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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】紙袋および紙袋の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/25 20060101AFI20240202BHJP
   B65D 30/20 20060101ALI20240202BHJP
   B65D 33/14 20060101ALI20240202BHJP
【FI】
B65D33/25 A
B65D30/20 A
B65D33/14 Z
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019109685
(22)【出願日】2019-06-12
(65)【公開番号】P2020200093
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】500163366
【氏名又は名称】出光ユニテック株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】591034512
【氏名又は名称】石川株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】土井 正人
(72)【発明者】
【氏名】吉村 熙晟
(72)【発明者】
【氏名】山本 真嗣
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0279484(US,A1)
【文献】特開2018-131252(JP,A)
【文献】特開平11-171212(JP,A)
【文献】米国特許第05938339(US,A)
【文献】特開2006-055280(JP,A)
【文献】特開2017-001688(JP,A)
【文献】特開平08-133303(JP,A)
【文献】特開2005-297431(JP,A)
【文献】特開2006-213366(JP,A)
【文献】特開2006-044706(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0247001(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0021285(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/25
B65D 30/20
B65D 33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有し、上端部では前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間が封止され、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口が形成される袋本体と、
互いに対向して間に前記開口に連通する空間を形成する第1延長面および第2延長面を有する延長部材と、
前記第1延長面の内側に取り付けられる第1部材、および前記第2延長面の内側に取り付けられる第2部材を含むジッパーテープと
を備え
前記袋本体の上端部で前記第1面および前記第2面をそれぞれ外側に折り返し、前記第1ガセット面および前記第2ガセット面を前記第2面とともに前記第2面の外側に折り返すことによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋。
【請求項2】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有し、上端部では前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間が封止され、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口が形成される袋本体と、
互いに対向して間に前記開口に連通する空間を形成する第1延長面および第2延長面を有する延長部材と、
前記第1延長面の内側に取り付けられる第1部材、および前記第2延長面の内側に取り付けられる第2部材を含むジッパーテープと
を備え、
前記上端部で前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側と前記第2面の外側とにまたがるテープを接着することによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋。
【請求項3】
前記延長部材の側端部の近傍で前記第1延長面および前記第2延長面を貫通して取り付けられる留め具をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の紙袋。
【請求項4】
前記延長部材は、前記袋本体よりも広幅であり、前記第1延長面および前記第2延長面のそれぞれの内側が前記第1面および前記第2面のそれぞれの外側に接合される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙袋。
【請求項5】
前記ジッパーテープの第1部材および第2部材は、それぞれ接着剤を用いて前記延長部材に接合される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の紙袋。
【請求項6】
前記ジッパーテープの第1部材は、第1の係合部ならびに前記第1の係合部の根部から幅方向両側にそれぞれ延びて基部を形成する第1および第2のフランジを含み、
前記ジッパーテープの第2部材は、前記第1の係合部に係合可能な第2の係合部ならびに前記第2の係合部の根部から幅方向両側にそれぞれ延びる第3および第4のフランジによって形成される基部を含み、前記第4のフランジは前記第2の係合部の根部に対して前記収納空間側に位置し、
前記第1および第2のフランジは前記延長部材に接合され、
前記第3のフランジは前記延長部材に接合され、前記第4のフランジは前記延長部材に接合されない、請求項5に記載の紙袋。
【請求項7】
それぞれ接着剤を用いて前記延長部材に接合される第1および第2のフィルムをさらに備え、
前記ジッパーテープの第1部材は前記第1のフィルムに熱溶着によって接合され、前記ジッパーテープの第2部材は前記第2のフィルムに熱溶着によって接合される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の紙袋。
【請求項8】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有し、上端部では前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止され、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口が形成される袋本体と、
前記第1面の内側に取り付けられる第1部材と、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分に取り付けられる第2部材とを含むジッパーテープと
を備え
前記袋本体の上端部で前記第1面および前記第2面をそれぞれ外側に折り返し、前記第1ガセット面および前記第2ガセット面を前記第2面とともに前記第2面の外側に折り返すことによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋。
【請求項9】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有し、上端部では前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止され、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口が形成される袋本体と、
前記第1面の内側に取り付けられる第1部材と、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分に取り付けられる第2部材とを含むジッパーテープと
を備え、
前記上端部で前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側と前記第2面の外側とにまたがるテープを接着することによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋。
【請求項10】
前記ジッパーテープの第1部材および第2部材は、それぞれ接着剤を用いて前記袋本体に接合される、請求項8または請求項に記載の紙袋。
【請求項11】
前記ジッパーテープの第1部材は、第1の係合部ならびに前記第1の係合部の根部から幅方向両側にそれぞれ延びて基部を形成する第1および第2のフランジを含み、
前記ジッパーテープの第2部材は、前記第1の係合部に係合可能な第2の係合部ならびに前記第2の係合部の根部から幅方向両側にそれぞれ延びる第3および第4のフランジによって形成される基部を含み、前記第4のフランジは前記第2の係合部の根部に対して前記収納空間側に位置し、
前記第1および第2のフランジは前記袋本体に接合され、
前記第3のフランジは前記袋本体に接合され、前記第4のフランジは前記袋本体に接合されない、請求項10に記載の紙袋。
【請求項12】
それぞれ接着剤を用いて前記袋本体に接合される第1および第2のフィルムをさらに備え、
前記ジッパーテープの第1部材は前記第1のフィルムに熱溶着によって接合され、前記ジッパーテープの第2部材は前記第2のフィルムに熱溶着によって接合される、請求項8または請求項に記載の紙袋。
【請求項13】
前記ジッパーテープの第1部材は、第1の係合部ならびに前記第1の係合部の根部から幅方向両側にそれぞれ延びて基部を形成する第1および第2のフランジを含み、
前記ジッパーテープの第2部材は、前記第1の係合部に係合可能な第2の係合部ならびに前記第2の係合部の根部から幅方向両側にそれぞれ延びる第3および第4のフランジによって形成される基部を含み、前記第4のフランジは前記第2の係合部の根部に対して前記収納空間側に位置し、
前記第1および第2のフランジは前記第1のフィルムに接合され、
前記第3のフランジは前記第2のフィルムに接合され、前記第4のフランジは前記第2のフィルムに接合されない、請求項7または請求項12に記載の紙袋。
【請求項14】
前記ジッパーテープの第1部材は、1または複数の係合部を含み、
前記ジッパーテープの第2部材は、前記第1部材の1または複数の係合部にそれぞれ係合可能な1または複数の係合部を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の紙袋。
【請求項15】
前記ジッパーテープの第1部材は、雄側係合部および第1の鉤部を含み、
前記ジッパーテープの第2部材は、前記雄側係合部に係合可能な雌側係合部および前記第1の鉤部に係合可能な第2の鉤部を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の紙袋。
【請求項16】
前記袋本体は、クラフト紙によって構成される、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の紙袋。
【請求項17】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有する袋本体の上端部で前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間を封止し、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口を形成する工程と、
互いに対向する第1延長面および第2延長面を有する延長部材を前記袋本体に取り付けて、前記第1延長面と前記第2延長面との間に形成される空間を前記開口に連通させる工程と、
前記第1延長面の内側にジッパーテープの第1部材を取り付け、前記第2延長面の内側に前記ジッパーテープの第2部材を取り付ける工程と
を含み、
前記袋本体の上端部で前記第1面および前記第2面をそれぞれ外側に折り返し、前記第1ガセット面および前記第2ガセット面を前記第2面とともに前記第2面の外側に折り返すことによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋の製造方法。
【請求項18】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有する袋本体の上端部で前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間を封止し、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口を形成する工程と、
互いに対向する第1延長面および第2延長面を有する延長部材を前記袋本体に取り付けて、前記第1延長面と前記第2延長面との間に形成される空間を前記開口に連通させる工程と、
前記第1延長面の内側にジッパーテープの第1部材を取り付け、前記第2延長面の内側に前記ジッパーテープの第2部材を取り付ける工程と
を含み、
前記上端部で前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側と前記第2面の外側とにまたがるテープを接着することによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋の製造方法。
【請求項19】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有する袋本体の上端部で前記第2ガセット面と前記第2面との間を封止し、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口を形成する工程と、
前記第1面の内側にジッパーテープの第1部材を取り付け、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分に前記ジッパーテープの第2部材を取り付ける工程と
を含み、
前記袋本体の上端部で前記第1面および前記第2面をそれぞれ外側に折り返し、前記第1ガセット面および前記第2ガセット面を前記第2面とともに前記第2面の外側に折り返すことによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋の製造方法。
【請求項20】
互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で前記収納空間の側に折り込まれたガセットの前記第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびに前記ガセットの前記第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有する袋本体の上端部で前記第2ガセット面と前記第2面との間を封止し、かつ前記第1面の内側、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側、および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分によって開口を形成する工程と、
前記第1面の内側にジッパーテープの第1部材を取り付け、前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側および前記第2面の内側の前記第2ガセット面に対向しない部分に前記ジッパーテープの第2部材を取り付ける工程と
を含み、
前記上端部で前記第1ガセット面の前記第1面に対向する側と前記第2面の外側とにまたがるテープを接着することによって、前記第1ガセット面と前記第2ガセット面との間、および前記第2ガセット面と前記第2面との間が封止される紙袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙袋および紙袋の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙を材料としたいわゆる紙袋は、従来から広く使用されているが、近年、廃棄時の環境負荷が低いことから改めて注目され、用途の拡大が見込まれている。そのような紙袋に樹脂製のジッパー(ファスナー)を取り付けて再封可能にする技術の例が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1には、側面にガセットが形成された筒状紙袋本体の開口部にまたがって開口部を閉塞する当て紙を接着し、当て紙の内面側に樹脂製のファスナーを取り付け、さらにファスナーよりも先端側に当て紙を引裂く開封用のカットテープを取り付けることが記載されている。また、特許文献1には、紙袋本体のガセットを含む開口部両側端部に形成された段切り部を紙袋本体表面側に折り曲げて補強部を形成し、さらに補強部を当て紙で包囲することが記載されている。
【0003】
上記のような特許文献1に記載された技術によれば、紙袋の開封の容易さを維持しつつ、ファスナーの取り付けによって紙袋を再封可能な小出し用袋として使用することができる。また、紙袋本体のガセットの端部を補強することによって、収納状態においてガセットの端部が破れたりすることがなく、またファスナーの開閉時にも損傷することがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平8-133303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1に記載された技術では、紙袋本体のガセットを含む開口部両側端部が補強部によって封止されるため、ガセットを形成したことによって紙袋本体の内部から外部空間に連通する隙間が生じることはない。しかしながら、補強部によって紙袋本体の上端部における開口部の一部が閉塞されるため、紙袋本体の内部からファスナーを介して外部空間に連通する間口が狭まる(特許文献1の図7参照)。
【0006】
そこで、本発明は、袋本体の側部にガセットを形成した紙袋において、袋本体の間口を狭めることなく、外部空間に連通する隙間が生じるのを防ぐことが可能な、紙袋および紙袋の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある観点によれば、互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で収納空間の側に折り込まれたガセットの第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびにガセットの第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有し、上端部では第1ガセット面と第2ガセット面との間が封止され、かつ第1面の内側、第1ガセット面の第1面に対向する側、および第2面の内側の第2ガセット面に対向しない部分によって開口が形成される袋本体と、互いに対向して間に開口に連通する空間を形成する第1延長面および第2延長面を有する延長部材と、第1延長面の内側に取り付けられる第1部材、および第2延長面の内側に取り付けられる第2部材を含むジッパーテープとを備える紙袋が提供される。
【0008】
本発明の別の観点によれば、互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で収納空間の側に折り込まれたガセットの第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびにガセットの第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有し、上端部では第2ガセット面と第2面との間が封止され、かつ第1面の内側、第1ガセット面の第1面に対向する側、および第2面の内側の第2ガセット面に対向しない部分によって開口が形成される袋本体と、第1面の内側に取り付けられる第1部材と、第1ガセット面の第1面に対向する側、および第2面の内側の第2ガセット面に対向しない部分に取り付けられる第2部材とを含むジッパーテープとを備える紙袋が提供される。
【0009】
本発明のさらに別の観点によれば、互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で収納空間の側に折り込まれたガセットの第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびにガセットの第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有する袋本体の上端部で第1ガセット面と第2ガセット面との間を封止し、かつ第1面の内側、第1ガセット面の第1面に対向する側、および第2面の内側の第2ガセット面に対向しない部分によって開口を形成する工程と、互いに対向する第1延長面および第2延長面を有する延長部材を袋本体に取り付けて、第1延長面と第2延長面との間に形成される空間を開口に連通させる工程と、第1延長面の内側にジッパーテープの第1部材を取り付け、第2延長面の内側にジッパーテープの第2部材を取り付ける工程とを含む紙袋の製造方法が提供される。
【0010】
本発明のさらに別の観点によれば、互いに対向して間に収納空間を形成する第1面および第2面、少なくとも一方の側端部で収納空間の側に折り込まれたガセットの第1面側の部分を形成する第1ガセット面、ならびにガセットの第2面側の部分を形成する第2ガセット面を有する袋本体の上端部で第2ガセット面と第2面との間を封止し、かつ第1面の内側、第1ガセット面の第1面に対向する側、および第2面の内側の第2ガセット面に対向しない部分によって開口を形成する工程と、第1面の内側にジッパーテープの第1部材を取り付け、第1ガセット面の第1面に対向する側および第2面の内側の第2ガセット面に対向しない部分にジッパーテープの第2部材を取り付ける工程とを含む紙袋の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0011】
上記の構成によれば、袋本体の上端部に形成される収納空間の間口が袋本体の第1面の幅にほぼ等しく、収納空間を間口を狭めることなくジッパーテープを介して外部空間に連通させることができる。また、ジッパーテープの取り付け位置に応じて第1ガセット面と第2ガセット面との間、または第2ガセット面と第2面との間を封止することによって、外部空間に連通する隙間が生じるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施形態に係る紙袋の平面図である。
図2図1のII-II線断面図である。
図3】第1の実施形態に係る紙袋を図1に示す矢印IIIの方向から見た例を示す写真である。
図4】本発明の第2の実施形態に係る紙袋の平面図である。
図5A】折り返しによってガセット部を封止する方法の例を示す写真である。
図5B】折り返しによってガセット部を封止する方法の例を示す写真である。
図5C】折り返しによってガセット部を封止する方法の例を示す写真である。
図5D】折り返しによってガセット部を封止する方法の例を示す写真である。
図6A】テープを接着することによってガセット部を封止する方法の例を示す写真である。
図6B】テープを接着することによってガセット部を封止する方法の例を示す写真である。
図7】本発明の実施形態におけるジッパーテープの構成の第1の例を示す図である。
図8】本発明の実施形態におけるジッパーテープの構成の第2の例を示す図である。
図9】本発明の実施形態におけるジッパーテープの構成の第3の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0014】
なお、本発明の実施形態に係る紙袋は、袋本体が紙素材を基本的な材料として構成される各種の袋状容器を含む。例えば、クラフトパルプを原料とした無漂白の紙素材(クラフト紙)によって構成されるクラフト袋も、本発明の実施形態に係る紙袋に含まれる。袋本体は、必ずしも全体が紙素材で構成されていなくてもよく、例えば防水などの目的で内側に樹脂が被覆または貼付されていてもよい。また、後述する延長部材は、袋本体と同様の紙素材で構成されてもよいし、樹脂などの紙素材以外の材料で構成されてもよい。
【0015】
また、本明細書において、「封止」は、必ずしも隙間が全くない「密封」を意味しない。例えば、以下で説明する本発明の実施形態では紙袋の所定の面同士の間が封止されるが、紙袋の用途によっては必ずしも全面が密着した封止がされる必要はなく、部分的に封止したり、又はステープルや、ハトメ等を用いて非連続的に封止してもよい。また、紙袋の収納空間の封止についても同様であり、例えば内容物が漏洩するような大きさの隙間がない状態で封止されていればよく、隙間なく密封されることは要しない。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る紙袋の平面図であり、図2図1のII-II線断面図である。図示された例において、紙袋100は、袋本体110と、延長部材120と、ジッパーテープ130とを含む。
【0017】
袋本体110は、紙素材のシートで形成され、互いに対向して間に収納空間SPを形成する第1面111Aおよび第2面111Bを有する。さらに、袋本体110は、両方の側端部112で収納空間SPの側に折り込まれたガセット113を形成する第1ガセット面113Aおよび第2ガセット面113Bを有する。なお、図2に示された例では第1面111A、第2面111B、第1ガセット面113Aおよび第2ガセット面113Bの間にシートの折り返し部が形成されているが、シートの折り返し部に代えて貼り合わせ部が形成されてもよい。上記のそれぞれの面は、同じシートを折り返して形成されてもよいし、異なるシートを貼り合わせることによって形成されてもよい。
【0018】
ここで、図2に示されるように、本実施形態において、袋本体110の上端部114では、第1ガセット面113Aと第2ガセット面113Bとの間が封止され、かつ第1面111Aの内側、第1ガセット面113Aの第1面111Aに対向する側、および第2面111Bの内側の第2ガセット面113Bに対向しない部分によって開口が形成される。なお、図示された例のように上端部114で第2ガセット面113Bと第2面との間も封止するか否かは任意である。
【0019】
延長部材120は、互いに対向する第1延長面121Aおよび第2延長面121Bを有する。第1延長面121Aと第2延長面121Bとの間に形成される空間は、上記のように袋本体110の上端部に形成される開口に連通する。図示された例において、延長部材120は、袋本体110よりも広幅であり、袋本体110の上端部114の外側に被せられることによって袋本体110を実質的に延長する。この場合、第1延長面121Aおよび第2延長面121Bのそれぞれの内側が、袋本体110の第1面111Aおよび第2面111Bのそれぞれの外側に接合される。図示された例では、延長部材120の両方の側端部122と、側端部122と袋本体110の側端部112との間に位置する延長部材120の下端部123で第1延長面121Aと第2延長面121Bとの間が封止されている。
【0020】
ジッパーテープ130は、延長部材120の第1延長面121Aの内側に取り付けられる第1部材130Aと、第2延長面121Bの内側に取り付けられる第2部材130Bとを含む。後述するように、第1部材130Aおよび第2部材130Bは、それぞれ、係合部131および基部132を含む長尺状の部材である。互いに係合可能な公知のプロファイルで形成された係合部131を第1部材130Aと第2部材130Bとの間で係合させたり、係合を解除したりすることによって、紙袋100の封止、開封および再封が可能になる。
【0021】
本実施形態において、ジッパーテープ130の第1部材130Aおよび第2部材130Bは、ホットメルトなどの接着剤を用いて延長部材120の第1延長面121Aおよび第2延長面121Bにそれぞれ接合されてもよい。あるいは、延長部材120の第1延長面121Aに第1のフィルムが、第2延長面121Bに第2のフィルムが、それぞれホットメルトなどの接着剤を用いて接合され、ジッパーテープ130の第1部材130Aが第1のフィルムに、第2部材130Bが第2のフィルムに、それぞれ熱溶着によって接合されてもよい。また、上述のように延長部材120は紙素材以外の材料、例えば樹脂で形成されてもよいため、ジッパーテープ130の第1部材130Aおよび第2部材130Bを延長部材120に直接的に熱溶着することも可能でありうる。
【0022】
さらに、本実施形態では、延長部材120の両方の側端部122の近傍で、第1延長面121Aおよび第2延長面121Bを貫通して留め具125が取り付けられる。図1に示された例において留め具125は一般にハトメ(鳩目、またはグロメット)と呼ばれるものであり、第1延長面121Aおよび第2延長面121Bに形成された貫通孔の周縁に取り付けられるが、留め具125の形状および取り付け方はこの例には限られない。留め具125を取り付けることによって、延長部材120の第1延長面121Aおよび第2延長面121Bの間に形成される開口の端部を補強することができる。また、例えばハトメのように開孔を有する留め具125を取り付けた場合、開孔に紐や治具などを通すことによって紙袋100の取り扱いが容易になる。
【0023】
図3は、本実施形態に係る紙袋を図1に示す矢印IIIの方向から見た例を示す写真である。この例に示されるように、本実施形態では、袋本体110の上端部114において第1面111Aと第1ガセット面113Aとの間が封止されず、第1面111Aの内側、第1ガセット面113Aの第1面111Aに対向する側、および第2面111Bの内側の第2ガセット面113Bに対向しない部分によって開口が形成されることによって、袋本体110の上端部114に形成される収納空間SPの間口が第1面111Aの幅にほぼ等しく、収納空間SPを間口を狭めることなく延長部材120の内部空間、すなわち第1延長面121Aと第2延長面121Bとの間の空間およびジッパーテープ130を介して外部空間に連通させることができる。
【0024】
また、本実施形態では、袋本体110の上端部114において第1ガセット面113Aと第2ガセット面113Bとの間が封止されるため、延長部材120との接続部分でガセット113の上端部が外部空間に連通する隙間にならず、ジッパーテープ130の係合部131を係合させたときに袋本体110の収納空間SPを隙間を開けず封止することができる。
【0025】
なお、上記の例において、延長部材120は袋本体110の上端部114の外側に被せられることによって袋本体110を実質的に延長する部材として説明されたが、他の例において、延長部材は袋本体の上端部の内側に挿入されることによって袋本体を実質的に延長する部材であってもよい。この場合、延長部材は、袋本体よりも狭幅であり、第1延長面および第2延長面のそれぞれの外側が袋本体の第1面および第2面のそれぞれの内側に接合される。
【0026】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る紙袋の平面図である。図示された例において、紙袋200は、袋本体110と、ジッパーテープ130とを含む。本実施形態において、袋本体110およびジッパーテープ130は上記の第1の実施形態と同様に構成されるが、紙袋200が延長部材を含まず、ジッパーテープ130が袋本体110に取り付けられる点が異なる。この場合、袋本体110の上端部114では、第2ガセット面113Bと第2面111Bとの間が封止され、かつ第1面111Aの内側、第1ガセット面113Aの第1面111Aに対向する側、および第2面111Bの内側の第2ガセット面113Bに対向しない部分によって開口が形成される。つまり、上端部114において開口が形成される部分は第1の実施形態と同様である。なお、本実施形態では、上端部114で第1ガセット面113Aと第2ガセット面113Bとの間も封止するか否かは任意である。
【0027】
本実施形態において、ジッパーテープ130の第1部材130Aは袋本体110の第1面111Aの内側に取り付けられ、第2部材130Bは第1ガセット面113Aの第1面111Aに対向する側、および第2面111Bの内側の第2ガセット面113Bに対向しない部分に取り付けられる。第1の実施形態と同様に、ジッパーテープ130の第1部材130Aおよび第2部材130Bは、ホットメルトなどの接着剤を用いて上記の袋本体110の面に接合されてもよいし、あるいは上記の袋本体110の面にホットメルトなどの接着剤を用いて第1および第2のフィルムが接合され、ジッパーテープ130の第1部材130Aが第1のフィルムに、第2部材130Bが第2のフィルムに、それぞれ熱溶着されてもよい。
【0028】
上記のような第2の実施形態でも、袋本体110の上端部114において第1面111Aと第1ガセット面113Aとの間が封止されず、第1面111Aの内側、第1ガセット面113Aの第1面111Aに対向する側、および第2面111Bの内側の第2ガセット面113Bに対向しない部分によって開口が形成されることによって、袋本体110の上端部114に形成される収納空間SPの間口が第1面111Aの幅にほぼ等しく、収納空間SPを間口を狭めることなくジッパーテープ130を介して外部空間に連通させることができる。また、本実施形態では、袋本体110の上端部114において第2ガセット面113Bと第2面111Bとの間が封止されるため、上記のようにジッパーテープ130を取り付けた場合にガセット113と第2面111Bとの間が外部空間に連通する隙間にならず、ジッパーテープ130の係合部131を係合させたときに袋本体110の収納空間SPを隙間を開けず封止することができる。
【0029】
(ガセット部の封止方法の例)
以下では、袋本体110の上端部において、第1ガセット面113Aと第2ガセット面113Bとの間、および第2ガセット面113Bと第2面111Bとの間の両方を封止する方法の例について説明する。なお、上述したように、本発明の第1および第2の実施形態では、袋本体110の上端部において、第1ガセット面113Aと第2ガセット面113Bとの間、および第2ガセット面113Bと第2面111Bとの間の少なくともいずれかが封止されればよいため、以下で説明する方法によらず、例えば接着剤を用いていずれか一方の間だけを封止してもよい。
【0030】
図5Aから図5Dは、袋本体110の上端部114で第1面111Aおよび第2面111Bをそれぞれ外側に折り返し、このとき第1ガセット面113Aおよび第2ガセット面113Bを第2面111Bとともに第2面111Bの外側に折り返す方法を示す写真である。それぞれの写真には、他の写真の視点が矢印A~Dによって示されている。写真に示されるように、折り返しを容易にするために第1ガセット面113Aと第2ガセット面113Bとの間を切開してもよい。また、上記と同様にして袋本体110の上端部114を内側に折り返してもよい。
【0031】
図6Aおよび図6Bは、袋本体110の上端部114で第1ガセット面113Aの第1面111Aに対向する側と、第2面111Bの外側とにまたがるテープを接着する方法を示す写真である。それぞれの写真には、他の写真の視点が矢印A,Bによって示されている。
【0032】
(ジッパーテープの構成例)
以下では、ジッパーテープ130の第1部材130Aおよび第2部材130Bの構成例について説明する。なお、第1部材130Aおよび第2部材130Bは、袋本体110、延長部材120またはフィルムへの取り付けに関して互換的である。つまり、例えば、第1部材130Aが延長部材120の第1延長面121Aに取り付けられ、第2部材130Bが第2延長面121Bに取り付けられることが説明されていても、他の例では第1部材130Aを第2延長面121Bに取り付け、第2部材130Bを第1延長面121Aに取り付けることが可能である。
【0033】
図7は、本発明の実施形態におけるジッパーテープの構成の第1の例を示す図である。図示された例において、第1部材130Aは、第1の係合部131Aと、第1の係合部131Aの根部から幅方向両側にそれぞれ延びて基部を形成する第1のフランジ132Aおよび第2のフランジ132Bとを含む。また、第2部材130Bは、第1の係合部131Aに係合可能な第2の係合部131Bと、第2の係合部131Bの根部から幅方向両側にそれぞれ延びて基部を形成する第3のフランジ132Cおよび第4のフランジ132Dとを含む。ここで、第4のフランジ132Dは、袋本体110の収納空間側に位置する。
【0034】
図示された例において、第1部材130Aおよび第2部材130Bは、それぞれ第1のフィルム135Aおよび第2のフィルム135Bに熱溶着によって接合され、第1のフィルム135Aおよび第2のフィルム135Bがそれぞれ延長部材120(第1の実施形態の場合)または袋本体110(第2の実施形態の場合)にホットメルトなどの接着剤を用いて接合される。より具体的には、第1部材130Aについては、第1のフランジ132Aおよび第2のフランジ132Bがそれぞれ第1のフィルム135Aに接合される。一方、第2部材130Bについては、第3のフランジ132Cが第2のフィルム135Bに接合されるが、第4のフランジ132Dは第2のフィルム135Bに接合されない。
【0035】
上記のようにジッパーテープの一方の側で収納空間側に位置する基部を非接合とすることによって、例えば国際公開第2015/005214号などに記載されているように、袋の収納空間側からの力では係合部の係合が解除されにくくなる一方で、開口側からの力では係合部の係合を容易に解除することができる。例えば紙袋に重量物を収納する場合において、上記のような構成は有用でありうる。
【0036】
なお、上記の例ではジッパーテープの第1部材130Aおよび第2部材130Bがそれぞれ第1のフィルム135Aおよび第2のフィルム135Bを介して延長部材120または袋本体110に取り付けられるが、第1部材130Aおよび第2部材130Bを直接的に延長部材120または袋本体110に取り付ける場合にも同様の構成が可能である。また、図示していないが、図7から図9に示されたそれぞれの例において、第1のフランジ132A、第2のフランジ132B、第3のフランジ132C、および第4のフランジ132Dのすべてが袋本体110、延長部材120または第1のフィルム135Aおよび第2のフィルム135Bに接合される通常の構成を採用することも可能である。
【0037】
図8は、本発明の実施形態におけるジッパーテープの構成の第2の例を示す図である。図示された例において、第1部材130Aは、図7の例で説明した要素に加えて、第3の係合部131Cをさらに含む。同様に、第2部材130Bは、第4の係合部131Dをさらに含む。第3の係合部131Cと第4の係合部131Dとは、互いに係合可能である。このように、ジッパーテープの第1部材130Aおよび第2部材130Bは、それぞれ互いに係合可能な複数の係合部を含んでもよい。
【0038】
図9は、本発明の実施形態におけるジッパーテープの構成の第3の例を示す図である。図示された例において、第1部材130Aは、図7の例で説明した要素に加えて、第1の鉤部131Eをさらに含む。同様に、第2部材130Bは、第1の鉤部131Eに係合可能な第2の鉤部131Fをさらに含む。図示されているように、第1の係合部131Aは雄側係合部であり、第2の係合部131Bは雌側係合部である。このように、ジッパーテープの第1部材130Aおよび第2部材130Bは、係合部として、互いに係合可能な雄側および雌側の係合部、または互いに係合可能な鉤部を含み、これらの係合部を組み合わせてもよい。
【0039】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれらの例に限定されない。本発明の属する技術の分野の当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0040】
100,200…紙袋、110…袋本体、111A…第1面、111B…第2面、112…側端部、113…ガセット、113A…第1ガセット面、113B…第2ガセット面、114…上端部、120…延長部材、121A…第1延長面、121B…第2延長面、122…側端部、123…下端部、125…留め具、130…ジッパーテープ、130A…第1部材、130B…第2部材、131…係合部、131A…第1の係合部、131B…第2の係合部、131C…第3の係合部、131D…第4の係合部、131E…第1の鉤部、131F…第2の鉤部、132…基部、132A…第1のフランジ、132B…第2のフランジ、132C…第3のフランジ、132D…第4のフランジ、135A…第1のフィルム、135B…第2のフィルム。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7
図8
図9