(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-31
(45)【発行日】2024-02-08
(54)【発明の名称】スロットルグリップ装置
(51)【国際特許分類】
B62K 23/04 20060101AFI20240201BHJP
F02D 11/02 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
B62K23/04
F02D11/02 R
(21)【出願番号】P 2023061608
(22)【出願日】2023-04-05
(62)【分割の表示】P 2019104842の分割
【原出願日】2019-06-04
【審査請求日】2023-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000213954
【氏名又は名称】朝日電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】植松 恭彦
【審査官】福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-133449(JP,A)
【文献】実開昭54-141480(JP,U)
【文献】特開2018-091202(JP,A)
【文献】特開昭56-034528(JP,A)
【文献】中国実用新案第205059867(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 23/04
F02D 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者による回転操作が可能とされたスロットルグリップと、
前記スロットルグリップに形成された係合部と係合し得る被係合部を有するとともに、当該スロットルグリップに連動して回転し得る連動部材と、
前記連動部材の回転角度を検出することにより前記スロットルグリップの回転角度を検出し得る回転角度検出手段と、
前記連動部材を回転自在に保持するとともに、前記回転角度検出手段が収容されたケースと、
前記ケースが固定される第1カバー部材、及び前記第1カバー部材と合致して前記ケースを覆う収容空間が形成される第2カバー部材を有して構成され、車両のハンドルバーに固定可能なカバー部材と、
を具備し、前記回転角度検出手段で検出された前記スロットルグリップの回転角度に応じて車両のエンジンを制御可能とされるスロットルグリップ装置であって、
前記第1カバー部材及び第2カバー部材は、前記スロットルグリップの基端部を挿通させる開口がそれぞれ形成されるとともに、当該開口の縁部には、前記スロットルグリップに形成された鍔部を覆って抜け止め可能な覆い部が形成され、且つ、前記第1カバー部材の開口の縁部には、前記覆い部に加え、
前記スロットルグリップの前記連動部材に対する係合時に当該スロットルグリップの基端部を挿通させる切欠き部が形成されたことを特徴とするスロットルグリップ装置。
【請求項2】
前記スロットルグリップは、初期位置から軸回りに所定方向の正回転及び当該所定方向とは逆方向の逆回転が可能とされたことを特徴とする請求項1記載のスロットルグリップ装置。
【請求項3】
前記鍔部は、前記スロットルグリップの基端部において周方向全域に亘って形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスロットルグリップ装置。
【請求項4】
前記第1カバー部材及び第2カバー部材は、車両のハンドルバーの外周面に当接して前記カバー部材を支持可能な支持部が突出形成されたことを特徴とする請求項1記載のスロットルグリップ装置。
【請求項5】
前記カバー部材は、車両の種々電装品を操作する操作スイッチが形成されたハンドルスイッチケースから成ることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置。
【請求項6】
請求項1記載のスロットルグリップ装置の組み付け方法であって、
前記連動部材及び回転角度検出手段が組み付けられた前記ケースを前記第1カバー部材内の所定位置に固定した後、前記スロットルグリップの基端部を前記切欠き部に挿通して前記開口に挿通させるとともに、前記スロットルグリップを前記連動部材に係合した後、前記第2カバー部材を前記第1カバー部材に合致させて固定することを特徴とするスロットルグリップ装置の組み付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットルグリップの回転操作に基づいて車両のエンジンが制御されるスロットルグリップ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近時の二輪車においては、スロットルグリップの回転角度をポテンショメータ等のスロットル開度センサにて検出し、その検出値を電気信号として当該二輪車が搭載する電子制御装置等に送るよう構成されたものが普及されるに至っている。そして、かかる検出信号に基づき電子制御装置が所定の演算を行い、その演算結果に基づいてエンジンの点火時期、吸気バルブ若しくはスロットルバルブの開閉が制御されるようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、スロットルグリップと係合して連動する連動部材と、連動部材の回転角度を検出することによりスロットルグリップの回転角度を検出する磁気センサと、連動部材を回転自在に保持するとともに、磁気センサが収容されたケースと、ケースを収容するとともにハンドルバーに固定可能なハンドルスイッチケース(カバー部材)とを具備したスロットルグリップ装置が開示されている。
【0004】
かかる従来のハンドルグリップ装置におけるハンドルスイッチケースは、ケースが固定される第1カバー部材、及び第1カバー部材と合致してケースを覆う収容空間が形成される第2カバー部材を有して構成され、スロットルグリップの基端部を挿通させる開口がそれぞれ形成されていた。そして、ハンドルスイッチケースの開口にスロットルグリップの基端部を挿通してケース内の連動部材に係合させることにより、スロットルグリップ及び連動部材を連動させていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のスロットルグリップ装置においては、以下のような不具合がある。
すなわち、特に、ケースが固定される第1カバー部材においては、スロットルグリップの基端部を開口に挿通させてケース内の連動部材と係合させる必要があるので、開口の径寸法をスロットルグリップの基端部の径より大きく設定して、係合時の作業性を良好にする必要があるが、スロットルグリップの外周面と開口の縁部との間に隙間が生じてしまい、ガタの原因となる虞があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スロットルグリップの連動部材に対する係合時の作業性を維持しつつスロットルグリップに生じるガタを抑制することができるスロットルグリップ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、運転者による回転操作が可能とされたスロットルグリップと、前記スロットルグリップに形成された係合部と係合し得る被係合部を有するとともに、当該スロットルグリップに連動して回転し得る連動部材と、前記連動部材の回転角度を検出することにより前記スロットルグリップの回転角度を検出し得る回転角度検出手段と、前記連動部材を回転自在に保持するとともに、前記回転角度検出手段が収容されたケースと、前記ケースが固定される第1カバー部材、及び前記第1カバー部材と合致して前記ケースを覆う収容空間が形成される第2カバー部材を有して構成され、車両のハンドルバーに固定可能なカバー部材とを具備し、前記回転角度検出手段で検出された前記スロットルグリップの回転角度に応じて車両のエンジンを制御可能とされるスロットルグリップ装置であって、前記第1カバー部材及び第2カバー部材は、前記スロットルグリップの基端部を挿通させる開口がそれぞれ形成されるとともに、当該開口の縁部には、前記スロットルグリップに形成された鍔部を覆って抜け止め可能な覆い部が形成され、且つ、前記第1カバー部材の開口の縁部には、前記覆い部に加え、前記スロットルグリップの前記連動部材に対する係合時に当該スロットルグリップの基端部を挿通させる切欠き部が形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置において、前記スロットルグリップは、初期位置から軸回りに所定方向の正回転及び当該所定方向とは逆方向の逆回転が可能とされたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のスロットルグリップ装置において、前記鍔部は、前記スロットルグリップの基端部において周方向全域に亘って形成されたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置において、前記第1カバー部材及び第2カバー部材は、車両のハンドルバーの外周面に当接して前記カバー部材を支持可能な支持部が突出形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1~4の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置において、前記カバー部材は、車両の種々電装品を操作する操作スイッチが形成されたハンドルスイッチケースから成ることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置の組み付け方法であって、前記連動部材及び回転角度検出手段が組み付けられた前記ケースを前記第1カバー部材内の所定位置に固定した後、前記スロットルグリップの基端部を前記切欠き部に挿通して前記開口に挿通させるとともに、前記スロットルグリップを前記連動部材に係合した後、前記第2カバー部材を前記第1カバー部材に合致させて固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、第1カバー部材及び第2カバー部材は、スロットルグリップの基端部を挿通させる開口がそれぞれ形成されるとともに、当該開口の縁部には、スロットルグリップに形成された鍔部を覆って抜け止め可能な覆い部が形成されたので、スロットルグリップの基端部の形状や大きさ、連動部材に対する係合位置、開口とケースとの間の離間寸法等に応じて任意の覆い部を形成することができ、スロットルグリップの連動部材に対する係合時の作業性を維持しつつスロットルグリップに生じるガタを抑制することができる。
【0014】
また、第1カバー部材の開口の縁部には、覆い部に加え、スロットルグリップの連動部材に対する係合時に当該スロットルグリップの基端部を挿通させる切欠き部が形成されたので、スロットルグリップの連動部材に対する係合時、切欠き部によりスロットルグリップの基端部が開口の縁部に干渉してしまうのを抑制でき、スロットルグリップの連動部材に対する係合時の作業性を向上させることができる。
【0015】
請求項3の発明によれば、鍔部は、スロットルグリップの基端部において周方向全域に亘って形成されたので、開口の縁部とスロットルグリップとの間に多少の隙間が生じても鍔部にて異物の侵入を防止することができる。
【0016】
請求項5の発明によれば、カバー部材は、車両の種々電装品を操作する操作スイッチが形成されたハンドルスイッチケースから成るので、連動部材及び回転角度検出手段を有したケースを収容する機能と、ハンドルスイッチとしての機能とを兼ね備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係るスロットルグリップ装置が適用される車両のスロットルグリップ及びスイッチケースを示す側面図及び正面図
【
図2】同スロットルグリップ装置のスロットルグリップを示す斜視図
【
図9】同スロットルグリップ装置のケースを示す3面図
【
図10】同スロットルグリップ装置の連動部材を示す4面図
【
図11】同スロットルグリップ装置の付勢力付与手段を示す4面図
【
図12】同スロットルグリップ装置の押圧与手段を示す3面図
【
図13】同スロットルグリップ装置のカバー部材を示す側面図
【
図14】同スロットルグリップ装置の第2カバー部材を示す斜視図
【
図15】同スロットルグリップ装置の第1カバー部材を示す斜視図
【
図16】同スロットルグリップ装置の第1カバー部材にケースを固定させた状態を示す模式図
【
図17】同スロットルグリップ装置の第1カバー部材におけるケース内に収容された連動部材に対してスロットルグリップを係止させた状態を示す模式図
【
図18】同スロットルグリップ装置における付勢力付与手段の作用を示すための説明図であって、付勢力付与手段及び連動部材が初期位置にある状態を示す模式図
【
図19】同スロットルグリップ装置における付勢力付与手段の作用を示すための説明図であって、スロットルグリップを正回転させた際の付勢力付与手段及び連動部材の状態を示す模式図
【
図20】同スロットルグリップ装置における付勢力付与手段の作用を示すための説明図であって、スロットルグリップを逆回転させた際の付勢力付与手段及び連動部材の状態を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るスロットルグリップ装置は、
図1に示すように、二輪車のハンドルバーHに取り付けられたスロットルグリップGの回転角度を検出し、その検出信号を二輪車が搭載するECU等電子制御装置に送るためのもので、
図2~8に示すように、スロットルグリップGと、ケース1と、連動部材2と、付勢力付与手段3と、第1付勢手段4と、第2付勢手段5と、回転部材6と、磁気センサ7(回転角度検出手段)と、押圧手段10と、カバー部材としてのハンドルスイッチケースSとを有して構成されている。
【0019】
ケース1は、二輪車(車両)のハンドルバーHの先端側(スロットルグリップGの基端側)に取り付けられたハンドルスイッチケースS内に配設されたもので、本スロットルグリップ装置を構成する各種部品を収容するとともに、連動部材2、付勢力付与手段3及び回転部材6等を回転自在に保持するものである。また、符号9は、ケース1の開口側を塞ぐための蓋部材を示している。
【0020】
スロットルグリップGは、ハンドルスイッチケースSから延設されるとともに、運転者が把持しつつ回転操作が可能とされたもので、
図1、2に示すように、初期位置から軸回りに所定方向の正回転a及び当該所定方向とは逆方向の逆回転bが可能とされている。かかるスロットルグリップGの基端部には、
図2に示すように、一対の突出部から成る係合部Gaと、鍔部Gbとが形成されており、係合部Gaが連動部材2の被係合部2a(
図2等参照)に係合することにより、スロットルグリップGと連動部材2とが連結されるようになっている。さらに、鍔部Gbは、スロットルグリップGの基端部において周方向全域に亘って一体形成された部位から成る。
【0021】
連動部材2は、スロットルグリップGに形成された係合部Gaと係合し得る被係合部2aを有するとともに、当該スロットルグリップGの正回転a及び逆回転bに連動して回転し得るものである。具体的には、本実施形態に係る連動部材2は、
図10に示すように、一対の被係合部2aと、一対の収容部2bと、フランジ2cと、ギア2dとを有した円環状部材から成る。
【0022】
被係合部2aは、スロットルグリップGの係合部Gaと対応した位置にそれぞれ形成された凹形状から成り、当該被係合部2aに係合部Gaが嵌入して係合した状態で連動部材2にスロットルグリップGの基端側が接続されている。これにより、スロットルグリップGの回転に伴って連動部材2も回転し得るようになっている。かかる被係合部2aは、連動部材2の表面(ケース1に組み付けられた際、外部に臨ませ得る一方の面)に形成されるとともに、他方の面には、収容部2bが形成されている。なお、連動部材2における他方の面には、円弧状にそれぞれ形成された一対の凸部2eが形成されている。
【0023】
収容部2bは、一対の被係合部2aの間の位置に弧状に形成された溝形状から成り、その内部には第2付勢手段5を構成する圧縮コイルスプリングがそれぞれ収容可能とされている。フランジ2cは、連動部材2の全周方向に亘り径方向に向かって突出形成されるとともに、所定範囲に亘ってギア2dが形成されている。このギア2dは、回転部材6の外周に形成されたギアと噛み合うことが可能とされており、連動部材2の回転に伴って回転部材6が回転するようになっている。
【0024】
回転部材6は、上述のように連動部材2と連動して回転し得るもので、ケース1の所定位置に形成された収容凹部1c(
図9参照)に収容されるとともに、軸L(
図6、8参照)を中心として回転自在とされている。しかして、連動部材2が回転すると、その回転角度に応じた回転角度にて回転部材6が回転するようになっている。かかる回転部材6には、磁石mが取り付けられており、当該回転部材6の回転に伴って磁石mから生じる磁力が変化するよう構成されている。
【0025】
磁気センサ7(回転角度検出手段)は、
図6に示すように、回転部材6の軸Lの延長線上の位置に配設されたセンサから成り、回転部材6に取り付けられた磁石mから生じる磁気の変化を検出することにより、スロットルグリップGの回転角度を検出可能とされている。具体的には、磁気センサ7は、磁石mの磁場変化(磁束密度の変化)に応じた出力電圧を得ることができるもので、例えばホール効果を利用した磁気センサであるホール素子(具体的には、磁石mの磁場(磁束密度)に比例した出力電圧を得ることができるリニアホールIC)等により構成されている。なお、本実施形態に係る磁気センサ7は、所定の電気回路が印刷されたプリント基板8に形成されている。
【0026】
しかして、スロットルグリップGが正回転aするのに伴って連動部材2が同方向に回転すると、回転部材6も連動して回転し、当該回転部材6に取り付けられた磁石mも同方向に同一角度だけ回転する。これにより、その回転角度によって磁場が変化するので、当該回転角度に応じた出力電圧を得ることができ、当該出力電圧に基づき連動部材2の回転角度(即ち、スロットルグリップGの回転角度)を検出することが可能とされている。このように検出されたスロットルグリップGの回転角度は、二輪車に搭載されたECU(エンジン・コントロール・ユニット)に対して電気信号として送信され、送信されたスロットルグリップGの回転角度に応じて車両のエンジンが制御され得るようになっている。
【0027】
一方、スロットルグリップGが逆回転bするのに伴って連動部材が同方向に回転すると、回転部材6も連動して回転し、当該回転部材6に取り付けられた磁石mも同方向に同一角度だけ回転する。これにより、その回転角度によって磁場が変化するので、当該回転角度に応じた出力電圧を得ることができ、スロットルグリップGの逆回転bを検出することができる。
【0028】
このように、スロットルグリップGの逆回転bが検出されると、二輪車が具備する所定の機能を作動又は非作動とすることができるようになっている。本実施形態においては、走行速度を一定に保持する定車速保持装置(オートクルーズ装置)を備えた二輪車に適用されており、スロットルグリップGを逆回転b(初期位置からスロットルを全開させる正回転aの方向とは逆方向の回転操作)させると、当該定車速の保持制御を停止(キャンセル)させ得るよう構成されている。
【0029】
しかして、本実施形態に係る連動部材2は、スロットルグリップGの回転力を回転部材6に伝達するためのギア2dが形成された伝達手段を構成するとともに、その内部(本実施形態においては収容部2b内)に第2付勢手段5が収容されており、連動部材2がスロットルグリップGの回転力を伝達する機能と、第2付勢手段5を収容する機能とを併せて持つものとされている。
【0030】
また、本実施形態に係る連動部材2は、ギア2dが所定範囲に亘って形成されたフランジ2cを有するとともに、
図9~11に示すように、ストッパ1a及び当該ストッパ1aと当接する付勢力付与手段3の当接部3cが凸部2eに対応する位置に形成されている。これにより、ストッパ1a及び当接部3cを連動部材2のフランジ2cの径内に収めることができ、小型化に寄与することができる。
【0031】
第1付勢手段4は、捩りコイルバネから成り、スロットルグリップGが正回転aしたとき、連動部材2を初期位置に向かって付勢するためのものである。すなわち、スロットルグリップGを正回転aさせると、第1付勢手段4の付勢力に抗して連動部材2が回転するので、その付勢力がスロットルグリップGに伝わり、スロットルグリップGを初期位置に戻す力が作用するのである。
【0032】
第2付勢手段5は、一対のコイルスプリングから成り、スロットルグリップGが逆回転bしたとき、連動部材2を初期位置に向かって付勢するためのものである。すなわち、スロットルグリップGを逆回転bさせると、第2付勢手段5の付勢力に抗して連動部材2が回転するので、その付勢力がスロットルグリップGに伝わり、スロットルグリップGを初期位置に戻す力が作用するのである。
【0033】
付勢力付与手段3は、第2付勢手段5が取り付けられ、スロットルグリップGが正回転aしたとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与させず(このとき、第1付勢手段4の付勢力のみが連動部材に付与される)、スロットルグリップGが逆回転bしたとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与し得るものである。具体的には、付勢力付与手段3は、
図11に示すように、一対の突出部3aと、第2付勢手段5の一端5a側を受けるための一対のバネ受け3bと、当接部3cとを有した円環状部材から成る。
【0034】
一対の突出部3aのうち一方には、外径方向にさらに突出した当接部3cが形成されている。そして、連動部材2に付勢力付与手段3が組み付けられた状態において、
図18に示すように、当接部3cが一対の凸部2eが形成された間隙(一方の凸部2eの端部2eaと他方の凸部2eの端部2ebとの間)に位置するとともに、連動部材2が正回転aすると、
図19に示すように、凸部2eの端部2eaが当接部3cの一方の端面3caを押圧し、連動部材2と共に付勢力付与手段3が回転するようになっている。一方、連動部材2が逆回転bすると、
図20に示すように、他方の凸部2eの端部2ebが当接部3cの他方の端面3cbに当接するまで回転するものの、その当接するまでの間、他方の端面3caを押圧しないので、連動部材2の回転を許容しつつ付勢力付与手段3は停止した状態とされる。
【0035】
バネ受け3bは、連動部材2に付勢力付与手段3を取り付けた状態において、当該連動部材2の収容部2b内に位置するもので、
図7に示すように、収容部2b内に収容された第2付勢手段5の一端5a側を受け得るものである。なお、第2付勢手段5は、一端5aがバネ受け3bにて支持されるとともに、他端5b側が押圧手段10の壁面10cに当接して組み付けられており、連動部材2と付勢力付与手段3とが共に回転したとき(
図19参照)、第2付勢手段5による付勢力は作用せず、連動部材2が回転しつつ付勢力付与手段3が停止したとき(
図20参照)、第2付勢手段5が圧縮されて付勢力が連動部材2に付与されるよう構成されている。
【0036】
さらに、当接部3cは、付勢力付与手段3の径方向に向かって一体的に突出形成された部位から成り、連動部材2が逆回転bする際、
図20に示すように、ケース1に形成されたストッパ1aと当接し得るようになっている。これにより、連動部材2が逆回転bして第2付勢手段5の付勢力による反力を受けたとしても、付勢力付与手段3の停止状態が保持されるようになっている。
【0037】
ところで、第1付勢手段4は、一端4aが連動部材2に形成された凸部2eの端部2ec(
図10参照)に係止されるとともに、他端4bがケース1に形成された係止溝1b(
図8参照)に係止されており、連動部材2が正回転aして付勢力付与手段3と共に回転すると、
図19に示すように、一端4aが凸部2eの端部2ecに押圧され、これら連動部材2及び付勢力付与手段3に対して付勢力を付与し得るよう構成されている。一方、連動部材2が逆回転bすると、
図20に示すように、第1付勢手段4の一端4aは、凸部2eの間(一方の凸部2eの端部2edと他方の凸部2eの端部2ecとの間)に位置した状態が保持されて押圧されず、当該第1付勢手段4の付勢力は付与されないようになっている。
【0038】
このように、本実施形態に係る付勢力付与手段3は、第2付勢手段5が取り付けられ、スロットルグリップGが正回転aしたとき、連動部材2と共に回転して第2付勢手段5の付勢力を当該連動部材2に付与せず(第1付勢手段4の付勢力は付与される)、スロットルグリップGが逆回転bしたとき、連動部材2の回転を許容しつつケース1に形成されたストッパ1aと当接部3cとが当接することにより停止して第2付勢手段5の付勢力を当該連動部材2に付与し得る(第1付勢手段4の付勢力は付与されない)ようになっている。これにより、スロットルグリップGの回転方向に応じて第1付勢手段4又は第2付勢手段5による付勢力を連動部材2に対して適切且つ確実に付与することができる。
【0039】
ここで、本実施形態においては、スロットルグリップGが初期位置にあるとき第2付勢手段5の付勢力によりスロットルグリップGの係合部Gaを連動部材2の被係合部2aに押圧し得る押圧手段10を具備している。かかる押圧手段10は、
図12に示すように、第2付勢手段5の付勢力を受ける受け部10a及び壁面10cと、スロットルグリップGの係合部Gaと接触して第2付勢手段5の付勢力を係合部Gaに付与する接触部10bとが一体形成された軸状部品から成る。
【0040】
しかるに、第2付勢手段5は、既述のように、連動部材2における被係合部2aの間の位置で円弧状に延びて配設されたコイルスプリングから成り、押圧手段10は、当該コイルスプリングの端部に取り付けられている。受け部10aは、
図7に示すように、第2付勢手段5の端部(他端)と当接して組み付けられており、当該第2付勢手段5の付勢力が押圧手段10に付与されるようになっている。
【0041】
接触部10bは、係合部Gaと接触し得る先端が球面を成して構成されるとともに、連動部材2に形成された開口2gを挿通した状態にて組み付けられている。かかる開口2gは、第2付勢手段5が組み付けられる部位と被係合部2aとを連通する孔から成り、受け部10a及び壁面10cで受けた第2付勢手段5の付勢力が接触部10bを介して被係合部2aに係合した係合部Gaに付与し得るよう構成されている。なお、押圧手段10は、係合部Gaを壁面2abとは異なる面に押圧するようにしてもよい。
【0042】
また、被係合部2aは、
図7に示すように、開口2gが形成された壁面2aaと、該壁面2aaと対峙した壁面2abとを有する凹形状とされており、押圧手段10を介して第2付勢手段5の付勢力を受けた係合部Gaが壁面2abに押圧されるので、初期位置にあるスロットルグリップGが連動部材2に対してガタが生じないようになっている。このように、本実施形態に係る押圧手段10においては、係合部Gaを壁面2abに押圧するので、連動部材2の回転方向(正回転a側)に向かって押圧することとなり、ガタの防止及び初期位置にあるスロットルグリップGのガタ防止に加え、被係合部2aに対する係合部Gaの位置決めを図ることができる。
【0043】
そして、スロットルグリップGを初期位置から正回転aさせると、
図19に示すように、係合部Gaが被係合部2aの壁面2abを押圧して連動部材2を同方向(正回転aする方向)に回転させるとともに、接触部10bと係合部Gaとの接触は維持される。さらに、スロットルGを初期位置から逆回転bさせると、
図20に示すように、係合部Gaが第2付勢手段5の付勢力に抗して押圧手段10を移動させ被係合部2aの壁面2aaを押圧し、連動部材2を同方向(逆回転bする方向)に回転させる。このとき、接触部10aは開口2gに没した状態となるものの、接触部10aと係合部Gaとの接触は維持される。
【0044】
さらに、本実施形態においては、押圧手段10を有する第2付勢手段5が付勢力付与手段3に取り付けられており、その付勢力付与手段3が連動部材2に組み付けられている。これにより、押圧手段10のための特別な設置スペースが不要とされ、付勢力付与手段3及び連動部材2の間のスペースを有効活用することができるとともに、ケース1内にデッドスペースが形成されてしまうのを抑制できる。
【0045】
しかるに、本実施形態においては、スロットルグリップGの係合部Ga及び連動部材2の被係合部2aは、当該スロットルグリップGの回転方向に亘って等間隔に2つ形成されているが、当該スロットルグリップGの回転方向に亘って等間隔に複数形成されていれば足り、例えば3つ以上形成し、それら被係合部2aの間の位置に第2付勢手段5及び押圧手段10をそれぞれ配設するものとしてもよい。
【0046】
また、スロットルグリップGが正回転したとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与させず、スロットルグリップGが逆回転したとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与し得る付勢力付与手段3を具備したので、スロットルグリップGの回転方向に応じて第1付勢手段4及び第2付勢手段5を選択的に作用させることができる。よって、スロットルグリップGのより円滑な回転操作を行わせることができ、操作性をより向上させることができる。
【0047】
ここで、本実施形態に係るハンドルスイッチケースS(カバー部材)は、
図1に示すように、車両の種々電装品を操作する操作スイッチMが形成され、ハンドルバーHの先端部に固定されるもので、ケース1が固定される第1カバー部材Saと、第1カバー部材Saと合致してケース1を覆う収容空間が形成される第2カバー部材Sbとを有して構成されている。すなわち、本実施形態に係るハンドルスイッチケースSは、半割形状の第1カバー部材Sa及び第2カバー部材S2を有して構成され、これらを合致させて形成される収容空間に連動部材2、磁気センサ7等が配設されたケース1を収容させているのである。
【0048】
第1カバー部材Saは、
図13に示すように、一方の側面にスロットルグリップGの基端部を挿通させる開口Sa1が形成されるとともに、他方の側面にハンドルバーHを挿通させる開口Sa2が形成されている。また、第1カバー部材Saの一方の側面に形成された開口Sa1は、その縁部に覆い部α及び切欠き部βが形成されるとともに、当該開口Sa1より内側(開口Sa2側)の位置には、突端が車両のハンドルバーHの外周面に当接してハンドルスイッチケースS(カバー部材)を支持可能な支持部Sa3が突出形成されている。
【0049】
第1カバー部材Saの覆い部αは、
図13、15に示すように、第1カバー部材Saの開口Sa1の縁部に形成され、スロットルグリップGに形成された鍔部Gb(
図2参照)を覆って抜け止め可能なものである。また、第1カバー部材Saの開口Sa1の縁部には、覆い部αに加え、任意位置に切欠き部βが形成されている。すなわち、第1カバー部材Saの開口Sa1の縁部には、スロットルグリップGの係合時に当該スロットルグリップGの基端部と干渉する可能性のある任意の位置に切欠き部βが形成され、他の部位に覆い部αが形成されているのである。
【0050】
第2カバー部材Sbは、
図14に示すように、一方の側面にスロットルグリップGの基端部を挿通させる開口Sb1が形成されるとともに、他方の側面にハンドルバーHを挿通させる開口Sb2が形成されている。また、第2カバー部材Sbの一方の側面に形成された開口Sb1は、その縁部に覆い部γが形成されるとともに、当該開口Sb1より内側(開口Sb2側)の位置には、突端が車両のハンドルバーHの外周面に当接してハンドルスイッチケースS(カバー部材)を支持可能な支持部Sb3が突出形成されている。
【0051】
第2カバー部材Sbの覆い部γは、
図13、14に示すように、第2カバー部材Sbの開口Sb1の縁部に形成され、第1カバー部材Saに形成された覆い部αと同様、スロットルグリップGに形成された鍔部Gb(
図2参照)を覆って抜け止め可能なものである。かかる第2カバー部材Sbの開口Sb1の縁部には、第1カバー部材Sbの開口Sa1の如き切欠き部βは形成されていない。
【0052】
次に、スロットルグリップGの組み付け方法について説明する。
まず、
図16に示すように、連動部材2や磁気センサ7等が組み付けられたケース1を第1カバー部材Sa内の所定位置にネジ等にて固定した後、スロットルグリップGを僅かに傾斜させた状態とし、切欠き部βにより干渉を避けつつスロットルグリップGの基端部を開口Sa1に挿通させる。そして、
図17に示すように、スロットルグリップGを水平状態にする過程でスロットルグリップGの
係合部Gaをケース1内の連動部材2における被係合部2aに係合させる。
【0053】
このように、連動部材2にスロットルグリップGを係合させた状態においては、支持部Sa3と覆い部αの間に鍔部Gbが介装するとともに、覆い部αが鍔部Gbを覆って抜け止めされることとなる。その後、第2カバー部材Sbを第1カバー部材Saに合致させてネジ等にて固定させることにより、第1カバー部材Sa及び第2カバー部材Sbの覆い部(α、γ)にて鍔部Gbが覆われるとともに、当該覆い部(α、γ)と支持部Sa3及び支持部Sb3の間に鍔部Gbが位置し、当該鍔部Gbの回転が案内されることとなる。このようにして、ハンドルスイッチケースS内にケース1を収容しつつスロットルグリップGが組み付けられたスロットルグリップ装置を得ることができる。
【0054】
本実施形態によれば、第1カバー部材Sa及び第2カバー部材Sbは、スロットルグリップGの基端部を挿通させる開口(Sa1、Sb1)がそれぞれ形成されるとともに、当該開口(Sa1、Sb1)の縁部には、スロットルグリップGに形成された鍔部Gbを覆って抜け止め可能な覆い部(α、γ)が形成されたので、スロットルグリップGの基端部の形状や大きさ、連動部材2に対する係合位置、開口(Sa1、Sb1)とケース1との間の離間寸法等に応じて任意の覆い部(α、γ)を形成することができ、スロットルグリップGの連動部材2に対する係合時の作業性を維持しつつスロットルグリップGに生じるガタを抑制することができる。
【0055】
また、覆い部(α、γ)が形成されることにより、開口(Sa1、Sb1)の縁部とスロットルグリップGの基端部との間に大きな隙間ができるのを回避できるので、外部から異物が侵入してしまうのを防止することができるとともに、隙間からハンドルスイッチケースSの内部が見えてしまうのを回避することができ、意匠性を向上させることができる。さらに、覆い部(α、γ)によってスロットルグリップGが軸方向に引っ張られた際の強度を向上することができる。
【0056】
加えて、第1カバー部材Saの開口Sa1の縁部には、覆い部αに加え、任意の所定位置に切欠き部βが形成されたので、スロットルグリップGの連動部材2に対する係合時、切欠き部βによりスロットルグリップGの基端部が開口Sa1の縁部に干渉してしまうのを抑制でき、スロットルグリップGの連動部材2に対する係合時の作業性を向上させることができる。
【0057】
また、本実施形態に係る鍔部Gbは、スロットルグリップGの基端部において周方向全域に亘って形成されたので、開口Sa1の縁部とスロットルグリップGとの間に多少の隙間(特に、切欠き部βによる隙間)が生じても鍔部Gbにて異物の侵入を防止することができる。なお、鍔部Gbは、周方向全域に亘って形成されたものに限らず、スロットルグリップGの基端部において周方向の一部に鍔部Gbが形成されないものであってもよい。
【0058】
さらに、第1カバー部材Sa及び第2カバー部材Sbは、開口(Sa1、Sb1)より内側の位置において、車両のハンドルバーHの外周面に当接してハンドルスイッチケースS(カバー部材)を支持可能な支持部(Sa3、Sb3)が突出形成されるとともに、当該支持部(Sa3、Sb3)と覆い部(α、γ)の間に鍔部Gbが介装して成るので、スロットルグリップGの回転時、支持部(Sa3、Sb3)と覆い部(α、γ)との間で鍔部Gbを案内することができ、スロットルグリップGを安定して回転させることができる。
【0059】
またさらに、カバー部材は、車両の種々電装品を操作する操作スイッチMが形成されたハンドルスイッチケースSから成るので、連動部材2及び磁気センサ7(回転角度検出手段)を有したケース1を収容する機能と、ハンドルスイッチとしての機能とを兼ね備えることができる。なお、本実施形態のように、操作スイッチMが形成されたハンドルスイッチケースSに限定されず、操作スイッチMが形成されないカバー部材であってもよい。
【0060】
しかるに、本実施形態によれば、スロットルグリップGが初期位置にあるとき第2付勢手段5の付勢力により係合部Gaを被係合部2aに押圧し得る押圧手段10を具備したので、スロットルグリップGの逆回転時に付勢力を生じさせる付勢手段と、ガタを防止するために付勢力を生じさせる付勢手段とを第2付勢手段5が兼ねることができ、付勢手段を増加させることなくスロットルグリップGと連動部材2との間のガタを抑制することができる。
【0061】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば本実施形態の如くスロットルグリップGが正回転及び逆回転可能なものに限らず、専ら一方の方向のみ回転可能なスロットルグリップGを具備したものであってもよく、第1付勢手段4及び第2付勢手段5とは異なる形態の付勢手段を具備したもの、或いは何れか一方の付勢手段を具備したものであってもよい。
【0062】
さらに、本実施形態においては、スロットルグリップGを逆回転させると、定車速保持装置(オートクルーズ装置)の定車速の保持制御を停止(キャンセル)させるよう構成されているが、スロットルグリップGの逆方向の回転を検知すると、車両が具備する所定の機能を作動又は非作動するものであれば足りる。例えば、スロットルグリップGの逆方向の回転により、イモビシステムやスマートエントリシステムにおける認証開始、エンジンを始動させるスタータの作動、ハザード等の緊急時点灯手段の作動等を行わせるものとしてもよい。なお、適用される車両は、本実施形態の如く二輪車に限定されるものではなく、ハンドルバーHを有した他の車両(例えばATVやスノーモービル等)に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
第1カバー部材及び第2カバー部材は、スロットルグリップの基端部を挿通させる開口がそれぞれ形成されるとともに、当該開口の縁部には、スロットルグリップに形成された鍔部を覆って抜け止め可能な覆い部が形成され、且つ、第1カバー部材の開口の縁部には、覆い部に加え、任意の所定位置に切欠き部が形成されたスロットルグリップ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 ケース
1a ストッパ
1b 係止溝
1c 収容凹部
2 連動部材
2a 被係合部
2b 収容部
2c フランジ
2d ギア
2e 凸部
2f 係止部
2g 開口
3 付勢力付与手段
3a 突出部
3b バネ受け
3c 当接部
4 第1付勢手段(ねじりコイルバネ)
4a 一端
4b 他端
5 第2付勢手段(コイルスプリング)
5a 一端
5b 他端
6 回転部材
7 磁気センサ(回転角度検出手段)
8 プリント基板
9 蓋部材
10 押圧手段
10a 受け部
10b 接触部
G スロットルグリップ
Ga 係合部
Gb 鍔部
S ハンドルスイッチケース(カバー部材)
Sa 第1カバー部材
Sb 第2カバー部材
Sa1、Sa2 開口
Sb1、Sb2 開口
Sa3、Sb3 支持部
α 覆い部
β 切欠き部
γ 覆い部