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特許7430246情報送信、受信方法、端末及び制御ノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-01
(45)【発行日】2024-02-09
(54)【発明の名称】情報送信、受信方法、端末及び制御ノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240202BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240202BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20240202BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W4/40
H04W64/00 120
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022508585
(86)(22)【出願日】2020-08-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 CN2020108247
(87)【国際公開番号】W WO2021027784
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-02-09
(31)【優先権主張番号】201910741808.8
(32)【優先日】2019-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 是梟
(72)【発明者】
【氏名】紀 子超
(72)【発明者】
【氏名】劉 思▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ウー▼ 華明
(72)【発明者】
【氏名】姜 ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】彭 淑燕
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/202485(WO,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,Physical layer procedures for sidelink,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #97 R1-1907274,2019年05月04日
【文献】Mitsubishi Electric,Waveform evaluations for V2X sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1901147,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1901147.zip,2019年01月11日
【文献】3GPP TS 36.331,V14.11.0,2019年06月29日
【文献】Sequans Communications,On HARQ procedure for NR sidelink,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #97 R1-1907083,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側に用いられる情報送信方法であって、
受信側に第一の情報を送信することを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示と送信側の地理的領域識別子を含み、
一つの伝送ブロックにおいて多重化されるトラフィックパケットの通信範囲が複数の場合、前記通信範囲指示は、複数の通信範囲の値の最大値を指示するために用いられる、情報送信方法。
【請求項2】
前記第一の情報は、
物理サイドリンク制御情報、
直接通信インターフェース無線リソース制御情報、
メディアアクセス制御層制御ユニット、のうちの少なくとも一つの方式によって指示される、請求項1に記載の情報送信方法。
【請求項3】
前記第一の情報は、さらに、
地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む、請求項1又は2に記載の情報送信方法。
【請求項4】
前記地理的領域識別子の決定方式は、
地理的領域のターゲット区分ルールに基づき、送信側の地理的領域識別子を決定することを含む、請求項1から3のいずれ1項に記載の情報送信方法。
【請求項5】
前記ターゲット区分ルールは、
地理的領域の区分粒度とターゲット通信範囲との対応関係と、
地理的領域識別子の計算式とを含み、
そのうち、前記ターゲット通信範囲は、プロトコルにより約定される少なくとも一つの固定値である、請求項4に記載の情報送信方法。
【請求項6】
前記通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、
そのうち、前記通信範囲指示は、
送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数、
第一制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数であって、前記第一制御ノードによりカバレッジされる地理的領域が送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する、地理的領域の層数、
送信側と受信側との間の地理的距離、
送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項1に記載の情報送信方法。
【請求項7】
一つの伝送ブロックにおいて多重化されるトラフィックパケットの通信範囲が少なくとも一つである場合、前記通信範囲指示は、
通信範囲が一つのみ存在する場合、前記通信範囲指示は、該通信範囲の値を指示するために用いられること、
複数の通信範囲が同じである場合、前記通信範囲指示は、一つの通信範囲の値を指示するために用いられること、
複数の通信範囲のうちの少なくとも一部の通信範囲が異なる場合、前記通信範囲指示は、前記複数の通信範囲の値のうちの最小値を指示するために用いられること、
複数の通信範囲のうちの少なくとも一部の通信範囲が異なる場合、前記通信範囲指示は、前記複数の通信範囲の値の平均値を指示するために用いられること、
複数の通信範囲のうちの少なくとも一部の通信範囲が異なる場合、前記通信範囲指示は、前記複数の通信範囲の値の平均値が最も近い通信範囲値を指示するために用いられること、
サービス品質パラメータに基づいて通信範囲指示に指示される通信範囲を決定すること、のうちの状況のうちの少なくとも一つを満たす、請求項1に記載の情報送信方法。
【請求項8】
受信側に用いられる情報受信方法であって、
送信側により送信された第一の情報を受信することを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示と送信側の地理的領域識別子を含み、
一つの伝送ブロックにおいて多重化されるトラフィックパケットの通信範囲が複数の場合、前記通信範囲指示は、複数の通信範囲の値の最大値を指示するために用いられ、
前記方法は、さらに、
前記第一の情報に基づいて、前記HARQフィードバックを行うか否かを判断することを含む、情報受信方法。
【請求項9】
前記第一の情報は、さらに、
地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む、請求項8に記載の情報受信方法。
【請求項10】
前記通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、
そのうち、前記通信範囲指示は、
送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数、
第一制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数であって、前記第一制御ノードによりカバレッジされる地理的領域が送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する、地理的領域の層数、
送信側と受信側との間の地理的距離、
送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項8に記載の情報受信方法。
【請求項11】
前記第一の情報が前記地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含む場合、前記第一の情報は、通信範囲内の補助指示情報をさらに含み、前記補助指示情報は、前記通信範囲内で少なくとも一つのターゲット領域の決定を行うために用いられる、請求項9又は10に記載の情報受信方法。
【請求項12】
前述した、送信側により送信された第一の情報を受信することの後、
地理的領域のターゲット区分ルールに基づき、受信側の地理的領域識別子を決定することをさらに含む、請求項8に記載の情報受信方法。
【請求項13】
前記第一の情報が前記地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含み、又は前記第一の情報が前記地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含み、且つ前記第一の情報が通信範囲内の補助指示情報をさらに含む場合、前述した、送信側により送信された第一の情報を受信することの後、
前記地理的領域区分ルールに基づき、受信側の地理的領域識別子を決定することをさらに含む、請求項9に記載の情報受信方法。
【請求項14】
送信側により送信された第一の情報を受信することの後、前記情報受信方法は、
前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断することと、
受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこととをさらに含む、請求項に記載の情報受信方法。
【請求項15】
前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる場合、前述した、前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断することは、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の地理的領域識別子に基づいて第一の距離と第二の距離を決定し、第一の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第二の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第一の距離と第二の距離との平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあり、そのうち、第一の距離は、第二の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する地理的領域の第一の参照点に基づき、第一のターゲット距離を取得し、前記第一のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
受信側の位置する地理的領域内の第二の参照点と前記送信側の位置する地理的領域の第三の参照点に基づき、第二のターゲット距離を取得し、前記第二のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、第一の参照値を取得し、前記第一の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、のうちの一つを含む、請求項14に記載の情報受信方法。
【請求項16】
送信側である端末であって、
受信側に第一の情報を送信するための第一の送信モジュールを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示と送信側の地理的領域識別子を含み、
一つの伝送ブロックにおいて多重化されるトラフィックパケットの通信範囲が複数の場合、前記通信範囲指示は、複数の通信範囲の値の最大値を指示するために用いられる、端末。
【請求項17】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1から7のいずれか1項に記載の情報送信方法のステップを実現させる、送信側である端末。
【請求項18】
受信側である端末であって、
送信側により送信された第一の情報を受信するための第一の受信モジュールを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示と送信側の地理的領域識別子を含み、
一つの伝送ブロックにおいて多重化されるトラフィックパケットの通信範囲が複数の場合、前記通信範囲指示は、複数の通信範囲の値の最大値を指示するために用いられる、端末。
【請求項19】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項8から15のいずれか1項に記載の情報受信方法のステップを実現させる、受信側である端末。
【請求項20】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から7のいずれか1項に記載の情報送信方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項8から15のいずれか1項に記載の情報受信方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月12日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910741808.8の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、特に情報送信、受信方法、端末及び制御ノードに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術におけるニューラジオ(New Radio、NR)サイドリンク(Sidelink、直接通信リンクとも呼ばれる)標準化プロセスにおいて、グループキャストハイブリット自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)機能がサポートされており、グループキャスト通信にとって、いずれか一つの受信側が確認失敗情報(Negative acknowledgment、NACK)をフィードバックする場合、送信側がいずれも再送する必要がある。
【0004】
このような前提で、いくつかの問題が存在する可能性があり、グループキャスト通信でも、遠距離のユーザは、このデータパケットを受信することができ、そして遠距離のユーザの復号化成功率は、距離の増加に伴って低下し、これにより、これらのユーザが確認失敗(Negative acknowledgment、NACK)をフィードバックすることになるため、送信側のユーザがいくつかの不要な再送を行うことを引き起こす。これらの不要な再送は、他のユーザに追加の干渉を生じさせ、システム性能を低減させるとともにフィードバックオーバヘッドを増やした。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、HARQのフィードバック方式によるシグナリングオーバヘッドの増大、システムリソース利用率の低下という関連技術における問題を解決するための情報送信、受信方法、端末及び制御ノードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、送信側に用いられる情報送信方法を提供する。前記方法は、
受信側に第一の情報を送信することを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0007】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、受信側に用いられる情報受信方法を提供する。前記方法は、
送信側により送信された第一の情報を受信することを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0008】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、制御ノードに用いられる情報送信方法を提供する。前記方法は、
制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を端末に送信することを含み、
そのうち、前記端末は、受信側又は送信側である。
【0009】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、送信側である端末を提供する。前記端末は、
受信側に第一の情報を送信するための第一の送信モジュールを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0010】
第五の方面によれば、本開示の実施例は、送信側である端末を提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記の情報送信方法のステップを実現させる。
【0011】
第六の方面によれば、本開示の実施例は、受信側である端末を提供する。前記端末は、
送信側により送信された第一の情報を受信するための第一の受信モジュールを含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0012】
第七の方面によれば、本開示の実施例は、受信側である端末を提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記の情報受信方法のステップを実現させる。
【0013】
第八の方面によれば、本開示の実施例は、制御ノードを提供する。前記制御ノードは、
制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を端末に送信するための第二の送信モジュールを含み、
そのうち、前記端末は、受信側又は送信側である。
【0014】
第九の方面によれば、本開示の実施例は、制御ノードを提供する。前記制御ノードは、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記の情報送信方法のステップを実現させる。
【0015】
第十の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記の情報送信方法のステップ又は上記の情報受信方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0016】
本開示の有益効果は、以下の通りである。
【0017】
上記方案は、第一の情報を利用してHARQフィードバックを行うように受信側を補助することによって、HARQのフィードバック方式によるシグナリングオーバヘッドの増大、システムリソース利用率の低下という関連技術における問題を解決することができ、それによって通信オーバヘッドを低減した。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の実施例の送信側に用いられる情報送信方法のフロー概略図を示す。
図2】受信側の位置と通信範囲指示により指示される通信範囲との関係の概略図のその一を示す。
図3】受信側の位置と通信範囲指示により指示される通信範囲との関係の概略図のその二を示す。
図4】受信側の位置と通信範囲指示により指示される通信範囲との関係の概略図のその三を示す。
図5】受信側の位置と通信範囲指示により指示される通信範囲との関係の概略図のその四を示す。
図6】本開示の実施例の受信側に用いられる情報受信方法のフロー概略図を示す。
図7】本開示の実施例の制御ノードに用いられる情報送信方法のフロー概略図を示す。
図8】本開示の実施例の端末のモジュール概略図のその一を示す。
図9】本開示の実施例の端末の構造ブロック図を示す。
図10】本開示の実施例の端末のモジュール概略図のその二を示す。
図11】本開示の実施例の制御ノードのモジュール概略図を示す。
図12】本開示の実施例の制御ノードの構造ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の目的、技術案と利点をより明確にするために、以下、添付図面及び具体的な実施例を結び付けて本開示を詳細に記述する。
【0020】
本開示の実施例の説明を行う際に、まず、以下の記述において使用されているいくつかの概念について解釈して説明する。
【0021】
関連技術におけるニューラジオ(New Radio、NR)サイドリンク(Sidelink)では、現在で、ユニキャスト、グループキャストとブロードキャスト通信がサポートされている。そのうち、グループキャストとユニキャスト通信は、ハイブリット自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)をサポートしている。グループキャスト通信にとって、一対複数の通信方式であり、HARQ機能がオンの状態では、グループ内のいずれか一つの受信側によるNACKのフィードバックは、HARQ再送を引き起こす。距離が比較的に遠い受信ユーザにとって、チャネル品質が比較的に悪く、建物で遮蔽されるなどの要因により正確に受信できないことによって、再送を引き起こす。しかし、遠距離のユーザが正しく受信されるか否かは、システム性能全体に大きな影響を及ぼさず、そして送信側のユーザが遠距離のユーザの受信成功率にあまり関心を持たないため、このような状況のHARQフィードバックは、往々にして必要ではなく、このようなフィードバックはかえっていくつかの不要な再送を引き起こし、パケットを送信している他の送信ユーザにとっても干渉を増やし、遠距離のユーザのフィードバックも不要なフィードバックオーバヘッドを増やし、システム性能を低減させることになる。
【0022】
そのため、一定の範囲に基づくHARQフィードバックメカニズムが提案されており、このようなメカニズムは、送受信側のユーザの距離によるものであってもよく、参照信号受信パワー(Reference signal receiving power、RSRP)測定によるものであってもよい。具体的には、どちらを採用するか、それとも両方とも採用するかについては、決定されていない。しかし、現在で、送受信側のユーザの距離をどのように決定するかについては、まだ決定される方案がなく、これは、既存の一つの問題である。
【0023】
長期的進化(Long Term Evolution、LTE)車車間・路車間通信(Vehicle-to-Everything、V2X)では、地理的領域に対する上位層の区分にはルールがあり、全地図の地理的位置を多くの地理的領域(zone)に区分することができ、各zoneには一つのid番号が付与される。各zoneのアスペクト、アスペクト次元での多重化要素は、上位層により配置されることができる。アスペクト次元の多重化要素とは、アスペクト次元においてzone idが異なる数であり、例をあげると、長い次元での多重化要素が4である場合、長い次元には、四つの異なるzone id番号(例えば、0、1、2、3)のみが存在する可能性がある。ユーザ機器(User Equipment、UE、端末とも呼ばれる)は、このルール及びグローバルポジショニングシステム(GPS)により測位された自分の経度と緯度の情報によって自分のzone idを算出することができる。しかし、上位層により定義されるzone idは、リソースプールに関連付けられるだけである。現在で、物理層は、地理的領域区分ルール及び、区分ルールを利用してHARQ再送を行うルールフローに対して、まだ定義していない。
【0024】
LTE上位層がzoneの区分に対する具体的な計算ルール(ルールA)は、以下の通りである。
【0025】
A11、一つのUEの経度と緯度がそれぞれ(x,y)であるとする。
【0026】
A12、一つのzone領域の長さと幅は、それぞれLとWである。
【0027】
A13、経度と緯度における多重化粒度は、AとBである。
【0028】
A14、このUEが経度と緯度におけるid番号(x1,y1):x1=mod(floor(x/L;),A);y1=mod(floor(y/W),B)をそれぞれ計算することができる。
【0029】
A15、最終的にこのUEのzone idは、id=y1*A+x1である。
【0030】
本開示は、ユーザのリアルタイムポジショニング座標情報を付帯することによりシグナリングオーバヘッドが比較的に大きくなるという関連技術における問題について、情報送信、受信方法、端末及び制御ノードを提供する。
【0031】
図1に示すように、本開示の実施例は、送信側に用いられる情報送信方法を提供する。前記方法は、
受信側に第一の情報を送信するステップ101を含み、
なお、前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求(HARQ)フィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲(communication range)との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0032】
なお、本開示の実施例は、HARQのフィードバック方式によるシグナリングオーバヘッドの増大、システムリソース利用率の低下という関連技術における問題を解決することができ、それによって通信オーバヘッドを低減した。
【0033】
なお、この第一の情報には送信側のリアルタイムポジショニングの位置座標情報(即ち、GNSSに基づくポジショニング情報)が含まれないため、第一の情報を送信するシグナリングオーバヘッドを節約することができる。
【0034】
なお、前記第一の情報に含まれる内容は、主に以下のいくつかのケースに分ける。
【0035】
M11、前記第一の情報は、通信範囲指示を含む。
【0036】
なお、この場合、前記第一の情報は、前記送信側の地理的領域識別子(即ち、zone id)をさらに含む。
【0037】
M12、前記第一の情報は、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含む。
【0038】
なお、この場合、前記第一の情報は、前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む。
【0039】
M13、前記第一の情報は、前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含む。
【0040】
M14、前記第一の情報は、前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含む。
【0041】
選択的に、なお、この場合、前記第一の情報は、前記送信側の地理的領域識別子をさらに含んでもよい。
【0042】
なお、この第一の情報は、
M21、物理サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)、
M22、直接通信インターフェース無線リソース制御情報(PC5 RRC)、
M23、メディアアクセス制御層制御ユニット(Medium Access Control Control Element、MAC CE)、のうちの少なくとも一つの方式によって指示される。
【0043】
以下では、それぞれ異なるケースから、本開示の実施例について、具体的に以下のように説明する。
【0044】
ケース1、前記第一の情報は、前記送信側の地理的領域識別子と通信範囲指示とを含む。
【0045】
この場合、地理的位置区分領域に応じて、区分ルールは、通信範囲に関連付けられ、毎回送信側と受信側は、区分ルールに基づいて自分の地理的領域識別子を算出し、送信側の地理的領域識別子と受信側の地理的領域識別子に基づいてHARQフィードバックを行うか否かを判定する。
【0046】
具体的には、この送信側の地理的領域識別子の取得方式は、以下の通りである。
【0047】
地理的領域のターゲット区分ルールに基づき、送信側の地理的領域識別子を決定する。
【0048】
さらに、前記ターゲット区分ルールは、以下を含む。
【0049】
N11、地理的領域の区分粒度とターゲット通信範囲との対応関係、
なお、前記ターゲット通信範囲は、プロトコルにより約定される少なくとも一つの固定値である。さらに、このターゲット区分ルールは、プロトコルにより約定されており、且つ毎回の地理的領域の区分粒度は、少なくとも一つの予め配置される固定値のうちの一つの値により决定され、例えば、この区分粒度は、地理的領域の辺長と各次元の多重化要素であり、実際に応用する時、予め配置される固定値における最小の通信範囲を粒度における地理的領域を区分する辺長とする。
【0050】
例えば、通信範囲の最小値が50mであり、最大値が1000mであるとすると、地理的領域の粒度における地理的領域を区分する辺長は、通信範囲の最小値50mに等しくてもよく、このとき、アスペクト次元の多重化要素についても決定されることができる。通信範囲の最大値が1000mである場合、通信範囲が最大となる時、アスペクト次元に送信側から1000m離れる範囲内に繰り返す地理的領域識別子が現れてはならず、つまり、アスペクト次元では20個の地理的領域を隔てて、繰り返す地理的領域識別子が現れる必要がある。さもなければ、通信の信頼性を確保することができないため、アスペクト次元における多重化要素の取り値は、少なくとも20である。
【0051】
N12、地理的領域識別子の計算式、
なお、この計算式に基づき、送信側は、自分の地理的領域識別子を算出することができ、例えば、この計算式は、上記のルールAであってもよい。
【0052】
なお、この場合、このターゲット区分ルールは、プロトコルにより約定されたものであり、送信側と受信側は、通信プロトコルによって毎回通信時に採用されたターゲット区分ルールを知ることができ、送信側と受信側は、このターゲット区分ルールを利用して自分の地理的領域識別子を算出することができる。
【0053】
なお、地理的領域識別子の最大個数は、アスペクト次元の多重化要素(多重化粒度)に関連付けられており、地理的領域識別子を伝送するオーバヘッドを低減するために、各地理的領域識別子は、一つのコードポイントに対応してもよく、つまり、送信側が自分の地理的領域識別子を得た後、伝送時にこの地理的領域識別子に対応するコードポイントを伝送すればよい。
【0054】
例えば、地理的領域の辺長(アスペクト)の多重化要素AとBがいずれも4であるとすると、送信側により受信側に送信されたSCIにおいて、送信側の地理的領域識別子を指示するにはceil(log2(A*B))個のビット、即ち4つのビットが必要である。
【0055】
具体的には、この場合、この通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、さらに、この通信範囲指示は、以下の少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0056】
N21、送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数、
例えば、この層数は、nであり、つまり、送信側の位置する地理的領域に隣接するn層の地理的領域内の全ての受信側は、いずれもHARQフィードバックを行う必要があり、特に、nが0である場合、受信側と送信側が同じ地理的領域にある場合にのみHARQフィードバックを行うことを示す。
【0057】
さらに、通信範囲が対応して4つのコードポイント、それぞれ00、01、10と11が存在し、対応するn値がそれぞれ0、1、2、3であるとする。送信側により受信側に送信されたSCIに付帯されるコードポイントが01であり、対応するn値が1である場合、送信側の地理的領域識別子が10であるとすると、この地理的領域識別子に対応する地理的領域及びこの地理的領域に隣接する一層の地理的領域内において、受信側は、いずれもHARQフィードバックを行う必要があり、図2に示すように、図2の破線枠内の受信側は、いずれも送信側にHARQフィードバックを行う必要がある。
【0058】
N22、送信側と受信側との間の地理的距離、
例えば、この地理的距離は、50mであり、即ち、送信側から50m以内離れる受信側は、いずれもHARQフィードバックを行う必要がある。
【0059】
N23、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係、
なお、この関係は、送信側の地理的領域識別子と受信側の地理的領域識別子との差分値が特定の条件を満たすか、又は送信側の地理的領域識別子と受信側の地理的領域識別子とのモジュロ演算が特定の条件を満たしてもよく、特定の条件を満たす場合にのみ、受信側は、HARQフィードバックを行う。
【0060】
なお、この通信範囲指示には、一つの第一のターゲットコードポイントが含まれ、
そのうち、前記第一のターゲットコードポイントは、第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、一つの通信範囲に対応する。
【0061】
例えば、通信範囲指示により指示される送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数は、n層であり、コードポイント01に対応する通信範囲により指示される取り値が2である場合、受信側の位置する地理的領域に隣接する2層の地理的領域の範囲に対応する。コードポイント数量がNであるとすると、送信側により受信側に送信されたSCIにおいて、ceil(log2(N))個のビットを利用して通信範囲指示を指示することができる。
【0062】
例えば、通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられ、通信範囲指示に対するコードポイント01の取り値が100mである場合、それに対応して、送信側から100mの距離を離れる範囲内の受信側は、いずれもHARQフィードバックを行う必要がある。
【0063】
例えば、通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられ、例えば、地理的領域識別子間の差分値閾値を示し、コードポイント01の差分値閾値の取り値が4である場合、二つの地理的領域識別子間の差分値が4よりも小さい場合にのみ、受信側がHARQフィードバックを行うことを示す。
【0064】
なお、この場合、受信側は、この第一の情報を受信した後、前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断し、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うという動作を実行する。
【0065】
さらに、通信範囲指示により指示される情報が異なるため、受信側の具体的な操作も異なり、以下では、それぞれ通信範囲指示により指示される情報の観点から、受信側が前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断する具体的な実現状況について、具体的に以下のように説明する。
【0066】
N31、前記通信範囲指示は、送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる。
【0067】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0068】
N311、前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にある。
【0069】
N312、前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と異なる場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にない。
【0070】
N313、前記層数がゼロでない場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するn層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、n層の地理的領域範囲内にある場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあり、n層の地理的領域範囲内にない場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にない。
【0071】
そのうち、nは、1以上の整数である。
【0072】
N32、前記通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる。
【0073】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0074】
N321、受信側のポジショニング情報と前記送信側の地理的領域識別子に基づいて第一の距離と第二の距離を決定し、第一の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第二の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第一の距離と第二の距離との平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあり、そのうち、第一の距離は、第二の距離よりも大きい。
【0075】
具体的には、この第一の距離は、受信側と送信側との間の距離の最大値であり、この第二の距離は、受信側と送信側との間の距離の最小値である。
【0076】
N322、受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する地理的領域の第一の参照点に基づき、第一のターゲット距離を取得し、前記第一のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にある。
【0077】
例えば、この第一の参照点は、地理的領域の中心点である。
【0078】
N323、受信側の位置する地理的領域内の第二の参照点と前記送信側の位置する地理的領域の第三の参照点に基づき、第二のターゲット距離を取得し、前記第二のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にある。
【0079】
例えば、この第二の参照点と第三の参照点は、いずれも地理的領域の中心点である。
【0080】
N324、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、第一の参照値を取得し、前記第一の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にある。
【0081】
例えば、この場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子との差分値又はモジュラー値を計算し、そして、ある一つの定量(例えば、地理的領域の辺長)と演算を行い、得られた演算結果を第一の参照値として、第一の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあることを示す。
【0082】
N33、前記通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる。
【0083】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0084】
N331、前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子の差分値閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の差分値の絶対値が前記差分値閾値よりも小さければ、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にある。
【0085】
N332、前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子のモジュロ演算後の第一の閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子のモジュロ演算結果が前記第一の閾値要求に合致すれば、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にある。
【0086】
例えば、送信側と受信側との間の地理的領域識別子を利用してモジュロ演算を行って演算結果を得て、この演算結果が第一の閾値よりも小さい場合、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあることを示すか、又は、この演算結果が第一の閾値よりも大きい場合、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあることを示す。
【0087】
なお、この場合、前記第一の情報には、通信範囲内の補助指示情報がさらに含まれてもよく、前記補助指示情報は、前記通信範囲内で少なくとも一つのターゲット領域の決定を行うために用いられる。
【0088】
具体的には、前記補助指示情報は、第二のターゲットコードポイントを含み、
そのうち、前記第二のターゲットコードポイントは、第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、通信範囲内の一つのターゲット領域に対応する。
【0089】
例えば、この補助指示情報は、通信範囲内の一つ又は複数の特定の領域であってもよく、各特定の領域は、一つのコードポイントで指示されてもよく、一つのコードポイントは、複数の特定の領域を指示してもよく、つまり、補助指示情報は、予め配置される少なくとも一つのコードポイントを含み、各コードポイントは、通信範囲内の一つ又は複数の特定の領域に対応する。
【0090】
例えば、図2の上で、送信側により受信側に送信されたSCIに通信範囲内の補助指示情報がさらに付帯されている場合では、補助指示が対応して4つのコードポイントを含み、それぞれ00、01、10、11である場合、対応する領域は、それぞれ通信範囲内において均等に分けられる四つの部分領域、左上、右上、左下と右下の方向の領域である。送信側により受信側に送信されたSCIに付帯される通信範囲内の補助指示情報により指示されるコードポイントが00である場合のみ、図3に示すように、図3の点鎖線領域内に位置する受信側は、送信側にHARQフィードバックを行う必要がある。
【0091】
具体的には、この場合、受信側は、この第一の情報を受信した後、
前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断し、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、前記通信範囲内の補助指示情報に基づき、受信側が前記通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にあるか否かを判断し、受信側が前記通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うという動作を実行する。
【0092】
なお、この場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にも位置し、且つ通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にも位置する時のみ、送信側にHARQフィードバックを行う必要があり、一つが満たされていなくても、受信側は、HARQフィードバックを行わない。
【0093】
さらに、通信範囲指示により指示される情報が異なるため、受信側の具体的な操作も異なり、具体的には、受信側が前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断する具体的な実現状況は、N31からN33の実現過程を参照すればよく、ここではこれ以上説明しない。
【0094】
ケース2、前記第一の情報は、前記送信側の地理的領域識別子、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含む。
【0095】
なお、この場合、地理的位置区分領域に応じて、区分ルールは、毎回通信される通信範囲に関連付けられ、毎回送信側と受信側は、区分ルールに基づいて自分の地理的領域識別子を算出し、送信側の地理的領域識別子と受信側の地理的領域識別子に基づいてHARQフィードバックを行うか否かを判定する。
【0096】
具体的には、この送信側の地理的領域識別子の取得方式は、以下の通りである。
【0097】
前記地理的領域区分ルールに基づき、送信側の地理的領域識別子を決定する。
【0098】
さらに、前記地理的領域区分ルールは、
M11、地理的領域の辺長指示情報と、
M12、地理的領域の各次元の多重化要素指示情報と、
M13、地理的領域識別子の計算式とを含み、
なお、この計算式に基づき、送信側は、自分の地理的領域識別子を算出することができ、例えば、この計算式は、上記のルールAであってもよい。
【0099】
なお、この地理的領域区分ルールを伝送することによって、この地理的領域区分ルールには地理的領域の辺長指示情報が含まれるため、それとともに、第一の情報には、地理的領域の辺長と通信範囲との関係指示(つまり、地理的領域の辺長が毎回データパケットの通信範囲に関連する値であり、例えば、地理的領域のアスペクトが通信範囲の1/Q倍であり、Qが正数である)が含まれるため、受信側は、上記のパラメータに基づき、今回の通信範囲を得ることができ、つまり、この場合、通信範囲は、非明示的により指示される。
【0100】
なお、上記のM11、M12及び地理的領域の辺長と通信範囲との関係指示は、いずれも一組の候補コードポイントによって表示されてもよく、伝送する時、対応するコードポイントの組み合わせを選択すればよい。
【0101】
なお、この場合、地理的領域区分ルールは、送信側が毎回通信する時、受信側に通知されるため、受信側は、この地理的領域区分ルールを利用して自分の地理的領域識別子を算出することができる。
【0102】
なお、この場合、受信側は、この第一の情報を受信した後、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行い、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にない場合、HARQフィードバックを行わないという動作を実行し、
そのうち、hは、1以上の整数である。なお、hは、非明示的に指示される通信範囲によって決定される。
【0103】
地理的領域の区分ルールにおいて、地理的領域のアスペクト、アスペクト次元での多重化要素、地理的領域のアスペクトと通信範囲との関係値Q、通信範囲は、いずれも4種類のコードポイントがあり、それぞれ00、01、10と11であり、アスペクトの対応値は、それぞれ50m、100m、200m、400であり、アスペクト次元の多重化要素に対応する値は、それぞれ1、2、4、8であり、地理的領域のアスペクトと通信範囲との関係値Qの対応値は、それぞれ1、2、4、8であるとする。送信側により受信側に送信されたSCIに付帯される地理的領域のアスペクトに対応するコードポイントが00(即ち50m)であり、アスペクト次元に対応する多重化要素に対応するコードポイントが10(即ち4)であり、地理的領域のアスペクトと通信範囲との関係値Qに対応するコードポイントが01(即ち2)である場合、送信側の地理的領域識別子が10であるとすると、この地理的領域及びこの地理的領域に隣接する二周の地理的領域内において受信側は、いずれもHARQフィードバックを行う必要があり、図4に示すように、図4の破線枠領域内の受信側は、いずれも送信側にHARQフィードバックを行う必要がある。
【0104】
なお、この場合、前記第一の情報には、通信範囲内の補助指示情報がさらに含まれてもよく、前記補助指示情報は、前記通信範囲内で少なくとも一つのターゲット領域の決定を行うために用いられる。
【0105】
具体的には、前記補助指示情報は、第二のターゲットコードポイントを含み、
そのうち、前記第二のターゲットコードポイントは、第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、通信範囲内の一つのターゲット領域に対応する。
【0106】
例えば、この補助指示情報は、通信範囲内の一つ又は複数の特定の領域であってもよく、各特定の領域は、一つのコードポイントで指示されてもよく、一つのコードポイントは、複数の特定の領域を指示してもよく、つまり、補助指示情報は、予め配置される少なくとも一つのコードポイントを含み、各コードポイントは、通信範囲内の一つ又は複数の特定の領域に対応する。
【0107】
具体的には、この場合、受信側は、この第一の情報を受信した後、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にある場合、受信側の位置が前記補助指示情報により指示される範囲内にあるか否かを判断し、受信側の位置が前記補助指示情報により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行い、そうでなければ、HARQフィードバックを行わないという動作を実行する。
【0108】
なお、この場合、受信側が非明示的に決定される通信範囲内にも位置し、且つ通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にも位置する時のみ、送信側にHARQフィードバックを行う必要があり、一つが満たされていなくても、受信側は、HARQフィードバックを行わない。
【0109】
例えば、図2の上で、送信側により受信側に送信されたSCIに通信範囲内の補助指示情報がさらに付帯されている場合では、補助指示が対応して4つのコードポイントを含み、それぞれ00、01、10、11である場合、対応する領域は、それぞれ通信範囲内において均等に分けられる四つの部分領域、左上、右上、左下と右下の方向の領域である。送信側により受信側に送信されたSCIに付帯される通信範囲内の補助指示情報により指示されるコードポイントが00である場合、図5に示すように、図5の点鎖線領域内に位置する受信側は、送信側にHARQフィードバックを行う必要がある。
【0110】
ケース3、前記第一の情報は、前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含む。
【0111】
なお、この場合、地理的位置区分領域に応じて、区分ルールは、制御ノードカバレッジ領域識別子(例えば、基地局のセルid)に関連付けられる。
【0112】
なお、具体的には、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲が一つの地理的領域に属する場合、前述した、受信側に第一の情報を送信することの前に、制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を受信することをさらに含む。
【0113】
なお、具体的には、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲内に少なくとも二つの地理的領域がある場合、前述した、受信側に第一の情報を送信することの前に、制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを受信することをさらに含む。
【0114】
具体的には、この制御ノードとは、送信側に接続されている制御ノードである。
【0115】
なお、この第二の情報は、
システム情報(System Information、SI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報、メディアアクセス制御層制御ユニット(Medium Access Control Control Element、MAC CE)、物理サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)、下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)と直接通信リンクフィードバック制御情報(Sidelink Feedback Control Information、SFCI)のうちの少なくとも一つの方式によって指示される。
【0116】
なお、送信側が少なくとも二つの異なるカバレッジ領域識別子を取得した場合、前記第一の情報に付帯されるカバレッジ領域識別子は、
少なくとも二つのカバレッジ領域識別子のうちのランダムな一つ、
第一の参照信号受信パワーに対応するカバレッジ領域識別子、のうちの一つを含み、
そのうち、前記第一の参照信号受信パワーは、各カバレッジ領域識別子に対応する参照信号受信パワーのうちの最大の一つである。
【0117】
具体的には、この場合、受信側は、この第一の情報を受信した後、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定するという動作を実行する。
【0118】
具体的には、HARQフィードバックを行うか否かを決定する方式は、以下の一つを含む。
【0119】
H11、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行い、そうでなければ、HARQフィードバックを行わない。
【0120】
H12、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子差分値の絶対値が第一の予め設定される閾値よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そうでなければ、HARQフィードバックを行わない。
【0121】
H13、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のモジュロ演算結果が第二の予め設定される閾値に合致する場合、HARQフィードバックを行い、そうでなければ、HARQフィードバックを行わない。
【0122】
なお、この第一の予め設定される閾値と第二の予め設定される閾値は、プロトコルにより約定されてもよく、制御ノードにより配置されてもよく、又は送信側により配置されてもよい。
【0123】
ケース4、前記第一の情報は、前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含む。
【0124】
なお、この場合、地理的位置区分領域に応じて、区分ルールは、制御ノードカバレッジ領域識別子(例えば、基地局のセルid)に関連付けられる。
【0125】
なお、具体的には、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲が一つの地理的領域に属する場合、前述した、受信側に第一の情報を送信することの前に、制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を受信することをさらに含む。
【0126】
なお、具体的には、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲内に少なくとも二つの地理的領域がある場合、前述した、受信側に第一の情報を送信することの前に、制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを受信することをさらに含む。
【0127】
具体的には、この制御ノードとは、送信側に接続されている制御ノードである。
【0128】
なお、この第二の情報は、
システム情報、無線リソース制御情報、メディアアクセス制御層制御ユニット、物理サイドリンク制御情報、下りリンク制御情報と直接通信リンクフィードバック制御情報のうちの少なくとも一つの方式によって指示される。
【0129】
なお、送信側が少なくとも二つの異なるカバレッジ領域識別子を取得した場合、前記第一の情報に付帯されるカバレッジ領域識別子は、
少なくとも二つのカバレッジ領域識別子のうちのランダムな一つ、
第一の参照信号受信パワーに対応するカバレッジ領域識別子、のうちの一つを含み、
そのうち、前記第一の参照信号受信パワーは、各カバレッジ領域識別子に対応する参照信号受信パワーのうちの最大の一つである。
【0130】
さらに、この場合、この通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、さらに、この通信範囲指示は、
I11、送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数、
I12、送信側と受信側との間の地理的距離、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、
例えば、この地理的距離は、50mであり、即ち、送信側から50m以内離れる受信側は、いずれもHARQフィードバックを行う必要がある。
【0131】
なお、この通信範囲指示には、一つの第一のターゲットコードポイントが含まれ、
そのうち、前記第一のターゲットコードポイントは、第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、一つの通信範囲に対応する。
【0132】
具体的には、この場合、受信側は、この第一の情報を受信した後、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、受信側の地理的位置が通信範囲指示により指示される範囲を満たすか否かを判断し、判断結果に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定するという動作を実行する。
【0133】
さらに、通信範囲指示により指示される情報が異なるため、受信側の具体的な操作も異なり、以下では、それぞれ通信範囲指示により指示される情報の観点から、判断結果に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定する具体的な実現状況について、具体的に以下のように説明する。
【0134】
I21、前記通信範囲指示は、送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数を指示するために用いられる。
【0135】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0136】
I211、前記層数がゼロであり、且つ送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行い、前記層数がゼロであり、且つ送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と異なる場合、HARQフィードバックを行わない。
【0137】
I212、前記層数がゼロでない場合、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、受信側の位置する制御ノードのカバレッジ範囲が送信側の位置する制御ノードのカバレッジ範囲に隣接するm層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、m層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行い、m層の地理的領域範囲内にない場合、HARQフィードバックを行わない。
【0138】
そのうち、mは、1以上の整数である。
【0139】
I22、前記通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる。
【0140】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0141】
I221、受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて第三の距離と第四の距離を決定し、第三の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第四の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第三の距離と第四の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第三の距離は、第四の距離よりも大きい。
【0142】
具体的には、この第三の距離は、受信側と送信側との間の距離の最大値であり、この第四の距離は、受信側と送信側との間の距離の最小値である。
【0143】
I222、受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域の第四の参照点に基づき、第三のターゲット距離を取得し、前記第三のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0144】
例えば、この第四の参照点は、地理的領域の中心点である。
【0145】
I223、受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域内の第五の参照点と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域内の第六の参照点に基づき、第四のターゲット距離を取得し、前記第四のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0146】
例えば、この第五の参照点と第六の参照点は、いずれも地理的領域の中心点である。
【0147】
I224、受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、第二の参照値を取得し、前記第二の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0148】
例えば、この場合、受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子との差分値又はモジュラー値を計算し、そして、ある一つの定量(例えば、地理的領域の辺長)と演算を行い、得られた演算結果を第二の参照値として、第二の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側がHARQフィードバックを行う必要があることを示す。
【0149】
なお、受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子は、受信側に接続されている制御ノードによって通知される。
【0150】
ケース5、前記第一の情報は、前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と、通信範囲指示と前記送信側の地理的領域識別子とを含む。
【0151】
なお、この場合、地理的位置区分領域に応じて、区分ルールは、制御ノードカバレッジ領域識別子(例えば、基地局のセルid)に関連付けられる。
【0152】
なお、具体的には、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲が一つの地理的領域に属する場合、前述した、受信側に第一の情報を送信することの前に、制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を受信することをさらに含む。
【0153】
なお、具体的には、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲内に少なくとも二つの地理的領域がある場合、前述した、受信側に第一の情報を送信することの前に、制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを受信することをさらに含む。
【0154】
具体的には、この制御ノードとは、送信側に接続されている制御ノードである。
【0155】
なお、この第二の情報は、
システム情報、無線リソース制御情報、メディアアクセス制御層制御ユニット、物理サイドリンク制御情報、下りリンク制御情報と直接通信リンクフィードバック制御情報のうちの少なくとも一つの方式によって指示される。
【0156】
なお、送信側が少なくとも二つの異なるカバレッジ領域識別子を取得した場合、前記第一の情報に付帯されるカバレッジ領域識別子は、
少なくとも二つのカバレッジ領域識別子のうちのランダムな一つ、
第一の参照信号受信パワーに対応するカバレッジ領域識別子、のうちの一つを含み、
そのうち、前記第一の参照信号受信パワーは、各カバレッジ領域識別子に対応する参照信号受信パワーのうちの最大の一つである。
【0157】
さらに、この場合、この通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、さらに、この通信範囲指示は、
J11、送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数、
J12、送信側と受信側との間の地理的距離、
J13、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0158】
なお、この通信範囲指示には、一つの第一のターゲットコードポイントが含まれ、
そのうち、前記第一のターゲットコードポイントは、第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、一つの通信範囲に対応する。
【0159】
具体的には、この場合、受信側は、この第一の情報を受信した後、
前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うという動作を実行する。
【0160】
さらに、受信側は、この場合にも、自分の地理的領域識別子を取得する必要があるため、受信側は、それをカバレッジする制御ノードの位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを取得する必要があり、具体的には、前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行う詳細な実現方式は、以下の通りである。
【0161】
受信側の位置する制御ノードにより送信された、それがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを取得する。
【0162】
受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールに基づき、送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールを取得した場合、送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールに基づき、且つ前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行う。
【0163】
なお、受信側が送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールを取得していない場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行う。
【0164】
なお、送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールは、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じであってもよく、異なってもよいため、具体的には、受信側が通信範囲指示に従ってHARQフィードバックの判定を行う時にも、異なる方式がある。以下では、それぞれ異なる観点から、受信側が通信範囲指示に従ってHARQフィードバックを行う判定について、具体的に以下のように説明する。
【0165】
J21、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールは、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じである。
【0166】
J211、前記通信範囲指示は、送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる。
【0167】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0168】
J2111、前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行い、前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と異なる場合、HARQフィードバックを行わない。
【0169】
J2112、前記層数がゼロでない場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するi層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、i層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行い、i層の地理的領域範囲内にない場合、HARQフィードバックを行わない。
【0170】
そのうち、iは、1以上の整数である。
【0171】
J212、前記通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる。
【0172】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0173】
J2121、受信側のポジショニング情報と前記送信側の地理的領域識別子に基づいて第五の距離と第六の距離を決定し、第五の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第六の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第五の距離と第六の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第五の距離は、第六の距離よりも大きい。
【0174】
具体的には、この第五の距離は、受信側と送信側との間の距離の最大値であり、この第六の距離は、受信側と送信側との間の距離の最小値である。
【0175】
J2122、受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する地理的領域の第七の参照点に基づき、第四のターゲット距離を取得し、前記第四のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0176】
例えば、この第七の参照点は、地理的領域の中心点である。
【0177】
J2123、受信側の位置する地理的領域内の第八の参照点と前記送信側の位置する地理的領域の第九の参照点に基づき、第五のターゲット距離を取得し、前記第五のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0178】
例えば、この第八の参照点と第九の参照点は、いずれも地理的領域の中心点である。
【0179】
J2124、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、第三の参照値を取得し、前記第三の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0180】
例えば、この場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子との差分値又はモジュラー値を計算し、そして、ある一つの定量(例えば、地理的領域の辺長)と演算を行い、得られた演算結果を第三の参照値として、第三の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側がHARQフィードバックを行う必要があることを示す。
【0181】
J213、前記通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる。
【0182】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0183】
J2131、前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子の差分値閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の差分値の絶対値が前記差分値閾値よりも小さければ、HARQフィードバックを行う。
【0184】
J2132、前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子のモジュロ演算後の第三の閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子のモジュロ演算結果が前記第三の閾値要求に合致すれば、HARQフィードバックを行う。
【0185】
例えば、送信側と受信側との間の地理的領域識別子を利用してモジュロ演算を行って演算結果を得て、この演算結果が第三の閾値よりも小さい場合、受信側がHARQフィードバックを行う必要があることを示すか、又は、この演算結果が第三の閾値よりも大きい場合、受信側がHARQフィードバックを行う必要があることを示す。
【0186】
J22、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールは、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと異なる。
【0187】
J221、前記通信範囲指示は、送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる。
【0188】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0189】
J2211、前記層数がゼロであり、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行い、前記層数がゼロであり、且つ送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と異なる場合、HARQフィードバックを行わない。
【0190】
J2212、前記層数がゼロでない場合、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するj層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、j層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行い、j層の地理的領域範囲内にない場合、HARQフィードバックを行わない。
【0191】
そのうち、jは、1以上の整数である。
【0192】
J222、前記通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる。
【0193】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0194】
J2221、受信側のポジショニング情報、前記送信側の地理的領域識別子と送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて第七の距離と第八の距離を決定し、第七の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第八の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第七の距離と第八の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第七の距離は、第八の距離よりも大きい。
【0195】
具体的には、この第七の距離は、受信側と送信側との間の距離の最大値であり、この第八の距離は、受信側と送信側との間の距離の最小値である。
【0196】
J2222、受信側のポジショニング情報、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する地理的領域の第十の参照点に基づき、第六のターゲット距離を取得し、前記第六のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0197】
例えば、この第十の参照点は、地理的領域の中心点である。
【0198】
J2223、受信側の位置する地理的領域内の第十一の参照点、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する地理的領域の第十二の参照点に基づき、第七のターゲット距離を取得し、前記第七のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0199】
例えば、この第十一の参照点と第十二の参照点は、いずれも地理的領域の中心点である。
【0200】
J2224、受信側の地理的領域識別子、前記送信側の地理的領域識別子と送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、第四の参照値を取得し、前記第四の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行う。
【0201】
例えば、この場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子との差分値又はモジュラー値を計算し、そして、ある一つの定量(例えば、地理的領域の辺長)と演算を行い、得られた演算結果を第四の参照値として、第四の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側がHARQフィードバックを行う必要があることを示す。
【0202】
J223、前記通信範囲指示は、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる。
【0203】
この場合、受信側は、以下の状況のうちの一つを実現させる。
【0204】
J2231、前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子の差分値閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の差分値の絶対値が前記差分値閾値よりも小さければ、HARQフィードバックを行う。
【0205】
J2232、前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子のモジュロ演算後の第三の閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子のモジュロ演算結果が前記第三の閾値要求に合致すれば、HARQフィードバックを行う。
【0206】
なお、上記のケース3からケース5について、前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が第一の予め設定されるコードポイントである場合、受信側は、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行う。
【0207】
なお、上記のケース3からケース5について、受信側がアイドル状態にある場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行う。
【0208】
なお、上記ケース1、ケース4とケース5において、第一の情報において、通信範囲指示を伝送する必要がある場合について、一つの伝送ブロックにおいて多重化されるトラフィックパケットの通信範囲が少なくとも一つである場合、前記通信範囲指示は、以下の状況のうちの少なくとも一つを満たす。
【0209】
X11、少なくとも一つの通信範囲が同じである場合、前記通信範囲指示は、一つの通信範囲を指示するために用いられる。
【0210】
X12、少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲のうちの最小値を指示するために用いられる。
【0211】
X13、少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲のうちの最大値を指示するために用いられる。
【0212】
X14、少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲の平均値を指示するために用いられる。
【0213】
X15、少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲の平均値が最も近い通信範囲値を指示するために用いられる。
【0214】
例えば、少なくとも一つの通信範囲には20m、50m、80m、100mの四つの値が含まれ、この四つの値の平均値が62.5mである場合、62.5から最も近い50mを通信範囲指示により指示される通信範囲として選択する。
【0215】
X16、サービス品質パラメータに基づいて通信範囲指示に指示される通信範囲を決定する。
【0216】
なお、端末は、第一のサイドリンク(sidelink)情報を取得し、前記第一のsidelink情報は、端末と他の端末との間のsidelink伝送に対応するハイブリット自動再送要求応答(HARQ-ACK)、チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)レポートとスケジューリング要求(Scheduling request、SR)のうちの少なくとも一つを含む。選択的に、端末は、送信又は受信端末であってもよい。ここでは、制限しない。
【0217】
Y11、端末は、第一のsidelink情報を取得した後、さらに選択的に、ターゲットリソース上でターゲット情報を制御ノードに送信する。
【0218】
ケース1、上りリンクリンク上の第一のリソース、例えば、物理上りリンク制御情報(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)又は物理上りリンク共有情報(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)リソースは、第一のsidelink情報を伝送するために用いられる。
【0219】
なお、この場合、制御ノードと端末との間に、Uuリンク接続を採用する。
【0220】
具体的には、上りリンクリンク上の第二のリソース、例えば、PUCCH又はPUSCHリソースは、上りリンクリンク情報を伝送するために用いられ、そのうち、上りリンクリンク情報とは、制御ノードと端末との間のUuリンク伝送に対応するHARQ-ACK、CSIレポートとSRのうちの少なくとも一つである。
【0221】
さらに、第一のリソースと第二のリソースとが重なる場合、このとき、ユーザの挙動は、以下の少なくとも一つを含む。
【0222】
11、第一のリソースと第二のリソースのタイプに基づいてターゲットリソースを決定する。
【0223】
選択的に、第一のリソースと第二のリソースのうちの一つがPUCCHであり、もう一つがPUSCHである場合、PUSCHをターゲットリソースとして決定する。
【0224】
12、第一のリソースと第二のリソースのタイプに基づいてターゲット情報を決定することは、以下の一つを含む。
【0225】
-PUCCHに対応する情報を破棄する。
【0226】
例えば、第一のリソースがPUCCHであり、第二のリソースがPUSCHであり、このとき、第一のsidelink情報を破棄し、ターゲット情報は、上りリンクリンク情報である。
【0227】
また、例えば第一のリソースがPUSCHであり、第二のリソースがPUCCHであり、このとき、上りリンクリンク情報を破棄し、ターゲット情報は、第一のsidelink情報である。
【0228】
-ターゲット情報は、第一のsidelink情報と上りリンクリンク情報とが多重化された後の情報である。
【0229】
例えば、第一のリソースがPUCCHであり、第二のリソースがPUSCHであり、このとき、ターゲット情報は、第一のsidelink情報と上りリンクリンク情報とが多重化された後の情報である。
【0230】
より具体的には、例えば、第一のリソースがPUCCHであり、第二のリソースがPUSCHであり、PUSCHをターゲットリソースとして決定し、PUSCH上で第一のsidelink情報と上りリンクリンク情報とが多重化された後の多重化情報を送信する。
【0231】
ケース2、サイドリンク上の第三のリソース、例えばPSFCH又はPSSCHリソースは、第一のsidelink情報を伝送するために用いられる。
【0232】
なお、この場合、制御ノードと端末との間にサイドリンク接続を採用する。
【0233】
サイドリンク上の第四のリソース、例えばPSFCH又はPSSCHリソースは、第二のsidelink情報を伝送するために用いられ、そのうち、第二のsidelink情報とは、端末と制御ノードとの間のsidelinkリンク伝送に対応するHARQ-ACK、CSIレポートとSRのうちの少なくとも一つである。
【0234】
第三のリソースと第四のリソースとが重なる場合、このとき、ユーザの挙動は、以下の少なくとも一つを含む。
【0235】
-第三のリソースと第四のリソースのタイプに基づいてターゲットリソースを決定する。
【0236】
選択的に、第三のリソースと第四のリソースのうちの一つがPSFCHであり、もう一つがPSSCHである場合、PSSCHをターゲットリソースとして決定する。
【0237】
-第三のリソースと第四のリソースのタイプに基づいてターゲット情報を決定することは、以下の一つを含む。
【0238】
--PSFCH対応する情報を破棄する。
【0239】
例えば、第三のリソースがPSFCHであり、第四のリソースがPSSCHであり、このとき、第一のsidelink情報を破棄し、ターゲット情報は、第二のsidelink情報である。
【0240】
また、例えば、第一のリソースがPSSCHであり、第二のリソースがPSFCHであり、このとき、第二のsidelink情報を破棄し、ターゲット情報は、第一のsidelink情報である。
【0241】
--ターゲット情報は、第一のsidelink情報と第二のsidelink情報とが多重化された後の情報である。
【0242】
例えば、第三のリソースがPSFCHであり、第四のリソースがPSSCHであり、ターゲット情報は、第一のsidelink情報と第二のsidelink情報とが多重化された後の情報である。より具体的には、例えば、第三のリソースがPSFCHであり、第四のリソースがPSSCHであり、PSSCHをターゲットリソースとして決定し、PSSCH上で第一のsidelink情報と第二のsidelink情報とが多重化された後の多重化情報を送信する。
【0243】
なお、上記第一のリソース、第二のリソース、第三のリソース、第四のリソースの取得方式は、制御ノードにより配置される方式、プロトコルにより定義される方式、予め配置される方式、端末間の協議の方式、他の端末により指示される方式のうちの少なくとも一つの方式を含む。且つ異なるリソースの取得方式は、異なってもよい。
【0244】
なお、上記第一のリソースと第二のリソースのタイプは、同じであってもよく、又は異なってもよく、ここでは、制限しない。上記第三のリソースと第四のリソースのタイプは、同じであってもよく、又は異なってもよく、ここでは、制限しない。
【0245】
なお、本開示は、いくつかの地理的領域の区分ルール及び対応するSCIにより付帯される情報の内容を提供しており、且つ受信側の挙動を定義しており、ユーザのリアルタイムポジショニング座標情報を付帯することによりシグナリングオーバヘッドが比較的に大きくなるという関連技術における問題を解決することができるとともに、現在でグループキャスト通信において距離が比較的に遠い受信側がHARQフィードバックを行うことによる過大なフィードバックオーバヘッドと干渉の増加という問題を解決することができ、送信側は、第一の情報により付帯される内容によって、HARQフィードバックを行うか否かを正確に判断することができ、それによって通信オーバヘッドを低減した。
【0246】
図6に示すように、本開示の実施例は、受信側に用いられる情報受信方法を提供する。前記方法は、
送信側により送信された第一の情報を受信するステップ601を含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0247】
具体的には、前記通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、
そのうち、前記通信範囲指示は、
送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数、
送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数、
送信側と受信側との間の地理的距離、
送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0248】
具体的には、前記通信範囲指示には、一つの第一のターゲットコードポイントが含まれ、
そのうち、前記第一のターゲットコードポイントは、第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、一つの通信範囲に対応する。
【0249】
選択的に、前記第一の情報が通信範囲指示を含み、又は、前記第一の情報は、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含む場合、前記第一の情報は、送信側の地理的領域識別子と通信範囲内の補助指示情報とをさらに含み、前記補助指示情報は、前記通信範囲内で少なくとも一つのターゲット領域の決定を行うために用いられる。
【0250】
選択的に、前記第一の情報が通信範囲指示を含み、及び前記第一の情報が前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、前述した、送信側により送信された第一の情報を受信することの後、
地理的領域のターゲット区分ルールに基づき、受信側の地理的領域識別子を決定することをさらに含む。
【0251】
具体的には、前記ターゲット区分ルールは、
地理的領域の区分粒度とターゲット通信範囲との対応関係と、
地理的領域識別子の計算式とを含み、
そのうち、前記ターゲット通信範囲は、プロトコルにより約定される少なくとも一つの固定値である。
【0252】
選択的に、前記第一の情報が地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含むか、又は前記第一の情報が地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含み、且つ前記第一の情報が通信範囲内の補助指示情報をさらに含む場合、前記第一の情報は、送信側の地理的領域識別子をさらに含み、
前述した、送信側により送信された第一の情報を受信することの後、
前記地理的領域区分ルールに基づき、受信側の地理的領域識別子を決定することをさらに含む。
【0253】
具体的には、前記地理的領域区分ルールは、毎回伝送される通信範囲によって決定され、
そのうち、前記地理的領域の区分ルールは、
地理的領域の辺長指示情報と、
地理的領域の各次元の多重化要素指示情報と、
地理的領域識別子の計算式とを含む。
【0254】
具体的には、前記補助指示情報は、
第二のターゲットコードポイントを含み、
そのうち、前記第二のターゲットコードポイントは、第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、通信範囲内の一つのターゲット領域に対応する。
【0255】
選択的に、前記第一の情報が通信範囲指示を含み、及び前記第一の情報が送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、送信側により送信された第一の情報を受信することの後、前記情報受信方法は、
前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断することと、
受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこととをさらに含む。
【0256】
選択的に、前記第一の情報には通信範囲指示が含まれ、且つ前記第一の情報が送信側の地理的領域識別子と通信範囲内の補助指示情報とをさらに含む場合、送信側により送信された第一の情報を受信することの後、前記情報受信方法は、
前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断することと、
受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、前記通信範囲内の補助指示情報に基づき、受信側が前記通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にあるか否かを判断することと、
受信側が前記通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこととをさらに含む。
【0257】
さらに、前記通信範囲指示が送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる場合、前述した、前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断することは、
前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と異なる場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にないこと、
前記層数がゼロでない場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するn層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、n層の地理的領域範囲内にある場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあり、n層の地理的領域範囲内にない場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にないこと、のうちの一つを含み、
そのうち、nは、1以上の整数である。
【0258】
さらに、前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる場合、前述した、前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断することは、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の地理的領域識別子に基づいて第一の距離と第二の距離を決定し、第一の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第二の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第一の距離と第二の距離との平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあり、そのうち、第一の距離は、第二の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する地理的領域の第一の参照点に基づき、第一のターゲット距離を取得し、前記第一のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
受信側の位置する地理的領域内の第二の参照点と前記送信側の位置する地理的領域の第三の参照点に基づき、第二のターゲット距離を取得し、前記第二のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、第一の参照値を取得し、前記第一の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、のうちの一つを含む。
【0259】
さらに、前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる場合、前述した、前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断することは、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子の差分値閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の差分値の絶対値が前記差分値閾値よりも小さければ、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子のモジュロ演算後の第一の閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子のモジュロ演算結果が前記第一の閾値要求に合致すれば、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、のうちの一つを含む。
【0260】
選択的に、前記第一の情報には地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールが含まれ、及び前記第一の情報には送信側の地理的領域識別子がさらに含まれる場合、前記情報受信方法は、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断することと、
受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこととをさらに含み、
そのうち、hは、1以上の整数である。
【0261】
さらに、前記第一の情報は、通信範囲内の補助指示情報をさらに含み、前述した、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことは、
受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にある場合、受信側の位置が前記補助指示情報により指示される範囲内にあるか否かを判断し、受信側の位置が前記補助指示情報により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことを含む。
【0262】
選択的に、前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含む場合、前記情報受信方法は、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定することをさらに含む。
【0263】
さらに、前述した、HARQフィードバックを行うか否かを決定することは、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子差分値の絶対値が第一の予め設定される閾値よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のモジュロ演算結果が第二の予め設定される閾値に合致する場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの一つを含む。
【0264】
選択的に、前記第一の情報には前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とが含まれる場合、前記情報受信方法は、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、受信側の地理的位置が通信範囲指示により指示される範囲を満たすか否かを判断し、判断結果に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定することをさらに含む。
【0265】
さらに、前記通信範囲指示が送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数を指示するために用いられる場合、前述した、判断結果に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定することは、
前記層数がゼロであり、且つ送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
前記層数がゼロでない場合、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、受信側の位置する制御ノードのカバレッジ範囲が送信側の位置する制御ノードのカバレッジ範囲に隣接するm層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、m層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの一つを含み、
そのうち、mは、1以上の整数である。
【0266】
さらに、前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる場合、前述した、判断結果に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定することは、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて第三の距離と第四の距離を決定し、第三の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第四の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第三の距離と第四の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第三の距離は、第四の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域の第四の参照点に基づき、第三のターゲット距離を取得し、前記第三のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域内の第五の参照点と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域内の第六の参照点に基づき、第四のターゲット距離を取得し、前記第四のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、第二の参照値を取得し、前記第二の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの一つを含む。
【0267】
選択的に、前記第一の情報には前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と、通信範囲指示とが含まれ、及び前記第一の情報には送信側の地理的領域識別子がさらに含まれる場合、前記情報受信方法は、
前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことをさらに含む。
【0268】
さらに、前述した、前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことは、
受信側の位置する制御ノードにより送信された、それがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを取得することと、
受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールに基づき、送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールを取得した場合、送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールに基づき、且つ前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこととを含む。
【0269】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じである場合、且つ前記通信範囲指示が送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる時、前述した、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことは、
前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
前記層数がゼロでない場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するi層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、i層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、iは、1以上の整数である。
【0270】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じである場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる時、前述した、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことは、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の地理的領域識別子に基づいて第五の距離と第六の距離を決定し、第五の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第六の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第五の距離と第六の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第五の距離は、第六の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する地理的領域の第七の参照点に基づき、第四のターゲット距離を取得し、前記第四のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する地理的領域内の第八の参照点と前記送信側の位置する地理的領域の第九の参照点に基づき、第五のターゲット距離を取得し、前記第五のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、第三の参照値を取得し、前記第三の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行行うこと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0271】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードが、カバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと異なる場合、且つ前記通信範囲指示が送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる時、前述した、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことは、
前記層数がゼロであり、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
前記層数がゼロでない場合、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するj層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、j層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、jは、1以上の整数である。
【0272】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードが、カバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと異なる場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる時、前述した、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことは、
受信側のポジショニング情報、前記送信側の地理的領域識別子と送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて第七の距離と第八の距離を決定し、第七の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第八の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第七の距離と第八の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第七の距離は、第八の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する地理的領域の第十の参照点に基づき、第六のターゲット距離を取得し、前記第六のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する地理的領域内の第十一の参照点、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する地理的領域の第十二の参照点に基づき、第七のターゲット距離を取得し、前記第七のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の地理的領域識別子、前記送信側の地理的領域識別子と送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、第四の参照値を取得し、前記第四の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0273】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードが、カバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと異なる場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる時、又は、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じである場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる時、前述した、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことは、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子の差分値閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の差分値の絶対値が前記差分値閾値よりも小さければ、HARQフィードバックを行うこと、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子のモジュロ演算後の第三の閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子のモジュロ演算結果が前記第三の閾値要求に合致すれば、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0274】
選択的に、前述した、受信側の位置する制御ノードにより送信された、それがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを取得することの後、
受信側が送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールを取得していない場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行うことをさらに含む。
【0275】
選択的に、前記情報受信方法は、
前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が第一の予め設定されるコードポイントである場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行うことをさらに含む。
【0276】
選択的に、前記情報受信方法は、
受信側がアイドル状態にある場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行うことをさらに含む。
【0277】
なお、上記実施例における受信側に関する全ての記述は、いずれもこの情報受信方法の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達することができる。
【0278】
図7に示すように、本開示の実施例は、制御ノードに用いられる情報送信方法を提供する。前記方法は、
制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を端末に送信するステップ701を含み、
そのうち、前記端末は、受信側又は送信側である。
【0279】
さらに、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲内に少なくとも二つの地理的領域がある場合、前記情報送信方法は、
前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを送信することをさらに含む。
【0280】
選択的に、前記情報送信方法は、
端末の位置情報に基づき、端末の地理的領域識別子を決定することと、
端末に前記地理的領域識別子を送信することとをさらに含む。
【0281】
なお、上記実施例における制御ノードに関する全ての記述は、いずれもこの情報送信方法の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達することもできる。
【0282】
図8に示すように、本開示の実施例は、送信側である端末800を提供する。前記端末は、
受信側に第一の情報を送信するための第一の送信モジュール801を含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0283】
具体的には、前記第一の情報は、
物理サイドリンク制御情報、
直接通信インターフェース無線リソース制御情報、
メディアアクセス制御層制御ユニット、
のうちの少なくとも一つの方式によって指示される。
【0284】
選択的に、前記第一の情報が前記通信範囲指示を含む場合、前記第一の情報は、送信側の地理的領域識別子をさらに含み、前記地理的領域識別子の決定方式は、
地理的領域のターゲット区分ルールに基づき、送信側の地理的領域識別子を決定することである。
【0285】
さらに、前記ターゲット区分ルールは、
地理的領域の区分粒度とターゲット通信範囲との対応関係と、
地理的領域識別子の計算式とを含み、
そのうち、前記ターゲット通信範囲は、プロトコルにより約定される少なくとも一つの固定値である。
【0286】
選択的に、前記第一の情報が前記通信範囲指示を含むか、又は、前記第一の情報が前記地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含む場合、
前記第一の情報は、送信側の地理的領域識別子と通信範囲内の補助指示情報とをさらに含み、前記補助指示情報は、前記通信範囲内で少なくとも一つのターゲット領域の決定を行うために用いられる。
【0287】
選択的に、前記通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、
そのうち、前記通信範囲指示は、
送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数、
送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数、
送信側と受信側との間の地理的距離、
送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0288】
選択的に、前記通信範囲指示には、一つの第一のターゲットコードポイントが含まれ、
そのうち、前記第一のターゲットコードポイントは、第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、一つの通信範囲に対応する。
【0289】
選択的に、前記送信側の地理的領域識別子は、一つのコードポイントで指示される。
【0290】
選択的に、前記第一の情報が地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含むか、又は、前記第一の情報が地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含み、且つ前記第一の情報が通信範囲内の補助指示情報をさらに含む場合、前記第一の情報は、送信側の地理的領域識別子をさらに含み、
前記送信側の地理的領域識別子の決定方式は、
前記地理的領域区分ルールに基づき、送信側の地理的領域識別子を決定することである。
【0291】
さらに、前記地理的領域区分ルールは、毎回伝送される通信範囲によって決定され、
そのうち、前記地理的領域の区分ルールは、
地理的領域の辺長指示情報と、
地理的領域の各次元の多重化要素指示情報と、
地理的領域識別子の計算式とを含む。
【0292】
さらに、前記補助指示情報は、
第二のターゲットコードポイントを含み、
そのうち、前記第二のターゲットコードポイントは、第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、通信範囲内の一つのターゲット領域に対応する。
【0293】
選択的に、前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含み、及び前記第一の情報が前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲が一つの地理的領域に属すれば、前記第一の送信モジュール801が受信側に第一の情報を送信する前に、
制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を受信するための第二の受信モジュールをさらに含む。
【0294】
選択的に、前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含み、及び前記第一の情報が前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲内に少なくとも二つの地理的領域があれば、前記第一の送信モジュール801が受信側に第一の情報を送信する前に、
制御ノードにより第二の情報を介して送信された、前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを受信するための第三の受信モジュールをさらに含む。
【0295】
さらに、前記第二の情報は、
システム情報、無線リソース制御情報、メディアアクセス制御層制御ユニット、物理サイドリンク制御情報、下りリンク制御情報と直接通信リンクフィードバック制御情報のうちの少なくとも一つの方式によって指示される。
【0296】
選択的に、前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含み、及び前記第一の情報が前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、前記送信側の地理的領域識別子の取得方式は、
制御ノードにより送信された、前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールに基づき、送信側の地理的領域識別子を決定すること、
制御ノードにより送信された前記送信側の地理的領域識別子を受信すること、のうちの一つを含む。
【0297】
選択的に、前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含み、及び前記第一の情報が前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、送信側がアイドル状態にあり、且つ前記送信側が制御ノードにより送信されたカバレッジ領域識別子を受信していなければ、前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子は、第一の予め設定されるコードポイントである。
【0298】
選択的に、前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含むか、又は前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とを含み、及び前記第一の情報が前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、送信側が少なくとも二つの異なるカバレッジ領域識別子を取得すれば、前記第一の情報に付帯されるカバレッジ領域識別子は、
少なくとも二つのカバレッジ領域識別子のうちのランダムな一つ、
第一の参照信号受信パワーに対応するカバレッジ領域識別子、のうちの一つを含み、
そのうち、前記第一の参照信号受信パワーは、各カバレッジ領域識別子に対応する参照信号受信パワーのうちの最大の一つである。
【0299】
選択的に、一つの伝送ブロックにおいて多重化されるトラフィックパケットの通信範囲が少なくとも一つである場合、前記通信範囲指示は、
少なくとも一つの通信範囲が同じである場合、前記通信範囲指示は、一つの通信範囲を指示するために用いられること、
少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲のうちの最小値を指示するために用いられること、
少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲のうちの最大値を指示するために用いられること、
少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲の平均値を指示するために用いられること、
少なくとも一つの通信範囲のうちの少なくとも一部が異なる場合、前記通信範囲指示は、少なくとも一つの通信範囲の平均値が最も近い通信範囲値を指示するために用いられること、
サービス品質パラメータに基づいて通信範囲指示に指示される通信範囲を決定すること、のうちの状況のうちの少なくとも一つを満たす。
【0300】
なお、この端末の実施例は、上記送信側に用いられる情報送信方法に対応する端末であり、上記実施例の全ての実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達することもできる。
【0301】
図9は、本開示の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0302】
この端末90は、送信側であり、無線周波数ユニット910、ネットワークモジュール920、オーディオ出力ユニット930、入力ユニット940、センサ950、表示ユニット960、ユーザ入力ユニット970、インターフェースユニット980、メモリ990、プロセッサ911、及び電源912などの部品を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図9に示す端末構造は、端末に対する限定を構成しなく、端末には、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコンン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0303】
そのうち、無線周波数ユニット910は、受信側に第一の情報を送信するために用いられ、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0304】
本開示の実施例の端末は、第一の情報を利用してHARQフィードバックを行うように受信側を補助することによって、HARQのフィードバック方式によるシグナリングオーバヘッドの増大、システムリソース利用率の低下という関連技術における問題を解決することができ、それによって通信オーバヘッドを低減した。
【0305】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット910は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、ネットワーク側機器からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ911に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット910は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット910は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0306】
端末は、ネットワークモジュール920によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0307】
オーディオ出力ユニット930は、無線周波数ユニット910又はネットワークモジュール920によって受信された又はメモリ990に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット930は、端末90によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号着信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット930は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0308】
入力ユニット940は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット940は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)941とマイクロホン942を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ941は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット960上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ941によって処理された画像フレームは、メモリ990(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット910又はネットワークモジュール920によって送信されてもよい。マイクロホン942は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット910を介して移動通信ネットワーク機器に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0309】
端末90は、少なくとも一つのセンサ950、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル961の輝度を調整することができ、接近センサは、端末90が耳元に移動した時、表示パネル961及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ950はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0310】
表示ユニット960は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット960は、表示パネル961を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル961が配置されてもよい。
【0311】
ユーザ入力ユニット970は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット970は、タッチパネル971及び他の入力機器972を含む。タッチパネル971は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル971上又はタッチパネル971付近で行う操作)を收集することができる。タッチパネル971は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ911に送信し、プロセッサ911から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル971を実現してもよい。タッチパネル971以外、ユーザ入力ユニット970は、他の入力機器972をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器972は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0312】
さらに、タッチパネル971は、表示パネル961上に覆われてもよい。タッチパネル971は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ911に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ911は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル961上で相応な視覚出力を提供する。図9では、タッチパネル971と表示パネル961は、二つの独立した部品として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル971と表示パネル961を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0313】
インターフェースユニット980は、外部装置と端末90との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット980は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末90内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末90と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0314】
メモリ990は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ990は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。そのうち、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ990は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0315】
プロセッサ911は、端末の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ990に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ990に記憶されたデータ呼び出し、端末の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ911は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ911は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ911に集積されなくてもよい。
【0316】
端末90は、各部品に電力を供給する電源912(例えば電池)をさらに含んでもよい。選択的に、電源912は、電源管理システムによってプロセッサ911にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0317】
また、端末90は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0318】
なお、前記プロセッサ910はさらに、上記実施例において送信端末に用いられる情報送信方法における他の過程を実現させるために用いられ、ここではこれ以上説明しない。
【0319】
選択的に、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、プロセッサ911と、メモリ990と、メモリ990に記憶され、且つ前記プロセッサ911上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ911によって実行される時、送信側に用いられる情報送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0320】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、送信側に用いられる情報送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0321】
図10に示すように、本開示の実施例は、受信側である端末1000を提供する。前記端末は、
送信側により送信された第一の情報を受信するための第一の受信モジュール1001を含み、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0322】
選択的に、前記通信範囲指示は、HARQをフィードバックする必要がある受信側領域を指示するために用いられ、
そのうち、前記通信範囲指示は、
送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数、
送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数、
送信側と受信側との間の地理的距離、
送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係、のうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0323】
選択的に、前記通信範囲指示には、一つの第一のターゲットコードポイントが含まれ、
そのうち、前記第一のターゲットコードポイントは、第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第一の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、一つの通信範囲に対応する。
【0324】
選択的に、前記第一の情報が前記通信範囲指示を含むか、又は、前記第一の情報が前記地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含む場合、
前記第一の情報は、送信側の地理的領域識別子と通信範囲内の補助指示情報とをさらに含み、前記補助指示情報は、前記通信範囲内で少なくとも一つのターゲット領域の決定を行うために用いられる。
【0325】
選択的に、前記第一の情報が通信範囲指示を含み、及び前記第一の情報が前記送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、前記第一の受信モジュール1001が送信側により送信された第一の情報を受信した後、
地理的領域のターゲット区分ルールに基づき、受信側の地理的領域識別子を決定するための第一の決定モジュールをさらに含む。
【0326】
さらに、前記ターゲット区分ルールは、
地理的領域の区分粒度とターゲット通信範囲との対応関係と、
地理的領域識別子の計算式とを含み、
そのうち、前記ターゲット通信範囲は、プロトコルにより約定される少なくとも一つの固定値である。
【0327】
選択的に、前記第一の情報が地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含むか、又は、前記第一の情報が地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールを含み、且つ前記第一の情報が通信範囲内の補助指示情報をさらに含む場合、前記第一の情報は、送信側の地理的領域識別子をさらに含み、
前記第一の受信モジュール1001が送信側により送信された第一の情報を受信した後、
前記地理的領域区分ルールに基づき、受信側の地理的領域識別子を決定するための第二の決定モジュールをさらに含む。
【0328】
さらに、前記地理的領域区分ルールは、毎回伝送される通信範囲によって決定され、
そのうち、前記地理的領域の区分ルールは、
地理的領域の辺長指示情報と、
地理的領域の各次元の多重化要素指示情報と、
地理的領域識別子の計算式とを含む。
【0329】
選択的に、前記補助指示情報、
第二のターゲットコードポイントを含み、
そのうち、前記第二のターゲットコードポイントは、第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの一つであり、且つ前記第二の予め設定される少なくとも一つのコードポイントのうちの各コードポイントは、通信範囲内の一つのターゲット領域に対応する。
【0330】
選択的に、前記第一の情報が前記通信範囲指示を含み、及び前記第一の情報が送信側の地理的領域識別子をさらに含む場合、前記第一の受信モジュール1001が送信側により送信された第一の情報を受信した後、前記端末は、
前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断するための第一の判断モジュールと、
受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うための第一の実行モジュールとをさらに含む。
【0331】
選択的に、前記第一の情報には前記通信範囲指示が含まれ、且つ前記第一の情報が送信側の地理的領域識別子と通信範囲内の補助指示情報とをさらに含む場合、前記第一の受信モジュール1001が送信側により送信された第一の情報を受信した後、前記端末は、
前記送信側の地理的領域識別子と前記通信範囲指示に基づき、受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にあるか否かを判断するための第一の判断モジュールと、
受信側が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、前記通信範囲内の補助指示情報に基づき、受信側が前記通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にあるか否かを判断するための第二の判断モジュールと、
受信側が前記通信範囲内の補助指示情報により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うための第二の実行モジュールとをさらに含む。
【0332】
さらに、前記通信範囲指示が送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる場合、前記第一の判断モジュールは、
前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と異なる場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にないこと、
前記層数がゼロでない場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するn層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、n層の地理的領域範囲内にある場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあり、n層の地理的領域範囲内にない場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にないこと、のうちの一つを実現させるために用いられ、
そのうち、nは、1以上の整数である。
【0333】
さらに、前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる場合、前記第一の判断モジュールは、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の地理的領域識別子に基づいて第一の距離と第二の距離を決定し、第一の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第二の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあるか、又は、第一の距離と第二の距離との平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあり、そのうち、第一の距離は、第二の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する地理的領域の第一の参照点に基づき、第一のターゲット距離を取得し、前記第一のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
受信側の位置する地理的領域内の第二の参照点と前記送信側の位置する地理的領域の第三の参照点に基づき、第二のターゲット距離を取得し、前記第二のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、第一の参照値を取得し、前記第一の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、のうちの一つを実現させるために用いられる。
【0334】
さらに、前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる場合、前記第一の判断モジュールは、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子の差分値閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の差分値の絶対値が前記差分値閾値よりも小さければ、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子のモジュロ演算後の第一の閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子のモジュロ演算結果が前記第一の閾値要求に合致すれば、受信側は、通信範囲指示により指示される範囲内にあること、のうちの一つを実現させるために用いられる。
【0335】
選択的に、前記第一の情報には前記地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係及び地理的領域区分ルールが含まれ、及び前記第一の情報には送信側の地理的領域識別子がさらに含まれる場合、前記端末は、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断するための第三の判断モジュールと、
受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うための第三の実行モジュールとをさらに含み、
そのうち、hは、1以上の整数である。
【0336】
選択的に、前記第一の情報は、通信範囲内の補助指示情報をさらに含み、前記第三の実行モジュールは、
受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するh層の地理的領域範囲内にある場合、受信側の位置が前記補助指示情報により指示される範囲内にあるか否かを判断し、受信側の位置が前記補助指示情報により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うことを実現させるために用いられる。
【0337】
選択的に、前記第一の情報が前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子を含む場合、前記端末は、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定するための第三の決定モジュールをさらに含む。
【0338】
さらに、前記第三の決定モジュール、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子差分値の絶対値が第一の予め設定される閾値よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のモジュロ演算結果が第二の予め設定される閾値に合致する場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの一つを実現させる。
【0339】
選択的に、前記第一の情報には前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と通信範囲指示とが含まれる場合、前記端末は、
送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、受信側の地理的位置が通信範囲指示により指示される範囲を満たすか否かを判断し、判断結果に基づき、HARQフィードバックを行うか否かを決定するための第四の決定モジュールをさらに含む。
【0340】
さらに、前記通信範囲指示が送信側の位置する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域に隣接する制御ノードによりカバレッジされる地理的領域の層数を指示するために用いられる場合、前記第四の決定モジュールは、
前記層数がゼロであり、且つ送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
前記層数がゼロでない場合、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、受信側の位置する制御ノードのカバレッジ範囲が送信側の位置する制御ノードのカバレッジ範囲に隣接するm層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、m層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの一つを実現させるために用いられ、
そのうち、mは、1以上の整数である。
【0341】
さらに、前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる場合、前記第四の決定モジュールは、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて第三の距離と第四の距離を決定し、第三の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第四の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第三の距離と第四の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第三の距離は、第四の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域の第四の参照点に基づき、第三のターゲット距離を取得し、前記第三のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域内の第五の参照点と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域内の第六の参照点に基づき、第四のターゲット距離を取得し、前記第四のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、第二の参照値を取得し、前記第二の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの一つを実現させるために用いられる。
【0342】
選択的に、前記第一の情報には前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と、通信範囲指示とが含まれ、及び前記第一の情報には送信側の地理的領域識別子がさらに含まれる場合、前記端末は、
前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うための第四の実行モジュールをさらに含む。
【0343】
さらに、前記第四の実行モジュールは、
受信側の位置する制御ノードにより送信された、それがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを取得するための第一の取得ユニットと、
受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールに基づき、送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールを取得した場合、送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールに基づき、且つ前記送信側の地理的領域識別子と前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて前記送信側の位置を決定し、受信側の位置が通信範囲指示により指示される範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うための第一の実行ユニットとを含む。
【0344】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じである場合、且つ前記通信範囲指示が送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる時、前記第一の実行ユニットは、
前記層数がゼロであり、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
前記層数がゼロでない場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するi層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、i層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを実現させるために用いられ、
そのうち、iは、1以上の整数である。
【0345】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じである場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる時、前記第一の実行ユニットは、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の地理的領域識別子に基づいて第五の距離と第六の距離を決定し、第五の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第六の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第五の距離と第六の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第五の距離は、第六の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報と前記送信側の位置する地理的領域の第七の参照点に基づき、第四のターゲット距離を取得し、前記第四のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する地理的領域内の第八の参照点と前記送信側の位置する地理的領域の第九の参照点に基づき、第五のターゲット距離を取得し、前記第五のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、第三の参照値を取得し、前記第三の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを実現させるために用いられる。
【0346】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードが、カバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと異なる場合、且つ前記通信範囲指示が送信側の位置する地理的領域に隣接する地理的領域の層数を指示するために用いられる時、前記第一の実行ユニットは、
前記層数がゼロであり、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、且つ受信側の地理的領域識別子が前記送信側の地理的領域識別子と同じである場合、HARQフィードバックを行うこと、
前記層数がゼロでない場合、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が受信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と同じである場合、受信側の地理的領域識別子と前記送信側の地理的領域識別子に基づき、受信側が送信側の位置する地理的領域に隣接するj層の地理的領域範囲内にあるか否かを判断し、j層の地理的領域範囲内にある場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを実現させるために用いられ、
そのうち、jは、1以上の整数である。
【0347】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードが、カバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと異なる場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的距離を指示するために用いられる時、前記第一の実行ユニットは、
受信側のポジショニング情報、前記送信側の地理的領域識別子と送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づいて第七の距離と第八の距離を決定し、第七の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第八の距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うか、又は、第七の距離と第八の距離の平均値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行い、そのうち、第七の距離は、第八の距離よりも大きいこと、
受信側のポジショニング情報、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する地理的領域の第十の参照点に基づき、第六のターゲット距離を取得し、前記第六のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の位置する地理的領域内の第十一の参照点、送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子と前記送信側の位置する地理的領域の第十二の参照点に基づき、第七のターゲット距離を取得し、前記第七のターゲット距離が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、
受信側の地理的領域識別子、前記送信側の地理的領域識別子と送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子に基づき、第四の参照値を取得し、前記第四の参照値が前記送信側と受信側との間の地理的距離よりも小さい場合、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを実現させるために用いられる。
【0348】
具体的には、前記送信側の位置する制御ノードが、カバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと異なる場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる時、又は、前記送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールが、前記受信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールと同じである場合、且つ前記通信範囲指示が送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係を指示するために用いられる時、前記第一の実行ユニットは、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子の差分値閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子の差分値の絶対値が前記差分値閾値よりも小さければ、HARQフィードバックを行うこと、
前記送信側と受信側との間の地理的領域識別子の関係が地理的領域識別子のモジュロ演算後の第三の閾値である場合、送信側と受信側との間の地理的領域識別子のモジュロ演算結果が前記第三の閾値要求に合致すれば、HARQフィードバックを行うこと、のうちの少なくとも一つを実現させることに用いられる。
【0349】
選択的に、前記第一の取得ユニットが受信側の位置する制御ノードにより送信された、それがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを取得した後、
受信側が送信側の位置する制御ノードがカバレッジ範囲内の地理的領域に対する区分ルールを取得していない場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行うための第二の実行ユニットをさらに含む。
【0350】
選択的に、前記端末は、
前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子が第一の予め設定されるコードポイントである場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行うための第五の実行モジュールをさらに含む。
【0351】
選択的に、前記端末は、
受信側がアイドル状態にある場合、HARQフィードバックを行わないか、又は常にHARQフィードバックを行うための第六の実行モジュールをさらに含む。
【0352】
なお、この端末の実施例は、上述した、受信側に用いられる情報受信方法に対応する端末であり、上記実施例の全ての実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達することもできる。
【0353】
なお、本開示の実施例は、受信側である端末をさらに提供し、且つこの受信側の具体的な構造は、図9に示される送信側の具体的な構造と同じである。
【0354】
具体的には、受信側の無線周波数ユニットは、
送信側により送信された第一の情報を受信することを実現させるために用いられ、
前記第一の情報は、ハイブリット自動再送要求HARQフィードバックを行うか否かを判断するように前記受信側を補助するために用いられ、
そのうち、前記第一の情報は、通信範囲指示、地理的領域の辺長と通信範囲との対応関係、地理的領域区分ルール及び前記送信側の位置する制御ノードのカバレッジ領域識別子のうちの少なくとも一つを含む。
【0355】
なお、受信側のプロセッサはさらに、上記実施例において受信側に用いられる情報受信方法における他の過程を実現させるために用いられ、ここではこれ以上説明しない。
【0356】
選択的に、本開示の実施例は、受信側である端末をさらに提供する。前記端末は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、受信側に用いられる情報受信方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0357】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、受信側に用いられる情報受信方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0358】
図11に示すように、本開示の実施例はさらに、制御ノード1100を提供する。前記制御ノードは、
制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を端末に送信するための第二の送信モジュール1101を含み、
そのうち、前記端末は、受信側又は送信側である。
【0359】
選択的に、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲内に少なくとも二つの地理的領域がある場合、前記制御ノード1100は、
前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを送信するための第三の送信モジュールをさらに含む。
【0360】
選択的に、前記端末は、
端末の位置情報に基づき、端末の地理的領域識別子を決定するための第五の決定モジュールと、
端末に前記地理的領域識別子を送信するための第四の送信モジュールとをさらに含む。
【0361】
本開示の実施例はさらに、制御ノードを提供する。前記制御ノードは、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記の制御ノードに用いられる情報送信方法の実施例における各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0362】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記の制御ノードに用いられる情報送信方法の実施例における各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0363】
図12は、本開示の一実施例の制御ノードの構造図である。上記の情報送信方法の細部を実現させ、同じ効果を達することができる。図12に示すように、制御ノード1200は、プロセッサ1201と、送受信機1202と、メモリ1203とバスインターフェースとを含み、そのうち、
プロセッサ1201は、メモリ1203におけるプログラムを読み取り、
送受信機1202によって制御ノードのカバレッジ領域識別子情報を端末に送信するという過程を実行するために用いられ、
そのうち、前記端末は、受信側又は送信側である。
【0364】
図12では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジとを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1201によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ1203によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャはさらに、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような様々な他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知っているものであるため、本明細書では、これ以上記述しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機1202は、複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供する。
【0365】
選択的に、一つの制御ノードによりカバレッジされる範囲内に少なくとも二つの地理的領域がある場合、プロセッサ1201は、メモリ1203におけるプログラムを読み取り、
送受信機1202によって前記制御ノードがそのカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルール及び隣接制御ノードがそれぞれカバレッジ内の地理的領域に対する区分ルールを送信するという過程を実行するために用いられ、
選択的に、プロセッサ1201は、メモリ1203におけるプログラムを読み取り、
端末の位置情報に基づき、端末の地理的領域識別子を決定し、
端末に前記地理的領域識別子を送信するという過程を実行するために用いられる。
【0366】
そのうち、この制御ノードは、ネットワーク側機器、ロードサイドユニット(RSU)、中継機器(Relay)、一体化されたアクセスとバックホール(Integrated Access and Backhaul、IAB)ノード又は本開示の実施例の端末と異なる別の端末であってもよく、制御ノードがネットワーク側機器である場合、このネットワーク側機器は、グローバル移動通信(Global System of Mobile communication、GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)における基地局(NodeB、NB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(Evolved Node B、eNB又はeNodeB)、又は中継局又はアクセスポイント、又は将来5Gネットワークにおける基地局などであってもよく、ここでは、限定しない。
【0367】
以上の説明は、本開示の選択的な実施の形態であり、指摘すべきなのは、当業者にとって、本開示に記載の原理から逸脱しない前提で若干の改良と修正を行うこともでき、これらの改良と修正も本開示の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12