IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ビバ リパブリカ インクの特許一覧

特許7430165サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法
<>
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図1
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図2
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図3
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図4
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図5
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図6
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図7
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図8
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図9
  • 特許-サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20240202BHJP
【FI】
G06Q20/40
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021172391
(22)【出願日】2021-10-21
(65)【公開番号】P2022068133
(43)【公開日】2022-05-09
【審査請求日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】10-2020-0136572
(32)【優先日】2020-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0014504
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521462680
【氏名又は名称】ビバ リパブリカ インク
【氏名又は名称原語表記】Viva Republica Inc.
【住所又は居所原語表記】12 Floor, 142, Teheran-ro, Gangnam-gu, Seoul 06236, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ スンゴン
(72)【発明者】
【氏名】リ ソンミン
(72)【発明者】
【氏名】パク ヒョンジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク ヨンウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュンモ
(72)【発明者】
【氏名】アン ジヨン
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-170439(JP,A)
【文献】特開2013-20496(JP,A)
【文献】特開2016-157294(JP,A)
【文献】特開2020-144787(JP,A)
【文献】特開2016-95547(JP,A)
【文献】国際公開第2019/026196(WO,A2)
【文献】特開2019-67075(JP,A)
【文献】特開2013-246580(JP,A)
【文献】石原 洋,”電子マネー決済ログによる消費行動パターン分類 マーケティングプラットフォームの提案と解析事例報告”,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2006年03月06日,第105巻第652号,p.13-18,ISSN:0913-5685
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済サービスに加入した使用者の使用者情報を管理する情報管理部と、
前記決済サービスに加入した使用者それぞれが商店を訪問する場合、前記商店を訪問した使用者の使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信する通信部と、
前記決済サービスに加入した使用者それぞれの生体情報を含む使用者情報を、使用者認証のための比較対象の選定のために前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する分析部と、
前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、商店端末から受信される決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を、前記決済要請に含まれた使用者の生体情報と優先的に比較することにより、使用者認証を行う使用者認証部と、
を含む、サーバー。
【請求項2】
前記使用者情報は、決済履歴情報をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のサーバー。
【請求項3】
前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、決済履歴情報に含まれた決済回数が基準値以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することを特徴とする、請求項2に記載のサーバー。
【請求項4】
前記分析部は、前記決済履歴情報を用いて前記決済サービスに加入した使用者の決済パターン情報を生成し、前記決済パターン情報に基づいて前記対応ターゲット集合に含まれる前記少なくとも一人の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することを特徴とする、請求項2に記載のサーバー。
【請求項5】
前記使用者情報は、商店滞在時間情報をさらに含み、
前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、商店滞在時間が基準時間以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することを特徴とする、請求項1に記載のサーバー。
【請求項6】
決済サービスに加入した使用者の使用者情報を管理する情報管理部と、
前記決済サービスに加入した使用者それぞれが商店を訪問する場合、前記商店を訪問した使用者の使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信し、商店端末から前記商店端末に対応する商店の商店識別情報及び対象使用者の生体情報を含む決済要請を受信する通信部と、
前記決済サービスに加入した使用者それぞれの生体情報を含む使用者情報を、使用者認証のための比較対象の選定のために前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する分析部と、
前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、前記決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に前記対象使用者の生体情報と比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成する使用者認証部と、
前記使用者認証結果に基づいて前記対象使用者の使用者情報を用いて前記決済要請を処理する決済処理部と、を含む、サーバー。
【請求項7】
前記使用者情報は、決済履歴情報をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のサーバー。
【請求項8】
前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、決済履歴情報に含まれた決済回数が基準値以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することを特徴とする、請求項7に記載のサーバー。
【請求項9】
前記分析部は、前記決済履歴情報を用いて前記決済サービスに加入した使用者それぞれの決済パターン情報を生成し、前記決済パターン情報に基づいて前記対応ターゲット集合に含まれる前記少なくとも一人の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することを特徴とする、請求項7に記載のサーバー。
【請求項10】
前記使用者情報は、商店滞在時間情報をさらに含み、
前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、商店滞在時間が基準時間以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することを特徴とする、請求項6に記載のサーバー。
【請求項11】
前記通信部は、前記使用者端末が前記商店に配置された感知端末により感知される場合、前記使用者識別情報及び商店識別情報を受信することを特徴とする、請求項6に記載のサーバー。
【請求項12】
前記商店識別情報は、前記商店に配置された前記感知端末から獲得したUUID(Universal Unique IDentifier)情報を含むことを特徴とする、請求項11に記載のサーバー。
【請求項13】
サーバーが、決済サービスに加入した使用者それぞれが商店を訪問する場合、前記商店を訪問した使用者の使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信する段階と、
前記サーバーが、前記決済サービスに加入した使用者それぞれの生体情報を含む使用者情報を、使用者認証のための比較対象の選定のために前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する段階と、
前記サーバーが、商店端末から前記商店端末に対応する商店の商店識別情報及び対象使用者の生体情報を含む決済要請を受信する段階と、
前記サーバーが、前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、前記決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に前記対象使用者の生体情報と比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成する段階と、
前記サーバーが、前記使用者認証結果に基づいて前記対象使用者の使用者情報を用いて前記決済要請を処理する段階を含む、決済処理方法。
【請求項14】
サービスに加入した使用者それぞれが商店を訪問する場合、前記商店を訪問した使用者の使用者端末から各使用者の生体情報を受信する段階と、
前記各使用者の生体情報から特徴情報を抽出して各使用者ごとに基準テンプレート情報を生成する段階と、
前記基準テンプレート情報を前記各使用者の使用者情報に保存する段階と、
商店端末から対象使用者の生体情報を受信する段階と、
前記商店端末から前記商店端末に対応する商店の商店識別情報を受信する段階と、
前記対象使用者の生体情報から特徴情報を抽出して対象テンプレート情報を生成する段階と、
前記サービスに加入した使用者それぞれの基準テンプレート情報と前記対象テンプレート情報とを比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行う段階と、
前記サービスに加入した使用者それぞれが商店を訪問する場合、前記商店を訪問した使用者の使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信する段階と、
前記サービスに加入した使用者それぞれの生体情報を含む使用者情報を、使用者認証のための比較対象の選定のために前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する段階と、を含み、
前記サービスに加入した使用者それぞれの基準テンプレート情報と前記対象テンプレート情報とを比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行う段階は、前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、前記商店端末から受信された商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の基準テンプレート情報を優先的に前記対象テンプレート情報と比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行うことを特徴とする、サーバーの使用者認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される実施形態は、サーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
IT技術の発達とスマートフォンの普及に伴い、既存の現金決済、カード決済などの伝統的な決済手段から脱皮した様々な決済サービスが開発されている。このような決済サービスには、スマートフォンを用いたアップルペイ(Apple pay)、サムスンペイ(Samsung pay)などのような様々なペイサービスがあり、この他にも、使用者の指紋、虹彩などのような生体情報を用いた電子決済サービスが存在するか、開発されている。
【0003】
しかし、スマートフォンを用いた決済サービスの場合、決済時に必ずスマートフォンを所持しなければならない不便があり、スマートフォンを紛失すると、保存されたカード情報、決済関連情報のような個人情報が流出される問題がある。また、使用者の生体情報を用いた電子決済サービスの場合、獲得した使用者の生体情報をそのまま保存することにより、使用者の個人情報流出の恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書に開示される実施形態の一目的は、使用者利便性が向上した決済サービスを提供することができるサーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法を提供することにある。
【0005】
本明細書に開示される実施形態の一目的は、保安性が向上した決済サービスを提供することができるサーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法を提供することにある。
【0006】
本明細書に開示された実施形態の技術的課題は、上述した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示された一実施形態によるサーバーは、決済サービスに加入した使用者の使用者情報を管理する情報管理部、前記決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信する通信部、及び前記決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する分析部を含んでよい。
【0008】
一実施形態において、前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、商店端末から受信される決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を、前記決済要請に含まれた使用者の生体情報と優先的に比較することにより、使用者認証を行う使用者認証部をさらに含んでよい。
【0009】
一実施形態において、前記使用者情報は、決済履歴情報をさらに含んでよい。
【0010】
一実施形態において、前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、決済履歴情報に含まれた決済回数が基準値以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成してよい。
【0011】
一実施形態において、前記分析部は、前記決済履歴情報を用いて前記決済サービスに加入した使用者の決済パターン情報を生成し、前記決済パターン情報に基づいて前記対応ターゲット集合に含まれる前記少なくとも一人の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成してよい。
【0012】
一実施形態において、前記使用者情報は、商店滞在時間情報をさらに含み、前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、商店滞在時間が基準時間以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成してよい。
【0013】
本明細書に開示された一実施形態によるサーバーは、決済サービスに加入した使用者の使用者情報を管理する情報管理部、前記決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信し、商店端末から前記商店端末に対応する商店の商店識別情報及び対象使用者の生体情報を含む決済要請を受信する通信部、前記決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を、前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する分析部、前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、前記決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と前記対象使用者の生体情報とを用いて、前記対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成する使用者認証部、及び前記使用者認証結果に基づいて、前記対象使用者の使用者情報を用いて前記決済要請を処理する決済処理部を含んでよい。
【0014】
一実施形態において、前記使用者認証部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に前記対象使用者の生体情報と比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行ってよい。
【0015】
一実施形態において、前記使用者情報は、決済履歴情報をさらに含んでよい。
【0016】
一実施形態において、前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、決済履歴情報に含まれた決済回数が基準値以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成してよい。
【0017】
一実施形態において、前記分析部は、前記決済履歴情報を用いて、前記決済サービスに加入した使用者それぞれの決済パターン情報を生成し、前記決済パターン情報に基づいて前記対応ターゲット集合に含まれる前記少なくとも一人の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成してよい。
【0018】
一実施形態において、前記使用者情報は、商店滞在時間情報をさらに含み、前記分析部は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、商店滞在時間が基準時間以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成してよい。
【0019】
一実施形態において、前記通信部は、前記使用者端末が前記商店に配置された感知端末により感知される場合、前記使用者識別情報及び商店識別情報を受信してよい。
【0020】
一実施形態において、前記商店識別情報は、前記商店に配置された前記感知端末から獲得したUUID(Universal Unique IDentifier)情報を含んでよい。
【0021】
本明細書に開示された一実施形態による決済処理方法は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信する段階、前記決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する段階、商店端末から前記商店端末に対応する商店の商店識別情報及び対象使用者の生体情報を含む決済要請を受信する段階、前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、前記決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と前記対象使用者の生体情報とを用いて、前記対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成する段階、及び前記使用者認証結果に基づいて、前記対象使用者の使用者情報を用いて前記決済要請を処理する段階を含んでよい。
【0022】
一実施形態において、前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、前記決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と前記対象使用者の生体情報とを用いて、前記対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成する段階は、前記対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に前記対象使用者の生体情報と比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行ってよい。
【0023】
本明細書に開示された一実施形態によるサーバーの使用者認証方法は、サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末から各使用者の生体情報を受信する段階、前記各使用者の生体情報から特徴情報を抽出して各使用者ごとに基準テンプレート情報を生成する段階、前記基準テンプレート情報を前記各使用者の使用者情報に保存する段階、商店端末から対象使用者の生体情報を受信する段階、前記対象使用者の生体情報から特徴情報を抽出して対象テンプレート情報を生成する段階、及び前記サービスに加入した使用者それぞれの基準テンプレート情報と前記対象テンプレート情報とを比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行う段階を含んでよい。
【0024】
一実施形態において、前記サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末から使用者識別情報及び商店識別情報を受信する段階、前記サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を、前記商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成する段階、及び前記商店端末から前記商店端末に対応する商店の商店識別情報を受信する段階をさらに含んでよい。
【0025】
一実施形態において、前記サービスに加入した使用者それぞれの基準テンプレート情報と前記対象テンプレート情報とを比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行う段階は、前記少なくとも一つのターゲット集合のうち、前記商店端末から受信された商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の基準テンプレート情報と前記対象テンプレート情報とを比較することにより、前記対象使用者に対する使用者認証を行ってよい。
【発明の効果】
【0026】
本明細書に開示された一実施形態によるサーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法は、使用者利便性が向上した決済サービスを提供することができる。
【0027】
本明細書に開示された一実施形態によるサーバー及びその決済処理方法、サーバーの使用者認証方法は、保安性が向上した決済サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本明細書に開示された一実施形態による決済処理システムを示す図である。
図2】本明細書に開示された一実施形態による決済処理システムの動作を説明するための図である。
図3】本明細書に開示された一実施形態による決済処理システムの動作を説明するための図である。
図4】本明細書に開示された一実施形態によるサーバーを示すブロック図である。
図5】本明細書に開示された一実施形態によるサーバーの動作を説明するための図である。
図6】本明細書に開示された一実施形態によるサーバーの動作を説明するための図である。
図7】本明細書に開示された一実施形態によるサーバーの使用者認証方法を説明するための図である。
図8】本明細書に開示された他の実施形態によるサーバーの使用者認証方法を説明するための図である。
図9】本明細書に開示された他の実施形態による決済処理システムの動作を説明するための図である。
図10】本明細書に開示された他の実施形態による決済処理システムの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の一部実施形態を、例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施形態を説明するにあたり、かかる公知の構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合は、その詳細な説明は省略する。
【0030】
本発明の実施形態の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することがある。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されない。また、特に定義しない限り、技術的や科学的な用語を含めてここで用いられる全ての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解される意味と同一の意味を有する。一般的に用いられる辞典に定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本出願で明らかに定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味に解釈されない。
【0031】
図1は、本明細書に開示された一実施形態による決済処理システムを示す。図2及び図3は、本明細書に開示された一実施形態による決済処理システムの動作を説明するための図である。
【0032】
先ず、図1及び図2を参照すれば、本明細書に開示された一実施形態による決済処理システム1000は、使用者端末100、管理サーバー200、商店端末300、及びVANサーバー400を含んでよい。
【0033】
使用者は、使用者端末100を用いて、管理サーバー200で提供されるサービスを用いることができる。例えば、前記サービスは、決済サービスを含んでよい。このために、使用者端末100には、決済サービスの利用のためのアプリケーションが設置されることがある。使用者は、使用者端末100でアプリケーションを実行して決済サービスに加入し、使用者情報を登録することができる。例えば、使用者は、使用者識別情報、使用者生体情報、決済登録情報のような使用者情報をアプリケーションに登録することができる。また、使用者は、使用者情報の提供に対する同意情報をアプリケーションに登録することができる。
【0034】
ここで、使用者識別情報は、使用者の携帯電話番号、使用者のID及び/又はパスワード、使用者の名前など、使用者を識別し得る多様な情報を含んでよい。使用者の生体情報は、使用者の顔を撮影した顔画像を含んでよく、実施形態に応じて顔を撮影した顔画像は、顔の特徴点情報を含むテンプレート情報に加工されてよい。例えば、使用者は、使用者端末100のカメラ(未図示)を介して顔を撮影することにより、使用者認証のための使用者の顔画像をアプリケーションに事前登録することができる。例えば、使用者端末100は、撮影された顔画像を管理サーバー200に伝達し、管理サーバー200は、使用者の顔画像から特徴情報を抽出してテンプレート情報を生成し、それぞれのテンプレート情報を、対応する使用者の使用者情報に保存することができる。
【0035】
また、使用者の顔画像以外にも、使用者の指紋、虹彩画像などの様々な生体情報を、使用者端末100の様々な感知装置により獲得することができ、獲得した情報は、使用者情報としてアプリケーションに登録することができる。決済登録情報は、決済処理に用いられるカード情報及び/又は口座情報を含んでよい。
【0036】
図2及び図3を参照すれば、決済サービスに加入した使用者が、使用者端末100を所持して商店Sを訪問する場合、使用者端末100は、商店端末300から商店識別情報を受信することができる(S110)。例えば、使用者端末100は、ブルートゥース通信を介して商店端末300から商店識別情報を受信することができる。例えば、商店識別情報は、UUID(Universal Unique IDentifier)を含んでよく、特定商店を識別できるように、商店ごとに異なる値を有するように設定されてよい。使用者端末100が商店識別情報を受信する場合、前記アプリケーションは自動的に活性化され得る。使用者端末100は、活性化されたアプリケーションを介して使用者識別情報及び商店識別情報を管理サーバー200に伝達することができる。
【0037】
一方、使用者端末100は、移動通信端末機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)などを全て含んでよい。
【0038】
また図1及び図2を参照すれば、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者に決済サービスを提供することができる。このために、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者の使用者情報を管理することができる。ここで、使用者情報は、使用者それぞれの使用者識別情報、使用者の各使用者端末から受信される商店識別情報、決済履歴情報、使用者生体情報、商店滞在時間情報などを含んでよい。
【0039】
管理サーバー200は、使用者端末100から使用者識別情報及び商店識別情報を受信することができる(S120)。管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を商店識別情報に基づいて管理してよい。管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成することができる(S130)。前記少なくとも一つのターゲット集合は、決済サービスに加入した少なくとも一人の使用者を含んでよい。したがって、同一の商店を訪問している使用者は、同一のターゲット集合に区分されて管理され得る。実施形態に応じて、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末100から商店識別情報が受信される度に、少なくとも一つのターゲット集合をアップデートすることができる。
【0040】
管理サーバー200は、商店端末300から決済要請を受信することができる(S150)。例えば、決済要請は、対象使用者(すなわち、商店端末300に決済を要請した使用者)に対する決済要請であってよく、商店端末300に対応する商店の商店識別情報及び対象使用者の生体情報を含んでよい。このために、商店端末300は、決済を要請する使用者の生体情報を獲得することができる(S140)。
【0041】
管理サーバー200は、決済要請に含まれた使用者の生体情報から特徴情報(例えば、特徴点情報)を抽出してテンプレート情報を生成することができる。
【0042】
管理サーバー200は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と対象使用者の生体情報とを用いて、対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成することができる(S160)。このために、管理サーバー200は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、対応する商店識別情報が決済要請に含まれた商店識別情報と一致するターゲット集合を対応ターゲット集合として識別することができる。
【0043】
具体的には、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の生体情報と比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。例えば、管理サーバー200は、対象使用者のテンプレート情報と対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のテンプレート情報とを優先的に比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。管理サーバー200は、使用者認証結果を商店端末300に伝達することができる(S170)。
【0044】
上述したように、管理サーバー200は、既保存された使用者情報全体ではなく、選別された一部使用者の使用者情報(例えば、生体情報)を優先的に対象使用者の使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の処理速度が向上することができる。さらに、管理サーバー200は、既保存された使用者全体ではなく、確率的に決済要請の対象となる可能性が高い一部使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の正確度も向上することができる。
【0045】
また、管理サーバー200は、使用者情報中の決済履歴情報を用いて、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することができる。例えば、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、決済履歴情報に含まれた決済回数が基準値以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することができる。
【0046】
また、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの決済履歴情報を用いて、使用者それぞれに対する決済パターン情報を生成することができる。管理サーバー200は、決済パターン情報に基づいて対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することができる。例えば、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の決済パターン情報を用いて、使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することができる。
【0047】
また、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の商店滞在時間情報を用いて、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することができる。例えば、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、商店滞在時間が基準時間以上の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することができる。
【0048】
管理サーバー200は、細部集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の生体情報と比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。
【0049】
このように、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することにより細部集合を生成し、細部集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報(例えば、生体情報)を優先的に使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の処理速度及び認証の正確度がさらに向上することができる。
【0050】
また、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の生体情報と比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行った結果、対応ターゲット集合に含まれた使用者のうち、2人以上の使用者が対象使用者と一致する結果が出る場合、細部集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を対象使用者の生体情報と比較することにより、使用者認証を行ってよい。
【0051】
また、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の生体情報と比較することにより対象使用者に対する使用者認証を行った結果、対応ターゲット集合に含まれた使用者のうち、2人以上の使用者が対象使用者と一致する結果が出る場合、前記2人以上の使用者の使用者情報を細部集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と比較した結果に基づいて使用者認証を行ってよい。例えば、前記2人以上の使用者のうち、細部集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と一致する使用者がいる場合、当該使用者の使用者情報を最終的に対象使用者の使用者認証に用いてよい。したがって、使用者認証の正確度が向上することができる。
【0052】
管理サーバー200は、使用者認証結果に基づいて対象使用者に対する決済要請を処理することができる。管理サーバー200は、使用者認証結果が認証成功の場合、対象使用者の決済登録情報を用いて決済要請を処理することができる。例えば、管理サーバー200は、使用者認証結果が認証成功の場合、VANサーバー400に決済承認要請を伝達することができる(S180)。ここで、決済承認要請は、対象使用者の決済登録情報を含んでよい。
【0053】
管理サーバー200は、VANサーバー400から決済承認結果を受信する場合(S190)、使用者端末100及び/又は商店端末300に決済完了情報を伝達することができる(S200)。ここで、決済完了情報は、決済金額、決済時間、商店情報、利用内訳などを含んでよい。
【0054】
商店端末300は、使用者端末100が感知される場合、使用者端末100に商店識別情報を伝達することができる。商店端末300は、商店内部に配置されてよい。例えば、商店識別情報は、UUID(Universal Unique IDentifier)を含んでよく、特定商店を識別できるように、商店ごとに互いに異なる値を有するように設定されてよい。商店端末300は、ブルートゥース通信を介して使用者端末100にUUIDを含むビーコン(beacon)を送信することにより、使用者端末100に商店識別情報を伝達することができる。
【0055】
商店端末300は、使用者が選択する決済方式に応じて決済を処理することができる。ここで、決済方式は、カード決済、現金決済、電子マネー、口座振替などの一般的な決済方式と、本明細書に開示している決済サービスとを全て含んでよい。一側面において、前記決済サービスは、使用者の生体情報認証のみで決済処理が可能なサービスを意味してよい。
【0056】
使用者は、商店で財貨やサービスを購買したか用いた後、商店端末300で決済を進行するが、決済方式として前記決済サービスが選択される場合、商店端末300は決済情報を生成し、生成された決済情報に対する決済要請を管理サーバー200に伝達することができる。例えば、決済情報は、対象使用者が購買したか用いた金額、商店識別情報、対象使用者(すなわち、決済を要請する使用者)の生体情報などを含んでよい。
【0057】
すなわち、使用者は、商店で財貨やサービスを購買したか用いた後、管理サーバー200で提供する決済サービスを決済手段として選択し、商店端末300に生体情報のみ提供すると(すなわち、一回の顔撮影だけで)簡便かつ迅速に決済を進行することができる。したがって、決済過程での使用者利便性が向上することができる。
【0058】
商店端末300は、使用者の生体情報を収集することができる。ここで、使用者の生体情報は、使用者の顔画像、指紋、虹彩などの様々な生体情報を含んでよい。例えば、商店端末300は、カメラを含んでよく、カメラを介して使用者の顔画像を撮影し、撮影された顔画像を管理サーバー200に伝達することができる。また、実施形態に応じて、商店端末300は、撮影された顔画像から特徴点を抽出してテンプレート情報を生成することができる。商店端末300は、収集したテンプレート情報を管理サーバー200に伝達することができる。
【0059】
一方、実施形態に応じて、商店端末300とは別途に使用者の生体情報を収集する装置が運営され得る。すなわち、商店端末300と物理的に分離され、使用者の生体情報を収集する装置が運営され得る。また、使用者の生体情報を収集する装置は、商店端末300の運営主体とは異なる運営主体により運営及び管理されることから、使用者の個人情報である生体情報が流出されるか用いられることを防止することができる。
【0060】
VANサーバー400は、管理サーバー200から伝達される決済承認要請に応答して決済を処理することができる。例えば、VANサーバー400は、決済承認要請に含まれた対象使用者の決済登録情報を用いて決済を処理し、決済承認結果を管理サーバー200に伝達することができる。
【0061】
図4は、本明細書に開示された一実施形態によるサーバーを示すブロック図である。図5及び図6は、本明細書に開示された一実施形態によるサーバーの動作を説明するための図である。
【0062】
先ず、図4を参照すれば、本明細書に開示された一実施形態による管理サーバー200は、情報管理部210、通信部220、分析部230、使用者認証部240、及び決済処理部250を含んでよい。
【0063】
情報管理部210は、決済サービスに加入した使用者の使用者情報を管理することができる。ここで、使用者情報は、使用者それぞれの使用者識別情報、使用者から受信される商店識別情報、決済履歴情報、使用者生体情報、商店滞在時間情報などを含んでよい。
【0064】
通信部220は、使用者端末100から使用者識別情報及び商店識別情報を受信することができる。通信部220は、商店端末300から決済要請を受信することができる。ここで、決済要請は、対象使用者(すなわち、商店端末300に決済を要請した使用者)に対する決済要請であってよく、商店端末300に対応する商店の商店識別情報及び前記商店で決済を要請した対象使用者の生体情報を含んでよい。通信部220は、使用者認証結果を商店端末300に伝達することができる。通信部220は、決済完了情報を使用者端末100及び/又は商店端末300に伝達することができる。
【0065】
分析部230は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成することができる。前記少なくとも一つのターゲット集合は、決済サービスに加入した少なくとも一人の使用者を含んでよい。
【0066】
図5を参照すれば、情報管理部210に既保存された使用者情報が図示される。使用者情報は、使用者識別情報、商店識別情報、決済履歴情報、決済登録情報、及び使用者テンプレート情報を含んでよい。ここで、商店識別情報は、各使用者の使用者端末から受信された情報であってよく、理解を助けるために、商店識別情報に対応する商店名(例えば、商店A、商店B)と仮定して説明する。また、決済履歴情報は、決済回数、決済場所、決済金額を含んでよい。
【0067】
分析部230は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を商店識別情報に基づいて区分することにより、ターゲット集合(T1、T2)を生成することができる。図5では、例示的に2つのターゲット集合(T1、T2)が生成される場合を図示するが、これに限定されるものではなく、3つ以上のターゲット集合が生成されてもよい。例えば、使用者端末100から受信された商店識別情報に対応する商店が商店Aの場合、分析部230は、使用者端末100に対応する使用者をターゲット集合(T1)に区分して管理することができる。
【0068】
また、分析部230は、使用者情報中の決済履歴情報を用いて、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することができる。例えば、分析部230は、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、決済履歴情報に含まれた決済回数が基準値(例えば、4)以上の使用者3乃至使用者5を追加的に識別することにより、細部集合(D1)を生成することができる。
【0069】
また、分析部230は、決済サービスに加入した使用者それぞれの決済履歴情報を用いて、使用者それぞれに対する決済パターン情報を生成することができる。例えば、決済履歴情報は、訪問時間、決済時間をさらに含んでよい。ここで、訪問時間は、使用者それぞれの使用者端末から商店識別情報を受信した時間から獲得されてよい。例えば、分析部230は、特定使用者の決済履歴情報を用いて、当該使用者が商店Aを通常いつ訪問するか、いくら長く滞在するか、平均決済金額はいくらなのかなどを含む決済パターン情報を生成することができる。
【0070】
分析部230は、決済パターン情報に基づいてターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することができる。例えば、分析部230は、対象使用者が商店Aを訪問した現在時間に基づいて、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者の決済パターン情報を比較し、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することにより、細部集合を生成することができる。
【0071】
図6を参照すれば、使用者情報は、使用者識別情報、商店識別情報、商店滞在時間情報、決済登録情報、及び使用者生体情報を含んでよい。
【0072】
分析部230は、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者の商店滞在時間情報を用いて、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することができる。例えば、分析部230は、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者のうち、商店滞在時間が基準時間(例えば、30分)以上の使用者4及び使用者5を追加的に識別することにより、細部集合(D2)を生成することができる。例えば、商店Aを用いる使用者の平均的な滞在時間が30分の場合、商店滞在時間が30分以上の使用者は、商店の利用を終えて決済を要請する可能性が高いからである。
【0073】
また図3を参照すれば、使用者認証部240は、決済要請に含まれた使用者の生体情報から特徴情報(例えば、特徴点情報)を抽出してテンプレート情報を生成することができる。
【0074】
使用者認証部240は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、決済要請に含まれた商店識別情報(例えば、商店A)に対応する対応ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と対象使用者の生体情報とを用いて、対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成することができる。このために、使用者認証部240は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、対応する商店識別情報(例えば、商店A)が決済要請に含まれた商店識別情報(例えば、商店A)と一致するターゲット集合(T1)を対応ターゲット集合として識別することができる。
【0075】
具体的には、使用者認証部240は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の生体情報と比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。例えば、使用者認証部240は、対象使用者のテンプレート情報と対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者のテンプレート情報とを優先的に比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。使用者認証部240は、使用者認証結果を商店端末300に伝達することができる。
【0076】
上述したように、使用者認証部240は、既保存された使用者情報全体ではなく、選別した一部使用者の使用者情報(例えば、生体情報)を優先的に使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の処理速度が向上することができる。さらに、使用者認証部240は、既保存された使用者全体ではなく、確率的に決済要請の対象となる可能性が高い一部使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の正確度も向上することができる。
【0077】
また、使用者認証部240は、細部集合(D1又はD2)に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の生体情報と比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。このように、使用者認証部240は、ターゲット集合(T1)に含まれた少なくとも一人の使用者を追加的に識別することにより、細部集合(D1又はD2)を生成し、細部集合(D1又はD2)に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報(例えば、生体情報又はテンプレート情報)を優先的に使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の処理速度がさらに向上することができる。
【0078】
決済処理部250は、商店端末300から受信される決済要請を処理することができる。例えば、前記決済要請は、対象使用者に対する決済要請であってよい。決済処理部250は、使用者認証結果に基づいて対象使用者に対する決済要請を処理することができる。例えば、決済処理部250は、対象使用者の決済登録情報を用いて決済要請を処理することができる。具体的には、使用者認証結果が認証成功の場合、決済処理部250は、VANサーバー600に決済承認要請を伝達することができる。ここで、決済承認要請は、対象使用者の決済登録情報を含んでよい。
【0079】
決済処理部250は、VANサーバー400から決済承認結果を受信する場合、使用者端末100及び/又は商店端末300に決済完了情報を伝達することができる。ここで、決済完了情報は、決済金額、決済時間、商店情報、利用内訳などを含んでよい。
【0080】
図7は、本明細書に開示された一実施形態によるサーバーの使用者認証方法を説明するための図である。
【0081】
図7を参照すれば、本明細書に開示された一実施形態によるサーバーの使用者認証方法は、管理サーバー200が使用者端末から使用者生体情報を受信する段階(S310)、使用者生体情報から基準テンプレート情報を生成する段階(S320)、商店端末が使用者生体情報を獲得する段階(S330)、商店端末から使用者生体情報を受信する段階(S340)、使用者生体情報から対象テンプレート情報を生成する段階(S350)、及び基準テンプレート情報と対象テンプレート情報とを用いて使用者認証を行う段階(S360)を含んでよい。
【0082】
以下で前記S310段階乃至S360段階について、図1を参照して具体的に説明する。
【0083】
S310段階において、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末100は、使用者生体情報を収集することができる。使用者端末100は、収集した使用者生体情報を管理サーバー200に伝達することができる。
【0084】
S320段階において、管理サーバー200は、受信された使用者の生体情報から特徴情報(例えば、特徴点情報)を抽出して各使用者ごとに基準テンプレート情報を生成することができる。ここで、基準テンプレート情報は、使用者認証時に対比対象となる基準情報を意味してよい。
【0085】
S330段階において、商店端末300は、商店で決済を要請する対象使用者の使用者生体情報を収集することができる。すなわち、使用者は、自分が決済サービスを用いる過程で、使用者認証に必要な基準情報は、自分の使用者端末を介して登録し、決済要請時には、商店端末300に生体情報を提供することができる。
【0086】
S340段階において、商店端末300は、収集した対象使用者の生体情報を管理サーバー200に伝達することができる。
【0087】
S350段階において、管理サーバー200は、対象使用者の生体情報から特徴情報を抽出して対象テンプレート情報を生成することができる。
【0088】
S360段階において、管理サーバー200は、基準テンプレート情報と対象テンプレート情報とを用いて、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。例えば、管理サーバー200は、基準テンプレート情報中の対象テンプレート情報と一致するテンプレート情報を確認することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。
【0089】
図8は、本明細書に開示された他の実施形態によるサーバーの使用者認証方法を説明するための図である。
【0090】
図8を参照すれば、本明細書に開示された他の実施形態によるサーバーの使用者認証方法は、管理サーバー200が使用者端末から使用者生体情報を受信する段階(S410)、使用者生体情報から基準テンプレート情報を生成する段階(S420)、使用者端末100が商店端末300から商店識別情報を受信する段階(S430)、管理サーバー200が使用者端末100から使用者識別情報及び商店識別情報を受信する段階(S440)、管理サーバー200が少なくとも一つのターゲット集合を生成する段階(S450)、商店端末が使用者生体情報を獲得する段階(S460)、商店端末から使用者生体情報及び商店識別情報を受信する段階(S470)、使用者生体情報から対象テンプレート情報を生成する段階(S480)、及び対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の基準テンプレート情報と対象テンプレート情報とを用いて使用者認証を行う段階(S490)を含んでよい。
【0091】
以下で前記S410段階乃至S490段階について、図1を参照して具体的に説明する。
【0092】
S410段階において、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末100は、使用者生体情報を収集することができる。使用者端末100は、収集した使用者の生体情報を管理サーバー200に伝達することができる。
【0093】
S420段階において、管理サーバー200は、受信された使用者の生体情報から特徴情報(例えば、特徴点情報)を抽出して各使用者ごとに基準テンプレート情報を生成することができる。ここで、基準テンプレート情報は、使用者認証時に対比対象となる基準情報を意味してよい。
【0094】
S430段階において、使用者端末100は、商店端末300から商店識別情報を受信することができる。例えば、使用者が商店を訪問する場合、使用者端末100は、ブルートゥース通信を介して商店端末300から商店識別情報を受信することができる。例えば、商店識別情報は、UUID(Universal Unique IDentifier)を含んでよく、特定商店を識別できるように、商店ごとに異なる値を有するように設定されてよい。
【0095】
S440段階において、管理サーバー200は、使用者端末100から使用者識別情報及び商店識別情報を受信することができる。
【0096】
S450段階において、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を商店識別情報に基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成することができる。前記少なくとも一つのターゲット集合は、決済サービスに加入した少なくとも一人の使用者を含んでよい。したがって、同一の商店を訪問している使用者は、同一のターゲット集合に区分されて管理され得る。実施形態に応じて、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末100から商店識別情報が受信される度に、少なくとも一つのターゲット集合をアップデートすることができる。
【0097】
S460段階において、商店端末300は、商店で決済を要請する対象使用者の使用者生体情報を収集することができる。すなわち、使用者は、自分が決済サービスを用いる過程で、使用者認証に必要な基準情報は、自分の使用者端末を介して登録し、決済要請時には、商店端末300に生体情報を提供することができる。
【0098】
S470段階において、商店端末300は、収集した対象使用者の生体情報及び商店識別情報を管理サーバー200に伝達することができる。
【0099】
S480段階において、管理サーバー200は、対象使用者の生体情報から特徴情報を抽出して対象テンプレート情報を生成することができる。
【0100】
S490段階において、管理サーバー200は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、商店端末300から受信された商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の基準テンプレート情報と対象使用者の対象テンプレート情報とを用いて、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる(S490)。このために、管理サーバー200は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、対応する商店識別情報が決済要請に含まれた商店識別情報と一致するターゲット集合を対応ターゲット集合として識別することができる。
【0101】
具体的には、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の基準テンプレート情報を優先的に対象使用者の対象テンプレート情報と比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。
【0102】
したがって、管理サーバー200は、既保存された使用者情報全体ではなく、選別された一部使用者(すなわち、対応ターゲット集合に含まれた使用者)のテンプレート情報を優先的に対象使用者の使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の処理速度が向上することができる。さらに、管理サーバー200は、既保存された使用者全体ではなく、確率的に決済要請の対象となる可能性が高い一部使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の使用者認証のための比較対象として使用するので、使用者認証の正確度も向上することができる。
【0103】
図9及び図10は、本明細書に開示された他の実施形態による決済処理システムの動作を説明するための図である。
【0104】
図9に図示された実施形態の場合、図2に図示された実施形態と比較して、使用者位置情報を用いて少なくとも一つのターゲット集合を生成する点で異なることがある。
【0105】
図1を参照して説明したように、使用者は、使用者端末100でアプリケーションを実行して決済サービスに加入し、使用者情報を登録することができる。例えば、使用者は、使用者識別情報、使用者生体情報、決済登録情報のような使用者情報をアプリケーションに登録することができる。また、使用者は、使用者情報及び使用者位置情報などの提供に対する同意情報をアプリケーションに登録することができる。
【0106】
決済サービスに加入した使用者が、使用者端末100を所持して商店Sを訪問する場合、使用者端末100は、商店端末300から商店識別情報を受信することができる(S510)。例えば、使用者端末100は、ブルートゥース通信を介して商店端末300から商店識別情報を受信することができる。例えば、商店識別情報は、UUID(Universal Unique IDentifier)を含んでよく、特定商店を識別できるように、商店ごとに異なる値を有するように設定されてよい。使用者端末100が商店識別情報を受信する場合、前記アプリケーションは自動的に活性化され得る。使用者端末100は、活性化されたアプリケーションを介して使用者識別情報及び商店識別情報を管理サーバー200に伝達することができる。
【0107】
使用者端末100は、使用者の位置に関する情報である使用者位置情報を獲得することができる(S520)。例えば、使用者端末100は、GPSモジュール(未図示)を介して使用者位置情報を獲得することができる。また、例えば、使用者端末100がAPを介してWiFiに連結された場合、WiFi接続情報により使用者位置情報を獲得することができる。ここで、WiFi接続情報は、WiFi連結サービスを提供する場所(Ex.「Incheon Airport」、「OO bank Jongno」など)の名称を含んでよい。例えば、使用者端末100の運営体制がアンドロイドの場合、WiFi接続情報を管理するAPI(ex.WifiManager API)を介してWiFi接続情報が獲得され得る。使用者端末100は、獲得した使用者位置情報を管理サーバー200に提供することができる。
【0108】
管理サーバー200は、使用者端末100から使用者識別情報、商店識別情報及び使用者位置情報を受信することができる(S530)。
【0109】
管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を、商店識別情報及び使用者位置情報のうち少なくともいずれか一つに基づいて管理することができる。管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を、商店識別情報及び使用者位置情報のうち少なくともいずれか一つに基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成することができる(S540)。
【0110】
例えば、管理サーバー200は、使用者位置情報に基づいて使用者情報を管理することができる。したがって、同一の商店を訪問している使用者は、同一のターゲット集合に区分されて管理され得る。
【0111】
また、管理サーバー200は、商店識別情報及び使用者位置情報に基づいて使用者情報を管理することができる。例えば、管理サーバー200は、1次的に商店識別情報に基づいて使用者情報を区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成し、2次的に使用者位置情報に基づいて少なくとも一つのターゲット集合を検証することにより、使用者情報をより正確に管理することができる。すなわち、商店識別情報及び使用者位置情報を相互補完的に作用することができる。
【0112】
実施形態に応じて、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者端末100から商店識別情報及び使用者位置情報が受信される度に、少なくとも一つのターゲット集合をアップデートすることができる。
【0113】
S550動作乃至S610動作の場合、図2を参照して説明したS140動作乃至S200動作と実質的に同一であってよいので、説明の重複を避けるために具体的な説明は省略する。
【0114】
図10に図示された実施形態の場合、図2に図示された実施形態と比較して、使用者音声情報を用いて使用者認証を行う点で異なることがある。図1及び図9を参考にして説明した内容と重複する内容に対しては、具体的な説明を省略する。
【0115】
図1及び図9を参照して説明したように、使用者は、使用者端末100でアプリケーションを実行して決済サービスに加入し、使用者情報を登録することができる。例えば、使用者は、使用者識別情報、使用者生体情報、使用者音声情報、決済登録情報のような使用者情報をアプリケーションに登録することができる。ここで、使用者の音声情報は、使用者端末100のマイク(未図示)を介して録音され、アプリケーションに事前登録することができる。例えば、使用者の音声情報は、使用者認証に用いてよい。また、使用者は、使用者情報及び使用者位置情報などの提供に対する同意情報をアプリケーションに登録することができる。
【0116】
管理サーバー200は、使用者端末100から使用者識別情報、商店識別情報を受信することができる(S720)。また、管理サーバー200は、使用者端末100から使用者位置情報をさらに受信することもできる。管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者に決済サービスを提供することができる。このために、管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者の使用者情報を管理することができる。ここで、使用者情報は、使用者それぞれの使用者識別情報、使用者の各使用者端末から受信される商店識別情報、決済履歴情報、使用者生体情報、使用者音声情報、商店滞在時間情報、使用者位置情報などを含んでよい。
【0117】
管理サーバー200は、決済サービスに加入した使用者それぞれの使用者情報を、商店識別情報及び使用者位置情報のうち少なくともいずれか一つに基づいて区分することにより、少なくとも一つのターゲット集合を生成することができる(S730)。したがって、同一の商店を訪問している使用者は、同一のターゲット集合に区分されて管理され得る。
【0118】
管理サーバー200は、商店端末300から決済要請を受信することができる(S760)。例えば、決済要請は、対象使用者(すなわち、商店端末300に決済を要請した使用者)に対する決済要請であってよく、商店端末300に対応する商店の商店識別情報、対象使用者の生体情報及び対象使用者の音声情報を含んでよい。
【0119】
このために、商店端末300は、決済を要請する対象使用者の生体情報を獲得することができる(S740)。また、商店端末300は、決済を要請する対象使用者の音声情報を獲得することができる(S750)。例えば、商店端末300は、マイクを含んでよく、マイクを介して使用者の音声情報(ex.「OOペイで決済します」)を収集することができる。
【0120】
一方、実施形態に応じて、商店端末300とは別途に使用者の音声情報を収集する装置が運営され得る。すなわち、商店端末300と物理的に分離され、使用者の音声情報を収集する装置が運営され得る。また、使用者の音声情報を収集する装置は、商店端末300の運営主体とは異なる運営主体により運営及び管理されることにより、使用者の個人情報である音声情報が流出されるか用いられることを防止することができる。
【0121】
商店端末300は、収集した使用者の音声情報を管理サーバー200に伝達することができる。実施形態に応じて、商店端末300は、使用者の音声情報を前処理するか、圧縮して管理サーバー200に伝達することもできる。
【0122】
管理サーバー200は、決済要請に含まれた使用者の生体情報から特徴情報(例えば、特徴点情報)を抽出してテンプレート情報を生成することができる。
【0123】
管理サーバー200は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、決済要請に含まれた商店識別情報に対応する対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報と対象使用者の生体情報及び対象使用者の音声情報のうち少なくともいずれか一つを用いて、対象使用者に対する使用者認証を行い、使用者認証結果を生成することができる(S770)。このために、管理サーバー200は、少なくとも一つのターゲット集合のうち、対応する商店識別情報が決済要請に含まれた商店識別情報と一致するターゲット集合を対応ターゲット集合として識別することができる。
【0124】
具体的には、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を優先的に対象使用者の生体情報及び対象使用者の音声情報のうち少なくともいずれか一つと比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。例えば、管理サーバー200は、対応ターゲット集合に含まれた少なくとも一人の使用者の使用者情報を対象使用者の音声情報と比較することにより、対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。
【0125】
また例えば、管理サーバー200は、1次的に対象使用者の生体情報を用いて対象使用者に対する使用者認証を行い、2次的に使用者の音声情報を用いて対象使用者に対する使用者認証を行うことができる。したがって、使用者認証の正確度がさらに向上することができる。すなわち、使用者の生体情報及び使用者の音声情報は、相互補完的に作用することができる。
【0126】
S780動作乃至S810動作は、図2を参照して説明したS170動作乃至S200動作と実質的に同一であってよいので、説明の重複を避けるために具体的な説明は省略する。
【0127】
以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から外れない範囲で様々な修正及び変形が可能である。
【0128】
したがって、本開示に開示された実施形態は、本開示の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態に応じて本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術思想は、本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0129】
1000 決済処理システム
100 使用者端末
200 管理サーバー
210 情報管理部
220 通信部
230 分析部
240 使用者認証部
250 決済処理部
300 商店端末
400 VANサーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10