(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】鍵盤画面表示プログラム及びそのシステム
(51)【国際特許分類】
G10H 1/00 20060101AFI20240202BHJP
G09B 15/00 20060101ALI20240202BHJP
G10G 1/00 20060101ALI20240202BHJP
【FI】
G10H1/00 102Z
G09B15/00 C
G10G1/00
(21)【出願番号】P 2023114920
(22)【出願日】2023-07-13
【審査請求日】2023-07-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517369298
【氏名又は名称】株式会社アナザーウェア
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 晶
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一彰
【審査官】大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-141460(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10H 1/00
G09B 15/00
G10G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵盤画像を画面上に表示するプログラムであって、
少なくとも5本の指のそれぞれを前記画面に接触させる画面上の位置が想定されている場合に、
楽曲データを基に、キー画像を次に指定操作する指を特定する指特定工程と、
前記楽曲データを基に、指で次に指定操作するキー画像を特定するキー画像特定工程と、
前記想定された位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置に対して、前記指で次に指定操作するキー画像における鍵の配列方向の位置を、左右にシフトして、ユーザの手の位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置と同じとする画面に切り換え表示する表示切換工程と、
を有し、
前記楽曲データは、前記キー画像を識別するキー画像識別情報と、当該キー画像を指定操作する指を識別する指識別情報と、前記キー画像の前記指定操作に応じた音を出力する長さを示す音長情報とを基本要素とし、複数の前記基本要素の順番を規定して構成され、
前記指特定工程は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する指を順に特定し、
前記キー画像特定工程は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する前記キー画像を順に特定し、
前記表示切換工程は、
前記楽曲データの前記音長情報を基に、前記画面を切り換え表示するタイミングを決定し、
前記画面の切換前のタイミングにおける前記特定した指の位置と、前記特定したキー画像との位置との距離に応じたシフトされた前記鍵盤画像を、前記画面の切換後に表示する
処理をコンピュータに実行させる鍵盤画面表示プログラム。
【請求項2】
前記表示切換工程は、前記楽曲データを基に、前記次に指定操作すべきタイミングより前に、前記画面の切り換え表示を行う
請求項1に記載の鍵盤画面表示プログラム。
【請求項3】
前記キー画像の前記指による指定操作に応じて、当該キー画像に割り当てられた音を出力する
請求項2に記載の鍵盤画面表示プログラム。
【請求項4】
少なくとも前記5本の指の各々が前記指定操作するキー画像の画面上の位置はそれぞれ一つ又は複数である
請求項3に記載の鍵盤画面表示プログラム。
【請求項5】
次に指で指定操作する前記キー画像を視覚的に識別可能な画像として表示する
請求項4に記載の鍵盤画面表示プログラム。
【請求項6】
前記識別可能な画像は、指のイラスト画像である
請求項5に記載の鍵盤画面表示プログラム。
【請求項7】
鍵盤画像を画面上に表示する鍵盤画像表示システムであって、
少なくとも5本の指のそれぞれを前記画面に接触させる画面上の位置が想定されている場合に、
楽曲データを基に、キー画像を次に指定操作する指を特定する指特定手段と、
前記楽曲データを基に、指で次に指定操作するキー画像を特定するキー画像特定手段と、
前記想定された位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置に対して、前記指で次に指定操作するキー画像における鍵の配列方向の位置を、左右にシフトして、ユーザの手の位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置と同じとする画面に切り換え表示する表示切換手段と、
を有し、
前記楽曲データは、前記キー画像を識別するキー画像識別情報と、当該キー画像を指定操作する指を識別する指識別情報と、前記キー画像の前記指定操作に応じた音を出力する長さを示す音長情報とを基本要素とし、複数の前記基本要素の順番を規定して構成され、
前記指特定手段は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する指を順に特定し、
前記キー画像特定手段は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する前記キー画像を順に特定し、
前記表示切換手段は、
前記楽曲データの前記音長情報を基に、前記画面を切り換え表示するタイミングを決定し、
前記画面の切換前のタイミングにおける前記特定した指の位置と、前記特定したキー画像との位置との距離に応じたシフトされた前記鍵盤画像を、前記画面の切換後に表示する
鍵盤画面表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピアノやオルガンを弾く楽しみを画面上の操作で提供することができる鍵盤画面表示プログラム及びそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
PDA(Personal Digital Assistants)等の端末装置の画面上にピアノの鍵盤画面を表示し、鍵盤上でキー画像を指で指定操作することで、指定操作されたキー画像に応じた音を出力するアプリケーションがある。
このようなアプリケーションでは、リアルのピアノの鍵盤を指で弾く場合と同様に、楽曲に応じて、ユーザが手の位置を移動させながら、所定の指をキー画像に接触させる動作を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、初心者や全くピアノを弾いたことがないユーザでも、もっと簡単にピアノが弾けるイメージを楽しみたいという要請がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、初心者でも画面上の簡単な操作で疑似的なピアノ演奏を楽しむことができる鍵盤画面表示プログラム及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、鍵盤画像を画面上に表示するプログラムであって、少なくとも5本の指のそれぞれを前記画面に接触させる画面上の位置が想定されている場合に、楽曲データを基に、キー画像を次に指定操作する指を特定する指特定工程と、前記楽曲データを基に、指で次に指定操作するキー画像を特定するキー画像特定工程と、前記想定された位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置に対して、前記指で次に指定操作するキー画像における鍵の配列方向の位置を、左右にシフトして、ユーザの手の位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置と同じとする画面に切り換え表示する表示切換工程と、を有し、前記楽曲データは、前記キー画像を識別するキー画像識別情報と、当該キー画像を指定操作する指を識別する指識別情報と、前記キー画像の前記指定操作に応じた音を出力する長さを示す音長情報とを基本要素とし、複数の前記基本要素の順番を規定して構成され、前記指特定工程は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する指を順に特定し、前記キー画像特定工程は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する前記キー画像を順に特定し、前記表示切換工程は、前記楽曲データの前記音長情報を基に、前記画面を切り換え表示するタイミングを決定し、前記画面の切換前のタイミングにおける前記特定した指の位置と、前記特定したキー画像との位置との距離に応じたシフトされた前記鍵盤画像を、前記画面の切換後に表示する、処理をコンピュータに実行させる鍵盤画面表示プログラムである。
【0006】
好適には、前記表示切換工程は、前記楽曲データを基に、前記次に指定操作すべきタイミングより前に、前記画面の切り換え表示を行う。
【0007】
好適には、前記楽曲データは、前記キー画像を識別するキー画像識別情報と、当該キー画像を指定操作する指を識別する指識別情報と、前記キー画像の前記指定操作に応じた音を出力する長さを示す音長情報とを基本要素とし、複数の基本要素の順番を規定して構成され、前記指特定工程は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する指を順に特定し、前記キー画像特定工程は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する前記キー画像を順に特定する。
【0008】
好適には、前記表示切換工程は、前記楽曲データの前記音長情報を基に、前記画面を切り換え表示するタイミングを決定する。
【0009】
好適には、前記表示切換工程は、前記画面の切換前のタイミングにおける前記特定した指の位置と、前記特定したキー画像との位置との距離に応じたシフトされた前記鍵盤画像を、前記画面の切換後に表示する。
【0010】
好適には、前記キー画像の前記指による指定操作に応じて、当該キー画像に割り当てられた音を出力する。
【0011】
好適には、少なくとも前記5本の指の各々が前記指定操作するキー画像の画面上の位置はそれぞれ一つ又は複数である。
【0012】
好適には、次に指で指定操作する前記キー画像を視覚的に識別可能な画像として表示する。
【0013】
好適には、前記識別可能な画像は、指のイラスト画像である。
【0014】
本発明は、鍵盤画像を画面上に表示する鍵盤画像表示システムであって、少なくとも5本の指のそれぞれを前記画面に接触させる画面上の位置が想定されている場合に、楽曲データを基に、キー画像を次に指定操作する指を特定する指特定手段と、前記楽曲データを基に、指で次に指定操作するキー画像を特定するキー画像特定手段と、前記想定された位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置に対して、前記指で次に指定操作するキー画像における鍵の配列方向の位置を、左右にシフトして、ユーザの手の位置を固定した状態の指における鍵の配列方向の位置と同じとする画面に切り換え表示する表示切換手段と、を有し、前記楽曲データは、前記キー画像を識別するキー画像識別情報と、当該キー画像を指定操作する指を識別する指識別情報と、前記キー画像の前記指定操作に応じた音を出力する長さを示す音長情報とを基本要素とし、複数の前記基本要素の順番を規定して構成され、前記指特定手段は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する指を順に特定し、前記キー画像特定手段は、前記楽曲データを基に、次に指定操作する前記キー画像を順に特定し、前記表示切換手段は、前記楽曲データの前記音長情報を基に、前記画面を切り換え表示するタイミングを決定し、前記画面の切換前のタイミングにおける前記特定した指の位置と、前記特定したキー画像との位置との距離に応じたシフトされた前記鍵盤画像を、前記画面の切換後に表示する、鍵盤画面表示システムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、、初心者でも画面上の簡単な操作で疑似的なピアノ演奏を楽しむことができる鍵盤画面表示プログラム及びそのシステムを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る演奏システムのネットワーク環境を説明するための図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す端末装置3の機能ブロック図である。
【
図3】
図3は、
図1に示すサーバ装置6の機能ブロック図である。
【
図4】
図4は、
図2に示す端末装置3のディスプレイ51に表示する鍵盤画像の画面23を説明するための図である。
【
図5】
図5は、
図5に示す画面23の鍵盤画像における想定されるユーザの手と指の位置を説明するための図である。
【
図6】
図6は、
図5に示す画面23において、鍵盤画像をシフトした後の状態を説明するための図である。
【
図7】
図7は、楽曲データのフォーマットを説明するための図である。
【
図8】
図8は、
図2に示す端末装置3による鍵盤画像の画面23の表示処理について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る演奏システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る演奏システムのネットワーク環境を説明するための図である。
図1に示すように、演奏システム1は、複数の端末装置3と、サーバ装置6とがネットワーク7を介して通信可能になっている。
【0018】
本実施形態の演奏システム1は、端末装置3において、楽曲データに応じて鍵盤画像を画面23上で左右に移動させることで、ユーザは手の位置を想定された位置から動かさずに、指でそのまま適切なキー画像に触れることができる。そのため、演奏が楽になり、初心者でも演奏を楽しむことができる。
【0019】
<端末装置3>
図2は、
図1に示す端末装置3の機能ブロック図である。
図2に示すように、端末装置3は、例えば、ディスプレイ51,スピーカ52,操作部53,通信部55,ブルートゥース(登録商標)通信部57,メモリ59及び処理部61を有する。
端末装置3は、ノートブック等のPDAである。
【0020】
ディスプレイ51は、処理部61からの信号に基づいた画像を表示する。ディスプレイ51はタッチパネル機能を備えている。
スピーカ52は、処理部61からの制御により、音響出力を行う。
操作部53は、タッチパネル、キーボードやマウス等の操作手段である。
通信部55は、サーバ装置6と通信を行う。
ブルートゥース通信部57は、赤外線コントローラ19とブルートゥース通信を行う。
メモリ59は、処理部61が実行するプログラムを記憶する。
処理部61は、メモリ59に記憶されたアプリケーションプログラムPRG1を実行して、本実施形態で規定する端末装置3の処理を行う。
【0021】
端末装置3は、通信部55からネットワーク9を介してアプリケーションプログラムPRG1をダウンロードしてメモリ59に記憶する。
【0022】
<サーバ装置6>
図3は、
図1に示すサーバ装置6の機能ブロック図である。
図3に示すように、サーバ装置6は、通信部55、メモリ59及び処理部61を有する。
通信部55は、端末装置3と通信を行う。
メモリ59は、処理部61が実行するプログラムPRG2を記憶する。
処理部61は、メモリ59に記憶されたプログラムPRG2を実行して、本実施形態で規定するサーバ装置6の処理を行う。
【0023】
サーバ装置6は、端末装置3からの要求に応じて、アプリケーションプログラムPRG1を通信部55からネットワーク9を介して端末装置3にダウンロードする。
【0024】
以下、端末装置3によるアプリケーションプログラムPRG1に基づいた処理と、及びサーバ装置6によるプログラムPRG2に基づいた処理により、実現する端末装置3のディスプレイ51に表示する画面を説明する。
図4は、
図2に示す端末装置3のディスプレイ51に表示する鍵盤画像の画面23を説明するための図である。
図4に示すように、画面23には、鍵盤画像が表示されている。
鍵盤画像内には、複数のキー画像が表示されており、
図4の例では、キー画像識別情報がx5~x13のキー画像が表示されている。
【0025】
図5は、
図5に示す画面23の鍵盤画像における想定されるユーザの手と指の位置を説明するための図である。
図5に示すように、ユーザは、想定された手の位置を固定(動かさない)でキー画像に触れる(楽曲を弾く)ことができるように、後述する処理が行われる。
図5に示す状態では、例えば、ユーザは指Aでキー画像X7に触れる。それに応じた音響がスピーカ52から出力される。
【0026】
図6は、
図5に示す画面23における鍵盤画像をシフトした後の状態を説明するための図である。
端末装置3の処理部61は、
図5に示す画面23において、楽曲データを基に曲の進行に応じて、次に、ユーザが指Dでキー画像X12に触れる場合には、鍵盤画像を左に2つシフトさせた
図6に示す鍵盤画像をディスプレイ51に切り換え表示する。
これにより、ユーザは、手及び指の位置を全く移動させずに、指Dでキー画像X12に触れて指定操作できる。
【0027】
図7は、楽曲データのフォーマットを説明するための図である。
図7に示すように、楽曲データは、例えば、キー画像を識別するキー画像識別情報と、当該キー画像を指定操作する指を識別する指識別情報と、前記キー画像の前記指定操作に応じた音を出力する長さ(四分音符とか八分音符とか)を示す音長情報とを基本要素とし、複数の基本要素の順番を規定して構成される。
【0028】
以下、
図2に示す端末装置3による鍵盤画像の画面23の表示処理について説明する。
図8は、
図2に示す端末装置3による鍵盤画像の画面23の表示処理について説明するためのフローチャートである。
以下に示す処理は、端末装置3によるアプリケーションプログラムPRG1実行と、サーバ装置6によるプログラムPRG2の実行とにより、協働して行われる。
また、以下の処理を、アプリケーションプログラムPRG1あるいはプログラムPRG2のどちらか一方ののみ基づいて実行してもよい。
【0029】
ステップST11:
端末装置3のユーザが指定した楽曲データが、例えば、サーバ装置6から端末装置3にダウンロードされ、
図2に示すメモリ59に記憶される。
端末装置3の処理部61は、メモリ59から楽曲データを読み込む。
【0030】
ステップST12:
端末装置3の処理部61は、ステップST11で読み出した楽曲データから、最初に指定操作する指の指識別情報を取得する。
【0031】
ステップST13:
端末装置3の処理部61は、ステップST11で読み出した楽曲データから、最初に指定操作するキー画像のキー画像識別情報を取得する。
【0032】
ステップST14:
処理部61は、予め決められた手の位置において、ステップST12で特定した指識別情報の指で、ステップST13で特定したキー画像識別情報のキー画像を指定操作可能な画面23をディスプレイ51に表示する。
【0033】
ステップST15:
端末装置3の処理部61は、ステップST11で読み出した楽曲データから、次に指定操作する指の指識別情報を取得する。
【0034】
ステップST16:
端末装置3の処理部61は、ステップST11で読み出した楽曲データから、次に指定操作するキー画像のキー画像識別情報を取得する。
【0035】
ステップST17:
処理部61は、次の指の指定操作に応じた画面23を表示するタイミングであるか否かを判断し、タイミングであると判断した場合にステップST18に進む。
当該タイミングは、現時点で指定操作している
図7の楽曲データの音長データに基づいて決定される。
当該タイミングは、次の指で指定操作する前のタイミングである。
【0036】
ステップST18:
処理部61は、上記想定された手及び指の位置において、ステップST16で特定した指識別情報の指で、ステップST17で特定したキー画像識別情報のキー画像を指定操作可能な画面23をディスプレイ51に(切り換えて)表示する。
【0037】
上記動作は、画面上の動作であるが、画面23において、キー画像がユーザによって指で接触されると、そのキー画像に応じた音響がスピーカ52から出力される。
【0038】
以上説明したように、本実施形態によれば、楽曲データに応じて鍵盤画像を画面23上で左右に移動させることで、ユーザが想定された位置から手や指を移動させずに、手の位置を固定した状態で、指でそのまま適切なキー画像に触れることができる。そのため、演奏が楽になり、初心者でも演奏を楽しむことができる。
【0039】
上述した実施形態では、
図5,
図6に示すように、5本の指A~Eのそれぞれに、一つのキー画像に対応した画面23上の領域(位置)を対応付けたが、一つの指に2つ以上のキー画像に対応した画面23上の領域を対応付けもよい。
【0040】
その場合は、例えば、
図5に示す画面23において、指でキー画像X10,X11の2つのキー画像に対応した画面23上の領域(位置)を対応付け、楽曲データに基づいて次に指Dで指定操作するキー画像がX11であった場合に、
図5に示す同じ画面23をそのまま表示する(鍵盤画像のシフト表示しない)。
このように鍵盤画像をシフトさせなくても、ユーザは指Dでキー画像X11を指定操作することができる。
【0041】
また、上述した実施形態でにおいて、次のキー画像を指で指定操作するタイミングにあったときに、当該次に指定操作するキー画像をユーザが視覚的に識別可能な画像として表示する。例えば、指のイラスト画像をキー画像内に表示してもよい。である。これにより、ユーザは次に指定操作するキー画像を容易に知ることができる。
【0042】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、想定位置に片手を位置させる場合を例示したが、両手のそれぞれに想定位置を決め、それに応じたキー画像を表示するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、ピアノやオルガンを弾く楽しみを画面上の操作で提供するシステムに適用可能である。
【符号の説明】
【0044】
1…演奏システム
3…端末装置
6…サーバ装置
23…画面
51…ディスプレイ
【要約】
【課題】 初心者でも画面上の簡単な操作で疑似的なピアノ演奏を楽しむことができる鍵盤画面表示プログラムを提供する。
【解決手段】 少なくとも5本の指のそれぞれを前記画面に接触させる画面上の位置が想定されている場合に、楽曲データを基に、キー画像を次に指定操作する指を特定する指特定工程と、前記楽曲データを基に、指で次に指定操作するキー画像を特定するキー画像特定工程と、前記想定された位置において前記特定した指で前記特定したキー画像を指定操作可能な画面に切り換え表示する表示切換工程とをコンピュータに実行させる。
【選択図】
図8