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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-31
(45)【発行日】2024-02-08
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20240201BHJP
   G06V 30/412 20220101ALI20240201BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06V30/412
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023101591
(22)【出願日】2023-06-21
【審査請求日】2023-12-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513056101
【氏名又は名称】フリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 顕範
(72)【発明者】
【氏名】田中 浩之
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-192044(JP,A)
【文献】特開2021-009428(JP,A)
【文献】特開2022-133739(JP,A)
【文献】特開2006-209588(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06V 30/412
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記メモリは、使用者であるユーザの情報と、
証憑画像の入力に応じて、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報とを記憶し、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記ユーザから前記証憑画像の入力を受け付けるステップと、
前記証憑画像の入力に応じて、前記モデル情報に基づき、前記証憑画像の種類を判定するステップと、
前記証憑画像の種類に応じて、前記モデル情報に基づき、前記証憑画像の項目を判定するステップと、
前記ユーザの情報と、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の項目とに基づき、前記ユーザに対して、前記証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップと、
前記決定した付加情報を前記ユーザに提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記メモリは、前記ユーザの情報として、前記ユーザから過去に受け付けた前記証憑画像の情報を記憶し、
前記付加情報を決定するステップにおいて、前記ユーザから過去に受け付けた前記証憑画像の情報に基づき、前記付加情報を決定する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
受け付けた前記証憑画像の項目は、空欄であり、
前記付加情報を決定するステップにおいて、前記付加情報として、前記証憑画像における空欄の項目に対する入力情報を決定し、
前記ユーザに提示するステップにおいて、前記ユーザに、前記付加情報として前記決定した入力情報が前記証憑画像の項目に記載された証憑画像を提示する、請求項1または請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記付加情報を決定するステップにおいて、前記付加情報として、前記ユーザの情報に基づき前記証憑画像における空欄の項目に対する入力情報を決定する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記付加情報を決定するステップにおいて、前記ユーザが使用している端末装置から取得した情報に基づき、前記付加情報を決定する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記ユーザが使用している端末装置から取得した、前記端末装置の位置情報に基づき、前記付加情報を決定する、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、さらに、
前記ユーザに提示した前記付加情報に対する、前記ユーザからの入力情報を受け付けるステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、さらに、
前記ユーザからの入力情報に基づき、前記証憑画像の情報を送信するステップを実行させる、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記記憶部は、使用者であるユーザの情報と、
証憑画像の入力に応じて、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報とを記憶し、
前記制御部は、
前記ユーザから前記証憑画像の入力を受け付けるステップと、
前記証憑画像の入力に応じて、前記モデル情報に基づき、前記証憑画像の種類を判定するステップと、
前記証憑画像の種類に応じて、前記モデル情報に基づき、前記証憑画像の項目を判定するステップと、
前記ユーザの情報と、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の項目とに基づき、前記ユーザに対して、前記証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップと、
前記決定した付加情報を前記ユーザに提示するステップと、を実行する、情報処理装置。
【請求項10】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行されるための方法であって、
前記メモリは、使用者であるユーザの情報と、
証憑画像の入力に応じて、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報とを記憶し、
前記方法は、前記プロセッサが、
前記ユーザから前記証憑画像の入力を受け付けるステップと、
前記証憑画像の入力に応じて、前記モデル情報に基づき、前記証憑画像の種類を判定するステップと、
前記証憑画像の種類に応じて、前記モデル情報に基づき、前記証憑画像の項目を判定するステップと、
前記ユーザの情報と、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の項目とに基づき、前記ユーザに対して、前記証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップと、
前記決定した付加情報を前記ユーザに提示するステップと、を実行する、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙に出力された帳票などに記載された文書をカメラ、スキャナなどの光学読取装置を用いて認識する光学的文字認識技術(OCR:Optical Character Recognition)が知られている。また、画像解析により、帳票画像を分類する技術も知られている。
【0003】
書類分類システムの技術として、特許文献1には、証憑類の画像情報を解析して証憑類を分類し、格納先を決定して証憑類の画像情報を格納する、書類分類システムについての技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2020/136778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、OCR処理により読み取った証憑類について、画像情報をどのように処理するのか、その場ではすぐに判断できない場合がある。このような処理は、スマートフォン等の携帯端末でも可能となっているが、特に外出先等で取得した証憑類について読み取る場合、画像情報をどのように処理するのか、その場ではすぐに判断できないことが多い。そのため、証憑画像を読み取った場合に、その後の処理や必要な情報等について案内してくれる機能が求められていた。
【0006】
そこで、本開示では、受け付けた証憑画像について、読取を行い、当該証憑についての付加情報をユーザに提示する技術について説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、メモリは、使用者であるユーザの情報と、証憑画像の入力に応じて、証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報とを記憶し、プログラムは、プロセッサに、ユーザから証憑画像の入力を受け付けるステップと、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の種類を判定するステップと、証憑画像の種類に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の項目を判定するステップと、ユーザの情報と、証憑画像の種類と、証憑画像の項目とに基づき、ユーザに対して、証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップと、決定した付加情報を前記ユーザに提示するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、証憑画像の入力に応じて、証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報を記憶しておき、証憑画像から、その証憑画像の種類と項目とを判定し、ユーザに対して案内する付加情報を決定し、ユーザに提示する。これにより、当該証憑について案内する付加情報をユーザに提示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1の証憑読取システム1の全体構成を示すブロック図である。
図2】証憑読取システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図3】証憑読取システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示すブロック図である。
図4】サーバ20が記憶する、ユーザデータベース2021のデータ構造の例を示す図である。
図5】サーバ20が記憶する、証憑モデルデータベース2022のデータ構造の例を示す図である。
図6】証憑読取システム1による付加情報案内処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図7】証憑読取システム1による証憑画像送信処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図8】端末装置10に表示する証憑画像に案内情報を付加した画面例を示す図である。
図9】端末装置10に表示する証憑画像に入力情報を付加した画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
<概要>
以下、本開示に係る証憑読取システムについて説明する。本開示に係る証憑読取システムは、見積書、請求書等の証憑を撮影した画像から、その証憑の種類と項目とを判定し、ユーザに対して各種の案内をする付加情報を決定し、ユーザに提示するためのシステムである。本開示に係る証憑読取システムは、例えば、ユーザが使用するスマートフォン等の携帯端末で証憑をかざすと、各種の案内をするように構成されている。また、本開示に係る証憑読取システムは、例えばスマートフォン等の携帯端末にインストールされたアプリケーションサービスとして、またはクラウドサーバ等によりWebサービスとして、いわゆるSaaS(Software as a Service)によって提供されるシステムである。
【0012】
ここで、証憑画像のもとになる証憑とは、取引に必要な各種書類、例えば見積書、請求書、領収書、受領書等を含む。また、証憑とは、企業等における各種申請に必要な書類、例えば交通費申請書、休暇申請書、経費申請書等を含む。さらに、証憑とは、公的機関等に対する各種申請書類または各種提出書類、例えば確定申告書、決算書、開業届、法人登記申請書等を含む。
【0013】
前述のように、外出先や、自席から離れているときに受け取った証憑類について、自己のスマートフォン等のカメラ機能で撮影し、OCR処理により読み取ることが行われている。また、カメラ機能で撮影までは行わず、かざすだけでOCR処理により読み取ることも行われている。しかし、読み取った証憑類の証憑画像について、どのように処理するのか、その場ではすぐに判断できない場合がある。その証憑画像をスマートフォン等に保存したとしても、後にそのことを失念してしまうことや、どのような経緯でその証憑を取得したのか不明になることもある。そのため、読み取った証憑類の証憑画像について、その場で、その後の処理や必要な情報等について案内してくれる機能が求められていた。
【0014】
そこで、本開示に係る証憑読取システムは、証憑画像の入力に応じて、証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報を記憶しておき、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づいて証憑画像の種類と項目とを判定する。ユーザの情報と、証憑画像の種類と項目とに基づき、ユーザに対して案内する付加情報を決定し、ユーザに提示する。
【0015】
また、本開示に係る証憑読取システムは、付加情報として、証憑画像に係る証憑、または証憑画像の項目について案内する。ユーザに案内する付加情報とは、具体的には、その証憑がどういうものか、どのような後続の処理(納品、請求、支払、等)が必要か、どこに格納すべきか、等の情報である。
【0016】
また、本開示に係る証憑読取システムは、付加情報として、証憑画像に係る証憑の空白となっている項目に対して、ユーザの各種情報を入力する入力情報を案内する。ユーザの各種情報を入力する入力情報とは、具体的には、その証憑が各種申請書であり、ユーザが入力する必要がある項目について、入力すべきユーザの各種情報(ユーザ自身の属性情報、現在の位置情報、スケジュール情報、等)である。
【0017】
上記のような構成により、外出先や、自席から離れているときに受け取った証憑類について、読み取った証憑類の証憑画像をどのように処理するのか、等の案内を受けることが可能になる。これにより、当該証憑を受け取った後の処理をどうするか、どこに格納するか、等を把握することが可能になる。また、外出先等において、各種申請書についてユーザが入力する必要がある項目について、ユーザ自身で入力する手間を削減することが可能になる。
【0018】
<実施の形態1>
以下、証憑読取システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
【0019】
<1 証憑読取システム1の全体構成>
図1は、実施の形態1の証憑読取システム1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、証憑読取システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。本実施形態では、サーバ20はWebサーバ(クラウドサーバを含む)であり、端末装置10との間でWebページにより情報のやり取りを行う。また、端末装置10にはWebページを閲覧するためのWebページブラウザがインストールされているが、サーバ20のサービスを提供するための専用アプリケーションがインストールされ、専用アプリケーションにより閲覧可能に構成してもよい。
【0020】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して証憑読取システム1の機能である証憑(紙に印刷されたものでもよく、電子データでもよい)画像の読取を行う者であり、例えば事業者である企業の従業員、または個人事業主等である。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
【0021】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0022】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0023】
サーバ20は、証憑読取システム1の機能である証憑画像から、その証憑の種類と項目とを判定し、ユーザに対して各種の案内をする付加情報を決定し、ユーザに提示する機能を提供する装置である。サーバ20は、証憑画像の入力に応じて、証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報を記憶する。サーバ20は、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づいて証憑画像の種類と項目とを判定する。また、サーバ20は、ユーザの情報と、証憑画像の種類と項目とに基づき、ユーザに対して案内する付加情報を決定し、ユーザに提示する。
【0024】
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0025】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0026】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、証憑読取システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード131及びマウス132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、ディスプレイ150と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。図2に示す端末装置10は、移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末として説明するが、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。
【0027】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0028】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0029】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
【0030】
操作受付部130は、制御部180の制御に応じて、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード131と、マウス132とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
【0031】
キーボード131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード131は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部180へ出力する。
【0032】
マウス132は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス132は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部180へ出力する。
【0033】
音声処理部140は、制御部180の制御に応じて、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0034】
ディスプレイ150は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ150は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0035】
カメラ160は、制御部180の制御に応じて、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置により構成されてもよい。
【0036】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等のメモリ15及び記憶部16により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報171と、証憑画像情報172とを記憶する。
【0037】
ユーザ情報171は、端末装置10を使用して、証憑読取システム1の機能である証憑画像の読取を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、事業者または担当者の氏名または名称等の情報が含まれる。
【0038】
証憑画像情報172は、ユーザが端末装置10を使用して、証憑読取システム1の機能である証憑画像の読取を行った対象である、証憑画像の情報である。証憑画像の情報は、jpeg、png、bmp、tiff、gif、eps、svg等の任意のデータフォーマットでよい。
【0039】
制御部180は、例えばプロセッサ19により構成され、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10の記憶部170に格納され、インストールされているアプリケーションである図示しないプログラムに従って動作することにより、入力操作受付部181と、送受信部182と、通知制御部183と、データ処理部184としての機能を発揮する。
【0040】
入力操作受付部181は、キーボード131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0041】
送受信部182は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0042】
通知制御部183は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部183は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
【0043】
データ処理部184は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。なお、データ処理部184は、後述するサーバ20の機能である、証憑画像受付モジュール2033、証憑画像種類判定モジュール2034、証憑画像項目判定モジュール2035、付加情報決定モジュール2036、ユーザ提示モジュール2037、ユーザ入力受付モジュール2038、及び送信モジュール2039の一部またはすべての機能を発揮するように構成してもよく、例えば、端末装置10にインストールされたアプリケーションにより実行されてもよい。すなわち、これらの機能は端末装置10で実行されてもよく、サーバ20で実行されてもよい。
【0044】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、証憑読取システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0045】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0046】
記憶部202は、例えばメモリ25、ストレージ26から構成され、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザデータベース2021と、証憑モデルデータベース2022等を記憶する。
【0047】
ユーザデータベース2021は、証憑読取システム1の使用者であるユーザの情報、具体的には、証憑読取システム1を使用して証憑読取システム1の機能である証憑画像の読取を行うユーザの属性情報、過去に証憑読取システム1を使用して読み取った証憑画像の種類等の各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0048】
証憑モデルデータベース2022は、証憑読取システム1において読み取る証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報を保持するためのデータベースである。証憑モデルデータベース2022は、具体例として、帳票等を撮影した画像データからその証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定して出力する機械学習モデルでもよい。この機械学習モデルは、例えば、実装例として、OCRモデル、物体検出モデル(Object detection Model)、R?CNN、Fast R?CNN、Faster R?CNN等が含まれてもよい。詳細は後述する。
【0049】
制御部203は、サーバ20のプロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、証憑画像受付モジュール2033、証憑画像種類判定モジュール2034、証憑画像項目判定モジュール2035、付加情報決定モジュール2036、ユーザ提示モジュール2037、ユーザ入力受付モジュール2038、及び送信モジュール2039に示す機能を発揮する。
【0050】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0051】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0052】
証憑画像受付モジュール2033は、証憑読取システム1のユーザから、証憑画像の入力を受け付ける処理を制御する。証憑画像受付モジュール2033は、ユーザによる端末装置10の操作により、カメラ160が証憑類について撮影するので、撮影された証憑画像の入力を受け付ける。このとき、ユーザは、端末装置10のカメラ160により証憑類を撮影して証憑画像の入力を受け付けてもよく、端末装置10の専用アプリケーションによりカメラ160が制御された状態で証憑類をかざして、証憑画像の入力を受け付けてもよい。
【0053】
証憑画像受付モジュール2033が受け付ける証憑画像は、上記のように取引に必要な各種書類、例えば見積書、請求書、領収書、受領書等の撮影画像を含む。また、証憑画像は、企業等における各種申請に必要な書類、例えば交通費申請書、休暇申請書、経費申請書等を含む。さらに、証憑画像は、公的機関等に対する各種申請書類または各種提出書類、例えば確定申告書、決算書、開業届、法人登記申請書等を含む。また、証憑画像の情報は、PDF(Portable Document Format)、Word、XML(eXtensible Markup Language)、jpeg、png、bmp、tiff、gif、eps、svg等の任意のデータフォーマットで受け付けてもよい。
【0054】
証憑画像種類判定モジュール2034は、証憑画像受付モジュール2033が受け付けた証憑画像の入力に応じて、証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報に基づき、証憑画像の種類を判定する処理を制御する。証憑画像種類判定モジュール2034は、例えば、受け付けた証憑画像をOCR処理により読み取り、証憑画像の種類を判定する。証憑画像の種類とは、具体的には、上記の見積書、請求書、領収書、受領書、交通費申請書、休暇申請書、経費申請書、確定申告書、決算書、開業届、法人登記申請書等である。
【0055】
証憑画像種類判定モジュール2034は、例えば、証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報であるOCRモデル等により、証憑画像に記載されている文字列の内容を読み取り、文字列の意味の解釈を行う。また、証憑画像種類判定モジュール2034は、例えば、証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報である物体検出モデル等により、証憑画像における文字列の位置情報を取得し、証憑画像において当該文字列が示す位置付け、例えばタイトルなのか、項目名なのか、本文なのか、等を判定する。証憑画像種類判定モジュール2034は、これらの処理により、証憑画像の種類を判定する。
【0056】
また、証憑画像種類判定モジュール2034は、ユーザデータベース2021に格納されている、当該ユーザが過去に証憑読取システム1を使用して読み取った証憑画像の種類に基づき、証憑画像の種類を判定してもよい。
【0057】
証憑画像種類判定モジュール2034は、判定結果を、ユーザデータベース2021に格納して記憶させる。
【0058】
証憑画像項目判定モジュール2035は、証憑画像種類判定モジュール2034が判定した証憑画像の種類に応じて、証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報に基づき、証憑画像の項目を判定する処理を制御する。証憑画像項目判定モジュール2035は、例えば、証憑画像種類判定モジュール2034がOCR処理により読み取った証憑画像について、当該証憑に記載されている各項目の内容を判定する。証憑画像の項目とは、具体的には、上記の証憑画像におけるタイトル、発行者、氏名等を含み、見積書、請求書、領収書、受領書、交通費申請書等における品目、金額等を含む。
【0059】
証憑画像項目判定モジュール2035は、例えば、証憑画像種類判定モジュール2034がOCR処理により読み取った、証憑画像に記載されている文字列の内容から、文字列の意味の解釈を行う。また、証憑画像項目判定モジュール2035は、例えば、証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報である物体検出モデル等により、証憑画像における文字列の位置情報を取得し、証憑画像において当該文字列が示す位置付け、例えばタイトルなのか、項目名なのか、本文なのか、等を判定する。証憑画像種類判定モジュール2034は、これらの処理により、証憑画像の項目を判定する。
【0060】
また、証憑画像項目判定モジュール2035は、ユーザデータベース2021に格納されている、当該ユーザが過去に証憑読取システム1を使用して読み取った証憑画像の種類及び項目に基づき、証憑画像の項目を判定してもよい。
【0061】
証憑画像項目判定モジュール2035は、判定結果を、ユーザデータベース2021に格納して記憶させる。
【0062】
付加情報決定モジュール2036は、ユーザデータベース2021に格納されているユーザの情報と、証憑画像種類判定モジュール2034の判定結果である証憑画像の種類と、証憑画像項目判定モジュール2035の判定結果である証憑画像の項目とに基づき、ユーザに対して案内する付加情報を決定する処理を制御する。付加情報決定モジュール2036は、例えば、証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報に基づき、ユーザに対して案内する付加情報を決定してもよい。また、付加情報決定モジュール2036は、ユーザデータベース2021に格納されている、当該ユーザが過去に証憑読取システム1を使用して読み取った証憑画像の種類及び項目の情報に基づき、付加情報を決定してもよい。
【0063】
付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報とは、例えば、当該証憑またはその証憑画像の項目について、ユーザに対して案内する情報を含む。ユーザに対して案内する情報とは、具体的には、当該証憑の取引や各種手続きにおける位置付け、どのようなタイミングで発行されるものか、各項目についての記載内容、当該証憑についてユーザがすべき確認内容、当該証憑に対してユーザがすべき後続処理、確認や後続処理の期限、等の情報を含む。
【0064】
このとき、付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報は、例えば、当該証憑について案内するWebページへのリンク情報でもよい。また、付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報は、例えば、当該証憑画像の情報の格納先を示す格納先情報でもよい。
【0065】
付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報とは、例えば、受け付けた証憑画像の項目の一部またはすべてが空欄である場合において、当該証憑画像における空欄の項目に対する入力情報を含む。証憑画像における空欄の項目に対する入力情報とは、項目が「氏名」である場合における当該ユーザの氏名であり、項目が「交通機関」である場合における当該ユーザが使用した交通機関(路線名、出発地、到着地等)である。
【0066】
このとき、付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報は、例えば、ユーザデータベース2021に格納されているユーザの情報(氏名等)でもよい。また、付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報は、例えば、端末装置10から取得した情報でもよく、端末装置10から取得した位置情報(ユーザの位置情報に相当)でもよい。
【0067】
付加情報決定モジュール2036は、決定した付加情報を、ユーザデータベース2021に格納して記憶させる。
【0068】
ユーザ提示モジュール2037は、付加情報決定モジュール2036が決定した付加情報を、端末装置10へ送信してユーザに提示する処理を制御する。ユーザ提示モジュール2037は、通信部201を介して、付加情報を端末装置10へ送信する。
【0069】
なお、上記のように、当該機能が端末装置10で実行されている場合、ユーザ提示モジュール2037は、付加情報の送受信は行わず、端末装置10の通知制御部183による処理で、ディスプレイ150に表示させてユーザに提示してもよい。
【0070】
ユーザ入力受付モジュール2038は、ユーザによる端末装置10の操作により、ユーザ提示モジュール2037によりユーザに提示した付加情報に対する、ユーザからの入力情報を受け付ける処理を制御する。付加情報に対する入力情報とは、例えば、当該証憑についてユーザがすべき確認結果の情報、当該証憑に対してユーザがすべき後続処理に関する情報、Webページへのリンク情報を選択する指示情報、当該証憑画像の情報の格納先への遷移指示情報を含む。また、付加情報に対する入力情報とは、例えば、証憑画像における空欄の項目に対する入力情報への修正の情報、当該証憑に対する処理(例えば、所定の宛先への送信)の指示情報を含む。
【0071】
送信モジュール2039は、ユーザ入力受付モジュール2038が受け付けた入力情報に基づき、証憑画像の情報を送信する処理を制御する。送信モジュール2039は、例えば、当該証憑画像の情報の格納先、所定の送信先へ、通信部201(または送受信部182)を介して、証憑画像の情報を送信する。
【0072】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する、ユーザデータベース2021のデータ構造の例を示す図である。また、図5は、サーバ20が記憶する、証憑モデルデータベース2022のデータ構造の例を示す図である。
【0073】
図4に示すように、ユーザデータベース2021のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「ユーザ名」と、項目「ユーザ過去証憑情報」等を含む。
【0074】
項目「ユーザID」は、証憑読取システム1を使用して証憑画像の読取を行うユーザそれぞれを識別する情報である。
【0075】
項目「ユーザ名」は、証憑読取システム1を使用して証憑画像の読取を行うユーザの氏名または名称である。
【0076】
項目「ユーザ過去証憑情報」は、証憑読取システム1のユーザが過去に行った証憑画像の読取の情報であり、具体的には、項目「証憑ID」と、項目「証憑名」と、項目「項目情報」と、「付加情報」等を含む。項目「ユーザ過去証憑情報」には、項目「ユーザID」が識別するユーザの情報に紐づけて、当該ユーザが過去に行った証憑画像の読取の情報が、例えば時系列で格納されている。
【0077】
項目「証憑ID」は、証憑読取システム1において読み取る証憑画像の種類それぞれを識別する情報である。
【0078】
項目「証憑名」は、証憑読取システム1において読み取って判定する証憑画像の種類を示す名称である。項目「証憑名」には、証憑画像種類判定モジュール2034が判定する証憑画像の種類に応じて、例えば、「見積書」、「請求書」、「交通費申請書」等の情報が格納されている。
【0079】
項目「項目情報」は、証憑読取システム1において読み取って判定する証憑画像の項目を示す名称である。項目「項目情報」には、証憑画像項目判定モジュール2035が判定する証憑画像の項目に応じて、例えば、「品目」、「発行者」、「経路情報」等の情報が格納されている。
【0080】
項目「付加情報」は、証憑読取システム1において決定する付加情報であり、図4には例として付加情報の名称が示されている。項目「付加情報」には、証憑画像の種類または項目に応じて、付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報、例えば、「経費精算」、「過去の金額」、「東京~品川」等の情報が格納されている。図4に示す付加情報の例として、付加情報「経費精算」とは、領収書の品目に対して経費精算の対象となることをユーザへ案内することを示しており、付加情報「東京~品川」とは、交通費申請書の経路情報に入力すべき内容をユーザへ案内することを示している。
【0081】
サーバ20の証憑画像種類判定モジュール2034は、証憑画像の種類を判定することに伴って、項目「ユーザ過去証憑情報」のレコードを追加する(当該ユーザによる証憑読取システム1の使用が初めてである場合、ユーザデータベース2021のレコードを追加する。)。証憑画像項目判定モジュール2035は、証憑画像の項目を判定することに伴って、該当する項目「証憑ID」に対応する項目「項目情報」を更新し、または項目「ユーザ過去証憑情報」のレコードを追加する。付加情報決定モジュール2036は、付加情報を決定することに伴って、該当する項目「証憑ID」に対応する項目「付加情報」を更新する。
【0082】
図5に示すように、証憑モデルデータベース2022のレコードのそれぞれは、項目「証憑ID」と、項目「証憑名」と、項目「項目管理情報」等を含む。
【0083】
項目「証憑ID」は、証憑読取システム1において読み取る証憑画像の種類それぞれを識別する情報であり、ユーザデータベース2021の項目「証憑ID」に対応している。
【0084】
項目「証憑名」は、証憑読取システム1において読み取って判定する証憑画像の種類を示す名称であり、ユーザデータベース2021の項目「証憑名」に対応している。
【0085】
項目「項目管理情報」は、証憑読取システム1において、証憑画像の項目についてユーザに提示する付加情報であり、具体的には、項目「項目情報」と、項目「確認内容」と、項目「入力情報」と、「付加情報」等を含む。項目「項目管理情報」には、項目「証憑ID」が識別する証憑画像の情報に紐づけて、項目ごとにユーザへ提示する付加情報が格納されている。なお、項目「項目管理情報」には、当該証憑の特定の項目には紐づかず、「証憑ID」が識別する証憑画像の情報に紐づけて、当該証憑全体についてユーザへ提示する付加情報が格納されてもよい。
【0086】
項目「項目情報」は、証憑読取システム1において読み取って判定する証憑画像の項目を示す名称であり、ユーザデータベース2021の項目「項目情報」に対応している。
【0087】
項目「確認内容」は、項目「項目情報」に対して提示する付加情報のうち、当該証憑画像の項目について、ユーザに対して案内する情報である。項目「確認内容」には、証憑画像の種類または項目に応じて、付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報として、ユーザに確認を促す案内の情報、例えば、「品目」、「金額」に対して、過去の取引や金額を確認することを案内する旨の情報が格納されている。
【0088】
項目「入力情報」は、項目「項目情報」に対して提示する付加情報のうち、当該証憑画像の項目が空欄の場合において、当該空欄の項目に対する入力情報である。項目「入力情報」には、証憑画像の種類または項目に応じて、付加情報決定モジュール2036が決定する付加情報として、空欄の項目に対する入力情報、例えば、「氏名」に対して、ユーザ名を入力する旨の情報が格納されている。
【0089】
項目「付加情報」は、証憑読取システム1において決定する付加情報であり、ユーザデータベース2021の項目「付加情報」に対応している。
【0090】
なお、図示は省略するが、証憑モデルデータベース2022には、読み取る証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報が格納されてもよい。証憑モデルデータベース2022には、例えば、モデル情報として証憑画像の証憑及び各項目の特徴量と、対応する証憑画像の種類及び項目とを推論して判定するための機械学習モデルが格納されてもよい。
【0091】
<3 動作>
以下、図6及び図7を参照しながら、実施の形態1における証憑読取システム1による付加情報案内処理、及び証憑画像送信処理について説明する。なお、動作の説明では、端末装置10がサーバ20の各機能を実行する例について説明する。
【0092】
図6は、証憑読取システム1による付加情報案内処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0093】
ステップS111において、ユーザの操作により、端末装置10のカメラ160は、証憑類を撮影、または証憑類をかざすことにより証憑画像を取得(撮影)するので、データ処理部184は、証憑画像受付モジュール2033の機能により証憑画像の入力を受け付ける。
【0094】
ステップS112において、端末装置10のデータ処理部184は、証憑画像種類判定モジュール2034の機能により、ステップS111で受け付けた証憑画像の入力に応じて、モデル情報(サーバ20との通信により証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報を読み取ってもよく、端末装置10に格納されたものでもよい)に基づき、証憑画像の種類を判定する。
【0095】
ステップS113において、端末装置10のデータ処理部184は、証憑画像項目判定モジュール2035の機能により、ステップS112で判定した証憑画像の種類に応じて、モデル情報(サーバ20との通信により証憑モデルデータベース2022に格納されているモデル情報を読み取ってもよく、端末装置10に格納されたものでもよい)に基づき、証憑画像の項目を判定する。
【0096】
ステップS114において、端末装置10のデータ処理部184は、付加情報決定モジュール2036の機能により、ステップS112で判定した判定結果である証憑画像の種類と、ステップS113で判定した判定結果である証憑画像の項目とに基づき、ユーザに対して案内する付加情報を決定する。ユーザに対して案内する付加情報とは、証憑またはその証憑画像の項目について、ユーザに対して案内する情報を含んでもよく、証憑画像における空欄の項目に対する入力情報を含んでもよい。
【0097】
ステップS115において、端末装置10のデータ処理部184は、ユーザ提示モジュール2037の機能により、ステップS114で決定した付加情報をディスプレイ150に表示して、ユーザに提示する。
【0098】
以上のように、証憑読取システム1では、証憑画像の入力に応じて、証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報を記憶しておき、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づいて証憑画像の種類と項目とを判定する。ユーザの情報と、証憑画像の種類と項目とに基づき、ユーザに対して案内する付加情報を決定し、ユーザに提示する。これにより、ユーザは、当該証憑についての付加情報を取得することができるので、当該証憑を受け取った後の処理をどうするか、どこに格納するか、等を把握することが可能になる。また、外出先等において、各種申請書についてユーザが入力する必要がある項目について、ユーザ自身で入力する手間を削減することが可能になる。
【0099】
図7は、証憑読取システム1による証憑画像送信処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS211において、ユーザの操作により、端末装置10の入力操作受付部181は、ステップS115で提示された付加情報に対する入力情報の入力を受け付ける。端末装置10のデータ処理部184は、ユーザ入力受付モジュール2038の機能により、ユーザに提示した付加情報に対する、ユーザからの入力情報を受け付ける。
【0101】
ステップS212において、端末装置10のデータ処理部184は、送信モジュール2039の機能により、ステップS211で受け付けた入力情報に基づき、証憑画像の情報を送信する。ここでは、証憑画像の情報をサーバ20へ送信し、所定の格納先へ格納させる例について説明する。ステップS212では、証憑画像の情報を、送受信部182を介してサーバ20へ送信する。
【0102】
ステップS222において、サーバ20は、ステップS212で送信された証憑画像の情報を、通信部201を介して受け付けるので、サーバ20内の所定の格納先へ格納する。
【0103】
以上のように、証憑読取システム1では、付加情報に対するユーザからの入力情報を受け付け、証憑画像の情報を送信する。これにより、読み取った証憑類の証憑画像について、各種情報の入力を行い、その後の処理としてサーバ等へ送信することができるので、ユーザの入力の手間を削減することが可能になる。
【0104】
<4 画面例>
以下、図8及び図9を参照しながら、証憑読取システム1による付加情報案内処理の画面例について説明する。
【0105】
図8は、端末装置10に表示する証憑画像に案内情報を付加した画面例を示す図である。図8の画面例は、証憑画像受付モジュール2033の機能により受け付けた証憑画像に、付加情報決定モジュール2036の機能により決定された付加情報が、ユーザ提示モジュール2037の機能により証憑画像と共に提示された状態の画面例を示す。図6のステップS115に相当する。
【0106】
図8に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、証憑画像1501が表示されている。また、ディスプレイ150には、この証憑画像1501と共に、付加情報1502,1503が、証憑画像1501に重畳するように表示されている。
【0107】
証憑画像1501は、図8に示すように請求書であり、証憑画像種類判定モジュール2034の機能により、証憑モデルデータベース2022に格納されている項目「証憑名」が読み取られ、請求書であると判定される。また、証憑画像項目判定モジュール2035の機能により、証憑モデルデータベース2022に格納されている項目「項目管理情報」が読み取られ、当該項目に格納されている証憑画像の項目であると判定される。そして、付加情報決定モジュール2036の機能により、証憑モデルデータベース2022に格納されている項目「付加情報」がユーザに提示される。
【0108】
図8に示す例では、請求書の格納先を示す格納先情報として、格納先のリンク情報が付加情報1502に示されている。また、請求書内の合計金額について、ユーザに対して確認すべき内容を案内する情報が付加情報1503に示されている。これにより、ユーザは、当該証憑についての付加情報を取得することができるので、当該証憑について確認すべき内容、当該証憑を受け取った後の処理をどうするか、どこに格納するか、等を把握することが可能になる。
【0109】
図9は、端末装置10に表示する証憑画像に入力情報を付加した画面例を示す図である。図9の画面例は、証憑画像受付モジュール2033の機能により受け付けた証憑画像に、付加情報決定モジュール2036の機能により決定された付加情報が、ユーザ提示モジュール2037の機能により証憑画像と共に提示された状態の画面例を示す。図6のステップS115に相当する。
【0110】
図9に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、証憑画像1601が表示されている。また、ディスプレイ150には、この証憑画像1601と共に、証憑画像1601の空欄の項目に対する入力情報1602,1603,1604,1605が、証憑画像1601の空欄を埋めるように表示されている。
【0111】
証憑画像1601は、図9に示すように交通費申請書であり、証憑画像種類判定モジュール2034の機能により、証憑モデルデータベース2022に格納されている項目「証憑名」が読み取られ、交通費申請書であると判定される。また、証憑画像項目判定モジュール2035の機能により、証憑モデルデータベース2022に格納されている項目「項目管理情報」が読み取られ、当該項目に格納されている証憑画像の項目であり、入力情報であると判定される。そして、付加情報決定モジュール2036の機能により、証憑モデルデータベース2022に格納されている項目「付加情報」が、入力情報としてユーザに提示される。
【0112】
図9に示す例では、部署名入力欄に対して、ユーザの部署名を入力する情報として入力情報1602に示されている。氏名入力欄に対して、ユーザの氏名を入力する情報として入力情報1603に示されている。交通機関入力欄に対して、ユーザが利用した交通機関(出発地、到着地)を入力する情報として入力情報1604に示されている。また、交通費金額入力欄に対して、ユーザが利用した交通機関の交通費を入力する情報として入力情報1605に示されている。これにより、ユーザは、当該証憑についての付加情報としての入力情報を取得することができるので、各種申請書についてユーザが入力する必要がある項目について、ユーザ自身で入力する手間を削減することが可能になる。
【0113】
<小括>
以上のように、本実施形態によると、証憑画像の入力に応じて、証憑画像の種類と、証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報を記憶しておき、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づいて証憑画像の種類と項目とを判定する。ユーザの情報と、証憑画像の種類と項目とに基づき、ユーザに対して案内する付加情報を決定し、ユーザに提示する。これにより、ユーザは、当該証憑についての付加情報を取得することができるので、当該証憑を受け取った後の処理をどうするか、どこに格納するか、等を把握することが可能になる。
【0114】
また、本実施形態によると、付加情報として、証憑画像に係る証憑、または証憑画像の項目について案内する。ユーザに案内する付加情報とは、具体的には、その証憑がどういうものか、どのような後続の処理(納品、請求、支払、等)が必要か、どこに格納すべきか、等の情報である。これにより、当該証憑を受け取った後の処理をどうするか、どこに格納するか、等を把握することが可能になる。
【0115】
さらに、本実施形態によると、付加情報として、証憑画像に係る証憑の空白となっている項目に対して、ユーザの各種情報を入力する入力情報を案内する。ユーザの各種情報を入力する入力情報とは、具体的には、その証憑が各種申請書であり、ユーザが入力する必要がある項目について、入力すべきユーザの各種情報(ユーザ自身の属性情報、現在の位置情報、スケジュール情報、等)である。これにより、各種申請書についてユーザが入力する必要がある項目について、ユーザ自身で入力する手間を削減することが可能になる。
【0116】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【0117】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0118】
(付記1)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、メモリ25は、使用者であるユーザの情報(2021)と、証憑画像の入力に応じて、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報(2022)とを記憶し、プログラムは、プロセッサ29に、ユーザから証憑画像の入力を受け付けるステップ(S111)と、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の種類を判定するステップ(S112)と、証憑画像の種類に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の項目を判定するステップ(S113)と、ユーザの情報と、証憑画像の種類と、証憑画像の項目とに基づき、ユーザに対して、証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップ(S114)と、決定した付加情報をユーザに提示するステップ(S115)と、を実行させる、プログラム。
【0119】
(付記2)メモリ25は、ユーザの情報として、ユーザから過去に受け付けた証憑画像の情報を記憶し、付加情報を決定するステップにおいて、ユーザから過去に受け付けた証憑画像の情報に基づき、付加情報を決定する、(付記1)に記載のプログラム。
【0120】
(付記3)受け付けた証憑画像の項目は、空欄であり、付加情報を決定するステップにおいて、付加情報として、証憑画像における空欄の項目に対する入力情報を決定し、ユーザに提示するステップにおいて、ユーザに、付加情報として決定した入力情報が証憑画像の項目に記載された証憑画像を提示する、(付記1)または(付記2)に記載のプログラム。
【0121】
(付記4)付加情報を決定するステップにおいて、付加情報として、ユーザの情報に基づき証憑画像における空欄の項目に対する入力情報を決定する、(付記3)に記載のプログラム。
【0122】
(付記5)付加情報を決定するステップにおいて、ユーザが使用している端末装置から取得した情報に基づき、付加情報を決定する、(付記1)に記載のプログラム。
【0123】
(付記6)ユーザが使用している端末装置から取得した、端末装置の位置情報に基づき、付加情報を決定する、(付記5)に記載のプログラム。
【0124】
(付記7)プログラムは、さらに、ユーザに提示した付加情報に対する、ユーザからの入力情報を受け付けるステップ(S211)を実行させる、(付記1)に記載のプログラム。
【0125】
(付記8)プログラムは、さらに、ユーザからの入力情報に基づき、前記証憑画像の情報を送信するステップ(S212)を実行させる、(付記7)に記載のプログラム。
【0126】
(付記9)制御部203と、記憶部202とを備える情報処理装置であって、記憶部202は、使用者であるユーザの情報(2021)と、証憑画像の入力に応じて、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報(2022)とを記憶し、制御部203は、ユーザから証憑画像の入力を受け付けるステップ(S111)と、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の種類を判定するステップ(S112)と、証憑画像の種類に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の項目を判定するステップ(S113)と、ユーザの情報と、証憑画像の種類と、証憑画像の項目とに基づき、ユーザに対して、証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップ(S114)と、決定した付加情報をユーザに提示するステップ(S115)と、を実行する、情報処理装置。
【0127】
(付記10)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータにより実行されるための方法であって、メモリ25は、使用者であるユーザの情報(2021)と、証憑画像の入力に応じて、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報(2022)とを記憶し、方法は、プロセッサ29が、ユーザから証憑画像の入力を受け付けるステップ(S111)と、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の種類を判定するステップ(S112)と、証憑画像の種類に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の項目を判定するステップ(S113)と、ユーザの情報と、証憑画像の種類と、証憑画像の項目とに基づき、ユーザに対して、証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップ(S114)と、決定した付加情報をユーザに提示するステップ(S115)と、を実行する、方法。
【符号の説明】
【0128】
1 :証憑読取システム
10 :端末装置
10A :端末装置
10B :端末装置
13 :入力装置
14 :出力装置
15 :メモリ
16 :記憶部
19 :プロセッサ
20 :サーバ
25 :メモリ
26 :ストレージ
29 :プロセッサ
80 :ネットワーク
81 :無線基地局
82 :無線LANルータ
111 :アンテナ
112 :アンテナ
121 :第1無線通信部
122 :第2無線通信部
130 :操作受付部
131 :キーボード
132 :マウス
140 :音声処理部
141 :マイク
142 :スピーカ
150 :ディスプレイ
160 :カメラ
170 :記憶部
171 :ユーザ情報
172 :証憑画像情報
180 :制御部
181 :入力操作受付部
182 :送受信部
183 :通知制御部
184 :データ処理部
201 :通信部
202 :記憶部
203 :制御部
2021 :ユーザデータベース
2022 :証憑モデルデータベース
2031 :受信制御モジュール
2032 :送信制御モジュール
2033 :証憑画像受付モジュール
2034 :証憑画像種類判定モジュール
2035 :証憑画像項目判定モジュール
2036 :付加情報決定モジュール
2037 :ユーザ提示モジュール
2038 :ユーザ入力受付モジュール
2039 :送信モジュール
【要約】
【課題】受け付けた証憑画像について、読取を行い、当該証憑についての付加情報をユーザに提示する技術を提供する。
【解決手段】証憑読取システムのサーバは、使用者であるユーザの情報(2021)と、証憑画像の入力に応じて、前記証憑画像の種類と、前記証憑画像の種類に応じた項目とを判定するモデル情報(2022)とを記憶し、その機能として、ユーザから証憑画像の入力を受け付けるステップ(S111)と、証憑画像の入力に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の種類を判定するステップ(S112)と、証憑画像の種類に応じて、モデル情報に基づき、証憑画像の項目を判定するステップ(S113)と、ユーザの情報と、証憑画像の種類と、証憑画像の項目とに基づき、ユーザに対して、証憑画像における項目に対する入力情報を案内する付加情報を決定するステップ(S114)と、決定した付加情報をユーザに提示するステップ(S115)と、を実行させる。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9