(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-31
(45)【発行日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ルアー
(51)【国際特許分類】
A01K 85/00 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
A01K85/00 B
(21)【出願番号】P 2020076573
(22)【出願日】2020-04-23
【審査請求日】2023-02-10
(73)【特許権者】
【識別番号】595136494
【氏名又は名称】バスデイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149320
【氏名又は名称】井川 浩文
(74)【代理人】
【識別番号】240000235
【氏名又は名称】弁護士法人柴田・中川法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大林 朗
【審査官】小島 洋志
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-120115(JP,A)
【文献】特開2011-030461(JP,A)
【文献】特開2001-299150(JP,A)
【文献】特開2011-190818(JP,A)
【文献】特開2003-070381(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0110678(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 85/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルアー本体の内部に設けられた空間部において該ルアー本体の尾部近傍から頭部へ向かう方向に進退移動する錘が設けられているルアーであって、
前記ルアー本体の尾部近傍から適宜範囲に形成された錘の移動領域と、この移動領域内で進退自在に配置された錘と、前記錘が前記ルアー本体の尾部近傍から頭部へ向かって前進して所望の停留位置まで移動するとき、該錘の尾部方向への後退を一時的に抑制可能とするストッパとを備え、
前記ストッパは、
前記ルアー本体の空間部に設けられたトーションバネで構成されており、該トーションバネの荷重点側アームの先端によって、前記錘が移動時に通過する空間領域内に出没可能
、かつ、該錘の尾部側表面の一部に対して当接可能
に設けられた当接部と、
前記トーションバネのコイル部によって、前記当接部に対し前記錘の後退に抗する方向へ付勢可能な付勢手段と
が形成されるものであり、
前記トーションバネは、自由角を劣角としており、前記錘の進退方向に直交する軸線の支持部によってコイル部が支持される状態で配置され、前記当接部は、前記支持部の軸線と平行に配置される線状に設けられ、前記錘が前記停留位置から後退方向への移動によって前記当接部が該錘の尾部側表面に当接するとき、荷重点側アームに対してねじり方向へ負荷させるように配置されているものであり、
前記トーションバネの固定点側アームは、前記支持部の軸線を中心として前記コイル部が所定範囲で回動自在となる遊びを有する状態で支持されており、前記当接部が前記錘の尾部側表面に当接した状態を基準として、該当接部を前記ルアー本体の頭部側へ回動可能とするものである
ことを特徴とするルアー。
【請求項2】
前記トーションバネは、ダブルトーションバネで構成されており、前記当接部は、二つのコイル部に設けられる二つの荷重点側アームの先端を連続させた連続部によって構成されている
請求項1に記載のルアー。
【請求項3】
前記錘の移動領域には、前記錘の進退方向に軸線を有するシャフトが設けられ、前記錘は、柱状に形成されるとともに母線方向に平行な貫通孔が設けられ、前記シャフトが前記貫通孔に挿通されることにより該シャフトに沿って該錘を進退自在としている
請求項1または2に記載のルアー。
【請求項4】
前記錘の移動領域は、前記錘の転動または摺動を自在にしつつ前記ルアー本体内部の空間部を区分して形成されており、前記錘は、前記移動領域内を転動または摺動可能な転造部材または摺動部材によって形成されている
請求項1または2に記載のルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルアーに関し、ルアー本体の空間内に設けられたシャフトに沿って移動可能な錘を備えるルアーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまで本願の出願人は、ルアー本体の空間内にシャフトを配置し、このシャフトに沿って錘を移動させる機構を開発した。この機構は、ルアーの中央近傍において錘を保持させるため、シャフトの先端にマグネット片を設け、磁石によって磁着可能な材料を高比重の材料に混合した錘を使用するものであった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前掲の特許文献1に開示される発明は、シャフトがルアー本体の尾部近傍から中央近傍までの範囲に配設されており、その間を錘が移動できることから、キャスティングの際には、錘を尾部側に移動することで重心を偏らせることができ、飛行中の姿勢を安定させることができ、着水後には、ルアー本体の姿勢によって錘が移動し、マグネット片まで移動することにより磁着されて、重心を中央付近に移動させることができるものであった。重心が中央付近に移動することにより、リトリーブ(リーリング)に際し、ルアーの水中における姿勢が安定し、キビキビとした動作を実現できるものとされていた。
【0005】
ところが、上記の発明は、錘を保持するためのマグネット片がシャフトの前方端部に設けられ、このマグネット片によって錘が磁着される構成であり、錘の前面がマグネット片に面接触の状態で磁着される構成となっていた。これは、磁着による錘の保持を確実とするためであるが、その磁着が強力である場合には、錘を磁着状態から開放させることが容易でない場合があった。これを解消するためには、磁着しない高比重の材料の混合割合を増大させることが想定し得るが、適当な磁着力を発揮させるには、その調整が容易でなかった。
【0006】
また、これまでの錘の固定方法はマグネットを使用する磁着によるものであったが、マグネットそのものの重量が一種の錘として作用することとなり、キャスティング時の重量バランスと、水中での重量バランスとの双方を考慮しつつ、マグネットの位置および大きさ(重量)を決定しなければならず、そのための設計が容易なものではなかった。
【0007】
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、マグネットによることなく錘を所望位置に留めることができる構成としたルアーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、ルアー本体の内部に設けられた空間部において該ルアー本体の尾部近傍から頭部へ向かう方向に進退移動する錘が設けられているルアーであって、前記ルアー本体の尾部近傍から適宜範囲に形成された錘の移動領域と、この移動領域内で進退自在に配置された錘と、前記錘が前記ルアー本体の尾部近傍から頭部へ向かって前進して所望の停留位置まで移動するとき、該錘の尾部方向への後退を一時的に抑制可能とするストッパとを備え、前記ストッパは、前記錘が移動時に通過する空間領域内に出没可能に設けられ、該錘の尾部側表面の一部に対して当接可能な当接部と、この当接部に対し前記錘の後退に抗する方向へ付勢可能な付勢手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、ストッパの当接部は、錘が移動時に通過する空間領域内に出没可能に設けられていることから、当該空間領域内に突出する状態において錘の移動を抑制し、没する状態において移動可能となる。また、付勢手段は、当接部に対して錘の後退に抗する方向へ付勢するものであるため、ルアー本体の頭部方向へ向かって錘が前進し、所望の停留位置(ルアー本体の中央近傍)に到達したとき、当接部が錘の尾部側表面に当接する状態を現出させることにより後退を抑制させることができる。なお、錘が移動時に通過する空間領域とは、錘の移動領域とは異なる領域であって、錘が現実に移動する際の軌跡によって形成される空間であり、尾部近傍から停留位置の範囲を移動する錘が完全に通過する領域を意味する。換言すれば、錘の移動領域のうち、尾部近傍で停止した状態の頭部側表面から、停留位置で停留した状態の尾部側表面までの範囲に形成される領域を意味する。また、この空間領域に出没可能とは、能動的に作動して出没できる場合のほか、錘によって受動的に作動される結果として出没する場合を含むものである。
【0010】
上記構成の場合、当接部が空間領域内に出没可能とするためには、当接部が特定の回転軸を中心として回転させる構成とすることができる。この場合における。付勢手段による錘の後退に抗する方向への付勢は、上記回転方向に対する付勢力を付与するものとすることができる。そのほかに出没可能な構成としては、バネ等による弾性力を利用する構成があり、付勢力の付与を同時にバネ等の弾性力を利用する構成としてもよい。さらに、また回転とバネ等の双方によって出没および付勢を可能とする構成もあり得る。
【0011】
上記構成の発明において、前記ストッパは、前記ルアー本体の空間部に設けられたトーションバネで構成され、前記当接部は、該トーションバネの荷重点側アームの先端によって形成されているものとすることができる。このような構成によれば、トーションバネの荷重点側アームは、トーションバネの弾性力により、錘の通過する空間領域へ出没可能な状態としつつ錘の後退に抗する付勢を付与することができる。
【0012】
具体的には、前記トーションバネは、前記錘の進退方向に直交する軸線の支持部によってコイル部が支持される状態で配置され、前記当接部は、前記支持部の軸線と平行に配置される線状に設けられたものとすることができる。
【0013】
上記構成によれば、トーションバネのコイル部を支持部によって支持することにより、当該支持部を軸として回転方向への付勢を生じさせることができる。さらに、前記支持部の軸線が錘の進退方向に直交していることから、トーションバネの回転による付勢力は錘の移動方向に沿った方向となる。従って、錘の通過する空間領域への出没と当接部が錘の後退を抑制するための付勢力の付与とをトーションバネによって作用させることができる。
【0014】
上記構成の場合において、前記トーションバネは、自由角を劣角としており、前記錘が前記停留位置から後退方向への移動によって前記当接部が該錘の尾部側表面に当接するとき、荷重点側アームに対してねじり方向へ負荷させるように配置されているものとすることができる。
【0015】
上記構成によれば、トーションバネの自由角(固定点側アームと荷重点側アームとでなす角)を劣角とし、当接部が錘の尾部側表面の当接を受けてねじり方向へ負荷するものであることから、錘の後退を抑制する際にトーションバネのバネ圧を作用させることができる。また、当接部は荷重点側アームの先端に設けられていることから、当該アームへの負荷により変位することにより、当接部が錘から離れることとなり、錘の尾部側表面との当接状態が解除されるとき、錘は後退することができるものとなる。なお、荷重点側アームとは、トーションバネに荷重が作用するときの荷重点となる側のアームを意味し、他方のアームはねじりモーメントを生じさせるために固定されるものである。この固定される側のアームを固定点側アームという。
【0016】
上記構成の発明において、前記固定点側アームは、前記支持部の軸線を中心として前記コイル部が所定範囲で回動自在となる遊びを有する状態で支持されており、前記当接部が前記錘の尾部側表面に当接した状態を基準として、該当接部を前記ルアー本体の頭部側へ回動可能とするものとすることができる。
【0017】
このような構成によれば、固定点側アームは、トーションバネにねじりモーメントを生じさせるため本来的には固定されるべきものであるが、その固定状態が、適度な遊びによって支持軸の軸回り(周方向)へ回動自在となっていることから、錘が頭部側へ向かって前進するときの当接部による当接の状態と、尾部側へ向かって後退するときの当接の状態とに差違を設けることができる。すなわち、当接部が錘の尾部側表面に当接した状態を基準として、当接部を頭部側へ回動可能とするため、錘が頭部側へ前進するとき、当接部が錘の一部(頭部側表面)に当接したとしても、トーションバネ全体が回動して錘を円滑に移動させることができ、他方、錘が後退する場合には、尾部側表面に当接した状態で回動が停止されるため、トーションバネによる付勢が直接作用することとなる。
【0018】
なお、上記各構成のうち、トーションバネを用いる構成において、前記トーションバネは、ダブルトーションバネで構成されており、前記当接部は、二つのコイル部に設けられる二つの荷重点側アームの先端を連続させた連続部によって構成されるものとすることができる。
【0019】
上記構成の場合には、ルアー本体の平面視における中央で錘を移動させる場合、その両側にコイル部を配置することができ、錘の後退を抑制させる際の付勢の状態を安定させることができる。特に、固定点側アームの固定状態が遊びを有する場合には、コイル部(実質的には支持軸)の軸回りへの回動と、荷重点側アームが負荷されることによるねじりとの双方を受ける場合であっても、固定点側アームも二箇所で支持されることから、トーションバネの姿勢を安定させることができる。
【0020】
上記各構成の発明において、前記錘の移動領域には、前記錘の進退方向に軸線を有するシャフトが設けられ、前記錘は、柱状に形成されるとともに母線方向に平行な貫通孔が設けられ、前記シャフトが前記貫通孔に挿通されることにより該シャフトに沿って該錘を進退自在とするものとしてよい。
【0021】
上記構成によれば、移動領域に設けられたシャフトは、錘の進退方向に軸線を有する状態となっており、錘は、柱状として、その母線方向に平行な貫通孔にシャフトを挿通することにより移動可能としていることから、錘は、シャフトに挿通された状態で姿勢を安定させつつ移動可能となる。特に、ストッパ(当接部)によって付勢力が作用する状態においても、錘にはシャフトが挿通されていることにより、進退可能な方向以外への移動はできないことから、ストッパによる付勢力を十分に作用させることができる。
【0022】
また、シャフトを使用しない場合において、前記錘の移動領域は、前記錘の転動または摺動を可能とするレール部材によって前記ルアー本体内部の空間部を区分して形成されており、前記錘は、前記移動領域内を転動または摺動可能な転動部材または摺動部材によって形成されるものとすることができる。
【0023】
上記構成の場合には、錘の移動領域は、レール部材によって、ルアー本体の他の空間と区分されて設けられることから、当該移動領域においてのみ自在に転動または摺動することができる。レール部材は樋状であっても平板状であってもよく、平板状のレール部材の場合には、複数の部材が配設されることにより、全体として移動領域を区分させることができる。このレール部材により、錘は区分された移動領域を脱することができないものとされることから、ストッパ(当接部)による付勢を受ける状態においても当該移動領域の内部に留まり、当該付勢を受けることとなる。なお、転動部材としては、レール部材の表面を進退方向へ転動可能とした円柱状の部材とするほか、転動方向が自在となる球体によって構成することができる。また、摺動部材とは、転動できない塊状の錘をレール部材に対して部分的に摺接させた状態で設けることができる部材であり、例えば、柱状部材の場合には、軸線方向へ移動可能とし、その側部表面の母線部分がレール部材との間で部分的に摺接させることにより摺動部材となり得る。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、移動する錘が通過する空間領域内に出没する当接部を備えるストッパによって、錘の後退を一時的に抑制することができることから、マグネットによることなく錘を所望位置に留めることができるものとなる。
【0025】
また、ストッパをトーションバネによって形成する場合には、コイル部を支持させる支持部の軸回りへの付勢力を付与することが可能となり、当接部による付勢の方向を軸回り方向とすることで、その軸回り方向への回転の程度により容易に出没可能な状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図3】錘が通過する空間領域内に出没する当接部の状態を示す説明図である。
【
図10】実施形態の錘の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
<実施形態>
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるルアー1の内部の状態を示す断面図である。この図に示されるように、ルアー1は、ルアー本体2と、このルアー本体2に複数のアイレット11,12,13を装着し、ルアー本体1の頭部21に設けられるアイレット11はラインアイとして使用され、尾部22および中央23の各近傍のアイレット12,13はフックアイとして、それぞれフック14,15が設けられるものである。また、ルアー本体2の内部には空間部20が構成されている。
【0028】
本実施形態のルアー1は、上記構成のルアー本体2の空間部20を利用するものであり、この空間部20は、ルアー本体2の外形部によって内側に形成されるものである。この空間部20を利用して、ルアー本体2の前後方向(頭部21の近傍から尾部22の近傍へ向かう方向)に直線状のシャフト3を配設し、錘4にシャフト3を挿通させることにより、錘4の移動領域を形成している。すなわち、錘4は、シャフト3に沿って移動可能であり、このシャフト3が設けられている範囲が移動領域となるのである。シャフト3は、錘4を支持できる程度の強度を備えるため、ステンレス等の金属製で構成され、シャフト3の両端は、ルアー本体2の中央23の近傍および尾部22の近傍において、ルアー本体2の空間部20に形成される前端支持部24および後端支持部25によって支持されるものである。
【0029】
また、本実施形態は、シャフト3をルアー本体2の尾部22の近傍から中央23の近傍に至る所定範囲に設けられるものであり、従って、錘4は当該範囲内において前端支持部24および後端支持部25に当接するまで移動可能となっている。錘4には後述のような貫通孔が穿設され、シャフト3を遊嵌することにより、進退自在な状態となっている。なお、錘4を進退自在に配置させる方法は、シャフト3と、これを錘4に挿通させる構成以外にも、錘4を転動させる構成などがあり得る。錘4を進退自在に設ける他の構成は変形例として後述するが、本実施形態では、シャフト3を挿通した錘4によって進退させる構成を代表例として説明することとする。
【0030】
上記のような構成において、錘4がルアー本体2の中央23の近傍まで移動した状態で、その錘4の後退(尾部22へ向かう移動)を一時的に抑制させるものである。一時的に抑制させるとは、錘4を強制的に後退させるような外力を作用させる場合には、その作用によって後退可能であるが、そのような外力(意図的または不可抗力による外力)が作用するまで錘4を後退させずに留めることができる状態を意味するものである。
【0031】
そのために、本実施形態は、ストッパ5を備えているのである。このストッパ5は、トーションバネ50によって構成されるものであり、トーションバネ50のコイル部51が支持部6に支持され、固定点側アーム52が固定部材7(7a,7b)によって固定されることにより、荷重点側アーム53に所定の付勢力を付与するものである。支持部6は、ルアー本体2の一部を空間部20の内側に突設させた棒状部材であり、この支持部6にコイル部51が遊嵌されることにより、当該コイル部51のねじりを可能とするものである。なお、遊嵌されていることから、支持部6の軸回り(周方向)への回動は自在な状態としている。
【0032】
上記のトーションバネ50の荷重点側アーム53の先端54には当接部8が形成されている。当接部8は、錘4に対して当接する部分であり、錘4の後退を一時的に抑制させる場合には、錘4の尾部側表面に当接可能となっている。
【0033】
ここで、錘4とトーションバネ50(特に当接部8)との関係を詳述する。両者の関係を
図2に示す。なお、
図2(a)は、シャフト3が挿通した状態の錘4と、トーションバネ50とを斜視において示した図であり、
図2(b)はIIB-IIB線による断面図、
図2(c)はIIC-IIC線による断面図である。
【0034】
図2(a)に示すように、本実施形態で使用するトーションバネ50は、ダブルトーションバネとしている。ダブルトーションバネ50は、二箇所に同様のコイル部51a,51bを有しており、それぞれに荷重点側アーム53a,53bが設けられ、その先端54は連続部によって連続するものであり、この連続部(先端)54を当接部8として利用するものである。ダブルトーションバネ50を所定位置に設置するため、コイル部51a,51bは、単一の支持部6によって遊挿させることができるものである。また、固定点側アーム52a,52bは、二つのコイル部51a,51bから個別に突出する状態となっており、この二つの固定点側アーム52a,52bも同一の固定部材7によって固定することができる。なお、支持部6および固定部材7は、個別に設けてもよいが、その場合は、ルアー本体2の左右両側から突設するような構成となる。
【0035】
ところで、
図2(b)および(c)に示すように、錘4は、柱状(図は円柱状)に構成され、中心軸にそって(母線方向と平行に)直線的な貫通孔40が穿設されている。また、シャフト3は直線状に設けられるものであるから、当該錘4と当該シャフト3との相対的な関係は、移動による長手方向への位置の変化を除けば、常時同様の状態が維持されることとなる。換言すれば、シャフト3に沿って移動する限り、シャフト3の中心に対する相対的な錘4の輪郭は同様となる(円柱状の場合は同心円となる)。ただし、貫通孔40はシャフト3を遊挿させるため、僅かながら完全に同一(同心円)とはならない(
図2(c)参照)が、これは誤差の範囲として認識され得る程度である。
【0036】
また、荷重点側アーム53の先端54(当接部8)は、シャフト3の軸線方向(錘4の進退方向と同じ)Xに対して直行する方向Yに向かって直線状に配置されている。この先端54(当接部8)の軸線方向Yは、コイル部51a,51bを支持する支持部6の軸線方向Yと同じ(平行)である。このように、先端54(当接部8)の方向Yをシャフト3の軸線方向Xに直交させることにより、当該先端54(当接部8)は錘4の表面41,42に対し、適度な長さをもって当接させることができることとなる。
【0037】
なお、先端54(当接部8)は、トーションバネ50のねじり作用(コイル部51a,51bのねじり作用)により、コイル部51a,51bの周方向へ変位することとなり、錘4の表面41,42のほか、トーションバネがねじりモーメントを受けることによる付勢力により側面43にも当接し得るものである。
【0038】
そして、上記のようにトーションバネ50の先端54によって構成される当接部8により錘4の移動を抑制させるため、この当接部8は錘4が移動時に通過する空間領域内に出没可能に設けられるものである。この空間領域内への出没の状態を
図3に示す。
【0039】
図3において、網掛けで表示される領域が上記の空間領域Aである。錘4が所定範囲(基端から終端までの範囲)内を移動する際の軌跡全体のうち、完全に通過できる領域を意味する。この通過する空間領域(以下において通過空間領域とも称する)Aに当接部8が出没可能に配置されるとの意味は、当接部8が能動的に稼働して出没するものではなく、通過空間領域Aに配置された状態から、錘4の移動により受ける外力により受動的に没するものを示している。すなわち、当接部8に対しては、通過空間領域Aの内側に配置された位置を基準とし、その位置が外力により変位可能であり、かつ、その位置が変位するとき、その変位に抗する付勢力を作用させることにより、通過空間領域Aに対して出没可能としているのである。
【0040】
例えば、
図3(a)に示すように、トーションバネ50の荷重点側アーム53が、コイル部51から適度に延出し、その先端54(当接部8)を通過空間領域Aの内側に到達させる構成とするのである。固定点側アーム52は、完全に固定されたものではなく、遊びを有して固定されている場合には、その遊びの範囲で、コイル部51の周方向へ回動可能となるが、このような場合であっても、荷重点側アーム53の先端54は、通過空間領域Aの内側に位置するように設けられる。これは、錘4が通過する際に、当該錘4のいずれかの部位に接触して外力を受けるためである。
【0041】
そして、
図3(b)および(c)に示すように、コイル部51のねじり作用により、許容される範囲内でねじられることにより、荷重点側アーム53の先端54は通過空間領域Aの外方へ変位することとなる。このような変位の状態において、錘4は、移動(通過)することができる状態となる。ただし、この変位の状態においては、当該変位に抗する方向への付勢が生じるものとなる。
【0042】
他方、
図3(a)に示したように、荷重点側アーム53の先端54が通過空間領域Aの内側に位置する状態では、上記のように変位させようとすると付勢を受けることとなるため、その付勢力を超える外力を作用させることができない場合は錘4が通過できない状態であり、当該付勢力よりも大きい外力を作用させることにより錘4が通過できる状態となる。このような外力は錘4が移動時に先端54(当接部8)に接触することによって作用させるものである。
【0043】
ここで、本実施形態に使用するトーションバネ50は、自由角を劣角とし、該自由角を尾部側に向けて配置している。このような配置により、錘4が中央23の近傍から後退する際の当接部8の接触により、荷重点側アーム53に対してねじり方向へ負荷させることとなる。従って、錘4が尾部22の近傍から中央23の近傍へ向かって前進する場合(
図3(b)参照)には、コイル部51に対して逆向き(巻き戻し方向)のねじり作用を付与するため付勢力は小さく、中央23の近傍から尾部22の近傍へ後退する場合は、本来方向(巻き付け方向)のねじり作用を付与するため、付勢力は大きくなるものである。この付勢力の差違により、錘4の前進を容易としつつ、後退を困難にすることができるものである。なお、固定点側アーム52の遊びにより回動によっても錘4の前進をさらに容易にしている。
【0044】
<作動態様>
次に、本実施形態の作動態様を説明する。本実施形態は、以上のような構成であるから、使用に際しては、まず、キャスティング前において、
図4(a)に示すように、ルアー1の頭部(前部)21を上向きとすることにより、シャフト3は、概略鉛直方向に配置されることとなり、錘4の自重は尾部(後方端部)22の方向に作用させることができる。この状態において、ルアー1を振って錘4に遠心力を与え、または衝撃を加えて下方へ加速させるなどして、錘4を尾部(後方端部)22の近傍へ移動させることができる。なお、このときの移動方法の詳細は後述する。
【0045】
この状態(錘4が尾部22の近傍に位置する状態)において、ルアー1の全体における重心は尾部22の側に移動しており、これを維持しつつキャスティングすることにより、重い尾部22を先頭として空中を飛行させることができる。このときの飛行姿勢は、錘4の進行方向に対して他の部分が追随するような状態であるから安定したものとなり、キャスティングできる距離を長くすることの一助となり得る。
【0046】
また、キャスティング後に着水したルアー1は、
図4(b)に示すように、リトリーブ(リーリング)によって、姿勢が調整される。このとき、頭部21(アイレット11)が釣り糸9によって引き寄せられることで、当該頭部21のみを沈下するように調整される。例えば、リップ26に水流抵抗を受けさせることにより、頭部21のみを容易に沈下させることができるものである。そして、頭部21が斜め下方に向かう状態となれば、錘4は自重によって移動を開始し、最終的にはシャフト3の前端支持部24まで移動する。この移動により、錘4の後退は、ストッパ5によって抑制されるのである。
【0047】
なお、錘4の後退が抑制された状態において、ルアー1を水中で移動させる(リトリーブされる)場合、例えばリップ26やルアー本体2の側面が、水の抵抗を受けることにより、全体として振動することがあるとしても、その振動は、重心位置(錘4の近傍=中央23の近傍)を軸として揺動するような動きであり、錘4に対する振動は小さいものとなる。そのため、錘4が後退する方向への大きな外力は作用しない。仮に後退方向への外力が生じた場合であっても、上記のような状態でストッパ5(当接部8)が存在することにより、錘4の後退を抑制することができる。
【0048】
これらの錘4の状態を詳述する。まず、キャスティング時および着水直後は、
図5(a)に示すように、錘4は、尾部22の近傍に位置している。そして、リトリーブ(リーリング)によって頭部21の側が下向きとなることにより、錘4は自重により頭部21の方向へ前進することとなる。このとき、当然ながら移動の途中においてトーションバネ50の荷重点側アーム53の先端54(当接部8)に当接することとなるが、
図5(b)に示すように、トーションバネ50の回動と、コイル部51に対する逆向き(巻き戻し方向)のねじり作用により、比較的小さいバネの付勢に抗して先端54(当接部8)を持ち上げることができる。先端54(当接部8)が持ち上げられた場合であっても、先端54(当接部8)にはコイル部51による付勢力が作用するため、当該先端54(当接部8)は、錘4の側面43を摺接する状態となる。
【0049】
この状態で、錘4が完全に通過(前端支持部24まで移動)したとき、
図5(c)に示すように、上記先端54(当接部8)は、錘4の側面43との摺接から開放され、トーションバネ50は当初の状態に復元される。これにより、錘4の後退が抑制された状態となるのである。
【0050】
すなわち、
図6(a)に示すように、錘4が後退するとき、錘4の尾部側端面42は、荷重点側アーム53の先端54(当接部8)に当接し、トーションバネ50による付勢力を受けることとなる。このとき、荷重点側アーム53を回転させるためには、コイル部51の、本来方向(巻き付け方向)のねじり作用を必要とすることから、そのための十分な外力が生じなければ錘4が後退できないものとなる。例えば、錘4が後退する場合において、
図6(b)に示すように、錘4によって僅かに荷重点側アーム53が回転した程度では、錘4は、先端54(当接部8)を越えて尾部22へ移動することができないのである。
【0051】
この状態においては、錘4は、前端支持部24と荷重点側アーム53の先端54(当接部8)との間に形成される僅かな範囲で移動可能であるが、この移動による後退は、僅かな距離だけであり、また、後退したとしても当接部8が存在することから、それ以上に後退することを抑制することができる。
【0052】
なお、リトリーブ(リーリング)が終了した後、再度キャスティングする場合には、錘4を強制的に尾部22へ移動させるのであるが、このとき、錘4は、荷重点側アーム53の先端54(当接部8)を通過しなければならない。この場合には、
図6(c)に示すように、トーションバネ50の荷重点側アーム53に対し十分な外力を作用させる必要がある。トーションバネ50の固定点側アーム52の遊びは、トーションバネ50を尾部22の側へは回動できないものであるため、トーションバネ50による付勢よりも大きい荷重(ねじりモーメント)を荷重点側アーム53に負荷しなければならない。
【0053】
そこで、このような荷重の付与は、
図7(a)および(b)に示すように、例えば、ルアー1の頭部21を上向きとして、上下方向に振動させる方法によることができる。上述のように、前端支持部24と荷重点側アーム53の先端54(当接部8)との間に形成される僅かな範囲で移動可能であることから、上下方向への振動により、当該範囲を錘が移動することとなり、その際、錘4を加速(速度を大きく)させることにより、尾部22の方向へ移動する荷重を増大させることができるのである。なお、ルアー1に対し、頭部21の側を支点として大きく回転させることにより、尾部22に向けて錘4に遠心力を付与させてもよい。
【0054】
<本実施形態のまとめ>
以上のように本実施形態によれば、錘4は、シャフト3を遊嵌した状態で設けられることから、このシャフト3に沿って移動可能となる。そして、錘4は、中央23の近傍で前端支持部24によって前進が停止されるとともに、トーションバネ50の荷重点側アーム53の先端54(当接部8)が後退方向において錘4の尾部側端面42に当接可能となり、後退方向への移動が一時的に抑制されることとなる。他方、錘4は、トーションバネ50による付与される付勢力を越えて移動させることにより、尾部22への後退が可能であるから、再び尾部22の近傍に位置させることができる。
<変形例>
【0055】
本発明の実施形態は上記のとおりであるが、上記実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明が上記実施形態に限定されるものではない。従って、上記実施形態の一部の要素を変更し、また他の要素を追加するものであってもよい。
【0056】
例えば、錘4の移動領域については、シャフト3を用いずに構成してもよい。
図8は、第1の変形例を示す。この変形例は、錘4の移動領域を底部摺接基部31と二つの側部規制部32,33とによって、ルアー本体2の空間部20のうち、錘4の移動領域を区分させたものである。ここで使用される錘4は、代表的に柱状(図は円柱状)の錘4とし、軸線方向を進退方向に向けて配設したものである。このような構成の場合には、錘4の側部表面の一部(母線)が底部摺接基部31の表面に線状に摺接することとなり、錘4は、摺接状態を維持することにより、摺動することで進退自在な状態となっている。なお、側部規制部32,33は、錘4の浮き上がりを抑えるように配置されるものであり、底部摺接基部31から離れた位置に設けることにより、底部摺接基部31と側部規制部32,33の三方向から錘4を保持させるものである。従って、ルアー本体2が反転(天地逆転)しているような状態においては、当該側部規制部32,33が錘4の側部表面の一部(母線)に摺接できるものとなっている。
【0057】
上記構成の変形例においても、トーションバネ50の荷重点側アーム53の先端54(当接部8)は、錘4の表面(尾部側端面)42に当接可能であり、この当接部8による当接によって、前述の実施形態と同様に、後退方向への移動が一時的に抑制されることとなる。また、錘4がトーションバネ50による付与される付勢力を越えて移動(後退)するときは、尾部22の近傍まで移動させることができる。
【0058】
また、
図9に第2の変形例を示す。この変形例は、錘4として、3個の球体4a,4b、4cを使用したものである。ここでは、例示的に3個の球体4a~4cを示しているが、この個数は任意であり、1個または2個とする場合のほか4個以上とすることもあり得る。いずれの個数による場合であっても、球体4a~4cを使用する場合には、これらの球体4a~4cを底部および側部から規制するため、底部転動基部31および側部規制部32,33によって移動領域を形成している。基本的には、前述した第1の変形例と同様に、底部転動基部31から離れた位置に二つの側部規制部32,33を設けることにより、三方向から錘4を保持させるものである。
【0059】
このように球体4a~4cを使用することにより、これらの球体4a~4cは、基本的には、底部転動基部31の表面を転動することによって移動可能となっている。また、ルアー本体2が反転(天地逆転)しているような状態においては、当該側部規制部32,33の表面を球体4a~4cが転動し得るものである。なお、球体4a~4cの移動(進退)は、転動が必須ではなく、回転せずに摺動して移動する場合もあり得る。これは、急激な移動の場合には移動速度に転動速度が追い付かない場合などが想定されるが、転動可能であることにより移動を円滑にすることができる。なお、転動可能な形状であれば球体4a~4cに限らず、円柱状の軸線を横向きに設けてもよい。
【0060】
上記の第1および第2の変形例では、底部摺接基部(底部転動基部)31と側部規制部32,33とは、個別の部材として構成したが、これらを一体化して樋状の規制部として構成してもよい。樋状に構成する場合には、トーションバネ50の荷重点側アーム53の先端54(当接部8)が錘4に当接できる開口部が形成されていれば、上記のような錘4の一時的な移動抑制が可能となる。
【0061】
さらに錘の変形例について説明する。上記実施形態では、シャフト3が挿通される錘4の形状として円柱状とした形態を図示により例示したが、円柱状でなくても柱状であればよい。例えば、
図10(a)に示すような楕円形の柱状とすることができるほか、
図10(b)に示すような角柱状としてもよい。これらの構成の場合には、貫通孔40の位置を中心線から偏った位置とすることにより、錘4の姿勢を安定させることができる。なお、
図10(b)のように、四角柱状の角部を上下に向けて配置する形態では、錘4がシャフト3の軸回りに回転すると、錘4の側面とトーションバネ50との距離が変化することがあるが、この場合においても当接部8による当接が可能となるような相対的位置関係によって設置されるものである。
【0062】
また、トーションバネ50としては、ダブルトーションバネを例示しているが、
図10(c)に示すように、コイル部51が一つで構成されるトーションバネ50としてもよい。この場合の荷重点側アーム53の先端54に設けるべき当接部8は、当該先端54を折曲するなどにより、シャフト3の軸線に直交する方向に直線状に設けることで同様の作用をえることができる。
【0063】
上記の構成は、
図10(c)の状態も含め、錘4に穿設される貫通孔40の位置は偏心された位置としており、ルアーが通常の姿勢である(背側を上位、腹側を下位とする)場合には、錘4の姿勢も図示のように、想定された状態となる。これと同様の原理を利用して、トーションバネ50の固定点側アーム52の遊びを大きくし、コイル部が十分に回動できる範囲を確保しつつ、荷重点側アーム53(または当接部8)の重量を大きくして吊下させる構成により、通過空間領域内へ当接部8を到達させるものとしてもよい。ただし、ルアーの使用時には、その姿勢が安定しないことがあることを考慮すれば、実施形態のように、当接部8が通過空間領域の内側に配置されることが好ましい。そして、実施形態の場合には、トーションバネ50は、必ずしもシャフト3(錘4)の上方(背側)に設けなければならないものとならない点で好適である。
【0064】
さらには、
図10(d)に示すように、圧縮バネ150により、シャフト3の軸線に対し有角方向に付勢させたストッパ105を使用してもよい。このストッパ105は、圧縮バネ150に挿通可能な軸部151を有し、この軸部151の後端側は、支持部107に挿通されている。また、軸部151には、二つの鍔状の板状部材152,153が設けられ、一方の(先端側の)板状部材152と支持部107との間に、圧縮バネ150が配置されるものである。軸部151が後退(上昇)するとき、一方の板状部材152と支持部107との間で圧縮に対する反発力(付勢力)を生じさせるものである。この場合、シャフト3との軸部151との間の角度は、尾部22の側に傾斜するものとしており、専ら錘4を前進方向へ付勢するものである。なお、軸部の他方の(後端側の)板状部材153は、支持部107の後方における位置決め部材として機能するものであり、錘4に当接しない場合の当接部108の位置を一定に維持するものである。このように有角方向へ付勢するようにストッパ105を構成することにより、錘4の前進方向への移動を容易にしつつ、後退方向への移動を抑制することができる。また、当接部108は、錘4の尾部側端面42に線状に当接(線接触)できるように円柱状を横向きとして設けることが好ましい。
【0065】
その他の変形例として、
図11(a)に示すように、錘4と後端支持部25との間に緩衝部材Bを設ける構成としたもの、また、
図11(b)に示すように、錘4と前端支持部24との間にも緩衝部材Cを設ける構成としたものがある。これらの緩衝部材B,Cは、円板状とし、シャフト3を挿通し得る貫通孔を穿設したものである。
【符号の説明】
【0066】
1 ルアー
2 ルアー本体
3 シャフト
4 錘
4a,4b,4c 球体(錘)
5 ストッパ
6 支持部
7,7a,7b 固定部材
8 当接部
9 釣り糸
11,12,13 アイレット
14,15 フック
20 空間部
21 ルアー本体の頭部
22 ルアー本体の尾部
23 ルアー本体の中央
24 前端支持部
25 後端支持部
26 リップ
31 底部摺接基部(底部転動基部)
32,33 側部規制部
40 錘の貫通孔
41 錘の表面(頭部側端面)
42 錘の表面(尾部側端面)
43 錘の表面(側面)
50 トーションバネ(ダブルトーションバネ)
51,51a,51b コイル部
52,52a,52b 固定点側アーム
53,53a,53b 荷重点側アーム
54 荷重点側アームの先端
A 空間領域(通過空間領域)
B,C 緩衝部材