(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-31
(45)【発行日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ホール位置更新装置、ホール位置更新システムおよびホールカッター
(51)【国際特許分類】
A63B 57/50 20150101AFI20240201BHJP
G01S 19/19 20100101ALI20240201BHJP
G16Y 10/65 20200101ALI20240201BHJP
G16Y 20/10 20200101ALI20240201BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20240201BHJP
【FI】
A63B57/50
G01S19/19
G16Y10/65
G16Y20/10
G16Y40/60
(21)【出願番号】P 2022521467
(86)(22)【出願日】2020-07-23
(86)【国際出願番号】 KR2020009715
(87)【国際公開番号】W WO2021071070
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0124751
(32)【優先日】2019-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519376627
【氏名又は名称】株式会社ヴイシー
【氏名又は名称原語表記】VC INC.
【住所又は居所原語表記】3F-4F,417,Nonhyeon-ro Gangnam-gu Seoul 06246 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ, ハクヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク, ヒジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヨンウ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジュノ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョンホ
【審査官】佐々木 祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-185117(JP,A)
【文献】特開2014-117570(JP,A)
【文献】特開2017-220081(JP,A)
【文献】特開2006-136641(JP,A)
【文献】特開2018-191985(JP,A)
【文献】特開2016-163627(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0239540(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 49/00 - 51/16
A63B 55/00 - 60/64
G01S 19/19
G16Y 10/65
G16Y 20/10
G16Y 40/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホールカッターとの結合を提供するホールカッター結合部を含むホール位置更新装置であって、
前記ホール位置更新装置に対するGPS(Global Positioning System)位置を検出するGPS回路と、
移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路と、
ウェイクアップ(wakeup)信号に対する応答として移動通信回路を利用して前記GPS位置を前記サーバに転送する制御回路とを含み、
前記制御回路は、ゴルフコースに対する位置情報を含むマップ情報と、前記GPS位置を比較して、前記ホール位置更新装置が前記ゴルフコースのグリーン上に位置するかどうかを判断し、
前記制御回路は、
前記ホール位置更新装置が前記ゴルフコースのグリーン上に位置しない場合、前記GPS回路のデータ更新周期を第1周期に設定し、
前記ホール位置更新装置が前記ゴルフコースのグリーン上に位置する場合、前記GPS回路のデータ更新周期を前記第1周期
より短い第2周期に設定する、ホール位置更新装置。
【請求項2】
ホール位置更新装置と、
サーバとを含み、
前記ホール位置更新装置は、
ホールカッターとの結合を提供するホールカッター結合部と、
前記ホール位置更新装置に対するGPS(Global Positioning System)位置を検出するGPS回路と、
移動通信ネットワークを通じて前記サーバとの接続を提供する移動通信回路と、
ウェイクアップ信号に対する応答として、前記移動通信回路を利用して前記GPS位置を前記サーバに転送する制御回路とを含み、
前記サーバは、
既保存されたホール位置とホール位置更新装置から受信された前記GPS位置を比較して、前記既保存されたホール位置を前記GPS位置に更新するか否かを決定し、
前記ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は、前記センサによって発生したセンサ入力から生成される、ホール位置更新システム。
【請求項3】
ホールカッターとの結合を提供するホールカッター結合部を含むホール位置更新装置であって、
前記ホール位置更新装置に対するGPS位置を検出するGPS回路と、
移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路と、
ウェイクアップ信号に対する応答として、既保存されたホール位置と前記GPS回路によって検出された前記GPS位置を比較してホール位置更新要否を判断し、前記ホール位置更新が必要であると判断した場合前記GPS位置をサーバに転送する制御回路とを含み、
前記ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は、前記センサによって発生したセンサ入力から生成される、ホール位置更新装置。
【請求項4】
前記センサはジャイロセンサを含み、
前記センサ入力は、前記ホール位置更新装置の回転運動を検出した場合発生する、請求項3に記載のホール位置更新装置。
【請求項5】
ホールカッターとの結合を提供するホールカッター結合部を含むホール位置更新装置であって、
前記ホール位置更新装置に対するGPS位置を検出するGPS回路と、
移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路と、
ウェイクアップ信号に対する応答として、既保存されたホール位置と前記GPS回路によって検出された前記GPS位置を比較してホール位置更新要否を判断し、前記ホール位置更新が必要であると判断した場合前記GPS位置をサーバに転送する制御回路とを含み、
前記制御回路は、ゴルフコースに対する位置情報を含むマップ情報と、前記GPS位置を比較して、前記ホール位置更新装置が前記ゴルフコースのグリーン上に位置するかどうかを判断する、ホール位置更新装置。
【請求項6】
前記制御回路は、
前記ホール位置更新装置が前記ゴルフコースのグリーン上に位置しない場合、前記GPS回路のデータ更新周期を第1周期に設定し、
前記ホール位置更新装置が前記ゴルフコースのグリーン上に位置する場合、前記GPS回路のデータ更新周期を前記第1周期とは異なる第2周期に設定する、請求項5に記載のホール位置更新装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホール位置更新装置、ホール位置更新システムおよびホールカッターに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフは、ゴルフボールを打ってホール(hole)に入れるスポーツである。ゴルファーは、ゴルフボールの現在位置とホールの位置を考慮して目標地点を決め、ゴルフボールが目標地点に移動するように適切なゴルフクラブを選択してゴルフボールを打つ。
【0003】
ゴルファーは、ホールの位置と現在位置からホールまでの距離を把握するために、ホールに立てられたホールカッター(ピン、pin)とフェアウェー(fairway)に沿って設置されている距離表示固定施設を参考にする。しかし、ホールの位置が随時変化するので、固定施設は随時変化するホールの位置を反映できない。したがって、ゴルファーが現在位置からホールまでの距離を正確に把握し難い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、変わったホールの位置をゴルファーに提供するためのホール位置更新装置、ホール位置更新システムおよびホールカッターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態によるホール位置更新装置は、ホールカッターとの結合を提供するホールカッター結合部を含むホール位置更新装置であって、ホール位置更新装置に対するGPS(Global Positioning System)位置を検出するGPS回路と、移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路と、ウェイクアップ(wakeup)信号に対する応答として移動通信回路を利用してGPS位置をサーバに転送する制御回路とを含み得る。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態において、制御回路は、ウェイクアップ信号に対する応答として移動通信回路に電源を供給した後、GPS位置をサーバに転送し、GPS位置をサーバに転送した後、移動通信回路に対する電源供給を遮断することができる。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置は、一つ以上のボタンを含み、ウェイクアップ信号は、一つ以上のボタンによって発生したボタン入力から生成され得る。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、ウェイクアップ信号は、センサによって発生したセンサ入力から生成され得る。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態において、センサはジャイロセンサを含み、センサ入力は、ホール位置更新装置の回転運動を検出した場合に発生することがある。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態において、センサはタッチセンサを含み、センサ入力は、ユーザのタップ(tap)動作を検出した場合に発生することがある。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態において、制御回路は、ゴルフコースに対する位置情報を含むマップ情報とGPS位置を比較して、ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置するかどうかを判断することができる。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態において、制御回路は、ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置しない場合、GPS回路のデータ更新周期を第1周期に設定し、ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置する場合、GPS回路のデータ更新周期を第1周期とは異なる第2周期に設定することができる。
【0013】
本発明の一実施形態によるホールカッターは、地面を掘削する掘削部と、GPS位置を検出するGPS回路と、移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路と、一つ以上のボタンまたはセンサによって発生したウェイクアップ信号に対する応答として移動通信回路を利用してGPS位置をサーバに転送する制御回路とを含み得る。
【0014】
本発明の一実施形態によるホール位置更新システムは、ホール位置更新装置と、サーバとを含み、ホール位置更新装置は、ホールカッターとの結合を提供するホールカッター結合部と、ホール位置更新装置に対するGPS(Global Positioning System)位置を検出するGPS回路と、移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路と、ウェイクアップ信号に対する応答として移動通信回路を利用してGPS位置をサーバに転送する制御回路とを含み、サーバは、既保存されたホール位置とホール位置更新装置から受信されたGPS位置を比較して、既保存されたホール位置をGPS位置に更新するか否かを決定することができる。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置は一つ以上のボタンを含み、ウェイクアップ信号は、一つ以上のボタンによって発生したボタン入力から生成され得る。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、ウェイクアップ信号は、センサによって発生したセンサ入力から生成され得る。
【0017】
本発明の一実施形態によるホール位置更新装置は、ホールカッターとの結合を提供するホールカッター結合部を含むホール位置更新装置であって、ホール位置更新装置に対するGPS位置を検出するGPS回路と、移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路と、ウェイクアップ信号に対する応答として既保存されたホール位置とGPS回路によって検出されたGPS位置を比較してホール位置更新要否を判断し、ホール位置更新が必要であると判断した場合、GPS位置をサーバに転送する制御回路とを含み得る。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態において、制御回路は、ホール位置更新が必要であると判断した場合、移動通信回路に電源を供給し、移動通信回路を利用してGPS位置をサーバに転送できる。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態において、制御回路は、移動通信回路を利用してGPS位置をサーバに転送した後、移動通信回路に対する電源供給を遮断することができる。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置は一つ以上のボタンを含み、ウェイクアップ信号は、一つ以上のボタンによって発生したボタン入力から生成され得る。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、ウェイクアップ信号は、センサによって発生したセンサ入力から生成され得る。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態において、センサはジャイロセンサを含み、センサ入力は、ホール位置更新装置の回転運動を検出した場合に発生することがある。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態において、制御回路は、ゴルフコースに対する位置情報を含むマップ情報とGPS位置を比較して、ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置するかどうかを判断することができる。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態において、制御回路は、ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置しない場合、GPS回路のデータ更新周期を第1周期に設定し、ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置する場合、GPS回路のデータ更新周期を第1周期とは異なる第2周期に設定することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によればゴルファーは変わったホールの位置を速かに提起されながら、変わったホールの位置をゴルファーに提供するホール位置更新装置はその消耗電力を最小化しながらも正確なホールの位置をゴルファーに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態によるホール位置更新システムを説明するための概略図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するための概略図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるホール位置更新システムの動作方法を説明するための流れ図である。
【
図11】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付する図面を参照して本明細書に開示された実施形態を詳細に説明するが、同一または類似の構成要素は同一または類似の図面符号を付与し、これに係る重複する説明は省略する。また、本明細書に開示された実施形態を説明するにあたり関連する公知技術に係る具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を曖昧にすると判断される場合はその詳細な説明を省略する。また、添付する図面は本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものであり、本明細書に開示された技術的思想は添付する図面によって制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物または代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態によるホール位置更新システムを説明するための概略図である。
【0029】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新システム1は、ホール位置更新装置10と、サーバ20と、移動通信装置30と、ゴルフ距離測定装置40とを含み得る。しかし、本発明の範囲はこれに制限されるものではなく、ホール位置更新システム1には
図1に示されたものより追加的な構成要素がさらに含まれてもよく、一部の構成要素が省略されてもよい。
【0030】
ホール位置更新装置10は、ホールカッター5に結合した形態で具現される。本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置10は、ホールカッター5の一部に一体に結合するか、またはホールカッター5の一部から分離できる。
【0031】
ユーザ、すなわち、グリーンキーパー(green keeper)はホールカッター5を利用して、グリーン上の第1地点に位置していたホールを第2地点に移動することができる。また、ホールカッター5は、地面を掘削する掘削部7を含み得る。例えば、グリーンキーパーは、ホールカッター5を左右に回転させる動作をしながら掘削部7を地面に進入するように押し込む方式で、グリーン上の第2地点を掘削することができる。掘削部7は、その内部に第2地点で掘削した土をそのまま維持し得る。
【0032】
グリーンキーパーは、新しく掘削した第2地点にホールカップを設置した後、掘削部7は取っていた土を第1地点に挿入する方式で、第1地点にあったホールを埋めることができる。この時にも、グリーンキーパーは、ホールカッター5を左右に回転させる動作をしながら土を取っていた掘削部7を地面に進入するように押し込む方式で作業を行うことができる。
【0033】
グリーンキーパーがホールカッター5でホールを掘る間には、ホールカッター5の位置(すなわち、ホール位置更新装置10の位置)がホールの位置となり得る。したがって、グリーンキーパーがホールを掘る間、ホール位置更新装置10は、現在ホール位置を検出することができる。ホール位置更新装置10に対するより具体的な内容については
図2および
図3を参照して後述する。
【0034】
サーバ20は、ネットワーク50を通じてホール位置更新装置10、移動通信装置30およびゴルフ距離測定装置40のうちの少なくとも一つにサービスを提供するコンピューティング装置であり得る。すなわち、サーバ20は、サーバソフトウェアを駆動して他の装置またはソフトウェアにサービスを提供できるパーソナルコンピュータ、ブレードサーバ、メインフレームなど任意のコンピューティング装置を含み得る。
【0035】
例えば、サーバ20は、ホール位置更新装置10、移動通信装置30、およびゴルフ距離測定装置40のうちの少なくとも一つに、ゴルフコース情報、グリーン位置情報、ホール位置情報などをはじめとするゴルフ場関連情報を案内するサービスを提供する。
【0036】
特に、サーバ20は、ゴルファーにホールの位置を提供するサービスを行うことができる。具体的には、サーバ20は、ホール位置更新装置10からホール位置更新装置10のGPS位置を受信できる。
【0037】
一例として、ホール位置更新装置10が自己GPS位置をサーバ20に転送する場合、サーバ20は、ホール位置更新装置10から受信したGPS位置が、サーバ20に既保存されたホール位置と所定の範囲を越える差を有する場合、既保存されたホール位置をGPS位置に更新し、例えば、移動通信装置30およびゴルフ距離測定装置40のうちの少なくとも一つを通じてゴルファーに更新されたホール位置を案内する。
【0038】
他の例として、ホール位置更新装置10は、自らが自己GPS位置を更新する必要があるかどうかを決定するように具現されることもできる。具体的には、ホール位置更新装置10は、ホール位置更新装置10に既保存されたホール位置と、新たに測定したGPS位置が所定の範囲を越える差を有する場合、既保存されたホール位置をGPS位置に更新し、当該GPS位置をサーバ20に転送できる。そうすると、サーバ20は、ゴルファーにホール位置更新装置10から受信したGPS位置を更新されたホール位置として提供することもできる。
【0039】
移動通信装置30は、ネットワーク50を通じてサーバ20に接続できる端末であり得る。移動通信装置30は、サーバ20から提供するゴルフ場関連情報をユーザに提供する。例えば、移動通信装置30は、移動通信ネットワークに接続可能なスマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータなどであり得るが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0040】
ゴルフ距離測定装置40は、移動通信装置30と電気的に接続できる端末であり得る。ゴルフ距離測定装置40は、移動通信装置30を介してサーバ20から提供するゴルフ場関連情報を受信した後、これをユーザに提供する。もちろん、
図1に示したものとは異なり、ゴルフ距離測定装置40はネットワーク50に直接接続されることもできる。この場合、ゴルフ距離測定装置40は、サーバ20から提供するゴルフ場関連情報を直接受信してこれをユーザに提供する。
【0041】
本実施形態において、ゴルフ距離測定装置40はウェアラブル(wearable)装置、例えば、スマートウォッチ、スマートバンドなどであり得るが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0042】
本実施形態において、ネットワーク50は、セルラネットワークをはじめとする移動通信ネットワーク、WiFiネットワーク、ブルートゥースネットワークなどをはじめとする無線ネットワークを含み得るが、本発明の範囲はこれらに限定されず、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などをはじめとする有線ネットワークを含むこともできる。
【0043】
ホールカッター5に取り付けられたホール位置更新装置10は、グリーンキーパーがホールを掘る間現在ホール位置を測定し、測定したホール位置をネットワーク50、例えば、移動通信ネットワークを通じてサーバ20に転送できる。もし、ホール位置更新装置10が自己GPS位置をサーバ20に直ちに転送する場合、サーバ20は、サーバ20に既保存されたホール位置とGPS位置を比較して、最新ホール位置を決定する。これとは異なり、ホール位置更新装置10が、ホール位置更新装置10に既保存されたホール位置とGPS位置を比較して自らが最新ホール位置を決定する場合、サーバ20は、ホール位置更新装置10から受信したGPS位置を最新ホール位置とみなされ、必要に応じてホール位置更新装置10から受信したGPS位置が最新ホール位置に相当するかをさらに検証する過程を行うこともできる。その後、サーバ20は、ネットワーク50を通じて最新ホール位置を移動通信装置30に伝達し、移動通信装置30は、例えば、スマートフォンで実行されるアプリ(app)によりゴルフ距離測定装置40に最新ホール位置を提供することができる。
【0044】
図2は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するための概略図である。
【0045】
ゴルファーは、ゴルファーの位置からホールまでの残った距離を正確に把握する必要がある。しかし、ホールの位置は、例えば、ゴルフ場のグリーン管理、ゴルフコースの難易度調整などのために随時変更され得る。便宜上グリーンの中央までの距離をゴルファーに提供する方式や、ゴルファーが変更されたホールの位置を直接指定すると指定された地点までの距離をゴルファーに提供する方式は厳密に言うとゴルファーに正確なホールの位置を提供できないと言える。
【0046】
このような問題を解決するために、すなわち、ゴルファーに正確なホールの位置を提供するために、ホールまたはホール近くに位置を検出できる装置を具現する方式が考えられる。すなわち、
図2に示すように、グリーンキーパーがホールを掘るために使用するホールカッター5は、結局、現在ホール位置を示すので、ホールカッター5に結合した形態でホール位置を検出できるホール位置更新装置10を考慮することができる。
【0047】
しかし、ホールカッター5の場合、グリーンキーパーが携帯しなければならないので、ホールカッター5に取り付けられた形態で具現されるホール位置更新装置10は、バッテリによって電源が供給され、したがって、バッテリ使用時間を増やすために電源管理が求められる。一方、グリーンキーパーは、現在グリーン上のホール位置を変更した後(すなわち、現在グリーン上の既存ホール位置と異なる位置にホールを作った後)、比較的短時間内に他のコースのグリーンに移動してホール位置を変更することができる。
【0048】
したがって、ホール位置更新装置10のGPS位置を検出する機能は、電源管理下でも、できる限り長時間オン状態にしておく必要がある。
【0049】
このような問題を解決するために、ホール位置更新装置10の消耗電力を最小化し、かつ、正確なGPS位置を検出するための方案が求められる。
【0050】
図2を参照すると、ホール位置更新装置10は、ホールカッター5に結合した形態で具現され得る。
【0051】
ホール位置更新装置10は、ホールカッター5との結合を提供するホールカッター結合部190を含み得る。ホールカッター結合部190は、例えば、ホールカッター5のハンドルと中央支持台の連結部位を囲む形態で具現され得るが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、ホールカッター5の任意の位置に結合固定されるように多様な形態で具現され得る。そして、ホール位置更新装置10の内部にはホール位置更新装置10に電源を供給するためのバッテリ160が含まれる。
【0052】
例えば、ホール位置更新装置10の構成要素は、制御回路100の制御により、電源供給が遮断され得る。例えば、移動通信回路120は、制御回路100によって電源遮断モードに進入することができ、この場合、移動通信回路120に対する電源供給が遮断され得る。その後、「ウェイクアップ信号」が検出されると、移動通信回路120に対する電源供給が再開される。すなわち、本明細書において「ウェイクアップ信号」は、電源遮断モードに進入したホール位置更新装置10の構成要素を電源遮断モードから脱出させるための信号を意味する。
【0053】
本発明のいくつかの実施形態において、ウェイクアップ信号は、一つ以上のボタン110によって発生したボタン入力から生成された信号であり得る。例えば、本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置10は、一つ以上のボタン110が備えられる。グリーンキーパーがホールカッター5で特定位置にホールを掘る間(またはホールを掘る直前、ホールを掘った直後)一つ以上のボタン110を押すと、ホール位置更新装置10は現在ホール位置を検出し、検出したホール位置をネットワーク50を通じてサーバ20に転送できる。
【0054】
また、本発明のいくつかの実施形態において、ウェイクアップ信号は、センサ130によって発生したセンサ入力から生成された信号であり得る。例えば、本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置10は、一つ以上のセンサ130が備えられる。グリーンキーパーがホールカッター5で特定位置にホールを掘る間、例えば、ジャイロセンサによってホールカッター5の回転運動が検出されると、ホール位置更新装置10は現在ホール位置を検出し、検出したホール位置をネットワーク50を通じてサーバ20に転送できる。または、グリーンキーパーがホールカッター5で特定位置にホールを掘る間、例えば、タッチセンサに対してタップ動作をしたことが検出されると、ホール位置更新装置10は現在ホール位置を検出し、検出したホール位置をネットワーク50を通じてサーバ20に転送できる。
【0055】
上述したように、ホール位置更新装置10は、現在ホール位置をサーバ20に直ちに転送することもでき、ホール位置更新装置10に既保存されたホール位置とGPS位置を比較して自らが最新ホール位置を決定した後、サーバ20に転送することもできる。
【0056】
このように、グリーンキーパーが新たなホール位置にホールカッター5を位置させた時、当該ホール位置を更新する方式を利用することによって、ホール位置更新装置10の消耗電力を最小化し、かつ、正確なGPS位置を検出することができる。
【0057】
図3は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【0058】
図3を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10は、制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、ジャイロセンサ130、GPS回路140、電源供給回路150、およびバッテリ160を含み得る。そして、バッテリ160を充電可能か否かに応じて、本実施形態によるホール位置更新装置10は充電回路170をさらに含むこともできる。
【0059】
制御回路100は、ホール位置更新装置10の全般的な動作を制御する。制御回路100は、マイクロプロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、AP(Application Processor)などで具現されるが、本発明の範囲はこれらに限定されない。制御回路100は、ホール位置更新装置10の機能を具現するソフトウェアまたはプログラムを実行することができる。
【0060】
特に、制御回路100は電源供給回路150を制御し、制御回路100自身が移動通信回路120、センサ130およびGPS回路140のうちの少なくとも一つに対する電源を供給または遮断することができる。
【0061】
また、制御回路100は、
図2に関連して説明したウェイクアップ信号を検出するためのウェイクアップ信号検出回路をさらに含み得る。ウェイクアップ信号の検出回路は、例えば、公知の割り込み検出方式を用いて具現されるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0062】
移動通信回路120はネットワーク50、例えば、移動通信ネットワークを通じてサーバ20との接続を提供する。具体的には、制御回路100が電源供給回路150を制御して移動通信回路120に電源を供給する場合、移動通信回路120はネットワーク50を通じてサーバ20との接続を提供し、制御回路100が電源供給回路150を制御して移動通信回路120に電源を遮断する場合、移動通信回路120はオフ(off)になる。
【0063】
センサ130は、ジャイロセンサを含み得る。この場合、センサ130は、ホールカッター5の回転運動を検出することができる。すなわち、センサ130は、グリーン上にホールを新たに掘ったときの特徴的な動き、例えば、ホールカッター5が時計方向または反時計方向に回転する運動を検出することができる。
【0064】
また、センサ130は、タッチセンサを含み得る。この場合、センサ130は、ユーザのタップ動作を検出することができる。すなわち、センサ130は、例えば、グリーンキーパーがホール位置を変更した後、2回タップ動作をするように予め定められた動作をしたかどうかを検出することができる。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置10は、具体的な具現目的に応じて、ボタン100、ジャイロセンサ、タッチセンサのうちの少なくとも一つを含むように具現される。
【0066】
GPS回路140は、ホールに対するGPS位置を検出することができる。具体的には、GPS回路140は、ホール位置更新装置10に対するGPS位置を検出することによって、ホールに対するGPS位置を検出することができる。GPS回路140は、衛星と通信してGPS位置の座標を受信できるGPS通信チップを含み得る。
【0067】
GPS回路140もまた、制御回路100が電源供給回路150を制御して電源がオン/オフになり、特に、制御回路100は、GPS回路140のデータ更新周期を調節することができる。
【0068】
例えば、制御回路100は、ゴルフコースに対する位置情報を含むマップ情報と、GPS回路140によって検出したGPS位置を比較して、ホール位置更新装置10(またはホールカッター5)がゴルフコースのグリーン上に位置するかどうかを判断し、グリーン上に位置しない場合、GPS回路140のデータ更新周期を第1周期に設定し、グリーン上に位置する場合、GPS回路140のデータ更新周期を第1周期とは異なる第2周期に設定する。ここで第1周期は、第2周期より長いこともある。言い換えれば、ホール位置更新装置10がグリーン上に位置する場合、グリーン上に位置しない場合よりさらに頻繁にGPS位置を検出するように、制御回路100はGPS回路140を制御することができる。
【0069】
電源供給回路150は制御回路100制御下で、制御回路100、移動通信回路120、センサ130、およびGPS回路140に電力を供給する。電源供給回路150はバッテリ160から電力が提供される。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置10は、充電回路170をさらに含み得る。例えば、ホール位置更新装置10のバッテリ160が充電が可能な電池、例えば、2次電池として具現される場合、充電回路170はバッテリ160を充電することができる。
【0071】
また、本発明のいくつかの実施形態において、ホール位置更新装置10のバッテリ160が充電が不可能な電池、例えば、1次電池として具現される場合、ホール位置更新装置10は充電回路170を省略できる。
【0072】
制御回路100はウェイクアップ信号に対する応答としてすなわち、一つ以上のボタン110によって発生したボタン入力に対する応答として、またはセンサ130によって発生したセンサ入力に対する応答として新たに測定したGPS位置をサーバ20に転送するか、既保存されたホール位置とGPS回路140によって検出されたGPS位置を比較してホール位置更新要否を判断し、ホール位置更新が必要であると判断したGPS位置をサーバ20に転送できる。
【0073】
図4は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0074】
図4を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10の動作方法は、制御回路100がGPS回路140を駆動する段階(S401)を含み得る。グリーンキーパーが現在グリーン上のホール位置を変更した後、比較的短時間内に他のコースのグリーンに移動してホール位置を変更する状況を考慮して、制御回路100は、グリーンキーパーがホールカッター5を使用する間、GPS回路140は、常にまたはほとんどの時間オン状態となるように駆動することができるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0075】
また、前記方法は、制御回路100がボタン入力を検出する段階(S403)を含み得る。ここでボタン入力を検出することは、グリーンキーパーがホールの位置を変更したことを知らせるためにホール位置更新装置10の一つ以上のボタン110を押すことによって発生したボタン信号を検出するものであり得る。ボタン信号の検出は、例えば、公知の割り込み検出方式を用いて具現されるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0076】
一方、本発明のいくつかの実施形態において、制御回路100がボタン入力を検出する段階(S403)は、制御回路100がタッチセンサを利用してユーザのタップ動作を検出することで変形することもできる。
【0077】
上記で、段階(S401)を行った後、段階(S403)を行うことを説明したが、GPS回路140の常時駆動による電力消耗を減らすために、制御回路100がボタン入力を検出すると(S403)、制御回路100がGPS回路140を駆動することもでき(S401)、本発明はこれに限定されない。
【0078】
また、前記方法は、制御回路100が移動通信回路120に電源を供給する段階(S405)と、移動通信回路120を用いて、ホール位置更新装置10が移動通信ネットワークに成功的に接続しているかどうかを確認した後、GPS位置データ、すなわち、最新位置データをサーバ20に転送する段階(S407)を含み得る。
【0079】
制御回路100は、GPS位置データをサーバ20に転送した後、移動通信回路120に対する電源供給を遮断し、再びボタン入力(またはタッチセンサ入力)を待機する段階(S403)に進行する。
【0080】
サーバ20は、既保存されたホール位置とホール位置更新装置10から受信されたGPS位置を比較して、既保存されたホール位置を受信されたGPS位置に更新するか否かを決定する。ここで、ホール位置更新が必要であると判断する場合は、既保存された位置データとGPS位置データの距離の差が所定距離以上に相当することを意味する。例えば、保存位置データとGPS位置データの距離の差が1m以上、2m以上のように数メートル以上の距離の差を有する場合にのみホール位置更新が必要であると判断する。もちろん、このような基準は例示的なものに過ぎず、具体的な具現目的に応じてホール位置更新が必要かどうかを判断する政策およびアルゴリズムは多様に変更され得る。
【0081】
さらに、サーバ20は、ホール位置更新装置10から複数のGPS位置を受信する場合、複数のGPS位置中の有効なデータと判断されるGPS位置を選択することができる。例えば、グリーンキーパーがグリーン上の第1地点に位置していたホールを第2地点に移動する過程で、少なくとも2回のGPS位置測定が行われる。まず、第2地点を掘削する場合、グリーンキーパーが掘削するためにホールカッター5を左右に回転させる動作をすると、ジャイロセンサが回転動作を検出することによって、これに伴うGPS測定が行われる。その後、第1地点を埋める場合、グリーンキーパーが土を埋めるために、なおホールカッター5を左右に回転させる動作をすると、ジャイロセンサが回転動作を検出することによって、これに伴うGPS測定が行われる。サーバ20は、例えば、ホール位置更新装置10から提供されるGPS位置データの受信時点などを考慮した所定の政策およびアルゴリズムにより、ホール位置更新装置10から1次受信されたGPS位置データのみが有効で、2次受信されたGPS位置データは有効でないと判断するように具現されることもできる。
【0082】
その後、サーバ20はホール位置更新装置10から受信したGPS位置が、サーバ20に既保存されたホール位置と所定の範囲を越える差を有する場合、または、ホール位置更新装置10から受信したGPS位置が有効なデータに相当し、サーバ20に既保存されたホール位置と所定の範囲を越える差を有する場合、既保存されたホール位置をGPS位置に更新し、例えば、移動通信装置30およびゴルフ距離測定装置40のうちの少なくとも一つを通じて、ゴルファーに更新されたホール位置を案内する。
【0083】
本実施形態によれば、ホール位置更新装置10は、測定したGPS位置データをサーバ20に転送する場合にのみ移動通信回路120に電源を供給し、サーバ20に転送が完了した後移動通信回路120に対する電源を遮断する方式で電力管理を行いながらも、GPS回路140に対しては十分な時間電源を供給することによって、ホール位置更新装置10は、その消耗電力を最小化しながらも正確なホールの位置をゴルファーに提供することができる。
【0084】
しかし、本発明のいくつかの実施形態において、移動通信回路120に対する電源供給政策は本実施形態で説明した方式に限定されず、必要に応じて移動通信回路120に対する電源供給方式は多様に変更され得る。
【0085】
図5は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0086】
図5を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10の動作方法は、制御回路100がGPS回路140を駆動する段階(S501)を含み得る。
【0087】
また、前記方法は、制御回路100がジャイロセンサ入力を検出する段階(S503)を含み得る。ここで、ジャイロセンサ入力を検出することは、グリーンキーパーがホールを掘る間ホールカッター5の回転運動により発生するセンサ信号を検出するものであり得る。センサ信号の検出は、例えば、公知の割り込み検出方式を用いて具現されるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0088】
上記で、段階(S501)を行った後、段階(S503)を行うことを説明したが、GPS回路140の常時駆動による電力消耗を減らすために、制御回路100がジャイロセンサ入力を検出すると(S503)、制御回路100がGPS回路140を駆動することもでき(S501)、本発明はこれに限定されない。
【0089】
また、前記方法は、制御回路100が移動通信回路120に電源を供給する段階(S505)と、移動通信回路120を用いて、ホール位置更新装置10が移動通信ネットワークに成功的に接続しているかどうかを確認した後、GPS位置データ、すなわち、最新位置データをサーバ20に転送する段階(S507)を含み得る。
【0090】
制御回路100は、GPS位置データをサーバ20に転送した後、移動通信回路120に対する電源供給を遮断し、再びジャイロセンサ入力を待機する段階(S503)に進行する。
【0091】
本実施形態によれば、ホール位置更新装置10は、測定したGPS位置データをサーバ20に転送する場合にのみ移動通信回路120に電源を供給し、サーバ20に転送が完了した後移動通信回路120に対する電源を遮断する方式で電力管理を行いながらも、GPS回路140に対しては十分な時間電源を供給することによって、ホール位置更新装置10は、その消耗電力を最小化しながらも正確なホールの位置をゴルファーに提供することができる。
【0092】
しかし、本発明のいくつかの実施形態において、移動通信回路120に対する電源供給政策は本実施形態で説明した方式に限定されず、必要に応じて移動通信回路120に対する電源供給方式は多様に変更され得る。
【0093】
図6は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【0094】
図6を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10は、制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、ジャイロセンサ130、GPS回路140、電源供給回路150、バッテリ160、およびマップ情報135とを含み得る。そして、バッテリ160を充電可能か否かに応じて、本実施形態によるホール位置更新装置10は充電回路170をさらに含むこともできる。制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、センサ130、GPS回路140、電源供給回路150、バッテリ160、および充電回路170に関する説明は
図3を参照し、詳細な内容はここで重複して説明しない。
【0095】
マップ情報135は、ゴルフコースに対する位置情報を含み得る。例えば、マップ情報135は、当該ゴルフコース、例えば、フェアウエー、グリーン領域などに対するGPS位置情報を含み得る。マップ情報135は、例えば、ホール位置更新装置10に備えられたレジスタ、メモリまたはストレージなどに保存される。
【0096】
制御回路100はマップ情報と、GPS回路140によって提供されるGPS位置を比較して、ホール位置更新装置10がゴルフコースのグリーン上に位置するかどうかを判断することができる。
【0097】
ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置しない場合、制御回路100は、GPS回路140のデータ更新周期を第1周期に設定し、ホール位置更新装置がゴルフコースのグリーン上に位置する場合、制御回路100は、GPS回路140のデータ更新周期を第1周期とは異なる第2周期に設定する。
【0098】
ここで第1周期は、第2周期より長いこともある。言い換えれば、ホール位置更新装置10がグリーン上に位置する場合、グリーン上に位置しない場合よりさらに頻繁にGPS位置を検出するように、制御回路100はGPS回路140を制御することができる。
【0099】
図7は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0100】
図7を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10の動作方法は、制御回路100がGPS回路140を第1動作モードで駆動する段階(S701)を含み得る。ここで第1動作モードは、GPS回路140のデータ更新周期が第1周期となるように設定されたGPS回路140の動作モードをいう。
【0101】
また、前記方法は、制御回路100がマップ情報と、GPS回路140によって提供されるGPS位置を比較する段階(S703)を含み得る。
【0102】
また、前記方法は、比較の結果、ホール位置更新装置10がゴルフコースのグリーン上に位置するかどうかを判断する段階(S705)を含み得る。ホール位置更新装置10がゴルフコースのグリーン上に位置すると判断された場合(S707、「はい」)、前記方法は、GPS回路140を第2動作モードで駆動する段階(S707)に進行する。ここで第2動作モードは、GPS回路140のデータ更新周期が、第1周期よりさらに短い第2周期となるように設定されたGPS回路140の動作モードをいう。
【0103】
また、前記方法は、GPS回路140が第2動作モードで駆動される間、制御回路100がボタン入力またはジャイロセンサ入力を検出する段階(S709)、およびGPS位置データをサーバ20に転送する段階(S711)を含み得る。これに対する詳細な内容は
図3~
図5に関連して説明したので、その重複する内容に対する説明を省略する。
【0104】
ホール位置更新装置10がゴルフコースのグリーン上に位置しないと判断された場合(S707、「いいえ」)、前記方法は、GPS回路140を第1動作モードで駆動する段階(S701)に進行する。
【0105】
実施形態によれば、GPS回路140に対して精密な電源管理を行うことによって、ホール位置更新装置10は、その消耗電力をさらに最小化しながらも正確なホールの位置をゴルファーに提供することができる。
【0106】
図8は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0107】
図8を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10の動作方法は、制御回路100がGPS回路140を駆動する段階(S801)を含み得る。グリーンキーパーが現在グリーン上のホール位置を変更した後、比較的短時間内に他のコースのグリーンに移動してホールの位置を変更する状況を考慮して、制御回路100は、グリーンキーパーがホールカッター5を使用する間、GPS回路140は常にまたはほとんどの時間オン状態となるように駆動することができるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0108】
また、前記方法は、制御回路100がボタン入力を検出する段階(S803)を含み得る。ここでボタン入力を検出することは、グリーンキーパーがホールの位置を変更したことを知らせるためにホール位置更新装置10の一つ以上のボタン110を押すことによって発生したボタン信号を検出するものであり得る。ボタン信号の検出は、例えば、公知の割り込み検出方式を用いて具現されるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0109】
一方、本発明のいくつかの実施形態において、制御回路100がボタン入力を検出する段階(S803)は、制御回路100がタッチセンサを利用してユーザのタップ動作を検出することで変形することもできる。
【0110】
上記で、段階(S801)を行った後、段階(S803)を行うことを説明したが、GPS回路140の常時駆動による電力消耗を減らすために、制御回路100がボタン入力を検出すると(S803)、制御回路100がGPS回路140を駆動することもでき(S801)、本発明はこれに限定されない。
【0111】
また、前記方法は、ホール位置更新装置10に既保存されたホール位置に関する位置データとGPS位置データを比較する段階(S805)を含み得る。ここで、既保存されたホール位置に関する位置データは、例えば、ホール位置更新装置10に備えられたレジスタ、メモリまたはストレージなどに保存される。
【0112】
また、前記方法は、比較結果に基づいて、ホール位置更新要否を判断する段階(S807)を含み、ホール位置更新が必要であると判断された場合(S807、「はい」)、前記方法は、制御回路100が移動通信回路120に電源を供給する段階(S809)と、移動通信回路120を用いて、ホール位置更新装置10が移動通信ネットワークに成功的に接続しているかどうかを確認した後、GPS位置データ、すなわち、最新位置データをサーバ20に転送する段階(S811)を含み得る。
【0113】
制御回路100は、GPS位置データをサーバ20に転送した後、移動通信回路120に対する電源供給を遮断し、再びボタン入力(またはタッチセンサ入力)を待機する段階(S803)に進行する。
【0114】
ここで、ホール位置更新が必要であると判断する場合は、既保存された位置データとGPS位置データの距離の差が所定距離以上に相当することを意味する。例えば、保存位置データとGPS位置データの距離の差が1m以上、2m以上のように数メートル以上の距離の差を有する場合にのみホール位置更新が必要であると判断する。もちろん、このような基準は例示的なものに過ぎず、具体的な具現目的に応じてホール位置更新が必要かどうかを判断する政策およびアルゴリズムは多様に変更され得る。
【0115】
ホール位置更新が必要でないと判断された場合(S807、「いいえ」)、前記方法は、再びボタン入力(またはタッチセンサ入力)を待機する段階(S803)に進行する。
【0116】
ここでホール位置更新が必要でないと判断する場合は、保存位置データとGPS位置データの距離の差が所定距離未満に相当することを意味する。例えば、保存位置データとGPS位置データの距離の差が1m未満の場合にはホール位置更新が必要でないと判断する。もちろん、このような基準は例示的なものに過ぎず、具体的な具現目的に応じてホール位置更新が必要かどうかを判断する政策およびアルゴリズムは多様に変更され得る。
【0117】
本実施形態によれば、ホール位置更新装置10は、ホール位置更新が必要であると判断された場合にのみ移動通信回路120に電源を供給し、ホール位置更新が完了した後移動通信回路120に対する電源を遮断する方式で電力管理を行いながらも、GPS回路140に対しては十分な時間電源を供給することによって、ホール位置更新装置10は、その消耗電力を最小化しながらも正確なホールの位置をゴルファーに提供することができる。
【0118】
しかし、本発明のいくつかの実施形態において、移動通信回路120に対する電源供給政策は本実施形態で説明した方式に限定されず、必要に応じて移動通信回路120に対する電源供給方式は多様に変更され得る。
【0119】
図9は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0120】
図9を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10の動作方法は、制御回路100がGPS回路140を駆動する段階(S901)を含み得る。
【0121】
また、前記方法は、制御回路100がジャイロセンサ入力を検出する段階(S903)を含み得る。ここでジャイロセンサ入力を検出することは、グリーンキーパーがホールを掘る間ホールカッター5の回転運動により発生するセンサ信号を検出するものであり得る。センサ信号の検出は、例えば、公知の割り込み検出方式を用いて具現されるが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0122】
上記で、段階(S901)を行った後、段階(S903)を行うことを説明したが、GPS回路140の常時駆動による電力消耗を減らすために、制御回路100がジャイロセンサ入力を検出すると(S903)、制御回路100がGPS回路140を駆動することもでき(S901)、本発明はこれに限定されない。
【0123】
また、前記方法は、ホール位置更新装置10に既保存されたホール位置に関する位置データとGPS位置データを比較する段階(S905)を含み得る。
【0124】
また、前記方法は、比較結果に基づいて、ホール位置更新要否を判断する段階(S907)を含み、ホール位置更新が必要であると判断された場合(S907、「はい」)、前記方法は、制御回路100が移動通信回路120に電源を供給する段階(S909)と、移動通信回路120を用いて、ホール位置更新装置10が移動通信ネットワークに成功的に接続しているかどうかを確認した後、GPS位置データ、すなわち、最新位置データをサーバ20に転送する段階(S911)を含み得る。
【0125】
制御回路100は、GPS位置データをサーバ20に転送した後、移動通信回路120に対する電源供給を遮断し、再びセンサ入力を待機する段階(S903)に進行する。
【0126】
ホール位置更新が必要でないと判断された場合(S907、「いいえ」)、前記方法は、再びセンサ入力を待機する段階(S903)に進行する。
【0127】
本実施形態によれば、ホール位置更新装置10は、ホール位置更新が必要であると判断された場合にのみ移動通信回路120に電源を供給し、ホール位置更新が完了した後移動通信回路120に対する電源を遮断する方式で電力管理を行いながらも、GPS回路140に対しては十分な時間電源を供給することによって、ホール位置更新装置10は、その消耗電力を最小化しながらも正確なホールの位置をゴルファーに提供することができる。
【0128】
しかし、本発明のいくつかの実施形態において、移動通信回路120に対する電源供給政策は本実施形態で説明した方式に限定されず、必要に応じて移動通信回路120に対する電源供給方式は多様に変更され得る。
【0129】
図10は、本発明の一実施形態によるホール位置更新システムの動作方法を説明するための流れ図である。
【0130】
図10を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新システム2は、ホール位置更新装置10、サーバ20、移動通信装置30、60およびゴルフ距離測定装置40、70を含み得る。しかし、本発明の範囲はこれに限定されず、ホール位置更新システム2には
図10に示されたものより追加的な構成要素がさらに含まれてもよく、一部の構成要素が省略されてもよい。
【0131】
ホールカッター5に取り付けられたホール位置更新装置10は、現在ホール位置を測定し、測定したホール位置をゴルフ距離測定装置70に転送する。ゴルフ距離測定装置70がホール位置更新装置10から受信したホール位置を移動通信装置60に提供すると、移動通信装置60はネットワーク50、例えば、移動通信ネットワークを通じてホール位置をサーバ20に転送する。サーバ20は、ネットワーク50を通じて最新ホール位置を移動通信装置30に伝達し、移動通信装置30は、例えば、スマートフォンで実行されるアプリによりゴルフ距離測定装置40に最新のホール位置を提供することができる。
【0132】
図11は、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【0133】
図11を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10は、制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、ジャイロセンサ130(またはタッチセンサ)、GPS回路140、電源供給回路150、バッテリ160およびBT(Bluetooth)回路180を含み得る。そして、バッテリ160を充電可能か否かに応じて、本実施形態によるホール位置更新装置10は、充電回路170をさらに含むこともできる。制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、センサ130、GPS回路140、電源供給回路150、バッテリ160および充電回路170に関する説明は
図3を参照し、詳細な内容はここで重複して説明しない。
【0134】
BT回路180は、ホール位置更新装置10が測定したホール位置をゴルフ距離測定装置70に転送するためのブルートゥース通信インターフェースを提供することができる。すなわち、BT回路180は、
図1~
図9と関連して上述した内容のうち、ホール位置更新装置10がネットワーク50に転送するホール位置データを、ゴルフ距離測定装置70および移動通信装置60を経てネットワーク50に転送できるようにする通信環境を提供することができる。
【0135】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の属する分野で通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態もまた本発明の権利範囲に属する。