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▶ 平野 由樹夫の特許一覧

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  • 特許-燃料インジェクター 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】燃料インジェクター
(51)【国際特許分類】
   F02M 31/125 20060101AFI20240202BHJP
   F02M 31/20 20060101ALI20240202BHJP
   F02M 53/04 20060101ALI20240202BHJP
【FI】
F02M31/125 E
F02M31/20 H
F02M53/04 A
F02M53/04 J
F02M53/04 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022015960
(22)【出願日】2022-01-18
(65)【公開番号】P2023104824
(43)【公開日】2023-07-28
【審査請求日】2022-01-18
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】508311112
【氏名又は名称】平野 由樹夫
(72)【発明者】
【氏名】平野 由樹夫
【審査官】櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-185452(JP,A)
【文献】特表2005-520989(JP,A)
【文献】特開昭60-184923(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 31/00-33/08
39/00-71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディーゼルエンジンにおいて燃料インジェクターに巻かれた銅外装板とその中の燃料ベルトと称する燃料はヒーターと温度センサーを持つ厚みがあり、銅外装板とその中の燃料ベルトと称する燃料は新燃料を供給する油送管とつながっていて、油送管と燃料インジェクターの燃料取入口はなるべく遠くに離れていて、ヒーターは燃料インジェクターが低温の時は銅外装板とその中の燃料ベルトと称する燃料を介して燃料インジェクターを加熱する、燃料インジェクターが高温の時は新燃料は銅外装板とその中の燃料ベルトと称する燃料の温度を下げて燃料インジェクターを冷却する、前記の加熱・冷却をする銅外装板とその中の燃料ベルトと称する燃料を巻かれた燃料インジェクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は燃料インジェクターに関する。
【背景技術】
【0002】
燃料インジェクターは自動車、船舶、発電機等のディーゼルエンジンに使われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平9-96212
【文献】特開平3-290055
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料インジェクターが低温の時、加熱される熱をなるべく逃がしにくくして燃料インジェクターを加熱する。
【0005】
燃料インジェクターが高温の時、熱をなるべく逃がしやすくして燃料インジェクターを冷却する。
【0006】
この2つの矛盾する要求を満たす手段を考える。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ディーゼルエンジンにおいて燃料インジェクターはセラミック体に接している事とする。
【0008】
燃料インジェクターは燃料ベルトを巻かれている事とする。
【0009】
燃料ベルトの外装板は銅とする事とする。
【0010】
燃料インジェクターが低温の時、加熱される熱を逃がしにくくする方法として冷却水は冷却水リングの内に滞留する事とする。
【0011】
燃料インジェクターが高温の時、冷却水は熱を逃がしやすくする方法として、冷却水リング内から出入りする事とする。
【0012】
燃料ベルトはヒーターと温度センサーを持っており、更に新燃料を供給する油送管とつながっている事とする。
【0013】
油送管と燃料インジェクターの燃料取入口はなるべく遠くに離れている事とする。
【0014】
燃料ベルトは内部の燃料の流れよりも熱の伝導等により加熱や冷却をする。
【0015】
燃料インジェクターは始動前、燃料ベルトのヒーターのみで、その銅外装板と燃料を介して加熱される。暖気中、燃料インジェクターはヒーターと燃焼熱で加熱される。
【0016】
暖機後、燃焼熱のみで燃料インジェクターと燃料ベルトの燃料は加熱される。逆に言えば新燃料は燃料インジェクターを冷却する。新燃料は燃料ベルト内の燃料温度を下げ、銅外装板の温度を下げ、燃料インジェクターを冷却する。
【0018】
セラミック体は、うすくして冷却水リングに接して保温と冷却の効果の妥協の産物とする。又、セラミック体は燃焼室内の爆発に対して最も強い形とする。
【0019】
軽油、重油、植物油、低質重油それぞれを使う場合の加熱、冷却の程度の切替を行う。
【発明の効果】
【0020】
ディーゼルエンジンにおいて軽油、重油、植物油、低質重油100%を加熱して使える。つまり粘度を下げ、完全燃焼させられる。
【0021】
植物油を使うパイロット燃料噴射ができるディーゼルエンジンができる。植物油は従来のガソリンスタンドあるいは港で給油できる。
【0022】
ディーゼルエンジンで植物油100%を使うとそれは生産する時、光合成でCOを吸収するので実質的にCOの発生を0とできる。又、エネルギー源の自給自足ができる。
【0023】
銅外装板の熱の回りは早く、エンジンスタートまでの時間が短い。
【0024】
軽油を使う場合の大幅な燃費向上ができる。漁船では低質重油が使える。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は燃料インジェクターとシリンダーヘッドの関係図、両者の構造がよく解る。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1はシリンダーヘッドと燃料インジェクターの関係図。4ストロークエンジン、2ストロークエンジンいずれも燃焼室は円筒形である。4ストロークエンジンはバルブ付、2ストロークエンジンは反転掃気である。シリンダーヘッドの中央に燃料インジェクターがあり、なるべく多方向へ、なるべく遠く燃料噴射される。
【0027】
4ストロークエンジンの場合、吸気ポートはスワール吸気ポートである。
【産業上の利用可能性】
【0028】
自動車用ディーゼルエンジン、船舶用ディーゼルエンジン、太陽光発電器のバックアップ用発電器ができる。従来のガソリンスタンドあるいは港で給油できる。植物油を使うディーゼルエンジンができる。
【符号の説明】
【0029】
1 燃料ベルト
2 セラミック体
3 燃料取入口
4 燃料インジェクター
5 ヒーター
6 温度センサー
7 冷却水リング
8 シリンダーヘッド
9 油送管
10 銅外装板
図1