(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-30
(45)【発行日】2024-02-07
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20240131BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20240131BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20240131BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
G03B17/56 A
H04N5/222 100
G03B15/00 V
B60R11/02 Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023082333
(22)【出願日】2023-05-18
【審査請求日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】10-2023-0031762
(32)【優先日】2023-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599053713
【氏名又は名称】株式会社ホワイトハウス
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・ジュンギュ
(72)【発明者】
【氏名】木村 文夫
【審査官】高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-226030(JP,A)
【文献】特開2000-118300(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
H04N 5/222
G03B 15/00
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側にカメラが内蔵され、少なくとも一方に球状の回動本体を有するケースと、
前記回動本体が描く最大直径に対応する最大内径を備えながら前記回動本体に対応して面接触するように設置される固定ブラケット及び前記固定ブラケットに連結されながら縦方向または横方向で互いに異なる角度を持つ複数の支持面が一体に備えられる支持プレートと、の組立構造からなり、
前記固定ブラケット
と前記支持プレート
は、固定ボルトを通じて互いに連結さ
れ、前記固定ボルトの締結時に前記固定ブラケットの直径を縮小及び拡大するように設置さ
れ、曲面付着が可能
であり、
前記支持プレートは、同一直線上に離隔されて位置するスロットが備えられ、前記スロットと延長されて凹溝が備えられ区分される複数の支持面が一体に形成されることを特徴とするカメラモジュール。
【請求項2】
前記支持プレートの連結片は、前記固定ボルトが進入する挿入ホール
と、前記挿入ホールに連通する連結溝とを有することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記支持プレートは、スロット及び溝の延長線が横方向及び縦方向に交差して格子状の複数の支持面が一体に備えられることを特徴とする請求項
1に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記固定ブラケットは、内径側に弾性材からなり、一面には放射状に支持段差が他側面には陥没する可変凹ホールを有するストッパーが備えられ、回転本体に備えられる突起に対応するように設置されることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラが内蔵されながら少なくとも一側に球状の回動本体を持つケースと、回動本体が面接触するように設置される固定ブラケット及び固定ブラケットに連結されながら横方向または縦方向で互いに異なる角度を持つ複数の支持面が一体に備えられる支持プレートと、の組立構造からなり、固定ブラケットの支持プレートは固定ボルトとして締結時に固定ブラケットの直径を最小及び拡大するように設置される曲面付着が可能なカメラモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ドライブレコーダシステムは、自己内蔵されたカメラ、または前方カメラまたは後方カメラで撮影された自動車の走行動画と音声データをSDカードスロットに着脱式で付着されたSD/SDHCメモリーカードで記録し、自動車の走行状態、駐車および事故状況情報を視覚情報と共に正確に記録として保存する。
【0003】
また、自動車の駐車または衝突事故発生時、自動車のドライブレコーダーに保存された動画と音声データの記録は駐車中の当て逃げや事故状況による客観的な判断資料として使われる。
【0004】
そして、車両用ドライブレコーダシステムは、自動車の前方を撮影するためにルームミラー側に設置された前方カメラ、自動車の後方を撮影するために車両の室内ブレーキ灯や後面に備えられた後方カメラ、および前方および後方カメラによって撮影されたビデオ信号の入出力が制御され、入出力されるビデオ信号をデコードおよびエンコードするビデオ信号を圧縮および復元するためのA/Vコーデックと、車両の速度および外部衝撃などを感知するためのそれぞれの3軸Gセンサーで構成される。
【0005】
そして、車両用ドライブレコーダに取り付けられた前方カメラとの後方カメラは、車両の前方状況と後方状況の映像を撮影することによって、前方および後方カメラによって撮影されたビデオおよび音声信号の入力および出力が制御され、入出力されるビデオおよびオーディオ信号をデコードおよびエンコードして保存されるドライブレコーダーを使用してタイマーによって正確な時刻情報を提供し、自動車の走行動画、駐車状態および事故状況などの情報を正確に提供する。
【0006】
このような技術と関連して、従来の自動車監視カメラシステムの技術が大韓民国特許第1144732号公報で提示されており、その構成は
図1及び
図2に示すように、自動車監視カメラシステムは自動車内部に設置され、自動車の前方、後方、左方及び右方の4方向の外部状況を撮影して監視する監視カメラ100を含む構成で、前方監視カメラ110、後方監視カメラ120、左側方監視カメラ120、130および右側の部屋の監視カメラを含めて4チャンネルで構成される。
【0007】
そして、4チャンネル監視カメラ100によって撮影された映像信号は制御部に伝送され、監視カメラ100はその横に複数の赤外線発光ダイオード150と共に監視カメラケース800に内蔵されており、監視カメラ100はそれに電気を供給する電線700が引き出されて制御部200を含むドライブレコーダーに連結され、監視カメラケース800はカメラ収容ケース810、固定ブラケット、締結片及び保護カバー840を含む。
【0008】
しかし、上述のドライブレコーダーは、保護カバー840が直線形状で曲線を成す自動車のトリムに適用が難しくなり、監視カメラ100がカメラ収容ケース810に固定される構成で多様な方向に角度を調節して撮影しにくくなる短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で付着を容易にし、希望する撮影角度で迅速に回転させることができるようにし、回転及び角度調節が容易で撮影死角を最小化するようにし、使用が簡単でありながら自動車使用による不便さを除去するようにする曲面付着が可能なカメラモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るカメラモジュールは、内側にカメラが内蔵され、少なくとも一方に球状の回動本体を有するケースと、
【0011】
上記の回動本体が描く最大直径に対応する最大内径を備えながら回動本体に対応して接触するようにバンド形状を有する固定ブラケット及び
【0012】
上記固定ブラケットが上部に突出する連結片を通じて連結されながら、横または縦方向で互いに異なる角度を持つ複数の支持面が一体に備えられる支持プレートの組立構造で構成され
【0013】
固定ブラケットと支持プレートは、固定ボルトを通じて互いに連結され、固定ブラケ
ットの直径を最小及び拡大するように設置される。
【0014】
そして、カメラモジュールの支持プレートは、同一直線上に離隔されて位置するスロットが備えられながらスロットと延長されて溝が備えられる。
【0015】
また、カメラモジュールの前記支持プレートの連結片は、固定ボルトが進入する挿入ホールと、前記挿入ホールに連通する連結溝とを有する。
【0016】
加えて、カメラモジュールの支持プレートは、スロット横及び縦方向に交差形成されて格子形状を持つように設置される。
【0017】
続いて、カメラモジュールの固定ボルトは、固定ブラケットと連結片の連結部にスペーサーがさらに備えられ、圧縮及び復元が容易でありながら連結部の振動を容易に吸収できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のカメラモジュールによると、簡単な構成で付着が容易で、回転及び角度調節が容易で撮影死角を最小化し、使用が簡単でありながら自動車使用による不便さを除去し、前方カメラを小型化して運転による干渉を最小化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】従来の4チャンネルドライブレコーダを図示した設置状態図である。
【
図2】従来の4チャンネルドライブレコーダを示した斜視図である。
【
図3】本発明によるドライブレコーダモジュールを示した斜視図である。
【
図4】本発明によるドライブレコーダモジュールの組立状態を示した分解斜視図及び結合状態断面図である。
【
図5】本発明によるドライブレコーダモジュールの設置状態斜視図である。
【
図6】本発明によるドライブレコーダモジュールの平面および曲面での接合状態斜視図である。
【
図7】本発明の異なる実施例によるドライブレコーダモジュールを示した斜視図である。
【
図8】本発明の異なる実施例によるドライブレコーダモジュールを示した斜視図である。
【
図9】本発明のもう一つの実施例による斜視図及び結合状態断面図である。
【
図10】本発明のもう一つの実施例による結合状態断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付された図面に基づいて本発明のカメラモジュール(Camera Module For Attaching Curved Surface)実施例を詳細に説明すると、次のようになる。
【0021】
図3及び
図10に示すように、本発明のドライブレコーダモジュール100は、ケース110と固定ブラケット130および支持プレート150、固定ブラケットと支持プレートを連結する固定ボルトの組立構造で形成され、曲面または平面を有する車両200のトリム210の接合するように設置される。
【0022】
この時、固定ボルト170は、ケースの外径側に位置する固定ブラケットがケースを密着する結合力を提供する結合手段として使用される。
【0023】
そして、ケース110は、内側にカメラ111が内蔵されながら少なくとも一方に球状の回動本体113が備えられる。
【0024】
また、固定ブラケット130は、回動本体113が描く最大直径に対応する最大内径を備えながら回動本体に対応して面接触覚するようにバンド形状に形成され、一方に開口部133を有するΩ形状に下記の固定ボルトが挿入される貫通孔137が形成される。
【0025】
また、支持プレート150は、固定ブラケット130の開口部133内側に位置するように上部に突出するように折り曲げられる連結片151が一体に備えられ、横方向または縦方向から可変されて互いに異なる角度を持つ複数の支持面155が一体に備えられる。
【0026】
この時、支持プレート150はプラスチックまたは金属材からなり、底面に離型紙によって保護される接着剤層152が一体に備えられる。
【0027】
また、固定ブラケットに形成される貫通孔が支持プレートの連結片151に形成される連結溝154が一致し、これに挿入される固定ボルト170を通じて互いに連結されながら固定ボルトの結合時に固定ブラケットの下部を互いに引っ張って内径を縮小及び拡大するように設置される。
【0028】
一方、支持プレート150は、一定位置で対向するように同一直線上に離隔されて一定長さに切断されるスロット156が備えられ、スロットと延長されて厚さを最小化したり折曲が可能にする溝158が備えられ、折曲時に支持面155が互いに異なる角度に位置するように設置される。
【0029】
この時、支持プレートはスロットが横および縦方向に交差形成され、全体的に格子状を持つように設置されても良い。
【0030】
また、
図10に示すように、連結片151は、固定ブラケット130に締結が完了した状態の固定ボルト170が進入できるように挿入ホール159が連結溝の一側に延長連結される。
【0031】
続いて、固定ボルト170は、固定ブラケットと連結片の連結部にスペーサー172がさらに備えられ、圧縮及び復元が容易でありながら連結部の振動を容易に吸収するように設置される。
【0032】
そして、
図9に示すように、固定ブラケット130は内径側に弾性材からなり、一面には放射状に配置される支持段差181が、他方には陥没して断面が楕円を有する可変凹穴183を有するストッパー180が備えられ、回動本体113に備えられる突起189に対応するように設置される。
【0033】
上述のような構成からなる本発明の動作を説明する。
【0034】
図3及び
図10に示すように、本発明のドライブレコーダー100は、ボール形状を有するケース110とボールに対応して外接される固定ブラケット130及び固定ブラケットを車両に付着する支持プレート150の組立構造からなり、曲面または平面を有する車両200のトリム210に支持プレート150を通じて容易に接合される。
【0035】
そして、ケース110は、内側にカメラ111が内蔵されながらも、少なくとも一方に球状の回動本体113が一体に備えられ、支持プレート150を通じて車両に付着される固定ブラケット130が回動本体113の外側に外接される時、カメラ111が内蔵されるケース110を曲面または平面を有する車両200のトリム210に接合するようにする。
【0036】
また、固定ブラケット130は、回動本体113が描く最大直径に対応する最大内径を備えながら回動本体に対応して面接触られるようにバンド形状に形成され、その一方の開口部133を縮小及び拡大させることにより、その内側に支持されるケース110の結合及び離脱が可能になり、固定ブラケットを支持した状態でカメラの角度調節が容易になる。
【0037】
この時、固定ブラケット130には貫通孔137が支持プレート150の連結片151には連結溝154がそれぞれ備えられ、これに挿入される固定ボルト170で締結する時、固定ブラケットと支持プレートの連結作業はもちろん、固定ブラケットの開口部133を縮小及び拡大させることになり、ケースの固定及び解体が可能になる。
【0038】
さらに、支持プレート150は、固定ブラケット130に対応するように上部に突出する連結片151が一体に備えられ、横または縦方向から互いに異なる角度を持つ複数の支持面155が一体に備えられ、曲面の曲率に応じて支持面を折り曲げて堅固な密着が可能になる。
【0039】
この時、支持プレート150はプラスチックまたは金属材からなり、底面に離型紙によって保護される接着剤層152が一体に備えられてトリップに接合するようになる。
【0040】
一方、支持プレート150は、同一直線上に離隔されて位置するスロット156が備えられ、スロットに延長され溝158が備えられ折曲が容易であることはもちろん、折曲時に支持面155が多様な角度を維持するようになる。
【0041】
この時、支持プレート150はスロット156が縦方向に交差形成されて格子状を持つように設置され、設置位置による自動車の多様なトリム曲率に容易に対応できるようになる。
【0042】
また、連結片151は、固定ボルトが進入する挿入ホール159が連結溝の一側に連結され、固定ボルトを固定ブラケットに締結した状態でも支持プレートと連結作業が可能になる。
【0043】
続いて、固定ボルト170は、固定ブラケットと連結片の連結部にスペーサー172がさらに備えられ、圧縮及び復元が容易でありながら連結部の振動を容易に吸収するようになる。
【0044】
一方、
図9に示すように、固定ブラケット130は内径側に弾性材で構成され、一面に放射状に支持顎181が多側面に陥没して断面が楕円を持つ可変ホール183を有するストッパー180が備えられ、回動本体113に備えられる突起189に対応するように設置されることで、固定ブラケット130が回動本体に密着しなくても自由に移動されることを防止して角度調節が容易になる。
以上、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0045】
100...ドライブレコーダモジュール 110...ケース
130...固定ブラケット 150...支持プレート
151...連結片 155...支持面
210...トリム
【要約】 (修正有)
【課題】本発明は曲面付着が可能なカメラモジュールを提供する。
【解決手段】本発明のカメラモジュールはカメラが内蔵されながら少なくとも一側に球状の回動本体を持つケースと、回動本体が面接触するように設置される固定ブラケット及び固定ブラケットに連結されながら縦方向または横方向で互いに異なる角度を持つ複数の支持面が一体に備えられる支持プレートと、の組立構造からなり、固定ブラケットの支持プレートは固定ボルトとして締結時に固定ブラケットの直径を縮小及び拡大するように設置される。
【選択図】
図3