(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】照明制御システム、照明制御方法、サーバ、制御権管理方法、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/19 20200101AFI20240202BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20240202BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240202BHJP
【FI】
H05B47/19
H04Q9/00 301C
H04Q9/00 311F
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2019171140
(22)【出願日】2019-09-20
【審査請求日】2022-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】芝田 悠大
(72)【発明者】
【氏名】林 晋也
(72)【発明者】
【氏名】清水 勇志
(72)【発明者】
【氏名】内田 行紀
(72)【発明者】
【氏名】竹口 直輝
(72)【発明者】
【氏名】西田 龍樹
(72)【発明者】
【氏名】久我 晃由
【審査官】坂口 達紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-146267(JP,A)
【文献】特開2018-049765(JP,A)
【文献】特開2018-088372(JP,A)
【文献】特開2018-032474(JP,A)
【文献】特表2010-538564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
45/00-45/58
47/00-47/29
G06Q 10/00-99/00
G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御対象の照明制御に関する制御権を管理する管理部と、
前記制御権を発行する発行部と、
前記制御権を獲得することによって前記制御対象に対して照明制御を行う制御部と、を備
え、
前記制御部は、通信機能及び前記制御対象に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する情報端末であり、
前記情報端末は、前記制御権の移転に係る情報を、他の情報端末に通知するように構成されている、
照明制御システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記制御権を獲得すると、前記制御対象に対する照明制御をリアルタイムに行う、
請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記管理部は、前記制御対象に対する照明制御を行うことを許可する期間を基に前記制御権を管理する、
請求項1又は2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記管理部は、前記期間としてカレンダー情報を基に前記制御権を管理する、
請求項3に記載の照明制御システム。
【請求項5】
前記管理部は、前記カレンダー情報として、前記制御対象に対する照明制御の開始日時及び終了日時を基に前記制御権を管理する、
請求項4に記載の照明制御システム。
【請求項6】
前記管理部は、前記制御権の発行先と、前記制御権との対応関係を管理する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の照明制御システム。
【請求項7】
前記発行部は、前記制御権の発行と引き換えに、前記制御権の対価となる対価情報を発生させる、
請求項1~6のいずれか一項に記載の照明制御システム。
【請求項8】
前記制御部が実行した前記制御対象の照明制御に対しての評価を取得する評価取得部を、更に備える、
請求項1~7のいずれか一項に記載の照明制御システム。
【請求項9】
前記制御対象は、景観照明である、
請求項1~8のいずれか一項に記載の照明制御システム。
【請求項10】
制御対象の照明制御に関する制御権を管理する管理ステップと、
前記制御権を発行する発行ステップと、
前記制御権を獲得することによって前記制御対象に対して照明制御を行う制御ステップと、を含み、
前記制御ステップは、通信機能及び前記制御対象に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する情報端末で実行され、
前記情報端末は、前記制御権の移転に係る情報を、他の情報端末に通知するように構成されている、
照明制御方法。
【請求項11】
コンピュータに、請求項10に記載の照明制御方法を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
制御対象の照明制御に関する制御権を管理する管理部と、
前記制御権を発行する発行部と、
前記制御権の移転に係る情報を、前記制御権を獲得したユーザ又は前記ユーザの情報端末に通知可能である通信部と、を備える
サーバ。
【請求項13】
制御対象の照明制御に関する制御権を管理する管理ステップと、
前記制御権を発行する発行ステップと、
通信ステップと、を含み、
前記通信ステップでは、前記制御権の移転に係る情報を、前記制御権を獲得したユーザ又は前記ユーザの情報端末に通知可能である、
制御権管理方法。
【請求項14】
コンピュータに、請求項13に記載の制御権管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項15】
通信機能及び制御対象に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する情報端末の制御方法であって、
前記制御対象の照明制御に関する制御権を管理する管理部と、前記制御権を発行する発行部とを有するサーバーシステムにより獲得した前記制御権の移転に係る情報を、他のユーザ又は前記他のユーザの情報端末に通知可能である制御方法。
【請求項16】
コンピュータに請求項15に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に照明制御システム、照明制御方法、サーバ、制御権管理方法、制御方法及びプログラムに関し、より詳細には、施設における照明制御を行う照明制御システム、照明制御方法、サーバ、制御権管理方法、制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
照明機器を制御して施設等に照らすライトアップについての技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1で記載された運動施設管理システムでは、運動を行う運動エリアでは運動に適したライトアップを行うことで運動に適した空間を形成する。さらに、運動施設管理システムでは、運動エリア外の景観エリアでは自然景観が映える演出効果が得られるように照明を制御する。
【0004】
運動エリアでのライトアップ、及び景観エリアでのライトアップにより、施設の利用者が潜在的な感性で感じる爽快感や楽しさを高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ユーザは、エリアでのライトアップを見て爽快感や楽しさを高めるだけでなく、ライトアップを演出したいと考えることがある。例えば、施設のライトアップを行う場合には、施設に対して照明制御を行う必要がある。しかしながら、施設はオーナ等が所有しており、ユーザが自由にライトアップを行うこと、つまり照明制御を自由に行うことができない。
【0007】
本開示は上記課題に鑑みてなされ、ユーザに対して当該ユーザが所有しない制御対象の照明制御を行わせることができる照明制御システム、照明制御方法、サーバ、制御権管理方法、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る照明制御システムは、管理部と、発行部と、制御部と、を備える。前記管理部は、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。前記発行部は、前記制御権を発行する。前記制御部は、前記制御権を獲得することによって前記制御対象に対して照明制御を行う。前記制御部は、通信機能及び前記制御対象に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する情報端末である。前記情報端末は、前記制御権の移転に係る情報を、他の情報端末に通知するように構成されている。
本開示の一態様に係るサーバは、管理部と、発行部と、通信部と、を備える。前記管理部は、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。前記発行部は、前記制御権を発行する。前記通信部は、前記制御権の移転に係る情報を、前記制御権を獲得したユーザ又は前記ユーザの情報端末に通知可能である。
【0009】
本開示の一態様に係る照明制御方法は、管理ステップと、発行ステップと、制御ステップと、を含む。前記管理ステップは、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。前記発行ステップは、前記制御権を発行する。前記制御ステップは、前記制御権を獲得することによって前記制御対象に対して照明制御を行う。前記制御ステップは、通信機能及び前記制御対象に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する情報端末で実行される。前記情報端末は、前記制御権の移転に係る情報を、他の情報端末に通知するように構成されている。
本開示の一態様に係る制御権管理方法は、管理ステップと、発行ステップと、通信ステップと、を含む。前記管理ステップは、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。前記発行ステップは、前記制御権を発行する。前記通信ステップでは、前記制御権の移転に係る情報を、前記制御権を獲得したユーザ又は前記ユーザの情報端末に通知可能である。
本開示の一態様に係る制御方法は、通信機能及び制御対象に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する情報端末の制御方法である。前記制御方法は、前記制御対象の照明制御に関する制御権を管理する管理部と、前記制御権を発行する発行部とを有するサーバーシステムにより獲得した前記制御権の移転に係る情報を、他のユーザ又は前記他のユーザの情報端末に通知可能である。
【0010】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、前記照明制御方法を実行させるためのプログラムである。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、前記制御権管理方法を実行させるためのプログラム。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、前記制御方法を実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0011】
本開示によると、ユーザに対して当該ユーザが所有しない制御対象の照明制御を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る照明制御システムのシステム構成、及び同上の照明制御システムが備えるサーバの構成を説明する図である。
【
図2】
図2は、同上の照明制御システムが備える情報端末の構成を説明する図である。
【
図3】
図3は、同上の照明制御システムが行う予約に係る動作を説明する図である。
【
図4】
図4は、同上の照明制御システムが行う照明の制御に係る動作を説明する図である。
【
図5】
図5は、同上の情報端末が表示するログイン画面を説明する図である。
【
図6】
図6は、同上の情報端末が表示するメニュー画面を説明する図である。
【
図7】
図7は、同上の情報端末が表示する予約一覧画面を説明する図である。
【
図8】
図8は、同上の情報端末が表示する第1予約詳細画面を説明する図である。
【
図9】
図9は、同上の情報端末が表示する第2予約詳細画面を説明する図である。
【
図10】
図10は、同上の情報端末が表示する第1演出設定画面を説明する図である。
【
図11】
図11は、同上の情報端末が表示する第2演出設定画面を説明する図である。
【
図12】
図12は、同上の情報端末が表示する第3演出設定画面を説明する図である。
【
図13】
図13は、同上の情報端末が表示するキーワード検索画面を説明する図である。
【
図14】
図14は、同上の情報端末が表示する場所検索画面を説明する図である。
【
図15】
図15は、同上の情報端末が表示する施設表示画面を説明する図である。
【
図16】
図16は、同上の情報端末が表示する地図表示画面を説明する図である。
【
図17】
図17は、同上の情報端末が表示するスポット表示画面を説明する図である。
【
図18】
図18は、同上の情報端末が表示するカレンダー表示画面を説明する図である。
【
図19】
図19は、同上の情報端末が表示する予約可能一覧画面を説明する図である。
【
図20】
図20は、同上の情報端末が表示するフリースポット一覧画面を説明する図である。
【
図21】
図21は、同上の情報端末が表示する投稿画面を説明する図である。
【
図22】
図22は、同上の情報端末が表示する投稿確認画面を説明する図である。
【
図23】
図23は、同上の情報端末が表示する予約確認画面を説明する図である。
【
図24】
図24は、同上の情報端末が表示する予約確定画面を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に説明する各実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、各実施形態及び変形例に限定されない。これらの実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0014】
(実施形態)
以下、本実施形態に係る照明制御システム1について、
図1~
図24を用いて説明する。
【0015】
(1)概要
本実施形態では、制御対象の照明制御を行う照明制御システム1について説明する。
【0016】
照明制御システム1は、
図1に示すように、サーバ10と、情報端末20と、照明システム30と、第1コントローラ40と、操作装置50と、第2コントローラ60と、切替装置70と、を備える。
【0017】
サーバ10は、インターネット等のネットワークNT1を介して、情報端末20、第1コントローラ40、動画配信システム80と通信可能に構成されている。ここで、動画配信システム80は、登録された動画データを例えばネットワークNT1を介して、動画データを視聴可能な装置に配信するシステムである。
【0018】
情報端末20は、ユーザが利用する端末であって、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の端末である。情報端末20は、ユーザの操作に応じて、制御権の発行をサーバに要求し、制御権が発行されると当該制御権に基づいて照明システム30の照明制御に関する情報を設定する。つまり、情報端末20は、制御権を獲得することによって制御対象である照明システム30に対して照明制御を行う。
【0019】
照明システム30は、施設に設けられている。照明システム30は、複数の照明機器を有している。複数の照明機器の各々は、景観照明として用いられ、発光する色(発光色)が変更可能に構成されている。発光色は、RGBの各値を指定することで決定される。ここで、景観照明で用いる照明機器とは、ユーザによって照明制御された照明システム30の発光色の組み合わせ(発光色によるコーディネイト)を、照明制御を行うユーザだけでなく不特定多数の人も見ることができるように設置された機器である。例えば、各照明機器を間接照明として扱う。つまり照明システム30は、施設のライトアップに利用される。また、施設とは、景観照明を備えたビル(例えば、外壁への照明、アトリウム、ファザード)、タワー、鉄塔、商業施設、スタジアム、競馬場、競艇場、競輪場、歴史的建造物(神社仏閣、城)、公園、噴水、植栽、自然景観(例えば、渓流、氷柱)、観覧車等である。また、本実施形態では、照明システム30の各照明機器を間接照明として扱い、施設のライトアップに用いることとしている。しかしながら、照明システム30の各照明機器を施設のライトアップに用いることに限定されない。照明システム30の各照明機器を、地面、路面、空などの空間等を照らして、地面、路面、空間等のライトアップに用いてもよい。
【0020】
サーバ10は、照明制御に対する制御権をユーザに発行し、発行した制御権を管理する。サーバ10は、ユーザの情報端末20で設定された、照明システム30の照明制御に関する情報(制御情報)に基づいて、照明システム30に対する照明制御を行う。制御情報は、制御対象である各照明機器に関する情報、発光色に係る情報を含む。
【0021】
つまり、制御権を有するユーザが照明システム30を制御するので、照明システム30に対して照明による様々な演出を実現することができる。
【0022】
サーバ10は、照明システム30に対する照明制御を行う場合、制御情報を表す照明制御信号を第1コントローラ40にネットワークNT1を介して送信する。例えば、サーバ10は、第1コントローラ40とイーサネット(Ethernet)(登録商標)による通信を行う。
【0023】
第1コントローラ40は、切替装置70を介して照明システム30の各照明機器と通信可能に接続されている。第1コントローラ40は、サーバ10から受け取った照明制御信号を、各照明機器が解釈可能な信号(例えば、DMX(Digital Multiplex)、DALI(Digital Addressable Light Interface))に変換する。第1コントローラ40は、変換後の照明制御信号を切替装置70を介して照明システム30の各照明機器に送信する。
【0024】
操作装置50は、照明システム30の各照明機器に対する照明制御を行う。操作装置50は、第2コントローラ60と通信可能に接続されている。操作装置50は、照明システム30に対する照明制御を行う場合、制御情報を表す照明制御信号を第1コントローラ40にネットワークNT1を介して送信する。例えば、操作装置50は、照明制御に係る操作を受け付ける操作機能を有している。操作装置50は、操作機能により受け付けた操作内容に基づいて、照明システム30の各照明機器に対する照明制御を行う。
【0025】
第2コントローラ60は、切替装置70を介して照明システム30の各照明機器と通信可能に接続されている。第2コントローラ60は、操作装置50から受け取った照明制御信号を、各照明機器が解釈可能な信号(例えば、DMX)に変換し、変換後の照明制御信号を切替装置70を介して照明システム30の各照明機器に送信する。
【0026】
すなわち、照明システム30に対して、情報端末20による照明制御、及び操作装置50による照明制御が行われる。例えば、制御権によりユーザが制御可能な時間帯ではユーザの情報端末20による照明制御が行われ、制御権による制御可能な時間帯が設定されていない場合には操作装置50による照明制御が行われる。
【0027】
切替装置70は、照明システム30の通信先を、第1コントローラ40及び第2コントローラのいずれかに切り替えるよう構成されている。つまり切替装置70は、照明制御信号の送信元を、サーバ10及び操作装置50のいずれかに切り替える。具体的には、切替装置70は、第1コントローラ40から照明制御信号又は切替に係る切替命令を受信すると、第1コントローラ40と接続されたサーバ10を上記送信元とするよう、送信元の切替を行う。切替装置70は、第2コントローラ60から照明制御信号又は切替に係る切替命令を受信すると、第2コントローラ60と接続された操作装置50を上記送信元とするよう、送信元の切替を行う。
【0028】
本実施形態において、制御権は、照明制御を行うユーザに係る情報、制御対象となる照明システム30に係る情報、及び照明システム30を制御する期間(開始日時、終了日時)を含む。ユーザに係る情報は、例えばユーザを識別するユーザ識別子である。制御対象となる照明システム30に係る情報は、例えば照明システム30が設けられた施設を識別する施設識別子である。
【0029】
また、
図1では、1つの照明システム30を記載しているが、照明システム30は、施設ごとに設けられている。さらに、第1コントローラ40、第2コントローラ60及び切替装置70についても、照明システム30が設けられた施設ごとに設置されている。つまり、第1コントローラ40、第2コントローラ60及び切替装置70は、照明システム30に対応付けられている。言い換えると、複数の施設の各々について、照明システム30、第1コントローラ40、第2コントローラ60及び切替装置70が設けられている。
【0030】
操作装置50についても照明システム30に対応付けられているが、同一の施設に設けられる必要はない。つまり、操作装置50は、照明システム30が設けられた施設と同一の施設に設置されてもよいし、別の場所に設けられてもよい。
【0031】
動画配信システム80は、上述したように、登録された動画データを例えばネットワークNT1を介して、動画データを視聴可能な装置に配信する。さらに、動画配信システム80は、配信した動画データに係る動画について、当該動画を視聴した視聴者からの評価を受け付ける。ここで、動画配信システム80は、動画共有サービスであってもよい。
【0032】
(2)構成
ここでは、サーバ10及び情報端末20の構成について説明する。
【0033】
(2-1)サーバ
サーバ10は、
図1に示すように、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。サーバ10は、顧客管理機能、施設照明管理機能、決済システム連携機能、スケジュール管理機能、演出作成機能、演出データ管理機能、及び演出配信機能を有している。
【0034】
サーバ10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部13として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0035】
通信部11は、情報端末20、第11コントローラと通信を行うための通信インタフェースを有している。
【0036】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のいずれかの記憶デバイスで構成されている。
【0037】
記憶部12は、
図1に示すように、第1顧客情報記憶部121、第2顧客情報記憶部122、照明情報記憶部123、スケジュール記憶部124、演出設定情報記憶部125、動画データ記憶部126及び制御パターン記憶部127を有する。
【0038】
第1顧客情報記憶部121は、制御権の獲得が可能なユーザに関するユーザ関連情報を記憶する。ユーザ関連情報は、ユーザのユーザ識別子、当該ユーザ識別子に対応するパスワード、名前、性別、年代(年齢)、住所、メールアドレス、連絡先等を含む。
【0039】
第2顧客情報記憶部122は、制御対象の照明システム30が設けられた施設の所有者、つまり本来制御権を所有しているオーナに関するオーナ関連情報を記憶する。オーナ関連情報は、オーナを識別するオーナ識別子、名前、性別、年代(年齢)、住所、メールアドレス、連絡先等を含む。
【0040】
第1顧客情報記憶部121及び第2顧客情報記憶部122により、顧客(ユーザ及びオーナ)に関する情報を管理すること、つまり顧客管理機能を実現することができる。
【0041】
照明情報記憶部123は、照明システム30が設けられた施設ごとに、照明システム30を管理する。例えば、照明情報記憶部123は、照明制御が可能な照明システム30ごとに、照明関連情報を記憶する。照明関連情報は、施設識別子、地域識別子、施設の住所、照明システム30が有する各照明機器の種別、照明機器の台数、各照明器についての施設内での設置位置に係る設置位置情報、DMX系統数及び器具接続情報等を含む。施設識別子は、対応する照明システム30が設けられた施設を識別する識別子である。地域識別子は、対応する施設が設けられた地域を識別する。照明機器の種別は、例えば照明を識別するための照明識別子である。照明情報記憶部123により、施設照明管理機能を実現することができる。
【0042】
スケジュール記憶部124は、照明システム30が設けられた施設ごとに、制御権を有する1以上のユーザによって照明システム30が照明制御される時間帯を管理する。例えば、スケジュール記憶部124は、制御対象となる照明システム30に係る情報として施設識別子を含む制御権を記憶する。つまり、スケジュール記憶部124は、施設識別子、照明制御が行われる期間である制御対象期間(カレンダー情報)、照明制御を行うユーザのユーザ識別子、対応する制御権の対価に係る情報を含む。スケジュール記憶部124により、制御対象期間を基に、スケジュール機能を実現することができる。言い換えると、スケジュール記憶部124は、制御対象期間を基に制御権を管理している。ここで、制御対象期間であるカレンダー情報は、照明制御を行う開始日時及び照明制御の終了日時を含む。また、制御権は、制御権の発行先であるユーザのユーザ識別子を含んでいる。そのため、スケジュール記憶部124は、制御権の発行先と、制御権との対応関係を管理することができる。
【0043】
演出設定情報記憶部125は、制御権を有するユーザが情報端末20を用いて、制御対象の照明システム30に対する照明の演出設定情報を、制御権に対応付けて記憶する。ここで、演出設定情報は、制御対象の照明システム30の各照明機器の発光色、照明制御の変化パターン及び変化パターンの変化速度を含む。変化パターンは、例えば“流れる”、“移動”及び“点滅”のいずれかである。変化パターン“流れる”とは、複数の照明機器に対して発光色を制御することで、複数の色がまとまって流れるように見えるパターンである。変化パターン“移動”とは、複数の照明機器に対して点灯、消灯を制御することで、1つの色が移動して見えるパターンである。変化パターン“点滅”とは、複数の照明機器に対して点灯、消灯を制御することで、各照明機器が発光する色が点滅しているように見えるパターンである。
【0044】
さらに、演出設定情報記憶部125は、演出設定情報ごとに、当該演出設定情報に基づいて照明制御された照明によるライトアップを鑑賞した第三者からの評価(例えば、評価点)を、当該演出設定情報に対応付けて記憶する。なお、評価は、評価点の他、演出のきれいさ、華やかさ、幻想的等の感性に係る項目、コメント等を含んでもよい。
【0045】
動画データ記憶部126は、制御権を有するユーザによる照明システム30に対する照明制御による照明の演出が録画された動画データを記憶している。動画データ記憶部126により、演出データ管理機能が実現される。
【0046】
制御パターン記憶部127は、施設ごとに、当該施設に対して予め設定された1つ以上の照明制御パターンを記憶する。照明制御パターンは、対応する施設に設けられた照明システム30の各照明機器の発光色、照明制御の変化パターン及び変化パターンの変化速度を含む。
【0047】
制御部13は、
図1に示すように、発行部131、決済部132、確認処理部133、演出作成部134、照明制御部135、配信処理部136、評価取得部137を有する。
【0048】
発行部131は、第1顧客情報記憶部121で管理されているユーザ(登録ユーザ)に対して、照明システム30に対する制御権を発行する。具体的には、発行部131は、登録ユーザが指定した日時及び時間帯で制御対象の照明システム30に対する照明制御の予約処理が完了すると、当該予約処理に応じた制御権を発行(作成)する。
【0049】
さらに、発行部131は、制御権を発行すると、当該制御権の発行と引き換えに制御権の対価となる対価情報を発生させる。対価情報は、例えば、制御権に応じた金額である。
【0050】
発行部131は、発行した制御権を、制御対象の照明システム30が設けられた施設の施設識別子及び対価情報に対応付けて、スケジュール記憶部124に記憶する。
【0051】
決済部132は、予約処理にて予約された予約内容を確定させるための予約確定処理において、対価情報に対する決済に係る処理を行う。例えば、決済部132は、対価情報が表す金額の支払い方法を情報端末20から受け付ける。決済部132は、支払方法に応じて外部の審査機関(決済システム)と通信を行い、決済を終了、制御権の売買を完了させる。決済部132により、決済システム連携機能を実現される。
【0052】
確認処理部133は、制御権を有するユーザの指示に応じて、当該ユーザに対応する制御権を表示、つまり制御権に含まれる各種内容を情報端末20に表示させるための処理を行う。さらに、確認処理部133は、制御権を有するユーザの指示に応じて、当該ユーザに対応する制御権をキャンセルするための処理を行う。
【0053】
演出作成部134は、制御権を有するユーザが情報端末20を用いて制御対象の照明システム30に対する制御内容を設定する場合、当該設定内容の設定に係る情報を生成する。演出作成部134は、制御対象の照明システム30の各照明機器に対してユーザが指定した発光色、変化パターン及び変化パターンの速度に基づいて、ユーザが有する制御権に対応する演出設定情報を生成する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が制御権に含まれる開始日時前である場合には、演出設定情報を制御権に対応付けて演出設定情報記憶部125に記憶する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が制御権に含まれる開始日時後、つまり照明制御を行う期間中である場合には、演出設定情報を照明制御部135に出力する。演出作成部134により、演出作成機能が実現される。
【0054】
照明制御部135は、制御権を有するユーザが照明システム30の照明制御可能な時間帯が開始すると、当該ユーザの制御権に応じた演出設定情報が、演出設定情報記憶部125に存在する場合には、当該演出設定情報を演出設定情報記憶部125から取得する。照明制御部135は、取得した演出設定情報を、第1コントローラ40に送信する。例えば、照明制御部135は、取得した演出設定情報を表す照明制御信号を、第1コントローラ40に送信する。
【0055】
照明制御部135は、制御権を有するユーザが照明システム30の照明制御可能な時間帯が開始し、終了するまでの間では、対応する演出設定情報が演出設定情報記憶部125に存在する、存在しないに関わらず、演出作成部134から演出設定情報を受け取る。照明制御部135は、受け取った演出設定情報を表す照明制御信号を第1コントローラ40に送信する。これにより、情報端末20は、リアルタイムに照明システム30を制御することができる。
【0056】
配信処理部136は、照明制御部135により照明制御されている照明システム30(照明による演出が行われている照明システム30)の演出中に録画された動画データを逐次動画データ記憶部126に記憶するとともに、動画配信システム80に送信する。このとき、動画配信システム80は、受け取った動画データを外部に配信する。配信処理部136により、演出配信機能が実現される。これにより、照明システム30に対する照明の演出を第三者が視聴することを可能にする。
【0057】
さらに、配信処理部136は、動画データ記憶部126に記憶している動画データ(照明システム30に対する過去の演出に係る動画データ)を動画配信システム80に送信する。この場合においても、動画配信システム80は、受け取った動画データを外部に配信する。配信処理部136により、演出配信機能が実現される。
【0058】
評価取得部137は、サーバ10が動画配信システム80に送信した動画データに基づく動画を視聴した視聴者からの評価を、動画配信システム80から取得する。
【0059】
(2-2)情報端末
情報端末20は、一例として表示部21を備えるスマートフォンである。情報端末20は、通信機能及び制御対象である照明システム30に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する。情報端末20は、
図2に示すように、表示部21、制御部22、通信部23、入力部24及び記憶部25を備える。
【0060】
情報端末20は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部22として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0061】
通信部23は、ネットワークNT1に接続されることで、情報端末20とサーバ10との間の通信を可能にする。ここでは、情報端末20はスマートフォンであるから、通信部23は、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)を介して、例えばインターネットからなるネットワークNT1に接続される。携帯電話網には、例えば3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線等がある。なお、通信部11は、公衆無線LAN(Local Area Network)を介してネットワークNT1に接続されてもよい。通信部23により通信機能が実現される。
【0062】
入力部24は、顧客(情報端末20の所有者)の操作を受け付ける機能を有している。本実施形態では、情報端末20はタッチパネルディスプレイを搭載したスマートフォンであり、タッチパネルディスプレイが表示部21および入力部24として機能する。ただし、入力部24は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えばキーボードやポインティングデバイス、メカニカルなスイッチなどであってもよい。
【0063】
記憶部25は、例えばフラッシュメモリなどの電気的に書換可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。
【0064】
制御部22は、
図2に示すように、表示制御部221、通信処理部222、及び転送処理部223を有している。
【0065】
表示制御部221は、表示部21に表示させる画面を作成し、表示部21を制御することにより、作成した画面を表示部21に表示させる機能を持つ。つまり、スマートフォンからなる情報端末20は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、表示部21を制御するための表示制御部221としての機能を実現する。また、表示制御部221及び表示部21は、照明システム30に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を実現する。
【0066】
通信処理部222は、表示制御部221により表示部21に表示させる画面の生成に係る情報の受信、及びユーザの操作によりサーバ10へ送信する情報の送信に係る処理を行う。
【0067】
転送処理部223は、制御権を、ユーザの知人等である第三者(別のユーザ)に転送する場合の処理を行う。転送処理部223は、制御権の転送(譲渡)についての通知を、転送先の別のユーザに電子メール等で他の情報端末に通知する。転送処理部223は、サーバ10に制御権の転送を行った旨の情報を送信する。つまり、情報端末20は、制御権の移転に係る情報を、他の情報端末に通知するように構成されている。
【0068】
情報端末20は、画面を表示部21に表示させ、ユーザの操作による操作を受け付けることで、サーバ10へのユーザ登録、ログイン、制御権の取得(照明制御の予約)、演出作成、制御権の転送、演出の操作、制御権に対する課金等の各種機能を実現する。これらの機能の実現方法については、後述する。
【0069】
(3)動作
ここでは、照明制御システム1の動作について、説明する。
【0070】
(3-1)予約(制御権取得)処理
まず、照明システム30に対する照明制御の予約、つまり照明システム30に対する照明制御についての制御権の発行(取得)の処理動作について、
図3を用いて説明する。
【0071】
照明制御システム1は、情報端末20とサーバ10との間で、予約に関する通信を行うことで、予約処理を実行する(ステップS1)。例えば、ユーザは情報端末20を用いて照明制御システム1へログインを行う。ログイン後、情報端末20は、ユーザ操作に応じて照明システム30に対する照明制御の予約を行う画面を表示する。情報端末20は、予約に係る情報の入力を受け付けると、サーバ10へ送信する。サーバ10は、予約に係る情報を受け取ると、予約処理を終了する。
【0072】
照明制御システム1のサーバ10は、予約処理が終了すると、制御権を発行する(ステップS2)。具体的には、サーバ10の発行部131は、照明制御を行うユーザのユーザ識別子、制御対象となる照明システム30に係る情報としての施設識別子及び照明システム30を照明制御する期間である制御対象期間(開始日時、終了日時)を含む制御権を生成する。
【0073】
発行部131は、制御権を発行すると、当該制御権の発行と引き換えに制御権の対価となる対価情報を生成する(ステップS3)。発行部131は、制御権及び対価情報を生成すると、後述する予約確認画面G180を表示部21に表示させるための情報として、発行した制御権及び対価情報を含む予約確認情報を情報端末20に送信する(ステップS4)。
【0074】
ユーザにより予約確定の操作が情報端末20で行われると、サーバ10は、予約確定処理を行う(ステップS5)。予約確定処理において、決済部132は、対価情報に対する決済に係る処理を行う。例えば、決済部132は、ユーザが指定した支払方法に応じて外部の決済システムと通信を行い、決済を終了、制御権の売買を完了させる。
【0075】
決済部132で制御権の売買が正常に完了すると、発行部131は、発行した制御権を、制御対象の照明システム30が設けられた施設の施設識別子及び対価情報に対応付けて管理する(ステップS6)。例えば、発行部131は、発行した制御権を、制御対象の照明システム30が設けられた施設の施設識別子及び対価情報に対応付けて、スケジュール記憶部124に記憶する。
【0076】
(3-2)照明制御処理
ここでは、制御権を有するユーザが情報端末20を用いて、制御対象の照明システム30を制御する処理について、
図4を用いて説明する。なお、ここでは、ユーザは、情報端末20を用いて照明制御システム1へログインを既に行っていることを前提とする。
【0077】
照明制御システム1は、情報端末20とサーバ10との間で、演出設定に関する通信を行うことで、演出設定処理を実行する(ステップS101)。具体的には、情報端末20は、サーバ10との通信で、後述する第1演出設定画面G50、第2演出設定画面G60及び第3演出設定画面G70のうち少なくとも1つの画面を表示して、演出設定に関する処理を行う。例えば、情報端末20は、表示した上記少なくとも1つの画面で、制御対象の照明システム30の各照明機器に対して発光色、変化パターン及び変化パターンの速度の指定に係る操作をユーザから受け付ける。サーバ10の演出作成部134は、制御対象の照明システム30の各照明機器に対してユーザが指定した発光色、変化パターン及び変化パターンの速度に基づいて、ユーザが有する制御権に対応する演出設定情報を生成する。
【0078】
サーバ10の照明制御部135は、演出設定処理で生成された演出設定情報に基づいて、照明システム30の各照明機器を制御する制御処理を行う(ステップS102)。
【0079】
例えば、照明制御部135は、演出設定情報を受け取った日時が、照明システム30の照明制御を行う開始日時前である場合には、受け取った演出設定情報を演出設定情報記憶部125に記憶する。照明制御部135は、現在日時が開始日時となり、制御対象の照明システム30の演出設定情報が演出設定情報記憶部125に記憶されている場合には、演出設定情報記憶部125から当該演出設定情報を取得し、照明システム30の各照明機器を制御する。具体的には、照明制御部135は、演出設定情報記憶部125から取得した当該演出設定情報を基に、制御対象の照明システム30の各照明機器の発光色を制御する。この場合、照明制御部135は、取得した演出設定情報を表す照明制御信号を、第1コントローラ40に送信する。第1コントローラ40は、照明制御信号を、各照明機器が解釈可能な信号(例えば、DMX)に変換し、変換後の照明制御信号を切替装置70を介して照明システム30の各照明機器に送信する。各照明機器は、照明制御信号で指定された発光色で発光する。これにより、照明制御部135は、演出設定情報を用いて、制御対象である照明システム30の各照明機器(の発光色)を制御することができる。
【0080】
また、照明制御部135は、情報端末20から演出設定情報を受け取った日時が、照明システム30の照明制御を行う開始日時以降である場合には、演出作成部134から受け取った演出設定情報を基に、照明システム30の各照明機器を制御する。具体的には、照明制御部135は、演出作成部134から受け取った演出設定情報を基に、制御対象の照明システム30の各照明機器の発光色を制御する。この場合、照明制御部135は、演出作成部134から受け取った演出設定情報を表す照明制御信号を、第1コントローラ40に送信する。第1コントローラ40は、照明制御信号を、各照明機器が解釈可能な信号(例えば、DMX)に変換し、変換後の照明制御信号を切替装置70を介して照明システム30の各照明機器に送信する。各照明機器は、照明制御信号で指定された発光色で発光する。これにより、照明制御部135は、制御対象である照明システム30の各照明機器(の発光色)をリアルタイムに制御することができる。
【0081】
動画配信システム80は、第三者の要求により、現在照明の演出が行われている照明システム30に対する動画データ、又は過去に照明の演出が行われた照明システム30に対する動画データを当該第三者の情報端末に配信する配信処理を行う(ステップS103)。このとき、動画配信システム80は、動画を視聴した第三者から、照明に対する評価を受け付ける。
【0082】
動画配信システム80は、受け付けた照明に対する評価を、サーバ10に送信する(ステップS104)。サーバ10の評価取得部137は、制御対象である照明システム30の照明の演出に対する評価を取得する(ステップS105)。評価取得部137は、取得した評価を、評価の対象である演出設定情報に対応付けて記憶する。
【0083】
以上説明したように、情報端末20によって演出設定が行われる時刻が照明制御を行う期間に含まれる場合には、ユーザ設定情報を基に生成された演出設定情報がスケジュール記憶部124に記憶されることなく、第1コントローラ40に送信される。そのため、演出設定が行われる時刻が照明制御を行う期間に含まれる場合には、情報端末20は、制御権を獲得すると、制御対象に対する照明制御をリアルタイムに行うことができる。
【0084】
(4)画面
ここでは、情報端末20が表示部21に表示する各画面について説明する。
【0085】
(4-1)ログイン画面
ログイン画面G1(
図5参照)は、情報端末20にインストールされた照明制御に係る専用のアプリケーションソフトを起動した場合、表示部21で最初に表示される画面である。ログイン画面G1は、
図5に示すように、入力領域R1及びボタン表示領域R2を含む。
【0086】
入力領域R1は、第1入力領域W1と第2入力領域W2とを含む。第1入力領域W1では、照明制御システム1を利用するユーザのユーザ識別子が入力される。第2入力領域W2では、ユーザ識別子に対応付けられたパスワードが入力される。
【0087】
ボタン表示領域R2は、第1ボタンB1及び第2ボタンB2が表示される。入力領域R1においてユーザ識別子及びパスワードを入力したユーザが照明制御システム1にログインする場合には、第1ボタンB1に対して所定の操作(例えば、押操作)が行われる。ユーザが新規に照明制御システム1を利用した場合には、第2ボタンB2に対して所定の操作(例えば、押操作)が行われる。
【0088】
第1ボタンB1に対して所定の操作が行われると、情報端末20は、入力領域R1において入力されたユーザ識別子及びパスワードをサーバ10に送信する。サーバ10は、ユーザ識別子及びパスワードを情報端末20から受け取ると、受け取ったユーザ識別子及びパスワードを用いた認証処理を行う。サーバ10は、受け取ったユーザ識別子及びパスワードの双方を含むユーザ関連情報が第1顧客情報記憶部121に存在する場合、つまり認証に成功した場合には、認証に成功した旨の情報、及び後述するメニュー画面G10(
図6参照)の表示に係る情報を情報端末20に送信する。サーバ10は、受け取ったユーザ識別子及びパスワードの双方を含むユーザ関連情報が第1顧客情報記憶部121に存在しない場合、つまり認証に失敗した場合には、認証に失敗した旨の情報を情報端末20に送信する。
【0089】
第2ボタンB2に対して所定の操作が行われると、情報端末20は、図示していない新規登録画面を表示部21に表示する。新規登録画面では、ユーザ識別子、パスワード、名前、性別、年代(年齢)、住所、メールアドレス、連絡先等の入力を受け付ける。新規登録画面において、入力部24が登録指示に係る操作を受け付けると、新規登録画面で入力されたユーザ識別子、パスワード、名前、性別、年代(年齢)、住所、メールアドレス、連絡先等を含む新規登録情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、新規登録情報を受け取ると、受け取った登録情報をユーザ関連情報として第1顧客情報記憶部121に記憶する。
【0090】
ログイン画面G1において第1ボタンB1に対して所定の操作を行うことで、ログイン機能が実現される。また、ログイン画面G1において第2ボタンB2に対して所定の操作を行い、その後の操作によりユーザ登録機能を実現される。
【0091】
(4-2)メニュー画面
メニュー画面G10(
図6参照)は、サーバ10においてユーザの認証処理が成功した場合に、ログイン画面G1から遷移して表示部21に表示される画面である。メニュー画面G10は、
図6に示すように、第1メニュー表示領域R10、第2メニュー表示領域R11及び第3メニュー表示領域R12を含む。
【0092】
第1メニュー表示領域R10では、ボタンB10が表示されている。ボタンB10は、ユーザが獲得している制御権、つまり照明制御の予約に係る情報をユーザが確認する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0093】
第2メニュー表示領域R11では、照明制御に対する1つ以上の制御権のうち、ユーザがログインした時刻から5分以内に開始日時となる少なくとも1つの制御権が存在する場合に、当該少なくとも1つの制御権に係る情報が表示される。具体的には、第2メニュー表示領域R11では、当該少なくとも1つの制御権に、少なくとも1つの情報表示領域R13が一対一に対応付けられて表示される。さらに、情報表示領域R13では、対応する制御権に含まれる施設識別子の施設の画像P10が表示される。
【0094】
第3メニュー表示領域R12では、ユーザが照明制御の予約を行う、つまり制御権を発行する場合に、ユーザが照明制御を行う施設を検索する際に利用可能な1つ以上の機能の一覧がボタン形式に表示される。本実施形態では、4つのボタンB11~B14が、ユーザによって利用可能な4つの機能(キーワード検索、場所検索、カレンダー検索、フリースポット検索)に一対一に対応付けられて第3メニュー表示領域R12に表示される。
【0095】
メニュー画面G10において、ボタンB10に対して所定の操作が行われると、情報端末20は、ログインに用いられたユーザ識別子と、予約(制御権)の一覧表示を要求する情報とを含む予約一覧要求情報をサーバ10に送信する。サーバ10の確認処理部133は、予約一覧要求情報を情報端末20から受け取ると、制御権に含まれる各種内容を情報端末20に表示させるための処理を行う。例えば、確認処理部133は、予約一覧要求情報に含まれるユーザ識別子に対応するすべての制御権(つまり、スケジュール情報)をスケジュール記憶部124から取得する。確認処理部133は、取得したすべての制御権を、予約一覧要求情報を送信した情報端末20に送信する。情報端末20は、サーバ10から取得したすべての制御権を基に、後述する予約一覧画面G20(
図7参照)を表示部21に表示する。
【0096】
メニュー画面G10において、情報表示領域R13に対して所定の操作(例えば、タップ操作)が行われると、情報端末20は、ログインに用いられたユーザ識別子と、演出作成を行う旨の情報とを含む要求情報をサーバ10に送信する。サーバ10の発行部131は、要求情報を受け取ると、設定事前情報を生成し、情報端末20に送信する。情報端末20は、設定事前情報を受け取ると、受け取った設定事前情報を基に、演出設定処理に行うための第1演出設定画面G50(
図10参照)を表示部21に表示する。
【0097】
メニュー画面G10において、ボタンB11~B14のいずれかのボタンに対して所定の操作が行われると、予約処理が開始される。このとき、情報端末20は、ログインに用いられたユーザ識別子と、所定の操作が行われたボタンに対応する検索による予約を行う旨の情報とを含む予約開始情報をサーバ10に送信する。サーバ10の発行部131は、所定の操作が行われたボタンに対応する検索に応じた画面を表示部21に表示させるために必要な情報を、情報端末20に送信する。情報端末20は、サーバ10から受け取った情報を基に、所定の操作が行われたボタンに対応する検索に応じた画面を表示部21に表示する。
【0098】
(4-3)予約一覧画面
予約一覧画面G20(
図7参照)は、ボタンB10に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。予約一覧画面G20は、
図7に示すように、一覧表示領域R20と、ボタン表示領域R21と、ユーザ名表示領域R22とを含む。
【0099】
一覧表示領域R20では、ユーザが獲得している1つ以上の制御権に係る情報、つまり照明システム30に対する制御の予約内容に係る情報が、制御権ごとに表示される。本実施形態の一覧表示領域R20では1つ以上の情報表示領域R23を含む。1つ以上(ここでは、2つ)の情報表示領域R23は、ユーザが獲得している1つ以上(ここでは、2つ)の制御権に係る情報(予約1、予約2)が一対一に対応付けられている。制御権に係る情報は、対応する情報表示領域R23で表示される。制御権に係る情報は、例えば照明制御が行われる期間(日時)、照明制御が行われる施設(場所)を含む。制御権に係る情報は、照明制御を行う施設の画像P20を含む。
【0100】
ボタン表示領域R21では、メニュー画面G10に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンB20が表示される。
【0101】
ユーザ名表示領域R22では、ログイン中のユーザ名が表示される。
【0102】
ユーザは、1つ以上の情報表示領域R23のうち1つの情報表示領域R23に対して所定の操作(例えば、タップ操作)を行う。情報端末20は、所定の操作を行った日時が所定の操作を行った情報表示領域R23に対応する制御権に含まれる開始日時前であるときには、後述する第1予約詳細画面G30(
図8参照)を表示部21に表示する。情報端末20は、所定の操作を行った日時が所定の操作を行った情報表示領域R23に対応する制御権に含まれる開始日時後、つまり照明制御を行う期間中であるときには、後述する第2予約詳細画面G40(
図9参照)を表示部21に表示する。
【0103】
情報端末20は、ボタンB20に対して所定の操作が行われた場合、メニュー画面G10を表示部21に表示する。
【0104】
(4-4)第1予約詳細画面
第1予約詳細画面G30は、1つ以上の情報表示領域R23のうち1つの情報表示領域R23に対して所定の操作が行われた日時が所定の操作を行った情報表示領域R23に対応する制御権に含まれる開始日時前である場合に、表示部21に表示される。第1予約詳細画面G30は、
図8に示すように、詳細表示領域R30と、ボタン表示領域R31と、ユーザ名表示領域R32とを含む。
【0105】
ユーザ名表示領域R32では、ログイン中のユーザ名が表示される。
【0106】
詳細表示領域R30では、予約一覧画面G20において所定の操作が行われた情報表示領域R23に対応する制御権に係る詳細情報、つまり照明システム30に対する制御の予約内容に係る詳細が、表示される。本実施形態の詳細表示領域R30では、所定の操作が行われた情報表示領域R23に対応する制御権に含まれる照明制御が行われる期間(日時)及び照明制御が行われる施設(場所)を含む。さらに、詳細表示領域R30では、照明制御を行う施設の画像P20及びボタンB30が表示される。ボタンB30は、照明制御が行われる場所、つまり照明制御が行われる施設が設けられた場所の地図を表示部21に表示させる際に、所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0107】
ボタン表示領域R31では、複数のボタンB31~B35が表示される。ボタンB31は、詳細表示領域R30で表示されている詳細情報に対応する制御権(照明制御の予約)をユーザが変更する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。例えば、開始日時等を変更する際に、ボタンB31に対して所定の操作が行われる。ボタンB32は、詳細表示領域R30で表示されている詳細情報に対応する制御権(照明制御の予約)をキャンセルする際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB33は、詳細表示領域R30で表示されている詳細情報に対応する制御権(照明制御の予約)をユーザの知人等である第三者に転送する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB34は、詳細表示領域R30で表示されている詳細情報に対応する制御権(照明制御の予約)に対応する照明システム30の演出設定を予め(照明制御の開始日時前に)行う際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB34は、予約一覧画面G20に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0108】
情報端末20は、ボタンB30に対して所定の操作が行われると、詳細表示領域R30で表示されている照明制御が行われる施設に対応する地図画像を表示部21に表示する。例えば、情報端末20は、ボタンB30に対して所定の操作が行われると、地図画像を要求する地図画像要求情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、地図画像要求情報を受け取ると、詳細表示領域R30で表示されている照明制御が行われる施設の住所を基に、外部装置から当該住所の地図画像を取得する。サーバ10は、取得した地図画像を情報端末20に送信する。
【0109】
情報端末20は、ボタンB31に対して所定の操作が行われると、詳細表示領域R30で表示されている詳細情報に対応する制御権、及び制御権の編集(変更)を要求する旨の情報を含む編集要求情報を、サーバ10に送信する。サーバ10は、編集要求情報を受け取ると、受け取った編集要求情報に含まれる制御権に基づいて、制御権の編集に必要な情報を、情報端末20に送信する。情報端末20は、制御権の編集に必要な情報を基に、制御権の編集を行うための画面を表示部21に表示する。ユーザが表示部21で表示された場面を用いて制御権の編集が完了すると、サーバ10は、情報端末20から編集(変更)後の制御権を受け取る。サーバ10は、スケジュール記憶部124が記憶している編集前の制御権を変更後の制御権に置き換える。
【0110】
情報端末20は、ボタンB32に対して所定の操作が行われると、詳細表示領域R30で表示されている詳細情報に対応する制御権、及びキャンセル処理を要求する旨の情報を含むキャンセル情報を、サーバ10に送信する。サーバ10の確認処理部133は、キャンセル情報を受け取ると、受け取ったキャンセル情報に含まれる制御権を、スケジュール記憶部124から削除する。
【0111】
情報端末20は、ボタンB33に対して所定の操作が行われると、制御権の転送に係る処理を行う。例えば、情報端末20は、ユーザ操作により、制御権の転送先である別のユーザの名称、通知先としてのメールアドレス等を受け取る。情報端末20の転送処理部223は、受け取った別のユーザのメールアドレスを基に、制御権の転送(譲渡)についての通知を電子メールで送信する。転送処理部223は、別のユーザの名称及びメールアドレスと、転送対象の制御権、つまり詳細表示領域R30で表示されている詳細情報に対応する制御権と、権利の転送に係る処理を要求する転送要求処理をサーバ10に送信する。これにより、情報端末20は、制御権を転送する機能を実現することができる。
【0112】
サーバ10は、転送要求処理を受け取る。サーバ10は、受け取った転送要求情報を用いて、転送対象の制御権に含まれるユーザ識別子を変更する。
【0113】
サーバ10は、転送要求情報に含まれる別のユーザの名称及びメールアドレスを含むユーザ関連情報が第1顧客情報記憶部121に存在する場合には、転送対象の制御権に含まれるユーザ識別子を別のユーザのユーザ識別子に置き換える。例えば、サーバ10は、スケジュール情報に含まれる複数の制御権のうち、転送要求情報に含まれる制御権と同一の制御権に含まれるユーザ識別子を、制御権の転送先である別のユーザのユーザ識別子に置き換える。これにより、ユーザ識別子の置き換え以降は、別のユーザによる演出設定が可能となる。
【0114】
サーバ10は、転送要求情報に含まれる別のユーザの名称及びメールアドレスを含むユーザ関連情報が第1顧客情報記憶部121に存在しない場合には、別のユーザが新規登録を行うまでの間は、仮の情報として別のユーザの名称に置き換える。例えば、サーバ10は、スケジュール情報に含まれる複数の制御権のうち、転送要求情報に含まれる制御権と同一の制御権に含まれるユーザ識別子を、別のユーザの名称に置き換える。サーバ10は、別のユーザが新規登録を終えると、仮の情報としての別のユーザの名称を、新規登録された別のユーザのユーザ識別子に置き換える。これにより、ユーザ識別子の置き換え以降は、別のユーザによる演出設定が可能となる。
【0115】
第1予約詳細画面G30においてボタンB33に対して所定の操作を行うことで、制御権の転送に係る機能が実現される。
【0116】
情報端末20は、ボタンB34に対して所定の操作が行われると、情報表示領域R13に対して所定の操作が行われた場合と同様に、演出設定処理に行うための第1演出設定画面G50(
図10参照)を表示部21に表示する。
【0117】
情報端末20は、ボタンB35に対して所定の操作が行われた場合、予約一覧画面G20を表示部21に表示する。
【0118】
(4-5)第2予約詳細画面
第2予約詳細画面G40は、1つ以上の情報表示領域R23のうち1つの情報表示領域R23に対して所定の操作が行われた場合であり、所定の操作を行った日時が照明制御を行う期間中である場合に、表示部21に表示される。第2予約詳細画面G40は、
図9に示すように、詳細表示領域R40と、ボタン表示領域R41とを含む。
【0119】
詳細表示領域R40では、所定の操作を行った日時が照明制御を行う期間中でるため、所定の操作が行われた情報表示領域R23に対応する制御権に含まれる終了日時(時刻)及び施設識別子に対応する施設名を含む。さらに、詳細表示領域R30では、照明制御を行う施設の画像P40及びボタンB40が表示される。ボタンB40は、詳細表示領域R40で表示されている施設名の施設に設けられた照明システム30に対してユーザがリアルタイムで照明制御する際に、所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0120】
ボタン表示領域R41では、ボタンB41が表示される。ボタンB34は、予約一覧画面G20に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0121】
情報端末20は、ボタンB41に対して所定の操作が行われると、情報表示領域R13に対して所定の操作が行われた場合と同様に、演出設定処理に行うための第1演出設定画面G50(
図10参照)を表示部21に表示する。
【0122】
情報端末20は、ボタンB35に対して所定の操作が行われた場合、予約一覧画面G20を表示部21に表示する。
【0123】
(4-6)第1演出設定画面
第1演出設定画面G50は、情報表示領域R13、ボタンB34及びボタンB40のうちいずれか1つに対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。第1演出設定画面G50は、
図10に示すように、制御内容表示領域R50と、ボタン表示領域R51とを含む。
【0124】
制御内容表示領域R50では、色設定ボックスB50と、速度設定ボタンB51と、変化パターン設定ボックスB53と、を表示する。
【0125】
色設定ボックスB50は、各照明機器の発光色を設定する際に用いられる。色設定ボックスB50では、複数(ここでは、5つ)の色が表示されている。ユーザは、表示された複数の色のうち1つの色を所定の操作(例えば、タップ操作)により指定することができる。また、ユーザは、表示されている複数の色において所望する色が存在しない場合には、色設定ボックスB50において左右にスライド操作を行うことで、色設定ボックスB50で表示される複数の色を変更することができる。これにより、ユーザは所望する色を検索し、設定することができる。なお、色設定ボックスB50では、最初に表示された複数の色のうち1つの色が既定色として設定されている。
【0126】
速度設定ボタンB51は、例えばスライドボタンであり、照明システム30に対する照明制御の変化パターンの変化速度を調整する際に用いられる。ユーザは、速度設定ボタンB51に含まれる操作ボタンB52に対してスライド操作を行い、操作ボタンB52を左又は右に移動させて、変化速度を調整する。速度設定ボタンB51では、最初に表示された時点では、操作ボタンB52は操作範囲での中央位置に設定されている。つまり、速度設定ボタンB51では、最初に表示された時点では、操作ボタンB52が中央位置ある場合に応じた速度が既定速度として設定されている。
【0127】
変化パターン設定ボックスB53は、照明システム30に対する照明制御の変化パターンを設定する際に用いられる。変化パターン設定ボックスB53では、変化パターンとして複数(ここでは、3つ)のパターンが表示されている。具体的には、変化パターン設定ボックスB53では、“流れる”、“移動”及び“点滅”がそれぞれ変化パターンとして表示されている。ここで、変化パターン“流れる”とは、複数の照明機器に対して発光色を制御することで、複数の色がまとまって流れるように見えるパターンである。変化パターン“移動”とは、複数の照明機器に対して点灯、消灯を制御することで、1つの色が移動して見えるパターンである。変化パターン“点滅”とは、複数の照明機器に対して点灯、消灯を制御することで、各照明機器が発光する色が点滅しているように見えるパターンである。変化パターン設定ボックスB53は、最初に表示された複数の変化パターンのうち1つの変化パターン(例えば、“点灯”)が既定変化パターンとして設定されている。
【0128】
ボタン表示領域R51では、複数のボタンB54~B56が表示される。ボタンB54は、別の演出設定方法で各照明機器に対してユーザが演出を設定する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB55は、ユーザが各照明機器に対する演出設定を詳細に行う際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB56は、第1演出設定画面G50に遷移する前の画面、つまりメニュー画面G10、第1予約詳細画面G30、第2予約詳細画面G40及び後述する投稿画面G160のいずれかの画面に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0129】
情報端末20は、演出設定処理において、色設定ボックスB50と、速度設定ボタンB51と、変化パターン設定ボックスB53において、発光色の設定、速度の設定及び変化パターンの設定のうち少なくとも1つの設定が行われると、ユーザ設定情報をサーバ10に送信する。ユーザ設定情報は、発光色の設定、速度の設定及び変化パターンの設定のうち少なくとも1つの設定が行われた時点で設定されている発光色、速度及び変化パターンを含む。サーバ10の演出作成部134は、情報端末20から受け取ったユーザ設定情報を基に演出設定情報を生成する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が照明制御の開始日時前である場合には、生成した演出設定情報を演出設定情報記憶部125に記憶する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が照明制御の期間中である場合には、生成した演出設定情報を照明制御部135に出力する。
【0130】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB54に対して所定の操作が行われた場合、第2演出設定画面G60(
図11参照)を表示部21に表示する。
【0131】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB55に対して所定の操作が行われた場合、第3演出設定画面G70(
図12参照)を表示部21に表示する。
【0132】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB56に対して所定の操作が行われた場合、第1演出設定画面G50に遷移する前の画面を表示部21に表示する。
【0133】
なお、色設定ボックスB50で表示する色の種類、速度設定ボタンB51で設定する速度の範囲、及び変化パターン設定ボックスB53で表示する変化パターンの種類は、全ての施設に対して同じである必要はない。すなわち、複数の施設のうち少なくとも1つの施設において、色設定ボックスB50で表示する色の種類、速度設定ボタンB51で設定する速度の範囲、及び変化パターン設定ボックスB53で表示する変化パターンの種類のうち少なくとも1つについては、他の施設と異なってもよい。これにより、照明制御システム1は、施設に応じて、設定可能な色の制限、変化パターンの変化速度の制限、及び変化パターンの制限のうち少なくとも1つの制限を行うことができる。
【0134】
例えば、照明制御システム1は、色設定ボックスB50で表示可能な色の範囲から、ライトアップの対象の施設の環境又は施設の周囲の環境にそぐわない色を排除してもよい。つまり、情報端末20は、施設の環境及び施設の周囲の環境に応じて、色の変化を許容することができる範囲のみを表示部21で表示してもよい。
【0135】
また、変化パターン設定ボックスB53において、変化パターンとして“点滅”が設定される場合には、残り2つの変化パターンのうち1つの変化パターンをも設定してもよい。
【0136】
(4-7)第2演出設定画面
第2演出設定画面G60は、ボタンB54に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。第2演出設定画面G60は、
図11に示すように、カテゴリ種別表示領域R60と、ボタン表示領域R61とを含む。
【0137】
カテゴリ種別表示領域R60は、ユーザが選択可能な1つ以上のカテゴリの各々に係る情報がボタン形式に表示される。本実施形態の一覧表示領域R20では、1つ以上(ここでは、3つ)のボタンB60~B62が、1つ以上(ここでは、3つ)のカテゴリに一対一に対応付けられて表示される。ここでは、ボタンB60は、施設(例えば、ABCタワー)に対して予め設定されている1つ以上の照明制御パターンを含むカテゴリに対応している。ボタンB61は、過去に施設(例えば、ABCタワー)に対する照明制御において、第三者から高い評価を受けた1つ以上の照明制御パターンを含むカテゴリに対応している。ボタンB62は、1人以上の他のユーザが過去に施設(例えば、ABCタワー)の照明システム30に対して行った1つ以上の照明制御パターンを含むカテゴリに対応している。
【0138】
ボタン表示領域R61では、ボタンB63が表示される。ボタンB63は、第1演出設定画面G50に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0139】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB60に対して所定の操作が行われた場合、制御対象の照明システム30が設けられた施設(対象施設)に対して予め設定されている1つ以上の照明制御パターンを表示部21に表示する。ユーザは、表示された1つ以上の照明制御パターンのうち1つの照明制御パターンを選択する。情報端末20は、ユーザが選択した照明制御パターンを含む情報をサーバ10に送信する。サーバ10の演出作成部134は、情報端末20から受け取った照明制御パターンに応じた、各照明機器の発光色、照明制御の変化パターン及び変化パターンの変化速度を含むユーザ設定情報を生成する。情報端末20は、生成したユーザ設定情報をサーバ10に送信する。サーバ10の演出作成部134は、情報端末20から受け取ったユーザ設定情報を基に、演出設定情報を生成する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が照明制御の開始日時前である場合には、生成した演出設定情報を演出設定情報記憶部125に記憶する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が照明制御の期間中である場合には、生成した演出設定情報を照明制御部135に出力する。
【0140】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB61に対して所定の操作が行われた場合、第三者から高い評価を受けた1つ以上の照明制御パターンを表示部21に表示する。以降は、ボタンB60に対して所定の操作が行われた場合と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0141】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB62に対して所定の操作が行われた場合、演出設定対象の施設に対して、1人以上の他のユーザが過去に照明制御を行った1つ以上の照明制御パターンを表示部21に表示する。以降は、ボタンB60に対して所定の操作が行われた場合と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0142】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB63に対して所定の操作が行われた場合、第1演出設定画面G50を表示部21に表示する。
【0143】
なお、ユーザが選択した照明制御パターンを用いた場合の施設のライトアップをプレビュー表示してもよい。
【0144】
(4-8)第3演出設定画面
第3演出設定画面G70は、ボタンB55に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。第3演出設定画面G70は、
図12に示すように、画像表示領域R70、第1ボタン表示領域R71及び第2ボタン表示領域R72を含む。
【0145】
画像表示領域R70では、照明制御の対象である照明システム30が設けられた施設の画像P70が表示される。例えば、画像表示領域R70で表示される画像P70は、施設としてABCタワーP71を含む。また、画像表示領域R70で表示されるABCタワーP71は、ライトアップされていない夜間の画像である。
【0146】
さらに、画像表示領域R70では、照明システム30が備える各照明機器の配置位置を表す円形状の図形(以下、丸印)P72が、画像P70に重畳されて表示される。
【0147】
第1ボタン表示領域R71は、複数(ここでは、2つ)のボタンB70,B71が表示される。ボタンB70,B71はラジオボタンであり、ボタンB70,B71のうち一方のボタンがユーザによって選択される。黒く表示されているボタン(ここでは、ボタンB71)が選択中のボタンである。
【0148】
ボタンB70は、ユーザが設定した発光色、変化パターン及び変化パターンの速度を即座に反映する場合に選択される。ボタンB70は、ユーザが設定した発光色、変化パターン及び変化パターンの速度に基づいたプレビュー表示を表示部21で行う場合に選択される。
【0149】
第2ボタン表示領域R72は、複数(ここでは、4つ)のボタンB72~B75が表示される。ボタンB72は、ユーザが制御対象の照明システム30の各照明機器の発光色を設定する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB73は、ユーザが照明システム30に対する照明制御の変化パターンの変化速度を調整する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB74は、ユーザが照明システム30に対する照明制御の変化パターンを設定する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB75は、第1演出設定画面G50に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0150】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB72に対して所定の操作が行われると、
図10で示す色設定ボックスB50を、更に表示部21に表示させ、各照明機器の発光色をユーザに設定させる。
【0151】
例えば、ユーザは、第3演出設定画面G70において、複数の照明機器(第3演出設定画面G70では丸印P72)を並びに沿って指をスライドさせて、発光色の設定の対象となる複数の照明機器を指定する。その後、色設定ボックスB50を用いて発光色を選択する。または、ユーザは、まず色設定ボックスB50を用いて発光色を選択する。その後、ユーザは、第3演出設定画面G70において、選択した発光色に対応する1つ以上の照明機器(第3演出設定画面G70では丸印P72)を指定する。第1ボタン表示領域R71において、ボタンB71が選択されている場合には、指定された1つ以上の照明機器(丸印P72)は、選択された発光色に対応する色で表示される。これにより、発光色についてのプレビュー表示が可能になる。そのため、ユーザは事前に施設がどのようにライトアップされるかを知ることができる。
【0152】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB73に対して所定の操作が行われると、
図10で示す速度設定ボタンB51を、更に表示部21に表示させ、各照明機器の変化パターンの変化速度をユーザに設定させる。第1ボタン表示領域R71において、ボタンB71が選択されている場合には、各照明機器(丸印P72)は、変化パターンに基づいて、選択された変化速度で変化して表示部21に表示される。これにより、変化パターンの変化速度についてのプレビュー表示が可能になる。そのため、ユーザは事前に施設がどのようにライトアップされるかを知ることができる。
【0153】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB74に対して所定の操作が行われると、
図10で示す変化パターン設定ボックスB53を、更に表示部21に表示させ、各照明機器の変化パターンをユーザに設定させる。第1ボタン表示領域R71において、ボタンB71が選択されている場合には、各照明機器(丸印P72)は、変化パターンに基づいて表示部21に表示される。これにより、変化パターンについてのプレビュー表示が可能になる。そのため、ユーザは事前に施設がどのようにライトアップされるかを知ることができる。
【0154】
情報端末20は、発光色、変化速度及び変化パターンについての設定が完了すると、完了時点で設定されている発光色、変化速度及び変化パターンを含むユーザ設定情報を生成する。情報端末20は、生成したユーザ設定情報をサーバ10に送信する。サーバ10の演出作成部134は、情報端末20から受け取ったユーザ設定情報を基に、演出設定情報を生成する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が照明制御の開始日時前である場合には、生成した演出設定情報を演出設定情報記憶部125に記憶する。演出作成部134は、演出設定情報を生成した日時が照明制御の期間中である場合には、生成した演出設定情報を照明制御部135に出力する。
【0155】
情報端末20は、演出設定処理において、ボタンB75に対して所定の操作が行われた場合、第1演出設定画面G50を表示部21に表示する。
【0156】
なお、変化パターン設定ボックスB53を用いて変化パターンを設定する際において、変化パターンとして“点滅”が設定される場合には、残り2つの変化パターンのうち1つの変化パターンをも設定してもよい。
【0157】
画像表示領域R70で表示される画像は、ユーザの位置に応じた画像を表示してもよい。例えば、照明システム30をリアルタイムで照明制御する場合、サーバ10は、ユーザの情報端末20の位置情報を情報端末20から取得する。サーバは。取得した位置情報を用いて、制御対象の照明システム30が設けられた施設からユーザまでの距離、及び当該施設を基準としたユーザの方角を特定する。サーバ10は、特定した距離及び方角に応じた施設の画像を情報端末20に送信し、表示部21に表示させる。
【0158】
情報端末20は、第1演出設定画面G50、第2演出設定画面G60及び第3演出設定画面G70を表示し、サーバ10と通信を行うことで、制御対象の照明システム30による施設のライトアップの演出設定の作成、演出の操作を行う機能を実現することができる。
【0159】
(4-9)キーワード検索画面
キーワード検索画面G80は、メニュー画面G10においてボタンB11に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。キーワード検索画面G80は、
図13に示すように、入力領域R80及びボタン表示領域R81を含む。
【0160】
入力領域R80は、キーワード入力領域W80を含む。キーワード入力領域W80では、施設の検索に用いるキーワードがユーザにより入力される。
【0161】
ボタン表示領域R81は、複数(ここでは、2つ)のボタンB80,B81が表示される。ボタンB80は、キーワード入力領域W80に入力されたキーワードを用いた施設の検索の実行をユーザが指示する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB81は、メニュー画面G10に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0162】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB80に対して所定の操作が行われると、キーワード入力領域W80に入力されたキーワード及びキーワード検索を指示する旨のキーワード検索指示情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、照明情報記憶部123にキーワード検索指示情報に含まれるキーワードを有する1つ以上の照明関連情報が存在するか否かを判断する。サーバ10は、キーワードを有する1つ以上の照明関連情報が存在する場合には、当該1つ以上の照明関連情報を取得し、取得した1つ以上の照明関連情報を検索結果として情報端末20に送信する。ユーザは、検索結果を基に、照明制御を行う施設を特定し、制御期間等の指定を行う。情報端末20は、照明制御を行う施設に係る情報、及び照明制御を行う期間を含む予約情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、予約情報を受け取ると、受け取った予約情報を基に、制御権を発行する。さらに、サーバ10は、対価情報も生成する。サーバ10は、ユーザに予約を確認させるための画像であって、後述する予約確認画面G180を表示部21に表示させるための情報として、発行した制御権及び対価情報を含む予約確認情報を情報端末20に送信する。情報端末20は、予約確認情報をサーバ10から受け取ると、受け取った予約確認情報を用いて、予約確認画面G180を表示部21に表示する。
【0163】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB81に対して所定の操作が行われた場合、メニュー画面G10を表示部21に表示する。
【0164】
(4-10)場所検索画面
場所検索画面G90は、メニュー画面G10においてボタンB12に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。場所検索画面G90は、
図14に示すように、第1ボタン表示領域R90、施設一覧表示領域R91及び第2ボタン表示領域R92を含む。
【0165】
第1ボタン表示領域R90では、複数(ここでは、2つ)のボタンB90,B91が表示される。ボタンB90は、ユーザの現在位置から所定の範囲内に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設を検索する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB91は、特定の場所(地域)を指定し、指定した場所に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設を検索する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0166】
施設一覧表示領域R91では、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設に係る情報の一覧が表示される。施設一覧表示領域R91で表示される施設に係る情報は、施設ごとに表示される。
【0167】
施設一覧表示領域R91は、1つ以上の情報表示領域R93を含む。1つ以上(ここでは、4つ)の情報表示領域R93は、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上(ここでは、4つ)の施設に一対一に対応付けられている。1つ以上の情報表示領域R93では、対応する施設に係る情報が表示される。施設に係る情報は、対応する施設の名称及び画像P90を含む。
【0168】
第2ボタン表示領域R92では、ボタンB92が表示される。ボタンB92は、メニュー画面G10に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0169】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB90に対して所定の操作が行われると、情報端末20の現在位置に係る情報を取得する。例えば、情報端末20は、GPS(Global Positioning System)により情報端末20の位置に係る情報を取得する。情報端末20は、取得した情報端末20の位置に係る情報を端末位置情報として、サーバ10に送信する。サーバ10は、端末位置情報に基づいて、情報端末20が存在する位置を中心として所定の範囲内に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設を検索する。サーバ10は、検索結果(検索により取得した1つ以上の施設に係る情報)を情報端末20に送信する。情報端末20は、検索結果を基に、後述する施設表示画面G100を表示部21に表示する。
【0170】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB91に対して所定の操作が行われると、後述するスポット表示画面G120を表示部21に表示する。
【0171】
ユーザは、予約処理において、1つ以上の情報表示領域R93のうち1つの情報表示領域R93に対して所定の操作(例えば、タップ操作)を行う。情報端末20は、所定の操作が行われた情報表示領域R93に対応する施設(指定された施設)に対して、照明制御を行う期間等の指定を受け付ける。情報端末20は、指定された施設に係る情報、及び照明制御を行う期間を含む予約情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、予約情報を受け取ると、受け取った予約情報を基に、制御権を発行する。さらに、サーバ10は、対価情報も生成する。サーバ10は、予約確認情報を情報端末20に送信する。情報端末20は、予約確認情報をサーバ10から受け取ると、受け取った予約確認情報を用いて、予約確認画面G180を表示部21に表示する。
【0172】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB92に対して所定の操作が行われた場合、メニュー画面G10を表示部21に表示する。
【0173】
(4-11)施設表示画面
施設表示画面G100は、場所検索画面G90においてボタンB90に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。施設表示画面G100は、
図15に示すように、施設表示領域R100及びボタン表示領域R101を含む。
【0174】
施設表示領域R100では、ユーザの現在位置から所定の範囲内に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設に係る情報の一覧が表示される。施設表示領域R100で表示される施設に係る情報は、施設ごとに表示される。
【0175】
施設表示領域R100は、1つ以上の情報表示領域R102を含む。1つ以上(ここでは、2つ)の情報表示領域R102は、ユーザの現在位置から所定の範囲内に存在し、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上(ここでは、2つ)の施設に一対一に対応付けられている。1つ以上の情報表示領域R102では、対応する施設に係る情報が表示される。情報表示領域R102で表示される施設に係る情報は、対応する施設の名称、ユーザの情報端末20から対応する施設までの距離に係る情報及び対応する施設の画像P90を含む。例えば、施設“ABCタワー”に対する施設に係る情報には、情報端末20から施設までの距離“200m”が含まれる。
【0176】
施設表示領域R100では、ボタンB100が更に表示される。ボタンB100は、ユーザを中心として、ユーザの現在位置から所定の範囲内に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設の位置を表す地図を、表示部21に表示させる際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0177】
ボタン表示領域R101では、ボタンB101が表示される。ボタンB101は、場所検索画面G90に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0178】
ユーザは、予約処理において、1つ以上の情報表示領域R102のうち1つの情報表示領域R102に対して所定の操作(例えば、タップ操作)を行う。情報端末20は、所定の操作が行われた情報表示領域R102に対応する施設(指定された施設)に対して、照明制御を行う期間等の指定を受け付ける。情報端末20は、指定された施設に係る情報、及び照明制御を行う期間を含む予約情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、予約情報を受け取ると、受け取った予約情報を基に、制御権を発行する。さらに、サーバ10は、対価情報も生成する。サーバ10は、予約確認情報を情報端末20に送信する。情報端末20は、予約確認情報をサーバ10から受け取ると、受け取った予約確認情報を用いて、予約確認画面G180を表示部21に表示する。
【0179】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB100に対して所定の操作が行われると、表示部21に表示する地図に係る情報(地図情報)を要求する地図要求情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、地図要求情報を取得すると、ユーザの現在位置を中心とし、ユーザの現在位置から所定の範囲内に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設を含む地図に係る地図情報を情報端末20に送信する。情報端末20は、サーバ10からの地図情報を用いて、後述する地図表示画面G110を表示部21に表示する。
【0180】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB101に対して所定の操作が行われた場合、場所検索画面G90を表示部21に表示する。
【0181】
(4-12)地図表示画面
地図表示画面G110は、施設表示画面G100においてボタンB100に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。地図表示画面G110は、
図16に示すように、地図表示領域R110及びボタン表示領域R111を含む。
【0182】
地図表示領域R110では、ユーザの現在位置を中心とし、ユーザの現在位置から所定の範囲内に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設を含む地
図M110が表示される。また、地図表示領域R110では、ユーザを表す図形u110、及びユーザの現在位置から所定の範囲内に存在する、照明制御が可能な照明システム30を有する1つ以上の施設を表す図形(以下、丸印)u111,u112が、地
図M110に重畳されて表示される。これにより、ユーザは、自身と各施設との距離感を得ることができる。
【0183】
地図表示領域R110は、情報表示領域R112を更に含む。情報表示領域R112では、丸印u111,u112のうち選択されている丸印に対応する施設の名称(ここでは、ABCタワー)が表示される。このとき、丸印u111,u112のうち選択されている丸印は黒の丸印で、選択されていない丸印が白の丸印で、それぞれ表示される。
【0184】
ボタン表示領域R111では、ボタンB110が表示される。ボタンB110は、施設表示画面G100に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0185】
情報端末20は、予約処理において、情報表示領域R112に対して所定の操作(例えば、タップ操作)が行われると、対応する施設(指定された施設)に対して照明制御を行う期間等の指定を受け付ける。情報端末20は、指定された施設に係る情報、及び照明制御を行う期間を含む予約情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、予約情報を受け取ると、受け取った予約情報を基に、制御権を発行する。さらに、サーバ10は、対価情報も生成する。サーバ10は、予約確認情報を情報端末20に送信する。情報端末20は、予約確認情報をサーバ10から受け取ると、受け取った予約確認情報を用いて、予約確認画面G180を表示部21に表示する。
【0186】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB110に対して所定の操作が行われた場合、施設表示画面G100を表示部21に表示する。
【0187】
(4-13)スポット表示画面
スポット表示画面G120は、場所検索画面G90においてボタンB91に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。スポット表示画面G120は、
図17に示すように、スポット表示領域R120及びボタン表示領域R121を含む。
【0188】
スポット表示領域R120では、特定の場所としてのスポットを特定するために、1つ以上の地域が表示される。スポット表示領域R120は、複数(ここでは、3つ)の情報表示領域R122~R124を含む。複数(ここでは、3つ)の情報表示領域R122~R124は、複数(ここでは、3つ)の地域に一対一に対応付けられている。複数(ここでは、3つ)の情報表示領域R122~R124では、対応する地域の名称が表示される。
【0189】
ボタンB120は、AA地域で設けられた1つ以上の施設のうち1つの施設の照明システム30を制御する場合に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB121は、BB地域で設けられた1つ以上の施設のうち1つの施設の照明システム30を制御する場合に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB122は、CC地域で設けられた1つ以上の施設のうち1つの施設の照明システム30を制御する場合に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0190】
ボタン表示領域R121では、ボタンB120が表示される。ボタンB120は、場所検索画面G90に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0191】
情報端末20は、予約処理において、情報表示領域R122~R124のうちいずれか1つの情報表示領域に対して所定の操作(例えば、タップ操作)が行われると、所定の操作が行われた情報表示領域に対応する地域における1つ以上の施設の一覧を表示する。ユーザは、表示された1つ以上の施設のうち1つの施設を選択する。情報端末20は、選択された施設に対して、照明制御を行う期間等の指定を受け付ける。情報端末20は、指定された施設に係る情報、及び照明制御を行う期間を含む予約情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、予約情報を受け取ると、受け取った予約情報を基に、制御権を発行する。さらに、サーバ10は、対価情報も生成する。サーバ10は、予約確認情報を情報端末20に送信する。情報端末20は、予約確認情報をサーバ10から受け取ると、受け取った予約確認情報を用いて、予約確認画面G180を表示部21に表示する。
【0192】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB120に対して所定の操作が行われた場合、場所検索画面G90を表示部21に表示する。
【0193】
(4-14)カレンダー表示画面
カレンダー表示画面G130は、メニュー画面G10においてボタンB13に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。カレンダー表示画面G130は、
図18に示すように、カレンダー表示領域R130及びボタン表示領域R131を含む。
【0194】
カレンダー表示領域R130では、年選択領域R132及び月選択領域R133を含む。年選択領域R132では、プルダウン表示により、照明制御を行う年が選択される。月選択領域R133では、プルダウン表示により、照明制御を行う月が選択される。
【0195】
カレンダー表示領域R130は、日表示領域R134を含む。日表示領域R134では、選択された年月に対応する各日がカレンダー形式で表示される。
【0196】
ユーザは、日表示領域R134で表示される複数の日のうち、照明制御を予約したい日が表示された領域に対して所定の操作(例えば、タップ操作)を行う。これにより、ユーザは、照明制御を予約したい日を選択することができる。
【0197】
ボタン表示領域R131では、ボタンB133が表示される。ボタンB133は、メニュー画面G10に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0198】
情報端末20は、予約処理において、カレンダー表示画面G130において、日表示領域R134で表示される複数の日のうちいずれかの日が表示された領域に対して所定の操作が行われると、後述する予約可能一覧画面G140を表示部21に表示する。
【0199】
情報端末20は、予約処理において、ボタンB133に対して所定の操作が行われた場合、メニュー画面G10を表示部21に表示する。
【0200】
(4-15)予約可能一覧画面
予約可能一覧画面G140は、カレンダー表示画面G130において複数の日のうちいずれかの日に対応するボタンに対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。予約可能一覧画面G140は、
図19に示すように、一覧表示領域R140及びボタン表示領域R141を含む。
【0201】
一覧表示領域R140では、カレンダー表示画面G130でユーザが選択した日において、予約が可能な施設に係る情報の一覧が、施設ごとに表示される。一覧表示領域R140は、1つ以上の情報表示領域R142を含む。1つ以上(ここでは、2つ)の情報表示領域R142は、1つ以上(ここでは、2つ)の予約が可能な施設に一対一に対応付けられている。1つ以上の情報表示領域R142では、対応する予約が可能な施設に係る情報が表示される。予約が可能な施設に係る情報は、予約が可能な施設の名称、予約が可能な時間帯及び予約が可能な施設の画像P140を含む。
【0202】
ボタン表示領域R141では、カレンダー表示画面G130に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンB140が表示される。
【0203】
ユーザは、予約処理において、1つ以上の情報表示領域R142のうち1つの情報表示領域R142に対して所定の操作(例えば、タップ操作)を行う。情報端末20は、所定の操作が行われた情報表示領域R142に対応する施設(指定された施設)に対して、照明制御を行う期間等の指定を受け付ける。情報端末20は、指定された施設に係る情報、及び照明制御を行う期間を含む予約情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、予約情報を受け取ると、受け取った予約情報を基に、制御権を発行する。さらに、サーバ10は、対価情報も生成する。サーバ10は、予約確認情報を情報端末20に送信する。情報端末20は、予約確認情報をサーバ10から受け取ると、受け取った予約確認情報を用いて、予約確認画面G180を表示部21に表示する。
【0204】
情報端末20は、ボタンB140に対して所定の操作が行われた場合、カレンダー表示画面G130を表示部21に表示する。
【0205】
(4-16)フリースポット一覧画面
フリースポット一覧画面G150は、メニュー画面G10においてボタンB14に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。フリースポット一覧画面G150は、
図20に示すように、フリースポット一覧表示領域R150及びボタン表示領域R151を含む。
【0206】
ここで、フリースポットとは、制御権を有するイベント会社等のユーザ(親ユーザ)により当該制御権で制御可能な期間において照明制御システム1にログインした1人以上の他のユーザ(子ユーザ)が自由に照明制御を行うことが許可された施設である。この場合、1つの制御権が、親ユーザ(上記では、イベント会社)及び1人以上の子ユーザで共有されることになる。また、対価は、親ユーザのみに発生する。施設がフリースポットとして利用される場合は、制御権は、照明制御可能な期間において制御対象の施設をフリースポットとして利用する旨の情報(フリースポット情報)を、更に含む。
【0207】
フリースポット一覧表示領域R150では、予約が可能な施設に係る情報の一覧が、施設ごとに表示される。フリースポット一覧表示領域R150は、1つ以上の情報表示領域R152を含む。1つ以上(ここでは、2つ)の情報表示領域R152は、1つ以上(ここでは、2つ)のフリースポットである施設に一対一に対応付けられている。1つ以上の情報表示領域R152では、対応するフリースポットである施設に係る情報が表示される。フリースポットである施設に係る情報は、子ユーザが利用(制御)可能な施設の名称、利用可能な時間帯及び当該施設の画像P150を含む。ここでは、スケジュール記憶部124が記憶している1つ以上の制御権のうちフリースポット情報を含むすべての制御権に基づいた1つ以上のフリースポットである施設に係る情報が、フリースポット一覧表示領域R150に表示される。
【0208】
ボタン表示領域R151では、メニュー画面G10に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンB150が表示される。
【0209】
情報端末20は、1つ以上の情報表示領域R152のうち1つの情報表示領域R152に対して所定の操作(例えば、タップ操作)が行われると、後述する投稿画面G160を表示部21に表示する。
【0210】
情報端末20は、ボタンB150に対して所定の操作が行われた場合、メニュー画面G10を表示部21に表示する。
【0211】
(4-17)投稿画面
投稿画面G160は、1つ以上の情報表示領域R152のうち1つの情報表示領域R512に対して所定の操作が行われた場合に、表示部21に表示される。投稿画面G160は、
図21に示すように、画像表示領域R160及びボタン表示領域R161を含む。
【0212】
画像表示領域R160では、投稿画面G160が表示された時点で、所定の操作が行われた情報表示領域R152に対応する施設のリアルタイムの画像P160が表示される。画像表示領域R160では、投稿画面G160が表示された時点で演出を行っているユーザの名称(図示例では、ユーザB)及び演出対象の施設名(図示例では、ABCタワー)が、更に表示される。
【0213】
ボタン表示領域R161では、2つのボタンB160,B161が表示される。ボタンB160が、画像表示領域R160で表示されている施設に対して演出を行う場合に、所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB161は、フリースポット一覧画面G150に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0214】
情報端末20は、ボタンB160に対して所定の操作が行われると、画像表示領域R160で表示されている施設に対して演出設定を行うための画像、例えば第1演出設定画面G50を表示する。ユーザが第1演出設定画面G50に対して画面操作を行うことで、情報端末20は、ユーザ設定情報を生成する。情報端末20は、生成したユーザ設定情報をサーバ10に送信する。サーバ10の演出作成部134は、情報端末20から受け取ったユーザ設定情報を基に、演出設定情報を生成する。投稿画面G160が表示部21に表示された時刻は施設がフリースポットとして利用可能な期間に含まれるため、演出作成部134は、生成した演出設定情報を照明制御部135に出力する。
【0215】
情報端末20は、ボタンB161に対して所定の操作が行われた場合、フリースポット一覧画面G150を表示部21に表示する。
【0216】
(4-18)投稿確認画面
投稿確認画面G170は、ユーザがフリースポットの施設に設けられた照明システム30に対して演出設定した後に、当該ユーザの演出設定でライトアップされた施設の動画を視聴するために、表示部21に表示される。この場合、投稿確認画面G170で表示される動画は、動画配信システム80と連携することで取得可能である。
【0217】
投稿確認画面G170は、
図22に示すように、確認画像表示領域R170及びボタン表示領域R171を含む。
【0218】
確認画像表示領域R170では、ユーザの演出設定を基にライトアップされた施設の画像(動画)がリアルタイムで表示される。確認画像表示領域R170では、設定演出(投稿)を行ったユーザの名称(図示例では、ユーザA)及び演出対象の施設名(図示例では、ABCタワー)が、更に表示される。
【0219】
ボタン表示領域R171では、ボタンB170が表示される。ボタンB170は、動画の視聴を終了する場合に、所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0220】
情報端末20は、ボタンB170に対して所定の操作が行われた場合、投稿確認画面G170の表示を終了する。
【0221】
(4-19)予約確認画面
予約確認画面G180は、予約内容、つまりユーザが購入しようとする制御権の内容をユーザが確認する際に、表示部21に表示される。予約確認画面G180は、
図23に示すように、予約内容表示領域R180及びボタン表示領域R181を含む。
【0222】
予約内容表示領域R180では、サーバ10から受け取った予約確認情報に含まれる制御権及び対価情報が表示される。具体的には、予約内容表示領域R180では、ユーザが照明制御を行う日時(開始日時、終了日時)、施設の名称、当該施設の住所及び対価情報で表される対価が表示される。予約内容表示領域R180では、施設の画像P180が、更に表示される。
【0223】
ボタン表示領域R181では、複数(ここでは、2つ)のボタンB180,B181が表示される。ボタンB180は、予約内容が正しい場合に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB181は、予約確認画面G180に遷移する前の画面に画面遷移する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0224】
情報端末20は、ボタンB80に対して所定の操作が行われると、後述する予約確定画面G190を表示部21に表示する。
【0225】
情報端末20は、ボタンB181に対して所定の操作が行われた場合、予約確認画面G180に遷移する前の画面を、表示部21に表示する。
【0226】
(4-20)予約確定画面
予約確定画面G190は、ユーザが予約内容に同意し、当該予約内容に対する制御権を購入する際に、表示部21に表示される。予約確定画面G190は、
図24に示すように、予約確定表示領域R190及びボタン表示領域R191を含む。
【0227】
予約確定表示領域R190では、ユーザが照明制御を行う日時(開始日時、終了日時)、施設の名称、当該施設の住所及び対価情報で表される対価が表示される。予約確定表示領域R190では、施設の画像P190が、更に表示される。すなわち、予約確定表示領域R190では、予約確認画面G180の予約内容表示領域R180で表示される内容と同一の内容が表示される。
【0228】
ボタン表示領域R191では、複数(ここでは、2つ)のボタンB190,B191が表示される。ボタンB190は、ユーザが予約内容に同意し、当該予約内容に対する制御権を購入する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。ボタンB191は、制御権の購入を中止する際に所定の操作(例えば、押操作)が行われるボタンである。
【0229】
情報端末20は、ボタンB190に対して所定の操作が行われると、予約確定情報をサーバ10に送信する。予約確定情報は、制御権を含む。サーバ10の決済部132は、予約確定情報を受け取ると、受け取った予約確定情報に含まれる制御権に対する決済を行う。決済部132で制御権の売買が正常に完了すると、発行部131は、発行した制御権を、制御対象の照明システム30が設けられた施設の施設識別子及び対価情報に対応付けて、スケジュール記憶部124に記憶する。
【0230】
情報端末20は、ボタンB191に対して所定の操作が行われた場合、制御権の購入手続きを中断し、予約確定画面G190の表示を終了する。
【0231】
(5)利点
従来、複数の照明機器を含む照明システム30に対する照明制御を行い、施設のライトアップを行う場合、施設のオーナが所有する照明システム30を用いて照明制御を行うことが考えられる。個人のユーザが、施設のライトアップを行う場合、施設のオーナに許可をとり、使用料として多額のお金を支払う場合がある。多額のお金を支払うことは、個人のユーザでは困難である。
【0232】
そこで、本実施形態では、照明制御システム1は、管理部としてのスケジュール記憶部124と、発行部131と、制御部としての情報端末20と、を備える。スケジュール記憶部124は、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。発行部131は、制御権を発行する。情報端末20は、制御権を獲得することによって制御対象に対して照明制御を行う。
【0233】
この構成の照明制御システム1を用いることで、施設のライトアップを企画するイベント会社が制御権を個人のユーザに分配することで、個人のユーザは、自身の好みに応じたライトアップを行うことができる。なお、施設のライトアップを企画するのは、イベント会社に限らない。例えば、施設内のテナント(例えば、レストラン)、ホテル、結婚式場、挙式の運営会社が、施設のライトアップを企画してもよい。
【0234】
したがって、上記照明制御システム1は、ユーザに対して当該ユーザが所有しない制御対象である照明システム30の照明制御を行わせることができる。
【0235】
また、施設のライトアップを企画するイベント会社は、施設のオーナに使用料を支払う。そのため、イベント会社は、使用料に基づいて、各ユーザに分配する制御権の対価を決定することで、ビジネスとして成立させることが可能となる。
【0236】
また、動画配信システム80は、ライトアップの動画を第三者に配信し、第三者からの評価を得る。照明制御システム1は、当該評価を取得する。そのため、ライトアップを行ったユーザに対して、評価を基に、再度ライトアップを行う意欲を高めさせることができる。
【0237】
さらに、ライトアップの動画を第三者に視聴させることで、第三者に対して、ライトアップについて興味を持たせることも可能となる。そのため、興味を持った第三者にも制御権を獲得させることが可能になる。
【0238】
したがって、ライトアップを行うための照明システム30に対する照明制御の制御権の分配というサービスの価値を高めることができる。
【0239】
また、情報端末20は、予約処理に係る画面を表示し、サーバ10と通信を行うことで、施設のライトアップを行うために当該施設の照明システム30に対する制御権の取得(予約)、課金等の機能を実現することができる。予約処理に係る画面は、例えば、キーワード検索画面G80、場所検索画面G90、カレンダー表示画面G130、予約確認画面G180及び予約確定画面G190等である。
【0240】
(6)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
【0241】
(6-1)変形例1
上記実施形態では、第1コントローラ40と第2コントローラ60とは、個別の装置する構成としたが、この構成に限定されない。第1コントローラ40と第2コントローラ60とは1つの統合コントローラとして構成されてもよい。この場合、統合コントローラは、切替装置70を備え、照明制御の制御元を、サーバ10及び操作装置50のいずれかに切り替える。
【0242】
(6-2)変形例2
上記実施形態では、制御権をユーザの知人等の第三者に転送することで、第三者が演出設定を行うことが可能となる構成としたが、この構成に限定されない。
【0243】
照明制御システム1は、制御権のうち一部の制御権を第三者に転送する構成であってもよい。例えば、制御権を有するユーザが照明制御の対象である照明システム30に対して演出設定を行い、演出設定された内容で照明制御を行う指示を制御権として知人等の第三者に転送してもよい。
【0244】
(6-3)変形例3
上記実施形態において、ユーザが設定した演出設定の内容が施設の環境又は施設の周囲の環境にそぐわない場合には、ユーザに対して警告を通知してもよい。
【0245】
例えば、サーバ10は、施設の環境及び施設の周囲の環境にそぐわない演出設定(禁止用演出設定)を予め記憶している。サーバ10は、ユーザが設定した演出設定の内容が、禁止用演出設定の内容と同一又は類似する場合には、ユーザの情報端末20に警告を通知する。ここで、類似とは、禁止用演出設定で設定された発光色の配色と、ユーザが設定した演出設定に含まれる発光色の配色とは、所定割合以上一致することをいう。
【0246】
(6-4)変形例4
上記実施形態において、照明システム30は、プロジェクタであってもよい。つまり、照明制御システム1は、プロジェクションマッピングの照明制御に用いてもよい。
【0247】
または、照明制御システム1は、各照明機器を直接照明として、つまりイルミネーションとして用いてもよい。
【0248】
または、照明制御システム1は、照明システム30としてモニターを利用してもよい。この場合、照明システム30の各照明機器は、モニターの各発光素子に対応し、直接照明として利用される。
【0249】
(6-5)変形例5
上記実施形態において、照明制御システム1は、ユーザによって照明された照明システム30の発光による施設のライトアップを行うともに、施設内の別の照明機器の点灯、調光及び調色のうち少なくとも1つを制御してもよい。または、照明制御システム1は、ユーザによって照明された照明システム30の発光による施設のライトアップを行うともに、施設のライトアップを鑑賞することができる別の施設内の照明機器の点灯、調光及び調色のうち少なくとも1つを制御してもよい。
【0250】
(6-6)変形例6
上記実施形態において、照明制御システム1は、所定の物体の変化に応じて、照明システム30に対して演出設定に基づく照明制御を行ってもよい。
【0251】
例えば、所定の物体が車両等の移動体である場合には、照明制御システム1は、各照明機器の光が移動体を追いかけるように、照明システム30に対して演出設定に基づく照明制御を行ってもよい。
【0252】
(6-7)変形例7
上記実施形態において、制御権は、照明制御を行う期間として開始日時と終了日時とを含む構成としたが、この構成に限定されない。
【0253】
制御権は、照明制御の開始日時のみを含んでもよい。この場合、スケジュール記憶部124は、制御権の他、上記所定時間(10分)を記憶する。情報端末20は、開始日時から所定時間の間(例えば、開始日時から10分間)、サーバ10を介して照明システム30の制御を行うことができる。つまり、スケジュール記憶部124は、照明制御を行う期間及び上記所定時間等、制御対象に対して照明制御を行うことを許可する期間を基に制御権を管理する構成であればよい。
【0254】
(6-8)変形例8
上記実施形態において、制御権が照明制御を行う期間を含むことは必須ではない。照明制御を行う期間を基に制御権を管理することができる構成であればよい。
【0255】
(6-9)変形例9
上記実施形態において、情報端末20は、制御権の移転に係る情報を他の情報端末に直接通知する構成としたが、この構成に限定されない。
【0256】
情報端末20は、制御権の移転に係る情報を、サーバ10を介して他の情報端末に通知してもよい。この場合、サーバ10は、他の情報端末のユーザが照明制御システム1に登録されていない場合には、制御権の移転に係る情報とともに、登録を促す情報を他の情報端末に送信する。
【0257】
(6-10)変形例10
上記実施形態において、操作装置50は、さらに、照明の演出に係るデータ(上述した演出設定情報に相当)を受け付け、第2コントローラ60に記憶させる機能を有してもよい。このとき、例えば、第2コントローラ60は、操作装置50からの指示により、予め記憶している照明の演出に係るデータに基づく照明制御信号を、切替装置70に出力する。
【0258】
(6-11)その他の変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、照明制御システム1と同様の機能は、照明制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る照明制御方法は、管理ステップと、発光ステップと、制御ステップと、を含む。管理ステップは、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。発光ステップは、制御権を発行する。制御ステップは、制御権を獲得することによって制御対象に対して照明制御を行う。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した照明制御方法として機能させるためのプログラムである。
【0259】
本開示における照明制御システム1又は照明制御方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における照明制御システム1又は照明制御方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
【0260】
コンピュータシステムである照明制御システム1は、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。例えば、照明制御システム1の少なくとも一部の機能は、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
【0261】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の照明制御システム(1)は、管理部(例えば、スケジュール記憶部124)と、発行部(131)と、制御部(例えば、情報端末20)と、を備える。管理部は、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。発行部(131)は、制御権を発行する。制御部は、制御権を獲得することによって制御対象に対して照明制御を行う。
【0262】
この構成によると、制御権を獲得することによって制御対象に対して照明制御することができる。例えば、ユーザが所有しない制御対象の照明制御を当該ユーザに行わせることができる。
【0263】
第2の態様の照明制御システム(1)では、第1の態様において、制御部は、制御権を獲得すると、制御対象に対する照明制御をリアルタイムに行う。
【0264】
この構成によると、制御対象に対する照明制御をリアルタイムに行うことができる。そのため、照明制御を行うユーザは、照明制御を行うとともに、照明制御による変化を楽しむことができる。
【0265】
第3の態様の照明制御システム(1)では、第1又は第2の態様において、管理部は、制御対象に対する照明制御を行うことを許可する期間を基に制御権を管理する。
【0266】
この構成によると、期間を基に照明制御の許否を判断することができる。
【0267】
第4の態様の照明制御システム(1)では、第3の態様において、管理部は、期間としてカレンダー情報を基に制御権を管理する。
【0268】
この構成によると、カレンダー情報を基に照明制御の許否を判断することができる。
【0269】
第5の態様の照明制御システム(1)では、第4の態様において、管理部は、カレンダー情報として、制御対象に対する照明制御の開始日時及び終了日時を基に制御権を管理する。
【0270】
この構成によると、開始日時及び終了日時を基に照明制御の許否を判断することができる。
【0271】
第6の態様の照明制御システム(1)では、第1~第5のいずれかの態様において、管理部は、制御権の発行先と、制御権との対応関係を管理する。
【0272】
この構成によると、制御権の発行先を管理することができる。
【0273】
第7の態様の照明制御システム(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、発行部(131)は、制御権の発行と引き換えに、制御権の対価となる対価情報を発生させる。
【0274】
この構成によると、制御権を売買が成立したユーザにのみ与えることができる。
【0275】
第8の態様の照明制御システム(1)は、第1~第7のいずれかの態様において、評価取得部(138)を、更に備える。評価取得部(137)は、制御部が実行した制御対象の照明制御に対しての評価を取得する。
【0276】
この構成によると、照明制御を行ったユーザは、評価を基に、制御権の獲得の意欲を高めることができる。
【0277】
第9の態様の照明制御システム(1)では、第1~第8のいずれかの態様において、制御部は、通信機能及び制御対象に対する照明制御に係る操作を受け付けるユーザインタフェース機能を有する情報端末(20)である。
【0278】
この構成によると、情報端末(20)を用いて照明制御を行うことができる。
【0279】
第10の態様の照明制御システム(1)では、第9の態様において、情報端末(20)は、制御権の移転に係る情報を、他の情報端末に通知するように構成されている。
【0280】
この構成によると、制御権の移転を可能とすることができる。
【0281】
第11の態様の照明制御システム(1)では、第1~第10のいずれかの態様において、制御対象は、景観照明である。
【0282】
この構成によると、制御権を有するユーザは、景観照明に対して照明制御を行うことで、例えばライトアップによる照明空間を創出することができる。
【0283】
第12の態様の照明制御方法は、管理ステップと、発行ステップと、制御ステップと、を含む。管理ステップは、制御対象の照明制御に関する制御権を管理する。発行ステップは、制御権を発行する。制御ステップは、制御権を獲得することによって制御対象に対して照明制御を行う。
【0284】
この照明制御方法によると、制御権を獲得することによって制御対象に対して照明制御することができる。例えば、ユーザが所有しない制御対象の照明制御を当該ユーザに行わせることができる。
【0285】
第13の態様のプログラムは、コンピュータに、第12の態様の照明制御方法を実行させるためのプログラムである。
【0286】
このプログラムによると、制御権を獲得することによって制御対象に対して照明制御することができる。例えば、ユーザが所有しない制御対象の照明制御を当該ユーザに行わせることができる。
【符号の説明】
【0287】
1 照明制御システム
10 サーバ
20 情報端末(制御部)
124 スケジュール記憶部(管理部)
131 発行部
137 評価取得部