(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-31
(45)【発行日】2024-02-08
(54)【発明の名称】保管および取り出しシステム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20240201BHJP
B65G 1/00 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
B65G1/04 555A
B65G1/00 501C
(21)【出願番号】P 2020518003
(86)(22)【出願日】2018-09-28
(86)【国際出願番号】 US2018053307
(87)【国際公開番号】W WO2019067837
(87)【国際公開日】2019-04-04
【審査請求日】2021-08-04
(32)【優先日】2017-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513150764
【氏名又は名称】シムボティック エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクドナルド、テッド ディー
(72)【発明者】
【氏名】ブザン、フォレスト
(72)【発明者】
【氏名】キーティング、ジョン エフ
(72)【発明者】
【氏名】コンラッド、ジュエルゲン ディー
(72)【発明者】
【氏名】アタエイ-エスファハニ、アーミン
【審査官】寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-031210(JP,A)
【文献】特開平01-195512(JP,A)
【文献】国際公開第2016/115569(WO,A1)
【文献】特開昭64-065412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
B65G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管アレイシステムであって、前記保管アレイシステムが、
開いた非決定的な搬送表面と、
前記開いた非決定的な搬送表面に関連して配置されたナビゲーションアレイであって、前記ナビゲーションアレイの少なくとも一部が、前記開いた非決定的な搬送表面に沿った直線方向を画定する、分布した特徴部を含み、前記分布した特徴部の第1の位置に第1のウェイポイントを有し、前記一部が、前記分布した特徴部に沿った前記第1のウェイポイントから変位され、前記直線方向に対して角度をなす方向に前記第1のウェイポイントに対してオフセットされた第2のウェイポイントを有する、ナビゲーションアレイと、
非ホロノミックのステアリングシステムを備え、前記開いた非決定的な搬送表面を通行するように配置された自動誘導ボットであって、前記自動誘導ボットが、前記分布した特徴部を検出するセンサデータを利用するボットポーズ決定システムを有する、自動誘導ボットと
を含み、
前記自動誘導ボットが、実質的に滑らかな湾曲したボットの通行経路を前記開いた非決定的な搬送表面に生成するように構成された制御装置を含み、前記通行経路が、ボットの動的モデルに基づいて決定された前記実質的に滑らかな湾曲したボットの通行経路に沿った前記自動誘導ボットの所定の最適軌道を有し、前記第1のウェイポイントおよび前記第2のウェイポイントを接続する、
保管アレイシステム。
【請求項2】
前記所定の最適軌道が、時間に対して最適である、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項3】
前記所定の最適軌道が、パラメータ化されていない、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項4】
前記通行経路が、前記分布した特徴部によって画定された直線方向から滑らかに分岐する第1の部分と、前記第2のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向に滑らかに合流する第2の部分とを有する、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項5】
前記直線方向および前記別の直線方向が、前記開いた非決定的な搬送表面に対して共通の向きを有する、請求項4記載の保管アレイシステム。
【請求項6】
前記直線方向および前記別の直線方向が、前記別の直線方向が前記直線方向と交差するように異なる向きを有する、請求項4記載の保管アレイシステム。
【請求項7】
前記第1の部分および前記第2の部分が、異なる曲率を有する、請求項4記載の保管アレイシステム。
【請求項8】
前記自動誘導ボットが前記通行経路上を移動すると、前記第1のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定する前記ボットポーズ決定システムのボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができる前記ナビゲーションアレイの前記分布した特徴部の別の部分の、前記ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットのポーズを決定することができる前記ナビゲーションアレイの前記分布した特徴部の部分のセンサ範囲を離れるように、前記通行経路の少なくとも一部が配置される、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項9】
前記自動誘導ボットが前記通行経路上を移動すると、前記第1のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定するボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができる前記ナビゲーションアレイの線形分布の、前記ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットポーズ決定が前記第1のウェイポイントにあるときに依存する前記直線方向を画定する前記分布した特徴部の部分のセンサ範囲を離れるように、前記通行経路の少なくとも一部が配置される、請求項8記載の保管アレイシステム。
【請求項10】
前記分布した特徴部が、コード化されていない、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項11】
前記第2のウェイポイントが、別の直線方向を画定する別の分布した特徴部に位置づけられる、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項12】
前記ボットポーズ決定システムが、ボットホイール走行距離計でボットのポーズを決定する、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項13】
前記第1のウェイポイントおよび前記第2のウェイポイントの少なくとも1つが、前記ナビゲーションアレイによって画定された別の直線方向との前記直線方向の交差点に配置されたノードである、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項14】
前記通行経路が、前記第1のウェイポイントと前記第2のウェイポイントとの間に配置された前記直線方向に沿った他のウェイポイントを迂回する、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項15】
前記通行経路が、前記第1のウェイポイントと前記第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定する前記ナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差する、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項16】
前記通行経路の前記所定の最適軌道が、前記制御装置によって動的に選択される、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項17】
前記自動誘導ボットが、前記自動誘導ボットを操縦するために、駆動ホイールと、前記駆動ホイールで差動トルクを利用する駆動装置とを含む、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項18】
前記保管アレイシステムがさらに、保管通路を有する保管アレイを備え、
前記通行経路が、前記第1のウェイポイントと前記第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定する前記ナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、前記直線方向および前記別の直線方向の少なくとも1つが、
保管通路を互いに接続すること、
保管通路と交差すること、および
少なくとも1つの保管通路と整列すること
の1つまたは複数を行う、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項19】
前記保管アレイシステムがさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、前記第1のウェイポイントおよび前記第2のウェイポイントの1つまたは複数が、少なくとも1つの保管通路への開口部に配置される、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項20】
前記保管アレイシステムがさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを備え、
前記通行経路が、前記第1のウェイポイントと前記第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定する前記ナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、前記直線方向および前記別の直線方向の少なくとも1つが、
前記保管通路を前記インターフェースステーションドライブウェイおよび前記バッファステーションの1つまたは複数に接続すること、
前記インターフェースステーションドライブウェイおよび前記バッファステーションの1つまたは複数のうちの1つを、1つまたは複数のインターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの別の1つに接続すること、
前記インターフェースステーションドライブウェイおよび前記バッファステーションの1つまたは複数と交差すること、および
前記インターフェースステーションドライブウェイおよび前記バッファステーションの1つまたは複数と整列すること
の1つまたは複数を行う、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項21】
前記保管アレイシステムがさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを備え、
前記第1のウェイポイントおよび前記第2のウェイポイントの少なくとも1つが、
前記インターフェースステーションドライブウェイの少なくとも1つの開口部に配置されること、および
前記バッファステーションの少なくとも1つの保持位置に配置されること
の1つまたは複数を行う、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項22】
前記保管アレイシステムがさらに、保管通路を有する保管アレイを備え、前記直線方向が、前記保管通路を接続し、自動誘導ボットの最小の旋回半径および自動誘導ボットの軸距の1つまたは複数とは無関係に、各々の接続された通路の開口部に隣接して配置される、請求項1記載の保管アレイシステム。
【請求項23】
前記保管アレイシステムがさらに、保管通路を有する保管アレイとインターフェースステーションドライブウェイとを備え、前記第1のウェイポイントに関連付けられた前記直線方向と前記第2のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向との間のオフセットが、自動誘導ボットの寸法とは無関係であるように、前記第1のウェイポイントが通路の開口部に近接および整列し、前記第2のウェイポイントが前記インターフェースステーションドライブウェイの開口部に近接および整列する、請求項1記載の保管アレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2017年9月28日に出願の米国仮特許出願第62/564,568号の特許出願であって、その利益を主張するものであり、その開示は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
例示的な実施形態は、概して、材料取り扱いシステムに関し、より詳細には、材料取り扱いシステム内での品物の搬送および保管に関する。
【背景技術】
【0003】
保管および取り出しシステムにおける従来のホロノミックおよび非ホロノミックの自律車両は、ガイド特徴部から形成されたネットワークに沿って移動する。これらのガイド特徴部は、ガイドネットワークを形成するために互いに対して配置されている平行で角度が付いた(たとえば、分岐および交差している)ガイド特徴部を含む。自律車両は、ナビゲートするときにガイド特徴部を連続的または略連続的に検知するラインフォローセンサなどのセンサを使用して、ガイド特徴部に有効に追従することによってナビゲートする。さらに、従来の自律車両のナビゲーションは、ガイド特徴部の連続的または略連続的な検知に依存し、ここで自律車両は、ガイド特徴部のネットワークに沿って(センサが検知し続けることができるように)のみ移動することに制限されており、そのような制限の性質により、保管および取り出しシステムにわたる自律車両の移動時間が増加する。このような移動の制限は、非ホロノミックの自律車両にとって特に不利であり、結果として、特に旋回スペースが制限された通行表面上の移動経路および速度の利用が制限される(たとえば、コーナーまたは交差点での90°の旋回)。理解され得るように、ガイド特徴部の交差点で急旋回するために、自律車両は、減速してから旋回しなければならず、これによって、保管および取り出しシステムを介する自律車両の移動時間も増加する。
【発明の概要】
【0004】
自律車両の移動時間を短縮するように保管および取り出しシステムにおける一場所から別の場所への自律車両のより直接的な道筋を可能にする非ホロノミックの自律車両ナビゲーションを提供することには利点があるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
開示される実施形態の前述の態様および他の特徴を、以下の記述において、添付の図面と関連して説明する。
【0006】
【
図1】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの概略図である。
【
図1A】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図1B】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図1C】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムによって形成される混合パレット積載物の概略図である。
【
図1D】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図2A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図2B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図2C】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図3A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図3B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図3C】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図4】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図5】開示される実施形態の態様による搬送車両の概略図である。
【
図5A】開示される実施形態の態様による搬送車両の概略図である。
【
図5B】開示される実施形態の態様による搬送車両の概略図である。
【
図6】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
【
図6A】開示される実施形態の態様による例示的な軌道の概略図である。
【
図6B】開示される実施形態の態様による例示的なボット経路を示す図である。
【
図6C】開示される実施形態の態様による例示的な速度プロファイル軌道を示す図である。
【
図6D】開示される実施形態の態様による例示的な左/右トルクプロットを示す図である。
【
図7A】従来の非ホロノミックの搬送経路の概略図である。
【
図7B】開示される実施形態の態様による非ホロノミックの搬送経路の概略図である。
【
図8】開示される実施形態の態様によるフロー図である。
【
図9】開示される実施形態の態様によるフロー図である。
【
図10】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図11】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図12】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
【
図13】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステム100の概略図である。開示される実施形態の態様は図面を参照して説明されるが、開示される実施形態の態様は、多くの形態で具体化され得ることが理解されるべきである。加えて、任意の適切なサイズ、形状、または種類の要素または材料が使用され得る。
【0008】
開示される実施形態の態様によれば、自動保管および取り出しシステム100は、たとえば、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるものなどのケースユニットに対する小売店から受けた注文を満たすために、小売流通センターまたは倉庫において動作し得る。たとえば、ケースユニットは、トレイ内、トート上またはパレット上に保管されていない(たとえば、収容されていない)商品のケースまたはユニットである。他の例では、ケースユニットは、トレイ内、トート上またはパレット上などに、任意の適切な方法で収容されている商品のケースまたはユニットである。さらに別の例では、ケースユニットは、収容されていない品物と収容されている品物との組み合わせである。なお、ケースユニットは、たとえば、ケースに入れられた商品のユニット(たとえば、スープ缶のケース、シリアルの箱など)またはパレットから取り出されるかまたはパレット上に配置されるように適合される個別の商品を含む。開示される実施形態の態様によれば、ケースユニット用の配送ケース(たとえば、カートン、樽、箱、木箱、水差し、またはケースユニットを保持するのに任意の他の適切な装置)は、サイズが変更可能であり、配送においてケースユニットを保持するために使用されてもよく、配送のためにパレットに積載可能であるように構成されてもよい。なお、たとえば、ケースユニットの束またはパレットが保管および取り出しシステムに到着するときに、各パレットの内容物が、均一であってもよく(たとえば、各パレットが所定数の同一の品物を保持する-1つのパレットがスープを保持し、別のパレットがシリアルを保持する)、パレットが保管および取り出しシステムから離れると、パレットが、たとえば混合パレットを形成するために分類された配置でパレタイザへと提供される、任意の適切な数および組み合わせの異なるケースユニットを含んでいてもよい(たとえば、各々が異なる種類のケースユニットを保持する混合パレット-1つのパレットがスープとシリアルの組み合わせを保持する)。実施形態において、本明細書に記載の保管および取り出しシステムは、ケースユニットが保管され取り出される任意の環境に適用されてもよい。
【0009】
なお、
図1Cも参照すると、たとえば、(たとえば製造業者または卸売業者から)入ってくるケースユニットの束またはパレットが、自動保管および取り出しシステム100の補充のために保管および取り出しシステムに到着するときに、各パレットの内容物は均一であってもよい(たとえば、各パレットが所定数の同一の品物を保持する-1つのパレットがスープを保持し、別のパレットがシリアルを保持する)。理解され得るように、このようなパレット積載物のケースは、実質的に同様であってもよく、換言すれば、同種のケース(たとえば、同様の寸法)であってもよく、同一のSKUを有していてもよい(あるいは、上述のように、パレットは同種のケースで形成された層を有する「レインボー(rainbow)」パレットであってもよい)。ケースが補充注文を満たした状態で、パレットPAL(または、パレットに積載されていないトレーラまたはトラックの積載物などの適切な出庫の積載物)が保管および取り出しシステム100から離れるときに、パレットPALは、任意の適切な数および組み合わせの異なるケースユニットCUを含んでいてもよい(たとえば、各パレットは、異なる種類のケースユニットを保持してもよい-1つのパレットが、缶入りスープ、シリアル、飲料パック、化粧品および家庭用洗剤の組み合わせを保持する)。単一のパレット上に組み合されたケースは、異なる寸法および/または異なるSKUを有していてもよい。例示的な実施形態の一態様では、保管および取り出しシステム100は、概して、以下にさらに詳述されるような、搬入セクション、保管および分類セクション(ここで、一態様において、品物の保管は任意である)および搬出セクションを含むように構成されてもよい。理解され得るように、たとえば小売流通センターとして動作するシステム100は、均一なパレット積載物のケースを受け取り、パレットの商品を分解するか、または均一なパレット積載物から個別にシステムによって処理される独立したケースユニットへとケースを切り離し、各注文によって要求される異なるケースを取り出して、対応するグループへと分類し、対応するケースのグループを搬送し、混合ケースの積載物MPL(
図1Cにおいて例示目的でパレットの積載物として例示されるが、混合ケースの出庫の積載物は、トラックの充填物など、パレットなしではあるが同様の方法で組み立てられてもよい)と呼ばれ得るものへと組み立てるように機能してもよい。搬入セクションは、概して、均一なパレット積載物を個別のケースへと分解すること、および保管および分類セクションへの搬入のために、そのケースを適切な搬送によって搬送することが可能であり得る(製品の返品などの個々のまたはパレットに積載されていないケースも受け取られ得る)。一態様での保管および分類セクションは、搬出セクションへの搬送のために、倉庫管理システム2500などの倉庫管理システムに入力される注文に従って生成されるコマンドに応じて、個々のケースを受け取り、保管領域内(たとえば、ランダムアクセスの保管領域内)に保管し、所要のケースを個々にまたはグループで(たとえば、以下にさらに説明するように、保管領域へのランダムアクセス用に構成された高速搬送で)取り出す。他の態様では、保管および分類セクションは、倉庫管理システムに入力される注文に従って、個々のケースを受け取り、(たとえば、本明細書で説明されるバッファおよびインターフェースステーションを利用して)個々のケースを分類し、個々のケースを(単一またはグループで)搬出セクションに搬送する。注文に応じたケースの分類およびグループ分け(たとえば、オーダー搬出シーケンス)は、保管および取り出しセクションまたは搬出セクションのいずれかによって、または両方によって、全体で、または部分的に実行されてもよく、その間の境界は、説明の便宜上の1つであってもよく、分類およびグループ分けは、任意の数の方法で実行されることが可能である。意図される結果は、搬出セクションが、たとえば、その開示内容のすべてが引用により本明細書に組み込まれる、2012年10月17日に出願された米国特許出願第13/654,293号明細書(現時点では、2015年2月24日に発行された、米国特許第8,965,559号明細書)に記載される方法で、SKU、寸法などが異なり得る注文されたケースの適切なグループを、混合ケースのパレット積載物へと構築することである。
【0010】
例示的な実施形態では、搬出セクションは、本例で混合ケースのスタックの構造化されたアーキテクチャと呼ばれ得るものにおいてパレット積載物を生成する。本明細書に記載のパレット積載物の構造化されたアーキテクチャは代表的なものであり、他の態様では、パレット積載物は任意の他の適切な構成を有してもよい。たとえば、構造化されたアーキテクチャは、トラックベイの積載物または他の適切な容器、または構造上の積載物を保持する積載物の容器包装などの、任意の適切な所定の構成であってもよい。パレットの積載物の構造化されたアーキテクチャは、いくつかの平坦なケースの層L121~L125、L12Tを有するものとして特徴付けられてもよく、その少なくとも1つは、交差していない、自立して安定した複数の混合ケースのスタックから形成される。所定の層の混合ケースのスタックは、略平坦であると理解され得るような上面および下面の所定の層を形成するために略同一の高さを有し、パレット面積またはパレット面積の所望の部分を覆うのに十分な数であり得る。(1つまたは複数の)重なる層は、対応する(1つまたは複数の)層のケースが支持層のスタックの間をまたがるように方向付けされてもよい。ゆえに、スタックを安定化させ、それに応じてパレットの積載物の(1つまたは複数の)境界層を安定化させる。パレットの積載物を構造化された層のアーキテクチャに画定する際、連結された3Dパレットの積載物のソリューションは、別々に保存され得る2つの部分に分解され、すなわち、積載物を層へと分解する垂直(1D)部分と、各層のパレット高さを埋めるために等しい高さのスタックを効率的に分配する水平(2D)部分とに分解される。後述されるように、保管および取り出しシステムは、3Dパレットの積載物のソリューションの2つの部分が分解されるようにケースユニットを搬出セクションへと搬出する。混合されたパレットの積載物の所定の構造は、ケースユニットが、分類および搬出セクションによって(自動化されてもよいし手動の積載であってもよい)積載物構築システムに提供される単一のケースユニットのピックフェースであるか、または組み合わされたケースユニットのピックフェースであるかの、ケースユニットの順序を画定する。保管および取り出しシステムは、一態様では、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2014年12月12日に出願された米国仮特許出願第62/091,162号明細書、現在は2015年12月11日に出願された米国特許出願第14/966,978号明細書と、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,513号明細書、現在は2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,892号明細書と、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,552号明細書、現在は2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,902号明細書と、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,531号明細書、現在は2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,925号明細書と、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,520号明細書、現在は2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,920号明細書とに記載されている方法と実質的に同様の方法で混合パレットの積載物を形成するために、順序付けられたシーケンスでケースを搬出するように構成されている。
【0011】
開示される実施形態の態様によれば、再び
図1を参照すると、自動保管および取り出しシステム100は、搬入ステーション160IN(保管部への搬入のためにリフトモジュールに品物を搬送するデパレタイザ160PAおよび/またはコンベヤ160CAを含む)と、搬出ステーション160UT(保管部からの取り出しのためにリフトモジュールからケースユニットを搬送するパレタイザ160PBおよび/またはコンベヤ160CBを含む)と、搬入および搬出の垂直リフトモジュール150A、150B(概してリフトモジュール150と呼ばれる-なお、搬入および搬出のリフトモジュールが図示されているが、単一のリフトモジュールが保管構造へのケースユニットの搬入および保管構造からのケースユニットの取り出しの両方に用いられてもよい)と、保管構造130と、多数の非ホロノミックの自律搬送車両110(本明細書で「ボット」と呼ばれる)とを含む。本明細書で使用されるように、リフトモジュール150、保管構造130およびボット110は、本明細書で、ピックフェースを配置し、所定の順序付けられたシーケンスでピックフェースを保管し、出力するための、上述の保管および分類セクションと集合的に呼ばれ得る。なお、デパレタイザ160PAは、搬入ステーション160INが保管構造130内への搬入のためにリフトモジュール150に品物を搬送することができるよう、パレットからケースユニットを取り出すように構成されてもよい。パレタイザ160PBは、配送のために、保管構造130から取り出された品物をパレットPAL(
図1C)上に載置するように構成されてもよい。
【0012】
また
図2Aおよび
図3Aを参照すると、保管構造130は、保管またはデッキのレベル130Lによってアクセス可能な、三次元アレイRMAで構成された、複数の保管ラックモジュールRMを含む。各保管レベル130Lは、ラックモジュールRMによって形成されたピックフェース保管/受け渡しスペース130S(本明細書で保管スペース130Sと呼ばれる)を含み、ここでラックモジュールは、たとえば、ラックモジュールアレイRMAを通って線形に延伸し、保管スペース130Sへのアクセスを提供する保管または取り出し通路130A、および(1つまたは複数の)移送デッキ130Bに沿って配置される棚を含み、ボット110は、保管構造130の(たとえば、ボット110が配置されるレベル上の)保管スペース130Sのいずれかとリフトモジュール150のいずれかとの間でケースユニットを移送するために、取り出し通路130Aおよび移送デッキ130Bにわたってそれぞれの保管レベル130L上を移動する(たとえば、ボット110は各々、それぞれのレベル上の各保管スペース130Sおよびそれぞれの保管レベル130L上の各リフトモジュール150へのアクセスを有する)。移送デッキ130Bは、たとえば、その開示内容のすべてが参照によって本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるように、保管ラックアレイRMAの一方の端部もしくは側部RMAE1、または保管ラックアレイRMAのいくつかの端部もしくは側部RMAE1、RMAE2に1つの移送デッキ130Bを有するなど、上下に積み重ねられるか、水平方向にオフセットされてもよい(保管および取り出しシステムの各レベル130Lに対応している)異なるレベルに配置される。
【0013】
移送デッキ130Bは、移送デッキ130Bを横切ったおよびそれに沿ったボット110の非決定的な通行のために構成されている実質的に開いた非決定的なボット移動表面を有している。ボット110は、非ホロノミックであり、高速で移送デッキ130Bを通行する(traverse)ことができるように構成されており、ここで高速とは、速さおよび運動ダイナミクスでのボット110の(空のボット110に対するおよび/または以下に記載されるような重量を有している積載物を運ぶ)慣性効果が、ボットの通行の経路、経路に沿った運動学的軌道/状態(位置(P)、速度(V)、加速度(a)、および時間(t)、ここで位置、速度、および加速度は、基準フレーム内にある)の制御に大きな効果を発揮するような速さである。たとえば、ボットの高速は、ボット110が約60ポンド(約27kg)から約90ポンド(約41kg)の積載物(他の態様では、積載物は約60ポンド未満または約90ポンド超であり得る)を担持する状態で約1m/秒または約1m/秒を超え得る。別の例によれば、ボットの高速は、約20km/時(たとえば、約5.6m/秒)を超え、より具体的には、ボット110が約60ポンド(約27kg)から約90ポンド(約41kg)の積載物(他の態様では、積載物は約60ポンド未満または約90ポンド超であり得る)を担持した状態で約32km/時(たとえば、約9.144m/秒)または約36km/時(たとえば、約10m/秒)を超え得る。理解され得るように、各保管レベル130Lにある(1つまたは複数の)移送デッキ130Bは、それぞれの保管レベル130L上の取り出し通路130Aの各々と連通する。ボット110は、取り出し通路130Aの各々と並んでラック棚に配置された保管スペース130Sにアクセスするために、それぞれの保管レベル130L上の(1つまたは複数の)移送デッキ130Bと取り出し通路130Aとの間を双方向的に通行する(たとえば、ボット110が、各取り出し通路130Aを通行するときに、たとえば、
図5を参照すると、移動の方向で先行する駆動ホイール202または移動の方向を追う駆動ホイールのように、異なる対向を有し得るように、ボット110は、各通路の両側部に分配された保管スペース130Sにアクセスしてもよい)。上記のように、(1つまたは複数の)移送デッキ130Bはまた、それぞれの保管レベル130L上のリフト150の各々へのボット110によるアクセスを提供し、ここでリフト150は、ケースユニットを各保管レベル130Lに供給する、および/または各保管レベル130Lから取り出し、ボット110は、リフト150と保管スペース130Sとの間でのケースユニットの移送をもたらす。上記のように、また
図2Aを参照すると、一態様では、保管構造130は、複数の保管ラックモジュールRMを含み、保管ラックモジュールRMは三次元アレイRMA内に構成され、ここでラックは通路130A内に配置され、通路130Aは通路130A内のボット110の移動のために構成されている。上記のように、移送デッキ130Bは、非決定的な搬送表面を有し、ボット100はその上を移動し、ここで非決定的な搬送表面130BSは、取り出し通路130Aを接続する2つ以上の並列移動方向またはレーンHSTP(これは非決定的な搬送表面130BS上に配置されているナビゲーションアレイ3000のガイダンス特徴部に少なくとも部分的に対応している)を有している。理解され得るように、並列移動レーン(「移動レーン」および「方向」という用語は、本明細書では交換可能に使用されてもよい)は、移送デッキ130Bの対向する側部130BD1、130BD2間で、共通の非決定的な搬送表面130BSに沿って並置されている。たとえば、
図4は、通路側移動レーンLONG1、リフト側移動レーンLONG3および通過移動レーンLONG2などの縦方向のレーンを例示しているが、他の態様では、より多いまたはより少ない移動レーンが提供されることが理解されるべきである。レーンLAT1~LAT7などの並置された横移動レーンは、一態様では、取り出し通路130A、ドライブウェイ130BW、移送ステーションTS、バッファステーションBS、および/または縦方向のレーンを通行する経路を通ってアクセスされる保管および取り出しシステムの任意の他の適切な位置とのボットの通行を可能にするように、移送デッキ130B上に配置される。
【0014】
図4に見られるように、ナビゲーションアレイ3000は、例示目的で、線形に分布した特徴部のグリッドとして例示されている。一態様では、線形に分布した特徴部LDFは、縦方向特徴部LONG1~LONG3および横方向特徴部LAT1~LAT7を含み、ここで縦方向および横方向は移送デッキに対するものである(たとえば、縦方向特徴部LONG1~LONG3は移動レーンHSTPの少なくとも1つを画定し、横方向特徴部LAT1~LAT7は移動レーンHSTPと交差する移動レーンHSTTを画定する)。理解され得るように、一態様では、線形に分布した特徴部LDFによって、通路130A、ドライブウェイ130BW、バッファステーションBS、移送ステーションTS、またはボット110が動作(ケースの移送、ボットの充電、保管構造へのボット誘導、保管構造からのボットの取り出しなど)を実行する任意の他の適切な位置への搬入のための、保管構造130内のオフセット(平行および/または交差)移動レーンHSTP、HSTT間のボット110の通行が可能になる。また線形に分布した特徴部LDFによって、一態様では、通路130A、ドライブウェイ130BW、バッファステーションBS、移送ステーションTS、またはボット110が動作(ケースの移送、ボットの充電、保管構造へのボット誘導、保管構造からのボットの取り出しなど)を実行する任意の他の適切な位置への搬入のための、交差移動レーンHSTP、HSTT間のボットの通行が可能になり、ここでボット110は、線形に分布した特徴部を検出すると、以下でより詳細に説明するように、移動中のボット110の位置を確立する。
【0015】
一態様では、線形に分布した特徴部LDFは、通路130Aを互いに接続し、通路130Aと交差し、通路130Aを、移送ステーションTS、バッファステーションBSおよびドライブウェイ130BWまたはそれらの任意の組み合わせの1つまたは複数に接続する。理解され得るように、線形に分布した特徴部LDFの1つまたは複数は、移送デッキ130Bと通路130Aとの間のインターフェース、および移送デッキ130Bとドライブウェイ130BWとの間のインターフェースの1つまたは複数と実質的に整列している。一態様では、上記のように、線形に分布した特徴部LDFの少なくとも一部は、移送デッキ130Bに沿って1つまたは複数のボットの通行の経路3010と実質的に整列している。なお、線形に分布した特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7が、直交グリッドを形成するものとして例示されている一方で、他の態様では、縦方向特徴部LONG1~LONG3および横方向特徴部LAT1~LAT7は任意の適切な角度で互いに交差する。また理解され得るように、(たとえば、少なくとも部分的に3つの移動レーンHSTPを画定する)3つの縦方向特徴部LONG1~LONG3および(たとえば、少なくとも部分的に7つの移動レーンHSTTを画定する)7つの横方向特徴部LAT1~LAT7がある一方で、他の態様では、移送デッキ130Bは、移送デッキ130Bに対して任意の適切な方向に方向付けられた任意の適切な数の移動レーンを少なくとも部分的に画定する、任意の適切な数の縦方向および横方向の特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7を含んでいる。
【0016】
一態様では、線形に分布した特徴部LDFは、たとえば、任意の適切なガイドテープ、任意の適切な移送デッキ130Bの特徴部(溝、開口、チャネルなど)、および移送デッキ130Bの縁部またはそれらの任意の組み合わせから形成される。一態様では、線形に分布した特徴部LDFはコード化されていない(たとえば、ボット110の位置を
決定するためなどの識別特徴部を含まない)一方で、他の態様では線形に分布した特徴部はコード化される(たとえば、ボット110の位置の
決定を提供するように、バーコードまたは他の識別標識または特徴部を含むかまたはそれらで形成される)。しかし、ボット110が、移送デッキ130Bに沿って(前述のように)高速で移動しながらボット110の少なくとも推定位置を確立することが可能になるように、線形に分布した特徴部が、移送デッキ130B上の所定位置に配置されることが留意される。並置された線形に分布した特徴部LDF間の間隔は、以下でより詳しく説明するように、ボットの縦方向の軸距LONWB(ここでボット110は縦軸LXおよび横軸LTを有している)、輪距または横方向の軸距LATWB、(横方向での)旋回半径およびボット幅などの、ボット110の寸法または動作態様に依存しない。一態様では、ボットフレーム110F、縦方向の軸距LONWB(
図5)および横方向の軸距LATWB(
図5A)は、非ホロノミックのボット110に最小旋回半径(および/または最小旋回半径で旋回するフレームの最も外側のコーナーによって画定された最小旋回半径のフットプリント)を提供する所定の態様(たとえば、長さ対幅の比率など)を定義している。一例では、並置された移動レーンLONG1~LONG3、LAT1~LAT7間の間隔は、各レーン上の並んだ(直線的に移動する)2つのボット110の通過を可能にするが、90°のピボット旋回(駆動ホイール202A、202B間に配置されたピボット位置/軸などでの、駆動ホイール202での枢動-
図5および
図5Bを参照)のための非ホロノミックのボット110の最小旋回半径未満であるような間隔である。したがって、外側レーン(たとえば、通路側移動レーンおよびリフト側移動レーン、および/または移送デッキ130Bの端部130BE1、130BE2での対応するレーン)は、一態様では、(ボット110が移動レーンに沿って移動するのに十分な量だけ)移送デッキ130Bの側部近くに位置付けられるが、ボット110が90°ピボット旋回(駆動ホイール202での枢動-
図5を参照)するために必要な間隔よりも小さい。本明細書で説明するように、移送デッキ130Bに対するおよび互いに対する取り出し通路130A、リフトインターフェース/移送ステーションTSおよびバッファステーションBSの位置は、ボット110の旋回の考慮から切り離されている。
【0017】
なお、説明目的のみで、線形に分布した特徴部間の交差点はノードNDと呼ばれるため、移送デッキ表面130BSおよびその関連付けられた特徴部(たとえば、線形に分布した特徴部LDF)は、ノードのアレイを備えた(上記のような)グリッドとして表される。一態様では、ノードNDは、たとえば、(たとえば、保管通路130Aの終端、リフト移送ステーションTS、ドライブウェイ130BDへの入口、バッファステーションBS、または移送デッキ130Bの任意の他の適切な位置で)保管構造130および/またはナビゲーションアレイ3000の特徴部に対応し得る線形に分布した特徴部LDFの縦方向および/または横方向の特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7上の任意の適切な所定位置(交差点など)に配置される。本明細書で使用されるようなノードNDの概念は、ナビゲーションアレイ3000が、移送デッキ130Bを二次元でマッピングする線形に分布した特徴部LDFを画定し、そこでデッキ上のノードNDのアレイが縦方向および横方向の特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7に関連付けられていることを例示することであることを理解すべきである。以下でより詳細に説明するように、ボット110の移動経路に沿って置かれるウェイポイントWP1~WP2は、移送デッキ130B上の所定位置で作成されてもよく、そこで、いくつかの態様において、1つまたは複数のウェイポイントWP1~WP4が1つまたは複数のノードNDと一致し、ノードNDと同様に、それぞれの直線方向を画定する線形に分布した特徴部LDF上に位置付けられてもよい。他の態様では、1つまたは複数のウェイポイントWP1~WP4は、ノードND間に位置付けられ得るか、ノードNDから任意の適切な方向にオフセットして位置付けられ得るか、または線形に分布した特徴部LDFから任意の適切な方向にオフセットして位置付けられ得る。
【0018】
図2Aおよび
図3Aに例示するように、一態様では、通路130Aは、移送デッキ130Bの一側部130BD2上で移送デッキ130Bに接合されるが、他の態様では、通路は、その開示内容のすべてが前に参照により本明細書に組み込まれている、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるものと実質的に類似した方法で、移送デッキ130Bの2つ以上の側部130BD1、130BD2に接合される。一態様では、移送デッキ130Bのもう一方の側部130BD1は、移送デッキの少なくとも一部が、デッキ保管ラックと通路130Aとの間に介在するように、移送デッキ130Bのもう一方の側部130BD1に沿って分配されているデッキ保管ラック(たとえば、インターフェースステーションTSおよびバッファステーションBS)および/またはドライブウェイ130BW(これに沿ってインターフェースステーションTSおよび/またはバッファステーションBSが配置される)を含む。デッキ保管ラックは、移送デッキ130Bからのボット110およびリフトモジュール150と連通するように、移送デッキ130Bのもう一方の側部130BD1に沿って配置される(たとえば、ピックフェースが、ボット110とデッキ保管ラックとの間およびデッキ保管ラックとリフト150との間で、それ故、ボット110とリフト150との間で移送されるように、デッキ保管ラックは、ピックフェースを取り出し、配置するために、移送デッキ130Bからボット110によって、およびリフト150によってアクセスされる)。一態様では、移送デッキ130B上の通路間のピッチIP(
図4)または通路の位置は、移送デッキ130B上のリフトインターフェースステーションTS間の間隔またはリフトインターフェースステーションTS(またはドライブウェイ130BW)の位置から切り離される。たとえば、一態様では、通路130Aが、移送デッキ130Bに沿って互いに離間されて、最大の高密度の保管がもたらされる一方で、移送ステーションTS(またはドライブウェイ130BW)は、互いに離間されて、保管構造130に出入りするケースユニットの最適な流れがもたらされる。通路130Aと移送ステーションTS(またはドライブウェイ130BW)の切り離された間隔は、以下により詳細に説明するように、ボット110のナビゲーションシステムによってもたらされ、ここでボット110は、前述のようにおよびさらに説明するように、線形に分布した特徴部LDFに対しておよび高速でガイダンス制約がほとんどない状態で移送デッキを非決定的にナビゲートする。
【0019】
各保管レベル130Lは、たとえば、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2014年3月13日に出願された米国特許出願第14/209,086号明細書および2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,823号明細書(現在は、2015年7月14日に発行された米国特許第9,082,112号明細書)に記載されるように、その保管レベル130L上のボット110のオンボードの電源を充電するための充電ステーション130Cを含んでもよい。理解され得るように、1つまたは複数の線形に分布した特徴部および/またはノード(またはウェイポイント)は、取り出し通路130A、移送ステーションTS、バッファステーションBS、ドライブウェイ130BWなどに関して本明細書に記載されるものと実質的に同様の方法で充電ステーション130Cに対応し得る。
【0020】
保管および取り出しシステム100のボット110、リフトモジュール150および他の適切な特徴部は、たとえば、任意の適切なネットワーク180を介して、たとえば、1つまたは複数の中央システム制御コンピュータ(たとえば、制御サーバ)120などによって任意の適切な方法で制御される。一態様では、ネットワーク180は、任意の適切な種類および/または数の通信プロトコルを用いた、有線ネットワーク、無線ネットワーク、または有線および無線ネットワークの組み合わせである。一態様では、制御サーバ120は、自動保管および取り出しシステム100の実質的に自動の制御のために、実質的に同時に実行するプログラムのコレクション(たとえば、システム管理ソフトウェア)を含む。たとえば、保管および取り出しシステム100を管理するように構成されている、実質的に同時に実行するプログラムのコレクションは、例示目的のみで、すべてのアクティブなシステム構成要素のアクティビティを制御、スケジューリング、および監視すること、在庫(たとえば、どのケースユニットが搬入および取り出されるか、ケースユニットが取り出される順番、およびケースユニットが保管される位置)およびピックフェース(たとえば、ユニットとして可動であり、保管および取り出しシステムの構成要素によってユニットとして操作される1つまたは複数のケースユニット)を管理すること、ならびに倉庫管理システム2500とインターフェースで接続することを含む。説明の簡潔性および容易さのために、「(1つまたは複数の)ケースユニット」という用語は、本明細書においては概して、個々のケースユニットおよびピックフェース(ピックフェースは、ユニットとして移動させられる1つまたは複数のケースユニットで形成される)の両方を言及するものとして用いられる。
【0021】
また
図1Aおよび
図1Bを参照すると、保管構造130のラックモジュールアレイRMAは、以下にさらに詳述される高密度の自動保管アレイを画定する、垂直方向の支持部材1212および水平方向の支持部材1200を含む。たとえば、取り出し通路またはラック通路130Aにおいて、垂直方向および水平方向の支持部材1212、1200の1つまたは複数にレール1200Sが取り付けられてもよく、レール1200Sは、ボット110が取り出し通路130Aを通ってレール1200Sに沿って乗りかかるように構成されてもよい。少なくとも1つの保管レベル130Lの取り出し通路130Aの少なくとも1つの、少なくとも1つの側部は、移送デッキ130B(および通路デッキを形成するレール1200S)により画定される保管またはデッキレベル130Lの間に複数の棚レベル130LS1~130LS4を形成するように、異なる高さに設けられる1つまたは複数の保管棚(たとえば、レール1210、1200およびリブ1210Sにより形成される)を有してもよい。したがって、それぞれの保管レベル130Lの移送デッキ130Bと連通する1つまたは複数の取り出し通路130Aに沿って延びる、各保管レベル130Lに対応する複数のラック棚レベル130LS1~130LS4が存在する。理解され得るように、複数のラック棚レベル130LS1~130LS4は、それぞれの保管レベル130Lの共通のデッキ1200Sからアクセス可能な、保管されたケースユニットのスタック(またはケースの層)を有している各保管レベル130Lをもたらす(たとえば、保管されたケースのスタックは、保管レベル間に配置される)。
【0022】
理解され得るように、対応する保管レベル130Lで取り出し通路130Aを通行するボット110は、各棚レベル130LS1~130LS4上で利用可能な各保管スペース130Sへの(たとえば、ケースユニットを取り出し、配置するための)アクセスを有し、ここで各棚レベル130LS1~130LS4は、取り出し通路130Aの1つまたは複数の側部PAS1、PAS2(たとえば、
図2A参照)上の保管レベル130L間に配置される。上述のように、保管棚レベル130LS1~130LS4の各々は、ボット110によってレール1200Sから(たとえば、それぞれの保管レベル130L上の移送デッキ130Bに対応する共通の取り出し通路デッキ1200Sから)アクセス可能である。
図1Aおよび
図1Bに見られ得るように、各々が共通のレール1200Sからボット110によってアクセス可能である複数の積み重ねられた保管スペース130Sを形成するために、互いから垂直方向に(たとえば、Z方向に)離間された1つまたは複数の棚レール1210が存在する。理解され得るように、水平方向の支持部材1200も、ケースユニットが配置される(棚レール1210に加えて)棚レールを形成する。
【0023】
対応する保管レベル130Lの、各々の積み重ねられた棚レベル130LS1~130LS4(および/または後述する各々の単一の棚レベル)は、縦方向(たとえば、通路の長さに沿うか、取り出し通路によって画定されたボット移動の経路と一致する)および横方向(たとえば、ラックの深さに対する、またはボット移動の通路もしくは経路を横切って)の両方でピックフェースの動的な割り当てを促進する、開いた非決定的な二次元の保管表面(たとえば、
図1Bに示されるようなケースユニットの支持面CUSPを有している)を画定する。ピックフェースおよびピックフェースを構成するケースユニットの動的な割り当ては、たとえば、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2013年11月26日に発行された米国特許第8,594,835号明細書に記載の方法でもたらされる。このように、可変な長さおよび幅のケースユニット(またはトート)のピックフェースは、隣接する保管されたケースユニット/保管スペースの間の隙間Gが最小の状態で(たとえば、棚の上に保管された他のケースユニットと接触していないケースユニットの取り出し/配置をもたらす、
図1A参照)、保管棚上(たとえば、各保管棚レベル130LS1~130LS4上)の各々の二次元の保管位置に位置付けられる。
【0024】
開示される実施形態の一態様では、(各保管レベル130Lに対応する)ラック棚レベル130LS1~130LS4間の垂直方向のピッチは、棚間の高さZ1A~Z1Eが等しいというよりも、むしろ異なるように変更される。他の態様では、ラック棚の少なくともいくつかの間の垂直方向のピッチは、少なくともいくつかの棚間の高さZ1A~Z1Eが等しくなるように同一であるが、他の棚間の垂直方向のピッチは異なっている。さらに他の態様では、1つの保管レベル上のラック棚レベル130LS1~130LS4のピッチは、一定のピッチである(たとえば、ラック棚レベルはZ方向において実質的に等しく離間される)が、異なる保管レベル上のラック棚レベル130LS1~130LS4のピッチは、異なる一定のピッチである。
【0025】
一態様では、保管またはデッキレベル130Lの間の保管棚レベル130LS1~130LS4によって画定された(1つまたは複数の)保管スペース130Sは、たとえば、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2014年12月12日に出願された米国仮特許出願第62/091,162号明細書、現在は、2015年12月11日に出願された米国特許出願第14/966,978号明細書に記載されるように、異なる棚レベル130LS1~130LS4で異なる高さ、長さ、幅および/または重量のケースユニットを収容する。たとえば、依然として
図1Aを参照すると、保管レベル130Lは、少なくとも1つの中間棚1210を有している保管セクションを含む。図示される例では、1つの保管セクションは1つの中間棚1210を含む一方で、別の保管セクションは、棚レベル130LS1~130LS4を形成するための2つの中間棚1210を含む。一態様では、保管レベル130L間のピッチZ1は、たとえば、約32インチ~約34インチなど、任意の適切なピッチであってもよく、他の態様では、ピッチは、約34インチよりも大きいか、および/または約32インチよりも小さくてもよい。隣接して垂直方向に積み重ねられた保管レベル130Lのデッキ1200S間には、任意の適切な数の棚が設けられてもよく、ここで棚は、棚間に同一または異なるピッチを有する。
【0026】
一態様では、
図1Dおよび
図5Aを参照すると、保管レベル130Lの各々は、単一レベルのケースユニットを保管するために単一レベルの保管棚を含み(たとえば、各保管レベルは、単一のケースユニットの支持面CUSPを含む)、ボット110は、それぞれの保管レベル130Lの保管棚へ、および保管棚から、ケースユニットを移送するように構成される。たとえば、
図5Aに例示されるボット110’は、上述のボット110と実質的に類似しているが、ボット110’は、上述のように(たとえば、共通のレール1200Sからアクセス可能である)複数の保管棚レベル130LS1~130LS4上にケースユニットを配置するための移送アーム110PAの十分なZ移動を欠いている。ここで(駆動装置250A、250Bの1つまたは複数と実質的に類似し得る)移送アーム駆動装置250は、ケースユニットを積載領域110PLへおよび積載領域110PLから移送し、ケースユニットを移送アーム110PAのフィンガ273と積載ベッド110PBとの間で移送するために、単一レベルの保管棚のケースユニットの支持面CUSPからケースユニットを持ち上げるための十分なZ移動のみを含む。ボット110’の適切な例は、たとえば、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,993号明細書(現在は、2016年11月22日に発行された米国特許第9,499,338号明細書)に見られる。
【0027】
図2Aを再度参照すると、各々の移送デッキまたは保管レベル130Lは、1つまたは複数のリフトピックフェースインターフェース/受け渡しステーションTS(本明細書でインターフェースステーションTSと呼ばれる)を含み、ここで(単一のまたは組み合わせたケースピックフェースの)(1つまたは複数の)ケースユニットまたはトートが、移送デッキ130B上のボット110とリフト積載物操作装置LHDとの間で移送される。移送デッキ130Bが取り出し通路と各インターフェースステーションTSとの間に介在するように、インターフェースステーションTSは、取り出し通路130AおよびラックモジュールRMとは反対側の移送デッキ130Bの側部に配置される。上述のように、各取り出しレベル130L上の各ボット110は、それぞれの保管レベル130L上の、各保管位置130S、各取り出し通路130Aおよび各リフト150へのアクセスを有するため、各ボット110は、それぞれのレベル130L上の各インターフェースステーションTSへのアクセスも有する。一態様では、ボット110のインターフェースステーションTSへのアクセスが、高速移動レーンまたは方向HSTP上のボット速度に対して非決定的であるように、インターフェースステーションは、移送デッキ130Bに沿って高速のボット移動レーンまたは方向HSTPからオフセットされる。このように、各ボット110は、(1つまたは複数の)ケースユニット(またはピックフェース、たとえば、ボットによって構築された、1つまたは複数のケース)を、あらゆるインターフェースステーションTSからデッキレベルに対応しているあらゆる保管スペース130Sへと移動させることができ、その逆もしかりである。
【0028】
一態様では、インターフェースステーションTSに対するボット110の位置決めは、保管スペース130Sに対するボットの位置決めと実質的に同様の方法で行われる。たとえば、一態様では、保管スペース130SおよびインターフェースステーションTSに対するボット110の位置決めは、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/327,035号明細書(現在は、2015年4月14日に発行された米国特許第9,008,884号明細書)および2012年9月10日に出願された米国特許出願第13/608,877号明細書(現在は、2015年2月10日に発行された米国特許第8,954,188号明細書)に記載のものと実質的に同様の方法で行われる。
図1、
図1Bおよび
図2Cを参照すると、以下に説明するように、ボット110は、レール1200上/内に配置された(開口、反射面、RFIDタグ、強磁性の特徴部などの)(1つまたは複数の)位置決め特徴部130Fを検出する1つまたは複数の位置決めセンサ110Sを含む。位置決め特徴部130Fは、たとえば、保管スペースおよび/またはインターフェースステーションTSに対する、保管および取り出しシステム内のボット110の位置を特定するように配置される。一態様では、位置決め特徴部130Fは、ボット110によって検出されると保管および取り出しシステム100内でのボット110の位置の
決定をもたらすアブソリュートまたはインクリメンタルエンコーダを形成するように配置されてもよい。
【0029】
理解され得るように、
図2Bを参照すると、各インターフェース/受け渡しステーションTSでの移送ラック棚RTSは、共通の移送ラック棚RS上に(たとえば、対応する数のケースユニットまたはトートを保持するための1つまたは複数の保管ケースユニットの保持位置を有している)複数積載物ステーションを画定する。上述のように、複数積載物ステーションの各積載物は、ボットまたは積載物操作装置LHDのいずれかによって取り出され、配置される単一のケースユニット/トートまたは(たとえば、単一のユニットとして移動させられる複数のケースユニット/トートを有している)複数ケースのピックフェースである。理解され得るように、上述のボットの位置決めは、複数積載物ステーションの保持位置の所定の1つから、ケースユニット/トートおよびピックフェースを取り出し、配置するために、ボット110が自らを複数積載物ステーションに対して位置付けることを可能にする。インターフェース/受け渡しステーションTSは、入庫および/または出庫のケースユニット/トートおよびピックフェースが、ボット110とリフト150の積載物操作装置LHDとの間で移送されているときに一時的に保管されるバッファを画定する。
【0030】
ここで
図5、
図5Aおよび
図5Bを参照すると、ボット110は、保管および取り出しシステム100全体にわたってケースユニットを運び、移送する任意の適切な独立して動作可能な非ホロノミックの自律搬送車両であり得る。一態様では、ボット110は、自動化の、独立した(たとえば、フリーライディング)自律搬送車両である。ボットの適切な例は、例示目的のみで、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書、2010年4月9日に出願された米国特許出願第12/757,312号明細書(現在は、2013年4月23日に発行された米国特許第8,425,173号明細書)、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,423号明細書(現在は、2017年2月7日に発行された米国特許第9,561,905号明細書)、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,447号明細書(現在は、2015年2月24日に発行された米国特許第8,965,619号明細書)、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,505号明細書(現在は、2014年4月15日に発行された米国特許第8,696,010号明細書)、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/327,040号明細書(現在は、2015年11月17日に発行された米国特許第9,187,244号明細書)、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,952号明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,993号明細書(現在は、2016年11月22日に発行された米国特許第9,499,338号明細書)、2014年9月15日に出願された米国特許出願第14/486,008号明細書、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書(現在は、2016年1月22日に出願された米国特許出願15/003,983号明細書)で見ることができる。(以下により詳細に記載される)ボット110は、上述の小売商品などのケースユニットを、保管構造130の1つまたは複数のレベルにおける取り出しストックに入れて、注文されたケースユニットを選択的に取り出すように構成されてもよい。
【0031】
上述のように、ボット110は、レール1210A~1210C、1200の1つまたは複数による、少なくとも部分的に、Z方向に画定された、積み重ねられた保管スペース130S、インターフェースステーションTSおよび周辺バッファステーションBS、BSD(たとえば、保管スペース、インターフェースステーションおよび/または周辺バッファステーションは、上述のようなケースユニットの動的な割り当てを介して、保管および取り出しシステム100の基準フレームREF2のXおよびY方向にさらに画定されてもよい)からのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす移送アーム110PAを含む。ボット110は、上述のように、それぞれの保管レベル130L上の各保管スペース130Sと各リフトモジュール150との間でケースユニットを搬送する。ボット110は、駆動セクション110DRおよび積載セクション110PLを有しているフレーム110Fを含む。駆動セクション110DRは、各々が非ホロノミックのステアリングシステムの(1つまたは複数の)それぞれの駆動ホイール202A、202B(概して駆動ホイール202と呼ばれる)に接続されている、1つまたは複数の駆動ホイールモータ202MA、202MBを含む。駆動セクションは、保管構造130を通して高速でボット110を推進させるように構成されている。たとえば、モータ202MA、202MB(ホイールに対するモータ速度の低下または増加を伴わず、たとえばモータとそれらのそれぞれの駆動ホイールとの間に1:1の結合度がある)は、各々のそれぞれの駆動ホイール202に対するバングバングまたは最大トルク制御下でトルクを作用させることによって、ボット110に推進力およびステアリングの単一のソースを提供して、ボット110に線形力および回転トルクを生成し、その結果、任意の適切な加速度/減速率(たとえば、線形加速度(dv/dt)および角加速度(dω/dt))および任意の適切なボット110の移動速度(V、ω)がもたらされるように構成されている。例示目的のみで、モータ202MA、202MBは、(ボット110に全容量の積載物が搭載されている中で)約3.048m/秒
2の加速/減速度、移送デッキ130B(および通路130A)の約20km/時(たとえば、約5.6m/秒)を超える移動速度、およびより具体的には約32km/時(たとえば、約9.144m/秒)または約36km/時(たとえば、約10m/秒)を超える移動速度をボット110に提供するように構成されている。前述のように、高速とは、ボットの(空のボット110に対するおよび/または上述のような重量を有している積載物を運ぶ)慣性効果および(最大モータトルクに対する)運動ダイナミクスが、ボットの通行の経路(たとえば経路の湾曲を含む)および経路に沿った運動学的軌道/状態(P、V、a、およびt)の制御に大きな効果を発揮するような速さである。本明細書に記載されるボット110の高速移動は、(ボットの移動と一致してボット110によって生成/処理される)ボット110の制御および時間最適軌道の性能と一致したナビゲーションアレイ3000(
図4)の特徴部の分解能の影響を少なくとも部分的に受け、ここで時間最適軌道は、ナビゲーションアレイ3000の特徴部に依存する高速移動中のボットのポーズ分解能(pose resolution)を含む。一態様では、以下でより詳細に説明するように、ボットのナビゲーションは、たとえば、インデックスまたはラインフォローセンサ6000(
図6)に単独で基づいて、本明細書で説明される高速で達成され、他の態様では、ラインフォローセンサ、加速度計、ジャイロスコープ、GPSセンサ、誘導センサ、静電容量センサ、赤外線センサ、ソナー/音響センサなど、またはそれらの任意の組み合わせなどの、(1つまたは複数の)任意の適切なタイプおよび数のセンサが使用される。
【0032】
本態様では、非ホロノミックのボット110は、適切な駆動面上にボット110を支持するためにボット110の端部110E1(たとえば、第1の縦方向の端部)でボット110の両側に配置された2つの駆動ホイール202A、202Bを含むが、他の態様では、任意の適切な数の駆動ホイールがボット110上に設けられる。一態様では、各駆動ホイール202A、202Bは、駆動ホイール202A、202Bが、それらの間に減速ユニットが配置されることなく、モータ202MA、202MBの出力部に連結されるように(たとえば、各モータ202MA、202MBおよびそれぞれの駆動ホイール202A、202Bが、無減速の駆動装置を形成するように)それぞれのモータ202MA、202MBに実質的に直接連結される。各駆動ホイール202A、202Bは、ボット110が駆動ホイール202A、202Bの差動回転(たとえば、差動トルクのステアリング)を介して操縦され得るように独立して制御されるが、他の態様では、駆動ホイール202A、202Bの回転は、実質的に同一速度で回転するように連結され得る。駆動面上にボット110を支持するために、ボット110の端部110E2(たとえば、第2の縦方向の端部)でボット110の両側のフレームに任意の適切なステアリングホイール201が取り付けられる。一態様では、ホイール201は、自由に回転するキャスターホイールであり、これによりボット110は、ボット110の移動方向を非ホロノミックに変更するために駆動ホイール202の差動回転を介して枢動することできる。他の態様では、ホイール201は、ボット110の移動方向を変更するために、たとえば、(本明細書に記載されるようなボット110の制御をもたらすように構成されている)ボット制御装置110Cの制御下で旋回する、たとえば連結型のホイールステアリングなどの、操縦可能なホイールである。他の態様では、ボット110は、任意の適切なホイール構成(たとえば、3輪構成、4輪構成など)を含む。一態様では、ボット110は、たとえば、フレーム110Fの1つまたは複数の角部に配置された1つまたは複数のガイドホイール110GWを含む。ガイドホイール110GWは、たとえば、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,423号明細書(現在は、2017年2月7日に発行された米国特許第9,561,905号明細書)に記載されるように、1つまたは複数のケースユニットが配置される位置、および/または1つまたは複数のケースユニットが取り出される位置から所定の距離だけボット110をガイドする、および/またはボット110を位置付けるために、取り出し通路130A内のガイドレール1200(
図1D)、移送デッキ130B上および/またはリフトモジュール150とインターフェース接続するためのインターフェースもしくは移送ステーションでのガイドレール(図示せず)などの保管構造130とインターフェース接続してもよい。他の態様では、1つまたは複数のケースユニットが配置される位置および/または取り出される位置から所定の距離にあるボット110の位置は、ボット110のソナー/音響センサ、インデックスまたはラインフォローセンサ、GPSセンサ、誘導センサ、静電容量センサ、赤外線センサなど、またはそれらの任意の組み合わせを用いてなど任意の適切な方法でもたらされる。上述のように、ボット110は、取り出し通路130Aの両側に配置された保管スペース130Sにアクセスするために、異なる対向方向を有している取り出し通路130Aに入り得る。たとえば、ボット110は、端部110E2が移動方向を先導する状態で取り出し通路130Aに入り得るか、またはボットは、端部110E1が移動方向を先導する状態で取り出し通路130Aに入り得る。
【0033】
リフト機構200は、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書(現在は、2016年1月22日に出願された米国特許出願第15/003,983号明細書)に記載されているものと実質的に同様であってもよく、組み合わされたロボット軸の移動(たとえば、プッシャーバー110PR、リフト機構200、取り出しヘッドの延伸部、およびたとえば、上述の縦方向に可動なプッシャーバーなどの(1つまたは複数の)前方/後方の位置合わせ機構の、組み合わされた実質的に同時の移動)が実施されるように構成されてもよく、その結果、異なる/複数のSKUまたは複数取り出しの積載物がボットによって操作される。一態様では、リフト機構200の作動は、プッシャーバー110PRの作動から独立している。リフト機構200とプッシャーバー110PRの軸を切り離すことによって、組み合わされた取り出し/配置のシーケンスがもたらされ、これにより、上述のように取り出し/配置のサイクル時間の短縮、保管および取り出しシステムの処理能力の向上、および/または保管および取り出しシステムの保管密度の増加がもたらされる。たとえば、リフト機構200は、上述のように共通の取り出し通路および/またはインターフェースステーションのデッキ1200Sからアクセス可能な複数の上昇した保管棚レベルでのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす。
【0034】
本明細書に記載されるように、
図4および
図6を再び参照すると、ボット110は、取り出し通路130Aと、移送/受け渡しステーションTSおよびバッファステーションBSとの間でピックフェースを搬送するように構成されている(
図2A~
図3C)。したがって、ボット110は、ボット110が保管構造130を通って移動することを可能にするために、制御装置110Cに接続されたナビゲーションセンサ110NS(
図1)を含む。一態様では、ナビゲーションセンサは、移送デッキ130B、または移送デッキの縁部もしくはレールの内部もしくは上に形成された(ラインの形態でのまたはラインを形成する)開口、溝、トラックなどに追従するためのラインフォローまたはインデックスセンサ6000および/または任意の適切なセンサ(たとえば、静電容量、誘導、光学など)を含む。他の態様では、屋内/屋外のGPSセンサなどの他のナビゲーションセンサが、ボット110のナビゲーションのために提供される。一態様では、ボット110は、ボット110の各駆動ホイール202A、202B(
図6)または任意の他の適切なホイールが移動する距離を検知するためのホイール走行距離計6021(
図6)を含み、ここで移送デッキに対する少なくともボットのポーズ(pose)は、ホイール走行距離計のみで
決定されるが、他の態様では、ボットのポーズは、ボット110上のホイール走行距離計、加速度計、ジャイロスコープ、および任意の他の適切なセンサの1つまたは複数を用いて
決定される。一態様では、ボットのポーズを
決定するときに、カルマンフィルタなどの任意の適切なフィルタを使用して、ボットのポーズの
決定の精度を向上させるために誤ったまたは偽のデータをフィルタ除去する。以下でより詳細に説明するように、一態様では、ラインフォローまたはインデックスセンサ6000は、(ボット110が本明細書で記載される高速で移動している間に)高速ボットナビゲーションを単独で
決定して有効にし、ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7間のボット110の移行を可能にするのに十分であり、ここでナビゲーション特徴部間の移行中に、ラインフォローまたはインデックスセンサ6000は、第2のナビゲーション特徴部(たとえば、到達される特徴部)との接触(すなわち、検知範囲に入り、検知を獲得する)前に、第1のナビゲーション特徴部(たとえば、離される特徴部)との接触を失う(すなわち、検知範囲を出て、検知を失う)。言い換えると、ボット110が移送デッキ130B上を移動する経路の少なくとも一部は、ボット110が経路上を移動すると、ボットのポーズを
決定するボットポーズセンサ(インデックスセンサ6000など)が、ノードまたはウェイポイントなどの第1の位置で、ボットのポーズを
決定することができるナビゲーションアレイ特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7のボットポーズセンサ(インデックスセンサ6000など)から新しいセンサデータを取得する前に、ボットのポーズを
決定することができるナビゲーションアレイ特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7のセンサ範囲を離れるように、配置される。他の態様では、任意の数およびタイプのナビゲーションセンサ110NSが、移送デッキ130Bに沿った高速のボット110のナビゲーションをもたらし得る。
【0035】
ピックフェースの搬送をもたらし、概して移送デッキ130Bに沿ったボットの移動をもたらすために、ボット110は、ボット位置決めモジュール6090およびモーションコントロールサブシステム6091を有している制御装置110Cを含む。ボット位置決めモジュール6090は、ナビゲーションセンサ検出システム6010、モーション位置決めシステム6020、ボット位置決め処理システム6030、ボットナビゲーション軌道生成器6040、ボット速度および位置システム制御装置、ならびにボット軌道フォロー制御装置6060を含む。一態様では、ナビゲーションセンサ検出システム6010は、ナビゲーション特徴アレイ3000のガイドラインLONG1~LONG3、LAT1~LAT7などの特徴部を検出し、移送デッキ130B(および/または通路130A、移送ステーションTSおよびバッファステーションBSなどの保管構造130の他の特徴部)に対するボットの初期または第1の位置推定値を提供するための、インデックスセンサ6000を含む。一態様では、上述のように、ボット110が本明細書に記載される高速で移動している間に、インデックスまたはラインフォローセンサは単独で、第1の位置推定値の決定をもたらすために移動レーンまたはガイドラインLONG1~LONG3、LAT1~LAT7などの特徴部を検出する。他の態様では、ナビゲーションセンサ検出システム6010は、ナビゲーション特徴アレイ3000の(一態様では、移動レーンまたはガイドラインLONG1~LONG3、LAT1~LAT7または任意の他の適切な特徴部を含む)特徴部を検出するための、および(インデックスセンサ6000またはセンサのアレイ単独とともに)第1の位置推定値の決定をもたらすための、センサ6001のアレイ(ナビゲーションセンサ110NSに関して上述したこれらのセンサの1つまたは複数を含む)を含む。たとえば、移動レーンLONG1~LONG3、LAT1~LAT7の各々は、移動レーンLONG1~LONG3、LAT1~LAT7がボット110によって検出または検知されるときに、ボット110が移送デッキ130B上に配置され、位置付けられている、少なくとも1つの方向で、ポーズ推定値がナビゲーションセンサ検出システム6010によって作られ得るように、移送デッキのそれぞれの所定位置に配置される。
【0036】
モーション位置決めシステム6020は、駆動ホイール202A、202Bの各々(またはホイール201などの任意の他の適切なホイール)が移動した距離を追跡するように構成されている、上記のホイール走行距離計6021からのデータを含むか、または取得するように構成されている。一態様では、ボットのポーズがホイール走行距離計によってまたはホイール走行距離計と関連して決定されない場合、モーション位置決めシステム6020は、たとえば、ボット110の位置、速度、回転、ピッチおよびヨー(yaw)データを生成する、加速度計およびジャイロスコープなどの、ボットのポーズを決定するための任意の適切なセンサを含むオンボードボットポーズ決定モジュール6022も含む。一態様では、モーション位置決めシステム6020は、(ボット110が、たとえば高速で通行の経路に沿ってデッキ130Bを通行するときにボット110のポーズを継続的に更新するモーション位置決めシステム6020への主要な入力として機能するなど)少なくとも移送デッキ130Bに対するボットのポーズおよびボット110の第2の位置推定値を決定するのに、ホイール走行距離計データに単独で依存する(および他の態様では、ホイール走行距離計データおよびボットのポーズのデータの両方を利用する)。
【0037】
ボット位置決め処理システム6030は、ナビゲーションセンサ検出システム6010およびモーション位置決めシステム6020から第1および第2の位置推定値を受信するように構成されている(およびナビゲーションセンサ検出システム6010およびモーション位置決めシステム6020は、第1および第2の位置推定値を送信するように構成されている)。ボット位置決め処理システム6030は、第1および第2の位置推定値のいずれかより正確である第3の位置推定値を決定するために、任意の適切な方法で、第1および第2の位置推定値を組み合わせるように構成されている。ボット位置決め処理システム6030はまた、一態様において、任意の適切な方法で、ボット110を所定の移動経路から逸脱させ得る不規則なまたは偽の第3の位置推定値を除去またはフィルタリングするように構成されている。
【0038】
ボットナビゲーション軌道生成器6040は、移送デッキ130Bおよび移送デッキ130B上に配置されたナビゲーション特徴アレイ3000を含む、保管構造130の任意の適切なマップ6041を含む。一態様では、マップ6041は、たとえば、通路130A、バッファステーションBS、移送ステーションTS、ドライブウェイ130BWなどの、移送デッキ130Bに対する、互いに対する、およびナビゲーション特徴アレイ3000に対する位置を含む。ボットナビゲーション軌道生成器6040はまた、一態様において、(以下でさらに説明するような)ボット110の動的モデルに基づいて
決定され、ボット110が沿って移動することができる通行経路(traverse path)を画定する複数の所定の時間最適軌道6042も含む。所定の時間最適(すなわち、パラメータ化されていない)軌道は、一態様によれば、ボット110のオンボード制御装置上に(たとえば、ボットナビゲーション軌道生成器6040に)(少なくとも部分的に初期位置から最終位置/目的地まで完全なビゲーションを単独でもたらすために)存在し、開始された通行/移動の間におよび/または移動を開始する前に両方ともオンザフライで(on the fly)ボットナビゲーション軌道生成器6040によって動的に選択可能である。たとえば、再び
図4および
図6Aを参照すると、ボットナビゲーション軌道生成器6040は、各々が、対応するボット経路を、1つのナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7に関連付けられた直線方向から滑らかに分岐し、別の異なる(または同じ)ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7に滑らかに合流するように画定する、(ボットの慣性条件およびボット110の動的特性の所定のセットに対する少なくとも1つのボット110の動的モデルに基づいた)所定の時間最適軌道のテーブルまたはライブラリ6042Tを含む。以下でさらに説明するように、軌道は、ホイールトルク(左ホイールトルクT
L、右ホイールトルクT
R)(たとえば、ボット110の電源に対する定格電流でのそれぞれの左/右ホイールの最大トルク)、および各々のそれぞれのトルクに対する対応する切り替え時間(たとえば、(T
L、t
L)/(T
R、t
R))としてテーブル6042Tにおいて効率的に具現化され得る。上述のように、および理解され得るように、そのように説明された軌道は、時間最適であり、「バングバング」制御として当該分野で知られているものと一致する最大トルクを適用し、たとえば、対応する軌道によって画定された通行経路(ここでは経路とも呼ばれる)の代表的な曲線として例示目的のみで
図6Aに示されている。たとえば、時間最適軌道6042Tによって、ボット110は、本明細書に記載の高速で移動しながら、共通の方向に沿って配置された2つのナビゲーション特徴部間(たとえば、縦方向ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3の1つもしくは複数の間または横方向ナビゲーション特徴部LAT1~LAT7の1つもしくは複数の間など)および/または異なる方向に配置されている2つのナビゲーション特徴部間(たとえば、縦方向ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3と横方向ナビゲーション特徴部LAT1~LAT7との間など、
図4参照)の対応する軌道によって画定された、滑らかな湾曲した(曲線、複数の曲線、または曲率は、凹形状/凸形状の通行経路の線を指すために本明細書では概して使用されるが、本明細書で適用される技術は、そのように明示的に識別される平坦な曲線を有する経路の線にも等しく適用可能である)経路に沿って滑らかに移行することが可能になる。一態様では、(1つまたは複数の)ボットの動的モデルに基づく時間最適軌道6042Tは、任意の適切な方法で、テーブル6042Tにおいて分類またはカタログ化される。一態様では、軌道は、対応する軌道によって画定された湾曲した経路に沿った線形長さL、L1、・・・Lnに従って分類して示されたそれらのそれぞれの特性に従っており、長さL、L1、・・・Lnは、たとえば制御装置120から受信したボットのモーションコマンドで指定されたボット110のマップ座標系REF内で画定された位置P1(BX1、BY1)とP2(BX2、BY2)との間でボット110が移動する線形距離に対応している。
【0039】
さらなる例として、
図6Bは、異なる代表的な湾曲経路を示し、各経路は、湾曲経路の開始および終了における異なるボット110の境界条件(たとえば、湾曲経路上で最初に通行を開始するボット110のポーズP1(
図5B参照)(BX1、BY1、θ1、V
L1、ω
1);湾曲経路上の通行の終点におけるボット110のポーズP2(
図5B参照)(BX2、BY2、θ2、V
L2、ω
2);ここで(BXi、BYi)はそれぞれの位置座標であり、θiは系基準軸REF2(たとえばX軸)からのボットの縦軸のヨー(yaw)であり、V
Liは経路に沿ったボット110の線速度であり、およびω
iはボットの回転速度(すなわち、dθ/dt)である)に対する異なる対応する時間最適な動的モデルベースの軌道によって画定/生成されている(それゆえ、それを代表するものである)。
図6Bに示される通行経路はここで、上述したように、それぞれ異なる境界条件に対して、ボット110の動的モデルに基づき、異なる所定の時間最適軌道のソリューションの例を代表して例示する役割を果たし、一致して結果として生じた、異なる所定の軌道によってもたらされたボット110の経路は、ボットナビゲーション軌道生成器6040によって選択される。
図6Cおよび
図6Dは、それぞれ、
図6Bに例示された例示的な軌道BTXの経時的な、速度(V
L、ω
t)プロファイルおよび左右の駆動ホイールモータ電流プロット(I
L、t
L;I
R、t
R)を例示しており、ここで、V
Lはボット110の縦軸と並んだ経路に沿ったボット110の線速度であり(すなわち、V
Lベクトルは依然として説明目的のためのものである)、ωは回転速度であり、I
L、I
Rは左右の駆動ホイールのそれぞれのモータ電流であり、tは時間である。理解され得るように、モータ電流I
L、I
Rは、一般的関係T
L/R=k
tI
L/Rに従う、対応する駆動ホイール202A、202Bに対するそれぞれのモータトルクの決定因子であり、ここでk
tは製造業者定格のモータトルク定数である。ボット110のモータトルクは、以下の関係で表され得るホイールモータ202MA、202MBから利用可能なレンチ(f
x、q
z)として本明細書で総称される、ボット110の縦軸BXに沿った(移送デッキ130Bまたは床の表面などのボット110の転走面に対する駆動ホイール202A、202Bの接触パッチにおける)駆動部110DRの力f
x、および(それぞれの駆動ホイール202A、202B間の差動駆動力による)ヨートルクq
zを提供する:
【0040】
【0041】
【0042】
式中、ktはモータトルク定数であり、ILおよびIRは左右のモータ電流であり、RWheelはホイール半径であり、Wheelbaseはホイール202Aと202Bとの間の距離LATWB(たとえば、輪距)である。
【0043】
前述のように、利用可能なレンチ(f
x、q
z)は時間最適な方法で適用され、それゆえ、開始点から終了点まで、時間最適化軌道が生成され(つまり、すべての(両方の)駆動ホイール202A、202BのモータトルクT
L/Rは、湾曲した経路の実行および結果として生じる通行全体にわたる最大(正または負)の使用可能なトルクにある)、それによって、時間最適軌道によって画定された湾曲した経路が滑らかになる。たとえば、経路に沿ったボット110の速度V
Lは、
図6Bに例示されるように一定である。最大の使用可能なトルクは、日常的な(すなわち、非干渉、非緊急)状態および移動のために設定された(1つまたは複数の)駆動モータ202MA、202MBからの最大指令トルクであってもよい。さらに理解され得るように、適用されたレンチ(f
x、q
z)は、(V
Lを一定に保ち、結果として滑らかな経路を途切れることなく維持するように)(曲線に対して)外側の駆動ホイール202A、202Bが最大(正)の使用可能なトルクで、(曲線に対して)内側が最大(負)の使用可能なトルクで、全体にわたって滑らかな経路を転写する、ならびに上述したようにおよび以下でさらに説明するように、軌道の開始および終了でのボット110の動的モデルおよび境界条件に基づいて
決定される切り替え時間(たとえば、
図6Cを参照)にそれらの間で切り替えを行う、(開始から終了まで)軌道全体にわたってモータ202MA、202MBから利用可能である最大のレンチである。他の態様では、軌道の線形速度V
Lは、軌道の開始から終了の間の滑らかな曲線経路を転写する時間最適軌道を生成するように最大の利用可能なレンチ(f
x、q
z)が与えられると、ボット110の定常または一定の線形加速(または減速)を有することによって、および、軌道の所望の部分(またはすべて)の間に連続的な線速度V
Lを備えることなどで、変化可能であり得る。このようにして、時間最適軌道が、所望のボット動作の(軌道の開始および終了時の)異なる所定の境界条件に対して(上述のように
図6Cに示すのと同様のモータトルク/電流対切り替え時間のプロットから)
決定され、それによって、異なる所定の時間最適軌道が生成され、その各々は、その開始境界条件に対応し(によって特徴付けられ)、軌道の各々は、所与の軌道によって画定された結果として生じる曲線経路の形状によって比喩的に特徴付けることができ(各々が対応する時間最適軌道を特徴付ける、異なる経路を示す
図6Bを参照)、この曲線経路は、初期速度と最終速度が、軌道の初期および最後の端部からの共通の進路およびオフセット位置(ΔΒX、ΔΒY)(または線形長さL)を有する、境界条件で、
図6Bに見られるように所定の時間最適軌道を実行する際に同時に有効にされる。
【0044】
時間最適軌道は、概して「S」字状の曲線経路特性を有し、1つまたは複数の所定の時間最適軌道のセットが、異なるオフセット/長さ条件および初期/最終の速度条件(たとえば、上述のように境界条件によって
決定される)に対して生成され得る。したがって、
図6Bに例示される例に示されるように、グループ/セットGBTA~GBTDが、異なる所定の初期/最終のオフセット位置(ΔΒX、ΔΒY)または経路長Lのためのものである各セットGBTA~GBTDにおいて軌道の形状とともに共通の初期速度を有する時間最適軌道を表す経路形状セットであるように、((1つまたは複数の)ボットの動的モデルに基づく)所定の時間最適ソリューションは、共通の特徴付けする境界条件(たとえば、経路形状)に従ってグループ化され、他の望ましい共通の特性(たとえば、共通の初期速度)に従ってサブグループ化され得る。これらの曲線形状は、所定の軌道セットGTBA~GTBDに対して示されているが、各セットは、ボット110の望ましい動作範囲(およびそこから生じる境界条件)に応じて多かれ少なかれ所定の時間最適軌道を有し得る。したがって、例示されるように、軌道セットGBTAは、対応する初期速度に対する1つの時間最適軌道のソリューションを含んでもよく、ここで同じ初期速度および異なる(たとえば、より長い)長さLでの他の時間最適ソリューションは、特徴的な経路形状を共有していなくてもよく、それゆえ、以下で説明するものなどの他の時間最適ソリューション(たとえば、一定または可変の速度での対向する端部での旋回)でグループ化されてもよい。
【0045】
なお、所定の時間最適軌道は、ボットの移動を実行するときに、ボットが後続する経路形状および経路上の運動プロファイルとして、ボット制御装置によって生成される時間最適軌道を指し、必ずしも時間最適軌道がボット制御装置において事前にプログラムされる必要はないが、本明細書でさらに説明するように、時間最適軌道の一部の要素はボット制御装置において事前にプログラムされ得る。上記から理解され得るように、所定のソリューションは、ソリューションの特徴的なセットによってグループ化または分類される、対応する所定のモータ電流I
L、I
Rおよび基準切り替え時間t
L、
Rとして具体化されたボットナビゲーション軌道生成器6040(
図6参照)の(1つまたは複数の)軌道6042セクションに保管され得る。ボットナビゲーション軌道生成器6040は、保管されたソリューションのセットから一致する(1つまたは複数の)ソリューションを動的に選択するために、現在の位置/場所および/またはいくつかの将来の位置/場所における、ボット110のポーズおよび状態の
決定、およびソリューションセット特性(たとえば、「S」経路)への、およびその後のセットGBTA~GBTD内の1つまたは複数の所定のソリューションへの(現在のポーズ、向き、速度からの位置オフセット/通行長さを含む)指令目的地に一致する、(1つまたは複数の)軌道6042セクションの1つまたは複数の所定のソリューションを(ボット110が動作状態のオンザフライで、またはボット110の動作前に)動的に選択するように構成されている。
【0046】
ここで
図4、
図7A、および
図7Bを参照すると、ボット110の例示的なボットの通行経路が、開示される実施形態の態様に従って示されている。理解され得るように、これらの搬送経路は、たとえば、本明細書に記載されるボット110などの任意の適切なボット用の経路であり得る。また理解され得るように、t時間最適軌道は、これらの例示的な通行経路の各々に対して、開示される実施形態の態様に従って生成され得る。なお、本明細書で使用され、図面に示される「通行経路(traverse path)」という用語は、開いた非決定的な移送デッキ130Bまたはその上の位置間の床によって画定された非決定的な表面上/に沿ったボット110の物理的な通行経路を指す。なお、通行経路は、通行経路を形成するために互いに接合される1つまたは複数のセグメント(本明細書で
図6Aおよび
図6Dに関して記載されるものなど)を含み得る。通行経路の「軌道」という用語は、たとえば、通行経路に沿って移動する、および通行経路を画定する、加速度、速度などの、ボット110の運動学的特性を含む。
【0047】
上述のように、ボット110の制御装置110Cなどの任意の適切な制御装置は、ボット110の駆動セクション110DRの最大電力を使用してボット110の時間最適運動を生成するためのバングバング制御装置として構成されてもよい。なお、開示される実施形態の態様によって、モータトルク(たとえば、最大トルク/ピーク使用可能トルク)および/または、たとえば、異なるボット110の積載物適用に対する境界制約または任意の他の速度、加速度などの制約を有している、他の所定のボット110のパラメータ化されていないボット110の軌道の生成が可能になる。生成された軌道に関して本明細書で使用される「パラメータ化されていない」という用語は、時間最適軌道の形状が、利用可能なボット110の最大モータトルクの上述の制約内(たとえば、ボット110の電源からの最大の利用可能な電流に対する望ましい最大の使用可能なトルク、ならびに他のボットの動的モデル(たとえば、質量、慣性モーメント、駆動ホイールの半径、駆動軸距など)、および初期および最終の慣性条件)で達成されるように、軌道および通行経路の特性が、(時間に対して、または位置速度基準フレームもしくはスペースにおいて)軌道の曲線または形状に関して制約されないことを意味している。開示される実施形態の態様によれば、所与の最大駆動トルク制約に対して、最適な(最短の)移動時間(たとえば、通行経路の開始点と通行経路の終了点との間のボット110の通行時間)が達成されるように、通行経路のセグメントの各々に対して軌道を生成することができる。さらに、モータおよび/またはギアボックス(存在する場合)などの駆動コンポーネントのためのピークトルク要件を(より短い移動時間の有無にかかわらず)低減することができ、これによって、ボット110に関連するコストの削減、駆動コンポーネントのサイズの縮小、および/またはボット110の寿命の延長につながる。
【0048】
開示される実施形態の態様は、概してトルク制約を考慮に入れないか、または概して滑らかな指令軌道を生成しない、既存の軌道生成方法の欠陥に対処する。生成された軌道に関して本明細書で使用される「滑らかな」または「滑らかさ」という用語は、経時的な湾曲した通行経路に沿った連続的な線速度を指す。なお、高速および中速でのボット110の慣性および動的特性が与えられると、線速度の不連続性は概して実際には達成することができず、望ましくない。
【0049】
他の態様では、時間最適軌道は、ボット110の動的モデル特性、および/またはボットの積載物(たとえば、空のまたは積載されたボット)、積載物の質量および/またはサイズなどの他の境界条件に基づいて分類され、ここでより大規模な積載物および/または密度がより高い積載物(たとえば、ボットの質量中心の偏心が結果として生じる)は、高速でより大きな半径/湾曲した旋回を画定し得る。他の態様では、軌道は、ボット110が移動する距離ならびに積載物の重量/質量および/またはサイズ/質量分布または積載物密度の1つまたは複数に基づいて分類される。
【0050】
図4および
図6Aから理解され得るように、(初期の静的なおよび/またはオンザフライでのポーズを有する)初期位置から(最終的な望ましい/結果として生じる静的なおよび/またはオンザフライでのポーズを有する)最終位置まで続く、単独で、および/または平坦な経路ライン(
図6A参照)によって連続的に適用されるかまたは分離される動的に選択された組み合わせで、ボット110が動的に選択することができる異なる経路曲線を画定する異なるタイプの所定の時間最適動的モデルベースの軌道がある。一態様では、軌道は、直線、半円、およびフックまたは「J」形状などの任意の適切な形状を有している単純な曲線によって特徴付けられている一方で、他の態様では、記載されるように方向の複数の変化または屈曲点を有している「S」字状曲線などの任意の適切な複雑な曲線である。たとえば、時間最適軌道の1つのタイプは、湾曲した部分および直線部分を有している成分の時間最適軌道であり、ここで湾曲した部分は、可変または一定の旋回半径/速度、一定または変化する旋回方向、および単純な旋回のうちの1つまたは複数を有する複合の曲線または旋回である。時間最適軌道タイプの別の例として、時間最適軌道の特徴的な経路形状は、可変の旋回半径/速度(たとえば、
図6Aに例示される経路991A~991nおよび992A~992nの軌道)または単一の方向において一定の旋回半径/速度(たとえば、
図6Aに例示される経路990A~990nの軌道)の1つまたは複数を有している(移動の間に一方向に旋回する)単純な旋回である。理解され得るように、異なる成分の時間最適軌道(たとえば、単純および複合)は、一態様において、互いに端から端まで接合されて、ボット110が追従する搬送経路BTPが形成され(たとえば、
図4に示すように、単純な曲線/旋回を特徴とする時間最適軌道と組み合わされた「S」形状を特徴とする時間最適軌道(たとえば、
図6Aに示す経路993A~993nの軌道など)を有し、他の態様では、平坦な曲線経路の軌道(たとえば、
図6Aに示す経路994A~994nの軌道など)が、曲げ曲線経路の軌道に接合し得る)。
【0051】
一態様では、本明細書で記載されるように、複数の所定の軌道6042Tは、前述のように、制御装置110Cによってアクセス可能であるボット110の任意の適切なメモリ110Mに保管され、ボットナビゲーション軌道生成器6040を用いてなど、本明細書で記載される制御装置110Cによって動的に選択され、ボット110の移動経路BTPの作成のための時間最適軌道のセットが形成される。本明細書で記載されるように、(パラメータ化されていない)各軌道は、ボット制御装置110Cによって(たとえば、ボットが本明細書で記載される速度で移動している間などにオンザフライで)動的に
決定または選択される時間最適軌道である。ボットナビゲーション軌道生成器6040を介してなど、制御装置110Cは、ボットナビゲーション軌道生成器6040の(1つまたは複数の)軌道6042セクションから、1つまたは複数の所定の時間最適軌道を選択し、組み合わせて、複合の時間最適軌道を形成し、ここで、ボット110の通行経路に沿って1つまたは複数のウェイポイントを接続するために、ボット制御装置110Cによってボット110の動作中に(またはボット110の動作前に)、時間最適軌道の組み合わせも動的に実行される(結果として、動的に選択または
決定された軌道のセットが、与えられた移動をもたらす)。ボットナビゲーション軌道生成器6040は、時間最適軌道を選択し、組み合わせて、時間最適化されている1つまたは複数の時間最適軌道の(1つまたは複数の)セットGBTA~GBTDを形成する(
図6Bを参照)(たとえば、所定のウェイポイント間の最速のルート)。
【0052】
時間最適軌道の選択の例として、
図4および
図6を参照すると、中央制御装置(制御装置120など)は、ボット110に移動コマンドを送信する。移動コマンドは、制御装置110Cのボットナビゲーション軌道生成器6040によって受信され、たとえば、上述のように、開始軌道ウェイポイントおよび終了軌道ウェイポイントを含み、ここで開始軌道ウェイポイントは、移動コマンドが送信されるときのボットの現在または現行の位置に基づいている。例示目的のみのために、開始軌道ウェイポイントはウェイポイントWP1であってもよく、終了軌道ウェイポイントはウェイポイントWP3であってもよい。なお、ウェイポイントは、移送デッキ130B上の任意の適切な位置に配置されてもよく、一態様では、通路130A、ドライブウェイ130BW、バッファステーションBS、移送ステーションTSへの開口部に配置されてもよく、ノードNDの位置と一致してもよい。本例では、ウェイポイントWP3は、通路130A1の開口部につながるナビゲーション特徴部LAT1に沿って配置されたノードNDと一致する。ここで、ボット110は、上記の速度で移動しており、移動コマンドに基づいて、(モーション位置決めシステム6020および/またはナビゲーションセンサ検出システム6010からの)そのポーズおよび状態、積載物のサイズおよび/または重量/質量とともに、ボット110の現在の位置とウェイポイントWP3との間の距離を把握しており、開始ウェイポイントと終了ウェイポイント(ここでウェイポイントはノードNDと一致する必要はない)とを接続するために、ボットの110の現在の位置(ボットが移送デッキ130Bに沿った高速移動中に開始ウェイポイントWP1をすでに通過したときに現在の位置が使用される)と終了ウェイポイントWP3との間の軌道ソリューション、積載物のサイズおよび/または重量/質量を提供する(距離L
iおよび初期/最終の境界条件などの)所定の時間最適軌道の保管された特性の1つまたは複数に基づいて、保管された所定の時間最適軌道から1つまたは複数の時間最適軌道6042を選択する。前述のように、所定の時間最適な軌道の特性は、保管している軌道を(必要に応じてセットで)分類する手段をもたらし、逆に、ボットナビゲーション軌道生成器6040による時間最適軌道の選択のためのインデックス作成手段としても機能する。そのため、時間最適軌道は、ウェイポイントでおよび/またはウェイポイントの前または後に開始または終了してもよく、ここでナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7からの/への時間最適軌道の分岐点が、ボット制御装置110Cによって自由に選択可能であり、一態様では、移送デッキ130B上の障害物(他のボットなど)、ボットによって運ばれる積載物、または任意の他の適切な制約に基づいてもよい(たとえば、ボット110は、ウェイポイントの位置とは無関係のガイド特徴部から、またはガイド特徴部に分岐することができる)。したがって、構造マップ6041上で目的地を設定する(たとえば、オンザフライで受信される)所与の移動コマンドのために、その現在のポーズおよび状態、ならびに目的地で望まれるポーズおよび状態を把握しているボット100は、(1つまたは複数の)時間最適軌道のセットが特徴付けられる軌道インデックスにアクセスし、移動コマンドが受信された瞬間に、および目的地でボット110のポーズ/状態に一致する特性に基づいて、時間最適軌道ソリューションの1つまたは複数(セット)を動的に選択する。
【0053】
1つまたは複数の時間最適軌道6042の選択は、ボットナビゲーション軌道生成器6040によって同時に実行され、ボット(ボット110Eなど)は、本明細書に記載される高速で、(ナビゲーション特徴部LONG1に沿ってなど)移送デッキ130Bに沿って移動し、それにより、ボット110Eは、ナビゲーション特徴部LONG1に沿って移動するそのポーズP1から、通路130A1に入るためにウェイポイントWP3で必要とされるポーズ(ポーズP2など)に移動する。選択された時間最適軌道のセットをボット制御スキームに分解するために、ボットナビゲーション軌道生成器6040は、他の方法で知られているように「テストシューティング」および「勾配降下」法を使用するアルゴリズムを用いて、(選択された軌道移動のセットの開始時の)初期速度およびモータ電流(IL、IR)の切り替え時間(tL、tR)を算出する。したがって、選択された軌道ソリューションのセットのバングバング制御をもたらす電流切り替え時間は、ボット110の時間基準フレームに設定され、ボットが動的に選択された時間最適軌道をもたらすように、ボット軌道フォロー制御装置6060によって実行される。上述のように、通路側ガイドラインまたはナビゲーション特徴部LONG1は、ボット110が通路130A1に90°旋回することができないように、移送デッキ130Bの縁部の近くに配置される。したがって、ボットナビゲーション軌道生成器6040は、ボット110Eが、ナビゲーション特徴部LONG1から移動し、(1つまたは複数の)時間最適軌道によって生成される曲線経路の開始と終了時の異なる境界条件のためのボット110の動的モデルに基づいて、通路130A1に入るためにそのポーズを変更することを可能にする1つまたは複数の所定の時間最適軌道6042を選択する。
【0054】
本例では、ボットナビゲーション軌道生成器6040は、ボット110Eをナビゲーション特徴部LONG1からナビゲーション特徴部LONG2に移動させるために、(1つまたは複数の)軌道6042セクションから1つまたは複数の所定の時間最適軌道6042を選択する。一態様では、「S」形状を有している単一の複合の時間最適軌道3010(たとえば、一方が他方の直後に続く2つの対向する旋回)が、ナビゲーション特徴部LONG1、LONG2間の移行のために選択される。別の態様では、ボットナビゲーション軌道生成器6040は、一致する境界条件の点などで接合する単純な旋回を画定する一連の軌道(たとえば、
図6Aに示される「J」形状の軌道経路991A~991nなど)を動的に選択してもよく、それによりオンザフライのウェイポイントWP4が作成され、それによって、2つの動的に選択された単純な「J」形状の曲線3010A、3010Bのソリューションが、ナビゲーション特徴部LONG1、LONG2間の結果として生じる経路が滑らかになるようナビゲーション特徴部LONG1、LONG2間で移行するために、ウェイポイントWP4(たとえば、単純な曲線間の屈曲点)で遭遇するように選択される。ボットナビゲーション軌道生成器6040は、ボット110が通路130A1に入ることを可能にするボット110のポーズ(
図4に示されるポーズ2など)におけるウェイポイントWP3に到達するためにナビゲーション特徴部LONG2からナビゲーション特徴部LAT1に移行するための1つまたは複数の追加の時間最適軌道を選択する。ここで、ボットナビゲーション軌道生成器6040は、(上記のように)別のオンザフライのウェイポイントWP2を作成し、時間最適軌道3010(または3010B)および3012が、互いに遭遇するか、または互いに接続されるナビゲーション特徴部LAT1上にボットを90°旋回させる単純な曲線の時間最適軌道3012を選択して、上記のように、さらに別の単純な直線の時間最適軌道3011によって、複合の時間最適軌道を形成し得る。なお、ウェイポイントWP2が、ノードと一致するものとして例示されている一方で、他の態様では、ノードに配置されなくてもよい。
【0055】
上記のように、一態様では、所定の時間最適軌道は、たとえば、ボット110の動的モデル(たとえば、動的制約)に少なくとも部分的に基づいて、ボットナビゲーション軌道生成器6040によって選択される。
図5Bを参照すると、ボットの動的モデルは、以下によって定義される。
【0056】
【0057】
【0058】
式中、x、x1、x2はx軸に沿った位置であり、vxはX軸に沿った速度であり、wzはZ軸を中心とした角速度であり、Cはボット110のコリオリ行列であり、Mはボット110の慣性行列であり(CとMの両方は、他の方法で知られているようにボット質量および質量中心の位置に依存している)、fxはX軸に沿った力であり、およびqzはZ軸を中心としたトルクであり、ここでfxおよびqzはボットの原点で適用される正味のレンチ(fx、qz)ベクトルを形成する。なお、正味のレンチ(fx、qz)は、モータのトルク、摩擦、および減衰によって生成される力とトルクの合計である。
【0059】
他の態様では、移動コマンドによって指定された開始ウェイポイントWP1と終了ウェイポイントWP3とを接続する、動的に選択された時間最適軌道3010(または時間最適軌道3010A、3010B)、3011および3012は、ボットナビゲーション軌道生成器6040によってボット速度および位置システム制御装置6050に送信される時間最適な軌道のセットを形成し、これにより、ボット110のセンサ、および/またはボット110が操作を安全な停止/安全な位置に移動させるシステム制御によって識別される予期しない急迫した状況(たとえば、軌道ソリューションおよび検知によるナビゲーションランドマーク間の不一致)の場合に、ボット軌道フォロー制御装置6060および駆動モータ202MA、202MBを用いて、開いた非決定的な移送デッキ130Bの少なくとも非決定的な表面に沿ってボットを移動させるための制御ループが形成される。たとえば、ボット110が、(ドライブウェイ130BWに沿って、または移送デッキ130B上など)取り出し通路130Aおよび/または移送ステーションTSの移送領域295内などに略直線に移動するときに、駆動モータ202MA、202MBは、バングバング制御を出て、(略直線に通行するための)トルク制御装置として、または(略直角の旋回、S字状の旋回、J字状の旋回、または本明細書に記載される所定の軌道によって画定される任意の他の旋回などの通行旋回(traversing turn)のための)位置制御装置として構成される。たとえば、制御装置110Cは、トルク制御装置として動作することで、ホイール202A、202B両方からの速度フィードバックの平均を「ボット速度」として使用して、
図6に示されるような速度ループを閉じるように構成されている。パフォーマンスを改善し、速度ループの不安定性を回避するために、速度ループは、トルクフィードフォワードで増大され、低利得で動作され得る。制御装置110Cはまた、ボット110の停止位置において、最終位置のための
図6にも示されるような位置ループを閉じるように構成されている。制御装置110はまた、ナビゲーション特徴アレイ3000の特徴部に沿ってなど、ライン追跡を実施するために差動トルクオフセットを合計するように構成されている。なお、床表面および/またはホイールが液体、ほこり、または他の粒子で汚染されているときに、駆動ホイール202A、202Bは、移送デッキ130Bまたは取り出し通路130Aもしくは移送領域295の床との静止摩擦を失い得る。速度制御ループは、たとえば、ホイール202A、202Bの1つまたは両方のためのエンコーダによって提供されるフィードバックが、ボット110の所定の速度より高い速度を示すときはいつでも、トルクをホイール202A、202Bの両方に戻すことによって駆動ホイール202A、202Bの静止摩擦の損失を軽減するように構成され得る。たとえば、移送デッキ130Bの非決定的な表面上を長距離移動するときに、ボット110は、駆動ホイール202A、202Bおよびアイドラーホイール201の固定された性質を介して直線軌道から逸れるのを阻止されるように、駆動ホイール202A、202Bおよびアイドラーホイール201上を移動する。制御装置110Cは、ボット110が移動しているときに、直線軌道を維持するための修正が差動トルクとしてホイールに適用され得る任意の適切な方法で、ボット110が直線での移動を維持することを実質的に確かなものとするために、任意の適切なライン追従アルゴリズムで構成されている(たとえば、スキッドステアリング-一方の駆動ホイールを他方の駆動ホイールより遅く回転させて、ボット上に旋回モーメントを誘導するためのボットの片側の抗力の増大をもたらす)。駆動部202MA、202MBは、位置制御装置として動作するときに、制御装置110Cによって、所定の時間最適軌道の1つまたは複数の選択された軌道に従って既定の旋回操作を実行するための任意の適切な方法で、それぞれのホイール202A、202Bを反対方向に回転させるように命令され得る。
【0060】
ここで
図4、
図6、
図7Aおよび
図7Bを参照すると、移送デッキ130Bを横切る従来の非ホロノミックのボット110の通行は、たとえば(
図7Aを参照)、ボット110の旋回が90°の旋回に制限され、その90°の旋回がガイドラインのノードND(たとえば、交差する点)で行われるようにグリッドパターンでガイドラインが配置されるライン追跡によって促進される。上記から理解され得るように、本明細書に記載されるボットの高速ナビゲーションによって、ボット110が、ノードNDで90°の旋回に制限されることなくノード間を移動することができるように、開いた非決定的な移送デッキ130Bの非決定的な表面に沿った非ホロノミックのボット110の通行を実質的に無制限にすることができ(
図7B参照)、これにより、移送デッキ130Bを横切るボット110の移送/移動時間が短縮される。これによって、ボット110は、移送デッキ130Bの非決定的な表面をナビゲートしながら、ならびに取り出し通路130Aおよび/またはドライブウェイ130BWなどのリフトインターフェース領域または(
図2A~
図2Cに示されるものなどの)移送デッキ130Bの片側に配置されたバッファ/移送ステーションに旋回しながら、本明細書に記載される速度で移動することができる。
【0061】
たとえば、
図4および
図10~12を参照すると、ボット110は、その開示内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,513号明細書、現在は2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,892号明細書に記載されているものと実質的に同様の方法で、1つまたは複数のピックフェースを、1つまたは複数の移送ステーションTS(またはバッファBS)と、(たとえば1つまたは複数の取り出し通路130A内の)1つまたは複数の保管位置との間で移送させるように構成されている。たとえば、ボット110の(1つまたは複数の)ケースユニットの移送処理は、所定のオーダー搬出シーケンスに従って、および/または、たとえば、ケースユニットCUが、任意の適切なオペレータステーションにある1つまたは複数のバッグ、トート、または他の容器内への配置のために順序付けされる、1つまたは複数の顧客の注文を処理する命令に従った、取り出された商品の所定のオーダーシーケンス(たとえば、オーダー搬出シーケンス)で、(
図1Cに示されるような)混合パレット積載物MPLを作成するための、ケースユニットのオンザフライの分類での、(1つまたは複数の)ケースユニットの複数取り出しおよび配置動作を含み得る。
図11を参照すると、顧客注文は、(1つまたは複数の)ケースユニット7が搬出リフト150B1に運ばれ、(1つまたは複数の)ケースユニット5も搬出リフト150B1に運ばれることを要求してもよい(なお、他の態様では、顧客注文は、共通のボット110により運ばれるケースユニットの異なる搬出リフトへの移送が、本明細書に記載のものと実質的に同様の方法で生じるように、共通のボット110により運ばれるケースユニットが異なる搬出リフトに運ばれることを要求してもよい)。本明細書に記載の開示される実施形態の態様では、搬出リフト150B1(たとえば、保管および取り出しシステム/注文処理システムの搬出の各々)は、保管アレイから積載物充填物へと出庫される、混合ケースピックフェースの処理経路または通路を画定し、ここで混合ケースピックフェースは、実質的に同一の順序で処理経路を出入りする。理解され得るように、搬入および搬出リフト150A、150Bは垂直方向に往復するリフトであり得るが、他の態様では、搬入および搬出リフト150A、150Bは、保管構造130に、および保管構造130からケースピックフェースを搬送するための任意の適切な搬送モジュールであることが理解されるべきである。たとえば、他の態様では、リフトモジュール150A、150Bは、同期的または非同期的に動作する、垂直方向に往復するリフト、任意の適切な自動物品処理システム、コンベヤ、ボット、ターンテーブル、ローラーベッド、マルチレベル垂直コンベヤ(たとえば、パーテルノステルコンベヤ)の1つまたは複数である。保管および取り出しシステム100において各ボット110を効率的に使用するために、制御サーバ120などの制御装置は、ケースユニット5、7がどの(1つまたは複数の)取り出し通路に配置されているかを
決定する。制御装置はまた、どの(1つまたは複数の)入庫ケースユニットICUが、ケースユニット5、7(たとえば、出庫ケースユニット)が取り出される(1つまたは複数の)取り出し通路に保管されるべきかを
決定する。制御装置は、1つまたは複数のリフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを取り出すためにケースユニット5、7が配置されるレベル上のボット110にコマンドを送る(
図13、ブロック1400A)。ボット110は(1つまたは複数の)ケースユニットICUを把持し(
図13、ブロック1420)、1つまたは複数の取り出し通路130A2内の1つまたは複数の保管スペース130に(1つまたは複数の)ケースユニットを搬送し(たとえば、ボット110が取り出し通路に入ることができるように、
図7Bに関して本明細書に記載されるような方法で、開いた非決定的な搬送デッキ130Bを通行し)(
図13、ブロック1421)、ここで、入庫ケースユニットが配置される取り出し通路の少なくとも1つは、出庫ケースユニット5、7の1つを含む。理解され得るように、入庫ケースユニットが異なる保管位置130Sに配置される場合、入庫ケースユニットは分類され(
図13、ブロック1425)、(1つまたは複数の)ケースユニットは、保管スペース130Sまたはバッファなどの1つのケースユニット保持位置に移送される(
図13、ブロック1430)一方で、移送されていないケースユニットは、別のケースユニット保持位置への移送のためにボット110の積載セクションへと戻される(
図13、ブロック1435)。
【0062】
理解され得るように、出庫ケースユニット5、7は、同一または異なる取り出し通路に配置され、出庫ケースユニットの近接度および(1つまたは複数の)入庫ケースユニットの所定の(1つまたは複数の)保管位置に応じて、1つのボット110または異なるボット110によって取り出される。たとえば、
図10を参照すると、ボット110は、ケースユニット5が配置されている取り出し通路である取り出し通路130A2における配置のために、リフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから入庫ケースユニットICUを取り出す。本例でのケースユニット7は、取り出し通路130A1に配置されている。入庫ケースユニットICUの配置の後、ボットは、出庫ケースユニット5を取り出すために、共通の経路で取り出し通路130A2に沿って移動を続ける(たとえば、単一方向における取り出し通路の単一の通行)(
図13、ブロック1400)。単一のボット110に複数のケースユニットを取り出させることがより効率的である場合、出庫ケースユニット5は、任意の適切な方法で、ボット110上で位置合わせされ(justified)(
図13、ブロック1405)、ボットは、通路130A1における出庫ケースユニット7など、別のケースユニットの位置へと移動する(なお、第2の出庫ケースが第1の出庫ケースと共通の通路に配置される場合、両方の出庫ケースユニットは、ボット110の共通の移送アーム110PA(
図5および
図5A)により取り出し通路の共通の経路で取り出される)。(1つまたは複数の)第2の出庫ケースユニット7は共通の移送アーム110PAによって取り出され(
図13、ブロック1410)、両方のケースユニット5、7は、(1つまたは複数の)入庫ケースユニットの配置に関して上述したものと実質的に同様の方法で、リフトモジュール150Bなどのピックフェース搬送システムの周辺バッファステーションBSおよびインターフェースステーションTSの1つまたは複数に移送および配置される(
図13、ブロック1420~1435)。それぞれの出庫ケースを取り出した(
図13、ブロック1400)後、2つの異なるボット110にケースユニット5、7のそれぞれを取り出させることがより効率的である場合、ケースユニットは把持され(
図13、ブロック1420)、周辺バッファステーションBSまたは出庫リフト150BのインターフェースステーションTSの1つに移送および配置される(
図13、ブロック1421~1435)。一態様では、ケースユニット5などの出庫ケースユニットが周辺バッファステーションBSに配置される場合、ケースユニット5を周辺バッファステーションBSに配置したボットとは別のボット110が、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ移送する一方で、他の態様では、同一のボット110が、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ移送するために周辺バッファステーションBSまで戻る。本明細書に記載の開示される実施形態の態様では、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS(たとえば、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーション)は、所定の積載物充填のシーケンスに基づき順序付けられたピックフェースのシーケンスで処理経路に入る、保管アレイ/構造130から出庫される混合ケースのピックフェースの一部を画定する、混合ケースのピックフェースの2つ以上を共通して支持する。本明細書に記載の開示される実施形態の態様の1つまたは複数では、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTSは、共通して支持されたピックフェースが(1つまたは複数の)出庫リフト150B1により共通して取り出されるように、(1つまたは複数の)出庫リフト150B1に対する共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。開示される実施形態の1つまたは複数の態様では、制御装置120などの任意の適切な制御装置は、(1つまたは複数の)ボット110と連通し、順序付けられたピックフェースのシーケンスに基づいてバッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS上へのピックフェースの配置をもたらすように構成されている。
【0063】
一態様では、出庫ケースユニットは、ボット110の共通の移送アーム110PA(
図5および
図5A)によってユニット(たとえば、ピックフェース)として取り出され、移送される。ここで再び
図11を参照すると、顧客注文は、(1つまたは複数の)ケースユニット7が搬出リフト150B1に運ばれ、ケースユニット5も搬出リフト150B1に運ばれることを要求してもよい(なお、他の態様では、顧客注文は、開いた非決定的な移送デッキ130Bに沿った共通のボット110により運ばれるケースユニットの異なる搬出リフトへの移送が、
図7Bに関して本明細書に記載のものと実質的に同様の方法で行われるように、共通のボット110により運ばれるケースユニットが異なる搬出リフトに運ばれることを要求してもよい)。上述のように、制御装置は、どの(1つまたは複数の)入庫ケースユニットICUが、ケースユニット5、7(たとえば、出庫ケースユニット)が取り出される(1つまたは複数の)取り出し通路に保管されるべきかを
決定する。制御装置は、上述のものと実質的に同様の方法で、リフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから1つまたは複数の入庫ケースユニットICUをユニット(たとえば、ピックフェース)として取り出すために、ケースユニット5、7が配置されるレベル上のボット110にコマンドを送る(
図13、ブロック1400A)。ボット110はピックフェースPF1を把持し(
図13、ブロック1420)、移送デッキ130Bを本明細書に記載される方法で通行し、取り出し通路130A2内の保管スペース130にピックフェースPF1を搬送し(
図13、ブロック1421)、ここで出庫ケースユニット5、7は位置決めされ、保管スペース130S内にピックフェースPF1を配置する(
図13、ブロック1430)。なお、ピックフェース全体が共通の保管スペースに移送され、ボット上に残されたケースユニットはないため、フローは、本例では
図13のブロック1435には進まない。
【0064】
入庫ピックフェースPF1を配置した後、ボット110は、(出庫ピックフェースPF2として同時に取り出されるように、互いに隣接して保管棚上に配置されている)出庫ケースユニット5、7を保持している保管スペースまで、共通の経路(たとえば、単一方向での取り出し通路の単一の通行)で通路130A2を通って移動し続ける。ボット110は、共通の移送アーム110PA(
図5および
図5A)によりピックフェースPF2を取り出し(
図13、ブロック1415)、ピックフェースPF2を把持し(
図13、ブロック1420)、出庫リフト150B1にピックフェースPF2を搬送し(
図13、ブロック1421)、ここでボット110は、本明細書に記載されるように移送デッキ130Bを通行する。一態様では、ピックフェースPF2のケースユニット5、7は、周辺バッファステーションBSまたは移送ステーションTSの1つにユニットとして配置される(
図13、ブロック1430)。別の態様では、ピックフェースのケースユニット5、7は、異なる位置への配置のために任意の適切な方法でボット110上で分離および位置合わせされる(
図13、ブロック1425)。たとえば、ボット110は、ケースユニット7を周辺バッファステーションBSに配置し(
図13、ブロック1430)、ケースユニット5をボット110の積載領域に戻し(
図13、ブロック1435)、ケースユニット5を把持し(
図13、ブロック1420)、ケースユニット5をインターフェースステーションTSに搬送し(
図13、ブロック1421)、ケースユニット5をインターフェースステーションへ移送する(
図13、ブロック1430)。
【0065】
別の態様では、
図12を参照すると、出庫ケースユニット5、7は、ボット110の共通の移送アーム110PA(
図5および
図5A)により共通の通路130A2内の異なる保管位置から取り出される。ここで、ボット110は、上述の方法で1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを1つまたは複数の保管位置に移送し、ここで入庫ケースユニットICUの少なくとも1つは、出庫ケースユニット5、7と共通の取り出し通路130A2に配置される。少なくとも1つの入庫ケースユニットを通路130A2の所定の保管位置130Sに配置した後、ボット110は、取り出し通路130A2の共通の経路で、取り出し通路130A1を通って移動し続け、上述の方法で保管スペース130S1からケースユニット5を取り出す(
図13、ブロック1400)。(1つまたは複数の)ケースユニット5は、任意の適切な方法で積載セクション110PLの後方へとボット110上で位置合わせされる(
図13、ブロック1405)。ボット110は、取り出し通路の共通の経路で取り出し通路130A1を通って移動し続け、両方の(1つまたは複数の)ケースユニット7、5が共通の移送アーム110PA上で互いに隣接して配置されるように、共通の移送アーム110PAにより異なる保管スペース130S2からケースユニット7を取り出す(
図13、ブロック1410)。理解され得るように、一態様では、制御装置110Cは、たとえば、(1つまたは複数の)ケースユニットが配置されている順番と反対の順序など、任意の適切な順序で(1つまたは複数の)ケースユニットの取り出しをもたらすように構成されている。
【0066】
この複数取り出しの例では、(1つまたは複数の)ケースユニット保持位置は取り出し通路130Aの保管スペース130Sに対応するが、他の態様では、(1つまたは複数の)ケースユニット保持位置は、(ボットとリフトとの間の直接的な移送が生じる)搬入リフトモジュール150Aと、搬入リフトモジュール150Aとインターフェース接続するための(リフトモジュールとボットとの間の間接的な移送が生じる)インターフェースまたは周辺バッファステーションTS、BSと、保管スペース130Sとを含む(インターフェースステーションTSおよび搬入リフトモジュール150Aからのボット110による取り出しは、所定のオーダー搬出シーケンスに必要なケースユニットが保管スペース130Sに配置されず、(1つまたは複数の)搬出リフト150B1、150B2に実質的に直接送達されるように、ジャストインタイム方式で保管ラックアレイ内に搬入される場合に留意される)。
【0067】
ボット110は、上述の方法で、積載セクション110PL内でケースユニット7、5の両方を把持し、取り出し通路130A1を出る(
図13、ブロック1420)。ボットは、(本明細書に記載される方法で)移送デッキ130Bに沿って移動し、搬出リフト150B1とインターフェース接続する(
図13、ブロック1421)。たとえば、(1つまたは複数の)ケースユニット7が積載セクション110PLの前方へ位置合わせされ、(1つまたは複数の)ケースユニット5が積載セクション110PLの後方へ位置合わせされるようになど、任意の適切な方法で、ボットは、上述のように、積載セクション110PL内でケースユニット7、5を分離する(
図13、ブロック1425)。ケースユニット7は周辺バッファステーションBSに移送される(
図13、ブロック1430)。ボットは、(1つまたは複数の)ケースユニット5を積載セクション110PLに戻す(
図13、ブロック1435)ために移送アーム110PAを後退させ、ケースユニット5を把持する(
図13、ブロック1420)。(1つまたは複数の)ケースユニット5は搬出リフト150B1のインターフェースステーションTSに搬送され(
図13、ブロック1421)、上述のように積載セクション110PLの前方へ位置合わせされ(
図13、ブロック1425)、移送ステーションTSに移送される(
図13、ブロック1430)。他の態様では、所定のケースユニット搬出シーケンスに応じて、ボット110は、両方の(1つまたは複数の)ケースユニット7、5を、搬出リフト150B1、150B2の一方など、共通の場所/位置に配置する。理解され得るように、バッファステーションBSに配置された(1つまたは複数の)ケースユニットは、一態様では、ボット110によって、また他の態様では、バッファステーションBSをインターフェースステーションTSに接続する任意の適切なコンベヤによって、インターフェースステーションTSに移送される。一態様では、(1つまたは複数の)ケースユニットがボット110によってバッファステーションBSからインターフェースステーションTSに移送される場合、この移送は、たとえば、バッファステーションBSのそばを移動する別のタスク(たとえば、保管部への(1つまたは複数の)ピックフェースの移送、ピックフェースの分類、保管部からの(1つまたは複数の)ピックフェースの移送など)のためのルートにおいて移送デッキに沿って移動するボット110が、他のタスクを実施するプロセスの間に、停止して、バッファステーションBSからピックフェースを取り出し、ピックフェースをインターフェースステーションTSに移送するような、適時的な移送である。
【0068】
ここで
図4を参照すると、(上述の(1つまたは複数の)方法で)1つまたは複数のピックフェースを1つまたは複数のリフトモジュール150から取り出し通路130A内の1つまたは複数の保管位置に移送するために、ボット110は、たとえば、
図11~
図12に関して上述した方法などで、移送ステーションTSまたはバッファステーションBSからピックフェースを取り出す(
図8、ブロック8000)。ボット110は、たとえば、制御装置120(
図1)から移動コマンドを受信し、ここで移動コマンドは、ボット搬送経路BTP2のための少なくとも開始ウェイポイント(ウェイポイントWP5など)および終了ウェイポイント(WP6など)を含む(
図8、ブロック8010)。一態様では、移動コマンドは、別の移送ステーションTSまたはバッファステーションBSから別のピックフェースを取り出すようにボット110に指示し、その場合、ボットは、インデックスセンサ6000などの第1のセンサからのガイダンスで移送デッキを通行し、ここでボット110は、移送デッキ130Bのガイダンス/ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7に従う。第1のセンサ(インデックスセンサ6000など)のガイダンス下での移送デッキ130Bに沿った高速のボットの通行(
図8、ブロック8020)と一致して、ボット制御装置110Cは、ボットが第1のウェイポイントWP5から、他の移送ステーションTSまたはバッファステーションBSに対応するなどの(たとえば、ボットの目的地に対応する)第2のウェイポイントWP6に移動することを可能にするために、上述のように、1つまたは複数の所定の軌道6042(
図8、ブロック8050)を選択する。制御装置110Cは、上述のように、第1のウェイポイントWP5と第2のウェイポイントWP6を接続する通行経路(たとえば、一態様では、2つの単純な曲線と直線部分を含むボット搬送経路BTP2など)を生成し(
図8、ブロック8060)、ここで軌道6042Tは、ボットが、移送デッキ130Bのガイダンス/ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7間を滑らかに移行する(
図8、ブロック8070)ように、たとえば、軌道の開始時および軌道の終了時の境界条件、および/または開始点と終了点との間の長さLに基づいて選択される。搬送ステーションTS間でボット110が通行する場合、本明細書で記載されるように(1つまたは複数の)軌道6042Tの選択に起因する1つの例示的なボット搬送経路BTP2が
図4に例示され、ここでボット110は、ドライブウェイ130BW1を出て、そして、ボット110が、滑らかにガイダンス特徴部LAT7から離れ、滑らかにガイダンス特徴部LONG2上に合流し、滑らかにガイダンス特徴部LONG2から離れて、その後、別のドライブウェイ130BW2に入るために滑らかにガイダンス特徴部LAT3に合流するように、所定の時間最適軌道6042Tを選択し得る。
【0069】
理解され得るように、(ガイダンス特徴部LAT7からガイダンス特徴部LONG2になど)1つのガイダンス特徴部から別のガイダンス特徴部に移送するときに、ボット110のインデックスセンサ6000は、第2のガイダンス特徴部LONG2と接触する前に第1のガイダンス特徴部LAT7との接触を失う。一態様では、ボット110は、ホイール走行距離計(または実質的に検知入力なしの他の適切な推測航法)を使用して、ガイダンス特徴部LAT7、LONG2間の移行中に経路BTP2に追従し、その結果、インデックスセンサ6000が第2のガイダンス特徴部LONG2を検出すると、ボット制御装置110Cは、移送デッキ130B上のボット位置(たとえば、少なくとも1つの方向)の正確な
決定を行う。ボットは、ボット搬送経路BTP2に追従し続け、本例では他の移送ステーションTSが配置されているドライブウェイ130BW2の入口に対応するウェイポイントWP6に到着するために、ガイダンス特徴部LAT7、LONG2、LAT3間を移行する。ドライブウェイに入ると、ボット110は、任意の適切な方法で、ピックフェースが取り出される移送ステーションTSの位置を
決定するために、インデックスセンサ6000によるガイダンスからセンサ6001のアレイ内の他のセンサに移行する(
図8、ブロック8090)。他の態様では、ボット110は、ドライブウェイ130BW2内におけるガイダンスのための任意の適切なセンサを使用してもよい。ピックフェースは取り出され(
図8、ブロック8000)、ボット110は、取り出し通路130A5などの取り出し通路の1つまたは複数の保管位置に1つまたは複数のピックフェースを配置するために、別の移動コマンドを受信する(
図8、ブロック8010)。
【0070】
上記と実質的に同様の方法で、第2の移動コマンドは、開始ウェイポイントおよび終了ウェイポイント(たとえば、ドライブウェイ130BW2の出口に対応する開始ウェイポイントWP6および取り出し通路130A5の入口に対応する終了ウェイポイントWP7)を含み得る。第1のセンサ(インデックスセンサ6000など)のガイダンス下での移送デッキ130Bに沿った高速のボットの通行(
図8、ブロック8020)と一致して、ボット制御装置110Cは、ボットが第1のウェイポイントWP6から取り出し通路130A5に対応する第2のウェイポイントWP7に移動することを可能にするために、たとえば、軌道の開始時および軌道の終了時の境界条件、および/または開始点と終了点との間の長さLに基づいて、上述のように、1つまたは複数の所定の軌道6042Tを選択する(
図8、ブロック8050)。制御装置110Cは、選択された軌道6042Tから上述されたように、ガイダンス特徴部LAT3およびLAT4だけでなく、第1および第2のウェイポイントWP6、WP7を接続する通行経路(たとえば、一態様では複合のS字状の曲線を含むボット搬送経路BTP3など)を生成し(
図8、ブロック8060)、それによって、ボットは、移送デッキ130Bのガイダンス/ナビゲーション特徴部LAT3、LAT4間を滑らかに移行する(
図8、ブロック8070)。ウェイポイントWP7で、ボット110が取り出し通路に入る(
図8、ブロック8030)のに適切なポーズを有するときに、そこでボット110のガイダンスは、任意の適切な方法で1つまたは複数のピックフェースの(1つまたは複数の)配置の位置を
決定する(
図8、ブロック8040)ために、インデックスセンサ6000から、リブセンサなどのセンサ6001のアレイ内の別のセンサまたは任意の他の適切なセンサ(たとえば、ホイール走行距離計、ケースユニットセンサなど)に移行する。
【0071】
別の例として、ボット110は、上記と実質的に同様の方法で、1つまたは複数のピックフェースを、1つまたは複数の取り出し通路130Aと1つまたは複数の移送ステーションTSまたはバッファステーションBSとの間で移送するように構成されている。
図4を参照すると、1つまたは複数のピックフェースを、取り出し通路130Aにおける1つまたは複数の保管位置から1つまたは複数のリフトモジュール150に移送するために、ボット110は、たとえば取り出し通路130Aにおける保管位置からピックフェースを取り出す(
図9、ブロック9000)。ボット110は、たとえば、制御装置120(
図1)から移動コマンドを受信し、ここで移動コマンドは、ボット搬送経路BTPのための、少なくとも開始ウェイポイント(保管位置からピックフェースを取り出した後にボット110が移動する搬送デッキ上のガイダンス特徴部に沿った位置であり得るウェイポイントWP1など)および終了ウェイポイント(WP3など)を含む(
図9、ブロック9010)。一態様では、移動コマンドは、別の取り出し通路から別のピックフェースを取り出すようにボット110に指示し、その場合、ボットは、インデックスセンサ6000などの第1のセンサからのガイダンスにより移送デッキ130Bを通行し、ここでボット110は、移送デッキ130Bのガイダンス/ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7に従う。第1のセンサ(インデックスセンサ6000など)のガイダンス下での移送デッキ130Bに沿った高速のボットの通行(
図9、ブロック9020)と一致して、ボット制御装置110Cは、ボットが第1のウェイポイントWP1から、別の取り出し通路130A1に対応するなどの(たとえば、ボットの目的地に対応する)第2のウェイポイントWP3に移動することを可能にするために、たとえば、軌道の開始時と軌道の終了時の境界条件および/または開始点と終了点との間の長さLに基づいて、上述のように、1つまたは複数の所定の軌道6042Tを選択する(
図9、ブロック9050)。制御装置110Cは、選択された軌道6042Tから上述のように、第1および第2のウェイポイントWP1、WP3を接続する通行経路(たとえば、一態様では単純な曲線、直線部分、およびS字状の曲線の組み合わせを含むボット搬送経路BTPなど)を生成し(
図9、ブロック9060)、それによって、ボットは、移送デッキ130Bのガイダンス/ナビゲーション特徴部LONG1~LONG3、LAT1~LAT7間を滑らかに移行する(
図9、ブロック9070)。ボット110が取り出し通路間を通行する場合、1つの例示的なボット搬送経路BTPが
図4に例示され、ここでボット110は、ドライブウェイまたは取り出し通路を出て、移送デッキ130Bのガイダンス特徴部LONG1に沿って移動し得る。ボット制御装置110Cは、ボット110が、別の取り出し通路130A1に入るために、滑らかにガイダンス特徴部LONG1から離れて、滑らかにガイダンス特徴部LONG2上に合流し、滑らかにガイダンス特徴部LONG2から離れて、その後、滑らかにガイダンス特徴部LAT1上に合流するように、所定の軌道6042Tを選択する。ボット110は、ボット搬送経路BTPに追従し続け、そして、本例では取り出される(1つまたは複数の)他のピックフェースが配置される取り出し通路130A1への入口に対応するウェイポイントWP3に到達するために、ガイダンス特徴部LAT7、LONG2、LAT3間を移行する。取り出し通路に入ると、ボット110は、任意の適切な方法で、ピックフェースが取り出される保管位置の位置を
決定する(
図9、ブロック9090)ために、インデックスセンサ6000によるガイダンスからセンサ6001のアレイ内の他のセンサに移行する。他の態様では、ボット110は、取り出し通路130A1におけるガイダンスのための任意の適切なセンサを使用してもよい。ピックフェースは取り出され(
図9、ブロック9000)、ボット110は、上記と実質的に同様の方法で、1つまたは複数のピックフェースを1つまたは複数の移送ステーションTSまたはバッファステーションBSに配置する(
図9、ブロック8080、8090)ための別の移動コマンドを受信する(
図9、ブロック9010)。
【0072】
理解され得るように、ボット110が、1つまたは複数のピックフェースを異なる移送ステーションTSまたはバッファステーションBSに配置する場合、ボットは、1つまたは複数のピックフェースを、上記のようにドライブウェイ130BW1になど、第1の移送ステーションに配置し(
図9、ブロック8090)、(たとえば、ドライブウェイ130BW1、130BW2に配置された移送ステーション間などの)1つの移送ステーションから別の移送ステーションへのウェイポイントを含む別の移動コマンドを受信する(
図9、ブロック9010)。ボットは、ドライブウェイ130BW1、130BW2間の通行のために、上述した方法と実質的に同様の方法で経路BTP2または任意の他の適切な経路などの搬送経路を形成するための時間最適軌道を選択する。
【0073】
上記と実質的に同様の方法で、第2の移動コマンドは、開始ウェイポイントおよび終了ウェイポイント(たとえば、ドライブウェイ130BW2の出口に対応する開始ウェイポイントWP6および取り出し通路130A5の入口に対応する終了ウェイポイントWP7)を含んでもよい。第1のセンサ(インデックスセンサ6000など)のガイダンス下での移送デッキ130Bの開いた非決定的な表面に沿った高速のボットの通行(
図8、ブロック8020)と一致して、ボット制御装置110Cは、ボットが、第1のウェイポイントWP6から取り出し通路130A5に対応する第2のウェイポイントWP7に移動することを可能にするために、上述のように1つまたは複数の所定の軌道6042Tを選択する(
図8、ブロック8050)。制御装置110Cは、選択された軌道6042Tから上述されたように、ガイダンス特徴部LAT3およびLAT4だけでなく、第1および第2のウェイポイントWP6、WP7を接続する通行経路(たとえば、一態様では複合のS字状の曲線を含むボット搬送経路BTP3など)を生成し(
図8、ブロック8060)、それによって、ボットは、移送デッキ130Bのガイダンス/ナビゲーション特徴部LAT3、LAT4間を滑らかに移行する(
図8、ブロック8070)。ウェイポイントWP7で、ボット110が取り出し通路に入る(
図8、ブロック8030)のに適切なポーズ(たとえばポーズP2)を有するときに、そこでボット110のガイダンスは、任意の適切な方法で1つまたは複数のピックフェースの(1つまたは複数の)配置の位置を
決定する(
図8、ブロック8040)ために、(上述のように)インデックスセンサ6000からセンサ6001のアレイ内の別のセンサに移行する。
【0074】
上述のように、開示される実施形態の態様によれば、ボット110は、単純または複雑な軌道から結果として生じる単純および/または複雑な曲線を使用して、取り出し通路130Aおよびドライブウェイ130BWを含む、移送デッキ130Bの位置間をナビゲートする。これらの曲線は、一態様では、2以上の対向する半径方向の旋回を有し、これらは組み合わせられると、略S字状の曲線を形成する(たとえば、
図4および
図6Bを参照)。ボット110が通行する曲線を形成する軌道6042Tは、ボット110による混合された半径方向のおよび実質的に制約のない旋回を可能にする(たとえば、軌道6042Tによって、ボット110の旋回/枢動と軸/縦運動の両方を、ボットが減速し、その後枢動してガイド特徴部の交差点で90°旋回する従来のシステムのように連続的にではなく、むしろ組み合わせて且つ同時に生じさせることができる)。本明細書に記載されるボットナビゲーションは、(たとえば、ナビゲーション特徴アレイ3000によって形成される)ボットレーン、取り出し通路130A、ドライブウェイ130BW、バッファステーションBS、移送ステーションTS、および保管および取り出しシステムの任意の他の適切な位置などの、ボット110が命令されるボット110の旋回の考慮事項と移送デッキ130B特徴部との間の切り離しを提供する。理解され得るように、ボット110の経路は移動レーンによって制約されないため、最適なボット110の運動学(たとえば、最小のボット移動時間など)を維持しながら、略直接的なクロスデッキの移動(X方向とY方向の両方-
図4を参照)が可能になる。
【0075】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムは、
【0076】
開いた非決定的な搬送表面と、
【0077】
搬送表面に関連して配置されたナビゲーションアレイであって、ナビゲーションアレイの少なくとも一部が、開いた非決定的な搬送表面に沿った直線方向を画定する、分布した特徴部を含み、分布した特徴部の第1の位置に第1のウェイポイントを有し、一部が、分布した特徴部に沿った第1のウェイポイントから変位され、直線方向に対して角度をなす方向に第1のウェイポイントに対してオフセットされた第2のウェイポイントを有する、ナビゲーションアレイと、
【0078】
非ホロノミックのステアリングシステムを備え、搬送表面を通行するように配置された自動誘導ボットであって、自動誘導ボットが、分布した特徴部を検出するセンサデータを利用するボットポーズ決定システムを有する、自動誘導ボットとを含み、
【0079】
自動誘導ボットは、実質的に滑らかな湾曲したボットの通行経路を搬送表面に生成するように構成された制御装置を含み、通行経路が、ボットの動的モデルに基づいて決定された通行経路に沿った自動誘導ボットの所定の最適軌道を有し、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントを接続する。
【0080】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の最適軌道は、時間に対して最適である。
【0081】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の最適軌道は、パラメータ化されていない。
【0082】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、分布した特徴部によって画定された直線方向から滑らかに分岐する第1の部分と、第2のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向に滑らかに合流する第2の部分とを有している。
【0083】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、直線方向および別の直線方向は、搬送表面に対して共通の向きを有している。
【0084】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、直線方向および別の直線方向は、別の直線方向が直線方向と交差するように異なる向きを有している。
【0085】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1の部分および第2の部分は、異なる曲率を有している。
【0086】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットが通行経路上を移動すると、第1のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定するボットポーズ決定システムのボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの分布した特徴部の別の部分の、ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの分布した特徴部の部分のセンサ範囲を離れるように、通行経路の少なくとも一部が配置される。
【0087】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットが通行経路上を移動すると、第1のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定するボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの線形分布の、ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットポーズ決定が第1のウェイポイントにあるときに依存する直線方向を画定する分布した特徴部の部分のセンサ範囲を離れるように、通行経路の少なくとも一部が配置される。
【0088】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、分布した特徴部は、コード化されていない。
【0089】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2のウェイポイントは、別の直線方向を画定する別の分布した特徴部に位置づけられる。
【0090】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ボットポーズ決定システムは、ボットホイール走行距離計でボットのポーズを決定する。
【0091】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの少なくとも1つは、ナビゲーションアレイによって画定された別の直線方向との直線方向の交差点に配置されたノードである。
【0092】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された直線方向に沿った他のウェイポイントを迂回する。
【0093】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差する。
【0094】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路の所定の最適軌道は、制御装置によって動的に選択される。
【0095】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットは、自動誘導ボットを操縦するために、駆動ホイールと、駆動ホイールで差動トルクを利用する駆動装置とを含む。
【0096】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路を互いに接続する。
【0097】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路と交差する。
【0098】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、少なくとも1つの保管通路と整列する。
【0099】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの1つまたは複数は、少なくとも1つの保管通路への開口部に配置される。
【0100】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路をインターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数に接続する。
【0101】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブおよびバッファステーションの1つまたは複数のうちの1つを、1つまたは複数のインターフェースステーションおよびバッファステーションの別の1つに接続する。
【0102】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と交差する。
【0103】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と整列する。
【0104】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイの少なくとも1つの開口部に配置される。
【0105】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの少なくとも1つは、バッファステーションの少なくとも1つの保持位置に配置される。
【0106】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、直線方向は、保管通路を接続し、自動誘導ボットの最小の旋回半径および自動誘導ボットの軸距の1つまたは複数とは無関係に、各々の接続された通路の開口部に隣接して配置される。
【0107】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイおよびインターフェースステーションドライブウェイを含み、第1のウェイポイントに関連付けられた直線方向と第2のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向との間のオフセットが、自動誘導ボットの寸法とは無関係であるように、第1のウェイポイントは通路の開口部に近接および整列し、第2のウェイポイントはインターフェースステーションドライブウェイの開口部に近接および整列する。
【0108】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムは、
【0109】
開いた非決定的な搬送表面と、
【0110】
開いた非決定的な搬送表面に沿って配置されたナビゲーションアレイであって、ナビゲーションアレイの少なくとも一部が、直線方向を画定する分布した特徴部を含み、直線方向の第1の位置で開いた非決定的な搬送表面に第1の所定のウェイポイントを有し、直線方向に対して角度をなし、直線方向と交差する方向に第1のウェイポイントからオフセットされた第2の所定のウェイポイントを有する、ナビゲーションアレイと、
【0111】
非ホロノミックのステアリングシステム、および分布した特徴部を検知するボットのセンサデータに依存して直線方向に沿って通行するように構成されたボットポーズ決定システムを有する制御装置を備え、開いた非決定的な搬送表面を通行するように配置された自動誘導ボットとを含み、
【0112】
制御装置は、開いた非決定的な搬送表面に第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する実質的に滑らかな湾曲したボットの通行経路を生成するように構成され、通行経路が、分岐点位置で直線方向から分岐し、所定の時間最適軌道を有し、湾曲したボットの通行経路の分岐点位置は、第1の所定のウェイポイントから第2の所定のウェイポイントまでの時間最適軌道をもたらすために制御装置によって直線方向に沿って自由に選択可能である。
【0113】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1の所定のウェイポイントは直線方向に沿って配置され、第2の所定のウェイポイントは直線方向と交差する第2の直線方向に沿って配置される。
【0114】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、第2の分岐点位置で、第2の所定のウェイポイントが配置される第2の直線方向に分岐し、第2の分岐点は、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントからの最適軌道をもたらすために制御装置によって第2の直線方向に沿って自由に選択可能である。
【0115】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットが通行経路上を移動すると、第1の所定のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定するボットポーズ決定システムのボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの別の直線方向の、ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの直線方向のセンサ範囲を離れるように、通行経路の少なくとも一部が配置される。
【0116】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路の所定の最適軌道は、自動誘導ボットの動的モデルに基づいて決定される。
【0117】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路の所定の最適軌道は、制御装置によって動的に選択される。
【0118】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の時間最適軌道は、パラメータ化されていない。
【0119】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットは、自動誘導ボットを操縦するために、駆動ホイールと、駆動ホイールで差動トルクを利用する駆動装置とを含む。
【0120】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路を互いに接続する。
【0121】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路と交差する。
【0122】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、少なくとも1つの保管通路と整列する。
【0123】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントの1つまたは複数は、少なくとも1つの保管通路への開口部に配置される。
【0124】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路を、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数に接続する。
【0125】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブおよびバッファステーションの1つまたは複数のうちの1つを、1つまたは複数のインターフェースステーションおよびバッファステーションの別の1つに接続する。
【0126】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と交差する。
【0127】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と整列する。
【0128】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントの少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイの少なくとも1つの開口部に配置される。
【0129】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを含み、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントの少なくとも1つは、バッファステーションの少なくとも1つの保持位置に配置される。
【0130】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイを含み、直線方向は、保管通路を接続し、自動誘導ボットの最小の旋回半径および自動誘導ボットの軸距の1つまたは複数とは無関係に、各々の接続された通路の開口部に隣接して配置される。
【0131】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムはさらに、保管通路を有する保管アレイとインターフェースステーションドライブウェイとを含み、第1の所定のウェイポイントに関連付けられた直線方向と第2の所定のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向との間のオフセットが、自動誘導ボットの寸法とは無関係であるように、第1の所定のウェイポイントは通路の開口部と近接および整列し、第2の所定のウェイポイントはインターフェースステーションドライブウェイの開口部と近接および整列する。
【0132】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムは、
【0133】
開いた非決定的な搬送表面と、
【0134】
搬送表面に沿って配置されたナビゲーションアレイであって、ナビゲーションアレイの少なくとも一部が、直線方向を画定する分布した特徴部を含み、直線方向の第1の位置で搬送表面上に第1の所定のウェイポイントを有し、一部が、直線方向に対して角度をなし、直線方向と交差する方向に第1の所定のウェイポイントからオフセットされた第2の所定のウェイポイントを有する、ナビゲーションアレイと、
【0135】
非ホロノミックのステアリングシステムを備え、搬送表面を通行するように配置された自動誘導ボットであって、自動誘導ボットが、自動誘導ボットと一体化した制御装置および直線方向を検出するセンサデータを利用するボットポーズ決定システムを有する、自動誘導ボットとを含み、
【0136】
制御装置は、搬送表面に第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する、少なくとも一部が湾曲した、実質的に滑らかなボットの通行経路を生成するように構成され、滑らかなボットの通行経路が、分岐点位置で直線方向から分岐し、最適軌道を有し、滑らかなボットの通行経路の湾曲部分の分岐点位置は、第1の所定のウェイポイントから第2の所定のウェイポイントまでの最適軌道をもたらすために制御装置によって直線方向に沿って自由に選択可能であり、
【0137】
制御装置は、滑らかなボットの通行経路上で第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する最適軌道を画定する所定の軌道の少なくとも1つのセットでプログラムされる。
【0138】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットは、滑らかなボットの通行経路上で第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する最適軌道を画定するために、制御装置によって動的に組み合わされた2つ以上の所定の最適軌道を含む。
【0139】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットの所定の軌道の少なくとも1つは、滑らかなボットの通行経路の滑らかな湾曲したボット経路部分上の最適なパラメータ化されていない軌道を画定する。
【0140】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの所定の軌道は、直線方向からボットの通行経路を滑らかに分岐させる滑らかな湾曲したボット経路部分を画定する。
【0141】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、制御装置は、制御装置にプログラムされた複数の他の異なる所定の軌道から、最適軌道を有する滑らかな湾曲した経路を画定する少なくとも1つの所定の軌道を動的に選択し、滑らかなボットの通行経路上で第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する最適軌道を有する滑らかなボットの通行経路の湾曲した部分を画定する1つまたは複数の動的に選択された所定の軌道の少なくとも1つの選択されたセットを、動的に選択された少なくとも1つの所定の軌道で動的に生成するように構成されている。
【0142】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、他の異なる所定の軌道は各々、自動誘導ボットの最適軌道を有する異なる滑らかな湾曲した経路を画定する。
【0143】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、制御装置は、制御装置にプログラムされた複数の他の所定の軌道から少なくとも1つの所定の軌道を選択することによって最適軌道を動的に生成するように構成されている。
【0144】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットは、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道を含み、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道の少なくとも1つは、単純なまたは複合の湾曲したボット経路を画定する最適軌道である。
【0145】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットは、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道を含み、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道の少なくとも1つは、湾曲したボット経路を画定する最適軌道であり、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道の少なくとも別の1つは、線形のボット経路を画定する軌道である。
【0146】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットにおける少なくとも1つの所定の軌道の異なる軌道は、ボットの異なる積載物に基づいており、ボットの異なる積載物に対応している。
【0147】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットの軌道を生成するための方法が提供される。当該方法は、
【0148】
保管アレイシステムに開いた非決定的な搬送表面を提供する工程であって、非決定的な搬送表面は、搬送表面に沿って配置されたナビゲーションアレイを含み、ナビゲーションアレイの少なくとも一部は、直線方向を画定する分布した特徴部を含み、直線方向の第1の位置で搬送表面上に第1の所定のウェイポイントを有し、一部が、直線方向に対して角度をなし、直線方向と交差する方向に第1の所定のウェイポイントからオフセットされた第2の所定のウェイポイントを有する、工程と、
【0149】
非ホロノミックのステアリングシステムを備え、搬送表面を通行するように配置された自動誘導ボットを提供する工程であって、自動誘導ボットが、自動誘導ボットと一体化した制御装置および直線方向を検出するセンサデータを利用するボットポーズ決定システムを含む、工程と、
【0150】
制御装置を用いて、搬送表面に、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する、少なくとも一部が湾曲した、実質的に滑らかなボットの通行経路を生成する工程であって、滑らかなボットの通行経路が、分岐点位置で直線ガイドラインから分岐し、最適軌道を有し、ボットの通行経路の湾曲部分の分岐点位置が、第1の所定のウェイポイントから第2の所定のウェイポイントまでの最適軌道をもたらすために制御装置によって直線ガイドラインに沿って自由に選択可能である、工程とを含み、
【0151】
制御装置は、滑らかなボットの通行経路上で第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する最適軌道を画定する所定の軌道の少なくとも1つのセットでプログラムされる。
【0152】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、制御装置を用いて、滑らかなボットの通行経路上で第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する最適軌道を画定するために、所定の軌道の少なくとも1つのセットの2つ以上の所定の最適軌道を動的に組み合わせる工程を含む。
【0153】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットの所定の軌道の少なくとも1つは、滑らかなボットの通行経路の滑らかな湾曲したボット経路部分上の最適なパラメータ化されていない軌道を画定する。
【0154】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの所定の軌道は、ボットの通行経路を直線方向から滑らかに分岐させる滑らかな湾曲したボット経路部分を画定する。
【0155】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、制御装置を用いて、制御装置にプログラムされた複数の他の異なる所定の軌道から、最適軌道を有する滑らかな湾曲した経路を画定する少なくとも1つの所定の軌道を動的に選択する工程と、滑らかなボットの通行経路上で第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する最適軌道を有する滑らかなボットの通行経路の湾曲した部分を画定する1つまたは複数の動的に選択された所定の軌道の少なくとも1つの選択されたセットを、動的に選択された少なくとも1つの所定の軌道で動的に生成する工程とを含む。
【0156】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、他の異なる所定の軌道は各々、自動誘導ボットの最適軌道を有する異なる滑らかな湾曲した経路を画定する。
【0157】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、制御装置を用いて、制御装置にプログラムされた複数の他の所定の軌道から少なくとも1つの所定の軌道を選択することによって最適軌道を動的に生成する工程を含む。
【0158】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットは、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道を含み、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道の少なくとも1つは、単純なまたは複合の湾曲したボット経路を画定する最適軌道である。
【0159】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットは、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道を含み、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道の少なくとも1つは、湾曲したボット経路を画定する最適軌道であり、2つ以上の所定のパラメータ化されていない軌道の少なくとも別の1つは、線形のボット経路を画定する軌道である。
【0160】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の軌道の少なくとも1つのセットにおける少なくとも1つの所定の軌道の異なる軌道は、ボットの異なる積載物に基づいており、ボットの異なる積載物に対応している。
【0161】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムで積載物を搬送するための方法が提供される。当該方法は、
【0162】
開いた非決定的な搬送表面を提供する工程であって、ナビゲーションアレイが、搬送表面に関連して配置され、ナビゲーションアレイの少なくとも一部が、開いた非決定的な搬送表面に沿った直線方向を画定する分布した特徴部を含み、分布した特徴部の第1の位置に第1のウェイポイントを有し、一部が、分布した特徴部に沿った第1のウェイポイントから変位され、直線方向に対して角度をなす方向に第1のウェイポイントに対してオフセットされた第2のウェイポイントを有する、工程と、
【0163】
非ホロノミックのステアリングシステムを備え、保管アレイシステムで積載物を搬送するための、および搬送表面を通行するように配置される自動誘導ボットを提供する工程であって、自動誘導ボットが、分布した特徴部を検出するセンサデータを利用するボットポーズ決定システムを含む、工程と、
【0164】
自動誘導ボットの制御装置を用いて、搬送表面に第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントを接続する実質的に滑らかな湾曲したボットの通行経路を生成する工程であって、滑らかな湾曲したボットの通行経路が、ボットの動的モデルに基づいて決定された通行経路に沿った自動誘導ボットの所定の最適軌道を有する、工程とを含む。
【0165】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の最適軌道は、時間に対して最適である。
【0166】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の最適軌道は、パラメータ化されていない。
【0167】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、分布した特徴部によって画定された直線方向から滑らかに分岐する第1の部分および第2のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向に滑らかに合流する第2の部分を有するように生成される。
【0168】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、直線方向および別の直線方向は、搬送表面に対して共通の向きを有している。
【0169】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、直線方向および別の直線方向は、別の直線方向が直線方向と交差するように異なる向きを有している。
【0170】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1の部分および第2の部分は、異なる曲率を有している。
【0171】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットが通行経路上を移動すると、第1のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定するボットポーズ決定システムのボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの分布した特徴部の別の部分の、ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの分布した特徴部の部分のセンサ範囲を離れるように、通行経路の少なくとも一部が配置される。
【0172】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットが通行経路上を移動すると、第1のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定するボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの線形分布の、ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットポーズ決定が第1のウェイポイントにあるときに依存している直線方向を画定する分布した特徴部の部分のセンサ範囲を離れるように、通行経路の少なくとも一部が配置される。
【0173】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、分布した特徴部は、コード化されない。
【0174】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2のウェイポイントは、別の直線方向を画定する別の分布した特徴部に位置づけられる。
【0175】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、ボットポーズ決定システムを用いて、ボットホイール走行距離計でボットのポーズを決定する工程を含む。
【0176】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの少なくとも1つは、ナビゲーションアレイによって画定された別の直線方向との直線方向の交差点に配置される。
【0177】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された直線方向に沿った他のウェイポイントを迂回する。
【0178】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差する。
【0179】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、制御装置を用いて、通行経路の所定の最適軌道を動的に選択する工程を含む。
【0180】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットは、自動誘導ボットを操縦するために、駆動ホイールと、駆動ホイールで差動トルクを利用する駆動装置とを含む。
【0181】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路を互いに接続する。
【0182】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路と交差する。
【0183】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、少なくとも1つの保管通路と整列する。
【0184】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの1つまたは複数は、少なくとも1つの保管通路への開口部に配置される。
【0185】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路をインターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数に接続する。
【0186】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブおよびバッファステーションの1つまたは複数のうちの1つを、1つまたは複数のインターフェースステーションおよびバッファステーションの別の1つに接続する。
【0187】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と交差する。
【0188】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、通行経路は、第1のウェイポイントと第2のウェイポイントとの間に配置された別の直線方向を画定するナビゲーションアレイの別の分布した特徴部と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と整列する。
【0189】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイの少なくとも1つの開口部に配置される。
【0190】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、第1のウェイポイントおよび第2のウェイポイントの少なくとも1つは、バッファステーションの少なくとも1つの保持位置に配置される。
【0191】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、直線方向は、保管通路を接続し、自動誘導ボットの最小の旋回半径および自動誘導ボットの軸距の1つまたは複数とは無関係に、各々の接続された通路の開口部に隣接して配置される。
【0192】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイとインターフェースステーションドライブウェイとを提供する工程を含み、第1のウェイポイントに関連付けられた直線方向と第2のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向との間のオフセットが、自動誘導ボットの寸法とは無関係であるように、第1のウェイポイントは通路の開口部に近接および整列し、第2のウェイポイントはインターフェースステーションドライブウェイの開口部に近接および整列する。
【0193】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、保管アレイシステムで積載物を搬送するための方法が提供される、当該方法は、
【0194】
開いた非決定的な搬送表面を提供する工程であって、開いた非決定的な搬送表面が、開いた非決定的な搬送表面に沿って配置されたナビゲーションアレイを有し、ナビゲーションアレイの少なくとも一部が、直線方向を画定する分布した特徴部を含み、直線方向の第1の位置で開いた非決定的な搬送表面上に第1の所定のウェイポイントを有し、ナビゲーションアレイの一部が、直線方向に対して角度をなし、直線方向と交差する方向に第1のウェイポイントからオフセットされた第2の所定のウェイポイントを有する、工程と、
【0195】
非ホロノミックのステアリングシステム、および分布した特徴部を検知するボットのセンサデータに依存して直線方向に沿って通行するように構成されたボットポーズ決定システムを有する制御装置を備え、開いた非決定的な搬送表面を通行するように配置された自動誘導ボットを提供する工程と、
【0196】
制御装置を用いて、開いた非決定的な搬送表面に、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントを接続する実質的に滑らかな湾曲したボットの通行経路を生成する工程であって、滑らかな湾曲したボットの通行経路が、分岐点位置で直線方向から分岐し、所定の時間最適軌道を有し、湾曲したボットの通行経路の分岐点位置が、第1の所定のウェイポイントから第2の所定のウェイポイントまでの時間最適軌道をもたらすために制御装置によって直線方向に沿って自由に選択可能である、工程とを含む。
【0197】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1の所定のウェイポイントは、直線方向に沿って配置され、第2の所定のウェイポイントは、直線方向と交差する第2の直線方向に沿って配置される。
【0198】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、通行経路は、第2の分岐点位置で、第2の所定のウェイポイントが配置される第2の直線方向に分岐し、第2の分岐点は、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントからの最適軌道をもたらすために制御装置によって第2の直線方向に沿って自由に選択可能である。
【0199】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットが通行経路上を移動すると、第1の所定のウェイポイントにあるときにボットのポーズを決定するボットポーズ決定システムのボットポーズセンサが、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの別の直線方向の、ボットポーズセンサからの新しいセンサデータを取得する前に、ボットのポーズを決定することができるナビゲーションアレイの直線方向のセンサ範囲を離れるように、通行経路の少なくとも一部が配置される。
【0200】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、自動誘導ボットの動的モデルに基づいて通行経路の所定の最適軌道を決定する工程を含む。
【0201】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、制御装置を用いて、通行経路の所定の最適軌道を動的に選択する工程を含む。
【0202】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、所定の時間最適軌道は、パラメータ化されていない。
【0203】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動誘導ボットは、自動誘導ボットを操縦するために、駆動ホイールと、駆動ホイールで差動トルクを利用する駆動装置とを含む。
【0204】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路を互いに接続する。
【0205】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向のうちの少なくとも1つは、保管通路と交差する。
【0206】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの保管通路と整列する。
【0207】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントの1つまたは複数は、少なくとも1つの保管通路への開口部に配置される。
【0208】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、保管通路をインターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数に接続する。
【0209】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブおよびバッファステーションの1つまたは複数のうちの1つを、1つまたは複数のインターフェースステーションおよびバッファステーションの別の1つに接続する。
【0210】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを規定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と交差する。
【0211】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、直線方向は直線ガイドラインを有し、通行経路は、第1の所定のウェイポイントと第2の所定のウェイポイントとの間に配置された別の直線ガイドラインを画定するナビゲーションアレイの別の直線方向と交差し、直線方向および別の直線方向の少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数と整列する。
【0212】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントの少なくとも1つは、インターフェースステーションドライブウェイの少なくとも1つの開口部に配置される。
【0213】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイと、インターフェースステーションドライブウェイおよびバッファステーションの1つまたは複数とを提供する工程を含み、第1の所定のウェイポイントおよび第2の所定のウェイポイントの少なくとも1つは、バッファステーションの少なくとも1つの保持位置に配置される。
【0214】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイを提供する工程を含み、直線方向は、保管通路を接続し、自動誘導ボットの最小の旋回半径および自動誘導ボットの軸距の1つまたは複数とは無関係に、各々の接続された通路の開口部に隣接して配置される。
【0215】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法はさらに、保管通路を有する保管アレイとインターフェースステーションドライブウェイとを提供する工程を含み、第1の所定のウェイポイントに関連付けられた直線方向と第2の所定のウェイポイントに関連付けられた別の直線方向との間のオフセットが、自動誘導ボットの寸法とは無関係であるように、第1の所定のウェイポイントは通路の開口部に近接および整列し、第2の所定のウェイポイントはインターフェースステーションドライブウェイの開口部に近接および整列する。
【0216】
前述の説明が、開示される実施形態の態様の単なる例示であることを理解されるべきである。開示される実施形態の態様から逸脱することなく、様々な代替および修正が当業者によって考案され得る。したがって、開示される実施形態の態様は、添付の特許請求の範囲内にあるすべてのそのような代替、修正、および変形を包含することが意図されている。さらに、異なる特徴が相互に異なる従属または独立請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの特徴の組み合わせが利点を有して使用することができないことを示すものではなく、そのような組み合わせは本発明の態様の範囲内に留まる。