(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-31
(45)【発行日】2024-02-08
(54)【発明の名称】無線周波数フロントエンド回路及び移動端末
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/50 20060101AFI20240201BHJP
H01Q 1/52 20060101ALI20240201BHJP
H04B 1/48 20060101ALI20240201BHJP
H04B 1/52 20150101ALI20240201BHJP
H04B 1/00 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
H01Q1/50
H01Q1/52
H04B1/48
H04B1/52
H04B1/00 260
(21)【出願番号】P 2022510157
(86)(22)【出願日】2020-07-21
(86)【国際出願番号】 CN2020103318
(87)【国際公開番号】W WO2021031771
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2022-02-16
(31)【優先権主張番号】201910757149.7
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】盛 雪鋒
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109639311(CN,A)
【文献】特開2013-005059(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108462506(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/358843(US,A1)
【文献】厚田 大輔,試してわかった! 無線LANの素朴な疑問 無線LANは同時に通信できない?,2019年04月04日
【文献】ウィキペディアの「Wi-Fi」のウェブページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/50
H01Q 1/52
H04B 1/48
H04B 1/52
H04B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数フロントエンド回路であって、
第一の送信経路、第一の受信経路、第二の受信経路、第三の受信経路、第四の受信経路、第一の単極双投スイッチ、第二の単極双投スイッチ、第三の単極双投スイッチ、二極四投スイッチ及び第一のアンテナ、第二のアンテナ、第三のアンテナと第四のアンテナを含み、
そのうち、前記二極四投スイッチの第一の可動端は、前記第一の単極双投スイッチの可動端に接続され、前記第一の単極双投スイッチの第一の固定端と第二の固定端は、前記第一の送信経路と前記第一の受信経路にそれぞれ接続され、前記二極四投スイッチの第二の可動端は、前記第二の受信経路に接続され、前記二極四投スイッチの第一の固定端は、前記第一のアンテナに接続され、前記二極四投スイッチの第二の固定端は、前記第二のアンテナに接続され、
前記第二の単極双投スイッチの第一の固定端は、前記二極四投スイッチの第三の固定端に接続され、前記第二の単極双投スイッチの第二の固定端は、前記第三の受信経路に接続され、前記第二の単極双投スイッチの可動端は、前記第三のアンテナに接続され、
前記第三の単極双投スイッチの第一の固定端は、前記二極四投スイッチの第四の固定端に接続され、前記第三の単極双投スイッチの第二の固定端は、前記第四の受信経路に接続され、前記第三の単極双投スイッチの可動端は、前記第四のアンテナに接続され、
前記第二の受信経路は、前記二極四投スイッチの第二の可動端に接続される第二の低雑音増幅器を少なくとも含み、
前記無線周波数フロントエンド回路は、
前記第二の低雑音増幅器と前記二極四投スイッチの第二の可動端にそれぞれ接続される第二のフィルタと、
第二の送信経路と、をさらに含み、
前記第二の送信経路と前記第二の受信経路は、第四の単極双投スイッチと前記第二のフィルタによって前記二極四投スイッチの第二の可動端に接続され、前記第二のフィルタは、前記第四の単極双投スイッチの可動端と前記二極四投スイッチの第二の可動端にそれぞれ接続され
、
前記第一の送信経路は、前記第一の単極双投スイッチの第一の固定端に接続される第一のパワー増幅器を少なくとも含み、
前記第一の受信経路は、前記第一の単極双投スイッチの第二の固定端に接続される第一の低雑音増幅器を少なくとも含み、
前記第二の送信経路は、前記第四の単極双投スイッチの第一の固定端に接続される第二のパワー増幅器を少なくとも含み、
そのうち、前記第二の受信経路における前記第二の低雑音増幅器は、前記第四の単極双投スイッチの第二の固定端に接続され、
前記無線周波数フロントエンド回路は、パワー合成器をさらに含み、
前記第一のパワー増幅器は、第五の単極双投スイッチによって前記パワー合成器に接続され、
そのうち、前記第五の単極双投スイッチの可動端は、前記第一のパワー増幅器に接続され、前記第五の単極双投スイッチの第一の固定端は、前記第一の単極双投スイッチの第二の固定端に接続され、前記第五の単極双投スイッチの第二の固定端は、前記パワー合成器の第一の入力端に接続され、
前記第二のパワー増幅器は、前記パワー合成器の第二の入力端に接続され、
前記パワー合成器の出力端は、前記第四の単極双投スイッチの第一の固定端に接続される、無線周波数フロントエンド回路。
【請求項2】
前記第一の単極双投スイッチの可動端と前記二極四投スイッチの第一の可動端にそれぞれ接続される第一のフィルタをさらに含む、請求項
1に記載の無線周波数フロントエンド回路。
【請求項3】
前記第三の受信経路は、前記第二の単極双投スイッチの第二の固定端に接続される第三の低雑音増幅器を少なくとも含む、請求項1に記載の無線周波数フロントエンド回路。
【請求項4】
前記第三の低雑音増幅器と前記第二の単極双投スイッチの第二の固定端にそれぞれ接続される第三のフィルタをさらに含む、請求項
3に記載の無線周波数フロントエンド回路。
【請求項5】
前記第四の受信経路は、前記第三の単極双投スイッチの第二の固定端に接続される第四の低雑音増幅器を少なくとも含む、請求項1に記載の無線周波数フロントエンド回路。
【請求項6】
前記第四の低雑音増幅器と前記第三の単極双投スイッチの第二の固定端にそれぞれ接続される第四のフィルタをさらに含む、請求項
5に記載の無線周波数フロントエンド回路。
【請求項7】
請求項1~
6のいずれか1項に記載の無線周波数フロントエンド回路を含む、移動端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月16日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910757149.7の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示の実施例は、通信技術分野に関し、特に無線周波数フロントエンド回路及び移動端末に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット通信技術の急速な発展、及び移動スマート端末の普及につれて、データトラフィックに対するユーザの需要もますます高まっている。4Gの伝送レートが100Mbps~1Gbpsであり、5Gのニューラジオ(New Radio、NR)のピーク伝送レートが20Gbpsに達することができることは、データ伝送レートに対する人々の需要を大幅に満たしている。レートの向上は、5Gが4*4マルチ入力マルチ出力(Multiple Input Multiple Output、MIMO)コア技術を備えなければならないことを要求している。
【0003】
図1に示すように、5G移動端末機器の無線周波数フロントエンド回路の構造概略図である。この回路アーキテクチャは、一送信四受信又は二送信四受信、即ち一経路送信四経路受信又は二経路送信四経路受信を実現することができる。関連技術における無線周波数フロントエンド回路には、以下の欠点がある。
【0004】
1、高周波数、大帯域幅にとって、三極三投スイッチ(即ち3P3T)素子の差分損失が大きく、周波数が高いほど、3P3Tの線損が大きくなる。
【0005】
2、3P3Tにより切り替えられる経路が比較的に多いため、3P3Tの分離度が不足することによって、送信信号は、受信信号を干渉する。
【0006】
3、3P3T自体のアーキテクチャの欠点である、差分損失が大きく分離度が悪いことを改善するために、5G NRシステムに適用される3P3Tを設定する困難度が大幅に向上され、それによって市場価格では、3P3Tのコストは、DPDTよりも遥かに高くなり、コストにとっても大きな懸念がある。
【0007】
4、
図1における2本の破線に示すように、関連する5G移動端末機器の無線周波数フロントエンド回路は、二つの3P3T素子における破線をシャトルし、既存の素子にとって、二つのモジュールの間にわざわざ巻線する必要もあり、基板上では、配線が長いほど、周波数が高くなり、経路損失が高くなり、レイヤを通る必要もあるニーズがあり、これらは、経路損失を増やす。
【0008】
5、二つの3P3Tレイアウトに制限され、且つ位置がアンテナポートから比較的に遠いため、受信性能の損失は、2-3dBを増やす(信号強度は約半分減衰される)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示の実施例は、5G移動端末機器の無線周波数フロントエンド回路の構造回路の設計が複雑であり、損失が大きいという関連技術における問題を解決するための無線周波数フロントエンド回路及び移動端末を提供する。
【0010】
上記技術課題を解決するために、本開示は、以下の技術案を採用する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第一の方面によれば、無線周波数フロントエンド回路を提供する。この回路は、
第一の送信経路、第一の受信経路、第二の受信経路、第三の受信経路、第四の受信経路、第一の単極双投スイッチ、第二の単極双投スイッチ、第三の単極双投スイッチ、二極四投スイッチ及び第一のアンテナ、第二のアンテナ、第三のアンテナと第四のアンテナを含み、
そのうち、前記二極四投スイッチの第一の可動端は、前記第一の単極双投スイッチの可動端に接続され、前記第一の単極双投スイッチの第一の固定端と第二の固定端は、前記第一の送信経路と前記第一の受信経路にそれぞれ接続され、前記二極四投スイッチの第二の可動端は、前記第二の受信経路に接続され、前記二極四投スイッチの第一の固定端は、前記第一のアンテナに接続され、前記二極四投スイッチの第二の固定端は、前記第二のアンテナに接続され、
前記第二の単極双投スイッチの第一の固定端は、前記二極四投スイッチの第三の固定端に接続され、前記第二の単極双投スイッチの第二の固定端は、前記第三の受信経路に接続され、前記第二の単極双投スイッチの可動端は、前記第三のアンテナに接続され、
前記第三の単極双投スイッチの第一の固定端は、前記二極四投スイッチの第四の固定端に接続され、前記第三の単極双投スイッチの第二の固定端は、前記第四の受信経路に接続され、前記第三の単極双投スイッチの可動端は、前記第四のアンテナに接続される。
【0012】
第二の方面によれば、移動端末を提供する。この移動端末は、上述した無線周波数フロントエンド回路を含む。
【0013】
本開示のいくつかの実施例による無線周波数フロントエンド回路は、一つの二極四投スイッチと二つの単極双投スイッチ(即ち第二の単極双投スイッチと第三の単極双投スイッチ)によって、信号送受信経路の切り替えを実現させる。本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、
図1における破線に示される線路を再配備する必要がなく、線路配備がよりコンパクトになり、線路経路がより短くなり、線路の挿入損失が低減されており、且つ本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、線路接続がより簡単になり、回路設計の複雑度と生産コストが低減された。また、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、三極三投スイッチの代わりに、二極四投スイッチと単極双投スイッチを採用するが、二極四投スイッチと単極双投スイッチは、三極三投スイッチに比べて、コストがより低く、且つ素子挿入損失がより小さい。さらに二極四投スイッチと単極双投スイッチの分離度が三極三投スイッチの分離度よりも良いため、送信信号と受信信号をより良く分離し、受信信号に対する送信信号の干渉を低減することができる。
【0014】
さらに、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路の設計では、第三の受信経路におけるデバイスと第二の単極双投スイッチ及び第四の受信経路におけるデバイスと第三の単極双投スイッチがアンテナ端に近づいて設置されるように許容し、受信性能を向上させることができると同時に、外部無線周波数線路(即ちRF cable)の使用を節約することもでき、RF cableの使用を節約すると同時に、RF cableと組み合わせて使用される無線周波数ベースを節約し、レイアウト面積と生産コストを低減することもできる。
【0015】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下、実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの添付図面に基づき他の添付図面も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】関連技術における無線周波数フロントエンド回路のアーキテクチャの概略図を示す。
【
図2】本開示のいくつかの実施例による無線周波数フロントエンド回路のアーキテクチャの構造概略図のその一を示し、及び
【
図3】本開示のいくつかの実施例による無線周波数フロントエンド回路のアーキテクチャの構造概略図のその二を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、添付図面を参照しながら本開示の例示的な実施例をより詳しく記述する。添付図面には本開示の例示的な実施例が示されたが、本開示は、様々な形式で実現されることができ、ここに説明した実施例によって限定されないと理解すべきである。逆に、これらの実施例を提供するのは、本開示をより徹底的に理解でき、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えることができるためである。
【0018】
実施例一
本開示のいくつかの実施例は、無線周波数フロントエンド回路を提供する。
図2に示すように、この無線周波数フロントエンド回路は、第一の送信経路1、第一の受信経路2、第二の受信経路3、第三の受信経路4、第四の受信経路5、二極四投スイッチ6、第一の単極双投スイッチ7、第二の単極双投スイッチ8、第三の単極双投スイッチ9及び第一のアンテナ10、第二のアンテナ11、第三のアンテナ12、第四のアンテナ13を含む。
【0019】
そのうち、この二極四投スイッチ6の第一の可動端601は、第一の単極双投スイッチ7の可動端703に接続され、この第一の単極双投スイッチ7の第一の固定端701と第二の固定端702は、第一の送信経路1と第一の受信経路2にそれぞれ接続される。この二極四投スイッチ6の第二の可動端602は、第二の受信経路3に接続される。この二極四投スイッチ6の第一の固定端603は、第一のアンテナ10に接続され、この二極四投スイッチ6の第二の固定端604は、第二のアンテナ11に接続され、この二極四投スイッチ6の第三の固定端605は、第二の単極双投スイッチ8の第一の固定端801に接続され、この二極四投スイッチ6の第四の固定端606は、第三の単極双投スイッチ9の第一の固定端901に接続される。
【0020】
そのうち、この第二の単極双投スイッチ8の第一の固定端801は、二極四投スイッチ6の第三の固定端605に接続され、この第二の単極双投スイッチ8の第二の固定端802は、第三の受信経路4に接続され、この第二の単極双投スイッチ8の可動端803は、第三のアンテナ12に接続される。
【0021】
そのうち、この第三の単極双投スイッチ9の第一の固定端901は、二極四投スイッチ6の第四の固定端606に接続され、この第三の単極双投スイッチ9の第二の固定端902は、第四の受信経路5に接続され、第三の単極双投スイッチ9の可動端903は、第四のアンテナ13に接続される。
【0022】
なお、二極四投スイッチ6については、その第一の可動端と第二の可動端のうちのいずれか一つの可動端上のブレードを、第一の固定端から第四の固定端のうちのいずれか一つの固定端上にいずれも切り替えることができる。
【0023】
図2に示すように、第一の送信経路1は、第一の単極双投スイッチ7、二極四投スイッチ6を介して、第一のアンテナ10又は第二のアンテナ11によって信号を送信し、或いは第一の単極双投スイッチ7、二極四投スイッチ6、第二の単極双投スイッチ8を介して、第三のアンテナ12によって信号を送信し、或いは第一の単極双投スイッチ7、二極四投スイッチ6、第三の単極双投スイッチ9を介して、第四のアンテナ13によって信号を送信してもよい。
【0024】
図2に示すように、第一の受信経路2は、第一のアンテナ10又は第二のアンテナ11によって、二極四投スイッチ6、第一の単極双投スイッチ7を介して信号を受信し、或いは第三のアンテナ12によって、第二の単極双投スイッチ8、二極四投スイッチ6、第一の単極双投スイッチ7を介して信号を受信し、或いは第四のアンテナ13によって、第三の単極双投スイッチ9、二極四投スイッチ6、第一の単極双投スイッチ7を介して信号を受信してもよい。
【0025】
図2に示すように、第二の受信経路3は、第一のアンテナ10又は第二のアンテナ11によって、二極四投スイッチ6を介して信号を受信し、或いは第三のアンテナ12によって、第二の単極双投スイッチ8、二極四投スイッチ6を介して信号を受信し、或いは第四のアンテナ13によって、第三の単極双投スイッチ9、二極四投スイッチ6を介して信号を受信してもよい。
【0026】
図2に示すように、第三の受信経路4は、第三のアンテナ12によって、第二の単極双投スイッチ8を介して信号を受信してもよい。
【0027】
図2に示すように、第四の受信経路5は、第四のアンテナ13によって、第三の単極双投スイッチ9を介して信号を受信してもよい。
【0028】
本開示のいくつかの実施例による無線周波数フロントエンド回路は、一つの二極四投スイッチと二つの単極双投スイッチ(即ち第二の単極双投スイッチ8と第三の単極双投スイッチ9)によって、信号送受信経路の切り替えを実現させる。
図2から分かるように、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、
図1における破線に示される線路を再配備する必要がなく、線路配備がよりコンパクトになり、線路経路がより短くなり、線路の挿入損失が低減されており、且つ本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、線路接続がより簡単になり、回路設計の複雑度と生産コストが低減された。また、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、三極三投スイッチの代わりに、二極四投スイッチと単極双投スイッチを採用するが、二極四投スイッチと単極双投スイッチは、三極三投スイッチに比べて、コストがより低く、且つ素子挿入損失がより小さい。さらに二極四投スイッチと単極双投スイッチの分離度が三極三投スイッチの分離度よりももっと良いため、送信信号と受信信号をより良く分離し、受信信号に対する送信信号の干渉を低減することができる。
【0029】
さらに、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路の設計では、第三の受信経路4におけるデバイスと第二の単極双投スイッチ8及び第四の受信経路5におけるデバイスと第三の単極双投スイッチ9がアンテナ端に近づいて設置されるように許容し、受信性能を向上させることができると同時に、外部無線周波数線路(即ちRF cable)の使用を節約することもでき、RF cable使用を節約すると同時に、RF cableと組み合わせて使用される無線周波数ベースを節約し、レイアウト面積と生産コストを低減することもできる。
【0030】
第二の実施例
本開示のいくつかの実施例は、無線周波数フロントエンド回路を提供する。
図2に示すように、この無線周波数フロントエンド回路は、第一の送信経路1、第一の受信経路2、第二の受信経路3、第三の受信経路4、第四の受信経路5、二極四投スイッチ6、第一の単極双投スイッチ7、第二の単極双投スイッチ8、第三の単極双投スイッチ9及び第一のアンテナ10、第二のアンテナ11、第三のアンテナ12、第四のアンテナ13を含む。前記各構造間の接続関係は、実施例一に記載されたものと同じであり、ここでこれ以上説明しない。
【0031】
図2に示すように、第一の送信経路1は、第一の単極双投スイッチ7の第一の固定端701に接続される第一のパワー増幅器101を少なくとも含む。第一の受信経路2は、第一の単極双投スイッチ7の第二の固定端702に接続される第一の低雑音増幅器201を少なくとも含む。しかし、第一の単極双投スイッチ7の可動端703は、二極四投スイッチ6の第一の可動端601に接続される。
【0032】
第一の単極双投スイッチ7の可動端703上のブレードが第一の単極双投スイッチ7の第一の固定端に切り替えられると、第一の送信経路1は、信号を送信することができ、第一の単極双投スイッチ7の可動端のブレードが第一の単極双投スイッチ7の第二の固定端に切り替えられると、第一の受信経路2は、信号を受信することができる。
【0033】
二極四投スイッチの第一の可動端のブレードが二極四投スイッチの第一の固定端に切り替えられると、第一の送信経路1は、第一のアンテナ10によって信号を送信することができ、第一の受信経路2は、第一のアンテナ10によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第一の可動端601のブレードが二極四投スイッチ6の第二の固定端604に切り替えられると、第一の送信経路1は、第二のアンテナ11によって信号を送信することができ、第一の受信経路2は、第二のアンテナ11によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第一の可動端601のブレードが二極四投スイッチ6の第三の固定端605に切り替えられ、第二の単極双投スイッチ8の可動端803のブレードが第二の単極双投スイッチ8の第一の固定端801に切り替えられると、第一の送信経路1は、第三のアンテナ12によって信号を送信することができ、第一の受信経路2は、第三のアンテナ12によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第一の可動端601のブレードが二極四投スイッチ6の第四の固定端606に切り替えられ、第三の単極双投スイッチ9の可動端903のブレードが第三の単極双投スイッチ9の第一の固定端901に切り替えられると、第一の送信経路1は、第四のアンテナ13によって信号を送信することができ、第一の受信経路2は、第四のアンテナ13によって信号を受信することができる。
【0034】
選択的に、干渉信号をフィルタリングするために、
図2に示すように、この無線周波数フロントエンド回路は、第一のフィルタ14をさらに含む。
【0035】
この第一のフィルタ14は、第一の単極双投スイッチ7と二極四投スイッチ6との間に設置され、具体的には、この第一のフィルタ14は、第一の単極双投スイッチ7の可動端703と二極四投スイッチ6の第一の可動端601にそれぞれ接続される。
【0036】
選択的に、
図2に示すように、第二の受信経路3は、二極四投スイッチ6の第二の可動端602に接続される第二の低雑音増幅器301を少なくとも含む。
【0037】
二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第一の固定端603に切り替えられると、第二の受信経路は、第一のアンテナ10によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第二の固定端604に切り替えられると、第二の受信経路は、第二のアンテナ11によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第三の固定端605に切り替えられ、第二の単極双投スイッチ8の可動端803のブレードが第二の単極双投スイッチ8の第一の固定端801に切り替えられると、第二の受信経路は、第三のアンテナ12によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第四の固定端606に切り替えられ、第三の単極双投スイッチ9の可動端903のブレードが第三の単極双投スイッチ9の第一の固定端901に切り替えられると、第二の受信経路は、第四のアンテナ13によって信号を受信することができる。
【0038】
選択的に、干渉信号をフィルタリングするために、
図2に示すように、この無線周波数フロントエンド回路は、第二のフィルタ15をさらに含む。
【0039】
この第二のフィルタ15は、第二の低雑音増幅器301と二極四投スイッチ6との間に設置され、具体的には、この第二のフィルタ15は、第二の低雑音増幅器301と二極四投スイッチ6の第二の可動端602にそれぞれ接続される。
【0040】
選択的に、
図3に示すように、本開示のいくつかの実施例の別の実施の形態では、この無線周波数フロントエンド回路は、第二の送信経路16をさらに含む。この実施例方式における無線周波数フロントエンド回路は、一送信四受信(即ち一経路送信四経路受信)だけではなく、二送信四受信(即ち二経路送信四経路受信)を実現させることもできる。
【0041】
そのうち、第二の送信経路16と第二の受信経路3は、第四の単極双投スイッチ17と第二のフィルタ15によって二極四投スイッチ6の第二の可動端602に接続され、第二のフィルタ15は、第四の単極双投スイッチ17の可動端1703と二極四投スイッチ6の第二の可動端602にそれぞれ接続される。
【0042】
第四の単極双投スイッチの可動端上のブレードが第四の単極双投スイッチ17の第一の固定端に切り替えられると、第二の送信経路は、信号を送信することができ、第二の受信経路3は、信号を受信することができ、第四の単極双投スイッチ17の可動端のブレードが第四の単極双投スイッチ17の第二の固定端に切り替えられと、第二の受信経路は、信号を受信することができる。
【0043】
二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第一の固定端603に切り替えられると、第二の送信経路は、第一のアンテナ10によって信号を送信することができ、第二の受信経路は、第一のアンテナ10によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第二の固定端604に切り替えられると、第二の送信経路は、第二のアンテナ11によって信号を送信することができ、第二の受信経路は、第二のアンテナ11によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第三の固定端605に切り替えられ、第二の単極双投スイッチ8の可動端803のブレードが第二の単極双投スイッチ8の第一の固定端801に切り替えられると、第二の送信経路は、第三のアンテナ12によって信号を送信することができ、第二の受信経路は、第三のアンテナ12によって信号を受信することができ、二極四投スイッチ6の第二の可動端602のブレードが二極四投スイッチ6の第四の固定端606に切り替えられ、第三の単極双投スイッチ9の可動端903のブレードが第三の単極双投スイッチ9の第一の固定端901に切り替えられると、第二の送信経路は、第四のアンテナ13によって信号を送信することができ、第二の受信経路は、第四のアンテナ13によって信号を受信することができる。
【0044】
選択的に、
図3に示すように、第二の送信経路16は、第四の単極双投スイッチ17の第一の固定端1701に接続される第二のパワー増幅器1601を少なくとも含む。第二の受信経路3における第二の低雑音増幅器301は、第四の単極双投スイッチ17の第二の固定端1702に接続される。
【0045】
選択的に、
図2と
図3に示すように、この無線周波数フロントエンド回路は、パワー合成器18(即ちPower Combiner)をさらに含む。
【0046】
そのうち、第一のパワー増幅器101は、第五の単極双投スイッチ19によってパワー合成器18に接続され、第五の単極双投スイッチ19の可動端1903は、第一のパワー増幅器101に接続され、第五の単極双投スイッチ19の第一の固定端1901は、第一の単極双投スイッチ7の第二の固定端702に接続され、第五の単極双投スイッチ19の第二の固定端1902は、パワー合成器18の第一の入力端1801に接続され、第二のパワー増幅器は、パワー合成器18の第二の入力端1802に接続され、パワー合成器18の出力端1803は、第四の単極双投スイッチ17の第一の固定端1701に接続される。
【0047】
この実施の形態では、無線周波数フロントエンド回路にパワー合成器18を設置することで、第一のパワー増幅器101のパワーと第二のパワー増幅器1601のパワーとを合成し、より高いパワーを生成することによって、ハイパワー端末(High Power UE、HPUEと略称される)を実現させることができる。
【0048】
選択的に、
図2と
図3に示すように、第三の受信経路4は、第二の単極双投スイッチ8の第二の固定端に接続される第三の低雑音増幅器401を少なくとも含む。
【0049】
第二の単極双投スイッチ8の可動端803のブレードが第二の単極双投スイッチ8の第二の固定端802に切り替えられると、第三の受信経路4は、第三のアンテナ12によって信号を受信することができる。
【0050】
選択的に、干渉信号をフィルタリングするために、
図2と
図3に示すように、この無線周波数フロントエンド回路は、第三のフィルタ20をさらに含む。
【0051】
この第三のフィルタ20は、第三の低雑音増幅器401と第二の単極双投スイッチ8との間に設置され、具体的には、この第三のフィルタ20は、第三の低雑音増幅器401と第二の単極双投スイッチ8の第二の固定端にそれぞれ接続される。
【0052】
選択的に、
図2と
図3に示すように、第四の受信経路5は、第三の単極双投スイッチ9の第二の固定端に接続される第四の低雑音増幅器501を少なくとも含む。
【0053】
第三の単極双投スイッチ9の可動端903のブレードが第三の単極双投スイッチ9の第二の固定端902に切り替えられと、第四の受信経路5は、第四のアンテナ13によって信号を受信することができる。
【0054】
選択的に、干渉信号をフィルタリングするために、
図2と
図3に示すように、この無線周波数フロントエンド回路は、第四のフィルタ21をさらに含む。
【0055】
この第四のフィルタ21は、第四の低雑音増幅器501と第三の単極双投スイッチ9との間に設置され、具体的には、この第四のフィルタ21は、第四の低雑音増幅器501と第三の単極双投スイッチ9の第二の固定端にそれぞれ接続される。
【0056】
さらに、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路の設計では、第三の低雑音増幅器401と第二の単極双投スイッチ8及び第四の低雑音増幅器501と第三の単極双投スイッチ9がアンテナ端に近づいて設置されるように許容することができる。
【0057】
受信機の感度計算式であるSen(dBm)=-174dBm/Hz+NF+10logB+SNRから、NFが大きいほど、受信性能が悪くなることが分かる。しかし、本開示のいくつかの実施例では、第三の低雑音増幅器401と第二の単極双投スイッチ8及び第四の低雑音増幅器501と第三の単極双投スイッチ9がアンテナ端に近づけて設置されると、NFの計算式であるNFtotal=NF1+(NF2-1)/G1+(NF3-1)/G1G2+(NF4-1)/G1G2G3+…から分かるように、低雑音増幅器がアンテナに近づいて設置するほど、G1が大きくなり、G1が大きいほどNFが小さくなり、受信性能が良くなるため、RF cableを節約し、コストを低減することができ、受信性能も良く改善される。
【0058】
ただし、Sen(dBm)は、受信機の感度を示し、NFは、雑音係数を示し、Bは、帯域幅を示し、SNRは、信号対雑音比を示す。NFtotalは、全体的な雑音係数を示し、NF1、NF2、NF3、NF4……は、各クラスの雑音係数を示し、G1、G2、G3……は、各クラスの低雑音増幅器利得を示す。
【0059】
本開示のいくつかの実施例による無線周波数フロントエンド回路は、一つの二極四投スイッチと二つの単極双投スイッチ(即ち第二の単極双投スイッチ8と第三の単極双投スイッチ9)によって、信号送受信経路の切り替えを実現させる。本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、
図1における破線に示される線路を再配備する必要がなく、線路配備がよりコンパクトになり、線路経路がより短くなり、線路の挿入損失が低減されており、且つ本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、線路接続がより簡単になり、回路設計の複雑度と生産コストが低減された。また、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、三極三投スイッチの代わりに、二極四投スイッチと単極双投スイッチを採用するが、二極四投スイッチと単極双投スイッチは、三極三投スイッチに比べて、コストがより低く、且つ素子挿入損失がより小さい。さらに二極四投スイッチと単極双投スイッチの分離度が三極三投スイッチの分離度よりも良いため、送信信号と受信信号をより良く分離し、受信信号に対する送信信号の干渉を低減することができる。
【0060】
さらに、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路の設計では、第三の受信経路4におけるデバイスと第二の単極双投スイッチ8及び第四の受信経路5におけるデバイスと第三の単極双投スイッチ9がアンテナ端に近づいて設置されるように許容し、受信性能を向上させることができると同時に、外部無線周波数線路(即ちRF cable)の使用を節約することもでき、RF cableの使用を節約すると同時に、RF cableと組み合わせて使用される無線周波数ベースを節約し、レイアウト面積と生産コストを低減することもできる。
【0061】
本開示のいくつかの実施例の別の方面によれば、上述した無線周波数フロントエンド回路を含む移動端末を提供する。
【0062】
選択的に、この無線周波数フロントエンド回路は、第一の単極双投スイッチ7、第二の単極双投スイッチ8、第三の単極双投スイッチ9、第四の単極双投スイッチ17、第五の単極双投スイッチ19及び二極四投スイッチ6の切り替えを制御するためのコントローラをさらに含む。
【0063】
本開示のいくつかの実施例による移動端末における無線周波数フロントエンド回路は、一つの二極四投スイッチと二つの単極双投スイッチ(即ち第二の単極双投スイッチ8と第三の単極双投スイッチ9)によって、信号送受信経路の切り替えを実現させる。本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、
図1における破線に示される線路を再配備する必要がなく、線路配備がよりコンパクトになり、線路経路がより短くなり、線路の挿入損失が低減されており、且つ本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、線路接続がより簡単になり、回路設計の複雑度と生産コストが低減された。また、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路は、三極三投スイッチの代わりに、二極四投スイッチと単極双投スイッチを採用するが、二極四投スイッチと単極双投スイッチは、三極三投スイッチに比べて、コストがより低く、且つ素子挿入損失がより小さい。さらに二極四投スイッチと単極双投スイッチの分離度が三極三投スイッチの分離度よりも良いため、送信信号と受信信号をより良く分離し、受信信号に対する送信信号の干渉を低減することができる。
【0064】
さらに、本開示のいくつかの実施例における無線周波数フロントエンド回路の設計では、第三の受信経路4におけるデバイスと第二の単極双投スイッチ8及び第四の受信経路5におけるデバイスと第三の単極双投スイッチ9がアンテナ端に近づいて設置されるように許容し、受信性能を向上させることができると同時に、外部無線周波数線路(即ちRF cable)の使用を節約することもでき、RF cableの使用を節約すると同時に、RF cableと組み合わせて使用される無線周波数ベースを節約し、レイアウト面積と生産コストを低減することもできる。
【0065】
本開示の記述において、理解すべきことは、用語である「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「トップ」、「底」、「内」、「外」などにより指示される方位又は位置関係は、添付図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、ただ本開示の記述を便利に又は簡単に記述するためのものであり、指定された装置又は素子が特定の方位を備えなければならなく、特定の方位にて構造・操作されることを指示又は暗示するものではないため、本開示に対する制限と理解できない。
【0066】
なお、用語である「第一の」、「第二の」は、記述の目的のためだけに用いられるが、相対的な重要性を指示又は暗示し、又は指示される技術特徴の数を非明示的に指明すると理解できない。そのため、「第一の」、「第二の」を限定する特徴は、一つ又は複数のこの特徴を明示的又は非明示的に含んでもよい。本開示の記述において、具体的に限定しない限り、「複数」の意味は、少なくとも二つを示し、例えば二つ、三つなどである。
【0067】
本開示では、明確に規定又は限定しない限り、用語である「取り付ける」、「繋がる」、「接続」、「固定」などの用語は、広義で理解すべきであり、例えば、固定して接続してもよく、取り外し可能に接続してもよく、又は一体になってもよく、機械的に接続してもよく、電気的に接続してもよく、相互通信してもよく、直接に繋がってもよく、中間媒体を介して間接的に繋がってもよく、二つの素子内部の連通又は二つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて、本開示における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0068】
本開示では、明確に規定又は限定しない限り、第一の特徴が第二の特徴の「上」又は「下」にあることは、は、第一と第二の特徴との直接接触を含んでもよく、第一と第二の特徴の直接接触ではなく、それらの間の別の特徴による接触を含んでもよい。そして、第一の特徴が第二の特徴「の上」、「上方」と「上部」にあることは、第一の特徴が第二の特徴の真上と斜め上方にあることを含み、又は第一の特徴の水平高さが第二の特徴よりも高いことのみを示す。第一の特徴が第二の特徴「の下」、「下方」と「下部」は、第一の特徴が第二の特徴の真下と斜め下方にあることを含み、又は第一の特徴の水平高さが第二の特徴よりも低いことのみを示す。
【0069】
本明細書における各実施例は、いずれも進歩的な方法で記述され、各実施例が重点を置いて説明したのは、他の実施例と異なる部分であり、各実施例間の同じ又は類似している部分は、互いに参照してもよい。
【0070】
本開示のいくつかの実施例の選択的な実施例を記述しているが、当業者が基本的創造性の概念を知ると、これらの実施例に対して更なる変更と修正を行ってもよい。そのため、添付される請求項は、選択的な実施例及び本開示に入ったいくつかの実施例範囲が含まれる変更と修正のすべてとして解釈されることが意図される。
【0071】
最後、さらに説明すべきことは、本明細書では、例えば第一と第二などの関係用語は、一つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作から区別するためにのみに用いられるが、これらのエンティティ又は操作間にこのような実の関係又は順序のいずれかがあることを必ずしも要求又は暗示していない。そして、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は端末機器は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、物品又は端末機器に固有の要素をさらに含む。それ以上の制限がない場合に、「......を1つ含む」という文章で限定された要素について、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は端末機器には他の同じ要素も存在することを除外しない。
【0072】
以上の説明は、本開示の選択的な実施の形態であり、指摘すべきなのは、当業者にとって、本開示に記載の原理から逸脱しない前提で若干の改良と修正を行うこともでき、これらの改良と修正も本開示の保護範囲に含まれる。