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特許7429768ランダムアクセスメッセージ伝送方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-31
(45)【発行日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ランダムアクセスメッセージ伝送方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20240201BHJP
   H04W 74/0836 20240101ALI20240201BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W74/0836
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022508948
(86)(22)【出願日】2019-08-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2019100635
(87)【国際公開番号】W WO2021026830
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-02-10
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ム,キン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/127240(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0279186(US,A1)
【文献】国際公開第2018/202042(WO,A1)
【文献】CATT,Consideration on 2-step RA[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_01_NR R2-1700205,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_01_NR/Docs/R2-1700205.zip>,2017年01月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランダムアクセスメッセージ伝送方法であって、前記方法は基地局によって実行され、前記方法は、
N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するステップであって、Nは1以上の整数であるステップを含み、
前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示し、
前記タイプラベルは、Type1とType2に対応し、前記Type1は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功した場合における基地局の端末へのフィードバックであり、前記Type2は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功していない場合における基地局の端末へのフィードバックである
ことを特徴とするランダムアクセスメッセージ伝送方法。
【請求項2】
前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、
前記タイプラベルは、前記サブヘッドにある、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、
前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、
前記ターゲット端末は前記N個の端末のうちのいずれかの端末であり、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の方法。
【請求項6】
ランダムアクセスメッセージ伝送方法であって、前記方法はターゲット端末によって実行され、前記方法は、
基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信するステップと、
前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信するステップであって、前記Msg.Bには、N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示すステップと、
解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出するステップであって、1≦i≦Nであり、かつiが整数であるステップと、
前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するステップと、を含み、
前記タイプラベルは、Type1とType2に対応し、前記Type1は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功した場合における基地局の端末へのフィードバックであり、前記Type2は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功していない場合における基地局の端末へのフィードバックである
ことを特徴とするランダムアクセスメッセージ伝送方法。
【請求項7】
前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、
前記タイプラベルは、前記サブヘッドにある、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、
前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、
前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記固有サブ情報は、端末のランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項7または8に記載の方法。
【請求項13】
ランダムアクセスメッセージ伝送装置であって、前記装置は基地局に使用され、前記装置は、
N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するように構成されるアクセスメッセージ送信モジュールであって、Nは1以上の整数であるアクセスメッセージ送信モジュールを含み、
前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示し、
前記タイプラベルは、Type1とType2に対応し、前記Type1は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功した場合における基地局の端末へのフィードバックであり、前記Type2は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功していない場合における基地局の端末へのフィードバックである
ことを特徴とするランダムアクセスメッセージ伝送装置。
【請求項14】
前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、
前記タイプラベルは、前記サブヘッドにある、
ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、
前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する、
ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、
前記ターゲット端末は前記N個の端末のうちのいずれかの端末であり、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである、
ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項14または15に記載の装置。
【請求項18】
ランダムアクセスメッセージ伝送装置であって、前記装置はターゲット端末に使用され、前記装置は、
基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信するように構成される第1のメッセージ送信モジュールと、
前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信するように構成される第2のメッセージ受信モジュールであって、前記Msg.Bには、N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す第2のメッセージ受信モジュールと、
解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出するように構成されるタイプラベル抽出モジュールであって、1≦i≦Nであり、かつiが整数であるタイプラベル抽出モジュールと、
前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、前記Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するように構成されるランダム応答抽出モジュールと、を含み、
前記タイプラベルは、Type1とType2に対応し、前記Type1は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功した場合における基地局の端末へのフィードバックであり、前記Type2は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功していない場合における基地局の端末へのフィードバックである
ことを特徴とするランダムアクセスメッセージ伝送装置。
【請求項19】
前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、
前記タイプラベルは、前記サブヘッドにある、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、
前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する、
ことを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、
前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される第1のスキップモジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される第2のスキップモジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項19または20に記載の装置。
【請求項25】
ランダムアクセスメッセージ伝送装置であって、前記装置は基地局に使用され、前記装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するように構成され、Nは1以上の整数であり、
前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示し、
前記タイプラベルは、Type1とType2に対応し、前記Type1は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功した場合における基地局の端末へのフィードバックであり、前記Type2は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功していない場合における基地局の端末へのフィードバックである
ことを特徴とするランダムアクセスメッセージ伝送装置。
【請求項26】
ランダムアクセスメッセージ伝送装置であって、前記装置はターゲット端末に使用され、前記装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信し、
前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信し、前記Msg.Bには、N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルが端末の固有情報の長さを示し、
解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出し、1≦i≦Nであり、かつiが整数であり、
前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するように構成され
前記タイプラベルは、Type1とType2に対応し、前記Type1は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功した場合における基地局の端末へのフィードバックであり、前記Type2は、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功していない場合における基地局の端末へのフィードバックである、
ことを特徴とするランダムアクセスメッセージ伝送装置。
【請求項27】
実行可能な命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
基地局におけるプロセッサは、上記の請求項1~5のいずれかに記載のランダムアクセスメッセージ伝送方法を実現するように、前記実行可能な命令を呼び出す、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項28】
実行可能な命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
端末におけるプロセッサは、上記の請求項6~12のいずれかに記載のランダムアクセスメッセージ伝送方法を実現するように、前記実行可能な命令を呼び出す、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術の分野に関し、特に、ランダムアクセスメッセージ伝送方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の分野の発展に伴って、ユーザの無線通信に対するニーズもますます多様化しており、無線通信技術の第5世代移動通信(5G)ネットワークへの進化を進めていく。
【0003】
5G NR(New Radio、新しいエアインターフェース)のサポートにより、第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)は2ステップ(2-step)のランダムアクセスの標準化を展開し、2ステップのランダムアクセスメカニズムを提案し、すなわち、端末が基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信し、基地局が端末によって送信されたMsg.Aに対して端末に第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)をリターンすることにより、端末と基地局との間のランダムアクセスを完成させる。提案された2ステップのランダムアクセスの過程において、基地局から端末にリターンされたMsg.Bに含まれる各固有情報のサイズが一定ではないため、端末が各固有情報から自体だけの固有情報を正確に抽出することができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ランダムアクセスメッセージ伝送方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記技術案は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の一態様によれば、ランダムアクセスメッセージ伝送方法が提供され、前記方法は基地局によって実行され、前記方法は、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するステップであって、Nは1以上の整数であるステップを含み、ここで、前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。
【0006】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0007】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0008】
選択的に、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記ターゲット端末は前記N個の端末のうちのいずれかの端末であり、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0009】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0010】
本開示の実施例の一態様によれば、ランダムアクセスメッセージ伝送方法が提供され、前記方法はターゲット端末によって実行され、前記方法は、基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信するステップと、前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信するステップであって、前記Msg.Bには、前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示すステップと、解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出するステップであって、1≦i≦Nであり、かつiが整数であるステップと、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するステップと、を含む。
【0011】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0012】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(Random Access Preamble Identifier、RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0013】
選択的に、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0014】
選択的に、前記方法は、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するステップをさらに含む。
【0015】
選択的に、前記方法は、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するステップをさらに含む。
【0016】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0017】
本開示の実施例の一態様によれば、ランダムアクセスメッセージ伝送装置が提供され、前記装置は基地局に使用され、前記装置は、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するように構成されるアクセスメッセージ送信モジュールであって、Nは1以上の整数であるアクセスメッセージ送信モジュールを含み、ここで、前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。
【0018】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0019】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0020】
選択的に、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記ターゲット端末は前記N個の端末のうちのいずれかの端末であり、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0021】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0022】
本開示の実施例の一態様によれば、ランダムアクセスメッセージ伝送装置が提供され、前記装置はターゲット端末に使用され、前記装置は、基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信するように構成される第1のメッセージ送信モジュールと、前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信するように構成される第2のメッセージ受信モジュールであって、前記Msg.Bには、前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す第2のメッセージ受信モジュールと、解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出するように構成されるタイプラベル抽出モジュールであって、1≦i≦Nであり、かつiが整数であるタイプラベル抽出モジュールと、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、前記Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するように構成されるランダム応答抽出モジュールと、を含む。
【0023】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0024】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0025】
選択的に、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0026】
選択的に、前記装置は、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される第1のスキップモジュールをさらに含む。
【0027】
選択的に、前記装置は、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される第2のスキップモジュールをさらに含む。
【0028】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0029】
本開示の実施例の一態様によれば、ランダムアクセスメッセージ伝送装置が提供され、前記装置は基地局に使用され、前記装置は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するように構成され、Nは1以上の整数であり、ここで、前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。
【0030】
本開示の実施例の一態様によれば、ランダムアクセスメッセージ伝送装置が提供され、前記装置はターゲット端末に使用され、前記装置は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信し、前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信し、前記Msg.Bには、前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示し、解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出し、1≦i≦Nであり、かつiが整数であり、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するように構成される。
【0031】
本開示の実施例の一態様によれば、実行可能な命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供され、基地局におけるプロセッサは、上記の一態様又は一態様のいずれかの選択可能な実現形態に記載のランダムアクセスメッセージ伝送方法を実現するように、前記実行可能な命令を呼び出す。
【0032】
本開示の実施例の一態様によれば、実行可能な命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供され、端末におけるプロセッサは、上記の一態様又は一態様のいずれかの選択可能な実現形態に記載のランダムアクセスメッセージ伝送方法を実現するように、前記実行可能な命令を呼び出す。
【発明の効果】
【0033】
本開示の実施例によって提供される技術案は、少なくとも以下の有益な効果を含むことができる。
基地局は、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信し、Nは1以上の整数であり、ここで、Msg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。本開示は、N個の端末によって送信されたMsg.Bにタイプラベルを基地局によって追加し、各端末が対応する固有情報を抽出する際に抽出する必要がある固有情報の長さを示すことにより、端末が受信されたMsg.Bを正しく分割可能であり、端末が固有情報を抽出する時のエラー率を低減させ、端末のランダムアクセスの成功率を向上させる。
【0034】
なお、以上の説明及び以下の詳細な説明は例示的なものにすぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。
図1】本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。
図2】本開示の実施例に係る4ステップのランダムアクセスのフローチャートである。
図3】本開示に係る2ステップのランダムアクセスのフローチャートである。
図4】本開示の実施例に係る基地局によって端末にリターンされたMsg2の概略構成図である。
図5】本開示の実施例に係る図4に示す固有情報の概略構成図である。
図6】本開示の実施例によって提供されるランダムアクセスメッセージ伝送方法の方法フローチャートである。
図7】本開示の実施例によって提供されるランダムアクセスメッセージ伝送方法の方法フローチャートである。
図8】本開示の実施例によって提供されるランダムアクセスメッセージ伝送方法の方法フローチャートである。
図9】本開示の実施例に係る固有情報の概略構成図である。
図10】本開示の実施例に係る固有情報の概略構成図である。
図11】本開示の実施例に係る固有情報の概略構成図である。
図12】本開示の実施例に係る数字が埋められた固有情報の概略構成図である。
図13】本開示の実施例に係る図12の他の2種類の埋め方式の概略図である。
図14】本開示の実施例に係る図12の他の2種類の埋め方式の概略図である
図15】本開示の実施例に係るMsg.Bの概略構成図である。
図16】例示的な一実施例によって示されるランダムアクセスメッセージ伝送装置のブロック図である。
図17】例示的な一実施例によって示されるランダムアクセスメッセージ伝送装置のブロック図である。
図18】例示的な一実施例によって示される基地局の概略構成図である。
図19】例示的な一実施例によって示される端末の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
ここでは、例示的な一実施例を詳しく説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表示がない限り、異なる図面における同じ数字は同じ又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施例において説明される実施形態は本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付された特許請求の範囲に説明され、本開示のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0037】
なお、本明細書で言及される「いくつかの」とは1つ又は複数を意味し、「複数」とは2つ以上を意味する。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが個別に存在し、A及びBが同時に存在し、Bが個別に存在するという3つの状況を表すことができる。文字「/」は、一般的に、前後の関連対象が「又は」の関係であることを表す。理解を容易にするために、以下に、本開示によって示されるいくつかの適用シナリオを簡単に説明する。
【0038】
図1を参照して、本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図が示される。図1に示すように、無線通信システムは、セルラー移動通信技術に基づく通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末110及び基地局120を含むことができる。
【0039】
ここで、端末110は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。端末110は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、端末110は、モノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサデバイス、携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)及びモノのインターネット端末を備えたコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵式又は車載式の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイル(mobile)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)又はユーザ装置(user equipment、UE)である。あるいは、端末110は、無人航空機の機器、車載機器などであってもよい。
【0040】
基地局120は、無線通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。ここで、当該無線通信システムは、5Gシステムであってもよく、新しいエアインターフェース(new radio、NR)システムとも呼ばれる。あるいは、当該無線通信システムは、5Gシステムの次世代のシステムであってもよい。
【0041】
選択的に、基地局120は、5Gシステムにおいて集中分散アーキテクチャを採用する基地局(gNB)であってもよい。基地局120が集中分散アーキテクチャを採用する場合、一般的に、集中ユニット(central unit、CU)及び少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられており、分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが設けられており、本出願の実施例は、基地局120の具体的な実現形態を限定しない。
【0042】
基地局120と端末110との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態において、当該無線エアインターフェースは、第5世代移動通信ネットワーク技術(5G)規格に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しいエアインターフェースであり、あるいは、当該無線エアインターフェースは、5Gの次世代移動通信ネットワーク技術規格に基づく無線エアインターフェースであってもよい。
【0043】
選択的に、上記の無線通信システムは、ネットワーク管理機器130をさらに含むことができる。
【0044】
基地局120は、それぞれネットワーク管理機器130に接続されてもよい。ここで、ネットワーク管理機器130は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理機器130は、進化したパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)におけるモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。あるいは、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク機器、例えば、サービングゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)又はホーム契約者サーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器130の実現形態については、本出願の実施例では限定しない。
【0045】
選択的に、上記の無線通信システムにおいて、端末110は基地局120に競合に基づくランダムアクセスを開始することができる。図2を参照して、本開示の実施例に係る4ステップのランダムアクセスのフローチャートが示される。図2に示すように、当該4ステップのランダムアクセスの関連ステップは、以下のステップを含むことができる。
【0046】
ステップ201において、端末が、基地局にMsg1:ランダムアクセスプリアンブルシーケンス(Preamble)を送信する。
【0047】
端末が基地局にランダムアクセスプリアンブルシーケンス(Preamble)を送信し、基地局はこれに基づいて端末の伝送遅延を推定してアップリンク同期を実現する。
【0048】
ステップ202において、基地局が、端末にMsg2:ランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)を送信する。
【0049】
ここで、基地局は、端末の送信時間を調整するように、上記の第1のステップで推定された伝送遅延に基づいて、タイミングアドバンス(timing advance)命令を送信する。Msg2は、基地局のメディアアクセス制御層(Media Access Control、MAC)によって編成され、ダウンリンク共有チャンネル(Down Link Share Channel、DL_SCH)によって伝送されており、1つのMsg2は複数の端末のランダムアクセス要求に同時に応答することができる。
【0050】
基地局は、PDCCHを採用してMsg2をスケジューリングし、C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier、セル無線ネットワーク一時識別子)又はRA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子)によってアドレス指定(スクランブルとも呼ばれる)を行う。RA-RNTIは、Msg1を伝送する物理ランダムアクセスチャンネル(Physical Random Access Channel、PRACH)の時間周波数リソース位置によって決定される。Msg2は、アップリンク伝送タイミングアドバンス量を含み、Msg3にアップリンクリソース及び一時的なC-RNTIを割り当てる。
【0051】
ステップ203において、端末が、基地局にMsg3:最初のスケジューリング伝送を送信する。
【0052】
端末は、Msg2が受信された後、割り当てられたアップリンクリソースでMsg3を伝送し、PUSCHによって基地局にユーザ機器(User Equipment Identify、UE ID)を送信する。
【0053】
選択的に、Msg3には、Msg4が競合解決IDを含むために、共通制御チャンネル(common control channel、CCCH)のサービスデータユニット(Service Data Unit、SDU)が含まれる。
【0054】
ステップ204において、基地局が、端末にMsg4:競合解決メッセージを送信する。
【0055】
基地局がPDSCHで端末に競合解決メッセージを送信する。
【0056】
上記のランダムアクセス過程の遅延を短縮し、端末のランダムアクセス効率を向上させるために、3GPPは、release 16において2ステップのランダムアクセスメカニズム、すなわち、2ステップのランダムアクセスを提案している。図3を参照して、本開示に係る2ステップのランダムアクセスのフローチャートが示されている。図3に示すように、当該2ステップのランダムアクセスの関連ステップは、以下のステップを含むことができる。
【0057】
ステップ301において、端末が、基地局にMsg.Aを送信する。
【0058】
選択的に、Msg.Aは、Msg1及びMsg3の等価コンテンツを含み、すなわち、Msg.Aは、ランダムアクセスプリアンブルシーケンス及びUE IDを含み、UE IDは、C-RNTI、IMSI(International Mobile Subscriber Identity、国際移動加入者識別子)又は1つのユーザによって生成された乱数のうちの1つであってもよい。
【0059】
選択的に、ステップ301は、ステップ301a及びステップ301bで構成されてもよい。
【0060】
ここで、ステップ301aにおいて、端末が、選択されたPreambleをPRACHリソースで送信することができ、同時に基地局が、対応するPRACHでPreambleの検出を行う。
【0061】
ステップ301bにおいて、端末が、PUSCHリソースでpayload情報を伝送することもでき、payloadの情報は、Msg.3の等価情報、例えば、UE ID、ユーザデータの一部などを含む。
【0062】
ここで、基地局によってステップ301aでPreambleが検出された場合、基地局は、対応するPUSCHリソースで端末によって送信されたpayload情報を受信する。
【0063】
ステップ302において、基地局が、端末にMsg.Bを送信する。
【0064】
すなわち、基地局がMsg.AにおけるPreamble又はpayload情報の受信に成功した場合、基地局は、端末にMsg.Bを送信することができる。選択的に、Msg.Bは、Msg2及びMsg4の等価コンテンツを含み、すなわち、Msg.Bは、ランダムアクセス応答及び競合解決情報を含む。それに応じて、Msg.Bの伝送方式は、PDCCH及びPDSCHの方式を有することができる。
【0065】
図4を参照して、本開示の実施例に係る基地局によって端末にリターンされたMsg2の概略構成図が示される。図4に示すように、それはMsg2 401を含み、Msg2 401が複数の端末のそれぞれの固有情報を含み、端末は、基地局によってリターンされたMsg2が受信された後、自体が上記のステップ301aで基地局に送信したPreambleに基づいて、Msg2から自体に属する固有情報を調べて、対応するランダムアクセス応答を得ることができる。図5を参照して、本開示に係る図4に示す固有情報の概略構成図が示される。図5に示すように、固有情報501には、第1の固有情報502、及び第2の固有情報503が含まれている。第1の固有情報501は、E/T/RAP ID(Extension field/ Type field/Random Access Preamble Identifier、タイプドメイン/拡張ドメイン/ランダムプリアンブル識別子)情報に対応し、サブヘッド(subheader)とも呼ばれ、E/T/RAP IDには、端末がランダムアクセス中に使用するPreamble識別子が含まれている。第2の固有情報502は、MAC RAR情報に対応し、すなわち、MAC RAR情報には、基地局によって当該端末にリターンされたランダムアクセス応答が含まれている。
【0066】
端末は、基地局によって送信された上記の図4に示すMsg2を受信する場合、自体で使用するPreambleに基づいて、各固有情報における第1の固有情報からクエリし、すなわち、自体で使用するPreamble識別子と各固有情報における第1の固有情報に含まれるPreamble識別子とを比較し、端末がある固有情報におけるPreamble識別子が端末自体のPreamble識別子と同じであることを発見した場合、当該固有情報は、対応する基地局によって端末自体に発行された固有情報であり、当該固有情報における固定長の第2の固有情報を解析する。端末がある固有情報におけるPreamble識別子が端末自体のPreamble識別子と異なることを発見した場合、当該固有情報は、対応する基地局によって端末自体に発行された固有情報ではなく、端末は、当該固有情報における第2の固有情報を解析せず、1つの第2の固有情報の一定期間をスキップし、次の固有情報の第1の固有情報部分がが到着した時に、端末自体に属する固有情報が見つかるまで比較を続ける。
【0067】
上述した2ステップのランダムアクセスメカニズムに対して、Msg.Bに図4に示す構造に基づいて複数の端末の固有情報が含まれることにより、端末による自体の固有情報の抽出を実現することもできる。しかしながら、2ステップのランダムアクセスメカニズムに対して、Msg.Bに含まれている各端末の固有情報のサイズが一定ではなく、すなわち、複数の端末の間の固有情報のサイズが異なる可能性がある。例えば、Msg.Bにおける端末1に送信された固有情報において、第2の固有情報は端末1の競合解決情報であるが、Msg.Bにおける端末2に送信された固有情報において、対応する第2の固有情報は、端末2のMsg.AにおけるPUSCHが含まれる再構成リソースメッセージであり、この2種類の情報のサイズが同じではなく、この時、端末3によって当該Msg.Bにおける端末1の固有情報及び端末2の固有情報がそれぞれ比較された場合、端末3は、それぞれ待つ必要がある時間が異なり、上記の技術案における固定長を引き続き使用してスキップしたり、解析したりすると、端末3が誤って解析するか、又は誤ってスキップするなどの現象を生じる可能性があり、すなわち、端末が固有情報における第2の固有情報の長さを正しく分割することができず、ランダムアクセスに失敗することになる。
【0068】
ターゲット端末が受信されたMsg.Bを正しく分割し、ターゲット端末によるランダムアクセスの成功率を向上させるために、本開示は、ランダムアクセスメッセージ伝送方法を提供する。図6を参照して、本開示の実施例によって提供されるランダムアクセスメッセージ伝送方法の方法フローチャートが示され、図6に示すように、当該ランダムアクセスメッセージ伝送方法は、図1に示す無線通信システムに適用し、当該システムにおける基地局によって実行することができ、当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0069】
ステップ601において、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信し、Nは1以上の整数である。
【0070】
ここで、Msg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、固有情報が端末に対応する固有情報のタイプラベルを含み、タイプラベルは、端末に対応する固有情報の長さを示す。
【0071】
選択的に、上記の固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、タイプラベルは、サブヘッドにあり、あるいは、タイプラベルは、固有サブ情報にある。
【0072】
選択的に、上記のサブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、タイプラベルがサブヘッドにある場合、タイプラベルは、サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、RAP IDは、サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0073】
選択的に、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する固有情報の長さが第1の長さであり、かつ第1の長さと第2の長さとが異なる場合、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する固有情報が数字で埋められ、埋め長さは第1の長さと第2の長さとの差であり、ここで、ターゲット端末はN個の端末のうちのいずれかの端末であり、第2の長さは、N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0074】
選択的に、上記の固有サブ情報は、端末に対応するランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、タイプラベルは、さらに、対応する固有情報のタイプを示す。
【0075】
以上のようにして、基地局は、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信し、Nは1以上の整数であり、ここで、Msg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。本開示は、N個の端末によって送信されたMsg.Bにタイプラベルを基地局によって追加し、各端末が対応する固有情報を抽出する際に抽出する必要がある固有情報の長さを示すことにより、端末が受信されたMsg.Bを正しく分割し、端末が固有情報を抽出する時のエラー率を低減させ、端末のランダムアクセスの成功率を向上させることができる。
【0076】
図7を参照して、それは本開示の実施例によって提供されるランダムアクセスメッセージ伝送方法の方法フローチャートであり、当該方法は、図1に示す無線通信システムに適用し、当該システムにおけるターゲット端末によって実行することができ、図7に示すように、当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0077】
ステップ701において、基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信する。
【0078】
ステップ702において、基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信する。
【0079】
ここで、Msg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、N個の端末がターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。
【0080】
ステップ703において、解析されたMsg.Bにおけるi番目の固有情報がターゲット端末の固有情報であると決定された場合、i番目の固有情報におけるタイプラベルを抽出する。
【0081】
ここで、1≦i≦Nであり、かつiが整数である。
【0082】
ステップ704において、i番目の固有情報におけるタイプラベルによって示される長さに基づいて、Mdg.Bからターゲット端末の固有情報を抽出する。
【0083】
選択的に、上記の固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含む。タイプラベルは、サブヘッドにあり、あるいは、タイプラベルは、固有サブ情報にある。
【0084】
選択的に、上記のサブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、タイプラベルがサブヘッドにある場合、タイプラベルは、サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、RAP IDは、サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0085】
選択的に、Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ第1の長さと第2の長さとが異なる場合、Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは第1の長さと第2の長さとの差であり、ここで、第2の長さは、N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0086】
選択的に、当該方法は、Msg.Bにおけるi番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、i番目の固有情報がターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するステップをさらに含む。
【0087】
選択的に、当該方法は、Msg.Bにおけるi番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、i番目の固有情報がターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、i番目の固有情報におけるタイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するステップをさらに含む。
【0088】
選択的に、固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、タイプラベルは、さらに、固有情報のタイプを示す。
【0089】
以上のようにして、基地局は、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信し、Nは1以上の整数であり、ここで、Msg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。本開示は、N個の端末によって送信されたMsg.Bにタイプラベルを基地局によって追加し、各端末が対応する固有情報を抽出する際に抽出する必要がある固有情報の長さを示すことにより、端末が受信されたMsg.Bを正しく分割し、端末が固有情報を抽出する時のエラー率を低減させ、端末のランダムアクセスの成功率を向上させることができる。
【0090】
以下に、基地局とターゲット端末との間のインタラクションによって、上記の図6及び図7に示すランダムアクセスメッセージ伝送方法について説明する。図8を参照して、本開示の実施例によって提供されるランダムアクセスメッセージ伝送方法の方法フローチャートが示され、図8に示すように、当該ランダムアクセスメッセージ伝送方法は、図1に示す無線通信システムに適用し、当該システムにおける基地局及びターゲット端末によって実行することができ、当該方法は、以下のいくつかのステップを含むことができる。
【0091】
ステップ801において、ターゲット端末が、基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信する。
【0092】
それに応じて、基地局が、ターゲット端末によって送信されたMsg.Aを受信する。
【0093】
ここで、ターゲット端末が基地局にMsg.Aを送信する方式は、上記の図3におけるステップ301の説明を参照することができ、すなわち、Msg.Aは、ランダムアクセスのプリアンブルシーケンス(Preamble)及びPUSCHを含むことができ、ターゲット端末は、PRACHにおいてプリアンブルシーケンスを送信し、PUSCHにおいてpayload情報などを送信することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0094】
ステップ802において、基地局が、ターゲット端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信する。
【0095】
ランダムアクセス中に、基地局は、ターゲット端末によって送信されたMsg.Aが受信された後、ターゲット端末にMsg.Bを能動的にリターンし、ターゲット端末のランダムアクセス過程が進行し続ける。ここで、ターゲット端末と同じ時刻に異なるPreambleを採用して同一の基地局にMsg.Aを送信する他の端末が存在する場合、基地局は、ターゲット端末のMsg.Aを受信する時に、他の端末によって送信されたMsg.Aを受信することもでき、すなわち、基地局は、ターゲット端末を含む複数の端末によって同一の時刻にそれぞれ送信されたMsg.Aを受信することができ、基地局は、ターゲット端末及び他の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、これらの端末にMsg.Bを同時にリターンすることができる。もちろん、ターゲット端末が基地局にMsg.Aを送信する時に、基地局がターゲット端末のMsg.Aのみを受信した場合、今度リターンされたMsg.Bは、ターゲット端末のみに対するものであってもよい。
【0096】
選択的に、当該ステップにおいて基地局がターゲット端末を含む複数の端末によってリターンされたMsg.Bを受信することを例として、基地局は、ターゲット端末を含む複数の端末にMsg.Bを送信することができ、それに応じて、ターゲット端末は、基地局によって複数の端末に送信されたMsg.Bを受信することもできる。すなわち、基地局は、N個の端末によって送信されたMsg.Aが受信された後、N個の端末に対応するMsg.BをN個の端末に送信することができる。ここで、N個の端末には当該ターゲット端末が含まれる。
【0097】
ステップ803において、ターゲット端末が、基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信する。
【0098】
選択的に、Msg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、N個の端末にはターゲット端末が含まれ、Nは1以上の整数であり、固有情報が端末に対応する固有情報のタイプラベルを含み、タイプラベルは、端末に対応する固有情報の長さを示す。
【0099】
上記の図4及び図5に示すように、基地局によって送信されたMsg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、N個の端末のそれぞれの固有情報がN個の端末のそれぞれの第2の固有情報を含むことができ、上記の図4及び図5と異なるのは、本開示の実施例によって提供されるMsg.BにおけるN個の端末のそれぞれの固有情報には、各端末に対応する固有情報のタイプラベルをさらに含み、また、本開示の実施例によって提供されるMsg.Bに含まれる第2の固有情報は、N個の端末のそれぞれのランダムアクセス応答、ネットワークアクセス確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つであってもよいことである。すなわち、本開示の実施例において、固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報(すなわち、第2の固有情報)をさらに含む。選択的に、固有情報は、端末に対応するランダムアクセス応答、ネットワーク確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含む。図9を参照して、本開示の実施例に係る固有情報の概略構成図が示される。図9に示すように、固有情報901には、第1の固有情報902、第2の固有情報903、及びライプラベル904が含まれている。ここで、第1の固有情報902及び第2の固有情報903は、それぞれ対応するE/T/RAP ID情報及びMAC RAR情報であり、タイプラベル904は、MAC RAR情報の長さを示すことができる。例えば、MAC RAR情報の長さが8bitである場合、当該タイプラベル904は、対応するMAC RAR情報の長さが8bitであることを示すことができる。図9に示すMsg.Bに含まれる第2の固有情報がN個の端末のそれぞれに対応するランダムアクセス応答であり、それに応じて、当該固有情報のタイプラベルは、ランダムアクセス応答のタイプラベルであってもよい。
【0100】
選択可能な一実現形態において、タイプラベルが固有サブ情報にある。すなわち、タイプラベルが第2の固有情報の情報ドメインにある。図10を参照して、本開示の実施例に係る固有情報の概略構成図が示され、図10に示すように、固有情報1001には、第1の固有情報1002、第2の固有情報1003、及びタイプラベル1004が含まれている。ここで、タイプラベル1004の位置は、図10に示すように、固有情報にあってもよい。基地局によって送信されたMsg.Bにおいて、各端末の固有情報に含まれるタイプラベルは、いずれも第2の固有情報の情報ドメインにおいて追加することができる。選択的に、タイプラベル1004の位置は、第2の固有情報の情報ドメインにおける任意の位置にあってもよい。選択的に、実際の応用において、タイプラベル1004の位置は、基地局と端末とが事前に合意され得る。
【0101】
例えば、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する固有情報に含まれる第2の固有情報の情報ドメインは、10bitを有し、基地局は、上記のタイプラベルを第2の固有情報の情報ドメインにおける1番目のbit、2番目のbit、10番目のbitなどに追加することができる。基地局とターゲット端末とが第2の固有情報の情報ドメインにおける3番目のbitを採用することを事前に合意した場合、ターゲット端末に対応するタイプラベルは、基地局が当該タイプラベルを3番目のbitに追加することができる。
【0102】
選択可能な一実現形態において、タイプラベルがサブヘッドにある。すなわち、タイプラベルが第1の固有情報の情報ドメインにある。図11を参照して、本開示の実施例に係る固有情報の概略構成図が示され、図11に示すように、固有情報1101には、第1の固有情報1102、第2の固有情報1103、及びタイプラベル1104が含まれている。ここで、タイプラベル1104の位置は、図11に示すように、第1の固有情報にあってもよい。基地局によって送信されたMsg.Bにおいて、各端末の固有情報に含まれるタイプラベルは、同様にいずれも第1の固有情報の情報ドメインにおいて追加することができる。選択的に、タイプラベル1104の位置は、第1の固有情報の情報ドメインにおける任意の位置にあってもよい。選択的に、実際の応用において、タイプラベル1104の位置は、基地局と端末とが事前に合意され得る。
【0103】
例えば、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する固有情報に含まれる第1の固有情報の情報ドメインは、8bitを有し、基地局は、上記のタイプラベルを第1の固有情報の情報ドメインにおける1番目のbit、2番目のbit、8番目のbitなどに追加することができる。基地局とターゲット端末とがランダムアクセス応答の情報ドメインにおける8番目のbitを採用することを事前に合意した場合、ターゲット端末に対応するタイプラベルは、基地局が当該タイプラベルを8番目のbitに追加することができる。
【0104】
以上から分かるように、サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれている。選択的に、タイプラベルがサブヘッドにある場合、タイプラベルは、サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、RAP IDは、サブヘッドにおける6-M bitを占有する。例えば、タイプラベルがサブヘッドにおける1bitを占有し、RAP IDがサブヘッドにおける5bitを占有する。サブヘッドにおいて、固定した8bitの情報ドメインはすべてE/T/RAPIDによって占有され、すなわち、Eは、当該固有情報の第2の固有情報に対応するMACサブヘッドがあるか否かを表し(1は、他のMACサブヘッドがあることを表し、0は、MACサブヘッドがないことを表す)、Tは、MACサブヘッドの後にBI(Backoff Indicator、後退指示情報)が続くか、またはRAP ID(UEによって報告されたPreamble識別子)が続くことを示す。T=1は、現在のMACサブヘッドの後にRAP IDが含まれていることを表し、T=0は、後にBI指示(Backoff Indicator)が含まれていることを表す。R及びTは、それぞれ1bitを占有し、RAP IDが6bitを占有する場合、サブヘッドの8bitはすべて占有される。タイプラベルを当該8bitに追加するために、RAP IDによって占有された6bitを5bitに変更することができる。
【0105】
例えば、可能な一実現形態において、基地局が表すことができるPreamble識別子範囲は、0~31であり、基地局が本来表すことができるPreamble識別子範囲が0~63の6bitを5bitに圧縮したことに相当し、基地局は、表示ヘッドに含まれるRAP IDを5bitで表すこともできる。表1を参照して、本開示の実施例に係る基地局が5bitの情報で表したPreamble識別子の対応関係表が示される。
【0106】
【表1】
【0107】
同様に、基地局は、より小さいPreamble識別子範囲を表すこともでき、RAP IDがサブヘッドにおけるより少ないbit(例えば、4bit、3bitなど)を占有するようにし、タイプラベルもサブヘッドの情報ドメインに追加できるようにする。本開示は、基地局が表すことができるPreamble識別子の具体的な範囲を限定しない。
【0108】
可能な一実現形態において、基地局は、Msg.Bを送信する前に、今度送信するMsg.Bにおける各端末に対応する固有情報の長さを統一することができる。Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する固有情報の長さが第1の長さであり、かつ第1の長さと第2の長さとが異なる場合、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する固有情報が数字で埋められ、埋め長さは第1の長さと第2の長さとの差であり、ここで、第2の長さは、N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0109】
例えば、ターゲット端末の固有情報の長さとこのMsg.Bにおける最も長い固有情報の長さとが異なる場合、基地局は、ターゲット端末の固有情報の長さとこのMsg.Bにおける最も長い固有情報の長さとが同じになるように、ターゲット端末に対応する第2の固有情報の後に数字で埋めてもよい。図12を参照して、本開示の実施例に係る数字が埋められた固有情報の概略構成図が示される。図12に示すように、ターゲット端末の固有情報1201、及び最も長い固有情報1202を含み、基地局は、Msg.Bを送信する前に、ターゲット端末の固有情報1201における第2の固有情報の長さと最も長い固有情報1202における第2の固有情報の長さとが同じになるように、ターゲット端末の固有情報1201における固有情報を埋めることができる。
【0110】
図12に示すように、基地局は、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する第2の固有情報の後に数字0で埋められるのを例として、実際の応用において、基地局は、他の数字(例えば、1)を埋めることもできる。また、基地局は、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する第2の固有情報の前に数字で埋めることもできる。あるいは、基地局は、Msg.Bにおけるターゲット端末に対応する第2の固有情報の前後を数字で埋めることもできる。図13図14を参照して、本開示の実施例に係る図12の他の2種類の埋め方式の概略図が示される。図13に示すように、ターゲット端末の固有情報1301、及び最も長い固有情報1302を含み、基地局は、Msg.Bを送信する前に、ターゲット端末の固有情報1301の第2の固有情報の長さと最も長い固有情報1302における第2の固有情報の長さとが同じになるように、ターゲット端末の固有情報1301における第2の固有情報とサブヘッドとの間で数字を埋めることができる。図14に示すように、ターゲット端末の固有情報1401、及び最も長い固有情報1402を含み、基地局は、Msg.Bを送信する前に、ターゲット端末の固有情報1401における第2の固有情報の長さと最も長い固有情報1402における第2の固有情報の長さとが同じになるように、ターゲット端末の固有情報1401における第2の固有情報とサブヘッドとの間、及び第2の固有情報の後に数字を埋めることができる。本開示の実施例では、これを限定しない。
【0111】
選択的に、上記のタイプラベルは、対応する固有情報のタイプを示すこともできる。例えば、基地局によって送信されたMsg.Bにおいて、N個の端末に対応する固有情報のタイプがType1及びType2の2種類である。ここで、Type1は、基地局が端末によって送信されたPreamble識別子及びPayload(PUSCH)情報の受信に成功した場合に基地局の端末へのフィードバックであってもよく、すなわち、ランダムアクセスの第1のステップにおいて、基地局が端末によって送信されたMsg.Aの受信に成功し、この時に、当該固有情報は、端末のTA、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)接続確立関連情報、及び端末のRNTIを含むことができる。Type2は、基地局がPreamble識別子の受信のみに成功し、Payload(PUSCH)情報の受信に成功していない場合に基地局の端末へのフィードバックであってもよい。この時に、当該固有情報は、伝統的なRARに含まれるコンテンツ、例えば、端末のTA、端末のRNTI及び後続のMsg.3のスケジューリング情報を含むことができる。2種類の応答タイプに対応する固有情報のサイズが異なる。表2を参照して、本開示の実施例に係る固有情報のタイプと固有情報の長さとの間の対応関係表が示される。
【0112】
【表2】
【0113】
表2に示すように、異なる固有情報の応答タイプは、異なる固有情報の長さに対応してもよく、ターゲット端末が基地局と同じ上記の表2を共通に使用することができる場合、本開示の実施例において、タイプラベルは、固有情報の応答タイプ又は固有情報の長さを示し、タイプラベルが固有情報の長さを間接的に示すことも可能であり、すなわち、ターゲット端末は、タイプラベルによって示される応答タイプにより上記の表2に基づいて対応する固有情報の長さを得ることもできる。
【0114】
ステップ804において、ターゲット端末が、解析されたMsg.Bにおけるi番目の固有情報がターゲット端末の固有情報であると決定された場合、i番目の固有情報におけるタイプラベルを抽出する。
【0115】
ここで、1≦i≦Nであり、かつiが整数である。
【0116】
ターゲット端末は、自体で使用するPreamble識別子に基づいて各サブヘッドにおけるRAP IDを比較して、どの固有情報が自体のものであるかを知り、ターゲット端末が使用するPreamble識別子とあるサブヘッドにおけるRAP IDとが同じであると、当該固有情報がターゲット端末に属することを表し、ターゲット端末が使用するPreamble識別子とあるサブヘッドにおけるRAP IDとが異なると、当該固有情報がターゲット端末に属しないことを表す。すなわち、ターゲット端末は、i番目の固有情報におけるサブヘッドを解析することによって、当該i番目の固有情報が自体の固有情報であるか否かを決定することができる。
【0117】
選択的に、ターゲット端末がMsg.Bを受信した後、ターゲット端末が、Msg.Bに含まれる1番目の固有情報から解析し始めることができ、ターゲット端末がMsg.Bにおけるi番目の固有情報(1≦i≦N、かつiが整数である)の解析中に、i番目の固有情報のサブヘッドに含まれるRAP IDと自体のPreamble識別子とが同じであることが発見された場合、ターゲット端末は、i番目の固有情報におけるタイプラベルを抽出することができる。すなわち、i番目の固有情報におけるタイプラベルが得られる。
【0118】
例えば、図15を参照して、本開示の実施例に係るMsg.Bの概略構成図が示される。図15に示すように、Msg.B1501には、ターゲット端末を含むN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、ここでの固有情報3がターゲット端末の固有情報であると仮定すると、ターゲット端末は、Msg.Bにおける3番目の固有情報を解析する時、当該3番目の固有情報が自体の固有情報であることを発見し、ターゲット端末は、3番目の固有情報におけるタイプラベルを抽出することができる。
【0119】
ステップ805において、ターゲット端末が、i番目の固有情報におけるタイプラベルによって示される長さに基づいて、Msg.Bからターゲット端末の固有情報を抽出する。
【0120】
タイプラベルが固有情報における固有情報の長さを示すことができるため、ターゲット端末は、i番目の固有情報が自体の固有情報であることを得た場合、抽出されたタイプラベルから後続の固有情報の長さを知ることができ、ターゲット端末は、固有情報を抽出する際に、対応する長さのbitを切り取って抽出すればよい。例えば、上記の図15における固有情報3がターゲット端末の固有情報であり、当該固有情報3のタイプラベルによって示される固有情報の長さが14bitであることを例として、ターゲット端末は、固有情報3のタイプラベルを取得した後、第1の固有情報の後の14bitの情報が自体の固有情報に対応する情報の長さであることを知ることができ、ターゲット端末は当該14bitの長さに基づいて固有情報3からターゲット端末の固有情報を抽出する。
【0121】
可能な一実現形態において、上記のステップ804において、ターゲット端末が、Msg.Bにおけるi番目の固有情報(iがNと等しくない)が解析され、i番目の固有情報がターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、i番目の固有情報におけるタイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析する。
【0122】
すなわち、i番目の固有情報がターゲット端末の固有情報ではない場合、ターゲット端末は、i番目の固有情報におけるタイプラベルを取得し、i番目の固有情報におけるタイプラベルによって示される長さに基づいてi番目の固有情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析することができる。当該タイプラベルによって示される長さがi番目の固有情報の長さであるため、ターゲット端末は、i番目の固有情報を解析することなく、対応する長さを直接スキップすればよい。なお、上記の図15を例として、ターゲット端末が1番目の固有情報(固有情報1)がターゲット端末の固有情報ではないことを解析した場合、ターゲット端末は、固有情報1におけるタイプラベルを取得し、固有情報1におけるタイプラベルによって示される長さに基づいて、固有情報1の長さをスキップし、2番目の固有情報(固有情報2)を直接解析することができる。
【0123】
選択的に、上記の図12図14に示す例に対応して、上記のステップ804において、Msg.Bにおけるi番目の固有情報(iがNと等しくない)が解析され、かつi番目の固有情報がターゲット端末の固有情報ではない場合、第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析する。選択的に、ここでの第2の長さの取得は、ターゲット端末がi番目の固有情報におけるタイプラベルを解析することによって得られてもよい。選択的に、図12図14の実施例において、各固有情報の長さは、既に基地局によって埋められるため、Msg.Bにおける各固有情報に対応し、基地局は、1番目の固有情報のみにタイプラベルを追加することもでき、端末は、各固有情報のサブヘッドを解析した後、1番目の固有情報に追加されたタイプラベルによって示される長さに従ってスキップすればよい。
【0124】
以上のようにして、基地局は、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信し、Nは1以上の整数であり、ここで、Msg.BにはN個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。本開示は、N個の端末によって送信されたMsg.Bにタイプラベルを基地局によって追加し、各端末が対応する固有情報を抽出する際に抽出する必要がある固有情報の長さを示すことにより、端末が受信されたMsg.Bを正しく分割し、端末が固有情報を抽出する時のエラー率を低減させ、端末のランダムアクセスの成功率を向上させることができる。
【0125】
以下は本開示の装置の実施例であり、本開示の方法の実施例を実行することができる。本開示の装置の実施例に開示されていない詳細については、本開示の方法の実施例を参照してください。
【0126】
図16は、例示的な一実施例によって示されるランダムアクセスメッセージ伝送装置のブロック図であり、図16に示すように、当該ランダムアクセスメッセージ伝送装置は、図6又は図8のいずれかに示す実施例における基地局によって実行されるステップを実行するように、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ方式によって図1に示す実施環境における基地局の全部又は一部として実現できる。当該ランダムアクセスメッセージ伝送装置は、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するように構成されるアクセスメッセージ送信モジュール1601であって、Nは1以上の整数であるアクセスメッセージ送信モジュール1601を含み、ここで、前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。
【0127】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0128】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0129】
選択的に、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記ターゲット端末は前記N個の端末のうちのいずれかの端末であり、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0130】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0131】
図17は、例示的な一実施例によって示されるランダムアクセスメッセージ伝送装置のブロック図であり、図17に示すように、当該ランダムアクセスメッセージ伝送装置は、図7又は図8のいずれかに示す実施例におけるターゲット端末によって実行されるステップを実行するように、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ方式によって図1に示す実施環境におけるターゲット端末の全部又は一部として実現できる。当該ランダムアクセスメッセージ伝送装置は、基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信するように構成される第1のメッセージ送信モジュール1701と、前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信するように構成される第2のメッセージ受信モジュール1702であって、前記Msg.Bには、前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す第2のメッセージ受信モジュール1702と、解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出するように構成されるタイプラベル抽出モジュール1703であって、1≦i≦Nであり、かつiが整数であるタイプラベル抽出モジュール1703と、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、前記Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するように構成されるランダム応答抽出モジュール1704と、を含むことができる。
【0132】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0133】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0134】
選択的に、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0135】
選択的に、前記装置は、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される第1のスキップモジュールをさらに含む。
【0136】
選択的に、前記装置は、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される第2のスキップモジュールをさらに含む。
【0137】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0138】
なお、上記の実施例によって提供される装置はその機能を実現するときに、上記の各機能モジュールの区分を例に挙げて説明したが、実際の応用において、上記の機能の割り当ては、実際の必要に応じて異なる機能モジュールによって行われてもよく、すなわち、機器のコンテンツ構成を異なる機能モジュールに割り当てて、上述した機能の全部又は一部を完成させる。
【0139】
上記の実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な形態は、当該方法に関する実施例で詳しく説明されたので、ここでは詳しく説明しない。
【0140】
本開示の例示的な一実施例は、本開示の上記の図7又は図8に示す実施例における基地局によって実行される全部又は一部のステップを実現できるランダムアクセスメッセージ伝送装置を提供し、当該ランダムアクセスメッセージ伝送装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、N個の端末によって送信された第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)が受信された後、前記N個の端末に対応する第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を送信するように構成され、Nは1以上の整数であり、ここで、前記Msg.Bには前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルは、端末の固有情報の長さを示す。
【0141】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0142】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0143】
選択的に、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められ、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記ターゲット端末は前記N個の端末のうちのいずれかの端末であり、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0144】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0145】
本開示の例示的な一実施例は、本開示の上記の図6又は図8に示す実施例におけるターゲット端末によって実行される全部又は一部のステップを実現できるランダムアクセスメッセージ伝送装置を提供し、当該ランダムアクセスメッセージ伝送装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、基地局に第1のランダムアクセスメッセージ(Msg.A)を送信し、前記基地局によって送信された第2のランダムアクセスメッセージ(Msg.B)を受信し、前記Msg.Bには、前記N個の端末のそれぞれの固有情報が含まれ、前記N個の端末が前記ターゲット端末を含み、Nは1以上の整数であり、前記固有情報が端末の固有情報のタイプラベルを含み、前記タイプラベルが端末の固有情報の長さを示し、解析された前記Msg.Bにおけるi番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報であると決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルを抽出し、1≦i≦Nであり、かつiが整数であり、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さに基づいて、Msg.Bから前記ターゲット端末の固有情報を抽出するように構成される。
【0146】
選択的に、前記固有情報は、サブヘッド及び固有サブ情報をさらに含み、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにあり、あるいは、前記タイプラベルは、前記固有サブ情報にある。
【0147】
選択的に、前記サブヘッドには、ランダムプリアンブル識別子(RAP ID)が含まれており、前記タイプラベルが前記サブヘッドにある場合、前記タイプラベルは、前記サブヘッドにおけるM bitを占有し、1≦M<6であり、前記RAP IDは、前記サブヘッドにおける6-M bitを占有する。
【0148】
選択的に、前記プロセッサは、前記Msg.Bにおけるターゲット端末の固有情報の長さが第1の長さであり、かつ前記第1の長さと第2の長さとが異なる場合、前記Msg.Bにおける前記ターゲット端末の固有情報が数字で埋められるように構成され、埋め長さは前記第1の長さと前記第2の長さとの差であり、ここで、前記第2の長さは、前記N個の端末に対応するそれぞれの固有情報の中で最も長い長さである。
【0149】
選択的に、前記プロセッサは、さらに、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記第2の長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される。
【0150】
選択的に、前記プロセッサは、さらに、前記Msg.Bにおける前記i番目の固有情報が解析され、iがNと等しくなく、前記i番目の固有情報が前記ターゲット端末の固有情報ではないと決定された場合、前記i番目の固有情報における前記タイプラベルによって示される長さの情報をスキップし、i+1番目の固有情報を解析するように構成される。
【0151】
選択的に、前記固有サブ情報は、ランダムアクセス応答、ネットワーク接続確立パラメータ、及びランダムアクセス競合解決応答のうちの少なくとも1つの情報をさらに含み、前記タイプラベルは、さらに、前記固有情報のタイプを示す。
【0152】
以上は主に基地局とターゲット端末とを例として、本開示の実施例によって提供される技術案を説明した。なお、基地局及びターゲット端末は上記の機能を実現するために、各機能を実行することに対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本開示によって開示される実施例に説明される各例のモジュール及びアルゴリズムステップを組み合わせて、本開示の実施例はハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせ方式によって実現することができる。ある機能が一体ハードウェアによって実行されるか、又はコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動することによって実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計制約条件に依存する。当業者であれば、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明される機能を実現することができるが、この実現は本開示の実施例の技術案の範囲を超えていると見なすものではない。
【0153】
図18は、例示的な一実施例によって示される基地局の概略構成図である。
【0154】
基地局1800は、通信ユニット1804及びプロセッサ1802を含む。ここで、プロセッサ1802はコントローラであってもよく、図18では「コントローラ/プロセッサ1802」として表される。通信ユニット1804は、基地局と他のネットワーク機器(例えば、端末、他の基地局、ゲートウェイなど)との通信をサポートする。
【0155】
さらに、基地局1800は、基地局1800のプログラムコード及びデータを記憶するためのメモリ1803をさらに含むことができる。
【0156】
なお、図18には、基地局1800の簡素化設計のみが示される。実際の応用において、基地局1800は、任意の数のプロセッサ、コントローラ、メモリ、及び通信ユニットなどを含むことができ、本開示の実施例を実施することができるすべての基地局はいずれも本開示の実施例の保護範囲内にある。
【0157】
図19は、例示的な一実施例によって示される端末の概略構成図である。
【0158】
端末1900は、通信ユニット1904及びプロセッサ1902を含む。ここで、プロセッサ1902は、コントローラであってもよく、図19では「コントローラ/プロセッサ1902」として表される。通信ユニット1904は端末と他のネットワーク機器(例えば、端末、他の基地局、ゲートウェイなど)との通信をサポートする。
【0159】
さらに、端末1900は、端末1900のプログラムコード及びデータを記憶するためのメモリ1903をさらに含むことができる。
【0160】
なお、図19には、端末1900の簡素化設計のみが示される。実際の応用において、端末1900は、任意の数のプロセッサ、コントローラ、メモリ、及び通信ユニットなどを含むことができ、本開示の実施例を実現することができるすべての端末はいずれも本開示の実施例の保護範囲内にある。
【0161】
当業者であれば、上記の1つ又は複数の例において、本開示の実施例に説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せによって実現できることを理解することができる。ソフトウェアを使用して実現する場合、これらの機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されてもよく、又はコンピュータ読み取り可能な媒体上の1つ又は複数の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体とを含み、通信媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所に伝送することを容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよい。
【0162】
本開示の実施例は、上記の基地局用のコンピュータソフトウェア命令を記憶するためのコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ記憶媒体は、上記のランダムアクセスメッセージ送信方法を実行するために設計されたプログラムを含む。
【0163】
本開示の実施例は、上記の端末用のコンピュータソフトウェア命令を記憶するためのコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ記憶媒体は、上記のランダムアクセスメッセージ送信方法を実行するために設計されたプログラムを含む。
【0164】
当業者であれば、明細書を考慮して本明細書に開示された発明を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示のいかなる変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない当分野における周知技術又は慣用的な技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、本開示の請求項の範囲によって示される。
【0165】
本開示は、以上に説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。
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