参照することができ、高いインデックスを有するアクティベートされたPUCCH空間関係情報は、低い優先順位として示されたPUCCH送信を参照することができる。より具体的に、PUCCH空間関係アクティベーション/非アクティベーションのMAC CEにおいて、S0及びS2の両方が1にセットされている場合、DCIが示すPUCCHリソースが高い優先順位、又はPUCCH-Configによって設定されたPUCCH送信が高い優先順位(例えば、PUCCH-Config-Rel16)と識別されるとき、UEは、PUCCH送信に適用される空間セッティングがPUCCH-SpatialRelationInfoIdが1(Sに対応)のPUCCH空間関係情報であると判定してよい。同様に、DCIによって示されたPUCCHリソースが低い優先順位に対応しているとき、又はPUCCH-Configによって設定されたPUCCH送信が低い優先順位として識別されたとき、UEは、PUCCH送信に適用された空間セッティングが、PUCCH-SpatialRelationInfoIdが3(Sに対応)のPUCCH空間関係情報であると判定してもよい。
【0065】
1つより多いアクティブ状態を示すPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを使用して、同じBWP内の1つより多いPUCCH-Config内に設定されたPUCCHリソースIDを示すことができることに留意されたい。UEは、DCIメッセージによって高い優先順位として示されるPUCCHリソースのためにMAC CE内でアクティブであると示される、より小さいPUCCH-SpatialRelationInfoIDを有するPUCCH空間関係情報を適用し、DCIメッセージによって低い優先順位として示されるPUCCHリソースのために、MAC CEにおいてアクティブであると示される、より大きいPUCCH-SpatialRelationInfoIDを有するPUCCH空間関係情報を適用することができる。代替的に、UEは、DCIメッセージによって低い優先順位として示されるPUCCHリソースのために、MAC CEにおいてアクティブであると示される、より小さいPUCCH-SpatialRelationInfoIDを有するPUCCH空間関係情報を適用し、DCIメッセージによって高い優先順位として示されるPUCCHリソースのために、MAC CEにおいてアクティブであると示される、より大きいPUCCH-SpatialRelationInfoIDを有するPUCCH空間関係情報を適用することができる。
【0066】
優先順位の低い第1のPUCCH-Config及び優先順位の高い第2のPUCCH-Configに同じPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースが設定されていても、第1のPUCCH-ConfigのPUCCHリソース及び第2のPUCCH-ConfigのPUCCHリソースは、同じPUCCHリソース設定を有さないことがある(例えば、同じPUCCHフォーマットを使用する)ことに留意されたい。
【0067】
PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEがBWPのPUCCHリソースIDのために、アクティブなPUCCH空間関係情報Sを1つだけ示すケースにおいて、BWPの各PUCCH-Configに設定されたPUCCHリソースIDのためにSiがアクティベーションされていることを暗示してよいことに留意されたい。
【0068】
一実施形態において、アクティベートされたPUCCH空間関係情報は、ビットマップの代わりにインデックスによって指定されてよい。PUCCH空間関係情報のアクティベーション状態は、インデックスPUCCH-SpatialRelationInfoIdに対応してもよい。
【0069】
PUCCH送信に適用されるPUCCH空間関係情報は、優先順位インデックス及びPUCCH-SpatialRelationInfoIDによって示されることができる。図3は、本開示の一例としての実施形態による、拡張PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CE300を示す。PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CE300は、Oct1、Oct2、及びOct3を含む24ビットを有することができる。SRIフィールド(iは整数であり、図3に示されているSRI及びSRI)は、3ビットを有することができ、アクティベートされるPUCCH空間関係情報のインデックスを示し、iは0又は1である。Pフィールド(iは整数であり、図3の中で示されるP及びPである)は、1ビットを有することができ、SRIフィールドに関連付けられた優先順位のインデックスを示す。
【0070】
SRI0と等しいPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCH空間関係情報は、優先順位インデックスP0が示すPUCCH送信(Pの値は、0又は1である)に適用し、SRI1と等しいPUCCH-SpatialRelationInfoIdを有するPUCCH空間関係情報は、優先順位インデックスP1が示すPUCCH送信(Pの値は、0又は1である)に適用する。図3における各フィールドの位置は、限定ではなく例示であることに留意されたい。一実施形態において、P0の後にP1を続けることもできる。更に、UEは、図3で示した優先順位インデックスをDCI又はPUCCH-Configインデックスの優先順位インジケータに関連付けることができる。例えば、PUCCH-Config0は、P0に対応し、PUCCH-Config1は、P1に対応しうる。
【0071】
〔ケース1-5:UEは、サービス種類に関連付けられたPUCCH空間関係情報のインジケータを含むPUCCH設定を受信することができる〕
PUCCH設定は、1セットのPUCCH空間関係情報ID(例えば、pucch-SpatialRelationInfoId)を示すことができる。一実施形態において、pucch-SpatialRelationInfoIdの数は、Rel-15の数とは異なり得る(例えば、8より大きい)。PUCCH空間関係情報IDのセットにおけるIDの数は、maxNrofSpatialRelationInfosであってよい。PUCCH設定におけるmaxNrofSpatialRelationInfosの値は、8より大きくてよい(例えば、16)。
【0072】
一実施形態において、異なるPUCCH設定で設定されたPUCCHリソースは、異なり得る。例えば、UEに設定された16個のpucch-SpatialRelationInfoIdが存在する場合、設定されたPUCCH空間関係情報IDの半分(例えば、0~7)は、高い優先順位として示されたPUCCH-Configに設定され、設定されたPUCCH空間関係情報IDの残りの半分(例えば、8~15)は、低い優先順位として示された別のPUCCH-Configに設定され得る。
【0073】
図4は、本開示の例としての実施形態による、拡張PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CE400を示す。PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CE400は、Oct1、Oct2、Oct3、及びOct4を含む32ビットを有することができる。各フィールドの説明は、図2に示されるMAC CE200を参照することができる。UEに設定された16個のpucch-SpatialRelationInfoIdが存在するため、MAC CE400のSiフィールドの長さ(iは整数、図4に示されているS15-S)は、16に増加する。
【0074】
〔ケース1-6:UEは、BWP内のPUCCHリソースIDのための全てのPUCCH空間関係情報の非アクティベーションを示すPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを受信することができる〕
この実施例において、UEは、BWP内のPUCCHリソースIDに対応するPUCCHリソースに、既定の空間関係を適用することができる。
【0075】
一実施形態において、MAC CEに示されたPUCCHリソースIDが1つより多いPUCCH-Configに設定される場合、異なるPUCCH-Configに設定されるPUCCHリソースIDに対応するPUCCHリソースは、個別の既定の空間関係を持つことがある。PUCCHリソースの既定の空間関係は、BWP内のPUCCHリソースの関連付けられたspatialRelationInfoToAddModList内の最小のPUCCH-SpatialRelationInfoIDを有するPUCCH空間関係情報であってよい。
【0076】
各PUCCH-Configが1つのspatialRelationInfoToAddModListのみを含む場合、PUCCH-Configは、PUCCHリソースとspatialRelationInfoToAddModListとの間の相関を明示的又は暗黙的に示すことができる。代替的に、spatialRelationInfoToAddModListは、優先順位を用いて設定され、spatialRelationInfoToAddModListのPUCCH空間関係情報は、設定された優先順位のPUCCHリソースに関連付けられる。
【0077】
一実施形態において、MAC CEに示されるPUCCHリソースIDが1つより多い優先順位レベル(例えば、高い優先順位又は低優先順位)に対応する場合、異なる優先順位に対応するPUCCHリソースIDを有するPUCCHリソースは、個別の既定の空間関係を持つことができる。PUCCHリソースの既定の空間関係は、BWP内のPUCCHリソースの関連付けられたspatialRelationInfoToAddModList内の最小のPUCCH-SpatialRelationInfoIDを有するPUCCH空間関係情報であってよい。
【0078】
各PUCCH-Configが1つのspatialRelationInfoToAddModListのみを含む場合、PUCCH-Configは、PUCCHリソースとspatialRelationInfoToAddModListとの間の相関を明示的又は暗黙的に示すことができる。代替的に、spatialRelationInfoToAddModListは、優先順位を設定されてよく、spatialRelationInfoToAddModListのPUCCH空間関係情報は、設定された優先順位のPUCCHリソースに関連付けられる。
【0079】
一実施形態において、MAC CEに示されたPUCCHリソースIDが1つより多いPUCCH-Configに設定されており、それぞれがCORESET設定グループに関連付けられている場合、異なるPUCCH-Configに設定されたPUCCHリソースIDに対応するPUCCHリソースは、個別のデフォルト空間関係を有してよい。CORESET設定は、CORESETが属するグループを識別するためのグループインデックスを含む。PUCCHリソースの既定の空間関係は、BWP内のスケジュールされたPUCCHリソースに関連付けられたCORESETグループの中で、最小のCORESET IDを有するCORESETのTCI状態又はQCL仮定であってよい。
【0080】
一実施形態において、異なるPUCCH-Configに設定されたPUCCHリソースは、異なってよい。より具体的に、異なるPUCCHリソースIDは、異なるPUCCH設定内で設定され得る。
【0081】
例えば、UEは、128個のPUCCHリソース及び、第1のPUCCH-Configと第2のPUCCH-Configを含む、2つのPUCCH設定を用いて設定される。UEは、第1のPUCCH-Config及び第2のPUCCH-Configのために128個のPUCCHリソース候補(例えば、0~127のPUCCH-ResourceId)からPUCCHリソースを選択できるが、それぞれのPUCCH-ConfigのresourceToAddModListに含まれるPUCCHリソースのPUCCH-ResourceIdは、同じでない場合がある。
【0082】
例えば、第1のPUCCH-Configが{0、2、4、6}のPUCCH-ResourceIDを有するPUCCHリソースを含む場合、第2のPUCCH-Configに含まれるPUCCHリソースは、0、2、4、又は6と等しいPUCCH-ResourceIDから選択できないことがある。第2のPUCCH-Configは、{1、3、5、7}のPUCCH-ResourceIDを有するPUCCHリソースを含むことができる。
【0083】
例えば、PUCCHリソースの最大数が128の場合、第1のPUCCH-Config内で設定されたPUCCHリソースは、0~63と等しいPUCCH-ResourceIdを用いて設定され、第2のPUCCH-Config内で設定されたPUCCHリソースは、64~127のPUCCH-ResourceIdを用いて設定され得る。
【0084】
一実施形態において、第1のPUCCH-Config及び第2のPUCCH-Configは、異なるサービス種類に対応してよい。例えば、第1のPUCCH-Configは、eMBBサービスに対応し、第2のPUCCH-Configは、URLLCサービスに対応する。換言すると、第1のPUCCH-Configは、低い優先順位に対応することができ、第2のPUCCH-Configは、高い優先順位に対応することができる。
【0085】
〔ケース1-7:PUCCH-Config、PUCCH-ResourceSet、PUCCH-Resourceは、特定の優先順位レベル(例えば、高い優先順位又は低い優先順位)にマッピングされ得る〕
一実施形態において、PUCCH-Config IEは、設定されたPUCCH-Configがマッピングされた優先順位レベルを示し得る。例えば、PUCCH設定リスト内に2つのPUCCH設定が存在する場合、第1のPUCCH-Congは、低い優先順位に対応し、第2のPUCCH-Configは、高い優先順位に対応し得る。
【0086】
一実施形態において、PUCCH-ResourceSet IEは、設定されたPUCCH-Configがマッピングされた優先順位レベルを示し得る。例えば、2つのPUCCHリソースセットが存在する場合、第1のPUCCHリソースセットは、低い優先順位に対応し、第2のPUCCHリソースセットは、高い優先順位に対応し得る。
【0087】
一実施形態において、PUCCH-Resource IEは、設定されたPUCCH-Configがマッピングされた優先順位レベルを示し得る。例えば、2つのPUCCHリソースが存在する場合、第1のPUCCHリソースは、低い優先順位に対応し、第2のPUCCHリソースは、高い優先順位に対応し得る。
【0088】
〔ケース1-8:DCIメッセージは、PUCCH設定のインジケータを含み得る〕
一実施形態において、DCIメッセージによって示されたPUCCHリソースは、異なるPUCCH設定に対応することができる。例えば、高い優先順位インデックスを有するDCI(例えば、PUCCHリソースインジケータ)によって示されたPUCCH送信は、Rel-16のためのPUCCH-Configに対応することができる。より具体的に、PUCCH送信をスケジュールするために使用されるDCIは、優先順位インデックスを含むことができる。優先順位インデックスが高い優先順位を示す場合、PUCCHリソースは、Rel-16のためのPUCCH-Config内で設定され得る。換言すると、2つのPUCCHリソース内に異なる優先順位を有するDCIによってスケジュールされた2つのHARQ-ACKコードブックが存在し、2つのPUCCHリソースは、Rel-15のためのPUCCH-Config及びRel-16のためのPUCCH-Config内でそれぞれ設定される。
【0089】
一実施形態において、対応するPUCCH設定インデックスは、DCIメッセージ内のフィールドによって示されてよい。例えば、PUCCH設定インデックスを示すためのフィールドは、1のビット長を有することができ、その値0は、Rel-15のためのPUCCH-Configを参照し、値1は、Rel-16のためのPUCCH-Configを示す。代替的に、値0は、Rel-16のためのPUCCH-Configを示すことができ、値1は、Rel-15のためのPUCCH-Configを示すことができる。
【0090】
〔ケース1-9:設定されたPUCCH設定の各々は、CORESET設定のグループに関連付けられる〕
一実施形態において、CORESET設定は、CORESETがどのCORESETグループに属するかを識別するためのグループインデックスを含む。
【0091】
一実施形態において、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、グループインデックスを含むことができ、UEは、識別されたPUCCH空間関係情報を、示されたPUCCH-Config内のPUCCHリソースに適用することができる。
【0092】
一実施形態において、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティブベーションのMAC CEは、グループインデックスを含まなくてもよく、UEは、識別されたPUCCH空間関係情報を、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティブベーションのMAC CEを含むPDSCHをスケジューリングするDCIが送信されるCORESETグループに関連付けられたPUCCH-Config内のPUCCHリソースに適用してもよい。
【0093】
〔ケース2:単一のPUCCH設定のみ、又はPUCCH送信に対応する単一の設定は、UEに設定される〕
実施形態がケース1に開示された実施形態の組み合わせを含むことができることに留意されたい。例えば、ケース1における「異なるPUCCH-Config」に対応するインデックスは、ケース2における「異なる空間関係情報リスト」(又は「異なるリスト」)に対応するインデックスに関連付けることができる。ケース2における「リスト」は、「空間関係情報リスト」を示す。
【0094】
〔ケース2-1:UEは、サービス種類に対応するPUCCH空間関係情報の識別を受信することができる〕
PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、サービス種類に対応する空間関係情報の識別を示すコンテンツフィールドを含むことができる。PUCCH空間関係情報の識別は、PUCCH空間関係情報リストのインデックスであってもよい。換言すると、PUCCH設定内に、1つより多いspatialRelationInfoToAddModList(例えば、spatialRelationInfoToAddModList1、spatialRelationInfoToAddModList2)は、存在し得る。更に、異なるリストは、異なるサービス種類に対応してよい。
【0095】
一実施形態において、UEは、異なる空間関係情報リストに対応するインデックスを含むMAC CEを受信することができる。一実施形態において、異なるリスト内のPUCCH空間関係情報のPUCCH-SpatialRelationInfoIdは、同じ値を有することができる。一実施形態において、異なるリスト内のPUCCH空間関係情報のPUCCH-SpatialRelationInfoIdは、異なる値を有することができる。
【0096】
一実施形態において、リストに設定されたPUCCH空間関係情報は、別のリストに設定された他のPUCCH空間関係情報に置き換えることができる。例えば、第1のリスト内に設定された第1のPUCCH空間関係情報、及び第2のリストに設定された第2のPUCCH空間関係情報が、同一のPUCCH送信のためにアクティベート又は示された場合、UEは、高い優先順位を有するリスト内のPUCCH空間関係情報を適用してよい。
【0097】
一実施形態において、第1のリストに対応するPUCCHリソースIDと、第2のリストに対応するPUCCHリソースIDとは、異なってよい。例えば、PUCCH-ResourceId 0-63は、第1のリストにおけるPUCCH空間関係情報を適用するために示され、PUCCH-ResourceId 64-127は、第2のリストにおけるPUCCH空間関係情報を適用するために示され得る。
【0098】
一実施形態において、異なるサービス種類のためのリスト内のPUCCH空間関係に対応する、Rel-16のためのPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、存在し得る。例えば、Rel-16のためのPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、第1のリストに対応し得る。代替的に、Rel-16のためのPUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、第2のリストに対応し得る。
【0099】
〔ケース2-2:PUCCH-Config内に異なるリストが存在しない場合、1つより多いPUCCH空間関係情報は、一度にPUCCHリソースのためにアクティブであってもよい〕
PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、PUCCH空間関係情報のアクティベーション状態を示すコンテンツフィールドを含むことができる。PUCCH空間関係情報のアクティブ状態は、PUCCH-SpatialRelationInfoIdのインデックスを参照することができる。
【0100】
一実施形態において、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEのSフィールド内に‘1’と等しい、1より多いビットは、存在してよい。一実施形態において、UEは、高い優先順位に対応するPUCCH送信のために、最も低いインデックスを有するMAC CE内に、アクティベートされたPUCCH空間関係情報を適用することができる。代替の実施形態において、UEは、高い優先順位に対応するPUCCH送信のための最も高いインデックスを有するMAC CE内のアクティベートされたPUCCH空間関係情報を適用することができる。
【0101】
一実施形態において、PUCCHリソースは、1つより多いPUCCHリソースID、優先順位に関連付けられている各ID、又はPUCCH送信に使用されるサービス種類を用いて設定され得る。UEは、アクティベートされたPUCCH空間関係情報を、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEに示されたPUCCHリソースIDを用いて、PUCCHリソースに適用することができる。
【0102】
表2は、異なる優先順位、又は異なるサービス種類に関連付けられた1つより多いPUCCHリソースIDを含む、PUCCHリソース設定の一例としてのデータ構造を示す。PUCCHリソースIDは、pucch-ResourceId及びpucch-ResourceIdForHighPriorityを含む。
【0103】
【表2】
【0104】
PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEのSフィールド内に、‘1’と等しい、1つだけのビットが、存在し得る。
【0105】
PUCCH送信のための優先順位又はサービスタイプ、及び関連するPUCCHリソースIDは、PUCCH送信をスケジューリングするDCIメッセージ内に示され得る。pucch-ResourceIdForHighPriority値は、DCIメッセージがPUCCH送信のための高い優先順位を示すとき、使用され得る。
【0106】
PUCCHリソースのために、異なる優先順位又は異なるサービス種類に関連付けられたPUCCHリソースIDは、異なる値を有し得る。pucch-ResourceId及びpucch-ResourceIdForHighPriorityの両方がPUCCHリソースに設定されている場合、複数のPUCCH空間関係情報は、PUCCHリソースのためにアクティブになり得る。
【0107】
PUCCHリソースのために、異なる優先順位又はサービス種類に関連付けられたPUCCHリソースIDは、以下の実施例として設定できる。
【0108】
〔ケース2-3:UEは、PUCCHリソースのグループの識別を受信することができる〕
一実施形態において、PUCCHリソースのグループの識別は、明示的なグループインデックスであってよい。一実施形態において、PUCCHリソースのグループの識別は、関連付けられたCORESET設定のインデックスであり得る。
【0109】
一実施形態において、PUCCHリソースのグループは、以下の実施例として設定され得る。
【0110】
表3は、PUCCHリソースID及びPUCCHリソースグループIDを含んでいる、PUCCHリソース設定の一例としてのデータ構造を示す。
【0111】
【表3】
【0112】
一実施形態において、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEは、PUCCHリソースのグループインデックスを含み得る。
【0113】
UEがPUCCHリソースのグループインデックスを含む、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを受信する場合、UEは、PUCCH空間関係情報をグループ内の全てのPUCCHリソースに適用することができる。
【0114】
UEがPUCCHリソースのグループインデックスを含む、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEと、PUCCHリソースのグループインデックスを有さない、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEとの両方を受信する場合、UEは、グループインデックスを有さないMAC CEで示されるPUCCH空間関係情報を、示されたPUCCHリソースに適用することができる。
【0115】
図5は、本開示の一例としての実施形態によるPUCCHリソースを設定するための方法500を示す。アクション502において、UEは、第1のUL BWPに関連付けられた第1のBWP設定を受信する。第1のBWP設定は、第1のPUCCH設定及び第2のPUCCH設定を有するPUCCH設定リストを含む。第1のPUCCH設定は、PUCCHリソースIDの第1のセットを示す。第2のPUCCH設定は、PUCCHリソースIDの第2のセットを示す。
【0116】
PUCCH設定リストを含む一例としてのBWP設定は、表1を参照することができる。PUCCH設定リスト(例えば、PUCCH-ConfigList IE)は、第1のPUCCH設定(例えば、PUCCH-Config0)及び第2のPUCCH設定(例えば、PUCCH-Config1)を含むことができる。
【0117】
アクション504において、UEは、第2のUL BWPに関連付けられた第2のBWP設定を受信する。第2のBWP設定は、第3のPUCCH設定を含む。第3のPUCCH設定は、PUCCHリソースIDの第3のセットを示す。PUCCHリソースIDの第1のセット及びPUCCHリソースIDの第2のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない。
【0118】
第2のUL BWPに関連付けられた第2のBWP設定のデータ構造は、第1のUL BWPに関連付けられた第1のBWP設定のデータ構造と同様であってよい。一実施形態において、第1のBWP設定は、2つのPUCCH設定(第1の、及び第2のPUCCH設定)を含むことができ、第2のBWP設定は、単一のPUCCH設定(第3のPUCCH設定)を含むことができる。
【0119】
一実施形態において、第1のPUCCH設定におけるPUCCHリソースと、第2のPUCCH設定におけるPUCCHリソースとは同じでなくてよい。換言すると、PUCCHリソースIDの第1のセットとPUCCHリソースIDの第2のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない。関連する開示は、ケース1~6の実施形態を参照することができる。
【0120】
一実施形態において、PUCCHリソースが異なるBWP設定のためにどのように設定されるかに関する特定の制約は、存在しないことがある。例えば、第1のUL BWPに関連付けられた第1のPUCCH設定におけるPUCCHリソースと、第2のUL BWPに関連付けられた第3のPUCCH設定におけるPUCCHリソースとは、同じPUCCHリソースIDを有し得る。換言すると、PUCCHリソースIDの第1セットは、PUCCHリソースIDの第3セットと、少なくとも1つのPUCCHリソースIDを共有し得る。
【0121】
一実施形態において、異なるBWP設定のために設定されたPUCCHリソースに関する制約も存在し得る。例えば、第1のPUCCH設定におけるPUCCHリソースと、第3のPUCCH設定におけるPUCCHリソースとは、同じでなくてもよい。換言すると、PUCCHリソースIDの第1のセットとPUCCHリソースIDの第3のセットは、共通のPUCCHリソースIDを共有しない。
【0122】
一実施形態において、第1のPUCCH設定及び第2のPUCCH設定は、異なるサービス種類に対応し得る。異なるサービス種類は、異なる優先順位に対応し得る。例えば、第1のPUCCH設定は、eMBBサービスに対応し、一方で、第2のPUCCH設定は、URLLCサービスに対応しうる。例えば、第1のPUCCH設定は、低い優先順位に対応することができ、一方で第2のPUCCH設定は、高い優先順位に対応することができる。
【0123】
一実施形態において、第1のHARQ-ACKコードブックを送信するためのPUCCHリソースIDの第1のセットから選択された第1のPUCCHリソースと、第2のHARQ-ACKコードブックを送信するためのPUCCHリソースIDの第2のセットから選択された第2のPUCCHリソースは、異なる優先順位に対応する。例えば、第1のHARQ-ACKコードブックは、eMBBサービス(低い優先順位を有し得る)に使用でき、一方で、第2のHARQ-ACKコードブックは、URLLCサービス(高い優先順位を有し得る)に使用できる。
【0124】
一実施形態において、第1のPUCCH設定は、PUCCH空間関係情報IDの第1のセットを更に示す。第2のPUCCH設定は、PUCCH空間関係情報IDの第2のセットを更に示す。関連する開示は、ケース1~5の実施形態を参照することができる。第1のセットのPUCCH空間関係情報ID(例えば、maxNrofSpatialRelationInfos)内のIDの最大数は、Rel-15の中で指定された数より大きくてもよい。
【0125】
図6は、本開示の一例としての実施形態による、PUCCHリソースを設定するための方法600を示す。アクション602及びアクション604は、それぞれ、図5に示されるアクション502及びアクション504に対応する。アクション606において、UEは、PDSCH受信をスケジュールするDCIメッセージを受信し、DCIメッセージは、優先順位インジケータを含む。関連する開示は、ケース1~8の実施形態を参照することができる。DCIメッセージによってスケジュールされたPDSCH受信は、PUCCH空間関係のアクティベーション/非アクティベーションのMAC CEを含むことができる。
【0126】
アクション608において、UEは、優先順位インジケータによる、第1のPUCCH設定及び第2のPUCCH設定の内の1つを適用することによって、第1のUL BWPにおけるPDSCH受信に関連するHARQ-ACK情報を送信する。第1のPUCCH設定は、低い優先順位に対応し、第2のPUCCH設定は、高い優先順位に対応する。例えば、UEは、DCIメッセージ中の優先順位インジケータが低い優先順位を示すと判定すると、eMBB HARQ-ACKコードブックを送信するために、第1のPUCCH設定を適用することができ、UEは、DCIメッセージ中の優先順位インジケータが高い優先順位を示すと判定すると、第2のPUCCH設定を適用して、URLLC HARQ-ACKコードブックを送信することができる。
【0127】
一実施形態において、アクション608において、UEは、第1のPUCCH設定に対応する第1のHARQ-ACK情報と、第2のPUCCH設定に対応する第2のHARQ-ACK情報とを同時に生成することができる。第1のHARQ-ACK情報と第2のHARQ-ACK情報は、異なる優先順位に対応し得る。UEは、優先順位インジケータに従って、第1のHARQ-ACK情報と第2のHARQ-ACK情報の内の1つを送信できる。第1のPUCCH設定に関連付けられた第1のHARQ-ACK情報は、低い優先順位の送信を参照し、第2のPUCCH設定に関連付けられた第2のHARQ-ACK情報は、高い優先順位の送信を参照し得る。一実施形態において、アクション608で送信されたHARQ-ACK情報は、アクション606で受信されたDCIメッセージによってスケジュールされたPDSCH受信に応答する。
【0128】
図1に示されるPUCCH送信100を参照すると、UEが2つのHARQ-ACKコードブックを生成するように命令される場合、eMBB HARQ-ACK送信のためのスロット#0におけるPUCCHリソース102(例えば、低い優先順位のPUCCH)と、URLLC HARQ-ACK送信のためのスロット#0におけるPUCCHリソース104(例えば、高い優先順位のPUCCH)とである。図5に示されるアクション502及びアクション504に開示されるように、PUCCHリソースIDの第1のセット及びPUCCHリソースIDの第2のセットが共通のPUCCHリソースIDを共有しないから、第1のPUCCH設定のためのPUCCH空間関係情報及び第2のPUCCH設定のためのPUCCH空間関係情報は、別個に設定され得る。
【0129】
eMBB HARQ-ACKコードブック(PUCCHリソース102)に使用されるPUCCH空間関係情報IDは、URLLC HARQ-ACKコードブック(PUCCHリソース104)に使用されるPUCCH空間関係情報IDと独立してよい。それ故に、PUCCHリソース102及びPUCCHリソース104が同じスロットにスケジュールされている場合であっても、UEは、PUCCHリソース102及びPUCCHリソース104のために異なるPUCCH空間関係情報を適用することができる。
【0130】
図1に示されるPUCCH送信100を参照すると、スロット#0におけるPUCCHリソース102は、eMBB HARQ-ACK送信(例えば、低い優先順位のPUCCH)のためのものであり、スロット#1におけるPUCCHリソース112は、URLLC HARQ-ACK送信(例えば、高い優先順位のPUCCH)のためのものである。図5に示されるアクション502及びアクション504に開示されるように、PUCCHリソースIDの第1のセット及びPUCCHリソースIDの第2のセットが共通のPUCCHリソースIDを共有しないから、第1のPUCCH設定のためのPUCCH空間関係情報及び第2のPUCCH設定のためのPUCCH空間関係情報は、別個に設定され得る。
【0131】
eMBB HARQ-ACKコードブック(PUCCHリソース102)に使用されるPUCCH空間関係情報IDは、URLLC HARQ-ACKコードブック(PUCCHリソース112)に使用されるPUCCH空間関係情報IDと独立してよい。それ故に、UEは、PUCCHリソース102とPUCCHリソース112とが1スロットだけ離れていても、PUCCHリソース102とPUCCHリソース112とに対して異なるPUCCH空間関係情報を適用することができる。
【0132】
本開示における全ての実施形態は、本開示において識別される問題に対処することに限定されない。例えば、開示された実施形態は、セルラー無線通信システムのRANに存在する任意の課題を解決するために適用することができる。
【0133】
本開示の実施形態における全ての数字は、限定ではなく単に例示的なものである。数字は、本方法がどのように実行されるかをより良く示すための例として提供される。
【0134】
図7は、本開示の例としての実施形態による無線通信のためのノード700を示すブロック図である。図7に示すように、ノード700は、トランシーバ720、プロセッサ728、メモリ734、1つ又は複数のプレゼンテーション部品738、及び少なくとも1つのアンテナ736を含むことができる。ノード700はまた、無線周波数(RF)スペクトル帯域モジュール、BS通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、及びシステム通信管理モジュール、入力/出力(I/O)ポート、I/O部品、及び電源(図7には図示せず)を含むことができる。
【0135】
各部品は、1つ又は複数のバス740を介して互いに直接的又は間接的に通信することができる。ノード700は、図1図6を参照して開示された様々な機能を実行するUE又はBSであってよい。
【0136】
トランシーバ720は、送信機722(例えば、送信/送信回路)及び受信機724(例えば、受信/受信回路)を有し、時間及び/又は周波数リソース分割情報を送信及び/又は受信するように設定されてよい。トランシーバ720は、使用可能、使用不可能、及び柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なる種類のサブフレーム及びスロットで送信するように設定され得る。トランシーバ720は、データ及び制御チャネルを受信するように設定され得る。
【0137】
ノード700は、様々なコンピュータ可読媒体を含んでよい。コンピュータ可読媒体は、ノード700によってアクセスされてよく、揮発性及び不揮発性媒体の両方、並びに取り外し可能及び非取り外し可能媒体を含む、任意の利用可能な媒体であってよい。
【0138】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含んでよい。コンピュータ記憶媒体は、揮発性媒体と不揮発性媒体の両方、及びコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又はデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装される取り外し可能及び非取り外し可能媒体を含むことができる。
【0139】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル汎用ディスク又は他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、伝搬データ信号を含まなくてもよい。通信媒体は、典型的にはコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他の送信メカニズムなどの変調されたデータ信号で具現化することができ、任意の情報配信媒体を含むことができる。
【0140】
用語「変調されたデータ信号」は、信号内の情報を符号化するようにセット又は変更された1つ又は複数の特性を有する信号を意味する。通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体とを含むことができる。先に列挙した部品の組合せは、コンピュータ可読媒体の範囲内にも含まれるべきである。
【0141】
メモリ734は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含んでよい。メモリ734は、取り外し可能、取り外し不能、又はそれらの組み合わせであってよい。例としてのメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含むことができる。
【0142】
図7に示すように、メモリ734は、図1から図6を参照して本明細書に開示する様々な機能をプロセッサ728に実行させるように設定された、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能命令732(例えば、ソフトウェアコード)を記憶することができる。代替的に、命令732は、プロセッサ728によって直接的に実行可能ではなく、(例えば、コンパイル及び実行されたときに)ノード700に本明細書に開示される様々な機能を実行させるように構成されてもよい。
【0143】
プロセッサ728(例えば、処理回路を有する)は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラー、ASIC等を含んでよい。プロセッサ728は、メモリを含んでよい。プロセッサ728は、メモリ734から受信したデータ730及び命令732と、トランシーバ720、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介して送受信される情報とを処理することができる。プロセッサ728はまた、コアネットワークへの送信のためにアンテナ736を介してネットワーク通信モジュールに送信するためにトランシーバ720に送信される情報を処理することができる。
【0144】
1つ又は複数のプレゼンテーション部品738は、人又は別のデバイスにデータインディケーションを提示することができる。プレゼンテーション部品738の例は、ディスプレイ装置、スピーカー、印刷部品、及び振動部品などを含むことができる。
【0145】
本開示の観点において、開示された概念を実装するために、それらの概念の範囲から逸脱することなく、様々な技法が使用され得ることが明らかである。更に、これらの概念は、特定の実施形態を特に参照して開示されてきたが、当業者はこれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変化がなされ得ることを認識し得る。従って、開示された実施形態は、全ての点で、例示であって限定ではないと考えられるべきである。本開示は、開示された特定の実施形態に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることも理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7