(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】オキサジアゾールを含む化合物及びそれを含む医薬組成物
(51)【国際特許分類】
C07D 271/10 20060101AFI20240202BHJP
A61K 31/4245 20060101ALI20240202BHJP
A61P 25/08 20060101ALI20240202BHJP
C07D 271/06 20060101ALI20240202BHJP
【FI】
C07D271/10 CSP
A61K31/4245
A61P25/08
C07D271/06
(21)【出願番号】P 2021516367
(86)(22)【出願日】2019-09-20
(86)【国際出願番号】 KR2019012257
(87)【国際公開番号】W WO2020060299
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2022-09-13
(31)【優先権主張番号】10-2018-0113956
(32)【優先日】2018-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】511206696
【氏名又は名称】エスケー バイオファーマスティカルズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100126778
【氏名又は名称】品川 永敏
(74)【代理人】
【識別番号】100162684
【氏名又は名称】呉 英燦
(72)【発明者】
【氏名】リュ・チュンホ
(72)【発明者】
【氏名】ハン・ミンス
(72)【発明者】
【氏名】ユン・ヨジン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ユジン
(72)【発明者】
【氏名】イ・カウン
(72)【発明者】
【氏名】イ・ジュヨン
(72)【発明者】
【氏名】チョン・ミョンジン
(72)【発明者】
【氏名】ペク・ウンヒ
(72)【発明者】
【氏名】シン・ユジン
(72)【発明者】
【氏名】チェ・ウンジュ
(72)【発明者】
【氏名】カン・ヨンスン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ヨンス
(72)【発明者】
【氏名】ソン・イェミ
(72)【発明者】
【氏名】キム・ジンソン
(72)【発明者】
【氏名】イム・ヒジョン
【審査官】宮田 透
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-538557(JP,A)
【文献】特表2013-522228(JP,A)
【文献】国際公開第2008/013963(WO,A2)
【文献】国際公開第2006/017409(WO,A2)
【文献】国際公開第2017/060488(WO,A1)
【文献】特表2003-524595(JP,A)
【文献】Meir Bialer et al.,Progress report on new antiepileptic drugs: A summary of the Twelfth Eilat Conference (EILAT XII),Epilepsy Research,2015年,111,pp.85-141,DOI: 10.1016/j.eplepsyres.2015.01.001
【文献】Dante Nardi et al.,Synthesis and Anticonvulsant Activity of N-(Benzoylalkyl)imidazoles and N-(ω-Phenyl-ω-hydroxyalkyl)imidazoles,J. Med. Chem.,1981年,24,pp.727-731
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D、A61K、A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)
【化1】
(1)
[式中、R1は、下記構造式
【化2】
(式中、R6、R7、R8
、及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイルオキシアルキル、アルキル-C(O)O-アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ-アルコキシ、カルバモイルオキシアルコキシ、アルキル-C(O)O-アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、カルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル-カルボニルアミノ、又は1個~3個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルであり、mは0~3の整数であり、n、o
、及びpは、それぞれ独立して、0~5の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイルオキシ、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、又はヒドロキシアルコキシであり、
R3は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、カルボニル、又はアルキルカルボニルであり、
R4は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
R5は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
X、Y、
及びZは、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y
、又はZの
一つは酸素(O)であり、残りの二つは窒素(N)であり、
qは、0~2の整数である]
で示される化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R1が、下記構造式
【化3】
(式中、R6、R7、R8
、及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイルオキシアルキル、アルキル-C(O)O-アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、アルコキシ-アルコキシ、カルバモイルオキシ-アルコキシ、アルキル-C(O)O-アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、カルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル-カルボニルアミノ、又は1個又は2個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルであり、mは0~3の整数であり、n、o
、及びpは
、それぞれ独立して
、0~4の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2が、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、又はヒドロキシアルコキシであり、
R3が、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、カルボニル、又はアルキルカルボニルであり、
R4が、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
R5が、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
X、Y、
及びZが、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y
、又はZの一つ
は酸素(O)であり、残りの二つは窒素(N)であり、
qが、0~2の整数である、請求項1に記載の化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項3】
R1が、下記構造式
【化4】
(式中、R6、R7、R8
、及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル-カルボニルアミノ、又は1個又は2個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルであり、mは、1~3の整数であり、n、o
、及びpは、それぞれ独立して、0~4の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2が、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、又はアルキルチオであり、
R3が、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、又はカルボニルであり、
R4が、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、又はアルコキシアルキルであり、
R5が、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、又はアルコキシアルキルであり、
X、Y、
及びZが、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y
、又はZの一つ
は酸素(O)であり、残りの二つは窒素(N)であり、
qが、0~2の整数である、請求項2に記載の化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項4】
R1が、下記構造式
【化5】
からなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項5】
R1が、下記構造式
【化6】
で示される、請求項1に記載の化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項6】
R6、R7、R8
、及びR9が、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ジアルキルアミノ
、又は1個~3個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項7】
R6、R7
、及びR8が、それぞれ独立して、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、又はハロアルコキシである、請求項4に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項8】
R6が、ハロ、ハロアルキル、アルコキシ、又はハロアルコキシである、請求項5に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項9】
R2が、水素、ハロ、アルキル
、又はアルコキシであり、
R3が、水素、アルキル
、又はカルバモイルであり、
R4が、水素、ハロ
、又はアルキルであり、
R5が、水素又はアルキルである、請求項1に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項10】
Xが、酸素(O)であり、YとZが、それぞれ、窒素(N)である、請求項1に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項11】
mが、1又は2の整数であり、
n、o
、及びpが、それぞれ独立して、1~4の整数であり、
qが、0又は1の整数である、請求項6に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩。
【請求項12】
下記化合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩:
1-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-フルオロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[2-フルオロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[2-フルオロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメート;
(1R)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
(1S)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
1-[2-メトキシ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメート;
[1-[2-メトキシ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-メトキシ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
2-(5-エチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
2-(5-t-ブチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]アセテート;
2-[2-メトキシ-2-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール;
1-[3-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[3-(3,4-ジフルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル]エタノール;
1-[3-(2-メトキシ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[3-(4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[3-(4-クロロ-2-メトキシ-フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[3-(2-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[3-(3-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[3-(4-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[3-[2-メトキシ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[3-[4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[3-(4-クロロ-2-メトキシ-フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[3-(3,4-ジフルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[3-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[3-(2-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[3-(3-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[3-(4-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[3-[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[3-[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;
[2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメート;
2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール;及び
[2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメート。
【請求項13】
下記化合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩:
2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]エタノール;
[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]エチル]カルバメート;
1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[2-フルオロ-5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[2-フルオロ-5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エタノール;
[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エチル]カルバメート;
1-(5-ブトキシ-2-フルオロ-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-(5-ブトキシ-2-フルオロ-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[2-フルオロ-5-[3-(1-ピペリジル)プロポキシ]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[5-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-クロロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[5-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-[2-クロロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
2-フルオロ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エタノール;
2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]プロパン-1-オール;
[2-フルオロ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エチル]カルバメート;
[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]プロピル]カルバメート;
(1R)-1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;及び
(1S)-1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール。
【請求項14】
下記化合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩:
1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピル)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-(2-フルオロ-5-プロピル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-(2-フルオロ-5-ペンチル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-(2-フルオロ-5-プロピル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
[1-(2-フルオロ-5-ペンチル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;
1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブチル)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-フルオロ-5-(5,5,5-トリフルオロペンチル)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブチル)-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
1-[2-フルオロ-5-(5,5,5-トリフルオロペンチル)-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール;
[1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブチル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート;及び
[1-[2-フルオロ-5-(5,5,5-トリフルオロペンチル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート。
【請求項15】
下記化合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩:
4-フルオロ-3-[1-ヒドロキシ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]-N-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンズアミド;及び
[1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピルカルバモイル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメート。
【請求項16】
有効成分として
、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体と一緒に含む、てんかんを予防又は治療するための医薬組成物。
【請求項17】
請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩を含む、てんかんを予防又は治療するための薬剤であって、前記化合物、
又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩
が、
治療上有効量でそれを必要とする対象に投与
されるように用いられることを特徴とする、薬剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、てんかんの予防又は治療のための抗てんかん剤(antiepileptic drug)として有用なオキサジアゾールを有する新規化合物、その製造方法、それを含有する医薬組成物及び薬剤としての用途に関する。
【背景技術】
【0002】
てんかん(Epilepsy)は、てんかん性発作が特定の理由なしに繰り返され続ける疾患であり、慢性化すると脳の損傷や身体的/精神的障害を引き起こす。その結果、てんかんは、生活の質を低下させるだけではく、大きな社会的及び経済的負担を与える致命的な疾患である。てんかんは、その原因や変化が起きる大脳の部位によって異なっており、一見無意味に見える単純で反復的な体の動きから全身発作や意識消失まで様々な症状を示す。ほとんどの場合、症状が突然現れるため、症状の発現を予測することはできない。てんかんの発生メカニズムは、最終的には大脳皮質の異常と興奮が原因であることが知られており、大脳に病変を引き起こす疾患も発作を引き起こす可能性が高いと報告されている。しかし、実際の原因を正確に分かっていない特発性てんかんが60~70%を占め、大部分を占め、天性疾患、感染、腫瘍、脳卒中、変性疾患、頭部損傷などが他の原因として知られている。てんかん患者の有病率は、全人口の0.5%(200人に1人)であり、世界保健機構(WHO)は世界中で5,000万人以上のてんかん患者がいると推定している。
【0003】
原則として、薬剤を用いたてんかん治療が優先的に行われ、薬剤に反応しない難治性のてんかんの場合、外科的治療が用いられている。てんかん治療剤は、脳に直接作用する薬であり、発作の類型によって薬物の選び方が異なる。主に使用されている薬剤は、カルバマゼピン、フェニトイン、バルプロ酸、フェノバルビタール、トピラマート及びレベチラセタムなどの10種類で、1990年から様々な新薬が開発されてきた。しかし、適切な薬と適切な用量を選択されているにもかかわらず、症状が週に数回続く難治性患者の割合は、てんかん患者全体の30~40%に達し、現在の最適標準として使用されているUCB社のレベチラセタムは、難治性患者の治療率の40~58%にしか達していないため、有効性の大幅な改善が求められている。
【0004】
これに関連して、特許文献1には、一般名レベチラセタムでよく知られている化合物(S)-α-エチル-2-オキソ-1-ピロリジンアセトアミドを記載している。また、特許文献2には、てんかん治療剤に有用なスルファメート誘導を開示しており、代表的な化合物は、トピラマートという一般名でよく公知されている。特許文献3には、てんかん治療剤に有用な1,2,4-トリアジン誘導体が開示されており、代表的な化合物は、一般名ラモトリジンでよく公知されている。既存てんかん治療剤のほとんどは、創薬ターゲットに基づいた新規創薬ではなく、てんかん動物モデルでの有効性に基づいて開発された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】欧州特許第0162036B1号
【文献】国際公開WO2003/006467号
【文献】欧州特許第0021121B1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、式(1)で示される新規化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩を提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、式(1)で示される新規化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩の製造方法を提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、前記化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩を含む、てんかんを予防又は治療するための医薬組成物及びその製造方法を提供することである。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、前記化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩を使用することによって、対象のてんかんを治療するための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するために、本発明は、下記式(1)
【化1】
(1)
[式中、R1は、下記構造式
【化2】
(式中、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイルオキシアルキル、アルキル-C(O)O-アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ-アルコキシ、カルバモイルオキシアルコキシ、アルキル-C(O)O-アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、カルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル-カルボニルアミノ、又は1個~3個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルであり、mは0~3の整数であり、n、o及びpは、それぞれ独立して、0~5の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイルオキシ、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、又はヒドロキシアルコキシであり、
R3は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、カルボニル、又はアルキルカルボニルであり、
R4は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
R5は、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
X、Y、Zは、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y又はZの少なくとも一つは、酸素(O)であり、
qは、0~2の整数である]
で示される化合物、又はその光学異性体、立体異性体又は薬学的に許容される塩を提供する。
【0011】
本発明による式(1)の化合物は、薬学的に許容される塩を形成してもよい。前記薬学的に許容可能な塩には、酸または塩基付加塩及びそれらの立体化学異性体形態が含まれる。前記塩には、投与される対象において、親化合物の活性を維持し、望ましくない効果を引き起こさない任意の塩を含んでもよいが、それに限定さらない。前記塩には、無機塩及び有機塩が含まれ、例えば、酢酸、硝酸、アスパラギン酸、スルホン酸、硫酸、マレイン酸、グルタミン酸、ギ酸、コハク酸、リン酸、フタル酸、タンニン酸、酒石酸、ヒドロ臭素酸、プロピオン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ステアリン酸、エシルサン、乳酸、重炭酸、重硫酸、重酒石酸、シュウ酸、ブチル酸、エデト酸カルシウム、カムシル酸、炭酸、クロロ安息香酸、クエン酸、エデト酸、トルエンスルホン酸、エジシル酸(edicylinic acid)、エシル酸(ecylinic acid)、フマル酸、グルセプト酸(gluceptic acid)、パモン酸、グルコン酸、グリコリルアルサニル酸、硝酸メチル、ポリガラクツロン酸、ヘキシルレゾルシン酸、マロン酸、ヒドロバミン酸、塩酸、ヨウ化水素酸、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、マンデル酸、エストル酸、粘液酸、ナフテン酸、ムコン酸、p-ニトロメタンスルホン酸、ヘキサミン酸、パントテン酸、リン酸一水素、リン酸ニ水素、サリチル酸、スルファミン酸、スルファニル酸、メタンスルホン酸又はテオクル酸(theoclic acid)による酸付加塩であってもよい。また、塩基性塩の例には、アンモニウム塩、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩及びカルシウム塩などのアルカリ及びアルカリ土類金属塩、例えば、ベンザチン、N-メチル-D-グルカミン、ヒドラバミン塩などの有機塩基を有する塩、及び例えば、アルギニン、リシンなどのアミノ酸を有する塩が含まれる。さらに、前記塩の形態は、適切な塩基又は酸で処理することによって遊離の形態に変換することができる。本発明で使用される場合、用語「付加塩(additional salt)」は、式(1)で示される化合物のいずれから得られる溶媒和物及びその塩を含むと解釈される。これらの溶媒化合物の例は、水和物又はアルコラートである。本発明による式(1)の化合物は、従来の方法によりその塩に変換することができる。
【0012】
一方、本発明による化合物は、不斉炭素中心及び不斉軸又は不斉平面を有し得るので、それらは、R及びSエナンチオマーなどの実質的に純粋なエナンチオマー、並びに混合ラセミ体を含むすべての光学及び立体異性体として存在することができ、そのすべての異性体及び混合物は、本発明の範囲内にある。純粋なエナンチオマーに関して、オキサジアゾールを含む式(1)で示されるそのようなエナンチオマー及び薬学的に許容される塩のエナンチオマー過剰率は、好ましくは60%ee以上、より好ましくは95%ee以上、最も好ましくは98%ee以上であってもよい。
【0013】
前記用語「ee」は、エナンチオマー過剰率を意味する。例えば、特定の化合物中の一つのエナンチオマーは、他のエナンチオマーよりも大量の化合物中のエナンチオマーの混合物として存在する。エナンチオマーに富む形態は、特定の化合物のエナンチオマー混合物中の単一のエナンチオマー濃度、前記化合物の他のエナンチオマーに関して、少なくとも50%、より典型的には60%、70%、80%、又は90%以上、又はそれ以上である特定の化合物のエナンチオマー混合物を含むことができる(例えば、>95%、>97%、>98%、>99%、>99.5%)。
【0014】
本明細書において、特に明記しない限り、式(1)で示される化合物は、式(1)で示される化合物、その光学異性体、立体異性体及び薬学的に許容される塩のすべてを含む意味として使用される。
【0015】
本明細書を通じて式(1)の化合物を定義する際に、置換基に関して以下の概念が使用される。
【0016】
本明細書で使用される場合、用語「ハロ」は、単独で、又は追加の用語(例えば、ハロアルキル)と組み合わせて、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)又はヨウ素(I)の基を意味する。
【0017】
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、単独で、又は追加の用語(例えば、ハロアルキル)と組み合わせて、直鎖状又は分枝状の1個~10個、好ましくは1個~5個の炭素原子を有する飽和又は不飽和された脂肪族炭化水素基を意味し、単結合、二重結合又は三重結合を含むことができる。例えば、前記アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、1-エチルプロピル及び1,2-ジメチルプロピルなどを含むが、これらに限定されない。
【0018】
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルキル」は、部分的又は完全に飽和した単一又は縮合環状炭化水素であり、C3-C12-シクロアルキルであってもよく、C3-C6-シクロアルキルが好ましく、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニルなどを含むが、これらに限定されない。
【0019】
本明細書で使用される場合、用語「アルコキシ」は、特に明記しない限り、1個~10個、好ましくは1~5個の炭素原子を有するアルキルオキシを意味する。
【0020】
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロシクロアルキル」は、環員として1個~3個の窒素(N)原子を含む部分的又は完全に飽和した炭化水素を意味し、3~8員、又は5~8員の複素環が好ましい。例えば、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニルなどを含むが、これらに限定されない。
【0021】
前記アルキル、シクロアルキル、アルコキシ及び複素環などは、例えば、以下の基から選ばれた一つ以上の置換基で任意で置換されていてもよい:ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル及びハロアルコキシ。
【0022】
本明細書で使用される場合、用語「てんかん」は、てんかん発作を引き起こす可能性のある原因因子がないにかかわらず、てんかん発作が繰り返し発生し、慢性てきにある疾患群を意味する。前記てんかんは、焦点起始発作(focal onset seizure)、全般起始発作(generalized onset seizure)及び起始不明発作(unknown onset seizure)に分類される。また、前記てんかんは、2次性の全身発作を伴う伴わない、特に焦点起始発作(focal onset seizure)であってもよい。
【0023】
本発明の式(1)を構成する水素原子は、水素、重水素及び三重水素から選ぶことができる。
【0024】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、
R1は、下記構造式
【化3】
(式中、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、ヒドロキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイルオキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルキル-C(O)O-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルキルチオ、ハロ-C
1-C
5アルコキシ、ヒドロキシ-C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルコキシ、カルバモイルオキシ-C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルキル-C(O)O-C
1-C
5アルコキシ、アミノ、ジ(C
1-C
5アルキル)アミノ、カルボニルアミノ、C
1-C
5アルキル-カルボニルアミノ、ハロ-C
1-C
5アルキル-カルボニルアミノ、又は1個~3個の窒素(N)を含む3員~8員ヘテロシクロアルキルであり、mは、0~3の整数であり、n、o及びpは、それぞれ独立して、0~5の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、ヒドロキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイルオキシ、C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルキルチオ、ハロ-C
1-C
5アルコキシ、又はヒドロキシ-C
1-C
5アルコキシであり、
R3は、水素、C
1-C
5アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、ヒドロキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイル、C
1-C
5アルキル-カルバモイル、ジ(C
1-C
5アルキル)カルバモイル、カルボニル、又はC
1-C
5アルキル-カルボニルであり、
R4は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、ヒドロキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイル、C
1-C
5アルキル-カルバモイル、又はジ(C
1-C
5アルキル)-カルバモイルであり、
R5は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、ヒドロキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイル、C
1-C
5アルキル-カルバモイル、又はジ(C
1-C
5アルキル)-カルバモイルであり、
X、Y、Zは、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y又はZの少なくとも一つは酸素(O)であり、
qは、0~2の整数である。
【0025】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、
R1は、下記構造式
【化4】
(式中、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイルオキシアルキル、アルキル-C(O)O-アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、アルコキシ-アルコキシ、カルバモイルオキシ-アルコキシ、アルキル-C(O)O-アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、カルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル-カルボニルアミノ、又は1個又は2個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルであり、mは、0~3の整数であり、n、o及びpは、それぞれ独立して、0~4の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2は、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、又はヒドロキシアルコキシであり、
R3は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、カルボニル、又はアルキルカルボニルであり、
R4は、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
R5は、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、又はジアルキルカルバモイルであり、
X、Y、Zは、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y又はZの一つは酸素(O)であり、残りの二つは窒素(N)であり、
qは、0~2の整数である。
【0026】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、
R1は、下記構造式
【化5】
(式中、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイルオキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルキル-C(O)O-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルキルチオ、ハロ-C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルコキシ、カルバモイルオキシ-C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルキル-C(O)O-C
1-C
5アルコキシ、アミノ、ジ(C
1-C
5アルキル)アミノ、カルボニルアミノ、C
1-C
5アルキル-カルボニルアミノ、ハロ-C
1-C
5アルキル-カルボニルアミノ、又は1個又は2個の窒素(N)を含む5員~8員ヘテロシクロアルキルであり、mは、0~3の整数であり、n、o及びpは、それぞれ独立して、0~4の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2は、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、ヒドロキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルキルチオ、ハロ-C
1-C
5アルコキシ、又はヒドロキシ-C
1-C
5アルコキシであり、
R3は、水素、C
1-C
5アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイル、C
1-C
5アルキル-カルバモイル、ジ(C
1-C
5アルキル)カルバモイル、カルボニル、又はC
1-C
5アルキル-カルボニルであり、
R4は、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイル、C
1-C
5アルキル-カルバモイル、又はジ(C
1-C
5アルキル)-カルバモイルであり、
R5は、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、カルバモイル、C
1-C
5アルキル-カルバモイル、又はジ(C
1-C
5アルキル)-カルバモイルであり、
X、Y、Zは、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y又はZの一つは酸素(O)であり、残りの二つは窒素(N)であり、
qは、0~2の整数である。
【0027】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、
R1は、下記構造式
【化6】
(式中、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル-カルボニルアミノ、又は1個又は2個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルであり、mは、1~3の整数であり、n、o及びpは、それぞれ独立して、0~4の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2は、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、又はアルキルチオであり、
R3は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、又はカルボニルであり、
R4は、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、又はアルコキシアルキルであり、
R5は、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、又はアルコキシアルキルであり、
X、Y、Zは、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y又はZの一つは酸素(O)であり、残りの二つは窒素(N)であり、
qは、0~2の整数である。
【0028】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、
R1は、下記構造式
【化7】
(式中、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ、C
1-C
5アルキルチオ、ハロ-C
1-C
5アルコキシ、アミノ、ジ(C
1-C
5アルキル)アミノ、C
1-C
5アルキル-カルボニルアミノ、ハロ-C
1-C
5アルキル-カルボニルアミノ、又は1個又は2個の窒素(N)を含む5員~8員ヘテロシクロアルキルであり、mは、1~3の整数であり、n、o及びpは、それぞれ独立して、0~4の整数である)
からなる群から選ばれ、
R2は、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキル、C
1-C
5アルコキシ、又はC
1-C
5アルキルチオであり、
R3は、水素、C
1-C
5アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、カルバモイル、C
1-C
5アルキル-カルバモイル、ジ(C
1-C
5アルキル)カルバモイル、又はカルボニルであり、
R4は、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、又はC
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキルであり、
R5は、水素、ハロ、C
1-C
5アルキル、ハロ-C
1-C
5アルキル、又はC
1-C
5アルコキシ-C
1-C
5アルキルであり、
X、Y、Zは、それぞれ独立して、窒素(N)及び酸素(O)からなる群から選ばれ、このとき、X、Y又はZの一つは酸素(O)であり、残りの二つは窒素(N)であり、
qは、0~2の整数である。
【0029】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R1は、下記構造式からなる群から選ばれる。
【化8】
【0030】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、
R1は、下記構造式で示される。
【化9】
【0031】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ジアルキルアミノ又は1個~3個の窒素(N)を含むヘテロシクロアルキルである。
【0032】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、水素、ハロ、C1-C5アルキル、ハロ-C1-C5アルキル、C1-C5アルコキシ、ハロ-C1-C5アルコキシ、ジ(C1-C5アルキル)アミノ又は1個~3個の窒素(N)を含む3員~8員ヘテロシクロアルキルである。
【0033】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、又はハロアルコキシである。
【0034】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、ハロ、C1-C5アルキル、ハロ-C1-C5アルキル、C1-C5アルコキシ、又はハロ-C1-C5アルコキシである。
【0035】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R6は、ハロ、ハロアルキル、アルコキシ、又はハロアルコキシである。
【0036】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R6は、ハロ、ハロ-C1-C5アルキル、C1-C5アルコキシ、又はハロ-C1-C5アルコキシである。
【0037】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R2は、水素、ハロ、アルキル又はアルコキシであり、R3は、水素、アルキル又はカルバモイルであり、R4は、水素、ハロ又はアルキルであり、R5は、水素又はアルキルである。
【0038】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、R2は、水素、ハロ、C1-C5アルキル又はC1-C5アルコキシであり、R3は、水素、C1-C5アルキル又はカルバモイルであり、R4は、水素、ハロ又はC1-C5アルキルであり、R5は、水素又はC1-C5アルキルである。
【0039】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、Xは、酸素(O)であり、YとZは、それぞれ、窒素(N)である。
【0040】
本発明の別の実施形態によれば、前記式(1)において、mは1又は2の整数であり、n、o及びpは、それぞれ独立して、1~4の整数であり、qは、0又は1の整数である。
【0041】
本発明による前記式(1)の化合物の代表的な例は、下記表1に示される化合物を含んでもよいが、これらに限定されない。
表1
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【0042】
本明細書で使用された用語及び略語は、特に明記しない限り、元の意味を有する。
【0043】
本発明はまた、式(1)の化合物を製造するための方法を提供する。以下、本発明をよりよく理解するための例示的な反応スキームに基づいて、式(1)化合物の製造方法について説明する。しかし、当業者は、式(1)の構造に基づく既知の化合物又はそれから容易に製造することができる化合物を使用して、様々な方法によって、式(1)の化合物を製造することができ、このような方法は、全て本発明の範囲に含まれ得ると解釈されるべきである。すなわち、式(1)の化合物は、本明細書に記載又は先行技術に開示されているいくつかの合成方法を任意に組み合わせて化合物を製造することができ、したがって、前記式(1)の化合物の製造方法に関する以下の説明は単なる例示に過ぎなく、必要に応じて、単位操作の順序を選択的に変更することができ、本発明の製造方法の範囲は、それに限定されない。
【0044】
以下、Mはモル濃度、Nはノーマル濃度を意味する。また、本明細書の反応スキーム、製造例及び実施例で使用される略語及び用語の説明は以下のとおりである。
LDA:ジイソプロピルアミドリチウム
TBDMS:t-ブチルジメチルシリル
PPh3:トリフェニルフォスフィン
【0045】
[反応スキーム1]
【化10】
一般的な合成方法は、エステルが導入された中間体3との鈴木カップリング合成反応により、出発物質2a又は2bから、R2が導入された中間体4を得る。オキサジアゾールは、この化合物からのヒドラジド中間体5を使用する環化反応を介して中間体6を導入することができ、最終化合物1、最終工程でヒドロキシ基との求核性置換反応によって得ることができる。
【0046】
[反応スキーム2]
【化11】
別の合成方法として、エーテル基で置換された化合物8を、出発物質7から光延合成反応により製造し、得られたた化合物を反応スキーム1の中間体4の合成と同様に、エステルが導入された中間体9が得られる。次に、最終化合物1は、反応スキーム1と同じ方法によって得ることができる。
【0047】
[反応スキーム3]
【化12】
別の合成方法として、出発物質10からアミド基が導入された中間体11を得ることができ、中間体12を介したLDAを用いた置換反応によって最終化合物13を得ることができる。
【0048】
[反応スキーム4]
【化13】
別の合成方法として、反応スキーム1の中間体化合物4を出発物質としてヒドロキシ基に保護基を導入した中間体化合物14を得た後、加水分解反応によりカルボン酸中間体化合物15を得る。オキサジアゾールが導入された中間体16は、環化反応を介して前記化合物から得られ、脱保護基反応後の最終工程でヒドロキシ基との求核性置換反応によって最終化合物18を得ることができる。
【0049】
[反応スキーム5]
【化14】
別の合成方法として、オキサジアゾールが導入された中間体19は、反応スキーム4の中間体化合物15を出発物質として使用する環化反応によって得ることができ、最終化合物21は、脱保護基反応後の最終工程でのヒドロキシ基との求核性置換反応によって得ることができる。
【0050】
[反応スキーム6]
【化15】
別の合成方法として、求核性置換反応によりニトリル基が導入された中間体化合物23を、化合物22を出発物質として得た後、還元反応によってヒドロキシ基が導入された中間体化合物24を得る。ヒドロキシ基に保護基を導入した中間体化合物25が得られ、2段階の環化反応によってオキサジアゾールが導入された中間体28が得られ、脱保護基反応後の最終工程でヒドロキシ基との求核性置換反応によって最終化合物30を得ることができる。
【0051】
本明細書の製造方法に具体的に記載されていない化合物は、既知の化合物、又は既知の合成方法若しくは同様の方法により既知の化合物から容易に合成できる化合物である。
【0052】
前記方法で得られた式(1)の化合物は、再結晶化、イオン泳動法、シリカゲルカラム・クロマトグラフィー又はイオン交換樹脂クロマトグラフィーなどの様々な方法により、反応生成物から分離又は精製することができる。
【0053】
前述のように、本発明による化合物、その製造のための出発物質又は中間体などは、様々な方法によって合成することができ、これらの方法は、以下の式(1)の化合物の製造と関連して、本発明の範疇に含まれると解釈されるべきである。
【0054】
本発明による式(1)の化合物は、てんかんの予防又は治療効果を有する。したがって、本発明は、治療上有効量の式(1)の化合物を有効成分として含む薬剤、及び学的に許容される担体と共に、有効成分として治療上有効量の式(1)の化合物を含むてんかんを予防又は治療するための医薬組成物を含む。また、生体内で所望されるように式(1)の化合物に変換される様々な形態を有するプロドラッグもまた本発明の範囲内である。
【0055】
本明細書で使用される場合、用語「治療」とは、症状を有する対象で使用される場合の疾患進行を中断、遅延又は緩和を意味する。
【0056】
本明細書で使用される場合、用語「予防」とは、疾患の可能性を低減するか、又は疾患の可能性を排除することを意味する。
【0057】
本明細書で使用される場合、用語「医薬組成物」とは、本発明による活性化合物に加え、担体、希釈剤、賦形剤などの他の化学成分を含むことができる。したがって、前記医薬組成物は、必要に応じて、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はそれらの組み合わせを含むことができる。医薬組成物は、生物への活性化合物の投与を容易にする。化合物を含む医薬組成物を投与する様々な技術が知られており、その技術には、経口、注射、エアロゾル、非経口、及び局所投与などが含まれるが、これらに限定されない。また、前記医薬組成物は滅菌することができ、防腐剤、安定化剤、水和剤又は乳化促進剤、浸透圧調節のための塩及び/又は緩衝剤などの補助剤をさらに含むことができ、その他の治療上有用な物質をさらに含むことができ、混合、造粒又はコーティングの従来の方法により製剤化することができる。
【0058】
本明細書で使用される用語「担体」は、細胞又は組織内への化合物の注入を容易にする化合物を意味する。例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、生物の細胞又は組織内に大量の有機化合物を簡単に注入するための一般的な担体である。
【0059】
本明細書で使用される用語「希釈剤」は、目的の化合物の生物学的に活性な形態を安定化し、化合物を溶解する水で希釈される化合物を意味する。緩衝液に溶解した塩は、当該技術分野で希釈剤として使用される。一般に使用される緩衝液は、人体溶液の塩の形態を模倣するリン酸緩衝食塩水である。緩衝剤塩は、低濃度で溶液のpHを制御できるため、緩衝希釈剤が化合物の生物学活性を変えることはめったにない。
【0060】
本明細書で使用される用語「薬学的に許容される」は、化合物の生物学的活性及び物性を損傷しない特性を意味する。
【0061】
本発明の化合物は、必要に応じて、様々な医薬投与形態で製剤化されることができる。本発明による医薬組成物を製造する場合、有効成分、具体的には式(1)の化合物、その薬学的に許容される塩又は異性体は、製造される製剤に従って選択され得る様々な薬学的に許容される担体と混合される。例えば、本発明による医薬組成物は、必要に応じて、注射用製剤、経口用製剤などとして製剤化することができる。
【0062】
例えば、前記医薬組成物は、錠剤、丸剤、硬軟質カプセル剤、液剤、懸濁剤、乳化剤、シロップ剤、顆粒剤又はエリキシル剤(elixirs)などの任意の経口投与用製剤に製剤化することができる。このような経口投与用製剤は、各製剤の通常の構成に応じて、前記有効成分に加え、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース及び/又はグリシンなどの希釈剤、又はシリカ、タルク、ステアリン酸及びそのマグネシウム又はカルシウム塩及び/又はポリエチレングリコールなどの滑沢剤などの薬学的に許容される担体を含むことができる。
また、前記経口投与用製剤が錠剤である場合、製剤は、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、タラカントガム、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び/又はポリビニルピロリジンなどの結合剤を含み得、そして任意選択で、デンプン、寒天、アルギン酸又は彼のナトリウム塩などの崩壊剤や、沸騰混合物及び/又は吸収剤、着色剤、香味剤又は甘味剤などをさらに含むことができる。
【0063】
前記医薬組成物が非経口投与形態に製剤化される場合、皮下注射、静脈注射、筋内注射又は胸腔内注射などの非経口投与方法によって投与され得る。前記非経口投与用製剤に製剤化するために、前記医薬組成物は、有効成分、すなわち、式(1)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、水中の安定剤又は緩衝剤と混合することにより、溶液又は懸濁液として製造することができ、溶液又は懸濁液は、アンプル又はバイアルの単位剤形として製造することができる。
【0064】
本発明の化合物は、既知の医薬用担体と賦形剤を利用する既知の方法で製剤化することができ、単位容量形態又は多用量容器に収容することができる。製剤の形態は、油性又は水性媒質中の溶液、懸濁液又は乳化液形態であってもよく、通常の分散剤、懸濁剤又は安定化剤を含んでもよい。さらに、例えば、使用前に無菌、発熱物質が除去された水に溶解して使用する乾燥粉末の形態であってもよい。必要に応じて、本発明による化合物又はそれを含有する医薬組成物は、他の治療剤と組み合わせて投与することができる。
【0065】
本発明の式(1)の化合物の投与量は、患者の体重、年齢及び疾患の特定の特性、並びに重症度などの要因による医師の処方に従って決定することができる。例えば、本発明の式(1)の化合物は、ヒトを含む哺乳類に対して、一日当たり0.1~500mg/kg(体重)、好ましくは0.5~100mg/kg(体重)の有効量で前記医薬組成物に含まれ得、このような医薬組成物が、1日1回又は2回以上分割され、経口又は非経口的経路を介して投与され得る。
【発明の効果】
【0066】
本発明による式(1)の化合物は、神経系疾患の治療効果を有し、具体的には、抗けいれん剤及びてんかん治療剤としての効果を有する。前記化合物は、難治性の焦点起始発作動物モデルである6-Hzモデルでレベチラセタム、トピラマート及びラモトリジンと比較して優れた抗痙攣効果を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0067】
(発明を実施するための具体的な実施態様)
以下で、本発明を以下の実施例で詳細に説明する。しかし、本開示の保護範囲は実施例に限定されないことを理解しなければならない。
【0068】
実施例1:1-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化16】
【0069】
実施例1-1:エチル3-(5-ブロモ-2-フルオロ-フェニル)-3-ヒドロキシ-プロパノにイトゥの合成
5-ブロモ-2-フルオロ-ベンズアルデヒド(1.9mL、16.2mmol)とヨード酢酸エチル(2.9mL、24.3mmol)が溶解されたジエチルエーテル100mL溶液に、温度を氷浴下で0℃に維持しながら、ジエチル亜鉛(1.0-n-ヘキサン溶液、24.3mL、24.3mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル100mLを加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の油性液体である表題化合物を得た。
【0070】
実施例1-2:エチル3-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル)-3-ヒドロキシ-プロパノエートの合成
実施例1-1で得られたエチル3-(5-ブロモ-2-フルオロ-フェニル)-3-ヒドロキシ-プロパノエート(1.0g、3.4mmol)が溶解された1,4-ジオキサン20mL溶液に、4-クロロフェニルボロン酸(0.8g、5.1mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(0.2g、0.3mmol)、2M炭酸カリウム水溶液3.4mLを順に加え、1時間90℃で撹拌した。温度を室温まで下げ、反応混合物に酢酸エチル50mLを加えた後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた暗褐色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体である表題化合物を得た。
【0071】
実施例1-3:3-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル)-3-ヒドロキシ-プロパンヒドラジドの合成
実施例1-2で得られたエチル3-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル)-3-ヒドロキシ-プロパノエート(1g、3.1mmol)が溶解されたエタノール20mL溶液に、ヒドラジン一水和物(0.3g、6.2mmol)を加え、18時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、約1時間放置して得られた白色固体をイソプロピルエーテルで洗浄し、ろ過して、表題化合物を得た。
【0072】
実施例1-4:1-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
実施例1-3で得られた3-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル)-3-ヒドロキシ-プロパンヒドラジド(1g、3.2mmol)を含むトルエン20mL溶液に、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタール(0.6g、4.8mmol)を加え、約1時間110℃で加熱還流し、p-トルエンスルホン酸(57mg、0.3mmol)を加え、さらに約18時間加熱還流した。温度を室温まで下げ、反応混合物に酢酸エチル(100mL)を加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去し、反応混合物にイソプロピルエーテルを加え、室温で1時間放置して、得られた白色固体をイソプロピルエーテルで洗浄し、ろ過して、表題化合物を得た。合成された表題化合物に対するNMRデータは以下の通りである。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7.77 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7. 50-7. 40 (m, 5H), 7.12 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 5. 60-5. 58 (m, 1H), 3.56 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3. 29-3. 22 (m, 2H), 2.53 (s, 3H).
【0073】
実施例2:1-[2-フルオロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化17】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7. 71-7. 66 (m, 4H), 7. 52-7. 45 (m, 1H), 7.16 (t, J = 12 Hz, 1H), 5. 20-5. 59 (m, 1H), 3.67 (d, J = 5.0 Hz, 1H) 3. 31-3. 23 (m, 2H), 2.53 (s, 3H).
【0074】
実施例3:[1-[2-フルオロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化18】
実施例2で得られた1-[2-フルオロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノール(1g、2.7mmol)を含むテトラヒドロフラン20mL溶液に1,1’-カルボニルジイミダゾール(0.6g、4.0mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物にアンモニア水2mLを加え、同じ温度で30分の間撹拌した後、酢酸エチル100mLを加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回ずつ洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた淡黄色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体である表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 52 (m, 6H), 7.17 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 6.37 (brs, 1H), 5. 01(brs, 2H) 3. 53-3. 37 (m, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0075】
実施例4:[1-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化19】
出発物質として、実施例1の最終化合物である1-[5-(4-クロロフェニル)-2-フルオロ-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7. 45-7. 38 (m, 4H), 7.13 (m, 1H), 6.34 (brs, 1H), 5.11 (brs, 2H, NH2), 3. 51-3. 35 (m, 2H), 2.47 (s, 3H).
【0076】
実施例5:1-[2-フルオロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化20】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用い、実施例1-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.40 (s, 1H) 7.83 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7. 70-7. 65 (m, 4H), 7.52 (brs, 1H) 7.16 (m, 1H), 5.64 (m, 1H), 3. 70(brs, 1H), 3. 39-3. 34 (m, 2H).
【0077】
実施例6:2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化21】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 68 (m, 4H), 7. 57-7. 55 (m, 1H), 7. 51-7. 45 (m, 3H), 5. 37-5. 33 (m, 1H), 3. 34-3. 24 (m, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0078】
実施例7:[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメートの合成
【化22】
出発物質として、実施例6の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.67 (dd, J = 10.0, 17.5 Hz, 4H), 7. 58-7. 39 (m, 4H), 6.13 (s, 1H), 4.95 (brs, 2H, NH2), 3. 52-3. 29 (m, 2H), 2.49 (s, 3H).
【0079】
実施例8:2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]エタノールの合成
【化23】
【0080】
実施例8-1:3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)ベンズアルデヒドの合成
3-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.0g、8.2mmol)とトリフェニルフォスフィン(3.2g、12.3mmol)が溶解されたテトラヒドロフラン20mL溶液に、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノール(1.6g、12.3mmol)を加え、氷浴下で0℃に冷却した後、ジイソプロピルアザカルボキシレート(1.9g、9.84mmol)を、温度を維持しながらゆっくり滴加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回ずつ洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた淡黄色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色液体の表題化合物を得た。
【0081】
実施例8-2:エチル3-ヒドロキシ-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]プロパノエートの合成
実施例8-1で得られた3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)ベンズアルデヒド(1.0g、4.2mmol)とヨード酢酸エチル(1.4g、6.4mmol)が溶解されたジエチルエーテル20mL溶液に、氷浴下で、温度を0℃に維持しながら、ジエチル亜鉛(1.0Mn-ヘキサン溶液、6.4mL、6.4mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル100mLを加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の油性液体中の表題化合物を得た。
【0082】
実施例8-3:3-ヒドロキシ-3-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]プロパンヒドラジドの合成
実施例8-2で得られたエチル3-ヒドロキシ-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]プロパノエート(1.0g、3.1mmol)が溶解されたエタノール20mL溶液に、ヒドラジン一水和物(0.3g、6.2mmol)を加え、18時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、約1時間放置して得られた白色固体をイソプロピルエーテルで洗浄し、ろ過して、表題化合物を得た。
【0083】
実施例8-4:2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]エタノールの合成
実施例8-3で得られた3-ヒドロキシ-3-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]プロパンヒドラジド(1.0g、3.2mmol)を含むトルエン20mL溶液に、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタール(0.6g、4.8mmol)を加え、約1時間110℃で加熱還流した後、p-トルエンスルホン酸(57mg、0.3mmol)を加え、さらに約18時間加熱還流した。温度を室温まで下げ、反応混合物に酢酸エチル100mLを加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液そして飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去し、反応混合物にイソプロピルエーテルを加え、室温で1時間放置して得られた白色固体をイソプロピルエーテルで洗浄し、ろ過して、表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7. 30-6. 85 (m, 4H), 6. 21-5. 94 (t, J = 66.5 Hz, 1H), 5. 22-5. 20 (m, 1H), 4. 37(t, J = 14.5 Hz, 2H), 4.15 (s, 1H), 3. 18-3. 16 (m, 2H), 2.48 (s, 3H).
【0084】
実施例9:[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]エチル]カルバメートの合成
【化24】
出発物質として、実施例8の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.29 (dd, J = 9.0, 18.0 Hz, 1H), 7.29 (dd, J1 = 9.0, 10.5 Hz, 2H), 6.96 (s, 1H), 6. 20-5. 94 (m, 2H), 4.98 (brs, 2H, NH2), 4.37 (t, J = 14.5 Hz, 2H) 4.35 (t, J = 14.5 Hz, 2H), 3. 43-3. 41 (m, 1H), 3.24 (d, J = 18.5 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H).
【0085】
実施例10:1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化25】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、3,3,3-トリフルオロプロピルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 43-7. 41 (m, 1H), 7. 13-7. 11 (m, 1H), 6.99 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 5. 54-5. 52 (m, 1H), 3.55 (s, 1H), 3.27 (d, J = 20.0 Hz, 2H), 3.17 (dd, J1 = 11.5, 20.0 Hz, 1H), 2.87 (t, J = 9.5 Hz, 2H), 2.53 (s, 3H), 2.39 (dd, J1 = 12.5, 22 Hz, 1H).
【0086】
実施例11:[1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化26】
出発物質として、実施例10の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7. 14-7. 12 (m, 1H), 7.02 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 6.28 (brs, 1H), 4.77 (brs, 2H, NH2), 3. 45-3. 35 (m, 2H), 2.85 (t, J = 9.5 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.36 (dd, J1 = 12.5, 22 Hz, 1H).
【0087】
実施例12:1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピル)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化27】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、3,3,3-トリフルオロプロピルボロン酸を用い、実施例1-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.39 (s, 1H), 7.41 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7. 13-7. 11 (m, 1H), 7.00 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 5. 57-5. 55 (m, 1H), 3. 37-3. 28 (m, 2H), 2. 88-2. 84 (m, 3H), 2. 41-2. 34 (m, 2H).
【0088】
実施例13:(1R)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化28】
出発物質として、実施例6の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールを用いて、CHIRALPAK ADカラム(2×20cm)、n-ヘキサン:酢酸エチル=90:10、流速20mL/分の条件で分取HPLC装置を使用することにより、光学異性体化合物を分離した。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 68 (m, 4H), 7. 57-7. 55 (m, 1H), 7. 51-7. 45 (m, 3H), 5. 37-5. 33 (m, 1H), 3. 34-3. 24 (m, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0089】
実施例14:(1S)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化29】
出発物質として、実施例6の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールを用いて、CHIRALPAK ADカラム(2×20cm)、n-ヘキサン:酢酸エチル=90:10、流速20mL/分の条件で分取HPLC装置を使用することにより、光学異性体化合物を分離した。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 68 (m, 4H), 7. 57-7. 55 (m, 1H), 7. 51-7. 45 (m, 3H), 5. 37-5. 33 (m, 1H), 3. 34-3. 24 (m, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0090】
実施例15:1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化30】
実施例8-1において、出発物質として、2-フルオロ-5-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、4,4,4-トリフルオロブタノールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 11-7. 09 (m, 1H), 6.99 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 6. 79-6. 76 (m, 1H), 5. 51-5. 48 (m, 1H), 4. 01-3. 98 (m, 2H), 3.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3. 28-3. 12 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2. 34-2. 27 (m, 2H), 2. 07-2. 02 (m, 2H).
【0091】
実施例16:[1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化31】
出発物質として、実施例15の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 6.98 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 6.88 (dd, J1= 4.0, 7.0 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 6.0, 10.5 Hz, 1H), 5.05 (brs, 2H, NH2), 3.96 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 3.43 (dd, J = 10.5, 19.0 Hz, 1H), 3.31 (dd, J = 6.0, 19.0 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H), 2. 31-2. 29 (m, 2H), 2. 03-2. 01 (m, 2H).
【0092】
実施例17:1-[2-フルオロ-5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化32】
実施例8-1において、出発物質として、2-フルオロ-5-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、2,2,2-トリフルオロエタノールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 21-7. 19 (m, 1H), 7.01 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 6. 89-6. 85 (m, 1H), 5. 53-5. 49 (m, 1H), 4.35 (q, J = 10 Hz, 2H), 3.65 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 4.0, 20.5 Hz, 1H), 3.13 (dd, J = 11.5, 20.5 Hz, 1H), 2.53 (s, 3H).
【0093】
実施例18:[1-[2-フルオロ-5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化33】
出発物質として、実施例17の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.03 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 6. 97-6. 95 (m, 1H), 6. 88-6. 84 (m, 1H), 6. 29-6. 26 (m, 1H), 4.74 (brs, 2H, NH2), 4.31 (q, J = 10 Hz, 2H), 3.43 (dd, J = 10.5, 19.5 Hz, 1H), 3.34 (dd, J = 6.0, 19.5 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H).
【0094】
実施例19:2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エタノールの合成
【化34】
実施例8-1において、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに4,4,4-トリフルオロブタノールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.29 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6. 99-6. 97 (m, 2H), 6. 84-6. 82 (m, 1H), 5. 23-5. 21 (m, 1H), 4.02 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.32 (d, J = 4.5 Hz, 1H) 3. 19-3. 17 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2. 33-2. 31 (m, 2H), 2.05 (m, 2H).
【0095】
実施例20:[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エチル]カルバメートの合成
【化35】
出発物質として、実施例19の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.29 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 10.0 Hz, 1H) 6. 90-6. 83 (m, 2H), 6.02 (m, 1H), 4.71 (brs, 2H, NH2), 4.01 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.43 (dd, J = 11.0, 19.0 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 6.0, 19.0 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H), 2. 33-2. 31 (m, 2H), 2. 06-2. 04 (m, 2H).
【0096】
実施例21:1-(5-ブトキシ-2-フルオロ-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化36】
実施例8-1において、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、n-ブタノールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.11 (s, 1H), 6. 94-6. 92 (m, 1H), 6. 78-6. 76 (m, 1H), 5. 49-5. 47 (m, 1H), 4.04 (s, 1H, OH), 3. 95-3. 93 (m, 2H), 3. 23-3. 21 (m, 2H), 2.56 (s, 3H), 1. 78-1. 76 (m, 2H), 1. 53-1. 51 (m, 2H), 0. 96-0. 94 (m, 3H).
【0097】
実施例22:[1-(5-ブトキシ-2-フルオロ-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化37】
出発物質として、実施例21の最終化合物である1-(5-ブトキシ-2-フルオロ-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 6. 97-6. 95 (m, 1H), 6. 87-6. 85 (m, 1H), 6. 77-6. 75 (m, 1H), 6. 25-6. 23 (m, 1H), 4.78 (s, 2H, NH2), 3. 95-3. 93 (m, 2H), 3. 48-3. 46 (m, 2H), 2.56 (s, 3H), 1. 78-1. 76 (m, 2H), 1. 53-1. 51 (m, 2H), 0. 94-0. 92 (m, 3H).
【0098】
実施例23:1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化38】
実施例8-1において、出発物質として、2-フルオロ-5-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、4,4,4-トリフルオロブタノールを用い、実施例8-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.38 (s, 1H), 7.29 (dd, J = 4.0, 7.5 Hz, 1H), 6.97 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 6. 80-6. 77 (m, 1H), 5. 54-5. 52 (m, 1H), 4. 00-3. 98 (m, 2H), 3.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 3.34 (dd, J = 4.5, 20.0 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.0, 20.0 Hz, 1H), 2. 33-2. 31 (m, 2H), 2. 05-2. 03 (m, 2H).
【0099】
実施例24:[1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化39】
出発物質として、実施例23の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.36 (s, 1H), 6.90 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 6. 87-6. 77 (m, 2H), 6.30 (dd, J = 6.0, 10.5 Hz, 1H) 4.89 (brs, 2H, NH2), 3.96 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.53 (dd, J = 10.5, 19.0 Hz, 1H), 3.42 (dd, J = 6.0, 19.0 Hz, 1H), 2. 32-2. 30 (m, 2H), 2. 05-2. 03 (m, 2H).
【0100】
実施例25:1-(2-フルオロ-5-プロピル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化40】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、n-プロピルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 36-7. 33 (m, 1H), 7. 10-7. 06 (m, 1H), 6. 97-6. 92 (m, 1H), 5. 52-5. 48 (m, 1H), 3. 29-3. 16 (m, 2H), 2.58 (t, J = 7.6, 2H), 2.51 (s, 3H), 1. 66-1. 57 (m, 2H), 0. 94-0. 90 (t, J = 7.2, 3H).
【0101】
実施例26:1-(2-フルオロ-5-ペンチル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化41】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、n-ペンチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 36-7. 34 (m, 1H), 7. 08-7. 06 (m, 1H), 6. 97-6. 92 (m, 1H), 5. 51-5. 48 (m, 1H), 3.25 (brs, 1H), 3. 24-3. 20 (m, 2H), 2.58 (t, J = 8.0, 2H), 2.51 (s, 3H), 1. 60-1. 55 (m, 2H*2), 1. 34-1. 30 (m, 2H) 0. 90-0. 87 (t, J = 6.8, 3H).
【0102】
実施例27:[1-(2-フルオロ-5-プロピル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化42】
出発物質として、実施例25の最終化合物である1-(2-フルオロ-5-プロピル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 15-7. 12 (m, 1H), 7. 09-7. 08 (m, 1H), 6. 99-6. 94 (m, 1H), 6. 30-6. 26 (m, 1H), 4.13 (brs, 2H), 4.13 (dd, J = 15.2, J = 8.4, 1H), 3.36 (dd, J = 15.2, J = 4.8, 1H), 2.57 (t, J = 7.6, 2H), 2.49 (s, 3H), 1. 66-1. 54 (m, 2H), 0. 93-0. 89 (t, J = 7.2, 3H).
【0103】
実施例28:[1-(2-フルオロ-5-ペンチル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化43】
出発物質として、実施例26の最終化合物である1-(2-フルオロ-5-ペンチル-フェニル)-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 15-7. 13 (m, 1H), 7. 09-7. 08 (m, 1H), 6. 98-6. 94 (m, 1H), 6. 29-6. 26 (m, 1H), 4.63 (brs, 2H), 3.49 (dd, J = 15.2, J = 8.8, 1H), 3.35 (dd, J = 15.2, J = 4.4, 1H), 2.56 (t, J = 7.6, 2H), 2.49 (s, 3H), 1. 58-1. 54 (m, 2H), 1. 34-1. 25 (m, 2H*2), 0. 91-0. 89 (t, J = 7.2, 3H).
【0104】
実施例29:1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブチル)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化44】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4,4,4-トリフルオロブチルボロン酸を用い、実施例1-4でN,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.38 (s, 1H), 7. 39-7. 36 (m, 1H), 7. 11-7. 10 (m, 1H), 7. 02-6. 98 (m, 1H), 5. 58-5. 55 (m, 1H), 3. 40-3. 26 (m, 3H), 2. 71-2. 67 (m, 2H), 2. 10-2. 05 (m, 2H), 2. 18-2. 05 (m, 2H), 1. 90-1. 86 (m, 2H).
【0105】
実施例30:1-[2-フルオロ-5-(5,5,5-トリフルオロペンチル)フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化45】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、5,5,5-トリフルオロペンチルボロン酸を用い、実施例1-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.37 (s, 1H), 7.36 (dd, J = 2.1, 7.0 Hz, 1H), 7. 12-7. 05 (m, 1H), 6.98 (dd, J = 8.4, 10.2 Hz, 1H), 5.55 (dd, J = 3.7, 8.3 Hz, 1H), 3. 37-3. 28 (m, 2H), 2.63 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2. 1-2. 02 (m, 2H), 1. 73-1. 64 (m, 2H), 1.59 (d, J = 7.2 Hz, 2H).
【0106】
実施例31:1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブチル)-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化46】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4,4,4-トリフルオロブチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 40-7. 38 (m, 1H), 7. 12-7. 09 (m, 1H), 7. 02-6. 97 (m, 1H), 5. 55-5. 51 (m, 1H), 3. 48-3. 46 (m, 1H), 3. 28-3. 19 (m, 2H), 2. 70-2. 67 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2. 18-2. 05 (m, 2H), 1. 92-1. 86 (m, 2H).
【0107】
実施例32:1-[2-フルオロ-5-(5,5,5-トリフルオロペンチル)-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化47】
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、5,5,5-トリフルオロペンチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.38 (dd, J = 2.1, 7.0 Hz, 1H), 7.08 (ddd, J = 2.3, 5.3, 8.1 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 8.4, 10.3 Hz, 1H), 5. 56-5. 48 (m, 1H), 3.47 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3. 33-3. 15 (m, 2H), 2. 69-2. 59 (m, 2H), 2.53 (s, 3H), 2. 21-2. 03 (m, 2H), 1. 74-1. 61 (m, 4H).
【0108】
実施例33:[1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブチル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化48】
出発物質として、実施例31の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブチル)-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 18-7. 12 (m, 2H), 7. 03-7. 01 (m, 1H), 6. 34-6. 28 (m, 1H), 4. 77-4. 64 (m, 2H), 3. 50-3. 44 (m, 1H), 3. 38-3. 34 (m, 1H), 2. 69-2. 65 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2. 11-2. 05 (m, 2H), 1. 90-1. 84 (m, 2H).
【0109】
実施例34:[1-[2-フルオロ-5-(5,5,5-トリフルオロペンチル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化49】
出発物質として、実施例32の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(5,5,5-トリフルオロペンチル)-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.16 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7. 04-6. 95 (m, 1H), 6.29 (dd, J = 4.6, 8.3 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 3. 55-3. 28 (m, 2H), 2.61 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H), 2. 18-2. 03 (m, 2H), 1.64 (dd, J = 7.8, 15.9 Hz, 4H).
【0110】
実施例35:1-[2-フルオロ-5-[3-(1-ピペリジル)プロポキシ]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化50】
実施例8-1において、出発物質として、2-フルオロ-5-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、3-(1-ピペリジル)プロパン-1-オールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.12 (dd, J = 5.8, 3.1 Hz, 1H), 6.95 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 6.76 (dt, J = 8.8, 3.6 Hz, 1H), 5.49 (dd, J = 8.8, 3.6 Hz, 1H), 4. 08-4. 00 (m, 2H), 3. 29-3. 15 (m, 2H), 2. 94-2. 77 (m, 6H), 2.52 (s, 3H), 2. 29-2. 20 (m, 2H), 1. 95-1. 83 (m, 4H), 1. 63-1. 54 (m, 2H).
【0111】
実施例36:1-[5-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化51】
実施例8-1において、出発物質として、2-フルオロ-5-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、3-(ジメチルアミノ)プロパン-1-オールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.13 (dd, J = 5.8, 3.2 Hz, 1H), 6.96 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 6.77 (dt, J = 8.8, 3.6 Hz, 1H), 5.49 (dd, J = 8.8, 3.2 Hz, 1H), 4. 09-4. 04 (m, 2H), 3. 29-3. 14 (m, 2H), 3.00 (t, J = 3.6 Hz, 2H), 2.67 (s, 6H), 2.52 (s, 3H), 2. 28-2. 21 (m, 2H).
【0112】
実施例37:4-フルオロ-3-[1-ヒドロキシ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]-N-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンズアミドの合成
【化52】
実施例37-1:4-フルオロ-3-ホルミル-N-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンズアミドの合成
4-フルオロ-3-ホルミル-安息香酸(1.0g、5.9mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.1mL、17.8mmol)及び3,3,3-トリフルオロプロピルアミン(0.8g、7.1mmol)が溶解された塩化メチレン20mL溶液に、N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニュムテトラフルオロボレート(2.3g、7.1mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で順にそれぞれ1回ずつ洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた淡黄色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の表題化合物を得た。
【0113】
実施例37-2:4-フルオロ-3-[1-ヒドロキシ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]-N-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンズアミドの合成
2,5-ジメチル-1,3,4-オキサジアゾール(0.4g、3.8mmol)が溶解された乾燥されたテトラヒドロフラン10mL溶液に、温度を-78℃に下げ、ジイソプロピルアミドリチウム(1.0M n-ヘキサン溶液、4.5mL、4.5mmol)を加え、30分の間撹拌した後、実施例37-1で得られた4-フルオロ-3-ホルミル-N-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンズアミド(1.0g、3.8mmol)が溶解された乾燥されたテトラヒドロフラン20mL溶液を、温度を維持しながらゆっくり滴加した。反応混合物を室温にゆっくり上げ、10時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液そして飽和塩化ナトリウム水溶液で順にそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた淡黄色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 8.06 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8. 05-7. 84 (m, 1H), 7.14 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 7.00 (brs, 1H, NH), 5.54 (m, 1H), 4.44 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3. 75-3. 70 (m, 2H), 3.30 (dd, J1 = 20.0 Hz, J2 = 4.0 Hz, 1H), 3.20 (dd, J1 = 20.0 Hz, J2 = 11.5 Hz, 1H), 2.55 (s, 3H), 2.50 (m, 2H).
【0114】
実施例38:[1-[2-フルオロ-5-(3,3,3-トリフルオロプロピルカルバモイル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化53】
出発物質として、実施例37の最終化合物である4-フルオロ-3-[1-ヒドロキシ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]-N-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンズアミドを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.86 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7. 86-7. 71 (m, 1H), 7.12 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 6.74 (brs, 1H, NH), 6.31 (dd, J1 = 10.0 Hz, J2 = 6.5 Hz, 1H) 5.0 (brs, 2H, NH2), 3.68 (dd, J1 = 16.0 Hz, J2 = 8.0 Hz, 2H), 3.45 (dd, J1 = 19.0 Hz, J2 = 10.0 Hz, 1H), 3.33 (dd, J1 = 19.0 Hz, J2 = 6.5 Hz, 1H), 2. 50-2. 44 (m, 5H).
【0115】
実施例39:1-[2-クロロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化54】
実施例8-1において、出発物質として、2-クロロ-5-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、4,4,4-トリフルオロブタノールを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.25 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.79 (dd, J = 8.8, 3.0 Hz, 1H), 5.55 (dt, J = 9.4, 3.2 Hz, 1H), 4. 05-3. 99 (m, 2H), 3.58 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 3. 35-3. 29 (m, 1H), 3. 08-3. 01 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 2. 35-2. 28 (m, 2H), 2. 09-2. 02 (m, 2H).
【0116】
実施例40:[1-[5-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化55】
出発物質として、実施例36の最終化合物である1-[5-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-2-フルオロ-フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 6.97 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 5.6, 3.2 Hz, 1H), 6.80 (dt, J = 8.8, 3.6 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 8.4, 4.8 Hz, 1H), 4.74 (brs, 2H, NH2), 3.97 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3. 47-3. 29 (m, 2H), 2. 53-2. 47 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.29 (s, 6H), 1. 98-1. 94 (m, 2H).
【0117】
実施例41:[1-[2-クロロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化56】
出発物質として、実施例39の最終化合物である1-[2-クロロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.28 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 8.8, 3.0 Hz, 1H), 6.34 (dd, J = 7.4, 5.3 Hz, 1H), 4.77 (brs, 2H, NH2), 3.98 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3. 36-3. 33 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 2. 37-2. 25 (m, 2H), 2. 09-2. 01 (m, 2H).
【0118】
実施例42:2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化57】
実施例1-1において、出発物質として、5-ブロモ-2-メチル-ベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (DMSO, 400 MHz) δ = 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7. 85-7. 84 (m, 1H), 7.82 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.56 (dd, J = 1.6, 8.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.66 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5. 26-5. 22 (m, 1H), 3. 18-3. 14 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.37 (s, 3H).
【0119】
実施例43:1-[2-メトキシ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化58】
実施例1-1において、出発物質として、5-ブロモ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドを用い、実施例1-2で4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (DMSO, 400 MHz) δ = 7. 86-7. 79 (m, 5H), 7.67 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.63 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5. 33-5. 29 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 3. 18-3. 14 (m, 2H), 2.47 (s, 3H).
【0120】
実施例44:[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメートの合成
【化59】
出発物質として、実施例42の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 63 (m, 4H), 7.59 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 7. 28-7. 26 (m, 1H), 6. 32-6. 29 (m, 1H), 4.72 (brs, 2H, NH2), 3. 48-3. 24 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.49 (s, 3H).
【0121】
実施例45:[1-[2-メトキシ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化60】
出発物質として、実施例43の最終化合物である1-[2-メトキシ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 50-7. 67 (m, 6H), 6.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.42 (dd, J = 5.2, 7.6 Hz, 1H), 4.84 (brs, 2H, NH2), 3.92 (s, 3H), 3. 38-3. 37 (m, 2H), 2.51 (s, 3H).
【0122】
実施例46:1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化61】
実施例1-1において、出発物質として、5-ブロモ-2-メチル-ベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用い、及び実施例1-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.37 (s, 1H), 7.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7. 70-7. 65 (m, 4H), 7.46 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5. 56-5. 54 (m, 1H), 3. 47-3. 21 (m, 3H), 2.14 (s, 3H).
【0123】
実施例47:1-[2-メトキシ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化62】
実施例1-1において、出発物質として、5-ブロモ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用い、及び実施例1-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.37 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7. 68-7. 63 (m, 4H), 7.53 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5. 53-5. 52 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 3. 54-3. 29 (m, 3H).
【0124】
実施例48:1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化63】
実施例1-1において、出発物質として、5-ブロモ-2-クロロ-ベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに4-トリフルオロメチルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (s, 4H), 7. 51-7. 45 (m, 2H), 5.67 (dt, J = 9.2, 3.2 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3. 41-3. 36 (m, 1H), 3. 15-3. 08 (m, 1H), 2.54 (s, 3H).
【0125】
実施例49:1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化64】
実施例1-1において、出発物質として、5-ブロモ-2-クロロ-ベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用い、及び実施例1-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDC
l3, 400 MHz) δ = 8.41 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 4H), 7. 50-7. 46 (m, 2H), 5.71 (dt, J = 9.5, 2.9 Hz, 1H), 3.52 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3. 50-3. 45 (m, 1H), 3. 26-3. 19 (m, 1H).
【0126】
実施例50:[1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化65】
出発物質として、実施例48の最終化合物である1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 72-7. 70 (m, 2H), 7. 64-7. 61 (m, 3H), 7.49 (s, 2H), 6.45 (dd, J = 7.4, 5.4 Hz, 1H), 4.80 (brs, 2H, NH2), 3. 43-3. 41 (m, 2H), 2.51 (s, 3H).
【0127】
実施例51:[1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化66】
出発物質として、実施例49の最終化合物である1-[2-クロロ-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.38 (s, 1H), 7. 72-7. 70 (m, 2H), 7. 63-7. 60 (m, 3H), 7. 50-7. 49 (m, 2H), 6.49 (dd, J = 6.9, 5.4 Hz, 1H), 4.78 (brs, 2H, NH2), 3. 53-3. 51 (m, 2H).
【0128】
実施例52:2-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化67】
実施例1-1において、出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用い、及び実施例1-4において、N,N’-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールの代わりに、N,N’-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.39 (s, 1H), 7.7 (d, J= 19.6 Hz, 4H), 7.53 (d, J= 15.6 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.46 (d, J= 7.6 Hz, 2H), 5.39 (dd, J1= 4, 8.4 Hz, 1H), 3. 25-3. 37 (m, 3H).
【0129】
実施例53:2-(5-エチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化68】
実施例53-1:エチル3-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパノエートの合成
実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメチルボロン酸を用いて得たエチル3-ヒドロキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパノエート(1.3g、3.8mmol)が溶解された塩化メチレン20mL溶液に、イミダゾール(0.5g、7.7mmol)とt-ブチルジメチルシリルクロリド(1.1g、7.7mmol)を順に加え、室温で1日間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル100mLを加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液そして飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた黄色油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の液体中の表題化合物を得た。
【0130】
実施例53-2:3-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパン酸の合成
実施例53-1で得られたエチル3-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパノエート(1.3g、2.9mmol)が溶解されたエタノール20mL溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液(1.1mL、5.7mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液でpH=2に調整し、酢酸エチル100mLで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去して、白色の固体である表題化合物を得た。
【0131】
実施例53-3:t-ブチル-[2-(5-エチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エトキシ]-ジメチル-シランの合成
実施例53-2で得られた3-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパン酸(0.4g、1.0mmol)を含む塩化メチレン20mL溶液に、1,1’-カルボニルジイミダゾール(0.1g、1.0mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物にプロパノヒドラジド(88mg、1.0mmol)を加え、同じ温度で1時間撹拌した後、四臭化炭素(663mg、2.0mmol)とトリフェニルフォスフィン(525mg、2mmol)を順に加え、さらに2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル100mLを加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた黄色油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の表題化合物を得た。
【0132】
実施例53-4:2-(5-エチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
実施例53-3で得られたt-ブチル-[2-(5-エチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エトキシ]-ジメチル-シラン(70mg、0.2mmol)を含むテトラヒドロフラン10mL溶液に、氷浴下、温度を0℃に維持しながらフッ化テトラ-N-ブチルアンモニウム(0.1mL、0.3mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル20mLを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回ずつ洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体である表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7.7 (d, J= 19.6 Hz, 4H), 7.56 (d, J= 7.2 Hz, 2H), 7. 44-7. 51 (m, 2H), 5.39 (dd, J = 4.8, 8 Hz, 1H), 3.39 (s, 1H), 3. 28-3. 26 (m, 2H), 2.86 (q, J= 7.6 Hz, 2H), 1.36 (t, J= 7.6 Hz, 3H).
【0133】
実施例54:2-(5-t-ブチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化69】
実施例53-3において、プロパノヒドラジドの代わりに、2,2-ジメチルプロパンヒドラジドを用いたことを除いて、実施例53と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.7 (d, J= 19.6 Hz, 4H), 7.54 (d, J= 7.6 Hz, 2H), 7. 44-7. 50 (m, 2H), 5.35 (dd, J1= 8.8 Hz J2= 4.8 Hz, 1H), 3.44 (s, 1H), 3. 22-3. 33 (m, 2H).
【0134】
実施例55:[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]アセテートの合成
【化70】
出発物質として、実施例6の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール(1.0g、2.9mmol)とトリエチルアミン(1.1mL、8.6mmol)が溶解された塩化メチレン20mL溶液に、塩化アセチル(0.3g、4.35mmol)を加え、室温で約6時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた淡黄色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 72-7. 65 (m, 4H), 7. 55-7. 46 (m, 3H), 7. 42-7. 40 (m, 1H), 6. 26-6. 23 (m, 1H), 3.53 (dd, J = 15.6, J = 8.8, 1H), 3.35 (dd, J = 15.6, J = 5.2, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.08 (s, 3H).
【0135】
実施例56:2-[2-メトキシ-2-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾールの合成
【化71】
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、0.2g、5.8mmol)を含むテトラヒドロフラン20mL溶液に、出発物質として、実施例6の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノール(1.0g、2.9mmol)とヨードメタン(0.8g、5.8mmol)を順に加え、約1時間加熱還流した。温度を室温まで下げ、反応混合物を酢酸エチル100mLに溶解した後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた淡黄色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 72-7. 67 (m, 4H), 7. 55-7. 47 (m, 3H), 7. 39-7. 37 (m, 1H), 4. 75-4. 72 (m, 1H), 3.36 (dd, J = 15.6, J = 8.8, 1H), 3.27 (s, 3H), 3.18 (dd, J = 15.6, J = 4.8, 1H), 2.50 (s, 3H).
【0136】
実施例57:1-[3-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化72】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-フルオロフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.60 (s, 1H), 7. 53-7. 57 (m, 2H), 7. 38-7. 51 (m, 3H), 5.33 (dd, J1= 8.4 Hz J2= 4 Hz, 1H), 3. 23-3. 27 (m, 3H), 2.50 (s, 3H).
【0137】
実施例58:1-[3-(3,4-ジフルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化73】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2で4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、3,4-ジフルオロフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.60 (s, 1H), 7. 39-7. 47 (m, 4H), 7. 22-7. 39 (m, 1H), 5.33 (dd, J1= 8.4 Hz J2= 4.4 Hz, 1H), 3.32 (d, J= 4 Hz, 1H), 3.25 (d, J= 7.6 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H).
【0138】
実施例59:2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化74】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-トリフルオロメトキシフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 59-7. 63 (m, 3H), 7. 43-7. 51 (m, 3H), 7.3 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 5.33 (dd, J1= 8.4 Hz J2= 4 Hz, 1H), 3.26 (m, 3H), 2.50 (s, 3H).
【0139】
実施例60:1-[3-(2-メトキシ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化75】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、2-メトキシ-4-トリフルオロメトキシフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 53-7. 29 (m, 5H), 6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5. 31-5. 27 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3. 30-3. 18 (m, 3H), 2.51 (s, 3H).
【0140】
実施例61:1-[3-(4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化76】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-クロロ-2-トリフルオロメチルフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.73 (s, 1H), 7. 55-7. 23 (m, 6H), 5. 30-5. 28 (m, 1H), 3.49 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 3. 28-3. 17 (m, 2H), 2.49 (s, 3H).
【0141】
実施例62:1-[3-(4-クロロ-2-メトキシ-フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化77】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、4-クロロ-2-メトキシフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 59-6. 96 (m, 7H), 5. 29-5. 25 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.47 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 3. 29-3. 16 (m, 2H), 2.49 (s, 3H).
【0142】
実施例63:1-[3-(2-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化78】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、2-クロロフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 50-7. 45 (m, 4H), 7. 42-7. 41 (m, 1H), 7. 34-7. 29 (m, 3H), 5. 34-5. 30 (m, 1H), 3.27 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.25 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.18 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 2.52 (s, 3H).
【0143】
実施例64:1-[3-(3-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化79】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、3-クロロフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 67-7. 63 (m, 1H), 7. 58-7. 52 (m, 2H), 7. 48-7. 44 (m, 3H), 7. 42-7. 33 (m, 2H), 5. 36-5. 32 (m, 1H), 3. 27-3. 24 (m, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0144】
実施例65:1-[3-(4-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化80】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 62 (m, 2H), 7. 53-7. 51 (m, 3H), 7. 48-7. 41 (m, 3H), 5. 34-5. 32 (m, 1H), 3. 27-3. 23 (m, 3H), 2.53 (s, 3H).
【0145】
実施例66:2-フルオロ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エタノールの合成
【化81】
実施例8-1において、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、4,4,4-トリフルオロブタノールを用い、実施例8-2において、ヨード酢酸エチルの代わりに、エチル2-ブロモ-2-フルオロアセテートを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 33-7. 22 (m, 1H), 7. 03-6. 83 (m, 3H), 5. 71-5. 51 (m, 1H), 5. 34-5. 27 (m, 1H), 4. 04-3. 98 (m, 2H), 3. 10-3. 09 (m, 1H), 2. 59-2. 55 (m, 3H), 2. 36-2. 26 (m, 2H), 2. 09-2. 02 (m, 2H).
【0146】
実施例67:2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]プロパン-1-オールの合成
【化82】
実施例8-1において、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノールの代わりに、4,4,4-トリフルオロブタノールを用い、実施例8-2において、ヨード酢酸エチルの代わりに、エチル2-ブロモ-2-酢酸メチルを用いたことを除いて、実施例8と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.28 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6. 96-6. 92 (m, 2H), 6.85 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.86 (dd, J = 8.3, 4.0 Hz, 1H), 4.03 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3. 39-3. 32 (m, 1H), 3.28 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 2.53 (s, 3H), 2. 36-2. 28 (m, 2H), 2. 09-2. 02 (m, 2H), 1.18 (d, J = 7.2 Hz, 3H).
【0147】
実施例68:[1-[3-[2-メトキシ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化83】
出発物質として、実施例60の最終化合物である1-[3-(2-メトキシ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 48-7. 26 (m, 5H), 6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.12 (dd, J = 4.8, 9.2 Hz, 1H), 4.71 (brs, 2H, NH2), 3.81 (s, 3H), 3.48 (dd, J = 9.2, 15.2 Hz, 1H), 3.29 (dd, J = 4.8, 15.2 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H).
【0148】
実施例69:[1-[3-[4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化84】
出発物質として、実施例61の最終化合物である1-[3-(4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.7 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7. 41-7. 26 (m, 5H), 6.08 (dd, J = 4.8, 8.4 Hz, 1H), 4.86 (brs, 2H, NH2), 3.47 (dd, J = 8.4, 15.2 Hz, 1H), 3.29 (dd, J = 4.8, 15.2 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H).
【0149】
実施例70:[1-[3-(4-クロロ-2-メトキシ-フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化85】
出発物質として、実施例62の最終化合物である1-[3-(4-クロロ-2-メトキシ-フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 52-7. 19 (m, 5H), 7.00 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.09 (dd, J = 4.4, 9.2 Hz, 1H), 4.86 (brs, 2H, NH2), 3.80 (s, 3H), 3.47 (dd, J = 9.2, 15.2 Hz, 1H), 3.29 (dd, J = 4.4, 15.2 Hz, 1H), 2.48 (s, 3H).
【0150】
実施例71:[1-[3-(3,4-ジフルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化86】
出発物質として、実施例58の最終化合物である1-[3-(3,4-ジフルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 37-7. 51 (m, 6H), 7. 22-7. 34 (m, 1H), 6.13 (dd, J = 4.8, 8 Hz, 1H), 4.66 (brs, 1H), 3. 29-3. 53 (m, 2H), 2.50 (s, 3H).
【0151】
実施例72:[1-[3-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化87】
出発物質として、実施例57の最終化合物である1-[3-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 35-7. 58 (m, 6H), 7. 12-7. 16 (m, 2H), 6.13 (dd, J = 5.2, 9.6 Hz, 1H), 4.66 (brs, 1H), 3. 29-3. 53 (m, 2H), 2.50 (s, 3H).
【0152】
実施例73:[1-[3-(2-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化88】
出発物質として、実施例63の最終化合物である1-[3-(2-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 52-7. 38 (m, 6H), 7. 32-7. 30 (m, 2H), 6. 15-6. 11 (m, 1H), 4.64 (brs, 2H, NH2), 3.50 (dd, J = 11, 19.5, 1H), 3.32 (dd, J = 6, 19.5 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H).
【0153】
実施例74:[1-[3-(3-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化89】
出発物質として、実施例64の最終化合物である1-[3-(3-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 54-7. 47 (m, 4H), 7. 45-7. 36 (m, 4H), 6. 15-6. 11 (m, 1H), 4.67 (brs, 2H, NH2), 3.50 (dd, J = 11.5, 19 Hz, 1H), 3.32 (dd, J = 6, 19 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H).
【0154】
実施例75:[1-[3-(4-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化90】
出発物質として、実施例65の最終化合物である1-[3-(4-クロロフェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 55-7. 52 (m, 3H), 7. 47-7. 40 (m, 2H), 7. 40-7. 26 (m, 3H), 6. 15-6. 12 (m, 1H), 4.67 (brs, 2H, NH2), 3.50 (dd, J = 11, 20 Hz, 1H), 3.32 (dd, J = 6, 19 Hz, 1H), 2.51 (s, 3H).
【0155】
実施例76:1-[3-[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化91】
出発物質として、3-ブロモベンズアルデヒドを用い、実施例1-2において、4-クロロフェニルボロン酸の代わりに、2,4-ビストリフルオロメチルフェニルボロン酸を用いたことを除いて、実施例1と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.01 (s, 1H), 7.84 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7. 50-7. 43 (m, 3H), 7.38 (s, 1H), 7. 29-7. 28 (m, 1H), 5. 33-5. 30 (m, 1H), 3. 29-3. 22 (m, 3H), 2.51 (s, 3H).
【0156】
実施例77:[1-[3-[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化92】
出発物質として、実施例76の最終化合物である1-[3-[2,4-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 8.01 (s, 1H), 7.84 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7. 50-7. 44 (m, 3H), 7.32 (s, 1H), 7. 29-7. 27 (m, 1H), 6. 13-6. 10 (m, 1H), 4.65 (brs, 2H, NH2), 3.48 (dd, J = 10.5, 19 Hz, 1H), 3.31 (dd, J = 6, 19 Hz, 1H), 2.48 (s, 3H).
【0157】
実施例78:[1-[3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エチル]カルバメートの合成
【化93】
出発物質として、実施例59の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 51-7. 59 (m, 4H), 7.46 (t, J= 7.2 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.28 (d, J= 8.0 Hz, 2H), 6.13 (dd, J = 4.4, 8.8 Hz, 1H), 4.66 (brs, 1H), 3. 29-3. 53 (m, 2H), 2.50 (s, 3H).
【0158】
実施例79:[2-フルオロ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エチル]カルバメートの合成
【化94】
出発物質として、実施例66の最終化合物である2-フルオロ-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 33-7. 22 (m, 1H), 7. 02-6. 82 (m, 3H), 6. 24-6. 10 (m, 1H), 5. 90-5. 74 (m, 1H), 4.72 (brs, 2H, NH2), 4. 03-3. 93 (m, 2H), 2. 58-2. 53 (m, 3H), 2. 36-2. 24 (m, 2H), 2. 09-2. 00 (m, 2H).
【0159】
実施例80:[2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]プロピル]カルバメートの合成
【化95】
出発物質として、実施例67の最終化合物である2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-[3-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]プロパン-1-オールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.29 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6. 88-6. 84 (m, 2H), 5.74 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 4.59 (brs, 2H, NH2), 4.01 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3. 63-3. 55 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 2. 38-2. 28 (m, 2H), 2. 09-2. 04 (m, 2H), 1.19 (d, J = 7.2 Hz, 3H).
【0160】
実施例81:2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化96】
実施例81-1:t-ブチル-ジメチル-[2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エトキシ]シランの合成
実施例53-2で得られた3-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパン酸(0.4g、1.0mmol)を含む塩化メチレン20mL溶液に、N-ヒドロキシアセトアミジン(74mg、1.0mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(186mg、1.2mmol)、トリエチルアミン(0.4mL、3.0mmol)を順に加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル100mLを加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた黄色油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の表題化合物を得た。
【0161】
実施例81-2:2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
実施例81-1で得られたt-ブチル-ジメチル-[2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エトキシ]シラン(1.0g、2.48mmol)を含むテトラヒドロフラン10mL溶液に、氷浴下、温度を0℃に維持しながらフッ化テトラ-N-ブチルアンモニウム(16.7mL、5.0mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル20mLを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体である表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 68 (m, 4H), 7. 57-7. 55 (m, 1H), 7. 51-7. 45 (m, 3H), 5. 37-5. 33 (m, 1H), 3. 44-3. 34 (m, 3H), 2.43 (s, 3H).
【0162】
実施例82:[2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメートの合成
【化97】
出発物質として、実施例81の最終化合物である2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.67 (dd, J = 10.0, 17.5 Hz, 4H), 7. 58-7. 39 (m, 4H), 6.13 (s, 1H), 4.95 (brs, 2H, NH2), 3. 42-3. 39 (m, 2H), 2.39 (s, 3H).
【0163】
実施例83:2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
【化98】
実施例83-1:2-ブロモ-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノンの合成
2-ブロモ-1-(3-ブロモフェニル)エタノン(1.0g、3.6mmol)が溶解された1,4-ジオキサン20mL溶液に、4-クロロフェニルボロン酸(0.8g、5.1mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(0.2g、0.3mmol)、2M炭酸カリウム水溶液3.6mLを順に加え、1時間90℃で撹拌した。温度を室温まで下げ、反応混合物に酢酸エチル50mLを加えた後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた暗褐色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体である表題化合物を得た。
【0164】
実施例83-2:1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパン-1-オンの合成
実施例83-1で得られた2-ブロモ-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノン(1.0g、2.9mmol)を含むアセトニトリル10mL溶液に、シアン酸ナトリウム(0.2g、5.8mmol)を加え、約10時間90℃で加熱還流した。反応混合物に酢酸エチル20mLを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体である表題化合物を得た。
【0165】
実施例83-3:1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパン-1-オールの合成
実施例83-2で得られた1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパン-1-オン(1.3g、4.7mmol)が溶解されたメタノール20mL溶液に、氷浴下、温度を0℃に維持しながら水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、7.0mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル20mLを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体である表題化合物を得た。
【0166】
実施例83-4:t-ブチル-ジメチル-[1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロポキシ]シランの合成
実施例83-3で得られた1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパン-1-オール(1.3g、4.6mmol)が溶解された塩化メチレン20mL溶液に、イミダゾール(0.5g、7.7mmol)とt-ブチルジメチルシリルクロリド(1.1g、7.7mmol)を順に加え、室温で一日の間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル100mLを加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた黄色油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の液体中の表題化合物を得た。
【0167】
実施例83-5:3-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-N’-ヒドロキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパナミディンの合成
実施例83-4で得られたt-ブチル-ジメチル-[1-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロポキシ]シラン(0.4g、1.0mmol)を含むメタノール20mL溶液に、ヒドロキシルアミン(66mg、2.0mmol)、炭酸カリウム(0.4g、3.0mmol)を加え、約10時間70℃で加熱還流した。反応混合物に酢酸エチル100mLを加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた黄色油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の表題化合物を得た。
【0168】
実施例83-6:N-[(Z)-[2-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]-N-ヒドロキシ-カボニミドイル]アセトアミドの合成
実施例83-5で得られた3-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-N’-ヒドロキシ-3-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]プロパナミディン(700mg、1.6mmol)を含むトルエン10mL溶液に、氷浴下、温度を0℃に維持しながら塩化アセチル(0.1g、1.9mmol)とトリエチルアミン(0.7mL、4.8mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル20mLを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体である表題化合物を得た。
【0169】
実施例83-7:t-ブチル-ジメチル-[2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エトキシ]シランの合成
実施例83-6で得られたN-[(Z)-[2-[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]-N-ヒドロキシ-カボニミドイル]アセトアミド(1.3g、2.7mmol)が溶解されたトルエン20mL溶液を約1時間110℃で加熱還流した。反応混合物に酢酸エチル100mLを加えた後、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回順に洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた黄色油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の液体中の表題化合物を得た。
【0170】
実施例83-8:2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールの合成
実施例83-7で得られたt-ブチル-ジメチル-[2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エトキシ]シラン(1.0g、2.48mmol)を含むテトラヒドロフラン10mL溶液に、氷浴下、温度を0℃に維持しながらフッ化テトラ-N-ブチルアンモニウム(16.7mL、5.0mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル20mLを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下での蒸発により除去することにより得られた薄茶色の油性液体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体である表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7. 70-7. 68 (m, 4H), 7. 57-7. 55 (m, 1H), 7. 51-7. 45 (m, 3H), 5. 37-5. 33 (m, 1H), 3. 34-3. 24 (m, 3H), 2.63 (s, 3H).
【0171】
実施例84:[2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エチル]カルバメートの合成
【化99】
出発物質として、実施例83の最終化合物である2-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]エタノールを用いて、実施例3と同じ方法で表題化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7.67 (dd, J = 10.0, 17.5 Hz, 4H), 7. 58-7. 39 (m, 4H), 6.13 (s, 1H), 4.95 (brs, 2H, NH2), 3. 32-3. 29 (m, 2H), 2.59 (s, 3H).
【0172】
実施例85:(1R)-1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化100】
出発物質として、実施例15の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、CHIRALPAK ODカラム(2×20cm)、n-ヘキサン:酢酸エチル=70:30、流速25mL/分の条件で分取HPLC装置により光学異性体化合物を分離した。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 11-7. 09 (m, 1H), 6.99 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 6. 79-6. 76 (m, 1H), 5. 51-5. 48 (m, 1H), 4. 01-3. 98 (m, 2H), 3.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3. 28-3. 12 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2. 34-2. 27 (m, 2H), 2. 07-2. 02 (m, 2H).
【0173】
実施例86:(1S)-1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールの合成
【化101】
出発物質として、実施例15の最終化合物である1-[2-フルオロ-5-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)エタノールを用いて、CHIRALPAK ODカラム(2×20cm)、n-ヘキサン:酢酸エチル=70:30、流速25mL/分の条件で分取HPLC装置により光学異性体化合物を分離した。
1H-NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ = 7. 11-7. 09 (m, 1H), 6.99 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 6. 79-6. 76 (m, 1H), 5. 51-5. 48 (m, 1H), 4. 01-3. 98 (m, 2H), 3.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3. 28-3. 12 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2. 34-2. 27 (m, 2H), 2. 07-2. 02 (m, 2H).
【0174】
実験例
本発明による化合物の抗けいれん剤としての有用性は焦点起始発作に対するけいれん防止剤の薬理学的選別方法として十分に確立されている6Hz方法によって調査した。抗けいれん剤を選別するための6Hz方法の手順は以下の通りである:
【0175】
1)実験動物の準備
雄ICRマウスを韓国のOrient Chemical Co., Ltd.から購入し、19~25℃の周囲温度、40~60%相対湿度及び12時間の明暗を自動制御し、水を自由に摂取させる環境下でワイヤ網のケージに入れ、IACUC(Institutional Animal Care and Use Committee)の実験動物管理基準に従って保管及び管理した。1週間安定化させた後、体重が18~23gのマウスを実験に使用した。
【0176】
2)化合物の抗けいれん効果の評価
動物のICRマウスに電気刺激を与える5~10分前に局所麻酔効果のために5%テトラカイン(Sigma社製)を両眼に注入した。実験する化合物を、30%ポリエチレングリコール300+5%ジメチルスルホキシド+5%クレモフォールを溶解した蒸溜水に溶解し、10mL/kgの投与量で動物に腹腔内(ip)投与した。次に、眼球に44mA、6Hz、3秒の電気刺激を与えて、焦点起始発作を誘導した。電気刺激以後、薬物効果による発作の有無を確認し、発作を示さない動物の割合を保護率(非発作動物数/実験使用動物数=保護率)として表した。すべての個体が発作を示している場合の保護率を「0」、すべての対象が発作を示していない場合の保護率を「1」に基づいて、保護率0~0.2未満は「-」、0.2以上0.6未満は「+」、0.6以上0.8未満は「++」、0.8以上は「+++」としてスコアリングした、その結果を下記表2に示した。高い保護率を有する化合物は、より強い抗けいれん効果を示すことが分かった。
表2
【表2-1】
【表2-2】