(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】抗ウイルス性被覆処理したメラミン系家具化粧材
(51)【国際特許分類】
A47B 96/20 20060101AFI20240202BHJP
B32B 23/08 20060101ALI20240202BHJP
【FI】
A47B96/20 A
B32B23/08
A47B96/20 C
(21)【出願番号】P 2021074446
(22)【出願日】2021-03-11
【審査請求日】2021-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】307006491
【氏名又は名称】株式会社 松田家具
(72)【発明者】
【氏名】松田 哲博
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 剛士
(72)【発明者】
【氏名】松尾 明日香
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-329265(JP,A)
【文献】特開2003-053905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 96/18-96/20
B32B 1/00-43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構成を特徴とする抗ウイルス性被覆処理したメラミン系家具化粧材。
(
a
)
酸化チタンの無機質とトリアジンの有機質とで抗ウイルス性と抗菌性の効果を出現させるために、酸化チタン成分とトリアジン成分を
含有する酸化チタン含有層を持つ厚さ1~3mmのメラミン化粧パネル材になっている。
(
b
)
前記メラミン化粧パネル材は、上から酸化チタン含有層と、メラミン樹脂層、フェノール樹脂層の順になっており、酸化チタン含有層の表面は10~30μmの凹凸になっている。
(
c
)
前記メラミン化粧パネル材の裏面に
芯材として、木質材を使用した
メラミン表面複合材に仕上げている。
【請求項2】
酸化チタン成分とトリアジン成分を含有する酸化チタン含有層を持つメラミン化粧パネル材の表面には、トリアジン成分が表面に存在するとともに、上層200μm内に酸化チタンが集中し、酸化チタン成分を8~12質量%存在させた抗ウイルス性表面になっていることを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性被覆処理したメラミン系家具化粧材。
【請求項3】
芯材となる木質材は、無垢材、MDF、パーテクルボードであって、前記メラミン表面複合材は、収納家具に取り付けたときの装飾性と抗ウイルス性を高め、テーブル、カウンターの天板、及び食器棚、テレビボート、サイドボード、箪笥、チェストの引き出し、開き戸、引き戸の前板に使用できることを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性被覆処理したメラミン系家具化粧材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食器棚やテレビボード、カウンター等の家具に使用する抗ウイルス性を持つ装飾性耐久性前板に関して、主にメラミン化粧パネル材に抗ウイルス性の成分を持着させて、裏面に木材などを張り合わせて家具類に使用する抗ウイルス性被覆処理したメラミン系家具化粧材に関する。
【背景技術】
【0002】
紙質基材に対するメラミン樹脂の浸透を阻害することなく、紙質基材に対する電離放射線硬化性樹脂の浸透を抑制することができる被覆層を備える化粧シート、並びに、該化粧シートを備えた化粧板及びその製造方法として、第1面及び第1面の反対側に位置する第2面を有する支持層と、支持層の第1面の一部に設けられた離型層とを備える化粧シートであって、支持層が、紙質基材と、支持層の第1面を形成する被覆層とを備え、離型層が、電離放射線硬化性樹脂の硬化物を含み、被覆層が、カゼインを、被覆層の総質量を基準として35質量%以上85質量%以下の量で含む、化粧シートを提供するものが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
ふき取り清掃した場合でも、剥離が生じにくく、抗微生物活性が高い抗微生物部材として、ポリプロピレン樹脂からなる基材表面に抗微生物成分を含むバインダ硬化物が固着形成されてなり、上記バインダ硬化物は、島状に分散して基材表面に固着されてなるか、もしくは基材表面に上記バインダ硬化物が形成された領域と上記バインダ硬化物が形成されていない領域が混在して設けられてなる抗ウイルス性部材である抗微生物部材を提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
繊維構造物への機能性を付与された製品で、健康的で安全な衣料、快適な生活環境及び医療分野での制菌.MRSA感染症を予防するための繊維製品の技術開発、商品化と環境人体適応性に優れた医療分野への対応も可能な耐久性のある繊維構造物への抗ウイルス・制菌加工法として、親水性の置換基を有する2-ヒドロキシ-4.6-ジクロロ-1.3.5-トリアジンナトリウム塩・ジアミノベンゼンスルフォン酸アルカリ塩及び塩化ジデシルジメチルアンモニウムを共存させ含浸あるいは浸漬させた後、酸結合剤を用いてアルカリ浴に調液し繊維構造物を30℃~90℃の熱処理を実施する耐久性のある繊維構造物への有機物での抗ウイルス加工法が提案されている(特許文献3参照)。
【0005】
耐衝撃性、耐熱性、耐水性、耐磨耗性に優れた天板を提供するために、天板に用いる板材おいて、パネル状の芯材と、前記芯材の木口と同一の断面を有し前記木口に貼付けられ前記芯材の平面方向に延びて前記芯材の外縁を構成する耐衝撃性を備えた補強材と、前記芯材のおもて面と前記芯材の外縁の末端を被覆する耐衝撃性を備えた頂面化粧板と、前記補強材が構成する外縁の側面を被覆する耐衝撃性を備えた側面化粧板とからなる板材が提案されている(特許文献4参照)。
【0006】
樹脂建材および家具材料としてのメラミンの化粧板については、ほとんど家具として清潔、衛生性を求めるテーブル、食器棚の天板、前板であって、軽量と強度と装飾を持たせて、耐久性を高めたもので、抗ウイルス性、抗菌性の装飾性メラミンを使用した家具の前板は存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2019-64120号公報
【文献】特開2020-83776号公報
【文献】特開2011-179157号公報
【文献】特開2009-291430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さて、テーブル等の家具の天板の場合、上面は露出して筆記等の各種の用途に供されるため、表面の美しさや硬さ(傷つきにくさ)が求められる。この点、従来からテーブルの天板の上面を化粧体としてのメラミン化粧板で構成することは広く行われており、そこで天板の上面を化粧板で構成したらよいと云えるが、これでは、天板の層数が増えてコストが嵩むのみならず重量も増加するという問題がある。しかし家具のメラミンを使用した前板については、価格的に採用がされておらず、また扉などに使用した場合には使用頻度が多くなり、耐久性で問題になっており、さらに前板の裏面の装飾性を高めることが求められている。
【0009】
本発明にかかる現状に鑑み成されたものであり、抗ウイルス性のメラミン家具の表面である前板の裏板の化粧性は確保しつつ、簡単な構造で高い強度、耐久性を持ちの家具用前板を提供すること、及び、これに関連して現実性が高くて商品価値が高い前板を提供することを目的とするものである。また、メラミン樹脂は耐衝撃性、耐熱性、耐水性、耐摩耗性に優れる。そこで、家具の芯材として、MDFを芯材にし、メラミン樹脂等の化粧板を外表面に張り付けたものがよく用いられている。この場合のメラミン樹脂化粧板の厚みは0.8mm~1.2mmである。抗ウイルス性、抗菌性は薄いであるが、メラミンの化粧板で抗ウイルス性が求められている。
【0010】
このような抗ウイルス性のメラミン家具は、通常の刺激では破損しないが、外周側縁面に先鋭な物質が衝突する等して集中応力がかかった場合には、破損して部分的に欠落したり、表面が変形したり傷がついたりすることがあった。これにより前板が腐敗したり、膨潤によって家具の表面の化粧板が剥離したり、反りが生じたり、亀裂が生じたりした。前板の裏面の美観と機能を再び得るには、抗ウイルス性のメラミン家具において抗ウイルス性被覆処理したメラミン系家具化粧材を提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0011】
酸化チタン成分とトリアジン成分とを含有する酸化チタン含有層を持つメラミン表面複合材において、酸化チタン成分とトリアジン成分を含むメラミン樹脂をセルローズ系含有素材に含侵させて、成型加工した厚さ1~3mmのメラミン化粧パネル材と、前記メラミン表面複合材の芯材に、木質材を使用して、平板材になっている抗ウイルス性被覆処理したメラミン系家具化粧材である。特にトリアジンの誘導体は殺菌、ウイルスを死滅させる効果を持っており、薬剤に使用されている。S-トリアジンはシアン化水素と等価に用いられる。シアン化水素が気体であるのに対して固体であるため、トリアジンはより扱いやすい薬剤である。またメラミン樹脂表面に効果的に付着させている。
【0012】
酸化チタン成分とトリアジン成分とを含有する酸化チタン含有層を持つメラミン表面複合材において、前記メラミン表面複合材の芯材として、木質材を使用したメラミン表面複合材の上層200μm内に酸化チタン成分とトリアジン成分とを8~12質量%存在させた、抗ウイルス性表面になっている。
また、光触媒である酸化チタンとトリアジンの相乗効果によって、殺菌類というウイルスの防御に効果を示している。
【0013】
酸化チタン成分とトリアジン成分を含有する酸化チタン含有層を持つメラミン表面複合材の芯材となる木質材は、無垢材、MDF、パーテクルボードであって、前記メラミン表面複合材は、収納家具に取り付けたときの装飾性と抗ウイルス性を高めた厚さ1~3mmのメラミン化粧パネル材と木質材とで複合化したメラミン表面複合材で、テーブル、カウンターの天板、及び食器棚、テレビボート、サイドボード、箪笥、チェストの引き出し、開き戸、引き戸の前板に使用できる。
【発明の効果】
【0014】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材を使用した家具の前板に使用するメラミン表面複合材の表面と裏面を構成する芯材とメラミン化粧パネル材の外縁側のみに裏板の保護膜を設け、というごく単純な構成により、抗菌・殺菌性が向上し、清潔性が向上して、ウイルスに対して防御ができて、それに伴う吸水性のよい素材の膨潤、腐敗、化粧板と芯材の剥離、裏面の破損といった事故を予防できて、耐久性も増した。メラミン化粧パネル材がさらに内装に存するため、破損部からの変形を防止し、扉などの熱変化の激しい前板の破損はなくなった。前板は上からの荷重に抗する高い強度が求められる。接着的均一に貼られている裏板のラッピング膜によって変質防止を確保しつつ、酸化チタンとトリアジンを含有するメラミン化粧パネル材で細菌を含めて、ウイルスから防御に有効に働いた。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材の構造の図を示す。A:
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材 B:構成図 C:断面図
【
図2】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材の表面、表層の状態図を示す。A:断面のEPMA写真 B:表面層のIR分析 C:表面のEPMA写真
【
図3】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材の表面のTiO2状態図を示す。A:表面上のTiO2分析 B:表面層のTiO2分析
【
図4】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材のIRスペクトル状態図を示す。A:
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材表面部のスペクトル B:
通常のメラミン表面複合材表面部のスペクトル
【
図5】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材の示差熱分析(DTA/TG)状態図を示す。A:抗ウイルス性被覆処理した
メラミン表面複合材 B:通常のメラミン表面複合材 C:通常のメラミン
化粧パネル材(太線)と
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材(薄線)との比較
【
図6】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材の熱水処理後の表面IR分析での組成状態の図を示す。A:処理前の状態 B:70℃30分処理状態 C:100℃30分処理状態
【
図7】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材の沸騰水処理後のIR分析での組成の状態の図を示す。
【
図8】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材のルミテスター(ATPテスター)による抗ウイルス・菌性作用の結果を示す。
【
図9】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材を使用した家具(テーブル、食器棚、テレビボード)の図を示す。A:テーブル B:食器棚 C:テレビボード
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の実施例を、
図1は
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材の斜視図で、
図2は、本願の
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材の構造の図で、
図3、4は、本願の
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材のTiO2とトリアジンの状態を示す。
【実施例1】
【0017】
図1に示すように、酸化チタンとトリアジンを
含有する成分を持つメラミン表面複合材において、酸化チタン成分とトリアジン成分を含むメラミン樹脂材をセルローズ系含有素材に分散・含侵させて、成型加工した厚さ3mm
のメラミン化粧パネル材と、前記
メラミン表面複合材の芯材として厚さ25mm、幅900mmの木質材を接着して、表面に抗ウイルスと抗菌効果をもたらし、装飾性を施した
メラミン表面複合材になっているテーブルであり、
図1に示すようにその抗ウイルス作用を持つ材料である家具用化粧材の模式的な概略断面構造状態である。
【0018】
酸化チタンとトリアジンを含有するメラミン表面複合材は、酸化チタンの微粒子とトリアジン粉末を分散させてメラミン樹脂とで混錬して、紙シートに担持させたものを高温高圧で成形加工した化粧材を融着させたメラミン化粧パネル材とMDF木質材の表面に接着剤で接着させたメラミン表面複合材となっており、前記メラミン表面複合材では上層200μm内に酸化チタンとトリアジンを8~12質量%程度を存在している抗ウイルス性表面になった。
【0019】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材を電子線マイクロアナライザー分析(EPMA)及び赤外線スペクトル分析(IR)によって種々の状態、成分分布の測定を行った。
図3A、B、
図4に示すように、表面と断面の状態と組成を観察した。EPMAによると表面の構成した成分(TiO2)を分析して、また表面のIRスペクトル分析において、約1mmの厚さで、表面層を約200μmにチタン成分が存在して、また表面に10~30μmの凹凸になっている。さらに
図2に示すように表面層と断面の上層200μm内にTiO2が集中して、また
図3に示すように表層にはTiO2の含有割合として、8~12質量%を所持して、中層にはTiO2は存在していない結果を示した。さらに
図4Aに示すように、表面層にトリアジンの成分のIR回折線が見られて、メラミン化粧材の表面にトリアジン成分の確認が見られた。
【0020】
図5、
図6に示すように、
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材はTGによると100℃付近で2.3%程度の減量があり、しかし通常のメラミン板では1.1%程度であり、その差から1.2%の水分以外の成分、すなわちトリアジンの分解揮発によるものと考えられる。また
図6の水及び熱処理で、100℃以上になるとIRスペクトルによると、表面のトリアジンの回折線ピークが消滅しており、トリアジン成分が抽出除去されていることが分かった。通常の常温時では水存在でもトリアジンは安定に維持していることが明らかになった。しかし100℃近くでは酸化チタンTiO2は存在しており、光触媒効果は持続しており抗菌作用は維持していることも明確になった。
【0021】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材の抗ウイルス、及び抗菌の効果について、ルミテスターにて測定したところ、通常のメラミン板でルミテスター値1559に対して、ルミテスター値367になって、非常に大きな効果をもたらし、この処理板を水中100℃で処理したものでルミテスター値413になり、抗ウイルス、及び抗菌の効果を維持していることが分かった。抗ウイルス、及び抗菌の効果には、光触媒の酸化チタンとトリアジンの抽象的効果をもたらしているが、100℃以下なら効果は維持できると考えられる。
また抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材を沸騰水に30分間処理して、放置するとルミテスター値767になって、若干効果が落ちていることから、トリアジンの相乗効果が認められる。
【0022】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材の中層においては、EPMAの成分分析によって、化粧板中間層には窒素成分が少なく、酸素を多くしていることから、メラミン樹脂成分よりもフェノール樹脂の成分が多くなっている。また上層の表面には酸化チタンTiO2成分の担持になったメラミン成分が主体で、メラミン樹脂によって構成されていることが明らかになった。またIRスペクトルの結果から、通常のメラミンのパターンと同様であり、有機的にメラミンを変性していないことが明らかになった。
【0023】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材の縦100mm横100mm、厚さ3mmの平板を沸騰水に30分間以上浸漬した、沸騰水に30分そのまま浸したものを、ガスクロマトグラフ装置にてGC分析したところ、その中にはトリアジン成分の検出はなかった。沸騰水に30分間以上浸して、1日間程度放置して、ルミテスターの結果は「226」であった。
【0024】
酸化チタン成分とトリアジン成分を
含有する酸化チタン含有層を持つメラミン表面複合材の芯材である木質材としてはMDFであって、前記木質材の表面と側面に貼付けられた収納家具に取り付けたときの装飾性と抗ウイルス性を高めた3mmの
メラミン化粧パネル材と木質材で複合した
メラミン表面複合材で、
図9のテーブルの天板、食器棚、テレビボート、の引き出し、開き戸、引き戸、カウンターに使用した。
【実施例2】
【0025】
実施例1と同様に、酸化チタンを突出して含有する成分とトリアジン成分を持つメラミン表面複合材において、酸化チタンとトリアジンを含むメラミン樹脂を紙に含侵させ高温高圧で成形したエンボス加工した厚さ1mmのメラミン化粧パネル材を接合させた表面と、前記メラミン表面複合材の芯材に、厚さ25mm、幅500mmのMDFを使用して、表面に1mm厚さのメラミン化粧パネル材を張って、0.6mmの厚さの塩化ビニール製のラッピングシートを芯材のMDFの側面と裏面との全面で接着して、表面に抗菌・殺菌効果を高めて装飾性を施した平板面になっている抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材であった。
【0026】
酸化チタンとトリアジンを含有する成分を持つメラミン化粧パネル材は、酸化チタンの微粒子トリアジンの粉末をメラミン樹脂に分散させた液状物を紙に含侵させたものを高温高圧成形した前記メラミン化粧パネル材の表層にて酸化チタン成分とトリアジン成分を含有する。酸化チタンの無機質と、トリアジンの有機物とを表面に出現させたメラミン表面複合材の芯材であるMDFの表面と側面の木口面に貼付けられたメラミン化粧パネル材は、収納家具に取り付けたときの装飾性と抗菌・殺菌性を増した家具の前側になる木口面と、側面とを均一性を維持するために接合させた。
【0027】
図1に示すように、酸化チタン
の無機質と、トリアジンの有機物とを表面に出現させた
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材のMDF芯材の表面を1mmの
抗ウイルス性被覆処理したメラミン化粧パネル材で接合した耐衝撃性で、しかも装飾性化粧板であるテーブルの天板と食器棚の引き出し、開き戸、引き戸、カウンターに使用した。
【実施例3】
【0028】
実施例1と同様に酸化チタンとトリアジンを突出して含有する成分を持つメラミン表面複合材において、前記メラミン表面複合材の芯材に、厚さ25mm、幅800mmのMDFを使用して、表面に1mm厚さのメラミン化粧パネル材を張って、0.1mmの厚さの塩化ビニール製のラッピングシートを芯材の側面と裏面との全面で接着して、表面に抗菌・殺菌効果を高めて装飾性を施した平板面になっている抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材であった。
【0029】
酸化チタンとトリアジンを含有する成分を持つメラミン表面複合材は、酸化チタンの微粒子をメラミン樹脂に分散させた溶液を紙に含侵させたものを高温高圧成形した化粧材を融着させた装飾性メラミン樹脂をMDFの表面に酸化チタンとトリアジンを含有した。
【0030】
酸化チタンとトリアジンを含有する成分を持つメラミン表面複合材の芯材であるMDFの表面と側面の木口面に貼付けられたメラミン化粧パネル材は、収納家具に取り付けたときの装飾性と抗菌・殺菌性を増した家具の前側とを連続的に接着性を高めて均一性を維持するために、接合させた。
【0031】
抗ウイルス性被覆処理したメラミン表面複合材において、前記
メラミン表面複合材の芯材の表面を1mmの
メラミン化粧パネル材で被覆された耐衝撃性を備えて、側面に均一な
メラミン化粧パネル材で接合し、
図9に示すように食器棚の開き戸、引き戸、カウンターに使用した。
【符号の説明】
【0032】
1 メラミン表面複合材
2 メラミン化粧パネル材
3 木質材
4 家具化粧材
5 側縁面
6 酸化チタン
7 トリアジン
11 接着層
12 天板
14 角部
15 開き戸
16 引き出し
17 カウンターテーブル
18 引戸
19 酸化チタン(TiO2)含有層
20 メラミン樹脂層
21 フェノール樹脂層
22 IR分析
23 上層(表層)
24 断面
25 食器棚
26 テレビボード